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満天夏空イルミネイト(作者 志稲愛海
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 夏の夜空に、ぐんと一気に近づけば。
 開けた視界の先に刹那煌めく、満天の星の世界。
 訪れた天上の展望タワーをキラキラと彩るのは、そう――満天夏空イルミネイト。
 流れる天の川や星たち、眼下に広がる夜景が、幻想的な夏の夜を飾って。
 星や星座にちなんだカフェやパフェ、楽しい催しもいっぱい。
 そんな天空で過ごすひとときはきっと……楽しさも星の様に数多、満天の思い出に。

 けれど、夏の星々を楽しむ人たちに密かに忍び寄るのは、夜空から星を堕とさんとする不穏な気配。
 でも、堕ちた星たちを空へと返して、自由に星座を作ってあげれば――きっとその姿を現すだろう。
 数多の星たちを消し去ろうとしている都市伝説が。

●夏の夜空の星巡り
「天空で楽しむ夏の夜か。天の川といえば七夕を思い浮かべるが、元来七夕は梅雨明け後の旧暦の行事で、今でも月遅れで行なっているところもあるようだ。季節柄、浴衣や和装などを着てみるのも良いかもな」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まった皆に礼を言った後、そう笑んでから。視えた予知の概要を語り始める。
「UDCアースにある天空の展望タワーで、怪異の存在を予知した。今、その展望タワーでは、夏の星空にちなんだ様々な催しが行われているというが。そんな星々を楽しんだ者たちが、UDCの怪異に巻き込まれてしまうようだ」
 それはUDCによる呪いのようなもので、怪異に誘われるのは、その場で日常を満喫している者達という事が判明した。なので日常を満喫し、UDCに連なる怪しい誘いを猟兵達自身に引き寄せ、その奥に潜むUDCを退治して欲しいと、そういうわけである。
「なので皆には、まずは展望タワーで夏の星の夜を目一杯楽しんで貰って。その後、併設されたプラネタリウムに足を運び、現れた怪異が堕とした星々を夜空へと返してあげつつ、都市伝説を誘き出し撃破して欲しい」

 まずは、夏の星煌めく展望タワーで過ごすひとときを、目一杯楽しむことから。
 眼下には星の様に煌めく夜景、見上げれば数多の星たちが輝くイルミネーションの天の川や流れ星。
 煌めき溢れる展望タワーの星の回廊をぐるり巡って、天の川の散歩を楽しんだり、流れ星を探してみたり。旧暦の七夕まで飾ってあるという星の短冊に、願いを書いて飾ってみるのもいいだろう。
 また、展望タワーに入場すれば貰える星型の団扇は、星集め――スタンプラリーの台紙になっているというので。星の回廊を巡って、夏の大三角形を作る3つの星たちのスタンプを探し出せば、キラキラ小さなお星さまのピンズが貰えるという。
 そんな星巡りにちょっぴり疲れたら、天空カフェや天空ワゴンで食べ物や飲み物を頼んで、星の世界で至福な一服も。
 煌めきの中、見晴らしの良い天空カフェで、限定で楽しめるのは、人気の星座パフェ。
 自分の星座や誰かの星座、その他思い入れのある星座でもいいし。普通のパフェに好みのトッピングを加えて、自分のだけのオリジナル星座パフェを作ったりもできる。
 パフェの他にも、夏空ゼリーソーダや星座ラテアートなど、量の多くない飲み物の限定メニューもあるし。甘さが調節できる、星空の様な彩をしたカップに淹れられた珈琲や紅茶などもあるので。シュガーポットを満たす星の様な金平糖を好みの数だけ浮かべてみるだけでも、星メニューに早変わり。
 いくつか設置してある天空ワゴンでは、星型チュロスや天空カフェでも頼める夏空ゼリーソーダ、星模様の紙カップに注いでくれる各種飲み物がテイクアウトで販売されている。
 そんな星メニューを手に、展望タワーからの夜景や天の川イルミネーションをぐるりと見て歩いてもいいし。設置してあるベンチに座って、星の世界を眺めながらのんびりしたひとときも過ごせる。
 また時間になれば映像の花火も上がり、一気に夏気分に。

