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迷宮災厄戦③〜刹那か永遠の眠り

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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「アリスラビリンスでオウガ・オリジンが……というかオブリビオンが活発になってきて、開戦の合図になっているみたいなんだよね。」
 グリモア猟兵、ティモシーがアリスラビリンスに現れたオウガ・オリジンを投影する。
「それで、他のオウガ――猟書家を残したままオウガ・オリジンを倒しちゃうと、その猟書家はどこかの世界に行く……。」

「まぁ、オウガ・オリジンと猟書家をどういう順番で倒すか……の前に、道を開くために何箇所かでオウガを減らさないとダメなんだよね。」
 投影していたオウガ・オリジンを引っ込めて、戦場となるマップを投影しなおすグリモア猟兵。
「今回の相手は、夢喰いクラゲ……人を寝かしつけて、そのまま生命力を吸い尽くすオブリビオンだね。」
 本来は主食とする夢を得れば開放するようだが、戦争の影響で変異したのかも知れない。
「それで、この戦場に出てくるオブリビオンは変異が少なからずあるんだけど……この一帯は、頭部が枕としてすごいグレードアップしているんだ……」
 恐れおののく顔で、変異の内容を告げるグリモア猟兵。……寝不足や疲れた人でもないのに寝かしつけようとする枕に捕まれば、まず起き上がることはできないだろう。
「だから、逆に対処さえすれば打ち勝てる……はず、なんだ。」
 自信がないのは、具体的な対処が思いつかないせいか。

「ちょっと厳しい戦いかも知れないけど、よろしくお願いするね……?」
 対処が曖昧なためか、少し申し訳なさそうな表情をしつつ。クラゲが大量発生している一角に、転送ゲートを開く……。


唐傘
 はじめての方ははじめまして。唐傘です。
 アリスラビリンスの戦争、『不気味な身体部位』を移植されたオウガとの戦闘です。
 不気味かどうかは別として、強い睡魔を伴う枕――じみたオブリビオンとの戦いとなります。
 十分に睡眠を取っても催眠を促すため、軽度の対処としては眠気覚ましを摂りつつ戦う必要があります。
(中級や上級の、有効な対処であれば有効度に応じてプレイングボーナスが派生します)
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第1章 集団戦 『夢喰いクラゲ』

POW   :    おやすみなさい
いま戦っている対象に有効な【暗闇と、心地よい明かり】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    良い夢を
【頭部から眠りを誘う香り】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    気持ちよく眠って
【両手】から【気持ちいい振動】を放ち、【マッサージ】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春霞・遙
うわ、オブリビオンでなかったら味方に欲しい効能効果ですね。
でも戦争中寝てられないですし……。

【紙片鋭刃】を使用し、折り紙で折った紙飛行機を投げたり手裏剣で敵を斬ることで攻撃。
普段は手裏剣や紙飛行機など投げてから発動したり持ち手のある作品を使用しているけれども今回は折り紙全体に【紙片鋭刃】の効果を持たせた手裏剣を握ったままにして、自分の手の切れる痛みで眠らないようにします。
どうしても耐えられなさそうなら、折り紙の作品と呼んでいいのかわからないけれどもぺらの折り紙を握り潰して無理やり目を覚まします。



「うわ……オブリビオンでなかったら、味方に欲しい効果効能ですね……。」
 転送されてすぐ、眠気を――あるいは枕に顔を埋めたい衝動を抑える、春霞・遙(f09880)。
 夢を捕食されたり起き上がれなくなったり、はオブリビオンに由来する性質としても。強い睡眠導入効果は、寝付けない日には恋しくなるだろう。
「でも、戦争中に寝るほど、命知らずではないですよ……。」
 手近なキノコに隠れつつも、折り紙で手裏剣や紙飛行機を作る春霞――。
 しかし、作った折り紙の全ては投げず、手裏剣の1つは手に持っている。

