●餓えし心と腹の中
「みんな、ちょっと話を聞いて貰いたいんだけど……いいかな?」
と、双葉・翔は、周りの猟兵達に声を掛ける。
そして、集まってくれた猟兵達に早速。
「今回、カクリヨファンタズムの世界で、蝗が大量発生した世界が発生してしまった様なんだ……その結果、その地域は作物が全て食い荒らされ、更にはその草、根までもが食い荒らされてしまい、一切の作物が育たなくなってしまったんだ」
「そして、その世界に吸い寄せられるように、無数の骸魂が飛び交い、妖怪達が次々と飲み込まれていってしまっている……このままでは、更に多くの世界が蝗に侵食されてしまい、全てが餓える世界になりかねない……だから、皆の力で、この困難から救出してきて欲しいんだ」
其処まで言うと、更に翔は詳しく。
「この蝗たちの居る所ってのが、どうやら沢を登っていった先の、広大な平原の様なんだ。沢はかなり足元が滑りやすく、危険な所だから、転ばない様に注意しないといけない」
「そして沢を登った世界にある平原には、大量の蝗たちが我が物顔で飛び跳ねている事と思う。そのどこに今回の黒幕である【脱水少女バツ】が居るかは分からない。ただ、その近くには、彼女の力によって動かされている【骸魂童子】が居ると思うので、骸魂童子達を見つけ、倒せば黒幕へと近づく一助になる筈だよ」
そして、最後に翔はもう一度皆を見渡して。
「人間の三大欲求が一つ、食欲……餓えればみんなも余裕無くなっちゃうよね? そんな状況を作り出す彼女をこのまま放置しておく訳には行かないんだ。皆、宜しく頼むね!」
と、頭を下げた。
幾夜緋琉
皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。
今回の舞台も、妖怪の跋扈するカクリヨファンタズム。
妖怪と言えども、(多分)食欲はあるでしょう……いや、あると信じたい。
ともあれ、そんな飢餓の世界に大量発生した蝗たち……正しくカオスな世界が広がってしまっています。
そんなカオスな世界を救出する為に、皆様のお力をお貸し頂きたく思います。
第一章は、そんな蝗の一杯居る所へ向かう為に沢を登るシーンです。
とても足元が滑りやすいので、足元にはご注意下さいね……?
それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
第1章 冒険
『沢登り』
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POW : 滑っても気にしない!どんどん進む
SPD : 技能を活かして滑らないようにしながら進む
WIZ : 術や持ち物などで滑らないように対策して進む
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
政木・朱鞠(サポート)
とりあえず、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で周囲を探って敵の分布や地形の情報を把握しておきたいね。
邪魔をする敵が湧くのなら、武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与えたいね。
アドリブも連携もOK
「さて……と。取りあえずは、っと……」
ぐるりと周りを見渡す政木・朱鞠。
とうとうと流れる沢の流れは、何処か心を落ち着かせる様なメロディを奏でる。
が……取りあえずこの沢を登った先に、蝗の大群が居るとの事。
そしてその蝗たちは、育つ食糧を何もかも食い荒らしてしまい……その場では、食欲の一切が奪い去られた世界が広がっているという。
「まぁ、確かに食欲は人間の三大欲求の一つよね。それを奪われた世界……何だか争いばっかり起こっていそうね」
と苦笑するも、兎に角その場に行かなければ事件を目の当たりにする事も無い訳で。
「まぁ、私の身のこなしなら、この位どうって言う事は無いんだけどね」
と、朱鞠は微笑む。
そして、忍者という軽い身のこなしを活かして彼女は、ひょいひょいっ、と沢の岩を越えていく。
無論、所々滑りやすいところがあるのだが……足を滑らせかけたとしても、足を踏みしめ、ハイジャンプし、くるりと一回転。
「この位、私にとっては朝飯前よ!」
と、華麗に沢を登るのであった。
成功
🔵🔵🔴
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との協力歓迎
■心情
蝗の大量発生ですか、食料を食い荒らされるのは悲惨ですよね。
これ以上皆さんが飢餓に苦しまない様に、私達で何とかしましょう。
■行動
足元が滑らない様に注意しておきますね。
『フック付きアイヴィー』を使って、フックと蔦で登っていきますね。
【ロープワーク】も駆使しながら、【地形耐性】で
一気に登っていきます。
【クライミング】の技能も使っていきますね。
「なかなか険しい道のりですね」
足を滑らせてしまったら、【空中浮遊】で落ちない様にその場に留まり
再び沢登りにチャレンジします。
後は、【気合い】で頑張って登りますね。
「皆を飢餓から救うために、ここで諦めません!」
クロム・エルフェルト
[SPD]
■心境
…大飢饉。強奪、飢餓、共食い。
生きたまま彷徨う渇いた地獄。
…そんな光景は、見たくない。
…行こう。
飢えに苦しむ人、理不尽に泣く人。
その因果たる魔の所業こそを斬る。
…それが、私の剣の在り方だから。
■沢登り
…セセリ。あなたの翼と視界を、貸して。
登り易そうなルートを、【偵察】して探して欲しい。
【情報収集】で下見が出来れば、【足場習熟】と【ジャンプ】で跳ぶように登れる…筈。
…え…、私が登ってる間に、平原も【偵察】して来る?
