4
迷宮災厄戦③〜幸運に相対する猟兵は不運なのか?(作者 岡崎三号
3


●四つ葉のクローバーが見つかる確率は約1/10000らしい
 夕闇に支配された不気味な森、その奥深くにシロツメクサに侵食された木が並ぶ一角がある。
「あら、この木には『四葉じゃないクローバー』が生えているわ?」
「おかしいわおかしいわ、私達には『兎の幸運』が付いているんだもの!」
「きっとこの木が邪魔をしているのね?許せないわ許せないわ!」
「へし折りましょう!燃やしましょう!」

 異常的なほどに四つ葉のクローバー以外を排除する少女たち。
 ……このオウガたちが猟兵達を目にしようものなら、どのような行動を起こすか想像に難くないだろう。

●幸(不)運を運ぶもの
「皆さん、幾度の予兆を経て、ついに迷宮災厄戦が始まりましたね!」
 「できることなら自分が行きたかった」とまでにやる気満々で予知を語るのはグリモア猟兵の空葉・千種。
「私は皆さんを送り出さないといけないので今回の戦いには参加できませんが……その分、みなさんが大活躍してくれると信じています!」

「さて、今回皆さんに向かってもらう戦場、ゆうとろどきの森には『不気味な身体部位』を移植された、不気味なオウガの群れが蠢いています。そのオウガたちは移植された部位で通常のユーベルコードによる攻撃に加えて追加の行動を起こすことができるようです」
 そう言ってから千種がスケッチブックを取り出すと、そこには足だけが兎のそれと取り替えられた緑衣の少女が描かれていた。

「今回の敵『四つ葉の使者』に移植されているのは、『無理やり貼り付けたようなうさぎの足』です。……皆さんはうさぎの足の言い伝えをご存知でしょうか?」
 うさぎの足はヒーローズアースやUDCアースのアメリカなどで、比較的ポピュラーなお守りとして知られている。日本でもストラップに加工されたそれを通販サイトなどで買うことができるだろう。
「その加護を受けているのか今回の敵は『絶対的な幸運』を思うままに起こすことができるようなのです!」
 例えば弓矢を用いた攻撃なら偶然の強風で矢がずれ、銃を用いた攻撃なら異様なまでに不発が起こるなど、明らかに敵の有利となる出来事が多く発生するだろう。
「ですから……皆さんには『幸運に頼らない戦い方』をお願いします!」
 先程の例で言うのなら、いかなる強風であろうと零距離で放たれた矢は方向をそらされることはなく、異様なまでに不発が起こるというのならそれを上回る弾量で攻撃を行えればどれだけ不発弾があろうと関係ない。
 結局の所、『ランダム性を廃した作戦で戦うことができれば問題はない』のだ。

「万全の準備を行う、起こりうる不運を事前に考えて備える、いっそ敵の運勢を吸い取る……どのように幸運に対処するかは皆さんの自由です」
 「皆さんの強さはただの運任せじゃないから、きっと大丈夫です!」と締めくくり、千種は猟兵たちを戦場へと送り出した。


岡崎三号
 このシナリオは『迷宮災厄戦』の戦争シナリオです。
 下記のプレイングボーナスが設定されておりますのでプレイング作成の参考にしてください。

 プレイングボーナス……「不気味な身体部位」への対抗手段を考える。
 ※このシナリオの不気味な身体部位は『無理やり貼り付けたようなうさぎの足』です。
 その効果によって、今回の敵は通常のユーベルコードによる攻撃に加え、『自身の身に極度の幸運を起こす』ことが出来ます。

 こんにちは、岡崎三号です。
 この度はシナリオ『幸運に相対する猟兵は不運なのか?』のオープニングを閲覧頂きましてありがとうございます。
 補足情報となりますが、戦場は多くの木が生えているため奇襲に易く、敵も一体一体の地力は高くないので簡単に実力差で押し切ることが可能です。
 幸運だけの戦い方では通用しないとオウガに思い知らせてやりましょう!

 それでは皆様の楽しいプレイングをお持ちしております!
8




第1章 集団戦 『四つ葉の使者』

POW ●ぐちゃぐちゃにすれば食べやすいものね?
【クローバーの魔法陣から放つ魔力の矢】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD ●あなたも素敵な四つ葉になりたいでしょう?
対象への質問と共に、【クローバーの魔法陣】から【白詰草で出来た犬型の怪物】を召喚する。満足な答えを得るまで、白詰草で出来た犬型の怪物は対象を【牙による噛み付きや体当たり】で攻撃する。
WIZ ●綺麗でしょ、あなたもこの一部になるのよ!
自身からレベルm半径内の無機物を【四つ葉のクローバーと白詰草の嵐】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


鈴木・志乃
(すうっ)
(【全力魔法】で爆音と化した【歌唱】の【衝撃波】でUC発動。一切合切【なぎ払い】攻撃)

……え? なに? なんかもんだいある?
大地震わす程の大声から逃げるのはムズカシーと思うよ?
幸運も何も耳があって鼓膜があるんなら、攻撃は嫌でも通るでしょう。
サウンドソルジャー系の相手と相性最悪なんじゃないかなぁ、たぶん……。

