夏の学園祭!(作者 鳴声海矢
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●夏は来る
「よっし、これで舞台は完成だな!」
「町の方の準備は大体終わってるみたいなんで、これで設営は大体終わりですね」
「いやー、長かったぜ」
「お頭がちゃんと段取り取らないからです。突然無計画にビーチにでかい舞台作りたいとか言い出すから……」
「いいんだよ出来たんだから! あとは当日出番までは店でも回って……」
「何言ってんですかお頭。今年は特に金がないんですから、時間いっぱいまで屋台の方に出ていてください」
「ちくしょー!」

●きっと夏は来る
「あなたのメルでございます。皆さん水着コンテストお疲れ様でした」
 自身も水着姿のメルが、集まった猟兵たちにイカ焼きを配る。
「コンテストの舞台となったグリードオーシャンでは、各島でそれぞれお祭りがおこなわれております。この度私が案内しますのは、カリコシャ島という島にて行われる、『ガクエン祭』というお祭りです」
 元はアルダワ魔法学園の一部であり、以前とある事件を解決しに猟兵が訪れた島でもある。
「こちらはその名の通り学園祭じみたお祭りで、それを島を上げて行うみたいですね。これもこの島に多く残るアルダワ文化の名残の一つでしょう。皆様にはこのお祭りに参加し、目いっぱい楽しんでいただければと」
 以前の事件を解決したことにより、この島は猟兵に友好的な島となっている。島民もここを根城にしている海賊たちも、猟兵たちを歓迎してくれることだろう。
「内容としては島中に出店が出ています。内約は焼きそばやたこ焼などのいかにも模擬店っぽいものが多めですね。あとは工芸品や衣装などの販売も。ただ学生ではなく本職のお店が出している出店も多いので、意外と本格的な料理が出てきたりもします。他にはビーチに大きな舞台が作られていて、そこで一発芸や演奏会などの出し物や、小規模な水着コンテストなども行われています。なんなら飛び込みで参加してもいいのでは。この島の顔役である海賊の人もこの舞台で何かやりたいみたいですね」
 他にも祭りとは関係なく海で泳いだり島を散策したり、何をするのも自由だろう。
「いつ何時事件が起こるか分からないのが猟兵稼業です。楽しめる時は楽しみましょう。今回も現地までは鉄甲船『黍団号』でお送りします。それでは、よろしくお願いいたします」
 そう言ってメルは一礼し、操舵室へと入っていった。


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。
 今回はグリードオーシャンにて、水着コンテスト延長戦のお祭りを楽しんでいただきます。
 舞台となるのはアルダワ魔法学園から落ちてきた『カリコシャ島』という島です。
 拙作・魔改造の果てに(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=22138)の舞台となった島で、現状オブリビオンの危機はなく猟兵にも友好的です。
 オープニングで喋っているのは海賊団『サバカン団』のお頭『ミズリー(女・ミレナリィドール)』とその側近『キンメ(男・ケットシー)』です。やはり猟兵には友好的なので、案内を頼むのもいいかもしれません。声をかけるまでは屋台で色々焼いて売ってます。
 基本的には学園祭っぽいお祭りですが、オープニングや能力値に関係なく、やりたいことをやってしまって大丈夫です。催し物や屋台の内容もご自由に捏造、設定してしまって構いません。時間は昼メインですが、夜に花火などをしてもOKです。

 お誘いいただければ、メルだけでなく鳴声担当のグリモア猟兵を誰でも連行できます(ミルケンはボディの指名も可)。気が向きましたらやりたいことに合わせてお声がけください。

 注意点として、今作は日常のみ、一章完結のシナリオです。戦闘はなく獲得EXP・WPが少なめとなりますのでご了承のうえご参加ください。

 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW海で思いっきり遊ぶ
SPD釣りや素潜りを楽しむ
WIZ砂浜でセンスを発揮する
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 前回と違い、ドックではなく港に接岸した黍団号。そこから猟兵たちが下りると同時に、周囲からは一斉に歓声が上がる。
「よう、よく来たな!」
「お久しぶりです。その節はお世話になりました」
 船から降りた猟兵たちを出迎えるのは、この島の顔役でもある海賊『サバカン団』の団長ミズリー・マッカレルとその側近、キンメ・レッドスナッパーだ。
「あんたたちには世話になったからな、思いっきり楽しんでってくれ! 俺たちも舞台の出番が来るまでは屋台出してるから来てくれよな。まあ金は取るけどな!」
「お頭、余計なこと言わないでください。すみません、色々苦しいんで……」
 悪びれずに言うミズリーと申し訳なさそうに言うキンメ。
 さすがにタダとはいくまいが、それでも可能な限りの歓待をしてくれるのは間違いないだろう。
 さあ、平和になった島で祭りを満喫だ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
お久しぶりです、お元気そうで何よりですぅ(礼)。

