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大人げない大人と子供によるUC使用可!ビーチバレー大会

#グリードオーシャン #お祭り2020 #夏休み

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 青い空。
 白い雲。
 輝く太陽。
 そして……、

「つまりは、ビーチバレー。……らしいよ」
 合戦である!

 と、いうわけで。
 なんだかものっそ棒読みで、リュカ・エンキアンサス(蒼炎の・f02586)はそう言った。よく見ればその手には何やらチラシが握られている。それをただ読み上げただけなのだろう。
「ビーチバレーが開催されます。東軍と西軍に分かれて戦います。ボールをぶつけあって、最後に立ってた人が勝ちます」
 ちょっと待って、と誰かが言った。それはビーチバレーではない。ドッチボールではないかと。
「……? よくわからないけれども、ルールはビーチバレーらしいよ」
 言われて、ほら。と、リュカは持ってきた紙を示した。先ほど彼が言った文言と、ビーチバレーという言葉が堂々と踊っているので、つまるところ、
「まあ、ルールの話は臨機応変の現場判断で。俺も、どっちも詳しいルールは知らないし」
 その場その場で楽しくやれればそれでいいのであろう、たぶん。
「で、大会場所はグリードオーシャンの島のひとつ。ビーチを貸し切って行われるよ。別に服装の指定はないけれども、一応水着可、って言っておくね」
 なお、砂浜はそれなりに熱い。
 はだしだとちょっと厳しいが、やけどするほどではない、というころ合いなので、必要に応じて靴は用意するように、なんて真面目な顔をしてリュカは言った。そして、
「ちなみにこのビーチバレーだか何だかわからない大会は、ユーベルコードも使用可能です」
 最後にポンととんでもないことを言う。
「勿論、使わなくとも大丈夫だけど」
 ルール上、禁止はしていないということらしい。
「せっかくだから、思いっきり遊ぶといいよ。……大丈夫、少しぐらいなら、羽目を外しても構わないから」
 楽しんできてね。とそういって。
 リュカは話を締めくくった。


ふじもりみきや
※お知らせ※
このシナリオは既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島となります
このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります


と、いうわけでいつもお世話になり、ありがとうございます。
ふじもりみきやです。
注意事項あります。ご確認ください。

●全体説明
表題通りUC使用可。
UCによってはボールが爆発するんじゃない、と思ったあなた。
爆発してもいいし、しなくてもいい。ボールを強化して耐久性を上げてもいいし、なぜか爆発しなかったことにしてもいい。
要するに好きにしろ、ということです。なにも記載なければ、たとえ隕石をぶつけて相殺しようとしても、ボール及び設備が爆発することはありません。
(過剰なる破壊行動を行うことは可能です)
尚、破壊したボール及び設備はどのような状態になったとしても、いつの間にかグリードオーシャンビーチバレーボール友の会の皆様がきれいに掃除・修復・補充してくれます。

因みに、UC使わず体力勝負です、とか、むしろ武器を使います、とか、何でも大丈夫です。武器持ち込み可。

審判について
グリードオーシャンビーチバレーボール友の会の皆様が行ってくれます。
基本なんかざっくりビーチバレーっぽく審判してくれますが、たまに怪しいこと言います(何かある場合はプレイングで主張してください)(何もなければ、ちゃんとした審判をしてくれます)。
基本人格を持ったキャラクターとしては出現しませんが、買収したいとか、そういうこと言いだすのはまあ、大丈夫です。

尚、今回PCさんは全員参加者となりますので、審判や観客といったことはできません
(参加者なのにさぼってる、とかは大丈夫です)

兎に角大人げないことをしている人を書きたいので、みんなどんどん大人げなくなるんだ。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りを楽しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※マスターより追記※

●二人参加の方
絶対東西に分かれます。
つまり最初から敵同士です。味方はなしです。そこでひたすら戦うかロミジュリするかはお好きなように。

●二人以上参加の方
絶対東西に分かれます。
どちらかだけに偏ることはありません(1:3とかになっちゃうのは大丈夫です)。
組み合わせは、各自きちっと決めておいてください(お任せはとても困ります)
プレイングの冒頭に、東・西のどちらかを書いておいていただければ、それでわかります。
後はお好きなように。

●一人参加の方
誰かほかの一人参加の方と一緒になるかもしれませんし、
ならないかもしれません(その際は、グリードオーシャンビーチバレーボール友の会の皆さんが相手になります)
プレイング内容と、プレイングを頂いた時期と、そのほか諸々のタイミングがあった場合に、誰かと一緒になると思われます。
それくらいに思っておいてください。

●勝敗について
自分たちで勝ったー!負けたー!してくださって結構です。
勝敗はお任せ、と記載されている方のみ、そのシーン(チーム)での勝敗をこちらで考えます。
が、例えば、「この人は勝った時に敵を煽る人なのか」「それとも申し訳なさそうにする人なのか」など、
勝敗の結果どう反応するかわからない、という場合や、
そうでなくとも甲乙がつけられない、という場合は、結果はいかに……!?みたいな感じでぼかすこともあると思われます。
なので、お任せの場合はざっくりと勝敗による反応を書いていただけたらありがたいです。
そしてそういう場合、負け台詞が面白い人がだいたいは負けます。
東西軍ですが、軍としての勝ち負けはたぶん出しません。


お声をかけていただければ、リュカが同行します。
声をかけていただけると喜びますが、無理にかけていただかなくとも大丈夫です。
その際は、必ず敵同士になります。
尚、今回は必ずリュカも私も大人げないことをしてくるのでご了承ください。


●●●スケジュールについて●●●
!!!必ず一回再送になります!!!
ご了承いただける方は、プレイング冒頭に必ず〇をご記入ください。
〇を記載していただいた方から書き出して、その後プレイング期間内にいただいた〇のない方を、余裕があれば書く、という形式にさせていただきます。
尚、一度書き終えた方の、再送プレイングの照らし合わせは致しませんので、変更されても気づかない可能性があります。ご了承ください。
再送の際、〇は消して頂いても大丈夫です。

第一次プレイング募集期間は、
8月6日(木)8:30~9日(日)20:00まで。
再送期間は、
8月10日(月)8:30~8月13(木)20:00まで
と、なっております。


以上になります。
それでは、良い一日を。
乱獅子・梓
【綾(f02235)と】
これまで数々の戦場を共に乗り越えてきた綾と
こうして明確に敵対する事になるとはな…
だが、遠慮も手加減もしない
全力で勝ちに行く!

早速だがUC発動
複数のドラゴンをコート内に呼ぶ!
俺のユーベルコードなんだから
全員俺一人としてカウントしていいよな(暴論
俺の手が届かない位置まで
ドラゴン達にサポートしてもらう事によって
完全に死角が無くなるわけだ!
ハッハッハ、この鉄壁最強の布陣は攻略できまい!

…なん、だと…!?
せっかく呼んだドラゴン達の存在を
完全に空気にしてしまうとか!
血も涙も無いのかお前は!
クソッ、ドラゴンに頼りすぎていた事は認める
こうなったら俺一人でもやれる事を証明して――

\敗/


灰神楽・綾
【梓(f25851)と】
そうだね、梓と戦う事になるだなんて
なんだか不思議な感じだよ
まぁ俺も手加減出来るほど器用じゃないね

うわぁ、頭数増やしてくるとはさすが大人げない
…でもね、梓のこれまでの戦い方を振り返れば
ドラゴンに頼ってくるであろう事は想定内なんだよ

ここで俺もUC発動
武器に「ドラゴン」を透過する性質を与える
え、武器?もちろんこのボールだよボール
これでどれだけドラゴン達が援護しようにも
全てすり抜けていくからアウトになる
結局は梓一人がボールを取りに行くしかなくなるね
強制的に一対一に戻す
せっかくイイ身体しているんだし
少しは自分で動いたほうがいいよ?

そんなこんなで見事勝利
じゃ、あとでアイス奢ってよ



 ふっ、と風が吹いた。砂が流れて、乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)の髪をかき上げる。
「これまで数々の戦場を共に乗り越えてきた綾と、こうして明確に敵対する事になるとはな……」
 どこか憂いを含んだような梓の声音に、灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)も小さく頷いた。
「そうだね、梓と戦う事になるだなんて、なんだか不思議な感じだよ……」
 互いに互いが、容易ならざる相手だということは知っている。
 隠れた瞳の奥では、それゆえに静かな闘志が燃えていた。
「ああ。だが、遠慮も手加減もしない……。全力で勝ちに行く!」
「ふふ、まぁ俺も手加減出来るほど器用じゃないね……。いいよ、相手になろう!」
 梓の言葉に受けて立つ、と綾が構える……その前に。
「早速だが先手ひっしょぉぉぉぉぉぉ! 集え、そして思うが侭に舞え! 遊びの時間だ!!」
「な、なんだってー」
 梓が得意げに叫んだ。綾が若干棒読み口調で声を上げたのも気づかずに、ご機嫌で呼び出したるはドラゴンたちだ。
「さあ来い、いっぱい来い! 俺のユーベルコードなんだから、全員俺一人としてカウントしていいよな」
 腰に手を当てて、ハッハッハ、と、なんかめっちゃ得意げに、梓はドラゴンを召喚する。どんどん召喚する。物凄く召喚する。
「俺の手が届かない位置までドラゴン達にサポートしてもらう事によって……完全に死角が無くなるわけだ! みろ! この鉄壁最強の布陣は攻略できまい!」
「うわぁ、頭数増やしてくるとはさすが大人げない」
「はっはっは、何とでもいうがいい! よーし、この勢いで地面を埋めてしまえば、完全勝利だな……!!」
 それもうスポーツですらない。
「なんだったら最初のボールは綾に譲ってもいいだろう。俺もそれくらいの慈悲は持ち合わせている……!」
「あ、それじゃあ遠慮なく」
 ものっそ得意げになっている梓を、うんうん。と、綾は眺めていた。ようやくその余裕に、梓も気づく。ん……? と、梓が顔を上げるその前に、
「……でもね、梓のこれまでの戦い方を振り返れば、ドラゴンに頼ってくるであろう事は想定内なんだよ。どれだけの付き合いだと思ってるのかな」
 と、いった瞬間、綾がボールを持った。
「む、この圧倒的ドラゴン壁の前には……」
「何処にいても、君を捕まえる。……そう、ここでこの武器に、「ドラゴン」を透過する性質を与えるっ」
「!? ……なん、だと……!?」
 ぽてん。
 綾から放たれたボールは、梓の驚愕の中でドラゴンを通過して砂の上に落ちた。
「ふ……っ。あ、武器? もちろんこのボールだよボール」
 わかってるよ、ね。と。にこやかなポーズを決める綾に、梓ははっと、我に返る。そんな梓に、綾は冷静な言葉を並べた、
「これでどれだけドラゴン達が援護しようにも、全てすり抜けていくからアウトになる。結局は梓一人がボールを取りに行くしかなくなるね。わかる? でも大丈夫だよ。俺だって一人なんだから。つまりは純粋な体力勝負だよ」
 赤レンズのサングラスの向こう側で、綾がとっても楽しげに笑った気が、梓はした。多分間違ってないだろうと、思う。
「く……っ。せっかく呼んだドラゴン達の存在を、完全に空気にしてしまうとか! 血も涙も無いのかお前は!」
 悔しげに梓はボールを拾い上げ、そして投げ返した。ちなみに召喚されたドラゴンたちは、ひしめいてる上にボールは通過するけれども梓にはぶつかるので、割と結構、正直邪魔だ。
「せっかくイイ身体しているんだし、少しは自分で動いたほうがいいよ?」
「聞け! そしてみるんだ! このドラゴン達の、涙を!!」
「泣いてないし割と正直どうでもいいね」
「ぐぁ……っ!!」
 もはや勝てない。見事完敗であった。ヘロヘロと打ち出したボールを、あっさりと、綾は捕まえる。そして……、
「クソッ、ドラゴンに頼りすぎていた事は認める。こうなったら敵は討つ! 俺一人でもやれる事を証明して――」
「あ、じゃあ、こっちも本気で行くよ」
 容赦なく全力で綾はボールを叩くのであった。

 そして……、
「はい、勝利勝利。じゃ、あとでアイス奢ってよ」
「済まない、ドラゴン達……」
 仇、うてなかったよ……。と、ばったりと砂浜の上に崩れ落ちる梓に、追い打ちをかけるように綾が言って。すっかり見物に回っていたドラゴン達が、慰めるように梓の肩をぽふりと叩くのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【海風夜光】東
お二人は御友人だったとは知りませんでした
はい、私達も負けていられません
戦いで培われたちーむわーくを活かしましょう

真剣……は使いませんが勝負に手加減をするのは無礼というもの
手刀とまではいきませんがユーベルコードと己の肉体を以て挑みましょう

視力、見切りにてボールの動きを読み、跳んで妨害をしましょう
相手が攻めてきたのならば、此方もユーベルコードを使いましょう

倫太郎殿の様子から隙を見て私に攻めるよう立ち回るでしょう
ボールが上に高くなった時が合図
私も高く跳び、その合間に抜刀術『静風』の構え
刃は無くとも精神を集中して一撃に込めるのは今の勝負も同じ

彼が与えてくださった隙、必ずや活かしてみせます


越喜来・湊偲
【海風夜光】西(勝敗お任せ)
はい、理嘉さん!頑張りましょうっ
っていうか、夜彦さんの恋人さんって倫太郎さんだったんっすね

仲良しなのは俺達も負けてないですよ
俺もライフセーバーとして伊達じゃないって教えてやるっす!

ボールを落とさないように拾いながら様子を見つつ
理嘉さんとどっちが攻めるかは声を掛けつつやっていきましょう
俺が攻める時は力溜めと怪力のフルパワーアタックをお見舞いっす!

それにしても夜彦さん、ルール分かってるんですかね?
運動神経抜群だから何でも出来ちゃうんでしょうけど

理嘉さんが召喚を使ったら、俺もO・Oを使います!
倫太郎さんの拘束の犠牲になったり剛速球受けそうですが
点取られるよりかはマシかと!


篝・倫太郎
【海風夜光】東(勝敗お任せ)
湊偲と理嘉はなんだかんだで仲いいよなー
まぁ?俺と夜彦の仲の良さには負けるけど?

さってと、夜彦
遊びでも勝負は勝負
真剣勝負で往こうぜ?
ユーベルコード使って良いらしいしよ

拘束術使用
基本、UCに頼らず自分の力でどうにかしてぇケド
向こうがUC発動させたら遠慮なく使うぜ

向こうの攻撃に鎖の攻撃ぶつけて相殺したりだけどな
ああ、でもなんか召喚したりするんなら
そいつらは攻撃して拘束する

ボールは避けずに受けて上げてく
夜彦が上げたのは俺が
俺が上げたのは夜彦が
ぜってぇ決める

ルールおぼつかないとこは
俺がフォローするから良いんですぅ

はー……夜彦カッコいいなぁ
なんて見惚れてたら剛速球が!
あっぶね!


百合根・理嘉
【海風夜光】西(勝敗お任せ)
うっし、がんばろーぜ、湊偲
りんたろの挑発は寧ろ旦那照れてねぇ?
大丈夫かね、あのフーフ
そして、自然と受け入れてる湊偲もなんなの

ま、照れててもやる事ちゃんとやんのが
あの二人なのも知ってるけどサ

ふふふふ!
この夏!監視員のバイトで足腰鍛えた俺に隙は無い!

湊偲が受ければ俺が飛ぶし
俺が受ければ湊偲が飛ぶ

つーか、湊偲のスパイクって
一歩間違えるとヤバそうな気がするや
オレ、湊偲と同じチームで良か……どえええ!
ちょっとさぁ!旦那さぁ!!
バレー初めてって嘘だろ、おい

あ……これはこのままだと向こうに勢い行く流れ!
悪ぃ!にーさんらフォローよろしく!
あんまUCに頼るのもしたくねぇんだけどな!



