迷宮災厄戦②〜Liblary Labylince(作者 五条新一郎
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「な、なんだか凄いコトになってきちゃったよ…!?」
 グリモアベースに集った猟兵達の前で、グリモア猟兵、メニス・ソルタ(リトルヴィジランテ・f19811)はおろおろしていた様子を見せていた。
「…って、みんな!…うん、とにかくなんとかしないと、だよね…!」
 だが集まった猟兵達の姿を見れば、意を決したように頷き。彼らに向き直って説明を始める。己の見た予知について。

 曰く、二ヶ月程前よりその活動が確認されていた謎の存在『猟書家』達が、ついに本格的な行動に入ったのだという。
 彼らの目的は、既にオブリビオン・フォーミュラが討たれた他世界への侵略。
 その為に、この世界のオブリビオン・フォーミュラである『オウガ・オリジン』より力を奪っていたのだが、当然の如くオウガ・オリジンもこれに対抗。数多のアリスを呼び出し喰らい、その力を高めんとしているのだという。
 この世界のカタストロフの危機に加え、その危機を乗り越えた筈の世界に迫る新たな災厄。
「どっちも放っておくワケにはいかないよね…!だからお願い!みんなの力を貸して!」
 力強く頷く猟兵達。ここに『迷宮災厄戦』の幕が開いたのである。

「まず、皆に向かって欲しいのは『砕かれた書架牢獄』って国だよ」
 ここは元々、猟書家達によってオウガ・オリジンが閉じ込められていた国。既にオウガ・オリジン自身は脱出し別の国へ移動したが、現在ここでは配下のオウガ達がかの存在へ供するべく大量のアリス達を召喚する儀式を行っている。
「これを止めないと、色んな世界から呼ばれた沢山のアリス達が食べられて、オウガ・オリジンもパワーアップしちゃうんだ!絶対に止めないと!」
 メニスの言葉にも力が入る。
 だがオウガの数はあまりにも多い。多くの猟兵がこの地へ攻め込むであろうが、それだけでは手が足りないかもしれない。
「だから、リーダー格のオウガを襲ってやっつけちゃえば、配下のオウガと戦うみんなが戦いやすくなると思うんだ」
 幸い、先んじて予知を見たグリモア猟兵達が試みた儀式魔術【Q】によって、ある程度容易に指揮官級オウガを狙える道が見出されている。
「それでも沢山のオウガに出くわすと思うから、上手く突破してリーダーのところまで行っちゃってね」
 複雑な迷宮の中、効率よくオウガの群れを突破する手段があると良いだろう。

「それじゃ、転送始めるね。皆、お願いします…!」
 メニスが掲げた木の枝の先、グリモアの光が輝いて。
 猟兵達を、砕かれた書架牢獄へと転送してゆく。


五条新一郎
 その想いは熱く燃える。
 五条です。

 いよいよ始まりました迷宮災厄戦。
 当方よりお送りするシナリオ第一弾は、砕かれた書架牢獄の戦争サバイバルとも関連するシナリオです。

●目的
 指揮官級オウガ『惑わしの魔女・クオレ』の撃破。

●戦場
 アリスラビリンス、砕かれた書架牢獄。
 無数の書架が複雑に並び迷宮の如き様相を呈しています。

●プレイングについて
「オウガの群れを潜り抜け、指揮官へ素早く接近する」プレイングにはボーナスがつきます。
 迷宮の中、オウガの群れを素早く突破する手段があると良いでしょう。

●リプレイについて
 8/4(火)目処に完結できるよう運営予定です。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『惑わしの魔女・クオレ』

