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オークション×オークション!!

#グリードオーシャン #オライア島 #オークション #N03W11 #キマイラフューチャー島 #挿絵

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 かつて、キマイラフューチャーにあったという、オライア島では。
「いいねえ、そのアンタのお宝……アタイに渡しな!!」
 義眼を付けた、女賞金稼ぎ……いや、コンキスタドールが、その島を支配していた。
 島の人達から、持っている宝物やコレクションを、全て巻き上げ、夜な夜なオークションを開催。
 オークションでは、島以外の金持ちや海賊達を呼び寄せ、金を巻き上げる。
 賞金稼ぎのコンキスタドールは、そうやって、私腹を肥やしていた。

「もう、渡すものなど何もない」
「この島にあったコンコンも、もう反応しなくなってしまった……」
 島の人達は集まり、今後のことを話し合う。
「おやおや、次のオークションの話かい? 大丈夫だよ、ほら、目の前にあるだろ?」
 どこから聞きつけてきたのか、賞金稼ぎのあの女がやってきたのだ。
 彼女が指し示したのは。
「だ、だめじゃ!! うちの娘は……出せん!!」
 島一番の美人である、島長の娘であった。
「けど、もう売るもんもないんだろう? なら、今度は人だ。人なら、こんなにまだたくさんあるからねぇ……」
 集まっている島の人達を一瞥して、コンキスタドールは楽しそうに嗤って見せるのだった。

「皆様には……グリードオーシャンの島へ向かっていただきます」
 そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「その島では夜な夜なオークションが開かれ、島の人達の大切な品が売り飛ばされていました。しかし……売るものがなくなったのをきっかけに、今度は島の人達を奴隷として売り捌こうとしているコンキスタドールが存在します」
 リズの話によると、コンキスタドールのボスは、義眼と戦斧を持った女賞金稼ぎで、ビームライフルを持つ者達を大量に部下にしているらしい。
「皆様には、そのコンキスタドールを退治していただきたいのです。幸いなことに、近日また、新たなオークションが行われるそうです。まずはそこに向かい、オークションの参加者を装って潜入し、オークションされてしまう人々の救出をお願いします」
 また、お金持ちや宝を持つ海賊達もやってくるので、珍しい高価な物も売り出されるかもしれない。
「目的はオライア島の人達を救うことですが……相手の目を欺くための工作として、オークションで品を買い取るのもありかもしれません」
 その匙加減は、島に赴く猟兵達に任せるとのこと。
「オライア島の人達を救うためにも、皆様のご協力をお願いいたしますわ」
 そういって、オライア島へと向かう猟兵達を心配そうに見送ったのであった。


柚葵チハヤ
 こんにちは。柚葵チハヤです。
 今回はオークションをやっているオライア島に向かい、オークションされそうな島の人達を助けることが目的となります。

 1章は、オークションです。こっそり潜入して、島の人達を助けたりするとボーナスが入ります。オークションに参加可能ですが、目的の品が見つかるかどうかは……その内容によります。まずは猟兵だと知られないよう、オークションへと潜入をお願いしますね。

 2章は、ビームライフルを持った賞金稼ぎの部下達を退治していただきます。
 かなりの数がいますので、心してください。

 3章は、ボスの賞金稼ぎとの戦いです。かなり手ごわい相手ですので、充分に気を付けてくださいね。

 それでは、オライア島の人々を救うため、皆様のプレイング、お待ちしています!!
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第1章 冒険 『グリードオークション』

POW   :    力づくで手に入れろ!

SPD   :    オークションで真っ当に手に入れろ!

WIZ   :    賢くスマートに盗み出せ!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
UC発動
【演技、変装、パフォーマンス】でオークション会場に混じりますか……。あぁ、ねぇお兄さん、私売る側としても買う側としても参加したいんだけど、いいかな?

ほら、こいつなんだけど。どう?
まさかこれの価値が分からないとは言わせないよ?
(A&Wで領主を務める『勇者の墓標』からゴロゴロ持って来た『魂晶石(高純度の魔力結晶体。1個につき600万円の価値)』をちらちらと見せ)

さて、売る側になることで商品のある場所に潜入出来ればいいなぁ
牢あったらこっそり壊しちゃおう
早く逃げなね、皆。私は大丈夫だから。

買う側になった場合は奴隷を買い占めて即開放する
酷い目あったね、もう大丈夫だよ



 鈴木・志乃(ブラック・f12101)は、金回りのよさそうな貴公子風に変装して、このオークション会場に足を踏み入れた。
「あぁ、ねぇお兄さん、私売る側としても買う側としても参加したいんだけど、いいかな?」
 そう志乃が、黒服の男性に声をかけると。
「招待状がない者を、入れるわけには……」
「ほら、こいつなんだけど。どう? まさか、これの価値が分からないとは言わせないよ?」
 そういって志乃が取り出したのは、高純度の魔力結晶体である『魂晶石』がごろごろと入っているアタッシュケース。実は先の戦争で領主になった地域から、ごろごろしている石を持ってきただけなのだが、それでも金貨600枚(日本円に換算すると600万円)の価値があるものである。
「!! ちょ、ちょっと確認しますので、お待ちください!!」
 顔色変えて急いで奥へと向かう。恐らくボスである賞金稼ぎのところに行ったのだろう。しばらくして、男が戻ってきた。
「今回は特例です。よろしければ、お名前を頂戴しても?」
「ああ」
 アックス&ウィザーズの領主だといえば、男は納得した様子で志乃を中へと案内してくれた。

「商品はこちらの奥に預けていただきます」
 随分と入り組んだところへと案内させられる。
「ここで少々、お待ちいただけますか? 手続きをしてまいります」
 男が奥へと引っ込んだ隙に。
「さて、囚われの姫君達を探すとしようか」
 志乃の目的は、ここにあった。売り手として入れば、牢に入れられた人々を探し出し、助けることができるのではと考えたのだ。
 と、暗がりの中にもう一つの道を見つけた。遠くに牢があるのが見える。人々の姿が確認できないが、恐らくそこにいるのだろう。
「見つけた」
 さっそく助け出そうとその道を入ろうとした時だった。
「そっちではありませんよ」
 どうやら、先ほどの男が戻ってきたようだ。
「あ、すみません。この道なにかなって思って」
「行っても面白いものはありませんよ。さあ、こちらへ」
 ここで騒ぎを出すわけにはいかない。だが、この道を後から来た仲間に知らせなくては。
 志乃はにっこりと頷き、男の後をついていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マチルダ・メイルストローム
オークションか! いいねぇ、大好きだよオークション。

海賊もいるならあたしがいても不自然じゃないし、オークション参加者として堂々と入ろうか
金? 心配はいらないよ。これでも結構ため込んでるんだ。
手持ちを疑われたら大人しくさせてる秘宝「ピラニア・コイン」を見せれば問題ないだろ

オークションが始まったら開催者サイドの奴らに【ピラニア・コイン】をけしかけるよ。
海賊が買い物なんてするわけないだろう? あたしの流儀でやらせてもらうよ!