「うっし、がんばろーぜ、湊偲」
「はい、理嘉さん!頑張りましょうっ」
 百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)が気楽にそう言って、にこにこしながら越喜来・湊偲(綿津見の鱗・f01703)も頷いた。
「湊偲と理嘉はなんだかんだで仲いいよなー。まぁ? 俺と夜彦の仲の良さには負けるけど?」
 二人のコートの向こう側にいた、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)が、軽く肩を鳴らしながら言うと、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は微笑む。
「お二人は御友人だったとは知りませんでした。確かに仲の良さで負けるつもりはありませんが……、お二人とも、仲が宜しくて良いですね」
 ふむ、と、考え込むように言った夜彦の言葉に、まあ、と、湊偲も頷く。
「っていうか、夜彦さんの恋人さんって倫太郎さんだったんっすね……。それは知らなかったっす。……けど、仲良しなのは俺達も負けてないですよ! 俺もライフセーバーとして伊達じゃないって教えてやるっす!」
 ヴぃし、と、指を指しての宣戦布告を湊偲を行って、どこか理嘉は遠くを見るような眼をしていた。
(りんたろの挑発は寧ろ旦那照れてねぇ? 大丈夫かね、あのフーフ……。そして、自然と受け入れてる湊偲もなんなの)
 ていうか、張り合う場所が違う。と。心の中で突っ込んでみるが、どうにもツッコミ役がいなさそうな塩梅だ。
(ま、照れててもやる事ちゃんとやんのが、あの二人なのも知ってるけどサ……)
 あんまり気にしないようにしよう、と、そういうわけでさっさと理嘉はボールを持つことにする。
「ま、いいサ。んじゃ、始めるぜー」
「はいっ!」
 理嘉の言葉に、任せてください、とばかりに湊偲もまた力強く頷く。
「りょーかい」
「いつでもどうぞ」
 倫太郎と夜彦もやる気いっぱいのようであった。ので、自然と理嘉はにんまりと、口元に笑みを浮かべる。
「ふふふふ! この夏! 監視員のバイトで足腰鍛えた俺に隙は無い! 湊偲、ついて来いよ……!」
「はは、お任せくださいっす」
 思わずカッコをつける理嘉に、面白そうに湊偲は笑って乗ってみせる。その様子に倫太郎と夜彦は顔を見合わせた。
「……さってと、夜彦。遊びでも勝負は勝負。真剣勝負で往こうぜ?
 ユーベルコード使って良いらしいしよ。なんてにやりと笑う倫太郎に、
「はい、私達も負けていられません。戦いで培われたちーむわーくを活かしましょう」
 夜彦も不敵に笑って、それで、戦いが始まるのであった。

「いったぜー湊偲!
「はいっ、任せてくださいっす」
 とーん、と、ボールが跳ねる。それを湊偲が受け取って、
「せい!」
 やっ。とばかりに理嘉が飛んでボールを返した。
「そちらですね、倫太郎殿」
「ほいっ!」
 もちろん夜彦たちも負けてはいない。返すようにボールを打ち込んでいく。
 序盤は緩やかに打ち合いをしていた両者チームであった。穏やかだが決め手に欠ける戦いであったが、暫くして……、



「理嘉さんっ」
 様子を見て、まず声を上げたのは湊偲であった。
「任せろ!」
 意図を察して、理嘉が走る。一瞬の隙があった。今が……勝負時だ! ボールを受け取り、高くトスを上げると、
「それじゃ……シャチのショーの始まりっす!」
 湊偲が声を上げた。それと同時に巨大なシャチが召喚される。そのまま湊偲をのせて高く高くジャンプをした。
「フルパワーアタックをお見舞いっす!」
「っしゃ。やっちまえー!」
 湊偲の声に理嘉が声援を送る。もちろん、倫太郎がそれをただ見ているわけはない。
「させるか……っ! その前に……止める!」
 見えない鎖でシャチを縛りあげる。高速に勢いが弱まるが、それでも湊偲は……、
「そのまま、押し込むっす!」
 全力でボールを打った。
「つーか、湊偲のスパイクって、一歩間違えるとヤバそうな気がするや……」
 その凄まじい勢いに、思わず理嘉が息をつく。勢い抑えられてあれである。当たったらたいそう痛いことだろう……なんて、胸をなでおろしていたのも、つかの間……。
 夜彦はそのボールを、確かに見ていた。倫太郎が鎖を使って、ボールのあげる高さをさりげなく整えている。
(真剣……は使いませんが勝負に手加減をするのは無礼というもの。手刀とまではいきませんがユーベルコードと己の肉体を以て挑みましょう……)
 そのボールを見て、それからちらりと倫太郎に視線を向けると、倫太郎も確かにうなずいた気がした。
「……っ」
 なんとかして、そのボールを倫太郎は受け止める。さすがに並ではないアタックであったが……、
(ぜってぇ決める……。上げる!!)
 ただ強くそう願い。倫太郎はボールをもう一度、高々と上げた。
 同時に、夜彦も高々と跳んだ。
「狙うは、刹那……。刃は無くとも精神を集中して一撃に込めるのは今の勝負も同じ……。彼が与えてくださった隙、必ずや活かしてみせます」
 そう、普段なら納刀して精神を集中する際に扱う技を、夜彦は今、惜しみなく、このボールに向けて傾けた……!
「これで……決めます!」
「オレ、湊偲と同じチームで良か……どえええ!」
 何やらうんうん、と頷いていた理嘉であったが、思いっきり全力全霊の凄まじい反撃が頬を掠めて……ずぼしゅっ! と、砂の中に埋まったことに、ささ、と、血の気が引いた。
「ちょっとさぁ! 旦那さぁ!! バレー初めてって嘘だろ、おい」
 思わず悲鳴のような声を上げる理嘉に、
「それにしても夜彦さん、ルール分かってるんですかね? 運動神経抜群だから何でも出来ちゃうんでしょうけど……」
 湊偲が呑気に考えこんでいる。防がれたけれどもあんまり悔しそうでない様子に、倫太郎が唇を尖らせた。
「ルールおぼつかないとこは、俺がフォローするから良いんですぅ」
「ふふ。補い合ってこそ、ですからね」
 そんな倫太郎にも、微笑んで真面目に答える夜彦。はー……夜彦カッコいいなぁ。なんてのたもう倫太郎に、理嘉はぐっと拳を握りしめた。
「あ……これはこのままだと向こうに勢い行く流れ! 悪ぃ! にーさんらフォローよろしく!」
 あんまUCに頼るのもしたくねぇんだけどな! と、言いながらも、理嘉がゲームキャラクターを召喚する。
「それじゃあ、こっちも……引き続きお願いするっす!」
 それで即座に反撃の体勢を立て直し、湊偲も理嘉の召喚に合わせて、再びシャチに声をかけた。
「倫太郎さんの拘束の犠牲になったり剛速球受けそうですが……点取られるよりかはマシかと!」
「ああ。頼んだぜっ、もう一回だ!」
 二人ともめげることなく、もう一度ボールを叩く。湊偲の力はいささかも衰えていなかった。全力で撃たれ、そして頬をかすめて落ちたボールに、
「……はっ! あっぶね!」
「……あれ、絶対別の世界に行ってましたよね」
「ああ、行ってたな……!」
 我に返ったように倫太郎が声を上げたときには遅かった。夜彦の攻撃時と同じように砂にめり込むボールである……。
「二人とも……やはり、侮れませんね」
「そりゃあ、仲良しなのは俺達も負けてないですからね!」
 ふんす、と湊偲が主張する。そーだそーだ。なんて理嘉からも声が飛ぶので、最初の時と同じように、倫太郎と夜彦が顔を見合わせた。
「それは聞き捨てならねえって。俺達のほうが仲良しだってこと、証明してやらぁ!」
「倫太郎殿、それはバレーの勝敗には関係がないのでは……。もちろん、証明するにやぶさかではありませんが」
 止めるようなそぶりをしながらも実のところ夜彦もやる気であった。
 戦いは、まだもう少しかかりそうだ……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベイメリア・ミハイロフ
リュカさまと対戦させて頂きとう存じます

リュカさま!わたくし
ビーチバレーシューズなるものがあることを知りました!
これできっと、本来の力を出し切り戦う事が可能でございましょう
さあリュカさま!参りますよ!

ボールが飛んで参りましたら
赤薔薇の花びらにて威力を減らすようにしながら
絶望の福音にて落下地点を予測し受け弾き返します
こちらからは全力魔法を乗せての攻撃を

もし万が一、万が一バディペットのフジモトが
試合場所に乱入して参りましたら
ああっいけませんフジモト
海辺で遊んでいるよう申し上げましたのに!
流れ弾に当たらぬよう、庇いに参ります

勝っても負けても、清々しい汗をかいて
きっとすっきりしている事でございましょう



 ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は真剣な顔をしてその戦場に降り立った。
「リュカさま……。これをっ!」
 ばしゅ! と投げつけられた何かを、リュカはすかさず反対側のコートでキャッチする。
「……」
 ものっそかわいらしい封筒に、「果し状」と書かれていた。
「リュカさまと対戦させて頂きとう存じます!
 なお、封筒の中身は空だった。ちょっと残念である。
「……」
 その空の意味を何やら考えている間に、ベイメリアはふんす、と両手を握りしめて胸を張る。
「リュカさま! わたくし、ビーチバレーシューズなるものがあることを知りました!」
「あ……うん」
 あの夏のトレーニングのことを思い出しながら、リュカは頷く。若干和んだような顔をしていたので、
「これできっと、本来の力を出し切り戦う事が可能でございましょうっ」
 ほらほら、これです! と、己のシューズを主張するベイメリア。リュカはそれを見て、若干無表情で、
「新調したの? 水着に似合ってて可愛いね」
「ええっ。ありがとうございます。実はこれは……はっ」
 よく見ます? とばかりに靴を脱ぎかけたベイメリアは、はっ、とそれで我に返る。
「いけませんいけません。これがなければわたくしはまた危ない目にあうところでございました」
「……いや、お姉さん、飛べたよね?」
「さあリュカさま! 参りますよ!」
 リュカのツッコミにも臆することなく、びしぃ、とベイメリアは太陽向かって指を突きつけるので、
 りょーかい。と、リュカは苦笑して、そしてボールを投げた。

 とーん。
「来ましたね……!」
 最初に仕掛けたのはベイメリアだった。さ、と天に手を掲げようとした、ところで、
「お姉さん、ボールを薔薇に変えたらお姉さんの負けだからね」
「!? か、変えませんよ……!」
 割と理不尽(?)な勝敗条件を突きつけられながらも、慌ててベイメリアは己の武器を赤薔薇の花びらに変える。
「優しく包み込みまして……それっ!」
 せいやっ! と魔法をのせながら、全力で撃ちこんだ。
「はい」
「あ……!」
 しかしながら……ご存じであろうか……リュカも割と、絶望の福音は、使えたりする。
 即座に打ち返したボールを捕まえようとベイメリアは走る。しかしその隙に、リュカは水鉄砲を構えて……、
「止まって。止まらないと撃つよ」
「ま、まあっ。しかし水鉄砲でしたら、わたくしそれくらいで……」
 負けません。と言おうとしたが、違った。
 リュカがものごっつい水鉄砲を向けていたのは……、
「ああっいけませんフジモト! 海辺で遊んでいるよう申し上げましたのに!」
 わふわふ。
 柴犬っぽい雑種犬が、「何それあたらしい遊び~?」とばかりにベイメリアの話も聞かず、砂浜にご機嫌で参上していた!
「てい」
「ああ、フジモトー!!」
 そこに情け容赦ない水鉄砲が放たれる!
 ベイメリアが全力で駆け、庇ったのは言うまでもなかった……。

 その後。
「うーん。負けてしまいましたが、なんだかすっきりいたしました!」
「すごい……。全力で走らせて体力潰しに行ったのに、お姉さんがまだ元気そうな顔してる……」
 軽くクールダウンをしているベイメリアに、リュカが呆れたような、感心したような眼でベイメリアを見つめていたという。
「最後にはフジモトも一緒にボールを追いかけましたし、フジモトも大活躍でございましたっ」
「う、うん。そうだね……?」
 何だか、勝ったはずなのに負けた気がする、みたいな顔をするリュカに、ベイメリアは楽しそうに笑うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シルフィア・ラトキア
褌仲間の了さん(f00664)と再開

あら、お久しぶりですね
あ゙ぁ゙?あの子と間違えるなんて!!
人の魅力は外見だけではありません、細かいことを気にしてばかりの了さんよりも、ずっと男らしい所をみせてあげましょう
これで勝負です、勝った方が男らしいでしょう?

正々堂々空飛ぶ利点使いますね
空高く上げられたトスを了の顔めがけアタックし眼鏡をとばす
ふふっ、あら良いお顔になりましたね

今の私の得点ですよね 審判に涙目で上目遣いで訴える

ゾンビなんて気持ちの悪い…頭をたれろ!カーティル・ムハイヤラ!
ボールと共に無数の暗器が降り注ぐ
空中戦で僕に勝とうなんて愚かしいわっ!!

まるいのちゃんを抱いて応援ありがとうと手を振る


萬場・了
去年共に褌を締めたシルフィア(f03278)と再開

もしや妹かと思ったけどシルフィア本人だったかー
去年は「男らしさを妹に見せる」って言ってたのに今年はもういいのかよ?

よし、正々堂々勝った方が男らしいってことだな
木陰にトカゲに似た“まるいの”を置きカメラをセッティング

空飛ぶなんて勿体ねえ
焼ける砂浜一緒に踏みしめようぜ!
相手のコートに愉快な仲間達を召喚し邪魔をさせる

飛ばされた眼鏡を“まるいの”から受けとり
今のはナイスな1発だった……
ふひひ、俺もそろそろ本気を出さなくちゃいけないようだな
いくぜ、禁じられたゾンビ合体ッ!
巨大化したゾンビに自分を取り込ませつつ
超強力なスパイクをシルフィア目掛けて放つ!



