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ぷに・チョコレート・ペイン

#アルダワ魔法学園 #竜頭と少女

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#アルダワ魔法学園
#竜頭と少女


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●カカオはやっぱり
「やっと見つけたー!」
「わお。実物見るの、アタシ初めてだわ」
 人間とケットシー。二人の少女が、冒険の果てに辿り着いた大樹を見上げて感嘆の声を漏らし。
「「ナンカス・ゴイ・カカオ」」
 お目当ての果実の名を声を揃えて呟いた。

 説明しよう。“ナンカス・ゴイ・カカオ”とは、ある魔法植物学者が品種改良を重ねて創り上げた特殊なカカオである。
 製菓材料としてより美味しく扱いやすく、をコンセプトに開発された果実の中には、甘くてクリーミーな液状のチョコレートがたっぷり詰まっている。そのチョコを使った菓子はまさに絶品。特別な存在に贈るに相応しい出来栄えになるという。
 迷宮の特定フロアでしか栽培できぬそのレアな実を求め、毎年バレンタインデーシーズンに学生が収穫に赴く様が風物詩になっているとかいないとか。

「私一人じゃここまで来れなかったかも……一緒に来てくれてありがとね」
「アンタにはいつもノート見せてもらってるし、恩返し恩返しー。それに、彼との恋の行方も気になるしー」
「こ、恋っ!?」
 からかい調子の友人の言葉に、頬を真っ赤に染める人間の少女。彼ーー竜派ドラゴニアンの青年の、凛々しい横顔が浮かぶ。いつも自分を助けてくれる彼に、日頃の感謝の気持ちを伝えたいだけ。そう、それだけ。恋だなんて、まさかそんな。
「と、ともかく! 早く収穫して帰……」
「……静かに!」
 今笑っていたはずの猫妖精が、もう毛を逆立てて警戒態勢になっている。いったいどうしたというのだろう。このフロアには、せいぜい蜜ぷにくらいしか生息していないはずーーまさか。
「上! 上に何かいるよ、気をつけて!」

 そのまさか。大樹の影に紛れた巨大な災魔が、少女たちをぎろりと睨みつけーー。

●スイートorビター
「魔法植物の研究に使われてるフロアに、危険な災魔が現れたんだ。討伐に協力してもらえないかな?」
 グリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)が、集まった猟兵たちへと作戦概要を伝え始める。
「該当フロアには、今まで弱い災魔しか確認されていなかったんだけど……外からフロアボス級の個体が侵入してきたみたいなんだ。俺たち猟兵じゃないと、歯が立たない相手ってわけ」
 アルダワ魔法学園のオブリビオン“災魔”の中でも特に力が強い者は、フロアの構造を変化させたり、下級の災魔を率いて学園への侵攻を目論むことがある。
 災魔は未だ派手な動きを見せていない、と吾聞は続ける。今がまさに、先手を打つ好機というわけだ。
「フロア奥まで進んで、ボスを見つけて討伐。ここまでが今回のミッションだよ」

 フロアには“蜜ぷに”と呼ばれるスライム状の種族が生息している。猟兵の姿を見つけると次々と襲ってくるだろうが、彼らは数は多けれど戦闘力は大したことはない。適当にあしらいながら奥を目指して進んでいくといいだろう。
「そうそう。あのフロアではさ、お菓子の材料にぴったりの実が栽培されていてね。“ナンカス・ゴイ・カカオ”っていう種類らしいんだけど」
 ボスの討伐に成功すれば、果実を分けてもらえるという。バレンタインデーには少し早いが誰かのためでも自分のためでも、何か作ってみるといいだろう。吾聞はそう仲間に笑いかけ、テレポートの準備に取りかかった。


藤影有
 お世話になっております。藤影有です。
 学園とカカオを守るべく、猟兵の皆様の力をお貸しいただけますと幸いです。

 第1章は【集団戦】、第2章は【ボス戦】です。
 無事にボスを討伐できれば、第3章でお菓子作りを楽しめます。

●お菓子作り
 学園の家庭科室を借りてのお菓子作りです。
 よほど奇抜なものでない限り、必要な材料は揃っているものとします。
 作ったものの試食なども、どうぞどうぞ。
 なお、“ナンカス・ゴイ・カカオ”は使っても使わなくても構いません。

 複数人参加の場合、【お相手の名前とIDorグループ名】の明記をお願いします。

 ※アイテムの自動発行はありません。
 ※第3章のみの参加も可。

●グリモア猟兵について
 影守・吾聞(f00374)は、第3章でお誘いプレイングを頂いた場合のみ登場します。

●補足
 OPに登場した女子生徒二名は無事に逃げ延びています。
 また、生徒が新たに現場に迷い込むこともありません。戦闘に集中していただけますと幸いです。

 それでは、皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 集団戦 『蜜ぷに』

POW   :    イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●えんかうんとだぷに
 転移した猟兵たちを出迎えるは、むうっとした土と緑の匂い。
 蒸気と魔法の力で再現された肥沃な土壌と高い湿度に育まれ、数々の魔法植物が鬱蒼と生い茂っている。
 枝葉のカーテンを掻き分けて、目指すはフロア奥に聳える大樹。件の果実もボスも、その周辺に在るはずだ。
 さくさく進んでしまいたいところだが。

『ぷにっ!』
『ぷっ!』
『ぷにゃあ!!』

 どうやら、そう甘くはいかないらしい。
 カラフルでやわらかそうなのがたくさん出てきて襲いかかってきた!
コイスル・スズリズム
少女ヤングって感じ
甘酸っぱい気持ちを起こさせる依頼だね!
学園を愛する一生徒として、力添えするよ

ツインテールをおろし、真剣モードへ

敵の注意をひいておびき寄せるため
残像を出してあえてフロア正面を力だめしながら歩く。

【WIZ:アドリブ歓迎】
相手がきたら、
「はーい、かかったねっ」

左側袖口から「物を隠す」で隠していた武器小冊を取り出す
流れる様に得意の高速詠唱
UC「リーディング・ブックス」
範囲攻撃をのせた二回攻撃

うちもらしたら
UCハート型の紙幣の上から
さらに、高速詠唱の二回攻撃
向かってくる敵を巻き込むイメージ

攻撃に見切りながら
あたりそうなら小冊で武器受

甘いもののために進むのはいつの時代も乙女、だね。
奥へ!


