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海法師捕物奇譚(作者 木乃
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●『海法師』の目覚め
 海千山千、満地に住まいし蛇は龍と成る。
 森羅万象、其は際限なく在りし、彼は一切衆生で或る。
 海震狂信、水底の震え上がるとき、心弱き者は魅了さるる。
                         ――海法師怪奇譚の一節より。

「ある《魔術儀式【Q】》が成功しました。皆さんはUDCアースの邪神を、かつての竜神たちが邪神山脈などに封印した話はご存じですか?」
 今回は竜神たちが残した足跡が関わる。
 李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)は神妙な顔で話し始めた。
「竜神の皆さんから聞き取り調査を行い、封印場所を確かめたのです。ですが、そのほとんどに《封印は存在しない》ことが判明しまして……封印を解かれたのか、超自然的な『何者か』に移動されたのか……今のところは不明です」
 竜神たちが嘘をつく理由はない。
 なればこそ、猟兵とUDC組織も根気強く調査することができた。
 そうした努力の末に、ついに知られざる新たな封印に辿り着いたのだ。
「新たに発見された封印は《竜脈封印》、竜脈、レイラインと呼ばれる《大地に流れるエネルギーを利用した封印》です。仙道術でも莫大なエネルギーだと考えられています」
 竜神信仰はとうに失われているが、伝承として残っている土地は多い。

 ――星辰揃いし時、大いなる戦いが始まる。
 もし伝承を探り、封印を発見し、そこに眠る邪神を倒すことが出来れば。
 《大いなる戦い》において有利になることは間違いない。

「まずは竜脈封印と関係するだろう『海法師』の伝承を探ってください。『海法師』とは、俗に言う“海坊主”など海難にまつわる海の怪異です」
 この怪異の話が再騰し始めているのが、『伊豆市南伊豆町』だ。
 伊豆半島南端に位置するこの町も、海沿いの集落や観光地など人が寄りつく場所はいくつもある。
「地元民しか気づけない“異変”ですとか、観光客なら寄りつかないだろう古い場所もあるでしょう。皆さんの集めた情報をまとめていけば、龍脈封印の手がかりが掴めるはずです」
 蘭玲は「手分けして地元の様子や、海法師にまつわる場所について情報を集めて欲しい」と第一目標を告げる。

 情報を集めたら龍脈封印の様子を確認しにいく必要があるだろう。
「封印が崩れかけている影響も出ているでしょうからね、確認しに行く際は戦闘準備も忘れずにお願いしますね」

 ――永き眠りより目覚めし邪神は、人類の堕落と忘我を望む。
 人其れを、“狂気”という。





第2章 集団戦 『暴走老人』

POW ●プリウスミサイル
【プリウス】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD ●筋違いの怒り
全身を【触れた者を蝕むどす黒い瘴気】で覆い、自身が敵から受けた【と思い込む侮辱への怒り】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ ●理不尽なクレーム
【理解不能な屁理屈と聞くに堪えない罵詈雑言】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●黄泉還り
 グリモア猟兵は猟兵の集めた情報をまとめ、該当エリアを地図で囲んでいく。

 ――海難事故が付近で発生し。
 ――陸と海の境界にあたり。
 ――防砂林の向こうにある、大きな岩。

 三つの条件が該当した場所は、ひとつしかなかった。
 竜脈封印を特定し、猟兵は件の大岩を目指して行動を開始する。
 
 大岩まで伸びる、舗装された細い道は、広大な防砂林に囲まれた一本道。
 道沿いに進む途中、林の中から老人が姿を見せた。
 ――町に住む動物達いわく『ずいぶん前に病死した』という。
 つまり、“こちら側”に居てはいけないモノだ。
「なんやぁ、テメェ……? なにジロジロ見とんのやワレェ!? 見るなら見物料払えやゴルァァア!!」
 勝手に視界に入ったのは向こうなのだが、常識の通用する相手ではない。
 骸の海から還ってきた“狂人”は理不尽な暴力を振りかざす――!


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 プレイング提出は『9/14(月)8:30~』でお願いいたします。
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アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。

基本的に【乱戦】か【銃撃戦】での援護がメインとなります。
他の猟兵の手の足りない所に現れては銃で攻撃し、気を引いたり足止めをしたり敵の頭数を減らしたりします。

説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?

ユーベルコードのセリフを参照し、MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。
大体無意味に格好いいこと言ってます、割と適当に。

状況次第では不意打ちとかもするかもしれません。適当にお使い下さい。


上野・修介
※連携、アドリブ歓迎

「オブリビオン化して狂暴になった老人か。なんと厄介な」

ともあれ、捨て置くことはできない。

「推して参る」

先ずは『観』【視力+第六感+情報収集】る。
呼吸を整え、無駄な力を抜き、目付は広く、周囲の地形状況、敵戦力の数と配置を確認。

得物は素手格闘【グラップル+戦闘知識】
UCは攻撃重視

基本はヒット&アウェー【ダッシュ+逃げ足】
平面的にではなく、周囲の防砂林を使い3次元的に動き、囲まれないよう立ち回る。【地形の利用+ジャンプ】


【プリウス】に対しては動き回って狙いを付けられない様にし被弾を減らす、或いは敵陣に中央に突っ込んで同士討ちを狙い対抗。


「オブリビオン化して狂暴になった老人か。なんと厄介な」
「しかも出会い頭に見物料を請求、向こうから出てきたと思うんだけど」
 わずかに眉間を寄せる修介と対照的に、アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)は困ったように緩い笑みを浮かべる。
 どちらも平常通りの反応なのだが、そのどちらも老人を苛つかせた。
「ケンカ売っとるんかワレェ!?」
 見当違いも甚だしい怒声をあげ、老人はどす黒い瘴気に覆われていく。