「あら、お久しぶりですね、了さ……」
「あ、もしや妹かと思ったけどシルフィア本人だったかー」
「あ゙ぁ゙? あの子と間違えるなんて!! そんな役に立たない目玉はいりませんねえ!!」
「まあまあ、そういうなって。去年いっしょに褌しめた仲だろ?」
 萬場・了(トラッカーズハイ・f00664)の開口一番の台詞に、シルフィア・ラトキア(女児?ショタふぇありー・f03278)の悲鳴……にしては割とすさまじい悪口が響き渡る。了はちらりとシルフィアのほうを見て、
「去年は「男らしさを妹に見せる」って言ってたのに今年はもういいのかよ?」
「あぁん!?」
 その水着姿に対して、そうコメントを述べた。それでシルフィアのほうはシルフィアのほうで、また
「人の魅力は外見だけではありません、細かいことを気にしてばかりの了さんよりも、ずっと男らしい所をみせてあげましょう。いいですか。世の中見せ筋肉よりも心の筋肉が大事なのです」
「そりゃ、見てくれより心のほうが大事だ。シルフィアの言うことは間違ってないだろうよ。だけど俺の心の筋肉が……ムッキムキでないと誰が決めた?」
「そんなもの、今私が決めたに決まっているでしょう」
 まるで当然のごとくシルフィアは言い放つ。そして徐に丸いボールを取り出した。
「ですが、それをあなたにもはっきりとわからせてあげましょう。……これで勝負です、勝った方が男らしいでしょう?」
「うん……? よし、正々堂々勝った方が男らしいってことだな」
「そういうことです」
「なんかそれ、色が“まるいの”に似てるな」
「やめてくださいよ。これからこれは、あなたを殺す凶器になるんですから」
 とか、物騒なようなそうではないようなしっかりとカメラをセッティングする。
 よんだ? とばかりに、了の“まるいの”が首を傾げて、了は目元を和らげた。
「よしよし。カメラの番、頼んだぜ!」
 任せろ、とばかりに胸を張る“まるいの”の頭を撫でる。とっても手触りがよかった。
 それをひとまずシルフィアは待つ。そう、今日は正々堂々とするのだから。コートに返ってきた了に、ふっ、と、シルフィアは笑う。
「それでは正々堂々と、この体一つで……」
「ああ。待たせたな。それじゃ……」
 勝負、と、声を上げたのも一瞬であった。物凄い勢いで空へとシルフィアは駆けあがる。そして、
「っ、らあぁ!!」
 ぶわっしーん!
 目にもとまらぬ早業で、はるか高くからアタック! 放たれたシルフィアのボールは了の顔面に情け容赦なく直撃する!
「ふふっ、あら良いお顔になりましたね」
「く……っ」
 一瞬にしてメガネが吹き飛ばされた。顔面に当たりながらもにやりと不敵に了は笑う。鼻の頭が赤い。
「今のはナイスな1発だった……。ふひひ、俺もそろそろ本気を出さなくちゃいけないようだな」
 開始早々だったが了はそんなことを言って、ばっ。と、両手を広げた。シルフィアの早業に、言って遅れた感は否めないが……、
「空飛ぶなんて勿体ねえ。焼ける砂浜一緒に踏みしめようぜ! ふひひっ、ここで新しいキャストを紹介だ! ……仲良くしてくれよ?」
 その掛け声と同時に、愉快なゾンビ兵たちが大量に召喚される。どこがというと……相手のコート内に。
「はあ!?」
 今の私の得点ですよね、なんて審判に涙目で上目遣いで訴えていたシルフィアは、反応が遅れた。上目遣いということは、地上に降りていたわけで。つまりはゾンビに埋もれるわけで。うんうん、いいよいいよ~なんて審判がいったころには、
「何ですかこれは!?」
「まあまあ、ほら、よく見たら可愛いだろ?」
 夏らしくお花ついてるよお花ー。なんて骸骨兵を指さし平然と主張する了に、きっ、と、シルフィアの眦が上がった。
「ゾンビなんて気持ちの悪い……頭をたれろ! カーティル・ムハイヤラ!」
 うわー。うわー。と、シルフィアにまとわりつくゾンビ兵に声を上げて、とどめを刺してやる、と言わんばかりにシルフィアはもう一度天へと駆けあがる。
「僕を怒らせたこと後悔するといい!」
「はっ。どうやらあいつも本気のようだな……」
 その隙に飛ばされた眼鏡を“まるいの”から受け取っていた了は、シルフィアの姿にもひるまず不敵に笑う。
「だったらこっちも……それ相応の技で応じないとな! いくぜ、禁じられたゾンビ合体ッ!」
 ぐわー。ぐわー。と、蠢くゾンビたちを了は自らの体に取り込んでいく!
「さあ……この超強力ウルトラハイパーえーっと……なんかすごいスパイクを、くらえ!!」
「はぁ!? 空中戦で僕に勝とうなんて愚かしいわっ!!」
 そしてそのまま了はゾンビたちと一体化した身で、全力スパイクを放った!!
 同時にシルフィアもまた、無数の暗殺道具を了へ……もとい、放たれたボールに容赦なく叩きつけた!
 拮抗するボールと暗器。そして……。
「ぐぁっはあ!!」
 競り負け、吹き飛ばされたのは了であった……。
「うふふ、応援ありがと~」
 “まるいの”を抱きしめて手を振るシルフィアに、ぐったりと了はその体を地に臥せるのであった……。

 次回、了の逆襲! 奪われた“まるいの”を取り戻せ! お楽しみに!(続かない)

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒川・文子

【PZ】東軍

え?きよとですか?
きよ反則です!
相手のコートに入るなど、敵宣言ですね?!

やはり戦場で信じれる者は己自身
きよがその気なら、良いでしょう……。
びったんびったんで振り回したビーチボールをきよ目掛けてサーブ!

綾華、オズ、そのまま打ち返して下さい!
これは勝負です。手加減などいらないのです
無差別にびったんびったんを繰り出して戦います
きよに当たろうが気にしません
パス?勝つのはわたくしめただ一人ですよ
オラッ!

オズの速さに綾華の綺麗なボール捌き……。
中々やりますね
こうなれば、煙幕(砂を蹴る)!
これで一気にっ、あ、ら?
これは先程きよが被せていたビニール
これに足を取られるなんて悔しい!

きーーよーー!


浮世・綾華
〇【PZ】西

いやあ、文子さんはきよしがいなくっても最強っぽいよ

慌てそうになるも落ち着いて
自分とオズのゴミ袋外し

いえいえ――とか言ってる場合じゃないみたい?
早速展開おかしいなこれ

UCで数多の扇を浮遊
球の勢いを弱め余裕を作る作戦

きよの言葉はガン無視
そういやお前さっきはよくもゴミ袋被せてくれたなぁ
俺とオズのこと、ゴミだと思ってるわけか
悲しいな…
マブダチではねえ
寄ってきた隙狙いふわっと上から落とすフェイント

オズ、速すぎだろ
笑いつつも頼もしいと
ん、こーい!
打ち込んだ後も扇でふよふよ
敵陣でもボールを操作

煙幕、だと…あ
文子さんに叱られるきよみて指さし大笑い

いやぁ、ふふ
多分似てないと思うよ

って、あれ
勝った?


砂羽風・きよ
【PZ】東

はっはっは!知っていたか!
俺達がタッグを組んだら最強になっちまうんだぜ
なー、文子

ゴミ袋を操り2人に被せようとしたが上手くいかず
相手の陣地に入りもう一度被せる
よっしゃ、文子今のうちに…ってうおお?!

ち、ちげーちげー!早まるな文子!

くそっこうなったらこのまま…!
綾華!あそこにイチゴマンいるぜ!
少しくらい構ってくれよ!――オズ!あっちにUFOが!

なんで俺にサーブ?!トスじゃねーの?!

そんなこと思ってるわけねーだろ?!
マブダチに決まってるだろ!
オ、オズが見えねぇ…!

ま、待て待て!俺には手加減してくれよ!
文子こっちにパスくれ…?!お、おいおい、俺は仲間だぞ?!

うおお、やっちまったー!

…負けた


オズ・ケストナー
【PZ】西軍


バレーはじめてっ
ふふ、キヨとフミコがさいきょうでもね
アヤカとわたしもさいきょうだよっ(びしっとポーズ)

わっ、くらくなった
ゴミ袋とわからなくてがさがさ
明るくなったと思ったらアヤカの顔
わ。アヤカ、ありがとう

え、イチゴマン?
イチゴマンってなに?
UFOどこどこ?
きょろきょろした先に剛速球サーブ
あ、キヨ。ボールが
ぶつかりそうだよと言う前に――

フミコ、すごいっ
ものすごい勢いのサーブに拍手
おっけー、えんりょなくうちかえすよっ

しゃぼん玉に包まれ
目にも止まらぬ速さでボールを追いかける
シュッ
アヤカ、いくよーっ
ふわっとトス上げ

びしばしされているキヨ見て
アヤカ、バレーとドッジボールってもしかしてにてる?



 ぴっかーん。と。
 空が見事なまでに輝いていた。
「はっはっは! 知っていたか!」
 そしてその太陽をバックに、砂羽風・きよ(札付きのきよし・f21482)は何やら胸を張っていた。
「ふんふんふん。俺達がタッグを組んだら最強になっちまうんだぜ。なー、文子」
 ぶんぶん、素振りをしながらきよは言う。素振りというか、腕をぶん回している感じなのだけれども、その様子に黒川・文子(メイドの土産・f24138)は僅かに、首を傾げた。
「え?きよとですか? それは……どうでしょうか」
 だって、最強というと一番強いということである。メイドとは控えめに、影に隠れて他人を立てる存在。そんな主張をしていいのだろうかと割と真剣な顔になって考えこむ文子。
「ちょ、そこで考えこまれたら寂しいんだけど!」
「いやあ、文子さんはきよしがいなくっても最強っぽいよ」
 思わず声を上げるきよ。さらに首を傾げる文子に、対面のコートにいる浮世・綾華(千日紅・f01194)がそう笑いかける。
「ほう……。でしたらわたくしめも最強を主張していいと」
「うんっ。……でも」
 なるほど、と何やら納得したような文子の前に、ふふ、と笑ったのはオズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)であった。
「キヨとフミコがさいきょうでもね……、アヤカとわたしもさいきょうだよっ。どーだ!」
 ばばばばーん。と何やらかっこいいポーズをとるオズ。
「く……っ。いいだろう。じゃあ、どっちの最強が最強か、勝負だ!」
「うん、まけないよっ」
 二人で何やら盛り上がるきよとオズ。最強がいっぱいだな。なんて笑う綾華に、最強とは……と、若干文子が難しい顔を、していた。

「んじゃ、軽く小手調べ……っ、だ!」
 最初に動いたのはきよであった。せいやっ。ときよが放ったのはボール……ではなく、伸縮可能なゴミ袋である。取りあえず普通にやったらうまくいかなかったので、かさかさかさっ。ときよは相手のコート周りに移動し、
「ふはははは。これでどーだ!」
「わっ、くらくなったっ!」
 それで視界をふさぐ算段。ゴミ袋とわからずがさがさするオズの声を隣で聞いて、綾華も一瞬、驚いたけれども、
「ああ……。えっと、つまり……」
 そういうことだ。と。目を覆っていたゴミ袋をぺりぺりと外す綾華。
「ほら、オズ、そのまま」
「え……っ、あ、明るくなった!」
 すかさずそのまま隣のオズに引っ付いていた袋も外す。
「よっしゃ、文子今のうちに……」
「何故ですか? アクシデントにつけ込むような、卑怯な真似は出来ないのです! それに、きよ反則です! 相手のコートに入るなど、敵宣言ですね?!」
「わ。アヤカ、ありがとう」
「いえいえ――とか言ってる場合じゃないみたい?」
「いや卑怯っていうか、これも作戦だから……! も一回、も一回やるから、次はお願いするから、文子さん!!」
「問答無用です!」
「ってうおお?!」
 何やら二人がごみ袋を除去している間に、戦いは新たなステージに向かっているようであった。
「……早速展開おかしいなこれ」
 綾華が何とも言えない顔で呟いた。
「とりあえず……反撃していいんだよな?」
「わたしたちの……番かな?」
 バレーボール初めてのオズが問うように綾華を見る。バレーボール初心者であろうがなかろうがこの状況、どっちの番だろうな。と、綾華も首を傾げた。
「ち、ちげーちげー! 早まるな文子!」
「やはり戦場で信じれる者は己自身……。きよがその気なら、良いでしょう……。このサーブ、受けてみるがいいです!!」
「なんで俺にサーブ?! トスじゃねーの?! いたいいたいいたいいたい」
「あれ、バレーって、ひとにあててもよかったの?」
「いや……。……どう、かな……?」
 オズの至極まっとうな質問に、よくない、なんだか言い切れずに曖昧なことをいう綾華。そんな二人の緩い会話を聞きながら、
「ちょ!! も、二人で何和んでるんだ……! くそっこうなったらこのまま……! 綾華! あそこにイチゴマンいるぜ!」
 びしばし。めっちゃ打たれながらもめげることなくびしぃ、と、きよはあらぬ方向を指さす。
「え、イチゴマン? イチゴマンってなに?」
 ばっ。とつられたように視線を向けるオズ。一方名指しされた綾華はというと、
「それじゃあ……――コレをこうして、こうな?」
 数多の奥義を浮遊させ、きよの放つ……というより、文子のボールをきよが避けて、その流れてくる攻撃の、球の勢いを弱めて余裕を作っていた。
「少しくらい構ってくれよ!」
「そういわれても」
 イチゴマンって何なんだ。と、割と冷静な目を向ける綾華。くっ。と、きよは軽く唸って、
「――オズ! あっちにUFOが!」
「わわっ。UFOどこどこ?」
 指さした先を、オズは疑うことなく見る。その眼に飛び込んできたのは、一つのボールであった。
「あ、キヨ。ボールが……」
 ぶつかりそうだよと言う前に――、
 ばしん!!!
 びったんびったん振り回していた文子のボールが、見事に情け容赦なく、きよの下あごにさく裂した。
「げふっ!!!」
 声を上げて転がるきよ。
「ま、待て待て! 話せばわかる! じゃない! 俺には手加減してくれよ! 文子こっちにパスくれ…?! お、おいおい、俺は仲間だぞ?!」
「綾華、オズ、そのまま打ち返して下さい! これは勝負です。手加減などいらないのです!!」
 きよの言葉などお構いなしに、文子がそう声を上げてグルんグルん腕を振り回すような動作をした。漏れなく捕まえたボールをびったんびったん振り回す気だ。
「パス? 勝つのはわたくしめただ一人ですよ。きよに当たろうが、それが何か!?」
「えええええ!?」
「オラッ!」
「フミコ、すごいっすごいっ」
 その勢いに、オズは思わず拍手をする。とはいえボールがこちらにも回ってくるので、
「おっけー、えんりょなくうちかえすよっ」
 とばかりに、ものすごい速さで迫るボールをオズは追いかける。一瞬でその体がシャボン玉に包まれて、目にも止まらぬ速さでボールにおいついた。
「それー!」
「オ、オズが見えねぇ……!」
 思わずきよが声を上げる。オズはシュッ。球に追いついてから、
「アヤカ、いくよーっ」
 ふわっ、とオズはトスを上げる。オズ、速すぎだろ、なんて笑っていた綾華であったが、頼もしいと一つ頷いて、
「ん、こーい!」
 あげられたトスを、ばしん! と敵陣のコートへ打ち込んだ。
 もちろんその後も、扇でボールを操作することは忘れない。
「オズの速さに綾華の綺麗なボール捌き……。中々やりますね。こうなれば……」
 それを目で追って、文子が考えこんだのは一瞬だった。即座に足元に視線をやり、
「必殺!! 煙幕!」
 ぶわわわわ、と、高速で足を踏み鳴らそうとして、
「煙幕、だと………」
「これで一気にっ、あ、ら?」
「あ」
 身構えた綾華と、文子が声を上げたのは同時であった。
 つるりと文子の視界がひっくり返る。なに、と思った次の瞬間、彼女は理解する。これは先程きよが被せていたビニール。これに……足を取られるなんて……!
「だが……させねー!!」
 そしてその元凶が元凶と知らずにかろうじてボールを撃ち返す。ヘロヘロボールが返り、即座に体制を整えるきよ。……で、会ったが、
「そういやお前さっきはよくもゴミ袋被せてくれたなぁ。俺とオズのこと、ゴミだと思ってるわけか。悲しいな……」
「く……っ」
 綾華に唐突に言われた言葉に、きよの足が止まった。
「そんなこと思ってるわけねーだろ?! マブダチに決まってるだろ!」
「マブダチではねえ」
 なんだか泣きそうな声で二人の元へ向かおうとするきよ。その瞬間、ふわっと綾華がフェイントでボールを落として、
 ぽてん。とボールは砂浜に落ちるのであった。
「………………はっ! うおお、やっちまったー!」
 我に返ったきよの叫び声が周囲に響き渡る。
「……負けた……」
「って、あれ。勝った?」
 呆然としたきよの言葉に、綾華は瞬きをする。その、一瞬後、

「きーーよーー!!」
「は!? ちょ、やめてやめてやめてやめて!!」
「負けたことよりなによりきよの袋に足をとられたのが悔しいです!!! くらえ!! です!!!」
「ぎゃー!」
 びしばしボールではたかれているきよを見て、オズはほんの少し、首を傾げた。
「アヤカ、バレーとドッジボールってもしかしてにてる?」
「いやぁ、ふふ。……多分似てないと思うよ」
 よくわかってない問いかけに、二人を見て笑っていた綾華は、今度こそしっかり首を横に振った。
 風に乗ってきよの悲鳴が、長い間砂浜に流れていたという……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

城島・冬青
◯【橙翠】

えー?!アヤネさんと別れて戦うんですか?
一緒のチームだと思ったのに…
仕方ない
じゃあお手柔らかにお願いします!
でも舐めプはやめて下さいね?
ビーチバレーはお遊びだし…と思いつつ
私もアヤネさんも負けず嫌い同士だし
なんだかんだでヒートアップしていくんだろうなぁ

やっぱりアヤネさん
ちょっと本気入ってる…
でもどんなボールだってダッシュで追いついてみせる!
なんと?!でも触手プレイしてくることは想定済みです!
カラスくんそこをブロックして!!
ああっ!?
まさか顔に当たるなんて…
タイムをとってアヤネさんの介抱をします
膝枕をして冷えたタオルを当てる
ごめんなさい、大丈夫ですか?
顔が赤いですし暫く休みましょうね


アヤネ・ラグランジェ
○【橙翠】
ソヨゴとお揃いの水着で楽しく
って思ってたのになんだこれ?

