6
迷宮災厄戦⑭~ベッドに隠れた秘密の悪戯

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アリスラビリンス
🔒
#戦争
🔒
#迷宮災厄戦


0




「にゃふふー♪どんな悪戯をしてほしいのかにゃー♡」
 ここはおやすみなさいの国の寝具とオウガのユーベルコードが混ざり合って生み出された柔らかな迷宮。
 攻撃を柔らかく受け止める迷宮を破壊できずただ一つの出口に向かおうとした犠牲者は、その望みも叶わずにこうしてオウガ『アリスプランクスターズ』に取り囲まれている。
「情けない声を上げながらクッションの雪崩に呑み込まれる猟兵さん、可愛かったよねー♡」
「ねー♡私も猟兵さんと一緒にもみくちゃにされちゃったけど、愉しかったー♡」
 その原因はオウガの創り出す秘密の悪戯空間。
 オウガにとって都合が良いように動くふわふわの空間は、踏み込んだ犠牲者を優しく、それでありながら強引に包み込み、こうして犠牲者の四肢を囚えている。
「逃げたいのかにゃー♡」
「でも、逃げられないのかなー♡」
 もはや逃げ場はない。犠牲者を囚えたふわふわの迷宮が、ユーベルコードで喚び出された悪戯好きの愉快な仲間達が、そして何より目の前のオウガの群れが一人の犠牲者を取り囲むように蠢き始め……。
「それなら、私達みーんなで逃げたいと思えなくなるような素敵な悪戯してあげる♡」


「駄目ェーーーッ!!」
 顔を赤くしながら予知を無理矢理中断したグリモア猟兵の空葉・千種(新聞購読10社達成の改造人間・f16500)。
 「こんな敵が来るとは思ってなかった」とか「新手の精神攻撃ではないか」とかぶつぶつ言いながらもなんとか気を取り直し説明を始める。
「こほん……と、言うわけで今回の戦場はおやすみなさいの国。マットレスや枕、お布団にクッションとなんだかふわふわとしたもので埋め尽くされた不思議の国です」
 おやすみなさいの国は猟書家『レディ・ハンプティ』と『キング・ブレイン』の居城に隣した不思議の国。様々な寝具に取り囲まれたその国は戦時でなければきっと猟兵たちを穏やかな眠りに誘う癒やしの国となっていただろう。
「この戦場の特徴はそこにいるだけで強烈な睡魔に襲われること。でも、パジャマパーティーをしている間だけは睡魔に襲われないので、オウガたちも私達を迎え撃つべくパジャマパーティーをしているのですが……」
 その様子を予知した結果が冒頭のアレである。……猟兵たちを秘密の悪戯空間と化した寝具の中へ引きづり込み、悪戯好きの愉快な仲間達や同じオウガたちと思う存分妖しげな悪戯をする。今回の敵、アリスプランクスターズのパジャマパーティーは猟兵たちを主役として最高潮を迎えようとしているようだ。
「ですのでー……みなさんには猟兵だけでパジャマパーティーをしながらオウガを倒すか……それか、オウガのパジャマパーティーに混ざりこんで上手いことやるか、って事になりますね、はい」
 そう言いながら千種はオウガたちの悪戯をどうやってあしらうかを考えているようだが、別にオウガたちのパジャマパーティーに付き合う必要はない。
 オウガガン無視でパジャマパーティーを開き、敵を空気に負いやろうとも、最終的に勝てばいいのである。

「そんなわけですからオウガたちのいたずらに負けないよう、心を強く持って戦場に向かってください。……わざと負けたりしたら駄目ですからね!?」
 千種の言葉は届いたのか届いてないのか、それぞれの思いを胸に猟兵たちは戦場へと送り出されるのであった。


