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迷宮災厄戦⑧〜天文台のジョーカー(作者
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「緊急事態発生です。リムは猟兵に出撃を要請します」
 グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、リミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は淡々と――しかし表情には微かな緊張を浮かべながら語りはじめた。
「かねてからアリスラビリンスで確認されていた謎の集団『猟書家』が、本格的に活動を開始しました。彼らは同世界のオブリビオン・フォーミュラ『オウガ・オリジン』から奪った現実改変ユーベルコードによって、他世界の侵略を目論んでいます」
 猟書家に力の殆どを奪われたオウガ・オリジンは怒り、カタストロフによってアリスラビリンスを消滅させようとしている。この危機を阻止するのが今回の戦争の勝利条件ではあるが――オウガ・オリジンが倒されれば、猟書家たちは他世界に逃走してしまう。
「すなわち今回の戦争はオブリビオン・フォーミュラと猟書家、二つの勢力を同時に相手取る戦いとなります。どちらを先に倒すかは判断の難しいところですが……何れにせよ、まずは彼女らの居所までの道を繋げなければ話になりません」
 戦場となるのはアリスラビリンスを構成する幾多の『不思議の国』。オウガの軍勢が立ちはだかる独特な国々を攻略するために、リミティアはグリモアからの情報を開示する。

「皆様に攻略をお願いしたいのは『覗いた星空を奪う望遠鏡のある国』です。美しい星空が広がる不思議の国ですが、既にオウガの集団によって占拠されています」
 この国のオウガは高い塔のような天文台の最上階に陣取り、やって来る猟兵を望遠鏡で探している。もしこの望遠鏡に見つかれば、遠距離から一方的な攻撃に晒されるだろう。
「たとえ近距離攻撃型のユーベルコードでも、この望遠鏡を覗いている間は『まるで敵が目の前にいるかのように』それらの技を使うことができるようです。望遠鏡の視界がそのまま敵の攻撃射程になるとお考えください」
 逆に言えば、敵の索敵能力や攻撃射程は全て望遠鏡に依存している。どうにかそれに見つからないよう隠れながら接敵することができれば、有利に戦うことができるだろう。

「天文台に配備されているオウガたちの名は『ジョーカー』。美少女が大好物の気分屋なオウガで、分身や大鎌、炎による攻撃を得意とします」
 先述の通り、望遠鏡に見られている間は鎌などの近接攻撃の射程も遠距離化する。一方的に斬られたり焼かれたりするのを好まないなら、やはり索敵をかい潜る方法を考えたほうが無難だろう。
「幸い、天文台の周りには他の建物や街路樹が並んでいるので遮蔽物が無いわけではありません。索敵を欺いて接敵さえできれば、個々の戦闘力では皆様のほうが勝る筈です」
 不思議の国の環境を味方につけた敵をどう攻略するか、その手段は各自に任される。
 厄介ではあるが、猟兵なら必ず成し遂げられる筈だとリミティアは確信していた。

「まずはこの緒戦に勝って勢いをつけ、本命の敵を討つための足掛かりとしましょう」
 そう言ってリミティアは手のひらにグリモアを浮かべ、アリスラビリンスへの道を開く。オウガ・オリジンと猟書家、二つの勢力を相手に世界を守るための戦いの幕が開く。
「迷宮災厄戦、開戦です」



 こんにちは、戌です。
 ついに始まりました迷宮災厄戦。アリスラビリンスの命運のみならず、他世界の今後にも関わる重大な決戦の始まりです。

 今回の依頼は『覗いた星空を奪う望遠鏡のある国』を舞台に、天文台の最上階に陣取る『ジョーカー』の集団との戦いです。このシナリオでは下記のプレイングボーナスに基づいた行動を取ると判定が有利になります。

 プレイングボーナス……望遠鏡に発見されない工夫をする。

 ジョーカーたちが覗く望遠鏡に発見されると、一方的に遠距離攻撃を仕掛けられます(鎌などの近接攻撃も遠距離化します)。どうやって索敵を誤魔化しつつ接敵するかが勝利の鍵です。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ジョーカー』

POW ●ブラックレディ
【死神の大鎌】が命中した対象を切断する。
SPD ●ドッペルコップ
自身が【食欲や怒り】を感じると、レベル×1体の【自身の魂を分割した分身体】が召喚される。自身の魂を分割した分身体は食欲や怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ ●レッドドッグ
【バラまかれたトランプから噴き出す灼熱の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【灼熱の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ジュリア・ホワイト
隠密行動?ふふふ、大の得意だとも
……その疑わしげな目はなんだい、運転士精霊さん?

