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バレンタインのお知らせ!

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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「おやぶん、もうすぐバレンタインっすよ!バレンタインプレゼントはOKっすか!?」
 グリモア猟兵の姫衣森・ミヅキがワクワクした様子で聞いてくる。バレンタイン…それは恋人たちの特別な日…、もしくは合法的にチョコをお腹いっぱい食べられる夢のような一日である。そう聞かれた猟兵達の表情は様々だ。微笑んだり慌てたり苦い顔をしたり…そんな猟兵達の千差万別のリアクションを見て、満足そうにミヅキはキキキッと笑った。
「バレンタインを楽しむ為にも、準備は今からやんなきゃダメっすよっ! ……え?『どんなプレゼントをあげたら相手が喜ぶのかわからない』?『チョコレートって種類がありすぎて何が何だか』?…かぁーっ!おやぶん!今からそんなんじゃ本番が思いやられるってもんですぜ!!」
 ミヅキは大袈裟に額をパシリと叩き、やれやれと首を振る。そして猟兵達を見渡すと、にやりと笑みを浮かべた。
「そんなおやぶん達に朗報っす!」

 実は今、アルダワ迷宮がチョコレートで溢れかえっているのだという。それもとびきり甘くて濃厚で、とろけるようにクリーミー…バレンタインのプレゼントには最適だ!!
 …しかしなぜアルダワの蒸気機械迷宮にチョコレートがあるのだろうか?とても不思議である。もしや災魔の仕業では?!……そんなこんなで猟兵達に、迷宮探索の白羽の矢が立ったというわけである。
「今回のミッションはチョコレートの出処の捜査。そしてそれが災魔ならそれをやっつけることっす。そしてバレンタインの為にも、たくさんチョコレートを持って帰って来てください!…あわよくばあたしにも一口……なーんて、キキキッ!」


森の人
 森の人です。お膳立てをされたのでバレンタインシナリオをすることにしました。
 チョコレート迷宮にいらっしゃい!とってもスイートな空気の中、甘いのが好きな方も嫌いな方もどうぞご参加くださいませ!
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第1章 冒険 『通せんぼのお邪魔大樹』

POW   :    気合いで壊す!

SPD   :    周りの状態を調べる

WIZ   :    有効な手段を考える

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 噂になっているチョコレート迷宮にやってきた猟兵達。甘い香りが奥から漂ってきていることに胸を踊らせる。早速中を見てみようと入口に足を踏み入れようとして……出来なかった。
 入口となっている小さな扉、それを完全に木の幹が塞いでしまっているのである。
「これってカカオの木じゃないか?」
 聡明な猟兵の一人が口に出す。そう、ここはチョコレートダンジョン。カカオの木だって生えて当然だ。
 そしてそれはまた当然の事ながら普通のカカオの木ではないようで、とても頑丈でちょっと揺らしたぐらいではびくともしない。
 とにかくまずはここを通らないといけない訳だが…さて、どうしようか。
毒島・火煉
「カレンちゃん甘いの大好きなのに!道を!塞がないで!カレンちゃんチョコ食べるんだから!」
けど頭は冷静に、まずは周囲の物を確認しなくちゃ。もし何かあるならそれを回収しようかな。後で必要になるかもだし!
カカオの木って切れた切り口からすぐ新芽が生えちゃうんだって!これはダンジョンのカカオだし、きっと直ぐに再生しちゃうんじゃないかな?
適度に【生命力吸収】を使ったり【毒使い】で木に毒を打ち込んだりしてみて、徐々に弱らせようかな。落ちた枝とかから新しく発芽されても困るし!
温暖な気候で育つものだから、周囲の空気が冷たくなればもっと元気なくなると思うんだけど…もし誰か冷気扱える人がいたら、お願いしてみるね!


ガラテア・オートマトン
「チョコレートのダンジョンですか!バレンタインに渡す人も貰う人もいない人にはあまりにも無縁なダンジョンですね!」

「くそが!!!!!!!!!!」
そんな怒りを胸に秘めて、女ガラテア、押して参ります。
【ガジェットショータイム】でカカオの木なんて吹き飛ばしてやりますよ!
属性攻撃で炎属性もつけて神風特攻ですよ!障害なんて知ったことではありません!

あ。状態の良い野生のチョコレートを見つければ持って帰りますよ。甘い物は大好きなので。
「根こそぎ貰っていきましょう。恋人共の甘い時間なんて許してはいけません!!!」

(アドリブ、絡み、自由にお任せします)


テテルマイス・ミンスキパイア
ヒッヒッヒ、この時期はいいねぇ!質の良いチョコレートが楽に手に入る!

チョコレート……カカオはね、菓子だけじゃなく薬の材料にもなるのさ。だからわざわざやって来たってのに、なんだいこの邪魔な樹は!いっそ燃やしてやろうかい!

……ん?よく見たら普通の樹じゃなさそうだね。ちょっとゴメンよ、調べさせてもらう。土に原因があるのか、他に何かあるのか……チョコレートをたっぷり吸ったからだなんて、タチの悪い冗談はよしとくれよ?

炎が有効そうなら【ウィザード・ミサイル】で燃やしにかかるよ。ああ、カカオの実が生えてるならその前に収穫させてもらうけどね。ヒッヒッヒ!

〔容姿〕
黒い三角帽に黒いローブ、杖を持った童話的な老魔女


ネージュ・ローラン
依頼のついでにチョコレートが手に入ればと思い来てみましたが。
さて、早速どうしたものでしょうか。

【WIZ】で精霊魔法を使って挑戦してみましょう。
流石に燃やすのは危険でしょうし、この大きさでは燃えてくれる気もしませんね。
風の刃を作り出して切れないか試してみましょうか。

ついでにカカオの実があれば確保しておきましょう

アドリブや他の方との連携は歓迎です。



 甘い香りが入り口から漏れ出している。確かにここが目的のダンジョンであることは間違い無いようだ。
「チョコレートのダンジョンですか!バレンタインに渡す人も貰う人もいない人にはあまりにも無縁なダンジョンですね!」
 ミレナリィドールのガラテア・オートマトン(f12062)がその甘い匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、開口一番そう言い放つ。そして自分の発言に何か思うところがあったのか…、胸の奥から湧き出てくるフラストレーションを拳に乗せて、目の前のカカオの木に向かって突き出した。
「くそが!!!!!!」
 その衝撃でカカオの木がミシリと揺れる。揺れに耐えきれずボトボトと落ちてきたカカオの実たちを、慌てて黒ずくめの魔女、テテルマイス・ミンスキパイア(f13216)が拾い集める。
「ヒーッヒッヒ、何をするんだねアンタは!カカオはね、菓子だけじゃなく薬の材料にもなるのさ。だから集めに来たってのに、台無しにしちまうつもりかい!?」
 魔女のテテルマイスは大事そうに実を袋にしまうと、ガラテアを睨みつける。視線を向けられたガラテアはほんの少し萎縮するも、興奮収まらぬ様子で魔女に語りかける。
「す、すいません。でもおかしいですよこんな時期にあつらえたようにこんなチョコのダンジョンができるなんて!何がと言うわけじゃ無いですが許せません!…根こそぎチョコをかっさらってやらないと気が済まないってものですよ!」
「…まあ、動機がどうであれチョコレートをたっぷり持って帰ってやろうってことならアタシも同感だよ。そのためにもこの邪魔な木はさっさと無くしてしまわないとねえ!ヒッヒッヒ!」
 二人は顔を見合わせて、同時にカカオの木へと視線を向ける。まさに大木といった様子である。カカオの木とはこんなに幹が太いものだっただろうか?
 ガラテアは早速、待ちきれないといった様子でユーベルコードを発動させる。【ガジェットショータイム】、ガジェットによる速攻かつ強烈な火炎攻撃だ!
「おりゃあああああ!」
 ガラテアの歪なガジェットによる猛撃が木へと炸裂する。その攻撃に耐えきれず、カカオの木は勢いよく炎上して崩れ落ちた。
「入り口が見えました!先に進みましょう!」
 ガッツポーズをするガラテア。…すると、次の瞬間焼けた灰の中から木の芽が芽吹いたかと思うと、みるみるうちにそれが成長し、再び入り口を塞いでしまった。
「なんでえーーー!?」
「…フン、ただのカカオの木じゃなさそうだね。ちょっとゴメンよ、調べさせて貰おう」
 愕然とするガラテアを押しのけて、テテルマイスが木へと歩み寄る。そしてしゃがみこむと、木の根元を撫でるように触診する。
「土に原因があるのか、他に何かあるのか。……チョコレートをたっぷり吸ったからだなんて、タチの悪い冗談はよしとくれよ?」
 あーでもないこーでもないと調べていく魔法使い。すると、その後方で悲痛な叫び声が響き渡った。
「カレンちゃん甘いの大好きなのに!なんで!道を!塞がないで!カレンちゃんチョコ食べるんだから!」
 毒島・火煉(f04177)による魂の叫びである。チョコが食べたくて来ていると言うのに入場禁止とはどう言うつもりなのか!
「まあまあ落ち着いてください。チョコレートはこの奥にあるんですから、別に逃げたりはしませんよ」
 ネージュ・ローラン(f01285)がそれをなだめにかかる。彼女もチョコレートは楽しみにしている。ならばまずはこの困難をどう乗り越えるかを考えなくては。
「火がダメでも他の属性なら効果があるかもしれませんし、わたしが風属性の精霊魔法を使ってみましょうか」
 ネージュは木の近くに寄ると、魔女の猟兵に対してそう提案する
「ヒッヒッヒ…試してみても良さそうだけど、そう単純にいくかねえ」
「…ちょっと待って。カレンちゃんに考えがあるの」
 冷静になったらしい火煉が二人に寄ると、そう声をかける。
「考え?…なんでしょうか」
「…カカオの木って切れた切り口からすぐに新芽が生えちゃうんだって。それに温暖な気候で育つものだから…冗談みたいな話だけど火にとっても強いんじゃないかな?」
 これはダンジョンのカカオなんだし、だからすぐ再生しちゃうんだよ。そう火煉は自分の考えを述べた。
「木の生命力自体がそもそも強いってことは、それを弱らせれば再生力も緩やかになるんじゃない?」
「…なるほど、一考の余地はありますね」
 ネージュはコクリと頷く。
「ヒッヒッヒ!面白い考えだね。それでアンタにはその、木を弱らせる手立てはあるのかい?」
「ええ!もちろん!」
 火煉はそう言うと木の根っこに対して毒を注入する。生命力吸収の技能をフル活用し、木の生命力を少しずつ、しかし確実に蝕んでいく!
「…見事な手腕ですね。それではわたしもできることをしましょうか」
 ネージュは感心した様子でそう呟き、木の上を見上げる。そして精霊魔法によって風の刃を作り出すと、木の枝葉をスパスパと剪定していった。葉緑素は植物の元気の源だ。それを少しでも減らして光合成をできなくしてしまおうと言う手である。打ち込んだ毒の効果もあるのか、風で切り裂いた枝葉からの再生の様子も緩やかである。
「…効果はありそうですね。このままあの木を丸裸にしてしまいましょうか」
 そうしてネージュは、風の刃をより一層激しく操るのだった。

