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迷宮災厄戦⑭〜夜酒よ今夜もありがとう

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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●おやすみなさいの国
 あらゆるものがふわふわの国。そこにいるだけで眠りをもたらされるこの場所こそがおやすみなさいの国という。寝間着に着替えパーティーをしていないと、ここにいる見えない睡魔に意識をかどわかされてしまうという、そんな地域だ。
「ふわぁ……」
 そんな世界の端にバーカウンターがあった。まるでそこは何かから逃げ出したような小さな一角、そこにバニー姿のオウガがナイトガウンを肩にかけ薄く欠伸を上げている。そしてその手には小さなカクテルグラスが一つ。……要するにここはにぎやかなパジャマパーティーに居づらくなった者の憩いの場であった。
「もう……面倒ね」
 バニーは上半身をカウンターに預けてうつ伏せになる、しかしその瞳が長く閉じられることはない。
 ここは、おやすみなさいの国。彼女達は静かに相手を待っていた。


「オウガを酔い潰してください」
 自動・販売機(何の変哲もないただの自動販売機・f14256)の説明は端的だ。
「おやすみなさいの国はそこに存在するあらゆるものが、強力な誘眠作用により睡眠状態となる領域です。この効果を免れるにはパジャマ等の寝間着を着用し、パーティーを行うことで免れる事が可能です」
 それを前提とした作戦がオウガを酔い潰すことだという。
「ここに存在するオウガはゆらゆらびっと。通常時なら耳部や心臓部を攻撃してくる敵ですが、今回の場合あまり戦意は見られません」
 無論、ユーベルコードで攻撃すれば相応の反撃は返ってくるらしいが、それより簡便な方法がある。それが相手を酔い潰す事だという話らしい。
「アルコールにて酔いつぶれたオウガからナイトガウンを脱がせれば、それだけで相手は戦闘不能になります」
 それは永遠の眠り、という奴だ。
「アルコール類は現地にあるものを使っても、持ち込みも問題ありません。それでは良い夜を」
 ウコン入の飲料や、インスタントしじみ汁が自動販売機の取り出し口に落ちてきた。


西灰三
ふわふわきらきらは無理でした……。
いつもお世話になっています、西灰三です。
今回は迷宮厄災戦のシナリオをお送りします。
詳細はオープニングの通り。
このシナリオは迷宮災厄戦の状況を把握しながらのリプレイお返しとなります。(早いかもしれないですし遅くなるかもしれません)
ご了承の上での参加よろしくお願いします。

プレイングボーナスは以下のものとなります。
=============================
プレイングボーナス……パジャマパーティーをしながら戦う。
=============================

以上です。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ゆらゆらびっと』

POW   :    さあ、あなたのワインを注いで
技能名「【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    まだまだあるはずだよ
技能名「【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    心臓寄越せ
【ゆらゆらしていないモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セルマ・エンフィールド
※薄手の薄青色パジャマ

お酒……ですか。私は飲めないので、別のものを用意する必要がありますね。
チョコレートドリンクを持参し、飲みながら遠くから敵の様子を窺います。

UDCアースの一部の寒い地域出身の友人から聞いたことがあります。そこの国では寒さを紛らわすためにお酒は必需品である、と。
寒さでお酒を飲みたくなるのであれば……

【ハイバネーション】を使用、半径87mまでは届きますし、接敵より先に使えるでしょう。冬の寒さでお酒を飲むペースを速めさせたり、度数の高いお酒へ手を伸ばさせつつ、眠気を誘います。

