迷宮災厄戦⑤〜蒸気機関仕掛けのバニーさん
「みんなー集まってくれてありがとー!」
君達にお礼を言ったレティエル・フォルクエイン(オラトリオのサウンドソルジャー・f15293)は、実は今アリスラビリンスの世界で、オウガ、猟書家、猟兵による三つ巴の大戦争が起こっているんだよと話す。
「それで、みんなにはその戦場の一つに行って貰いたいんだけど」
グリモア猟兵の少女が君達を向かわせたいのは、遠き日の憧憬の花園。セピア色に褪せた、不思議な花園の国なのだとか。
「ここには『魔導蒸気機関』の埋め込まれたオウガさん達が居て、周りを『瘴気の蒸気』で汚しながらパワーアップした身体で攻撃してくるんだよ」
ただでさえ数の多い敵であるのにパワーアップした上周囲を汚染する。迷惑この上ない敵だが、オウガ達がこの魔導蒸気機関とパワーアップを活用して戦おうとすることがわかっているのだから、瘴気への対抗手段があれば戦いを優位に運ぶことも可能かもしれない。
「それで、みんなに戦ってもらうオウガさんは、イタズラ好きなウサギさんだなんだって」
他人を困らせることが大好きな兎型オウガで魔法操作に長けているが本人達は頭が悪いためイタズラ程度のことにしか使おうとしないのだとか。攻撃手段は念動力や雷属性の魔法とのこと。
「あと、バニースーツに愛を感じる男の娘らしいよ?」
ちなみにオウガに埋め込まれた蒸気機関の部位は背中。バニースーツを損壊させず肌の露出してる部分に埋め込まれてるのもオウガ達なりの譲れぬ部分だったのか。
「先に進むためにもオウガさん達をやっつけなきゃだし、レティちゃんもしっかりサポートするから、どうかよろしくね」
ぺこりと頭を下げると、グリモア猟兵の少女はそのまま君たちを送り出すのであった。
聖山 葵
セピアってイカ墨でしたっけ?
ともあれ、今回は蒸気機関の生えたオウガの集団を倒していただくお話となっております。尚、瘴気への対抗手段は、最低限のものがあれば防げる模様。
また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。
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プレイングボーナス……「瘴気の蒸気」への対抗手段を考える。
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では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『イタズラ好きなウサギさん』
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POW : 大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!
【自身の身体】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : 逃げるが勝ちウサッ♪
技能名「【逃げ足】【ダッシュ】【ジャンプ】【残像】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : 子供からやり直しちゃえウサッ♪
【首から下げた懐中時計】から【周囲の時間を巻き戻すサイキックウェーブ】を放ち、【対象の肉体、精神年齢を急速退行させること】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:ねるとら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
九十九・静香
あら、男性のバニー様なのですね?ふふ、そういう趣味も良いかと。でも筋肉鍛錬も良い物ですよ?
