●メイド島
かつて島喰らいと侯爵夫人に支配されていた島があった。
その名は、メイド島。
猟兵達の活躍によって、島喰らいと侯爵夫人が倒され、島に平和が戻った。
だが、メイド達はメイド服を着たまま。
何故なら、それが当たり前になっていたから。
いまさら他の物を着ろと言っても、何を着ていいのか分からない。
そのため、みんなメイド服。
もしくは、メイド服的なモノを着ていた。
この島にやってくる猟兵達を持て成すため、沢山の料理を運んでいる最中であった。
眼前に広がるのは、美しい海とビーチ。
後は猟兵達が来るのを待つだけ。
しかし、島民達の中には、それでは駄目だと思う者もいた。
このままの生活を続けていたのでは、やがて別のコンキスタドールに支配され、また奴隷のように生活を強いられてしまう事になる。
そう考える者もいた。
そのため、猟兵達に特訓してもらおうと思っている島民達も少なからず存在していた。
●ガジルからの依頼
「みんなで海に行こう♪」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)がノリノリな様子で、今回の依頼を説明した。
今回の目的は、メイド島で遊ぶ事。
それ以外は、自由ッ!
みんなで楽しく、ワイワイやれば、OKのようである。
そのため、ガジルもノリノリ。
一緒に行きたくて仕方がないようだが、今回は御留守番。
それでも、何か御土産を期待しているのか、猟兵達を見つめる瞳が、ランランと輝いていた。
ゆうきつかさ
このシナリオは既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島が舞台になっています。
そのため、【日常】の章のみで、オブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなっています。
基本的には、島を救った猟兵だけでなく、他の猟兵達も大歓迎です。
POWを選択した場合は、島民達を鍛えます。
普通に特訓しても構いませんし、ネタに走っても構いません。
SPDを選択した場合は、海で遊びます。
仲間達とワイワイやっても構いませんし、海で泳いでも構いません。
WIZを選択した場合は、島民達が作った料理を食べます。
持ち込んだ食材を使って料理を作っても構いません。
第1章 日常
『猟兵達の夏休み』
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POW : 海で思いっきり遊ぶ
SPD : 釣りや素潜りを楽しむ
WIZ : 砂浜でセンスを発揮する
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【WIZ】使用
・アド/絡◎
■行動
この島は初めてですが、楽しそうですねぇ。
お邪魔させていただきますぅ。
此方の島の食材でお料理をしたり、食べてみたいですねぇ。
【豊饒現界】で[料理]を強化し此方の島の食材を購入、持込みの材料と合わせ何品かお料理しましょう。
「魚介類」は豊富そうですし、「海鮮丼」「煮魚」あたりの「和食」は如何でしょう?
お料理が終わりましたら、私もお食事に。
お勧めが有れば其方をいただけると有難いですぅ。
【豊饒現界】で[大食い]も強化されておりますから、幾らでも食べられますよぉ。
後はガジルさんのお土産ですねぇ。
事前に好みの品を尋ね、出来るだけ日持ちのする品を幾つか選びましょうかぁ。
月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
オラトリオのシンフォニア×聖者、15歳の女です。
普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
四軒屋・綴(サポート)
※口調
・語尾に「ッ!」がつきます(重要)
・敵には『貴様ッ!』
・一般人には『貴方』
・『~なのだなッ!』
・身振り手振りを多用します
※台詞例
・「仲間の為ならえんやこらッ! だッ!!」(だんだん《!》が多くなります)
・「良い夜だな、ご令嬢"フロイライン"。」(ルビを《"○○"》の形で振ります)
※行動例
・「なるほどッ! 了解だッ!!」(素直)
・「流石だ○○さんッ!」(サムズアップ)
・「生憎だがな、貴様達は此処が『終点』だッ!!」(それっぽい台詞)
ヒーローであろうとする一方、自分のことをヒーローとは呼ばず、正義を名乗る敵には一層の憎悪を抱く、ヒーローの仮面を被った面倒な奴です。
被弾とか破損とか全然OKです
龍統・光明(サポート)
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』
ヤドリガミの電脳魔術士×神器遣い
性別:男
外見:赤い瞳・銀髪・色白
口調:俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?
