迷宮災厄戦⑧〜地の利は敵にあり(作者 夢幻
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●星空の下で
 美しい星空の広がる不思議の国、そこに屹立する高い塔の頂上にある天文台で、鎌を持った道化のようなオウガの少女達が、望遠鏡を覗いて周囲を警戒していた。
「ふふふ♪ 猟兵だって、ここからなら一方的に攻撃出来るよ! さあ、どこからでもやって来い!」
 オウガ『ジョーカー』は、万全の構えで猟兵達を待ち受ける。

●迷宮災厄戦
「此度の戦争の舞台はアリスラビリンスだ! 現れたオブリビオン・フォーミュラ『オウガ・オリジン』、そして他世界への侵攻を目論む『猟書家』を倒すのだ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、真剣な表情で集まった猟兵へと戦争の開始を宣言する。

「まずは敵幹部の戦場へ進むため、進路上にある不思議の国を攻略していくこととなる。今回の任務で攻略するのは『覗いた星空を奪う望遠鏡のある国』だ」
 その不思議の国には空一面に綺麗な星空が広がっている。そして、そこにぽつんと建つ一つの高い塔がオウガの拠点になっているという。
「オウガはこの塔の頂上にある天文台から、我ら猟兵の進行を見張っている。見つかってしまえば、一方的に攻撃を受けてしまうことになるだろう」
 オウガは望遠鏡を覗いている時には、「まるで敵が目の前にいるかのように近接技を使うことができる」ようだ。その力で高い塔の上から遠距離攻撃を行ってくる。
「つまり、如何に敵に見つからぬように塔へと接近するかが肝要だな」
 塔の周りは平原ではあるが、多少の地形の起伏はあり、木々も点在している。この国の住人として様々な動物の姿の愉快な仲間たちもいるようなので、そこに紛れるのも手だろう。
「地の利は敵にあるが、決して難攻不落というということはない。ユーベルコードや周囲の地形などを活用し、勝機を掴むのだ!」
 百々はそう言うと、猟兵達を戦場へと転移させていくのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●プレイングボーナスは、『望遠鏡に発見されない工夫をする』です。
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第1章 集団戦 『ジョーカー』

POW ●ブラックレディ
【死神の大鎌】が命中した対象を切断する。
SPD ●ドッペルコップ
自身が【食欲や怒り】を感じると、レベル×1体の【自身の魂を分割した分身体】が召喚される。自身の魂を分割した分身体は食欲や怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ ●レッドドッグ
【バラまかれたトランプから噴き出す灼熱の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【灼熱の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


セルマ・エンフィールド
そういうことであれば、苦手ではありません。

敵の目の前にいるかのようにユーベルコードを使えるというのだけは脅威ですが……自分の居場所をあれだけ分かりやすく教えるようでは狙撃手としてはやっていけませんね。
望遠鏡の向きなどのあちらの動きをフィンブルヴェトのスコープによる『暗視』と『視力』で確認し、こちらを向いていないときに移動し木や地形の陰に隠れることを繰り返して接近します。

接近するのが必要とは言っても、こちらも遠距離攻撃が可能ならば塔の頂上まで行く必要はない。移動距離が短ければそれだけ見つかる危険も減ります。
【氷の狙撃手】の射程まで近づいたら地形の陰から狙撃、『スナイパー』の技術で撃ち抜きます。


「敵はあの塔の上ですね。こういう戦場ならば、苦手ではありません」

 最初にこの地へと転移してきたのは、セルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)だ。彼女は愛用のマスケット銃『フィンブルヴェト』に取り付けられたスコープ『ナイトビジョン』で塔を観測し、戦術を組み立てる。

「敵の目の前にいるかのようにユーベルコードを使えるというのだけは脅威ですが……自分の居場所をあれだけ分かりやすく教えるようでは、狙撃手としてはやっていけませんね」

 スコープの中には、塔より突き出た望遠鏡がよく見える。地の利を得たことによる油断からか、ジョーカーは自分の姿を隠そうともしていない様子だ。狙撃手としての心得があればもう少し隠れようともするだろうが、望遠鏡の力に頼るだけのオウガには無理な相談だ。
 セルマは都度スコープで望遠鏡の様子を確認しながら、敵の監視が逸れた隙に木々や草むらを渡って接近していく。狙撃手として高い技量を持つセルマにとって、こういったものはお手の物だ。

「接近するのが必要とは言っても、こちらからも狙撃するならわざわざ塔の頂上まで行く必要はありません」

 移動距離が短ければそれだけ見つかる危険も減るというものだ。塔への距離を半分ほど詰めたところで、塔の頂上が彼女のユーベルコードの射程に入る。そして、絶対零度の射手による遠距離狙撃が放たれた!

