迷宮災厄戦⑧〜星空を捉える鏡
●星空を捉える鏡
「イエス、イェーガー。戦争の時間です」
電子マップが展開され、電脳ウィンドウが展開されていく。
今、アリス・ラビリンスを救う戦い、その序章が幕を開ける。
展開された電脳ウィンドウ、そこに表示されたのはいと高き摩天楼。
そして美しき星の海が広がる不思議の世界であった。
その摩天楼は巨大な天文台であり、その天文台には無数の、望遠鏡が備え付けられていた。
「天文台の望遠鏡が今回の戦場の"厄介な部分"です」
この望遠鏡を覗いている間、オウガたちはその望遠鏡で捉えたものを目の前にいるかのように攻撃を行えると言う。
即ちのところ、彼らにとっては今回距離は無意味なものとなる。
「望遠鏡で観測されれば戦闘は非常に困難なものとなるでしょう」
如何な猟兵と言えど距離ある状態から攻撃を受け続ければ嬲り殺しにされるは間違いない。
それ故に必要とされるものは、望遠鏡にとって捉えられない事である。
「必要なことは望遠鏡で捕捉されない事、つまりは……」
超遠距離射撃。
あるいは、隠密行動をし、肉薄する事である。
「場合によっては困難でしょう。しかし、これを撃破することは必要です」
それこそがアリス・ラビリンスの救済、その一手でもあるのだから。
紫紺の無機質なカメラアイが猟兵たちを見やる。
困難、とは言ったが彼女は別に猟兵たちが行う事を不可能とは思っていない。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
何故ならば彼女は信頼しているからである。
猟兵たちの能力と実力、それが何時如何なるときでも困難を打ち破ってきた事を。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
戦争第二弾です。
星空を捕まえる事が出来ると言う天文台が舞台です。
実際満天の星空ってやつを見た事がないんですが一度見てみたいものですよね。
シナリオは隠密か狙撃か強引に突破でしょう。
一番最後はオススメしません。
第1章 集団戦
『アルプトラオム』
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POW : 劈く嘶き
命中した【悲鳴】の【ような嘶き声に宿る苦痛の記憶や感情】が【対象に伝わり想起させることでトラウマ】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD : 狂い駆ける
【自身を構成する恐怖の記憶や感情をばら撒く】事で【周囲に恐怖の記憶や感情を伝播させる暴れ馬】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : もがき苦しむ
攻撃が命中した対象に【自身を構成する記憶や感情から成る黒紅の靄】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【かつてのアリス達が抱いた絶望の記憶や感情】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:烏鷺山
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
烏丸・都留
SPDアドリブ共闘OK
「隠密行動と遠距離戦なら負けないわよ……」
UCで全装備は機動力77倍、攻撃回数9倍、自身と味方攻撃時に治癒効果有
超遠距離型部隊(アサルトユニットα:45機、クラスタードデコイ/リレイ:狙撃位置の欺瞞と射撃偏向:150機)を五百個:97500機での超遠距離狙撃戦
隠密型部隊(ステルスアサルトユニットγ、クラスタードデコイ/リレイ:166機)を500個部隊を1/5000縮小召喚(6mm)、凡ゆるモノに擬態し内八千機が暗殺隠密行動
予備部隊として各700個待機
何もデコイは陽動、リレイは全装備効果範囲延長
自身は隠蔽状態CIC内で遠隔での全装備管理運用
予備部隊との即時配置転換可
●集中火力砲火
「隠密行動……」
烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)は、周囲に無数のアサルトユニットを展開する。
同時、展開されたのはクラスタードデコイ/リレイ、そして、ステルスアサルトユニットたち。
予備部隊も控えさせればそれは最早個ではなく、軍。