ん。ありがと。
…じゃあ、骸魂童子の居場所を探して。蝗を刺激しないように、高い所から…ね。
大群が飛んだら、先が見えなくなっちゃうから。
※アドリブ・連携歓迎です
「蝗の大量発生ですか……食糧を食い荒らされるのは、飛散ですよね……」
沢の上方を見上げ、スピネル・クローバルドが呟く。
それにクロム・エルフェルトもこくこく、と頷きながら小声で。
「……大飢餓、強奪、飢餓、共食い……生きたまま彷徨う渇いた地獄……そんな光景は、見たくない……」
そしてクロムは。
「……行こう。飢えに苦しむ人、理不尽に泣く人。その因果たる魔の所業こそを斬る。それが……私の剣の在り方だから」
と、小さくスピネルに促し、それに。
「そうですね。これ以上皆さんが飢餓に苦しまない様に、私達で何とかしましょう」
とクロムに微笑む。
そして、沢に足を踏み入れる二人。
ひんやりとした川の流れを先ずは感じ……一歩、二歩、と足を踏み出すと、その流れに意外に足元が滑りやすい事を、改めて感じる。
「確かに……気を抜いたら滑ってしまいそうですね」
とスピネルの言葉にクロムが。
「……セセリ。あなたの翼と視界を、貸して。登りやすそうなルートを……【偵察】して、探して欲しい」
と鷹位の大きさをした化け鴉に指示。
それに頷き、セセリは翼を広げて、少し離れた所から、登りやすそうな沢のルートを探索し、クロムに伝える。
「……ありがとう。スピネル……こっちの方が、良いみたい……」
「分かりました。それでは……一応滑り止めをこれでしていきましょう」
とスピネルは、フック付きのアイヴィーを使い、それにロープワークも駆使しながら、指定されたルートに撃ち込む。
そして……しっかりと固定された事を確認しながら、沢をぐっ、と力強く登っていく。
……そんなスピネルに続き、クロムも追いかけるように登る。
勿論、不意に足を滑らせない様に常に注意を払う。
「なかなか険しい道のりですね……ですが、皆さんを飢餓から救う為に、ここで諦めたりはしません!!」
そんなスピネルの力強い言葉に、クロムもこくこく、と頷く。
……そうして猟兵達は……滑りやすく、険しい沢を、力を合わせて乗り越えていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『骸魂童子』
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POW : 怪力
レベル×1tまでの対象の【尻尾や足】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : 霊障
見えない【念動力】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ : 鬼火
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
そして、沢を乗り越えた猟兵達。
目の前には、奇っ怪な音を上げて、飛び回る蝗たちの地獄絵図。
……そして、そんな蝗たちの蔓延る空間の中に、和装で何処か暗い雰囲気を醸し出している【骸魂童子】達が……静かに歩いている。
『……』
そんな童子達は、何か言葉を発する……という事も無く、蝗の群れの中を……ただただ、歩くのみ。
そして……猟兵達を見つけた所で、彼女達は口端を釣り上げて、微笑んだ。
トゥーリ・レイヴォネン(サポート)
敵が一杯、だね。全部潰すの、大変だ…
ああ、大丈夫。ぼくはまあ…一人でも、何とかするよ
行動指針
・他に行動指示などを行う猟兵が居る場合、「人を助ける」行為から外れるもの以外には従う
・自身の損害を軽視する傾向がある。デッドマン、ゾンビとして前に出て、囮と盾を兼ねる行動を取りたがる
・人格がある相手であれば、相手の言葉や行動に対して憤りを感じることもあるが、それを強く表情や行動には出さない
・ナタ、素手、拾った何かを使って泥臭く戦う
見た目と性格
基本的にはゾンビの女の子。肌を見せたがらない為常にコートとブーツを履いている
大雑把でがさつ。物事に頓着しない。苦しまずに殺す事も救いだと考えている
人並みの痛覚を持つ
ロニ・グィー(サポート)
アドリブ・連携歓迎
「サプラーイズッ!驚いた?」
基本的に極々自分勝手で悪戯好きな神様