「ひらひらと風に飛ぶ薄く弱い刃、鋭く軽く真っ直ぐに裂け――」
 紙飛行機がかすった、あるいは手裏剣が刺さった夢喰いクラゲがどんどん切り裂かれていく。
 そして攻撃に気付いたらしい夢喰いクラゲたちが、反撃として暗闇を、そしてロウソクのようなほのかな明かりを召喚し、春霞の周囲を囲む――しかし、彼女に襲い来る睡魔は、眠らせることができない。
 眠らずに攻撃を続ける春霞だが、飛ばしている紙飛行機には赤いシミが少なからず存在しており――自分を傷つけた痛みで起きている事が伺える。
「私は、まだ、倒れるわけには、いかないん、ですよ……!」
 徐々に数を減らす夢喰いクラゲたち。春霞が自らを傷付けてまで攻撃に専念する効果はあるようだ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
あー、いい匂い……じゃなくて!! まずいまずい普段取らないカフェイン取って、目をしぱしぱさせて辛いガムでも噛みますか。

うわっ清涼感強い。鼻まですーすーする……なんか酸素普段より肺に入ってくるなぁ。肺までミントに侵食されて……
寝れないなこれ。すーすーする。寒い。
(尚これで駄目なら最終手段でハッカ油を全身に塗りたくる。寒くてたぶんしにたくなる。)

UC発動。念動力操作。必要なら高速詠唱でさらに加速させ突進させる。
爆音で土煙上げるスーパーカーは猛烈にうるさい。これやってるの自分だけどな。さらに眠くなくなった。

……依頼終わった後もしばらく目が冴えてそうなんだけど。大丈夫かこれ?



「あー、いい匂い……ラベンダーの睡眠導入効果かなぁ……」
 目を閉じ、周囲の匂いを感じる鈴木・志乃(f12101)。このまま眠れそうな――
「って寝ちゃダメだ! まずいまずい!!」
 慌てて、眠気対策を開封する鈴木――持ち込んだ対処は、カフェインのタブレットとミント配合のガム。
 まずタブレットを頬張って噛んで、項垂れる。口直しらしいお茶を飲んで、更に悶絶するが……きっと、眠気覚ましとしては即効性と遅効性で効くのだろう。
「うー、戦闘に集中できない……。ガムでも噛んでリフレッシュしよう……。」
 ガムを噛んでヒーローカーに搭乗する鈴木……だが、発車前にハンドルにもたれかかってしまう。
「清涼感、強すぎる……っていうか、鼻から肺まで広がってるよね、酸素が多く入ってる……。」
 とはいえ、居眠り運転よりはマシだろう。

 エンジンをかけ、さらに念動力で推進力を増したヒーローカーを暴走させ――運の悪い夢喰いクラゲたちが、吹き飛ばされたり引き潰されたりして、一度に数を減らした。
「うーん……エンジン音がうるさすぎて、眠れない気がするなぁ……。」
 念動力で動かすので、車の小回りを無視した軌道を描きつつ。エンジン併用の高威力の突進で夢喰いクラゲたちを吹き飛ばしていくが……その数は、土煙に埋もれて把握できない。
 ……いや、夢喰いクラゲたちも、土煙のせいで鈴木の正確な位置を把握できていないようだ。
 迎撃しようと構える夢喰いクラゲも正確には狙えず、逃げようとする個体も暴走カーの速度には追いつけず……順調に、数を減らしていく。

「クラゲの気配がしない、かな……? ……戦闘終わっても、眠気が取れなさそうなんだけど。まだスースーしてる……。」
 近くの夢喰いクラゲを退治しきったのか、あるいは鈴木のもとから逃げたのか。オブリビオンの気配はしないが――同時に、夜に睡魔が来てくれそうな気配も、ない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

