迷宮災厄戦③〜青い瞳のドレス
●ゆうとろどきの森
アリスラビリンスにある、夕闇に支配された不気味な森。
そこに今、何体もの少女の姿をした人形が徘徊していた。
銀髪、青い瞳、そして水色のドレスを纏った一見普通の人形に見える。
だが、よく見るとそのドレスのスカート全体に、大きな目玉がいくつも付いており、ギョロギョロと動いているのである。
「遊ぼうよ、遊ぼうよ」
「隠れても見えるよ」
人形たちは無邪気に住民である愉快な仲間たちや侵入した者に襲いかかってくる。
逃げ惑うも人形たちはドレスについた目玉で後ろまで見渡せるため、隠れる場所を探すのも大変だ。
人形は次第に数を増しており、このままでは森を埋め尽くしてしまうだろう。
●グリモアベース
「大変です! アリスラビリンスで戦争が起きました!」
クロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)が、慌てた様子でやってきた。
「状況を整理しましょうか」
現在、アリスラビリンスのオブリビオン・フォーミュラ「オウガ・オリジン」は、「猟書家」と名乗る者達に力の殆どを奪われている。
「それでもオウガ・オリジンは十分危険な存在なので、なんとかしないといけなのですが、猟書家も厄介な存在です」
猟書家は他の世界に侵攻しようとしているので、これをなるべく防ぎたいが、猟書家を倒すほどにオウガ・オリジンは力を取り戻していくのだ。
「でもとりあえず、今回皆さんにはゆうとろどきの森へ行ってオウガを倒してもらいたいのです」
そこに現れたオウガは一見普通の人形に見えるが、ドレスのスカートに不気味な目玉を移植されている。
「その目玉で人形は全方向を見ることができるようです。何か対策を考えたほうが良さそうですね」
クロノは説明を終え、アリスラビリンスへの扉を開く。
夕闇に支配された不気味な森への入口が現れた。
「皆さん、どうかよろしくお願いします」
青猫格子
戦争が始まりましたね。どうも、青猫格子です。
今回は「ゆうとろどきの森」に現れた、不気味な身体部位を移植されたオウガたちと戦うことになります。
この人形はスカート全体に目玉が移植されており、常に全方向が見えています。そのため不意打ちや隠れるといった行動に強いようです。
このシナリオでは「不気味な身体部位」への対抗手段を考えることでプレイングボーナスが与えられます。
今回はOP公開後すぐプレイング受付開始します。
どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『青い瞳の人形』
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POW : フレンドシップ・ドール
自身が戦闘で瀕死になると【青い瞳の人形】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : フレンドシップ・ドールズ
レベル×1体の、【服に隠れて見えないが背中に】に1と刻印された戦闘用【青い瞳の人形】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : フレンドシップ・ドールズ
召喚したレベル×1体の【青い瞳の人形】に【堕天使の翼】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
小烏・安芸
可愛らしいお人形と鬼ごっこ……にしては物騒よなぁ。死角無しとは相性悪い相手やけど、なぁにこういう時のための手もちゃんと用意しとる。
どこから仕掛けても見破られるなら、目で追いきれない……見えてても捌ききれん手数で圧倒したろ。実を言うとウチ、こう見えても金属加工はお手の物でな。下準備さえすればこういうこともできるんよ。見た目は少々雑やけど、刀に槍に手斧になんでもござれや。
さて……何ならお友達呼んでくれても構わんよ。もちろんそれでこの数に対処できるんならな。人形相手に大人げないかもやけど、ウチはこういうの手を抜かん派なんでな。少々大げさなくらいにやらせてもらうわ。
フィーネ・ルーファリア
アリスラビリンスでついに始まった戦争
猟書家達のことが分ったのはよかったけど、新たな問題も出てきたわね
ただし今はオウガを倒して次に繋げることを考えて戦いましょう
薄暗い不気味な森にいるのは、これまた不気味な敵ね
森での戦闘は私の得意分野あることは確かだけど、不意打ちや隠れることが出来ないって言うのは痛いわ
でも隠れることが出来ないって言うのなら、隠れなければいいってこと
それに敵の数が多いって言うなら、選択UCを使ってこちらも数で対応するわよ!
もちろん狙いは敵のスカートの目玉ね
羽はそれほど大きくないから、ちょうどいいと思うの
目玉の数を減らして少しでも死角を増やせば、他の猟兵も動きやすくなるでしょう?