「……遠距離戦、それなら負けないわよ」
上天の威、黒天の武。
その武威を宿せし一個の軍はその能力を桁外れに向上させる。
例え星空をその手中に収めることができうる望遠鏡であっても、見えないものは見えず。
そして捉えられぬものは捉えられぬ。
魔法の望遠鏡と言う道具であっても操るのは人や生物であり、オウガである。
即ちのところ、反応しきれぬ速度であれば、当然の如く反応は出来ない。
「97500の狙撃……避けきれるかしら?」
その砲口が展開され、ガンマ・レイが照射される。
一瞬の閃光が花咲き、夜空を彩る星々の瞬きが増す。
されど、それは一瞬の華であり、災厄の焔でもある。
着弾、熱膨張、膨れ上がる大気。
瞬時に膨大な熱量が撒き散らされ、大気は引き込まれ、焼き尽くす。
それだけで天文台の一つが崩落し、そこを守っていたオウガたちは崩れ落ちる瓦礫に飲まれていく。
否、その一瞬の閃光によって最早そこに存在したソレらはすでに焼き尽くされ灰と化した。
例え原型をとどめていても最早それは炭でしかなく、焦げたナニカでしかない。
「……次も片付けましょうか」
展開したままの一個の軍は往く。
今だ、星を手中に収める塔はあり。
敵はいまだにこの世界に蔓延っているのだから。
大成功
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死之宮・謡
アドリブ歓迎
ほう…遠距離から狙撃して削り殺せば良いんだろう?なぁに得意分野だよ
私だっていつもいつも切り込んでいる訳じゃあない…
さて、狩りの時間と洒落込もうじゃないか
幻影結界(占星術・全力魔法)で身を包んでクレイアスターから呪矢(呪詛・属性攻撃)による「砲撃」を敢行(衝撃波)
最後はそのまま【星の雨】を降らせる
…望遠鏡と言うことは天体観測でもしたいんだろう?私が手伝ってやろう…感謝しろよ?お代は命で結構だ
●流星観察
「ほう……遠距離から狙撃して削り殺せと……?」
死之宮・謡(狂魔王・f13193)は漆黒の弓を展開する。
同時、自らの身を結界で覆い、幻影で隠す。
番えた矢に呪詛が収束する。
「いつもいつも切り込むばかりだが……これもまた得意分野の一つだ」
目標は遥か彼方、確かに望遠鏡があれば捉えられる距離。
だが、通常の目視では捉えることの出来ぬ遥かの彼方。
されど、その赤い瞳は正確に目標を見抜いていた。
「さあ……狩りの時間だ」
そうして矢は放たれる。
一瞬で音の壁を突破し、人智を逸した速度で放たれた呪詛の矢は、そのままオウガの額を撃ち貫く。
ただの一撃、ただの一瞬。
どう、と言う音をあげ、アルプトラオムの一匹は倒れた。
矢が飛んできた方向は分かるのに、その姿を捉える事は出来ない。
一体どこだ、どこから狙撃されたのか。
オウガたちは、襲撃者を探す。
だが、それよりも気にかけねばならぬ事があった。
そう、あったのだ。
呪詛の矢から巨大な魔法陣が展開された。
それは重力変動を起こすだけの魔法陣。
「天体観測がしたいんだろう? ――――手伝ってやろう」
アルプトラオムたちは天を仰ぐ。
無数の瞬きが今赤熱して頭上に存在した。
「感謝しろよ――――お代? ああ、案ずるな」
そうして、降り注いだ無数の星々は天文台を打ち砕く。
膨大な質量打撃、着弾の衝撃で砂塵が舞い上がる。
爆風が一気に広がり、破片が撒き散らされ、砲弾めいた破壊力を周囲に撒き散らす。
着弾点にいたそれらの末路は言うまでもない。
「命で結構だ」
そう、代金はそれらの命そのもの。
支払いは為された。
大成功
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フィロメーラ・アステール
「狙撃ってなんだかカッコイイな!」
30万キロくらい先を狙えばいいのか!?
(宇宙ジョーク)
星空に【空中浮遊】して紛れ込むことで【迷彩】効果を得るぞ!
んで、天文台の様子を【視力】強化でよーく見る!
光を収束させて精密な映像を視認!
それでも曖昧な部分は【第六感】で合わせる!
まあね、こういうのは結局カンがモノを言うんだ!
そして【星界式光速魔法術】を発動!
【破魔】の魔法を光に変換して撃つ!
なんか邪悪そうな見た目だし聖なる力とか効くんじゃない?
効かなかったら光【属性攻撃】レーザーという形でもいいや!
直進する光を横から見るのは難しい!
音もしない!
敵が気付きにくいはずなのでじっくり攻撃できると思う!