POW ●惑わしの音色
【周囲の人の心を惑わせ、感情をねじ曲げる声】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD ●その想いは誠であるか?
対象への質問と共に、【竜の翼】から【対象の感情の強さに呼応する焔】を召喚する。満足な答えを得るまで、対象の感情の強さに呼応する焔は対象を【灼ける様な痛み】で攻撃する。
WIZ ●自らの想いに呑まれるがよい
【魔女により惑わされた偽り】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数の赤と青の薔薇】から、高命中力の【花弁の刃】を飛ばす。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフラム・フロラシオンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ラモート・レーパー
対(アンゲルス)と連携
「わかった。協力するからUC頂戴?」
 お姉さん姿で戦うわ。
 対から白剣とUC【白馬の王子様】を受け取り、UC【夜の領域】と一緒に発動する。
後者のUCで自分をオブリビオンに書き換え前者で敵に向けてワープ。オブリビオンにとって猟兵は敵だから敵の敵は味方の理論でできるはず。
ワープ直後にUCを解除して存在を猟兵に戻し、白剣を天高く投げる。
あとは黒剣を槍等の狩猟武器に変えて戦う。
対を始め他の猟兵との連携攻撃だってする。


ラモート・アンゲルス
対(レーパー)と連携
「協力お願いします。対」
 お姉さん姿で戦います。
 UC【技の祝福】を発動して、対にUC【白馬の王子様】と白剣を渡します。UCは他の猟兵に渡しても構いません。
対がワープ直後、白剣を投げるはずですからそれに合わせてUC【主の守護者】を発動して、軍勢及び敵の影を従えてそれぞれその影の持ち主の動きを封じ込めます。
敵が動けないうちに私は飛翔して白剣を回収しつつ対と合流。白剣を様々な武器に変化させるなどして戦います。
対を始め対の猟兵との連携攻撃だってします。


 砕かれた書架牢獄、至るところで猟兵達とオウガの大群との戦闘が繰り広げられている激戦区。
 そんなかの地へ、グリモア猟兵の転送を受け更なる猟兵達が降り立つ。白髪に茶髪、髪色の違いはあれど、その顔立ちは寸分違わぬ一組の女性猟兵達だ。
「やー、これは随分と入り組んだ場所。ここから指揮官を探すってのは大変そうだね」
 辺りを見回し呟くのは白髪の方、ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)。見回す限りでも無数の書架が高く低く複雑に立ち並ぶ様が見え、形成される迷宮の複雑さが伺える。
「ですが私達ならば、到達は難しくないはず。故に」
 並び立つ茶髪の方、ラモート・アンゲルス(生きた概念・f18548)が応える。寸分違わぬ容姿をした二人、その存在は双子というわけではなく。
「協力お願いします、対」
 対の片割れ、アンゲルスが求めれば。
「わかった。協力するから力を貸して?」
 対の片割れ、レーパーが応える。対、両者の関係を表現するならば、それが最も適切な言葉であろう。
「良いでしょう」
 アンゲルスは携えた白剣を抜き、己の身の前にて構える。刃が仄白い光を帯びて輝く。
「――『』の名を以って力を授ける。彼方の敵を捉える力を」
 そして光帯びた白剣をレーパーへ差し出す。レーパーが受け取って尚、その輝きは絶えることなく。それは力の輝き、ユーベルコードの輝き。
「――この刻は、我が領域にして狩の刻なり」
 受け取ったレーパーもまた、アンゲルスがそうしていたように白剣を構え。詠唱と共に念じる。彼女の存在が、その性質を変えてゆく。
「――さあ。今『助けに行くよ』」
 そして白剣を掲げ、宣言すると同時に。レーパーの姿がかき消える。何処へ消えたかといえば。

