迷宮災厄戦⑪〜鏡とぐらぐらティーパーティー?
オウガ・オリジンに戯れに殺された、かつての忠臣『鏡の女王』の怨念が籠もった国。
そこには、数多くの鏡が無造作に置かれていた。
「鏡よ鏡、鏡さん」
そう声をかけるのは、オウガ達にお茶を振る舞い、その『毒気』を増幅させる元愉快な仲間な、ぐらぐらくん。
「ここに来る悪い奴等のこと、聞かせてくれる?」
『それは……彼らのことでしょうか』
そういって、鏡が見せたのは、この世界に入ってきた猟兵達の姿だった。
「皆様には真実の鏡がある世界へと向かっていただきます」
そういって、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が指し示したのは、真実の鏡が至る所にあるという、不思議な世界。
「そこには、ぐらぐらくんという、愉快な仲間なオブリビオンが潜んでいます。皆様にはそのオブリビオンの撃破をお願いします」
リズの話によると、ぐらぐらくんは、毒の紅茶を渡したり、踊って毒紅茶を飲みたいと思わせたり、猛毒を効かせようとする力を持っているらしい。
「気をつけて欲しいのは、ぐらぐらくんは、真実の鏡を使って、私達の動向を窺っていることです。ですが、その真実の鏡は、相手を気にしないようなのです」
「相手を気にしないって?」
くすりと微笑みリズは続ける。
「私達猟兵の質問にも答えてくれるのです。ですから、ぐらぐらくんが利用するように、我々もその鏡を利用して戦えば、有利に戦えることでしょう」
目には目を、鏡には鏡を、ということだろうか。
「ですが、敵は毒攻撃を得意としています。充分気をつけて、戦ってきてくださいませ」
そういって、リズは猟兵達をオブリビオンのいる鏡のある世界へと導いたのであった。
柚葵チハヤ
どうもこんにちは! 柚葵チハヤです。
1章のみで進む、戦争シナリオとなっています。
皆さん、どうぞ、よろしくお願いしますね!!
今回は世界にたくさんある鏡を利用して、戦っていただきます。
鏡は鏡の世界の中であれば、どんなことでも教えてくれます。
なので、今回のプレイングボーナスはこちら!
プレイングボーナス……鏡に有効な質問をする。
ぜひとも、鏡を利用して、ガンガン、敵にダメージを与えちゃってくださいね。
複数で参加する方は、お相手の名前やID、団体名などもお忘れずに。
それでは、鏡のある不思議な世界での戦いを頑張って切り抜けてくださいませ。
第1章 ボス戦
『ぐらぐらくん』
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POW : 紅茶をどうぞ!
【毒紅茶】を給仕している間、戦場にいる毒紅茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
SPD : くるくるくるり、僕と踊ろう!
【踊り】を披露した指定の全対象に【毒紅茶を飲みながら回り続けたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : くらくらぐらぐら楽しいでしょう!
技能名「【部位破壊(三半規管)】【猛毒】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:麻風
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠隣・人」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宇宙空間対応型・普通乗用車
なるほど何でも応えてくれる鏡。
つまり、UDCアースで流行ってるアレだな。
AIアシスタントだかなんだかいうやつ。
そんじゃ早速活用させてもらおうか!
Hey Mirror, Where is GURAGURA-KUN?
OK Mirror, What is he bad at?
Mirror, How should I use this gadget?
敵はあっちかよっしゃ!
敵の弱点も居場所も有効なガジェットの使い方も何でも答えてくれる!
さすがMirror!アリラビ驚異の科学力だぜ!
というわけで敵の方に特攻だぁ!
【ガジェットショータイム】で弱点を突いて適当にぶちのめしてやんぜオラァ!