岡崎三号
 このシナリオは『迷宮災厄戦』の戦争シナリオです。
 下記のプレイングボーナスが設定されておりますのでプレイング作成の参考にしてください。

 プレイングボーナス……パジャマパーティーをしながら戦う。

 こんにちは、岡崎三号です。
 この度はシナリオ『幸運に相対する猟兵は不運なのか?』のオープニングを閲覧頂きましてありがとうございます。
 今回の敵は猟兵たちをふわふわな悪戯で惑わす蠱惑的なオウガ。
 ある意味魅力的な悪戯に惑わされず、断固とした態度を持って相手するべきでしょう。

 なお、オウガのパジャマパーティーに混ざりこんで返り討ちにするとか、味方が妨害されないよう敵を引きつけるといった行動も否定はしませんが、過度な表現はカットさせていただきます。
 提出前にはプレイングを週刊少年誌に載せられるかどうかご確認頂ますようご協力お願いします。
19




第1章 集団戦 『アリスプランクスターズ』

POW   :    さぁ、愉しく遊びましょ♪
戦場全体に、【悪戯好きの愉快な仲間達】と【悪戯トラップ】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    にゃふふー♪どんな悪戯をしてほしいのかにゃー♡
自身の【悪戯心♡ 】が輝く間、【悪戯♡】や【悪戯好きの愉快な仲間達】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    ねね?二人きりになれる場所にいこっか♡
無敵の【秘密の悪戯部屋♡】や【秘密の悪戯空間☆ 】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クライド・エント
「可愛い子たちとパジャマパーティー……悪くないな」
【ソロ希望】【WIZ判定】
オウガのパジャマパーティーに混じって遊びながら戦うぜ
【怪力】で枕やオウガ自体をぶん投げて、ダメージを与えて倒すよう行動していく
不利を悟った相手のUCで誘われたら、「据え膳食わぬは男の恥だぜ!」ってことで女好き+楽観的な性格もあって、そのままついていってしまう
(本人は最悪【怪力】や【逃げ足】で何とかなるだろとか思って油断中)
【秘密の悪戯部屋♡】や【秘密の悪戯空間☆】に入った後の展開については、少年誌レベルのアドリブでお願いします



「わぷっ……!やったな!」
 顔面で枕を受け止めながらも、それを掴み返し勢いよく投げ返すクライド・エント(だらしない海賊・f02121)。
 パジャマパーティーの定番といえば枕投げ。
 あえて違う点を挙げるのならば……
「また来るよ!避けて!」
 飛び交う枕の一つ一つがクライドの【怪力】を持って放たれること。
 いかに柔らかな枕とはいえ、極度の加速度を伴って発射されようものなら……
「きゃん!」
「あー!また一人吹っ飛んだー!!」
 それはもはや砲弾と言っても過言ではない。
 まさしく戦場と化したパジャマパーティーの中、アリスプランクスターズたちはクライドに迫る事もできずに一人、また一人とふっとばされていく。
 
 しばらくの枕投げの後、アリスプランクスターズの足取りが変わり始める。
「やだー♡こわーい♡」
「逃げよー♡」
 それは追わせるための緩やかな足取り、見えきった挑発。
 言うならこれは、逃げる兎の足取りではなく、巣穴に引き込み獲物を貪り食う虎の歩みだろう。
 ……だが、
「可愛い子たちとパジャマパーティー……悪くないな」
 だが、クライド・エントはあえて虎穴に飛び込む。
 それは本人の楽観的な性格による勇猛さかもしれないし……
「据え膳食わぬは男の恥だぜ!」
 生来の女好きによる迂闊さかもしれない。
 とにかく、クライトはアリスプランクスターズを追ってベッドに飛び込んだ。
 
