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燃え染める眼禍

#UDCアース

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#UDCアース


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●尖塔の光
 行方知れずは囚われた。

 パパ――パパ。

 それは縋るように。誰かの名前を忘(つぶやい)て、霊座(たまくら)の前で微笑んだ。広がる。開かれる。創り出された呪いが、言葉を失くして咆哮している。緩やかに積み重なった退廃が『現実』を侵蝕し始めて、オマエの眼球を転がしている。ちゃんと。ちゃんところすわ……吐き憑けた息が宙へと還り、闇黒に『月』は貌を無くすのか――そんな戯れも知らない貴様等は『夜道』をぶんらり歩んでいる。その尖塔には近づくな。あの尖塔には近づくな。嗚呼。極光が注ぎ込まれた瞬間、パパの手の甲が舐られる。

 ――宝箱など存在しない。
 ――既に。取り出されていた。

●グリモアベース
「此れは――貴様等。面倒な予知を見た。今直ぐにUDCアースへと向かい、おそらく『引き起こされる』殺戮を止めてもらいたい。退屈は無い故に安心し給え。愉快な愉快な『晴れやかさ』だとも。クカカッ――覗き込んだ先は解せないが」
 グリモア――貌(カタチ)は未だ曖昧――を弄びながら、ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が嘲った。嗤いを向けたのは『誰』に対してなのか不可解だが。君達は『邪神』に対しての悦びだと認識するだろう。
「先ずは夜を歩み給え。その街には【廃墟と化した尖塔】が在るのだが、其処に辿り着く為の【道】を探すのだ。私の予想だが『街の人間』は貴様等を厭う。出来る限りは『訊ねず』に、自らで拓くのが最適解だ。尖塔に辿り着いたならば探索開始だ。何かしらの手掛かりを得て【殺戮を起こす前の邪】を滅ぼすが好い。宜しく頼――言い忘れたが。何が起きるか俺でも解き難い臓物(なかみ)だ。気を引き締めて往くが良い」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 惹かれた者の末路。

 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『夜道にお気をつけて』

POW   :    夜の中、目当てのものを探す。聞き込みをする。

SPD   :    音や言葉に耳をすます。

WIZ   :    横目に通り過ぎてしまう。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 夜の街――何処か『人』の貌を隠すような、奇怪な雰囲気が混ざる頃。貴様等はただ『歩く』他にない。深淵を弄る両腕に、首を突っ込めば世界は暗転するのだろうか。ぶらりと垂れ下がった【ひと】の姿は、何か『染められた』ように生ぬるい――向こう側に聳える尖塔が、爛れた様子で最下(もの)を眺めている。
 辿り着くにも辿り着けない矛盾が這入り込み、耳を傾ければ虚空が囁くのか。通り過ぎて終った方が賢明だろう。しかし『好奇心』の炎には逆らえない。蝙蝠じみた雲の群れが、反射光を遮っていた――言辞が聞こえないのは幸いだ。
アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。
深淵を覗くのは愉しい。深淵はいつだって“ナニカ”を覗いている。きっと深淵は覗き魔の類なのだろう。おそらくは気が合うに違いない。何故なら私は『夜(デモン)』なのだから。『夜』はいい、そこかしこに深淵が溢れ覗かれ覗いている。ああ、うっかり者が深淵に連れ去られてるがよくあることだ。
さて、邪神とは深淵に連なるモノだ。ならば深淵に奥深く潜れば辿り着くだろう。既に存在しない取り出された宝物、ああ、眼窩に沈む深淵にその尖塔はきっとあるのだろう。
夜道の先は見通せない、だからその先は『すべての場所に通じてる』。そうではなくて?



 ネジ繰られる矮小の内に、潜伏するものは『愉悦』を求めてさまよう者だ。物と物の狭間には常々奇怪が隠蔽されて在り、聳える尖塔(いびつ)には決して辿り着く事はない。異物と称されるべきアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は首を傾げて【何者でもない】に微笑んだ。汝が為したいように為すが良い。好ましいのは何時だって人類の視線なのだ。ゆらりと鎌首を晒した、滑稽な腐臭が民を守(包)ってふれる――深淵を覗く事は悦ばしくて仕方がない。深淵自身も『ナニカ』を覗き混んで要る。炙られた魂に悲鳴を上げさせ、自らは傲慢にも揺れて、揺らいで、由来に餓えて在るのか。初めまして除き魔(アウトサイダー)。きっと気が合うに違いない。臓物をのたくりながら内側を弄べば、粘性の真っ黒が現れるのだろう。何故なら私は『夜(デモン)』なのだから。夜鬼(ナイト・ゴーント)とも遊戯を始める。夜は良い。素晴らしくも貴様等が、絶望と希望の蠕動に呑まれて往く――溢れる。深みがこぼれて覗いている。見通せないほどに眩しいのか。
 連なった邪神の輪郭は、深淵(カオス)の最下に溜まっている。潜り籠め。オマエが皺々を多々伸ばして思激すれば、取り出された宝物の在り処……尖塔が誰かの眼窩を突き刺している。眼球が上下左右に動くなど、何者の吐き散らした無意味か――すべての場所に通じている。知り過ぎたあなたの、ぬめり含めた病的な、よくある……そうではなくて?