特徴:基本冷静沈着。但しノリは良い。
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う
常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている
自由に動かして頂いて構いません。(NG:ギャグ・コミカル)
オークティス・ルーヴェルト(サポート)
【Support】
『M.O.F.M.O.F is Power』
『私はイッヌ。ワルイオオカミ、ジャナイヨ』
28歳♂:人狼のアリスナイト × 破戒僧
口調:カタコトダヨ。語尾や外来語が英語になりマース。
★舶来のオークティスデース。鎖型のUCや鼓舞で戦ウ元バーバリアンNE。チョット英語訛りの言葉ツカウヨ。デモ日本語全部ワカルヨ!★動揺すると平仮名も混じるね★女ノ子ニ良イトコ見セタイ!★人狼の持つ変化(獣耳型、獣人型、獣型)の他にモフモフな形状を変化させて戦況に適応シタリも出来ルYO!★コミカルなシーンでは思い切りハシャグから宜シクNE
*アドリブや台詞回しは適度に変更可
*多少キャラがブレてもOKです。
鳩麦・灰色(サポート)
「ウチ、やなくて私も手伝わせてもらうよ」
「アンタ(敵)はそこで黙ってて」
◆特徴
独り言は関西弁
話言葉はほぼ標準語
脱力した口調
『敵さん』の行動の意図を考える傾向があるが内容に関わらず容赦しない
◆行動
【ダッシュ】【クライミング】【地形の利用】で場所を問わず速く動く事が得意
戦闘は速さで回避重視
味方が居れば武器の音で【存在感】を出し率先して狙われにいく
攻撃は主に【衝撃波】を込めた鉄パイプを使用、空砲銃は場合に合わせて使用
◆UC
索敵、回避特化ではUC『三番』
集団戦では『四番』
敵単体では『一番』か『二番』を使用する
◆日常
日常は何かしつつ寝落ちる事が多い
◆
協力絡みセリフ自由
他おまかせ。よろしくおねがいします!
●メイド島
「……ここは随分と賑やかだな」
龍統・光明(千変万化の超越者・f02421)がやってきたのは、海の家が立ち並ぶ砂浜だった。
数日程前まで、この場所がコンキスタドールによって支配されていたとは思えない程、砂浜は活気に満ち溢れていた。
この様子では、今まで抑圧されていた感情が、自由になったのと同時に解放されたのだろう。
メイド服姿の島民達は、みんな生き生きとしており、まるで今まで支配されていたのが嘘のように思えるほど、幸せそうにしていた。
その間も、海の家からは、島民達の声が響いており、光明の存在に気づくと、焼きそばや、たこ焼きを売り込んできた。
値段的には、リーズナブル。
決して高い金額ではない。
だが、今は食べる気がしない。
それよりも、今はやるべき事がある。
コンキスタドールが倒されたとは言え、全く危険が無くなった訳では無い。
砂浜で遊ぶ子供達が波に飲まれてしまったり、チンピラ達がちょっかいを出してきたりするため、辺りを見渡す事が出来る岩陰に座り込み、非常事態に備えていた、
一方、その頃。
「もっと気合を入れろ! そんな事じゃ、コンキスタドールどころか、チンピラにも勝てないぞッ!」
四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)は、メイド服姿の島民達を鍛えていた。
しかし、島民達は身も心も、ヘトヘト。
今にも倒れそうな勢いで、頭をフラフラとさせていた。
それでも、弱音を吐く島民は、ひとりもいない。
みんな自分の意志で訓練に参加しているため、朦朧とする意識の中で、必死に頑張っていた。
「ウチ……やなくて、私も手伝わせてもらうよ。それじゃ、みんなついてきて」
鳩麦・灰色(音使いおおかみ・f04170)も、メイド服姿の島民達を引き連れ、砂浜をダッシュし、崖をクライミングし始めた。
地形を利用した特訓が多かったせいか、島民達は汗ビッショリ。
それでも、音を上げる島民は、ひとりもいなかった。
おそらく、此処に来た島民達は、猟兵達の事を心の底から信じているのだろう。
どんなに疲れても、その瞳に迷いはなく、何処までもついていきそうなほど、ヤル気に満ち溢れていた。
だが、ここでひとつ疑問が残った。
そもそも、メイドに格闘術は必要なのか、という事を……。
普通に考えれば、メイド達が戦う必要はない。
しかし、この場所にいるのは、メイドの恰好をしている島民達。
それ故に、外敵から身を守るため、鍛えておいて、無駄になる事はない……はず。
「皆サーン、ガンバッテクダサーイ。コレガ終ワッタラ、何カ美味シイモノデモ食ベマショウ」
そんな中、オークティス・ルーヴェルト(仮)もふみの求道者✨・f06321)が、島民達を励ました。
島民達も、目標が無ければ、頑張れない。
例え、いま頑張る事が出来たとしても、御褒美が無ければ持続しない。
そんな空気を察したためか、目の前に餌をぶら下げた。
「よぉーし、お前等! 頑張るぞ!」
その途端、島民達がヤル気満々な様子で、木刀を何度も振り下ろした。
「それじゃ、次は素振り百回だッ!」
その流れに乗って、綴が木刀をギュッと握り締め、力強く振り下ろした。
中途半端な特訓は、島民達にとっても、デメリット。
ただし、どんなに頑張っても、コンキスタドールに太刀打ち出来る程の力は得られない。
