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竜の微睡む島(作者 秋月諒
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●竜の微睡む島
 その地は古く、竜の微睡む地であれば。
 長きを生きた竜は死する前に、戦いを望んだという。より強き竜へと。戦いこそ竜の弔い。黒き竜は銀竜の爪に敗れ、弔いに咆吼が響いたという。
「時は流れ、全ては竜骨と眠る島の中」
 竜種の名を持つアックス&ウィザーズの系譜を持つ緑深き島。
「竜の眠る島で宝探しをしませんか? 我らが友人よ」
 微笑んで告げたのは深い青の髪を揺らす青年であった。柘榴色の瞳に弧を描き、ハイネ・アーラス(海華の契約・f26238)は島の名を告げる。
「デュンファリ。それが、島の名です。古来より、竜は黄金を抱え込むと言いますから」
 黄金では無いが、島には宝物があるという。
「伝承に曰く。彼らも似たようなことを考えているかは分かりませんが、島はコンキスタドールの支配下にあります」
 島民の姿は無く、島は大量のコンキスタドールによって厳重に守られているのだ。
「えぇ、彼らを倒し、要塞を攻略し、その上で宝探しなどどうでしょうか? と」
 要素が増えている。
 要素が増えているが——海賊でもある青年にとっては然程不思議な事では無いのか、にっこりと笑ってハイネは続けた。
「島への侵入経路は見つけています。船で要塞への直接の乗り込みは難しいですが——岩場の近くまではご案内できますとも」
 ごつごつとした岩場は足場も悪く、落ちれば海の中だ。
「岩場を守るのは巨大魚たちです。あぁ、魚といっても短時間であれば空も飛びます」
 飛ぶのか。飛んでしまうのか。
「不思議との出会いは宝探しに似合いですとも」
 にこり、と微笑んで、ハイネは続けた。
「要塞内部に侵入すれば、開けた空間でこの地の支配者に出会うことでしょう」
 この地に宝がある、と言われるが故に存在するもの。
「核となる支配者を倒せれば、島も平和を取り戻せます。——えぇ、要塞の自爆装置が発動しますので」
 爆発している中、宝を探せというのか。
 え、崩落している中とかで探せというのか。
 宝らしいですね。と笑った海賊は告げる。
「では、参りましょう。我らが航路へと」





第2章 ボス戦 『南洋島の古神』

POW ●崩れ得ぬ神嶺
【巨大な拳】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【地盤を自らへ取り込み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD ●神体宝玉の瞳
【視線】を向けた対象に、【頭部へ納められた宝玉より放たれる魔力】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ ●島ハ我也、我ハ世界也
自身からレベルm半径内の無機物を【自身を構築する遺跡建材】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ユエイン・リュンコイスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●宝玉に神ありて
 それは竜種にとっては儀式であった——という。より強き個を残す為の儀式であり、尊き炎への弔いであり見送りであった、と。
 遠く、アックス&ウィザーズより辿りついたその島は、竜達の戦いの名残。弔いの果て。巨竜に相応しき宝が眠る地。
 ——そして、この地に宝が眠るからこそ『その』姿は此処にあった。

●信仰の先
 見回りのコンキスタドール達を退け、洞窟の奥へと進んだ猟兵達の目に入ったのは今までの狭い洞窟とは違う、開けた空間だった。長く、うねった道を抜けた所為か、広いというよりは高い、と感じる。屋根の代わりに木々が生い茂る弧を描くように何かが屋根を作っている。
 宛ら、自然の要塞か。
 廃墟となったそこを利用するように、コンキスタドール達は要塞を作り上げたのだろう。正面から向かえば、相応に迎撃の用意があったらしい。
 ——だが、此処は無人だ。
 中枢へと飛び込んだ時には、まだ息の合ったコンキスタドール達ですら逃げ出した。逃げ切れているかは分からないが。
「誰も……」
 浅く口を開く。猟兵の一人が訝しむ声を上げて——口を噤んだ。誰もいなかった、開けた空間に影が落ちた。巨大な影。猟兵達をすっぽりと包むほどのそれに、この地の真の支配者を知る。
「   」
 声はなかった。だが、姿だけがあれば十分だ。
 南洋島の古神。
 然る島で信仰されていた神は、今や忘れ去られ——だが、仰ぐ者は既に居なくとも、神として在り続ける。この地にある宝は、かの神を奉じるに値する宝石であり、それが故に南洋島の古神の存在は確立する。
 ゴォオオ、と風が唸るように古神が身を起こす。要塞を揺らす古きモノ。要塞の核たる者。
「島ハ我也、我ハ世界也」
 自身の座す島内であれば、大抵の物理現象さえ己の中に再現せしめるもの。故に、この地は広大にして巨大な自然の要塞となり——同時に、相応の迎撃機能を持った。
「我ハ——」
 山嶺の如く巨なる神が、この地の支配者として姿を見せた。


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プレイング受付期間:8月7日(金)8:31〜

*戦場はひらけており、戦うのに十分な広さがあります。
*要塞からの脱出は3章からです。2章はボスとの戦いのみとなります。

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