鈴木・志乃
チョコレートにつられて来ました。
ああ、でも密ぷにも美味しそう……っと、いけないいけない
見た目は可愛いからちょっと罪悪感あるけどね

今日、楽しみだから、加減とか出来ないかも
オラトリオの羽でふわふわ漂いながら
歌を歌って【衝撃波】でどんどん倒して進んでいくよ

テンション上がってきたからユーベルコード発動
割れるぷにの蜜は【オーラ防御】で防ぐ!


ンァルマ・カーンジャール
ナンカス・ゴイ・カカオ!
名前を聞いただけで何故か凄そうですっ!
依頼を完遂させたらお店で皆でチョコフォンデューしたいですー!

状況開始です!
まずはあちらの方から討伐ですね!
・・・何とも可愛らしい
お持ち帰りしたくなっちゃいますが・・・!
ハグしたいですね!

悔やまれますが・・・!討伐させて頂きます!
土の精霊魔法で盾を生成し攻撃に備えます
合わせて土の剣を放ち攻めますー
接近されたら手に持って迎撃ですっ

ぷにさんの行動を電脳魔術で分析しながら先の行動を予測しつつ対応です
チャンスを見つけたらUC《[複合接続]【電磁気学制御】大地の剣》で一気に攻めます!

カカオのため!すみませんーっ!




(少女ヤングって感じ。甘酸っぱい気持ちを起こさせる依頼だね!)
 コイスル・スズリズム(f02317)が想いを馳せるは、カカオを求める同窓の輩のこと。学園を愛する生徒のひとりとして、自分も一助になればと願う。
(ナンカス・ゴイ・カカオ! 名前だけで何故か凄そうですっ!)
 ンァルマ・カーンジャール(f07553)はレアな果実に興味深々。依頼を完遂させ、自身の経営する店でチョコフォンデュ。広がる夢、弾む足取り。そんな彼女らの目の前に。
『ぷにぷにぷにっ!』
 何かいっぱい出てきた。
「ああ、美味しそう……」
『ぷっ!?』
 鈴木・志乃(f12101)が思わず漏らした素直な感想に、ちょっと後ずさりする蜜ぷに。
 まあ、蜜ぷに自体、迷宮探索者のおやつなどと言われたり言われなかったりしてるオブリビオンだものね。仕方ないね。
「……っと、いけないいけない。見た目は可愛いから、ちょっと罪悪感あるけどね」
 ふわりとオラトリオの羽を展開しつつ呟く志乃。
「……お持ち帰りしたくなっちゃいますが! ハグしたいですが!! 悔やまれますが!!!」
 ぐぬぬとしつつもお友達の大地の精霊さんに手を伸べて、剣へと化身させるンァルマ。
「甘いもののために、乙女はいつの時代も進まないといけないものなの……許してね?」
 ツインテールをはらりと解き、真剣モードに入るコイスル。
『ぷ、ぷ……ぷにゃあああ!』
 三人の迫力に悲鳴を上げる蜜ぷに。その声に応え、友情パワーぷにがぞろぞろと現れた!

「討伐させて頂きます! カカオのため! すみませんーっ!」
 数任せの攻撃にいち早く対応したのはンァルマだ。電脳魔術で敵の行動を予測、群れが一箇所に固まるその瞬間を狙って。
「──母なる大地の御剣よ! 仇なす者に凄惨なる斬撃を!」
 土の属性を纏わせた剣の雨を放つ。数が多けれど、ぷにの力はたかが知れている。超加速で飛ぶ刃の前にぷちゅぷちゅぷちゅと弾け飛ぶ。
 それでもある程度残った友情パワーぷには、丸腰と見たコイスルに向かって跳びかかって行ったのだが。
「はーい、かかったねっ」
 猟兵が何の備えも無く、戦いに赴くはずもない。袖口から魔法のように愛用の一冊を取り出して──ここからが彼女の本当の魔法。
「誰かに恋する時のよに誰かを待つよに深く甘く続いてく」
 乙女の策にまんまと嵌った友情パワーぷにの群れは、小冊の紙片に埋め尽くされてぷにともすんとも言わなくなった。
『ぷ……ぷううう!!』
 友情パワーが打ち砕かれて万事休すと思ったか、残る蜜ぷにが召喚するは賢者ぷに。自身を操らせることで戦闘能力を高め、ガチバトルに持ち込まんとする。が。
「ごめんね。今日、チョコレート楽しみだから、加減とか出来ないから」
 無情に響くは天使の叫び。志乃の喉から放たれる音の波は真正面から突っ込んできた蜜ぷにを賢者ぷにごとあっけなく消し飛ばした。
 蜜ぷにの身体を構成していた樹液が、ぴちょんと志乃の頬に届く。
「オーラを展開してなかったら、大惨事になってたかも……あ、甘い」
 垂れた数滴を味見しつつ、志乃は視線を巡らす。
 丸っこい原型を留めた個体はおらず、残るはぷにの素になったと思しき樹液のみ。その一部には、ハート型の紙片がぷかぷかと浮かんでいた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

エルフィ・ヴェレキア
【サードムーン】で参加

わー、ぷにぷにだー!可愛いー♪
でもやっつけなきゃいけないんだよね?
……なんか可哀そうだけど、美味しいお菓子の為に、がんばるっ!

よーし、それじゃああたしはバトルキャラクターズでゲームの皆を呼び出すよ!
戦いは数にゃー!(猫さんの真似しつつ)

あ、あたしは後ろから応援してるね!
みんな、がんばれー!


リース・フェンディット
【サードムーン】のみんなと参加

「数には数ニャ!」
とにゃんこ大行進で沢山のお供を呼び出し、こてちゅ片手にお供を引き連れて敵の数が少ないとこから突っこむ
「いっくニャー!」

「だいぶ減ったニャ」
呼び出したにゃんこの数が1/3以下になったら残りのにゃんこにはそのまま突っこませて、自分はさいこがんに持ち替え少し距離を取って他の猟兵の援護に回る

アドリブ可


マリオン・ペンタグラム
【サードムーン】で行動
ぷにぷに……かわいい……
でも、あなたたちが敵であるなら以上は容赦はできません
心苦しい気もしますが、向かってくるなら倒します!