……ヤベェなこれ。
オブリビオンじゃなかったらお持ち帰りしてぇ。
まぁ無理だろうから……
目覚まし役を用意するかねぇ。
本当はアイツに頼りたくないけどさ……
だってあの珍獣、自分から【可愛い相棒】って名乗るのはどうなのさ?
愚痴っててもしょうがないし、さっさと呼び出して説明しとく。

まぁ、やる事は簡単さ。
アタシらひとりと一匹は、お互い『衝撃波』が使える。
だからどっちかが眠ったら、
起きてる奴がクラゲもろとも『衝撃波』で寝た奴を吹っ飛ばす!
衝撃と痛みで目が覚めるはずさ。ついでに敵も倒せるしな……
ってオイ。なんでアタシが起きたら変身してるんだよ。
因果律操作しろとまでは言わなかったろ!?



「やべぇなこれ……オブリビオンじゃなかったら、お持ち帰りしてぇ……。」
 安眠効果を羨ましそうに見る2人目は、数宮・多喜(f03004)。
「まぁ、無理だよな……。安眠通り越して永眠しそうだし……。しょうがないけど、アイツに頼るかなぁ……。」
「そんな、多喜ちゃんが他の誰かを頼るの!?」
「いや、お前を頼るんだけど……自分で『可愛い相棒』って言うお前を信じていいのか……?」
 まぁ他の手がないから信じるんだけど、と諦めつつも、敵の情報と起こしてほしい旨を説明する。
「……なるほど、つまり多喜ちゃんより多く倒せば魔法少女として正式契約してくれるって事だね!」
「ならねぇよ!? なに、隙あらば魔法少女に仕立てようとしてるんだよ!!」

 それぞれ、付かず離れずの距離で移動する数宮と神獣。接近される前にそれぞれが衝撃波で地道にダメージは与えるが、どちらの視野も180度に満たないのでどうしても死角は生まれる。
「あ、マッサージチェアーみたいで気持ちいい……」
「って、お前が先にやられるのかよ!」
 神獣とクラゲをまとめて衝撃波で吹き飛ばす数宮、相棒は衝撃で起きたらしい。
「全く、油断も隙も、あった、もん、じゃ……」
 不意に襲い来る、肩叩きのような――しかし人の手より弱いが、的確にツボを刺激してくる振動。そして呼び起こされる、普段から積もり積もった疲労……。
「って多喜ちゃん起きて!」
 ビンタのような衝撃で目を覚ます――が、起こしてもらったお礼より気になる事があった。
「……オイ。なんでアタシが起きたら変身してるんだよ。」
「え、元々その格好だったよ?」
「しらばっくれるんじゃねー! 因果律操作しただろー!」
 ……その後しばらく、衝撃波の殴り合いの巻き添えでかなりの夢喰いクラゲが散っていったが、殴り合いの当事者たちはそれどころではないのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可

戦場で眠るのは間違いなく致命的。無理矢理でも良いので何とか目を覚まして、この戦場を乗り越えるとしましょう

武器として使っている鎖のうち一本を自身の腕に突き刺してその痛みで眼を覚ますようにする
睡魔を与える効果がある種の呪詛とすれば、マントの『呪詛耐性』も幾らか役に立つだろう

敵が暗闇を用意してくれるなら丁度良い
『暗視』で敵の位置を把握、『闇に紛れる』事で姿を隠し『目立たない』ように『忍び足』で接近
(クラゲの感覚がどうなっているかは不明だが)死角から不意をうって【斬獲せし真影の刃】を用いて『暗殺』
更に攻撃すると共に『生命力吸収』でダメージを回復しながら次の敵を倒しに行く



「戦場で眠るのは間違いなく致命的……。無理矢理でも良いので、何とか目を覚ますとしましょうか……。」
 転送されて早々、武器としている鎖の1本を自分の腕に突き刺すクロス・シュバルツ(f04034)。
「……もしくは、睡魔が呪詛の類なら、呪詛耐性でしのげるか……?」
 呪詛ではなく単に『強いだけの安眠効果』であれば呪詛耐性ではしのげないだろうが……呪詛でもそうでなくても、鎖を刺した腕の痛みで寝付くことは難しそうだ。

