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迷宮災厄戦③〜森駆ける厄災の馬(作者 紅葉茉莉
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 アリスラビリンスで発生した大規模な戦いは、数多の不思議の国を巻き込んでのものとなっていた。
 そしてこれはその内のひとつ、夕闇に支配された、森の世界での物語り。

 夕闇、木々の張り出した枝が深い闇を作り出し、地表を這うように広がる根が縦横無尽に広がって。
 まともな道という道もなく、獣道すら見当たらぬその場所に不釣合いな蹄の音。
 軍馬の如き嘶きが響けば重なり合う蹄の音色、こんな足場も悪く、見通しも立たない場所を数多の馬で進むなど正気ではない。
 だが、こんな正道から外れた行動をとるのがオブリビオン、いや。
 異形となったオウガだからであろう。
 そのオウガは馬の形をしていた、まさに悪夢といった存在。
 しかし、その形状にはひとつ、違和感を感じる点がある。
 本来の形から逸脱したもの、それは胴部から左右に伸びた、異様に長い骨の腕であったのだ。
 そう、まるで日本の妖怪、手長の腕、その骨だけが移植されたかのように不自然に伸びており。
 その腕を用い、足場の悪いこの森を走る中、体勢崩すも骨の腕で地面を、木の幹を押さえつけ、その反動で姿勢を戻し。
 強引な行軍を続け、苦痛、恐怖、悲しみといった不の感情を撒き散らすべくこの馬の集団は走っていたのだから。
 標的定まらぬ無為な行軍、されど見つけた存在には悲劇を見舞う群集団。
 その悲劇を未然に防ぐべく、猟兵達の力が必要とされていた。


「お集まりいただきありがとうございます。
 既に情報は広まっているかと思いますが、アリスラビリンスでの大規模な戦いが発生し、今回はその件についてのものです」
 集まった猟兵達を見遣り、クアド・ペントヘキシウム(バーチャルキャラクターの人形遣い・f09688)が説明を開始する。
 今回彼女が予知したのは、夕闇に支配された不気味な森、そこを進むオウガの群れを食い止め、殲滅する戦いである。
 この森は視界、足場ともに悪い状況ではあるが、今回集団で進む馬たちは長い骨の腕を胴部から左右に生やし、その腕を用いて体勢を崩そうとも持ち直し、速度をある程度維持したまま森を突き進んでいるという。
 また、通常のユーベルコードに加え、その骨の腕を振り回しての物理攻撃も一応は可能であるという。
「強引な行軍をしている、という点と。骨の腕にて姿勢を維持できている、という点がキーになります。
 もともと、最高速度で走り抜けることは難しい地形を生やした腕でなんとかしているのならそこを逆手に取りましょう。
 何らかの手段で機能不全に陥らせればあいてはその強みを失って、地形が逆に皆さんに味方します。
 もちろん、自信があるなら真正面から受け止める戦い方もあります。あるものを最大限に生かすのか、自分の力を前面に押し出してぶつかるか。
 選択肢は皆様次第、といった所です」
 敵の特性、地形を用いた戦いか、はたまた自分たちの能力を前面に押し出してぶつかるのか。
 戦い方は猟兵次第、どんな手段で挑むのかを一任させクアドは説明を終了。
 グリモアを起動させ、戦場へと猟兵を送り出すのであった。


紅葉茉莉
 こんにちは、紅葉茉莉です。

 迷宮災厄戦のシナリオをお届けします。
 尚、今回のシナリオは数日まってからの作業開始ではなくプレイングが届き、作業可能な時間になれば執筆開始、納品の予定です、ご了承ください。

 今回のシナリオはギャグやコメディではなく、通常の戦闘シナリオです。
 見通し、足場が悪い森を行軍する馬の群れを駆逐してください。

 敵はイラストの外見に加え、胴部から左右に骨でできた巨大な人間の腕を生やしています。
 その腕を用いて崩れた姿勢を修正しつつ、速度をある程度維持して行軍できています。
 何らかの手段でその腕の機能を失わせれば、姿勢制御の能力を欠いて速度低下や転倒させ、優位に立ち回る事が可能となります。

 もちろん、対策なく全力で、真正面からぶつかるという選択肢もあります。
 お好きに戦ってください。

 では、ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。
 ご縁がありましたら、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『アルプトラオム』

POW ●劈く嘶き
命中した【悲鳴】の【ような嘶き声に宿る苦痛の記憶や感情】が【対象に伝わり想起させることでトラウマ】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD ●狂い駆ける
【自身を構成する恐怖の記憶や感情をばら撒く】事で【周囲に恐怖の記憶や感情を伝播させる暴れ馬】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ ●もがき苦しむ
攻撃が命中した対象に【自身を構成する記憶や感情から成る黒紅の靄】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【かつてのアリス達が抱いた絶望の記憶や感情】による追加攻撃を与え続ける。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。