迷宮災厄戦⑦〜天を衝く彼の華麗なる白鳥
●反り立っている
猟書家たちの不穏な動きから幕を開けた『迷宮災厄戦』。
猟書家を倒すことは、そのままアリスラビリンスのオブリビオン・フォーミュラ『オウガ・オリジン』へ本来の力を取り戻させ、奴の強化に繋がる。
それでも猟兵たちは、猟書家の企みとオウガ・オリジンの野望、どちらも食い止めるために不思議の国へと向かい、オウガを仕留めなければならない。
——たとえ、オウガが名状しがたき服装に身を包んでいたとしても。
●そそり立っている
「皆様にお出向きいただきたいのは、『世界征服大図書館』ですの」
戦争真っ只中の戦場への案内だというのに、なぜか椀種・クルトン(憂き実・f00365)が説明している。
猟兵たちは嫌な予感を察知しながらも、続きを聞いた。
「世界征服大図書館とは、世界征服に関するあらゆる歴史書・図鑑・ノウハウ本・自己啓発本が収められた、巨大な図書館の国ですわ。図書館内のオウガはこれらの書物で強化されてまして、非常に強力ですの」
だが、その巨大図書館のどこかには『正義の書』も眠っているという。
「正義の書をご覧になって『正義の味方っぽい行動・言動』をなされば、猟兵の皆様もパワーアップできますわ」
とはいえ、正義の味方っぽい行動をしたくてもできない猟兵諸氏も多かろう。
力を得るために正義の書を読むか、己が生き様を貫いて戦力差の不利を受け入れ、辛い戦いに臨むかは、猟兵たちの自由である。
「ちなみに、皆様に倒していただきたいオウガは『バレエのおっちゃん』ですわ」
——果たして、そんなオウガ相手にシリアスな葛藤や戦いを繰り広げられるかどうか、甚だ疑問ではあるが。
猟兵たちは、今回の案内役がパンツ妖精だった意味を理解して、納得したりげんなりしたり。
ともあれ、アリスラビリンスへと向かうのだった。
雨都瑣枝
ご覧くださりありがとうございます、雨都です。
このシナリオは、『戦争シナリオ』です。
1フラグメントで完結し、『迷宮災厄戦』の戦況に間接的に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●ご注意
雨都のキャパシティーの少なさから、必ずしもプレイングを全採用できるわけではありません。
少ない人数でさっさとリプレイが終わる可能性もございますこと、どうかご容赦くださいませ。
●ボス戦(プレイングボーナス)について
正義の味方っぽい行動をすれば、パワーアップして戦闘が有利になります。
パワーアップはこの国でのみ有効です。
素敵なプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
第1章 ボス戦
『バレエのおっちゃん』
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POW : 漢の美麗なバレエキック
【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 漢の華麗なバレエキック
敵を【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ : 漢の綺麗なバレエキック
【バレエのダンスを踊りながら繰り出すキック】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【をキックの衝撃派によって破壊し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:正成
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠竹城・落葉」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
上野・イオナ
ス、スゴい……。見た目はどう見てもイロモノ怪人なのに綺麗な動きがめっちゃくちゃカッコイイ。
写真撮っとこう。
まぁとりあえず、僕もヒーローとしてカッコよくしなきゃね!
UC【パレードナイツ】使用
女装にしてはカッコいいドレス姿に変身し、召喚した騎士団達に呼び掛けよう。
「どんなオウガが相手だろうと、世界を救う為にこの戦場を制圧する。
この戦争の正義は我らにあり!
それじゃあ騎士団の皆んな行っくよー!」
突進のままにおっちゃんのマネをしたつもりのキック(やや飛び蹴り風味)
どう、僕のキックもカッコいいかな?
●正義の鉄槌
世界征服大図書館。
「へっ、そのへんの本を適当に読むだけでがみなぎってきやがる。良い場所じゃねーか」
バレエのおっちゃんは、白鳥ドレスに似合わぬ乱暴な物言いで、読んでいた世界征服指南書を放り投げた。
読んだ本を元の棚に戻さない。小さいながらも確かな悪事である。
「漢の美麗なバレエキックを喰らえ!」
ましてや、落下中の本目掛けて鋭い蹴りを見舞う様は、その高威力も相まって悪役らしい貫禄を醸し出していた。
バレエのダンスを踊りながらでないと繰り出せないのがネックだが。
「ス、スゴい……」
上野・イオナ(レインボードリーム・f03734)は、思わず素直に感嘆していた。
「見た目はどう見てもイロモノ怪人なのに、綺麗な動きがめっちゃくちゃカッコイイ」
写真撮っとこう——しまいにはカメラを取り出して撮影までする始末。
戦争の良い思い出ができて何よりである。
「まぁとりあえず、僕もヒーローとしてカッコよくしなきゃね!」
そんなイオナの切り札はパレードナイツ。
可憐さよりもカッコよさを優先したドレスに身を包んで女装もとい変身してみせた。
「どんなオウガが相手だろうと、世界を救う為にこの戦場を制圧する。 この戦争の正義は我らにあり!」
彩虹の剣を天に掲げて、正義の演説を行うイオナ。
召喚した騎士団の面々が、それに応えて唸りを上げた。
「それじゃあ騎士団のみんな行っくよー!」
そのままイオナは騎士団を従えて突進。
ぱっかーーん!
