迷宮災厄戦⑭〜SLEEP-LESS WARRIORS
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何やらふわふわしている不思議の国。そこにウサ耳を生やした軍人たちが集まっていた。
彼らはこの地を守るべく配備された『D大隊』の精鋭たち。アリスラビリンス全体を進行中の敵を迎え撃つというミッションのため、抜かりなく準備を行っている所であった。
「ハンバーガーとチキンの予約忘れてたっ!」
「ここなんで弾痕ついてんの?」
「あーまたうちのイボイノシシ逃げてるっ!」
不思議の国はチョー忙しい。
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「皆さん、お集まりいただきましてありがとうございます……」
アレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)がぺこりと頭を下げる。その犬耳にはなぜかイヤホンが突っ込まれているが、会話のため相当音量を絞っているらしく何を聞いているのかは分からない。
「今日もまた新たな戦場が開かれました。ここは『おやすみなさいの国』という場所で、ここにいる人は例外なく強烈な眠気に襲われて動けなくなってしまいます。この眠気に対抗する手段は一つ。それは『パジャマパーティをすること』。着るだけではなく必ずパーティしてください。じゃないとパジャマでうなだれることになります……」
大真面目に言うアレクサンドラ。やはり不思議の国らしく、事前に十分睡眠をとっていようが種族的に睡眠自体がいらなかろうが強制的に眠らされてしまうようだ。
「ここで敵となるのは、『うさうさトランプ兵』という軍人さんです。彼らはウサギ柄のパジャマに身を包み、パーティの準備を整えて皆さんを待っています。皆さんも彼らに負けないくらいパーティを楽しんでください」
ちなみに彼らが行うのはハンバーガーとチキンを食べながら機関銃を撃ちまくり対地攻撃機を飛ばしまくる乱痴気騒ぎらしい。普通に狙ってくるのに比べて無駄撃ちが多くなるのが付け目といえるだろうか。
「一挙にイメージ崩壊ですが、これでも軍人、ごめんで済ませてくれるほど甘い敵ではありません……皆さんは彼らのパーティに乗るもよし、それ以上のパーティを自分で開催するもよし。もうちょっと気を遣っておけばとタラレバ繰り返すことないよう、全力でパーティしてください」
なんだか妙な言い回しが多いが、とにかくパーティしながら戦え、ということらしい。なおパジャマは日常使っているもので構わないが、特殊な事情によりパジャマを持っていない者には貸出するという。
「それではSLEEP-LESS JAEGERSの皆さん、勝利までのミッション……立ち向かってきてください……」
アレクサンドラはそう言ってイヤホンのボリュームを上げながら、猟兵たちを送り出すのであった。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。タイトルとオープニングで何かにピンと来た人は私と握手。
何言ってんだお前という方の為にきちんと説明しますと、パジャマパーティをしないと眠くなる戦場で、パーティしながら襲ってくる軍隊と戦っていただく依頼となります。
今回のプレイングボーナスはこちら。
『プレイングボーナス……パジャマパーティーをしながら戦う』
パジャマの種類は何でもいいです。パジャマじゃないもので寝てるという方はそれでもOK。ただし下着や全裸で寝てるという方はパジャマをレンタルしますので着てください。
敵のパーティはハンバーガーとチキンを食べながらの乱痴気騒ぎですのでそれに同調するもよし、より楽しいパーティを自ら開催するもよしです。敵はパーティを演出するため無駄な動きが多くなっているので、命中率が下がっています。
オープニングのネタが分からなくても特に問題は起きませんので、お気軽にご参加ください。
それでは、プレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『うさうさトランプ兵』
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POW : 落雷II
無敵の【空飛ぶイボイノシシ型の対地攻撃機】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : そう、我々はやればできる!
自身の【ゴーグル】が輝く間、【軽量自動小銃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : バーガータイム
【ハンバーガーとフライドチキン】を給仕している間、戦場にいるハンバーガーとフライドチキンを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
イラスト:しちがつ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ニニニナ・ロイガー(サポート)
ど〜も~
要請を受けて参りました、UDC職員のニニニナとドビーちゃんっす。
よろしくっすよ〜
そんなわけで、どんな触手がご入用っすか?