 掛け布団に光が遮られ、薄暗いベッドの中。
 クライドは寝具の中を這いながら進む。
 この狭い空間では【逃げ足】は上手く作用しないかもしれない。
 だが、自慢の【怪力】を持ってすればこの閉所においても優位を保つことができる……そのはずだった。
「おにーさん捕まえた♡」
「んなっ!?」
 突如現れた細腕にクライドの腕が容易く抑え込まれる。
 本来であれば少女の一人や二人、クライドの力を持ってすれば容易に振り払うことができたであろう。
 ……だが、ここはアリスプランクスターズの作り出した無敵の悪戯空間。
 悪戯を遮るものが力を発揮できなくなるのはある意味道理である。
 羽交い締めにされたクライドの元へ他のアリスプランクスターたちが迫る。
「わぁー♡さっきまで私達を枕でふっとばしてたのに、今度はお胸の枕に抑え込まれちゃってるねー♡」
「枕とはいえ、使い方次第ではひどいことになっちゃうってわかったかにゃー♡」
「ふふ、わかってないようなら……もっとひどいこと、してあげる♡」
 クライドの顔に座り込み、お尻と胸の枕サンドイッチ。
 少女の匂いに包まれたクライドはもはや【怪力】の力を持ってしても抵抗できるか怪しいだろう。
「えいっ♡えいっ♡押しつぶしちゃえ♡」
「あー♡女の子枕に挟まれてお顔とろんってしちゃってるー♡」
「ねね、次私がぎゅーってしちゃっていい?」
「今度は、全身で挟み込んでお布団サンドしよーよ♡」
 多くのアリスプランクスターズを打倒したがゆえに無数の反撃を受け続けるクライド。
 悪戯空間から脱出できない以上、ここでオウガを相手どるしかない。
 
 これは永い永い悪戯の始まり。
 クライドの戦いはオウガたちが満足するまで続くのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

月影・このは
パジャマパーティですね、はい、受諾しました
対ヴィラン用量産型戦闘ロボ518号…これよりパジャマパーティに入ります…
ところでパジャマパーティーとはなんでしょう?


パジャマ:月影重工製戦闘スーツを纏いパーティへ
常日頃、寝るときも着てるのでパジャマです

そして、パジャマパーティーとは寝具をぶつけることと把握しました
この鋼鉄の拳で枕を掴み、ブーストナックルで射出!敵に枕(ごと拳を)ぶつけパーティーです【鎧砕き】(以下、枕越しに『グラップル』)


二人っきり…パーティの意味は集会や会合…つまり多くの人が集まることです
二人っきりだとパーティでなくなり、眠くなる…
つまり無敵でないのでは?



「なるほど、それではボクもお返しいたしましょう!」
 顔面で枕を受け止めながらも、それを掴み返し勢いよく投げ返す月影・このは(自分をウォーマシーンと思いこんでいる一般ヤドリガミ・f19303)。
 パジャマパーティーの定番といえば枕投げ。
 あえて違う点を挙げるのならば……
「待って!話し合おう!まずは枕投げの定義から、ぐぇっ!!」
「ちくしょう!また一人やられたにゃー!!」
 飛び交う枕の一つ一つが空飛ぶ拳とともに放たれること。
 ……これはひどい。
「寝具をぶつければいいのなら、逆に寝具にぶつけるのもありですよね?」
 枕ごと相手にアイアンクローを極め、そのまま地面に叩きつけていくこのは。
 オウガが着弾したのは柔らかなマットレスなのだが、その柔らかさでも投擲の勢いに耐えられないのか、叩きつけられたオウガはピクリとも動くことなく倒れ伏している。
 なぜふわふわの夢の国でこのような惨状が繰り広げられるようになったのか?
 話は15分ほど前に遡る。