 そうして作業を始めて数分が経っただろうか。木が十分に弱ったことを確信した火煉が皆を呼び集める。
「よし、そろそろいいかも!みんな、一気にこの木を切り倒して先に進もう!」
「…この様子なら火も通用しそうですね。切り落とした枝葉を集めておきましたので、これを着火剤にして一気に焼き捨ててしまいましょう」
「ヒッヒッヒ!お安い御用さ。アタシの【ウィザード・ミサイル】に任せとくれよ」
「私の【ガジェットショータイム】もありますよ!!」
 力を合わせた猟兵たちのコンビネーションにより、焼き落とされた木は果たして…再生しなかった。いや、実際は再生してはいるのだが、その成長はさっきまでと比べると非常に緩やかである。
「ええ…!ここまでやってまだ再生するとか…!」
 火煉が大きくため息を吐く。
「いや、でも入り口は開きましたし今のうちに潜ってしまいましょう」
 ネージュはジャンプをして木の芽を飛び越えると、ダンジョンへの侵入を果たした。その後に続いて、残りの3人も芽を飛び越える。
「この迷宮の主人がこの木に魔力を送っているんだろう。そいつがいる限りこの木は半永久的に不滅なんだとアタシはみたね。…どんな奴が奥にいるんだろうね、ヒッヒッヒ!」
「つまりそいつを倒せばこの木も朽ちて、チョコレート取り放題ってわけですね!うおお頑張りましょう!」
 四人は気持ちを高めると、慎重にダンジョンの奥地へと進み始めた。
 そしてカカオの木は、成長を妨げるものがいなくなった途端、また入り口に立ちはだかるようにして成長し、ダンジョンに覆いかぶさる。なんとも無敵なカカオである。何はともあれ四人の猟兵はこの先に進むことができた。さて、この先には何があるのだろうか…。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ドロシー・ドロイストラ
POW
ドロシーは最近目覚めたばかりだが知ってるぞ
チョコレートというのは甘くて溶ける、肉じゃないやつだ
うまいらしいから一つ持って返ってみるとするか
ドロシーはグルメだから、レアをな

目の前のカカオの木とやらがチョコレートがなる木なのか?
まあかじってみればわかるか……ドロシーは味覚で判断するタイプだから

甘いならチョコレート、そうでないならチョコレートじゃない木だ
後者ならただの邪魔な物体よ、ドロシーの斧でがっつんがっつん叩いてしまおう
どうしても硬いなら【グラウンドクラッシャー】でぶち壊すぞ
入り口がふさがらない程度に加減はするけど


クレイン・メニータイムズ
有効な手段を考えてみましょう。
立派なカカオの木ですね。実物を見るのは初めてですが……まずはどれぐらい頑丈か調べてみましょう。手ごろな枝にぶら下がって折れないかどうか……あとは根っこの太さとかですね。

……

なるほど、頑丈ですね。これひょっとして周りの地面を掘り返して根っこごと抜いてしまった方が手軽なんじゃないでしょうか?地面の様子もなるべく詳しく見てみましょう。岩や土などが邪魔ならビルドロボットで合体して、少し離れたら解除を繰り返していけば掘り進むことが出来るかもしれませんし、ビルドロボットで掘るのもいいかもしれません。

堅い木から取れたカカオで作った義理堅いチョコとか……義理チョコって感じですね。


六六六・たかし
チョコレートか…俺はさして興味はないが、ざしきわらしがどうしても来たいというからな…。
まぁいい、行くなら全力だ。全力でチョコレートを手に入れる!

【SPD】
と思ったらなんだこの幹は、俺の行く道を塞ごうというのか…
しゃらくさい…所詮は木の幹、観察さえすれば開けた道もあるだろう。
たとえ開いていなくても細い幹の部分があるはずだ。
俺の『第六感』がそう囁いている。
まぁ、最終的に何も見つからなければ…
燃やすしかないな。



 グリモア猟兵によって転送されてきた新たな猟兵たち。六六六・たかし(f04492)もその中の一人である。
「チョコレートのダンジョンか…俺はさして興味ないんだが…、待て待てわかってる。そう引っ張るな、行けばいいんだろう、ざしきわらし?」
 たかしの十指から伸びる操り糸。その糸の先に存在するからくり人形の「ざしきわらし」はぐいぐいと主人を引っ張り、ダンジョンの入り口の方へとたかしを牽引していった。
「やれやれ…ん?なんだこの木は、俺の行く道を塞ごうというのか?」
 巨大な大木を目の前にしてたかしは眉をひそめる。先人の手による何度も繰り返された急激な成長のせいだろうか、その見た目はねじれたり歪んだり曲がりくねっていたりと凡そ普通の木ではなくなってしまっている。
「なんの木なんだこれは…」
 首をひねるたかし。すると、背後にいたクレイン・メニータイムズ(f08752)が話しかけてきた。
「私もここまでぐにゃぐにゃだと断言はできませんが…カカオの木だと思います。ほら、上の方にカカオの種子が見えますし…いえ、実物を見るのは初めてなのですけど、なにしろここはチョコレートダンジョンなわけですし」
「カカオ…か。まあとにかく先に進まないとな。どうするか…」