もうすぐ日が暮れそうな空模様がずっと続く森の中。
その中で多数の人形たちが不気味にうごめいている。
小烏・安芸(迷子の迷子のくろいとり・f03050)と、フィーネ・ルーファリア(森の守護者・f27328)がやってきたのはそんな場所である。
「はあ、聞いていたとおりやけど、これは……」
「不気味な敵ね」
安芸が言いよどんでいたことをフィーネがはっきり口にする。
何しろスカートに多数の目玉が付いている人形だ。無理もない。
目玉は常にせわしなく上下左右に動き、あらゆる方向を見ている様子だった。
「お客さんかしら?」
「一緒に遊ぼうよ~」
すぐに人形たちは二人に気が付き、楽しそうな笑い声を上げながら飛びかかってくる。
人形たちは二人を取り囲むようにやってきて、逃げ場もない。
「どこから仕掛けても見破られるなら、目で追いきれない……見えてても捌ききれん手数で圧倒したろ!」
安芸が即座に能力を発動する。彼女の周りに錆びたナイフや槍、杭などが大量に出現する。
それらの武器は複雑に動き回り、飛びかかってきた周囲の人形たちを一斉に攻撃した。
「きゃ~~」
人形たちは間の抜けた声を上げてバラバラになってしまう。
武器は辺り一帯の人形すべてを破壊する勢いで、こうなるとどの方向が見えていてもあまり変わらない。
「みんな、来て来て~。お客さんを捕まえるんだよ」
攻撃を逃れた人形が仲間を呼ぶ。すると、すぐに先ほどと同じくらいの数の人形が二人の周りに出現した。
「えいっ、取り囲んじゃえ~!」
新たに現れた人形たちは、黒い堕天使の翼を生やして飛び上がる。
何体もの人形が二人の周りを飛び交い、少しずつ二人を追い詰めるようにしてくる。
「不意打ちや隠れることが出来ないって言うのは痛いわ」
敵に囲まれたフィーネが言った。しかし、彼女は諦めたわけではない。
「……でも隠れることが出来ないって言うのなら、隠れなければいいってこと!」
フィーネは手にした弓で矢を放つ。
何本もの矢を何度も放ち、彼女の周囲を飛ぶ人形たちを一度に狙う。風の力を纏った矢は鋭い刃で人形たちのスカートの目玉を切り裂いていく。
「痛い、痛いよ~」
周りの人形たちのスカートにある目の一部が潰れ、視界に死角ができる。
「ナイス! これなら人形たちも全方向は見えへんで!」
安芸がそれに応じて、再び武器を飛ばして人形たちを攻撃する。複雑に動く武器は人形を死角から次々に破壊していく。
二人の連携により人形たちは確実に数を減らしていった。
成功
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春霞・遙
本来あるはずのないものが増える、しかも普通に有るよりも大量に。
そんなのホラーじゃないわけないじゃないですか。
えと、ホラーゲームであるように護符で封じる、という感じで戦います。
【竜巻導眠符】を使用して、視線を導眠符で遮ります。
それこそ召喚された人形を含めた敵を覆い尽くすほどの物量でとりまきます。
徐々に範囲を狭めて敵の位置を特定し、符ごと拳銃で撃ち抜きます。
え、悪霊がとり憑いた人形の供養は最終的に物理でしょう。
夕闇が続く森の中に、多くの人形たちが不気味にうごめいていた。
春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は森に足を踏み入れ、その光景を目にする。
「まさしくホラーです」
人形のスカートには大量の目玉がついている。本来そこにあるはずのないものが大量にあるのだ。
彼女の反応はとても素直なものであると言えるだろう。
「わあ、お客さんだ~」
「取り囲めー!」
人形たちは遥に気づき、すぐに捕まえようと飛びかかってきた。
遥は一瞬ぎょっとするが、落ち着いて対処する。
「……ホラーの怪物なら、護符で対抗します!」
遥は集中し、印を思い描くと彼女の周りに大量の護符が現れ、辺り一帯に竜巻のような風が巻き起こる。
「きゃあ~!」
人形たちが気の抜けた悲鳴を上げる。
まず堕天使の羽を生やして飛んでいた人形が風に巻き込まれ、次に地上にいた人形たちも護符が張り付いて動けなくなる。
「動けないよ~」
さらに、竜巻は次第に範囲が狭くなり、人形たちが一箇所に集められていく。
「よし、あとは物理攻撃ですよ!」
ホラーの怪物だろうと悪霊の取り憑いた人形だろうと、最終的には物理攻撃である。
遥は大量の人形たちが一箇所に集められて動けなくなったのを確認し、拳銃で次々に撃ち抜いていく。
護符と竜巻で視界を遮られた人形たちは次々に破壊されていった。
大成功
🔵🔵🔵
ラブリー・ラビットクロー
アドリブ連携歓迎
他のセカイもこのセカイもみんなステキなセカイ
らぶもセカイを守るんだ
敵が全方向視る事ができるなららぶだって全方向聴いてしょーぶするなん
音でだって何処からするのかとかちゃんとわかる大切な情報
お人形が合体されないよーに音を把握しながら身軽なバットで戦うのん
ドレスの目玉が見てるからバットは中々当てられないかも
でも別に当てなくたっていー
近寄ったらすれ違いざまにアウトローサイン用のスプレー缶でドレスにアートしちゃえ!