 「対ヴィラン用量産型戦闘ロボ518号……これよりパジャマパーティに入ります」
 今回の任務はパジャマパーティー。
 本来であれば各々のイメージに合ったパジャマパーティーを行い、おやすみなさいの国の眠気に抗うのだが、このはにはパジャマパーティーに対する仔細な知識はない。
 このはが知っているのは『お互いに寝具をぶつけ合う』ことがせいぜいだ。
 ならば、そこに付け入ろうとオウガがこのはのそばに忍び寄る。
「ねね?パジャマパーティーのこと、よくわからないんでしょ?それだったら私が教えてあげるから……『二人きりになれる場所にいこっか♡』」
 オウガが囁いた瞬間二人の視界がぐるりと変わり、二人の身体はベッドの中……オウガの操る『秘密の悪戯空間』に横たわっていた。
 こうなってはこのはになすすべはない。
 後は思う存分悪戯してやろうとオウガが思った瞬間に、木の葉が一言。
「一つ聞きたいのですが……パーティの意味は集会や会合……つまり多くの人が集まることですよね?」
「え、あー……うん。そうなんじゃない?……それじゃ、質問も終わったことだし、悪戯を……」
「二人っきりだとパーティではないので二人共眠くなるのでは?」
「…………」
 「ちょっとタイム」「どうぞ」と一度仕切り直しを図るオウガ。
 少し時間をおいて、このはを挟むようにもう一体のオウガが現れる。
「……はい、一人増やしたからこれで三人。これでパーティになるで……」
「そうなると今度は最初の『二人きり』に反しますよね?」
 まさかの論理破綻。こうなっては秘密の悪戯空間に無敵性もクソもない。
「あ、待って。次の反論考えるから。だから、 」
「それでは、そろそろパジャマパーティーを始めさせていただきますね?」
 その言葉とともに……布団が吹っ飛んだ。
「ちょっと待って、少なくともそれはパジャマパーティーで、ぐぁっ!!」
 枕を挟んだ上段アッパーで。
 当然どうにか反論しようとしていた二体のアリスプランクスターズも一緒である。
 そこから宙に浮いた相手に叩き込まれる容赦のない枕ッシュ(まくラッシュ)。
 怒涛の空中コンボを受け止めた二体はそのままおやすみなさいの国の大地に触れることなく、躯の海へと存在が還された。

 そして場面は現在に戻る。
「ちょっと誰かパジャマパーティーの説明が載った辞書もってない!?」
「あるわけ無いでしょ!?」
「それより!この枕砲弾をどうにかし、ぐぇっ!!」
 この場で繰り広げられているのはどこからどうみても蹂躙としか言いようのない代物なのだが、残念なことにこのはがこれをパジャマパーティーと認識しているため、未だに眠りに落ちる様子はない。
 アリスプランクスターズの絶叫をBGMに戦場と化したパジャマパーティーは続いていくのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

筒石・トオル
パジャマは着ぐるみ……にしたかったけど、周囲の印象とかあるので、黄色地にオレンジの肉球模様のシャツ系パジャマにするよ。

パジャマパーティではもふもふについて語ろうと思う。
クッション雪崩を起こしたくらいだから、クッションは多く所持してるよね?
そのクッションの表面を毛皮で覆ったら、もふもふして気持ちいいんじゃないかとか提案してみる。
もふもふに溺れているように見せかけ、周辺の警戒は怠らないように。
気を抜いてる相手であれば『ヒプノシスロストラクション』で眠らせる事も可能だ。



 大量のクッションが積み上げられた一角。
 めいめいお気に入りのクッションを抱えるアリスプランクスターズに混ざり持論を語る筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)。
 当初は悪戯に巻き込もうとアリスプランクスターズがクッションの雪崩に巻き込もうとしたのだが、そこでトオルが理想のクッションについてを語りだし、それに乗せられたアリスプランクスターズがトオルの話に聞き入っている形である。
「クッションというのはやはり柔らかさだけでなく、触感というのも重要な要素で……」
 今でこそ周囲の雰囲気に合わせるため、黄色地にオレンジの肉球模様のパジャマを着用している。
 しかしながら、本来はきぐるみの着用を希望していただけあって、もふもふしたものには多少一家言持っているようだ。
「例えばこのクッション。中綿の材質は素晴らしいと思うんだけど、まだまだ改善の余地はあると思う。……一例を挙げると表面を毛皮で覆ったら、もふもふして気持ちいいんじゃないかな?」
 それは本気でそう考えているのか、それともパジャマパーティーを成立させるための演技なのか。
 どちらにしろ、トオルの語りは多くのアリスプランクスターズをひきつけることに成功している。