ま、目的は陽動なんだけどね。コンキスタドールに見つかったら猟兵とバレちまうし、適当に暴れて駄賃代わりにお宝をもらったら退散するよ。
これであたしを追ってくれば潜入側も楽になるだろ。



 志乃が潜入している頃、もう一人、このオライア島に猟兵が降り立った。
「オークションか! いいねぇ、大好きだよオークション」
 マチルダ・メイルストローム(渦潮のマチルダ・f26483)は、堂々とした態度でオークション会場へと入っていく。なぜなら、自身も生粋の海賊。
 海賊達のいるオークション会場ならば、目立つこともないだろうと楽しげに向かっていたのだが。
「失礼、招待状はお持ちですか?」
 さっそく尋ねられた。それもマチルダは織り込み済みだ。さっそく、持っていた麻袋の中身を見せた。
「金? 心配はいらないよ。これでも結構ため込んでるんだ」
 どすんと下ろして、その中身を見せる。
 ピラニアが彫刻された金色に輝くコインが、みっしり入っていた。
「どうぞ、お入りください」
 招待状はいいのかよと思ったのだが、入れてくれるのならここで騒ぎを起こさなくてもよさそうだ。
「ああ」
 もう一度、麻袋を担いで、オークション会場へと入っていく。

 そこは煌びやかな会場だった。
 島自体は質素な様子ではあるものの、この会場は違う。
 ビロードのカーテンに、豪華なシャンデリア。置いてあるソファーやテーブルはどれも高級品と言わんばかりのものが並べられているし、掛けられた絵画や棚の上に置かれた調度品も高価そうに見える。
「へえ、これ持っていったら売れそうだな」
 思わずマチルダがそう呟くと。
「皆さん、お待たせしました……本日のオークションを始めます!!」
 その司会の声に、マチルダは動き出す。
「そいつが今日の餌だ! よーく味わいな!」
 先ほど見せた、あの秘宝のピラニア・コインは、マチルダのユーベルコード。
 司会者だけでなく、その後ろにいた男達にも向けて、コインを投げ当て、追撃を行う。
「こいつ、客じゃなかったのか!?」
 さっそく襲い掛かってきた男達にも、コインを投げつけマチルダは。
「ほらほら、こいつはもらってくぜ」
 近くにあった持ち運びしやすい小型の置物を担いで、マチルダは会場を後にする。
「これで、潜入する奴らもしやすくなっただろうさ」
 多くの敵を引き付けて、マチルダは派手な逃走劇を見せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神奈木・璃玖
島の人の大切なものを奪ってオークションに出品するだなんて、商人の風上にもおけません
さらに『商品』がなくなったからといって、島の人たちを出品しようとするだなんて
非人道的すぎて反吐が出ますね

島の人達のことは他の方々に任せて、私はオークションに参加して、値段を釣りあげて目立ちます(【存在感】)
オークション会場で悪目立ちすれば、島の人たちを助ける人達が動きやすくなるでしょう

と、思っていたのに困りましたね
これはもう、オークションどころではなさそうです
これでは用意した大量の「(呪いの)金貨」も無駄になるというもの(選択UCの『対価』)
今回は『商品』の仕入れも兼ねていたというのに
一体、どうしてくれましょうか



「島の人の大切なものを奪ってオークションに出品するだなんて、商人の風上にもおけません。さらに『商品』がなくなったからといって、島の人たちを出品しようとするだなんて……非人道的すぎて、反吐が出ますね」
 そう呟くのは、眼鏡をつけた銀髪の青年、神奈木・璃玖(九尾の商人・f27840)。
 その身のこなしのお陰で、すんなりとオークション会場へ入ることに成功していた。
 彼の目的は、ただ一つ。
「島の人達のことは他の方々に任せて、私はオークションに参加して、値段を釣りあげていきましょう。オークション会場で悪目立ちすれば、島の人たちを助ける人達が動きやすくなるはずです」
 そう思って、璃玖が値段を吊り上げている最中に、マチルダの騒動が始まったのだ。
「……と、思っていたのに困りましたね。これはもう、オークションどころではなさそうです」
 どうやら、気持ちを切り替え、別の作戦を実行しなくてはいけないようだ。
「これでは用意した大量の金貨も無駄になるというもの。今回は『商品』の仕入れも兼ねていたというのに……一体、どうしてくれましょうか」
 璃玖の視線の先は、騒動を起こした者……ではなく、その場に残ったスタッフ、いや、賞金稼ぎの手下達だ。
「『商人』たるもの必要経費に対する出し惜しみはしません。いいモノには『対価』が付き物ですからね」
 そう睨みを聞かせて、本物の金貨ではなく、用意してきた呪いの金貨を使って、その場にいるスタッフ達を足止めしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御門・結愛
あやかしメダルに封じられたユニコーンと出会い契約した少女。
正義の味方に憧れ、理想のカッコいいお嬢様を演じている。
現在の所持メダルはユニコーンとペガサス。

「ここが海賊の世界、グリードオーシャン」
彼女の目的は
「罪もない人たちから財産を奪い、ついには子供たちまで……絶対に許せないわ」
悪党退治と探し物
「この子達と同じメダルが出品されているかもしれない」
ベルトからユニコーンメダルとペガサスメダルを取り出し。
「あとはどう会場に侵入すれば……?」
怒声や物音が響いて
「誰かが動き始めたのかしら」
ユニコーンメダルを握り【アリスナイト・イマジネイション】を使用し、純白のドレスと聖剣を装備する
「正面突破と行きますわ」