フィンブルヴェトのスコープを覗き、敵が酔いつぶれたことを確認したら近寄りナイトガウンを脱がせましょう。




「お酒……ですか」
 セルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)は未成年である。つまり飲めない。飲めるだろ、という声はこの際無視しておく。まあでも持ち込みOKということなのでチョコレートドリンクを持参してきた。実際カカオリキュールを使ったカクテルもあるので、見た目は取り繕えるだろう。
「ふむ……」
 グラスを上げる手の裾が下がる。薄青の薄手の寝間着から覗く手首は白い。それは彼女がダークセイバーという日差しの少ない地域の出身のせいもあるのだろう。そう言えばUDCアースにも暗くて寒い地域があると聞く。
(「そこの国では寒さを紛らわすためにお酒は必需品である、と」)
 その真偽の程は定かではない。気だるげにグラスを傾けているバニー達に目をやると、その知人が嗜んでいたものよりはカラフルだ。
(「寒さでお酒を飲みたくなるのであれば……」)
 もしかしたらと彼女が軽く指を鳴らす。するとその足元から冷気が広がり、酒場を底冷えさせていく。
「ちょっと寒くなって来たわね……」
 バニーのそんな独り言に耳を傾けて、その動きを注視する。すると彼女は奥の棚からブランデーの瓶を取り出して手酌で一杯流し込む。
(「あとは暫く待っていれば問題ないでしょう」)
 そして彼女は静かにグラスを傾けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
寝巻:グレーの作務衣

ナイトガウン脱いだだけで永眠とか何それ怖い。
というかオブリビオンとはいえ女性を酔い潰すのは抵抗あるんだけど…。
覚悟決めないと。
それより人に酒勧めるの苦手なのが問題。
酒は無理強いせず、無理させるぐらいなら自分で呑むからな。

地元の吟醸酒。これは酒に弱く、酒っぽいのが苦手な知り合いの東海人に「お酒っぽくなくて美味しい」と言わせた一本。
呑ませた時は二杯三杯行きそうで危ないと思って引っ込めたが、酒蔵曰くやはり女性受けする酒らしい。
飲み口もいいし、(なるべく飲ませないが)チェイサーも置いとけば安心してぐびぐびいかないかな。
俺もウィスキーストレートちびちびやっとくか。




(「ナイトガウン脱いだだけで永眠とかなにそれ怖い」)
 ここはおやすみなさいの国、そういうルール黒鵺・瑞樹(境界渡・f17491)である。彼だって今着ているグレーの作務衣を脱げば、誰かこの国か連れ出さない限り同じ立場である。その場合はグリモアベースに転送されるだろうが。
(「というかオブリビオンとはいえ女性を酔い潰すのは抵抗あるんだけど……」)
 とは言えこの世界のオブリビオンはオウガでありすべからく人食いである。女性型をしているのも油断を誘うためという可能性が大いにあるだろう。
「……覚悟決めないと」
 ぐいと琥珀色の液体を胃に流し込む。例え酒を人に勧めるのが苦手だったとしても、今回ばかりは代わりに自分で呑むというわけにはいかない。
「……よし」
 瑞樹は酒瓶を持って一人で飲んでいたラビットの隣に静かに座る。
「なあに? ナンパ?」
「ええ、まあ、そんなところです」
 不慣れな感じで彼女の見える位置に瓶を置く。
「プレゼントとは気が利くじゃない、……ライスワイン?」
 瓶を手にとったバニーがしげしげとラベルを見ている、彼が持ち込んだのは酒が苦手な知人に「お酒っぽくなくて美味しい」と言わせた一本。バニーの目の前でそれを開けて、小さな器に注いでやるとすかさず彼女は一杯飲み干す。
「……果実酒じゃないの?」
「ええ。よければもう一杯」
 再び次ぐ瑞樹。やはり前評判通り女性受けする酒らしい。近くにお冷を置いておくが、それに手を出すつもりは無いらしい。彼は言葉と酒を交わしながら、ちびちびとウイスキーグラスの中身を減らしていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

筒石・トオル
酒は飲んでも飲まれるなって話は聞くけど……こういうの見ると飲みたいとは思わなくなるね。
アルコールは現地にある物を使用。だって未成年だもん。他で買えないし。

怪しまれるといけないんで【誘惑】しながらオウガにアルコールを飲ませるよ。
「流石~、信じられな~い、素敵~」
など、おだて言葉のさしすせそを使い、オウガをノリノリにさせて酔わせていく。
判断力が低下したところを見計らって、『ヒプノシスリストラクション』を発動。酔ったら眠るのはよくあること。気付かれないようにオウガを眠らせて無効化していくよ。