まずは超筋肉喉からの◆大声による◆衝撃波で瘴気の蒸気を◆吹き飛ばしましょう
更に、想像により刃亜部流に◆聖と風属性の刃を装着し、発生させた風で更に吹き飛ばし、聖なる光で瘴気を浄化します。
邪魔が無くなった所でUCを発動
巨大化したバニー様の足でも耳でも尻尾でも掴んで振り回します。69t以内なら他のバニーも巻き込んで振り回して、叩きつけたりジャイアントスイングしたりして、蒸気機械を破壊してしまいましょう。
機会があれば別UC【強制筋肉改心光線(マッスルビーム)】で筋肉イタズラバニー信者にならないか誘ってみましょう
「あら、男性のバニー様なのですね? ふふ、そういう趣味も良いかと」
転送されてセピア色の花園へと降り立った九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)は、蒸気機関を生やした男の娘バニーなオウガ達を目にすると、微笑みつつその有様を認め。
「でも筋肉鍛錬も良い物ですよ?」
自身の主張も付け加えると大きく息を吸い込んだ。
「侵入者だウサー! みん」
「ア゛ーッ゛!」
異常強化された喉筋肉をもって、叫び声は凶器と化す。衝撃波と化したそれは瘴気の蒸気だけでなく静香に気づき仲間に知らせようとした不幸なオウガをも吹き飛ばした。
「今のは――」
「あっ!」
「敵だウサ!」
とはいえ、破壊力を伴うに至った大声が発せられれば、その発生源にオウガ達も気づく。
「「ウ゛ザベッ?!」」
気づくが、オウガ達は迎撃に移る前に聖と風二つの属性を伴った風によって薙ぎ払われた。
「ふぅ」
手の甲で額をぬぐって一仕事終えた顔をするのは、刃亜部流を横一閃に振り抜いた静香。
「これで邪魔なものは片付きましたわね」
むしろここからが本番とでも言うかのような口ぶりでつぶやけば、倒れ伏したオウガ達の何体かがよろよろと身を起こす。
「くそっ、よくも仲間を」
「こうなったら、大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!」
攻撃された怒り、仲間を討たれた怒り。激昂したオウガ達は巨大化するも。
「まぁ」
静香からの反応は薄い。
「鍛えた筋肉はあらゆる物を引き寄せる物! 上腕二頭筋よ、全てを引き寄せ掴み取るのです!」
「ウサっ?!」
それどころか巨大化した男の娘バニーなオウガへ手を向けるや巨大化したオウガの一体を引き寄せると無造作に片足を掴み。
「では、始めましょう」
「ウザガッ」
宣言を合図に振るわれた巨大オウガの肉体が仲間のオウガへ叩きつけられた。
「ゾンッ」
「ガベッ」
巨大化したオウガが武器になればそのリーチは広く、ましてオウガ達は静香へ一矢報いんと近寄ってきていたのだ。オウガから生えた魔導蒸気機関が仲間の肉体や他の魔導蒸気機関とぶつかって折れ砕け。
「敵という垣根を越え、今筋肉の素晴らしさを伝えます! ハッ!」
武器として使われあちこちぶつけてぐったりとしたオウガを投げ捨てると、仲間の身体を使った殴打の犠牲になって倒れたオウガ達諸共に静香は筋肉信者化光線を撃つ。
「「ウサ―ッ?!」」
肉体を傷つけずに対象の邪心のみを傷つける光線を受けたオウガ達が改心するかどうかを知るのは、おそらく直接その成果を確かめた静香のみ。だが、仮に改心できなかったとしても引き続き戦えるとは思えず、セピア色の花園に蔓延るオウガ達は数を減らしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・フィッシャー
【SPD】
なかなか常軌を逸した色合いの蒸気じゃないか。そんな悪い子はハイパー王子斬りでその怨念をジョキジョキしちゃうよ……クククッ。
という訳で使うUCはまたの名を【天元貫くは王子様の怒髪】。蒸気を吸わなくてもいい80メートル先から横薙ぎを放ち、魔導蒸気機関ごとウサギさんをぶった斬るよ。ウサギ美味しいかの山とも言うしね。
例え回避されても、ボクの剣には二の太刀、三の太刀がある。飛び上がって避けるならば今度は縦薙ぎ一閃・唐竹割り、あるいは無明の刺突で串刺しさ。
あとこんだけブンブン振り回していれば瘴気も飛んでかないかなあとちょっと期待。
アドリブ・共闘歓迎だよ。共闘はハイパー王子斬り巻き込むけどね!