経済的には少々厳しいということですし、少しでも収益になる形の方が良いですかねぇ?
年齢上『酒類』は無理ですが、サバカン団の方に案内をお願いして『食べ歩き』と『食材購入』を目当てに『屋台巡り』等が良いでしょうかぁ。
勿論【豊饒現界】で強化した[大食い]で、出来るだけ沢山いただきますぅ。
折角ですし、桃姫さんをお誘いして一緒に回れましたら。

後はその、お恥ずかしながらなのですが。
以前に此方の島で購入した『水着』が、少々怪しくなってきておりまして、また良いお店を教えていただけましたら?
桃姫さんも似た悩みがありそうですし。


「お久しぶりです、お元気そうで何よりですぅ」
 大通りの目立つ位置にある屋台。夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はそこで焼き物を売っていたサバカン団のお頭ミズリーと、その側近キンメに対し丁寧に一礼した。その隣ではグリモア猟兵ミルケン・ピーチのボディの一人、花園・桃姫が並んで同じようにお辞儀をしている。
「おう! そっちも元気そうだな! あ、イカ焼き食うか? 一つ4ブロンズな!」
「お頭、押し売りしない」
 ミズリーは笑顔で自分の焼いていたイカ焼きを二つ差し出し、キンメがそれを嗜める。以前と変わらぬ二人の様子に安心しながら、料金を払ってそれを受け取るるこる。
「それでは頂きますぅ。そう言えば、以前もお願いしたのですけど、また今回もいいお店のご案内お願いできますでしょうかぁ? やっぱりそう言うのは地元の方に聞くのが一番かと思いましてぇ」
 イカ焼きを食べながら、るこるは二人にそう提案した。経済的に厳しいという話なので収益になる方がいいし、それとは関係なく祭りの美味しいものをゆっくり食べたいという気持ちもある。
「おう、もちろん構わないぜ。てなわけで、俺はちょっと行ってくるからな!」
「お頭! そんなこと言ってまた無駄遣いする気でしょう! 全く……お前ら、俺はお頭を見張りに行くから、しばらく店は任せたぞ!」
 エプロンを投げ捨て嬉々として承諾するミズリーに、一般団員たちに屋台を任せその後を追うキンメ。二人に先導され、るこると桃姫は屋台の連なる町中へと繰り出すのであった。

「海鮮焼きそばにロブスターが入ってるのには驚きましたねぇ」
「焼き鳥と書いた屋台で丸ごとのローストチキンがあるのもびっくりでした……ところでそれは?」
「鯛焼きだそうです。正確には甘鯛ですがぁ」
「それも丸一匹なんですね……」
 屋台で買った大量の食糧を食べながら、るこると桃姫は並んで歩く。ちなみに今るこるの手にあるのは、丁寧に焼かれた甘鯛のグリルだ。
 事前の説明にあった通り、屋台に掲げられた名は学園祭の模擬店でありがちな名前がほとんどだったが、その内実はそれぞれの店が得意とする料理をきちんと作った本格的な料理なものが多く、しかもお祭りムード故か総じて大盛気味のメニューも多い。るこるは【豊乳女神の加護・豊饒現界】で大食い能力を強化し、ミズリーお勧めのメニューを次々と平らげていた。ちなみに桃姫も一緒に「今日はお祭りだから」とか「るこるさんよりは少ないから」とかぶつぶつ呟きながらそれなりの量を食べている。
「しかしあんたらよく食うなー。やっぱデカいと腹が減るのか?」
「お頭、失礼です」
 ミズリーが二人の体系を見ながら感心したように言う。ビーチからそのまま屋台巡りに移る者もいるのか、街中では水着姿の者も多く見られ、二人もまた水着姿で食べ歩きをしていた。
 るこるはその言葉に、水着の胸の部分を軽く引っ張りながらおずおずと答える。
「ええ……それとちょっと関係しまして、実はその、お恥ずかしながらなのですが。以前に此方の島で購入した『水着』が、少々怪しくなってきておりまして、また良いお店を教えていただけましたら?」
 確かに、るこるの今着ている水着は若干サイズが合っていないようにも見え、豊かな胸が半分以上溢れ気味になっている。食べ歩きの途中もたびたび布を直していたところから見ても、そろそろ限界が近いのだろう。桃姫も同じような悩みを抱えているのか、やはりおずおずと自分もと進み出る。
「……マジで? 確かまだ3、4ヶ月とかだろ……? ま、まあいいや。水着ならこっちで売ってるぜ」
 そう言ってミズリーは一軒の店に案内する。そこには様々な用途や種族に合わせた水着が売られていたが、二人が真っすぐ向かうのは一つのコーナー。
「わぁ、素敵なのがたくさんありますねぇ。私にも合いそうなのがたくさんありますぅ」
「今まではサイズが合うのを見つけるのがまず大変でしたから……はみ出さない水着なんて初めて着るかもしれません」
「でも、ちょっとサイズ表記がおかしいですねぇ。Cカップと書いてあるのに私でも着れちゃいますよぉ」
「そうですね、ヒップの方はちゃんと適正サイズで書いてあるんですけど……」
 きゃいきゃいと言いながら水着を選び試着を繰り返す二人の爆乳美少女。大変微笑ましく魅力的な光景だが、ミズリーは茫然とした表情だ。
「いや、だからそこは巨人用のコーナーで……しかも一番小さいのはもうダメとか……てかCなんて人間用でも十分デカいだろ……」
 自分には色々と理解しがたい光景を前に立ち尽くすミズリー。そんな彼女の前に、試着をした二人が戻ってくる。
「いかがでしょう、前のよりは大きめにしたのですがぁ……」
「またおっきくなることを考えると、もうワンサイズ上にしておいた方がいいでしょうか?」
 ミズリーの眼前で揺れる4つの超巨大ビーチボール。残念ながら自分の持っていないものに対する感想を、ミズリーは言うことができなかった。
「お頭、人にはそれぞれ個性ってもんがあるんです。そこに貴賤はありません」
「うるせー! こういう時だけ優しくなるなー!」
 ミズリーの涙声が、店の中に木霊した。
大成功 🔵🔵🔵