 あやかしメダルに封じられたユニコーンと出会い契約した少女、御門・結愛(聖獣の姫騎士・f28538)もまた、この地に降り立った。
 正義の味方に憧れ、理想のカッコいいお嬢様を目指して、日夜努力中。
 現在の所持メダルは、ユニコーンとペガサスなのだが……。
「ここが海賊の世界、グリードオーシャン」
 海賊達が入っていく、島一番の屋敷にそこがオークション会場だと目星をつけた。
「罪もない人達から財産を奪い、ついには子供達まで……絶対に許せないわ」
 もちろん、人々を救うことが最優先ではあるものの、結愛の目的は、もう一つあった。
 目線を下げた先にあるもの。ベルトポーチから取り出したのは、ユニコーンとペガサスが刻印された輝くメダル。
「この子達と同じメダルが、出品されているかもしれない」
 そう、メダルは一つではないことを知っている。もしかしたら、他にも同じようなメダルがあるのかもしれないと思い、ここに来たのだ。
「あとは、どう会場に侵入すれば……?」
 と結愛が潜入方法を思案しようとした、そのときだった。
「きゃあああああ!!!」
「賊が入ってきたわ!」
「そっちに行ったぞ! 捕まえろ!!」
 と、激しい物音と叫び声が聞こえてきたのだ。
「誰かが動き始めたのかしら」
 これ幸いと結愛は、ユニコーンメダルを握りしめ、純白のドレスを身に纏い、聖剣を手にする。それが、結愛のアリスナイト・イマジネイションだった。
「正面突破と行きますわ」
 廊下に出る者はあまりいなかったらしい上に、敵は別の賊らしき者を追いかけているらしく、結愛を邪魔する者はいなかった。
「さあ、皆さんは外へ! ここは危険ですわ」
 さっそうと現れた騎士姫に、人々は安堵したのか、結愛の指示通りに外へと逃げていく。
「……あれは?」
 ふと、オークション会場内のステージ上に、美しいマーメイドを象ったメダルがあるのを見つけた。
「騎士様、恐くて歩けませんわ」
 一人の婦人が腰を抜かして、動けなくなっていた。
「手を貸しましょう」
 惹かれる思いをそのままに、結愛は人々の避難を最優先したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
《華組》
WIZ

シホの覚悟は尊重する
ただ約束して
無事戻ってくると

神鳴の鞘に結んだリボンでシホを彩る
エーデルワイスの花を一輪貰うよ
離れ離れにならない為のおまじないさ

ゲスな演技でシホを出品手続きするぜ
盗賊ギルドで培った騙しの出番さ

綺麗な奴隷だろ?
傷つけず呪術で捕らえてね…胸の刻印で調教済さと、シホのうなじをなぞる
あは、可愛い娘だろ
手を出して商品価値を落としたら殺すぞと運営に殺気を放つぜ

奴隷オークション開始前に目印の花を追って助けに向かう
鍵開け・忍び足はお手の物
見張りは暗殺術で背後に回って気絶攻撃さ

無茶ばかりするんだから!
ちっと涙目だよ
シホと島民が無事なら一息

さあ奴隷売買に手を出した連中に引導渡そうぜ


シホ・エーデルワイス
《華組》

聖痕が疼く

約束はできないけど
燦とならきっと大丈夫

島民から<コミュ力、礼儀作法、優しさで出品方法を情報収集>

燦の出品物として奴隷に<変装>し
囚われた島民の牢へ潜入を目指す

身なりは胸元の聖痕が見える白のドレスに
自力で外せる手枷足枷首輪を付け
髪に目印用の花を挿し
燦のリボンで彩られ
鳥籠を模した檻に入って運ばれる

印象は鳥籠姫
ドレス姿の詳細な描写希望

髪の花を一輪燦へ

燦の売込が上手くいくよう
<勇気と覚悟で耐え
何をされても従順
儚げな雰囲気を醸し出し甘えた声で誘惑>

ご主人様…


連行中に要所で花弁をこっそり落として目印を残す

牢に着き<第六感>で機を見て島民を【救園】に保護
もう大丈夫
皆さんは私達猟兵が守ります



 時間はオークション開始前まで、遡る。
 島民から情報を得て、変装を終えたシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は、聖痕が疼くのか、その胸の聖痕に手を当て、眉を潜めていた。
 そこに現れたのは、もう一人の猟兵。
「シホの覚悟は尊重する」
 そう、シホに告げるのは、四王天・燦(月夜の翼・f04448)。心配そうな面持ちで続ける。
「ただ約束して。無事戻ってくると」
 その燦の言葉に返す言葉は。
「約束はできないけど、燦となら……きっと大丈夫」
 シホが静かに燦へと向けて瞳を細めると、燦ははあっとため息を零した。
 そして、神鳴の鞘に結んだリボンで、シホの髪を彩る。
「エーデルワイスの花を一輪貰うよ。離れ離れにならない為のおまじないさ」
 更にエーデルワイスの花も髪に飾ってやる。

 今回、二人は奴隷商人と、その商品である奴隷として潜入することにした。
 シホはその容姿を活かして、胸元の聖痕が見える純白のドレスに身を包んでいた。薄いレースをふんだんに使い、清楚さを前面に出しつつも、手足の露出はやや高めになっているドレスだ。それもこれも、オークションに出す極上の奴隷だということを見せつけるためでもある。
 また、より奴隷らしさを印象付けるべく、両手両足には枷がつけられ、首には、まるでペットにつけるような無骨な首輪までもつけられていた。
 そんなシホの頭には、燦がお守りにとつけた赤いリボンとエーデルワイスの花が飾られ、一層、華やかに映った。
「綺麗な奴隷だろ? 傷つけず呪術で捕らえてね……胸の刻印で調教済さ」
 オークションのスタッフにそう、燦がゲスな笑みを浮かべながら、シホのうなじをなぞる。
 と、シホが頭のエーデルワイスを抜き取り、恐々と震える手で燦へと。
「ご主人様……」
 渡そうとするのを、やんわりと退けて、その手に握らせると、燦は告げる。
「あは、可愛い娘だろ。……手を出して、商品価値を落としたら……殺すぞ」
 オークションスタッフに殺気を出すのを忘れない。
「しょ、承知しました。では、彼女は我々が案内しますので」
 連れていかれるシホを燦は、手を振って見送った。