長い触手に太い触手、幅広触手に細触手。
鋸歯つきのゴリゴリ削れる触手にヒトデみたいな手裏剣触手、
ドリル触手に粘着触手に電撃触手その他色々行けるっすよ。
あるいは溶解液を吐く触手とかご所望っすかね?
麻痺触手に毒触手に石化触手になんなら自白用の催眠触手とか…
後は耐熱耐冷耐衝撃触手に再生触手なんかもOKっす。
マニアックな所だと按摩触手に美肌ローション触手、電脳アクセス触手とかも便利っすね。
あ、触手本体は見えないようになってるので、
一般人が狂気にとか気にしないで大丈夫っすよ~。
おやすみなさいの国の一角で、ピンク色のウサギ柄パジャマに身を包み、ヘルメットとマスクで顔を覆ったウサ耳集団がケーキとチキンで盛り上がっていた。
そんなところに現れた、いかにも眠そうで不健康な顔立ちの女が一人。
「ど〜も~。要請を受けて参りました、UDC職員のニニニナとドビーちゃんっす。よろしくっすよ」
ニニニナ・ロイガー(一般UDC職員・f17135)は今にも眠りそうな様子でふらふらとうさうさトランプ兵の前に出る。その服装はシャツに白衣といかにも仕事着という感じで、どう見てもパジャマではない。
「こいつパーティを楽しんでないな!」
「目覚ましの一発を見舞ってやる! 撃てぇい!」
ニニニナを見つけるが早いか、うさうさトランプ兵たちは一斉に軽量自動小銃を撃ちまくる。そこには我々はやればできる、朝はやってくるさという気概が込められ、銃の限界を超えて普段の九倍の弾が撃ちだされていた。
「だからここなんで弾痕ついてんの?」
「パーティだから!」
なお銃口を無駄に無理回しながら撃っているため、その弾丸は4発空中、1発味方、残り5発がニニニナに向けられている。
「あだだだ、パーティなら楽しんでるっすよ、失礼ですね!」
向けられた弾丸を白衣で防ぐニニニナ。白衣に開いた僅かな穴からは、桃色の肉のようなものが覗いていた。
「ほれパーティタイムっすよドビーちゃん。ケーキもチキンもいっぱいあるっすよ。あと玩具も」
そう言ってニニニナの目がギラリとうさうさトランプ兵たちを見る。ニニニナが白衣の前をばっと開けると、そこから大量の触手がうねりを上げて飛び出してきた。
ニニニナの体内に住む触手のドビーちゃん。その触手の可能性は無限大で、長い触手に太い触手、幅広触手に細触手。鋸歯つきのゴリゴリ削れる触手にヒトデみたいな手裏剣触手、ドリル触手に粘着触手に電撃触手その他色々。あらゆる趣味嗜好に対応済みだ。その触手がうさうさトランプ兵たちを捕らえ、次々に玩具にしていく。
「ぬわぁぁぁぁぁぁ!!」
「そ、そこぉぉぉぉぉ!!」
「あぎぎぎぎ……し、痺れ……」
「やー、楽しい楽しい。触手パーティーっすよー」
ドビーちゃんの楽しそうな様子に、その根元となっているニニニナもご満悦だ。
朦朧とする意識の中、うさうさトランプ兵は最後の質問おニニニナに投げる。
「おのれ……楽しんでいるのは分かった……だがなぜパジャマじゃない!?」
「それはっすねぇ……人手足りない24時間営業だからこの格好で寝て起きてんすよ!」
ニニニナの切実なる声。それを聞いたうさうさトランプ兵は、ゴーグルの奥で一瞬とても哀れむような眼をした後、触手に飲み込まれるのであった。
成功
🔵🔵🔴
上野・イオナ
ジャンクフードをバカ食いしながら銃の乱射。確かに楽しそうだ!
