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迷宮災厄戦②〜アリスさんを助けちゃおう!

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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「みんなー集まってくれてありがとー!」
 君達にお礼を言ったレティエル・フォルクエイン(オラトリオのサウンドソルジャー・f15293)は、アリスラビリンスの世界で、オウガ、猟書家、猟兵による三つ巴の大戦争が起こっていることを明かした。
「それで、みんなにお願いしたいのは、この戦争の戦場の一つに行ってあるオウガさんをやっつけて来てもらいたいんだよ」
 何でもオウガ・オリジンが捕まっていた迷宮のような図書館の国では現在、「オウガの大軍団」が、他の世界から「アリス」を大量に召喚する儀式を行っているのだという。
「このままだと、召喚されたアリスさん達がオウガ・オリジンさんのご飯にされちゃう」
 それを妨げるのには、召喚儀式の首謀者であるオウガを暗殺する必要がある、とそう言うことだ。
「儀式の為にたくさんのオウガさんが集まってるから、全部をやっつけるのはきっと無理があるもんね」
 暗殺を成功させるには、オウガの群れを潜り抜け、司令官に素早く接近するかがカギとなるだろう。
「みんなにやっつけてもらいたいオウガさんは、メガトンキング・ネイキッドさん」
 所謂裸の王様で、パンツと王冠、そしてマントしか身に着けていない姿は暗殺してくれと言わんがばかりである気もする。もっとも、290cmの長身と比喩でなく文字通り100万tの破壊力を誇るパンチを放てるオウガがそれをやすやすと許せばの話だが。
「強者を更なる剛力でやっつけるのも好きらしいから、そこをうまくつけたら――」
 釣り出すことも可能かもしれない。もっとも、配下にアリスをじっくり嬲らせ、その様を眺めるのを好むオウガでもあるので、周辺のオウガを嗾けてくることも十分考えられるが。
「召喚儀式の中心になってるオウガさんをやっつけられれば、儀式の規模は小さくなる筈」
 【Q】の成功により、敵の陣容が把握しやすい位置を事前に確保できたことで、その効果も上がっており、首謀者の暗殺には確かな意味がある。
「アリスさんをご飯にさせちゃうわけにはいかないし、レティちゃんもしっかりサポートするから、どうかよろしくね」
 ぺこりと頭を下げると、グリモア猟兵の少女はそのまま君たちを送り出すのであった。


聖山 葵
 ついに始まりましたね、迷宮災厄戦。

 と言う訳で、今回はアリス召喚儀式の首謀者を暗殺していただくお話となっております。首謀者のオウガ暗殺し、儀式の阻止に貢献しましょう。

 また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。

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 プレイングボーナス……オウガの群れを潜り抜け、司令官に素早く接近する。
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 では、ご参加お待ちしておりますね?
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第1章 ボス戦 『メガトンキング・ネイキッド』

POW   :    メガトンキングドロップ
【天高く弾き飛ばすかちあげボディアッパー】が命中した対象に対し、高威力高命中の【上空でパワーボムの体勢に捕え落下叩きつけ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    メガトンパンチ
【常軌を逸した筋力・体重を乗せた拳】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    大王爆裂キック
【視線】を向けた対象に、【えげつないスピード・破壊力のミドルキック】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はファイール・ティンプレートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イネス・オルティス
そうね”野生の勘”や”戦闘知識”で手薄なところを察知して
【薄衣甲冑覚醒】で高速移動の”ダッシュ”をで突破しましょう

オウガの司令官を見つけたら”怪力”任せに”捨て身の一撃”で
遠距離から衝撃波を打ち込みましょう
パワー自慢か、私もそこそこ怪力よ

まあ、敵の攻撃は”オーラ防御”や”武器受け”で防げばいいわ
それに”激痛耐性”もあるしね
ビキニアーマーの女戦士を舐めない事ね

アドリブ・絡み可 ””内技能


アトシュ・スカーレット
他猟兵さんとの共闘、アドリブ大歓迎

『アリス』をたくさん呼ぶのか…!?
…なるほど、暗殺か
なら、あれやろ!

【変化術・三身式】で隼に変身するよ!
上空から【目立たない】ように【視力】で【索敵】するね
発見できたら他の人に知らせて、猫に変身してからオウガの間を【闇に紛れる】ように【残像】が見える速度で【ダッシュ】で駆け抜けるよ

司令官に接近できたらUCを解除してTyrfingを神器化している指先から取り出して【先制攻撃】を試みるよ!

攻撃は剣に宿る腐敗の【呪詛】を強化して【フェイント】を織り混ぜつつ、【2回攻撃】と【マヒ攻撃】するよ!