「なに、チョコレートなのか」
 後ろから聞こえてきた呟きに反応して、二人は声の方向を振り返る。そこにいたのはドラゴニアンの女の子、ドロシー・ドロイストラ(f13158)だ。ドロシーは静かに木へと近寄ると、そのゴツゴツした表面を撫でる。
「これがチョコレートのなる木なのか?ドロシーは知ってるぞ。チョコレートというのは甘くて溶ける、肉じゃないやつだ。うまいらしいから是非食べてみたい。ドロシーはグルメだから、レアをな」
 チョコレートのレア…たしかに表面を炙ったチョコレートというのは美味い。そんなことをたかしは思い浮かべて一人頷いた。
「チョコはこの奥にあるらしいんですよ。たしかにカカオからもチョコレートは作れるんですが、素人の私たちにはちょっと難しいかもしれませんね…」
 そんなクレインの説明を聞いて、ドロシーは「ふむ…」と呟く。そして大きく口を開けると、木の皮に思いっきりかぶりつく。驚く二人を尻目に、木の渋い味に顔をしかめると、ドロシーはぺっぺっと木のクズを吐き出した。
「甘くない…。つまりこれはチョコレートじゃないただの木だ」
「さっきからそう言ってるだろうに…。ところでこの木、ところどころ隙間があるな。フェアリーぐらいの大きさだったら潜って先に進めてしまいそうだ」
 そう言ってたかしは木の隙間を指差す。たしかに、枝葉に隠れて見えていなかったが、小さな隙間からダンジョンの通路が見える。
「俺のざしきわらしならくぐれそうだ。よし、ちょっと偵察をしてきてくれ、ざしきわらし」
 たかしはひょいとからくり人形を持ち上げると、木の隙間にちょこんと座らせる。するとざしきわらしはよじよじと勝手に動き出し、穴をくぐって向こう側に行くことに成功した。
「へえー、利口なお人形ですねえ」
「デビルズナンバーざしきわらし、俺の頼れる相棒だ。…なに?ふんふん、なるほど…」
 偵察に行ったざしきわらしからの報告に、たかしは耳を傾ける。そして納得した様子で木の周りを確認し始める。
「なんだ、何かわかったのか」
 そんなたかしを不審がったドロシーが訝しげに問いかける。たかしはそれに、ちょいちょいと手招きをすることで答えた。
「向こう側から木を観察していたざしきわらしから報告があった。このカカオの木の根っこの部分…そう、ちょうどこの辺りだ。反対側のそこが土からはみ出て、表に出てしまっているみたいだ。つまりカカオの木が成長に耐えきれず、自重でこっち側に傾いてしまってるらしい。…上手くやればこれ、ダンジョンからひっぺがせるぞ。」
 あまりにも何度も急成長してしまったカカオの木のせいで、ダンジョンの土が柔らかくなってしまっている。そのため木の重みに耐えきれず、軽い土砂崩れを起こしてしまっているようだ。今なら邪魔な大木を引っこ抜くことが可能かもしれない。
「まあ、それは重畳ですね!それでは私が何とかできないか試してみましょう」
 クレインは早速【ビルドロボット】を発動する。周りの瓦礫や石くれと合体すると、大きなロボットになって木に立ち向かった。
「むっ…これは重いですね。引っ張っても流石にびくともしません…」
 木の幹を抱え込んで上方向に引っ張ろうとしたクレインだったが、早々にそれを諦める。
「おとなしく土の方を掘っていきましょう。そもそもこの木が傾いて生えているというのなら、それを支える地面がなくなれば勝手に倒れてしまうはずです」
 クレインはビルドロボットを使い、ロボットの手を根っこの隣接するつちのなかへとさしこむ。そしてしばらくじっと集中していたかと思うと、思いっきりその手を引き抜いた!いや、引き抜いたのは手だけではない。ビルドロボットは、木を支えていた土砂そのものを取り込んで一体化していた。それらを全て一度に引き抜いてしまったのである!
 クレインはロボットを解除すると元の姿へと戻り、仲間の元へと戻る。後に残ったのはこんもりと盛られた大量の土と、木の前に掘られた巨大な穴だけだ。
「ふう、疲れました…。でも皆さん見てください!木が今にも倒れそうです!」
 その言葉の通り、木はミシミシと音を立て、一気に傾き始める。
 やった!とみんなが思ったその時…カカオはダンジョン側へと枝葉を急成長させた。しゅるしゅると伸びた枝葉はダンジョンの壁を突き破ると、これによってカカオは自身の崩壊を食い止める。
「…ここまでくるともはや呪いだな。どこまでも俺たちを通さないつもりか」
 たかしが苛立った様子で行く手を阻む枝葉を睨みつける。
…すると、動き出したのは静かに様子を見ていたドロシーである。
「離れてろ。あぶないぞ」
 そうして手に構えたのは巨大な斧。それを思いっきり振りかぶると、悪あがきをしている巨木の枝葉に向けて振り下ろした!
 【グラウンドクラッシャー】、単純だがなににも比類することのない強烈な一撃である。
「よし、倒れるぞ」
 ドロシーが下がっていろというジェスチャーを示す。支えるものが今度こそなくなった巨木は、悲しそうに脈打つとそのまま地に倒れ伏した。
 ズシーーン!ダンジョン中に響くような地響きである。
こうして、多くの冒険者を苦しめたカカオの木はついにいなくなった。猟兵たちはハイタッチをして喜びを分かち合うと、ダンジョンの奥へと進み出した!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『チョコは食っても食われるな』

POW   :    チョコがひたすら美味しい。チョコトラップを味わいながら進む

SPD   :    チョコなんかもうこりごりだ。チョコトラップを無視して進む

WIZ   :    チョコで遊ぶんじゃありません。チョコトラップを避けて進む。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 チョコトラップ…それは(文字通り)甘い罠…。

 ダンジョンの内部はどこもかしこもチョコレートだらけだった!
 チョコレートの池がある!チョコレートの草木、チョコレートで出来た動物達すら!!
 いつまでも遊んでいられそうだ…。でも猟兵さん、あなた達には先に進むという任務があるんですよ!
 この誘惑に抗って先に進むことが出来るだろうか…。つまりこれこそが次の試練…甘い罠、チョコトラップである!!
ガラテア・オートマトン
「私もうここに一生住みます」(チョコレートを十分に堪能した後)(怒りは何処かに逝った)

とは言えなにもしなければ進まないのは解っています。
【エレクトロレギオン】で小型ドローンを呼び出し、ダンジョン一帯の地形の調査を行わせます。人海戦術です。人じゃありませんが。戦闘用とか書いてもありますが、私の力でどうとでも改造できます、ガジェッティアなので。

無事に帰ってくるのなら何も無し。帰ってこないなら何か有り。それを繰り返しながら進みましょう。え、時間がかかる?チョコ食べながら待てばいいじゃないですか。

「この先に何があるのか…ふふ、楽しみです」(ジュルリ)

※好きにお任せします


毒島・火煉
【絡み歓迎】
なにこれめっちゃ素敵!どこを見てもチョコ!マジ!?ここ楽園じゃない!?って思ったけど、よく考えたら何が触ったか分からないチョコなんだよね…そう考えると遠慮したいかも。
香りだけ楽しみながら【第六感】で思った方向に進んで調べてみるね。
最優先で調べるべきは災魔の有無とチョコレートの安全性。もしチョコに毒なんか入ってたら大変だし、一応【毒使い】使って調べてみたりするね。
災魔がいた時のためにできるだけ静かに行動しようと思うよ。あとは方向感覚が狂ったりしないようにタガーであちこち印だけ付けながら歩き回ります!香りが強いならそれに気を取られちゃいそうだからね!



 なにこれめっちゃ素敵!どこを見てもチョコ!マジ!?ここ楽園じゃない!?
 毒島・火煉が周りを見渡し、心の中で大声をあげる。そこかしら見渡す限りチョコ、チョコ、チョコ!夢のような光景である。…だが待てよ。ラッピングもされずにこうやって空気に晒されるままのチョコレートって、よく考えたらそんなに清潔じゃなくない?
「そう考えると遠慮したいかも…。香りだけ楽しむことにしよ」
 そうと決まればまず自分がやるべきことはチョコトラップの安全性のチェックだ。災魔の魔力によるものだろうか、ぐるぐると渦を描いてかき混ぜられ続けている大きな池のチョコを採取すると、その毒性を調べはじめる。口に入ったら即死する毒なんてものが混ぜられていたら大変だ。真剣に火煉は池の品質をチェックする。
「毒は…入ってない。食べてもお陀仏にはならなさそうね。それにしても…触ってみてわかったけどこれってただのチョコの池じゃなくて…調理工程?ここでチョコレートを温めて溶かして、何かに加工してるって感じかしら…」
 池のチョコは熱せられていて暖かい。アルダワ迷宮の蒸気機械を利用した大きな鍋であるように感じられた。
 問題は調理したチョコを何に使っているのかだが…。 それは今の段階ではわかりそうにない。
「そ、それで、もう食べても大丈夫でしょうか!?」
 待ちきれないと言った様子で、ガラテア・オートマトンが聞いてくる。いいよー、と火煉が合図をしたのを確認するやいなや、彼女は近くの壁へと飛びついた!!
「壁が全部チョコレートのダンジョンなんて見た事ありますか!?私はないです!!はぐっもぐもぐっ!!……あンまーい!!」
 勢い付いたガラテアはそのまま壁を掘り進める。
「わわっ!!表面のチョコレートコーティングを食べたら生チョコのトロッとしたクリームが出てきました!!至福です!至福すぎます!!」
「す、すごい勢いだね」
 日煉はびっくり顔で幸せそうなガラテアを見つめる。
「だって美味しいんですもの!…あ!このいちごチョコも美味しい!…私ここに一生住みます!!」
「ほどほどにねー、災魔がここにいないとも限らないし」
 微笑ましい様子のガラテアに苦笑しつつ、火煉はダガーを取り出すと、ガリガリと壁に傷を付け始める。あっちもこっちもチョコレートだ。甘い匂いで頭もマヒしかねない。迷わないようにしっかりと印をつけているのだ。
「ええ。災魔のことは私も忘れてはいませんよ!ええ、決して!…何もしなければ進めないのは明白ですしね。…よし、ダンジョン探索用の調査隊を出すことにしましょう!」
 口の周りのチョコレートを拭うと、ガラテアは息を吸って気持ちを切り替え、ユーベルコード、【エレクトロレギオン】を発動する。
 途端に呼び出される小型ドローン達。ガラテアはそれらをひょいひょいっと摘むと、ガジェッティアの面目躍如と言わんばかりにたちまち改造を施してしまう。つまり、戦闘用ドローンを探索用ドローンに作り替えたわけだ。
「さあ!いってらっしゃい!!」
 それらをダンジョンに放つガラテア。無事に帰ってきたら何も無かったということだ。無事でなかったら…そこには災魔がいるに違いない!
「よし、あとはチョコを食べて待つとしましょう!!」
 果報は寝て待て!ガラテアは再び目の前に広がるチョコレートトラップに取り掛かる。探索をする、チョコも食べる。両方を同時にこなすのはそう難しいことではない!!
 がりっがりがりっ
 行き止まりの通路から戻ってきた火煉が、通路の壁に大きくバッテンを書く。
「カレンちゃんの調査によると、こっちの道は災魔なし!ドローンは別の道に飛ばしてあげてね!」
「了解ですよ!引き続き調査をお願いします!…着々と迷宮の探索が進んでいってますね。この先に何があるのか…ふふ、楽しみです!」
 迷宮の奥の奥には見たこともないようなチョコがあるに違いない!ワクワクする冒険心が踊りに踊る!ガラテアは楽しみに胸をふくらませてよだれを飲み込んだ。
 こうして、迷宮の探索は進んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テテルマイス・ミンスキパイア
アタシの目的はチョコレートの採取だから、このチョコトラップとやらは渡りに船なシロモノさ!ただ、お菓子のチョコばっかりみたいだねぇ……残念だ。何処かにココアバターか、せめて純ココアのチョコトラップでもないものか……。