怖いもの知らずで迷うこと無く(考えも無く)、直感に従って行動する
うまくいけばふんぞり返り、失敗しても悪びれない(が強く詰られると涙目になって逃げだす。三分後には忘れてる)
自分を信頼する人はダダ甘やかし(お菓子とかあげる)、自分の我が儘を許容してくれる人にはダダ甘える
・戦闘
たくさんの空飛ぶ球体を操って攻撃・防御する
球体のサイズや機能は様々、銃弾の様に蜂の巣にする、巨大な球で圧し潰す、ビームや雷を飛ばす等何でも適当に
影の中から全弾撃ち出しての不意打ちだまし討ちや、最後には力押し(拳・暴力)で解決するのが好き
「敵が一杯、だね……全部潰すの、大変だ……」
沢を登った先の平原に広がる、惨状。
蝗が至る所で跳びはね、作物を食い荒らしている光景……そして、その平原の中を歩く、多くの『骸魂童子』達。
「うーわ。こりゃー正しく地獄絵図、ってな感じだねー。こりゃー大変だ」
やれやれ、と言った感じで、肩を竦めるロニー・グィー。
でも、歩みを進める『骸魂童子』達にニヤリ、と笑みを浮かべて。
「まぁ、蝗たちはさておき……あの『骸魂童子』達を潰さないとって事だよね? さっさとぶっ潰して来ようか!」
「……そうだね……分かった。それじゃ……行くよ」
トゥーリはこくり、と頷く。
そして彼女は、ナタを手にし、先陣を切って蝗の群れの中へ突撃。
蝗たちは羽音を鳴らしながら威嚇するも、ナタを振り回すトゥーリにばっさばっさと斬り伏していく。
そしてトゥーリの切り拓いた道を、ロニが追いかけるように続き……『骸魂童子』の下へ。
「それじゃ、まずはこれで行こうか!」
と、空飛ぶ球体を次々と打ちだし、操り空へと飛ばす。
そして飛ばされた球体から、制圧射撃の如く、ビームや雷を四方八方から狙い撃ち。
……そんな猟兵達の攻撃を受けた『骸魂童子』達。
『……』
言葉を発する事は無いが、夥しい妖気を猟兵達に向ける。
そして、その妖気と共に、見えない念動力を発動し、近づいてくるトゥーリを迎撃。
「ん……」
ただ、トゥーリは避ける事無く、その身体で攻撃を真っ正面から受け止める。
そのまま『骸魂童子』達との距離を詰め……至近距離まで到達。
「……ひと思いに殺してあげる」
再びナタを手にし、大きく振りかぶっての一撃。
渾身の一撃は、敵の体を一刀両断にぶった切る。
「おー、凄い凄い! んじゃボクも、さっさと倒さないと!」
頭上の空飛ぶ球体から次に放つは、銃弾。
四方八方、全方位からの包囲射撃で狙い撃ち。
一刀両断にされた身体を、消し炭も残さぬが如く、無に還していく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
リコリス・ガレシア
主人格はおっとりした穏やかな少女。
戦闘時は天叢雲剣に宿るクールな鬼の少女。
大量の蝗が暴れまわる風景を見て
「こんな、酷い……」
童子が霊障を放ってきたら、帽子が空を舞う。
咄嗟に身を翻し攻撃を避けると、夜のような黒髪、血のような赤眼、彼岸花が描かれた着物、帽子の代わりに般若の面を斜めに被った鬼の少女へと人格が切り替わる。
「大量の蝗に餓鬼ときたか……正しく『地獄』だな」
不快そうに吐き捨てると、左腕を右手で掴み天叢雲剣を抜刀。
「お前たちを解放してやる」
隻腕の右手で神剣を構え
「だが、俺は尼でも巫女でもない。力尽くになるが悪く思うなよ」
見えない攻撃を第六感と明鏡止水で避け、流れるような剣捌きで神剣を振るう。
政木・朱鞠
食糧はこの世界でも命に係わる大事なライフラインだもんね…後ろで糸を引いているオブリビオンを炙り出すためにも蝗と骸魂童子達を討伐しないとね。
貴方達には咎を清算して骸の海に帰ってもらうよ。
戦闘【SPD】
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
分身達がどれだけ攻撃を受けきれるか不安は有るけど『忍法・火煙写身の術』を使用して相対したいね。
隙が出来ればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
機を見て拷問具『荊野鎖』で【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い骸魂童子達の体に鎖を絡めて【傷口をえぐる】で絞め潰す様にダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