「ほんのり暗いが……他の猟兵を寝かせるためか?」
 夕暮れのような、暗いとはまだ言えないが光量の減った空間を忍び足で移動し――気付いたらしい夢喰いクラゲが、クロスを覆い隠すように闇を召喚する。
「丁度いい、暗視でこちらからは見えるが、闇に紛れた俺は見えないだろう……」
 更に気配を消して、夢喰いクラゲに近付くクロス。そっと黒剣を振り上げ、ユーベルコードを発動する――。
「その生命を斬獲する、真なる影の刃――」
 振り下ろされても、斬られたはずのクラゲは形を残し――しかし、その場に力なく崩れ落ちる。
「少し血の気が戻った、気がするが……まだ腕は痛いな……。いや、痛みのおかげで起きていると思えば、必要なんだが……。」
 ユーベルコードに生命力吸収も乗せていたクロスだが、傷は完全には癒えない――いや、完治は睡魔と隣り合わせなのだが。
「この調子で、次のクラゲも狙うか……。」
 所々に光は見えるが、暗視がないと手元すら見えないような――映画館かプラネタリウムを思わせる闇に紛れて、暗殺者は着実にオブリビオンを倒していく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

宇宙空間対応型・普通乗用車
いいよな枕。
ふかふかでお日様の匂いがして、
頭を沈めていると幸せな気分になってついついうたた寝してしまう…
なんて言うとでも思ったかこのクラゲ野郎!オレは車だぞ!?
枕に乗せる頭もなけりゃ!そもそも睡眠なんて機能自体存在しねぇ!
乗用車の労働環境舐めてんじゃねぇぞゴラァ!

てめぇらみたいな舐め腐ったクラゲ野郎は、
攻撃重視型穿孔機マシマシの【地中走行モード】で
そのふかふかの枕頭をズタズタのボロ雑巾みたいにしてやるぜぇ!

んで、暗闇と心地よい明かりで攻撃してくんだっけ?
そんなもんヘッドライトの強烈な明かりでブチ壊してやらぁ!
というか!そもそも!オレは眠れねぇって言ってんだろうがぁぁぁぁぁ!



「いいよな、枕。ふかふかでお日様の匂いがして、頭を沈めていると幸せな気分になってついついうたた寝してしまう……」
 寝具に思いを馳せる宇宙空間対応型・普通乗用車(f27614)――
「……なんて言うとでも思ったか、このクラゲ野郎!」
 ……思いを馳せていなかった。
「俺は車だぞ! 枕に乗せる頭もなけりゃ、睡眠なんて機能自体が存在しねぇ!」
 種族としてはウォーマシンのはずなので、寝ようと思えば眠れるのかも知れないが……彼にとっては、生物の睡眠ではなく、ただその場に停止した状態なのかも知れない。
「あー、労働環境舐めたクラゲ野郎にイライラしてきた!」

 夢喰いクラゲがあたりに暗闇を召喚し、海面のように揺らめく光をかすかに残す――深海をイメージして静寂を連想させようという発想だろうか。
「宇宙でも深海でも、俺は動けるし眠くならねぇぇ!」
 穿孔機を生やして――あるいは搭載した、工業車両じみた何かが――その正体は宇宙空間対応型なのだが――高速で駆け抜け、軌跡にボロ雑巾のような夢喰いクラゲを残す。
「眠れない! 俺には! 無駄だー!!」
 暗闇を切り裂くようにヘッドライトを点灯すると、目印のように夢喰いクラゲが集まるが――宇宙空間対応型の穿孔機に撃ち抜かれるか、速度で轢き潰されるか、いずれにせよ消滅の末路は同じだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月04日


挿絵イラスト