それなら
UC【ライドタイタンロボ】使用
ゲームのパイロットは何時でも戦闘態勢に入れるようにロボの中で眠っていた。つまりこのロボはパジャマ!(暴論)
やっぱり冗談は置いといて僕も自前のパジャマ(ルームウェア用のメンズワンピース。白に空色のストライプ。胸元に虹のマーク) に着替えてからロボに搭乗
コックピットぱちょっと狭いけど空調が効いてて快適だし、ここでチキンやバーガーを食べながら巨大チェーンガンをバカ撃ち
楽しい
…………。
うぅ……調子に乗って少し食べすぎたかも
※アレンジ・連携大丈夫です
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
これはまた、面白そうですねぇ。
何とか頑張ってみましょうかぁ。
『ネグリジェ』に着替え、『大量のチキン&ポテト』と『飲み物』を御用意してお持ちしましょう。
そして『F●S』3種を展開し『FCS』で操作を簡易化、パーティを楽しみつつ交戦しますねぇ。
相手の『攻撃機』は性質上『上』から来ますから『FSS』を傘の様に展開すれば『対地攻撃』は防げますぅ。
『FBS』は斬撃と相手の妨害、『FRS』は[砲撃]で攻撃中心に使いましょう。
何れも【白翼衣】で『食べ物』のカロリーを強化に変換すれば、十分な効果が得られますぅ。
食べ物が不足しそうなら【白翼衣】の速度を生かし、相手の食べ物を奪いますねぇ。
御魂・神治
※パジャマ:達筆ででっかく「昇天」と書かれたクソダサTとやっすいハーパン
晩酌もパーティの内に入るやろ?酒や酒!
しかも銃撃戦ありやと?ワイもまぜてや!
敵ええもん食っとるやないけ、隙あらばつまみ食いしたろ
一升瓶サイズの『清酒『鐵神樹』』持参して参加するで
『天将』にはノリのいい音楽を爆音でかけてもらう(【宴会】)
フロアをブチアゲて乱痴騒ぎに紛れて酒飲んで上機嫌(【鼓舞】)になった勢いで、手や足が滑ったフリをしてたまにどつく(【気絶攻撃】)
『爆龍符』も景気良く投げるわ、カネばら撒くみたいに
ドサマギでUC【破魔爆散『涅槃』】も適当に使う
流れ弾とかは【オーラ防御】でどうにかなるやろ
「ジャンクフードをバカ食いしながら銃の乱射。確かに楽しそうだ!」
「これはまた、面白そうですねぇ。何とか頑張ってみましょうかぁ」
チキンとハンバーガー溢れるウサギパジャマのパーティ会場。そこにうきうきとした様子でやってきたのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)の二人だ。
ネグリジェ姿のるこるは追加の品としてチキンとポテトに飲み物とお持ち込み。そしてイオナの姿は……
「なんだそれ!?」
「あ、これか? ゲームのパイロットは何時でも戦闘態勢に入れるようにロボの中で眠っていた。つまりこのロボはパジャマ!」
【ライドタイタンロボ】で召喚した巨大ロボに乗ったイオナ。なるほどそれならパジャマである……なんてことはなく、きちんと中では白と空色のストライプに胸元に虹のマークのついた、ルームウェア用のメンズワンピースをパジャマとして着込んでいる。
そしてうさうさトランプ兵の開催するパーティに乗っかる形の二人とは別に、御魂・神治(除霊(物理)・f28925)はさらに自分好みの一品を携えての登場だ。
「晩酌もパーティの内に入るやろ? 酒や酒! しかも銃撃戦ありやと? ワイもまぜてや! 敵ええもん食っとるやないけ、隙あらばつまみ食いしたろ」
達筆ででっかく「昇天」と書かれたクソダサTとやっすいハーパンという、ある意味この季節には極めて快適そうなスタイルの神治。その手には、一升瓶サイズの清酒『鐵神樹』が握られていた。
この会場に決定的に足りなかった『酒』の登場に、うさうさトランプ兵もご満悦の様子だ。
