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迷宮災厄戦④〜すいーと・すいーと・あいすくりーむ(作者 つじ
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●身に纏いしもの
 アリスラビリンスにある『大きな愉快な仲間のいるところ』、その一角には、オウガの一体、『雪の女王』が待ち構えていた。
 雪と氷を操る力を持つ彼女は、この場所の特色を生かし、さらなる力を手に入れている。身に纏うのは愉快な仲間。雪の化身、黒き外套の死神達。
「アッ、やめてクダサイ、ジッパー開けないで! イヤーッ!!」
「やかましい! 大人しくしておれ!!」
 くすぐったーい、と悲鳴を上げる愉快な仲間を大きなきぐるみに変えて、黒い防寒具を着た雪だるまが、冷たい風を纏い始めた。

●雪だるまのきぐるみ
「というわけで、今回攻め込んで欲しい場所には、強化されたオウガが立ち塞がっているのだよ」
 集まった猟兵達に、八津崎・くくり(虫食む心音・f13839)が敵の情報を提示する。強化の方法は、その国の特色を生かしたもの。『大きな愉快な仲間のいるところ』、という名前がついているのは、もちろんそれだけの理由がある。
 この国を訪れた愉快な仲間は、なんと、『体が大きくなり、背中にチャックのついたきぐるみ化する』という不思議な変化に見舞われる。さらにこのチャックを開いて誰かが入り込むと、乗り込んだ人の戦闘力が数倍にパワーアップするというおまけ付きだ。
「今回の相手、雪の女王は、この方法で雪だるま型の愉快な仲間を着込んでいる。元々氷雪を扱う手合いだ、その出力が強化されていると見て間違いないだろう」
 単純に戦えば、苦戦は免れないだろう。しかし、と彼女は言葉を続ける。
「戦場があの国である以上、こちらも同じ手が使えるはずだと思わないかね?」
 あの場に居る愉快な仲間達――通称『ピーノくん』や、他の愉快な仲間である猟兵の手を借りれば、互角に渡り合う事もできるはず。
「『きぐるみ』状態で戦闘を行った場合、ダメージは全て中の人が受ける事になるようだ。あの場の者達は頼めば快く応えてくれるようだし、愉快な仲間たちのことは気にせず、思う存分戦ってくれたまえ」
 あとは諸君等次第だが、きっとうまくやってくれるだろう?
 そう言い添えて、くくりは一同を送り出した。


つじ
 戦争ですね! まずは愉快な仲間達と協力し、ここを突破してください!

●大きな愉快な仲間のいるところ
 この不思議の国にやってきた『愉快な仲間』は、身体が大きくなり、しかも『背中にチャックのついたきぐるみ化』してしまいます(愉快な仲間なら猟兵でもなります)。このチャックを開いて誰かが入り込むと、乗り込んだ人の戦闘力が数倍にパワーアップします。
 なお、全てのダメージは『着ている人』に通り、きぐるみはダメージを受けません。

●愉快な仲間達『ピーノ・オブコート』
 通称『ピーノくん』。黒い防寒着に身を包んだ雪だるまのような見た目をしています。
 普段は気の良い怠け者で、アイスクリームで出来た国で暮らしています。攻撃手段は凍える吐息と、氷切のノコギリ。きぐるみとして着込むとそれらも使えるほか、寒さに結構強くなります。ついでにちょっと怠けたい衝動に襲われるかも知れません。

 ※つじの運営しているアリスラビリンスのシナリオで何度か出て来ていますが、特に読まなくても問題はありません

●『雪の女王』
 彼女もきぐるみを着ています。ユーベルコードの出力が強化されていますので、ピーノくんや猟兵の愉快な仲間の協力を得て、きぐるみ状態で挑むのが有効です。

 以上です。それでは、よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『雪の女王』

POW ●【戦場変更(雪原)】ホワイトワールド
【戦場を雪原(敵対者に状態異常付与:攻撃力】【、防御力の大幅低下、持続ダメージ効果)】【変更する。又、対象の生命力を徐々に奪う事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD ●【戦場変更(雪原)】クライオニクスブリザード
【戦場を雪原に変更する。又、指先】を向けた対象に、【UCを無力化し、生命力を急速に奪う吹雪】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ ●【戦場変更(雪原)】春の訪れない世界
【戦場を雪原に変更する、又、目を閉じる事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【除き、視認外の全対象を完全凍結させる冷気】で攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


スリジエ・シエルリュンヌ
アリスラビリンス…!初めて訪れるのが、まさか戦争になるなんて。
でも、負けられません。文豪探偵、推して参ります!