「ここまで来れば……外しません!」

 『氷の狙撃手』によって放たれた銃弾は、狙い違わずに望遠鏡と、それを覗いていたジョーカーの頭部を貫通、一撃で敵を撃破した。凍り付いた死体を見て塔の上の天文台が騒然とする中、セルマは撤退に移る。

「先ずは一つ……この調子でいきたいですね」

 まだまだ迷宮災厄戦は始まったばかりだ。だが、彼女達猟兵の奮戦があれば、きっとこの戦争でも勝利を掴むことが出来るはずだ。
大成功 🔵🔵🔵

グルクトゥラ・ウォータンク
【アドリブ歓迎】
ウラーッ戦争開始じゃー!初手から思いっきりぶん殴って夜露死苦!喧嘩上等じゃー!

とまあテンション上げたはいいがやることは超地味ではある。到着したなら早々に煙幕撒いて、手持ちの資材を使い【メカニック】【拠点防御】で簡易な砦を作って見せる。まぁブラフじゃが。わし自身は『ガジェットボールズ』に【トンネル掘り】させた地下に隠れる。壁ごと切るような奴じゃろうと地面ごとは切れんじゃろ多分。
地上に設置したカメラなどで状況を遠隔監視ししつつ、UC発動!【ハッキング】で速度を限界までチューンした電脳妖精をしゅばっと発進!
視認できぬ速度で迫る5000を超える電脳妖精じゃ、大人しく丸焦げになるがいい!


「ウラーッ 戦争開始じゃー! 初手から思いっきりぶん殴って夜露死苦! 喧嘩上等じゃー!」

 転移してきた途端にテンション高く雄叫びを上げたのは、グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)であった。そうやって威勢良く気合いを入れたものの、猪突猛進で突っ込むようではこの戦場は攻略出来ない。地味な作戦が必要なのだ。

「それじゃあ、組み立てるとするかのう」

 煙幕の煙で姿を隠した彼は、持ち込んだ資材を急いで組み上げる。そうして出来上がったのは、簡易的な砦だ。これほど早く作り上げられたのは、彼のメカニックとしての腕と拠点製作の経験のおかげだろう。
 しかし当然ながら、そんなものを作ってはとても目立つ。煙幕が晴れたところで、砦を見つけたジョーカーの死神の鎌が襲い掛かる。所詮は簡易的な砦だ。オウガの攻撃を受けて、砦は次第に崩壊していく。そうするとその中にいるであろうグルクトゥラも切り刻まれてしまう――――といった心配は無用。砦はブラフだ。彼は既に砦の地下、トンネルへと退避済みだ。

「ようし『ガジェットボールズ』よ、今のうちに掘って進むんじゃ!」

 ジョーカーが砦を攻撃している間に、グルクトゥラはガジェットを操り地下を進む。そして遠隔のカメラでまだジョーカーが砦に引きつけられていることを確認した彼は、離れた所に作った出口から顔を出す。

「ウラーッ! ハッキングでチューンした特別製の電脳妖精を喰らうのじゃ!!」

 グルクトゥラは『攻性電脳妖精多重召喚』を発動、大量の電脳妖精達が目にも見えないほどの速度で塔へと迫る。そして電脳妖精の奔流は塔の一部を貫き、砦を攻撃していたジョーカーを丸焦げにしてやっつけた!