●狙撃=カッコイイ
「狙撃ってなんだかカッコイイな!!」
フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は星空に浮かび上がりながら、その身を星となる。
幸運の流れ星たるフィロメーラは、星と一体化するのも容易なのである。
星だけに。
「30万キロぐらい先を狙えばいいのか?!」
天文台はそんなに先にありません。
天文学的数字は正に宇宙的、これぞ宇宙ジョークである。
その青い瞳に光が収束し、その視力を強化する。
視界とは即ち光の反射であり、それを収束・制御すれば見える範囲も思うがまま。
いわばフィロメーラの瞳は今は望遠鏡と化している。
そう、それこそ星空を手中におさめられるほどに。
しかし、それでも視界がぼやける部分は存在する。
それは仕方のない事だ、人と言う生命体の機能にも限界がある。
あるが、それを補うものがある。
「こういうのは結局カンがモノを言うんだッ!!」
カンである。
第六感、勘と言うものは事馬鹿にはできない。
破魔の光を収束し、放つは星の海の光。
星界式に組まれた光の速度で放たれる浄化の光。
文字通り、光の速度で放たれる収束した光は、一直線に望遠鏡を貫き、覗き込んでいたオウガごと消し飛ばす。
視覚とは光の反射であり、光の反射によって生物はそれを視界に捉える。
なれば、光そのものと化した浄化を放つその魔法。
見た瞬間には、それは当たったも同然。
次々と放たれるそれは目にした瞬間に命を奪われる一撃。
浄化の光に飲まれ、オウガは、アルプトラオムは、消滅していった。
大成功
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ヤナエ・シルヴァチカ
満天の星空か、こんな時じゃ無ければ見てみたかったけど…まあ、許してくれそうにないね。
私のアサルトライフルの射程は中距離が精々、どうにか距離を詰めないといけない。向こうさんの道具は便利だな、ちょっと貸してほしいよ。
と、ぼやきつつ【煙躁】を発動。地面に撃って、認識をぼかす靄に隠れて見つからず、正確な場所を把握させず移動しよう。見た目はこんなだが一応炎だから延焼するし、放って置かない方がいいんじゃないかな?なんてね。
靄に紛れながら、射程に敵を捉えたらすかさず攻撃。
…おお、体の底に響く嘶きだ。
…けど、けどだ。その傷はもうほじくり飽きたんだ。
君達が嘶きに力を乗せられなくなるまで、この銃に吠えさせよう。
●トラウマ=力
「満天の星空か……」
頭上に広がるは文字通りの満天の星空。
正に星の海たるそれを仰いでからヤナエ・シルヴァチカ(forget-me-not・f28944)はその手にしたアサルトライフルを軽く撫でた。
「こんな時じゃなければ見てみたかったけど……まぁ、許してくれそうにないね」
ここは戦場であり、覗き込んだ望遠鏡に捉えられれば最期。
トラウマを刺激され、絶望を植え付けられ、そして暴れ馬に蹂躙される。
見つかった人々が、そうして蹂躙され、それがまた絶望としてオブリビオンの、オウガの力となる。
「こちらの武器では狙撃は難しい……向こうさんの道具は便利だな、ちょっと貸して欲しいよ」
ぼやいた所で状況は変わらない。
そして、ぼやいた所でする事も変わらない。
ヤナエは足元に銃弾を一発撃ち込む。
銃声が響き、その音に反応したオウガたちが望遠鏡をそちらに向ける。
しかし、その頃にはユーベルコードがすでに発動していた。
霧のように周囲を満たしていくそれは煙幕のようにも思える。
しかし、それは霞んだ炎であり、燃焼現象である。
触れれば可燃物を燃やす霧、それは次々と周囲の可燃物を延焼させていく。
気づいた頃には周囲は炎の海、消し止めねばやがて炎に巻かれて死ぬは道理。
オウガたちが消火活動を始める。
「――――射程内だ」
銃声が響き、それが頭蓋を撃ち抜く。
どう、と言う音を立てその身が崩れ落ち、そして炎に巻かれて燃え盛る。
嘶きが響き渡り、周囲に過去の傷を切開する理が展開される。
ずしり、と重くのしかかったような気がする。
それは物理的な現象ではない、ただ、そう、ただ昔の傷をぐちゃぐちゃ、といじくられているだけのこと。
「……おお、体の底に響く嘶きだ」
だが、彼女は……。
ヤナエ・シルヴァチカと言う女にはそれは効かない。
もう一度銃声が響き、嘶きが途切れる。
「……その傷はもうほじくり飽きたんだ」
銃口がオウガを捉え、再び銃声が響き渡る。
また一つ嘶きが途切れ、戦場に響くトラウマは消えていく。
「君達が嘶きに力を乗せられなくなるまで、この銃に吠えさせよう」
それは馬を追い立てる猟犬のように。
また銃声を吠えさせ、その生命を刈り取っていく。
大成功
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不死兵弐壱型・真夜
アドリブ、絡み歓迎
「太陽を背に空中から近付けば、望遠鏡では見ることが出来ないでしょう?」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵の死角や射程外からの攻撃を狙います。