【其は科学の象徴、機関と産業の友】を発動
黒煙を周囲一体に広げながら天文台に向かって進んでいくよ
黒煙で向こうに何者かが迫っているのは気づかれてしまうけども
望遠鏡では煙の中を見通せない、中にいるボクそのものを攻撃されることはないというわけさ!
完璧な迷彩だよ
(呆れ果てたような精霊さんに見送られつつ)

首尾よく天文台に到達できたら、後は正面から制圧するだけだよ
多少の炎なんてボクには効かない
火力で圧倒させてもらうよ!
「重火力ヒーロー、オーヴァードライブ参上!覚悟してもらうよ!」


「隠密行動? ふふふ、大の得意だとも」
 オウガの索敵に察知されず、密かに接近し、敵を排除する。そんな今回の依頼にたいへん自信ありげな様子で挑むのはジュリア・ホワイト(白い蒸気と黒い鋼・f17335)。蒸気機関車のヤドリガミである彼女の傍らには、運転を司る精霊さんが付き添う。
「……その疑わしげな目はなんだい、運転士精霊さん?」
 故郷では爆走系ヒーロー・オーヴァードライブとして名を馳せ、好戦的で自重しない戦闘スタイルから「オーバーキル」とも呼ばれる彼女がいったいどんな「隠密」を見せるのか。精霊さんは甚だ不安であった。

「……むむっ。何か来た!」
 一方、オウガが立てこもる不思議の国の天文台にカメラを移せば、大鎌を担いだ道化師姿のオウガ『ジョーカー』が、望遠鏡を覗き込んで天文台の周辺を監視している。
 そのうちの1人が、こちらに近付いてくる怪しい影を見つけた。いや、正確に言うとそれは影ではなく煙――何かが濛々と黒い煙を巻き上げながら突き進んでくる。
「機関車と言ったら煙を吐くものだろう? 空を覆う程ではないけどね」
 周囲を埋め尽くす程ではあるその黒煙の発生源はジュリア。【其は科学の象徴、機関と産業の友】を発動した彼女は喋るたびに口から煙を吐き、その範囲を広げていく。
 そんなことをすればオウガも何者かが迫っているのにはすぐ気付くだろう。ただし、この濃密な煙幕の中のどこにジュリアがいるか分かるかと言えば話は別だ。

「何あの黒いの?!」
「とにかく迎撃! 近付いてきてるわよあいつ!」
「しかも凄く速いし!」
 機関車相応のスピードで猛進してくる煙の塊を見て、ジョーカーたちは慌ててトランプのカードをバラ撒き【レッドドッグ】を発動する。しかし放たれた灼熱の炎は黒煙の一部を吹き飛ばすが、その本体であるジュリアには当たっていない。
「望遠鏡では煙の中を見通せない、中にいるボクそのものを攻撃されることはないというわけさ!」
 敵の遠距離攻撃の射程が望遠鏡の視界に依存しているのなら"発見"はされても"見えない"状態にしてしまえばいい。なるほど視界を奪い尽くすユーベルコードの煙幕は、望遠鏡の魔力でも見通すことはできないようだ。
「完璧な迷彩だよ」
 本人は得意げな顔で、確かに有効な作戦であることは間違いないのだが、隠密とはこういうものだっただろうか――天文台に向かって直進するジュリアを、運転士精霊さんは呆れ果てたような様子で見送るのだった。

「来てる来てる! 止まらな―――っ!!」
 ジョーカーたちが煙幕を払い散らそうと無駄な努力を続けるうちに、もう望遠鏡でなくともはっきり見える距離までそれは近付いていた。首尾よく天文台に到達したジュリアは高らかに名乗りを上げ、挨拶ついでに「ML106」をぶっ放す。
「重火力ヒーロー、オーヴァードライブ参上! 覚悟してもらうよ!」
 発射された四連装の携行式詠唱ロケットランチャーは、それぞれが天文台の入り口の扉を破壊し、頂上にいるジョーカーたちを吹っ飛ばした。「ぎにゃーっ?!」と悲鳴が上がる中、黒煙の尾を引きながら猛然と塔内部を駆け上がるヒーロー。

「よよっ、よくもやってくれたわね! よく見たらちょっとカワイイからって!」
 爆死を免れたジョーカーは怒り心頭といった様子でトランプから炎を浴びせるが、そんなもので蒸気機関車は止められない。そもそもこの距離まで接近を許した時点で、もう勝負は付いたようなものだった。
「多少の炎なんてボクには効かない。火力で圧倒させてもらうよ!」
 ここまで来れば後は正面から制圧するだけだと「残虐動輪剣」のチェーンソウが唸りを上げる。彼我の火力差、そして耐久力の差は歴然で、哀れな道化は一矢報いることもできぬまま、ばったばったと薙ぎ倒されていく。
「お、覚えてなさ――ぎゃーっ!!!」
 まずは1箇所。この天文台をジュリアが制圧するまでに大した時間はかからなかった。
成功 🔵🔵🔴

宇宙空間対応型・普通乗用車
戦争なぁ。
普通乗用車としては、正直ちょいと荷が重い感があるが…
ま、猟兵としては見過ごすわけにもいかねぇか!