シェイミー・ソルラフィス
学園祭……?よくわからないけどお祭りなのね。
皆楽しそうにしてるの♪

にーちゃん(f01298)、おねーちゃん(f06524)、妖精さん(f06947)早く行こう?いろんなものが一杯だよ♪
そういえばいつも食べている物とかもあるの。売り物なの?不思議なの。
これふわふわしてる。綿あめ?とっても美味しいの?じゃあ食べるの♪ホントだとっても甘いの。皆の分も持っていくの♪

んー?にーちゃんなあに?水着が綺麗?よくわからないけど、にーちゃんがそういうならそうだと思うの♪


ポーラリア・ベル
【陽のあたる家】水着のかき氷妖精で参加

学園祭!学園祭だって!
出店を回って、かき氷を全制覇してくるね!
だめ?一緒がいい?そだねー皆とだともっと楽しいの。
(なおなお(尚人)の頭の上に乗り(お気に入り))
おまつりってすごい。クリスマスツリーみたいにピカピカしてないのに、みんなきらきら。青春の匂い。
かき氷をあーんしたら、両手で抱えてお返しするね!
ね、なおなお。どう?どう?セーラーななおなおにぴったりのかき氷妖精さんー
(肩とか脚とかちらみせ)のーさつされちゃった?
んふーありがとー♪

わ、ライブ!ライブやってるって!
ポーラもクリスマスロックを奏でて参加してくるー!
吹雪みたいに激しいベルのお歌を聞いてー!


アイシャ・ソルラフィス
【陽のあたる家】メンバーで、今年作った水着を着て参加します


尚くん!(f01298) ボクの迷子のことは言わないで!
シェイ~(f00895)、尚くんと手を繋いでね?
ポーラちゃん(f06947)? 山のようなカキ氷を注文しちゃだめだよ?

ボクと尚くんはいま受験生。来年は一緒の高校に通えてるのかな?
来年もこうやって一緒に歩いて学校に通えたらいいな…
そんなことを考えつつ、尚くんにたこ焼きを食べさせながら歩きます

尚くんに水着を褒めてもらえると嬉しいけれど、3人まとめてじゃなく、ボクだけに褒めてほしかったな…な~んちゃって!
(いつかボクだけを見てほしいという気持ちを隠しながら)


日野・尚人
【陽のあたる家】

こら、ポーラ(f06947)!
焦らなくてもカキ氷は逃げないって!
シェイ(f00895)も迷子になったら大変だから手ぇ離すなよ?
で・・・
この間迷子になったばっかのあーちゃん(f06524)もな?

頭にポーラを乗せ、あーちゃんと両側からシェイの手を握って出店巡り!
焼きそば、たこ焼き、チョコバナナ・・・あっちはライブか?
確かに雰囲気は学園祭だな♪

ほらポーラ、カキ氷♪・・・俺にも少しは食わせろよ?
あーちゃん、俺にもたこ焼き♪
ん?シェイ?お、綿飴か?サンキューな♪

あ、そういえば水着・・・
まだちゃんと言ってなかったけど3人ともすっごく似合ってるぜ♪
その・・・可愛い・・・と思うし、な?(照れ)