「唸れ、我が心臓ヴォルテックエンジン。いま我が肉体は重力の軛から解き放たれ、音速を超える……!」
アルプトラオムの「劈く嘶き(POW)」に対し、
UC「超電導飛行推進『桜花』」を使うことで、空中からオウガを超遠距離狙撃します。
初撃は【呪殺弾】で相手にホーミングヒット。
続いて急降下、空中でひらりとスカートを翻し、
中から脚部多連装グレネードランチャーを一斉発射。
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
●満天の星空、沈まぬ太陽
「太陽を背に空中から近づけば、望遠鏡では見る事が出来ないでしょう?」
不死兵弐壱型・真夜(アンデッダーtypeXX1・f24796)は、その背に太陽を背負う。
この世界は満天の星空だ。
だが、同時に太陽も昇る不思議でおかしな不可思議な世界。
互いに矛盾して、互いに食い合うおかしな世界。
されど、目的なんてものはただ一つ。
敵の殲滅これ一つ。
「唸れ、我が心臓ヴォルテックエンジン……!!」
太陽を背にした真夜の周囲を桜の花びらが舞い散る。
その心臓が鼓動を脈打つ度に桜が舞い散り、その身は重力と言う世界の枷から解き放たれる。
トラウマを刺激する嘶きが戦場に響き渡る。
しかし、その嘶きは真夜には届かない。
重力より解き放たれた真夜は音の壁を越え、衝撃波を伴ってその空を舞う。
それは即ち音速を超えたと言う事。
音が追いつかぬと言うのならば、音と言う攻撃は無意味。
呪詛によって相手を食い殺す弾殻が放たれ、その頭蓋を撃ち抜く。
侵食する呪詛が、アルプトラオムを食い尽くし、犯し、その心の臓の鼓動を強制的に停止させる。
力なくばたり、と倒れる。
嘶きは途切れ、オウガはその身を捉えようと望遠鏡を覗きその瞳を灼かれた。
ふわり、とその身が翻る。
乳白色の肌、そのスカートから眩しい太ももが覗く。
男であれば思わず視線がいきそうなそれ。
されど、そこから覗かせたものは老若男女関係なしに逃げ回る破壊の化身。
脚部に備え付けた多連装のグレネードランチャー。
ボッ、と言う音が複数回響き放たれた破壊の弾殻。
着弾と同時に爆裂、望遠鏡諸共オウガの群れを吹き飛ばす爆熱が生じる。
次々と着弾し、破壊をもたらすそれに天文台は耐えきれず崩れ落ち、瓦解する。
また一つ、星空を手中におさめんとするものは崩れ落ちた。
大成功
🔵🔵🔵
アストラ・テレスコープ
よーし!
満天の星空の下で望遠鏡同士の対決!腕がなるね!
といっても敵は望遠鏡を利用してるだけだから、負ける気しないけどね!
こっちも望遠鏡の「視力」と「暗視」を活かして超遠距離で決着をつけたいね~
ユーベルコードを使えば射程距離は余裕だけど、
問題は私の攻撃が届く前に相手の能力で距離無視の直撃攻撃をされちゃうことだね。
うーん……よし!打ち上げ花火作戦!
ロケットバングルからミニロケットを上空に向かって発射!
花火みたいに綺麗じゃないけど空で爆発させるよ!
敵がびっくりして望遠鏡をそっちに向けたが最後、私の矢弾が敵を射抜く!
これだ!
●空を映すは望みの鏡
「よーし!!」
アストラ・テレスコープ(夢望む天体望遠鏡・f27241)は手にした望遠鏡で覗き込む。
彼女は天体望遠鏡のヤドリガミ。
それは即ち、星を手中におさめるもう一つの望遠鏡。
されど、オウガたちと違うのは、オウガはそれを用いているだけ。
そして、彼女はそれ其の者であると言う事。
「満天の星空……望遠鏡対決、腕が鳴るね!」
故に負ける理屈も道理もなく。
ましてや射程に関しては全くの問題はない。
あるとすれば、相手は距離を殺せて、こちらは一瞬とは言え、着弾までに時間がかかると言う事。
放つべき対象が間近にあるように使えるのであれば、間合いと言う面では敵の方が有利。
そう、アストラを捉えていれば、の話ではあるが。
つまるところ、その望遠鏡が彼女を捉えてなければいいだけのこと。
「打ち上げ花火作戦、開始!!」
ロケットバングルより、ミニロケットが取り出された。
点火、噴煙をあげそれは満天の星空に飛んでいく。
光と煙を吹いて星空を切り裂くそれに視線が集中する。
そして、攻撃も集中する。
あれこそが、倒すべき敵なのだ、と言わんばかりに。
そして、遂にそれは限界を迎える。
星空に華が咲く。
それは花火のように美しい光ではない。
だが、そらを彩るような閃光を放った。
同時、音が響き渡る。
敵の目は全てそちらに向いた。
「何処までも……飛んでけぇッ!!」
溢れる想い、それは願い、あるいはそれは祈り。
切実なる想いは弓に番えられる。
そして、弦は離され、矢は放たれる。
華々しく、激しく燃えて、光る一瞬の閃光。
光り、燃える尾をひいて放たれた流れ星。
それはオウガの群れに突き刺さり、大きく膨れ上がり破裂した。
着弾衝撃が全てを薙ぎ払い、星の一撃によって天文台は崩壊する。
崩れ落ちる瓦礫の波に飲まれて、潰されて、消えて。
かくして、戦いはここに終結を迎える。
大成功
🔵🔵🔵