あ、私は【高速詠唱】の【オーラ防御】で自分は守ってます。自爆は怖いからね。
UCの効果で敵の嵐もキャンセルできるし、後はガンガン押すだけかなぁ。

これでも怒ってるんだよ?
大好きなアリスラビリンスが潰されそうな事態にね。


霧ヶ谷・紫音
森での戦闘ねぇ…上等だ!
「じゃ、要するに近寄って一気に薙ぎ払えば良いわけだ!」
「幸運」と「経験」…どっちが上か教えてやる!
【POW】
暗い森ってことで、俺の経験を生かしてたっぷり利用させてもらうぜ!
【迷彩】目的で身を低くし、草木に紛れて音を立てず移動、
敵の音、そして暗さ次第で【暗視】ゴーグルを利用して素早く接近。
こういう森での【地形の利用】は十八番だからな!
敵の矢の攻撃は例え向かってきても俺の【武器(で)受け】てやり過ごす!大剣だしな!
でもって一気に【ダッシュ】で飛び出し敵複数を巻き込むように
【怪力】任せにUCで【なぎ払い】を行う!
「深い森での戦闘じゃあ、無駄に音立てた方がやられる…基本だぜ!」


「次はこちらに四つ葉を生やしましょう!」
「四葉でないものは消し去ってしまいましょう!!」
「……?あら、今なにか揺れたかしら?」
「あなたの声聞こえないわ?もっと大きな声で喋ってもらえる?」
「口だけ動かして声を出さないなんて、そんなのおかしいわ!もっとはっきり喋って頂戴!」
 唐突に乱れ始める敵の連携。四つ葉の使者が違和感を感じ互いにその原因を探ろうとした次の瞬間、空間を揺さぶるような衝撃が彼女らを襲い、その脳を揺さぶる。
「大地震わす程の大声から逃げるのはムズカシーと思うよ?」
 背中の羽をはためかせ、木の上から四つ葉の使者を見下ろす鈴木・志乃(ブラック・f12101)。断罪を下す熾天使のように敵を見下ろす志乃は、冷たい視線を地上の彼女たちに向ける。
「酷いわ酷いわ!あなたは四つ葉じゃないからこんな事ができるのね!?」
「……え? なに? なんかもんだいある?」
 普段の柔和な様子を保ちながらも冷酷に突き放す志乃。その内心には強い感情を秘めているのかわずかに左ももの聖痕から光を漏らしている。
「黙ってないでなにか言ってみなさいよ!」
「……どうやらもうこちらの声は聞こえなくなっているみたいだね」
 そう、最初の一撃を持って志乃が破壊したのは四つ葉の使者の鼓膜。いかなる幸運を持ってしても防ぐことの出来ない志乃の大声は受音器官を破壊してもなお、その衝撃波を持って敵を揺さぶり続ける。

「ああ、そうそう。酷いというのなら……まず後ろを気にしたほうがいいよ」
「ぶっ飛べぇぇぇえッ!!」
 志乃と四つ葉の使者の会話を遮る剛鉄の一閃。
「深い森での戦闘じゃあ、音は重要な情報源になる……基本だぜ!」
 志乃のオーラ防御で鼓膜へのダメージを無効化していた霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)による死角からの奇襲。派手に音をあげようとも敵が察知することの出来ない状況は紫音にとって非常に有利なものであった。
 四つ葉の使者は『運良く』付近に配置されていた朽木で威力を軽減するものの、黒鉄はその幸運を蹂躙し強かに敵を叩き潰す。
「雑草みたいに現れるいやらしい人ね!」
 何体かの敵を仕留めることに成功したものの、幸運に守られた敵はすぐに体勢を立て直し、陣形を組んで魔力の矢を放ち始める。
「迷彩は草木に紛れるためのものだからな!」
 しかし紫音は周囲の樹木を盾にしながら早急に敵射線から離脱。森の暗がりに身を隠し、再び敵の認識内から消失することに成功する。
 普段ならばこの後は対物ライフルによって一体ずつ、確実に敵を削っていく選択肢もあったかもしれない。しかし、今回は敵に幸運がついている。狙撃のために身を晒して敵を仕留めきることが出来なければ相応のダメージを食らってしまうことだろう。それなら……
「要するに近寄って一気に薙ぎ払えば良いわけだ!」
 敵の背後をとり再突入。敵が反撃体勢を整える前に薄暗い環境を利用して急速に距離を詰めていく。
 敵が方向転換を終えると紫音は再度魔力の矢の弾幕に身を晒すことになるがそこは巨大化した大剣を持ってガード。
 黒鉄やそれを支える腕の許容限界を迎えるより先に巨人の剣の一撃によって敵を沈黙させる。

「これでも怒ってるんだよ?大好きなアリスラビリンスが潰されそうな事態にね」
「それなら、とっととこいつらを仕留めて次のところに向かわないとな!」
 敵にどれほどの幸運がついていようとも、こちらには経験がついている。敵が幸運を持って戦況を有利に運ぼうとするのなら、こちらはその全てに対応するだけのこと。
 猟兵たちは敵の優位性を一つ一つ潰していきながら戦場を圧倒していく。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