仕方ない
まあ遊びだし気軽にやろうか
ってソヨゴ真剣過ぎ?!

思い返せば釣りやら何やらと最近負けソヨゴが続いているし
ああ見えて負けず嫌いだからネ

手加減無用と言われてはやるしかないか
ソヨゴのかわいそかわいいところも見たいし
本気出しちゃおう!

UC発動
僕からある程度の距離があっても触手を地面から出せる
ブロックとトスを触手にやらせてアタックを仕掛けよう
ついでにソヨゴの足も拘束して完璧ネ
一人時間差攻撃!

しまった
守りが疎かに
ボールが顔に当たって吹き飛ぶ僕

大丈夫大丈夫
と言いつつ
特に怪我はしていないけど
ソヨゴが膝枕してくれるならしばらく倒れておこう



「ソヨゴとお揃いの水着で楽しく……って思ってたのになんだこれ?」
「えー?! アヤネさんと別れて戦うんですか? 一緒のチームだと思ったのに……」
「あ……。リア充の相手するの嫌じゃん。って、どこかで誰かが言ってるような気がする……」
「ええ!? アヤネさん、怪しげな電波を受信しないでください」
 受付の人がそっと視線をそらしたのは、たぶん見間違いではなかっただろう。

 とはいえ決まりは決まりである。そういうわけで二人はコートを挟んで向かい合って立つことになる、
「仕方ない」
「そうですね、仕方がないです」
「まあ遊びだし気軽にやろうか」
「じゃあお手柔らかにお願いします! でも舐めプはやめて下さいね?」
「ってソヨゴ真剣過ぎ?!」
 一礼して、素振りをしたところでアヤネがそう声を上げるので、冬青は瞬きする。
(あ。あれ? ビーチバレーはお遊びだし……とか思ってたけど)
 そうして悩みこむこと、数秒。
(そうか。私もアヤネさんも負けず嫌い同士だし、なんだかんだでヒートアップしていくんだろうなぁ。アヤネさんわかってるなあ……)
(思い返せば釣りやら何やらと最近負けソヨゴが続いているし……。ああ見えて負けず嫌いだからネ。あの素振り、確かにビーチバレー友の会の人には任せられないしネ……)
 当たったら殺(や)られるやつ。と、真剣な顔をするアヤネ。そして同じく真剣な顔をする冬青。
「ま、手加減無用と言われてはやるしかないか。ソヨゴのかわいそかわいいところも見たいし……本気出しちゃおう!」
「ちょ、ひとが可哀想なことになること前提に話をするのはやめてくださーい!」
(やっぱりアヤネさん、ちょっと本気入ってる……!)
 そんなアヤネの台詞に、アヤネさん、やる気だ……! と、冬青も全力を出すことを心に決めるのであった。

「そーれっ!」
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
 うまい事離れた場所に落とされたボールを、冬青は追いかける。
「でもどんなボールだってダッシュで追いついてみせる! 根性! です!」
「ふ……っ。ソヨゴの心が強いことは想定済みさ!! UDC形式名称【ウロボロス】術式起動……。かの者の自由を奪え」
「なんと?! でも触手プレイしてくることは想定済みです!」
「ソヨゴったらいやらしい。触手プレイって往来でゆーな」
「は、はいぃぃぃ!?」
 触手が冬青の足に絡みつこうとする。ちなみに先ほどから、自陣から触手をはやしてブロックやトスをやらしていたので、冬青からは「大人げない! 本当に大人げないですよ!」と不評であった。尚、俺に対するアヤネの返しは「手加減しないっでって言ったのはソヨゴじゃないか。そーれ、一人時間差攻撃!」であったので、冬青はぐうの音も出なかった。
「ですが……。私だって今日は、一人じゃありません! さあ、カラスくん、そこをブロックして!!」
 だが、いつまでも冬青だって負けてはいない。一度ぐらいはばっちり勝利してアヤネをぎゃふんと……いわせてみたいかどうかはともかくとして、
「これで……決めます! そーれ、なんかスペシャルっぽいあたーく!」
「はっ、しまった!!」
 一瞬の隙を突いて、冬青は天高く舞い上がる。
 そのまま全力アタックを、アヤネのま隣狙って叩きつけた。
「守りが疎かになったようだネ。でも……まだ、まにあ……!」
 ばっしぃぃぃぃぃぃん。
 間に合う。と、言って飛び込んだアヤネの顔面に、
 冬青のなんかスペシャルっぽい超強力なアタックがさく裂した!
「ああっ!?」
 物凄い勢いで吹き飛ばされるアヤネ。幸い地面は砂である。ボスボスボス、と転がれば、
「ま、まさか顔に当たるなんて……! すみませんタイム、タイムです! アヤネさん、大丈夫ですか!?」
 慌ててタイムをとって、冬青は吹き飛んだアヤネを追いかけた。
「大丈夫、大丈夫……」
「本当ですか。ちょっと待ってください!」
「あ、ちょっと、鼻の頭が痛いかも……」
 平気平気。と、立ち上がろうとしたところで、冬青がアヤネに膝枕しだしたので、アヤネは大げさにそんなことを言って寝転がったまま声を上げた。
「ごめんなさい、大丈夫ですか? 顔が赤いですし暫く休みましょうね」
「うん。このままちょっと休憩したら楽になるかも……」
 若干アヤネの声がご機嫌だったのは、冬青にはわからなかったが周囲には割とバレバレで、とりあえず暫くの間は、そっとしておいてくれることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト


(ソロ参加、今年の水着)

なるほど、これが、ビーチバレー、血で血を洗う、闘い、なのですね…。
とはいえ、わたしには、積極的に使えそうな、UCは、ありません、ね。
なので、《死闘天使》で、強化する、という方向、ですね。
先手は、どうぞ。簡単には、倒れません、よ?

ある程度、強化出来たら、後は〈空中浮遊〉で高い角度から…おまけ程度に、〈吹き飛ばし〉で、反撃、しちゃいます。

…とはいっても、強化だけじゃ、太刀打ち、出来なさそう、ですね。
最後は、ふらふらになったところを、狙い撃たれて…なぜか、海まで、吹き飛ばされちゃいます。
大きな、水しぶき、上げられると、いいかもしれません、ね。

(アドリブ歓迎)



「なるほど、これが、ビーチバレー、血で血を洗う、闘い、なのですね……」
 アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)は小さく呟いて、きゅっと己の手を握りしめた。
 あちこちで賑やかな声が聞こえてきている。アニカはそうやって拳を固めて、
「わたしには、積極的に使えそうな、UCは、ありません、ね。……でもっ」
 走りだす。賑やかな砂浜へ。その原動力は、未知への興味であった。己の力を強化するUCを使用して、アニカもまた、戦場へと足を踏み入れた。
「あなたの、力も、見せて、くださいっ」
 使う技は、自己強化の技である。
「先手は、どうぞ。簡単には、倒れません、よ?」
 攻撃を受けながら、自分の力を許可する技であり、アニカはそれを使用し、まずはある程度己の力を強化する。
 それからは、翼をはばたかせて空へと舞い上がるアニカである。高い角度から、様子を見て……、
「えいっ」
 と、ピンク色の神を揺らしてどんどん球を打ち込んでいった。一応相手を吹き飛ばす。
 休むことなく戦いを続けていく彼女であったが……、
「ひゃ……!」
 何かの拍子に、飛んできたボールが彼女に当たった。ポーン、とはねとばされて、弧を描いて飛んでいくアニカ。
 とはいえ幸い、近くは海である。ばしゃーんと水しぶきを上げて落ちたアニカであったが、怪我などはないだろう。
 海水の温度は外よりも低くて、ほんのり涼しい気持ちを満喫できた……かもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クーナ・セラフィン

え、なになに面白そうじゃないか。
少々体は小柄だけれども、それだけでビーチバレーの勝敗が決まるわけではないよね、うん。
折角水着新調した事だしイケイケでいっちゃうにゃー。

できればリュカさん(f02586)と敵対する側で。
なんとなーく大人げない戦法使ってきそうだけど負けないよ、うん。
さてUCオッケーって事で空中連続ジャンプからのアタックメインに攻めていく。
空中にいる間は回避が取れないと思うなかれ、猫の身体能力で頑張る。
さらに体重の軽さはボールの直撃を受け流すこともいける…はず!
攻撃無効化はずるい?私も大人にゃー。
ところでこれ、ドッジの方が正しいんじゃな…(ボールに飛ばされる)

※アドリブ絡み等お任せ



 賑やかな声が、している。
「え、なになに面白そうじゃないか」
 クーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)はひげをそよがせて、コートの中を覗き込んだ。
「少々体は小柄だけれども、それだけでビーチバレーの勝敗が決まるわけではないよね、うん。……と、いうわけで」
 折角水着新調した事だしイケイケでいっちゃうにゃー。とばかりにわくわくした様子でクーナは目を細める。そうしてその辺で休憩していたリュカに声を上げた。
「リュカさん! 御指名だよ! 今日こそ決着を……つけようじゃないか!」
「決着って……何の?」
 アイスクリームを齧っていたリュカの言葉に、クーナはしばし考えこむ。
「ええと……多分、何かのさ!」
「なにかのか」
「アイスクリームの決着とか」
「よくわからないけれども、じゃあ、それでいいよ」
 丁度アイスも食べ終えたところだし、と。特に気にしていない様子で、リュカはアイスの棒をゴミ箱に投げ入れて立ち上がる。
「それじゃあ……」
「ごー!」
 リュカがコートに立った瞬間、しゃっ、とクーナは跳んだ。猫特有のしなやかさで、空中を蹴ってどんどんジャンプしていく。
「飛ばすね、しょっぱなから」
「もちろん、UCオッケーって事だからね!」
 ならば己の身のこなしを利用しないわけがない。高く上空から放たれたボールを、リュカはじっと見て冷静に避ける。絶望の福音で行って先を予測して、
「よ……っ、と」
 レプリカクラフトで飛んできたボールを跳ね返すネットを使って跳ね返していた。
「……っと、やるなあ……!」
 にゅるん!
 しかしながら飛んできたボールを、クーナもまた猫の回避能力でひらりと避ける。
「わ……っ」
 と思ったら二本目が来ていた。今度はひょひょい、とクーナはボールを受け流す。
「猫は素早いにゃ。体重の軽さは、なんか物凄い理由で色んな攻撃を受け流し無効にするにゃ!」
 と、なぜか胸を張って主張するクーナ。
「……」
「ずるい? 私も大人にゃー。今日は大人が大人げないことしていいひだにゃー」
「じゃなくて、なんか物凄い理由ってところを具体的に説明してくれる?」
「うっ!!」
 ノリを素で返されて、クーナの表情が固まった。
「隙あり」
「にゃー!」
 その隙を、もちろんリュカも見逃しはしなかった。
「ところでこれ、ドッジの方が正しいんじゃな……」
 ボールに飛ばされながらのクーナの言葉が、長く尾を引くように海の中へ落ちて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガーネット・グレイローズ
【かんにき】

まつりん(f16554)と組んで、東軍に。
違う、大人げなくじゃないんだ。
ちょっとの間、童心に帰るだけなんだ。
よし、勝つぞまつりん!

<武器受け>の技術を応用してレシーブ。
スパイクとブロックは<空中戦>の技能で。
最初は互角に試合を運ぶが、
数で優位な相手の多彩な攻めが、私達を襲う。
こちらのスタミナも考えないとな…
まつりん、あれ(白楼炎)を使おう!
…なるほど、あれがみんなのお母さんなのだね。
空に浮かんだ幻影に杏と真琴が動揺したのを見計らって、
私は<カウンター>の【サマーソルトブレイク】!
高くジャンプして宙返りキックを撃って、
ボールを相手側に蹴り返すよ。


木元・杏
【かんにき】西

真琴とおじいさんとおばあさん、そしてわたしと人形のうさみん☆
ふふ、数の暴力に持ち込むは計算の内
ダイスにこう、むんむんと電波を送り、こう……(ダイス操るポーズ)
ん。真琴、勝とう(きりっ

む、ガーネットの大人気ない本気のレシーブ!
とうっ!
(打ち返したはずのボールが上に←ノーコン)
……真琴、ミステリー発生

トスがまつりんの顔面向かったりもするけど、うさみん☆もサポートに回り無問題

ここで一発逆転
いでよわたしの…お肉!
うさみん☆、程よい焼き具合のお肉を会場の皆に振舞い回って?
東軍が食べてる隙にアターック!!

んむ、またボールが空に…はっ!
おかあさん!
隙突く作戦、お怒り?

あわわと力勝負に切り替える


木元・祭莉
【かんにき】東!
勝敗はお任せしまっす!

チーム分けは、サイコロで決めよう♪
仕込んでないよ、ガーネット姉ちゃんが一番強そうとか、思ってないよ♪(よい笑顔)

西軍は数で勝負?
ふふーん、それは愚策じゃよ!?

ガーネット姉ちゃんは最強オールラウンダーだから。
おいらは頑強性を生かして、どんな弾でも受け止める!
お肉なんて食べればいいらひぇや(後頭部直撃)(激痛耐性、大活躍♪)

ん、ココが勝負どき!?
UC発動、ゆらゆら~っとね!
二人の母ちゃんズが、鬼母もーどでお出迎えー!
(青空に目をつり上げた母たちを投影)

今だ!
いっけー、セパタクロー達人ガーネット姉ちゃんのオーバードライブシューッ!!

海の家の焼きそば、奢りー♪


琶咲・真琴
【かんにき】西

杏姉さん
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん(familia pupa)はバレーやらないよ?
審判の手伝いか見学

流石に毎回
全身で受け止めたり打ち返したりを見るのは
ボク嫌だし

というわけで
実質2:3
無論、勝ちに行くよ!

最初からUC発動
的確にボールをレシーブ・トス・スパイク!

技能フル活用でスパイクを打つ
空中戦なら負けない!(空中系技能フル稼働

って
そこで怖いお母さん出すの
まつりん兄さん?!
思わずそこにカウンターで全力のスパイク打っちゃったじゃないかー!(衝撃波・怪力など

早業・高速&無酸素詠唱でUCを再使用

ダッシュでガーネットさんのスパイクをスライディングで上にあげる

いっけー!
杏姉さん!