糖分が混じったチョコは薬には使いにくいからねぇ。自分用と遊びに来た子ども達用、あとグリモア猟兵の娘っ子用に3瓶ほどチョコレートを詰めたら、後はチョコトラップを避けて進むよ。ああ、瓶に詰める前に味見しておこうか……うん、確かに良いチョコレートだね。(舌に乗せるだけで飲み込まない)

歩きながら、迷宮の魔力の流れを読んでおくよ。迷宮の主の情報が少しでも手に入れば良いけどねぇ。【WIZ】


クレイン・メニータイムズ
なるべくトラップは避けて進みましょう。
糖分の補給はもちろん大事ですが、進まないと終わらないですからね。進みましょう。糖分の補給という事で適当なチョコレートをかじって味わうだけ味わっておきましょう。冷えて固まるのであればある意味芸術にも使えないことがないので……正直製作意欲がそそられますがそれはそれ。

さて、無駄かもしれませんが他の猟兵さんにも動いてもらうためにちょっと看板でも立てておきましょう。チョコレートはたくさんありますし、それにちょっと文字を……

『チョコレートを口いっぱいに頬張ると約120kカロリーです。ジョギング20分で相殺できます。一口で20分のジョギングをするように心がけましょう』


六六六・たかし
【アドリブ歓迎】
……流石は魔法学園だな、ここまでチョコレートだらけだと
見てるだけで口の中が甘ったるくなるな。
まぁいい、見た限りこちらを襲ってくるような奴はいないようだから
さっさと先に行くぞ。

おい、何してるざしきわらし。
おい、チョコレートの池に向かうなざしきわらし。
おい、こっちは急いでいるんだぞざしきわらし。
おい、遊んでいる余裕はないんだぞざしきわらし。

ふぅ…『悪魔の変身(デビルチェンジ)』!!
(たかしはざしきわらしを無理やり取り込んで変身する)


チョコだったらあとで買ってやるから今は先に進むぞ。



「………濃厚なチョコの香りがすごいですね。…あ、美味しい」
 ぱきりと板チョコをかじって糖分を補給しているのはクレイン・メニータイムズだ。迷宮探索は長丁場にならないとも限らない。幸いここは甘いもので溢れかえっているから、空腹で倒れるようなことにはならないだろうが、念には念をである。
「ふう…しかしここは蒸気迷宮なだけあって、チョコレートもドロドロですね。…それにこのチョコレート、私の芸術作品の素材としても向いてそうですね…、創作意欲がムズムズと刺激されます…」
 クレインは目の前のチョコ池を一瞥してそう感想をこぼす。ドロドロでピカピカしていてクリーミーで、とっても魅力的な光景である。
「さて、それはともかく、ちょっと注意書きでもしときましょうか。トラップにはまる猟兵さんを少しでも減らすためにも…」
 クレインはそう言うと、近くの壁のチョコ板をひっぺがす。そしてチョコの棒にチョコのインクをつけると、サラサラと立て札を書き始めた。
『チョコレートを口いっぱいに頬張ると約120kカロリーです。ジョギング20分で相殺できます。一口で20分のジョギングをするように心がけましょう』
 …なんとも知りたくなかった真実である。体重を気にする若い猟兵などには効果的な文面だろう。クレインはその出来栄えに顔を輝かせると、満足げに頷いた。

「おい、おいざしきわらし。おい、急いでるんだぞざしきわらし。そっちに行くなざしきわらし!」
 ? なんだろうか。声に気づいてクレインが顔を上げると、小さな女の子を模した人形がこちらへトトトと走ってくるのが見えた。わわわっとあわてたクレインはその子が池に落ちないように、体を伸ばし支える準備をする。…結果的にはその子が危ない目に合うようなことはなく、人形の持ち主である六六六・たかしが首根っこを掴んで捕まえることで一件は解決した。
「まったく…チョコなら後で買ってやると言ってるのに……【悪魔の変身(デビルチェンジ)】!」
 不満そうにむくれた顔をするざしきわらしに構うことなく、たかしは人形を取り込んで変身するユーベルコードを発動する。変身なんてしたくない!と駄々をこねるざしきわらしを摘み上げると、たかしは無理やり一体化を果たした。
「これでよし…。迷子になられても面倒だからな」
「あ、あれ。さっきの小さな女の子は?」
 クレインは混乱した様子でキョロキョロと辺りを見渡す。
「あー…、なんて説明したらいいもんかな…。まあ気にしないでくれ」
 たかしは説明を放棄して肩をすくめる。
 すると、その様子を近くで見ていたと思われる魔女、テテルマイス・ミンスキパイアが特徴的な笑い声をあげて二人に話しかけてきた。
「ヒッヒッヒ!面白い小僧っ子だねえ。…ほら、チョコレートのいいトコを見繕っといてやったよ、後であんたの嬢ちゃんにくれてやんな!」
 そう言ってテテルマイスは、チョコの入った包みをたかしの手の中に投げてよこした。たかしは驚きつつもそれをキャッチすると、魔女に対して軽く頭を下げる。
「…ありがとう。…よかったなざしきわらし、後で食べるとしよう」
「ヒッヒッヒ、礼はいらないよ。なんたって腐る程チョコはあるんだしね。…アタシはチョコの採取に来たんだよ。薬の材料にしたくてね。…でも糖分の入ったチョコは使いにくいんだよねぇ…、アンタたち何処かでココアバターか純ココアのチョコトラップを見なかったかい?」
 その言葉に二人は揃って首を振り、テテルマイスはその反応にがっかりした様子で息を吐いた。
「そうかい。なら仕方ない、このチョコたちはオヤツとして持ち帰ることにしよう」
 それはそれで楽しみだよ、とテテルマイスはひとりごちた。自分用と、家に遊びにくる子供達用と、あと欲しがってたグリモア猟兵の娘っ子の分と…と、楽しげにチョコを瓶に採取し始める。
「オヤツとしてなら完璧な場所ですよね、このチョコトラップたち。…トラップとしての体裁を保ててないような気がするんですが私の気のせいでしょうか…?」
 クレインがそう言って首をひねる。
「いや、ざしきわらしもハマりかけてたわけだし、効果はあるの…か?」
 たかしも首をひねる。自制が効く罠は罠と呼べるのだろうか、ただのテーマパークにきてしまったような気分である。
 そう二人が話しているうちにチョコを採取し終わったテテルマイスは、どうせだから味見をしておこうと池のチョコをすくい上げると、それを舌の上に乗せる。
「…うん、確かにいいチョコレートだね。それに濃厚な魔力の残り香を感じる…、どうやらこのチョコレートを作ってるのは、迷宮の主本人で間違いないみたいだねえ…」
 入り口で感じた気配と同じ魔力だよ。と、テテルマイスは頷いた。
「え、つまりこのチョコテーマパークって災魔本人が作ったものなんですか?」
「ヒッヒッヒ、どうやらそのようだね。…さて、あとはそのご本人様がどこにいるかが問題だけどねえ…魔力の流れを読んでもそこまでは分からなかったよ。…そう遠くにいないとは思うんだけどねえ…」
「…そうか。 よし、とにかく奥に進んでみるしかなさそうだな。先を急ごう」
 3人はその言葉に同意する。そうしてそれぞれの感に任せて、ダンジョンの探索を再開しようと歩き出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ドロシー・ドロイストラ
POW

誘惑に抗い続けて進む……それもいいだろう
だがそれは果たして正しいのか? ドロシーは考える
我慢は身体に良くない、なら適度に発散することが大事だ
あとは……わかるだろう

チョコレートのオプジェを見てみろ、中に何かあるかもしれない
ドロシーが食べて中を確認するしかないな?