「作戦大成功じゃ!」

 見事にオウガを倒したグルクトゥラは、上機嫌で帰還するのであった。
大成功 🔵🔵🔵

鞍馬・景正
つまり、首切り役人が土壇場に据えた此方を常に狙っているようなものと。

厄介な状況ですが、手足が縛られている訳で無い以上、活路も切り拓けましょう。


まず敵の死角となる位置へ。
そして周囲の様子を【視力】及び【暗視】にて観察しましょう。

そして出来るだけその場よりなるべく遠く、しかし弓矢の射程で狙える距離にある木を選定。

これと決めた後は【鬼騎乗崩】にて愛馬に【騎乗】し、火矢をその樹に撃ち込みましょう。

木が燃え始め、オウガの注意がそちらに逸れる一瞬が勝負。

後は誘導と気付かれるより早く跳躍し、上空から塔のオウガを射程範囲に収めてくれます。

後は【怪力】のまま弓を引き絞り、そのまま渾身の矢を見舞いましょう。


 続いて戦場に現れたのは、鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)であった。

「なるほど。つまり、首切り役人が土壇場に据えた此方を常に狙っているようなものと……」

 死神の鎌を構えて猟兵を狙うジョーカーをサムライエンパイア風に言えば、そういうことになる。遠方から近接攻撃が届くとは、何とも面倒なことだ。

「厄介な状況ですが、手足が縛られている訳で無い以上、活路も切り拓けましょう」

 景正はまばらに生える木々を伝い進むと、望遠鏡からは死角となる地形の起伏に身を潜める。そこから塔の方を観察し、彼は一本の木を見定める。それはここから弓矢ので狙える中で、最も遠い木だ。

「勝負は一瞬……行きます!」

 愛馬『夙夜』に騎乗した景正は、ユーベルコード『鬼騎乗崩』にて具足を纏いその能力を強化する。その上で、先ほど見定めた木へと火矢を撃ち込んだ。そして火矢が命中し木が燃え上がると同時に、それを囮として彼は夙夜を全力で疾走させる。
 今、オウガの注意は燃え上がった木に向けられているはずだ。この間に、どれだけ接近出来るかが勝負だ。『鬼騎乗崩』の力にて夙夜は宙を駆け、凄まじい速度で塔の上、望遠鏡の備えられた天文台へと駆けていく。

「これが私の渾身の一射です!」

 景正は弓の射程にオウガを捉えると、『虎落笛』を引き絞る。一般の武士には容易に引けぬ五人張りの剛弓も、彼の怪力であれば問題ない。そこでようやくオウガも彼の姿に気づいたようだがもう遅い。放たれた矢はジョーカーに対応する間も与えず、その体を貫いたのであった!
大成功 🔵🔵🔵

黒川・闇慈
「塔の上から文字通り高みの見物と……いえ、攻撃はしてくるのですからまるきり見物ではありませんか。クックック」

【行動】
wizで対抗です。
戦場に到着したら高速詠唱、全力魔法、呪詛、呪詛耐性の技能を用いて即座にUCを使用します。
呪詛が渦巻きゆらめく怨念領域は漆黒に染められています。さて、その中に黒い服装でいる私をサーモグラフィーもついていないただの望遠鏡で見つけられるものでしょうかねえ?
塔の上まで怨念領域が及ばずとも構いません。展開した怨念領域と共に悠々と接近し、怨念領域の範囲内に至ったならば侵食呪詛で攻撃しましょう。

「これも一種の迷彩ということですねえ……クックック」

【アドリブ歓迎】


「塔の上から文字通り高みの見物と……いえ、攻撃はしてくるのですからまるきり見物ではありませんか。クックック」

 遠くに見える塔を見据えて怪しげに笑うのは、黒川・闇慈(魔術の探求者・f00672)だ。彼もこの地を攻略するために訪れた猟兵の一人だ。高所から遠距離攻撃で一方的に攻撃する。このオウガの戦術に、彼は一体どう対処するのであろうか?

「……日は沈み雨が来る。生は消え死が現れる。暗く、黒く、どこまでも我らを包め亡者の嘆き。『亡域形成・怨呪大殺界』」

 彼は即座にユーベルコードを使用し、黒い雨を降らせる。呪いの込められたその雨は戦場に降り注ぎ、この地を侵食呪詛に満ちた怨念領域へと変化させた。

「これも一種の迷彩ということですねえ……クックック」

 呪詛が渦巻きゆらめく怨念領域は漆黒そのものだ。この中においては、黒ずくめの闇慈の姿は完全に埋没する。サーモグラフィーでもあれば別だろうが、目視で怨念領域に紛れた闇慈を発見するのは至難の技だ。