 “  ”

 さびた頭重(柵)が視えたのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

姫川・芙美子
殺戮、ですか。人々が殺されようとしているんですね。でしたら助けましょう。
街を歩きながら、道行く人々に聞き込みしてみましょう。あの塔に行きたいのです。
厭われても簡単には挫けません。無表情なのがいけませんか?笑顔で聞き直してみます。にまりとぬらりと微笑んで可愛らしく聞き込みです。
ダメですか?でしたら聞き込み対象を変えます。
こうなる前の街にも人々は生活していたなら、そこで生まれながらも産まれる事が出来なかった赤子達がいたかも。その子達の魂を召喚。
有り得た筈の無数無限の人生の可能性。力を貸して下さい。あの塔に行きたいのです。
何も成せずに彷徨っていた魂は何かを成せば昇華されます。後は私に任せて下さい。



 殺戮――老いも若いも関係なく、降り注ぐだろう厄災を姫川・芙美子(鬼子・f28908)は想像する。正体不明(バケモノ)の頭蓋に粘り着いた『終(つき)』ものが、尖塔の聳える街を穢していく。屋根の羅列する美しさも何時かはグロテスクへと変容し、擁するべき異物を見出すのだろう。人々の目玉は諦めを抱く前に『助ける』のが正義なのか。味方に憑くべき存在はそもそも血肉を失っている――道を行けば目が逸れる。最初から決められた粗筋(みちのり)と解せよう。そこのあなた。底に留まるあなた。あの塔に行きたいのです。ぐりん、と、皆の眼球が泳ぐ。よそ者は出て行け。知らない顔はどっかに消えろ。ああ。それでも如何か。お願いします。正した表情が『言葉』を引くとは思えない。残念ながら。貴様の笑顔はぬたりと『貼り付いて』いる。
 背に這う『気配』か。闇に病んだ者の『幻覚』か。来るな。来ないで。その繰り返しだ。ダメですか。駄目なのだ。退廃に慣れている彼等は『オマエ』の存在を見て見ぬ演技(フリ)――どんな怪物が現れても、好奇心を滅ぼすのが一番の手だ。だから。埒外、貴様等は問答無用で嫌われる。
 ならば訊く相手を変えれば良い。生まれながらも産まれない、愛しいものの柔肌を『起こせば』好いのだ。ふたつやみつやよついつつ……蔓を思わせる勢いで、赤子等の人生を見て往こう。無数で無限の可能性が『力』を『化』して躯れている。あの塔へ。あの尖塔へ。あの『廃墟』へ――何も成せずに彷徨った。ならば迷う事なく『昇華』されよう。隙間とも段差とも観える、虚(仔)に隠された道。

 ――あとは私に任せて下さい。
 あいた肉(がらがら)、振る事も出来ない。

成功 🔵​🔵​🔴​

化野・花鵺
「晴れやかさ?晴れやかさって言ったらせぇふくだよねぇ。敵がせぇふくなら行ってみよぉかなぁ」
狐、自分に都合よく曲解した

「UDCがらみだしぃ、普通じゃ食べにくい物になってるよねぇ、その場所もぉ」
「行けぃ管狐。1匹たりとも同じ場所に行ってはならぬ。千を数えるまで駆けて、その場にあるものを1齧りして戻ってくるのじゃ。そしてそれを妾に言うが良い。ヌシ等が齧り難かったものの場所を目指そうぞ」
有機物無機物その強度問わず何でも齧り貪る管狐が齧りにくく感じる場所こそ他者の術展開地域だろうと考えた狐、「管狐の召喚」で管狐を四方八方に放った
報告聞き野生の勘で進路決め、そこまで進んでまた管狐走らせ同じ事繰り返し道探す



 緑色の眼球に映し出された心臓模様がどくんと脈打てば街々は魅力的に映るのだろうか。否だ。晴れやかさと聞いて連想したのはたくさんの具(み)に施されたふりふり。そうとも晴れやかに着こなすべきは制服だ。世界征服よりも宇宙制服が最高に決まっている。都合よく曲解した化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)は微笑んで『道』を歩んでいく――何処か異質な『昔』を感じさせる景観だろう。普通では見つけ難い。食べ難い『もの』の気配が蔓延している。ルンルンと進むには手順が要るのか。そんな云々を思う暇が在るならば、解体(ばら)憑く前に尖塔を仰げ。ふんわりと現れた管狐の群れが『すりすり』と鼻を空気に押し付ける。一匹たりとも『同じ場所』には行ってはならぬ。その場の『もの』をひと齧りして、伝授すれば味わい深いのか。
 齧り難い。齧る事の出来なかった『異常』の元へ駆ければ好い。有機物でも無機物でも構わない。物でも者でもものでも、理解不可能ならば直に覗き込んで往け。その強度問わず『少女の笑い』じみた音――四方八方から渦巻く『それ』は如何にも光を帯びて在るようで……喰らい尽くすべき『呪い』が肌に触れてくる。目指すべきは猫の道か。いいや。踏むべき『領域』は純粋な殺意(あまえたがり)だろう。野生の『脳髄』で隅々まで荒探し、粗い目からの侵入だ。

 ――土足であがれよ、その駒形切妻(屋根)に。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニャルラ・トテプ
あの翁が嗤っているか、そう簡単な話ではなさそうだ
まぁいい、出向いてから考えるとしよう

あの尖塔へと向かえばいい……はずなんだが、どうもただ向かうのも面白くはないな
ここにいる者の視線は、余所者へ向ける嫌悪感とは違いそうだ
ならばそうだな……問いかけてみるのも面白そうだ