 島内中心部、屋台の連なる大通りを、【陽のあたる家】の面々が歩いていた。
「にーちゃん、おねーちゃん、妖精さん、早く行こう? いろんなものが一杯だよ♪」
 シェイミー・ソルラフィス(シェイ・ヘフェア・クォタトゥクル・f00895)が周りを物珍しそうに見回しながら、うきうきと楽しそうに戦闘に立って歩いていく。その周りをポーラリア・ベル(この夏はかき氷冬告精・f06947)も興奮した様子で飛び回っていた。
「学園祭! 学園祭だって! 出店を回って、かき氷を全制覇してくるね!」
 そう言って今にも飛び出しそうになる二人を、日野・尚人(あーちゃんの早朝襲撃に断固抵抗する会終身(?)会長・f01298)とアイシャ・ソルラフィス(隣ん家の尚くんを毎朝起こす当番終身名誉顧問(願望)・f06524)が窘める。
「シェイ~、尚くんと手を繋いでね? ポーラちゃん? 山のようなカキ氷を注文しちゃだめだよ?」
「こら、ポーラ! 焦らなくてもカキ氷は逃げないって! シェイも迷子になったら大変だから手ぇ離すなよ? で……この間迷子になったばっかのあーちゃんもな?」
「ボクの迷子のことは言わないで!」
 顔を赤くするアイシャの横で、言われた通りにシェイミーは尚人とアイシャの二人と手を繋ぎ、ポーラリアもお気に入りの場所である尚人の頭の上に座り込んだ。
「だめ? 一緒がいい? そだねー皆とだともっと楽しいの」
 頭の上からポーラリアが尚人を急かし、アイシャも二人の手を振り回すように引っ張り、辺りにあるものに盛んに興味を示す。
「焼きそば、たこ焼き、チョコバナナ……あっちはライブか? 確かに雰囲気は学園祭だな♪」
「そういえばいつも食べている物とかもあるの。売り物なの? 不思議なの……あ、あれ!」
 シェイミーが特に強く興味を引かれたのは、綿菓子の屋台だ。
「これふわふわしてる。綿あめ? とっても美味しいの? じゃあ食べるの♪」
 店員から綿あめを受け取り、一口齧るシェイミー。の甘くふわりと消える独特の食感は初めての感覚であり、シェイミーは一口でその虜になる。
「ホントだとっても甘いの。皆の分も持っていくの♪」
 人数分の綿あめを抱え戻っていくシェイミー。その隣の屋台では、尚人がかき氷を買っていた。
「ほらポーラ、カキ氷♪……俺にも少しは食わせろよ? ん? シェイ? お、綿飴か? サンキューな♪」
 ポーラリアにかき氷を差し出しながら綿あめを受け取る尚人。このマルチタスクを器用にこなせるのは、彼の日頃の経験故か。
「あ、そうだ、あーちゃん、俺にもたこ焼き♪」
 アイシャがたこ焼を持っているのを見ると、そちらを向いて口を開ける尚人。アイシャも少しふぅと息を吹きかけ冷ましてから、たこ焼を尚人の口に入れた。そのアイシャの表情は笑顔だが、その奥にはいくつもの思いが秘められている。
(ボクと尚くんはいま受験生。来年は一緒の高校に通えてるのかな? 来年もこうやって一緒に歩いて学校に通えたらいいな……)
 もちろんそうなるように努力はしている。だが、確実なことなど何もないし、世界には何が起こるかも分からないというのは猟兵の性として理解してしまっている。どうしてもぬぐい切れない不安が胸にこみあげるのは、人として、思春期の少女として無理からぬことだろう。
「ね、なおなお。どう? どう? セーラーななおなおにぴったりのかき氷妖精さんー」
 そんなアイシャの不安をぬぐうように、かき氷を両手に抱えたポーラリアが尚人の前を飛び回って自分の着ている水着をアピールする。白いセパレートに布をたなびかせ、杖のようにスプーン型のストローを持ったその姿はまさにかき氷の妖精、という表現にぴったりであり、その姿で肩や脚を見せつけてはわざとらしくセクシーポーズを取る。
「あ、そういえば水着……まだちゃんと言ってなかったけど3人ともすっごく似合ってるぜ♪その……可愛い……と思うし、な?」
 その姿に照れながら答える尚人。ポーラリアは前述の通りで、シェイミーはフリルとスカートのついた白い水着に青いリボンのワンポイントが愛らしく、アイシャは桃色のフリルとスカート。シェイミーのものと違い首元で紐がクロスしており、リボンは腰に紫のものと、似たデザインながらこちらはやや大人びている。三者三様の姿に、尚人は照れながらも祝辞と称賛を述べた。
「んー? にーちゃんなあに? 水着が綺麗? よくわからないけど、にーちゃんがそういうならそうだと思うの♪」
「のーさつされちゃった? んふーありがとー♪」
 素直に喜ぶシェイミーと、ポーズに合わせやはりわざとらしく言うポーラリア。
「わ、ライブ! ライブやってるって! ポーラもクリスマスロックを奏でて参加してくるー! 吹雪みたいに激しいベルのお歌を聞いてー!」
「妖精さんのお歌? シェイもききたいのー♪」
 ビーチの舞台でライブをやっているのを遠目に見て、そちらへ一直線に飛んで行って乱入を試みるポーラリアに、無邪気にそれについていこうとするシェイミー。飛び去り際にポーラリアは愛者に対して軽く目配せする。
(おまつりってすごい。クリスマスツリーみたいにピカピカしてないのに、みんなきらきら。青春の匂い)
 その意図を察したのか定かではないが、アイシャは尚人の前に立って言う。
「尚くんに水着を褒めてもらえると嬉しいけれど、3人まとめてじゃなく、ボクだけに褒めてほしかったな……な~んちゃって!」
 最後に足された、とってつけたような言葉。その言葉でいつか本当に自分だけを見て欲しいという心を隠し切れたのかは、誰にもわからなかった。
 ただ尚人の照れたような、しかし日差しよりも眩しいものに目を細めるような視線だけが、アイシャを見つめていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ドゥルール・ブラッドティアーズ
ミズリー達、相変わらずだけど
あの様子なら私の小言は必要ないわね。
オーロラに手合わせ願うわ。
豚房流の猟兵と聞いて前から興味あったの