戦闘開始と同時に【血統覚醒】を使用
リースさんの突撃で慄いた相手をまずは目標に斬り込む
愛用の剣を握り【属性攻撃】【力溜め】【2回攻撃】で一体ずつ倒します
すでに傷付いてる敵の場合はさらに【傷口をえぐる】

敵からの攻撃には車輪を構えて【盾受け】
エルフィさんに攻撃が向かったときは【ダッシュ】で近づいて庇います




 猟兵たちは走る走る、流れる汗もそのままに。
 しかし、大樹に辿り着くまでには。
『ぷにゃん』
『ぷにゃあ』
 まだまだこいつらがお邪魔してくるらしい。
「わー、ぷにぷにだー! 可愛いー♪」
 歓喜の声を上げたのは、エルフィ・ヴェレキア(f04586)だ。フェアリーゆえの小柄な体躯を持つ彼女なら、ぷにをクッションにして駄目になることもできるかもしれない。ちょっと羨ましい。
『ぷ、にゃあああん!』
 ぽこぽこと友情パワーぷにを召喚、猟兵たちに向けて跳ねて見せるぷにご一行。可愛いがおそらくは威嚇の構え。
「いっぱい増えたにゃ……数には数で対抗ニャ! 眷属よ、我が呼び声に応えるのニャ!」
 ぷに群を見つめる眠そうな印象とは裏腹に、リース・フェンディット(f01364)は明晰な判断を下す。
 ぞろぞろと現れた戦闘用にゃんこ。一撃で消滅する特性を持つものの、戦闘力はそこそこ。そしてその数、友情パワーぷにの倍以上。
「ということで、いっくにゃー! こよいのこてちゅはちにうえてるニャー!」
『ぷにゃあああああ!!!』
 友情パワーぷにたちの悲鳴が響く。戦いにおいて数は優位である。蜜ぷにたちもなんとなくは理解していて仲間を呼んだのだろうが、リースとお供の戦闘力はそれに遥かに勝っていた。ねこつよい。
「にゃ、ちょっと先行しすぎたにゃ?」
 友情パワーぷにの軍勢ににゃんこを正面からぶつけ、轢き潰いて進んできたリース。その目の前に、新たな姿の二体のぷにが飛び出してきた!
「ぷにぷに……かわいい……でも、敵であるなら容赦はできません」
 そこに割り込み、ぷにを蹴散らした者がいる。仲間のマリオン・ペンタグラム(f08480)だ。
「心苦しい気もしますが、向かってくるなら倒します!」
 血統覚醒で戦闘力を上げさらに力を溜め、属性攻撃を連続で放ち。一体ずつ確実に仕留めていく。
「勇者と戦士のような姿をしていましたね。この子たちも召喚されたのでしょうか?」
「……あ、いた! あの木の影にいる蜜ぷにが、いろいろ召喚してた本体だよ!」
 マリオンの背に庇われつつ仲間たちの応援、もとい敵の観察を続けていたエルフィが叫ぶ。
『ぷ、ぷにっ!』
 見つかってしまったなら仕方ないとばかりに、この蜜ぷにも賢者ぷにを召喚。己の戦闘能力のみで抵抗を試みる。
「……なんか可哀そうだけど、美味しいお菓子の為に、がんばるっ! 戦いは数にゃー!」
 リースの口調を真似つつエルフィが繰り出したのは、バトルキャラクターズ。
「みんなー、がんばれがんばれー!!」
『ぷにっ! ぷにいいい!』
 卑怯なり、とぷにが言ったかはさておいて。大事なことなのでもう一度言う、戦いは数にゃー!
 強化蜜ぷにも賢者ぷにも、ゲームキャラたちの前に成すすべなく散っていったのであった。

 エルフィ、リース、マリオン。サードムーンの三人の連携(?)により、ぷにたちはまたたく間に倒されていった。
 進め、サードムーン。負けるな、サードムーン!
 美味しいお菓子の材料は、もう目の前だ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テン・オクトー
ナンカス・ゴイ・カカオか〜どんな味がするんだろう、是非食べてみたいなあ。

カカオにつられてやってきたよ。
まずは蜜ぷに退治だね。以前別件で接触した事があるよ。あれも甘いいい香りがして美味しいんだよねえ。
お子様なのでお菓子には目がないよ。いざ、カカオの為に頑張っちゃうよ〜。

WIZ
UCを打ち込ちこみ竜巻効果で友情パワーぷにを蹴散らします。更に(武器フレイル)でぶんぶんと(範囲攻撃)(気絶攻撃)をし、ぷに達が合体しないよう努めます。合体さえしなければ苦戦はしないんしゃないかな?

連携アドリブ歓迎です。
詠唱不要です。


カーニンヒェン・ボーゲン
愛らしい。
実に愛らしい生体の災魔ですな、このように愛らしいモノが災悪になどなり得るのでしょうか…。
世は侭ならんものです。

愛らしい姿を観察し、【UC:手足】を喚んで個々につつきにかかります。
ふにふにと多くのぷにが戯れていると余計に微笑ましいですな。
ほう…皆で協力して。仲睦まじき様もなんとも。
コードを解除させる為に動かない固体を優先してつつき、額の数字が大きいものには、同様に手足を合体させて対処。

身体から放つ蜜の芳香もまた素晴らしい。
見る限り狩猟もしやすい、となれば学生や他の災魔を引き合わせやすいともいい代わりましょうかな。
なれば身柄は責任をもってお預かりし…ではなく、押し止めるほか有りませんな。


タロ・トリオンフィ
……かわいいねぇ

ああ、いや何でもないよ。
その、お菓子の材料にぴったりの実。
それを求める子達が……
揃いも揃って誰かの為に頑張っているのがね。
彼の為、そしてそんな友の為

(…以前取り残された子達を救助に向かった時を思い出すけれど)
…まあ、それは兎も角
これからの季節、
その、ナンカス・ゴイ・カカオを求める子達は他にも出てくるだろうし
可愛らしい願いに対する試練は、ぷにくらいで充分だよね。

微笑ましさを感じつつ、
愛用の絵筆でUC【グラフィティスプラッシュ】による攻撃
道中の蜜ぷにが皆、愛らしいピンクに染まっていても
ぴんくぷに達の頭ぺちって叩いて何となくハート型ぽく変形させても
それはきっと僕のせいじゃないよ、うん