それでも、このまま何もしなければ、それ以外の相手にも勝つ事が出来ず、再び支配されてしまうだろう。
そんな事態を防ぐためには、限られた時間の中で、身体を鍛えておく必要があった。
「みんな強くなった自分をイメージして! この島を狙う外敵をイメージしながら、こんな感じで木刀を振るうといいよ! それがイメージ出来ないのなら、この島を支配していた島喰らいと侯爵夫人を倒す感じで! あの時とは違うってところを見せつける感じで、頑張ろう!」
灰色が島民達にアドバイスしながら、勢いよく木刀を振り下ろした。
「ソウソウ、皆サン、ソノ調子デス。美味シイ御飯ヲ食ベルタメニモ、張リ切ッテイキマショウ!」
オークティスもノリノリな様子で、島民達を鼓舞しつつ、同じように木刀を振り下ろした。
木刀は、とても軽く、振るいやすかったが、島民達にとっては、手枷同然。
必要以上に力が入っているせいか、フラつき、バランスが取れていなかった。
その事に気づいたオークティスが横に並んで、一緒になって木刀を振り始めた。
「こ、こうか」
その動きに合わせて、島民達も木刀を振り、次第に動きも良くなった。
「みんな、よく頑張ったッ! よし、メシにするぞ! みんな、俺のオゴリだ!」
そう言って綴が島民達を褒め称え、その足で海の家に向かうのだった。
……同時刻。
「この島には初めてきましたが、なかなか楽しそうな場所ですねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、かつてコンキスタドールが拠点にしていた屋敷で、島民達と一緒に料理を作っていた。
島民達が用意していた食材は、どれも新鮮。
ピチピチと跳ね回るほど、活きが良かった。
おそらく、猟兵達が来る事を知って、最高の食材を用意していたのだろう。
どれも文句のつけようがないほど新鮮で活きが良く、サイズも大きめのモノばかりであった。
「これは凄い……。何だか、食べるだけ、と言うのも申し訳ないですね。せっかくですから、私達にも手伝わせてください」
月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)が、ヤル気満々な様子で料理をし始めた。
厨房には、他にもメイド姿の島民達がいたものの、その中でも髭面のメイドが無駄に筋骨隆々のせいか、悪目立ちしていた。
「大いなる豊饒の女神、《楽園の地》の豊かなる恵みと力をお貸しくださいませ」
そんな中、るこるが【豊乳女神の加護・豊饒現界(チチガミサマノカゴ・ホウジョウノアラワレ)】を発動させ、料理技術を強化した。
そのおかげもあって、どんな料理も、お手の物。
まるで息をするような感覚で、目の前に魚を、あっと言う間に捌いていった。
その手つきは島民達でさえ、見とれてしまう程。
それらの食材に持ち込んだ調味料で味付けすると、海鮮丼や煮魚を完成させていった。
「おお、こりゃすげぇ! どうだ、この島で店を持たねーか!」
髭面のメイドが感心した様子で、るこるの料理を絶賛した。
おそらく、本気。
目がマジである。
「で、ですが、私にはやるべき事がありますしぃ……」
るこるが困った様子で、苦笑いを浮かべた。
さすがに、断る訳にはいかない状況。
しかし、髭面なメイドがグイグイと迫っているため、ノーとは言えない感じであった。
「だったら、店だけでも持っておけ。留守の間は、俺が店番しておくからよぉ!」
髭面のメイドが自信満々な様子で、親指をピンと立てた。
だが、見た目のせいで、信頼度はゼロ。
街で出会ったら、間違いなく通報しているレベルであった。
それでも、るこるを騙そうとしている訳ではない事は、その態度と雰囲気から察する事が出来た。
「と、とりあえず考えておきますぅ……」
るこるが愛想笑いを浮かべながら、返事を保留にした。
ここで迂闊に返事をするのは、得策ではない。
それでも、早く返事をしなければ、さらにグイグイきそうな感じであった。
「それでは、戴きましょうか」
その間に、莉愛がテーブルの上に料理を並べ、厨房にいた島民達を呼び集めた。
島民達は、すっかり腹を空かせていたのか、みんな崩れ落ちるようにして、ドシンと席についた。
「さあ、みんな。今日は歓迎会だ! 猟兵達のみんなと一緒に、美味いメシを喰らうじゃねぇか!」
髭面のメイドが島民達に声を掛け、高々とジョッキを掲げた。
それに応えるようにして、島民達が一斉に『カンパァーイ!』と叫び、ショッキに並々と注がれていたビールを、グイッと飲み干した。
るこるも、まわりが驚くほどの勢いで、目の前の料理を平らげた。
「どれも美味しいですね。せっかくなので、御土産に持って行ってもいいですか?」
莉愛が美味しそうに料理を食べながら、髭面のメイドに声を掛けた。
「おう、もちろんだとも……! 良かったら、今度は仲間達も連れてきてくれ」
髭面のメイドが上機嫌な様子で、莉愛に答えを返した。
「それでは、そろそろガジルさんの御土産を買いに行きますねぁ。良かったら、案内をしてもらえますかぁ」
そう言って、るこるがガジルの御土産を買うため、勝手についてきた髭面のメイドと一緒に、屋敷を後にするのであった。
成功
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