迷宮災厄戦⑥〜狂信者は渡り鳥(作者 笹山ぱんだ
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●原城
 虚空に浮かぶ洋風めいたサムライエンパイアの城「原城(はらじょう)」
 その中には黒くて丸いもふもふな鳥たちが集まっていた。その黒い鳥たちにはなにやら謎の亡霊のようなものがくっついている。
 ツバメのようにきりりとした目には理性が感じられない。自らの可愛らしい容姿を利用し、アリスを引き寄せていた狡猾さは見えなかった。
 彼らをそうたらしめているのは【ぱらいそ預言書】というものだ。内容も全て謎なそれを彼らは信奉し、狂信者になったのだ。
 
●グリモアベース
「……待っていた。戦争…迷宮災厄戦の話は聞いているな?」
 集まってきた猟兵たちを見て、樋島・奏弥(ノイズ・f23269)は黒いマスク越しに話しだす。迷宮災厄戦…アリスラビリンスで行われる色んな世界を巻き込む大きな戦争の一端を。
「今回行ってもらうのはサムライエンパイアの城、原城だ。たくさんの敵が居るんだが…今回相手にしてもらうのは『つばくらさま』だ」
 つばくらさま。つばめの形をしたまるまるもふもふした可愛らしい鳥のオウガだ。普段はその可愛らしい姿でアリスを油断させ食らっているらしい。だが、
「…『ぱらいそ預言書』という謎の物の狂信者になっている。そのせいで敵には負傷や死を厭わず捨て身で襲いかかってくるみたいだ」
 特に小細工は無い。そのもふもふした身体で突進し、猟兵たちを食い殺そうとしている。
 その尾羽の攻撃力は高く、油断はできない。くちばしも尖っていて突かれると痛いだろう。
「…可愛らしいからと言って、油断はできない。最大限の注意は必要だろう。…だが、貴方達なら、何とか出来ると思う。…頼りにしている」
 奏弥は猟兵たちを信頼、している。そうしてグリモアの力を使い、転送のゲートを開くと、彼らを見送った。


笹山ぱんだ
●こんにちは、笹山ぱんだです。今回の敵は可愛い鳥さん。
今回は戦争シナリオのため、一章完結のシナリオになります。
この戦場のプレイングボーナスは…
――――
プレイングボーナス……オウガの捨て身を逆に利用する。
――――
です。よく考えて戦略を練ってください。

第1章:『つばくらさま』
集団戦。きりりともふもふなツバメ型オウガ。可愛らしい様子でアリスをおびき寄せ油断した所を斬り裂き食らう狡猾なオウガ。ですが今回は【ぱらいそ預言書】のせいで負傷や死を厭わず捨て身で襲いかかってきます。嘴や爪、尾羽で攻撃されると痛いですし、ただではすまないでしょう。

それでは、良き戦いを。
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第1章 集団戦 『つばくらさま』

POW ●するどいつばさ
【翼】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD ●スワローテイル
【尾羽】が命中した対象を切断する。
WIZ ●きりっ
【きりりとした瞳】を向けた対象に、【翼】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


地籠・陵也
【アドリブ・連携歓迎】
ううん、こういう見た目のオブリビオンを相手にするのは苦手だ。
捨て身でかかってくるとか余計にやりづらい……何をしようにも罪悪感が凄いんだが……くっ、心を鬼にしなければ……
俺の心はほとんどないが!

捨て身で攻撃してくるなら、うまく行けば勝手に相手から倒れてくれるかもしれないな。
使い魔のエインセルに【オーラ防御】を纏わせて、協力して【おびき寄せ】よう。
上手く俺たちへと誘導できたらエインセルを抱えて【拠点防御】を応用した構えを取り【破魔】の力を乗せて【指定UC】だ。
動けなくなるが、この障壁ならびくともしないハズ。相手が消耗するのを待てるハズだ……

うーん、胸が痛い。罪悪感で。


●黒い渡り鳥
 サムライエンパイアの城、原城へ訪れた地籠・陵也(心壊無穢の白き竜・f27047)の目の前にはつばくらさまが居た。
 まるまるとして、もふもふしている可愛らしいフォルムにつぶらな瞳。しかしその背後には黒い亡霊のようなものを背負っている。
「ううん、こういう見た目のオブリビオンを相手にするのは苦手だ…」
 そんなことを呟いている陵也にも捨て身で接近し、突っ込んでくる。
「余計にやりづらい……何をしようにも罪悪感が凄いんだが……くっ、心を鬼にしなければ……」
(俺の心はほとんどないが!)
 オブリビオンに喰われ失った心。しかし少ない心ででも罪悪感は感じる。敵を倒すために、非情にならなければならない。