 大樹がより近くに見えてきた。目的地まではあと僅かだろう。
「……かわいいねぇ」
 ふと呟いた自分に気づき、タロ・トリオンフィ(f04263)は咳払いをひとつ。道中を駆ける間、彼の胸にはずっと温かな想いがあった。
 彼の為、友の為。カカオを巡る学生たち。先日救った若者たち。人が誰かの為に頑張っている様がタロにはとても眩しかったのだ。
『ぷ?』
『ぷにゃ?』
 “かわいい”の言葉に反応でもしたか、そんな彼の前にも蜜ぷにがひょっこり姿を現した。
「愛らしい」
『ぷ!』
「このように愛らしいモノが災悪になどなり得るのでしょうか……」
 こちらはまさしく蜜ぷにの外見に対しての賛辞。褒められたと理解しているのか、ドヤ顔で見上げてくるぷにと裏腹に。言葉を送った張本人カーニンヒェン・ボーゲン(f05393)は複雑な表情を見せる。可愛らしくとも、オブリビオンである以上戦わねばならないのだ。全く世は侭ならない。
「まずはこの蜜ぷにを退治しないとね。以前、別件で接触した事があるよ。甘いいい香りがして美味しいんだよねえ」
 一方で、戦意を隠さない者もいる。テン・オクトー(f03824)だ。お菓子に目が無い彼にとって、蜜ぷに自体もおやつとして魅力的ではある。しかし、彼の今回の目的はフロア奥の例のあのカカオ。いざ、カカオのために。ここで立ち止まるわけにはいかないのだ。
『ぷにゃあああ!』
 ここから先へは行かせないとばかりに、ぽこじゃか湧き出す友情パワーぷに。数で負けるに懲りたのか、ひと塊になって合体を試みようとしているが。
「そうはいかないよ!」
 テンのユーベルコードに応じて現れた霊魂が、竜巻を繰り出しぷにを纏めて吹き飛ばしていく。
『ぷ、ぷ、ぷううううう!!』
 空に巻き上げられて落ちてくるぷにを襲うのは、可愛らしいピンクの塗料――タロが愛用の絵筆で放ったグラフィティスプラッシュだ。
 更にテンが振り回したフレイルの破壊力には耐え切れず、合体を阻止された友情パワーぷにたちはピンクに染まったまま儚く消えていく。その様は、さながら桜の花びらのようでもあった。
『ぷにゃ……ぷぷぷ!』
 竜巻に巻き込まれることのなかった蜜ぷには、召喚した賢者ぷにとのコンビネーションで最後の抵抗を試みる。戦法がワンパターンなのは蜜ぷにの学習能力の問題か、はたまたユーベルコードの属性の問題か。
「多くのぷにが戯れる様も、微笑ましいですが……さて、あなたはどうでしょう」
 蜜ぷにと賢者ぷにに微笑みかけたカーニンヒェンは。
『ぷ、ぷぷー!』
 召喚したトランスフォームユニオン型バイクを利用して思う存分ぷにたちを突っつき回し、その考察を広げるのに役立てた。

「さあ、ナンカス・ゴイ・カカオのとこまで出発! どんな味がするんだろう、食べてみたいなあ」
「身体から放つ蜜の芳香もまた素晴らしい、見る限り狩猟もしやすい……ふむ」
 意気揚々と大樹へ向け駆け始めるテン、考え事をしつつもしっかりした足取りのカーニンヒェン。二人の後に続くタロは戦場を一度だけ振り返り――再び前を向いて進みだした。

 戦場に目を回したまま残されたピンク色のぷにたち。
 その額がハート型に凹んでいたのは、いったい誰の仕業だったのやら。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『兵器蜘蛛』

POW   :    蹂躙
【長大な八脚から繰り出される足踏み】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    蜘蛛の糸
【腹部の後端から放つ鋭い鋼線】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に鋼線 による蜘蛛の巣を形成し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    子蜘蛛
レベル×5体の、小型の戦闘用【子蜘蛛ロボット】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●はんぐりー・すぱいだー
 ぷにをかき分け、ようやく辿り着いた大樹。
 見上げると、その陰に植わっている別の木の幹や大枝にチョコレート色の果実がたくさん実っているのがわかる。
 これがまさしく“ナンカス・ゴイ・カカオ”
 光に敏感なカカオは、背の高い木の陰にて栽培されるのだ。

 より近くで果実を観察しようと、或いはボスの探索に移ろうと。猟兵たちが大樹へさらに近づくと――頭上から、鋼の線が地へ突き刺さる。
 “そいつ”はしずしずと降りてくる。大樹の枝に張り巡らせた巣から、糸を伝って。

 大樹を守るように、蜘蛛は猟兵たちの前に立ち塞がる。
 己の巣と定めた場所に近づきさえしなければ、襲ってくることもないのかもしれない。
 しかし、フロアボス級災魔が引き起こすであろう被害は計り知れない。
 ここで見逃してやる理由など、ありはしない。
カーニンヒェン・ボーゲン
大きな蜘蛛どのですな。
傍らの大樹が縄張りですか。
だとすれば“ナンカス・ゴイ・カカオ”の奪取の為にも、後の生徒方の来訪時の為にも、お引っ越し願います。
実はこのジジイめは冒険譚も好んで読みましてな。
うら若き乙女達が手づから、想い人の為にカカオを求めてここを訪れるというシナリオはとても好ましい思いなのです。
しかし、越えられぬ障害はあってはならない。
事実、元になる物語はハッピーエンドでなければ。
その為に尖兵となる苦労は厭いませんよ。

魔導書を構え、【UC:アザゼル】を喚びます。
貴方にもご協力頂きたい。

カカオを「かばい」、樹を離れぬ状況と「地形を利用」します。
「高速詠唱」「2回攻撃」による早々の決着を。


タロ・トリオンフィ
蜘蛛は吉兆、とは言うけれど
此処に住み着かれると、ナンカス・ゴイ・カカオを栽培してる人も
それを求める子達も、皆困ってしまうからね
……そうでなくても、災魔である以上は。

得意の属性攻撃、といきたいところだけれど、
かの災魔の背後には大樹とナンカス・ゴイ・カカオの木や果実
万一にも燃やす訳にはいかないし、
此処は引き続き塗料(UC【グラフィティスプラッシュ】)を使おうか
属性は乗せられなくとも、仲間の攻撃に合わせタイミングをよく見て
上手くいけば【全力魔法】や【2回攻撃】を狙っていきたい