アドリブ歓迎



「チーム分けしまっす!!」
 と、いうわけで。
 「チーム分けは、サイコロで決めよう♪」と、さいころを取り出して示して見せた木元・祭莉(おいらおいら詐欺・f16554)は、周囲の視線に気づいてはっ。とした顔を一瞬、して、
「仕込んでないよ、ガーネット姉ちゃんが一番強そうとか、思ってないよ♪」
 とても良い笑顔をする祭莉に対して、隣で何やらふ、ふ、ふ、木元・杏と(だんごむしサイコー・f16565)は堂々と画策していた……。
「真琴とおじいさんとおばあさん、そしてわたしと人形のうさみん☆ ふふ、数の暴力に持ち込むは計算の内。これはもうかったも同然。つまりは世界はわたしのもの。ダイスにこう、むんむんと電波を送り、こう……」
 両手を広げて、何か超能力を出しているポーズ! ダイスを操るポーズであるが、結果は定かではない。とはいえ……、
「やったっ。ん。真琴、勝とう」
 どうやら望みの目が出たらしい。キリッ。とした顔をする杏に琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)はえ……っ、と少し、戸惑ったかのように首を傾げた。
「杏姉さん……。お祖父ちゃんとお祖母ちゃん(familia pupa)はバレーやらないよ?」
 審判の手伝いか見学をお願いしようと思ってます、と、いう真琴の声に、ええ!? と杏は真琴を見る。
「流石に毎回、全身で受け止めたり打ち返したりを見るのは、ボク嫌だし……」
「そ、そう!? そうなんだ……」
「あ、でも、実質2:3だから! 無論、勝ちに行くよ!」
 衝撃を受ける杏に、慌てて真琴はフォローする。それではっ。と、杏も顔を上げて、
「そうだね! こっちにはうさみん☆ もいるから!」
 はっ。と顔を上げて、二人して何やら納得しているようにうなずきあっている杏と真琴。その二人に、ふふんと祭莉は鼻の頭を掻いた。
「西軍は数で勝負? ふふーん、それは愚策じゃよ!?」
 ばばん。と、何やらかっこいいポーズを祭莉は取る。そして、
「だってこっちには、最強のオールラウンダー、ガーネット姉ちゃんがいるんだから!! 姉ちゃん、お願いします!!」
 それまさに、「先生、お願いします!」って用心棒呼んでくるやつ。
 なんだか大げさな身振りで紹介されたガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は、ちょっと迷ってのっしのっしと大物っぽく登場して、乗って見せることにした。その姿に杏がああっ、と声を上げる。
「む、ガーネットの大人気ない本気のレシーブが来るってわけね!」!
「違う、大人げなくじゃないんだ。ちょっとの間、童心に帰るだけなんだ」
 君たちは誤解をしている。と無駄に大物っぽくろくろを回すポーズをとりながらガーネットは言う。それから……、
「つまり、私は一切手加減しない……。よし、勝つぞまつりん!」
「応ともだよ!」
「く……っ。なかなか手ごわい相手だけれども、勝とうね、真琴!」
「う、うん。なんていうか……気を付けようね」
 ものっそやる気の杏に、真琴もこくりと頷いて。
 そして戦いは……始まった!!

「おいらが行くよ!」
「ああ。任せた!」
 祭莉がそう言って、飛んできたボールを受け止めた。
「おいらは頑丈だからねっ。どんな弾でも受け止める!」
「ああ。頼もしいな!」
 打ち上げたボールを、ガーネットがすかさず打った。
 実力では均衡している。だが……、
「とうっ!」
 くるくるぽん! と、杏がボールを撃ち返す。うまいこと打ち返したはずなのに、あらぬ方向へと飛んでいく。
「……真琴、ミステリー発生!」
「う、うん……。……行くよ―――神羅畏楼・往古来今!」
 単にノーコンなだけなのだが、そこを指摘しないのが真琴の優しさである。周りをスローモーションに見させる炎を纏いを纏って真琴は駆けた。それと同時に、跳ね返って祭莉の顔面を直撃しそうだったボールは、うまいことうさみん☆ がサポートに回って真琴の撃ちやすい場所に寄せてくれる。
「それ!!!」
 強化された真琴からの、容赦ない突撃が祭莉たちを襲う!
「く……っ! 強くなったな、真琴……!」
 それをかろうじてガーネットが、武器受けの要領で受け止めた。戦力強化されたボールの威力は相当なもので、へへ、と真琴はちょっと嬉しそうに笑う。
「ボクだって、頑張ってますから!!」
「これは……こちらのスタミナも考えないとな……」
 その様子に、ポツリとガーネットが呟く。どうしても数に劣る分、こちらの方が消耗が激しいのだ。
 故に軽く返し、祭莉がそれを打ち返しながら、ちらりとガーネットの顔を見る。
「ん、ココが勝負どき!?」
「ふっふっふ。こっちの手番はまだ終わってないよ!! ここで一発逆転! いでよわたしの……お肉!」
 祭莉の言葉を遮るように、杏が秘する力を解放した。その秘する力っていうのが……、
「うさみん☆、程よい焼き具合のお肉を会場の皆に振舞い回って?」
 自分のへそくり肉を周囲にふるまうことで解放されるという割とよくわからない力である。
「お肉なんて食べればいいらひぇや……はぐッ!!」
 つられて祭莉が食べている間にも、どんどんボールがさく裂する。痛みはないが衝撃で頭が左右に揺れる。
「まつりん、さっきの話を覚えているか? あれを使おう!」
 攻撃にガーネットが改めて声を上げ、はっ。と祭莉は肉を食べながら我に返る。
「ん、ココが勝負どき……だったっけ!?」
「ああ!」
 そのころには、ボールを追いかけて誠がジャンプしているところであった。それが叩かれる前にと、むにゃむにゃ、祭莉は了海の声を上げる。
「ゆらゆら~っとね! ……いでよ! 母ちゃんズが! 鬼母もーどでお出迎えー!」
 掛け声と同時に、祭莉の身体から白い炎が立ち上がった。それは蜃気楼による幻影を見せる力である。相対する杏と真琴の目の前に立ち塞がったのは……、
「はわわおかあさん! 隙突く作戦、お怒り? ひいいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「……はっ!!!」
 ばばば、とひれ伏す杏に対して、真琴は全力でカウンター。倒れろ! とばかりの殺人級全力スパイクをお母さん幻影の顔面に叩き込んだ!
「って、そこで怖いお母さん出すのやめない!? まつりん兄さん?!」
 思わず全力しちゃったじゃないかー! と悲鳴を上げる真琴である。
 「宿題したかー」「おやつばっかり食べてないかー」とか言ったかどうかは不明だが、幻影は現愛なのでスパイクを受けてもお母さんたちは元気で二人の前に立ち塞がっている。
「……なるほど、あれがみんなのお母さんなのだね」
 それを見て、一瞬和んだガーネットが動いた。殺人級スパイクは、威力はすさまじかったが幻影めがけてうたれていたので……、
「……はっ!」
 ガーネットは高く高くジャンプした。
「今だ! いっけー、セパタクロー達人ガーネット姉ちゃんのオーバードライブシューッ!!」
「これが、グレイローズ家秘伝の一撃!!」
 弧を描く宙返りキックが全力で放たれる。美しい動きでガーネットの蹴りは見事ボールを捉えた。
「はぁぁっ!!!」
「海の家の焼きそば、奢りー♪」
 気合を入れたガーネットの声に、祭莉のとっても楽しそうな台詞が乗る。それで真琴が我に返った。
「させない……っ!!」
 物凄い早業で、真琴は走る。走る。走る!
「……っ!!」
 そうしてほぼ体当たりのように、真琴はそのボールに追いついて跳ね返した。
 体に衝撃が走って、砂浜に真琴は転がる。それでもなんとか、ボールは打ち上げた。だから……、
「いっけー! 杏姉さん!」
「は……っ!!」
 真琴の言葉に、杏は我に返る。そして……、
「来るなら……こい!」
 ガーネットが迎え撃つ。それで杏は、
「だったら今度は怒られない……体力、勝負……!」
 全力でボールを叩く。
 どちらのものともつかぬ歓声が、周囲に響いた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シン・バントライン
【男子会】西軍

ぶつけるビーチバレーって事はパワー勝負って事やな!(単純)
よっしゃクロウさん、俺がありったけのパワーを乗せたボール上げるから更なるパワーで思いっきり決めてや。相手は薬師神さんとカイムさんや、遠慮は要らんやろ。勝ちに行くで!
ちなみにこのボール俺にも何処に上がるか分からんからその辺はよろしゅう。

UCで水が巻き上がる竜巻の様なパワーをボールに託しクロウさんへ。

勝利時
クロウさんと肩を組んで
「よっしゃー!何奢ってもらおうかなぁー」と約束もして無い事を楽しそうに言い出す。

敗北時
「……卓球ではクロウさんに負けたし黒星続きやな。あかんあかん、負け癖は付けたらあかん俺!なぁもっ回勝負しようやぁー」


杜鬼・クロウ
【男子会】西
勝敗任せ
水着は全身参照
武器無。ボールのみ

ホントに何でもアリか!?
シンは因みにビーチバレー経験者?(自分は一度だけやって勝った
相手はあの悟郎とカイムだかンな
絶対勝とうぜ!
任せろ、何処へ上がろうが俺が全部拾って相手陣地へ叩き込んでヤるわ

気合い十分
開幕サーブで勝利の流れ引き寄せ
親指噛んで血流す
【沸血の業火】使用

今の俺に速さで勝てるヤツなんざいねェ!
食らえやッ

シンの殺人的トスをスパイクで格好良く決める
決めたらハイタッチ
抜群の連携
ボールから目離さず
コートの中を高速で動く
稀にフェイントで軽くボール落とす

勝利時
奢って貰うなら肉がイイ!(シンと肩組んで
あと酒!

敗北時
敗けた…?嘘だろ(崩れ落ちエコー


薬師神・悟郎


【男子会】『東軍』

クロウとシンは強敵だが、俺にも心強い味方がいる
技能を駆使しボールは全て拾うつもりだ
頼むぞ、カイム!

経験豊富な彼らの隙を突く困難さは予想できる
ならば、俺は運を味方につける

相談や得点を祝うように見せかけて、目立たないようにUCをカイムに張り付ける
「運も実力のうちならば、好機は俺達にある」

派手なサポートはできないが、その分、カイムが動きやすいように立ち回る
攻撃こそ最大の防御とはカイムにぴったりの言葉だと思う
後衛からの援護は任せろ!ガンガン打ちまくれ!

白熱する試合
真夏の太陽の恨めしさもどこへやら
気付けば夢中に

カイムとならばクロウとシン相手でも勝てるかもしれない
期待に胸が高鳴りそうだ


カイム・クローバー
【男子会】『東軍』
悟郎とチームを組んで参加。やるなら勿論、目指すは勝利っつー事で…勝ちに行くぜ。

UCを使用し、全身に紫雷を纏い、戦闘能力を上げる事で身体能力の強化と飛翔能力(ジャンプ能力)の強化に繋げる。
俺は前衛のブロックとスパイクを担当し、悟郎が後衛を担ってくれる。つまり、後衛は仕事の出来る男に任せる以上、俺は前衛としての役割を全うすればいい。
ブロックなら飛翔能力と身体能力の強化が、スパイク時には戦闘能力の強化が役に立つハズだ。派手にぶち込んで、砂浜にボール穴を開けてやるぜ。
勝っても負けても楽しく過ごす。…負けそうになると【怪力】使用でスパイクの威力アップ、【残像】で移動力アップを目論む。



 杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)は、怪しげなものを見る目をしていた!
「ホントに何でもアリか!? そんなこと言って、あとで違反ですとかキップ切られないよなァ?」
 何かの。なににかはわからないけれども。そんなことを思いながら、ちらりとクロウは本日の相棒のほうに視線をやって、
「シンは因みにビーチバレー経験者?」
 たずねると、
「ぶつけるビーチバレーって事はパワー勝負って事やな! つまりは力こそパワーや!」
 シン・バントライン(逆光の愛・f04752)はそう、迷いない口調で言い放った。非常に頼りになるお言葉であった。
 いやそれは、と、クロウが突っ込もうとした、その時、
「なるほど……。クロウとシンは強敵だが、俺にも心強い味方がいる。……技能を駆使しボールは全て拾うつもりだ。頼むぞ、カイム!」
「ああ。悟郎とのチーム……頼もしい限りだ。やるなら勿論、目指すは勝利っつー事で……勝ちに行くぜ!!」
 薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)とカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)はすでに何やら盛り上がっていた!
 今にも死地に赴くようなそのいいように、クロウは思わず黙り込む。クロウは一度、ビーチバレーをやって、そして勝った経験があるのだが、それはビーチバレーではなかったのだろうか。などという思いが頭をよぎる。どちらが本物だ。
 もしかして、自分の認識が間違っていたのだろうかとちらりと周囲を見回すも……、
「よっしゃクロウさん、俺がありったけのパワーを乗せたボール上げるから更なるパワーで思いっきり決めてや!! 相手は薬師神さんとカイムさんや、遠慮は要らんやろ。なぎ倒す勢いで、勝ちに行くで!」
 シンのいい笑顔が目に飛び込み、そうか、とクロウは腹をくくることにした。
「相手はあの悟郎とカイムだかンな。絶対勝とうぜ! 任せろ、何処へ上がろうが俺が全部拾って相手陣地へ叩き込んでヤるわ。ついでにあいつらを地獄に叩き込んでヤるわ」
「はっ。言ったな! あとで謝っても知らないぜ!」
 クロウの言葉にカイムが楽しげにそう返答をして、
 それで、戦闘が始まった。