「なかなか常軌を逸した色合いの蒸気じゃないか」
数は減れども全滅はせず。生き残りのオウガの魔導蒸気機関から噴出した瘴気の蒸気を見てそう評したノエル・フィッシャー(呪いの名は『王子様』・f19578)は、そんな悪い子はと続け。
「ハイパー王子斬りでその怨念をジョキジョキしちゃうよ……クククッ」
「「ひぃッ」」
一変したノエルの表情、浮かべる笑みに目撃してしまった複数の男の娘オウガは恐怖した。
「「に、逃げるが勝ちウサッ」」
近い未来に待ち受ける運命でも予見したのだろうか。魔導蒸気機関によってパワーアップしているにもかかわらず、男の娘バニーなオウガ達はノエルに背を向け離脱を図ろうとするも。
「寄らば斬る――尤も、寄らなくても斬るし、今のボクの『寄らば』は相当に広いけどね!」
剣の纏う光が溢れ出て長大な光刃を形成すると、ノエルはそれを横薙ぎに一閃させた。
「ぎっ」
「ぎゃあっ」
蒸気の届かない距離から残像諸共に無防備な背を魔導蒸気機関ごと斬られ、両断されたオウガ達の地面に落ちた上半身を追う様に残った下半身が倒れ伏してゆく。
「み、味方が」
「足を止めるな、逃げるウサっ! あ」
凄惨な光景を見て思わず立ち尽くす仲間を振り返ったオウガが叱責するが、振り返ったが故に見てしまった。横に振るった剣を今度は起こし、縦薙ぎを放とうとしているノエルを。
「逃げる? なら、追うよ。ウサギ美味しいかの山とも言うしね」
ただし、追いかけるのはノエル本人ではなく、振り下ろされる光の刃だ。だからこそ、魔導蒸気機関の出す瘴気の蒸気をノエルが吸うこともなければ、長大な刃から間合いの内に居たオウガ達が逃げおおせることもなかった。
「うぎゃあ」
「う゛さばっ」
味方を巻き込むことすら辞さない斬撃は一振りごとに複数の断末魔を伴い、オウガ達を屠ってゆく。最も今ノエルの視界内に居るのはオウガのみであり、味方が居るとすれば、先の猟兵の光線に撃たれて更生したオウガくらいであろう。あくまで回収されずにまだここにいたらの話だが。
「やばい、逃げ」
「……逃がさん……お前だけは、ってわけでもないけどね」
「ぎっ」
間合いの外だったことでかろうじて二撃目を免れたバニーなオウガを光刃で串刺しにしたノエルは光刃を一振りして、貫いていたオウガの骸を払い捨て、オウガ達は更に数を減じた。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
移動のたび地に【破魔】を宿した花園を広げ瘴気を浄化
完全中和は出来ないだろうから
僕自身も風魔法の【高速詠唱、属性攻撃】を宿した【オーラ防御】で
少しでも瘴気を弾き飛ばせるように
いつでも破魔の範囲に逃げ込めるように
なるべく優しく倒してあげたいけど
万一敵の技で幼児化させられたらそれも出来ないかもね
だって僕は、奴隷だった幼い日の方が…
【空中戦】で素早く移動しながら
ケモノは音に敏感でしょ?
だから【催眠】を乗せた【歌唱】で動きを鈍らせ
足下目掛けて氷魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で凍結による動作停止狙い
少しでも背中が見えた瞬間狙った位置を確実に追尾する【指定UC】を
命令は、ゼッタイだから
ごめんなさい…ウサギさん
「完全な中和は出来ないだろうけど――」
歩く度に広がる破魔の力をもった花園でセピア色のそれを塗り替えながら、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は歩いていた。魔法による風が取り巻き、オーラによっても自身を守りながら身軽さに特化した靴が地面を蹴れば、翼の生えた靴は、澪を空へと誘う。
「あ」
高所だから、視野は広くなり、結果として周囲を汚染するオウガ達が視界へと入る。