「こっちだ」
 スタッフの声に震える様にシホは演じる。その震えで花びらが落ちた様に見せながら……シホは、付いてきてくれるだろう燦への目印として、落としていく。
 スタッフはそんなことに、全く気付いていないらしく、すんなりと島の人達が捕らえられている牢まで連れて行ってくれた。
「さあ、この中に入るんだ」
 スタッフに言われて、中に入ると、頑丈な鍵を付けられ、牢が閉じられた。
 後に残るのは、シホと、囚われた島の人達だけ。
 もう一度、シホは辺りを見渡して、敵がいないのを確認する。
 ホッとした表情を出したのもつかの間。すぐにシホの表情が引き締まった。
「もう大丈夫。皆さんは私達、猟兵が守ります」
「た、助けに来てくれたのかい?」
「あ、ありがとうございます……」
 島の人達が口々に言うのを、しっと、口元に指を添えて静かにさせてから、シホは次の段階へと移る。
「このペンダントに触れて、中にある食べ物でも食べて待っていて下さい。私が呼ぶまで決して外に出てはいけませんよ」
 首輪を外し、代わりに十字架のペンダントを付けて、人々を【救園】救いが必要な人の迷い家(キュウエン・スクイガヒツヨウナヒトノマヨヒガ)へと誘う。
 最後の一人を救出して、その場に残ったのは、シホのみ。
 そろそろ脱出しなくては……そう思った次の瞬間、ドアが激しい音を立てて開かれた。
「シホっ!!」
 入ってきたのは、先ほど分かれた燦だった。廊下の方では、気絶させられて横たわる見張りの姿が見えた。
 燦は慣れた手つきで牢の鍵をあけてやると。
「無茶ばかりするんだから! 島の人達は?」
「ここよ。みんな無事でいるわ」
 そう嬉しそうに笑みを浮かべると、燦もつられたように笑みを零す。
「さあ、奴隷売買に手を出した連中に、引導渡そうぜ」
 足枷手枷も外して、優しくシホの手を取る。
「ええ、行きましょう」
 そう、救う対象をしっかりと保護したのなら、後は敵を倒すのみ、だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ビームライフル『八咫烏』』

POW   :    広範囲ビームグレネードランチャーモード
単純で重い【周囲を破壊するビームグレネード弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    高精度ディスプレイ付きスコープ&スナイパーモード
【空中に浮遊する高精度ディスプレイを覗く事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【貫通力の高いビーム弾】で攻撃する。
WIZ   :    ビームシールド&アサルトライフルモード
【高い連射率を誇るアサルトライフルに変形】【全身を覆うビームシールド】【通常弾・延焼弾・凍結弾の何れかの銃弾】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。

イラスト:ゆりちかお

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 オークション会場は、混乱を極めている。
 特に多くの敵を引き付けたマチルダの所には、かなりの敵が向かっていった。
 その分、他の者達が自由に動けるようになっている。
 だが、要所要所には、見張りや守護するために敵が配置されている。

 まずは、それらの敵を無力化するのが先だろう。
 敵はライフルを持ちながら、騒動を起こした者達を殺そうとしているのだ。
 手加減は無用。さっさと倒してしまおう。

※マスターより
 現状、マチルダさんがちょっと危険な状況となっています。
 ですが、誰かと合流すれば、その危機的な状況もなんとかできるでしょう。
 また、オークション会場では、数人逃げ遅れた一般人が紛れているようです。
 彼らの救出もよろしくお願いしますね。
 プレイング受付ですが、休日に外出する都合上、「7月23日までに来たものは、その日のうちにリプレイをお届け」する予定です。
 以降は出かけますので、お手数ですが、23日までに出せないプレイングにつきましては、「7月26日」から送付をお願いします。
 上記の日程外に届いたものに関しては、再送をお願いする場合がありますので、ご了承ください。
御門・結愛
みんなを外に避難できたら、急いで会場に戻ります
「……あのメダルは」
残っていたら回収し、なければ後回し
「敵の数が多いみたいね。急がないと」

敵配下を視認したら【残像】で射撃をよけつつ聖剣で攻撃。
「遅いですわ!」
躱しきれない時は聖剣で【怪力】【武器受け】
「させませんわ!」
余波で地形が壊れ、こちらが動く前にまた撃ってきたのを防いで
「これじゃ埒が明かないわね……それなら、この子でどうかしら?」
ペガサスメダルを取り出し【アリスナイト・イマジネイション】を使用。
純白の翼を展開し、天馬の雷銃を構える。
「行くわよ?」
【スナイパー】【クイックドロウ】で敵がグレネードを撃つ前に正確に雷撃弾を撃ち込み無力化していく。



 無事に人々を会場の外へと避難させた結愛は、再び、オークション会場へと戻ってきた。
「……あのメダルは」
 気になったあのマーメイドのメダルは、まだそこにあった。
 回収しようとした、そのときだった。
「何だ、貴様は! あの賊の仲間か!?」
 敵が数人、こっちに向かってきた。どうやら、目の前の相手を倒さなくては、メダルは取れなさそうだ。
「遅いですわ!」
 撃ってきた敵の攻撃を残像が出るほどのスピードで、射撃をよけつつ。
「させませんわ!」
 躱しきれない分は、持ち前の怪力と聖剣で、はね除けてみせる。その弾みで、近くにあったテーブルや椅子が瓦礫になり、床が抉られた。
 何度も放たれる攻撃に結愛は。
「これじゃ埒が明かないわね……それなら、この子でどうかしら?」
 次に取り出したのは、ペガサスのメダル。そのメダルが輝き、結愛がその光の中に包まれると……そこには、純白の翼を展開し、天馬の雷銃を構える結愛の姿があった。
「行くわよ?」
 天馬の雷銃を敵に向けて、敵がグレネードを撃つ前に正確に雷撃弾を撃ち込み、次々と無力化していく。
 目の前に居た敵は、あっという間に倒され、その間にマーメイドのメダルを回収することが出来た。
「よかった……あなたに会えて嬉しいわ」
 そのメダルを大事そうに仕舞い込むと、新たに駆けつけてきた敵へと、再び雷銃を向けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


※マスターより
 このシナリオでアイテムを発行することは出来ません。
 ですが、個人で作成する分については、問題ありませんので、そのように対応をお願いします。
 なお、今日の夜9時までにいただいたプレイングは、執筆可能ですので、よろしくお願いいたします。
シホ・エーデルワイス
《華組》

ワルな燦にうなじをなぞられた事を思い返し…内心ドキドキ

普段の服と装備へ<早業の早着替え>
ドレスや燦からもらったリボンは【救園】へ大切に仕舞う


【救園】で逃げ遅れた一般人の<手を優しくつなぎ
鼓舞しつつ救助活動>を優先

念の為1章で救出した島民とは別の部屋に分ける

移動時は『聖笄』で極力<目立たないを心がけつつ
忍び足やジャンプに空中浮遊>も駆使して
燦の切り開いた道を進む

流れ弾や気付かれた場合も警戒し
弾道は<第六感と聞き耳で見切り>回避


救助完了後
紅狐さんに乗せてもらい<オーラ防御>で守りつつ
同じ旅団のマチルダさんを優先して<フェイントを交えた誘導弾で
敵の武器をスナイパーして部位破壊し援護射撃>


四王天・燦
《華組》

シホの綺麗なドレス姿
うなじをなぞった時の反応・甘え声を思い返しドキドキ
リボンを仕舞う表情に心が躍る

早着替えを見切りで目に焼き付け
駄目だ…早すぎて見えない!