「な…っ!?貴様、何処より現れた!?」
 書架牢獄の一角、驚愕の声を上げるは『惑わしの魔女・クオレ』。周辺のオウガ達を統率する指揮官級のオウガであり、此度の任務の討伐対象だ。
「ふふ、今のぼくは『君と同じ』だからね。『仲間』を助けに行くなんて、簡単なことだよ」
 嗤うはレーパー。白馬に騎乗したままクオレを見下ろすその姿は、姫を救う王子というよりは魔女を討つ騎士の様相。
 己のユーベルコードを以て変質した彼女の今の存在は、オブリビオン――目の前のクオレと同質の存在にして猟兵の敵。即ちクオレから見れば『敵の敵』だ。
 そこに、白剣と共にアンゲルスより借り受けたユーベルコード――味方のもとへ転移する力を合わせれば。『敵の敵は味方』の理論により、クオレのもとへの転移が可能となる。それが、レーパーとアンゲルスが用いた策だ。
「ふざけたことを…!だが、貴様一人で妾に勝てると思うてか!」
 歯噛みしつつも、クオレは両手に炎を生み出す。レーパーを目掛け射出せんとするが、レーパーもまた動く。
「ぼくが一人だと思った?残念だね」
 その手の白剣を、頭上高く投げ上げる。高く高く舞い上がったその剣は、広大な書架牢獄を一望できる程の高さまで至り。起点にて待機していたアンゲルスの目にも認められ。
「あそこですね――」
 アンゲルスの身が地を離れ、飛翔を開始。気付いたオウガ達が、彼女を打ち落とさんとそれぞれに動きだすが。
「――影どもよ、主人の元を離れ『』に従え」
 白剣に手を伸ばし、詠唱を紡げば。空中の白剣が眩き光を放つ。迷宮ほぼ全域を照らさんばかりの眩き光。光を浴びたオウガ達が怯む。光そのものにではない。突如実体を得た、己の影からの攻撃に。
 それこそはアンゲルスのユーベルコード。光を浴びた存在の影に実体を与え従える業。影達はそれぞれの本体に攻撃を仕掛け、本体たるオウガ達は其方に意識を割かれアンゲルスを狙えない。
 その隙を突きアンゲルスはそのまま飛翔、己の剣を再度その手にすれば真下へ降下。そこには既に交戦を開始していたレーパーとクオレ、そして彼女の影。
「ぐぅっ、この影は貴様の仕業か!おのれ、よくも妾の影を…ぐぁっ!」
 アンゲルスの姿を認め声を荒げるクオレ、だがそこに浴びせられた炎が苦悶で声を途切れさせる。クオレの影が放った炎だ。
「さて、これで態勢は整った。狩りの時だよ、対」
「ええ、仕込みは万全です。狩りの時間です、対」
 レーパーは黒の剣を、アンゲルスは白の剣を。それぞれに槍へと変じさせ。苦悶する魔女へと襲い掛かってゆく。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

木々水・サライ
[アドリブ・絡み歓迎]
戦争が起きたとなりゃ、さっさと出向くしかねぇだろうよ。
今回は手加減無しで行かせてもらうぜ。

……さて、俺の戦法だが。
アイテム【黒鉄刀】から溢れる闇を利用して、俺自身は”闇に紛れつつ”オウガの指揮官まで走り抜け、群れ共は【二人の白黒人形(モノクローム・ツインズ)】で呼び出した複製義体で殲滅する。
複製義体は勝手に動いては敵を殲滅するが、敵司令官からすれば俺本人と見間違うんじゃないか?

ああ、そうそう。この闇に乗じて殴りに行きたい奴がいるなら大歓迎だ!


「やれやれ。群れて戦えばいいってもんじゃねぇだろ」

「俺の刀は闇をも呼び寄せる、ってな」

「司令官倒せばさっさと終わるってなぁ!」


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
大変な状況の様ですねぇ。
何とか頑張ってみましょうかぁ。

『FCS』で『FSS』の弾頭を炸裂弾に変換した上で【燦華】を使用、全身を『光』に変換して飛行し一気に魔女さんの居場所へ向かいますねぇ。
途中で遭遇するオウガの方々も『実体が曖昧な光』且つ『光速での移動』であれば、無視してすり抜けるのは容易でしょう。
『図書館』という地形を踏まえ『隙間』を抜けるのも手段ですぅ。

無事到着しましたら『FRS』による[砲撃]と『FSS』による[爆撃]を中心に攻撃しますねぇ。
相手の『声』は『爆発音』でかき消すか歪め『光速でのヒット&アウェイ』を行えば防げるでしょうかぁ。