「ウサ?」
故に先手を取ったのは、澪。オウガのウサギ耳が震えたかと思えば、首を巡らせた男の娘バニーなオウガの瞳が歌声によってとろんと濁る。澪の口ずさむ歌声の効果で催眠状態に陥ったのだろう。
「ぎっ」
動きが鈍れば、放たれる魔法を避けることもできなかった。オウガの足元は魔法で凍てつき、足元の花ごと地面へと固定され。
「香り高く舞い遊べ」
澪が指さすオウガの背中、生えた魔導蒸気機関へと放たれた花嵐が襲い掛かり。
「う……さ」
崩れ落ちるオウガの姿を見て、優しく倒してあげられたかなと澪は考える。
「なるべく優しく倒してあげたいけど――」
敵は今骸の海に還りつつある一体だけではない。それに、敵が先手を取ってくることも考えられるのだ。
「今のは何ウサ?」
「あ、敵だウサ!」
戦っているところを目撃されたようで、澪へと複数のオウガが向かってくる。
「いけない」
数に頼むような相手であろうと、敵に攻撃を許してよい訳はない。空を駆け、オーラで守られていようとも敵には数の強みがあるのだ。
「「子供からやり直しちゃえウサッ♪」」
空を仰いだオウガ達が首から下げた懐中時計から一斉にサイキックウェーブを放ち。
「っ」
何発かは何もない場所を蹴って躱した。身を包むオーラが阻んだものもあった。だが、すべては躱しきれず、直撃も貰った澪は高度を下げ。
「今ウサ!」
「畳みかけるウサ!」
動きを止められたことで地面へ近づいてゆく澪を追いかけたオウガ達は、後悔することとなる。
「う……」
「「やっつ――」」
よろよろと身を起こした澪へ肉薄しかけたオウガ達が知覚したのは、先に倒された仲間が聞いたのと同じ歌声。だが、倒される前の光景まで見ていなかったオウガ達は歌声の意味を知らず。
「命令は、ゼッタイだから。ごめんなさい……ウサギさん」
朦朧とする中、謝る声を聴いた直後だった。容赦のない死がオウガ達の意識を刈り取った。
大成功
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山梨・玄信
なんと!フェリクス殿は送ったバニースーツが物足りないとでも言うのか?
逆バニーの方が良かったのか?
【POWを使用】
何時も通り…でいいんじゃろうか、わし…褌一丁になって脱ぎ力を高めたらUCを発動するぞ。
強化された能力でオーラ防御を張り、気の流れを操って瘴気が中に入らぬようにするぞ。
巨大化…したらバニースーツが破けるのではないか?と疑問を投げ掛けて牽制してみるのじゃ。
敵が巨大化したら、空を飛んで第六感や見切りで攻撃を躱しつつ、気の放出(範囲攻撃)で戦うぞ。
状況次第では、足の小指に2回攻撃や後頭部への浸透勁(鎧無視攻撃)も使うのじゃ。
「フェリクス殿、また闇堕ちか?お姉さんが悲しむぞ」
アドリブ歓迎じゃ。
「なんと! あの時送ったバニースーツが物足りないとでも言うのか?」
先の戦いを経て尚生き残っていた敵の姿を目にし、山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)は目を見張った。
「逆バニーの方が良かったのか?」
とも思ったのは、転送された先で目にした相手が男の娘バニーなオウガであったからだ。もっとも、玄信の脳裏に浮かんだ人物の背中に魔導蒸気機関など生えていなかったので、きっと人違いなのだろう。
「ふむ、まぁ考え事は後じゃな」
転送されてきた以上、玄信にはなすべきことがある。徐に衣服に手をかけると、それを脱ぎ始め。
「何時も通り……でいいんじゃろうか、わし……」
後にすると言っておきながらついつい考えてしまうのは、まぁ、いきなり服を脱ぐのがパターン化していたのであれば、きっと無理はない。
「わしの真の力を見るがいい!」