で、なんだっけ?望遠鏡から隠れて行くんだっけか?
んじゃ、【地中走行モード】でドリドリ掘り進んで、
そのまま足元から奇襲としゃれ込みますかぁ!
灯台下暗しとはよく言ったもんだぜ!
灯台じゃなくて天文台だが、まぁそんな細かいこたどうでもいい!
星を掴めるからって、足元をおろそかにしてんじゃねぇぞオラァ!

そんなこんなで建物に乗り込んだらその勢いのまま攻撃開始だぜ!
穿孔機マシマシの攻撃重視モードで敵を轢き肉にしてやんよぉ!
本来の用途とは違うからよい子の皆さんは真似すんなよ!

※アドリブなどお好きにどうぞ


「戦争なぁ。普通乗用車としては、正直ちょいと荷が重い感があるが……」
 アスファルト舗装が進んでいない戦場に転移され、さてどうしたものかと思案する宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)。陸海空宙あらゆる環境を走破し自律思考までする彼を「普通」乗用車と呼んでいいのかはさておき。
「ま、猟兵としては見過ごすわけにもいかねぇか!」
 たとえ乗用車にも世界を守る使命がある。見せてやろうスペースセダンの力を――これから先、彼を侮った者はことごとく、タイヤの轍を刻んで死に絶えることになる。

「で、なんだっけ? 望遠鏡から隠れて行くんだっけか? んじゃ……」
 目的地である天文台を確認した普通乗用車は、防圧防塵防熱装甲を纏った【地中走行モード】に変形。車体前面に展開された穿孔機がギュインギュインと唸りを上げる。
「ドリドリ掘り進んで、そのまま足元から奇襲としゃれ込みますかぁ!」
 スペースセダンは進む道を選ばない。なんなら道がなくても作って進む。高速回転する穿孔機が大地を抉り、白銀の車体はあっという間に地面の下に潜り込んでいった。

(回転力よし! 熱力変換効率よし! 防圧防塵防熱性能まぁ多分よし!)
 ドリドリ地中を掘り進み、地上の障害を無視して目的地への直線ルートをひた走る普通乗用車。どんなに倍率の高い望遠鏡でも、地面の下にいる相手までは見通せまい。
(灯台下暗しとはよく言ったもんだぜ! 灯台じゃなくて天文台だが、まぁそんな細かいこたどうでもいい!)
 あっという間に敵拠点の足元まで辿り着いた彼は、そのまま車体と穿孔機を地面と垂直に向け。熱力変換型推進装置の出力を最大まで上げて、一気に地上へと飛び出す。

「ん? なんか足元揺れてない?」
「そういえば、ドリドリって変な音も……うわぁっ?!??」
 敵の接近にまったく気付かず、油断しきっていたジョーカーたちは、地中から出てきた普通乗用車による予想外の奇襲を受けた。なんせ地中から普通乗用車である。不思議の国広しといえど、こんなの予想できるオウガはそうそう居まい。
「星を掴めるからって、足元をおろそかにしてんじゃねぇぞオラァ!」
 天文台に乗り込んだ普通乗用車は、敵が面食らっているのを良いことに、その勢いのまま攻撃を開始。車体のあちこちから追加の穿孔機を展開し、攻撃重視モードで屋内を爆走する。

「ななな何コイツ?! クルマ?!」
「ウチの国にこんな愉快な仲間いなかったわよ?!」
 無人のまま暴れまわる普通乗用車に大混乱のジョーカーたち。ちなみに彼はアリスラビリンスの不思議の国出身ではなく、スペースシップワールド生まれのセダンである。
「轢き肉にしてやんよぉ!」
 大地を掘削しながら走行する穿孔機と推進力は、戦闘に転用すれば強力な武器となる。
 ブチ拔かれる者、轢き潰される者、無惨な道化師の屍が天文台に積み上がっていく。

