0
白き煽動者と黒き風の狂信者達(作者 七転十五起
4


 アポカリプスヘル。
 地平線まで荒野が延々と続く文明滅亡の世界の中で、生き残った人類は必死に生き抜いている。
 とある拠点(ベース)は、とても巨大な建造物を整備し直して少しづつ発展してきた。
 元々は超大型競技スタジアムである施設には、今や千を超える難民が生活している。
 これほどまで大規模な拠点は珍しいだろう。
 それも、今まで猟兵たちの地道な活動が実を結んだ結果なのだ。
 スタジアム内外には農地もあり、居住区も充実している。
 自衛のための武装集団が日夜訓練に励み、複数のソーシャルデーヴァ達の駐在によりネット環境さえも復活しつつあった。
 だが、規模が大きくなるにつれ、外敵から目を付けられやすくなるのは必定だ。

「聖女様、あれが次なる宣教の地です」
 修道服を着込んだ女性が、黒衣の踊り子めいた指導者へ頭を垂れた。
 聖女と呼ばれた黒衣の指導者は表情を変えずに、スタジアム拠点を指差した。
「黒き風こそが神の意志である! その意志に背く愚者共は滅ぼし、黒き風の寵愛を受けさせるのだ! そうすれば、愚者の彼らにも神の意志を理解できるだろう!」
 彼女達は狂信者達だ。オブリビオンストームを崇拝する危険集団であり、巨大拠点に殺戮と絶望を与えんとする者達だ。
「ですが聖女様。あの施設の守りは堅く、正面からの攻撃は此方の損害も大きいかと」
 具申する信者に、聖女は初めて口元を歪ませた。
「案ずるな。既に、手は打っている」
 聖女はスタジアムを見詰めて言葉を漏らした。
「白き煽動者が、内側から門を開ける時を待つのだ」

 グリモアベースに集まってくれた猟兵へ、蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)は予知の映像をグリモアで投影しながら説明を始めた。
「今回の任務は、アポカリプスヘルの巨大拠点を襲撃する『黒き風の教団』達の撃退だよっ! ここのベースは守備が厳重で、すぐに陥落することはないのが救いだね~っ!」
 初期対応は自警団達が対処してくれるので、暫くは持ちこたえられるとのこと。
 だが、問題は別にあるのだという。
「既に拠点内部にオブリビオンが潜伏していて、民衆を扇動して内部から扉を開けさせようと働きかけているんだよっ! 転送次第、この白い軍服を着たオブリビオンが群衆の前で演説しているから、すぐに阻止して戦闘を仕掛けてねっ!」
 白い軍服の煽動者は、自身の武装の他に、洗脳された民衆をけしかけてくる。
「あ、洗脳された人達は絶対に殺しちゃ駄目だからねっ! うまく信頼を勝ち取ったなら、拠点周囲の戦闘でみんなを助けてくれるかもっ?」
 民衆たちを殺してしまうと、外部で応戦している自警団の信用を失い、援護を得られなくなってしまう。留意したい点だ。
「千人以上の命がみんなの肩に懸ってるから、絶対に負けないでねっ! こうした事件をこつこつ解決していけば、いずれそれが人類の再建に繋がるかもしれないよっ!」
 レモンのグリモアが、猟兵達を騒乱の巨大拠点内部へ転送してゆく。
 そこは、今まさに、民衆を惑わす白い煽動者が演説を振るう真っ最中であった!

『我々も加勢すべきだ! 僕が先頭に立って門を開けるから、キミ達も続いてくれ!』





第3章 ボス戦 『黒き風の聖女『ニグレド』』

POW ●洗脳演説「黒き風こそが神の意志である!」
【『黒き風の教団』の教義の演説】を披露した指定の全対象に【オブリビオン・ストームを信仰する】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD ●『黒き風の教団』「信徒達よ、ここに集え!」
戦闘力のない、レベル×1体の【『黒き風の教団』の狂信者達】を召喚する。応援や助言、技能「【言いくるめ】」を使った支援をしてくれる。
WIZ ●黒風魔術「神の意志に従うのだ!」
【オブリビオン・ストームを模した風の魔術】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠天御鏡・百々です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 狂信者達は全滅した。
 残るは、教団のトップであり、聖女と崇められている黒衣の女だけだ。
「私は黒き風の聖女『ニグレド』である。汝等、何故、そこまで抵抗する?」
 ニグレドは猟兵達へ問いかけた。
「この世界は既に終焉を迎えている。後ろの拠点の営みも、所詮は黒き意志の前では全て徒労に終わるであろう。それが何故分からない?」
 心底不思議そうに、そして憐憫の眼差しを向けるニグレド。
「黒き風こそが神の意志である! 理解できぬというのならば、ここで汝等を一度滅ぼし、オブリビオンストームで蘇る日を待つがいい! さすれば、私の言葉の正しさが理解出来るだろう!」
 その身体に黒い風が纏わりつく。あれは……オブリビオンストームなのか?
 何にせよ、このまま野放しには出来ない。
 猟兵達は自警団を対比させると、武器を取り、教団の聖女へ立ち向かっていった。