童子達ですか、何を考えて歩いているのか、不気味ですね。
ですが、私たちと敵対する者であるなら、容赦しません。
■行動
森は静寂を望む(UC)を使用して戦いますね。
戦場を森に変えて、蔦や根で敵たちを纏めて絡み取って
動けなくしてあげますね。
その後は、フォレストスナイパーを使用し
【スナイパー】で敵に狙いを定め、【2回攻撃】も駆使して
狙い撃って行きますね。
敵の鬼火には、【オーラ防御】で身を守ったり
【見切り】で避けたりしますね。
避けきれない攻撃は【火炎耐性】で耐えるようにします。
「……童子達ですか。何を考えて歩いているのか、不気味ですね……」
敵を目の当たりにしたスピネル・クローバルドの言葉。
更に蝗が我が物顔で跳ね回る光景に、軽くショックを受けている模様なリコリス・ガルシアと、政木・朱鞠。
「こんな、酷い……」
「そうだね……食糧はこの世界でも命に関わる大事なライフラインだもんね……蝗を利用して飢餓を導こうとしている、後ろで糸を引くオブリビオンを炙り出す為にも、この蝗たちと骸魂童子達を討伐しないとね」
「……ええ……」
朱鞠の言葉に、小さくこくりと頷くリコリス。
そしてスピネルも。
「ええ。私たちと敵対する者であるのなら、容赦はしません」
仲間達に合わせる様、こくりと頷く。
……そして3人は周囲を見渡し、先陣の仲間達とは別の方角へ。
蝗の大群が居る場所を、早速スピネルが。
「深く広く大いなる森よ、静寂の平穏を望むのならば……」
静かな詠唱と共に、その場に【森は静寂を望む】を発動。
戦場を森へ変え、そこから伸びた蔦や根達が蝗たちに絡みつき、動きを制限。
その隙を利用し、先へと進んでいき……見つけた『骸魂童子』達に対峙。
『……』
虚ろな視線を向ける……何処か、心を見透かされているかの様。
「……」
それに、ごくりとつばを飲み込み対峙するリコリス。
次の瞬間、リコリスに対し、霊障の一撃を放つ骸魂童子。
その一撃が、リコリスの帽子を撃ち抜く。
咄嗟にその一撃を、身を翻して避ける……そして、瞬く間に夜のような黒髪、血の様な赤眼、彼岸花が描かれた着物……と出で立ちが変化。
更に帽子の代わりに、般若の面を斜めに被った鬼の少女が表へと出てくる。
「……大量の蝗に餓鬼と来たか……正しく『地獄』だな……」
口調も変わり、何処かクールな雰囲気を纏う。
「大丈夫……みたいだね」
「ああ……」
朱鞠にリコリスは頷き、そして左腕を右手で掴み天叢雲剣を抜刀。
「お前達を解放してやる」
と構える。
それに頷きつつ、朱鞠も。
「そうだね。貴方達には咎を清算して、骸の海に還って貰うよ」
と戦線布告。
ただ、敵陣は次々と攻撃を嗾ける。
それら攻撃に対し、スピネルは躱しつつ、避けるのが難しい攻撃に対しては、オーラ防御や火炎耐性で対応。
一通り、敵陣の攻撃を受け流したところで、スピネルが。
「援護します」
と言うと共に、スナイパーを発動し、二回攻撃で敵を射抜くスピネル。
更に、リコリスが隻腕の右手で神剣を構え。
「俺は尼でも巫女でもない。力尽くになるが、悪く思うなよ!」
との言葉と共に、流れる様な剣捌きで以て、神剣を振るう。
そんな仲間達の単体攻撃を見た朱鞠は。
「相手は多勢、か……手数で押し負けないようにしないとね」
と言うと。
「言霊にて煙火に暫しの魂魄を与えん……疾く攻めよ!」
【忍法・火煙写真の術】を発動し、400体近くの【狐火で模った分身】を召喚し、蝗と童子に一気に向かわせる。
多勢を一気に攻め入らせる……が、戦闘能力はさほど高くは無い。
蝗程度であれば上手く対応出来るものの、流石に童子達と対峙した者達は、次々と先手を取らせて死んでいく。
……とは言え多勢で攻め入る事で、敵の隙を上手く誘導する事は可能。
その隙を活用し、リコリスとスピネルの二人が着実に敵を仕留め、更に朱鞠自身も拷問具の【荊野鎖】でもって、傷口を抉り去る。
……そんな猟兵達の猛攻撃に、童子達は一体、また一体……と倒れていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『脱水少女バツ』