チョコレートの池を見ろ、底に何かがあるかもしれない
ドロシーが泳いでちょっとごくごく飲むしかないな?

チョコレートの草木を見ろ、かき分けると何か見つかるかもしれない
ドロシーが適度にぽりぽり食べるしかないな?

……食べ過ぎて別にチョコレートがどうでもよくなってくる
ぶっちゃけチョコレート目当てに奥に行く気がなくなってきたぞ
これが真の罠……か?


ネージュ・ローラン
【WIZ】本当にチョコレートだらけの迷宮なのですね。
非常に魅力的ですが今は調査が先です。

精霊魔法によって邪魔なチョコは容赦なく溶かし、逆に溶けたチョコの池があればカチカチに冷やして渡りましょう。

何があるかわかりません。
まだ我慢です。
お腹が鳴ったりもしません。
気のせいです!!

※アドリブ、絡み歓迎



 ドロシー・ドロイストラは、目の前に立てられた看板を読む。他の猟兵が注意喚起にとチョコのカロリーのヤバさを書き記したものだ。
 ドロシーはそれを読んで軽く唸る。しかし、威厳のある面持ちでゆっくりと首を横に振ると、こう語り出した。
「誘惑に抗い続けて進む。……それもいいだろう。だが、それは果たして正しいのか?ドロシーは思う、我慢は体に良くない…と。なら適度に発散しなければ。つまり…わかるだろう?」
 そうしてドロシーは横のチョコオブジェを見る。面白い形をしている。中に何かあるかもしれない!
「ドロシーが食べて中を確認するしかないな?」
 そうしてドロシーはチョコの草木を見る。かき分けると何か見つかるかもしれない。
「ドロシーが適度にぽりぽり食べるしかないな?」
 そうしてドロシーはチョコレートの池を見る。そこに何かあるかもしれない。
「ドロシーが泳いでちょっとゴクゴク飲むしかないな?」
 なんてドロシーは働き者なんだろう!ドロシーはチョコの池に飛び込むと、そのチョコレートドリンクを体全体で楽しむ。ごくごくごくごく!喉に心地よい甘みが通り抜ける!

「うっぷ…」
 ドロシーは、目の前に広がるチョコ世界をが急に色あせたように感じた。胸焼けがすごい。ドロシーは理解した、チョコはこんなに食べなくてもいいな、と。
「ぶっちゃけチョコ目当てで迷宮深部に行く気がなくなってきたぞ…。…はっ!これがチョコトラップの真の罠、か!?」
 ドロシーはプカプカと池に浮かんで休むことにした。その時、自分を見つめる何者かと目があった。驚愕の表情で彼女を見つめていたネージュ・ローランである。
「す、すごいですね」
 ネージュはチョコまみれのドラゴニアンを目を丸くして見つめていた。
「ああ、すごいだろう。真似をしてもいいぞ」
 いたずらっぽく言うドロシーの言葉に、ネージュはちらりと池の方を見てゴクリと唾を飲み込む。
「…本当にやりたくなった?」
「い、いえ!魅力的ではありますけど迷宮探索が第一ですので!」
 何があるかまだわかりませんし気を引き締めていかないと!と続けるネージュを、面白いなあと言う目でドロシーは見つめた。
「…今、お腹が鳴らなかったか?」
「気のせいです!」
 気のせいである。

 ネージュは精霊術師だ。火や氷の精霊魔法を巧みに操り、邪魔なチョコを溶かしたり固めたりして迷宮を歩いてきた。そんなネージュがチョコの池に目を向けたのは、ただお腹が減っているせいではない。
 常にぐるぐるとかき混ぜられている様子のチョコの池。これがもし調理中なのだとしたら、その後どこかにチョコを運び移さなければ調理の続きができない。
…渦を描くように流れ続けていると言うことはどこかにチョコの流れる先があると言うことで、それはつまり…
 ネージュは精霊魔法を池を対象にして唱え始めた。氷の魔力がネージュを中心にして集まり始める。
「な、なんだ?」
 ドロシーが不審な表情でそれを見つめる。ネージュはそんなドロシーに微笑みかけると、思いついた内容を説明する。
「その池の底って潜って見ましたか?私の予想では、どこか別の空間につながっていると思うんです。液体にしたチョコを型に入れる加工作業をしているような、そんな空間が」
そしてネージュは氷の魔法をチョコの水面に向かって流し込む。たちまちチョコはその性質を固体へと変える。液体だった水面は、固い地面へと姿を変えた。
「…何を考えてるのかわかったぞ。つまりドロシーは、この一面のチョコを砕けばいいんだな?」
 ニッコリ笑ったドロシーは武器を振りかぶると、自分の真下へと思いっきり叩きつける!チョコは簡単に粉々に砕け散り、地下へと潜る大きなトンネルが出来上がった。。そのトンネルを覗くと…なんと、ベルトコンベアーのような機械が下に続いているのが見えるではないか!
「本当だ、未知の空間があったぞ。ドロシーはわかった、迷宮の主はこの奥にいるわけだ!」
「そう言うことになりそうですね。…さて、他の猟兵さんたちを呼んでくる必要がありますね」

こうして猟兵たちはついに災魔の居所を発見した。
凶悪なチョコトラップを抜けた先、そこに待っているものとは一体!?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『迷宮ショコラティエール』

POW   :    チョコレート・ソルジャーズ
レベル×1体の、【頬】に1と刻印された戦闘用【チョコレートで出来た兵隊】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    チョコレート・コーティング
【溶かしたチョコレート】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    チョコレート・グラフティ
【溶かしたチョコレート】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を自分だけが立てるチョコの沼にし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠御剣・誉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ダンジョンの地下に広がっていたチョコ加工施設。その奥の奥に佇んでいる一人の女性がいた。
 彼女は近づいてくる猟兵たちに気がつくと、驚いた様子で辺りを見回す。
「まあ!どうやってここまできたんです?チョコが全てを塞いでいたはずなのに…。いえ、来てしまったものは仕方がないですね。皆さま、私の作ったチョコレートはいかがでしたか?美味しかったでしょうか?」
 嬉しそうに顔を綻ばせる女性。どうやら彼女こそがこのダンジョンの主人であるようだ。
「申し遅れました、私、迷宮ショコラティエールです。今日はチョコが好きなみなさんがたくさん集まって来てくれてとっても嬉しいのよ。…本当はもっとストックができたら、こちらから学園の方へお邪魔しようと思ってたんでしたけど…。まあいいわ、せっかく来てくれたんですしご馳走しなくてはね!さあ、まだまだチョコはたくさんあるわ!」
 そう言って迷宮ショコラティエールは、チョコで出来た兵士を大量に召喚する。上にあった動かないオブジェではなくて、生命あるチョコ兵士たちだ。
 つまり…戦闘の始まりである!チョコ兵士たちは無尽蔵に生み出され、食べられようとして押しかけ続けるだろう。猟兵たちは圧死する前に、なんとか災魔を倒さなくてはならない。
「遠慮せず、残さず食べてくださいね!」
毒島・火煉
「じゃあ遠慮なく!」
アカイイトで敵をこっちに引き寄せてバラバラに割って1口!衛生面とか気にしてたけど頭の上の方ならワンチャン行けそうだし!
食べて満足して、残りはお持ち帰りするんだから!さっさと敵を倒しちゃお!
腕はいいみたいだけど敵は敵だからね!素早く近距離戦に持ち込んで【騙し討ち】【目潰し】で初手を封じちゃうよ!そこから【果てまで至れ我が愛よ】で切り込んでいくね。カレンちゃんを捕まえようとするなら【見切り】で避けるよ。避けきれなかったら大人しく捕まるけど、その間寿命が縮んでるし!
「いいのぉ?カレンちゃんを捕まえるために自分から不利になってさ!」
【時間稼ぎ】も忘れずに!



 迷宮ショコラティエールは孤高のチョコ職人。チョコが好きで好きでどうしようもない、そんなひたむきな職人魂がオブリビオンと化してしまったものだ。故にその本質はチョコへの愛情、人への憎しみといったものはこれっぽっちもない。
 だがしかし、オブリビオンとなってしまった以上、その職人魂は人を傷つけうる。彼女が悪意なく生徒達を傷つけてしまう前に、ここで決着をつけておかなければならない!