会場に向かう
舞台裏から出るはず…すれ違いざま競売のお宝を盗む

舞台から逃げ遅れを探り
漆式で紅狐様召喚・騎乗し救助対象まで敵陣を蹂躙して道を作るよ

逃げ遅れって客だし金持ちだよな…恩を売るぜ
オライア島を支援してあげてよ
あらかた救助すりゃあ戦闘だ

符から範囲攻撃で電撃属性攻撃を撒くぜ
威力は低いが電子機器―ディスプレイを誤作動させりゃあ充分

紅狐様にシホと相乗り
マチルダ合流に向かうよ
邪魔する八咫烏のビームを見切り、紅狐様のジャンプ&踏みつけで粉砕さ



 するりとリボンを解き、普段着を取り出すのは、シホ。

 ――さっき、燦がうなじを触った……。

 ワルな燦が触ったあのときを思い出し、思わず身震いしてしまう。
「大丈夫?」
 燦が声を掛けると。
「え、ええ。大丈夫よ」
 驚きながらもリボンを大切に仕舞い込み、取り出した普段着を目にも止まらぬ早業で着替えて見せた。
(「駄目だ……早すぎて見えない!」)
 シホの着替えを目に焼き付けようとした燦は、残念ながら、そのシーンを見ることはなかった。シホは脱いだ白いドレスを、リボンと同じ場所へと仕舞い込む。
 その仕草を見ながら、燦もまた……。

 ――シホの、あのときの声……ヤバかったな。

 甘えてくるシホを思い出し、燦の鼓動が早くなる。
「早く行きましょう」
「あ、ああ。こっちだ」
 裏のステージから回り込む形で、二人はオークション会場へと入っていく。
 途中、高価そうな物があったので、燦はこっそり頂くのを忘れない。綺麗なネックレスのようだが、残念ながら清楚なシホには似合わない、成金趣味なもののようだ。
 後で金銭にするかと思いつつ、カーテン越しから、会場を覗き込む。
 何人か逃げ遅れた者がいるようだが、それより先に、敵を倒さなくて危ないだろう。
「御狐・燦の狐火をもって贄となせ。紅蓮の鳥居潜りて、おいでませ紅狐様!」
 燦はすぐさま、フォックスファイア・漆式(フォックスファイア・セブンス)を発動させ、劫火を撒き散らす荒ぶる紅蓮の狐を召喚、騎乗し、そのまま救助者の方へと向かっていく。その間にいた敵も紅狐様の力で蹴散らして、だ。
 シホは、『聖笄』……紫陽花柄のヘアバンドの効果を使って、自分の気配などを消して、燦が切り開いた道を飛翔しながら付いていく。
「逃げ遅れって客だし、金持ちだよな……恩を売っとくか」
 小さく燦は呟くと。
「怪我はないか? アタシ達が来たからには、もう大丈夫だ。それと、無事脱出できたら、オライア島を支援してあげてよ」
 そう言って、救援を開始する。助けた者達は。
「こちらの袖口に触れて、中にある食べ物でも食べて待っていて下さい。私が呼ぶまで決して外に出てはいけませんよ」
 シホの【救園】救いが必要な人の迷い家(キュウエン・スクイガヒツヨウナヒトノマヨヒガ)で安全な場所へと避難させる。また、先ほど牢から救出した人々とは、別の部屋に彼らを案内していた。これならば、どちらの人々も気兼ねなく過ごせることだろう。
 と、蹴散らした男達が起き上がってきた。どうやら、救援を要請したらしく、新たに敵が増えてきている。
「ちっ、仲間を呼んだか。シホ、早く乗って! すぐ出るよ!」
「わかったわ、燦」
 最後の一人の救出を終え、シホも燦の乗る紅狐様に乗り込んだ。
「これでも喰らいなっ!!」
 電撃を帯びた符を投げつけ、相手の持つ武器の誤作動を誘う。
「な、壊れたのか!?」
「いいから、追うんだ!!」
 追いかけてくる敵をそのままに、燦とシホは会場を後にする。
「このまま、仲間のところへ行くけど、問題ない?」
「ええ、お願いするわ」
 どうやら、ここでも二人の気持ちは一致していたようだ。
 敵を引きつけてくれたマチルダのいる所へと合流し、更に敵を倒す。
 それが二人の選んだ道であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


※マスターより
 次のプレイング受付日は7月26日からとなります。
 お手数ですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
神奈木・璃玖
賊が侵入した、とのことですからオークションどころではなくなったことに対してもう文句は言いません
その賊というのは、おそらく猟兵の方なのでしょうから

会場を混乱させてくださるのは非常に有難いことです
お陰様で無駄になったと思った「(呪いの)金貨」(選択UCの『対価』)が無駄にならずに済みました
まだ逃げ遅れた一般人の方もいるようですし、ここは脱出経路を確保するために使わせていただきましょう

『対価』として彼らに渡した「金貨」を操り撹乱させます(【範囲攻撃】)
私自身は「獄炎ノ剣」で一般人を守りながら戦います
剣術はあまり得意ではないのですが、そうも言ってられません
剣に炎を纏わせた【属性攻撃】で迎撃しましょう



「ああ、なるほど……」
 璃玖は、思わず呟いた。恐らく、オークションを邪魔したのは、仲間の猟兵なのだろう。ならば、これ以上は文句はない。むしろ……。
「会場を混乱させてくださるのは、非常に有難いことです」
 再度、オークション会場を見回す。
 先ほど、逃げ遅れた者達を避難させた仲間がいた。
 仲睦まじい二人組だから、彼らに任せれば、問題ないだろう。
 それ以外には、倒れた敵と、同じく気を失って倒れていた二人の一般人(璃玖が介抱して、歩けるようになった)、それに出口付近で騒がしくなってきたことくらいか。
「お陰様で、無駄になったと思った『金貨』が無駄にならずに済みました」
 じゃらりと、持ってきた金貨を手に、璃玖は、助けた一般人と共に、会場を出る。
 見れば、騒ぎを聞きつけて、新たな敵がやってくるのが見えた。
「まだ逃げ遅れた一般人の方もいますし……今後のことも踏まえて、ここは脱出経路を確保するために使わせていただきましょう」
 ちゃりーんといい音を奏でながら、金貨を対価としてユーベルコードを発動させると、璃玖は数少ない、守るべき者の前に出る。
「いいですか、決して前に出てはいけませんよ」
 そう声をかけてから。
「はあっ!!」
 地獄の業火で鍛えたとされる諸刃の剣、獄炎ノ剣を鞘から引き抜き、敵へと斬りつけていく。その際、剣の刃が炎を纏っているのが見えた。
「剣術はあまり得意ではないのですが、そうも言ってられませんね」
 脱出経路を確保するため、璃玖は目の前の敵を1体ずつ、確実に倒して見せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マチルダ・メイルストローム
いやー大漁大漁! よく釣れたもんだ!
っと、騒ぎが会場の方からも……追ってきてる奴らも減ったか?
あっちも上手くやってるみたいだね。

それじゃあこっちもこそこそ逃げ回る時間は終わりだ! 派手にいこうじゃないか!