褌一丁に至ったところでヤケになりつつも叫べば、露出した肌が纏う輝きに映え。
「ゆくぞい!」
オーラで自身を覆いつつ玄信は地を蹴って駆け出す。
「何か来たウサ!」
「へ、変態ウサ―ッ!」
オウガからすれば敵の襲来、男の娘バニーなオウガ達は驚き、浮足立つも玄信に容赦する理由はない。
「はっ!」
「「ウサ―ッ」」
気を放って迎撃体制の整わないオウガ達を纏めて吹っ飛ばし。
「よくもやったなウサ! 大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!」
「巨大化……したらバニースーツが破けるのではないか?」
巨大化して反撃に移ろうとするオウガへぶつけたのは素朴な疑問。
「えっ」
想定外の疑問をぶつけられた男の娘バニーなオウガの動きが止まり。
「今じゃ!」
「へぶっ」
その隙をついて玄信は空へ舞い上がるとすれ違いざまに巨大オウガの後頭部に掌底を叩き込む。それもただの打撃には非ず。
「あ」
「ぎゃあっ」
衝撃を内に浸透させる鎧も無意味とする一撃を受けたオウガは白目をむいて倒れ込み、下敷きになった仲間のオウガが悲鳴を上げる。
「っ、怯むなウサ! よくも――」
空に逃げた玄信を追う様に仲間を叱咤した男の娘バニーなオウガは巨大化し始め、玄信の背に手を伸ばす。
「見え見えじゃ」
「な」
だが、次の瞬間、巨大オウガの手は空を掴み、旋回から墜落に近い角度で急降下した玄信は両の拳で巨大オウガの右足の小指を粉砕する。
「ぎゃああっ」
痛みのあまり巨大オウガは足を抱えてのたうち回るが、周囲に居た仲間のオウガ達からすればたまったものではない。
「しかし、また闇堕ちか? お姉さんが悲しむぞ」
味方に潰され悲鳴を上げるオウガ達を仕留めつつ、玄信はやり切れぬ表情で呟いた。相変わらず人違いをしたままで。
大成功
🔵🔵🔵
ルエリラ・ルエラ
【アドリブ・改変大歓迎】
バニーさんいいよね
せっかくなので私もバニーさんで対抗するよ。
ふふん、女の子の私がバニー勝負で負けるはずないよね。
というわけで、ウサギ狩りの時間だよ!
まずはバニー姿を魅せつけるよ!私の方が可愛い!ってね。
そんな感じで挑発して隙を作ったとこで『芋煮グレネード』をポイポイ。爆風で瘴気を吹き飛ばすよ。
そぉいそぉいと投げまくって逃げようとしたら【ドライ】を蒸気機関を狙って撃ちまくるよ。
その部分さえ破壊しちゃえば瘴気の心配はなくなるだろうからね。
どこまでも追尾する私の矢、逃げ切れるかな?
破壊出来たらあとはガチンコ勝負。この姿で勝ち誇ったらムキになるだろうから、そこを貫かせてもらうよ
「バニーさんいいよね」
転送されたルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)の視界に居るのはバニーなオウガだ。ここまでの戦いで猟兵に討たれなかった生き残りである。
「ふふん、女の子の私がバニー勝負で負けるはずないよね」
そして、ルエリラもまたバニーガール姿であった。勝ち誇ったというか、この時点で勝利を確信した表情、というにはそれほど表情は変化してないような気もするが、ともあれ片手にはバニーガールならトレイにお酒ののったグラスでも持っていそうなところを、芋煮をなみなみ湛えたお椀を持っていた。
「あれ、バニー勝負に芋煮って関係あったっけ?」
第三者が居たならそう首を傾げたであろうか。だが、オウガはまだルエリラに気づいた様子はなく。
「というわけで、ウサギ狩りの時間だよ!」
ツッコミ不在のままでルエリラは駆け出した。自身の姿を魅せつけるべく。
「ウサッ?!」
突然飛び出してきてポーズをとるルエリラにバニーなオウガは驚きの声を上げるが、ルエリラは驚くオウガを一瞥すると、鼻で笑った。
「私の方が可愛い!」