華麗な蹴りをバレエのおっちゃんの広過ぎる額へ直撃させた。
ちなみに本人曰く、バレエのおっちゃんのマネをしたつもりのキックらしいが、勢いが良過ぎてやや飛び蹴り気味だったりする。
だが、イオナの正義の味方っぽい振る舞いもあって強化された威力は申し分なく、
「どう、僕のキックもカッコいいかな?」
「フン、俺のバレエキックに比べたらまだまだよ……腰の捻りが足りんな」
バレエのおっちゃんはいかにも悪役らしいセリフをほざきつつも激痛に耐えかね、額を抑えて蹲るのだった。
なんとも情けない格好である。
大成功
🔵🔵🔵
テラ・ウィンディア
正義か!
おれは竜騎士であり魔法少女でもある!
つまり正義上等!
あんたがこの世界の破滅を臨むというのであれば
おれはそれを全霊を以て阻止させていただく!(びしっと剣を向けて
【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与
我が炎こそ世界を滅ぼす悪意に挑む浄化の炎なり!(ノリノリ
恰好?
男でもああいう格好したり女の子みたいな服着てる人いっぱいいるしそれと変わらないんじゃないか?(ぇええ
【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】で飛び回り回避しながらも避け切れない時はガードして致命は避け
【早業・二回攻撃】で剣と太刀での反撃
上空を取り
我が星の一撃を以て世界の悪意に立ち向かって見せる!
我が正義の星の一撃…味わえ!!!(UC発動
●燃える正義
一方。
「正義か!」
テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は、正義に準ずる言動をすれば強化されると聞いて、喜び勇んで図書館へやってきた。
「おれは竜騎士であり魔法少女でもある! つまり正義上等!」
と、元々の生き様が正義の味方と好相性なだけに、より一層やる気に満ち満ちているようだ。
「あんたがこの世界の破滅を臨むというのであれば、おれはそれを全霊を以て、阻止させていただく!」
早速びしっと星刃剣『グランディア』を向け、かっこよく言い切るテラ。
「我が炎こそ世界を滅ぼす悪意に挑む浄化の炎なり!」
さらには、ルーンソードの刀身を炎で覆い尽くしたかと思うと、全身まで包み込んで燃え盛らせる。この竜騎士ノリノリである。
「格好? 男でもああいう格好したり女の子みたいな服着てる人いっぱいいるし、それと変わらないんじゃないか?」
この器の大きさもまた正義であろう。
「敵に情けをかけられるなど……!」
屈辱に表情を歪めるバレエのおっちゃんだが、いかんせん華麗なダンスを踊りながら言うものだから、やっぱりどこか緊張感には欠ける。
ばこーーーん!
テラも眼前で繰り広げられるダンスへ呆気に取られそうになるも、フィニッシュの蹴りはしっかり可変式攻防光盾で受け止め、ダメージを軽減させた。
「我が星の一撃を以て、世界の悪意に立ち向かってみせる!」
いざ反撃とばかりに空中へ跳び上がるテラ。
「我が正義の星の一撃……味わえ!!!」
それは、単純かつ超重力によって重みの増した踵落とし。
しかもテラの熱いセリフの数々に反応して、図書館のどこかに眠る正義の書が力を倍増させてくれている。
——ゴスゥッ!!
「ゲボォッ!!?」
足技対足技の戦いは、バレエのおっちゃんのツルツルした頭頂部へ消えない痣を刻みつけた、テラに軍配が上がった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴木・志乃
(警察の格好してピピーッと笛を鳴らす)
バレエのおっちゃん、貴方をわいせつ物頒布等の罪、そしてアリス達への殺人未遂で逮捕する。
(帽子を目深に被り、手錠代わりの光の鎖を片手からさげて。尚ここから警察官ムーブが続く。アド連歓迎。)
第六感で行動を読み回避、光の鎖で早業武器受けからのカウンター捕縛を試みる。
そんな格好で若い青少年が歪んでしまったらどうするんだ。
話は署で聞かせてもらう!