君らに聞こうか……私はあの塔について知りたいんだ
ただ応えてくれれば御の字だが、そうはいかないだろう
だったらやる事は一つさ
笑いながら、嗤いながら、聞き続けてやろう
どんなに追い払おうとな、張り付くようにニヤニヤ笑いを向けながら聞いてやろう
こちらに手を上げるようなら杖で応戦するが、それでも応えないなら仕方がない……見える尖塔へ歩こうか



 あの爺が『嗤って』魅せた。仮面でも真貌でも『その事実』は変えられない。代品を用意しても表情は柔らかく成らず、在り方はニャルラ・トテプ(煙草好きなチシャ猫・f17284)も似たような面か。簡単に解ける物語とは赦されずに『にまにま』歩めば至福だろう。幸運にも人間の『群れ』は異に残されない。ヰ臭に苛まれた空も無い。そうとも『ない』のに満ちている――向かえば好いのだ。快々楽々と怪異に迫り、階を積み重ねれば見える筈だ。しかし。如何も『面白く』ない。突き刺すような視線と、泳ぐような思惟が『街』の地で渦酩酊(めいて)在る。余所者への嫌悪感だろうか。局外者への憎汚感だろうか。そんなにも人類は『野生』に触れていない。ならばそうだな。息を吸い込んで『ひと』の真似事と【いって】みせた。
 君ら。君らだ。あの塔について知りたいんだ。応えてくれるとは思えない。恩の字を記すには早過ぎた。せまる。よる。覗き込む……笑い。嗤い。わらい……何処かの誰かを想わせて、誰でもない『かお』。はりついた影がニヤニヤと啼いて、その無気味な猫(オマエ)は厭われる。追い払う。退ける。拳を握る……それでも『痛み』は訪れない。君らに『勇気』は無かったのだ。杖は身体を支える為に。

 最初から仕組まれていたのか。仕込んでいたのか。
 仕方がない。通り過ぎた先々で『君ら』が流した妙な噂。
 ――あれは魔女だ。人面鼠を探しているぞ。
 尖塔が視える。
 オマエが魔女(そう)だと招いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
【蜂皇族】
(クロリアと一緒に夜の街をとぼとぼと歩きながら転送前の会話を思い返し)
せんせー、晴れやかさってなんのことでしょう?
(「え?あぁそんなこと言ってたなぁ、まぁろくでもないものよ。きっと」と頭の中の教導虫が答える)
そうなんです?
解決につながる情報だと思ったんですが...
ん?何で踊ってるの?クロリア
成功の御呪い?
そう、じゃあやってみるか
(クロリアと同じ『ダンス』をしながらクロリアに尋ねる)
ちなみにこの御呪いの成功率は?
あ、初めてなんだ...


播州・クロリア
【蜂皇族】
(黒影と一緒に夜の街を歩きながら{メトロノーム・コイン}でコインロールしている)
ダラキュな夜です
気付いたら首まで闇に浸かっていそうな、そんな夜です
闇に溺れる前に、ここは本能の赴くままに踊ってみるとしましょう
(救いを求めるように天を仰ぎ手を伸ばした後{晩秋の旋律}で『ダンス』を始める)
死が生まれる場所を探すなら最も近しい旋律が相応しいでしょう
徐々にリズムと色が重なっていくのを感じます
(黒影に尋ねられて)
このダンスは成功につながる御呪いです
(UC【蠱の一念】を発動し『第六感』で感じ取った道を進む)
え?この御呪いの成功率ですか?
初めてなので不明です



 銀色を映えさせる光は無く、無意味に見せ掛けたコインが巡る。指先に吸い付く『闇』色が、播州・クロリア(リアを充足せし者・f23522)の触覚を撫でている。夜の街なのか街が夜なのか。判断し難い現実が、貌無しの如く圧し掛かるのか。ああ。ダラキュ。悪質が這う夜に違いない。気が付いたら首まで、脳と心の芯まで、侵『植』されて『在りそうな』不愉快な『領域』。溺れて終う前ならば音に委ねる事も可能だ。そうとも本能(オマエ)、蠕導を想いながらも染み込めば好い。
 滲むような暗所は隣、黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)の歩みは酩酊じみて耽り気味だ。転送される前の『誰か』の言の葉を繰り返す。仰いでも覗いても『空』は黒く、鉛か嘘を想わせる色だ。晴れやかさとは如何なる表現で、あの嗤いは何だったのか。脳内教室を始めたならば、蟲の囁きが応えていく――ろくでもないこと――きっと『そう』なのだ。告げても吐いても邪悪の『碑』は厭うべき文字列と解せる筈。解決に繋がる【もの】でも安易に咀嚼はし難い。星辰(のう)は思いを抱いて脆いのだ――ふんわりと求めた救い。演技(ふり)の上手い手先。
 喪失感を謳うように。退廃的な背景に融けろ。死が落ちたならば近くに寄って、その旋律に遭えば良い。善は決して訪れないが、徐々に殺意(おもい)と重なっていく――何の踊りか。御呪い。成功を『おどれば』念する『蟲(こ)』は示される。つられて二人が『晩秋』にのり、感ずる儘に夜闇を進む。
 成功率は? 成功率。初めてなので不明です――あ――未知故の正解と成れば喜ばしい。悦びの笑いが『微か』に聞こえ、報せた羽音は『辿り着く』。ざわついた街は人を置き去りに、異物の世界観を形成していく。ずるりと孕まれた畏れの『詩』が、その他の恐怖と屈んでいる。

 晴れやかな――思考が拭われた時、常人は如何に思うのだろうか。成程。清々しいまでに『投身』だ。蝙蝠じみたヴェールが剥き堕された。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『廃墟の探索』