「我が身に刻まれし年月が超克たらしめ眠る迅を喚び覚ます。獄脈解放(ヘレシュエト・オムニス)――凌駕せよ、邪悪を滅する終焉の灼!!」
 そんな戸惑いがあったのに、最初に動き出したのはクロウであった。
 親指を噛んで血を流し、筋肉量を格段に上昇させる超高速筋肉モードに体を変化させたクロウが開始の合図と同時に一瞬でサーブを叩き込む。
「今の俺に速さで勝てるヤツなんざいねェ! 食らえやッ」
「……っ!」
 かろうじてそれを目で追って、悟朗がボールを受ける。ビーチバレーにあるまじき重さと痛みであるが、何とかしてそれをしのいだ。
「運も実力のうちならば、好機は俺達にある。だからそれまで……」
 実際クロウたちのほうが経験は上だろう。そんな彼らの隙を突く困難さは予想できる。
(ならば、俺は……運を味方につける)
 だから悟朗は、気付かれにくいようにランダムな幸運を呼ぶ【幸せを呼ぶ童子】のメダルをカイムに張り付けるのであった。残念ながらこれはランダムで、いつその効果を発揮するのかはわからない。だから、
「俺は徹底的にカイムのカバーに回る。派手なサポートはできないが、その分、カイムが動きやすいように立ち回るさ」
「はっ。……サンキュ、そこまで言われちゃ、結果を出すよりほかねえな!」
 悟朗の言葉にカイムもにやりと笑う。そして、
「少しばかり手荒い戦いになるぜ?」
「おおっ、カイムの本気や!! 俺も負けへんで!」
 挑発だとわかっていても、嬉しそうにシンは声を上げて来い! と待ち受ける。全身に紫雷を纏ったカイムは己の身体能力を向上させ、高々と空へと飛翔した。
「(後ろは悟郎が何とかしてくれる……。つまり、後衛は仕事の出来る男に任せる以上、俺は前衛としての役割を全うすればいい。つまり……)だったら……、受けられるもんなら受けてみな!」
 ばんっ!! と、全力でカイムはボールを叩く。
 それを視界に収めて、芯のほうも楽しげに笑った。
「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ……。つまりな、こういうことや!!」
 こういうことだ!! とばかりに、シンの周囲に水が巻き起こる。それは竜巻となり、天へ天へと昇っていく。
「どーや!! どんなに強いボールでも、これには勝てんやろ!」
「く……っ!」
 勢いよく水の柱に突入したボールが、竜巻に巻き上げられていく。それを悔しげに見るカイム。しかし、
「攻撃こそ最大の防御とはカイムにぴったりの言葉だと思う。……後衛からの援護は任せろ! 何度だってボールは拾うから、カイムはガンガン打ちまくれ!」
 悟朗がすかさず声を上げた。へぇ? と、唇をゆがめたのはクロウである。
「聞いたゼ。俺のボール、受けられるものなら……」
「あ、ちなみにこのボール俺にも何処に上がるか分からんからその辺はよろしゅう」
「!?」
 格好良く言おうと思ったらその前に言われた言葉にがくぜんとした。しかしながら、動揺したのはただ一瞬。
 竜巻が消える。ボールはどこにある。なんというシンの殺人的トスであろう! だがしかし、幸いにも天高く待ったボールはすぐに見つかって……、
「受けて、みやがれェェェェェ!!」
 全力のスパイクが、カイムたちのコートの上へとさく裂した!
「(だめだ、ボールは拾うといったのに……!)……っ!」
 それを見ながら、悟朗も全力で駆ける。
「よっしゃー! 何奢ってもらおうかなぁー」
「奢って貰うなら肉がイイ! あと酒!」
 もはや勝ちは確定かと、シンとクロウはハイタッチ目前である。……だが、
(あと少し……! カイムとならばクロウとシン相手でも勝てるかもしれない)
 いつのまにやら、暑さも忘れて夢中になっていた。悟朗は駆ける。殆ど砂の上に埋もれるようにして滑り込んで、かろうじてボールを捕まえた。
「カイム!」
「ああ!」
 かっこいい台詞なんて、考えている暇もなかった。
 怪力と残像を使用して、全力でブーストをかけて突破をもくろんだカイムが、強くボールを叩いて……、
「敗けた……? 嘘だろ」
 がっくりと膝をつくクロウ。負けた。そう……敗けた。何度もその言葉が、クロウの頭にこだまする。
「勝った……!」
「ああ。勝ったな……!」
 そして思わず顔を見合わせる悟朗とカイム。シンはというと……、
「……卓球ではクロウさんに負けたし黒星続きやな……」
 なんだかすさまじく落ち込んでいた。思わず、悟朗が声をかけようとした。その瞬間、
「あかんあかん、負け癖は付けたらあかん俺! なぁもっ回勝負しようやぁー」
 がばっ。と、シンは顔を上げた。顔を見合して、そしてそれで察したことだろう。「あ、これ、シンが勝つまで帰れないやつだ……」と。
 果たしてそれまでにどれだけかかるか。知る者は誰も……いない!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神埜・常盤
【灰】〇

勝敗お任せ/西

ふたり掛かりで挑むんだ
コレは負けられないなァ……

此方も連携して行こう
護りなら任せてくれ給え
ボールの落下地点に護符を展開して
上手く跳ね返して行きたいところ

赤鬼と青鬼も頼もしいなァ
十雉くんの読みも合わせて百人力だ

張り巡らされたネットには
我が写身の蝙蝠たちを嗾けて
鋭い爪と牙で破れたら

守りが緩んだ時こそ好機
――さァ、十雉くん
今の内に一撃入れてくれ給え

術で欠けた此の躰じゃ球は扱えない
頼りにしているよ、きみ

◇勝ち
手加減なんて僕達らしくないだろう?
ふふ、勝者が奢るのかい
まァいい、賢い君に免じてご馳走しよう

◇負け
はは、賢い君には敵わなかったようだ
勝者のエンジ君にはジャーキーを献上するよ


宵雛花・十雉
【灰】〇

勝敗お任せ/西

おう、やるからには勝つぞ、常盤
2人がかりで大人気ないなんて言うなよ?
とはいえ、賢い君もいんなら手強そうだなぁ

連携だな、任せときな
まずは赤鬼と青鬼を喚んで頭数増やしてやる
コイツらのパワーはスゲェよ?
その間オレは後ろから戦局を読んで皆に伝える

いいぞ常盤、よっ鉄壁の守り!
なんて扇子を振って応援しつつ

御膳立てがあれば鬼達を引っ込める
よっしゃいくぜ!
恵まれた高身長を活かしたスマッシュをお見舞いだ

◇勝ち
よっしゃー勝った!
へへっ、しゃあねぇなァ
気分いいからジャーキーでも何でもやるよ

◇負け
ちくしょ、負けか…
悔しいけどエンジも賢い君も強かったもんな
ジャーキーでも何でも好きなだけ持ってきな


エンジ・カラカ
【灰】〇

勝敗お任せ/東


賢い君、賢い君、ビーチバレーダ。
できる?できる?うんうん。そうだよなァ……。

トキワとトキジ、マトメテ相手をしようそうしよう。
コレは賢い君と連携をしてボールを操る。
赤い糸でくるんと掴んで投げるンだ。
うんうん、流石は賢い君。
上手上手ー

アァ、フタリトモ全力で来てイイヨー
赤い糸を編んでネットを作って妨害!
跳ね返す!うんうん、完璧!

・勝ち
うんうん。やっぱり賢い君は強いなァ……。
フタリトモ強かったケド、オンナノコには弱かったみたいダ。
ジャーキーもらおうそうしよう

・負け
アァ……残念だなァ……。
フタリトモ手加減してくれなかった
オンナノコなのにねェ
ダメダメバーツ
ジャーキーもらおうそうしよう



「賢い君、賢い君、ビーチバレーダ」
 太陽がまぶしい。なんだかとっても健康的な砂浜で、エンジ・カラカ(六月・f06959)はほんの少し、考えこんだ。
「賢い君、できる? できる? うんうん。そうだよなァ……」
 うん、と一つ頷いて、
「トキワとトキジ、マトメテ相手をしようそうしよう」
 顔を上げたところにいたのは、
「ふたり掛かりで挑むんだ。コレは負けられないなァ……」
「おう、やるからには勝つぞ、常盤。……2人がかりで大人気ないなんて言うなよ?」
 神埜・常盤(宵色ガイヤルド・f04783)と宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)のコンビであった。準備運動をして、こーとの調子を整えて、と、割とやる気である。
 健康的なビーチに、若干不健康そうな三人がそろった。とはいえやることは変わらない。エンジはちっちっち、と、人差し指を立ててそれを左右に振る。
「ふたりがかり? こっちも二人。負けない負けない」
「ああ、確かに。賢い君もいんなら手強そうだなぁ」
 得意げなエンジの言葉に、十雉が納得したようにうなずいた。
「じゃァ、こっちも油断はできないなァ。……始めようか」
 その言葉を受けて、常盤も構える。もとより、油断する気は微塵もないけれど……、
 常盤の台詞を合図に、戦闘が始まった。

「それそれ。賢い君、賢い君、連携するよ、ボールが行くよ」
 エンジがそう言って、賢い君の糸を操ってボールをくるりとつかむ。
「そーれ!」
「……っ、と」
 ざ、と十雉が走った。きわどいところに飛んでいくボールを受け止めようとして、
「それくるん」
 って、糸が軌道を変えて常盤の手からボールを逃れさせた。
「うんうん、流石は賢い君。上手上手ー」
「ああ……しょっぱなからやってくれるぜ」
「今のは小手調べ小手調べ。此方も連携して行こう。護りなら任せてくれ給え」
「連携だな、任せときな」
「いける? いける? 任せてダイジョーブ?」
 エンジがコートの向こう側から言っている。その言葉ににやりと十雉は笑った。
「んなこと言ってられるのは今のうちだぜ? コイツらのパワーはスゲェよ?」
 紙折れば神降りるってなァ。と、言いながらも十雉は、赤と青の千代紙で折った鬼を媒介にし、『赤鬼』と『青鬼』を喚び出した。頭数が増えればその分有利になる。そうして十雉はさっと後ろに下がった。素早く戦局を読んでことをすすめよう、という魂胆である。
「そうそう。赤鬼と青鬼も頼もしいなァ。十雉くんの読みも合わせて百人力だ」
 だから、と、常盤は目の奥で笑う。ここでは手はさらさない。その様子にエンジもなるほどなるほど、なんて何やら頷いて、
「じゃァ、賢い君。自信たっぷりな二人をちょちょいのちょいで蹴散らそうそうしよう」
「ちょちょいのちょいされるのはそっちだぜ。俺の赤鬼と青鬼の力、しっかり見てけっての!」
 そういう言葉に、十雉も言い返す。常盤はただ、微笑んで。
 戦闘再開である!

「アァ、フタリトモ、もっと全力で来てイイヨー」
 冗談か本気かわからないエンジの台詞とともに、赤い糸で編んだネットが展開される。
「妨害! そして跳ね返す! うんうん、完璧! 完璧なブロックダナー」
「常盤、右だ! そりゃ、全面覆えば完璧にもなるぜ!」
 即座に十雉が指示を飛ばす。支持の場所に常盤は式神を飛ばして、それに当ててボールを跳ね返した。さっきからこの常盤。一歩も歩いていない。
「さあ、あげますよ」
「いいぞ常盤、よっ鉄壁の守り!」
「ふふ、やるべきことを、しているだけさァ」
 そして扇を使って応援している十雉である。高く飛んだボールを、赤鬼が追いかける。
「右だぜ!」
 指示通り、赤鬼が右側へと向かってボールを叩いた。
「お……っと。賢い君、賢い君、間に合うカァ? 間に合うなァ」
 それを賢い君の糸が追いかける。地面すれすれで救い上げるようにして、ボールを跳ね返す。しかしぎりぎりの跳ね返しだったからか、そのボールの勢いが先ほどのラリーよりもわずかに、弱まった。
「……瞑闇に遊べ、我が夜よ」
 その隙を、常盤が見逃すはずがない。常盤は自らの写身である、吸血蝙蝠を嗾ける。それと同時に府を撒いて、ボールを高々と上げた。
 それを、十雉のほうも把握していた。即座に赤鬼と青鬼を下がらせる。そのころには、常盤の吸血蝙蝠がエンジの展開させた赤い糸の防壁に突入し、鋭い爪と牙で一部を破りぼーつが通れるほどの穴をあけていた。
「守りが緩んだ時こそ好機。――さァ、十雉くん、今の内に一撃入れてくれ給え」
 そうしてさっと、常盤自身も身を引いた。常盤の技は自らの身体を代償にする。
「術で欠けた此の躰じゃ球は扱えない。頼りにしているよ、きみ」
「よっしゃいくぜ!」
 囁くような常盤の声と、十雉はすれ違う。返事の代わりに高々と十雉は空を飛んだ。
「ヨシコイ……!」
 十雉の言葉を聞いて、エンジも躊躇いなくそれを受け止めることにする。穴はそのままに、迎え撃つ準備をして……、
 ボールを叩く強い音が、周囲に響き渡った。

 そして。
「アァ……残念だなァ……。フタリトモ手加減してくれなかった。チットモ手加減してくれなかった……」
 戦いが終わった後、エンジはコートの隅でいじけていた。
「よっしゃー勝った!」
 その隣では、十雉が両手を上げて常盤とハイタッチしている。常盤はそれに軽く応じながら、エンジの言葉に微笑んだ。
「手加減なんて僕達らしくないだろう? それに、手加減をしたらむしろエンジ君にも、賢い君にも失礼じゃないかい?」
「オンナノコなのにねェ。ダメダメバーツ。ジャーキーもらおうそうしよう」
 聞いちゃいねえ。
 いや、もしかしたら聞いていて言ってるのかもしれない。
 どちらにせよ、めっ。と、なぜか負けた方がそういって主張する様に、十雉も常盤も顔を見合わせた。
 顔を見合せた……が、
「ふふ、勝者が奢るのかい。まァいい、賢い君に免じてご馳走しよう」
「へへっ、しゃあねぇなァ。気分いいからジャーキーでも何でもやるよ」
 ふ、と常盤が言って、十雉も鼻の頭を掻いて笑う。それでエンジも顔を上げて、
「やったー。これは今日はいっぱい動いた。いっぱいジャーキータベルタベル」
「わかった、わかったよ。いくらでも」
「うぉっ。いくらでもって、大丈夫かー?」
 安請け合いする常盤に、思わず十雉が目を見張る……も、
「いくらデモ!」
 目を輝かすエンジに、思わず笑みがこぼれた。
「じゃ、いくらでもでいっか」
 なんて、最後には顔を見合わせてみんなで笑う。
 さて、いくらでも、が、いくらになったか。
 それはまた、別の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

辰神・明
【闇鍋】
姉人格:アキラ、で参加
アドリブ歓迎

びーち、ばれー?
……ぶっちゃけ、よくわかんねぇけど
とりあえず、ボールで相手をノックアウトさせりゃ勝ちだろ!
(ビーチバレー=模擬戦闘?認識)

エドガーにダイレクトアタック!
飛ぶのかよ!?ずりぃぞ、紳士ー!
イーラ、なんか作戦ねぇか……って、アンタも飛べんの!?
うし、決めた
飛べねぇや、狩り落とそうぜ、なんとか鳥

風魔法込みのボールなら
持参したこのバナ男一号(バナナボート?)で
よぉく顔面狙ってー!ホームランしてやらぁ!
UCも発動して、ドッカーンってな!

あ、ボール刺さった
うし!エドガーがKOされたし、アタシ達の勝ちだな!
美少年力スゴーイ、スゴイカラ肉奢れー(棒読み


エドガー・フォーサイス
【闇鍋】
輝く太陽、煌めく砂浜、そしてバーリトゥードバレー…
闇属性な僕には似合わない要素ですが、何故か此処にいる不思議

まあ、丁度良く同い年位の子も集まりましたしはしゃぎますか

美少年紳士な僕1人、淑女2人チームで分かれます

正々堂々やりましょう…からの迷わない【指定UC】で砂浜荒らして砂を巻き上げます。すみません似非紳士なもので

その隙に箒で滑空しながら風の【全力魔法】を絡めたアタックを華麗にキメ
審判のピエール氏(28歳男性、この前振られたばかり)、僕とデートしたければ分かっていま…え゛。(迫るボール)

真っ向から打ち込むとか美少女にあるまじきですよ何ですか科学の力で飛ぶってはんそ(顔面に突き刺さる玉)


イーラ・フィアンマ
【闇鍋】
たまには海に出て運動っていうのもいいわね!
ビーチバレー?いいわ、かかってきなさい!

水着の上からジェットパックとか装着して完全臨戦態勢。バトルなら受けて立つわ。ビシバシ行くから覚悟して!