鏡の世界にやってきたのは……ブブンと震わせるイケメン自動車な宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)だ。
「なるほど、何でも応えてくれる鏡……つまり、UDCアースで流行ってるアレだな。AIアシスタントだかなんだかいうやつ」
それは貴方のことではないかと誰かがいれば、ツッコミを入れるだろうが、不幸か幸いか、ここに他の猟兵はいなかった。普通乗用車はぐいんぐいんとタイヤを滑らせ、辺りを見渡し、さっそく鏡を見つけると。
「そんじゃ早速活用させてもらおうか! Hey Mirror, Where is GURAGURA-KUN? OK Mirror, What is he bad at? Mirror, How should I use this gadget?」
なんだかちょっと、AIっぽく英語で尋ねているようだが、鏡は丁寧にそれに答えてくれた。
「敵はあっちか、よっしゃ! 敵の弱点も居場所も、有効なガジェットの使い方も何でも答えてくれる! さすがMirror! アリラビ驚異の科学力だぜ!」
いや、それは科学力とは違うと思うが……。
普通乗用車は、鏡が教えてくれた知識を最大限に使って、ぐらぐらくんに特攻した。
「わわ、な、なに!? もしかして、君、りょうへ……うわあああ!!」
有無を言わさず、普通乗用車の放ったガジェットショータイムで、ぐらぐらくんは大ダメージを受けたのだった。
……もしかしたら、その猟兵らしからぬ外見も、効果あったのかも知れないが。
大成功
🔵🔵🔵
水心子・静柄
毒ね…奇襲はなさそうだけど、毒も厄介よね。
真実の鏡に敵が使う毒について色々質問するわ。どんな症状になるのか、即効性か遅効性か、解毒薬をこの国で手に入れらるのか。解毒薬が手に入れば毒の事を気にせず戦えるわね。入らなければ、毒を飲んだ状態で戦えるかどうかね、短時間でもいいから。飲んでも戦えるなら、あえて飲んで敵の油断を誘うのもありね。飲んだらどうしようも出来ないというなら、飲まずに毒紅茶を楽しむ方法を鏡に質問をするわ。まぁいっその事、カップに入った紅茶で簡単に出来る手品でも教えてもらおうかしら?さて、毒紅茶をご馳走になったのだから、お返しに冷たい刃の味をご馳走するわ。
「敵の攻撃は、毒ね……奇襲はなさそうだけど、毒も厄介よね」
そう呟くのは、長い髪を揺らしながら、青い瞳で鏡を見据える水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)だ。
「さてと、ちょっといいかしら?」
見つけた鏡にさっそく静柄は話しかける。
「私が聞きたいのは、敵の毒についてね。どんな症状になるのか、即効性か遅効性か、解毒薬をこの国で手に入れられるのか、教えてくれないかしら?」
解毒薬が手に入れば、毒の事を気にせず戦えるだろうと見越しての質問であった。
『ぐらぐらくんの毒のことでしょうか。毒紅茶を飲むと遅効性の毒が回り、徐々に体力が奪われることでしょう。解毒剤はありませんが、猟兵であれば、効果を打ち消すことは可能でしょう』
「あら。もしかして、大したことのない毒って事?」
ならばと、ぐらぐらくんの居場所を尋ねて、さっそくぐらぐらくんの元へ向かう。
「ごきげんよう」
「おや、来たのかい? ではさっそく、紅茶はいかが?」
そういって、ぐらぐらくんはさっそく、静柄へと手渡すと。
「まあ、ありがとう」
「ええっ!?」
受け取り、さっそく紅茶を飲み干していき。
「さて、毒紅茶をご馳走になったのだから、お返しに冷たい刃の味をご馳走するわ」
驚くぐらぐらくんへと、居合(イアイ)で一刀両断してみせる。
「うわああああ!!!」
攻撃を食らい、逃げるぐらぐらくんに静柄は。
「あら、カップに入った紅茶で簡単に出来る手品を教えてもらうのを忘れてたわ」
そう呟き、再び近くにあった鏡へと声をかけるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
オウガ・オリジンへの道を切り拓く為、この戦場も制圧しなくてはなりません
あまり時間は掛けられませんね
さて…
鏡よ、鏡
ぐらぐらくんが思わず気もそぞろになってしまうようなお茶請けのお菓子を教えてください
……
紅茶ですか、これはどうもご丁寧に
ありがとうございます
ですが、私も取って置きのお茶請け…(ぐらぐらくんの好物)を持っているのです
ご一緒に如何でしょうか?
少々、お待ちください、今ご用意いたしますので…
(物資収納スペース内で充填していたUCを取り出しすかさず解放行動速度低下が問題にならぬ●だまし討ち)
毒入り紅茶を飲んだ後の疑似飲食機能の洗浄も、時間稼ぎのお茶会もご遠慮させていただきます
失礼!