わらわらと数は多いね。こっちも海辺まで行けばゴースト・フリートで頭数を揃えられるんだが、まだ遠いか。

ならこっちは質で薙ぎ払わせてもらうよ。暴れてきな! シー・ミストレス!
【スカイシー・ミストレス】を使用、追手を剣状の鱗の弾幕で攻撃させるよ。飛んでる相手に地形破壊は効果はない、マッハ6で飛び回る奴に直接当てられるもんなら当ててみな!
空ばかり見上げてこのあたしから目を離すようなら叩っ切るけどね!



 一方、その頃。
 たくさんの敵を引き付けたマチルダはというと。
「いやー大漁大漁! よく釣れたもんだ!」
 頭に手をかざしながら、楽しげに笑みを浮かべる。
「っと、騒ぎが会場の方からも……追ってきてる奴らも減ったか? あっちも上手くやってるみたいだね」
 屋敷を駆けまわりながら、マチルダはくるりと反転。
「それじゃあこっちも、こそこそ逃げ回る時間は終わりだ! 派手にいこうじゃないか!」
 青い銃を敵へと撃ちながら、やってくる敵を改めて確認する。
「わらわらと数は多いね。こっちも海辺まで行けばゴースト・フリートで頭数を揃えられるんだが、まだ遠いか」
 屋敷の屋根の上から、海辺への距離を確認する。走ってもかまわないが、まだ中にはボスが潜んでいる。ここを離れるわけにはいかない。
「ならこっちは質で薙ぎ払わせてもらうよ。暴れてきな! シー・ミストレス!」
 マチルダは持っていた銃を敵へと放り投げると、見る間に銃が巨大な海竜へと姿を変えて、剣状の鱗による弾幕を放った。
「うわああ!!」
「気を付けろ! 上だ!!」
 慌てふためく敵に、マチルダは飛び込んでいく。
「空ばかり見上げて、このあたしから目を離すなんてね」
 そして、刃が湾曲した剣、秘宝「メイルストローム」を翻す。
「さてっと、次はどいつを倒せばいいんだい?」
 にっと笑みを浮かべて、マチルダも敵の数を減らしていくのであった。

 しかし、一人でこの数を減らしきれるだろうか……。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベルベナ・ラウンドディー(サポート)
「戦闘は得意な方に譲りますよ」

竜派ドラゴニアンの青年
テンパるとラフになる以外、基本は穏やかな物腰
自称密偵専門、変装や偵察といった非戦闘行動を得意とし
他方、様々な猟兵の戦闘関連のユーベルコードに感心しがちです






●特徴として
密偵技術の延長で剣技、バイク、独学の結界術など多岐に渡る技能を有します
また、その場で起きた過去の出来事を映像用の炎に映し出せるユーベルコードの使い手です
設定や背景の描写する際の進行役や
或いは敵や参加猟兵の強さや設定などの説明素材としてもお役立てください


星宿・カンナ(サポート)
口調「私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、かしら?」

自分の為には願わないし、祈らない、というのが基本的な行動指針よ。

戦闘なら、人形を使って攻撃をしたり、《終焉の歌:背教の聖歌隊》を使って召還した聖歌隊と呪詛を込めた歌を歌ったり、という感じよ。《常勝の歌:不死なる海蛇》とか《常勝の歌:獅子なる英雄》とかでサポートもできるわね。

《たった1つの願い:運び手》は〈シンフォニック・デバイス〉を使って、世界中の人や動物などに訴えかける、という使い方をするわ。

口調はツンツンしているけど、割と抜けている所があるから「――に違いないわ!」などと言いつつ盛大に間違える、みたいなネタっぽいプレイも構わないわよ。



「これはいけませんね」
 マチルダの状況を見て、潜入調査をしていたベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)が思わず呟く。
「だったら、あなたが行ったらいかがかしら?」
 星宿・カンナ(願いを唄う背教の海蛇・f11857)もまた、ベルベナと共にここに来た猟兵の一人。
「戦闘は得意な方に譲りますよ」
「……仕方ないわね」
 ふわりとカンナが飛び上がり、その白い翼をはためかせる。
「戦場とはいえ歌が無いのは寂しいでしょう?」
 そういって、歌い上げるのは、常勝の歌:獅子なる英雄(ジョウショウノウタ・シシナルエイユウ)。
「これなら、少しは戦いやすくなるでしょう」
「ええ、素晴らしい歌をありがとうございます。聞かせていただいたからには、私も少し暴れないといけませんね」
 ベルベナは宇宙バイク 【ミネルヴァ重工製 PC:MN-009】に跨り、一気に敵の中へと飛び込む。
「食う者を食らう物。貪る者を貪る物。猫の足音、女の髭、岩の根、熊の腱、魚の息、鳥の唾液。現れ、閉じ、燃え、その命脈を永劫に貪り尽せ」
 拘束結界生成(グレイプニル)を発動、閉じ込める結界を放ち、内部で燃え盛る聖炎でもって、敵を滅していく。
「ちょっと、忘れ物してるわよ!」
 ベルベナの取りこぼした敵は、カンナのオラトリオを模した怨詛の傀儡でもって、敵を打ち砕いていく。
「すみません、何分、敵が多すぎまして」
「でもまあ、だいぶ片づけたかしら?」
 マチルダの方に向かっていった敵は、こっちに引き付けることができた。
 あの数であれば、マチルダも遅れを取ることはないはず。
 再び、カンナは、常勝の歌:獅子なる英雄で、更に戦闘力を上げると。
「そういえば、先ほどこれを設置したのを忘れていました」
「ちょっ!! 設置せずに手に持ってるわよ!」
 ベルベナの言葉にカンナが突っ込みを入れる。
「そうでしたっけ?」
 ベルベナがぽいっと、敵が多くいる方へと時限爆弾を投げつけると。
 ――轟音が響いた。
「意外とやるじゃない」
 ちょっとカンナの額に汗が見えた……気がした。
「さて、爆風に巻き込まれなかった者達を始末しましょうか」
「ええ」
 こうして二人の活躍により、マチルダも助かったのだが……それはまた別の話。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『女賞金稼ぎ』