確実に叩きたいところですぅ。


 指揮官級オウガとの交戦が始まった頃、新たな猟兵達が書架牢獄へと進攻を開始していた。
「大変な状況の様ですねぇ…」
 黒髪の美少女が小さく身を震わせながらも駆ける。足を進めるたび、過剰なまでに熟れ実った肢体が重量感たっぷりに揺れ弾む。夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の疾走は、しかし充分な速度を伴う。
「だが戦争となりゃ、さっさと出向くしかねぇだろうよ」
 隣を駆けるはオールバックの三つ編みとした黒白の髪を靡かす男。悪党じみた顔立ちに粗野な言動ながら、任務への意気込みは確か。それが彼、木々水・サライ(《白黒人形》[モノクローム・ドール]・f28416)だ。
「まあ、何とか頑張ってみましょう…っとぉ」
 言動はのんびりしていようとも、周辺への警戒は怠らないるこる。不意に足を止める。曲がり角の向こう、オウガの気配を感じた様子。
「ちっ、結構いるな。ここからは対処が必要ってとこか」
 同様の気配はサライも感じたようで。忌々しげに舌打ちしつつ、腰の刀を抜く。如何なる原理で収まっていたのか、サライ自身の身の丈より尚長い漆黒の刀。刀身から溢れるは刀の色より深く黒い闇。
「やるんですか?」
「違ぇよ、こうするんだよ」
 溢れる闇はサライを包み、その身を迷宮の闇に溶かし込む。以て身を隠し、オウガの群れを抜けていく構えだ。
「俺の刀は闇をも呼び寄せる…ってな」
「なるほどぉ。では私は此方の方法ですねぇ」
 頷いたるこるが祈りの姿勢を取れば、その身が光輝き――否、光そのものへと変質を開始。ものの数秒で、るこるの姿は完全に失われ、そこには蟠る一塊の光。
 そしてその光を受けてもサライを包む闇は払われることなく。眩き光と深き闇とが一つ処に蟠る、奇妙な光景が一時、現出していた。
(それでは、お先に参りますぅ)
 念ずるが早いか、光化したるこるはその場から消える。光ゆえに速度も文字通りの光速。書架と書架の隙間を抜けるなどもしながら、指揮官の場所を目指してゆく。
「流石に早ぇな。だが、これだけ強い光なら」
 るこる自身は一瞬で遠ざかっていったが、彼女を形作る光の輝きはまだ届く。それ程の強い光ゆえ、形作る影もまた深く濃い。闇を纏ったサライが隠れるには好都合だ。
 眩い光に目を奪われていたオウガの間をすり抜け、るこるの後を追ってゆく。

「あちらの区画より猟兵共が侵攻しておる!貴様らはあちらへ向かえ!」
 程無く、るこるは指揮官たる魔女・クオレの居る広間へと到達。丁度、配下のオウガ達に指示を出していたところだ。
 その間に、光の中から浮遊する砲台群が実体化し、展開される。彼女の主武装たるフローティング・レイ・システムとシールド・システム。後者は炸裂弾頭を採用した物理攻撃仕様だ。
 雑兵オウガ達が去ってより程無くして、るこるは行動を開始。FRSが熱線を、FSSが炸裂弾を一斉に発射、クオレに猛烈な砲撃を浴びせにかかる。
「ぬおっ!?これは…猟兵共か!?」
 強襲に驚きつつもそこは実力者たるオウガ、即座に戦闘態勢を取るクオレ。防御結界を展開、砲撃のダメージを最小限と抑える。
「…光?面妖な」
 敵の姿を確かめんとするクオレ、しかしそこには無数の砲台群に囲まれた光の塊があるのみ。だがそれが敵であるというなら。
「妾の存在を知覚しているのであろう?ならばこれは如何だ」
 不敵に笑みながら、その唇より歌声を紡ぎだす。高く低く、妙なる美声が響き渡るが、それの齎す効果は精神・感情への悪辣なる影響。
(うう…っ、頭が痛みますねぇ…っ)
 光化していても知覚力は通常通り、故に歌声――音を介した攻撃は届いてしまう。それが光化の数少ない弱点の一つであった。FSSよりの砲撃を行い、爆音で歌声を掻き消しにかかるが、完全とはいえぬ。ヒット&アウェイならば影響は最低限となろうが、果たして結界を突破できるか――
 るこるが思案しつつも交戦を続けていた、その時である。
『オラアアアアア!!』
 突如、るこるが通ってきた通路から飛び出してきた黒白の影。身の丈の上回る長刀を振りかざし、クオレへと斬りかかる。
「新手か!だが真正面からとは愚かの極みよ!!」
 クオレは慌てることもなく、その手に炎を纏わせ影へと叩き付ける。爆発。吹き飛ばされて書架に激突、全身から火花散らし動かなくなったのは、サライ――の、複製義体。
「愚かはお前だってなァ!!」
 クオレの背後より声。彼女が振り向くより早く振り下ろされた闇纏う黒刃が、その背を深く斬り裂いた。その主は、言うまでもなく。
「ぐあぁ!?ぐ、今のは囮か…!」
「ハッ、ちょいと増えすぎて処分に困ってたトコだ、助かったぜ」
 憎々しげに振り向いたクオレに、不敵な笑みと共に答えるサライ。そして直後に跳躍すれば。
「私も助かりましたよぉ…この好機、確実に叩かせてもらいますぅ!」
 再度振り返ったクオレの身に、るこるが放った熱線、砲弾が一斉に着弾し。猛烈な爆風と爆音が広間を席捲した。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