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POW : 癒えない渇き
攻撃が命中した対象に【真夏に感じる喉の渇き】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【継続的な体からの脱水】による追加攻撃を与え続ける。
SPD : 灼熱の大地と大気の間
【体が焼けるほどの太陽光】を降らせる事で、戦場全体が【酷暑の炎天下】と同じ環境に変化する。[酷暑の炎天下]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : ストレス性ドライマウス
自身が【恐怖から来る喉の渇き】を感じると、レベル×1体の【擬似小型太陽】が召喚される。擬似小型太陽は恐怖から来る喉の渇きを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
そして、蝗と【骸魂童子】達をあらかた倒し終えた猟兵達。
……そこに。
『うぅ……ウゥアアア……!!』
人語に至らぬ、悲鳴の如き声を上げた裸足の少女『脱水少女バツ』。
彼女は既に自我はほぼ失っており……飢えに餓えた状態で、猟兵達をも喰らおうと、先んじて攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃をギリギリで躱しつつ、猟兵達は最後の敵に対峙するのであった。
ジョゼ・オルランド(サポート)
エルフのパラディン×力持ち、27歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、宿敵には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
『うぅ……ウゥゥアアア……!!』
狂気の叫び声を上げる『脱水少女バツ』。
心底まで震わせるような悲鳴……常人ならば、恐怖でその場を逃げ去る事だろう。
だが、その前に立ちはだかるは、ジョゼ・オルランド。
「……何に対し、それ程までに狂気の叫びを上げて居るのであろうな」
と、冷静な一言を紡ぐ。
対してのバツは、そんなジョゼの言葉に。
『ウァアアア……!!』
更に甲高い悲鳴を上げて、彼女を威嚇。
……しかしその威嚇に対しても、全く気にする素振りも無く。
「……その苦しみ、今、ここで終演とするか……さぁ、行くぞ」
その手のバスタードソードを握りしめ……一気に敵との間合いを詰める。
対しバツは、迎撃の一撃。
更に、『癒えない渇き』をその攻撃に付与する事で、強い脱水症状をジョゼに付与する。
「っ……この程度……!」
しかしジョゼは、その程度で怯む事なんぞない。
彼女の攻撃を敢えて受けながら、彼女の腕や足に、渾身の一撃を叩き込んで行く。
成功
🔵🔵🔴
政木・朱鞠
付け焼刃の同情じゃこの子を救えないみたいだね…。
一つの執着が強い人の骸魂って、やっぱりわからずやさんになっちゃうのかな?
飢えと形容しがたい怒りで我を忘れている今の状態では、制御出来ない力を振り回すだけで救われないまま世界が終わっちゃう…。
そうならない様に今は私達が貴方の暴走を一旦閉幕させてあげるね…。
戦闘【POW】
近接する戦闘はちょっと危険かもしれないけど、足止めのため武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使って体に鎖を絡めて動きを封じたいね。
心情的な攻撃なのかもしれないけど…『忍法・咎狐落とし』で咎の魂と本来の意識を切り離せれば良いんだけどね。
アドリブ連帯歓迎
リコリス・ガレシア
「火炎地獄、か」
UCを使用。右手に持った天叢雲剣に宿る霊気を完全解放し、上空に雨雲を生み出し太陽を覆い隠す。
「悪いが付き合うつもりはない。神器解放『天叢雲剣』」
神器の真名を呼ぶと同時に、フィールドに大雨が降り注ぎ、雷鳴と竜巻が生み出される。
「俺は尼でも巫女でもない。力尽くで悪いが、お前を救ってやる」
覆い隠せない太陽は、暴風雨を纏った竜巻を直接ぶつけて相殺させる。
「太陽か、奴がいれば楽だったろうに」
主人に眠る人格の一人を思い浮かべて愚痴りつつ
敵が直接襲ってきたら動きを見切り、残像で躱しつつ雷を纏わせた神剣で斬る。
「確かに速いが、本能的な動きは読むのもたやすい」