言語化したなら、きっとそんなところだ。
「ざけんなウサ―ッ!」
当然、オウガは怒った。
「こん」
怒って更に叫ぼうとしたところへ、転がってきたものがある。
「なん、これまさ」
蓋つき鍋のようなアレンジが加わっていたことで判断が遅れたオウガが爆発物だと気づいたときにはもう遅すぎた。炸裂した芋煮グレネードはオウガの言葉を周囲を汚染する瘴気の蒸気どころかオウガ諸共に消し飛ばし。
「そぉい! もう一つおまけに、そぉい!」
「ちょ、無茶苦茶投げてくるウサッ」
「こ、ここは、逃げるが勝ちウサッ!」
芋煮の香りが漂い始めた戦場で、容赦なく投擲されるグレネードに顔をひきつらせたオウガ達は慌てふためきつつルエリラへ背を向け。
「逃さないよ。ドライ」
ルエリラは魔力で矢を形成すると、走り出したオウガ達の蒸気機関めがけて解き放つ。
「どこまでも追尾する私の矢、逃げ切れるかな?」
「「ひぃぃぃッ」」
反撃どころではなく魔力の矢に追いかけられる羽目になったウサギなオウガ達は全力で逃げ惑い。
「勝ったね、芋煮ってくる」
「芋煮ってくるって何ウサ―ッ! あ」
勝利を確信してくるりと背を向けたルエリラへ思わず足を止めて突っ込んでしまったオウガの蒸気機関へ魔力の矢が突き刺さり、生じた爆発がオウガ自身をも呑み込めば。
「この程度か。やっぱり、私と芋煮にはにはかなわないみたいだね」
「ぐっ、ふざ、ぎゃーっ」
尚も矢に追われるオウガの一体が、勝ち誇ったルエリラに思わず叫び返そうとして矢の犠牲となったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
風の【属性攻撃】で蒸気を吹き飛ばし参上
いや~ん、バニー男の娘がいっぱい♪
お姉さんとイイコトしましょ♥
私も【化術】でバニー姿になり【誘惑】
念動力で胸をポロリさせられたり
雷魔法で敏感な所に悪戯されたり
蒸気機関を咥えさせられ瘴気を吸わされても
えっち大好きで【電撃耐性・毒耐性】のある私は
熱烈な求愛に【気合い】が漲るだけ♪
彼らの男性部分への愛撫や
濃厚なキスで【慰め・生命力吸収】よ♥
魅了されなかった子がUCで巨大化したら
『欲望解放』で爆発的に戦闘力を高め
金縛り【念動力・マヒ攻撃】で無差別攻撃を阻止。
服の中に入って男性部分を【大食い】で吸い尽くすわ♥
「いや~ん、バニー男の娘がいっぱい♪」
風が、セピア色の花びらを拭き散らし、周囲を汚染する瘴気の蒸気を吹き飛ばす中、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は両掌を頬に当て、嬉しそうに身をよじった。
「敵だウサ!」
「やっつけるウサ!」
風を伴っての登場は生き残った男の娘バニーなオウガ達の知るところとなり、ドゥルールへ向かってオウガ達が殺到するも、ドゥルールは動じず。
「ふふっ、お姉さんとイイコトしましょ」
「え」
むしろ化術でバニーに変じ、妖しく誘ってオウガを面食らわせるが、すべてのオウガが誘惑に動揺したわけではない。
「惑わされるなウサ! これでも喰らってしびれるウサッ!」
仲間を叱りつけつつ、ドゥルールに手を突き出したバニーなオウガは雷の魔法を放ち。
「きゃんっ」
「やったウサ! このままいたずらして追い返――」
悲鳴を上げるのを見て、快哉を叫んだオウガは仲間達をけしかけようとし。
「ふふっ、いいわぁ。ゾクゾクする♪」
「えっ」
想定外の反応に固まった。
「もう終わりですの? だったら、今度はこちらの番ですわね」
「ちょっ、待」
たぶん相手が悪かったんだと思う。むしろ攻撃で変なスイッチが入ってしまった様子のドゥルールは妖しい笑みを浮かべてオウガへにじり寄り。
「なにをするウサ、やめ、ア゛ーッ」