マイエ・ヴァナディース
【SPD重視】
下郎を掻き分け指揮官を叩けと…
分かりやすくて有り難いですわね♪

この『シルフェリオン二世』には
最適の機能(ユーベルコード)が複数ございます
【アクエリオ・ノヴァ】もその一つ!

提示ルートを『シルフェリオン二世』に記録させる事で、
迷宮ならではの曲がりくねった道について【地形耐性】確保
そして光翼の螺旋を纏い、双環形態で迷宮へ【切り込み】ますわ!

道中のオウガを何匹も螺旋の勢いで【貫通攻撃】
そのまま【吹き飛ばし】止まらずに突き進み…

愛する者の元へ無事帰るため、今が駆け抜ける刻ですわ!

そのまま魔女をも跳ね飛ばしますのよ
想いを問う焔にも、全力で肯定しますとも!
父母や寮夫さんの顔を思い浮かべつつ…!


燈夜・偽葉
アリスさん達を食べさせるわけにはいきません
絶対に防ぎましょう!そしてオウガは飢えて死ねばいいのです!

オウガの数が多いですねぇ
相手にするよりはさっさと突破してしまった方がいいですね?
というわけで「剣よ、嵐に臨みて」を発動
飛んで指揮官の元へ向かいます
オウガに邪魔されてもUCによる嵐の刃で刻み散らしますよ

クオレ戦では
同じくUC発動させて
敵のUCは自分の心を強く持つ覚悟と狂気耐性で耐え抜き
カウンター、早業で攻勢に転じ、黄昏の太刀で切り込みます


 書架迷宮を疾走する影と、飛翔する影。立ちはだかるオウガ達を吹き飛ばし、斬り刻み、文字通りの嵐となって進撃する猟兵が二人。
「下郎を掻き分け指揮官を叩け、と。分かりやすくて有難いですわね♪」
 疾走する影は二輪のバイク、其に跨る緑の髪のエルフの少女。マイエ・ヴァナディース(メテオールフロイライン・f24821)と彼女の愛車『シルフェリオン二世』。清水を思わせる蒼き光翼を前面に展開、螺旋回転するそれを以て、オウガの群れを薙ぎ倒してゆく。
「ええ、アリスさんを食べるなどという行い、絶対に防ぎましょう!オウガは飢えて死ねばいいのです!」
 マイエの言葉に応えつつ飛翔する影は白い髪の妖狐の少女。燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)。その身に黄昏色の嵐の刃を纏い、立ち塞がるオウガを斬り裂き突破する。
「それにしてもマイエさん、なんだか凄いバイクですね」
 シルフェリオン二世を見遣り、驚いたように偽葉が言う。何しろ決して広くはない入り組んだ道をこれ程の速度で疾走しながら、書架に衝突するどころかそうなりかけすらしない巧みな制動。そして一切の迷いのないルート策定。如何にマイエ自身が目標地点を予め知っているとて、これ程までに素早く判断できるものだろうか。
「ふふ、シルフェリオン二世はこの手の任務に最適な機能を複数搭載しておりますゆえ♪」
 自慢げな笑みと共に応えるマイエ。事前にグリモア猟兵より提示された敵指揮官のもとへの経路を記録したことで、巡航経路まで含めた最適なコース取りを策定。その上で正面突破に適したユーベルコードを行使しているのだ。
「…っと、もうすぐ指揮官のところへ到達するようですわ」
 最後の直線、ここを突破すればクオレがいるとマイエが告げる。頷く偽葉、しかし行く手を塞ぐオウガの一群。
「了解です、一気に蹴散らし突破しましょう!」
 両者、更に加速。迎え撃つオウガはそれまでよりも大型の種ではあったが、二人の速度の前に対した抵抗もできぬまま、切り刻まれ吹き飛ばされていった。