【見切り】で攻撃を躱せるように心がけるね
可能なら【カウンター】も考えるね


フィーナ・シェフィールド
ほぼ裸の男…うぅ、ちょっとあんまり近づきたくない感じ…
(男の人はちょっぴり苦手)

ここはひとつ、暗殺に向かう方を援護する方向で行動しましょう。

「心に響く、黄金の旋律を!」
首謀者に接近される方たちとは反対側で、距離をとって黄金のグランドピアノを召喚。
ツウィリングスモーントも使って戦場全体に響き渡るように【未完成協奏曲】を奏でます!

首謀者だけでなく、儀式中のオウガも一時中断するくらいの圧倒的な演奏で注意を惹きつけ、他の猟兵のみなさんが接近する時間を稼ぎますね。

演奏妨害してくる可能性もありますが、オーラ・モーントシャインを纏ったシュッツエンゲルを展開して結界を形成、ギリギリまで攻撃を受け流しましょう。


クロノ・ライム
このまま沢山のアリスたちが召喚されたら大変なことになってしまいます!
なんとか防がなければ……

まず、「バウンドボディ」で液体状のバウンドモードになり、オウガの群れの隙間をうまくすり抜けて司令官に近づこうと思います。
メガトンパンチを警戒して、あまり近づきすぎないようにし、丁度いい場所に移動できたら属性攻撃で氷の全力魔法をぶつけたいと思います。
裸だからきっと冷たいのは効果が高いと思うんです。
近づいてきたら一応メイスで戦うこともできますが、それは最終手段です。とどめが刺せそうならという感じですね。
基本的には距離を保って魔法を使うようにしていきます。