POW   :    障害物を撤去・破壊しつつ、手掛かりを探す

SPD   :    聴覚・嗅覚など感覚を働かせ、手掛かりを探す

WIZ   :    洞察力を活かし、隠された場所や手掛かりを探す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 君達は各々『怪奇』な方法で尖塔の【前】に身を晒した。高くも低くもない廃れた『尖り』は、さびた鐘の音を響かせない。張り巡らされた柵(いばら)の穴。其処から潜り込めば『邪魔する』事は容易だろう。外観からは何も得られない。
 邪魔なガラクタを退けながら必要な『もの』を集めて往け――儀式が可能なのか。そもそも要らないのか。殺戮とは如何様に行われるのか。神は現れるのか――探索に不可欠なのは『定石』と素敵な『発想』だ。
ニャルラ・トテプ
さて、と
着いたのは良いが……ここには何がある?

極光(オーロラ)が注ぎ込まれる時に完成するようだ
これが月の光などなら、天窓と床を見るのが定石なんだが……オーロラか
闇の中に漂う光を現すなら、どこでもありになってしまうな
まぁいい、床だろうが壁だろうが魔法陣のようなものが無いか見てみようか
普通のオーロラであれば、北か南に生まれるのだったか……ならば、その方向の窓とその対極を重点的に、だな

後はそうだな……光はあまり強くないモノを使うなら、蝋燭などの光はあまり使わないだろう
魔法陣を描くなら、血やインクか……弱い光でだけ浮かび上がるようなら厄介だな
その時は仕方ないが、暗闇の中で目を凝らしてみようか



 此処に人面鼠が『這う』とは思えない。内部に忍び込んでも臓腑に囁いても『混在』する心地は抱けない。極光(オーロラ)探しに足を運んでも天の悦びは届かない。異物を舐るように睨み付けても、其処には真面以外置いていないのか。完成の為の歓声は月の反射とも解せるだろうが、世の邪がそんなにも惰性とは考え難い。天窓と床を調べても『貌』が浮遊するとは信じるに不可(あまい)――闇にさまよう光を示すならば困った。何でもありの都合主義ではないか。段々を踏み睨(し)めつつも壁をつたう。魔法陣かその他が在れば『手掛かり』として相応しいが――普通のオーロラに思考を戻せ。生じるのは北だったか南だったか。常識と非常識を銜えて反対の面を覗き込む。
 重点的に弄っても『あと』は視えず。人工的な場合を『手繰って』魅せる。強烈ではない蝋燭は如何だ。しかし人間の気配がない。最も『既に召喚されていた』場合は別だろうが――血痕。こらした眼下に映ったのは『陣』とは言えぬ、よく在る溜まり。犠牲者なのか誰なのか、点々の先には骸の破片。

 ――焼き印は成されていない。

成功 🔵​🔵​🔴​

姫川・芙美子
柵に開いた隙間をごそごそと抜けて侵入します。ごめん下さい、お邪魔しますね。挨拶は大切です。
きょろきょろと辺りを見回して、手掛かりを探しつつ奥へと進んでいきます。怪しい物音や、おかしな匂い等、色々な感覚を総動員して探索しましょう。
特に気配や姿を隠したりはしません。堂々と、カランコロンと履物を鳴らして歩いていきます。あそこまで来客を嫌がっているのですから何か反応があるかもしれません。
二つの眼と二つの耳と一つの鼻をこらして……少ないです。
【鬼事】を始めましょう。【化術】全身に目が開き、伸びて蠢く髪の毛の先々に極小の耳と鼻が生えます。【追跡】の始まりです。
隠れてる悪い子はどこかしら。



 柵(いばら)に拒絶は感ぜられず、ごそりと隙間を縫うように這入る。ごめん下さい。そんな挨拶は誰にも届かず、戸口と呼ばれる耳朶だけが知った。吸血鬼の真似事でも如何だろうか。招かれざるでも構わない――お邪魔しますね。眼球だけでは心許ない。首をぐうるり戯れて、周囲の有り様を観察するのだ。手掛かりと謂うには廃れがひどく、最近荒らされた形跡もない。ほこりに塗れた棚々が嗤い、オマエの存在を歓迎していた――物音は無い。臭いは如何だ。きばんだ書物の独特集(臭)か。からんころんと履物が鳴って、晒した肉々が背面をふれる……題名は読めない。中身は如何だ。ねじれと輝きの関係性、そのお呪いについて……回収はしておこう。
 嫌がっていたのは街の人だ。封鎖していたのが異端でも、事実が揺らぐ事はない。むしろ『気配』は覚えないが、奥へと奥へと誘われる心地だ。ふたつの眼耳、ひとつの鼻。凝らして乞うように一歩二歩……少ないです。手の鳴る方へと鬼を抱けよ。手と手を合わせれば無尽蔵な大目玉。伸びて蠢く髪の毛が『隅』の『済み』まで五感を孕む。悪い子はどこかしら――かくれおにに死角はない。

成功 🔵​🔵​🔴​

化野・花鵺
「おかしぃぃ。晴れやかなせぇふくがちっとも出てこないぃ」
狐、ジタバタしながら潜入を開始した

「通れぬならば通してみしょうホトトギス、よのぅ」
「道なぞ妾が作ろうぞ。喰い散らかせ、管狐!」
「管狐の召喚」で邪魔なものはドンドン管狐に喰い散らかさせて通れる道を作って進む
進行方向は野生の勘で何となく決める
たまに自分でも衝撃波使用し阻むものをぶっ飛ばす