まずは『ピーノくん』に協力を要請。
「あのオウガを倒し、あの『ピーノくん』を助けるために。力を貸してください。お願いします」

乗り込んだのならば、全力で。
【桜火絢爛】の火は、大きく二つにまとめます。
一つは雪の女王へ。こちらには【マヒ攻撃】も付与します。痺れてください!
もう一つは私への護衛です。凍らされても溶かせるように。
敵からの攻撃は、『ピーノくん』の能力と【氷結耐性】で耐えます…!
怠けたくなるのは、我慢です我慢…!
延焼分は、敵に延焼した場合は放っておき、他はすぐに消します!


●桜吹雪
 初めて訪れるのが、まさか戦争になるなんて。皮肉な運命を思いながら、スリジエ・シエルリュンヌ(桜色の文豪探偵・f27365)はアリスラビリンスに降り立った。初めて踏むこの世界の大地は、雪で覆われていて。
「さ、寒い……」
 雪の女王が戦っているせいだろう、距離のあるここでも、そこそこの勢いで吹雪いている。
「でも、負けられません。文豪探偵、推して参ります!」
 ひとつ気合を入れ直して、彼女は早速雪の中へと踏み込んでいった。白に覆われる視界の中で、黒い影――防寒着の姿を見つけて、早速そちらに駆けよる。そこに居るのは勿論、きぐるみ化で大きくなった愉快な仲間だ。
「あなたがピーノくん?」
「そうデスヨー。こんにちは猟兵サン」
 呑気な言葉を返してくるピーノくんに、スリジエは言葉を重ねて。
「あのオウガを倒し、あの『ピーノくん』を助けるために。力を貸してください。お願いします」
 そう、雪の女王が着込んでいるきぐるみだって、彼等の仲間なのだ。捨て置いて良いはずもない。
「ウーン、そう言われると弱いデスネー」
 本音としては怠けたいらしく、渋々と言った調子だが、そのピーノくんはスリジエに背中のジッパーを向けた。
「それでは、失礼しますね」
「優しくしてクダサーイ」
「え……善処します……?」
 とにかく、スリジエはそこに乗り込んで、雪だるま風のボディを身に纏った。

「来たか、猟兵よ。そのような丸々とした姿でこの私の前に立つとは――」
「状況はあなたも同じだと思いますけど……」
 吹雪のさなか、スリジエ雪だるまと雪の女王雪だるまが睨み合う。先に仕掛けたのは、もちろん範囲攻撃を得意とする雪の女王だ。瞳を閉じれば、彼女の周囲は全て、透明な氷に閉ざされる。
 しかし、ピーノくんを纏い、氷結耐性をさらに強化したスリジエは、永遠の眠りに落ちるところをどうにか踏み止まって。
「桜よ、吹雪から炎となれ!」
 『桜火爛漫』、ユーベルコードによる鮮やかな桜の花弁を踊らせる。
「ワー、綺麗デスネー」
 呑気な声を上げるピーノくんを操って、舞い踊る桜色の炎を大きく二つに。片方は自らの傍に置き、敵の放つ冷気を打ち消すのに使い、もう片方は敵へと向ける。
「痺れてください!」
 麻痺の力も込めたそれで拘束を図り、自らも、吹雪を乗り越えて敵へと迫る――!
「良い感じにあったかいデスヨー。おやすみシマセン?」
「しません! もうちょっと我慢ですよ……!」
 速攻で怠けたがるきぐるみと、自らにそう言い聞かせて、スリジエは吹雪の向こうの雪の女王に、確実に一撃叩き込んだ。
成功 🔵🔵🔴

凍雪・つらら
アドリブ◎

雪の女王...名前からして氷使いだとは思いましたが...さ、さぶいいっ!なんですかこれ...しんじゃう...

急いでピーノくんにお願いして、潜り込むように乗り込みますっ!
はあ、多少はあったかいです...
む?これって、キグルミを着た上で更にキグルミを着たら、もっと暖かくなるのでは!?

失敗したら酷い攻撃を食らいそうですが...物は試しです、【全力魔法】の【凍雪纏い】っ!今ならフルパワーでも寒くありません!
周りのピーノくんにチャックを開けてもらったら、小さいピーノくんから順に高速飛翔でどんどん重ねキグルミして行きますっ

そして皆の凍える吐息を纏いながら、雪の女王に思いっきり突進して行きますっ!