服を脱ぎ、守護霊の【ドーピング・化術】で
戦闘力を高めつつ爆乳化。
豚房流の【戦闘知識】も得て
先端から媚薬効果の体液【呪詛・属性攻撃】

んっ♥ あんっ♥
攻撃するこっちも感じちゃう♥

オーロラの回避や反撃の動作を【学習力・見切り】で模倣し
【オーラ防御】を纏い金属以上の硬度を得た乳で
【怪力・早業】を乗せた【2回攻撃】

強化系UCには『永遠の愛』で対抗。
【残像・ジャンプ】で攻撃を避け
乳を振り回し【衝撃波・乱れ撃ち】

有難う、勉強になったわ。
お礼に私の淫魔の闘技を教えたいけど、一晩どう?


 猟兵たちと祭りを楽しむサバカン団。その姿を、喧騒から離れた場所からドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は静かに見つめていた。
「ミズリー達、相変わらずだけど……あの様子なら私の小言は必要ないわね」
 ドゥルールはかつてこの島で事件が起きた時、その発端となったミズリーの軽率な行動を強く窘め、その上で彼女の反省と覚悟を見定めたことがあった。そして今の彼女の様子を見ると、性格は変わっていないようだが、さすがにあそこまでの無茶をすることはもうないだろう。そう思ったドゥルールは、今は彼女たちに関わる必要はないとそちらから視線を外し、さらに人気のない方へと歩きだした。
 やがてたどりつく、祭りの喧騒も聞こえないほどに離れた砂浜。全く人のいないそこには、ドゥルールに呼び出されていたグリモア猟兵子豚・オーロラの姿があった。
「さて、それじゃあ話の通り手合わせ願うわ。豚房流の猟兵と聞いて前から興味あったの」
「光栄よ。依頼を受けてくれたお礼もあるし、私でできることならお付き合いするわ」
 互いにそう言って、ドゥルールは服を脱ぎ、オーロラは自身の両胸と股間に模造刀をつける。どちらも人目のある場所ですれば問題のおきる格好だが、決してふざけているわけではない。その証拠に、二人のは真剣に間合いを取りあっている。
 そして二人はほぼ同時に踏み込み、互いの武器を打ち合わせた。その武器とは手に持つものではなく、互いの大きな胸。
「くぅっ……さすがね……」
「一瞬でその大きさ……間近で見るのは初めてだけれど、やはりすごいわね」
 オーロラが右乳房で放った打ち下ろしは、憑依させた守護霊の力によって巨大化したドゥルールの左乳房に受け止められていた。戦う上では急所でしかないはずのその場所が、刃がないとはいえ鉄製の模造刀を容易く受け止めている。
 ドゥルールは胸を揺らして刀を弾き、さらには大きく背を反らして自身の右乳房をオーロラの下側から跳ね上げてその顎を狙う。オーロラは逆に体を鎮め、抑え込むように自身の乳房をそこに叩きつけた。
「なるほど……さすがね」
「ええ、それに打ち込むだけが武器じゃないはずよね……あぁん♥」
 抑え込まれている乳房の先端から、媚毒の呪詛を込めた迸りが放たれる。それは密着しているオーロラの胸を濡らし、それを否応なしに昂らせた。
「あぉぉぉぉ❤ 凄いわ……❤」
「んっ♥ あんっ♥ 攻撃するこっちも感じちゃう♥」
 そのまま互いに昂った乳房を自在に振り回し、何度となくぶつけあう二人。筋肉質なオーロラの一撃を細身なドゥルールが受け止め、素早く両乳房の連撃で切り返せば胸を張り詰めさせそれを受け止める。
 再度言うがこれはふざけているわけではない。各世界に存在する、乳房にて戦う流派豚房流。その一流派である剣術士のオーロラと、多くの世界の伝承者と戦ってきたドゥルールとの実戦稽古なのである。
「これが剣術士の動きなのね。それじゃそろそろ本気を出そうかしら。今、私に宿る全ての魂の鼓動が一つになっている」
 ドゥルールは【永遠の愛】を発動。今まで身に宿していた守護霊をより強くその身に顕現させた。その霊とはすなわち、彼女が今まで戦い愛した、豚房流の達人たち。数多くの世界で彼女たちと武器と肌を合わせたドゥルールは、今やオーロラ以上に豚房流への造詣が深いと言ってもいいかもしれないほどであった。