弔うように語り掛け
「終わらせてやる」
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
飢えに餓えた状態ですか、何とも苦しそうですけど
私たち猟兵の身体で飢えを満たさせる訳にはいきませんよ。
■行動
力絶の森矢(UC)を使用して戦いますね。
敵が疑似小型太陽を召喚したら、【乱れ撃ち】でUCを使用し
相殺しますね。
相殺できなかった太陽は、【見切り】で避けるように努め
避けきれない物は【火炎耐性】で耐えるようにしますね。
攻撃のチャンスがあれば、【スナイパー】で狙いを定め
『フォレストスナイパー』で敵を狙い撃ちしますね。
【マヒ攻撃】も織り交ぜて敵の動きを止めつつ
【2回攻撃】で一気に倒す様にしますね。
「生まれ変わったら、飢えに苦しまない事を祈ります」
「……飢えに餓えた状態ですか……何とも苦しそうですね……」
悲鳴、哀しみを口にする『脱水少女バツ』。
そんな彼女を目の当たりにしたスピネル・クローバルドは、同情の視線を向ける。
しかしそんな同情の視線を、鬱陶しそうに叫び、振り払う彼女へ、政木・朱鞠も。
「付け焼き刃の同情じゃ、この子を救えないみたいだね……一つの執着が強い人の骸魂って、やっぱりわからずやさんになっちゃうのかな?」
と小首をかしげると、スピネルが。
「そうですね……確かに、一つのことに集中するからこそ、それに対する執着心が原因で……という事はありそうです。とは言えその状況を放置しておく訳には行きませんが……」
……と、スピネルが言った瞬間。
『あああああ……!!!』
絶叫に近い叫び声を上げる彼女。
それと共に、超強力な太陽光が戦場に降り注ぎ……灼熱酷暑の環境へと変わる。
「火炎地獄、か……」
その日射しに僅かに目を細めるリコリス・ガレシア。
しかしすぐに、リコリスは右手に持った天叢雲剣を掲げ。
「悪いが突き合うつもりはない。神器解放『天叢雲剣』」
と、ユーベルコードを発動。
瞬く間に、灼熱の日射しの下に、雨雲を生み出し、太陽を覆い隠していく。
更には雨雲から雷雨、竜巻……様々なる天変地異が、立て続けに発生。
「俺は尼でも巫女でみない。力尽くで悪いが、お前を救ってやる」
と、生まれた竜巻を嗾け、バツを巻き込む。
ただ……彼女は悲鳴と共に巻き込まれ、地面へと叩きつけられるが……すぐに立ち上がる。
「丈夫ですね……まぁ、私たち猟兵の身体で飢えを満たさせる訳には行きませんよ」
「そうだね。飢えと形容しがたい怒りで我を忘れている今の状態では、制御出来ない力を振り回すだけで、救われないまま世界が終わっちゃう……そうならない様にも、今は私達が、貴女の暴走を一端閉幕させてあげるね……」
とスピネル、朱鞠二人も覚悟を決める。
そして、先に動くは朱鞠。
彼女に向けて接近していき、拷問具『荊野鎖』を放ち、バツの身体に鎖を絡め、その動きを封じ込める。
それに迎撃の手を加えるバツだが、後方からスピネルがスナイパーで狙いを定めたフォレストスナイパーを放ち、動きを多少ではあるが制限。
次の刻、バツは恐怖から来る喉の渇きに、大量の疑似小型太陽を大量に生み出す。
……再び暑さが襲い来る戦場、しかしその攻撃に対し、今度はスピネルが。
「この矢で防ぎますよ」
と、森の霊力を籠めた『力絶の森矢』を放ち、太陽を相殺していく。
そして相殺され、その場に踏みとどまったバツへ、リコリスが。
「さぁ、終わらせてやる」
と雷を纏わせた神剣で一閃を放ち……その身を一刀両断。
僅かに身を躱すも、片腕が切り落とされ、更に哀しみの悲鳴を上げる。
「……ごめんね。でも……咎に巣くいし悪狐の縁……焼き清め奉る!!」
そして朱鞠が『忍法・咎狐落とし』を発動し……彼女の骸魂へと攻撃。
本体……いや、どちらなのかは分からないが、悲鳴を上げる彼女。
彼女がその一撃に弱ったのは自明……そして。
「……生まれ変わったら、飢えに苦しまない事を祈ります。だから……今は、ゆっくり休んでください」
とスピネルの2回攻撃を含んだフォレストスナイパーの猛撃。
……その攻撃の前に、バツは……断末魔の叫びを上げて、その場に崩れ墜ちるのであった。
大成功
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