●雪だるまin雪だるま
「さ、さぶいいっ! なんですかこれ……しんじゃう……」
 転送直後に悲鳴を上げて、凍雪・つらら(凍える雪狐・f14066)は防寒着の合わせ目を抑える。雪の女王という敵名から予想は出来ていたが、戦場は彼女の冷気で完全に雪原と化していた。
「ぴ、ピーノくん……! 中に入れてもらってもいいですか……?」
「猟兵サン、すっごい寒そうデスネー。早く入ると良いデスヨー」
 速やかに緊急避難。快く申し出を受けてくれたピーノくんの背中を開けて、つららはその中に潜り込んだ。
「はあ、多少はあったかいです……」
 全身を包む感触と、肌に当たる冷気が和らいだのを感じて、彼女は安堵の息を吐く。
「お役に立てて何よりデスヨー」
 冷気に強い、つまり彼等は防寒着としても優秀なのだと考えたところで、ふとつららはそれを思い付いた。防寒着だって重ね着したらより寒さが凌げるのだから……。
「これって、キグルミを着た上で更にキグルミを着たら、もっと暖かくなるのでは!?」
「エッ、何言ってンデスカ?」
「そちらのちょっと大きめのピーノくん!」
「エッ!?」
「物は試しですやってみましょう!」
「イヤーッ、無理しないでーッ」
 背中のジッパーを開けて、彼女は一回り大きくなった体を無理矢理ねじ込んでいった。

「……で、何なのかしらお前は」
 当惑の声を上げる、雪の女王の入った着ぐるみの前に、ぱっつんぱっつんに張ったピーノくんの姿が立ち塞がる。
「ウワー、何かスゴイことになりマシタネ」
「みちみちデスヨ」
 背中のチャックを閉めるのにかなり苦労したが、どうにかこうにか完成した二重雪だるま。その中に入ったつららが、敵に向かって高らかに宣言した。
「覚悟してください雪の女王! 今ならあなたの攻撃にも負けませんよ! それに――」
 私の全力を出しても、何とか耐えられる! 自らの放つ冷気にも凍えてしまう寒がりの彼女だが、この状態ならば。
 『凍雪纏い』、フルパワーで放たれたつららの力が、吹雪と霜のモコモコドレスとなって大きなピーノくんを飾りつける。
「ワー、キレーイ!」
「ふん、その程度で――」
 一方の雪の女王もその瞳を閉じて、周囲を瞬時に凍らせる冷気で辺りを包む、が。
「さあピーノくん達も力を貸してください、いきますよーッ!」
「ワーイ!」
 同質の冷気を纏ったつららは、凍り付くことなく吹雪の中を凄まじい勢いで突進していく。
「何だと!?」
「アーーーーッ!?」
 両者共に、凍ることなくまともにぶつかり合って、きぐるみの短い手足が衝撃に負け、双方反対方向にごろんごろんと転がっていった。
成功 🔵🔵🔴

ヴァーリャ・スネシュコヴァ
おぉおお…つまり君たちと協力すれば俺の氷も一層冴えるというわけだな!
まかせろ、君たちのことも着ぐるみから治してやる!
って、敵も氷を使ってくるのか!?

どっちがうまく氷を扱えるか勝負ということだな!
相手がここを雪原に変えてくるならば
遠慮なく地面を凍らせて滑りやすくする

敵が俺を凍らせてこようとしても
俺には着ぐるみと【凍結耐性】がある
もし多少凍ったとしても、動く足があれば十分
勢いよく相手の元に滑っていき、懐に潜り込んで【先制攻撃】
氷のスケートブレードで相手を蹴りつけ
『悪魔の鏡』で氷の欠片を相手に
そのまま発動範囲から離れないよう近距離で攻撃し続ける

目には目を 歯には歯を
氷には氷、というわけなのだ!


ネーヴェ・ノアイユ
ふむ……。此度のオウガである雪の女王様は私と同じ属性を操られる方なのですね……。と、なれば……。生身で戦えば力負けしてしまうでしょうから……。ピーノ様、申し訳ありませんが……。少々お身体をお借りいたしますね。

私も氷雪を操る身……。ピーノ様のお身体はじつに馴染みますね。いつもより氷結耐性も機能しているようにも感じますので……。雪の女王様の攻撃には氷結耐性で強引に耐えつつ……。暫くの間は他の猟兵様に戦闘をお任せして私はとっておきの一撃のために詠唱をしていますね。
……別に怠けたくなっているわけではありませんよ?
詠唱……。完了いたしました。雪の女王様。どうかお覚悟を……。