青が好き?
らぶも青好き
でもピンクだってグリーンだってパープルだって大好きなん
一色なんてつまらないん
らぶがカラフルにしてあげるのん
スプレーで目潰し出来たらバットをお見舞いなん!
(他のセカイもこのセカイもみんなステキなセカイ、
らぶもセカイを守るんだ)
ラブリー・ラビットクロー(とオフライン非通信端末【ビッグマザー】・f26591)はそんな風に考えながら、夕闇が続く森の中へとやってきた。
森の中は、多数の人形たちが不気味にうごめいていて、すぐにラブリーの存在に気がついた。
「お客さんかな?」
「一緒に遊ぼう遊ぼう~」
多数の人形が無邪気に彼女を取り囲んでくる。
「全方向から来るなら、らぶだって全方向を聴いてしょーぶするのん」
ラブリーがウサミミを出現させる。
「……こっちなのん!」
彼女の背後に近づいてきた人形をバットで打ち砕く。全方向から近づいてくる人形を音で察知し、素早く避ける。
「みんなおいでー」
人形たちは次に仲間を呼び寄せ、合体して強化をしようとしていた。
「合体はさせないのん!」
すぐラブリーは人形たちが集まっている場所へバットを振りかざす。しかし人形たちも目玉で彼女の動きは見えている。人形たちはバットを避け、あちこちへ散り散りになる。
「チャンスなのん!」
ラブリーは人形たちが逃げようとしたタイミングで、ありったけのスプレー缶をスカートの目玉に噴射する。
「きゃあ~見えないよ~」
背後の目玉にスプレーされた人形たちが気の抜けた悲鳴を上げる。
「カラフルにしてあげたのん!」
ラブリーはスプレーで視界を遮られた人形たちを次々にバットで破壊していった。
成功
🔵🔵🔴
オルヒディ・アーデルハイド
※絡み・アドリブ・連携歓迎
折角の可愛らしいお人形さんが不気味な目玉で台無しなのです
しかし、どこかで見た事があるようなお人形さんです
記憶を失ってるので思い出せませんが涙が出てきます
どうしようと見つかるなら
最初から正々堂々と正面から挑み数で押し切る
UCで『槍騎兵ムシャリン』を召喚
例え全方向見えてても全方向からの攻撃には対応できないと思い
ムシャリンたちを連携させて多方向から攻撃して追い込み
自分の白銀の槍を構えて応戦
確実に一体ずつ瀕死状態にならない様に一撃でとどめをさす
目玉の部分を串刺ししたら潰れるかな
砂をかけての目潰しって通用するのかな
いろいろと試してみる
「折角の可愛らしいお人形さんが不気味な目玉で台無しなのです」
オルヒディ・アーデルハイド(アリス適合者のプリンセスナイト・f19667)は、夕闇の森の中でうごめく人形たちを見て悲しそうに言った。
しかし、オルヒディはどこかでこの人形を見たことがあるような気がしていた。
何も思い出せないが、いつの間にか涙が溢れてくる。
「どうしたの?」
「一緒に遊ぼう~」
人形たちはそんなオルヒディの気持ちなどわかるはずもなく、ただ彼に気づくと大勢で無邪気に取り囲んできた。
「こうなったら……正々堂々と正面からいくよ」
隠れていても目玉で見つかってしまうなら、隠れず正面から行ったほうがよい。
オルヒディは自分の周りに何体もの槍騎兵ムシャリンを召喚する。
「なぁ~ん、なぁ~ん」
召喚された槍騎兵ムシャリンは群れになって、ふわふわと地上や空中にいた人形たちを追いかけていく。
人形たちは多方向からの迫る群れによって、次第に一箇所へ追い詰められていった。
「えいっ、えいっ!」
オルヒディは追い詰められた人形たちに砂をかけて目潰しした上で、槍でとどめを刺していく。
「痛いよ~見えないよ~」
人形たちは気の抜けた悲鳴を上げながらバラバラになっていく。
どのくらい時間がたっただろうか。いつの間にか辺りの人形はすべて動かなくなっていた。
「もうこのへんに人形はいないようだね」
オルヒディは気がついたら涙が止まっていることに気がついた。
人形を倒したからなのか、それは彼にもわからなかった。
成功
🔵🔵🔴