「酒は飲んでも飲まれるなって話は聞くけど……」
 この一角に踏み込んだ筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は辺りに漂う酒香を嗅ぎ取って呟く。
「こういうの見ると飲みたいとは思わなくなるね」
 既に出来上がっているバニー達を見回してみれば、そういう言った感想が出るのも仕方はあるまい。少年の目から見ればテーブルに突っ伏したり、今にも椅子ごと倒れそうになっている姿はそう称するしか無い。その内の何人かはほっといてもいいだろうが、まだ辛うじて意識のある相手をする必要がありそうだ。トオルは近くの棚から適当に一本取り出すと、一際勢いよく飲んでいるバニーの隣に腰掛ける。……未成年なので店で買えなかっただけである。
「お姉さん、このお酒はどう?」
 人見知りである彼から紡がれるその言葉は割と棒である。まあそれでも相手は酔っ払いである。そんな些細なこと気にしない。
「だめよ~、男の子がこんなとこにきちゃあ。お姉さん食べちゃうぞ~?」
 オウガが言うと本気かどうかは分からない言葉だが気にせずトオルは空いたグラスに酒を注いでバニーの前へと置く。
「おっと~? 飲めって~? 仕方ないなあ~」
「流石~、信じられない~、素敵~」
 やっぱり棒で囃し立てて飲ませていくトオル。そしてその時メガネが光った。文字通りに。
「私、なんだか眠たくなって……ZZZ」
 その様子を見て彼はメガネを中指で押し上げた。
「こんなものだね」
 トオルは彼女の羽織っていたものを剥ぎ取り近くのテーブルの上に無造作に投げ捨てた。少年は次の対象を探すべく椅子から下りて歩き始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリソン・リンドベルイ
【WIZ 午睡に誘う茉莉花香】
・・・私、まだお酒は飲めないのだけれど…。え、っと。あんまり無理な飲み方をしてはいけないと思うのよ。知り合いも、悪い酔い方をしてはいけない、って言っていたわ?
パジャマを着て、とりあえずお水を勧めるのよ。それから、なにか食べ物を……塩っぽい物と、甘い物、どちらが良いのかしら。私はジュースを頂きつつ、お話をしたいと思うの。もし、静かに飲みたいのであれば無理強いはしないけれど……でも、ここで出会ったのも、ご縁ですから。それに、こうしてお話しできる機会なんて、滅多にない機会ですし…。 叶うなら、らびっとさんが気持ち良く飲んで、そして安らかな眠りにつけるように、願います。




「え、っと。あんまり無理な飲み方をしてはいけないと思うのよ。知り合いも、悪い酔い方をしてはいけない、って言っていたわ?」
 バニーの横にパジャマを着てちょこんと座ったアリソン・リンドベルイ(貪婪なる植物相・f21599)が呑むペースの早い相手を気遣っている。そもそも未成年である彼女がここにいるというのも変わった話ではある。
「心配しなくてもいいのよお嬢ちゃん、もう私色々めんどくさくなってきちゃったから、今更酔い方なんて気にしては無いのよ」
 そんなバニーの前にアリソンはそっと水の入ったグラスを置く。
「でも、せめて水くらいは飲んで?」
 妙に真っ直ぐに見つめてくる彼女に、バニーはふっと笑って水の入ったグラスを手に取る。その姿を見て安心したのかアリソンはカウンターに食べられるものは無いかと取りに行く。チョコレートとチーズの乗った皿を手に帰ってきた彼女にオウガは気まぐれに一つ問いを投げかけた。
「ねえ、何故あなたは私に良くしようとしてくれるの? ……分かってると思うけど私、オウガよ?」
「塩っぱい物と甘いものどちらが……えっ?」
 不意に問いかけられたアリソンは皿をテーブルの上に置いてから席に付く。自らも果物を使ったノンアルコールのカクテルに口を付けてから彼女は返す。
「……ここで出会ったのも、ご縁ですから。それに」
「それに?」
「こうしてお話しできる機会なんて、滅多にない機会ですし……」
「そうねえ……私も猟兵と話をする機会が来るなんて思ってなかった。話、聞いてくれる?」
「ええ、もちろん」
 奇妙な酒場での会話は、静かに続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