「ええ。こちらも全力でいかせてもらうわ。豚房流剣術奥義の一、爆肉変態法! ぼん! ぼん! ぼぉ~ん!」
 オーロラもまた奥義の一つ、【爆肉変態法】を用い、己の乳、尻、太腿を大きく肥大させる。その丸太もかくやという程の強靭な足で地を蹴り、オーロラはその乳を突き出した。
「にゃん♥ でござる!」
 猫のような声を上げて宙を舞うドゥルール。さらにそこからもう一度宙を蹴り、分身のような残像を残してオーロラの狙いを惑わせる。
「甘いわ!」
 だが、超級に肥大した胸の射程は広く、動いた先にもなお乳房は残りドゥルールを捕らえんとする。その巨大すぎる乳房の側面に、ドゥルールは己の乳房から魔力を飛ばし、それをリードにして激しい衝撃波を叩きつけんとした。
「ブラスト!」
「ふんぬぅ!」
 オーロラは乳房に気合を込め、その衝撃波を正面から受け止める。乳房が大きく揺れ肉が火照るが、どっしりとした体は地面から揺らぐことはなかった。
「一度でダメなら……何度でも平伏せよ!」
「ぬうぉぉぉぉっ!」
 そのまま連続で放たれる衝撃波があたりを無差別になぎ払い、白い砂塵を舞いあげる。広範囲にわたる衝撃波はオーロラの乳房のみならず、巨大な腿や尻、さらにはその奥に隠されたものにまで叩きつけられた。
 やがて砂煙が収まり、そこには肌を紅潮させ、全身を汗とその他の液体で濡らした爆乳美女が息を荒くして立っていた。
「有難う、勉強になったわ」
「こちらこそ」
 こういう時でもなければ手合わせできない流派を学べたドゥルールは薄く笑顔を浮かべ、オーロラも多数の力を操る強者との手合わせに満足げに頷く。
 だが武としては満足しても、体の火照りはいや増すばかりで。
「お礼に私の淫魔の闘技を教えたいけど、一晩どう?」
「ええ、是非お願いするわ。あなたほどの強者の技、是非味わってみたいもの」
 そう言って二人は妖しく微笑み合い、さらに人気のない暗がりへと、大きくなったままの爆乳を揺らしながら消えていくのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄、トリガーと行動

またここに来ることになるとはな。
別になにかある、というわけじゃないが……。
ああ、あの時の二人組か。あの時の事か。
「ただやる事をしただけだ」
それ以外に何もねえ。
水着?興味ねえ。なにより武器を手放すのがあれ何でな。
海岸を見れば日常と言える光景がある。
「……波はまだ静かだ。だが、大きいのが来そうだ」
どうにも、嫌な予感が消えねえ。
バカンスなんて気分にはなれねえ。

絡み・アドリブOK


トリガー・シックス
※ジェイク、アリス、エルーゼ、華澄と行動

「ほほう、ここがですか」
初めて訪れるグリードオーシャン。
過去の戦いをミズリーとキンメから聞く。
「まず落ち着きが必要ですね。しっかりと話を聞くことが」
始まるお説教。役に立つかは……。
「私も水着は……」
使う機会もないので持ってはいない。
「なるほど、あなたもですか」
嵐の前触れを前に一つの決断をする。
「明日よりカラリパヤットとシラットの技の修行に入りましょう」

絡み・アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイク、トリガーと行動
メルも誘う

せっかくの海だし楽しまないとね。
メルも誘って四人で楽しみましょうか。
泳いだり色々と楽しまないとね。
まあ、アリスのアレがあるからなんとか人が来ない様にして。
クリシュナ(トリガー)に頼んで人避けの結界とか頼んでみようかしら。

絡み・アドリブOK
ハプニングOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイク、トリガーと行動
メルと一緒に