守備には【オーラ防御】を
【戦闘知識】で動きを予測しながら【見切り】出来れば良いけれど、
最終的には【第六感】頼りかな。




「大きな蜘蛛どのですな。傍らの大樹が縄張りですか」
「蜘蛛は吉兆、とは言うけれど……」
 カーニンヒェンとタロは機械の蜘蛛と睨み合う。二人の導き出した結論は同じ――鋼鉄の身体を持つ異形は、此処に在ってはいけないもの。
「住み着かれると、困ってしまう人がいるからね」
「ええ、お引越し願いましょうか」
 戦闘は避けられぬと見たか、ぎちぎちと威嚇の声を上げる大蜘蛛。それに応じ、何処からともなく機械仕掛けの小蜘蛛がうじゃうじゃと現れ、猟兵たちへと飛び掛かって来る。
 戦闘力こそ大したことはなさそうだが、小蜘蛛の数はひどく多い。薙ぎ払ってしまいたいところではあるが。
(大樹とカカオを万一にも燃やしてしまうわけにはいかないし)
 必然、炎属性の術の使用は憚られる。しかし、タロの得意とするものは魔術だけに限らない。
「皆の願いの、その先を」
 夢見の絵筆の先端より、思うままに塗料を繰り出して。襲い来る災魔を塗り潰す。
 四方八方より繰り出される小蜘蛛の牙から己の身を守りつつ、白い少年は鮮やかな色彩で描き続ける。
 小蜘蛛が蹴散らされる様を、大蜘蛛が黙って見ているはずもなく。大きく振り上げた太い腹部の後端から、タロを目掛けて鋼線が放たれる――黙って見ているはずもないのは、猟兵側も同じ。
「アザゼル、貴方にもご協力いただきたい」
 真っ直ぐに飛ぶ鋼の糸が、ぷつりと断ち切られる。ぎろりと大蜘蛛が向けた視線の先には、魔道書を構えたカーニンヒェンとその傍に佇む悪魔の姿。
「このジジイめは冒険譚も好んで読みましてな。うら若き乙女達が手づから、想い人の為にカカオを求めてここを訪れるというシナリオはとても好ましい思いなのです」
 穏やかに語る老紳士が見据える敵に向け、悪魔がまた風の矢を撃ち出す。ぱっと背後に飛んでそれを避ける大蜘蛛だが、巣を張り巡らす暇もなく。地の利は猟兵たちに奪われる。
「しかし、越えられぬ障害はあってはならない。事実、元になる物語はハッピーエンドでなければ」
「同感だね。可愛らしい恋の試練に、こんな強力な災魔なんて相応しくないよ」
 物語の礎にならんと戦う二人の猟兵に、大蜘蛛はぎりりと悔しげに唸るのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リース・フェンディット
【サードムーン】のみんなと参加

「デカい奴は嫌いニャー」
狙われないようにちょこまかと移動しながら、さいこがんで少し離れた位置から援護射撃
できれば目玉とか脚の関節部分とかお尻の糸を出すところを狙う

もしも子蜘蛛がわらわら出てきた場合はこっちもにゃんこを呼び出して応戦する
「ちっこいのは任せるニャ?」
自分も誘導弾を使って近寄ってくる奴から排除する

アドリブ可


エルフィ・ヴェレキア
【サードムーン】で参加

蜘蛛やだー!嫌いー!近寄りたくないー!

だからバトルキャラクターズでゲームの皆に助けて貰うの!
皆頑張って!一人で厳しかったら合体すれば何とかなるよ!多分!

あたしはいつも通り頑張って糸避けながら応援するね!
皆!がんばれー!


マリオン・ペンタグラム
【サードムーン】で行動

ぷにぷにの次は機械の蜘蛛ですか
統一性はないですが、だからこそ異質な感じを受けますね
何であれ、立ちふさがるなら粉砕します!

【血統覚醒】を使用
大きな身体の敵ならまず狙うは足、体勢を崩したら頭部や腹です
リースさんの撹乱に合わせてダッシュで一気に接近
怪力・力溜め・鎧砕き・2回攻撃で畳み掛けます

地形に蜘蛛の糸を張り始めたら地面を粉砕して破壊
敵に有利なだけじゃなく、こっちも戦い辛くなったら困ります

敵の攻撃には車輪を構えて盾受け
可能なら怪力・力溜めを合わせて受け止めます
エルフィさんを狙い始めたらカバーに入って庇います




 猟兵のいる限り、この場所に安住はできぬと悟ったか。大蜘蛛は忌々しげに長大な八脚を踏み鳴らす。
「デカい奴は嫌いニャー」
 どすりどすりと戦場に鋼の脚が突き刺さる。鋭い脚先に踏み潰されぬよう、リースは小柄な体躯を生かしてちょこまかと動き回り、攻撃の合間を縫って躱していく。
「蜘蛛やだー! 嫌いー!」
 同じく小さな身体を生かして攻撃を避けていたエルフィだが、フェアリーたる彼女には大蜘蛛の脚踏みから生み出される衝撃破も脅威であった。危うく吹き飛ばされそうになるものの、血火の車輪を構えたマリオンが割って入ってその背にエルフィを庇う。
「ぷにぷにの次は機械の蜘蛛。統一性が無い分、異質な印象を受けますね。ですが、何であれ……」
 冷静に敵を分析していたマリオンの赤茶の瞳が、血を思わせる真紅に輝き出す。
「……立ち塞がるなら、粉砕します!」
 瞬時に爆発的な戦闘力を得て、ダンピールの少年は剣を大きく振りかぶる。狙うは地に刺さったままの大蜘蛛の脚。剣の側面が強く叩きつけられ、ぎいんと激しい金属音が鳴り響く。
 女性と見まごう可憐な容姿から繰り出されたとは信じられぬ程の、豪快かつ力強い一撃。ぐらり、と災魔の巨体が揺らいだ。
「援護するニャ!」
 十分に大蜘蛛から距離を取ったリースが銀玉鉄砲――否、さいこがんを構えて狙い撃つ。銃撃に穿たれるは、水晶のような目のひとつ。ぴしりと亀裂が走ったかと思うと、続けてぱりんと軽い音を立て部品が弾け飛ぶ。
 じりじりと追い詰められつつある大蜘蛛は、再度ぎちぎちと歯を鳴らす。応じて現れるは小蜘蛛の第二陣。数の利を得て猟兵を排除せんと、一斉に手下を雪崩れ込ませてくるが。
「眷属よ、ちっこいのは任せるニャ!」
「ゲームの皆も助けて!」
 リースとエルフィ、二人の召喚した戦闘用にゃんことゲームキャラクターの連合軍が小蜘蛛どもを抑え込む。団子になって動きの止まったのを良いことに、程近くの個体から順にリースが誘導弾にて掃除していく。一体、また一体と着実に数を減らしていく小蜘蛛。
「皆! がんばれー!」
 敵の攻撃に当たらぬように、細心の注意を払いつつ。ひらりひらりと戦場を舞うフェアリーの応援の声が響く。大蜘蛛は残りの目をちかちかと光らせながら、小蜘蛛の軍勢をけしかけるに手一杯。
「接近するなら、今ですね!」
 機を掴み、マリオンが災魔の巨体の影から飛び出して駆ける。力を溜めて、怪力を乗せて。鎧をも砕く剣撃を一度、二度。大蜘蛛の頭部へと叩きつける。
 顔の半分を砕かれてなお、鋼の巨体は未だ倒れない。大きく鋼の頭を振り、マリオンに突進する大蜘蛛。それを盾で受けた少年が、じりりと後ずさった僅かな間に。放った鋼糸を大樹の枝へと絡ませて、災魔は猟兵たちの間合いから離脱する。
 ずしりと八脚で地を踏みしめて、態勢を立て直す大蜘蛛――その潰れた頭部に、びりりと小さな雷電が走る。
 ダメージは着実に積み重なっている様子。決着まで、あともう少し。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ンァルマ・カーンジャール
可愛い物の次はゲテモノさんですかー・・・
・・・害虫はしっかり駆除させて頂きますっ!
カカオさんが待ってるのですっ!