●氷には氷を
「ふむ……。此度のオウガである雪の女王様は私と同じ属性を操られる方なのですね……」
 転送されたそこで、ネーヴェ・ノアイユ(冷たい魔法使い・f28873)が白く息を吐く。戦場の気温が物語っているように、敵が操るのは――。
「えっ、じゃあ敵も氷を使ってくるのか!?」
「そういうことです」
 居合わせたヴァーリャ・スネシュコヴァ(一片氷心・f01757)の言葉に頷いて、ネーヴェは早速近くに転がる大きな雪だるまへと歩み寄っていった。
「話によれば、彼等も氷を扱えるはずですが……」
 二人よりも大きな体の、きぐるみと化した愉快な仲間を見上げて、そんな風に言葉を交わす。
「おぉおお……つまり彼等と協力すれば、俺の氷も一層冴えるというわけだな!」
 瞳を輝かせたヴァーリャの声に、うとうとしていたらしいピーノくんが目を開ける。
「猟兵サン達じゃないデスカー。おはようゴザイマース」
「ピーノ様、起き抜けのところ申し訳ありませんが……。少々お身体をお借しいただけますか?」
「雪の女王に捕まってるのも居るんだろ? 俺達で解放してやるから!」
 まかせろ、と胸を張るヴァーリャの言い添えもあって、愉快な仲間は二つ返事で二人に身体を明け渡した。

「私も氷雪を操る身……ピーノ様のお身体はじつに馴染みますね」
「んー、言われてみるとそんな気もするのだ」
 それぞれ別のピーノくんを着込んだ二人は、感触を確かめるように体を動かす。ヴァーリャの方は少しばかり、足の長さが気になるようだが。
「まあ、多分すぐに慣れるだろう!」
 早速駆け出したヴァーリャの後を、ネーヴェもしばらく追いかけて。
「……アレ、行かなくて良いんデスカー?」
 程々のところで立ち止まったため、きぐるみのピーノくんが中身の彼女に尋ねる。
「良いんです。戦闘はお任せして、私はここぞという時にとっておきを放てるようにしますから……」
 そう言って、彼女は詠唱を開始した。雪だるま状の丸い身体を転がして、どういう体勢が一番楽か確かめながら。
 ……別にサボっているわけではない。決して。

「雪の女王! どっちがうまく氷を扱えるか勝負するのだ!」
「生意気な。その鼻っ柱をへし折ってやろう」
 接近し、睨み合う二つの雪だるま。その片方から、周囲を一気に凍らせる程の凄まじい冷気が溢れ出す。
 しかし、氷を扱う術に長け、卓越した氷結耐性を持つヴァーリャは、それに怯むことはない。きぐるみによって能力が強化されていることもあり、足を止めぬままに反撃に移った。敵を中心にして迸る冷気を、逆に利用し、雪原に平たく氷を張る。労せずしてその一手で、彼女のための足場は完成した。
 踏み出したヴァーリャの入った雪だるまは、その短い手足からは想像もつかない滑らかさで氷上を滑り始める。
「氷の上なら、こっちのものなのだ!」
 勢い良く敵の懐に滑り込み、足先に生み出した氷のスケートブレードを一閃、中身の雪の女王に手傷を負わせる。同時に、砕けた氷の欠片が彼女に張り付き、その体温を奪い始めた。
「おのれ、少しは動けるようだが――」
 先制攻撃は決まった、しかし雪の女王もまた、氷の上を歩むことに慣れているものらしい。すぐに感覚を取り戻したように、きぐるみを介しても滑らかな動きで、ヴァーリャに応戦しはじめた。氷の上で舞う二つの雪だるまは、互角の戦いを繰り広げているように見える。だが膠着状態を打ち破るもう一手が、猟兵達にはあった。ようやく起き上がったネーヴェが、その丸くて短い手を敵へと向けて。
「詠唱……完了いたしました。雪の女王様。どうかお覚悟を……」
 放たれるは『総て凍てつく猛吹雪』。ヴァーリャの稼いだ時間を存分に詠唱に当てた、とっておきの一撃が雪の女王を包み込む。
「ハ、よりにもよって、私を氷付かせようなどと……!」
 とはいえ、きぐるみでさらなる氷結耐性を得ているのは雪の女王も同じこと。凄まじい威力の吹雪の中にあっても、それに呑み込まれぬよう彼女はその場に踏み止まる。ダメージは甚大だが、耐えきれる、そう雪の女王が確信したところに。
「今だー!」
「ワーーーイ!」
 雪の女王にとっての逆風は、彼女にとって力強い追い風になる。きぐるみで丸くなった体を活かして風を受け、ヴァーリャは敵の元へと飛び込んで行った。
「は――?」
 艶やかに輝く凍った地面は、勢いそのまま彼女を運んで、シンプルかつ強力な体当たりが雪の女王に命中。踏みとどまっていた彼女に最後の一押しを加え――。

 猛吹雪が一段落したそこには、雪の女王の入ったピーノくんが、ひっくり返った状態で雪と氷に埋もれていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