またこの島に来るとはな。まあ息抜きは大事だ。
水着……まあ、海でくつろぐならいるよな。
ただ、あれだ。どうしても目立つのが……。
人払いか。部分的というか、できるだけ人が来ないような岩場とかの方がいい気も。
今回は三人も……だ、大丈夫だと思いたい。
猛る事がないように祈るしか。

絡み・アドリブOK
ハプニングOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイク、トリガーと行動
メルと一緒に

久しぶりにこの島に来ますね。
あの時も終わった後に楽しみましたね。
けどまあ、今回はお祭りですし、前回より賑やかですよね。
「あー……」
アリスのアレがあるから、人がいる場所には難しいかも。
あれこれ決まるまで、色々と買ってきますね。
何もないといいのですが……なにか起きそう。

絡み・アドリブOK
ハプニングOK


「久しぶりにこの島に来ますね。あの時も終わった後に楽しみましたね」
「またこの島に来るとはな。まあ息抜きは大事だ」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)とアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は鉄甲船『黍団号』から降り立つと、懐かし気に辺りを見回す。
「せっかくの海だし楽しまないとね」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)も共に辺りを見回すが、前に進み出る前に自分たちが降りてきた方を振り返る。
「それじゃ四人で楽しみましょうか」
「はい❤」
 その声に応えたのは、今回この祭りを紹介したグリモア猟兵メル・メドレイサだ。
 メルも含め、彼女たちは皆一様に水着姿だ。
 真ん中を大きく開けた黒いワンピースタイプのエルーゼに、同じく黒のスリングショット風なアリス、白いノースリーブで、前面に切れ込みが入って背中も大きく空いた華澄と、いずれも豊満な体を存分に引き立てるセクシースタイルだ。メルもまた白いビキニで、三人に負けじと自身の爆乳を際立たせる。
 さらにその後ろから現れるのは、二人の男性だ。
「またここに来ることになるとはな。別になにかある、というわけじゃないが……」
 ジェイク・リー(影の護り手・f24231)も、かつてエルーゼたちと共にメルの依頼を受け、ここで起こった事件に挑んだことがあった。その時の敵に最後のとどめを刺したのは、他でもないジェイクである。
 一方で、もう一人の男は物珍しそうに辺りを見回していた。
「ほほう、ここがですか」
 トリガー・シックス(ハリハラの化身・f13153)はこの中で唯一、以前この島で起きた事件に関わっていない。それどころかグリードオーシャンに来ること自体が初めてであり、達観したような構えすら見せる普段の様子と違い、島や住人達の様子を興味深げに見つめていた。
 そんな一行のもとに、二人の海賊が近づいてくる。他の猟兵の案内を終えたサバカン団のミズリーとキンメだ。
「よう、あんたたちも来てくれたのか! お、知らない奴もいるな」
「お久しぶりです。その節はお世話になりました」
 調子よく挨拶するミズリーと、丁寧に頭を下げるキンメ。一行も二人に対し、めいめいに挨拶をする。
「お久しぶり。せっかくだから泳いだり色々と楽しまないとね」
「水着……まあ、海でくつろぐならいるよな。ただ、あれだ。どうしても目立つのが……」
 挨拶を返すエルーゼの後ろで、アリスはどうにも歯切れが悪い。訝しげにミズリーが彼女の方を覗き込もうとするが、華澄がすっと前に進み出る。
「今回はお祭りですし、前回より賑やかですよね。おいしいものもたくさんありそうで。良ければいいお店を知りませんか?」
「え、あぁ、てかうちの屋台で買ってけよ、色々あるぜ!」
 そう言って華澄を連れ、町の方へとずんずん進んでいくミズリー。
「ちょっとお頭! ……すみません、相変わらずこんな調子で。案だけいろいろしてもらったのに……」
「ただやる事をしただけだ」
 申し訳なさげにするキンメに、ジェイクはぶっきらぼうに返す。だが彼が最善を尽くし、命がけで事を収めてくれたのを知っているキンメには、その態度の真意は十分わかっていた。
「初めまして、私はクリシュナと申します。よければ前回あったという話をお聞かせ願いたいのですが」
 トリガーはクリシュナと名乗り、自身の知らない話を第三者から聞きたいとキンメに言う。
「あー、そうですね。それじゃあお頭が戻ってきてから……」
 そう言ってキンメは町の方に目をやり、屋台で大量の食事を買い込む華澄とミズリーを眺めるのであった。