 ……暫く熱演を続けていると、一人、また一人とオウガが意識を失い、倒れていく。
 その原因はトオルのユーベルコード『ヒプノシスリストラクション』。
 その光を目にしたものは催眠にかかり眠りに落ちてしまうのだが、トオルの語りから目をそらすものはおらず、また、それに集中しているアリスプランクスターズは仲間の異変に気づくことも出来ない。

 トオルのクッション語りは周囲に集まったアリスプランクスターズがひとり残らず眠りに落ちるまで続くのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

クライド・エント
「さっきは中々楽しい…いや酷い目にあったぜ、にしても今俺は何処にいるんだ」
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】
(さっきのシーンから何とか抜け出してオウガの迷宮に迷い混んでるイメージです)
慎重に行動しつつ敵を見つけたら、【怪力】で枕投げ、【逃げ足】でのヒット&アウェイ
一人で歩いていて、如何にも敵が隠れていそうな所はUCで対処してくぜ
順調にいけるかと思ったが、UCのデメリット+単独行動のせいで大人数に待ち伏せされると対処しきれずに抱きつかれ、悪戯程度の軽いキスをされる
そうなると、さっきの匂いや感触を嫌でも実感して、抵抗心が薄れていっちまう
そのまま、また相手の悪戯に弄ばれてしまう…



「さっきは中々楽しい…いや酷い目にあったぜ」
 アリスプランクスターズの悪戯から逃げ出し、周囲を歩き回るクライド・エント(だらしない海賊・f02121)。
「にしても……今俺は何処にいるんだ」
 直接の支配下からは脱せたものの今度はアリスプランクスターズの迷宮作成ユーベルコードに飲み込まれ、時折枕投げでアリスプランクスターズを追い返しながらも迷宮を進んでいく。

「……そろそろ使っておくか」
 進行の補助としてクライドが選んだのはユーベルコード『絶望の福音』。
 このユーベルコードなら自身に迫る危険を事前に察知し、自慢の【逃げ足】で逃げることも可能だったのだが……クライドは自身の未来を視た瞬間、一瞬、その脚を止めてしまった。
 次の瞬間。迷宮の壁となっているクッションの山から、足元の掛布団から、前後の通路から、多くのアリスプランクスターズが這い出てクライドを取囲み、ユーベルコードの使用後で弱体化したクライドは押し倒されてしまう。

「はーい、また捕まえちゃった♡」
「今回はさっきよりも随分楽だったねー?」
 クライドを押しつぶしながらめいめいに言い合うアリスプランクスターズ。
「私達の待ち伏せにも気づいてたみたいだけど……逃げたくない、って思っちゃったんだよね♡」
 一人のオウガがクライドにしなだれかかり、クライドの頬に触れるようなキス。その瞬間にフラッシュバックするのは先程までクライドにまとわりついていた匂いや感覚。
 ……そう、クライドが見てしまったのはこの光景。再び少女に囲まれ、思うままに弄ばれる自分を見てしまったからこそ、その判断が鈍ってしまったのだ。

「それじゃあ……あなたの逃げ場、潰してあげる♡」
 アリスプランクスターズが指を鳴らすと迷宮の悪戯トラップが動き出し、壁面がクライドとアリスプランクスターズの元へ迫っていく。
 普通の迷宮だったらこのまま全員で圧死していたのかもしれない。だが、ここはふわふわ寝具で作られた迷宮。クライドとアリスプランクスターズたちは壁面に圧殺されること無く、ただただ密着度が増していく。
「ひゃっ♡……ふふ、悪戯返しでもしようと思ったのかな?」
 動いた壁面に押されて右の腕が少女の太ももに触れ、そのまま挟まれる。
「ちゅっ♡駄目だよーここで悪戯していいのは私達だけ」
 左の手先が小さな口に咥え込まれ、くすぐられる
「あなたはここでずーっと私達の思うまま」「だって行く先もないもんね♡」
 両脚に抱きついた少女たちからは胸元の柔らかな感触を伝えられる。
「今度は逃さないから……ずっとずっと悪戯されてようね♡」
 そして先程キスした少女がクライドに馬乗りになって今度はその唇を弄ぶ。
 再び少女の枷に囚われてしまったクライド。
 今度の悪戯からは逃げられないのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
寝間着でお邪魔します

悪戯ってえっちな行為だよな
寝具に引き込まれる
やば、すげえ良い匂いがする

エロ狐の本性が出てプランクスターズのパジャマに手を出し…
大声で駄目!と相手と自身を諫めるぜ
本命いるんだよ!