「オウガ・オリジンへの道を切り拓く為、この戦場も制圧しなくてはなりません。あまり時間は掛けられませんね」
そう、この世界にやってきたのは、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)。
「さて……」
さっそく身近にあった真実の鏡へと向かう。
「鏡よ、鏡。ぐらぐらくんが思わず、気もそぞろになってしまうような、お茶請けのお菓子を教えてください」
そういってトリテレイアは、真実の鏡から、ぐらぐらくんの好物を聞き出したのだった。
「猟兵さん、みーつけ! さあ、紅茶をどうぞ!」
ぐらぐらくんが早かったのか、それともトリテレイアが見つけるのが早かったのか。さっそく遭遇したぐらぐらくんが先手を打って、毒紅茶を手渡す。すると、トリテレイアはというと。
「紅茶ですか、これはどうもご丁寧に、ありがとうございます」
と、その紅茶を受け取るではないか。これにより、トリテレイアの動きはまだ、衰えてはいない。しかも。
「ですが、私も取って置きのお茶請け……を持っているのです」
そういって、トリテレイアが取り出したのは。
「そ、それは幻のマカロン!!」
食いつくトリテレイアは、無表情のまま続ける。
「ご一緒に如何でしょうか? ああ、私としたことが。……少々、お待ちください。今、お皿をご用意いたしますので……」
ごそごそと探している間に、ぐらぐらくんは上機嫌でトリテレイアの側へとやってくる。と、トリテレイアの瞳がきらーんと輝いた。
「……充填中断、刀身解放!」
お皿を出す振りをして、身体の格納スペースから取り出したのは、エネルギー充填された巨大剣。そう、だまし討ちを使って、コアユニット直結式極大出力擬似フォースセイバー(ダイレクトコネクトセイバー・イミテイト)を発動し、ぐらぐらくんへと強烈な一撃を放ったのだ!
「ぎゃあああああああ!!! 僕のお茶が、お茶がぁああああ!!」
頭から零れる毒紅茶に慌てふためくぐらぐらくん。
それにトリテレイアは、静かな口調でこう言い放った。
「毒入り紅茶を飲んだ後の疑似飲食機能の洗浄も、時間稼ぎのお茶会もご遠慮させていただきます。失礼!」
ぐらぐらくんの技の効果が切れたのを確認すると、もう一度、そのフォースセイバーでぐらぐらくんを切り裂いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第一『侵す者』武の天才
一人称:わし/わしら 豪快古風
対応武器:黒燭炎
アリスラビリンス、いろいろな国があるの。
さてと。
『ぐらぐらくんの現在位置』
『ぐらぐらくんの毒特性』
でも聞いておくかの。
毒飲んでも、しばらくは【毒耐性】で耐えられるじゃろうが。
指定UCな、実は武器種類を指定しておらん。
手の中に隠しておいた『漆黒風(本来持ち主『疾き者』)』や『四天霊障』でいきなり叩きつけることも可能。
とくに『四天霊障』は見えぬから、避けるのも困難だろうの。
これは戦争。だからこそ、武士(もののふ)たるわしは加減せぬ。
※
疾き者「さすがの武の天才ですよねー。あっさりやるんですからー」
「アリスラビリンス、いろいろな国があるのう……」
不思議そうに当たりを見渡すのは、馬県・義透(多重人格者の悪霊・f28057)。
噂には聞いていたが、これほどまでとはと、驚いている様子。
「さてと。『ぐらぐらくんの現在位置』と『ぐらぐらくんの毒特性』でも聞いておくかの」
さっそく見つけた鏡に声を掛け、鏡から答えを貰うのであった。
「ううう……今度こそ猟兵達をぎゃふんとさせてやる……」
鏡から聞いた位置に向かうと、傷ついてふらふらしているぐらぐらくんを見つけた。
と、義透の気配に気付いて、さっそく笑顔で毒紅茶を差し出してきた。
「……毒飲んでも、しばらくは毒耐性で耐えられるじゃろうが」
受け取って、スピード低下を防ぎつつも。
「わしの一撃、受けきれるか!」
「今度は避けるよ!」
手の中に隠しておいた棒手裏剣の漆黒風を投げつける。それは避けられてしまったが。
「ぶべっ!!」
見えない壁によって、ぐらぐらくんは潰れた。
「これは戦争。だからこそ、武士(もののふ)たる、わしは加減せぬ」
それは、義透が放った武器の一つ、四人の無念が集まった四天霊障であった。
その攻撃を受け、ぐらぐらくんは、ぐらぐらと立ち上がったものの。
「も、もうだめ……」
ばったり倒れて消え去った。後に義透の中の人格、疾き者はこう語っている。
「さすがの武の天才ですよねー。あっさりやるんですからー」
そうして、猟兵達の活躍により、この鏡の世界に現れたオブリビオンのぐらぐらくんは見事討伐されたのだった。
大成功
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