都槻・綾
白のシャツ型寝間着に
ジャケット風の黒ガウンを羽織り

馥郁たる美酒に
艶やかな美姫
語らい飲み明かす宵の
何と贅沢なこと

――ね、
正に両手に花、ですねぇ

衒いなき褒め称しは
お世辞ではなく素直な賛辞
兔の耳も
纏う衣装も愛らしく眼福ゆえに

柔らに笑んで差し出すのは
涼やかな青を湛えたグラス
霙状の氷結酒
添えられた夏色の檸檬を持って

ね、魔法を掛けましょう

片目を瞑り
悪戯な笑みで酒器に数滴、雫を落とせば
青から紫へと変化する様が美しい

蝶豆のハーブティーをシロップとして用いたカクテル
お疲れ気味な兎さんに
心の華やぎと安らぎを贈りましょう

序でに心地良い就眠を齎す効能があるのは
さらりと肩から落ちたガウンが証明済みかしら

どうぞ、佳き夢を




 ふんわりと香りが浮かぶ。双子のような二人のオウガが机から顔を上げてその出処を探せば、空いた長椅子の上に落ちる羽のように都槻・綾(糸遊・f01786)が腰を下ろした。彼は歌を諳んじるように両脇の彼女達に語りかける。
 馥郁たる美酒に
 艶やかな美姫
 語らい飲み明かす宵の
 何と贅沢なこと
 韻を踏むように言葉を紡いで、小さく片目を瞑ればその美姫達も耐えられまい。げに恐ろしきはこの両手に花を掴む様が本心である事だ。不慣れであれば声が上ずり、下心あれば熟練故の怠惰が滲む。しかして彼はそのどちらでもなく、彼女らの耳も衣装も愛らしく愛おしいと惜しげもなく口にする。さりとてここは酒場なり、なればと彼は玻璃の器に青の酒、双方に振る舞う途中で中身が揺れれば、中で細雪が灯火を返して光る。
 兎達の目が深みのある青に向けられ、それを微笑ましく思惑も更に驚かそうと彼は魔法の檸檬の薄片をひらり。それを指先で畳んで雫を器の中の青空に落とせば、たちまちの内に薄明へと変わる。
 目を丸くする彼女等に、蝶豆の薬草茶を蜜と混ぜたものと更に酒を注いだものと解せばすらりと二人は飲み干して。酒香と華香に誘われて、そのまま夢の旅路に入る。力の抜けた肩はなだらかに、かけた上着は滑り落ち。拾って畳んで脇に置き、最後に一言言い残す。
 ――どうぞ、佳き夢を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マグダレナ・クールー
パジャマ:半袖の空色ワンピース

ふむ。オウガでも酒を呑むし、呑まれるものですか……
《オサケクサイニ。……イヤ!》
そうですか。鼻でもつまんでいていてください、リィー

……敵意がないのならば。ともに、一杯どうでしょうか?
オウガでも、居づらい場所はあるのですね……それより、この酒美味しいですね?
いいもの飲んでますね。お酒おいしいです
酔ってはないです、まだです。あ、これもおいしいですよ。もっとのんでふわふわしたほうが楽しくなりますよいかがですかつぎますね。のまなくてもよいのでつぎますね。あ、あふれてますからのんでくさだい。おさけたのしいですね