そんなアタシを滅茶苦茶にするのは最高の悪戯だと認める
グラップルで押さえつけながら、(自主規制)や(検閲削除)したいんだろとドン引きする言葉の精神攻撃で悪戯心を萎ませるぜ

邪悪と思えず、情が移るんだ
なんで悪戯するのか、構って欲しいのでは、寂しいんじゃないかと優しさで問うよ

一緒に来る?
心揺らすなら、もそもそ寝具の中で魂喰らいの接吻を行い彼女達を宿す
吸血で精気だけ喰って逝かせるのは最終手段…できればしたくない



(うわー……悪戯ってえっちな行為だよな……)
 寝間着姿で遠くをうろつくアリスプランクスターズを遠目に眺める四王天・燦(月夜の翼・f04448)。
 あんなことやこんなことを考えていたせいで気が緩んでいた燦に襲いかかるのは……
「どんな事されちゃうか気になるのかにゃー♡」
 小さな重みとあまり小さくなさそうな柔らかさ。
 突然の重みに身体をよろけさせながらも、なんとかその場に踏ん張り、倒れ込む事を避けた燦。
「知りたいよねー?私『達』に何されちゃうのか気になるよねー♡」
 しかし、背中の重量は少しずつ重みを増して燦に押しかかる。
 ……そして重みよりも燦の抵抗力を奪うのは仄かに桃のように香る少女の匂い。
 鼻をくすぐる香りが紙一重で持ちこたえていた燦の気力を削っていき、そして……
「はーい♡一名様、幸せ悪戯空間にご案内ー♡」
 ついに重みに耐えきれなくなった燦はアリスプランクスターズの群れに押し倒される。
 どうにか体勢を立て直し立ち上がろうとした瞬間、燦が目にしたのは思い思いの寝具を手に燦に覆いかぶさらんとするアリスプランクスターズたちの姿であった。

(やば、すげえ良い匂いがする……!)
 先程よりも濃度を増した匂いに頭の中に霞がかかり始める燦。
 燦の身体も少女の香りも逃げ場のない寝具の中。
 肉食獣が巣穴に連れ込んだ獲物を味わうように、寝具の中に横たわった燦を次々と蠱惑的な悪戯が襲う。
「ふぅぅぅ……♡」
 茶髪のオウガが首筋に息を吹きかける。
 新たな気流の流れで更に濃い匂いに包み込まれた燦から力が抜ける。
「おねーさんやわらかーい♡」
 黒髪のオウガがすりすりと全身をこすりつける。
 その柔らかさに、……そして自らの妖狐の気性に心堕された燦はプランクスターズのパジャマに手を伸ばす。
「はーい、お手々捕まえた♡これからいっぱい悪戯されちゃおうねー♡」
 燦の手をとった『銀髪』のオウガが燦に唇を重ねようと近づいていき……。
「駄目!」
 ……次の瞬間、オウガの少女は燦の体から引き剥がされていた。
「ね、ねぇ、何を言って……」
「結局……結局そんなこと言って■■とか◆◆とかしたいだけだろ!」
「だったらこんなまどろっこしいことしないで最初っから(とても公の場では言えないような行為)とか(規制せざるをえない行為)とかすればいいだろ!」
 あっけにとられるオウガに言葉を畳み掛ける燦。
 もはや燦の中に弛緩も情欲もない。
 燦には心に誓った人がいる。
 皮肉にもオウガ自身が持つ銀髪が燦の心をつながるべき場所へ引き戻したのだ。