「せぇふくの補給なく彷徨くなど、妾の沽券に関わる。せぇふくなり邪神なり、さっさと見つけねばの」
狐、物音を探りながら独り言た



 くねり……見渡した世界は静まり返り、ひねった手首が布に触れない。傾げた視線を改めてもお目当ての晴れやかさは映らない。おかしい、ぃぃ。せぇふくも征服も訪れず暇なチクタクが流れている。地団駄を踏んでもじだじだ耳朶を突き付けても、人じみた音色は聞こえない。何度『威』を借れど狩るべき相手は物陰に無く、ぶぅぶぅ膨らませた頬留まるばかり――通れぬならば通してみしょう。黙り込んだ不如帰の嘴を『折る』ように障害物を退けて行く。道も未知も満ちるまでだ。妾が斬り拓いて向かえば好い。散らかせ齧り付け管狐(おぬしら)よ。くずれたガラクタを撤去して、巨大な塊は衝撃で砕け。進行方向はたぶん彼方だ。野生の嗅覚が臭いを辿る。
 餓える気分だ。渇く心地だ。補給すべき養分がなければ、何れ枯れて終うに違いない。彷徨うだけでは沽券に関わる。架かった闇夜に光が在れば『良い』のだろう。せぇふくなり邪神なり『見つかれば』あとは愛でたり滅ぼすだけか。ごそりと中てた物音が彼方。独り言ながら想いを掴み、従うような『笑い』を知った。

 ――例えるなら。大人に叱られた。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
【蜂皇族】
本当に着けた...
御呪いのおかげ?
(「どうかな?逆に引き寄せられたのかも」と頭の中の教導虫が答える)
それって俺たち罠にかかったってことです?
ま、近づけたらそれでよし
後は油断なくこっちが先制しましょう
(UC【蝗害】を発動し暗闇から大量の羽虫が召喚される)
強襲兵さん!尖塔の中に先行して潜入して『情報収集』をお願いします!
俺は...クロリアともう一回御呪いやってみます!
(尖塔に潜入後、クロリアと同じ『ダンス』をしながら)
さっきの御呪いよりだいぶ長い間踊ってるけど、いつまで踊るの?


播州・クロリア
【蜂皇族】
(尖塔の周りをぐるぐる回りながら{メトロノーム・コイン}でコインロールする)
外からでは死の気配しか感じ取れませんね
中に入るしか手はないでしょう
(柵を『怪力』で破壊して尖塔に潜入する)
何かを求めているリズムを感じます
(黒影に御呪いを提案されて)
そうですね、やってみましょう
(肩幅ほどに足を開き、両手で太ももをなぞりながらゆっくりと上体を起こした後{紅焔の旋律}で『ダンス』を始める)
声をもっと大きくするには声の主の欲望を焚き付けましょう
大火事になるかもしれませんが、出会えないよりはリアでしょう
(UC【蠱の一念】を発動し『第六感』を研ぎ澄ませる)
え?いつまで踊るのか、ですか?
火が灯るまでです



 ぐるりぐるりと巡る世界が貴様等に静寂の安寧を伝えている。真紅(ルビー)を想わせる宝石が在るならば見つけるのに苦労は無いだろう。失くし物を探るようにコインを弄れば『気配』を舐る。外気に触れて覚えたのは『死』だけだ。もしくは殺戮の暗幕と『謂う』べき証なのか。噛み砕くように指示したのは柵の向こうで、泥濘にあふれる瞬間を知る他にない――中に入るしか手はないでしょう。むんずと掴んだ錆び淵(はし)を無理に拓けば『埃』が届く。嗚呼。本当に着けた……御呪いのオカゲか呪いの所為か。引き寄せられた可能性を脳内昆虫が廻らせる。答えなのか応えなのかは何者にも解せない現状だが『罠』でも入り込めれば問題ない。後は油断なく『滅ぼして』終えば好いのだ。涌けよ抉れよ暗闇からの強襲兵(コウガイ)の群れ。集めるべき情報は【尖塔】の上か。階段を使わずに駆けるのは『最適解』と説けるだろう。
 続けて成すべきは『念』押しだ。捺された印を破るように『再び』リズムを掴んで魅せろ。もう一回御呪いを――なぞった太腿が陽を新たに肩幅の位置を照らし出す。焚き付けるべき欲望はくらく、しかし極光は膨大に至り易い。大火事でも大洪水でも『出遭えれば』好い(リア)。本能の蝕むが儘に舞台を揺らせ。

 ――研ぎ澄ませた感覚が『角度』を調整し眼窩を晒す。

 長い。永い。体感時間では『ながさ』も判断出来ない。茫々を走る心地で『ダンス』に耽って愈々疑問が脳を埋める。いつまで――火が灯るまで。炎が猛るまで。神様が怒り狂うまで。異物が炙られ垂れるまで。即ち『それ』の笑い声が『耳元』で聞こえるまで――息を整える暇もない。想いに浸かる余裕もない。燦々と囁く中央太陽と散々だと呟く暗黒星雲――押し通す為の旋律が『線』を踏んで惹けば良い。
 がぶり――鋼鉄(もの)を食みながら一匹が戻り『最上階』の光景を伝えてきた。鐘だ。人の二倍程度の鐘が『無音(こわれ)』ても響いた。