 羽の生えた子猫の使い魔、エインセルにオーラを纏わせ防御し、つばくらさまの視線を誘導し、おびき寄せる。
 ぱたぱたと飛ぶエインセルを追いかけてきたつばくらさま。陵也はエインセルを抱えて拠点防御の体勢を取った。
 そして【永久無穢の白銀結界】を発動し、絶対防御の結界を作り出せば、結界へとつばくらさまはぶつかる。傷ついても、傷ついても結界へと身体をぶつけた。
 体力が無くなれば弱弱しく、落ちていくつばくらさま。こうすれば相手が消耗するまで待てばいい。そんな作戦を考えては居たが…。
 可愛らしい存在が自分のせいで自傷するように傷ついていくのはなんとも言い難い気持ちになる。
「うーん、胸が痛い。罪悪感で」
 しかし、敵が居なくなるまで陵也はその結界から彼らの倒れていく様子を見守るしかなかった。
大成功 🔵🔵🔵

春霞・遙
悲しきかな、こんな可愛らしいオウガが恐ろしい勢いで突っ込んでくるなんて。
甘噛み程度の威力なら多少怪我しても受け止めるのに。
そしてもふもふしたい。

つばくらさまを視認したら周囲に【葬送花】の花びらを吹かせます。
あとはひたすら花吹雪の中で相手の攻撃を回避。
飛び回るたびに傷つく姿を見るのは忍びないので、杖で翼の攻撃を受け流しつつ隙を見つけて気絶攻撃やなぎ払いなど直接的にも攻撃します。


●黒い渡り鳥
「悲しきかな、こんな可愛らしいオウガが恐ろしい勢いで突っ込んでくるなんて」
 アリスラビリンスに浮かぶサムライエンパイアの城、原城。そこへ訪れた春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)の目に映ったのはもふもふとした可愛らしいつばくらさまだ。
 その瞳もつぶらで可愛らしい。しかし、その背には謎の亡霊のようなものを背負っている。猟兵の――、敵の姿を見つければ捨て身でぶつかってくるのだ。
「甘噛み程度の威力なら多少怪我しても受け止めるのに。そしてもふもふしたい」
 しかしその欲求は叶いそうには無かった。

 つばくらさまを視認した遙は【葬送花】を使い周囲に薄桃色の花吹雪を散らす。突っ込んでくるつばくらさまをその花びらの中でひたすら避け続ける。そうすればつばくらさまは花吹雪によって傷ついていく。
「…でも、それも忍びないよね」
 飛び回る度に傷ついていく姿は見るに堪えない。傷を気にせず、血を流れるのさえ厭わず突っ込んでくるのだから。
 杖で尾羽の攻撃を受け流しつつ、薙ぎ払い、気絶させて地面へと落としていく。徐々に傷つく姿を見るより、一撃で倒してしまったほうが良い。
 遙にとっても、つばくらさまにとっても。オウガでも惨い姿は見たくない。遙はきゅっと杖を握ってつばくらさまに振り下ろした。
大成功 🔵🔵🔵

セレシェイラ・フロレセール
そう、可愛らしい外見からは想像も出来ないような狡猾な子だったんだねキミたちは
そんなキミたちが狂信者になってしまっているだなんて余計にタチが悪いよ
【ぱらいそ預言書】が気になるけれど、それは後で考えることにしようか

『つばくらさま』ほらこっちだよ
わたしの存在を『つばくらさま』に示すために桜をひらりはらりと舞わせる

自身の周囲には無数の桜の花びらをちりばめよう
『つばくらさま』のユーベルコードを余すことなく受け止めるために、無数の桜の花びらをより厚い層にして展開する
わたしの桜、優しく舞い踊れ
これより綴るのは桜物語のひとつ、繰返しの物語

キミたちの物語はキミたち自身へと返そう
自らの物語で骸の海へと還るといいよ


●まるくてもふもふ
 アリスラビリンスに浮かぶサムライエンパイアの城、原城。そこへ訪れたセレシェイラ・フロレセール(桜綴・f25838)も目に映るのは丸くてもふもふとした可愛らしいつばくらさまだ。
「そう、可愛らしい外見からは想像も出来ないような狡猾な子だったんだね、キミたちは」
 本来は、そんな性質を持つのだ。彼らは。しかし今は――。
「そんなキミたちが狂信者になってしまっているだなんて余計にタチが悪いよ」
 つばくらさまのつぶらな瞳はどこか濁っていて、その背には謎の亡霊のようなものが憑いている。
(【ぱらいそ預言書】が気になるけれど、それは後で考えることにしようか)
 今は、そう。つばくらさまを何とかしなければいけない。