防御用に土の精霊魔法で盾を生成し攻撃に備えます!
距離を離して土の剣を放って牽制しつつ敵さんの出方をみますよー
そしてクモさんの行動を電脳魔術で分析し先の行動予測を立てて攻めますっ

動きが素早い様でしたら足回りを狙い機動力を下げてから本体を叩きましょう
チャンスを作りUC《[複合接続]【運動係数制御】大地の腕》を狙います!
[全力魔法][属性攻撃][高速詠唱]

この辺でお帰り下さいーっ!


テン・オクトー
蜘蛛さんか。ここを巣にしてしまったのは運が悪かったね。退治させてもらうね。通常なら蜘蛛さんをどっかんどっかんやりたいところだけど、大事な大樹とカカオがあるわけで、、

主にサポートに回るよ。

大樹に登られると攻撃の余波で大樹とカカオが傷ついてしまうかもしれないよね?蜘蛛さんを大樹から降りてる状態のままにさせる為、退路を断ちたいな。
(クライミング)で大樹に登りUCで摩擦抵抗を下げ(暗視)も使い、張り巡らされた蜘蛛の巣を樹から外せないかな?
「うひゃあ、蜘蛛さんの巣ちょっとベトベトする〜。でも美味しいオヤツのために(云々)」
巣を落とせたら大樹に逃げられる事はないよね?

単独連携アドリブ歓迎です。




 大樹の上部まで退却せんと目論む大蜘蛛。
 鋼線を利用して未完成の巣まで戻らんと、ひょいと飛び上がり――いちどは宙に浮いたはずの鋼の巨体が重力に囚われ、派手な音を立てて地面にめり込んだ。
 折れた脚を絡ませつつも立ち上がろうとする、災魔の情けない姿。それを大樹の枝の上から、こっそりと観察するケットシーがいた。
「ここを巣にしてしまったのは運が悪かったね」
 テンである。仲間たちが交戦している隙にユーベルコードと持ちうる技能を駆使して大樹の上まで登り、巣を破壊することで災魔の退路を断っていたのだ。
「これでもう逃げられないよね。美味しいオヤツのために退治させてもらうね……うひゃあ、ちょっとベトベトするー」
 大樹とカカオを傷付けぬため。力を尽くした少年は、耳をぴこぴこ動かし悪戯っぽい笑みを浮かべる。自分たちの勝利を確信したがゆえに。

 さて、何とか立ち上がった大蜘蛛の目の前には。
「害虫はしっかり駆除させて頂きますっ! カカオさんが待ってるのですっ!」
 ものすごく良い笑顔で剣を構えるドワーフの女性――ンァルマの姿があった。
 退路は断たれた、脚の幾本かは折れた。己の詰みを悟って、大蜘蛛はしゅんと頭を下げた。
「ということで、この辺で……骸の海へお帰り下さいーっ!」
 複合接続、運動係数制御、運動加速──止めの一撃の準備は整った。
「大地を守護する精霊よ! 万象崩壊の拳を打て!」
 電脳魔術で運動係数を書き換えた大地の腕が、大蜘蛛の身体をぐしゃりと叩き潰す。
 邪魔をする者もおらず最高の態勢で振るわれた全力の属性攻撃は、恋路とカカオの敵たる災魔をこの世から跡形もなく消し去った。

 戦場に残った災厄の痕跡は、大蜘蛛の最期の場所であるクレーターのみ。
 大樹も美しいチョコレート色の果実――“ナンカス・ゴイ・カカオ”も、無事にその姿を保っている。
 恋する乙女の聖地と貴重な果実。双方とも、猟兵たちの活躍により守られたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『手作りお菓子を君に』

POW   :    大きなお菓子作りに挑戦!

SPD   :    お菓子いっぱい作るよ!

WIZ   :    お菓子は見た目が命! 出来映えにも拘るよ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●べりべりー・すいーと・たいむ
 学園の家庭科室は、甘い匂いで満たされている。
 “ナンカス・ゴイ・カカオ”とありとあらゆる製菓材料がずらりと並ぶここは、甘党の楽園か。はたまた乙女の戦場か。

 お菓子を作ってみるも試食してみるも、楽しみ方は自由だ。
 さあ、存分に日常のひと時を楽しもう。
エルフィ・ヴェレキア
【サードムーン】で参加

わーい!お菓子たーいむ!
っていってもあたしはお菓子作れないから、猫さんのお手伝いをするね!

えっと、この泡立て器を持って行ってあげればいいかな?
よーし。頑張って飛んでこー!