 呆れ気味にアランはため息をひとつ漏らし、
「悪いけど今は手持ちが少なくて、ね――“これ”で勘弁してほしいな、っと」
 言い終わると同時に防砂林へ飛びこんだ。
 木々の隙間から放たれる銃弾が、老人のどてっ腹を穿ち、分厚い脂肪に風穴を開ける。
 怒れる老人はアランを追いかけ、発砲音に反応した気配に、修介が周囲に目をやった。
(「地形に目立った高低差はなし。林は細い松で構成されて2、3メートルくらいなら見逃すことはない……だが、他のオブリビオンはまだ林の中か」)
 殺気に肌がひりつくのを感じながら、修介はバンテージの緩みを引き絞った。
「推して参る」

 太鼓腹を射貫いた老人から落としたアランだが、発砲音を頼りに、他のオブリビオンが姿を現す。
「慰謝料払えやボンクラァ!!」
「いやぁ、テンプレート通りのモンスタークレーマーだね。平和的に解決しないかい?」
 などと軽口を叩きながらもアランは弾丸で一括払い。
 脚を撃ち抜かれ体勢を崩した老人達が膝をつき、そこへ修介が矢のごとく迫る。
「隙だらけだな」
 松の幹を踏み台に、三角飛びからの延髄蹴りが後頭部にクリーンヒット!
 ゴキ、と首の折れる鈍い音がすると、倒れた老人は砂塵と化した。
「おんどりゃあクソガキどもォっ! 生意気なマネしよってからによォ!?」
 静音性にすぐれた車両も、アクセル全開ともなれば、その特性も活かしきれなくなる。
 松の木々を薙ぎ倒し、修介達に迫る暴走老人は『高齢者のいかなる要求にも、若者は黙って従うもの』と、年功序列を都合良く解釈した主張を叫ぶ。
 ――個人の主義主張に基づくルールの強制を『モラル・ハラスメント』というが、これから還る者に教える必要はあるまい。

「ならアンタの中じゃ正しいんだろう……“アンタの中では”な」
 ギリギリまで引きつける修介に合わせ、側面に回り込んだアランがタイヤに銃口を向けた。
 銃弾が刺さり大きくスリップする車両を、修介は懸垂の要領で太い枝に飛びつき、足元にやり過ごす。
「――年功序列を叫ぶ前に、道交法を守ったほうがいい」
 落下の加速を乗せ、拳を包むように両手を組んだ“スレッジハンマー”で、車体上部ごと老人に叩きつける。
 ぐしゃりと紙箱じみた潰れ方で車両はスクラップに……召喚者の消失に合わせ、車両も姿を霧散していった。
「死人まで呼び起こしてしまうとは……どんな邪神が眠っているんだ?」
 封印された者の恐るべき影響力。
 ある種の感心まじりに、修介は一人つぶやく。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

水貝・雁之助
やれやれ、又面倒くさいタイプの相手っぽいねえ
悪いけど、此の先にいる相手に用があるし…貴様に用はない!
邪魔をするなら踏み砕くのみだ


防砂林に囲まれた一本道という『地形を利用』しプリウスが走れない様に『高速詠唱』での『全力魔法』による『地形破壊』を行い更に『天候操作』による大嵐を起こして動きを阻害し此方の攻撃が当たり易い様に誘導する
又、プリウスが複数出されるなら『敵を盾にする』事で対処

攻撃は先ず『地形を利用』し大地の『生命力吸収』
『リミッター解除』したUCを叩き込む

言動からして今まで色々な人達を傷つけ苦しめてきたんじゃないかな?
なら、その報い……此処で受けると良いよ
奴の前の丁度いい前哨戦にもなるしね


 立ち塞がる老人に、雁之助のまとう気配はトゲトゲしいものに変化していく。
「悪いけど、此の先にいる相手に用があるし……貴様らに用はない!」
 邪魔立てするなら容赦はしない。
 雁之助はその身に宿る神威を放ち、一本道から防砂林にかけて、大規模な地形変動を引き起こした。
 隆起と亀裂により複雑化していく地形では、走行用ベルトでもない限り走行するのは難しい。

「そんなんでビビると思うとんのかァ! アァ!?」
「あなただって、僕が“此の程度”で済ませると思ってるのかい?」
 がなり散らす老人に、雁之助は暴風を引き起こしてみせた。
 地形破壊で生じた土石は大嵐に巻き込まれ、竜巻じみた狂風に飲まれたオブリビオンは天高く舞い上がる。
「今まで色々な人達を傷つけ苦しめてきたんじゃないかな?」
 潮風で風化していた地べたから生命力を吸い上げ、雁之助の双眸から光が溢れていく。
「その報い……此処で受けると良いよ」 
生命力を神力に変換し、神力を金色の光輝に変えて、雁之助は両眼からまっすぐ撃ち放つ――!

 遮へい物のない、上空に吹き飛ばされた者達に逃げ場はない。
 金色の光を受けた者は一瞬、体内から突き出た針で爆ぜるように四散し、血肉は砂ぼこりとなって風の中へ……。
「――“奴”が待ち受けているからね。前哨戦はウォーミングアップに使わせてもらうよ」
 穏やかな言葉ににじむ激情。
 それこそ、雁之助にとっていかに“重大な事件”であるかを示していた。
成功 🔵🔵🔴