 ――物質(やみ)に近付いている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。

肉体は深淵においてきた。通行料としての対価だ。ま、悪霊たる私に肉体はアクセサリー、また想造すればいい。
アストラルプロジェクション・リーリング、アストラル領域にアクセス(ハッキング)してリーリング(情報収集/読心術/略奪)する超能力だ。マテリアル領域に無い情報がここに眠っていることもある。勿論逆もある。
さぁ、潜ろう、深く深く、どこまでも。さぁ眠っているのはどなた?起きているならおどりましょう。眠ったフリで無視するのもいいでしょう。でも、そのかわり悪戯をするのは許して頂戴。
いばらの穴の底のソコにはなにもなくてすべてがあった。



 沸騰する混沌が核と告ぐならば、貴様の血肉は『底』に置き去りだった。通行料は『支払われ』て久しく、裂いても咲いても『魔王』の笛の音は留まらない。装飾品(アクセサリー)で悦ぶ連中は文字通り盲目で、出遭い頭無く【無価値】なのか。何度でも何度でも何度でも、悪霊(デーモン)は想造を歌っている。謳う事を知らずに潜り込めば領域(アストラル)の奥々――掴んだ。耳朶と称された程度の『オマエ』が揺らぎに埋まり込んで混み合いを啜る。まるで脳髄の味を確かめるように、酔っ払いの演技だけは上手い魔性が如く。情報だ。かくれんぼの大好きな娘を探す為に。枕元の贈物は誰の夢に堕ちる……マテリアルに無い場合を想えよ。勿論、逆の可能性も在る。
 潜れ。潜れ。深さは無限で貴様も無尽蔵だ。眠っているのはどなた? どんな貌で殺戮(ねがい)事を叶えたいのか。起きているなら踊りましょう。鎮魂なんて赦されない。在り得ないほどの悦楽(めざめ)が近い。ああ。眠ったフリで無視するのも……悪戯(イタズラ)にいばらを触っていけ。

 そこにはなにもなくてすべてがあった。
 ――寄生するウネリは直に。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『ジーリードの姉妹・長女もな』』

POW   :    呪染打撃術
【『匣』より解き放った呪詛を纏う拳】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    呪染領域展開
【呪詛】を降らせる事で、戦場全体が【異界】と同じ環境に変化する。[異界]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    『霊座の匣(たまくらのはこ)』
【『霊座の匣』に囚われた犠牲者】の霊を召喚する。これは【嘆きと憎悪の念】や【死に至る呪詛】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ロスタ・ジーリードです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 此処が『何処』だったのか。貴様等が理解出来るとは思えない。覗き込んで覗き込まれた『尖塔』の果て、霊座(たまくら)の正体が暴かれる。発かれた事で苦しめない『呪詛』が場を満たし、中央で微笑む【人型】を映えさせた――パパ。パパ――大丈夫だ。殺すべき【もの】は視えている。広げるべき【世界】は識っている。ふれ。ふれ。あめふれ。もっとふれ……噴き出した臓物(おもい)は誰の為だ。

 パパの為だと喜んでくれ。
 ――匣、赤黒く。
 ころすから。ちゃんとほめて。
アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。

異界の住人たる『夜(デモン)』としての真の姿を解放。
ああ、呪詛(ごちそう)がいっぱいだ。食べきれないほどいっぱいだ。
だけどここは異界(おもちゃばこ)の中。たくさん遊んでお腹をすかせましょう。
吹き出した贓物(おもい)を玩具にぐちゅぐちゅとおままごと。
あなたはだぁれ?もがれた首で問いかければ悲鳴を上げて投げ捨てられる。あら、ひどい。おしおき(神罰)が必要ね。大丈夫、気が狂う程に気持ちよくしてあげるだけよ?でもお腹がすいたからまずはお料理しましょう。もなちゃん“を”ぐちゅぐちゅとお料理して高まって煮詰まった感情をペロリ♪





ごちそうさま☆



 蟻を潰そう。巣に水を流し込めば、楽しい愉しい脱出遊戯の始まりだ。飛蝗で遊ぼう。その肢を引っこ抜きながら、蟷螂の蔓延る水槽に落とそう。そんな純粋な『残虐性』が輪郭を抱いて仕舞えば大変だ。血肉は装飾品で精神は無尽蔵。膨張する【異】が夜(デモン)を呼び起こし、鏡か宝石を通路と見做す。ああ。嗚呼。其処は『わたし』の領域だろう。蔓延する呪詛(めいれい)が二人を甘く染めて、食べ放題の卓上を造り出す。欲しい。その頭蓋の内側で活性化した、誰かへの忠誠が好ましい。玩具箱に収められた魂が馥郁いとしくて仕方がない――たくさん遊んでお腹を空かせましょう。臓物(おもい)いっぱいに頬を膨らませて笑え。かしげた頭も贋物(おかしく)て、非戦闘行為(たわむれ)の為に触手が踊り狂う――ぐちゅり。ぬちゅり。霊座(たまくら)の匣へと『身』を沈める。鎮まる必要はなかった。ただのピンク色な頭め!
 あなたは。だぁれ……ぼきゃりと折れた首がもげて、乱雑に異界へと消えていく。啼き声が沸々と『常』を殺し、汗ばみの奈落が口を開けた。神罰(おしおき)だ。もしや調理器具は※※※……何だって構わないから、パパ、パパはどこ……ころせたよ。ちゃんと。ちゃあん、ところせ……助け……正気とは何処に詰まっていたのか。煮詰めた。ジャムの色は真っ赤に違いない。ところで『個』の味噌汁は濃厚……足りないわ。まだ、殺せていないのは知っている。

 ごちそうさま。
 ――おかわりは?

成功 🔵​🔵​🔴​

化野・花鵺
「やっと出たぁ!赤目が拗らせ系でいい感じぃ♪拗らせ系のせぇふくだからぁ、こじらせぇふくでガンギマリ、だねぇ」
狐、満足したので状況に合いそうなカッコよさそう?な言葉で誉めてみた

「それはさておきぃ……二本足のヒトごときが、狐に呪詛をかけようとは嗤わせる。骨も残さず喰ろうてくれるわ」
「管狐の召喚」使用
管狐に敵を骨も残さず喰い尽くすよう命じる

「二本足ごときが、よくもほたえてくれたのぅ。赦さぬ、赦せぬ。ヌシが落ちるは焦熱地獄か無限地獄であろ?ゆっくり道行きを楽しむが良いわ。ホーホホホ、ホーホッホッホ」
狐、破魔込め衝撃波で雑霊いなしつつにんまり嗤った



 貴様等の正気は生まれた時から死んでいる。やっと。漸く。今回初の可愛らしさだ。緑色の狂嬉に映った『娘』は赤目でひどく拗らせている。つまりは濁った系せぇふくだ。こじらせぇふく※※※※※過去と解せるだろう。それは『あなた』のいうことかしら。かっこよく纏めたつもりでは誉め言葉は悪口に等しい――掲げられた匣の内から、吐き出された禁忌は『パンドラ』を記すに相応しい。視えたのはねじれた多面体か。嗚呼。ふるえる霊体が呪詛を撒き散らして往く――嘆きだ。憎しみだ。膨張し続けた負の感情が埒外に『死』の痛みを粘着させようと……しかし『狐』は騙せない。
 二本足だったヒト如きが『悪童』と称されたものに勝る筈が無い。嗤わせる。管狐の『口先』が呪を生やせば衝突する。ただの人間が魔性に喰われるのは超自然の理。肉も骨も感情も残さず、匣(さら)に盛られた餌を啜り込む――ほえる小娘は赦し難い。ヌシが堕ちるのは焦熱か無限か。骸の海だ。ゆっくりと道行きを楽しむが良いわ――パパとやらに訊いてくれ。セイゼイ煉獄だと祈るがいいぞ。

 にんまり貌が異界に映る。
 ――魔は破壊され、面が剥がれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

姫川・芙美子
取り込まれてしまいました。
呪詛の異界。如何に不死身の妖怪でも、腐り爛れて滅びてしまいます。
私は所詮、産まれそこねただけのか弱い妖怪。ですから、力を借りましょう。
制服がほどけて無数の護符に変還。拡がって【結界術】で、私と彼女を包む【破魔】の結界を形成します。
貴女の能力が世界を異なる様に染め代える能力なら、これは世界に境界を作る能力。呪いは外に、祝いは内に。
貴女は父親に希まれて望まれているのですね。何て素敵な事でしょう。羨ましいです。
羨ましくて堪らないから、正義に味方しましょう。
【百鬼夜行】で護符に封じられた妖怪「蝶化身」を解放。
生と死の間を導く蝶の群れが、過去に縛られた魂を正しく糺してくれます。



 尖塔も何もかも『極光』に抱擁され、自らが取り込まれたと知った時『手遅れ』な匣が解放された。開かれた蓋を閉ざす者が居なくても、異界に繋がり届くのは運命的で、穢れるかの如き血肉が揺れる。たとえ不死身の妖怪(そんざい)でも、爛れて腐れば『驚き』と称される信仰が失せていく。産まれそこねた胎児は蹴って、抗う事以外を赦されない。故に産声は『救け』を招き、借りるべき力が応するのだ――ほどける制服が無数に護符と成り、茫々に到りて『結界』を造る。己と少女を包み隠すように魔を省く『域』が完成する。貴女が世界を染め代えるならば。己は境界(せん)を引けば良い。惹かれた悪意を跳ね除けて、彼方は彼方、此方は此方。呪いは外に。祝いは内に――鬼と福の関係性だ。こっちの水は甘いけれども、貴女にはきっと毒だろう。
 希まれて望まれた。その父親(パパ)の貌も理解出来ないが、素敵な出会いには違いない。微笑んだ事も無かったのだ。何故ならば貴様等は生じていない――羨ましい。羨ましくて堪らない。封じられた『もの』を晒し、適応した姿を描いて出でろ。正義の味方『を』しているのだ――生死の間を導く蝶々。
 縛られた魂は迷っているのか。命じられた程度の輪郭が、生々の歪みを糺される。正しさは此処に乱立し、ただの少女を掬い攫う……夜鷹の啼き方と再会した。夜を行けば昼には戻れない。そうあるべし。想、在るべき。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニャルラ・トテプ
ほう、これはこれは……呪詛を籠めた箱か
なかなか珍しいものを持っているじゃないか
それを私に見せてくれ、箱の中身を知るために
君の父ならそれを望むだろうよ、引きずり込むのが目的だからな

嘆きや憎悪?
死に至る呪詛?
並の人間ならば死ぬだろう、並の精神では耐えられまい
だが、所詮は人の死の間際、人が宣う戯言に過ぎない
異界のモノとの交信……いや、それらを覗く者には、ただの囁きに過ぎないのだよ
はっきりと正気を保ったまま、覗き込ませてもらおうか
特等席だ、貴様らの声だけが心地よく響く

見つけた
これが、貴様らか
囚われたモノどもは、浄化してくれよう
私の持つ魔導書を開き、破魔の光で満たしてくれよう

時間切れか
では、ごきげんよう



 ほう――息を吐いたのか。闇を吐いたのか。知を吸ったのか。血を拭ったのか。魔女帽子の裏側で人面鼠じみた『渦目き』が暴き出した。嗚呼。珍しいものだ。匣の内から噴き出した呪詛(おもい)が邪悪にも世界を蝕んで往く。何度貪られても少女の庭は清掃されず、きっと質の悪い執事でも居たのだろう。見せてくれよ。解放してくれよ。中身と思考を食む為に。父親(パパ)の望みでも在る筈だ。段落を踏むよりも先に『終末』まで導いて魅せ給え……引き摺り込むのが目的なのだ。惹き混み尽くすのが絶対なのだ。ちゃんところす。その言の葉を嘘にはしたくない。叱られるのは嫌だから。
 嘆きが不可思議から漂って何れは憎悪に塗り変わる。代わった人型が輪郭を忘れ、死と称される災厄を『極光』の如く注いでいた。並の人間では死ぬだろう。並の精神では耐えられない。星辰(のう)が狂ってしまえば何者でも逃れられない――されど。所詮は人だ。人の戯言だ。死の間際だ。異界への交信。もしくは行進の合図を落としたのか。覗き込む者が『正し』ければ、その程度は囁きにも成り得ない。
 特等席(たまくら)だ――心地の良い貴様等の『音』が長耳に這入る。見つけた。理解出来た。咀嚼して冒涜(や)った。囚われた貴様等に【知識】の断片を与えよう。獣の叫び声か虫のざわめきか。蜘蛛の汁気を味わい尽くせよ、貴様等――光が魔を崩して往け。此処が獣への掌だ。

 時間切れ――ごきげんよう。
 愛への創り話は枕元で。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
【蜂皇族】
(『限界突破』しながらも『呪詛耐性』を付与した『オーラ防御』壁で自身とクロリアを護りながら)
取り込まれたようです!せんせー!
(「みたいね。あの匣から呪詛が溢れているわ」)
ならあの箱を壊せば良いのでしょうか!?
(「それじゃ足りない。あの娘も骸の海へ還さないと」)
何でもいいから早くケリつけましょう!
クロリア!まだか!?
俺はもう限界です!
(「もうちょい頑張れ」と教導虫が発破をかけながらUC【蠢く霊】を発動する)
せんせー!言うだけなら簡単です!
って、おぉ!元・強襲兵の皆さん!
この呪いに満ち溢れた空間ごと噛み千切ってください!


播州・クロリア
【蜂皇族】
まいりました
火が灯ったかと思えばガソリンに引火したかのように
爆発的に広がった底なしの呪詛の沼に沈んでしまいました
あにさんに護っていただいている間に抜け出さなくては...
(目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばすと{絢爛の旋律}で『ダンス』を始める)
呪詛の沼にもリズムはあります
まるで泥のように粘ついてますが
リズムを同期し『ハッキング』を行い『鍵開け』で空間に綻びを作った後
UC【蠱の心】を発動するための一撃を『貫通攻撃』で『衝撃波』として繰り出しましょう
あにさん、もう少し耐え抜いてください
ファイト



 異界(トラペゾヘドロン)――其処に取り込まれる感覚は決して気分の『良い』ものでは在らず、遍く人間思考が痛みに苛まれる呪詛(おもい)だろう。限界は既に越えており、それでも御呪いの効力は続いている。あの匣を壊せば脱出出来るのか。霊座(たまくら)の極光を取り除けば日常へと戻れるのか。溢れる毒素に包まれながらも教導虫(せんせー)に問い掛ける。嗚呼。物足りない。それでは少女を滅ぼす事が出来ない。最後の一片までも骸の海に還さねば『新たなる』死が撒かれる程度だ。何でも構わない。決着(まさ)る事が大前提だ。クロリア。クロリア!
 まいりました――呆れたように。呟くように。苦笑いを演じて魅せて『爆発的』な呪詛(どろ)へと沈んでいく。火が灯ればガソリンに向かい、一瞬の災厄が膨れ嗤う。あにさんの『護り』が在る間に【ケリ】を付けねば朽ちるのは此方だ。閉ざした双眸が惹き混むのは真横。その沼に在る『リズム』を聞き分け、涌かすように同調する。鍵穴(おもい)は其処だ。パパの命令(ことば)を綻ばせる。
 限界だ。もうちょい頑張れと囁かれても、人間は想像以上に疲弊に弱い。発破と共に最適解を導きだせれば喜ばしいが、そうとも此処は『異界』だった。元々強襲兵だった『霊(もの)』群(ども)が泥だらけを食い千切らんと飛翔した。空間(紙)を裂くには単純な欲が良(量)と成せ――貫通。
 空間がはぜると同時に『少女』の思考に『心』が這入った。踊らねば死だ。踊れたら愉しい。踊らなくて何が過去(オブリビオン)だ。衝撃が身を揺らせば霊座(たまくら)を落とし、無音の舞台でくるりとうたう。

 パパ――パパ――みてみて――パパ。
 ちゃんとおどれたよ。だからほめて。

 狂気汚染に侵されても斃れない玩具。正気に冒されれば如何成るのか。夜闇に太陽が現れて、破滅的なまでの蒼天だ。共に踊りましょう。ええ。おどりましょう。赤と黒なんて『もう』要らない。眼窩に宿ったのは『にんげん』の――。

 罅割れた匣と一緒に消えてくれ。
 ――助けてくれなかった、パパの代わりに。
 三と暴かれ、燃え失せた、キャンディ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月06日


挿絵イラスト