POW   :    ハンタータイム
全身を【右目の義眼(メガリス)から放たれた青い光】で覆い、自身の【これまで殺した賞金首の賞金合計額】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    殺戮斧旋風
自身の【右目の義眼(メガリス)】が輝く間、【呪われた戦斧】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    カースバウンティ
【自分が過去に殺した賞金首】の霊を召喚する。これは【手にした武器】や【怨嗟の呻き声】で攻撃する能力を持つ。

イラスト:藤乃原あきひら

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 望遠鏡で眺めていた女賞金稼ぎは、チッと舌打ちすると、持っていた望遠鏡を投げ捨てた。
「どいつもこいつも、役立たずだね!」
 面倒くさそうに戦斧を担ぐと。
「猟兵っていったっけ? さぞ、いい金になってくれるんだろうねぇ?」
 にたりと笑みを浮かべて、自分の部屋を出る。
 彼女の背後には、今までにため込んだ金銀財宝の山が見えたのだった。

※マスターより
 いよいよ、ラストバトルです。
 最後のボスをやっつけてくださいませ。
 それと、ボスが隠し持っている財宝をどうするのかも、少しプレイングに書いてくださると、オライア島が変わるかもしれません。
 皆様の熱いプレイング、お待ちしています。
火土金水・明
「この島のみなさんを助けるためにも、あなたを倒させてもらいます。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして、『女賞金稼ぎ』と召喚された者達を纏めてを【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
(私個人の考えは、隠されていた財宝は困っている島の方々に渡したいです。)



 いち早く、女賞金稼ぎのいる場所へ駆けつけたのは、長い黒髪を揺らしながら、黒い帽子にマント姿の若きウィザード、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)だった。
「この島のみなさんを助けるためにも、あなたを倒させてもらいます」
「ふうん、このアタイを、かい? ……やれるもんなら、やってみろ!!」
 女賞金稼ぎは、さっそくカースバウンティを使って、自分が過去に殺した賞金首の霊を多数召喚し、明へと嗾ける。呼び出された亡霊達は、不快なうめき声や手に持っている獲物ででもって、明を攻撃してくる。
「だろうと……思っていました」
 明は、敵の攻撃を見極め、素早い身のこなしで、その殆どを避けて見せる。
「くっ!!」
 避け切れなかった攻撃に関しては、自らのオーラを強化して、その威力を削いでダメージを軽微なものへと変えていく。
「ほら、もっとしっかりしな!! それでも賞金首かい!!」
 賞金稼ぎが声を荒げるものの。
「残念、それは残像です」
 明は敵の攻撃を粗方、避け切っていた。今度は、明の番だ。
「行きます!」
 七色に輝く不思議な杖を掲げ、いくつもの色彩豊かな光が杖へと吸い込まれていく。
「全ての属性を収束して、今、放つ!」
 新・ウィザード・ミサイルだ。数えきれないほどの炎水土氷雷光闇毒の全属性の魔法の矢が、女賞金稼ぎと召喚された亡霊達へと放たれた。
「ああああっ!!」
 敵全体を巻き込む明の攻撃は、賞金稼ぎが呼び出した亡霊の殆どを蹴散らすことに成功していた。
「少しでもダメージを与えて、次の方に……」
 敵の次の攻撃に備えて、明は再び、愛用の杖を構えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神奈木・璃玖
ようやく親玉のご登場ですか
なかなか来ないのでしっぽを巻いて逃げたかと思いましたよ(【挑発】)
いつ逃げるかも分かりませんので、選択UCの狐火(約半数)でもって、逃げ道を塞いでおきましょう

逃げ道を塞いだら、炎を纏わせた(【属性攻撃】)「獄炎ノ剣」で女賞金稼ぎに【切り込み】ます
空に逃げても無駄ですよ
狐火はまだ残っていますから、残りの狐火を合わせて彼女を追わせます

島の方々から盗んだ品だけに飽き足らず、盗めるものが無くなったからと今度は島の人そのものにまで手にかけようとしたその行いは許されません
彼らの苦痛に比べれば、これらの財宝など安いものでしょうが、盗品の有無に関わらず財宝は島の人達へ渡したいですね



「……ようやく、親玉のご登場ですか。なかなか来ないのでしっぽを巻いて逃げたかと思いましたよ」
 そこに現れたのは、璃玖だ。一般人を安全な場所へ送り届けた後に、すぐに敵と接触できたのは、幸運といえるかもしれない。
「うるさいね……アタイはこれから、猟兵達をぶっ殺すんだよっ!!」
 と、賞金稼ぎが気づいた。
「おや、アンタはオークションで競りやってた商人じゃないか……チッ、それも織り込み済みってやつかい」
 その真実を知り、賞金稼ぎは更に不機嫌な顔へと変える。
 その間にも璃玖は、生み出したフォックスファイアの半数を使って、逃げ道をふさいでいく。
「いつ逃げるかも分かりませんので」
「嫌な奴だね!!」
 別の道へと向かおうとする賞金稼ぎに、璃玖は炎を纏わせた獄炎ノ剣で、女賞金稼ぎに切り込んでいった。
「邪魔だ、退きな!!」
 賞金稼ぎは手に持っていた戦斧で、その攻撃を返すと、そのまま上へと飛び上が……。
「あうっ!!」
「空に逃げても無駄ですよ。狐火はまだ、残っていますから」
 恨むかのように睨みつける賞金稼ぎに、璃玖は瞳を細めて続ける。
「島の方々から盗んだ品だけに飽き足らず、盗めるものが無くなったからと、今度は島の人そのものにまで手にかけようとした……その行いは許されません」
 獄炎ノ剣を翻し、賞金稼ぎへと切り込むと。
「うるさいね! 説教臭い話は嫌いだよ!!」
 璃玖の鋭い刃を受けながらも、敵はまだ、しっかりとした足取りで立って見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
《華組》

奴隷売買は大嫌いだ
強欲な賞金稼ぎに六文銭を叩きつけるぜ

神鳴抜いて斬りかかる
斧旋風時は見切り・武器受けで防御しながら後方―シホが相手する霊に稲荷符を第六感で撒いて破魔で昇天させる

援護が来たら反転攻勢!
殺戮剣舞を見舞うぜ
限界突破で封印第一段階解除
〆の一閃で空属性攻撃を発動させ空間ごと断つ!
シホのお義父さんの空間を断つ剣…まだ真似事レベルだね