「『つばくらさま』ほらこっちだよ」
 ふわり、と桜の花びらが舞う。それに気づいた彼らはセレシェイラの方へと突っ込んでくる。
 【桜譚】、桜の花びらの層を厚くして展開をした。そうすれば幾度も幾度も、尾羽の攻撃を受けた桜の花びらはそれを覚え彼らに繰り返す。
「わたしの桜、優しく舞い踊れ」
(これより綴るのは桜物語のひとつ、繰返しの物語)
 己の攻撃を繰り返され、つばくらさまは傷ついていく。いくら可愛くても彼らはオウガであり、敵だ。
「キミたちの物語はキミたち自身へと返そう。自らの物語で骸の海へと還るといいよ」
 彼らは、自分たちの攻撃で物語の幕を下ろすのだ。
大成功 🔵🔵🔵

水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
「パライソ預言書…このように狂信者を生み出せるとは。精神を汚染する魔術書の類いでしょうか」
つばくらさまの様子を見ながら情報収集
「内容がとても気になりますが……無いものは仕方ありませんね。何にせよ、自分から来ていただけるなら好都合です」
自身の周囲をUDC液体金属の触手で覆います。属性は炎。一瞬で消し炭になってもらいます。
念のため内側に氷属性の触手を生やし、貫通してきたものを氷漬けにして砕きましょう
ふむ、もう少し効率を上げたいですね。風の触手でツバメの攻撃音を再現してみます。効くかはわかりませんが、遠くの相手にも聞こえるでしょうし、一種の挑発になると良いですね


●丸くてもふもふ
 アリスラビリンスに浮かぶサムライエンパイアの城、原城。そこへ訪れた水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)…ロキはふと、思う。
「パライソ預言書…このように狂信者を生み出せるとは。精神を汚染する魔術書の類いでしょうか」
 オウガを狂信者へと変える本。興味が沸いた。だがそこに現物は無いようだ。ロキは隠れ、つばくらさまの様子を観察し、情報を集める。
「内容がとても気になりますが……無いものは仕方ありませんね。何にせよ、自分から来ていただけるなら好都合です」
 狂信者へとなった彼らは本来の性質である狡猾さもどこかへ行き、捨て身で襲いかかってくる。ならば対処は考えようがある。
 ロキは自らの周囲を炎の属性のUDC液体金属で覆う。そうすれば、どうなるか――。襲い掛かってきた彼らは炎へと突っ込み一瞬で消し炭へと変わってしまう。
 しかし捨て身の彼らの一部の攻撃はその炎の壁さえも貫く。炎の内側へ氷属性の触手を生やし、炎を超えてきた彼らを氷漬けにし砕く。
「ふむ、もう少し効率を上げたいですね」
 つまりは――。敵をこちらへ集める。風の触手でツバメの攻撃音を再現し、遠くのつばくらさまにも音を届け呼び込む。軽い挑発にも乗ってしまうのは、やはり知性がどこかに行っているせいなのか。
 さらに集まったつばくらさま達は、ロキの炎へと集まり、自滅していくのだった。
大成功 🔵🔵🔵

茜崎・トヲル
捨て身でくんの? あはは、ちょうどいいな! おれ、痛みって感じねーんだ。いま痛い目にあってんなーってのはわかるんだけどな(激痛耐性)
いいぞー、どーんと来いよ。当たったらきっと爆散しちまうなあ。でもおれは死なねーし、傷はすぐ再生するからワンチャンあるな!(継戦能力、限界突破)
おれがいま食らったダメージ、そのまんまお返しだ。集団で来んのか? いいぜー、そしたら集団に返すよ。カウンターってやつだなー。おれもハンマー振り回してがんばるぜー。


●丸くてもふもふ
「捨て身でくんの? あはは、ちょうどいいな!」
 つばくらさまの爪が、尾羽が、嘴が、茜崎・トヲル(白雉・f18631)の身体を傷つける。
「おれ、痛みって感じねーんだ。いま痛い目にあってんなーってのはわかるんだけどな」
 嘴が、傷口を抉る。筋肉を突き破り、骨を尾羽が削っていく。そんな痛みも、トヲルにはわからなかった。痛みがわかるのならきっと、倒れこんでいる。
「いいぞー、どーんと来いよ。当たったらきっと爆散しちまうなあ。でもおれは死なねーし、傷はすぐ再生するからワンチャンあるな!」
 クランケヴァッフェである身体はいくら傷ついても速やかに癒え、外にはみ出ていた内臓も全て消えていく。
「おれがいま食らったダメージ、そのまんまお返しだ」
 【不浄なる犠牲】を発動し、サクリファイスモードに変形する。そうすれば己につけられた傷を全て、つばくらさまへと移した。つばくらさまは突然傷が出来、戸惑っている。しかしその戸惑いも一瞬のもの。気にすることなく攻撃を続ける。次は、集団でトヲルへ翼を打ち付ける。
 しかし、その攻撃も全て――、つばくらさまへと移動する。流石のつばくらさまもそこまでの攻撃を受ければ、力尽き、地面へと落ちていく。
 残りの彼らにはウォーハンマーを振り回し、攻撃を繰り出す。
「さ、がんばるぜー」
 敵の数は残り少ない。殲滅戦である。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月02日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