「なんか、こいつガツガツしすぎてつまんなーい」
「他の人とこ行こー?」
 寝具の中でピンクに熱されていた空気が一気に冷めていくのを感じる。
 作り上げた雰囲気を台無しにされたアリスプランクスターズは燦に見切りをつけ、次なる犠牲者を求めて去っていく。
 これで一安心。と気を抜こうとする燦であったが、一人のオウガは燦のもとを離れず、ただ隣で金色の瞳を見つめていた。
「ねぇ、あれ、嘘でしょ?」
 尋ねるオウガの瞳に情欲はない。
 その瞳に危なさを感じなかったのか、燦はふと、自分の『本命』について語り始め……

 オウガも他の猟兵も立ち入らない寝具の中。
 気がつくと結構な時間話していた気がする。
「そのホンメイ?って人のことすごく大事なんだね?」
 そんな中でもオウガの少女は決して燦に襲いかかることはなく、ただじっとその話を聞いていた。
「いいなー。わたしもホンメイだったら大事にしてもらえたのかなー……」
 まるで『自分は大事にしてもらえなかった』とでも言わんばかりに語るオウガの少女。
 その口ぶりに感じたのは……。
「寂しかったんじゃないか?」
 行き過ぎた悪戯は自らの寂しさを埋めるため。
 そう告げられると、腑に落ちたように燦から視線を外し。
「そっか、わたし、今でも寂しかったのかな……」
 どこか、おやすみなさいの国でも戦場でもないどこかを見つめるような遠い眼差し。
 この瞳をここに置いていっていいのか。
 追憶の瞳に情が移った燦は語りかける。
「……一緒に来る?」
 その問いかけに対して、オウガの少女は――――

 オウガの少女の身体が淡い光となって消えていく。
 寝具から抜け出し、おやすみなさいの国の地面に横たわる燦が思い返すのは絶望の国の話。
『アリスラビリンスには完全にオウガ化してしまった元アリスが支配する国がある』
 実際にそこで戦いを繰り広げる猟兵の報告書を目にしたことも少なくはない。
 あの少女が過去……オブリビオンになる前はどのような存在だったのか。
 もはやそれは誰にもわからないことだが、せめてその魂に救いがあることを祈り、燦は空を見上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


パジャマ…パーティー…?
ナニコレ戦場みたいなんっすけど…?

普通の薄手のパジャマ装備
胸は晒解かれている為Hカップ。しかもいつもの服じゃない為誘惑フェロモン(誘惑技能145)駄々洩れ

しかも数が多いから大変っす…と枕を投擲で投げ続けますが手が足りない
いつの間にか囲まれ密着されて拘束されます
その後はパジャマの隙間に手を入れられあちこち弄られます
しかもうるさいからって口も胸で塞がれくらくらに

しかし勝手に発動した選択UCの影響で相手は疲弊していきます
逆にこっちは回復するが…長く悪戯出来ると喜ばれえっちな悪戯を継続
全員倒れた頃にはUC無自覚の使役術の効果で使役獣に

同時に精神的疲弊で気絶します



「ナニコレ戦場みたいなんっすけど……?」
 それは枕を武器するひとが多かったからです、久遠・翔(性別迷子・f00042)さん。
 枕(怪力)や枕(ロケットパンチ)が飛び交う戦場の中、とりあえず自分も周囲に倣って枕を構え、枕投げに参戦する。
 ……だが、周囲が超次元枕投げに熱狂する中、ひらひらと薄手のパジャマを揺らし、時折豊かな胸を震わせながら普通に枕を投げるその姿は、自身の存在をアリスプランクスターズに『こいつは獲物である』と知らしめる結果となってしまう。