「さあ、召し上がれ!」
 迷宮ショコラティエールが手を叩くと、それが号令となってチョコレート・ソルジャーズ達が動き出す。中世の騎士を模したそのチョコレート達は非常に精巧で、職人の力を感じさせる。そして、その実力も実際の騎士と同等かそれ以上だ!
 チョコ兵士の振りかざした剣がピンク髪の猟兵、毒島・火煉に襲いかかる!チョコ製ではあるが飴で硬く固められた黒剣、当たれば無事ではすまないだろう。
「食べていいの?じゃあ遠慮なく!」
 迫り来る剣を火煉は紙一重でひらりと避ける。敵は優れた職人ではあるが、いざ戦闘となれば分があるのは歴戦の猟兵である。
 ニヤリと笑った火煉は、チョコ兵の後ろに回り込むと、自身の小指をくいと曲げる。するとチョコ兵は火煉の方向へと強い力で引っ張られ…、彼女に抱きしめられてしまう。…よく見ると、兵士の体になにやら赤いひも状の物が巻きついているのがわかる。火煉得意の武器、鋼糸のアカイイトだ。
「つーかまーえた!では、いただきまーす!」
 そして火煉は思いっきりアカイイトを引っ張る。
 糸によってバラバラに切断されるチョコ兵。飛び散るチョコ兵の被っていた兜の辺りのチョコ片をキャッチすると、火煉はあんぐりと口を開け、満面の笑みでかぶりついた。
「んーー!おいしーい!」
 なんだかんだでこのダンジョンに入ってから初めての食事である。衛生面を気にしていた彼女であるが、ここでチョコレートを断るのも無粋というものだろう。そして迷宮ショコラティエールの自信満々な顔に違わず、そのチョコレートの味は最高であった。
「まあ!そう言っていただけると職人冥利につきますわ!」
 迷宮ショコラティエールが嬉しそうな顔で微笑む。
「まだまだあるのでお食べくださいね!」
 そして追加の兵士を突撃させる。殺意満々に見えるが、これがオブリビオンとなった彼女なりの好意である。
「いやぁ、一口で満足しちゃったし、残りはお持ち帰りってことで…倒させて貰うね!」
 迫り来る兵士を見切り躱した火煉。そのままチョコの地面を蹴ってオブリビオンの元へと走り寄ると、護衛の兵士を指に結んだアカイイトで切り結ぶ。そしてそのままの勢いで、片手に掴んでいた溶けてゆるくなったチョコの兜を、ショコラティエールの顔に向けて投げつける。
「きゃあ!なんてことを!」
 思わず目をつぶってしまうショコラティエール。その隙を付いて火煉は超至近距離へと接近する!
 そして、ユーベルコード、【果てまで至れ我が愛よ(デマイス・マイラブ)】を発動させた。
「この距離ならカレンちゃんとあなたを阻むものは何も無い……受け取って!カレンちゃんの愛!」
 指に結んだアカイイト、それによる高速の連撃が迷宮ショコラティエールに襲いかかる!目潰しを受けたショコラティエールにはそれを避ける余裕などなく、まともにその攻撃を喰らってしまった。
「きゃああああ!!」
 転がるようにしてなんとかその連撃から距離をとるショコラティエール。だがしかし、そのダメージは決して小さいものではない。
 ショコラティエールは急いで兵士を何体も呼び出すと、傷を癒そうとその影に隠れる。主人を守るように立ちはだかる兵士たちを前にして、火煉も深追いを避ける。
「逃げられちゃったか。…でもまあ、スタートとしては十分だよね!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガラテア・オートマトン
※好きにお任せします

「見つけましたよ災魔!チョコとても美味しかったですありがとうございます!」

お礼を言いつつも相手は敵。感謝と共に倒させて頂きます。

電脳魔術で戦闘用ドローンを召喚しつつ、味方が戦いやすいよう援護を行います。戦いとは数がモノを言うのです!
チョコは美味しそうですが火傷しそうなのでNGです!必死こいて避けますとも。

カウントダウンは大声で!誰も彼もが注目するように元気よく!
「皆さん宜しいですかー!それでは、『>READY!!』」
超超特大究極魔術を見せてあげましょう!

―=[[Fatal Error]]=―

…あ、あれ、私今何をしましたか?
ま、まぁいいです!敵の動きを封じれたのならOKです!



「なんてこと!なんてこと!」
 迷宮ショコラティエールは逃げ込んだ先で、痛みに耐えながらメラメラと、憤怒の炎を心に燃やす。せっかく来てくださったお客様だからと精一杯もてなしていたのに、この狼藉は何たることか!!
 ショコラティエールは、その憤怒の炎でグツグツとチョコレートを溶かす。彼女の精神に呼応して、チョコレートダンジョンそのものが熱を帯びてきているように感じる。
 猟兵達はその環境の変化に額の汗を拭う。一体どんな攻撃を相手はして来ようとしているのだろうか…。
 そんな中、一人の猟兵が足を1歩前に出す。ミレナリィドールのガラテア・オートマトンだ。
「もう逃げ隠れは出来ませんよ災魔!チョコとても美味しかったです!ありがとうございました!」
 そしてぺこりとお辞儀をする。…気のせいか、ダンジョンの熱が少し弱まった気がする。
「…どのチョコが美味しかった…?」
 チョコ兵士の群れに姿を隠した迷宮ショコラティエールが、ガラテアに恐る恐る質問をすると、ガラテアは笑顔でその問いに答える。
「そうですねー!やっぱり木の形をしたチョコですかね!パリパリとした食感とクリームの滑らかさ、チョコスポンジもふわっふわでとても美味しかったです!」
「まあ!たしかにあれは自信作なのよ!ふわふわ感を出すのにすごく苦労してね…」
「ええ、美味しかったです!それでは倒させてもらいます!」
「…えっ?えっ?」
 そしてガラテアは電脳ゴーグルを起動させる。電脳魔術により呼び出したのは大量の戦闘用ドローン!戦いは数がモノを言うものだ。敵がチョコ兵士を呼び出すならそれよりも多くの兵隊を呼び出すのが筋というものだろう。
 そしてそれらを一気に突撃させる!
 「えっ?えっ?」と混乱しながらも、迷宮ショコラティエールは兵士に命令を下す。そしてドローンとチョコ兵士の乱戦が始まった!たちまち辺りは大混戦である。
「あ、あなた!お話をしている最中に攻撃をするなんて酷いじゃないの!」
「そんなことを言われましても…」
 チョコ兵士のスクラムが解けてしまったので姿を現すショコラティエール。彼女はガラテアを敵と判断すると、怒りをもって睨みつける。そして、発動させるはチョコレート・グラフィティ!
 たちまち、熱でグラグラにゆだったチョコレートの波が背後からガラテアに襲いかかった。
 やはりこのダンジョンのチョコレートは彼女の思うがまま動かせるようだ。言うなれば、このダンジョンそのものがチョコトラップで、既に猟兵達はトラップの中に引っかかった袋のネズミなのかもしれない。
「わわっ!!これは流石にダメです!」
 ガラテアは真横に思いっきりぴょーんとひとっ飛びし、チョコの津波から逃げ去る。そして、とんでもない質量のチョコレートの波が迫力をもって落ちてきているのを背後に感じ、流石に冷や汗をかいた。
「これは…まるでチョコのマグマ溜りですね…」
 背後を振り返ったガラテアは、さっきまで自分が立っていた場所がグツグツのチョコ沼へと姿を変えていることに驚愕する。迷宮ショコラティエール、見た目はただの少女だが、舐めてかかると恐ろしいことになりそうだ。
 そのチョコの沼に、迷宮ショコラティエールはゆっくりと足を踏み入れる。チョコが持つ魔力によるものだろうか、沼に立つショコラティエールの力がみるみる上がっていくのがわかる。
「もう許しません!あなた達、一人残らず退治させてもらいます!」
「…それはこちらのセリフですよ」
 これ以上好き勝手させない為にも、早く相手の動きを止めてしまわなければいけない。ガラテアは、自分が覚えている中でもとっておきの電脳魔術を使うことを心に決めた。
 そうと決まればと電脳ゴーグルの出力を高める。ガラテアを中心に、電脳空間の魔術式をあたり一帯に広げていく。ピピピピピピ…!…コンピューターのエラー音のようなものが響きわたり始めた。
「…なんですか?何をやろうとしているのですか?」
「ふふふ…超超特大究極魔術ですよ。もうここまでくればあなたも逃げられません。覚悟してください!…皆さん!カウントダウンをお願いします!」
 ガラテアは猟兵達に手を振って合図をする。…何がなんだかわからないが…、その迫力に猟兵達も応と答えてしまう。
「皆さん宜しいですかー!それでは、『>READY!!』」
 ブゥン!魔力がガラテアの元へ集まっていくのがわかる。
 迷宮ショコラティエールは眉間に皺を寄せ、彼女の動向を鋭く見張る。何が来ても避けてみせます…!チョコの魔力で強化された自分になら、なんだろうと対応できないことは無いはずだ!
「5!」
 ガラテアがカウントダウンを始めた。数多の戦闘用ドローン達も声を合わせ、主人のカウントダウンをサポートする。
「4!3!2!…1!……『>GO!!』」
 …そして次の瞬間、魔力の嵐がガラテアを中心に吹き荒れかと思うと、彼女の前方に質量を持ったホログロムが構築される。
 そして、目を見張る迷宮ショコラティエールの方向へと、光速による不可避の……