《ハギトリシテナイニ》
……忘れてませんよ。思いだしましたから




「ふむ。オウガでも酒を呑むし、呑まれるものですか……」
 マグダレナ・クールー(マジカルメンタルルサンチマン・f21320)はその身の中にオウガを住まわせているものの、初見の状況ではあるらしい。
《オサケクサイニ。……イヤ!》
「そうですか。鼻でもつまんでいていてください、リィー」
 子供のような事を言うオウガに彼女はそんな無体な事を言う。彼に渡したのは目だけなのに。とりあえず今は身内のオウガより外のオウガだろう。二人がけのテーブルで一人で飲んでいるバニーの前へと腰掛ける。
「ともに、一杯どうでしょうか?」
 オウガとの会話には人一倍慣れてはいる彼女は、自然と目の前のバニーの愚痴を聞く側となっていた。
「……そうですか。オウガでも、居づらい場所はあるのですね……それより、この酒美味しいですね?」
 まずは一杯、ぐいっと。
「いいもの飲んでますね。お酒おいしいです」
「……貴女酔ってる?」
《ヨッテルニ》
「酔ってはないです、まだです」
 内外のオウガから突っ込まれつつマグダレナは否定。そして彼女の手は次から次へと瓶を空けていく。
「……あ、これもおいしいですよ。もっとのんでふわふわしたほうが楽しくなりますよいかがですかつぎますね。のまなくてもよいのでつぎますね。あ、あふれてますからのんでくさだい。おさけたのしいですね」
 ………。彼女の無茶なペースに巻き込まれたバニーはあっという間に酔い潰されて寝入ってしまう。そしてマグダレナは次の瓶を空けよう……とした所で止められた。
《ハギトリシテナイニ》
「……忘れてませんよ。思いだしましたから」

大成功 🔵​🔵​🔵​

四辻・鏡
ジャージに痛名言Tシャツの寝巻きスタイルで参戦
カワイイパジャマとかマジ無いんで

えっ、酒会?いくいく
日本酒が好きだけど、別にワインでもウイスキーでも何でも

一人酒も嫌いじゃ無いけど、暇そうなやつがいるなら一緒に呑むさ

別嬪さん、そんな処で萎びてないで一杯どうだい?

まぁ分からんでもないわ、お前の気持ち
私もパジャマパーティーっていう歳じゃねぇし、女子会ってのもガラじゃねぇし
そもそもあんなパリピの中に入れって言われても無理無理

なんて柿ピーにスルメをお供に話しかけたり話を聞いたり

相手の杯が減ったら無くなる前にお代わりを用意
自分は目の前でパカパカ呑んでペースを乱す作戦
…まぁ通常運転なんだけど


アドリブ連携歓迎




 四辻・鏡(ウツセミ・f15406)はなんかいわゆるあれだ、なんと言っていいか……。言い方は悪いが喪女スタイルだった。具体的にはジャージ+痛Tシャツ(休肝日)である。つよい。
「酒会と聞いて来たわけだが」
 喧騒にまみれた店でもなく、かと言ってしんみり雰囲気に酔う感じでもない。どちらかと言えば、そう、うっかり彼女が真面目に仕事してしまって疲れた体引きずって部屋に帰った時にビール空けたときのアレの感じである。ちょっとその既視感にくらくらしつつも、暇そうならびっとの隣にどかりと座る。
「別嬪さん、そんな処で萎びてないで一杯どうだい?」
 適当に掴んだ瓶をこれまた適当な器に注いでバニーの前に置く。無論答えなんか聞くつもりもない、というか言わなくてもなんとなく分かる。
「ありがと、とりあえず乾杯しとく?」
「ああ、とりあえずの乾杯」
 不揃いの器を打ち鳴らし、適当に乾き物を広げて、無意味な会話を繰り広げる。
「いやあ、みんなここをアンタ達から守るって意気込んで、やたら気合い入れてたんだけどああいう無意味に賑やかな感じ、苦手なのよね」
「まぁ分からんでもないわ、お前の気持ち。私もパジャマパーティーっていう歳じゃねぇし、女子会ってのもガラじゃねぇし、そもそもあんなパリピの中に入れって言われても無理無理」
「あー、もしかしたらアンタみたいなのを防ぐ作戦だったのかもねえ。もうどうでもいいけど」
「そんなものかねえ。ほい、もう一杯」
 この先の戦場にいるのは暴力おっぱい貴婦人と脳キンの2人なのでもしかしたら本気でそうだったのかもしれない。それはさておき下らない話を肴に女二人の深夜酒は進んでいく。鏡にとっては通常運転かもしれないそれは、隣のオウガにとっては代え難い最期の酒であったのかも知れなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月17日


挿絵イラスト