「ねーえ?枕の投げ方、もうちょっとこうしたほうがいいんじゃないかなー♡」
「わっ、ちょ、な、なんすか……!?」
 投げ方のフォームを教える素振りでわざとらしく翔の全身をなぞるオウガ。
「脇の締め方があまいんだよー♡」
「もっとお胸に力を入れてー♡」
 一人が翔にまとわりつくと、もう一人、さらにもう一人と翔に触れるものが増え始め、ついには服の中に手を入れ、その二の腕を、おなかを、さらには素肌の胸を弄くり回すものまで出てくる始末。
 こうなってはもう我慢しておけない。
 流石に振り払おうと相手に向き合った瞬間、翔の視界に入ったのはパジャマの裾を持ち上げるオウガの姿。
「教えてあげてるのに口答えするうるさいお口は……しまっちゃえー♡」
「わっ、ちょっ!だ、出しっ!もご、もごご……!」
 裾を大きく開いたパジャマの中に丸呑みにされる翔。
 少しの間その中でもぞもぞと抵抗するものの、頭がオウガの胸に触れた瞬間、その谷間にふにょんと挟み込まれ、声を出すことさえも封じられる。
「このままー……もみもみもみー♡」
「んぎゅぅ、ぎゅぅぅぅ……!!」
 そこへ追い打ちをかけるように胸を抱き寄せ、その柔らかさで翔の顔を揉み潰し、抵抗力を奪っていくオウガ。

 あとはこのままアリスプランクスターズのなすがまま。
 一方的に弄ばれ、いつとも知れない彼女たちの飽きを待ち続けねばならない翔……のハズだったが、先に音を上げたのは翔ではなく、弄んでいる側のオウガ。
「はにゃ……?はれ、なんだかちからが……」
 オウガの腕から力が抜けると胸の拘束が解け、やわらかな谷間から開放される翔の顔。
 翔のユーベルコードにより逆に骨抜きにされてしまったオウガは蕩けた目をしながらただただ翔のことを見つめている。
 ……オウガが一体だけだったのなら、後は翔がこのオウガに対応するだけで終わっていたのだろう。
 しかし……。
「もうおしまいー?なら、つぎは私のばーん♡」
「ちょ、ちょっとまっ、むぅぅぅ!」
 別のオウガの上にのしかかる形で引き倒される翔。
 再びその顔が胸の谷間に囚われるが、今度は更に別の少女から無防備な谷間を狙われることとなる。
「やわらかそうなまくらはっけーん♡だーいぶ♡」
「んー!んむぅー!!」
 翔のお尻がむにりとたわむ。
 たわませたのは別のオウガの顔。
 そのままオウガの少女が翔のお尻の中で深呼吸を始めると、こそばゆい感覚が翔に襲いかかる。
 翔のお尻を堪能していた少女が力尽きると今度は逆にアリスプランクスターズのお尻にうつ伏せにさせられて。
「お尻を堪能させてもらったんだから……今度はお尻を楽しませてあげないとねー♡」
 その上から別の少女が座り込むことによるお尻サンドイッチ。
 それが終わるとまた胸に戻されて……翔はすべてのアリスプランクスターズが力尽きるまでの間、その柔らかさを存分に味わわされることとなった。

 気がつくと翔は先程までと目つきが変わったアリスプランクスターズに取り囲まれていた。
 ユーベルコード、無自覚の使役術(リンカーネーション)。
 一方的に翻弄されるだけでありながらも、無意識にユーベルコードを発動し翔は知らぬ間に付近一帯を制圧することに成功する。
 付近のオウガを使役獣と変えた以上、あとはそれとなくお願いするだけでこの場は解決したのかも知れない。
 ……他のオブリビオン相手なら。
「おねーさんすごかったー♡」
「これだけ楽しませてもらったんだから……」
「「「「「もっと悪戯してあげないとねー♡」」」」」
 だが、アリスプランクスターズの親愛表現も悪戯であり、さんざん翔に魅了されたアリスプランクスターズはその愛情(いたずら)を抑えられそうにない。

 肉体的には全くの問題はない。
 むしろ滾っていると言ってもいい。
 ……それでもこの先延々と続く悪戯の予感が翔の意識を遠いものにしていく。
 枕投げを生き残り、最後に残っていたアリスプランクスターズたちが翔と共に秘密の悪戯空間に消えていくことで、この地域は静寂を取り戻したのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月20日


挿絵イラスト