「『アリス』をたくさん呼ぶのか……!?」
 転送され、本棚の切れ目に見えたのは、蠢くオウガ達。アトシュ・スカーレット(銀目の放浪者・f00811)の視界に入るオウガの群れはグリモア猟兵の説明が真実であるとするのに充分だった。
「このまま沢山のアリスたちが召喚されたら大変なことになってしまいます!」
 座して見ていていいような状況でないのは動揺に転送されてきたクロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)にもわかる。
「なんとか防がなければ……」
 実際、阻止の為の暗殺が目的でクロノ達は転送されてきたわけであり、だからこそ召喚儀式の首謀者を仕留めなくてはいけないのだが、迷宮のような図書館を埋めるオウガ達が猟兵達の行く手には群れており。
「ほぼ裸の男……うぅ、ちょっとあんまり近づきたくない感じ……」
 別の理由で足を止められている猟兵も一人存在していた。まぁ、男の人はちょっぴり苦手なフィーナ・シェフィールド(天上の演奏家・f22932)からしてみると、標的が悪かったのであろう。
「ここはひとつ、暗殺に向かう方を援護する方向で行動しましょう」
 と方針を定めると、待つ必要もなかった。
「そうね、この状況だと――」
 野生の勘も頼りにしつつ戦闘に関する知識を元に突破するのに適した、手薄なところをイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は探し始めていたし。
「……なるほど、暗殺か。なら、あれやろ!」
 何か思いついた様子のアトシュは、顔を上げるなりすぐさま行動に移ったのだから。
「姿は変幻自在! ……なーんてね!」
 おどけつつ隼へと変じたアトシュが空へと飛び立ち。
「あの辺りかしら。今、伝統の鎧を依り代に伝説再誕――さぁ、突撃よ」
 突破口を見つけたらしいイネスもビキニアーマーの神のオーラを纏うと地上すれすれを飛ぶかの如く走り出す。
「なんだ?」
「侵入」
 空を飛ぶアトシュはともかく、手薄なところを選んでいるとはいえ敵陣に接近すれば流石にオウガ達もイネスの存在に気づくが。
「心に響く、黄金の旋律を!」
「っ」
「なっ」
 暗殺を試みる仲間達とは反対の方向に回り込んでいたフィーナが黄金のグランドピアノを召喚、演奏を始めると迎撃や侵入の阻止に動こうとしていたオウガ達の足が止まり。
「何だ、この曲は」
「こころ、に」
 流れ出した演奏を耳にしたオウガ達は足だけでなく手間で止めてフィーナの演奏に聞き入りだす。
「これなら、なんとか行けそうですね」
 そんな聴衆と化したオウガの隙間をバウンドモードに変えた自身の身体で潜り抜けながら、クロノは群れの奥へと突き進む。
「使えぬ僕どもめ」
 配下が演奏とその感動に心奪われ無力枷れつつあるさなか、本来であればふがいない部下達にそう吐き捨てる筈だった裸の王様ことメガトンキング・ネイキッドは、憤怒の表情を無理やり歪めたような笑みを張り付け、演奏を続けるフィーナを見ていた。
「ぐうっ、こしゃ、くな」
 怒ってはいるのだ。それにマントを翻しフィーナへ背を向け、自身だけでも距離を詰めてくる猟兵達迎撃態勢を取るべきだというのに流れてくる旋律に湧き上がる感動がメガトンキングの動きを鈍らせ、足を迷宮の床に縫い付ける。
「居た」
 ままならぬ裸の王は空を飛ぶアトシュにも発見され、狙うべき敵を見つけたアトシュはすぐに降下を始める。直接攻撃するのではなく、味方へ敵の位置を伝えるために。
「そう、助かったわ」
 先に接触したのは、高速で移動しているものの位置の分かりやすかったイネスであり。
「方角はあってるのよね」
 とだけ確認すると、巨大生物の牙か爪らしきものを穂先に使った槍を振りかぶり。
「もう一人に連絡をお願いできるかしら? それと、大丈夫の様なら合図とか貰えるとありがたいわね」
 巻き込まれないようにとイネスの伝言を受けたアトシュは再び空へと舞い上がる。
「味方が攻撃を? わかりました」
 猟兵達にとって幸いだったのはクロノがメガトンキングの攻撃を警戒して近づきすぎないようにしていたことだろう。クロノに出会い伝言を伝えたアトシュが隼の姿ままで空に円を描くと。
「他所そうね。さて……パワー自慢か、私もそこそこ怪力よ」
 ためらう理由もなくなったイネスが槍を大きく振るい。
「ぎゃああっ」
「があっ」
 不幸にも放たれた衝撃波の軌道上に居たオウガ達が演奏に聞き惚れて回避すらままならないままに巻き込まれ、吹き飛ぶ。
「ぐ、おっ」
 その勢いは結果的に肉の盾となったオウガの群れを貫いて裸の王の元にも届き。
「ビキニアーマーの女戦士を舐めない事ね、それと――」
 衝撃波が掃除しオウガの群れに空いた穴を貫き飛んで行く氷の魔法を、仲間の攻撃をイネスは眺めてから降りぬいた槍を構え直した。
「おのれ」
「よくもっ」
 ダメージを受けて我に返ったのか、衝撃波に生き残ったオウガ達が向かってきていたのだ。
「こっちは、引き受けるわ。だから――」
 だが、イネスの振るった槍が攻撃をはじき散らし、返す一突きがオウガの身体を突き抜ける。次の魔法を放とうとするクロノのことも、猫に変身したかと思えば闇に紛れる様に骸の海へ還りかけたオウガの死体の影を残像を帯び、縫うように駆け抜けてゆくアトシュのことも、もうイネスは見ない。
「まだ、大丈夫ですよね」
 かわりにアトシュの姿を目で追うことになったのは、クロノだった。さすがに自身の魔法に味方を巻き込むわけにはいかない。
「最終手段のつもりでしたが」
 呟きつつメイスの感触を確かめたのは、それを使う可能性を察したからであろう、もっとも。
「ぬううっ、おのれぇっ」
 裸だからきっと冷たいのは効果が高いと思うんです、という予測からクロノのチョイスした氷の魔法にさらされた裸の王は敵の術者の悩みに気づくどころではなかった。部下が役に立たず、自身も動きを阻害されたところで立て続けに攻撃を受けていたのだ。拙い状況であることは演奏の感動で鈍った思考でも理解できていた。
「わしが倒されては、儀式が」
 懸念の言葉が最後まで続くより早く、いつの間にか肉薄していた猫が、メガトンキングの視界内で人へと変わる。
「な」
 双剣型の神器を手にしたアトシュは驚きの声を漏らす標的めがけて斬りかかり。
「ぐっ、う?」
 主の意思に逆らう身体を無理やり動かして倒れるように裸の王は斬撃を躱そうとするも、先制攻撃となったそれはフェイント。
「残念っ」
「があっ」
 倒れ込んで無防備になった身体をアトシュの呪詛を帯びた刃が連続で刻み。
「ぬぅ、ま、ぐっ、これは痺」
 身を起こそうとしたメガトンキングの動きが相手をマヒさせることを狙った斬撃の効果によって止まり。
「ふぅ、ようやく追いつけましたよ」
 その声がクロノのものであることすら知覚出来ぬまま、メイスの一撃を頭部に受けて裸の王は息絶える。
「終わったようですね」
 シュッツエンゲルを用いたバリアの中、演奏を続けていたフィーナが鍵盤をたたく指を止めたのは、遠目に離脱しようとするクロノ達が見えたから。演奏が止まったことで我に返ったオウガ達がフィーナへ殺到するよりも早く、転送によってフィーナの身体は戦場から消え。猟兵達が消えた戦場に残されたのは、召喚儀式の首謀者が討たれたという事実だけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月03日


挿絵イラスト