財宝から綺麗な新品ドレスは戴いちゃう
それとオークションの名簿だ
財宝で島の大事な物を買い戻すよう手配するぜ

殺戮剣舞の寿命消費を清薬で補う
問題は翌日襲い来る地獄の筋肉痛
シホ、看病してぇ…

アタシこそ傍に居させてくれてありがとう
それにドレスと甘え声は最高だった♪


シホ・エーデルワイス
《華組》


私の身で大勢が助かるのなら
奴隷になるくらい甘んじて受け入れます
けど
私を従える力の無い相手に
いつまでも隷属しません


霊は聖銃から<破魔の祈りを込めた誘導弾を
呪詛耐性の旋律を楽器演奏の様に発砲して範囲攻撃>

ボスには<高価な宝石に見える迷彩を施した
視線をおびき寄せる誘導弾で
義眼をスナイパーし
目潰しの部位破壊で援護射撃>


敵の攻撃は<第六感と聞き耳で見切り残像回避しつつ
カウンターの零距離射撃で貫通攻撃>


戦後
島民が奪われた大切な物が
元の持ち主に戻るよう【輝喘】を願う


燦は膝枕をしながら【祝音】で治療

もう
情けない声を出さないの
でも
いつも力を貸してくれてありがとう


!言わないで!結構恥ずかしかったの(赤面)



 そんな女賞金稼ぎへと何かが投げられた。その投げられたもので、賞金稼ぎの頬がぴっと赤い血の筋ができた。
「な、なによこれ……」
 拾い上げれば、それは見るからに古い金貨のように見えた。
「六文銭だよ。アンタにはお似合いさ。それに……奴隷売買は大嫌いなんでね」
 そこに現れたのは、燦と。
「私の身で大勢が助かるのなら、奴隷になるくらい甘んじて受け入れます。けど……」
 長い銀髪を揺らしながら、シホも現れる。
「私を従える力の無い相手に、いつまでも隷属しません」
「アンタ等も、アタイを倒しに来たっていうのかい? やれるもんなら、やってみな!!」
 持っていた銭を殴り捨て、賞金稼ぎはその巨大な戦斧を振り回し、自分が傷つくこともかまわないと、何度も振るう。
「くっ……あれだけ受けてるってのに、この力か……!!」
 燦はすぐさま、愛刀の神鳴を引き抜き、応戦。シホも敵の強力な攻撃に、十字が刻まれた2丁の聖銃で撃ち合いながら、避けていく。
「アンタにはこれもやるよっ!!」
 賞金稼ぎは、続いて、カースバウンティを発動。亡霊達が二人を襲う。
「シホ!!」
 即座に動いたのは、燦。稲荷符を敵と思しき場所へと巻き、その破魔の力でもって亡霊達を数人、昇天させた。
「ありがとう、燦」
 シホもまた、破魔の祈りを込めた誘導弾を、まるで演奏するかのような音を奏でながら、次々と亡霊達を撃ち貫いていく。奏でられた音は鎮魂歌のように。
「くっ……こうなったら……」
 逃げようとする賞金稼ぎに気づいたシホは。
「逃がさないわ!」
 きらりと宝石のような煌めきが、賞金稼ぎの目に飛び込んだ。
「財宝!?」
 思わず視線をそちらに向けた、そのとき。
「あがっ!!」
 その煌めきは宝石ではない。シホの放った迷彩を施した弾丸であった。義眼を撃ち貫かれて、賞金稼ぎの足が止まった。
 そこに飛び込んでくるのは、燦。
「速く・重く・鋭く。四王天・燦の荒ぶる剣戟が、肉体の限界を凌駕する!」
 シホの義父から教わった、限界を超えた力で第一段階の封印解除すると。
「四王殺人剣『殺戮剣舞』!!」
 〆の一閃で空属性攻撃を発動させ、空間ごと断つ!
「まだまだ行ける……動け、アタシの体ァ!」
「いやあああああ!!!」
 燦の強烈な連撃を食らって、血だらけになりながらも。
「あ、アタイは……お金がほし、かった……だけ……」
 そう呟いて、その姿をゆっくりと消し去ったのだった。

 後に残ったのは、女賞金稼ぎが残した金銀財宝。
「彼らの苦痛に比べれば、これらの財宝など安いものでしょうが……」
 璃玖がそういうと、明も。
「困っている島の方々に渡しましょう」
 頷き、財宝を引き渡すため、一つ一つ、確認していく。
「このドレスは財宝とは違うよな?」
 財宝とは違う場所に置かれた、真新しいドレスを目敏く見つけた燦が、さっそく頂いていく。と、その際、机の上に何かが開いて置かれているのが見えた。
「……これって、オークションの参加者名簿か。しかもご丁寧に買ってった品物まで書いてある」
 できれば、それらも買い戻してやりたいが。
「そちらは、私が何とかしましょうか? 一応、顔は広いですから」
 璃玖が買い戻しの手伝いを勝手出てくれた。これならば、全てとまではいかないだろうが、そのいくつかは戻ってくることだろう。
 その傍らで、シホが願う。
「生きとし生けるこの世界の皆様。この苦難を乗り越え、明日を迎える為にどうか力をお貸しください」
 【輝喘】明日を迎えるための一押し(キセキ・アスヲムカエルタメノイノリ)を発動させ、少しでも願いが叶うことを祈ったのだった。

「一応、清薬も飲んだけど……問題は翌日襲い来る、地獄の筋肉痛……うう、シホ、看病してぇ……」
 二人っきりになった所を見計らって、燦がシホへと泣きつく。
「もう……情けない声を出さないの。でも……」
 そっと誘うと、そのまま燦を膝枕してやり。
「ふおっ……」
「主よ、この方にどうか慈悲と祝福をお与え下さい」
 そのまま、癒しを与える。
「……いつも力を貸してくれてありがとう」
「アタシこそ、傍に居させてくれてありがとう。それに」
 にっと笑みを浮かべて、燦は続ける。
「ドレスと甘え声は最高だった♪」
「!! 言わないで! 結構恥ずかしかったの」
 赤面するシホを燦は、楽しげに見上げる。

 こうして、猟兵達の活躍により、島の人々は救われ、オークションで得た財宝を使って、いくつかの島の人々の大切なものも回収することができた。
 オライア島に、ようやく、平和な日常が取り戻されたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月30日


挿絵イラスト