よーし、あと、ちょっと……
……あ、もうだめ。

ぼちゃん

ふえええええん!全身チョコまみれになっちゃったよー!
羽もチョコまみれで飛べないー!
たーすーけーてー!

他の人との絡みやアドリブ可


リース・フェンディット
【サードムーン】のみんなと参加

「お菓子つくるニャ?」
大量のパンケーキ(但しねこサイズなので大きさは直径5cmくらい)を焼いて、生クリームなどでデコレーションしたり、ドライフルーツをトッピングしたりする。
ナンカス・ゴイ・カカオから採れたチョコレートは牛乳や蜜ぷにのシロップを混ぜてチョコレートドリンクにする。

チョコにダイブしたエルフィを摘まみ上げると水道で流して
「邪魔しちゃダメニャ・・・」

「みんなも食べるニャ?」
折角なので他の参加者にも振る舞ってみんなで楽しむ

他の猟兵との絡み、アドリブ可


マリオン・ペンタグラム
【サードムーン】の皆とチョコ作り
他の猟兵さんとの絡み歓迎です

私、料理とかお菓子づくりとかしたことないです
初めてのことで、何だかすごいどきどきします……!

とりあえず簡単なものをやりましょう
溶かして型に流して固めるのが分かり易くてよさそうですね

湯せんってお湯で溶かすんですよね
それではまず鍋でお湯を沸かします
その中に溶かすためにチョコやらカカオやら入れます
これで湯せんは完了……待ってください、お湯に溶けたチョコはどうやって取り出せばいいんですか??(初歩的なミス




「わーい! お菓子たーいむ!」
「どんなお菓子つくるかニャ?」
「初めてのことで、何だかすごいどきどきします……!」
 さてさて、どんなおやつを作って食べよう。サードムーンの三人組は、わいわいがやがや相談タイム。
 たくさんの選択肢の中から、今日のおやつはチョコレートとパンケーキに決定。さっそく調理に取り掛かる。

「とりあえず、簡単なものをやりましょう。湯せんって、お湯で溶かすんですよね……」
 お菓子作り初挑戦のマリオンは、多くのチョコ菓子作りの基本となる工程に取り掛かる。溶かしたチョコを型に流し込み、固める。堅実な調理方法だ。
 まずは鍋でお湯を沸かして。その中に溶かすために、チョコやらカカオやらを次々と投入して……おや?
「これで湯せんは完了……待ってください。お湯に溶けたチョコは、どうやって取り出せばいいんですか??」
「ニャ!?」
 傍で調理を始めようとしていたリースが、思わずお鍋を五度見した。
 湯せんとは、容器ごとお湯に入れて間接的に熱を加える調理方法である。つまり。
「お湯に直接入れちゃ駄目ニャー!」
 ぶくぶくぶく。何やら大変なことになったお鍋。マリオン、見事なドジっ子属性を発揮。
 正しい手順を教わって、マリオンは湯せんに再挑戦。その間に、リースはお鍋の中身をサルベージ。
「猫さーん、頑張ってー!」
「いやいや、手伝ってニャ……」
 応援に全力投球のエルフィに突っ込みを入れたりしつつ、リースは牛乳を手に取る。うまく固まらなくなったチョコは、溶かしてしまえばいいのだ。蜜ぷにの蜜も使って、飲みやすい味に整えて――お鍋でコトコト煮込んだチョコは、立派なチョコレートドリンクに早変わり。
「今度は上手く溶けました!」
 無事に湯せんに成功し、笑顔でチョコの型を選び始めた少年に頷いて。妖精猫は予定していたもう一品の調理に取り掛かる。
「パンケーキ作り始めるニャ」
「じゃ、あたしは猫さんのお手伝いするね!」
 ぱたぱたぱたと羽ばたいて、泡立て機を取りに向かうエルフィ。
「よーし。頑張って飛んでこー!」
 確保。後はこれをリースのところへ運ぶのみ。小さな身体でぱたぱたぱた。もう少し、あと少し。
「よーし、あと、ちょっと……あ、」
 ぼちゃん。
「ふえええええん! たーすーけーてー!」
「今度は何ニャー!?」
 ねこサイズのパンケーキを量産していたリースが、エルフィの悲鳴を聴いて駆けつける――そこにはチョコでコーティングされたフェアリーの姿があった。
「邪魔しちゃダメ、ニャ……」

 てんやわんや。ハプニングもあったものの、おやつは見事な出来栄えだ。
 生クリームやドライフルーツのトッピングされたパンケーキに、身体の芯まで温まるぽかぽかチョコレートドリンク。そして猫に妖精、剣に盾に月、色んな形のチョコレート。
「みんなも食べるニャ?」
 折角の機会と居合わせた仲間たちにも勧めつつ、リース、マリオン、エルフィの三人は存分にお菓子タイムを堪能したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ンァルマ・カーンジャール
はぁ~~~っ!夢いっぱいの香りがします!
私は今、夢を掴もうとしてますっ!
カカオ・ドリーム!

お店でみんなでチョコフォンデュ用にゆる~いチョコを準備してポーション瓶で持って帰りましょうっ
あとは完全にゆる~くする前に固めて、生チョコでトリュフを作っていきましょう

あとあと!時間があればチョコレートケーキも作りたいですねっ!
スポンジにもカカオパウダーを入れて濃厚なチョコ味のケーキですー

作りながら味見も・・・いいですよね?
助けてくれた土の精霊さんにもおすそ分けです~


カーニンヒェン・ボーゲン
蜜ぷにどのの愛らしさをしかと見届け、直近の驚異を払うことも叶いました。
このジジイめは満足ですぞ。
多少心得があるとはいえ、ジジイのスイーツでは引き取り手に欠くでしょうが…
折角ですので、カカオの味見を。その美味への探求心に感銘を受けるでしょう。

む、少々対抗心を刺激されました。
大きなドナウヴェレを作ります(板状チョコの乗った、ざっくりした見た目のケーキ)。
カット面が波の揺れるようでしょう。
生地はプレーン・ココア・ベリーの生地を重ねて作り焼き上げる。
上部の板状チョコは“ナンカス・ゴイ・カカオ”。
表面にフォークを使って波を描いて完成です。
切り分け、お好きな方と交換して楽しむなどしたいですかな。(POW)




「はぁ~~~っ! 夢いっぱいの香りがします!」
 家庭科室に満ちたカカオの香りが、ンァルマを優しく包み込む。
「私は今、夢を掴もうとしてますっ!」
 それは、まさにカカオ・ドリーム。
 さてさて。“揺れる金麦亭”のみんなで、チョコフォンデュを味わうその時を楽しみに。チョコはゆるめに調整して、ポーション瓶に入れてお持ち帰りの準備は万端。
 ゆるめのチョコは少し多めに用意、生チョコでトリュフも作っていこう。
 それでもまだまだ、時間も材料もたっぷり。ドワーフの女性はうきうきと次の調理に取り掛かり――スポンジにもカカオパウダーを加えた、濃厚なチョコレートケーキのできあがり。
「味見も……いいですよね?」
 一切れ口に含むと、ふわりと踊るカカオの香りと舌の上でとろけるような幸せの味。
 戦いを助けてくれた、土の精霊さんにもおすそ分け。
 ンァルマのカカオ・ドリームはきっと、“揺れる金麦亭”をも素敵に包んでくれることだろう。

 蜜ぷにの愛らしさをしかと見届けて。直近に迫っていた脅威をも払いのけ。それでもカーニンヒェンの探求は終わらない。
「む、少し対抗心を刺激されました」
 家庭科室のあちらこちらで、猟兵たちの美味への探究心が発揮されている。
 その光景は、老紳士に料理の腕を振るう決意をさせるに十分なものであった。それに、折角守り抜いた貴重なカカオ。味に興味が湧いているのも事実。
 そしてカーニンヒェンが作り上げたのは、大きなドナウヴィレだ。
 プレーン・ココア・ベリー、三種の味の生地を重ねて焼き上げて、ケーキ上部の板チョコ部分には“ナンカス・ゴイ・カカオ”を使った一品。カット面には菓子の名前の由来たり、特徴的なさざ波の模様が踊る。
 仲間たちとも分け合えるよう、食べやすいサイズに切り分けて。
「さて、コーヒーと紅茶。皆様、どちらがお好みでしょうか」
 身に付けた執事としての技量も発揮しつつ、カーニンヒェンは賑やかで穏やかな時間を満喫したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

タロ・トリオンフィ
【吾聞君お誘い】

感謝を贈る日、か
皆が思い思いにお菓子に向き合うこの空気、いいよねぇ
楽しそうな子もいれば、緊張感いっぱいの子もいたりして

(少し困ったように)
僕の本体って紙製のカードで
凄く大事にして貰ってて
決して汚さないよう、お茶やお菓子のある机には置かれなかったんだけど
……その僕が、持ち主にお菓子作って贈るのってどう思う?

……うん
実は料理とか全くしたこと無いけど
(ものすごく頼る気満々の目で吾聞君を見ている)

吾聞君本人なり、見かねて助けてくれる人なり居れば
がっつり頼って簡単なナンカス・ゴイ・カカオ製チョコを完成
お礼に僕が何か出来るとすれば
包装紙なりカードなりに、精巧なキューピッドの祝福の絵を描こう


テン・オクトー
待ちに待ったカカオさん!カカオの下処理は蒸気と魔法でさくっとパウダーにできるかな?
SPD
ウキウキで持参した白い割烹着を着こみ(料理)はたしなみ程度だからスコーンを作るよ。材料をまぜ大きいチョコチップをふんだんに入れて捏ねて焼くだけ!トッピングはココアパウダー チョコソース こっそり持ち帰った蜜ぷにの蜜。お好きなものをかけてどうぞ!全部かけてもイイヨー

うーん!美味しい!風味が良く品のある甘さ!口の中が幸せ〜!頑張った甲斐があった。会心の出来だよ。みんな食べてみて〜!阿聞さんもどうぞ〜!

意中の人に作ってる人もいるの?ボクにもいつかそんな人が出来るといいな と思うおませな8才でした

連携アドリブ歓迎




 お菓子作りに取り掛かる前に、タロはグリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)に相談をひとつ。
 彼はタロットカードのヤドリガミである。持ち主は彼の本体たるカードをたいそう大事にしており、決して汚さぬようにお茶やお菓子のある机には置かぬ程であったとか。
「その僕が、持ち主にお菓子作って贈るのってどう思う?」
「んー。持ち主さん、タロにとって大事な人なんだよね。ありだと思うけど」
 素直に答えるキマイラであったが、語られた内容から浮かんだ疑問がひとつ。
「ところで。タロ、料理とかしたことあるの?」
「……うん。実は全くしたこと無いけど」
 頼る気満々で吾聞を見つめるタロ。ですよねって顔で狼耳をぺたりと下げる吾聞。
 さて、困った。このキマイラ、料理の心得はあるものの、人に教えられる程の自信は無い。
 そんな二人がふと視線を向けた先に――。

「待ちに待ったカカオさん!」
 白い割烹着を着込んで、テンはウキウキで調理を進める。蒸気と魔法を駆使して、カカオはさくっと下処理してパウダーに。蒸気と魔法ってすごい。
 材料をまぜまぜ、大きなチョコチップをふんだんに入れてこねこね。生地を焼き上げれば、香ばしい香りが食欲をそそるスコーンの出来上がり。
「頑張った甲斐があった、会心の出来だよ!」
 トッピングはココアパウダーにチョコソース、こっそり持ち帰ってきた蜜ぷにの蜜だ。
「意中の人に作ってる人もいるんだね。ボクにもいつかそんな人が出来るといいな……ん?」
 ――少しおませなケットシー(8歳)と、キマイラ(13歳)&ヤドリガミ(自称100歳)コンビの目と目が合った。

 テンの力も借りつつ、無事にタロのプレゼント用チョコは完成。
 精巧なキューピットの祝福の絵が描かれた包装紙に包まれたそれは、もちろん“ナンカス・ゴイ・カカオ”製。
 贈る相手はもちろん、特別な存在だ。
「吾聞さんもどうぞ〜!」
「ありがと、テン! 美味しい、これが幸せの味……!」
「タロさんもお一つ〜!」
 皆が思い思いにお菓子に向き合う好ましい空気に微笑みを浮かべ、タロはテンへと頷いてスコーンを受け取った。

 その戦いは感謝を送る日の少し前に起こり、猟兵たちによってよき結末を迎えた。
 ある者は心踊らせ、ある者は少し緊張しつつ当日を迎えるのだろう。
 願わくば、皆の想いが大切な人に届きますように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月31日


挿絵イラスト