エドガーが飛ぶ?別に問題ないわ。私が飛べばいいだけだし!
科学だって魔法に勝てる!見てなさい色男!叩き落としてやるんだから!
(ジェットエネルギーパンチでボールぶっ飛ばしながら)

ふっ、私を口説きたいならACの新作でも出して出直してくることね……。



「輝く太陽、煌めく砂浜、そしてバーリトゥードバレー……」
 エドガー・フォーサイス(ボーンフィリア・f28922)は何やらかっこをつけていた。さらりと前髪をかき上げて、
「闇属性な僕には似合わない要素ですが、何故か此処にいる不思議……」
 燦燦と光り輝くまばゆいばかりのビーチを見つめるのであった!
「うーん。たまには海に出て運動っていうのもいいわね! 太陽が気持ちいいー!」
 イーラ・フィアンマ(アフターバーナー・f20961)が隣で軽く両手を広げて準備運動をしている。辰神・明(双星・f00192)はコートのほうを見て、うーん? と首をひねっていた。
「びーち、ばれー? なんだあれ」
「何だ……なんだって、ああいうものでしょう」
 非常に概念的な問いかけですね。なんて、エドガーが真顔で答えるので、明はなるほど……? と、首を傾げてもう一度コートを見やった。
 コートでは賑やかに、人々がボールを打ち合っている。
「……ぶっちゃけ、よくわかんねぇけど……とりあえず、ボールで相手をノックアウトさせりゃ勝ちだろ!」
 その様子を見て、明はそう結論付けた。どうだ、参ったかっ、とばかりになぜか胸を張る明に、
「あら、ビーチバレー? いいわ、かかってきなさい!」
 イーラもそれを全く修正するつもりもなく、軽く腕を鳴らして大きく頷いた。何やら素振り迄始めているが、イーラ自身はきっちりとバレーをバレーと認識している……と、思いたい。と、思っていたのだが……、
「バトルなら受けて立つわ。ビシバシ行くから覚悟して!」
 その後水着の上からジェットパックとか装着して完全臨戦態勢に入ったイーラに、エドガーは一瞬黙り込んだ後、
「……まあ、丁度良く同い年位の子も集まりましたしはしゃぎますか」
 修正はしなかった。しても無駄だろうという判断であったかどうかはわからない。結果として明の勘違いは誰にも修正されることはなく、真似をするように明もぶんぶんと腕をぶん回して素振りをして完全戦闘態勢に入る。
「っし、ぼっこぼっこにするぞー!」
 若干不穏な台詞を聞きながらも、
「……じゃあ、美少年紳士な僕1人、淑女2人チームで分かれましょう」
 きっと紳士淑女の戦いが、そこにあると信じて。
 三人も、そのコートの中へと足を踏み入れるのであった。

「正々堂々やりましょう……。つまりは、こういうことです!」
 そうして試合が始まった瞬間、エドガーが叫んだ。それと同時に、迷うことなくエドガーは周囲の砂浜を荒らす。派手に砂を撒きあげて、目隠しのようにしてその場の視界を不良にした。
「は。それくらい……うらぁっ!!」
 問題があるのか、とばかりに明がボールをぶん殴って叩きつける。だいたいの場所に投げればあたるだろう。という明の予想であったが……、
「惜しいですねっ」
「飛ぶのかよ!? ずりぃぞ、紳士ー!」
「すみません似非紳士なもので」
 そのころにはさっとエドガーは箒に飛び乗っていた。瞬く間に空へと飛びあがるエドガー。明のボールもひゅんと避けるのを見て、むぅ、と明はそれをにらみ上げて、
「エドガーが飛ぶ? 別に問題ないわ。私が飛べばいいだけだし!」
「イーラ、なんか作戦ねぇか……って、アンタも飛べんの!?」
 声をかけようとしたら、逆に飛び込んできた声におぉ、と明は声を上げる。その間にもイーラはガジェットを変形させて空へと舞い上がった。
「うし、決めた! 飛べねぇや、狩り落とそうぜ、なんとか鳥!! だな! 援護は任せな、イーラ!」
「ええ。まっかせて!!」
 そうしてすさまじい勢いでエドガーに迫るイーラであったが、一方のエドガーといえば、
「ふんふんふんふーん」
 迫る危機をも知らずに魔法とともに明のほうへとアタックを打ち込んでいた。決めるたびに何やら華麗なるポーズをとっている。
 何やら明がエドガーを指さして何か言っているが、この砂嵐である。聞こえませんね~。なんてエドガーは首を振っていて、
「審判のピエール氏(28歳男性、この前振られたばかり)、僕とデートしたければ分かっていま…え゛」
 そろそろ勝利宣言、いいんじゃないですか? なんてポーズを決めたエドガーに、
「科学だって魔法に勝てる! 見てなさい色男! 叩き落としてやるんだから!」
 物凄い勢いで迫る、イーラの姿があった。突然現れたイーラに、エドガーは大いに慌てて、
「真っ向から打ち込むとか美少女にあるまじきですよ何ですか科学の力で飛ぶってはんそ」
「ふっ、私を口説きたいならACの新作でも出して出直してくることね……。全力、ビーチバレーパァァァァンチ!!」
 どーーーん!!!
「それ、実質イーラさんのパンチじゃないですかー!!」
 勢いと共にボールを握ったまま拳を振りかぶり、
 イーラは全力でそれをエドガーの顔に叩きつけた。
 ボールが弾かれて落ちていく。それはちょうど明のいる側のコートに。
「おいおいまだそれで終わったとは言わせねぇぜ?」
 跳ね返ったボールに、今度は明がそのボールを拾い上げ、風の魔法を纏わせる。
「よぉく顔面狙ってー! ホームランしてやらぁ! アタシの餌、みーつけたァ!」
 ぶぅん。と。ボールを投げると同時に明は持参したバナ男一号(バナナボート?)を旋回させた。
「そら、ドッカーンってな!!」
「ぎゃー!!!」
 バナ男一号によってうたれたボールが、エドガーの顔面に突き刺さる。勢いのままにエドガーは太陽のほうへと飛んでいき、きらりと星になり……、
「あ、ボール刺さった。うし! エドガーがKOされたし、アタシ達の勝ちだな!」
「うんうん、大勝利よ~」
 降りてきたイーラとともに、明はハイタッチするのであった。
「……って、死ぬかと思いましたよっ!! こんな状態でも返ってきた僕は、すごいですね!」
 そしてエドガーもほどなくして帰ってきて、
「美少年力スゴーイ、スゴイカラ肉奢れー」
「わあ、お肉? 楽しみね!」
 棒読みの明と、にこやかな笑顔のイーラに迎えられることになるのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

都槻・綾
リュカさん、リュカさん
ロミジュリしましょ

ボールを掲げて笑顔満面

だって私とあなたは敵国同士
因みに
どちらがロミオでジュリエットかは
じゃんけんで勝負です
コート際でなかなか配役が決まらないまま
どさくさに身長の有利で高みからアタック

此の日の為に無駄に研ぎ澄まして来ましたと
言わんばかりに第六感を遺憾なく発揮
死角も挙動も見逃しません

対抗には対抗で大人げなく天翔
どんどん上空に渡って
ずどんと打ち付けましょう
かと思えばふわりと落とし
返されたところをまた全力で打ち返す

ただ此れ
弱点は上空に居る隙に
ひょいとコートに落とされることですね
なんて
事も無げにころころ笑って

※勝敗お任せ
何方であっても明朗快活
負けた方が奢りでアイス



「リュカさん、リュカさん」
 都槻・綾(糸遊・f01786)は、とてもいい笑顔でこう言った。
「ロミジュリしましょ」
「……」
 ボールを掲げて笑顔満面の綾。
 対するリュカは、「今度は何を言い出したんだろう」という目をしていた……。
「……今日は暑かったから……」
「おや、だって私とあなたは敵国同士。でもこんなに仲良しじゃないですか」
「確かに、仲良しではあるけれど……」
「だったら間違っていませんよね?」
 笑顔で言い切る綾。その綾の顔を見てリュカはしばし、考え込み……、
「……そう……かも?」
 そんな気が、してきたかも。と。
 割と真剣に首を傾げるのであった。
「ところで、ロミジュリって何」
 尚、あらすじぐらいしか知らなかったという。
「因みに、どちらがロミオでジュリエットかは、じゃんけんで勝負です」
「俺は、死なないほうがいいな」
「残念ながら、どちらも死にます」
「だったら……」
 あーだこーだとコート際なのにゲームを始めることもないまま相談する二人。果ては物語の解説まで始まってしまいそうになっている。さて、そろそろ止めるべきだろうか、なんて。周囲が思い始めた、その時。
「と、いうわけで」
 ポーン。と。
 ひょいっ。って感じで、隙を見てアタックした綾のボールが、ぽ寸とリュカのコートに落ちた。
「……」
「……」
「……」
「此の日の為に無駄に研ぎ澄まして来ましたよ。これでリュカさんの隙もばっちりです」
 半眼でじ、と綾を見るリュカに、綾はそこでどういうわけかどや顔で胸を張ったりしている。
「死角も挙動も見逃しません。さあ、どこからでもかかってきてください」
「えぇ……」
 とはいっても。やる気満々の綾お兄さんである。
 リュカはどちらかというと絶望の福音を交えて粘り強く拾っていこうとするので、なかなか勝負には出ない。……が、
「っと」
「ほら、こっちですよ」
 粘ってもどこかしら割と追いかけていく綾。仕舞には空中をジャンプして迄打ち返してくる。罠でも張ろうかと思ったけれど、生憎空中をジャンプしているので、空中対応の罠というのはさすがに用意していなかった。
「ほらほら、リュカさん。このままだとじりじり負けてしまいますよ」
「ほんっと、お兄さん大人げないよね」
「おや。この大人げなさが大人なんです」
 全力で叩いたり、ふわっと落としたり。ついでに言うと……、
「ただ此れ、弱点は上空に居る隙にひょいとコートに落とされることですね」
 なんて事も無げにころころ笑って見せたりする。言われてしまえばその技はさすがに使えないので、さらにリュカは難しい顔をすることになった。
「……お兄さん」
「はい?」
 とはいえ、リュカも絶望の福音で動きは補足している。勝てはしないが、負けないといういつものプレイスタイルで長々と粘っていたのだが……。このままではらちが明かないと、
「お兄さん、降りてきて」
「おや?」
「降りてきてくれないと、絶交だから」
「……」
 最終手段に出た。
「しばらく、結構、割と長い間、口、利かないから」
「それは……」
 やると言ったらやる。それは綾もよく知っていたので、
「困りましたねえ」
「そうだろうと思った」
 なぜかそこでリュカは得意げであった。綾が地面に降りた間に、ポーン。とリュカは高めにボールを打ち込んで、綾のコートに落とすのであった。
「仕方がありません。アイスを奢りましょう」
「甘味が強いのがいいな」
 降参です、と両手をあげる綾に、リュカは笑う。そんな二人ではあるが、共に楽しそうな顔を、していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ムルヘルベル・アーキロギア

【星綴り】
西

ヨハンよ、そのワガハイも被害者であるからして、な。ともに勝とう!
いや面白がってはおらぬぞマジでマジで
そもそも織愛も遊びで本気を出すわけ(シュゴウ!と頬をかすめるクッソはええ球、そしてクレーター)
……本気で行くぞヨハンよ!!!

『魔力結晶』イン!パーワー!!(両手を掲げなぜかムキムキに)
ワガハイは強いぞ織愛!!普段の恨みをぶつけてくれるわァ!!
これが魔球レインボーであるーッ!(全身が虹色に発光。ようは目眩ましだ!卑劣!)
フハハその顔をボコボコにしてぐえーっ!!(顔面直撃。死)
ヨハン……オヌシは変われ、変われなかったワガハイの代わりに……!
がくり。

あ、奢りの支払いは頼むのだ
……がくり。


三咲・織愛

【星綴り】
東、勝敗おまかせ

ふっふっふ……、さあ勝負ですよムーくん&ヨハンくん!
勝負の世界に情けは無用、最後にコートに立っていた者が勝ちです!
負けた方は勝った人にスイーツを奢ることにしましょ

という訳で最初から全力で行きます!
めいっぱいの力を籠めてぎゅっぎゅと圧縮しためっちゃ硬いボールを~~~
そぉれ顔面狙いスパイクです!
力こそパワー!純粋な破壊の力というものを見せてあげましょう!(決めポーズ)

!?ま、眩しいです!?
ぬぬぬぬぬ……こうなったら手当たり次第です!
秘技、魔球量産百裂拳!!(ルビ:ボールをめっちゃめちゃ投げる)

勝っても負けても楽しいですね!
スイーツを食べにいきましょー♪


ヨハン・グレイン

【星綴り】
西

今この場にいることが不本意極まりないのは当然として、
ムルヘルベルさん……面白がってますよね?
(じとりと賢者を睨みつけるも、豪速球とクレーターを前に諦めの境地に達する)
……不本意ですがわかりました。本気で行かなければ命が危ない

いや絶対面白がってるだろあれ
目眩しとか大人げないにも程があるのでは?
まぁ、そのうえで沈められているのは哀れといいますか……、
いや、託されても困るが。挑発した分は責任もって受けてくださいよ

一先ず『影より出ずる者』で自分の周りに来た球は串刺しにする
当たらなければ倒れることは無……いや数が多いな??

結果はやる前から分かっていたというか
奢りの支払いまで託すなよあの賢者



 ヨハン・グレイン(闇揺・f05367)は、何とも言えない顔をしていた。
 その顔には、どうしてこうなったんだ。と言いたげな表情が、ありありと刻まれていた。
「ヨハンよ、そのワガハイも被害者であるからして、な。ともに勝とう!」
 隣で、ムルヘルベル・アーキロギア(宝石賢者・f09868)がふむふむ、と、訳知り顔で何やら頷いているので、
 ちら、と、ヨハンはムルヘルベルのほうに視線を向ける。普段から目つきはあまりおよろしくはないが、今日はさらにおよろしくない。若干睨んでいるように見えなくもない。
「ムルヘルベルさん……面白がってますよね?」
 今この場にいることが不本意極まりないのは当然として、ムルヘルベルの方にも言いたいことが一言二言三言ぐらいあります。というような声音で呟くヨハンに、なんと、とんでもないことだ。などとでも言いたげに、ムルヘルベルはひらりと手を振った。
「いや面白がってはおらぬぞマジでマジで。そもそも織愛も遊びで本気を出すわけ……」
 びゅんっ!!!!!
 ムルヘルベルの頬すれすれに、何か物凄いものが通過した。
 視認すらままならぬ速さで通り抜けたそれは、わずかに彼の頬を削ったかもしれなかった。
 なんだか熱い。これが摩擦熱というものであろうか。
 そして、どぼすん!! と、在り得ない音を立てて砂にめり込んでいるボール。しばらく回転するような音を立てて盛大に砂を掘り進んでいたが、二人が振り向いたころには、それも止まっていた。
「ふっふっふ……、さあ勝負ですよムーくん&ヨハンくん! これは私からの挑戦状! いわば挨拶のようなものです!!」
「あ、挨拶という割には随分本気であるな!?」
「挨拶は適当にしたら失礼じゃないですか!!」
 当たり前のことのように言いきったのは、そう、勿論三咲・織愛(綾綴・f01585)であった。
「という訳で最初から全力で行きます! そういうつもりでした! 勝負の世界に情けは無用……、あ、負けた方は勝った人にスイーツを奢ることにしましょ」
「それでか」
「それであるか」
 織愛のやる気の原因を察して顔を見合わせる二人。そんなことはお構いなしに、織愛はやっぱりやる気であった。ふんふんふん。と、どこからともなくもう一つボールを持ってくれば、
「そーれぎゅっぎゅっぎゅ。最後にコートに立っていた者が勝ちです! つまりみんな倒せばいいのです!」
 何やらボールを圧縮していた。
「……」
 ヨハンはムルヘルベルを見た。
「……本気で行くぞヨハンよ!!!」
 その事態に、ようやくムルヘルベルは何かを察したのか。若干やる気のアップした顔で言うので、ヨハンも死んだ魚のような眼で頷いた。
「……不本意ですがわかりました。本気で行かなければ命が危ない」
 もはや戦いは始まってしまった。背を向けた瞬間に打ち殺されてしまうであろう。覚悟を決めたヨハンは、そうしてふと。
「……ところで俺たちは、何をやっているのでしょうか」
「……」
 防御態勢をとりながらも、問うた。その問いに、ムルヘルベルは答えを探すように正面を向いた。
「力こそパワー! 純粋な破壊の力というものを見せてあげましょう! これが! 私の! 全力です!!」
「………………ワガハイにも、わからぬことはあるのである」
 ビーチバレーってこんなスポーツだったっけ。と、
 すでに勝利のポーズを決める織愛の前で、ラスボスに挑む勇者のような顔でムルヘルベルは厳かに、そう告げるのであった……。