「おのれ猟兵共、忌々しい…」
 その時クオレは、猟兵達から受けた負傷によろめきつつも何とか立ち上がったところであった。そこに響く、魔導バイクのエンジン音。
「む…うおぉぉっ!?」
 見れば、凄まじい速度で吶喊してくる蒼き螺旋と黄昏色の嵐。身を翻し、すんでの処で回避するクオレ。
「むう、外しましたわね。速度は十分に出してたはずですが」
「大分負傷は深いようですが、流石に指揮官というところですね」
 床にタイヤ痕を刻みながらターンを決めつつ残念そうなマイエと、応える偽葉。マイエはバイクのハンドルを握り直し、偽葉は愛刀を構え直し。改めてオウガと対峙する。
 なれどクオレは不敵に微笑む。己の負傷も軽いものではないが、それでも未だ己の勝利は揺らがぬという確かな自信。
「ふん、貴様らそこまで妾を討ちたいか。だが妾の前にその意思、保ち得るかな?」
 そして、クオレが歌いだせば。戦場に焔が渦巻いて。
「…っ!?」
「く、ぅ…!!」
 マイエと偽葉、二人ともが頭を抱えよろめく。その歌声は人の心を、感情を惑わせ歪める魔性の声音。
(うぅ…っ、私は、私の敵、倒すべき敵、は…)
 偽葉の意思が揺らぐ。目の前のオウガを討つことは本当に正しいのか、真に世界の敵たるは誰か。刃の向く先が揺らぐ。
(く、ぁ…っ、お父様、お母様…それに…)
 マイエの脳裏に浮かぶ、遠い世界の父と母、それに父の面影を持つ下宿先の寮夫の顔。彼らへの親愛が、黒く染まりゆく。
 他愛ない。後はこの焔を以て身も心も焼き尽くしてくれよう。そう判じたクオレが、己の周囲で渦巻く焔を二人へ撃ち出そうとした、まさにその時。
「――私の倒すべき敵は、あくまで貴女です」
 いつの間にか、眼前に偽葉の姿。その刃は既に振り抜かれ、伴って巻き起こる黄昏色の剣閃がクオレを包む。その動き、まさに刹那の早業。ユーベルコードと、彼女の技量とが合わさり為し得た武技。
「な……ぐあぁぁぁぁぁ!!?」
 認識に一歩遅れて、クオレの全身を黄昏の刃群が斬り刻む。五体全てに隈なく刃傷を生じ、滂沱と流血し。斃れそうになる身を辛うじて支えた彼女が見たものは。
「私の親愛!私の想い!貴女などに穢しはさせませんわ…!」
 唸るエンジン、吼える翠星の乙女。蒼き光翼纏い突撃する魔導バイク。心に染み込まんとした闇を振り切ったマイエだ。
 想いを乗せた疾走が焔を貫き、螺旋を以て魔女を穿ち、その先の書架までも走り抜けて叩き付けた。
「ぐ…ぁ…っ。なんたる、強き意志…強き想い…。妾の負け…か……」
 壁に磔とされる形となったクオレ。その言葉を残し項垂れた姿が次第に薄れ、消え失せてゆく。

 指揮官を失った周辺のオウガ達は総崩れとなり、そのまま猟兵達によって駆逐されていった。
 以て、書架牢獄のこの領域も、猟兵の制圧するところとなったのである。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年08月04日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