=[[Fatal Error]]=

 ……………。
「…はっ!あ、あれ?私今何をしましたか!?」
 たった一人の演算能力ではどうにもならない程の極大の魔力、そんな超超特大究極魔術によりオーバーヒートを起こしていたガラテアが意識を取り戻す。顔を振って意識をはっきりさせると、オブリビオンがいた方向に目を向ける。
「か…かひ…」
 そこには、ガラテアのユーベルコードにより全身をマヒさせた迷宮ショコラティエールが、沼の中に崩れ落ちるように座っていた。
「おお!なんだか分かりませんが魔術は成功していたみたいですね!皆さん!今が絶好のチャンスです!災魔を倒してしまいましょう!」
 結果が全てだ!ガラテアは喜びの雄叫びを上げると、皆を鼓舞するかのように片手を空高く差し挙げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エクサ・カラーヌド
チョコレート……アア、ソンナモノモアッタナ。
何デモ噴水ノヨウニチョコガ湧キ出ス星ガアルトカ。シランガ。
トモアレ、オブリビオンナラ斬ラネバナランナ。

マァ基本的ニハ味方カラ少シ離レタ地点カラ、アサルトウェポンデ援護射撃ダ。
武器落トシ等デ敵ノ攻撃ヲ撃チ落トシタイ所ダナ。

敵ノ兵隊ガ沢山来ルトカ、多量ノ液体トカデ撃チ落トセナイモノガ来ルナラ、我影掴不能デ割リ込ンデ吹キ飛バシテヤロウ。

残念ダガ、俺ハブラックチョコ派ダ。



「ぐ、ぐぐぐ…」
 迷宮ショコラティエールは麻痺した腕をだらりと下げ、力無く猟兵太刀を睨みつける。
「より多くの人々にチョ、チョコの布教をするためにも…わ、私はここで負けるわけにはいかないのです…」
 そして目に再び浮かび上がるは闘志の炎!その感情に呼応してダンジョン中のチョコレートが煮え滾り始める。
 迷宮ショコラティエールはそのまま、自身が居るチョコの沼の中へ手を差しいれる。生まれろ、兵士達よ!チョコの持つ可能性を見せつけてやりなさい!
 そして何十もの数のチョコの兵士が沼から鋳造される。彼らを突き動かすのは、主人を守らねば、その一心だ。チョコの兵士達は槍を構えると一斉に進軍を開始した!

「チョコレート…カ、ソンナモノモアッタナ。」
 ズドン!
 チョコ兵士達が何人かまとまって吹き飛ぶ。その胴体には拳大ほどの大穴が空いているのが見える。
 アサルトウェポンから立ち上る硝煙が、穴を開けた人物の推察を可能にする。沼地から少し離れた開けた場所。銃を構えるスナイパーがその正体、エクサ・カラーヌド(f02365)である。
 ズドン! ズドン! エクサは沼から這い上がろうとする兵士たちを片っ端から撃ち抜いてみせる。
「何デモ噴水ノヨウニチョコガ湧キ出ル星ガアルトカ……。知ランガ」
 地下のダンジョンだからだろうか、相も変わらず砂嵐を画面に流す自身の頭を軽く叩き、エクサは仕事を遂行し続ける。
 だが相手は素材がある限りほぼ無尽蔵に生まれるチョコ兵士、いくら撃ってもその勢いが弱まる気配はない。
「フム、キリガナイナ」
 コンコン、頭部のテレビを強く叩く。砂嵐は強くなるばかりだ。…いや、今この時ばかりは、この砂嵐が役に立つ。コンコン、頭部のテレビを強く叩く。…起動の合図だ。
「我影……」
 びゅんっ!チョコの兵士が弓を放つ。エクサはそれを煩わしそうに躱す。気付けば周囲はチョコの兵士だらけだ。…いや、これがいい。こうでなければこのユーベルコードは使用できない。
「【我影掴不能(ワガザンエイヲツカムコトアタワズ)】!」
 瞬間、迷宮が白黒の砂嵐で包まれた。エクサを中心に、敵味方関係なく無差別に襲いかかる破壊の渦である。チョコレートの体にはオーバーキルであっただろうか、ユーベルコードの嵐が収まった後、エクサの周りには人はなく、チョコの砂塵が吹くのみであった。
「チョコパウダーニシテシマッタナ…」
 そして再び、エクサはアサルトウェポンを構えなおす。少しでも敵の数を減らすこと、それが今の自分のやるべき事だ。
「残念ダガ、俺ハブラックチョコ派ナンダ」

成功 🔵​🔵​🔴​

六六六・たかし
【アドリブ歓迎】

…なんていうか掴みどころがない災魔だな。
だが、こいつを倒さないとこの迷宮がチョコだらけになる。
躊躇ってたらこっちがやられる。さっさと仕留めるぞ。

【POW】
本体を攻撃するためにもさっさとこの兵隊どもを蹴散らさないとだな…
「ざしきわらし」「かかし」援護(かばう)は頼んだぞ。
俺は『悪魔の降臨(デビルアドベント)』を使って臨戦態勢に移る。
生命があり、動けた所で所詮はチョコレート!
俺の新武器「超魔銃剣・たかしブレード」の前に為す術もないだろう!!
たかしスラッシュで道を切り開く!!
そのまま、ショコラティエールにも斬りかかる!!!
甘い時間はここまでだ…!



「しかしなんというか…掴みどころのない災魔だな…」
 チョコの兵士を蹴散らしながら、六六六・たかしは敵本体の下へと歩みを進める。たかがチョコだが、こいつを放っておけばアルダワ迷宮がチョコで包まれてしまう。さっさと仕留めなければ…。
「よし…」
 たかしは一度足を止めると、仲間たちに命令を下す。デビルズナンバー…たかしが以前降し改心させたオブジェクト達だ。デビルズナンバーざしきわらしはたかしの周囲を飛び回り、敵の動向を観察する。そしていざ相手が襲ってきたらデビルズナンバーかかしがその攻撃を受け止める。…たかしはそんな仲間たちに自身の命を預け、精神を集中し始める。目論見は禁断のユーベルコードを発動させることだ。
 【悪魔の降臨(デビルアドベント)】…たかし自身もリスクを背負うが、自身の力を超強化するユーベルコードである。
 集中して神経を研ぎ澄ませるたかし。チョコ兵士達は、そんなたかしを隙だらけと判断し一斉に襲いかかる。デビルズナンバーざしきわらしとデビルズナンバーかかしは一生懸命だ。傷だらけになりながら、たかしの身を攻撃から必死に守る。しかし、たった2体のデビルズナンバーに比べて敵はあまりにも数が多く………

 そして、たかしは覚醒した。
「ーーーーー手加減はここまでだ。」
 勝敗は決した。なぜなら俺はたかしだから。
 たかしを取り囲んでいたチョコの群れ、それらの上半身が一気にちぎれ飛んだ。たかしが構える超魔銃剣・たかしブレードが一閃のうちに全てを切断したのである。
「苦労させたなざしきわらし、かかし。もう大丈夫だ。なぜなら俺は…たかしだから!」
 悪魔の力を宿したたかしはまるでさっきとは別人のようだ。どう変わったのかはうまく言葉にできないが、纏っている雰囲気が別物である。
「たかしスラッシュ!!」
 ちぎれ飛ぶ。チョコレートがちぎれ飛ぶ。
「たかしスラッシュ!!」
 そしてたかしは進み始める。目指すは迷宮ショコラティエール、その真ん前だ。
「たかしスラッシュ!!」
 焦ったショコラティエールが呼び出したチョコの重騎兵。それもまた、たかしは瞬きのうちに切り捨てる。
「な、なんてこと…」
 もはや恐怖を隠そうともしないショコラティエール。その目の前にたかしは立ちはだかる。彼女の目に、たかしはどう見えているのだろうか。
「甘い時間はここまでだ…!」
 キラリ、チョコレートがコーティングされ怪しく光るたかしブレード。その一撃が、ついにショコラティエールを貫いた!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドロシー・ドロイストラ
POW

……チョコを配りに来ただけの良い人かもしれん
でもな、ドロシーはもうお腹がいっぱいで、これ以上食べたら死んでしまうんだ
見ろよドロシー、チョコまみれなんだぜ…
それでも食えというなら……すまんな、本当にすまん

ショコラティエールを殴りたいが、兵隊が邪魔か
チョコ兵たちは【氷の狂暴な嵐】でまとめて凍りつかせてやろう
アイスにして長期保存してやる

ショコラティエールはドロシーの武器トゥズで思いっきり叩き斬る
力まかせにガンガン攻めて、ドロシーに注意がいくようにしよう
効果的な打撃は他のやつに任せるよ…ドロシーはチョコをご馳走になった手前強気に出れんのだ