敵UCに自UCで対抗。
そのまま両手首を縛り上げてお縄に。
お前一人の芸術の為に、一般人の目が汚されてたまるかよ。
全力魔法の衝撃波でなぎ払い攻撃。
●正義の象徴
他方。
「はいはい、ちょっといいかなー?」
警察の格好をしてピピーッと笛を鳴らすのは、鈴木・志乃(ブラック・f12101)。
「バレエのおっちゃん、貴方をわいせつ物頒布等の罪、そしてアリス達への殺人未遂で逮捕する」
帽子を目深に被り、手錠代わりの光の鎖を片手から提げた様は、どこからどう見ても警察官。日頃の演劇活動の賜物であろう。
「ゲェッ!!? なんでマッポがこんなトコに居んだよ!!」
バレエのおっちゃんも、志乃の演技にすっかり騙されてあたふたしている。
「チッ、そう簡単に捕まってたまるか!」
しまいには急にいきり立って、漢の綺麗なバレエキックを繰り出すバレエのおっちゃん。
どうやら逃げる時間を稼ぐためのフェイントのつもりらしかったが、第六感を働かせた志乃には通じない。
「そんな格好で若い青少年が歪んでしまったらどうするんだ。話は署で聞かせてもらう!」
おっちゃんの行動を読んでいた志乃は光の鎖を展開。
鋭い蹴りを受け止めると念動力による操作で両手首も縛り上げ、無理やりお縄につかせた。
「お前一人の芸術の為に、一般人の目が汚されてたまるかよ」
なかなかの言い草だが、正義の警察官に扮した志乃へ、正義の書はちゃんとパワーを与えている。
「テメエ、離しやがれ!」
哀れバレエのおっちゃんは光の鎖で身動きを取れなくされたまま、志乃が全力で放った衝撃波にぶっ飛ばされていた。
大成功
🔵🔵🔵
フィオナ・ウンベカント
「ぼくにはわからない…
敵とはいえ、果たして彼を斬る事は正しいことなのか…?」
無垢な瞳、汚れを知らぬかのような白き衣……
彼が討つべき悪だとは到底思えない
だがそれでも、ぼく達の戦いに多くの命が掛かっている……
「赦してくれとは言わない…
たとえこれが罪でも、ぼくは守るべきものの為に君を討つ!」
サイコキネシスによって動きを封じ、
フォースセイバーの一撃で、せめて一思いにその首を落としてやろう
覚悟しろ……おっさんの股間の白鳥くん!
以上、正義の書に書かれていた
『自らの正義に思い悩み、自分なりの答えを出す』という内容に基づき行動しよう
…おっさんはどうするか?
白鳥くんへのせめてもの手向けに、ついでに討っとくか
●正義と白鳥の狭間で
猟兵たちとバレエのおっちゃんとの戦いが激しさを増す中。
「ぼくにはわからない……」
フィオナ・ウンベカント(アンノウン・f21922)は、独り取り残された子どものような目で苦悩していた。
「敵とはいえ、果たして彼を斬る事は正しいことなのか……?」
オウガとはいえ命を奪う戦いのどこに正義を見出せば良いのか。
何が正義かわからなくなって思い悩む——まさにスタンダードな正義の味方らしい葛藤といえよう。
「無垢な瞳、汚れを知らぬかのような白き衣……彼が討つべき悪だとは到底思えない!」
——やたらとシリアスな物言いでバレエのおっちゃんの容姿を改めて語られるのは、シュールに過ぎるが。
「だがそれでも、ぼく達の戦いに多くの命が掛かっている……」
迷うフィオナの心を後押しするのは、今まさに危機へ瀕している複数の世界と、そこに住まう全ての生命だ。
「赦してくれとは言わない……たとえこれが罪でも、ぼくは守るべきものの為に君を討つ!」
ちなみに、先程からのシリアスなセリフや今のカッコいい宣言は全て、フィオナが読んでいた正義の書に書かれていたそうな。
それは要約すれば『自らの正義に思い悩むも、自分なりの答えを出す』という内容で、確かに彼女の一連の動きそのものだが。
「覚悟しろ……おっさんの股間の白鳥くん!」
何故だかその気概はバレエのおっちゃん本人ではなく、股間にそそり立つ白鳥へ向けられていた。
「せめてひと思いにその首を落としてやろう」
サイコキネシスを発動して白鳥の首を掴みながら、キリッと言い放つフィオナ。
「止めろ! 止めてくれ!!」.