「本来の用途とは違うからよい子の皆さんは真似すんなよ!」
「誰に向かって言ってん……ギャーッ!!!!」
 幸いなことに、オウガに占拠されたこの不思議の国に「よい子」はいなかった。
 人食いの「悪い子」共を普通乗用車が悉く轢き倒していくその光景は、お茶の間に流れれば何かの事故現場のようにしか見えないだろう――。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・レヴェリー
確かに望遠鏡は星との距離を縮めてくれるけれど……まさか物理的になんてね。建物に紛れて迫るのもいいけれど、それは向こうも気にしているでしょうし……ちょっと、思い切っちゃいましょうか
【友なる星鷲、優美の調べ】で、星空を映す羽根を持つ大鷲に似た幻獣、アルテアを召喚して背に乗るわ
此処は星空が広がる世界。雲に阻まれず月と星だけが空を照らす世界で翔ぶアルテアは、まるで空と一つになったみたいなんだから
万が一のためにわたしは【刻命の懐中時計】を準備しつつ、天文台の上空までたどり着いたらアルテアの星魔法で星空の星々の光を束ねて、彗星のように撃ち込むわ
星々の輝きだって、集まったら凄いんだから。望遠鏡は危ないわよ?


「確かに望遠鏡は星との距離を縮めてくれるけれど……まさか物理的になんてね」
 この不思議の国のどこからでも見える、高くそびえ立つ天文台。その頂上で望遠鏡のレンズがキラリと光を反射するのを見て、アリス・レヴェリー(真鍮の詩・f02153)はさっと物陰に身を隠す。
「建物に紛れて迫るのもいいけれど、それは向こうも気にしているでしょうし……ちょっと、思い切っちゃいましょうか」
 万全の状態で監視網を敷く相手には、意表をつける大胆な戦法を。この『覗いた星空を奪う望遠鏡のある国』と最も相性の良い友を選び、彼女はユーベルコードを詠唱する。

「煌めく大鷲、美しき女王、気取りて唄う、わたしの友よ!」
 詩うは【友なる星鷲、優美の調べ】。現れるのは星空を映す羽根を持つ、大鷲の幻獣――星鷲アルテア。優美に大翼を広げる彼女の背に乗って、アリスは空へ舞い上がる。
 此処は星空が広がる世界。雲に阻まれず月と星だけが空を照らす世界で翔ぶアルテアは、まるで空と一つになったようで。天文台から望遠鏡を覗くオウガたちも、それが星空の一部だとばかり考え、敵の接近だとは気付かない。
「綺麗よ、アルテア」
 美しき友の背にぎゅっとしがみつけば、夜色の羽毛の感触がふわりと心地よい。万が一のために結界を張る「刻命の懐中時計」も準備しているが、その必要もなかったろう――星空と共にある星鷲の飛翔を妨げるものなど、この国に在りはしなかった。

「うん……? 今、星空が動いたような……」
「流れ星じゃないの?」
「いや、星じゃなくて、空自体が切り取られたみたいに……って、えぇ?!」
 天文台のジョーカーたちがようやく気付いた時には、アリスとアルテアは彼女らの上空に辿り着いていた。羽音を立てずゆっくりと降下してくる様子は、星空そのものが落ちてくるよう。
「観せてあげましょ。あのひとたちに、奪えない星空の煌めきを」
 少女の呼びかけに応えて、アルテアは星の魔法を紡ぐ。この国に広がる満天の星々の光を束ねて、敵を討つための力に――直上で高まっていく魔力を感じ取った敵は、慌てて望遠鏡を空に向ける、が。

「星々の輝きだって、集まったら凄いんだから。望遠鏡は危ないわよ?」
「ギャ……ッ!!!」
 真昼の太陽を、肉眼で直視するようなもの。集束された星光に目を灼かれたジョーカーたちは甲高い悲鳴を上げてのたうち回る。その直後、星鷲が宙まで届くような声で高らかに鳴くと、星光は彗星となって天文台へと降り注ぐ。

「こんな……こんな……っ?!」
 無数の彗星に撃ち抜かれ、倒れ伏していくオウガの道化師。その最期に浮かんだ表情は、苦痛や怒り、絶望といった負の感情ではなく――美しきものへの憧憬と感動。
「こんなキレイなの……初めて見た……それに、カワイイし……ッ!!」
 見惚れるあまりに回避も忘れ、求めるように届かぬ星空へと手を伸ばしながら、骸の海へと還っていく――そんな彼女らの最期を見届けたアリスは、アルテアの上でそっとスカートをつまみ、演目の終わりを告げるようにお辞儀をするのだった。
大成功 🔵🔵🔵