 そんな沢山の楽しい催しの影に、怪異の存在が視えたのだという。
「この展望タワーには、雲のようなふわふわクッションの座席が人気のプラネタリウムが併設されているが。夏の星の夜を存分に楽しみ、このプラネタリウムに入場した者たちが怪異に誘われるという。プラネタリウムのチケットは全て事前に買い占めてあるので、展望タワーを存分に楽しんだ後、足を運んで欲しい」
 プラネタリウムは、雲に見立てたふわふわクッションが設置してある超快適空間。
 けれどプラネタリウム開演直後、映し出された満天の星たちが、怪異によって全て堕とされてしまうという。
 その堕とされた星たちを夜空へと返し、そんな星たちを使って自由に星座を作ってみたりすれば、怪異が現れるというので。
 被害が出る前に、元凶を絶って欲しいというのが、今回の依頼である。

「その怪異の正体の詳細は分からなかったが、放っておけばいずれ被害がでるだろう。まずは展望タワーで夏の星の夜を存分に楽しみ、そして怪異を引き起こした原因の究明と対処をお願いする」
 清史郎はそう皆に頭を下げた後。
 満開桜を掌に咲かせ、猟兵達を、夏の星たち煌めく天空の世界へと導く。





第2章 冒険 『星を探して』

POWとりあえずくまなく歩いてみる
SPD事前に調べておいた情報を元に探索してみる
WIZ周囲の様子を注意して観察してみる
👑11

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第2章プレイング送信の受付は、【8/3(月)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを受付開始前日迄に掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。


●星堕としと星返し
 展望タワーでのひとときを存分に満喫した猟兵達。
 そして向かった先は――プラネタリウム。
 雲のようなふわふわなシートが好評の、大きなプラネタリウムである。
 けれども……この場所で、UDCによる怪異が起こるのだという。
 空から全ての星が堕とされてしまうという怪異が。
 しかしあらかじめ、プラネタリウムの入場券は猟兵達が買い占めている。
 なので怪異を起こすUDCを逆に誘き出すべく、指定の時間に入場して。
 ふわっふわな雲の如きシートに身を沈め、開演を待つ猟兵達。
 そして上映が始まり、一面満天の星空が広がって。
 癒されるような音楽をBGMに、暫し紡がれる星の物語に耳を傾ければ。
 何処か、夢の如き星の世界に身を置いているよう……だと、思った瞬間だった。
「……!?」
 急に、来場者全員のスマートフォンから鳴り始める音。
 それは、雰囲気を台無しにするような、けたたましいスマートフォンの通知音であった。
 確かに開演前に電源は切っていたはずなのに……いやそれどころか、スマートフォンを持っていないはずの者の鞄の中からも、その通知音は聞こえて。
『今日のお天気は、もくもく雲に一面覆われた曇りよ! 私の予報は絶対なんだから』
 ――だから、星はひとつも見えません!
 そう、スマートフォンから声が聞こえた刹那。
「!!」
 プラネタリウム全面に輝いていた星が――全て、バラバラっと地に堕ちてしまったのだった。
 けれど、まだ堕ちた星々は、プラネタリウムの床に転がっている状態。
 それを空に還してあげれば、思い通りにならないことに業を煮やし、元凶がきっと現れるだろう。
 星を空へと導くだけではなく、既存のものは勿論、オリジナルの星座なんかも星々で作ってみてもいいだろう。
 ぐるりと見回せば、数多転がるお星さまたち。
 さぁ、頑張って無数の星たちを、夏の夜空に返してあげよう。

●マスターより
 第2章は、堕とされた星を空へと返してあげる冒険フラグメントです。
 堕とされた星は全て床に散らばっていますので。
 それを拾って空へ向けてふわり飛ばしてあげれば、星たちはふよふよ空へ還ることができます。
 いくつか繋げて、オリジナルの星座を作って飛ばしたりしてみても構いません。
 実際の空ではなく怪異が起こっている空なので、星座の設定などお好きにどうぞ!
 星を返している間は、敵の襲撃などなく、戦闘は発生しません。戦闘は3章で発生します。
 様々な色の星を拾って空へ導いてあげたり、星座を作ってみたり。
 どうぞ皆様ならではの星空を、描いてみてください。
 その他に関しましては、OPやOP公開時のマスターコメントをご確認ください。
 送信締切に関するお知らせは、MS個別ページやTwitter等でご確認ください。