思わず度を失うバレエのおっちゃん。
もしも股座の白鳥が造り物でなかったら——相当恐ろしい脅し文句である。
——ザンッ!
「ギィャァアアア! 俺の華麗なる白鳥が!!」
ともあれ、フィオナは躊躇いなくフォースセイバーを振るって、宣言通り白鳥の首を刎ね飛ばす。
「……おっさんはどうするか? 白鳥くんへのせめてもの手向けに、ついでに討っとくか」
」
正義の味方らしい演技力もさることながら、コメディリリーフとしてのセンスも底知れない、美貌のアリスナイトであった。
大成功
🔵🔵🔵
穂村・理恵
ひ、ヒーローとしての初任務、頑張ります……!
え、えーと、先輩ヒーローのアドバイスに従って……
『待ちなさい!』
『世界征服をもくろむ悪の……』
……えーとなんだろうあれ
『……悪の人!』
『その野望、この私が打ち砕いて見せます!』
『とうっ!』(UCで機械鎧「鎧装機アイアンジェノサイダー」を纏った武装少女姿に変身、顔は隠れない)
変身後は強化された身体能力を生かし「フェイント」「怪力」「ダッシュ」などを用いての肉弾戦です
そして隙を見つけて相手をつかみ、他に被害が出ない方向へ投げとばした後、CDBキャノンを転送し、発射します!
『閃光の彼方で砕け散れ……!
……C・D・Bキャノン、フル・チャージ!!
シュート!!』
●正しき心を持って
さて。
「ひ、ヒーローとしての初任務、頑張ります……!」
穂村・理恵(普通の武装変身魔法少女・f26637)は、スピリットヒーローに覚醒してからの初任務へいささか緊張気味だ。
「え、えーと、先輩ヒーローのアドバイスに従って……」
とりあえず正義の書の強化を得ようと、理恵は懸命にヒーローらしい口上を思い出す。
「待ちなさい!」
とりあえずお決まりの第一声から入ることにした。
「世界征服をもくろむ悪の……、……えーとなんだろうあれ」
しかし、バレエのおっちゃんをなんと形容して良いのかわからず、早速戸惑っている。
「……悪の人!」
結局、やたらと大雑把になったが、確かに間違ってはいない。
「その野望、この私が打ち砕いて見せます! とうっ!」
理恵はなんとか長科白を言い切ると、鎧装機アイアンジェノサイダーなる機械鎧を纏った、いわゆる武装少女に変身。
武装と正義の書に強化された身体能力を活かしてフェイントを仕掛けつつ、素早くおっちゃんへ肉迫して肉弾戦に持ち込んだ。
「とりゃぁぁああ!」
「嗚呼……俺のシンボル白鳥が……うおおおおお!?」
さらには怪力を発揮しておっちゃんのスカートを掴み、豪快に投げ飛ばす理恵。
「閃光の彼方で砕け散れ……! ……C・D・Bキャノン、フル・チャージ!! シュート!!」
そしてバレエのおっちゃんが宙を舞った刹那、CDB(コズミック・デストロイ・バスター)キャノンを瞬時に転送、おっちゃんをぶっといビームの帯に飲み込ませたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
涼風・穹
(現実逃避中)
セイギの書…ああ、性技の書だな
腐った方面の薄くて高い本が多数収められた図書館でその手のネタを充填してそっち方面で戦え、と…
……残念ながら俺はそっちの気は無い異性愛者だから悪いけど他を当たってくれ…
大体あんなのをどうにかするのは正義の領分では…
……これだ!
デストローイ!
真の平和を齎すにはまず全てを破壊する必要がある!
《贋作者》で作り出した爆発物を次から次へとバレエのおっちゃんへと投擲します
どうやら『革命聖女ゼファー』についての記述の中の、再現体『疾風槍ゼファー』の辺りを参照した模様
……もし正義が一つだけなら誰も苦労はしなかっただろうな…
正義の反対は悪ではなく他の正義、というやつか…
●せいぎとは
バレエのおっちゃんの奇抜な姿にも怯まず果敢に戦う猟兵たちだが、中には現実逃避している者もいた。
「セイギの書……ああ、なるほど。性技の書だな」
ぶつぶつとろくでもないことを呟いている、涼風・穹(人間の探索者・f02404)その人だ。
「腐った方面の薄くて高い本が多数収められた図書館でその手のネタを充填して、そっち方面で戦え、と……」
恐らくバレエのおっちゃんのインパクトが強過ぎて、なぜか正義の書の存在からも反射的に目を逸らしているのだろう。
「……残念ながら俺はそっちの気(け)は無い異性愛者だから、悪いけど他を当たってくれ……」
勝手な妄想でげんなりして首と手を横に振る穹。
気はないと言っている割に、BLやMLの界隈に詳しそうなのは気のせいか。
「大体あんなのをどうにかするのは正義の領分では……」
ともあれ、さっきからやたらと正義から程遠い愚痴ばかり洩らしていた穹だったが、
「……これだ!」
突如天啓が降ってきたのか、明るい表情で立ち上がった。
かと思えば、
「デストローイ!」
ちゅどーーん!!