すっかり愉快そうな布陣を整えている一同だが、彼らは遊びに来たわけではない。パーティを楽しまなければ戦えない戦場であるが故に、そこで滞りなく戦うための準備を抜かりなく整えてきたというだけなのだ。
「わー、爆撃が大花火ですねぇ」
だから傘のように展開した『FSS』で爆撃を受け止めそれが色とりどりの爆発を起こしていても。
「空調きいたコックピットでジャンクフード食べるとか超快適! これはちょっと外に出られなくなるわ!」
眼下の敵を尻目に涼しい密閉スペースで食事を楽しんでいても。
「ブチあげろや天将! おらお前ももっと乗らんかい!」
人工式神の天将にノリのいい音楽を爆音でかけさせうさうさトランプ兵をどつきに行っていても。
これらは全て依頼成功のための必要な行動なのである。決してただ遊んでいるわけではない。
「こ、こいつら……中々楽しんでいるぞ!」
「怯むな、我々も骸の海に虹をかける勢いで行くぞ!」
気合の声と共に、大量の爆撃機と自動小銃の連射が放たれる。さらに強力になった攻撃に、るこるの戦輪『FBS』と砲台『FRS』が一気に敵前に飛来する。
「《大いなる豊饒の女神》の使徒の名に於いて、その証たる衣を此処に」
【豊乳女神の加護・白翼衣】で余剰カロリーを力に変え、より威力を増した浮遊兵装がうさうさトランプ兵たちを攻め立てた。
「おのれ……だが貴様らは戦場でチキンとハンバーガーを楽しむ訓練を積んでいるか! さあどうだ!」
そう言ってユーベルコードと共にさらにチキンとハンバーガーの追加を取り出すうさうさトランプ兵。これは単なるパーティの食事ではない、楽しまなければ行動速度を下げるユーベルコードが込められたものだ。
だがその大量の料理は、ロボットの巨大な手にひょいと持ち上げられそのコクピットに放り込まれる。
「おー、意外といい肉つかってる。ありがとね! お返しにこいつをごちそうしとくよ!」
イオナがコクピットの中でチキンとハンバーガーを楽しみながら、片手操作でチェーンガンをバカ撃ちにした。それは楽しみながらゆえに先のうさうさトランプ兵と同じく狙いの甘い乱射だが、視認している相手を識別して飛んでいくユーベルコード故に適当に撃ってもそれなりの命中率がある。
「おー、皆楽しんどるやないかい。俺も負けてられんな。そーれ、拾え拾えー!」
そのチェーンガンやFRS、さらに敵の銃や爆撃の滅多撃ちに負けじと、神治は懐から大量のお札型爆弾『爆龍符』を取り出し、それをどこかの成金の如く天に向かってばらまいた。
爆龍符はあたりに散らばりそこらじゅうで爆発を起こす。形状が札故に散らばり方は散漫で一部は味方の方へも飛んでいくが、元々シールドを張っていたりロボに乗っていた仲間にはさしたる影響はなく、神治自身もオーラを纏い影響を最小限に抑えていた。
大量の爆発がうさうさトランプ兵たちを抑え込み、パーティの終わりが近いことを知らせる。
「最後は爆発オチでもかまへんやろ?」
「ぱーっといっちゃおうか!」
「はいぃ」
【破魔爆散『涅槃』】の大爆発にチェーンガンとFRSの一斉射撃が花を添え、パーティ会場はうさうさトランプ兵もろとも大爆発。パーティは文字通りのお開きとなった。
「やー、騒いだ騒いだ。ほな帰って寝よか」
「色々食べられてうれしかったですぅ」
すっきりした顔でこの世界を後にする神治とるこる。一方ロボに乗ったままのイオナは。
「…………うぅ……調子に乗って少し食べすぎたかも」
チェーンガンの反動で散々ロボ内で揺さぶられ、結局本当にしばらくロボの中でおやすみなさいをすることとなったのであった。
大成功
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