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君も貴方も全て僕の食事(作者 笹山ぱんだ
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●腹ペコ坊主の憂鬱
 とある廃れた和風の屋敷。だれも今は住んでいないらしい。
「お腹がすいたナァ…」
 その屋敷の庭にある木、その木に垂れ下がっている何かがあった。見た目はてるてる坊主のようだ。しかし喋っている。
 もともとは軒先で獲物を待つ妖怪の一種だったようだ。しかし、その妖怪もまた骸魂に飲み込まれてしまった。
 そして欲求を叶えた。いつまでも空腹なお腹を満たすために、世界を飯で満たした。
 食事が降ってくる、降ってくる。願えば願うだけ。でも、たまには他の物も食べたい。そう、猟兵とか。
 いつも同じものを食べていると飽きてくるのだ。そして最近話題の猟兵はきっとおいしい。
「あっ」
 ぴぃぴぃ、と鳴くふくよかな鳥が木の枝に止まり、てるてる坊主…、腹ペコの彼、腹ペコ坊主をつつく。
「いたい、イタイ…僕は食べ物じゃなイヨ…」
 首を傾げた小鳥に腹ペコ坊主は言う。
「猟兵が、ご飯ダヨー。おいしい」
 きっと、たぶん、知らないけれど。ぴぃ、ぴぃ、と小鳥は承知した、と言わんばかりに鬼火を纏わせた。

●ごはんはおいしい
「……遅い。…まぁ、いいけど」
 集まってきた猟兵を見つめ、グリモア猟兵アルマ・ロティック(黒染めの空・f27949)は小さくため息をついた。
「今回行ってもらうのは、カクリヨファンタズムにある、とある屋敷だ。その周辺に『飯』が大量発生している」
 飯、お肉に野菜、魚に米、食事が降り注いでいるのだ。いくら食べ物で害のないもの、と言っても大量に存在しているのなら話は別だ。
「屋敷に向かうのには、まず堀の横を通り過ぎなければいけない。その堀は『もってけ堀』と呼ばれていて…」 
 もってけ、もってけ~と不気味な声が聞こえるらしい。…それは猟兵たちの好きな食べ物だ。もし持っていかなければ、金縛りや堀から伸びる手などの怪異が発生する。
「…素直に持っていくかどうかは、任せる。俺は…関わりたくないな」
 ただでさえ得体の知らない怪異なのだ。毒が入ってないとしても、関わりたくはない。
「…堀を超えると屋敷の前に、青い鳥が居る。その名も『ごいのひさま』丸い。すげー丸い鳥だ」
 普段はあまり害のない鳥も、骸魂に飲み込まれ、猟兵たちに危害を及ぼすのだ。
「…しかも、その…お前たちを食事だと思っているらしい。食べられるかもしれない」
 その元凶は屋敷の庭に居る。てるてる坊主の形をしたオブリビオン。骸魂に飲み込まれたてるてる坊主、腹ペコ坊主だ。
「飯で満たす世界を作ったのはこいつだが、それだけでは飽き足らず、お前たちも食事として見ている。油断しているとぺろりといかれるぜ」
 この世界でてるてる坊主のお腹に入りたくなければ倒し、骸魂を剥がすしかない。
「…まぁ、食べられないように祈ってる」
 尻尾を振り、転送ゲートを開くとアルマは猟兵たちをカクリヨファンタズムへと送った。





第3章 ボス戦 『腹ペコ坊主』

POW ●味見させて…
自身の身体部位ひとつを【鋭い牙が並んだ自分】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD ●キミを食べたい
攻撃が命中した対象に【美味しそうな物のしるし】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【捕食者のプレッシャーと紅い雨の弾丸】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ ●今日の予報はヒトの消える日
【飢餓】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠弦月・宵です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●てるてるぼうず
 とある廃れた屋敷のとある中庭。何もない。そこにあるただ一本の木にはてるてる坊主が括り付けられていた。
 晴れの日を祈るためのそれだったはず。
 だが、そのてるてる坊主がするのは、晴れの日を祈ることではない。
 妖怪を、猟兵を、飢餓の心のままに食すのだ。
「おなかがすいた…」
 ごいのひさま達をけしかけても猟兵たちはびくともしなかったらしい。ふまん。疲れたところをぎょふのりをしたかったのだけれど。
 それも叶わないようだ。
 目の前に現れた猟兵に向かって、てるてる坊主…『腹ペコ坊主』は言う。
「たべさせてほしいナ…ちょっとだけ…、足の片方トカ…」
 きっと、おいしい。猟兵のおどりぐい。
 それを夢見て、腹ペコ坊主は戦うのだ。