贋作者で爆発物を手際よく模造するや否や、バレエのおっちゃん目掛けて次から次へと投げつけ始めた。
「真の平和を齎すにはまず全てを破壊する必要がある!」
ちゅどーん! ちゅどーん!!
どうやら穹が読んだ正義の書には、革命聖女ゼファーについての記述があった模様。
全てを破壊して一からやり直すのが世直しとしては一番簡単——明らかに悪寄りの思想だが、そんな意見を述べた主人公が全くいないわけでもない。
「ぐおおおああ……!!」
何にせよ、ビームに焼かれ爆弾で燃やされすっかり黒焦げになったバレエのおっちゃんは、もはや妙な哀愁を漂わせている。
おまけに股間の白鳥は斬り飛ばされてその辺の床に転がっている始末だ。
「……もし正義が一つだけなら誰も苦労はしなかっただろうな……」
穹も幾ばくかの同情心が湧いたのか、ここにきて初めて、マトモな胸の内を晒したのだった。
「正義の反対は悪ではなく他の正義、というやつか……」
大成功
🔵🔵🔵
大総・統
いつも通りに、名乗りを上げてしまっては、敵を強化しかねない
ならばと、その世界観では、お茶の間の御老人たちも認める程の確立された殺戮の限りを尽くした者こそが、正義と成り得る時代劇帳でやればいいのだと【神降臨】で、大総統はその御姿をおっちゃんの前に現します
フハハハ! この私が目に入らぬか!
私を誰と心得る! 畏れ多くも混沌の神にして、秘密結社オリュンポスが大総統なるぞ!!
頭が高い! 控えおろう!!
フォースの力【念動力】で、無理矢理平伏させる
その者、我がホームグラウンドたる世界征服大図書館を無許可で、使用した罪は、筆舌尽くしがたく重い、ただただ万死に値する!!
刀で手討ち
介錯仕る!
これにて一件落着!!
●正義の神
世界征服大図書館での激闘も、いよいよ大詰め。
「フハハハ! この私が目に入らぬか!」
神様らしく虚空より降臨した大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)は、普段より古体な言い回しで口上を始めた。
(「いつも通りに、名乗りを上げてしまっては、敵を強化しかねんからな」)
というのも、秘密結社とはかねがね悪のアジトというイメージが付き物なため、統にしては珍しく色々気を回して自重したのだ。
その一方で、アースのお茶の間の御老人も認める程のパターンが確立された『殺戮の限りを尽くした者こそが正義と成り得る』時代劇調ならば、正義の書に認められると思ったらしい。
「私を誰と心得る! 畏れ多くも混沌の神にして、秘密結社オリュンポスが大総統なるぞ!!」
——だが、某時代劇っぽく取り繕ったら取り繕ったで、結局秘密結社ともオリュンポスとも言ってしまう統だ。
「頭が高い! 控えおろう!!」
「は、はは~っ!」
それでも、統曰くのグランドフォースオーラ——実際のところは念動力で、バレエのおっちゃんを無理矢理ひれ伏させていた。
「その者、我がホームグラウンドたる世界征服大図書館を無許可で、使用した罪は、筆舌尽くしがたく重い、ただただ万死に値する!!」
町奉行だの将軍だの役人だの色々入り混じった風情で、まるでここがお白州かのように沙汰を言い渡す統。
「介錯仕る!」
村正改弐式を引き抜いてノリノリだが、
「白鳥よ……今いくからな……」
蹴りやらビームやら爆弾やらでぼろぼろのバレエのおっちゃんにトドメを刺す様は、やっぱり互いの格好のせいで、どこか締まらなかった。
「これにて、一件落着!!」
ちなみに、統の演技は様々な時代劇の名科白を混ぜこぜにしただけあって、バレエのおっちゃんへ引導を渡す際も、惨たらしい斬首ではなく背後からの袈裟懸けであったことを追記しておく。
大成功
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