「やはり私の姿は見つけられないようですねえ」

 明後日の方向に放たれるトランプと灼熱の炎を見ながら、闇慈は悠々と塔へと接近してゆく。ジョーカーは屋根があるため直接呪いに侵されてはいないものの、この環境に適応出来ていない様子で、炎の勢いも心なしか弱いようだ。

「さて、辿り着きました。それでは……呪詛を受けてもらいましょうか」

 遂に塔の下まで辿り着いた闇慈は、そこから塔の上の天文台へ向けて浸食呪詛を放つ。良くは見えないが先ほどまで周囲に降り注いでいたトランプと炎が止まったことから、ジョーカーは上手く撃破出来たようだ。

「流石にこれで見つかってしまうでしょう。深追いは禁物……撤退するとしましょうか」

 闇慈を狙っていたジョーカーは倒せたものの、塔にはまだ他のジョーカーが残っているはずだ。戦果は十分、無理せずに撤退するのが正解だ。
大成功 🔵🔵🔵

レムリア・ザラタン
ふむ、いっそ塔ごと破壊するか?
私の火力なら長距離からでも…いや、そうだな
ああいうものは、得てして超常の力で守られているものだ
下手に攻撃を仕掛けても位置を悟られるだけで…
…いや、その手があるか

塔から遠く離れた木々や地形に隠して、クレイドルの電脳魔法陣を展開
その場所から充分に距離を取り、回り込むように塔へ接近する
地形や木が少なくなり、いよいよ監視網が厚くなってきたところで魔法陣上にGMLSを顕現
塔へ向けてミサイルを一斉発射だ
そうしてGMLSへ敵の目を惹き付けさせて、その隙に一気に塔に乗り込む

乗り込めば後は白兵戦だ
太刀筋を見切り攻撃を回避しつつ、こちらの攻撃を確実に叩き込む


「そうか、あの塔の上に敵がいるのか……ふむ、ならばいっそ塔ごと破壊するか? 私の火力なら長距離からでも……」

 転送されてくるなり塔を眺めて物騒な台詞を呟いたのは、レムリア・ザラタン(Stargazer・f28070)だ。確かに十分な射程と火力または精度があれば、それは実現出来るだろう。そして、実際に幾人かの猟兵はそうやって攻略をしていた。

「いや、そうだな……ああいうものは、得てして超常の力で守られているものだ。下手に攻撃を仕掛けても、通じなければ位置を悟られるだけだ」

 とはいえ、未知の塔が防御機構を有している可能性を鑑みて、レムリアはより確実な手段を考える。失敗した時のリスクを見るならば、正攻法を選択するのは正しいと言える。

「……いや、その手があるか。電脳魔法陣、展開する」

 レムリアは後の布石として、電脳ゴーグル『クレイドル』から展開した電脳魔方陣を地形に隠して設置する。そして彼女はその場所から充分に距離を取り、回り込むように塔へ接近していく。草木に紛れて近づく彼女だが、近づけば近づくほど監視の目は厳しくなる。そして発見されないであろう限界まで近づいたレムリアは、先ほど設置した電脳魔方陣を起動させる。

「GMLSを顕現……一斉発射!」

 魔方陣を通じて電脳空間から喚び出されたのは『GMLS』、多連装ミサイル発射装置だ。彼女はそれを遠隔で操作して、塔の天文台へとミサイルを発射した。

「これで敵の目は惹き付けられたはずだ」

 ミサイルそのものの攻撃で敵を倒せるとは思わないが、注意を引くにはこれで十分。ジョーカーがミサイルへの対処とGMLSへの攻撃をしている間に、レムリアは残りの距離を疾走、一気に塔へと乗り込んだ。

「ここまで辿り着けば、後は君を倒すだけだ! 『メイルシュトローム』!!」
「えっ!? 猟兵はあそこにいるはずなのに!」

 天文台に辿り着いたレムリアは、望遠鏡を覗くジョーカーを発見。即座に攻撃に移る。彼女が放った『グラビティアンカー』は突然の襲撃に慌てる敵に直撃、続けて放たれた超重力の嵐は空間ごと捻じ切ってジョーカーを撃破した。

「どうやら、これが最後の一体だったようだな」

 これで天文台のオウガは全滅、猟兵達は天文台を制圧した。戦争の開幕として、まずは上々の戦果だ。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月02日
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