「そぉれ顔面狙いスパイクです! 往生、してください!!」
「そうはいかぬ!! 『魔力結晶』イン! パーワー!!」
 とはいえ。
 全力で振りかぶるポーズをとる織愛に、何故かムルヘルベルも両手で天を掲げる。全身が虹色に輝き、なんだかふわふわして美少女戦隊アニメの変身シーンでも始まるのかと思いきや、
「あまりやりたくはないのであるがなあ。オヌシのせいだ、覚悟してもらうぞ?」
 なぜかムッキムキの姿になった。
「……」
 ヨハンは、とても突っ込みたそうだ!
「いいでしょう、相手にとって、不足ありません!! 私の筋肉こそ上であると証明して見せます!!」
「言ったであるな!! ワガハイは強いぞ織愛!! 普段の恨みをぶつけてくれるわァ!! これが魔球レインボーであるーッ!」
「ぎゃー!!!? ま、眩しいです!?!?!?」
「……」
 ヨハンは、とても突っ込みたそうだ!!
 筋肉ムキムキになったはずなのに、さらに何故か全身の虹色の輝きがさらに光量を増していく。太陽光もかくやと言うような……、
「ふはははは、ワガハイこそが太陽!!」
「……つまり、目眩しでしょう」
 ヨハンは堪えきれずに突っ込んだ。ムルヘルベルが一生懸命光ってくれているので、その隙にさささ、と後退していたのだ。
「いや絶対面白がってるだろあれ。目眩しとか大人げないにも程があるのでは?」
 思わずそうコメントする。もういっそこのまま闘争できないかな、と、ちょっぴりすきを窺っているのであるが……、
「ぬぬぬぬぬ……こうなったら手当たり次第です! 秘技、魔球量産百裂拳! (ルビ:ボールをめっちゃめちゃ投げる)!」
「フハハその顔をボコボコにしてぐえーっ!!」
 ずびすばばしべこん!!
「……」
「ふっ。正義は、勝ちます!!」
「どこからどう見ても正義には見えないのだが」
 やっぱりツッコミを抑えきれなかったヨハンであった。そしてムルヘルベルといえば、
「ヨハン……オヌシは変われ、変われなかったワガハイの代わりに……! がくり」
 何だかものすごい勢いでボールを受けて砂浜に突っ伏してしまうのであった。が栗、まで、口に出すあたり余裕がありそうな気がするが、突っ込んだら負けの気がする。
「……あ、奢りの支払いは頼むのだ。……がくり」
「いや、託されても困るが。挑発した分は責任もって受けてくださいよ」
 まぁ、そのうえで沈められているのは哀れといいますか……。と、生暖かい目で見つめていたヨハンであったが、残された言葉にわずかにぎょっとするのであった。
「……」
「……」
 後退しようとしていたヨハンの上にも影が差す。
「ふっふっふ。あとはヨハンさん一人ですよ~? もう誰も助けてくれませんよ~?」
「おい、正義の味方」
 じり、と折り合いがボールを構えたままヨハンのほうににじり寄る。
 ヨハンもまた、自身の影から無数の黒い刃を準備して、来た球を串刺しにしようと待ち受ける。
「当たらなければ倒れることは無……いや数が多いな??」
「小細工無用!! 行きますよ!! 力こそ……パワー!!!!」
 そして今まさに、筋肉と魔法、その戦いの火ぶたが、斬って落とされた……!!

「……結果はやる前から分かっていたというか」
 そうして二人目の敗者が、砂浜に転がることになっていったという。
「わーい。勝っても負けても楽しいですね! スイーツを食べにいきましょー♪」
「うむうむ。運動の後の甘いものは最高であるからな。それが奢りであるならばなおのこと」
 わーい。と、女の子らしくはしゃぐ織愛に、なぜか自分も勝者組のような口ぶりで同意するムルヘルベル。
「ムーくんは、何にします?」
「そうであるな。ワガハイは……」
「ああ……奢りの支払いまで託すなよ、あの賢者……」
 ばたり。
 地に伏したヨハンのつぶやきを聞くものは、いなかった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フラム・フレイ

勝敗お任せ
【眠りの】西

僕たちも負けられませんよディアル。
相手が女だからといって手加減はしません。
僕はもちろん全力でUCを使います。
僕は暑いのも動くのも何もかも苦手ですから。

使うUCはエレメンタル・ファンタジアです。
属性は水にしましょうか。
涼しいですし。
自然現象は突風で。

水の突風でしたら津波も同然です。
ビーチボールをそのまま飲み込みましょう。
食らえ!エレメンタル・ファンタジア!

負けたらとても悔しがります。
僕達が負けた……?
負けるわけないじゃないですか。まだやりますよ。
準備は良いですか?

勝ったら大喜びをします。
勝ちましたね。
メールが何かを奢ってくれるかもしれません。
僕はかき氷が食べたいです。


カルパ・メルカ
勝敗お任せ
【眠りの】東

ほほう、羽目を外しても良いとな
えっ本当に?やり過ぎると戦後に禍根を残したりしません?大丈夫?

おーけい、やっこさんも本気みたいだし
何より早々に勝負を決めないとメルちゃんさんの身が危うい感じだし
私も念動パワー全開で頑張りませう
手が届かない時にボールをこっそり遠隔操作したり
サーブ時に推力を上乗せしたり
『萍』による多段ジャンプからの超高角必殺スパイクを叩き込んだりするのだ

いや大人げないのはお互い様と言うかむしろ男衆の方がズルくない?
一応こっちはちゃんと自分の足でボールを追ってんだぞ

いやー良い汗かいたわーって待ってまだやる気なの?
このまま続けると私そろそろ干乾びそうなんですけど!


メール・ラメール
〇勝敗お任せ
【眠りの】東

何やっても許されるって聞いた、全力でいくわよ
負けたらなんか奢らされたりしそうだし、ぜったい勝つ

ディアルくんのキャラクターを(ボールの物理攻撃で)狙って数を減らしちゃうぞ(はーと)
UCでなんかうまいこと跳ねたボールが跳弾してトリプルCとか決める予定だから
お陰様でちょっと血とか吐いてるけど大丈夫☆
勝つためだったら血液をかなぐり捨てても構わない、勝負の世界は非情なの
ちょっとくらくらしてきた気がするけど気のせいだよね!
津波とか大人げないとかじゃないよね!?ビーチバレーのルールってなんだっけえ!?

勝ったらハイタッチしてわーい
負けたら?勝つまでやるわ
お財布に大打撃受けそうだもの!


ディアル・ハイペリオン

勝敗お任せ
【眠りの】西

メルちゃん&カルパさん組対フラムさん&俺組。
バレーは高さだからこっちが圧倒的に有利のはず!
と思ったらUCであっさり高さに対応されるのであった。
大人げない!

こっちもUCを使って対抗しよう。
バトルキャラクターズでゲームキャラクターを出して、
こちらの手の届かないところを担当させよう。
頑張れゲームキャラクター君、勝利は君の手にかかっている。
UCで吹き飛ばされても頑張るんだー。

よし、良く運動したし終わり……え、勝つまでやる?
お互い勝つまでやるから終わらないパターンだね、これ。
体力が尽きてギブアップするまで頑張ってバレーだ。
メルちゃんからのかき氷はありがたくいただくよ。



「ほほう、羽目を外しても良いとな」
 カルパ・メルカ(被験体七七號・f04679)がとっても面白そうなことを考えた、みたいな声音で言った。
「……えっ本当に? やり過ぎると戦後に禍根を残したりしません? 大丈夫?」
 そして一瞬で若干不安そうな顔になった。多分これは「こんな悪いことをしちゃうぞ~」と言いながら、実行に移すことはできないというあれかもしれない。と、思ったか思わなかったか。カルパの言葉を後押しするように、メール・ラメール(砂糖と香辛料・f05874)は重々しく、頷いた。
「何やっても許されるって聞いた、全力でいくわよ」
 いつもの彼女から見れば、なんだか随分と真剣である。闘気が滲み出るその表情に、カルパは一瞬押し黙るも、
「負けたらなんか奢らされたりしそうだし、ぜったい勝つ」
「わかりました。彼らの好きにはさせません」
 ついでのメールの音場に。決意を新たにするのであった。
「……僕たちも負けられませんよディアル。相手が女だからといって手加減はしません」
 その闘気を肌で感じ取って、フラム・フレイ(黒煙・f14545)は気だるげにそう言って息をついた。その様子にディアル・ハイペリオン(キマイラのバトルゲーマー・f10006)がおかしげに笑う。
「大丈夫大丈夫、バレーは高さだからこっちが圧倒的に有利のはず! だから、楽しょ……」
「おーけい」
 ばしん!
 と、ビーチボールにはあるまじき音を叩きだし、ディアルがすべて言い終える前にボールがはじけた。ディアルの頬をえぐるように通過して、砂浜に落ちる。
「やっこさんも本気みたいだし、何より早々に勝負を決めないとメルちゃんさんの身が危うい感じだし……。私も念動パワー全開で頑張りませう」
「ねえ、それ、サーブ打った後にいうことじゃないよな?」
 ディアルの言葉に、いましがたボールを打ったばかりのカルパがそう? なんて首を傾げる。
「戦いはもう、始まっているということなのよね」
 それをあっさり、メールが言うので、だったら……とディアルも戦闘態勢に移る。
「だったらもう一回……この高さだから、圧倒的有利のはず!」
 ドーン、と前方に出てブロックの様子のディアル。その後ろでは、
「僕は動きませんよ。暑いのも動くのも何もかも苦手ですから。とはいえ働かないとは言っていません」
 フラムが面倒くさそうに言いながらも、全力で魔法を使用する。働く、という意味合いもあるが、使う自然現象は……、
「うん、これで少しは涼しくなったでしょう」
 水の属性を含んだ突風がコートの中に吹き荒れる。風と水の涼しさで少しはこの暑さも和らぐだろうとフラムは満足げである。ちなみにもちろん突風はメール達には向かい風になって吹く。当然のことである。
「ちょっとそれカワイくなくない!? ボールが押し戻されちゃうんだけど!」
 と、いうわけで自然とコートのボールは女性陣のほうへと流れて行く。声を上げるメールに、カルパが一つ頷いて、
「大丈夫、任せてください」
「きゃッ。カルパちゃん頼りになる……!」
 頼もしく言ったカルパが、ぽんと飛び上がった。足元に気を付けて……と、注意しながらもまるで空中を蹴るように空を駆けあがっていく。
 空中を飛んでいるようにみえるが、実際には足場を作り、それを蹴ることによって上昇して行っている。
「……させませんよ」
「それはこちらの台詞、です」
 フラムが察して、風によって進路を妨害しようとするが、それにボールを遠隔操作することによってカルパは対応して、
「えいっ!!!」
 ボールをその手に。超高角必殺スパイクを叩き込んだ!
「く……っ」
「カルパさん、大人げない!」
「いや大人げないのはお互い様と言うかむしろ男衆の方がズルくない? 一応こっちはちゃんと自分の足でボールを追ってんだぞ」
 ディアルが視線を送り、フラムが声を上げると、カルパはじろりと半眼で二人のほうを半眼でにらむ。
「ふんふんふーん。そっちがその気なら、こっちも対抗しよう」
 その視線を受けて、何のことでしょうって顔でちょっとそっぽを向きながら、鼻歌交じりでディアルは片手を上げた。
「おいで! 俺の最強ゲームキャラクター君たち!」
 ゲームキャラクターをわらわらとディアルは召喚する。こちらの手の届かないところを担当させようという魂胆である。
「頑張れゲームキャラクター君、勝利は君の手にかかっているっ」
 わらわらとコートに散っていくゲームキャラクターたちと、何やら得意げな顔をしているディアルに、メールはふーん。と腰に手を当てて首を傾げた。
「そんなにいうなら、アタシだって本気を出しちゃうぞ☆ ……っと(はーと)」
「かっこはーとって、口に出して言うのはどうなんですか」
「かっことじがついてないよねー」
「ええい、うるさいのよね☆ この二人は!」
 くぁっ。という感じで、けれどもポーズはかわいくポーズを決める。
「とっておきの思いをさせてあげるから、目を離さないで、見ていてね?」
 そのままアタック! アタック! アタック!
 メールの攻撃ボールが、次々にディアルの召喚したゲームキャラクターをなぎ倒していく!
 攻撃が当たったボールが跳ね返り、そしてさらにそれを打ち込んでばったばったとわんこそばのようになぎ倒していく!
「くっ。みんな。メルちゃんに吹き飛ばされても頑張るんだー」
「ちょこまか逃げるディアルくんはカワイクないね! 食べちゃいましょう、イタダキマス! 勝つためだったら血液をかなぐり捨てても構わない、勝負の世界は非情なの!」
「……っ、フラムさん、フラムさん!!」
「いけない、このままだと本当にメルちゃんさんの身が……!」
 キャラクターを盾に逃げ込もうとするディアルに、メールが逃がすまいとどんどんキャラクターをなぎ倒していく。何気にメールは自分の血液を代償にしているので、どんどん顔色がさらに悪くなっていく。お陰様でちょっと血とか吐いてるけど大丈夫☆ なんて愛まで余裕っぽくポーズは決めているけれど……、
「ちょっとくらくらしてきた気がするけど気のせいだよね!」
「だ、大丈夫じゃないですよ。ないですから……!」
「ええと……」
 物凄い混沌だ。声を上げるカルパに、フラムがうん、とまずは考え込み、
「つまり、こういうことです。……水の突風でしたら津波も同然です」
「いや、どういうことだよ、それ……?」
「つまり、ビーチボールをそのまま飲み込みましょう。……食らえ! エレメンタル・ファンタジア!」
 ごごごごごごごごご。
 どこからともなく……いや、海からか。物凄い地響きのような音が聞こえる……。
 そしてそれは、波となって海面を持ち上げていき……、
「いや、津波とか大人げないとかじゃないよね!? ビーチバレーのルールってなんだっけえ!?」
 ざばーん!!
 そしてそれは、コートと一緒にメールも……というか、四人の身体を飲み込んで、どこかへと彼らを流していくのであった……。

「ふ……っ。勝ちましたね。メールが何かを奢ってくれるかもしれません。僕はかき氷が食べたいです」
 そして。
 ばんざーい、と、じゃ間わざとらしそうに両手を広げて見せるフラムに、がっくりと砂浜に膝をつくメール。それをのんびり眺めているカルパとディアルというなんだか見事な別れ方をするチームであった。
「こんな……。アタシが負けるなんて……!」
「いやー良い汗かいたわー」
「メルちゃんからのかき氷はありがたくいただくよ。楽しみだなあ。よし、そういうわけで良く運動したし終わり……」
 クールダウンします? なんて、軽い運動を始めるカルパの隣で、うんうん、とディアルも頷いている。その声を、
「……こうなったら勝つまでやるわ。お財布に大打撃受けそうだもの!」
 制したのは、メールの決意に満ちた声であった。
「って待ってまだやる気なの? このまま続けると私そろそろ干乾びそうなんですけど!」
「え、勝つまでやる? お互い勝つまでやるから終わらないパターンだね、これ……」
 ええ。という、カルパとディアルの視線もなんのその。
「やるわ。やるのよ。そう。コテンパンにするまで、アタシの夏は終わらなわ!!」
「ふうん? いいですよ。僕たちが負けるわけないじゃないですか。まだやりますよ。ディアル、準備は良いですか? 今度も完膚なきまでにやっつけます」
 その言葉に、何か思うところがあったのか。フラムもまたやる気満々の表情で、ゆらりと自陣に戻っていく。それで、
「……体力が尽きてギブアップするまで頑張ってバレーだ」
 ぽつり。呟いたディアルの言葉に、小さくカルパも頷くのであった……。
 頑張れきっと、いつかは勝てる。
 そのあとフラムが、「今度は勝ちますもう一回」とか言わない限りはおうちに帰れる……はずだ、たぶん!
 ほんと……いつになるかは、わからないけれど。そんな日もあるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月12日


挿絵イラスト