 ややあって場所は変わり、祭り会場から離れた人のいない砂浜。そこではエルーゼ、アリス、華澄、メルの四人が海遊びに興じていた。そこにはトリガーが作った人払いの結界が張られており、彼女たち以外の人間が近づくことはない。
「そーれ、いきますよっ!」
「甘いわね」
 華澄がビーチボールをサーブし、エルーゼがそれを打ち返す。四人はネットを挟み、ビーチバレーに興じていた。と言っても本格的な競技ではなく、ただボールを打ち合うだけのお遊びのようなものだ。
「ふむ、人払いされたのは嬉しいな。だがまあ、動きにくいのは変わらんが……」
 そう言ってボールを追いかけ跳ね返すアリス。その股間には、彼女の『雄』が猛々しく聳え立っていた。
「いいじゃない、解放しちゃえば?」
 冗談とも本気ともつかない口調でエルーゼが言う。そしてその隣で、メルが自分の水着に手をかけながらボールの前に飛び上がっていた。
「そ~れ、必殺メルスマッシュ❤」
 徐に自分のビキニをずり下げぶるんと胸を丸出しにしながら、その胸でアリスめがけてボールを叩きつけた。その姿に思わずアリスのそれがいきり立って水着からはみ出してしまい、それに気を取られてボールを取り落としてしまう。
「な……それは反則だろう!」
「平常心を保てない方が悪いんじゃない? ね、華澄?」
 顔を赤らめて抗議するアリスに、エルーゼは悪戯っぽく言いながらアリス側のコートへ回り込む。そして華澄に思わせぶりに視線を向けると、華澄が少し戸惑いながらも両手に光る弾を携えそれをアリスに投げつけた。
「ごめんなさい……これで!」
 【ノーブルラウンド】の光弾ルミナがアリスに吸い込まれ、その胸と下のものをおっきに大きくする。
「な……!?」
「うふふ、悪戯成功ですね?」
 メルが悪戯っぽい笑みを浮かべ言うと、エルーゼも得意げに頷く。せっかく結界のおかげで隠す必要がなくなったのだ。いっそ思い切り解放してしまおうと、エルーゼとメルは華澄を巻き込んで企んだのだ。
「ごめんなさい、断り切れなくて……」
 そう言って華澄は残る三人にもルミナを放ち、それぞれの胸を体を覆う程のサイズに膨れ上がらせる。
「さあ、今度はこっちのボールで楽しみましょ?」
 エルーゼの言葉と共に、8つのボールと一本の柱が繰り広げるビーチの大乱闘が始まるのであった。

 一方同じころ、ビーチの離れた別の場所では、トリガーがミズリーとキンメから前回の事件の話を聞いていた。
「……て、わけなんだ」
「なるほど、そういうことならまず落ち着きが必要ですね。しっかりと話を聞くことが……」
 一通り聞いた後、トリガーの説教が始まる。ミズリーも何度も言われたことであり嫌そうな顔はするが、大人しく聞くあたりは曲がりなりにも成長した証なのだろう。
「ところで旦那方は、水着とかは着ないのですかい?」
 それを横目に見ながら、キンメがジェイクに尋ねた。
「水着? 興味ねえ。なにより武器を手放すのがあれ何でな」
 そう言うジェイクの目に映るのは、ビーチや町で繰り広げられる日常の光景。
「私も水着は……」
 他の猟兵にも言われただろうことを察したか、説教を短めに切り上げたトリガーも同じことを言う。彼は興味以前にそもそも持っていないし、あまりかお店をしたくない理由もある。
「ま、確かに水着だけが夏の楽しみ方じゃありませんやな」
「そうだよな! あっちの舞台で色々ショーもやってんだよ。俺もあとで出るから見てくれよな! 今日こそは俺の作った蒸気で動く船の模型を……」
「お頭、今度は爆発させないで下さいよ」
 そう騒ぎ出す二人を見るジェイクの目は遠くを見るようで、しかしどこか険しかった。
「……波はまだ静かだ。だが、大きいのが来そうだ」
「なるほど、あなたもですか」
 変わらない海などない。どんなに穏やかでも、一たび嵐が来ればそれは容易く人の命を奪う程に荒れ狂うのだ。この眼前に広がる海も、いつそうなるかは分からない。
 それを思い、トリガーは一つの決意を固めた。
「明日よりカラリパヤットとシラットの技の修行に入りましょう」
 その言葉にジェイクは一瞬驚いたように目を見開き、そしてすぐに顔を引き締める。
 どんな嵐が来てもそれを乗り越え、再び穏やかな海に戻れる力。それを得るための鍛錬の日々が明日より始まる。それはジェイクにとっては、どんなバカンスよりも臨むべき価値のあるものであった。




 そして夜、特大の花火が大量の蒸気と共に上がり、夏の祭りは終わりを迎えた。猟兵たちはまた闘いの日々へと戻っていき、島民たちは日常に戻るため祭りの始末を始める。
「舞台自分で作って自分でふっとばしてりゃ世話ないですね。お頭の出番最後に回しといてよかったですよ」
「ちくしょー! 次こそはー!」
 祭りは終わっても、夏はまだ終わらない。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月03日
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