「こうなったら、大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!」
返り討ちにあったオウガの悲鳴が響く中、恐怖にかられた別のオウガが巨大化するも、これはドゥルールの想定内。
「ありのままの私を見せてあげる!」
「へ、変態ウサ―ッ! うっ?!」
いきなりすべてをさらけ出したドゥルールに仰け反って隙を晒した巨大オウガは、金縛りによって動きを封じられ。
「これで抵抗は出来ませんわね?」
妖しい笑みを浮かべたまま得た飛翔能力をもって巨大オウガの服の中へとドゥルールは飛び込み。
「何を、やめっ」
セピア色の花畑にオウガの絶叫は響き渡るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
御魂・神治
悪戯大好きなウサギさんかいな...って、お、男
すまへんけど、ワイはそんな趣味はないんや、勘弁してやホンマに
瘴気への対処は【結界術】【呪詛耐性】で身を守りつつ、神器銃『森羅』又は『天地』の空砲による【破魔】で瘴気の蒸気を遠ざける
邪気払いってやつや
ウサギ共と蒸気装置を『森羅』と『天地』の【乱れ撃ち】や『爆龍符』の【範囲攻撃】で攻撃
一か所に固まる様に誘導したら、巨大化したヤツ目掛けてUC【神器霊弾『天神』】を撃ち、落雷の衝撃に巻き込んで残ったヤツも始末する
はー、何でワイは女に縁が無いんや
『私は女型ですが』
ちゃう!天将アンタはAIや!ノーカン!
「悪戯大好きなウサギさんかいな……って、お、男」
微かに期待しつつ戦場へと転送された御魂・神治(除霊(物理)・f28925)を待ち受けていたのは、小さな失望。
「すまへんけど、ワイはそんな趣味はないんや、勘弁してやホンマに」
そして猟兵達の襲撃から生き延びた男の娘バニーなオウガが遭遇したのは、唐突なごめんなさいであった。
「ふざけるなウサ―ッ! 大怪獣ウサゴンだウサ~ッ!!」
「ちょ、ぎゃあ」
交際を申し込んだわけでも何でもなく、ただ戦場で遭遇しただけでのいわれ様に、怒ったオウガは巨大化すると怒りに任せて放った雷魔法に運悪く巻き込まれた仲間のオウガが悲鳴を上げ。
「おっと、瘴気もそいつも勘弁やで」
結界術を用いて身を守りつつ、神治は神器銃を空砲のまま撃って邪気を払いながら後ろに飛んで距離を保つ。無論、ただバックステップだけをしたわけではない。
「んで、邪気払いついでにこれや!」
「ギャーッ」
「ウサーッ」
森羅と天地、二つの銃を左右それぞれの手に持ってひたすらに発砲し。
「まだまだウサーッ」
「よくもやったなウサ―ッ」
「なんや、アレは気にいらへんかったんかいな、ならッ!」
オウガ達の悲鳴が響く中、自身の乱れ撃ちをくぐり抜けてきたオウガ達へ御札型爆弾を放る。
「しま」
オウガの言葉を途中から爆発がかき消し。
「んー、固まる固まらん以前に、数が数か」
生き残った少数の男の娘バニーなオウガを見据え、神治は神器銃を巨大化したオウガへ向けた。
「そんじゃ、そろそろ終わらせてもらうで? 四の五の言わずに黄泉へ帰れや」
撃ち出されたのは、一発の銃弾。だが、それが命中した時、絶対に相手を貫く轟雷を放つ準備はもう出来て居た。
「ウサ―ッ」
「「ぐえっ、あ゛」」
銃弾に断末魔を上げた巨大オウガが倒れ、轟雷は下敷きになったオウガ達をも巻き込む形で貫き。
「はー、何でワイは女に縁が無いんや」
『私は女型ですが』
骸の海へと還るオウガにはもう見向きもせずため息を漏らした神治へ人工式神は指摘するも、神治としては認めがたかったらしく。
「ちゃう! 天将アンタはAIや! ノーカン!」
オウガの全滅したセピア色の花畑に、神治の叫びが響いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