お前のチョコレート、美味かったよ
ただ……量が多かった……



「きゃーー!!」
 浅くない傷をその身に負ったショコラティエール。チョコでぬかるんだ道をバシャバシャと、少しでも猟兵達から逃れようと走り出す。
 ショコラティエールの感情に従い、迷宮の溶けたチョコレート達がぞろぞろと集まると、彼女とそれ以外を分断する壁が構成される。その向こう側へ隠れたショコラティエールは、なんとかこの猟兵達を迷宮から追い出さないとという一心で、必死に沢山の兵士を製造する。
「チョコレートには、チョコレートには不可能はないのよ!」
 そして作り出されたのは巨大なチョコソルジャーだ。さっきまでの粗雑な兵士たちとは訳が違う、戦闘に特化した完全なるチョコレートである。
 そのチョコの巨人は、ゆっくりと足をあげてチョコの壁を乗り越える。そして、猟兵達の方向へと敵意を剥き出しにして迫ってきた。

「チョコを配りに来ただけのいい人なのかも知れん。でもな、ドロシーはもうお腹がいっぱいなんだ」
 ドロシー・ドロイストラは上の階で既にチョコを心行くまで堪能している。服の上で固まったチョコをパラパラと落としながら、ドロシーは巨人を悲痛そうに見上げた。
「もうこれ以上食べたら死んでしまいそうなんだ。見ろよ、ドロシーチョコまみれなんだぜ…?」
 そんなドロシーを見つけたチョコの巨人は、大きく足をあげるとそのまま踏み潰そうと迫ってくる。近くに寄ってきて初めてわかるが、恐ろしいほど巨体だ。この質量、潰されるのは御免こうむりたい。
「それでも食えと言うなら、すまんな…本当にすまん」
 ドロシーは武器を巨人に向けて構える。トゥズと彼女が呼んでいる無骨な刃だ。そして、それを思いっきり天に向けて差し挙げた。
 巨人の踏みつけに対するカウンターの一撃である。ドロシーの武器は、巨人の足を串刺しにした!チョコの巨人に痛覚があるわけではないため、串刺しにされた程度で相手の攻撃は止まらない。だが、トゥズによる一撃は足にトゲが刺さったというような単純なものでは無い。ドロシーはトゥズを振り回し、足先ごとチョコレートを砕き散らせてしまった。
 体勢を崩し尻もちをつくチョコの巨人。迷宮がその勢いで大きく揺れる。チョコの巨人の転倒により、迷宮ショコラティエールが作り上げた大きな壁がガラガラと崩れ落ちる。ショコラティエールは、あんぐりと口を開けて規格外のドラゴニアンを見つめていた。
「今のドロシーには食べられないんだ。…そう、今のドロシーにはな」
 ドロシーは姿を現したショコラティエールに対して、悲しそうな表情でそう言い首を左右に振る。
「だがわかっている。チョコレートは長持ちするんだ…!長期保存出来るようにしてやるからな」
 そしてドロシーは大きく息を吸い込んだ。ユーベルコードの発動準備だ。
 彼女を中心にして、ひんやりとした魔力が集合し始める。…それが十分に集まったと確信すると、ドロシーはチョコの巨人を指さして、竜の言葉を用い高らかに叫んだ。
「イーズ・ナーケスト!!」
 【氷の狂暴な嵐(コオリ・ボウフウ・タイラン)】、冷気の暴風が彼女を中心にして吹き荒れる。その凍える吹雪に晒されたチョコレート達はカチカチと固まり始め、やがて動きを止めた。顔を上げていざ立ち上がろうとしていたチョコの巨人も、ドロシーの方向へ手を差し伸ばした形のまま静止してしまっている。
 ドロシーは、こうしてたくさんのチョコレートアイスが完成したことに満足して、コクリと大きく頷いた。
 そうして、未だこちらを見つめている迷宮ショコラティエールへと向き合うと、ずっと言っておきたかった一言を口に出すのだった。
「お前のチョコレート、美味しかったよ。ただ……量が多かった……。ほんとに…」
「…そう。あなたの格好を見てると…、チョコレートを本当に楽しんでくれたみたいで嬉しいわ」
 ドロシーの言葉を聞いたショコラティエールは、嬉しそうにはにかんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テテルマイス・ミンスキパイア
ヒッヒッヒ、正直アタシの助手に欲しいところなんだけどねぇ……まあしょうがない。倒させてもらうよ、お嬢ちゃん。

アタシは【シャズ】を呼んでその背中に乗り、シャズに空を駆けてもらうよ。アタシの足じゃチョコレートに飲み込まれそうだからねぇ、ヒッヒッヒ!……なに?チョコの匂いがキツい?我慢しな!

空を駆けながら、アタシは【エレメンタル・ファンタジア】で『氷』の『突風』……冷凍庫のような風を呼び出してチョコを固めていくよ。溶けたチョコレートが一番厄介そうだからねぇ。隙が出来たらシャズに爪で攻撃してもらうさ。

「美味しいチョコレートありがとうよ。次はココアバターもよろしくねぇ。ヒーヒッヒッヒ!」



 猟兵達との戦闘によりダメージを蓄積させてきた迷宮ショコラティエール。彼女はチョコレート好きという気持ちが元になって骸の海から生まれた、過去の残霊である。ダメージが限界に近づいてきたのか、その姿は薄ぼんやりと透明に透け始めており、やがて消えてしまいそうな様子である。
「ここまで、かあ」
 チョコレートを迷宮の外の人達に布教することは叶わなかった。しかし、チョコレートを愛する者がたくさん居ることを知れただけで、もはや彼女の気分は満足である。
「でも、最後までおもてなししなくっちゃね!」
 もはや勝敗は決した。これ以上戦っても猟兵達に勝つことは出来ないだろう。だがしかし、オブリビオンとして再びこの世に生を受けてしまった以上、戦う以外の方法では自己を表現できない。
 最後までチョコたっぷりにお相手してやろう!迷宮ショコラティエールは高熱のチョコレートを辺り一面に振り撒き始めた。熱々のチョコのシャワーだ!チョコ職人の誇りを胸に、猟兵達へ最後のプレゼントである。

「ヒッヒッヒ、正直アタシの助手に欲しいくらいなんだけどねえ…」
 テテルマイス・ミンスキパイアが残念そうな顔を浮かべる。彼女はチョコレートの沼地に足を取られないようにと、【タルジイの森の巨狼、シャズ】の背に乗って空を駆けていた。
「なんだいシャズ、ええ?…チョコの匂いがキツい?我慢しな!」
 旧友たる狼の横腹をぺしりと優しく叩く。シャズは不満げに鼻息を荒く鳴らすが、すぐ心得たように空を走るスピードを上げる。
 高温のチョコレートシャワーの間を縫うようにして空を駆けるシャズとテテルマイス。どうしても避けることが出来なさそうなチョコの波が来た時には、テテルマイスが杖をちょいちょいと振り、氷の突風を呼び出してチョコを凍りつかせる。そうしてチョコシャワーをかわしながら、二人は迷宮ショコラティエールの元へと急いだ。
 迷宮ショコラティエールは彼女達の存在を認識すると、早速チョコレート・コーティングで撃ち落としにかかる。すると負けじとテテルマイスも氷の突風で応戦だ。チョコビームと冷凍ビームが空中で衝突し、焼けた石を水中に放り込んだ時のような「ジュー」という音がダンジョン内に響き渡る。
 そして魔力の激突が止んだ時、気付くとテテルマイスが騎乗する巨大な狼、シャズの鼻先は迷宮ショコラティエールを捉えていた。
 テテルマイスは魔法の杖を迷宮ショコラティエールに差し向ける。今にも消えてしまいそうな迷宮ショコラティエールは、にっこり笑うと目の前の相手に話しかけた。
「あなたはどう?私のダンジョンは楽しんで頂けたかしら?」
「ああ、存分にね。美味しいチョコレートをありがとうよ」
 だがね…と言葉を繋げる。
「次はココアバターもよろしくねぇ!アンタなら最高のを用意出来るだろう?ヒーヒッヒッヒ!」
「……もちろん!」
 こうして、迷宮ショコラティエールは満足な顔で姿を消した。

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 猟兵達は自分のために、仲間のために、恋人のために、たくさんのチョコレートをダンジョンから持ち帰った。このチョコを使ってバレンタイン当日猟兵達がどんなアクションを起こすのか…それはまだ知りえぬ未来である。
 また、迷宮ショコラティエールがいなくなった後のチョコレートダンジョンは、良質なチョコレートが手に入るということでアルダワ学園中の生徒が押しかける名物スポットとなったそうな。結局のところ、迷宮ショコラティエールの目的だったチョコレートの布教は成功したということなのだろう。
 チョコレートダンジョンに向かった人は、曲がったカカオの巨木、チョコレートトラップの数々、そして地下に広がるチョコ工場などなどを目を丸くして眺める。そして、どんな素晴らしい職人がこのダンジョンを作り上げたのだろうかと、大いに会話を弾ませるということである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト