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カロリーは全てを解決してくれる

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 みんな!カロリーをちゃんと取っているか!?
 お腹が空いては元気も出ない!そう、しっかりご飯を食べよう!
 ところで困ったことはあるかい? 執事の僕が直接出向いて気味の悩みを解決しよう!
 相談受付はこちら、カロリー執事のお悩み相談室カロカロ!
 ウェブで『カロカロ』で検索検索!

 ホームページはこちら「****.kmkm.debuhakamo.km」

「はい、まぁ、こんな感じです」
 ぶつんとモニターの映像が切れる。キマイラフューチャーで最近流行しているという映像。
 内容は頭部がお菓子の人物が、お悩み相談室と称して自身のホームページを大々的にアピールするという映像だ。
「まぁ、あれオブリビオンですね。どっからあんなことしてるかは不明なんですが、あのホームページに悩みを書き込むと、その人物の元にどこからともなく表れて、悩みを解決しにくるって寸法です」
 それによって自分の支持率を高めているのだろう。
「ですが、解決手段は多量のお菓子や食事を食べさせて、満足させて強引に解決するって方法でして……その結果、被害者は目も当てられないぐらい太っちまってます」
 既に被害にあった者の映像をウインドはモニターに映し出す。その様子はひどいの一言で、全身ブクブクと太ってしまった肥満体質。メタボを遥かに凌駕してしまっているにもかかわらず、満足そうにもっと食べたいとうわごとのように繰り返している。
「と、まぁ、予知の結果も放っておけばこのような人物が増え、最終的にはみんなあの状態にさせられちまうって奴ですね」
 ある意味、予知するまでもないと小さく肩をすくめながらも、状況の説明を続けていく。
「ま、この状況をどうにかする為の作戦を説明します。といっても相手の居場所が分からねー以上おびき出しになるんですが、この相談室投稿自体もだいぶ多くてですねぇ」
 既におびき出すための投稿文章はここに集まってくれた者達の名前で行った、とのたまう彼女。勝手に何を、という話だが文句は後で言えばいいだろう。
「まずは、被害者を減らすためにここに上げられてる悩みを先んじて解決しちまってください」
 大体、時期が時期なので恋の悩みや対人関係が多いようだが、どんな悩みを担当するかは猟兵次第。
 手当たり次第だが、何件か片づけてしまえばすぐにこちらのお悩みを相談するためにあちらが手駒を派遣してくるだろう。
「と、いう事でまずは我らお悩み解決隊の出番ですね。住所はこう……入力されてますんですぐに転移して向かえますよ」
 よく見れば確かに、このサイトは住所登録必須のようだ。
 思えば割と杜撰なのではと思わなくもないが、とにかくまずは連中の仕事を奪っておびき出すための準備をしよう。
 出発しようというところでウインドがふと、君達を呼び止めた。
「皆さんもカロリー計算はしっかりですよ。太ったら新薬投与の実験対象ですからね?」
 冗談ではない。彼女の怪しい薬の対象にならない為にも、無事にこの事件を解決することにしよう。


トビカゼ
 美味しいもの食べたい(本音)。トビカゼです、今回初めてキマイラフューチャーでのシナリオを用意させていただきました。
 今回の目的は、悩みの解決を行った後に複数戦、そしてボス戦の予定となっています。

 そしてお悩み解決。現在投稿されている悩みに関しては以下のものとなっていますが、同じものでも複数存在していますし、解決する悩みが偏っても描写されていない猟兵さんがきっと解決してくれているはずです。

『悩み一覧』
 ・最近彼女が隠し事をしている。
 ・美味しい料理を彼氏に作ってあげたい。
 ・友達と喧嘩してしまった。
 ・しごとがつらい。
 ・財布を落としてしまいました。

 一応、ここに記載のない悩みもあるようです。その場合プレイングで悩みの指定を頂くことになりますが、成功するかはプレイング次第となるでしょう。
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第1章 冒険 『怪人の突撃☆アポなしお悩み解決!』

POW   :    気合や情熱が籠った言葉で解決。あるいは力が必要なら任せろ!

SPD   :    的確なアドバイスで解決。もしくはスピード、器用さがいるならお任せ

WIZ   :    精神的なケアで心を癒す。またはハッキング等で怪人のサイトに相談をできない様にしたり

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リーファ・レイウォール
WIZとSPD
・彼氏に美味しい料理を作りたい
って悩みに行こうかしら

花に水、人に愛、料理は心
って有名な料理人が言っていたわ

「彼氏の好きな料理は分かるのかしら?」
そういった事を聞いて、アドバイス
味の好みと苦手もね

日々の自炊の経験に加え【料理】技能も駆使

・レシピ通りに作ること
・味見はちゃんとすること

アレンジや隠し味は、基本がちゃんと出来ていないと、失敗の元でしかないのよ

「自分や彼氏の好みの味に調整していくのは、基本を覚えてからね」

「尤も、ずっと一緒にいる覚悟があるなら、彼氏の『苦手』を避けて、貴女と同じ好みに染めていきなさいな」
同じ味の料理でも、一緒だと一人より美味しいって、あるらしいじゃない?



「はぁ……」
 小さなキッチンで、一人の少女は思い悩んでいた。
 どうしてもうまく料理が作れない。料理を作っても、彼氏は外に食べに行こうといつも言う。
「悩んでいるようね?」
「あ、貴方は!?」
 いつの間にか、キッチンにはリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)の姿があった。
「悩んでいたようね。解決しに来たわ」
 わぁ、とうれしそうな笑みを少女は浮かべた。リーファをカロカロの従業員と思っているのだろう。
「さて、彼氏の好きな料理は分かるのかしら?」
「え? 甘い物なら好きだと思ってましたけど」
 あー。と、リーファは納得した。キッチンに並べられている材料は、料理と言いながら全てお菓子の材料だ。
「なるほど、貴方は甘いものが好きなのね。でも」
 言いかけて一言止まる。甘いものが嫌いかもしれないというのは彼女の不満を解決するには少々違う答えだ。
「まずは基本を覚えてからよ。お菓子も味の調整も、基本を覚えてから」
 何をするにも基本から。彼女の目的を無碍にしないように、まずはきちんとレシピ通りに作る事。そしてちゃんと味見をして、レシピ通りの味になっているかを確認する事と料理を作りながら説明していく。
「もちろん甘めにアレンジするのもいいのだけれど、基本ができてないと失敗の元よ」
 なるほど、と彼女は完成し始めた料理を前に納得し始めた。リーファは少し甘めの味付けにしたが、ただ甘いのではなく、基本を踏襲した優しい甘さだ。
「尤も、ずっと一緒にいる覚悟があるなら、彼氏の『苦手』を避けて、貴女と同じ好みに染めていきなさいな」
 もしかしたら彼氏は甘いものが苦手かもしれないが。それはそれで、ここまでうまくやれれば何とかなるだろう。
 後は彼女の頑張り次第、悩んでいた顔がキラキラした表情に変わったのを見て、リーファは小さく微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シエラ・アルバスティ
SPD→仕事が辛い

「こんにちは、『カロカロ』スタッフでーす!」

とっても清純で健気な雰囲気の子を演出!

「若輩者ですがノウハウはみっちり仕込まれています、お任せ下さい」

お家にお邪魔しよう!
まずはお話を聞いて理解し、頷いていく
ひたすら優しく、甘く、肯定
相手が感極まって一番大きな不満の一言を放ったその時

「いいんですよ……私に沢山、甘えても」

優しく抱きしめながらそう言う

「あなたからは他のお客さんと同じ匂いがする……こんな女に辿りついた悲しい……『負け犬の匂い』です」

耳元でそう囁く、凄く悲し気に
心の根底にある「自分はもっと頑張れるんじゃないか?」という部分を揺さぶる為に

「ふふっ、どうしますか……?」



「こんにちは、『カロカロ』スタッフでーす!」
 シエラ・アルバスティ(自由に生きる疾風の白き人狼・f10505)はサイトにあげられていた住所のドアを勢いよくノックする。
 中から出てきたのはやや疲れ切った人物。若いシエラを見て少し不満そうな様子を見せた。
「大丈夫です、若輩者ですがノウハウはみっちり仕込まれています、お任せ下さい」
 にっこり、清純で健気な様子を見せながら。カロカロのスタッフであることも偽りながら、断りを入れてから家に上がる。
「お仕事が辛いと聞きましたが、どんなことが辛いんですか?」
 ソファに腰かけたシエラは、まずは話をとその人物にゆっくりと問いかける。
「ああ、辛いんだ……いくら仕事をやっても、上司は認めてくれなくて……作品を作っても作ってもだれも見向きもしてくれない。最低限の結果だって言われてさ……」
「大丈夫ですよ。ちゃんと見てます、少なくとも私は見ます。最低限ができない人だって多いんですよ」
 ゆっくり、ゆっくりと。とにかく彼の言葉を肯定する。そこに否定は一切なく、ただや優しく、甘く。
「そうかな……俺……もう、自信なくって……でも、頑張らなきゃって、頑張ってこうって」
「……いいんですよ、頑張りすぎないで。私に、沢山甘えても」
「―――え?」
 自信がない、頑張らなきゃと言った瞬間。シエラはそっと抱きしめると、総耳元で囁いた。
「あなたからは他のお客さんと同じ匂いがする……こんな女に辿りついた悲しい……『負け犬の匂い』です」
「……負け犬」
 柔らかい感覚。抱きしめられているだけで気分が落ち着く、このまま身を預けてしまいたい。
 けれども、彼女の囁く悲しげな言葉が、彼の心を揺らす。
「ふふっ、どうしますか……?」
「……俺」
 もっと頑張ってみるよ。そう、小さく彼は呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
私の言葉で、役に立てるのなら

【WIZ】
【しごとがつらい】
終始相手の話を聴くことを大事にするよ
貴方の気持ちに寄り添えますように

(聖者の光が体から漏れている)
こんにちは、相談に伺いました

やめてもいいんじゃないですかね、お仕事
働かなくても生活に困る訳じゃないでしょう
どうして働いてるんですか?

無理しなくていいんですよ
逃げたって批難されたっていいじゃないですか
せっかくの一度きりの人生、好きに生きてやりましょう

回りのあれこれはどうだっていいんです
大事なのは、貴方が幸せかどうか
貴方がどうしたいか、だと私は思います

貴方が幸せでありますように
祈ってますね【祈り】

…ご飯ちゃんと食べてますか?
私のおにぎり食べます?



「本当に辛いの。何をやっても怒られて……資料を渡しても睨まれて……」
 鈴木・志乃(生者・f12101)はそう吐き出す女性の話を聞きながらうなずいていた。
「わかってもらえていない、辛いでしょうね」
 志乃の身体から溢れる光。その光が不思議と彼女に話をすれば分かってもらえるという事を理解させていた。
「本当よ、来る日も来る日も文句ばかり……」
「やめてもいいんじゃないですかね、お仕事」
 不意に放たれた言葉に、女性はえ、と目を点にする。
「働かなくても生活に困る訳じゃないでしょう。どうして働いてるんですか?」
「私は……」
 ぽつり、ぽつりと彼女は零し始めた。
「私は……みんなを笑顔にしたくて……働いてた……」
「ええ、でも……そのせいであなたが幸せじゃなくなってはダメなんですよ」
 志乃の言葉でぽろぽろと涙があふれだす。我慢していた感情が爆発するように。
「無理しなくていいんですよ。逃げたって批難されたっていいじゃないですか」
 せっかくの一度きりの人生、好きに生きないでなんだっていうのか。
「回りのあれこれはどうだっていいんです。大事なのは、貴方が幸せかどうか。貴方がどうしたいか、だと私は思います」
「私……私……」
 ぽろぽろとあふれる涙が止まらない。
 こうなるまで思い詰めてきたのだ、彼女の心は十分傷ついた。だから逃げたって誰も咎めない。
「貴方が幸せでありますように……しっかり、祈っていますね」
 その言葉を糸切りに、わっと彼女は泣きだした。もう我慢することもない、自分の思うように生きればいいのだ。
 優しく、優しく志乃は言葉をかけた。
「そうだ、私のおにぎり食べます? ご飯はちゃんと食べないとですよ」
 その言葉で彼女は頷く。優しくおにぎりを手渡し、口にした彼女の笑顔はただただ幸せをかみしめているようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鮫兎・醒闇
解決してあげる悩みは…「しごとがつらい。」にするわ!
バニーなお姉さんの熱い抱擁で!全肯定の褒め殺しね。

「大丈夫あなたの頑張りはよくわかるわ。偉いわねぇよしよし♪」(頭撫で



「ここね……」
 鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)は住所に合った家へと向かったのだがあいにく留守。出かけているのかと思い、周囲の人々に聞いて回れば近くの公園へと出かけたという。
 結果、その公園にやってくれば一人ブランコを揺らす若い青年の姿があった。
「ねぇ?」
「えっ!?」
 突然目の前にバニーのお姉さんが現れたこともあり、彼は驚きを隠せない。
「大丈夫よ。貴方の悩みを解決しに来ただけだから」
「悩み……あ」
 思い当たりがあった彼は、醒闇の姿を見て思いついた様子だった。
「僕、頑張っているんですけど……先輩はまだまだだって。どんなに頑張ってもまだ……」
「ああ、そうねぇ」
 仕事を始めたばかりの状況だからこそ、まだ技術もない。頑張っても中々認められない、そんな事だろう。
「大丈夫あなたの頑張りはよくわかるわ。偉いわねぇよしよし♪」
 だったら、と彼女はぐわしと彼を抱きかかえ、頭を撫でる。
「わ、わ……っ!?」
 困惑していた彼だが、撫でられていると次第におとなしくなる。
「仕事って大変だものね。でも頑張ってる、貴方はとっても頑張って、最初よりもできるようになってる」
 あやされる子供のようだが、等しく忘れていた感情。
「だから諦めないで、辛かったらまたお姉さんを呼んでね?」
「……はい」
 不思議と、気持ちが和らぐ。また頑張ろうと思えてくる。
 そんな心を胸に、彼の悩みは一つ、ゆっくりと消えていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴木・志乃
【WIZ】
【隠し事】

(惚気の予感がするんだけど、さてはて)

こんにちは、相談に伺いました

こういう時にピッタリの台詞があります
「俺、あのこと知ってるからな」
これで動揺するなら後ろめたいこと
しないなら貴方にとって嬉しいことです

まあ動揺しても悪いこととは決まってません
貴方の為を想って隠してる可能性もあります
例えば借金とか、病気とか
…子供ができたとか

隠し事って辛いから、早く彼女さんも打ち明けられた方が楽になれると思います
穏やかに、問い詰める覚悟も必要かもしれませんね

怖いですか?
でも貴方は私たちに相談してきた
知りたいんですよね、何が起きてるのか
大丈夫、勇気を出して

…ところで、記念日近いんじゃありませんか



 隠し事をされてる。そんな悩みを解決しに指定の住所までやってきた鈴木・志乃(ブラック・f12101)はこの悩みに所謂惚気の香りを感じ取っていた。
 大体こういう隠し事はよっぽどストレスを抱えない限りサプライズの為にやっているという物。大体、もう少しでうってつけの日がやってくるではないか。
「こんにちは、相談に伺いました」
「ああ、来てくれたか……!」
 ええ、と相談に乗るために、男性の部屋に招かれた志乃が話を聞けば目を盗んで出かけていったり、深夜にキッチンに一人で立ち、ごそごそとなにかしていたり、話を聞けばすべてはぐらかされてしまうという事だった。
「……あぁ」
 確信した。間違いなくバレンタインデーの為の準備だろう、と。
「こういう時に、うってつけの言葉があるんですよ」
 うってつけ? と、男性はオウム返しに聞き返した。後ろめたいものがないのであれば、こう聞いておくのが一番だろう。
「俺、あのこと知ってるからな、と」
 これで動揺するならば後ろめたい事、しないなら彼にとってうれしい事。
「まぁ、したとして悪い事はしてないでしょう。たとえば、もう少しでくる特別な日」
 そう伝えれば、彼はあっ、と思い付いたようで続けて大きくため息を吐く。
「安心しました?」
「……ほんとだよ」
 落ち着いた様子を見せた彼に、志乃は微笑む。
「今回に限ったことではないですけど。穏やかに、優しく問う事も時には必要だと思います」
 大丈夫、勇気を出して。互いに想っているならばきっと大丈夫だ、と添えて。志乃は相談を完了した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

看門・結
【友達と喧嘩してしまった。】

友達と仲直りしたいって事だろうから、どうして喧嘩しちゃったのかを聞くよ!
まず【コミュ力】を使って依頼人の心を解きほぐすところから、かな。
喧嘩しちゃって相談に来るくらいだし、友達と喧嘩しちゃうと…なんていうのかな、心がきゅうってなっちゃうから。
これから友達とどうしたいのか、どう思ってるのかを聞いて、自分の感情を再確認してもらうのがいい、かな?
誰かに話すと自分だけで考えてる時よりもずっと考えが巡らせられるからね。
仲直りする、決別する、どっちにしても最後はちゃんと自分で向き合って貰うようにするよ!
でも、きっと大丈夫!相談に来るくらい大事な友だちならきっと仲直り出来るから!



「ねぇ、どうして喧嘩しちゃったの?」
 小さな建物に暮らす学生の少女。彼女の元に出向いた看門・結(星屑の守護者・f12316)は彼女を仲直りに導こうとするために、何故喧嘩したのかを気にしていた。
「えっと……些細な事だったんです。遊び方とか、食べる物とか……ちょっと意見が合わないことが何度も続いて、気が付いたらこうやって大喧嘩に……」
「ああ、確かに好きなものや趣味の違いとかはすれ違いやすいもんね」
 なるべく打ち解けてくれやすいように、まるで彼女の友人であるように結は対応していく。
 こんなサイトに相談するほど心に傷を負ってしまっているのだろう。だからこそ解決してあげたいという気持ちもある。
「君は友達とどうしたい? そして友達の事を今、どう思ってるのかな」
「私は……友達と仲直りして……もっと、一緒に遊びたいし、一緒に居たい……」
 その言葉を聞いて、結の顔に自然と笑顔が浮かぶ。
「だったらもう答えは出てるよ。仲直りしに行こう」
「え……」
 案外人は自分一人では気づかないものだ。だからこうやって相談することで、ちゃんと答えを導ける。
「最初から答えってあるものだからね。後は、ちゃんと仲直りしに行こう」
「で、でも」
 そして、一人では勇気を出し切れないのだ。だからこそ、誰かが背中を押してあげる必要がある。
「きっと大丈夫。相談したくなるぐらいに大事な友達なんでしょ? きっと、仲直りできるから!」
「……うん」
 そんな簡単な一言。これが彼女に必要だったのだ。
 結の言葉に背中を押された彼女は笑顔を取り戻し、友達の元に向かうと告げた。きっともう、大丈夫。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『働き蜂戦闘員』

POW   :    御槍奉公
【槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    飛行モード
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    数で圧す
自身が戦闘で瀕死になると【さらなる増援】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ピピーッ!
 多くの人々の悩みを解決した猟兵達の元に、突如としてホイッスルの音が鳴り響いた。
「お前たち! 何故そのような方法で悩みを解決した!」
 彼らの周りには、人……いや、蜂……いや、蜂っぽい人。
 働き蜂の風貌のまま人になったような存在が猟兵達の周囲を取り囲んでいる。
「彼らに必要なのはそう、カロリー! 我らの持つ蜂蜜こそが思考の解決方法! 何故与えない!!!」
 いや、何をと言いたくなるが。これがおそらくカロカロのスタッフなのだろう。
 つまり、こいつらをぶっ飛ばせばそのうち本懐が出てくるというわけだ。多分。
リーファ・レイウォール
※連携・アドリブ歓迎

蜂蜜……!
辛い料理にも、蜂蜜は使うのよ
有名どころはタッカルビ
角煮みたいな料理の照り出しにも使える
確かに、打ってつけね
「そう。じゃあ、その蜂蜜いただけるかしら?」
根こそぎ全部ね

「慣れない事したんだもの」
カロリーが欲しいわ
お店では全メニューを各5人前完食して『控えめ』と言います

そんな事を言いながらも【高速詠唱】と【全力魔法】を乗せたUCを発動
背中に背負った魔導書が数冊、意思を持ったように開かれて、梨の花びらが溢れ出す

通常攻撃も距離をとって
炎の【属性攻撃】【2回攻撃】【スナイパー】

味方の攻撃の軌道・範囲へ【おびき寄せ】る【援護射撃】もするわね
これは、ある意味【だまし討ち】かしら?


鈴木・志乃
【猟兵配信~悪質相談サイトのスタッフ怪人とバトル中~】

バトルを生配信しとくか(嫌がらせ)

【戦闘】

【目立たない】格好で死角から【光の鎖】を投擲
事前に手持ちの鈴蘭の毒を塗っておくよ【毒使い】
こちらに気づいて至近距離まで来た所に【聖者のオーラ】を当てる
逃げるようならマイクの音波で【衝撃波】狙ってくね
『貴方達は相談を解決する目的で
悩める人々を太らしました。
あのような姿では歩くことすら困難です。
今に彼らも嘆き始めるでしょう。
その罪を償ってください』
マイクで【裁きの言葉】

空に逃げてもオラトリオの私は追い続けるよ!【SPD】
近接攻撃は光の鎖で【武器受け】して
イヤリングの光で【誘惑】したところに一撃入れる!


看門・結
何事も適量っていうのがあってね?
お薬もそう、勉学もそう、娯楽もそう、そして食事だってそう!
君達がやってるのは根本的な解決になってないんだよ!
医者として、猟兵として…君達を許す訳にはいかないっ!

先ずは【武器受け】【鎧砕き】【なぎ払い】を使って確実に数を減らしていくよ!
飛行モードでこっちにきたら【怪力】と【ジャンプ】で跳躍して【空中戦闘】【なぎ払い】【範囲攻撃】【怪力】【鎧砕き】【投擲】で対応したいかな!
数が増えてきたら【おびき寄せ】て【武器受け】【なぎ払い】【投擲】で対応しつつ奥の手で【ブレイズフレイム】を放って味方の援護をしたいかな!

相談者の心身の健康を考えないカウンセリングは……0点だよ!


イリス・フーレ
はぁ……カロリーっていい響きだよねぇ。
だってカロリーの高い食べ物って美味しい物ばっかりだもん。
お菓子でしょ、お肉でしょ、あとパンとかお米とかー……。
あなたたちの持ってる蜂蜜も美味しそうだけど、かける先が無いとね。
ふわふわのパンケーキがいいなぁ。紅茶に入れても美味しいかも?
でも、とりあえずあなたたちを倒さないと。
あたしは自分がデブなことに納得してるけど、太るのも痩せるのも人に強制されることじゃないもんね。

・戦闘
【WIZ】
ユーベルコード【エレメンタル・ファンタジア】で攻撃するよ!
蜂でしょ? 飛べるっぽいんでしょ?
そうねぇ……空気中にも水分はあるし、水属性の津波でも起こそっかな!
水攻めにしてあげる!



「カロリーが欲しいわ……」
 リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)はそんなことを言いつつ、視線を働き蜂戦闘員に向ける。
 いや、違う。彼女の視線は彼らの持つ蜂蜜に注がれていた。
 ひとたびお店に行けば全メニュー、それもそれぞれ5人前を完食したうえで控えめという彼女がカロリーを求め始めた。それはもはや、一種の脅威に他ならない。
「お、おお……カロリーならばここにあるぞ!」
「そう、じゃあ……その蜂蜜頂けるかしら?」
 無論、全部。だが相手はそんなこと一切気にしていない。普通にカモが来たと思っているのだろう。
「慣れない事したんだもの……」
 一言呟くと同時に高速で詠唱を終えたリーファの背中に背負った魔導書が数冊開き、梨の花びらが嵐のように溢れ出し戦闘員たちをまとめて吹き飛ばす。
「おお、早速やってる……よし、っと」
 そんな様子を横合いから眺めながら鈴木・志乃(ブラック・f12101)はカメラの設置と、目の前で行われてる闘いを生配信する準備を終えた。
 タイトルはそう、『猟兵配信~悪質相談サイトのスタッフ怪人とバトル中~』。
 瞬く間に視聴者が増え始め、一斉に蜂蜜を奪うために怪人を蹴散らすリーファに対してのコメントが流れ出す。
「さて、そういう事で放送していきますよ。まずは援護から」
 志乃の投げ放った光の鎖が、戦闘員の一人、また一人と絡みつく。
「うおっなんだ、これぐふっ」
 それと同時に、鎖に塗布されていた毒が彼らの体に染み込み動きを一気に鈍らせる。
「あら」
 炎を次々と飛ばしながら、リーファは志乃に動きを止められた戦闘員を任せて、残る相手を一か所に誘導し始めた。
 敢えて除けさせることで誘導されたその先には、魔力を高めるイリス・フーレ(まんまるフェアリー・f08828)の姿がある。
「水攻めにしてあげる!」
 凄まじい津波が突如として巻き起こり、誘導された戦闘員たちは一網打尽に波にのまれて押し流されていく。
「はぁ、カロリーっていい響きだよねぇ」
「わかるわ、この蜂蜜もただ食べるだけじゃなくて料理にも使える……タッカルビ……角煮……」
「ああっ、だめおいしそう! パンケーキにかけて紅茶にも入れたい!」
 戦闘員達から蜂蜜を奪い取り、突如として意気投合した二人が花弁と津波の嵐を巻き起こし次々と戦闘員達を吹き飛ばしていく。
「それにしても、私は自分の事には納得してるけど、太るのも痩せるのも強制させるのはダメだからね」
 そんなこといってもー。と、情けない声をあげながら押し流されていく戦闘員達からちゃんと蜂蜜を回収するのは忘れない。
「な、何事にも適量っていうのあるんだけどなー……」
 看門・結(星屑の守護者・f12316)はそんな様子を見て苦笑いを浮かべた。
 薬も勉学も娯楽も、そして食事も。そう言いながら多数の戦闘員を蹴散らしてきたが、流石に味方にまでは何とも言えない。
「ま、まぁでも、医者として君達は許せないよね!」
「食事制限する医者だ! やれ!!」
 はっきり言い切った結に対して無数の戦闘員が空を飛んで接近する。
「空なら……!」
 相対する結は剣を握りしめて、勢いよく跳躍する。空中において飛行手段は持たないが、戦闘技術はある。剣を振り抜くのと同時に自身の身体も旋回させるようにして勢いよく薙ぎ払う。
 一閃が戦闘員達をまとめて吹き飛ばし、壁に叩きつけるが数で勝るあちらは着地までの隙を見て結に迫る。
「はぁっ!」
 だが、そう簡単に攻撃される結でもなく手に持った剣を投げつけて戦闘員を迎撃する。
「……と、次はこれで」
 手元の武器を投げてしまった以上、剣による戦闘は回収までできない。だが別の武器がないわけでもない。
 もう一本の剣を構えなおし、戦闘員の攻撃を剣によって受け止める。それと同時に、動きを止めた戦闘員に一斉に光の鎖が絡みついた。
「全く、こっちも無視されてばかりじゃ前に出るしかないじゃないですか」
 ゆっくりと地下ついてきた志乃が聖者のオーラを一気に解き放ち、戦闘員達を圧する。
『貴方達は相談を解決する目的で悩める人々を太らしました。あのような姿では歩くことすら困難です。今に彼らも嘆き始めるでしょう。その罪を償ってください』
 マイクを構えて、裁きの言葉を彼らに告げる。すると彼らは突如にして頭を抱え、俺達はなんてことをしてしまったんだと嘆き始めた。
「さて……」
 こうなってしまえばもう無力化したも同然。結は苦笑いを浮かべつつも、残る戦闘員達を倒しに駆け巡る。
 残る相手はそう多くない、時間はかからずにほとんどの相手が倒されていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『カロリー執事』

POW   :    血糖覚醒
【自らの野望の為 】に覚醒して【全身が高カロリーな食べ物】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    カロリーボム
【口に向けて一日分超の高カロリーな食べ物 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    お食事会
いま戦っている対象に有効な【相手が好みそうな食べ物(カロリー激高) 】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「困ります。全く持って困ります」
 戦闘員達を片付けた猟兵達の目の前に、頭部がお菓子の執事風の怪人が姿を見せた。
「カロカロの名をかたる。カロリー以外の方法で悩みを解決してしまう……」
 わなわなと声を震わせながら、それは君達を見る。あれが今回の主犯のオブリビオンなのだろう。『カロリー執事』とでもいうところか。
「それはいけない。本当の満足ではないのです……さぁ皆さま、もう一度カロリーをお届けします」
 全く持って迷惑な話だ。これ以外の方法で解決法がないと思い込んでいるのだろう。
 こんな怪人を放っておくわけにもいかない。猟兵達よ、最後の悩みの解決だ!

 
看門・結
ふぉおお何あの、何!?なにアレ!?医者というか最早世界数千兆人以上に渡る女子の敵だよねアレ!?
冬場は暖かい御飯が美味しいとは言いますけども!お腹周りのお肉はノーセンキュー!

悪じゃなくても即・斬!討滅してやる…ッ!女子としてッ!
【騎乗】で宇宙バイクに搭乗!【ダッシュ】と【残像】で攻撃を避けながら近づくよ!
避けきれなかった分は【武器受け】と【なぎ払い】で対応!
【地形の利用】【ジャンプ】でバイクごと壁ジャンプしてからのもう一回バイクから【ジャンプ】して空中から勢いを付けて【億万回之一撃】を放つよ!
落下中の隙は【オーラ防御】でカバー!
全世界の乙女の敵!マシュマロ系女子が許してもお医者さんは許しません!


鈴木・志乃
マイク【パフォーマンス】で視聴者を【誘惑】
敵には【衝撃波】

カロリー執事!
お前は相談に乗ると言いながら
人々に高カロリー食品を無理やり食わせ続けた!
お陰で外を出歩くのも難しいキマイラ達が大勢生まれてしまった!

この怪人が有罪だと思う皆、応援よろしく頼むぜ!

一体何を出してくるんだか知らないけど
私持参した食事あるんだよね【おにぎり】
しかも食べると【勇気】が貰える
やっぱり砂糖より塩だよ、塩(塩分中毒者)

【クリアボイス】で攻撃方向を【見切り】、視界外は【第六感】でかわす
【毒使い】として毒を塗った【光の鎖】で【武器受け】しつつ、いなせない分は【オーラ防御】
ひるんだ所に最大ボリュームのシャウト【衝撃波】叩き込む



「ふぉおお何あの、何!? なにアレ!? 医者というか最早世界数千兆人以上に渡る女子の敵だよねアレ!?」
 『カロリー執事』の姿を見た看門・結(星屑の守護者・f12316)は突如として素っ頓狂な声をあげた。
 ふわふわした雰囲気、お菓子の頭、両手に持つパフェをはじめとしたスイーツ。甘い香り、誘惑、魅惑。間違いなく美味しいのは結でもわかる。
「いやいや、冬場は暖かい御飯が美味しいとは言いますけども! お腹周りのお肉はノーセンキュー!」
 一瞬揺らぎかけた自分を律し、剣を構えなおす。
「全くだ、カロリー執事!」
 結の言葉に続くように鈴木・志乃(ブラック・f12101)が高らかに宣言した。
「お前は相談に乗ると言いながら人々に高カロリー食品を無理やり食わせ続けた! お陰で外を出歩くのも難しいキマイラ達が大勢生まれてしまった!」
 マイクを片手に振り向いた志乃の視線の先には先ほどから生中継をしている機材。当然未だに観客は増え続けている。
「この怪人が有罪だと思う皆、応援よろしく頼むぜ!」
 誘惑するような笑顔を中継先に送れば、一斉に応援コメントが流れてくる。一部、食欲旺盛な人々は相手を応援しているがそれはそれ。
「ま、まだ中継してた……じゃなくって。悪じゃなくても即・斬! 討滅してやる…ッ! 女子としてッ!」
 宇宙バイクに飛び乗った結が勢いよく接近していくのを見て相手は一斉に黒い弾丸を打ち放つ。バイクを制御して躱していくが、完全によけきれない、ならばと剣を持って攻撃を弾いた瞬間に気付く。
「……は、チョコ!? って、ふがっ!?」
 弾いたのはチョコ。その一瞬の惑いが結に隙を作り、口の中にそのチョコが放り込まれる。甘い、凄まじく甘い。そして美味しい。
「か、カロリー詰めすぎの味!!」
 とんでもないカロリーが今体に蓄積された事を結は即座に理解した。
「うわ、ありゃ凄いですね……」
 しょっぱなからチョコによる攻撃。女性ならば甘いものが好きだろうといわんばかりの展開をしてくるが、そんな事はいざ知らず。
 志乃はもぐもぐとおにぎりを片手にほうばっている。
「き、貴様、持参したカロリーですと!?」
 もぐもぐたべると勇気が湧いてくる。味付けはすさまじく辛い。塩、塩味きつめ。
「ああ、やっぱりこっちです」
 そう、彼女は砂糖なんかよりも塩。塩分中毒者なのだ! チョコなんぞに屈しない。
 一通りおにぎりを食べ終えた後は毒を塗布した光の鎖で攻撃を薙ぎ払い、その勢いのまま執事を叩く。
「やっぱ砂糖より塩だよ、塩!!」
 そんな塩分中毒者の思いの丈を乗せたすさまじいシャウトによって発生した衝撃波が執事を吹き飛ばす。
「くそっ、全世界の乙女の敵! マシュマロ系女子が許してもお医者さんは許しません!」
 半分ぐらい自分の恨みを込めながら、吹き飛んだ執事を追いかけてバイクから飛び降りた結の姿がぶれたかと思えば無数の剣戟が執事へ迫る。
「チェンジ、パンケーーキ!」
 ぽふん、と音を立てて彼の体のほとんどが柔らかくてふわふわしたパンケーキに変身する。次々と襲い掛かる剣戟がそのケーキを削り取っていき、次第に強烈な一撃となって吹き飛ばすが仕留めきるには至らなかった。
「ぱ、パンケーキ……」
 これでいて香りが魅惑的なのが許せない。誘惑に耐えながらも結は執事に向き直った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーファ・レイウォール
「ところで、貴方は食べる事の出来る怪人かしら?」
以前、邪神のマグロを食べている人がいたのよ
その時は遠慮したけど

つい最近クリスマスケーキ怪人に顔を振る舞われてね?
美味しかったのよ
意外な事に
だから
「改めて訊くけど、食べても良いかしら?」
私は【大食い】なのよ
好きな料理はご飯に合う辛い料理
甘いデザートも好きよ?

【全力魔法】と【高速詠唱】による【先制攻撃】でUC発動
全力全開で【串刺し】ね

徹頭徹尾、全力全開の猛攻
【属性攻撃】による【2回攻撃】
味方への【援護射撃】をしながらも、あわよくば2発目のUCを狙う。
「こんな戦い方だからカロリー不足なのかしら?」

敵の攻撃は【見切り】【残像】で回避

※アドリブ、連携歓迎


鮫兎・醒闇
「ふふふ、私にとっては最高のバイキング食べ放題よ!」

前に食べたカロリー執事のお菓子もおいしかったケド貴方はどうかしら?
ユーベルコード暴飲暴食グラトニーモード発動!さらにスキル大食いと誘惑も追加よ!今回はお肉中心のメニュー希望よ!(欲望

さあ豚角煮でもお肉たっぷりピザでもどんどん食べさせなさい!(ぶくぶくっ!)
ひとかけらも残さず食べつくしてアゲルわ…!(伸縮性の限度を超えたバニー服が弾け飛びぽちゃを超え肥満を超え肉塊へ)

「……ふう、ふう、ごちそうさまでした…♪」(身動きできなくても満足そうに)

「あ、しばらくしたら勝手に痩せるから実験は勘弁してね?」



 パンケーキに姿を変えた執事を見て、リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)は笑顔を向けた。
「ところで、貴方は食べる事の出来る怪人かしら?」
「もちろん! 悩み事なら私を食べて解決してくれたまえ!」
 あら、とリーファはゆっくりと近づく。
「つい最近クリスマスケーキ怪人に顔を振る舞われてね? 美味しかったのよ……」
 だから、とゆっくり無数の方天戟を展開する。
「え、ちょ」
「改めて訊くけど、食べても良いかしら?」
 彼女の足元にはいつの間にか空になった蜂蜜の瓶。これ、部下の物ではと彼が気づくのは遅かった。
「ふふふ、私にとっては最高のバイキング食べ放題よ!」
 そんなカロリー執事を追い込む様に鮫兎・醒闇(兎と鮫となんかの触手・f02122)が飛び込んできた。
「今回はお肉中心のメニュー希望よ!」
 欲望10割。カロリーという凶悪な存在を前にしても一歩も引く様子のない彼女達。
「い、いや待て、ちゃんと出すから少し待て……」
 ドスン。凄まじい音と轟雷と共に方天戟が執事の真横に突き刺さる。たらりと汗を流しながら、じりじりと距離を取る。
「いいわ、突っ込みなさい」
「ふふふっ!!」
 完全に食欲をさらけ出した醒闇の突撃を支援するようにリーファの方天戟が雨のように降り注ぐ。
 轟雷と戟の雨を必死で避けていたが、その全てを避けきれず遂に胴が串刺しにされ、大地に突き刺される等にして動けなくなる。
「追いついたわぁ」
「ひっ」
 咄嗟に自身の身体を分厚い肉に変化させて守りを固めるが、そんな事は関係ないと言わんばかりに醒闇は彼の腕にかじりつく。
 分厚い角煮も、熱々のピザも、焼き立てのステーキも彼女の前には無力。暴食の化身とでもいうべき状態となった彼女は片っ端から彼を食べつくしていく。
「……私もお腹が空いたわね。頂こうかしら」
 先ほどからユーベルコードを連打する戦い方はやはり消耗も激しいし、お腹も空く。
「ひぎっ、や、やめうおおおおっ!?」
 しかし、食べられた結果故か、身体が串刺しの状態から崩れ落ちて、執事は難を逃れて転がり、必死に暴れて『カロリー執事』は距離を取る。完全にもう体の各部が欠けているが何とか必死に立っている。
「ふふ、残念。私も大食いなのよ……満足させてもらわないとね?」
 リーファの笑みに執事は焦りを隠せない。あと少しだ、このまま倒しきってしまおう。もちろん食べてもいい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベルカ・スノードロップ
満身創痍みたいですねぇ。

ユーベルコードで、白い毛玉鼠?を呼び出します。
つぶらな瞳に、ぐるぐるほっぺた。
『もきゅー』と鳴きながら飛び出してきます。
えぇ、お菓子が大好きなんですよ。この子。
なんていう種族でしょうか?

それはさておいて
「おやつの時間ですよ、存分に食べてらっしゃい」

目を輝かせながら食べに行きましたね。
あの子、びっくりすると【パチパチ火花】とか出しますし
抵抗してもしなくても、これでおしまいでしょう。



「ひぃ……ひぃ……」
「満身創痍みたいですねぇ」
 ぼろぼろになったカロリー執事を見て、ベルカ・スノードロップ(森に住まう"ようかん"司祭・f10622)は手元でなんかもふもふとした白い毛玉を呼び出した。
 つぶらな瞳に、ぐるぐるほっぺた。可愛らしいそれは、『もきゅー』と泣きながら飛び出すとぼろぼろになった執事へと駆けていく。
「な、なんだこいつは」
「ええと、なんていう種族でしたっけ」
 あまりベルカも覚えてはいない。とりあえずわかるのは愛嬌たっぷりでかわいい事。
「あ、そうそう。お菓子も大好きなんですよ、この子」
「は?」
 笑顔で向けた言葉。カロリー執事にとっては絶望の一言。
「さぁ、おやつの時間ですよ。存分に食べてらっしゃい」
『もきゅーっ!!』
 目を輝かせながらカロリー執事に飛び掛かっていった白い毛玉鼠。ガジガジ、ガリガリとかじりつく。
「ぐ、ぐあああああああ、やめろおあああああああああああ!?」
 必死に叫ぶカロリー執事だが、無慈悲に鼠はパチパチと火花を散らし動きを阻害する。
「おやおや」
 片っ端からかじりつく鼠を観ながらベルカは微笑む。抵抗はしているが完全に力を失いだした執事はもうこれでおしまいだろう。
 カロリーで悩みを強引に解決する怪人は、カロリーを求める者達によって滅ぼされる。
 あのサイトもきっと機能しなくなり、次第にデータの波に沈んでいくことだろう。
 猟兵達や鼠に齧られる執事を観ながら、残った者達はそれらを見て無事に終わったことを確信した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト