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少女と触手と快楽と金がないサキュバス

#UDCアース

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#UDCアース


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●お金の限りの快楽がある
「人は何に群がると思う? そう、快楽よ! どっかのバカサンタみたいな子供だましのお菓子やおもちゃとは違う、大人の快楽!」
 UDCアースの貸し店舗の一室。ちょうど今の時期に合った格好をした女(爆乳)が、同じ顔をした多数の少女たち(全員爆乳)を前に演説を行っていた。
 なんだか何か月か前にもあったような気もする光景だが、リーダー格らしき女に帽子や袋はなく、代わりに角や翼がついたサキュバス的な格好をしているので恐らく別人だろう。
「目の前に快楽をぶら下げられれば人は容易くその誘惑に屈する。普段から飢えている人ならなおさらよ!」
「そ、そんなにうまくいくんでしょうか……」
 少女の一人はおどおどしながら疑問を投げるが、サキュバスはそれに胸を張って答える。
「当り前よ。なぜなら、あたしがそうだから! だからあなたたち!」
 そう言って女は神の束を少女たちに差し出す。
「町中にこれ張ってお金のない女の子勧誘してきなさい」
「ふええ~っ!?」

●貸店舗に戦う
「皆さん、UDCアースで事件っす!」
 そう言うのは褐色肌少女アカリ・ゴールドに憑依したヒーローマスク、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)。
「場所はUDCアースの、まあそこそこの大きさの町っす。そこの商店街にある貸店舗を根城にしていた邪神教団が、今回生贄獲得作戦を行うみたいっす!」
 ミルケンの説明に猟兵たちの顔が引き締まる……が、何だかこれまた何か月か前にあったような光景だ。
「今回は積極的に捕まえに行くのではなく、このチラシを町に張ってこれを見てきた人を捕まえる待ちの作戦で行く見たいっすね」
 そう言ってミルケンは一枚のチラシを差し出す。そこには。

 『泊まりこみモニター急募! 条件:10代~20代の女性。好条件保証。高級ベッドとマッサージあり。最新式VR設備使用可。詳細は店舗まで』

 一見すると魅力的な文言だが、具体的に何をするのか一切書かれていないあたり非常に怪しい。
「まあ、色々ツッコミどころが多いんすけど、切羽詰まってる人はこういうのにも騙されちゃうみたいで、何人かのお金のない女の人が応募しようとしちゃってるんすよ。なんで皆さんにはまずその人たちに接触して、どうにかして諦めさせて欲しいっす」
 ちょっとお小遣いが足りない程度から本格的な貧困者まで困窮の度合いは様々だが、彼女たちのお金の問題をどうにかして解決し、応募を思いとどまらせる必要があるだろう。
「で、応募者がいなくなったら代わりに皆さんが店舗に乗り込んで、邪神教団をやっつけて欲しいっす。まず出てくるのは、『豚房流鞭術士』子豚・美花という、体から触手を生やした女の子の集団っす。知ってる人もいるかもしれないけど、長い触手のリーチをさらに伸ばし、それで連続でひっぱたいてきたり、触手を巻き付けたり刺したりしてユーベルコードを封じてきたりするっす。株分けで増えた分体みたいな存在なんで、遠慮なくぶっ倒しちゃっていいっす」
 その集団を倒せば、次はボスのお出ましである。
「で、親玉の方は『ヘドニックヘッド』ビキニキュバスという、ビキニ姿のサキュバスみたいな奴っす。こいつは快楽を武器にしていて、ツボを狙って噛みついてコリをほぐしつつ吸血したり、VR設備を装着させて抵抗することを忘れさせたり、めっちゃ高級なベッドに誘惑して相手を眠らせたりしてくるっす」
 確かにそれも快楽には違いないが、サキュバスが供する快楽としてはいかがなものか……と言う気もしないでもない。ただ無力化に特化した戦法と考えれば、侮っていいものでもないだろう。
「あ、ちなみにこのベッドとかVRはビキニキュバスが自腹で用意してるみたいなんで、こいつ自身も全然お金がないらしいっす。ビキニ着てるのもそれしか着るものがないからだとか。それじゃ、よろしくお願いするっす!」
 最後に割とどうでもいい情報を追加しつつ、ミルケンはグリモアを起動させ、猟兵をUDCアースへ送り出すのであった。


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。水着コンテスト当日に水着を着た邪神の眷属が事件を起こしました。
 今回は拙作、過ぎ去りしイベントを求めて(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=21139)と同じ舞台ですが、読んでなくても特に問題はありません。
 邪神教団がアホな事をやるネタ色強めのシナリオです。

 第一章では教団の勧誘に乗って現地に向かっている貧乏少女に声をかけ、思いとどまらせてください。少女と言っても年齢は10~20代と幅広く、困窮の程度も様々です。どんな年齢でどれくらいお金に困っているか、プレイングでご指定あればそんな感じの少女に説得を行えます。

 第二章では『『豚房流鞭術士』子豚・美花』との集団戦です。彼女たちはこの作戦の効果には懐疑的ですが、戦闘は真面目に行ってきます。

 第三章では『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』とのボス戦です。直接攻撃力は低いですが、無力化してからゆっくりとどめをするのが得意な敵なのでご注意ください。

 それでは、プレイングお待ちしております。
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第1章 冒険 『金難の少女たちを救え』

POW   :    金銭が必要な理由を解決する

SPD   :    アルバイト探しを手伝う

WIZ   :    金銭を援助する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 UDCアースのとある町。一見事件とは無縁そうな平和な町だが、よく見るとそこかしこにチラシが貼ってある。そのチラシの内容は、まさしくグリモア猟兵の説明した邪神教団が生贄を集めるために作った偽りの求人広告だ。
 そしてさらに辺りを見回せば、そのチラシを見て何かを逡巡したり、あるいは手に持ってどこかに向かおうとする女性の姿が目に入る。
 こんなものに騙されるのもどうなのかという話もあるかもしれないが、さりとてこのまま見捨てるわけにもいくまい。
 彼女たちを説き伏せ、教団の生贄集めを阻止するのだ!
片桐・公明
【WIZ】
UDC組織に大金を用意してもらい、それで金銭問題を解決する

現地に向う対象に声をかける
「この辺に、お金もうけの話があるって聞いたんだけどあなた知ってる?」

対象がポスターを持っていたらそれを見せてもらい、そして破り捨てる
「馬鹿馬鹿しい。こんな怪しい情報が金儲けの話?」
「大体いくらもらえるかわからないじゃない。」

対象にいくら必要か聞き、その額をそのまま与える
「今回だけよ。これからは真面目に働きなさい。」

それでも現地に向かおうなら殺意を放って脅す
「そんなにお金が欲しいなら、内臓でも売る?」

青ざめる組織職員にピシャリと言う
「必要経費よ。分かったら次の分補充なさい。」

(絡み、アドリブ歓迎です)



 あちこちに怪しいチラシの貼ってある町。その中で一人の女性がそのチラシを持ち、そこに書かれている場所を目指していた。
「うわー、ヤバ、とりあえず月末までにお金用意しないと……」
 ブツブツと呟きながら早足で歩く20歳過ぎの女。少女というにはいささか大人すぎるが、チラシの募集条件には十分に当てはまる年齢だ。
 そんなの彼女を、別の女の声が呼び止めた。
「この辺に、お金もうけの話があるって聞いたんだけどあなた知ってる?」
 声をかけた女、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)は、そう言いながら女の前に回り込む。女は突然のことに不審そうに公明を見るが、公明の放つ威圧感に振り切ることもできず、渋々といった様子でチラシを見せる。
「その辺に貼ってあるこれなんだけどー……」
 そのチラシを手に取り、しげしげと眺める公明。内容はグリモアベースで見せられたものと同じで、怪しすぎる文面もそのままだ。
 それを確認した公明はチラシの上部を両手で持ち、一気にそのまま縦に破った。
 あっけにとられる女の前で公明は何度もチラシを引き裂き、細切れの紙片になるまで破り捨てる。
「な、な……」
 突然のことに口をぱくぱくさせる女に、公明は冷たい目をして詰め寄った。
「馬鹿馬鹿しい。こんな怪しい情報が金儲けの話?」
「だ、だって……」
「大体いくらもらえるかわからないじゃない」
 反論を許さず、ぴしゃりと言う公明。相手は金に目がくらんで冷静にものを考えられなくなっている状態だ。下手に話を聞いたり説き伏せようとするより、強く言って黙らせてしまった方がいい。そう考えての物言いであった。
 だが、女も引き下がらない。
「そ、そりゃそうだけど、ちょっと怪しい仕事だってのくらい分かってるし……大体あんた誰!? どーせ自分もこの仕事やりたくて、倍率下げようとかセコいこと考えてるんでしょ!」
 そうまくしたて、女は公明に詰め寄る。どうせ命までは取られまい、そうとでも考えているのだろう。それは平和で常識的な世界で生きてきた者の、ある意味では当然の考え方かもしれない。だが、それが通じない世界があり、そこでは簡単に命が奪われる。それを知っている公明にとっては、彼女の言葉は何一つ聞く意味のないものであった。
 公明はふぅ、とため息をつくと、女の顔を正面からみつめる。
「で、いくら必要なの?」
「……え?」
「お金がないからこんな怪しい仕事に手を出そうとしてたんでしょ。いくらあればこの仕事をしなくていいの?」
 公明の言葉に気圧されながら、女はその金額を小声で言う。それは確かに大金だが、どんな割のいい仕事でも一度で稼げる額ではなかった。
 その金額を聞いた公明は、黙って懐に手を入れる。
「今回だけよ。これからは真面目に働きなさい」
 そう言って女に手渡したのは分厚い封筒。その中には、女が言った額がそのまま入っていた。あまりのことに女は封筒と公明の顔を何度も見比べる。
「え、え? あ、ありが、と……え?」
 まだ状況を飲み込めていない女だが、混乱しながらも封筒を自分の懐にいれた。そして、その金が本当に自分のものになると理解した時、女にもう一つ考えが浮かぶ。その考えのもとに女が公明に背を向けようとしたその瞬間。
「そんなにお金が欲しいなら、内臓でも売る?」
 彼女の考えを見通していた公明から放たれた言葉。それは今まで放っていた威圧とは違う、はっきりとした殺気を込めた言葉。
 殺される――女は生まれて初めて、本気でそう思った。
「ひゃいぃぃぃぃぃぃ!!」
 女は涙目になりながらその場から走り去る。金を貰った上この仕事でも受けてやろう、そんな浅はかな考えはその頭から完全に吹き飛んでいた。この世界には触れてはいけない闇がある……その教訓は女の心に、これ以上なく深く刻み込まれたことだろう。
 女の後姿を見送る公明に、今まで隠れて事態を見守っていたと思しき黒服の男……UDC組織職員が現れおずおずと声をかける。
「えっと、その……お金の方は……」
「必要経費よ。分かったら次の分補充なさい」
 ぴしゃりとそう言って手を差し出す公明。職員の男は青い顔をしながらも、先ほど公明が女に渡したものと同じ封筒をその手に渡す。
 その封筒を懐に入れると、公明はチラシを持っている者を探し、再び町を歩き始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
何やら聞き覚えが有る様な?
まあ、何とか対処してみましょう。

「お小遣いが足りない」程度の方々と接触、「私もお金が無いがアテが有る」と告げて『近くの飲食店の賞金の出る大食いメニュー(=「UDC組織」に協力要請/メニューはお任せ)』に誘いますぅ。
『複数名で無いと挑戦出来ず「人数に応じ相当な量」だが一人で食べきれる自信有り』『賞金は山分け、失敗時は私の負担』という話なら、あの広告に騙されかける方は乗ってくるでしょう。
そして【豊饒現界】で[大食い]を強化、「誘った方々の希望分」以外を全て私がいただいて「取り分の賞金」を渡し、モニターに参加する必要を無くしますねぇ。



 事件解決の為に町へとやってきた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、事前に説明された事件の概要を思い出しながら首をひねる。
「何やら聞き覚えが有る様な? まあ、何とか対処してみましょう」
 そう言ってこれまた見覚えのある町を見回ると、壁に貼られたチラシの前で騒いでいる二人組がいた。年齢は十代前半、まだ中学生くらいだろうか。
「ねーねー、これ面白そうじゃない? 最近お小遣い足りないって言ってたじゃん」
「でも私VRって酔うんだよなぁ……」
「じゃあこっちの寝てるやつやればいーじゃん。ランドとかシーとか、あとうまくすれば新幹線乗ってスタジオいけるよ! これから夏休みだし!」
 きゃいきゃいと遊びの計画を立てるようなノリで話し合う少女たち。そもそも中学生は法律上アルバイトはできないが、そんなことも知らないくらいの世間知らずなのかもしれないし、チラシの貼り主はそもそもそんな法律など守る気もないだろう。そんな危うい彼女たちに、るこるは後ろから声をかける。
「あのー、ちょっといいですか?」
 突然聞こえた声に少女たちは驚いたように振り返るが、声をかけてきたのが少し年上くらいの柔和そうな女性だと分かるとすぐに警戒を解く。
「あ、何? お姉さんもこれやりたいの?」
「確かにお金には困っているのですけど、それとは別にちょっとお手伝いして欲しいことがありましてぇ……」
 そう言ってるこるは自分の後ろの方を指さす。
「あちらの方で賞金の出る大食いメニューをやっていたのですけど、参加条件が三人以上で、食べる量には自信あるんですけど、一緒に行ってくれる人がいなくて……賞金はもちろん山分けにしますし失敗時の料金は私が払いますので、手伝っていただけないでしょうか?」
 そう言うるこるの言葉に、二人は腕組みをして考えるそぶりを見せた。
「うーん、そんなのやってたっけ?」
「どーせまたどこかのお店が思い付きで始めたんじゃない? 冬にもなんか変な事やってたじゃん。いいよ、どこどこ?」
 元々ここが奇行の多い町であることを知っている、地元民らしき少女があっさりとるこるの言葉に乗って案内を催促する。その警戒心のなさを少し心配しつつも、るこるは二人を連れ、目的の場所へと移動するのであった。
 そして三人は、少し離れた場所にある公園へと辿り着く。そこには『大食い大会開催中! 賞金15万円!(参加条件三名以上)』と書かれた看板がでかでかと掲げられ、大量の料理と三人分の椅子が用意されていた。
 スポンサーや開催者名などは書かれておらず、事前告知なども当然なく、賞金額も半端……とよく見れば怪しいところは満載なのだが、そもそもあのチラシに引っかかるような少女たちは当然それにも気づかない。
 彼女たちが会場をきょろきょろと見回しているうちに、るこるは素早く受付……に扮したUDC職員に近づき、簡単に手筈を確認してから二人の元へ戻る。
「はい、それではエントリーは済ませましたので、早速始めましょうかぁ」
 考える暇を与えないよう二人を席に座らせると、そのまますぐに料理が運ばれてくる。大皿に盛られたチャーハンと円を描くように盛り付けられた大ぶりな餃子は確かに大盛だが、育ち盛りには決して食べきれないこともない絶妙な量だ。
「わ、凄い大盛!」
「やっぱ賞金が出るだけはあ……る……?」
 そう言いながらちらりと隣を見た二人の目に入ったのは、自分たちの10倍はあろうかという量が盛られた皿。そしてそれを凄まじい勢いで平らげていくるこるの姿であった。
「んー、イベントとはいえ手を抜かない、いいお仕事ですねぇ。あ、お二人はどうぞごゆっくり、それだけ食べて頂ければぁ」
 【豊乳女神の加護・豊饒現界】で大食い能力を強化されたるこるにとって、この程度平らげるのは造作もない。のんびりと食べるるこると、賞金が欲しくて気合を入れて食べる二人が料理を食べきるのは、ほとんど同じタイミングであった。
「ありがとうございますぅ。こちら、お約束のお礼ですねぇ。あ、それと中学生はアルバイトはできませんよ、覚えておいてくださいねぇ」
 手渡された賞金から五万円ずつを二人に渡してそう言うるこる。ほとんどるこるが食べたことに最初は遠慮気味だった二人だったが、るこるの笑顔に押され、最後には礼を言って浮かれながら帰っていった。
「ふぅ、これで彼女たちは一安心ですねぇ。それでは次の人たちを探してきますので、お料理の追加お願いいたしますねぇ」
 そう言ってるこるは次の被害者を探し町へと繰り出していき、その後ろではUDC職員たちが慌てて追加の料理を作り始めていた。
 被害者たちがいなくなるまでどれほどの料理が消えたのかは、権限に基づいてUDC資料を確認して貰いたい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。
資金ならグッドナイス・プレイヴァーでいくらでも稼げるから豊富にあるわ☆
分霊(式神使い/集団戦術/降霊)達で複数人の少女への救助活動が可能よ♪
ナンパしてハートを盗み攻撃で略奪して私に依存させちゃいましょ☆心配しないで?私がきちんと養ってあげるから♡ただ、ちょーっとエナジーは分けてもらうけど、その分気持ちよくしてあげるわよ♪



 猟兵の活躍により怪しいバイト希望者たちは少しずつ減っていた。だが中には普通の職業につき普通の生活を送ることなどはなから諦めているような、通常の手段では説得できなさそうな者もいた。
 そういう者こそ、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)にとっては最も狙い甲斐のある相手であった。
 ある所では一人の少女がチラシを切羽詰まった顔で見ていた。その服は薄汚れ、所々破れてさえいる。年齢的には高校生程度だが、およそ学校に通っているようには見えない。容姿は決して悪いわけではないが、不健康そうな見た目と清潔さの薄い格好はどうしても人を遠ざけてしまう何かを持っていた。
 そんな彼女に臆することなく、小さな一人の少女……アリスが声をかける。
「お金にお困り? そんなのよりも、もっと楽しく稼げるお仕事があるわよ?」
 突如現れた自分より年下に見える小柄な少女。そんな相手を彼女はうっとおし気に睨みつけるが、アリスはその視線をむしろ楽しむかのように彼女へと近寄っていく。
「そんなチラシに騙されちゃうおバカさん……それとも自分なんてどうなってもいいと思ってるのかしら? どっちにしても、騙されるなら私に騙されてみない?」
 そう言いながら、彼女の首にアリスは手を回した。そして、その顔の前に手に持ったものをちらつかせる。
「これはほんの手付金……ついて来てくれたらもっとイイ思いさせてあげるわよ?」
 目の前で揺れるのは、およそ見たこともない厚さの札束だ。
 どうせいつどうなるかも分からない体。仮に何をされたところで今より悪くなることなんてない。そう考えた少女は、アリスの誘うまま、その後ろについて曲がりくねった道を進んでいくのであった。
 そして同じころ、町のあちこちでは金に釣られた者や様々な理由で人生を踏み外した者、悲惨な境遇から当てもなく逃げた者などが皆同じ顔の少女に連れられ、町の奥へと誘われていた。
 そうしてアリスに連れられた少女達は、一つの場所に集められる。この町にこんな場所なんてあったか……そんなことを考える者もいたが、その思考はすぐに中断された。
「いらっしゃい。さあ皆、心配しないで? これからは私がきちんと養ってあげるから♡」
 高々と宣言するのは、自分たちをここへ連れてきたのと同じ姿の……だがそれとは一線を画すほどの存在感と妖艶さを持った少女。アリス・セカンドカラー本体であった。
 既に分体アリスによって少しずつ心を奪われていた少女たちは、アリスからのその言葉に最後の理性まで奪われ、蕩かされる。
「ちょーっとエナジーは分けてもらうけど、その分気持ちよくしてあげるわよ♪」
 そう言ってアリスは一人の少女……薄汚れた少女に近づき、抱き寄せながらその汚れた服をはぎ取った。その裸体を、分体アリス達が手早く整え、本来の魅力を引き出す見栄えの良い姿へ変えていく。
 そうして綺麗に磨かれた少女に、アリスはゆっくりと唇を重ね、宣言通りそこから精力を吸い上げていった。その様子は分体たちによって撮影され、支援者に資金と引き換えに提供される。
 これもまた真っ当とは言い難い稼ぎ方かもしれないが、生きること自体が地獄とも言えた少女たちにとっては今までの人生よりずっと幸せなのも疑いない事実であった。
 精気を啜り、至近を与え、そして快楽を送り合う。アリスの『救助活動』は、邪神教団からも冷たい世界からも少女たちを救い、縋るものを何も持たなかった彼女たちに『依存できる幸せ』を与えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

チラシを見ればたしかに何のモニターなのかすら書いていない。
なにをするのか……考えたら……いや止めておこう。
とにかく、説得して止めなければ。
お金に困っているのなら、別の方法を紹介する。
要はすぐにもらえればいいのだから、そっちを紹介する。
別に変な事じゃないぞ!知り合いの中華料理屋が人手不足で困っていると泣きつかれているからそっちに話を通す。
まあ、なにもしないよりはいいだろ。

アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

お金に困っているのならなんとかしないとね。
アリスはまたよからぬことを考えてる?そこは後で。
けどまあ冷静にしないといけないわね。
そこを指摘すれば少しは落ち着いて危険性くらいは分かってくれるといいけど。

アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

えーと、お金に困ってる人たちを助けるんですよね?
とにかく理由を聞かないと。
そこから解決策を見いだせれば……。
なにさせるか分からないし、金額も書いてないですし。
そもそもVRでなにをするのか……。
精神的に追い詰められてる人って狙われやすくなるので冷静になることが大事かと。

アドリブOK



 チラシに騙される女性を止めるべく、町中を探す猟兵たち。資料として自身でもチラシを持ち歩いているが、見れば見るほどその内容は胡散臭かった。
「チラシを見ればたしかに何のモニターなのかすら書いていないな」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)はチラシを見て呟く。そこには具体的な仕事内容などは一切書いておらず、怪しいことこの上ない。
「えーと、お金に困ってる人たちを助けるんですよね?」
 普通ならこの様なチラシに騙される者などいないだろう。だが貧すれば鈍するという言葉もある。藤宮・華澄(戦医師・f17614)の言うように、金に困っているものならこのチラシに騙される者もいるだろう。
「お金に困っているのならなんとかしないとね」
 本来金の問題は自分で何とかすべきものなのだろう。だが、それが邪神教団に利用されるとあっては捨ておくわけにもいくまいし、放置すれば似たような何かに引っかかってしまうかもしれない。エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)が言う通り、今回に限れば金の問題を解決してやるのが一番の早道だろう。
 特に三人の中でも、アリスはこの一件に強い危機感を感じているらしい。
「なにをするのか……考えたら……いや止めておこう」
 触手と快楽を武器にする邪神教団。しかも今回のターゲットは若い女性限定である。捕らわれた人たちがどのような目にあわされるか……想像するだに恐ろしい。
 そこに一人の女性が通りかかる。その手にあるのは、件のチラシだ。
「うぅぅ……日本こんなに物価高いとは思わなかったアル……日本のお菓子おいしいのがいけないアルよ……国帰るお金もないし……」
 ブツブツ呟くその女性。年齢と独り言の内容的に留学生か何かだろうか。なまりのきつい地方出身なのか、猟兵の持つ言語翻訳能力をもってしても言葉が妙に片言なのが特徴的だ。恐らく華澄の想像通りに、金に困ってこのチラシに引っかかりかけているのだろう。三人は彼女を説得すべく声をかける。
「ちょっとあなた、それはやめた方がいいわよ」
 エルーゼはそう声をかけ、通り過ぎようとする彼女を呼び止めた。突然のことにあっけにとられる女に、さらに畳みかけるように言う。
「私もそのチラシ見たんだけどね、それに応募しようとしてるならちょっと冷静になってみない? 色々おかしいでしょ」
 突如現れた相手に女は戸惑うが、かまわず横から華澄も顔を出し、チラシの文面を指さして続ける。
「なにさせるか分からないし、金額も書いてないですし。そもそもVRでなにをするのか……」
 言われて初めて気づいたという風に、はっとした顔をする女。
「とりあえず、理由を聞かせてくれませんか? もしかしたら力になれるかもしれませんし」
「あ、えと……私、今年から日本の大学に通ってるけど、お金使いすぎちゃて……帰省するお金もなくなっちゃたし、急いでお金つくらないとて……」
 典型的な加減を間違えた学生といったところだろう。本来なら多少痛い目を見て教訓にすればいい程度の話だが、その代償が命というのはいくら何でもひどすぎる。
「追い詰められてると判断力なくなっちゃいますからね」
「このチラシの危険性は分かったかしら?」
 二人の言葉にゆっくり頷く女。さりとてこのまま放置しては、また似たような話に引っかかりかねない。
「要はすぐにもらえればいいのだろう? そっちを紹介しよう」
 彼女の問題を解決すべく、アリスはそう提案した。だが、その彼女を見るエルーゼの目は冷ややかだ。
「アリスまたよからぬことを考えてる?」
「別に変な事じゃないぞ! 知り合いの中華料理屋が人手不足で困っていると泣きつかれているんだ」
 また、というのは何か前科でもあるのか。だがアリスはそれを懸命に否定し、女の方へと向き直る。
「とにかくだ、こんなチラシに応募するくらいならこの店に言ってみろ。すぐに金が必要なら即金で出すよう私から話を通しておく。気に入れば長期でやってもいいだろう」
 そう言ってアリスは女の手に、店の住所と連絡先を書いた紙を捻じ込んだ。女はしばらくその紙を見つめていたが、やがてアリスに向けて笑顔を浮かべる。
「ありがと、謝謝!」
 ぺこりと頭を下げ、そう遠くないその店に向かって走り出す女。アリスはその背に向かって軽く手を振り、彼女を見送った。
「……何かやったんですか?」
 先ほどのエルーゼとのやり取りを見ていた華澄が不思議そうに声をかける。
「何もしていない! エルーゼも変なことをいうな!」
 アリスは懸命に否定するが、エルーゼはわざとらしく何も言わず、微笑むだけであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
UC常時発動


流石に怪しいと思ってもお金の都合で行く人もいる事も事実っすからね
パパ活していた少女を思い出しつつ絶対に止めると誓います

高校生ぐらいの少女数人にそこはいけないと止めます
事情を聞く為ファミレスに誘い好きな物を奢ります…なんか頬染めてちらちらこっち見ているの気になるっすけど…
どうやら今までパパ活で稼がないといけないレベルの借金や家族の入院治療費など事情抱えているようっすけど…だからって体を売るのは間違えっす
それで稼いだとしても後に禍根を残します

説得後戦争で稼いだお金を渡しこれで何とかするよう言いますが…お礼とか言われアレなホテルに連れ込まれます
ちょっと待って…(襲われる)


高坂・茜
(アドリブ絡み歓迎、POW)
パパ活邪神教団以外にもこんな事してる奴がいるのね(チラシ剥がして)
騙される方も悪いケド、騙す方はもっと悪いわよ…。
(何か思い当たる節があるっぽくて)

とりあえず私の友達(UC)と連携して、チラシは没収していくわ。
ただその内、出会う訳よ…そういうのを求める女の子が。
…しかも私が見つけるのは、金銭問題は小遣い程度。
寧ろ興味本位や、明らかに判っててシタいとか言うお馬鹿さんとかよ。
こういうのは一番やりづらいケド…、逆に『現実』を判らせればいいの。
私が付き合ってあげる…、激しくね…♪

…好奇心は猫も殺すわよ、引き返せる内に引き返して…。
彼氏を作ってソッチでした方が良いわよ…?



 町中に貼ってあるチラシ。いずれは違法な掲示物として剥がされるだろうが、人目に触れる時間は少しでも短くした方がいい。高坂・茜(『再誕』の邪神少女…?・f26743)と久遠・翔(性別迷子・f00042)は、引っかかっている少女を探しながらチラシを剥がして回っていた。
「パパ活邪神教団以外にもこんな事してる奴がいるのね」
 茜は剥がしたチラシを複雑そうな顔で見る。
「流石に怪しいと思ってもお金の都合で行く人もいる事も事実っすからね」
 翔もチラシの文面を見てそう呟く。二人の脳裏に浮かぶのは、たびたびUDCアースで事件を起こすとある邪神教団だ。
「騙される方も悪いケド、騙す方はもっと悪いわよ……」
 そう口走る茜の心にあるのは怒りか、悲しみか。翔もその様子とかつての事件で被害にあった少女たちを思い出しながら、絶対に止めなければいけないと心に誓う。
 そうして町を回る二人の前に、何人かの高校生くらいの少女達の集団が現れた。年齢はほぼ一緒だが、着ている制服が違うあたり別々の学校の生徒だろうか。
「ねえ、これ……」
「でもちょっと怪しいし……」
「でも他に手段ないじゃん……」
 ひそひそと会話を交わす少女達。彼女たちはチラシの内容に疑問は持っているようだが、それでも参加を検討しなければならないような状況なのだろうか。徐々に参加の方向で意見が固まりつつあるのを見て、慌てて二人は彼女たちの間に割って入った。
「ちょっと待って、そこはいけないっすよ」
 突然現れた翔の言葉に、女子高生たちは一斉に驚きの表情を浮かべる。
「何か事情があるのかもしれないけど、まずは冷静になって……」
 懸命に少女たちを説得する翔。その横で、茜の携帯の着信音が鳴った。
「もしもし? あ、そう……うん、分かった」
 何事かを話し、すぐ電話を切る茜。
「ごめん、こっちもちょっと急用ができちゃった。その子たちはよろしくね!」
 茜は翔へそう言い、いずこかへと駆け出していく。
「え、ちょ、ちょっと……あ、だ、大丈夫っす! とにかくそこのファミレスで話しましょう! 好きなもの食べていいっすから……」
 立ち去る茜を追うこともできず、女子高生にもみくちゃにされながらも翔はどうにか彼女たちをファミリーレストランへ案内するのであった。

「なるほど、皆家族の入院費や借金があって、それでパパ活とかをやるしかない、と……」
 ファミリーレストラン内で少女たちの話を聞く翔。どうやら彼女たちはやむにやまれぬ事情をそれぞれ抱え、そう言った高収入バイトを探して集まった仲間らしい。彼女たちの目を曇らせているのは欲よりも困窮か……だがそれでも、彼女たちに危険なことをしてほしくはない。
「事情抱えているようっすけど……だからって体を売るのは間違えっす。それで稼いだとしても後に禍根を残します」
 そう言って翔は、徐に大量の札束をテーブルの上にぼんと置いた。
「これで何とかしてください。足りなかったら言ってくれればまだあります。だから自分の体を売るなんて絶対だめです」
 帝竜戦役では一戦ごとにとんでもない額の金を稼げた。それで彼女たちを救えるなら何のためらいもない。
 少女たちはしばらくおろおろとしていたが、やがて札束に手をかける。そして一斉に翔にうるんだ目を向けた。
「ありがとうございます……私たち、何のお礼もできないけど……」
「いや、別にお礼なんて……」
 そう言うが、少女たちは一斉に翔の手をがしっとつかむ。その顔は上気し、心なしか息が荒い。そう言えば説得の途中から彼女たちがちらちらと自分の顔を見ていたような……
「売るんじゃなくて、あなたに精一杯、お礼します」
「うにゃー!?」
 少女たちはそう言って翔を担ぎ出し、近くにあるホテルへと入っていった。

 翔がホテルの中で少女たちにお礼と称して襲われているとき。そのホテルの別室では。
「どう? 少しは現実分かった?」
 茜が一人の少女を押し倒した状態で言う。茜の下に組み敷かれているのは、一人の女子高生だ。年齢は翔と話していた少女と同じ程度だが、肌艶はよく、年齢に合わない高価そうな指輪やピアスを身に着けている。傍に脱ぎ捨てられた制服も、有名なお嬢様学校のものだ。
 彼女は浪費が過ぎて小遣いが足りなくなり、遊び半分で件のチラシに応募しようとしていた少女だ。チラシを剥がして回っていた茜の『友達』が声をかけたところ、彼に対し今度はパパ活の誘いをかけていたため、茜が彼女の『説得』へと呼び出されたのだ。
 怪しいバイトに応募するのもパパ活も全て遊び半分。何不自由なく育ってきた故か、まるで怖いものなどないという態度。
「私が付き合ってあげる……激しくね……♪」
 だから茜のこの言葉にも、まるで新しい遊びに付き合うかのようにホイホイと乗ってきた。
 そしてその結果として彼女は、茜に現実を『分からせ』られることとなったのだ。
「……好奇心は猫も殺すわよ、引き返せる内に引き返して……」
 全身を様々な液体に濡らしぐったりする彼女の耳元で、茜はそう囁く。好奇心の代償が時にあまりにも重くなることは、彼女の心と体に嫌という程刻まれただろう。
 だがそれと同時に体に覚えさせられた熱に従い、彼女は茜の首に手を回す。
「もう、そういうことは彼氏を作ってソッチでした方が良いわよ……?」
 そう言いながらも茜は再び少女に覆いかぶさり、『現実』を教えるのであった。

「うにゃ、あ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ふふ、彼氏じゃなくて彼女でも作るつもりかしら?」
 二人の猟兵の体を張った説得が、ホテルの部屋でそれぞれに続いていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジェイク・リー
※トリガーと行動

13年前に会ったきりか。
1年前に死んだと聞いていたが……なにか訳ありと言ったところか。
まあ、あの三人には黙っておいた方がいいだろ。
事情がある、そんな風に見えるからな。
「まああんたに任せるしかねえよな」
俺はチラシ回収をやる。説得は任せるしかねえ。
にしてもどんだけ貼ったんだ?終わりが見えねえ。

アドリブOK


トリガー・シックス
※ジェイクと行動

「ええ、と言えど彼のしたことなので……」
消滅した植え付けられた人格の考えと思いは知っている。
(……放っておけませんよ。あなたが護りたかったものを見捨てて生きるなんて)
「ふふ、痛み入ります」
お金に困っている人たちに対しては束で出す。
「簡単ですよ。私たちと共に町の清掃してもらうだけです」
善行は善行で返ってくると語る。
「私は旅の僧、クリシュナと」

アドリブOK



 猟兵たちの活動により街中のチラシはほぼ撤去され、それに惑わされている少女も説得や救済を受けてこの場から立ち去っていた。
 残るは指定場所である貸店舗のある、商店街の一角のみ。
 いわば敵本拠地のお膝元ともいえるその場所を、トリガー・シックス(ハリハラの化身・f13153)とジェイク・リー(影の護り手・f24231)の二人がチラシを剥がしながら回っていた。
「13年前に会ったきりか。1年前に死んだと聞いていたが……なにか訳ありと言ったところか」
「ええ、と言えど彼のしたことなので……」
 チラシの回収を行いながら言葉を交わす二人。その言葉だけでは二人の関係を窺い知ることは出来ないが、何かしら深い事情があるのだろう。
(……放っておけませんよ。あなたが護りたかったものを見捨てて生きるなんて)
 トリガーは心の中でそう呟く。消滅した植え付けられた人格の考えと思いは知っている。それが例え本当の自分自身のものか定かではなくても、ないがしろにしていいものではないのは間違いないのだから。
 その思いを知ってか知らずか、ジェイクも彼に対して余計な行動は起こさないよう努めることにした。
「まあ、あの三人には黙っておいた方がいいだろ。事情がある、そんな風に見えるからな」
「ふふ、痛み入ります……おや?」
 そう会話する二人の前に、チラシを手にした少女がいた。すでに貸店舗の前に立ち、中へと入ろうとしている。急いで止めなければ危険なのは明らかだ。
「ここは私が」
「まああんたに任せるしかねえよな。にしてもどんだけ貼ったんだ? 終わりが見えねえ」
 優しく説得するのが苦手なジェイクはチラシの回収に専念し、トリガーが少女の元へと向かう。
「もし、お嬢さん」
 トリガーは少女を怯えさせないよう、努めて穏やかに声をかけた。突然現れた黒衣の男に少女は一瞬驚いたような表情をするが、それでも緊張をほぐすようトリガーはゆっくりと話していく。
「私は旅の僧、クリシュナと。お嬢さん、もしかしてこのチラシのアルバイトに応募しようとしていませんか?」
 トリガーはクリシュナと名乗り、今まで剥がしたチラシを見せた。それを見て少女が頷くと、トリガーはゆっくり首を横に振る。
「それはいけません。このチラシは無断で町中に貼られたものでして、私は今依頼を受け剥がして回っているところです」
 依頼を受けたのは町会などではなくグリモア猟兵からなのだが、話の大筋に嘘はない。相手を説得するのだから嘘は少ない方がいいと、トリガーは言葉を選びながら話を続けた。
「このような広告の仕方をする仕事が真っ当なものとは思えません。あなたもそれは分かるはず。もしかしたらそれでも手を出さねばならない理由があるのでは? 私で良ければ話を聞きましょう」
 遠くからそれを聞いているジェイクは、まるで本物の僧のようだ、と感じる。相手を否定せず悩みを聞き出しその解決策を探る。それはまさしく悩みを聞く僧侶のような慈悲深い姿であった。
 その姿勢に少女も彼に心を開き、自分の境遇を話していく。曰く、様々な不幸が重なり実家の経済状況が悪化したとのこと。何が起こったかは深くは聞かず、トリガーは懐から金の束を取り出した。
「そう言うことでしたらこれを使いなさい。もちろん、ただで差し上げるわけではありません。なに、簡単ですよ。私たちと共に町の清掃してもらうだけです」
 そう言ってトリガーは少女の手に金を渡すが、その額は掃除の手伝い程度で到底釣り合うような額ではない。少女は慌てて首を横に振るが、トリガーは優しい笑みを湛えてそれを諭す。
「善行は善行で返ってくるものです。私はあなたを助けるという善行を積みいずれそれが返ってくる。このお金はその前払いのようなものです。もしあなたが清掃で不十分だと思うなら、日々できる範囲の善行を重ねていけばいい。いずれは返ってくるほどに功徳が溜まっているでしょう」
 そう言ってトリガーは少女の肩を叩き、ジェイクの方を向かせた。
「さあ、チラシ剥しに難儀している彼を救済しましょう。それが最初の善行です」
 背中を軽く押された少女はおずおずとジェイクに近づき、手伝う旨を告げる。
「あぁ……そうだな、じゃあその辺を頼む。あまり離れるなよ」
 ジェイクはチラシがある範囲でなるべく店から遠く、かつ自分の目が届く範囲を指さした。少女はそこへ向かい、早速チラシを剥がし始める。
 やがて三人がかりの作業によって、全てのチラシは剥がされた。
 礼を言って帰っていく少女を見送った後、二人はチラシを後で処分するため厳重にしまい込む。
「さて、ここからが本番ですか」
「ああ。こっちは遠慮いらねえだろ」
 そう言って二人は目の前の貸店舗を鋭く睨みつけるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『『豚房流鞭術士』子豚・美花』

POW   :    豚房流鞭術・触手さんに美花を全部あげちゃいます
自身の肉体を【より侵食させ、快感と共に乳内の触手の栄養】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
SPD   :    豚房流鞭術・触手さんおっぱい揺らしちゃだめぇ!
【爆乳を揺らし、両乳の触手での高速連続殴打】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    豚房流鞭術・美花を苛めていいのは触手さんだけです
【右乳から生える触手による殴打】【左乳から生える触手による絡みつき】【ブルマから伸びる触手による突き刺し】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 町中に貼られていたチラシに書かれていた住所。そこには最近テナントが入ったばかりらしい、一部の猟兵には見覚えがあるかもしれない貸店舗があった。その扉を開け、猟兵たちは中へと踏み込んでいく。
「あ、ご応募の方ですか? ……ほんとにきちゃったです」
 まるで人が来たことが信じられないような声と共にひょこりと顔を出したのは、はち切れんばかりの爆乳を体操服に押し込んだ幼い少女だ。
 少女はおどおどと猟兵たちの様子を窺い、その物々しい雰囲気を感じ取ったか気弱そうな表情をさらに曇らせる。
「あれ、なんか、違うみたいです……まさか、しんにゅーしゃの敵さんですか? み、みんなー! 大変ですー!」
 少女が奥に向かって叫ぶと、同じ顔と服装の爆乳少女たちがぞろぞろと奥から出てきて猟兵を取り囲んだ。
「やっぱり失敗しちゃったみたいです。美花と触手さんでやっつけちゃいましょう!」
 少女たちが体操服をまくりブルマをずらすと、そこから粘液を纏った赤黒い触手がにゅるりと伸びる。この蠱惑的ながら悍ましい姿、彼女たちこそ邪神教団の尖兵『豚房流鞭術士』子豚・美花だろう。
 さあ、この触手の快楽に侵され切った眷属を一掃するのだ!
片桐・公明
【SPD】
触手に拘束されてしまう公明
衣服は剥ぎ取られ、豊満な肢体は弄ばれる
人間の限界が近づき頂点に達しそうになった瞬間
炸裂音が響く
発生元は公明が両手にもつ拳銃
服を着ていること、彼女の顔が真っ赤でわずかに振るえているあることから
先のは幻覚、あるいは妄想の類いだとわかる。
「…殺す、全部殺す。塵も残してやらない。ハレンチなのは全部全部燃えてなくなれ!!」
八つ当たり気味にひたすら拳銃を撃つ
銃撃をすり抜けて近づいて来たものは妖刀で切りつけたり、手足で殴ったり蹴りつけたりする

「今日は真面目に戦うつもりだったのにぃ~」
半泣きになりながらも油断なく戦う
(絡み、アドリブ、許す限りの性的描写歓迎です。)



 店舗へとやってきた猟兵たちを敵として定め、体から触手を伸ばしながら取り囲む子豚・美花たちの集団。最初にそれに立ち向かうのは、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)だ。
 公明は銃を抜き、目の前の美花を撃ち倒そうとする。だがそれよりも早く、伸びてきた触手が公明の手をはたき、手に持った拳銃を叩き落とした。
 触手はそのまま手に絡みつき、腕を縛りながら体へと迫る。さらに同時に床を這ってきた触手が足を伝い、公明の下半身を縛り上げた。
「くっ、この……!」
 公明はそれを払おうとするが、それより早く触手は先端を服の中へもぐりこませ、そのまま一気に全ての服を破り去った。
「なっ……!」
 裸体を曝され、顔を赤らめる公明。慌てて体を隠そうとするが、絡みついた触手に手足を拘束され、体を広げたまま動くことができない。
 そうするうちに触手は四肢から体へ移り、豊満なその肢体を弄び始めた。
「や、やめ……」
 声を出して身をよじるが、触手は構わず豊かな胸に絡みつき、それを搾り上げる。さらに下半身に合った触手は粘液を垂らしながら尻をなぜ、ゆっくりとそれを割り開いた。
「ひっ……!」
 これからされることを予想され、公明は上ずった声を上げる。だがそれに構うことなく、触手は尻の間を進み、公明の想像通りにその奥へある場所へと突き刺さった。
「ひゃあっ、あっ……あぁぁっ……」
 ぐちゅぐちゅと音を立て、その場所に触手が出し入れされる。さらには中に入った部分がのたうち、本来あり得ない角度で体の中を抉られる。
「ひぎっ……や、だめ……もう……」
 公明のは目を見開き、必死に抵抗を試みる。だがそれは突き刺された腰をわずかに揺らす程度にしかならず、触手をより自分の中へ深く誘うだけであった。
「もう……い、くぅぅぅぅっ……!!」
 公明が限界を向かえ、頂点に上り詰める。その瞬間。
「きゃうっ!」
 ぱん、と破裂音が響き、美花の一体が倒れた。音の出所は公明の持つ銃。そしてその体は、しっかり服を着ていた。
 だが公明の顔は涙目で真っ赤だ。先ほどのは触手の動きを見た瞬間公明の想像力が暴走し、思わず見てしまった刹那の幻覚。だがそれは強すぎる想像力のため、まるで本当に凌辱されたかのように体は火照り、震えていた。
「……殺す、全部殺す。塵も残してやらない。ハレンチなのは全部全部燃えてなくなれ!!」
 八つ当たり気味に銃を乱射する公明。さらに近づいてきた相手には妖刀を振り回し切り捨てていく。
「触手さん、美花のおっぱいいじめちゃだめですぅ!」
 喜悦の声と共に触手が高速で上下に動き、美花の爆乳が激しく揺らしながら高速で公明を打ち据えた。
 公明はそれに対し、最適な殺戮経路を算出してダメージを減らしがら、手足を駄々をこねるように振り回して立ち向かう。
 ぺちぺちと触手に叩かれながらぽこぽこと美花の体や、とりわけ大きな乳房を殴りつける公明。それは敵の攻撃に耐えながらの反撃……のはずなのだが、どうしても公明の表情と、触手が動くたびに赤みを増す彼女の顔を見ると、恥ずかしさを紛らわせるため暴れているようにしか見えなかった。
「今日は真面目に戦うつもりだったのにぃ~」
 半泣きのまま、公明は無駄のない動きの駄々っ子パンチを浴びせ続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。

早業の先制攻撃でサイキックヴァンパイア・アペイロゴンを発動し、包囲攻撃で次々と寄生(降霊/ハッキング)させて触手を乗っ取る(式神使い/略奪)わよ☆
乗っ取って式神化した触手を操り美花ちゃんを責めるわよ♪ふふ、私の権能(神罰)は快楽、限界突破した快楽で蹂躙して気持ちよーく逝かせてあげる♡
あら、美花を苛めていいのは触手さんだけですっていうからそのとおりにしてあげてるのにご不満かしら?
それならぁ、もう遠慮なく情熱ダンスでおいしく捕食してあげるわ♡美花ちゃんの何もかもを略奪してあげる♪



 次に美花の群れの前に立ったのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)。アリスは美花の触手が伸び来る前に、その攻撃を封じるべく先手を打った。
「アペイロゴンを形成するサイキックヴァンパイアの包囲寄生を回避しきれて?」
 【サイキックヴァンパイア・アペイロゴン】によって呼び出された無数のヴァンパイアの群れが、美花たちへと迫っていく。ヴァンパイアたちは複雑な模様を描いて飛翔するが、美花たちも体から触手を伸ばし、それを迎え撃った。
「こないでください、美花を苛めていいのは触手さんだけです!」
 その幾何学模様を切るように、美花の触手が振るわれる。豊満な乳房が振り回され、勢いよく叩きつけられた触手が数体のヴァンパイアを纏めて叩き落とした。さらに腰を突き出して伸びた触手が別のヴァンパイアを貫き、それも消滅させる。
 いかに分体とはいえ、大量召喚された存在よりは強いのか触手に当たったヴァンパイアは次々と消えていく。だが、その余りにも圧倒的な数は触手の包囲をくぐり次々と美花たちへと辿り着いていった。
「だ、だめ……さわらないでください……!」
 取り付いたヴァンパイアを引きはがそうと触手を巻き付ける美花。その触手に、ヴァンパイアは口を開けて牙を突き立てた。そしてそこから触手の中に存在する粘液が吸い上げられ、それと入れ替わるようにヴァンパイアが霊体と化し、触手の中へと入り込んだ。
 その次の瞬間。
「あぎぃぃぃぃっ!? 触手さん、やめてぇぇぇぇっ!? ごぼぉっ!?」
 美花の巨大な乳房がぼこぼこと波打ち、内側から歪に膨れ上がらされていく。さらに股間から伸びた触手が美花の顔へと向かい、その小さな口をこじ開けその中へ強引に入り込んだ。
 触手が自身の苗床である美花を、まるで快楽で破壊するかのようにその体内で滅茶苦茶に暴れまわり始めたのだ。
「ふふ、私の権能(神罰)は快楽、限界突破した快楽で蹂躙して気持ちよーく逝かせてあげる♡」
 ヴァンパイアを触手内に寄生させることで式神化し、その操作権をアリスは奪い取った。そして美花の体内に寄生している触手を加減なく暴れまわらせることで、その体を内側から攻撃していく。
「あぎゃががががががが、おぎょっ、ぴぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
 快楽神経と直結している触手を強引に操作され、目を裏返らせて奇声を上げる美花たち。涙を流しだらしなく舌を垂らし、がくがくと痙攣して全身を快楽で破壊されていく。やがて快楽で完全に破壊されるように、どさりと倒れ動かなくなった。その全身の穴から触手が這い出し、アリスに操られるまままだ生きている美花へと絡みついてく。
「じょくじゅざ……あぎ、ぎひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 ぐるぐると動く眼球がアリスを捕らえ、恨みをぶつけるようにそちらを睨みつけた。
「あら、美花を苛めていいのは触手さんだけですっていうからそのとおりにしてあげてるのにご不満かしら?」
 その視線を心地いい、とでも言うように、アリスはその美花に近づき、その巨大な乳房に手を埋める。中と外からの快楽で、美花の背がびくんと跳ねあがる。
「それならぁ、もう遠慮なく情熱ダンスでおいしく捕食してあげるわ♡美花ちゃんの何もかもを略奪してあげる♪」
 そう言って乳房を思い切り握り潰し、そこから快楽を叩き込むアリス。その美花も快楽で頭を焼き切られ、全身から液体を垂らしながらこと切れた。
 小さな少女たちの快楽の饗宴は、式神に寄生された全ての苗床が壊れきるまで続くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何故か印象が「上司に恵まれない方々」になっているのですが。
対処しましょうかぁ。

この相手に間合いの取り辛い屋内は厄介ですねぇ。
『F●S』3種を展開、【仰域】を使用し『乳白色の波動』を纏い、攻撃してきた相手の『攻撃手段』と【UC】を吸収、『F●S』の強化に変換しましょう。
『FRS』『FSS』は[砲撃]による[範囲攻撃]、『FBS』は相手の攻撃にタイミングを合わせて[カウンター]、[部位破壊]で『触手』を狙いましょうかぁ。

問題は『【仰域】の【UC】吸収効果は対象の性質を引継ぐ』ことなのですよねぇ。
『胸への快感』や、場合によっては『刺激による成長』等も有りそうですぅ(遠い目)。



 店舗の中に踏み込んだ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、前方に展開する子豚・美花の群れを見ながら既視感に捕らわれていた。
「何故か印象が「上司に恵まれない方々」になっているのですが……対処しましょうかぁ」
 かつての事件でも上司の作戦に渋々従っていた美花たち。もちろんあの時の個体は全滅しており、今目の前にいるのは新たに生み出されたであろう別の存在なのだが、それでも見た目のみならずやらされていることまで同じなのを見るに、彼女たちがそのような存在だという印象は強まる一方であった。
 とはいえ倒すべき敵であることに変わりはない。るこるは戦闘のため浮遊兵装を室内に展開した。
「触手さん、美花を全部あげちゃいますからあの人をやっつけちゃいましょう!」
 美花もまたるこるを捕らえるべく、体操服を捲り上げ触手の生えた胸を露にする。大きな乳房がどくんと震え、その中身を吸い上げるように先端から生える触手が波打ちながら肥大化していく。
 その触手が勢い良く伸び、るこるへと襲い掛かった。触手に対し『FRS』と『FSS』の二種の砲台が一斉に射撃をかけるが、触手は強烈な弾力でその弾頭を弾き、るこるへと絡みつく。戦輪『FBS』がそれを切断しようと飛来するが、ぐにゅりと表面が軟化し、その刃さえ通さずに触手は絡みついた場所……その大きな乳房を締めあげ始める。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて供物を捧げましょう」
 触手に根元を締めあげられる感覚に耐えながら、るこるは【豊乳女神の加護・仰域】を発動した。
 るこるを中心に乳白色の波動が球状に広がっていき、触手や美花たちを飲み込んでいく。
「きゃうぅっ!」
「あれ……なんともない、です……?」
 だが、波動に飲み込まれた美花たちにダメージを受けた様子はない。
「なんだかわかんないけど、搾っちゃいましょう、触手さん!」
 そのままるこるを仕留めるべく、美花は乳房を動かし触手をさらに締め上げようとした。だが。
「ぎゃうぅぅぅぅっ! 触手さん、出ちゃだめぇぇぇぇっ!」
 触手に力を入れた瞬間触手は締まるのではなく、伸縮性をなくしてるこるの巨大な乳房に輪を押し広げられ、強引に美花の乳内から根元を引きずりだされて行った。
 触手に体を餌として供出していた美花は、その触手が引き出されたことで小さい体をさらに一回り萎ませながらがくりと膝をつく。
「なるほどぉ、こういう力だったのですねぇ……きゃうぅぅっ」
 美花と似たような悲鳴を上げながら、るこるは胸を震わせる。その胸は揺れるごとに大きさを増していき、やがて絡みついた触手を内側から引きちぎった。
「あがっ!」
 ちぎれた触手とつながっていた美花が、がくがくと震えて舌を垂らし、涎と涙をながしぐるんと目を裏返らせ倒れ込む。生命にかかわる部分まで触手と同化させていたのだろう、触手がちぎれたことでそれがそのまま致命傷になったようだ。
 【豊乳女神の加護・仰域】の力でユーベルコードは吸収され、美花の触手は弾力を失い、るこるの力へと変えられた。その触手は奪った力で肥大するるこるの乳房の膨張に耐えきれずちぎれていき、巻き付いていたかったものも強力な弾性を失い、浮遊兵装の攻撃をいなすことができなくなり、次々と破壊、あるいは切断されていく。
「触手さん、元気になって、もっと、美花をたべてぇ……!」
 生き残った美花が中身を触手に送るかのように、自分の胸を揉みしだく。が、触手は弾力を取り戻すことはなく、体が触手と同化する快感も得られないままだ。
「残念ですが、それはもうできないですよぉ」
 言葉と共に迫るのは、巨大化したるこるの胸。胸に何かを寄生させているわけではないるこるはユーベルコードの快楽と伸縮だけをその胸に吸収していた。萎んだ美花の体より大きくなったそれは、その超重量を持って美花を触手諸共叩きつぶした。
「じょぐ、じゅ、ざ……」
 乳房に埋もれ消滅する美花。力なく最後にもがくが、それはるこるの乳房に刺激を与えるばかりであり。
「あぁぁ、そんなことされる、と、おぉぉぉぉぉぉ」
 萎びた触手の代わりとでも言うかのように、るこるの胸は大きくなり続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

突き止めたら、あとは倒すだけですね。
私はヴァナディースによる援護射撃を行います。
えー、肉体改造で強化すれば。
また胸とか大きくなるかも。

それにしても、またここに来るなんて。
しかも似たような状況……繰り返すんですね。

アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

さて、ようやく突き止めた……と思ったらまたここに来るなんてね。
とにかく、被害を出さない為にも止めないとね。
ヤヌスを持って光刃を形成して対処するわ。
フェイントで空振り誘ったり、鞭状にして範囲攻撃をしたりするわ。
属性攻撃も繰り出してなんとか。
貸店舗だから壊さない様にしないと。

アドリブ・お色気OK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

なぜか既視感があるが……。
だがまあ、放っておけん事に変わりはない。
(武器の主人となる……)
イザナギの覚悟を長柄に形成し、振うことにする。
教えられた通り、手の延長と考えて振るってみる。
属性攻撃で刃を形成して攻撃する。
狭さゆえに不利と思えば剣に再形成して振るう。
触手……あまりいい思い出が。まあいつもの事だが。

アドリブ・お色気OK



「さて、ようやく突き止めた……と思ったらまたここに来るなんてね」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)は店舗を見回してそう呟く。彼女もまた数カ月前にこの場所に来て、邪神教団と戦いを繰り広げた猟兵の一人だ。
「なぜか既視感があるが……。だがまあ、放っておけん事に変わりはない」
「あの時も色々ありましたね。それにしても、またここに来るなんて」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)と藤宮・華澄(戦医師・f17614)もその時に共にこの場にいた仲間であり、ここでの戦いを覚えてもいた。
 三人の眼前にいるのはあの時と同じく、体から触手を生やした少女子豚・美花の集団だ。
「出来損ないと言えど邪神の力は侮れんぞ」
 まず動いたのはアリス。あの時と同じように『イザナギの覚悟』を長柄に形成し、【血の覚醒】で自らを強化して戦いに臨む。
 以前は属性武器を多数召喚し戦ったが、既に一度戦った相手、動きが分かっているのなら修行相手にもちょうどいい。アリスはそう考え、イザナギの覚悟を持つ自分の手をじっと見た。
(武器の主人となる……)
 以前の戦いで教えられたこと。武器を手の延長として振るうという考え方を、アリスは美花に対して実践する。高い伸縮性を得て伸び来た触手を、手で払う感覚で叩き落とし、さらに踏み込んで突きを入れる。
「きゃうっ!」
 根元となる本体を貫かれて美花の一人が倒れた。
「ふむ……なるほど」
 完璧とはいかないまでも、何かの手ごたえはあった。それをさらに確かなものにすべく、アリスは続けてイザナギの覚悟を振るい、触手を打ち払っていく。
「とにかく、被害を出さない為にも止めないとね」
 それに続き、エルーゼもまた前に出る。手には光刃となった『ヤヌス』を持ち、弾力強化された触手にフェイントをかけて躱しながら美花へと迫った。
「いくよ!」
 伸びる触手を抑え、それが戻るのに合わせて懐に飛び込み蹴りつけ、さらにそこから連続してのブロウが美花の体を捕らえる。前回の戦いの時とは別の技、【ドルフィン・ラッシュ】が炸裂し、美花の体を奥へと吹き飛ばした。
「うぐぇっ!」
「ぎゃうっ!」
 吹き飛んだ美花が他の美花を巻き込み、触手を絡ませ合いながら倒れ込む。その隙にエルーゼは彼女たちの触手を切り飛ばし、とどめを刺した。
「貸店舗だから壊さない様にしないと」
 この店舗は何も知らない一般のものを邪神教団が利用しているだけである。前回の戦いでは散々に破壊してしまったことを省みて、建物への損害を最低限にとどめようとエルーゼは戦い方にも留意していた。
 ここまで優位に戦いを進めている猟兵たち。さらにその勝利を盤石にすべく、華澄は味方の強化を試みた。
「これで!」
 【ノーブルラウンド】の光弾がエルーゼとアリスに着弾、その体に吸い込まれ、肉体を強化していく。だが。
「まさかこれは……」
「ちょっと、また!?」
 その強化は体の一点、すなわち胸部へと強烈に現れた。ぼん! と音が出るような勢いで二人の乳房が膨れ、体の前面を覆い尽くす。
「ご、ごめんなさい! この場所を見てたら、つい……」
 数カ月前にここで行われた戦い。そこでも華澄はノーブルラウンドを仲間に使い、その胸を大幅に肥大させてしまっていた。もちろん今回はそんなことがないようにと注意してはいたのだが、かつてと同じ場所、同じ敵という状況からどうしてもあの光景が頭から離れず、結果同じ効果を発動してしまったのだ。
「なんか、おっきくなってますけど……触手さん、やっつけちゃいましょう!」
 美花が一斉に触手を伸ばし、巨大になった二人の乳を打ち据える。
「きゃあっ!」
「あぐっ……!」
 二人はその痛みと、それ以上に鋭敏になった感覚に身を悶えさせる。だがそれで背中を突き出したことで乳房はより格好の的となり、二発目の殴打も受けてしまった。
「それじゃこれで、おしまいですぅ!」
 美花たちが腰を突き出し、とどめの一突きとして触手を伸ばした。だがその最後の一打だけは、乾いた破裂音と共に弾き飛ばされた。
 後方から華澄が『ヴァナディース』による援護射撃で、エルーゼとアリスに意識の言っていた美花と触手を連続で撃ち倒したのだ。
「また似たような状況……繰り返すんですね」
 作ってしまったのは自分だけど、と心の中で呟きながらも、以前の戦闘と同じように候補からの射撃で触手を引きはがしてく。
「経験済みなのよねぇ、不本意ながら」
「触手……あまりいい思い出が。まあいつもの事だが」
 エルーゼは鞭にヤヌスを形成し直して美花たちをなぎ払い、アリスも接近戦用の剣にしようとしていたイザナギの覚悟を、体形に合った長柄のままで振り払う。言葉通りに一度覚えた動きは、前回よりも効率よく残る美花を殲滅していった。
「うぅぅ、しょくしゅ、さ……」
 三人の前にいた最後の美花が倒れ、触手と共に溶けて消える。
 この場の勝利を収めた三人であったが、肥大化した胸が元に戻ったかは、まだわからない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

高坂・茜
(アドリブ絡み歓迎)
…一寸火遊びが過ぎちゃったせいで、メルアド交換するまで帰して
貰えなかった…。その分、二度と遊びはしないって約束したケド。

で…、何処かで見た事ある大きい(色んな意味で)子がいるわね。
イヤらしいのは嫌いじゃないけど、触手は嫌(生理的に)。
その上これ見よがしに乳袋を揺らしてくるし…。
なんか負けたくないから、胸でも何処でも好きにさせて上げるわって
触手達を誘い出し、ソレでもって私の中に潜り込んできたら
【UC】を体内に顕現して触手を食べて貰うわ、触手を。
その後、触手無くなって何も出来なくなったらこっちのモノよ。
そのおっきいモノを念入りに『お手入れ』してあげるわ…♪



「……一寸火遊びが過ぎちゃったせいで、メルアド交換するまで帰して貰えなかった……その分、二度と遊びはしないって約束したケド」
 高坂・茜(『再誕』の邪神少女…?・f26743)が慌てた様子で店舗の中へと駆けこんでくる。その服は急いで着たかのように所々崩れており、息も走って来たかのように荒くなっていた。
「ま、また来ました……やっぱりお客さんじゃなさそうです……」
 補充された美花の群れが茜を出迎えるが、茜は彼女たちの姿を見て渋い表情を浮かべる。
「で……何処かで見た事ある大きい子がいるわね」
 茜は猟兵として美花と直接交戦した経験はない。だが、ある意味ではそれ以上にかかわった経験があり、それはあまり良い思い出ではなかった。それを思い起こさせるようにのたうつ触手を見て、茜はさらに眉を顰める。
「イヤらしいのは嫌いじゃないけど、触手は嫌。その上これ見よがしに乳袋を揺らしてくるし……」
 だが、今の茜にとって美花は倒すべき敵であり、戦いを躊躇する理由はない。
「それに、何か負けたくないしね」
 その対抗心……あるいは闘争心と共に、茜は美花の前へと進み出た。
「さぁ、胸でも何でも好きにさせてあげるわ」
 そう言ってぐっと胸を突き出す茜。スタイルのいい大ぶりな胸が、乱れて開いた服の下からその存在を主張する。
「おっきな人です……触手さん、捕まえて仲間にしちゃいましょう!」
 美花は茜を捕らえようと、全身から触手を伸ばしその体に絡みつかせた。茜は宣言通りにその触手を避けることはせず、成すがままにされていく。
「さあ、こっちにいらっしゃい……♪」
 捕らわれた状態でスカートに手をかけ、たくし上げる茜。触手はそれに誘われるように露になった場所に群がり、そこを守る最後の布すらずらしてその奥に攻めかかった。
「あぁっ……♪」
 その感覚に声を漏らす茜。だがその開かれた口にも容赦なく触手がねじ込まれ、その中を蹂躙する。
「ほら、触手さん、新しいおうちですよぉ」
 美花たちはねじ込んだ触手を、茜の体になじませるかのようにぐちゅぐちゅと動かし中をかき回していく。美花自身もぴったりと茜に体を寄せ、胸や腰を押し付け触手を根元から捻じ込もうとする。
 そしてその触手の大部分が茜の体に収められ、寄生が完了する……そう思われたとき。
「ぎゃひぃっ!」
 美花の一人が悲鳴を上げて茜から離れた。その際体操服が完全にめくれ胸が露になるが、その先端には触手がなく、ただ巨大な裸の胸がぶるんと揺れるだけであった。
 それに続けて他の美花も次々と悲鳴を上げ離れていく。
「ふぅ……危なかった……ちょっと間違えればこっちが食べられてたかも」
 そう言って茜は口の中に指を入れ、そこから赤黒い欠片……触手の切れ端を取り出し床に投げ捨てた。
 全身に触手を侵入させ、体内にある刻印を【ブラッド・ガイスト】で殺戮捕食態へと変化させ触手を食い尽くす……捨て身の作戦は刻印がUDCにとりわけ効果が高い武器なこともあり、どうにか成功を収めていた。
 精神だけでなく生命的にもよりどころである触手を食いちぎられ、美花はがくがくと体を痙攣させる。その美花に、最後の抵抗も封じるべく茜はのしかかった。
「そのおっきいモノを念入りに『お手入れ』してあげるわ……♪」
 そう言って巨大な乳房を鷲掴みにし、今まで触手が巣食っていた部分に文字通り『手入れ』を始める茜。
「そこはしょくしゅさんのおうちですっ、だめぇぇぇぇっ!」
 美花は茜を押し返そうと抵抗するが、触手を失った彼女たちは最早外見相応の非力な少女と変わらない。
 美花の残った生命力が尽きるまで、茜による彼女たちへの『お手入れ』は続くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリガー・シックス
※ジェイクと行動

覆面をして対峙。
「まあ……放っておけませんので」
放っておけば被害が出るので倒す。
ハリハラを持ち、それぞれ白と黒の光刃を形成、見切りと早業で斬り捨てる。
結界術で防御役も行い、死角をカバーする。
「どうしました?」
ジェイクに声をかける。聞けばチョコの話をする。
「なるほど。なにか縁があるのかもしれませんね」

アドリブOK


ジェイク・リー
※トリガーと行動

さて、ここに標的がいるのか。
まあその前に手下の始末か。
中国拳法や空手、柔術にムエタイを使ってきたが新しいのを入れないときついな。
「カラリパヤットか」
医武同源と言われて歴史は古く発祥が何時かも分かっていないが、中国武術と関係があるとか。
トリガーさんも出来るらしいが、まだ見たことないからな。
見切りや第六感で避けつつカウンターを繰り出す。

「ん、いや……なぜかチョコの事を思い出して」
アポカリプスヘルでの事を思い出した。
不意に思い出す事はあるからな……。

アドリブOK



「さて、ここに標的がいるのか」
 次に店舗へと乗り込んできたのは二人の男。その内の一人ジェイク・リー(影の護り手・f24231)はスペースの奥に見える、より奥へ続いているであろう扉を見て言う。だが、その前にはまだまだ残る子豚・美花の集団が立ちはだかっていた。
「まあその前に手下の始末か」
 この集団を駆逐しなければ今回の首謀者にはたどり着けない。まずは障害となる敵を排除すべくジェイクは構えを取った。
「男の人は募集してないです。なんできちゃったんですかぁ……」
 今回の募集要項から外れる男性の登場に、美花はおずおずと抗議をする。
「まあ……放っておけませんので」
 覆面の男トリガー・シックス(ハリハラの化身・f13153)は穏やかな、しかし毅然とした声でそう言って白と黒、二つの光刃にした『ハリハラ』を抜き構える。頬っておけば被害が出るのは明らかだし、倒さないという選択はありえない。
「触手さん、美花をたくさんあげちゃいます!」
 美花の声と共に触手が波打って伸び、二人に襲い掛かった。男に用はないとでも言うのか、その動きは鋭く今まで女性猟兵たちに向けたものよりも強い殺意が込められているような動きだ。
 トリガーはゆらりと動き、その攻撃を躱す。一見ゆったりとした動きだが、そこには無駄がなく、力の消耗を最小限に抑えるような動き方で近づきつつ、触手が伸び切った一瞬を見切ってそこを切断していく。
 一方ジェイクは自信を打ち据える瞬間を見切って受け流し、ダメージを受けないように立ちまわっていく。その動きは中国拳法や空手、柔術にムエタイと彼が今まで修めた格闘技を複合した、受けと捌きの合わせ技だ。
「あぁっ、触手さんそんなにおっぱいゆらしちゃだめぇ!!」
 拒絶の言葉を喜悦の声で吐きながら、美花は乳房を露出させ、それを根元から高速で振り回し始めた。実際にはそれは中の触手が高速で上下運動するが故の動きであり、その激しい動きに見合った高速の連撃がジェイクへと降りかかった。
「ち……!」
 一発ずつはいなせても、ここまでの連続攻撃となると躱し切ることは難しい。超高速連打に少しずつジェイクの動きは止まり、被弾が増え始めていった。
「喝っ!」
 その様子を見たトリガーが結界術を発動、ジェイクに光る盾を被せる。防がれたも止まらない連撃がばしばしと結界を殴打し、弾かれていく。
「すまない」
「いえ、長くは持ちません。急いで決めましょう……斬る!」
 トリガーが一歩踏み込んでハリハラを振るう。それは次元を切り裂き、刃さえいなす弾性を持った触手を超えて、美花本体を切り裂いた。
「きゃあっ!」
 無防備な体を切られ、うずくまる美花。攻撃の一部はジェイクを攻めている美花にも届き、連撃の速度を鈍らせた。
「なるほどな……やるなら今か」
 その一瞬の隙を突き、ジェイクも結界から踏み出して美花へと踏み込んでいく。触手のみならず本体も柔の属性を持っていそうな美花に対し有効な手立てを考え、直感的に手を抜き手にしてその鳩尾につき込んだ。
「うあっ!」
 涎を吐き、前のめりに体を折る美花。その姿は事情を知らないものが見れば憐憫を呼びそうなものでもあったが、ジェイクはあくまで冷静に追撃を重ね美花を仕留めていく。
 その手ごたえを感じながらも、これからも様々な敵を相手取っていくにはより多くの武術を学ばねば、と考えるジェイク。
「カラリパヤットか」
 彼の脳裏に浮かんだのは、中国武術の源流だとも言われるインドの古武術。
(そう言えばトリガーさんも出来るらしいが、まだ見たことないな)
 インドに造詣の深い彼ならば修めていても不思議はない。そう思いながら彼に視線をやると、それに気づいたのかトリガーもジェイクに顔を向ける。
「どうしました?」
 自身と向き合う美花を油断なく倒しながら、トリガーはジェイクに問いかける。それに対しジェイクはカラリパヤットについて聞こうと思うが、ふと頭をよぎったものの名前がつい口を突いて出てしまった。
「チョコ……」
「チョコがどうしましたか?」
「ん、いや……なぜかチョコの事を思い出して」
 以前アポカリプスヘルで共闘した仲間がチョコを持っていたことをふと思い出したと、そう答えるジェイク。そう言えばあのチョコはUDCアースで調達したものだと聞いた気がする。今はまるで関係ないことのはずなのに、不意に思い出してしまったと、ジェイクはトリガーに答えた。
「なるほど。なにか縁があるのかもしれませんね」
 記憶というのは意外なものが鍵になって浮かび上がってくるものだ。落ち着いたらゆっくり考えればいいと、トリガーはジェイクにそう諭した。
 それに対しジェイクもそれもそうだと考え、その時間を作るべく残る眷属を手際よく片付けていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

うふふ、いつ見ても美花は可愛いわね。
体の隅々まで愛してアゲル♥

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
【第六感・見切り】で触手を回避

美花を苛めていいのは触手さんだけ?
なら、お望み通りに♪

私を拒絶した事で『歪愛・救済の華』発動。
私の信者84人(かつて救済した美花達の姿も)が
無数の触手で美花達を【捕縛】
胸も前後の穴も快楽に染める

私は快楽教団の教祖ドゥルール。
さあ、私達の楽園にいらっしゃい♥

【誘惑・催眠術】で魅了。
裸になって無数の触手の中に飛び込み
媚薬効果の【呪詛】を含む体液を胸の先端から飲ませつつ
慈母のように髪や背中を【慰め・生命力吸収】
欲情した信者達も加わって、濃厚な蜜の宴に♥



 次々と仲間が倒されていくが、それでも引くことなく現れては戦う美花の集団。元々本体から産み落とされ、意識や感覚を共有した分体であり個としての存在を守ることにこだわりがない故だろうか。
 そうしてまたしても侵入者を排除せんと立ちはだかる美花の群れを、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は愛おし気に見つめていた。
「うふふ、いつ見ても美花は可愛いわね。体の隅々まで愛してアゲル♥」
 自分たちを見るその目に何かを感じ取ったか、美花は両胸の触手を振り回しドゥルールを打ちのめさんとする。
「美花を苛めていいのは触手さんだけです、こないでください!」
 まずは空気を切りながらしなり、鞭となってドゥルールを打ち据えた。すぱぁん! と破裂音が響き、ドゥルールの肌に触手が激しく叩きつけられる。
 さらには左乳を一斉に振り回し、そこから伸びる触手がドゥルールの両腕へと絡みついていく。それは根元の乳房による巧みな操作と触手自身の意思により、ドゥルールの両腕を強烈に締め上げていった。その身に宿した守護霊の力により直接のダメージはないが、命中そのものが条件となっている封印は一撃当たるごとに完成に近づいている。
「あとちょっとです、やっちゃいましょう!」
 一気に封殺すべく、美花は最後にブルマから伸びる触手を真っ直ぐ突き出し、ドゥルールを串刺しにせんとした。
 その触手がドゥルールに届かんとした瞬間。その動きを事前に感づいていたかのように見切り、ドゥルールは足を振り上げ触手を踏みつけ、刺されることを回避した。胸から放たれた二発と違い、最後の一発は刺さらなければ封印には至らない。それを知っていたドゥルールは、最後の一撃に的を絞って回避したのであった。だがそれでも、両手を縛られていることに変わりはない。
「美花を苛めていいのは触手さんだけ? なら、お望み通りに♪」
 ドゥルールはその状況にも一切怖じた様子はなく、妖艶に微笑む。
「貴方に救いを」
「さあ、楽園へ参りましょう」
 ドゥルールの声に重なるように聞こえる無数の声。それと共に現れたのは、84人もの女性の集団だった。彼女たちは下着やホットパンツなどの煽情的な姿をしていたが、それ以上に特徴的なのは、だれもがその衣服の中から何本もの触手を覗かせ、蠢かせていることだ。そしてその中には体操服姿の幼い少女……美花の姿もあった。
「な、なんで美花がそこにいるですか……」
 美花が初めて怯えたように言う。触手の虜となった彼女たちにとって、邪神から離れる自分の姿など想像もできない悍ましいものであった。
「私は快楽教団の教祖ドゥルール。さあ、私達の楽園にいらっしゃい♥」
 女たちはドゥルールが【歪愛・救済の華】にて召喚した、彼女の率いる快楽教団の信者たち。その構成員にはドゥルールが救済したオブリビオンも含まれており、かつてドゥルールは別の教団に使役されていた美花の集団と戦っている。その美花の霊のものも含めた女たちの触手が、一度に美花の集団へ襲い掛かった。
「いや、やめて、美花は触手さんだけのものなんです……」
 そう拒絶する美花だが、拒絶をトリガーとする女の触手たちはより一層艶めかしく動き、その体を嬲りつくす。体操服をめくりあげ、触手の伸びる穴を押し広げて強引に別の触手が入り込む。それは中で元からあった触手とせめぎ合い、宿主の体を快楽で染め上げていく。
「さあ、あなたたちに与えられる愛を教えてあげるわ」
 触手が弱り戒めの解けたドゥルールは、服を脱ぎ去りながら色とりどりの触手の海へと飛び込んでいく。そしてその中にいる美花の一人に自分の胸を含ませ、そこから媚毒の呪いと催眠、そして慈母のように美花の幼い背や髪を撫で、愛と交換に生命力を吸い上げた。
 周りの信者たちもドゥルールが来たことでより興奮し、互いに触手を絡ませ、挿れ合い、蜜を溢れさせ合う。
 やがてドゥルールに抱きしめられていた美花が生命力を失い掻き消え、次の美花が全身の穴を信者の美花の触手に貫かれた状態で、供物の如く運ばれてくる。
 全ての供物が捧げきられるまで、蜜の宴は続くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守
選択UC常時発動



ねぇ…ここ前に来た事ない?
気のせい…かなぁ?

ともかく倒さない…にゃー!?見えてる!見えてるからー!?
触手で捲れて見える爆乳から真っ赤になって目を逸らす
その隙を狙い美花の一人が触手で絡めとり集団の中へ引きづり込まれ、服を破られ胸に巻き付かれ全身を触手で這いまわされる

美花達も興奮して爆乳を押し付けながら群がって胸に吸い付き下半身の乙女部分を吸ったり弄ったりして興奮します
ただ、満足した美花達から徐々に満足げに消えていく…が、数がまだまだいた為終わらない凌辱が続く

声を出そうにもブルマ触手を咥えさせられたり美花自身に顔面騎乗されたりと叫べず消えるまで弄られます


茅場・榛名
絡みアドリブ可

なんか面白そうな喧嘩してんじゃん。味方には友達もいるし
「宿のよしみだ、手貸してやんよ」
まぁボクだから巻き込まれたりしないけどね(フラグ)!

「さて、一つお相手しますか」
白灰の狐霊と一緒に戦う。私がナイフでパリィ、狐霊が【カウンター】する
これを基本戦術として一体ずつ撃破していく
仲間の様子にも気を配ろう
もし攻撃を受けて劣勢になってる人がいるなら血式で体力を
分け与えるのもいいだろう

にしてもさっきから敵の動きが変わってる…?
傷つけるってよりは拘束しようとしてる気が…
「ってやば!ってちょっと待てどこ触って…!コラ離せ!」
いつのまにか数で押されていて押し倒されていて…(襲われる)



「ねぇ……ここ前に来た事ない? 気のせい……かなぁ?」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)はおずおずと店舗の入口を見上げそう考える。実際気のせいなどではなく、翔は以前ここに来たことがあり、その際に色々と凄い目に合っていた。だがそれはともかくとして、今はまたそれとは違う事件の最中であり、翔の目的はそれを解決することにある。
 いざ扉をくぐらんとした翔に、後ろから別の声がかかった。
「なんか面白そうな喧嘩してんじゃん。味方には友達もいるし」
 突然聞こえた声に翔が振り向くと、そこには茅場・榛名(白夜の火狐・f12464)が得意げな笑みを浮かべて立っていた。旅団での知り合いでもある彼女の登場に驚く翔の肩をばんばんと叩き、榛名は扉の前へと進み出る。
「宿のよしみだ、手貸してやんよ」
 そう言って榛名は躊躇なく扉に手をかけ、思い切り開く。
「まぁボクだから巻き込まれたりしないけどね!」
 自信たっぷりに言いながら店へと入っていく榛名の後ろ姿に、翔は経験から来る不安を隠せないままに従ってついていった。

 店の中では最後の一団となった子豚・美花の群れが二人を迎え撃った。流石に後がないとあって、全員服を捲り上げて触手を伸ばし臨戦態勢に入っている。
「ともかく倒さない……にゃー!? 見えてる! 見えてるからー!?」
 その姿を見て翔は真っ赤になり目を逸らす。何度見ようと慣れないものは慣れないのだ。一方で榛名はその姿にも臆することなく、ナイフを抜き放ち戦闘に入る。
「さて、一つお相手しますか」
 その声と共に榛名の傍らに現れるのは、バディペットである白灰の狐霊。榛名を捕らえんと伸び来る触手をナイフで軌道を逸らして避け、その隙に狐霊にカウンターで攻撃を仕掛けさせていく。
 決してリーチが長いとは言い難いナイフで的確にパリィを成功させているのは榛名の技術の高さと、もう一つは彼女に向かってくる美花の数自体が少ないことであった。では、彼女に向かってこない個体はどうしているのかというと。
「ちょ、また、うにゃー!」
 一斉に翔を触手で絡め取り、自分たちの群れの中へ引き込んでいた。そのまま服をはぎ取り、触手で翔の豊かな胸を搾り上げながら二人の美花がその先端に吸い付く。
「ん、ちゅっ、ここ、触手さん、入れてあげますからぁ……中身だしときましょうねぇ……」
 翔の胸を吸い、そこを触手の苗床に相応しい状態に変えようとする美花。さらに体の感度を上げるためか、触手は翔の全身を這いまわり、尻や股間を撫でまわしていく。
「や、あ、胸、がぁぁぁぁぁっ!!」
 美花からの吸い上げに、胸の奥から何かを迸らせるような感覚と共に翔は背を反らし、一度果てた。
「あれは回復……しなくていいか」
 そんな翔の様子を見た榛名は、いつもの事だと準備していた【血式癒技】を収め、戦いに集中する。だがその榛名の方も、相手の動きに違和感を感じ始めた。
「傷つけるってよりは拘束しようとしてる気が……」
 相手の動きが突き刺しや殴打から、絡めとりのような捕縛系の動きに変わってきているのが見て取れた。違和感を感じながらもまた一つ触手を捌こうとするが、とりわけ大きなしなりを持っていたそれはナイフに絡みつき、そのままそれを持つ腕まで巻き取っていく。
「しまっ……」
 それに気を取られた瞬間、一気に四肢全てに触手が絡みつき、そのまま強い力で翔と同じように美花の群れの中に引きずり込まれてしまった。
「ってやば! ってちょっと待てどこ触って……! コラ離せ!」
 服の中に何本もの触手が入り込み、検分するように体を撫でまわす。
「この人は触手さんの住むところがないです。だから……素敵な生贄さんにしてあげますね」
 榛名の胸を撫でながらそう言って、美花は主な攻める場所を下半身に移す。
「うぐ、あ……あぁぁぁっ……」
 体をほぐされるようなその攻めに、榛名は抵抗の意思を見せるが力は入らずされるがままだ。
「んちゅ、ちゅ……おいし……」
 一方翔を責めている美花も、今度はその股間に顔をうずめ、その部分を舐めまわしている。貪るように一心不乱にそこを舐め続けていた美花だが、突然力が抜けたように倒れ、満足げな顔で触手と共に消滅した。
 美花が翔に主に群がっていたのは、【無自覚の誘惑術】による誘因効果のため。そしてこの技は凌辱を受けるごとに生命吸収能力が高まる、捨て身の攻撃技としての側面も持っていた。翔の意思で制御できないのは難点であるが、捕縛の意思のある敵には効果てきめんである。
 空いた場所にすかさず次の美花が潜り込み、生命力を奪われるのも構わず蜜を吸い上げる。
「なるほど……じゃあ手伝っちゃうかぁ……」
 その効果を察した榛名も、美花の群れの中を這いずって翔に近づき、その魅了を強化するようにその胸を揉みしだく。その間も榛名自身への責めも続いており、榛名は責められながら責めるという状態に陥っていた。
「や、ちょっと、何して……ふあああああっ!!」
「作戦よ、作戦」
 あっと言う間に翔がまた一度果て、それと同時にもう一体美花が消滅する。
 全ての美花が翔に魅了されすい尽くされるまで、翔は榛名と美花によって何度でも上り詰めさせられるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『ヘドニックヘッド』ビキニキュバス』

POW   :    快楽の牙
【疲労やコリに効くツボに噛みつき、吸血】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【特に悪くなっている場所とそこに効くツボ】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    この世のものとは思えない快楽の世界へご案内!
【相手の趣味に合った映像を映すVRゴーグル】【装着感抜群の高音質ヘッドホン】【映像に合わせ様々な演出を起こすチェア】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    最高の夢を見せてあげる!
【高級ベッドに腰掛けお色気ポーズで誘惑】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミルケン・ピーチです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 眷属である子豚・美花の群れを殲滅した猟兵たち。その騒ぎを聞きつけたか、バックヤードに通じているらしき扉が開き、ビキニ姿の女が現れた。
「ちょっとあなたたち応募者が来たなら呼んで……って何これ!?」
 角と羽をつけたその姿、間違いない、彼女こそが今回の作戦の首謀者、『ヘドニックヘッド』ビキニキュバスだろう。そのビキニキュバスの目の前に広がるのは、戦いの結果様々な汁まみれとなった販売スペースだ。
「あぁぁぁぁっ! ちょっと何よこれ、掃除にどれだけ手間かかると思ってんの!? 業者呼ぶお金なんてないし、染みでも残ったら敷金戻ってこないじゃない! テナントの敷金って住居より全然高いのよ!」
 やっぱり払っているらしい。滅茶苦茶に破壊された前回よりはマシ……なのだが、某サンタよりさらに経済的に苦しいらしいビキニキュバスにとっては重すぎる損害であることには変わらないようだ。
「犯人はあなたたちね。いいわ、動けないくらいの快楽漬けにしてあげる。お代はあなたの財布と命よ!」
 猟兵を睨みつけ、恐らくは物質転送のための魔力を両手に纏うビキニキュバス。
 彼女を倒せば今回の計画もめでたくご破算だ。さあ、ビキニキュバスを倒し二度目の馬鹿げた計画を完全に破壊するのだ!
片桐・公明
【SPD】
敵を一瞥して一言
「…何だ。淫魔って聞いたけど、あいつじゃないのか。」
「まぁ。誰でもいいや、敵なら殺すだけだ。」

相手の攻撃をUCで見切り、妖刀で攻撃する
その太刀筋に容赦はなく、ただただ殺意のみ存在する
斬りつける公明の表情は底冷えするような笑みを浮かべ、恍惚そうな表情を浮かべている
雰囲気もさっきまでと異なり、どす黒い殺意が絶え間なく発せられている
「淫魔の衣装ってのは総じて布面積が小さくてな。あたしにとっては斬りつけ安くて助かるぜ。」

(絡み、アドリブ歓迎です。)



 配下を倒され、猟兵たちを自ら迎え撃つビキニキュバス。まずその前に立つのは片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)だ。だが、その様子は今までとは違う。どこか狂気じみた薄笑いを浮かべるその姿には、女の説得や眷属との戦いで見せた彼女の印象はない。それはまるで彼女の中の『闇』……そう表すのがふさわしい、公明ならざる公明の姿であった。
 その公明は、ビキニキュバスに一瞥をくれると、つまらなさそうに呟く。
「……何だ。淫魔って聞いたけど、あいつじゃないのか。まぁ。誰でもいいや、敵なら殺すだけだ」
 その殺気は説得時に女に向けた者よりも、勢いだけなら弱い。だがそれは殺意がないからではない。敵だから殺す。当り前のことだから過剰な殺気をぶつける必要がないだけなのだ。例え目的とする相手でなくても、やる事は何も変わらない。
「人違いで襲撃してきたわけ? 舐めないでよ!」
 ビキニキュバスはそう言って、足元に大ぶりな椅子を召喚、それを公明に向かって蹴りだした。その椅子は公明の足元を掬うように真っ直ぐ突っ込んでいくが、公明は妖刀を振るってそれを両断する。
「あー! それ高いのよ! 弁償しなさいよ!」
 ビキニキュバスは怒りの声を上げるが、公明はそれには答えず、大きく踏み込んでビキニキュバスを切りつけた。
 殺意だけが乗った容赦ない太刀筋が、ビキニキュバスの肌を切り裂いていく。底冷えするような恍惚とした表情に、ビキニキュバスは悟った。この敵は自分が供する前から快楽に耽っている。ドス黒い殺意を絶え間なく湧き立たせ自らそれに浸る、殺人鬼なのだと。
「あたしの快楽はお呼びじゃないってわけ? じゃそのまま自分の夢の中で果てちゃいなさい!」
 そう言って次にヘッドホンを投げつけるビキニキュバス。公明はそれも切り捨てて回避するが、次の瞬間には羽を使って飛翔したビキニキュバスが眼前まで迫っていた。
「それじゃプレゼント、見たいものを好きなだけ見てなさい!」
 その言葉と共に、公明にVRゴーグルが装着させられた。そこに流れる映像は今の公明の趣味に合わせた、闇に染まった映像。
「一つ当たった所で意味があるとでも?」
 公明のその言葉に、ビキニキュバスは答えない。元よりユーベルコードまで封じることができないのは承知の上。だが、視界は確実にふさぐことは出来た。後は急所を少しずつ削っていけばいい。そう考え、音を立てぬよう公明の後ろに回り込むビキニキュバス。
 そして首を狙い、牙を突き立てようとした、その時。
「淫魔の衣装ってのは総じて布面積が小さくてな。あたしにとっては斬りつけ安くて助かるぜ」
 振り回された妖刀が、ビキニキュバスの脇腹を掠めた。それは守るものが何一つない肌を切り裂き、鮮血を溢れさせる。
 無力化に特化した能力を持つビキニキュバス。それは言うなれば単純な戦闘技術は高くないことの裏返しだ。その程度の動きなら、例え視界が塞がれてもそれまでに見た挙動から【殺人鬼の最適解】は割り出せる。後はそれに従い刃を振るえば、たとえ100%のクリティカルヒットは出せなくても相手の装甲の薄さがダメージを積み増ししてくれる。それは淫魔を殺すために研ぎ澄まされた、忌々しくも美しい技であった。
「くっ……そのゴーグルはあげるわ! ゆっくり見ていてちょうだい!」
 捨て台詞を吐き、宙を舞って離れるビキニキュバス。流石に視界を塞がれたまま空中の相手を追うのは手間だし、がっちり固定されたゴーグルを外すころには恐らく射程の外に逃げているだろう。
「殺し損ねたか……まあ、いいか」
 公明は気もなくそう言うと、闇に満ちたその映像を飽きるまで見るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リアン・ブリズヴェール
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】【NG脱衣】

まずは【オルタナティブ・ダブル】を使ってファムを召喚します、そして2人で連携して戦いますが……

【この世のものとは思えない快楽の世界へご案内!】(内容は過激でSMちっくな感じ)を受けてしまい、完全に快楽で動けない状態になってしまいそうです

そうなったら、きっついとどめをさされてリアンもファムも戦えなくなりそうです



ダメージを受け一旦距離を置いたビキニキュバス。敵がいないと思われる方に移動したが、そこには今駆け付けたばかりの猟兵、リアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)の姿があった。
「逃がしません……!」
 リアンは両手を広げ、進路を塞ぐように立ちふさがる。ビキニキュバスは小さく舌打ちし、床に足をつける。
「いい子だからそこどいてちょうだい。そしたらとってもいいもの見せてあげるから」
 言いながらも、手に魔力を溜めて空間を繋ぎ、いつでも道具を呼び出せるようにするビキニキュバス。対するリアンも、決して相手を逃すまいと、頑としてそこを動かなかった。
「お願い、ファム……!」
 【オルタナティブ・ダブル】を発動し、別人格であるファムを呼び出して自分と並ばせ、ブロックをより強固にするリアン。だがその動作をみて、ビキニキュバスはにやりと笑みを浮かべた。
「そんなしっかりポーズとっちゃって。あんまり固くならないで、二人纏めて快楽の世界へご案内よ!」
 言うが早いか、ビキニキュバスは両手で素早くVRゴーグルを二人目掛けて投げつける。妨害のためスタンスを広く取っていたことが災いし、二人はとっさに避けることもできず、そのままゴーグルを被せられてしまった。
「な、なんですか、これは……」
 あわててゴーグルを外そうとするが、それより早くビキニキュバスは二人に詰め寄り、その耳に大型のヘッドホンを被せた。
「立って見るのも疲れるし、座ってちょうだい?」
 さらに二人の尻の下に大型の椅子を出し、上から肩を抑えつけて無理矢理そこに座らせる。二人が着席すると、椅子の座面や背もたれが激しく動き出し、着席者の体を激しく責め立て始めた。
「きゃうぅぅぅぅ……あっ、あはぁぁぁぁぁぁっ!!」
 VRゴーグルの映像と連動しているらしきその動きは、体感というには余りに激しく、背中を鞭のように打ち据え、首は揉むというより締めるような強さで掴み、さらには腰ではなく尻の中央に、刺すような勢いで突起物が何度も突き上げられる。その衝撃は痛みと、それ以上の快感をリアンとファムに与えていた。
「うわー、相当えげつない動画見てるみたいね……あれ?」
 激しい椅子の動きにビキニキュバスが驚いていると、その目の前でファムのすがたが徐々に薄くなっていく。三つの道具が完全に決まりユーベルコードの封印効果が発揮されたことで、オルタナティブ・ダブルの効果も消えかけているのだろう。別に消してしまっても構わないのだが、どうせ捕まえるなら多い方がいい。そう考えたビキニキュバスは、リアンのヘッドホンを片耳だけ外し、あえて拘束を緩める。
「お楽しみ中失礼。これからも~っとエグい快楽の世界へ案内してあげるけど……いいかしら?」
「おぎょっ、おほっ、おぉぉぉぉぉぉ❤……はひぃ❤❤」
 リアンの耳元で妖しくささやくビキニキュバス。リアンは椅子に責め立てられ舌を垂らして喘ぎ声をあげ続けるが、やがてがくがくと首を盾に揺らしその誘いを承諾する。
 それを確認したビキニキュバスは、余裕の笑みで自身のとがった尻尾を持ち上げ、その先端をだらしなく開いたリアンの股間に抉るように叩き込んだ。
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!! …………❤❤」
 服越しとはいえ、強烈なとどめをかけられてその部分を盛大に濡らしながら果てるリアン。ビキニキュバスはさらにファムにも同じようにとどめをかけ、こちらも涎を垂らして絶頂した。
「はい、生贄二人げっと~。それじゃ奥にしまっときましょ」
 上機嫌で椅子を押し、バックヤードへ二人を運ぶビキニキュバス。リアンはそのまま終わらない仮想の世界の中、いたぶられる快楽に溺れ続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

クライド・エント
「すげー格好してんな…目の毒だぜ」

そう言いながら相手をチラ見しつつも【切り込み】や【武器受け】で攻撃してくぜ

ただ、過激な格好でこっちの集中も乱されているところにVRセット一式を装着されられて、何が起きたのかもよく分からないままに夢中になってしまう

そのまま、快楽漬けにされて無抵抗のまま嬲られるかもしれないが、まあ何とかなるだろ…



 生贄を得て上機嫌で店へと戻ってきたビキニキュバス。その前にまた一人猟兵が現れた。
「すげー格好してんな……目の毒だぜ」
 クライド・エント(だらしない海賊・f02121)はビキニキュバスを見てそう漏らす。そう言う相手だと覚悟しては来たが、いざ実物を前にするとやはりその姿に目を奪われてしまう。
「あら、次のお客さん? あなたはどんな快楽がお好みかしら?」
 猟兵を一人下したことで調子を取り戻したビキニキュバスは、ポーズを取りながらクライドへと迫っていく。クライドは一瞬それに見とれてしまうが、慌ててバスタードソードを構え戦いの構えを取った。
「おらっ!」
 まずは一太刀、踏み込んで縦振りに切りかかるクライド。ビキニキュバスはひらりと動いてそれを横に躱す。
「あら、積極的なお客さん。求めてくれて嬉しいわ」
 さらに横に振って追撃をかけるが、ビキニキュバスはそれもすっと後ろに下がって難なく躱した。そしてそのたびに、極小ビキニにギリギリ抑えられただけの胸がぶるるんと揺れ、その存在をアピールする。
「すげぇ……いや、見てる場合じゃ……」
 その胸に何度となく目を奪われるクライド。もしあの細い紐に剣先でも引っかかったら……そう思うだけで太刀筋は鈍り、思わず隙を曝してしまう。
「あらお兄さん、見てるだけでいいの? せっかくだから快楽体験……してみない?」
 そう言って正面から飛び掛かるビキニキュバス。クライドははっとしてそれを防ごうと正面に剣を構えるが、ビキニキュバスはそのまま飛翔してクライドの頭上に回り、そのまま頭部にVRゴーグルを被せてしまった。
「しまっ……!」
 目の前が真っ暗になり慌てるクライドだが、すぐにその眼前にリアルな映像が映し出される。それはピンク色の部屋の中、ベッドに腰掛け流し目を送るビキニキュバス本人だ。
「ほら、好きにしていいのよ……?」
 ビキニキュバスはそう言って、黒いビキニトップを脱ぎ豊かな乳房を惜しげもなく曝け出した。さらには下にも指をひっかけ、少しずつ下へとずらしていく。
「うおぉぉ……」
 過激な映像に思わず前屈みになるクライド。その突き出された頭部に、今度はヘッドホンがかぶせられた。
「それも、こっちからしてほしい……?」
 耳元で囁くように聞こえるビキニキュバスの声。ヘッドホンから聞こえる高音質な声は生で聞くのと変わらない臨場感でクライドの興奮を誘った。
 次の瞬間、膝の後ろを押され思わず腰が落ちるが、柔らかなクッションがその腰を受け止めた。
 そして映像の中のビキニキュバスがクライドの背中に手を回すと、まるでそれと連動するようにチェアの背もたれが盛り上がり、優しくクライドの背中をくすぐった。
「こ、これは……!」
 完全に快楽映像の虜になり、無防備になるクライド。そのまま映像のビキニキュバスはビキニを完全に下ろし、クライドの服を脱がす仕草をして彼へと跨った。
 それと同時にクライドの下半身を包む、熱く湿った感触。それはクライド自身に絡みつき、締め上げ、その勢力を搾り上げていく。
「うおぉぉ……最近のVRって、ここまで凄いのか……!」
 最早完全になすがままとなり、快楽に溺れるクライド。そのまま映像のビキニキュバスのされるがままとなり、彼女の与える快感を受け入れ続けていく。
 チェアのない体の前面にも柔らかな双丘や蠢く肉の感触がリアルに伝えられていることを訝る理性は、最早彼には残ってはいないのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレイング☆お好きなように♪
汝が為したいように為すがよい♡
滝のように溢れるえっちなおつゆを代償にブレインタンパリングで装備武器のサイキックヴァンパイアとパラサイトテンタクルの封印を解くわ☆
ビキニキュバスちゃんのおのうをくちゅくちゅしてあげる♡
姿変え(化術)の神罰でビキニキュバスちゃんのお豆を欲棒に変えて、アマゾンポジション(ちんぐり返し騎乗)で種搾りプレスで捕食するわ☆
寄生触手に前後の穴をほじられて、脳弄りされながら種搾りされてー、快楽エナジーを捕食されながら吸精されるの最高でしょ♪
あは♪当然自分のおのうもくちゅくちゅしてるわ♡代償のおつゆが止まりません☆
えっちなのうみそおいしいです♡



 さらに生贄を獲得し、浮かれ顔で店舗へと戻ってくるビキニキュバス。その彼女を待ちかねたように出迎えたのは、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)だ。
「はーい、次の生贄さんね、いらっしゃーい」
 連続で生贄をゲットしているビキニキュバスは最早自身の勝利を疑っていないのか、余裕の態度でアリスを迎え撃つ。
 そのビキニキュバスに対し、アリスは無防備な姿勢で体を開いてしなだれかかった。
「うふふ、可愛い淫魔さん。一緒に気持ちよくなりましょう……」
 ためらいなく服を脱ぎ、元々裸同然のビキニキュバスに自分の肌を寄せるアリス。
 アリスの体をビキニキュバスは優しく受け止め、その背中を撫でる。そしてこのまま完全に無力化してやろうと大口を開け牙を剥き出しにし、アリスへと噛みかからんとした、その時。
「いっしょにおばかになりましょう♡」
 不思議な抑揚のついたアリスの言葉と共に室内にまき散らされていた液体の一部が消滅し、同時にアリスの背後から大量の触手が現れた。美花のものより一回り太いその触手は、ぐねぐねと呻きながらビキニキュバスに襲い掛かる。
「な、なによこれ……あぐっ!?」
 触手の一部がビキニキュバスの股間に殺到、ほとんどがその両穴を押し広げて中に入ろうとしていくが、ごく一部の触手は先端に鋭い針を生やし、入口上部にある突起にそれを突き刺した。
「あぁあ、あ、ひぃぃぃぃぃっ!?」
 針に刺されたそこは見る間に腫れ上がり、むくむくとそそり立っていく。そして先端は割れ、そこから汁を垂らす巨大な欲の棒へと姿を変えた。
「あはぁ……おいしそぉ……いただきまぁす♡」
 アリスはそれをうっとり見つめ、ビキニキュバスを押し倒して仰向けのまま下半身を上に突き出させる。そうして無理矢理天を向かせた棒に、大股を広げて自らを突き刺した。
「あちゅぅぅぅいぃぃぃぃぃ♡」
「おぉぉぉぉぉ♡さきゅばすのってすごいぃぃぃぃ♡」
 ビキニキュバスとアリスが同時に嬌声を上げる。そしてそれを合図にしたように触手たちは一斉に二人に群がり、前後の穴はもちろん胸の先端や口、さらには耳からまでその体内に入り込んでぐちゅぐちゅと中をかき回し始めた。
「おぎょ、お、ほ、ぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「あへ、あひへへへへへ、あぁぁぁぁぁぁぁ♡」
 声にならない声を上げ目を裏返らせる二人。見るからに正気を失ったような状態だが、ビキニキュバスは腰を振ってアリスの体内を抉りながらも必死にその体を抱き寄せ、彼女の頭部を自身の前に持ってくる。
「あぎ、え、あえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 奇声を上げながらもビキニキュバスは大口を開け、アリスの頭にかみついた。牙が頭皮を切り裂き、そこから血を溢れさせる。頭部に刺激を与えるその牙は快楽に蝕まれていたアリスの意識を僅かに戻すが、耳から深く潜りこんだ触手がうねってまたすぐにその思考は狂気へ落される。ビキニキュバスも同様に吸収した生命力で僅かに回復するが、やはり全身を触手で抉られてすぐに目が裏返る。
「あぎぃぃぃぃぃぃいぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡」
 絶叫と共にビキニキュバスは白濁した種をアリスの中に吐き出し、アリスも背を反らし絶頂した。
 僅かに回復してはまた狂わせられる、狂いっぱなしよりも悍ましい無限の快楽地獄。その原動力となる触手はアリスが全身から垂らす汁を糧にどこまでも動き回り、宿主たちを壊していった。くちゅくちゅという水音と共に、胸から、股から、耳から、色とりどりの液が垂らされ触手に吸い上げられていく。快楽の狂気の中で、もはや相手も自分も触手も、その境界は消え失せていた。
「えっちなのうみそおいしいです」

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
その点は貸主の方にも申し訳有りませんし、謝罪しますねぇ。
その上で、改めて対処させていただきますぅ。

先程の影響で胸が極度に肥大化したままですし、『牙』を躱すのは難しいですねぇ。
此処は利用させていただきましょう。

体型上、どうしても『肩コリ』が酷いですから、狙われるのは此方でしょうねぇ。
マッサージを受けつつ【慾禱理】で『胸』を指定、『豊満さ』と『身体能力』を強化しましょう。
『攻撃』ではない分『攻撃回数』は増えませんが、『コリ』が解れた上で『身体強化』が有れば、更に増量した体型でも問題なく動けますぅ。

折角『牙』の為に近づいてくれてますし、『胸』で押え込み[重量攻撃]しますねぇ。


久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
選択UC常時発動

くたくたになりながらも復活
やっぱりあの時の店…いやまぁ、その時は滅茶苦茶壊されていたから改装していて周囲の店との一致ぐらいだったしね…
しかも、他の場所もシャッター降りているし気づくのが遅れたっすよ…

ともかく美花達が居なくなったんで改めて退治させていただきます
しかしまぁ先ほどの戦いの影響でうまく動けず捕まり牙を立てられ吸血されます
ただ最初痛いだけで徐々に疲労が回復…すごいなコレ
余りの心地よさにうっとりし回復します
実際選択UCの影響で回復しているなんて言うのは露知らず、しかも凝りが酷いとの事で本格マッサージされ…

気付けば疲労と体力全開
相手は瀕死…でも何で満足げなの?



 ようやく解放され、よろよろと立ち上がるビキニキュバス。辺りを見れば、自分が出してしまった分さらに汁が撒き散らされている。
「ああもう、これ本当にどうすんのよ……こんなに汚しちゃって……」
 その惨状に涙声で呟くと、それに対しての返事が聞こえた。
「その点は貸主の方にも申し訳有りませんし、謝罪しますねぇ。その上で、改めて対処させていただきますぅ」
 誰かと思い周囲を見渡すビキニキュバス。声の主はいつの間にか店の中にあった巨大な二つの山……もとい夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)であった。先の戦いで敵の力を吸収し肥大化したるこるの胸は未だ戻らず、床についたまま動くのも難儀しそうな状態のままである。
「てかここやっぱりあの時の店……いやまぁ、その時は滅茶苦茶壊されていたから改装していて周囲の店との一致ぐらいだったしね……しかも、他の場所もシャッター降りているし気づくのが遅れたっすよ……」
 そしてその胸に手をついて支えにし、ふらふらになりながらやっと立っているのは久遠・翔(性別迷子・f00042)だ。改装され若干見た目が変わっていたり周囲の店が一部休業中だったりと、記憶と違う点があり若干自信が持てないでいたが、やはり数カ月前来た場所と同じだと確信し改めてその時のことを思い出し、先にされたことと合わせて顔を赤くする翔。
「ともかく美花達が居なくなったみたいだし、改めて退治させていただきます」
 翔はビキニキュバスに対しそう宣言する。だがビキニキュバスは二人の様子を見て、余裕気に言葉を返す。
「さすがにそんな動けそうもない体やふらふらした奴には負けないわよ! まああたしもちょっと疲れてるし、血でも貰おうかしら!」
 そう言って飛び掛かるビキニキュバス。翔は慌てて迎え撃つ体勢を取るがやはり体はふらつき、その隙に横を通り抜けられてしまう。ビキニキュバスはそのまま胸に寄りかかるように立つるこるの後ろへ回り込み、その体を抱きすくめた。
「これは相当凝ってそうねぇ。それじゃ悪い血、いただきまーす」
 大口を開けるこるの肩にかぶりつくビキニキュバス。牙は肩のツボにぴったり突き刺さり、鈍った血流を吸い上げる感覚と合わせてるこるに強烈な快感を供していく。さらには指を背中に押し当て、前面に集中する重量を支えるため緊張していた背中の筋肉を指圧しほぐしもした。
「おぉぉ……これは……大いなる豊饒の女神、その理を顕さんが為、使徒に更なる恵みをお与え下さいぃ……」
 るこるは顔を蕩けさせながら、【豊乳女神の加護・慾禱理】を何とか発動、己の身体能力を強化するが、同時に豊満さを強化する効果も発動、巨大な胸がさらに膨れ上がってしまう。
「あら、こっちもすごいじゃない……こっちから直接吸った方がいいかしら?」
 その膨れ上がった乳房の前に回り、先端の服をはぎとるビキニキュバス。そしてそこにそそり立つ巨大な先端に牙を突き立て、より強力な逃げ機目をるこるへと見舞った。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!」
 絶叫と共にそこから血ではない液体が迸り、ビキニキュバスはそれをごくごくと飲み干していく。より出がよくなるようマッサージもそこに施して奔流を一しきり味わい、次の獲物とばかりに翔に顔を向けるビキニキュバス。
「さーて、回復できたし、次はこっちね!」
「うにゃ、あ、あぁぁぁっ!?」
 素早さを増した動きで翔に襲い掛かり、疲労の影響で満足に動けない翔は躱すこともできずあっさりととらえられる。そしてそのまま体をまさぐられつつ、昂る胸の先端へと快楽の牙が突き立てられた。
「散々使われちゃったみたいだし……気持ちよくさせてあげるわ」
「ひぎっ……きもち、いぃ……」
 牙の刺さる最初の一瞬こそ痛みはあったが、すぐに快楽のツボを心得た吸引と豊満な乳房へのマッサージにより、翔はうっとりと蕩けた表情を浮かべていく。
 さらに疲労を取る、という名目で尻や背中、さらには股間まで強烈にマッサージを施され、翔は動くこともできないほどに快楽に溺れ切っていた。
「ふっふーん、これでもう二人生贄ゲット……」
 調子よく吸収していくビキニキュバスの頭上に何かの影がさす。その正体を確かめようと顔を上げた瞬間、凄まじい重圧がビキニキュバスを襲った。
「みぎゃっ!?」
「お陰様でこの大きさでも動けるようになりましたぁ」
 ビキニキュバスを押し潰したもの、それは体以上の大きさにまで肥大したるこるの胸であった。慾禱理のもう一つの効果、それは味方のダメージと豊満さをも力に変えること。翔の豊満さとビキニキュバスから受けた特大の性的ダメージは、その大きさのままるこるの力となり、ビキニキュバスに向けられたのであった。
「ぐぎぎぎ……お、重い……とりあえず、もうちょっと回復を……!」
 そう言って胸からはみ出した手を顔を動かし、何とか翔を抱き寄せその乳房にかみつくビキニキュバス。そこからエネルギーを吸い上げていくが、なぜか回復せず、むしろ自身の疲労がたまっていく一方だ。
「あぁぁ……こんな、恥ずかしいのに……気持ち、いぃ……」
 びくびくと翔は痙攣するが、その肌艶は良くなっていく。それもそのはず、【無自覚の誘惑術】の力で翔は凌辱されるほどに相手の生命力を吸収、そのダメージを回復していたのだ。さらにそのダメージはるこるの力となり、彼女の胸を膨らませてビキニキュバスにさらなる重圧をかけて行く。ビキニキュバスが攻撃し快楽を与える程、翔は生命力を吸い上げるこるは攻撃力を増してく、八方ふさがりの快楽によるデッドロックがここに完成していた。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「おほぉぉぉぉぉぉぉぉん❤❤」
 強烈な絶頂が翔とるこるを同時に襲い、二人の力も瞬間的に上り詰める。
「んぎゃっ!?」
 生命力を吸われ体を潰され、ビキニキュバスは二人の快楽によって大きなダメージを負うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高坂・茜
(アドリブ絡みお色気歓迎)
淫魔の割に現実的ね、相当苦悩しているのかしら…?
そしてこの子もやっぱり大きい…。(色んな意味で)
お金と命?お金は私に勝ったら上げるわ、勝てれば…だけど。

先手を取られて高級ベッドで誘惑されるとついついフラフラって
移動した挙句、眠らされてビキニキュバスにサレちゃう…。
百合プレイの夢でも男とのプレイをしてる夢でも見せられちゃって…❤
だけど私は無意識に、目の前の子(ビキニキュバス)の背後に現れる
パパ(UC使用)と一緒に挟み込んで、前後から責め立てちゃうの❤
エェ…無意識に、眠ったままで。
因みにパパは『精力(繁殖力)』を神クラスしたから
何時間でもビキニキュバスを満足させられるわ❤



 調子が良かったところに再び連敗を喫しているビキニキュバス。そこに現れたのは高坂・茜(『再誕』の邪神少女…?・f26743)だ。
「淫魔の割に現実的ね、相当苦悩しているのかしら……? そしてこの子もやっぱり大きい……」
 戦闘前にビキニキュバスが零した愚痴。それは幻想的で非現実的な官能を操るようなイメージを持つ淫魔とは、ある種真逆を行くものであった。
「お金と命? お金は私に勝ったら上げるわ、勝てれば……だけど」
「あらそう? じゃ遠慮なく」
 茜が啖呵を切って戦闘に入ろうとする瞬間、ビキニキュバスは既にベッドを召喚、そこに腰掛けていた。
「さあ、最高の夢を見せてあげる!」
 そう言って胸を突き出すポーズを取るビキニキュバス。それを見た瞬間、茜は誘われるように彼女のもとへふらふらと歩み寄り、そのままベッドへと倒れ込んだ。
「うわ……めっちゃ柔らか……も、だめ……」
 全身を包むような柔らかな肌触り。固さは微塵も感じさせず浮いているかのような感触。家庭はおろか並のホテルでも置いてない、最高級ベッドなのは疑いなかった。
「ごめ……パパ……」
 その感触に、茜はあっという間に眠りに落ちた。茜の頬を何度かつつき、完全に眠ったことをビキニキュバスは確かめる。
「よーし、それじゃとどめさす前に……ちょっと貰っちゃうわよ」
 茜のスカートを捲り上げて下着をずらし、自分も水着を脱いで足を絡めて腰を押し付け合うビキニキュバス。そのまま首元へと牙を突き立て、上下から生命力を吸い上げはじめた。
「あん……パパ……あっ……」
 寝言で喘ぎ声をあげる茜。その腰の動き方からして、文字通りの淫夢を見てるのだろう。眠ったままでビキニキュバスの背に手を回し激しく腰を上下させる。その動き方は女同士でするものではなく男を相手にするときのようなものだが、腐っても淫魔の一種、それに合わせた動きもビキニキュバスは心得ていた。
「さーて、それじゃ最後までイっちゃいましょうかぁ」
 つくような動きで茜を攻めとどめの吸精をかけようとしたその瞬間、ビキニキュバスの方をがしっと何者かの手が掴んだ。
「え、誰……!?」
 驚いて後ろを振り向くと、そこにいたのは一人の男。見た目はさえない中年男で、正直言って強そうには見えない。ただ、ある一点を覗いては。
 天をも突くような剛槍と、その下にぶら下がる二つの鉄球。男は黙って腰を引くと、空いていたビキニキュバスの後ろの穴へ容赦なく肉の槍を捻じ込んだ。
「あぎぃぃぃぃっ!?」
 体を貫かれる感覚にビキニキュバスが悲鳴を上げる。男はお構いなしにごりごりとビキニキュバスを突き上げ、その体内を抉っていった。
「パパぁ……もっと……」
 眠ったままの茜がさらにビキニキュバスに股間をこすり付け、男と自分の体で相手をサンドする。
 甘えるような茜の動きにビキニキュバスの腰が揺さぶられ、自分の中に突き立てられている男の棒を嫌がおうにも責め立ててしまう。そして体の中で一瞬ビクン、と男の棒が脈打ち。
「あちゅ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ❤❤❤」
 そこから信じられないほどに大量の白濁が放たれ、ビキニキュバスの腹を膨らませた。
 男の正体は茜が意識を手放す寸前、【ゴッド・クリエイション】で作り上げた『パパ』だ。彼が神の権能によって与えられた人を超える力、それは『繁殖力』。いかに手練れの淫魔と言えど、神の力の前には屈するよりほかなかった。
 一度出してなお猛り狂う棒を、パパはビキニキュバスの中でさらに暴れさせる。
「あひっ、ちょ、やめ、ふあぁぁぁぁぁっ!!」
 茜と合わせている前と、パパに抉られる後ろで何度となく果てるビキニキュバス。茜が目を覚ますまで延々と、二人からの嫌という程の勢力供給は続くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

散らかしてごめんなさいね。
この子達が可愛いすぎて、つい激しくシちゃったの♥

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高めつつ
恍惚とした表情の美花達の霊を見せ【狂気耐性・呪詛耐性】と
愛欲という名の【気合い】で眠らされる事なく
『狂愛』で85人に分裂!

むちむちボディの素敵な淫魔ちゃん♥
貴女にも最高の夢を見せてアゲル♪

ビキニを脱がして
胸の先端も、腋も、背中も、全身を舐め回し
媚薬効果の【呪詛】を含む唾液で感度を何倍にも高め
耳舐めからの【誘惑・催眠術】で魅了しつつ
小さな体で前後の穴の奥まで【慰め・生命力吸収】

お金に困ってるなら私が養ってアゲル♥
三食・昼寝・不老不死・無限の快楽が付いてくるわよ♪



「うぅぅ……ケツ痛い……補給はできたけどまた汚れたし……」
 なぜか戦う程に酷くなっていく店舗の状態を見て、ビキニキュバスが嘆きの声を上げる。
「散らかしてごめんなさいね。この子達が可愛いすぎて、つい激しくシちゃったの♥」
 独り言のつもりで言ったその愚痴を拾われ、ビキニキュバスはとっさにそちらを睨みつける。そこには妖しい笑顔を浮かべ、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)が立っていた。
「この子……?」
 ここにいるのが敵であることは今更疑いようもない。だがこの子とはいったい誰の事か。
「ええそう。あなたもご存知のこの子たちよ」
 そう言ってドゥルールは得意とする型である、自らに守護霊を憑依させ守りを固める態勢に入る。ドゥルールと重なるように浮かぶその例の姿を見て、ビキニキュバスは驚愕の表情を浮かべた。
「ちょっとあんたたち……!」
 それは自らが配下としていた眷属、子豚・美花の姿だった。その表情は恍惚とし、まるでそこにあることが既に快楽だとでも言うように、幼い表情を淫靡に輝かせている。
「どうせ分体よ、また取ってくる当てはあるわ……それよりも、あなたもいい生贄になりそうじゃない! ほら、快楽に包まれて眠りましょ!」
 ビキニキュバスはもう一度ベッドを召喚し、そこに腰掛ける。シーツが綺麗になっているあたり別のベッドなのだろう。ポーズを決めるビキニキュバスからは強烈な誘因効果と催眠波が放たれ、ドゥルールを強烈な睡眠欲が襲った。
 ドゥルールは自らに憑依した美花が原動力としていた体に住まうものの快楽と同調し眠気への耐性を作り、さらに目の前のビキニキュバスをじっと見ることでその体への愛欲を高め、強引に眠気を抑え込みながらじりじりとベッドへと近づいていく。
 ドゥルールの耐性とビキニキュバスの催眠がせめぎ合い、やがて眠気に屈したかのように、ドゥルールがビキニキュバスへ向かって倒れ込んだ。
「あぁん、もう我慢できない!!」
 ビキニキュバスに体が当たるその瞬間、感極まったと言わんばかりの声と共にドゥルールの体が85体に分裂、手のリサイズの二頭身となって一斉にビキニキュバスへと群がった。
「え、なに、ちょっと、触らないでよ!」
 ビキニキュバスは群がるドゥルールたちを手ではたいて追い払うが、胸に来たものを叩けばその隙に他が腰へと群がり、そちらを掴んで放り投げれば今度は胸を狙って一斉に飛びついてくる。
 この【狂愛】による分裂は戦闘力こそ強化しないが、代わりにあらゆる攻撃への耐性を得る。その為催眠波は通じにくくなっているし、仮に一体や二体眠った所で攻撃の手は緩まない。群がるドゥルールの軍団に、とうとうビキニははぎ取られ裸体を曝してしまう。さらにドゥルールたちはそのまま四肢へと組みついて相手の動きを封じ、ベッドへと押し倒して磔にした。
「むちむちボディの素敵な淫魔ちゃん♥貴女にも最高の夢を見せてアゲル♪」
 仰向けになってなお巨大な山に登り、その先端を吸い上げる。さらに数体は耳元にしゃがみ込み、精神を侵す力を持った愛の囁きを繰り返す。そして二体が大きく広げられた脚の付け根に潜り込み、そこにある二穴へと体ごと潜入していった。
「いひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
 いかに淫魔とはいえ、全身で動くものを入れられたことなどなく、その未知の感覚に絶叫を上げて体を震わせる。入っていった二体は双方で壁を押し合い肉壁越しに手を合わせたり、奥にある部屋をノックしこじ開けて顔を入れたりと、まさに人外の責めでビキニキュバスを休ませずに攻め続けた。
 そのまま汁を溢れさせる粘膜にかみつき、そこから生命を吸い上げる二体のドゥルール。それに呼応するように胸にたかった者たちもその頂点にかみついてそこから出るものを吸い上げ、耳元にいるものは尖った耳を舐め、甘噛みしながら囁き続ける。
「お金に困ってるなら私が養ってアゲル♥三食・昼寝・不老不死・無限の快楽が付いてくるわよ♪」
 金のないサキュバスに、欲しいものをくれてやると直球に誘いをかけるドゥルール。
「ふ、ざけないで……あたしこう見えても……仕事好きなのよ……!」
 金がないから働いているのではなく、役目の為に私財を投げうっているのだと、その誘いを懸命にはねのけるビキニキュバス。職務が快楽と言うのもそれはそれでどこか歪んでいる気もするが、それでもそれを支えに攻撃に耐えるビキニキュバスを、ドゥルールの愛欲の呪いが蝕んでいく。
「それなら……私に仕えてもらおうかしら? 気が変わったらいつでもイってね」
 そんなビキニキュバスを試すように、ドゥルールは快楽の方向が自身に向くよう責め続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

茅場・榛名
アドリブ・えち系可

私はね、ちょっと怒ってるんよ。
別に読みが外れたとか一本取られたとかじゃないんだ
「あの連中に一番気にしてる事を言われた事だよ全く!」
遠回しに『まな板は使えない』とか言いおって!
ボスはアンタだろ、キル数追加に協力させてもらおう!

狐霊には側面に回って隙を見て攻撃をしてもらう
私は正面からバーサーカーらしく攻めの戦をしよう
飛竜刀でヘイトを取りつつ斬っていく 敵の吸血は…刀身で防御して
反撃を行う、でもいいだろう
私の前に立った時点で2対1なんだ 不利を悟るがいいさ
「搦め手も悪くないが、少しは武で語ったらどうだ?」
そっちの方がお姉さん得意だしな。



 文字通りに精魂尽き、しばらく高級ベッドの上で休憩を取っていたビキニキュバス。目を覚ました彼女の目の前に合ったのは、茅場・榛名(白夜の火狐・f12464)の静かに怒りを湛えた表情であった。
「私はね、ちょっと怒ってるんよ」
 声を荒げることはなく静かに、しかし沸々と怒りを滾らせながら榛名は言う。目を覚ましていきなり文句を言われたビキニキュバスは一瞬あっけにとられるが、すぐに胡乱気な表情をして榛名を見る。
「何よ、うちの部下たちに苦戦でもしたわけ? それとも何か失敗でもした?」
 そんなの自分が悪いのだろう、そうとでも言いたげにビキニキュバスが言い捨てる。だが榛名の怒りの原因はそんな些末なことではなかった。
「あの連中に一番気にしてる事を言われた事だよ全く!」
 一気に声を大きくする榛名。その声には先の美花たちとの戦いの最中から胸の許容量を超えて溜め込まれてきた、消せない怒りがこれでもかと込められていた。
「遠回しに『まな板は使えない』とか言いおって! ボスはアンタだろ、キル数追加に協力させてもらおう!」
 そう言って剣を抜き放つ榛名。確かに先の戦いではどちらかと言えば仲間に協力する形の動きだったのでキル数は稼げていない……が、多分そういう問題ではないのだろう。
 ビキニキュバスの方も色んな意味で理解できない怒りをぶつけられ困惑するが、それで手加減などする必要はない。ビキニキュバスはベッドから飛び上がり、牙を剥き出しにして榛名へと噛みかかった。
「おっと、させるか!」
 刀を横にして出し、その刀身に噛みつかせる。直接戦闘に秀でていないビキニキュバスだが、吸血が攻撃手段の一つなだけあって咬合力はそこそこあるらしく、刀を振り抜いて口を切り裂く、ということは出来なかった。
「くれてやる血なんてないよ!」
 榛名はビキニキュバスを蹴り飛ばし、のけ反らせて刀を解放させる。そしてそのまま狂戦士の如く連続での打ち込みを繰り返し、正面からの責めの戦を仕掛けた。
「てりゃりゃりゃりゃあ!」
「や、ちょっと、やめ……危ないって!」
 その攻撃をひらひらと飛び回りながら紙一重で躱すビキニキュバス。一撃ずつが重い圧倒的な猛攻は受け止めることすら許されず、ビキニキュバスは回避に専念せざるを得なかった。
 だが、激しい動きは当然消耗も大きい。徐々に太刀筋が乱れ出し、大振りに振ってから刀を戻すまでのスピードが少しずつ遅くなり始めていた。
「おっと、お疲れみたいね……チャンス!」
 そうして刀が足元まで立てぶりに大きく振り下ろされた瞬間、ビキニキュバスは刀のリーチの内側まで踏み込みその腕に噛みついた。
「うあっ!」
「んー、随分乳酸たまっちゃってるわね。あとはこっちも問題ありな感じー?」
 披露した腕から吸血し余計な力を抜いた後、ビキニキュバスは榛名の巫女踏むの胸部分を開き、その下の体を露出させた。露になった胸はビキニキュバスや美花とは比べ物にならないほどに慎ましかったが、美花と違いビキニキュバスは相手の胸の大きさにこだわりがあるわけではない。大口を開け、先端を口に収めながらその周囲の肌に噛みついた。
「ふあぁぁっ……」
 思わず甘い声を上げる榛名。突き立てられているのは悪い部分に快楽を与える牙であり、榛名が底を気にしているということは、彼女にとっては間違いなくそこは『悪い箇所』なのであった。
 ちゅうちゅうと音を立て、平らな胸に吸い付くビキニキュバス。慣れない感覚に榛名はぞくぞくと背を震わせその感覚に酔い、刀を振るうことすら忘れていた。
「んふふー、それじゃこのままとどめを……」
 榛名が快楽に浸っているのを見てビキニキュバスが最後の人吸いをかけんとした、その時。
「うげっ!」
 ビキニキュバスの横っ腹に白い塊が強かにぶつかり、彼女を横へと跳ね飛ばした。ビキニキュバスを吹っ飛ばした塊……榛名の使役する白灰の狐霊は、牙が離れた主を気遣う要素の横へと侍る。
「私の前に立った時点で2対1なんだ 不利を悟るがいいさ」
 自身は正面から力圧しで攻め、隙を見て白狐に援護攻撃をさせる。敵を直角に挟み十字に攻める二対一の戦法が、ビキニキュバスの優勢を一瞬にして崩した。
「搦め手も悪くないが、少しは武で語ったらどうだ?」
 そう言って榛名は再び猛然と切りかかり、白狐はそれに呼応するようにまた側方を不規則に飛び回る。
「いやよ、あたしはそういう無駄に疲れるのは嫌い……」
 その反論を言い終わらないうちに、横から一瞬にして足元に潜り込んだ白狐がビキニキュバスの足を取り、そのバランスを崩させる。
「そりゃ残念。そっちの方がお姉さん得意なんだけどね」
 そうしてがら空きになったビキニキュバスの体に、高速の居合切りが炸裂する。そして。
「堕ちないでよ? これから、もっと痛くなるから!」
 そこをさらに抉るように、【秘剣技・桜花一閃】の刃返しが放たれた。研ぎ澄まされた武技はビキニキュバスの搦手を踏み越え、まっすぐにその体を切り裂いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

さて、いよいよボスと対峙というわけね。
いつも通り、相手をしてあげるわ。
ヤヌスを持ち、光刃を形成したら始めるわ。
まあ相手が相手だし、何とかなると思う。
ダンスによる剣舞、範囲攻撃で攻めるわ。
魔力溜めでチャージして一気に解放、なんていうのもありかも。
もし相手の攻撃喰らったら……求めちゃうかも。

絡み・アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

うう、まだ身体が元に戻らないか。
エルーゼもまだ戻ってないが、この状態で戦うしかないのか。
イザナギの覚悟を長柄に形成して応戦する。
第六感で避けながら振うしかないか。
しかし重い……何とかうまく立ち回りながらやるしかないか。
襲われたら……逆に襲い返すだけだ。

絡み・アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

まだ戻りませんよね。
とにかく、私がなんとかしないと……。
ヴァナディースによる援護射撃を行います。
属性攻撃の電撃によるマヒ攻撃で動きを抑制出来れば。
第六感で攻撃はできる限り避けます。

絡み・アドリブOK



 再び本格的な傷を負ったビキニキュバス。その前に現れたのは巨大な肉玉の群れ……もとい胸を巨大化させられた猟兵たちであった。
「うう、まだ身体が元に戻らないか。エルーゼもまだ戻ってないが、この状態で戦うしかないのか……」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)はいかにも自身の体を持て余した風に呟く。実のところこういう体になるのは初めてではないのだが、何度経験しても慣れないものは慣れない。
「まだ戻りませんよね。とにかく、私がなんとかしないと……」
 困ったように言う藤宮・華澄(戦医師・f17614)は、この中で唯一通常サイズ……と言っても一般的な感覚では十分爆乳なのだが、極度に胸部が肥大していない状態であった。その理由は、他の二人の胸部肥大が彼女によって引き起こされたからなのだが、それ故に彼女はこの状況に責任を感じ、自分が何とかせねばと思っていた。
「さて、いよいよボスと対峙というわけね。いつも通り、相手をしてあげるわ」
 そんな中エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)は、自分の体の状態など意に介さず、堂々と『ヤヌス』を構え戦いを宣言する。
「そんな体で戦うつもり? 馬鹿にしないでよね!」
 さすがにそんな状態の相手に負けるつもりはないと、ビキニキュバスはふわりと飛んでエルーゼに襲い掛かる。狙うはもちろん、その巨大な胸だ。
「元素を交差させてより強く」
 エルーゼは【クロス・エレメント】で自らを強化、ヤヌスの光刃をふるってそれを迎え撃つ。が、光刃のリーチでは胸の先端まで刃が十分に届かず、切っ先が少し相手の近くを掠める程度で、自身の胸の先端部分を狙っていたビキニキュバスを迎撃することは能わなかった。
「あむっ」
「ひっ!?」
 先端とその周囲に、容赦なくビキニキュバスの牙が突き立てられる。ビキニキュバスはそのまま強烈な吸引で、胸から血やそれに類するエネルギーを吸い取った。
「どう? 気持ちいい?」
 一度顔を離し、挑発するように尋ねるビキニキュバス。エルーゼが顔を赤らめ耐えるような顔をしているのを見て、快楽のツボは覚えたともう一度噛みかかろうとする。
「踊ろうか。どちらが倒れるか分からんが」
 それをさせじと、『イザナギの覚悟』を長柄に形成したアリスが重い体を動かして切りかかった。ビキニキュバスは余裕の表情でそれを躱そうとするが、アリスの今の武器はポールアーム。その上【原色の剣舞】で作りだした属性剣をつなげてリーチを大幅強化してあり、これだけの長さがあればさすがの巨大乳房も超えられる。その極めて長い武器はビキニキュバスを捕らえ、一薙ぎでエルーゼの前から追い払った。
「なるほど……出せるものだな」
 武器を自分の一部に、その意識を持って武器の先端からさらに属性武器を出すという発想。ぶっつけ本番ではあったが、無事に発動しその手ごたえにアリスは得心したような洋上を見せる。
「そんな長ったらしいもの振り回したら疲れるでしょ。あたしが気持ちよくしてあげる!」
 ビキニキュバスはふわりと浮き上がり、アリスを飛び越えるようにしてその後ろに回り込む。長すぎる武器は取り回しが悪く、ましてや今のアリスの体型もあって自分を叩き落とすことは出来まい、そう考えビキニキュバスは上空からアリスの背面を狙って噛みかからんとした。
「させませんよ!」
 だがその動きは、華澄の『ヴァナディース』による援護射撃で阻まれる。色々巨大で遠近感の狂う戦場ではあるが、ここはあくまで一般店舗の中、多少跳んだり動いたりしても華澄が狙いを外すはずもなかった。
 羽に弾丸があたり、ビキニキュバスは空中でバランスを崩して床に落ちる。
「あだっ! そういやおっきくなってないのもいたんだっけか……しょうがない。ねえあなた、こんな人たちに挟まれてて疲れない? ちょっと休みましょうよ」
 起き上がったビキニキュバスがベッドを召喚、その上に腰掛け華澄を誘った。普通なら乗るはずもない誘いなのだが、ビキニキュバスの放つ催眠波が華澄を直撃。ベッドに倒れ込んで寝たいという強烈な欲求を呼び起こした。
「あ……ちょっと……眠く……」
 その抗いがたい欲求に華澄がふらふらとベッドへと近づいていく。しかしその体がベッドに倒れ込もうとしたとき、横から来た何かがビキニキュバスをベッドの上から跳ね飛ばした。
「私のことももうちょっと構ってよ」
 エルーゼはその巨大な胸を使ってビキニキュバスをぶっ飛ばし、さらにはまるで巨体の重さを感じさせぬ軽やかな動きで踊るように追撃をかけて行く。
「ほら、相手してくれないと溜まっちゃうのよ」
 求めるようにエルーゼがいい、ビキニキュバスもそこに付け込もうと牙を剥いて再度その巨大な胸へ噛みつこうとする。
「おっと、襲うのはお前の専売特許ではないぞ」
 だがそのビキニキュバスに、アリスが再び武器を構えて襲い掛かった。あわててそちらを迎撃しようとするが、そこにエルーゼが再び迫り、超爆乳を押し付けていく。
「来てもいいって言ってるのよ?」
「行かせんとも言っているがな」
 二人からの挟撃に直接戦闘の苦手なビキニキュバスは翻弄されていく。このままでは埒が明かないと、一旦飛び上がって仕切り直しを図ろうと羽を広げた。だがそこに、華澄の放つマヒ弾の援護射撃が入る。
「そこから動かせませんよ。今です!」
 華澄の掛け声に、エルーゼが武器を正面に構えた。
「溜まっちゃってしょうがないと言っているのに……受け取って?」
 そうして放たれる、ため込んだ魔力の大爆発。それはビキニキュバスを吹き飛ばし、店舗自体をも大きく揺らした。
「これは……すごいな、随分溜め込んでいたのだな」
「ともあれ、一先ず何とかなったみたいです」
 胸の重さで吹き飛ばされるのを耐えたアリスが呆れたように言う。華澄も素早く爆心地から遠ざかり様子を見ていたようだが、無事済んだと分かり再び近づいてくる。
「何とか、ねぇ。まあこっちはまだだけど……こっちも何とか、する?」
 そう言ってエルーゼは巨大な胸をゆさっと揺らした。そしてその傍らにはおあつらえ向きに、ビキニキュバスが残していった高級ベッドがある。
 彼女たちがその後ベッドの上で『何とか』したのかどうかは、誰も知らない話であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

トリガー・シックス
※ジェイクと行動

(二つを教えるべきか……)
カラリパヤットとプンチャック・シラット、我流と化したが実戦向けと言える程。
シラットの五つの誓い、稲穂の教え(イルム・パディ)からやり技と共に己を研鑽する。
師の経験はない。故に間違えれば取り返しのつかない事態を招く事も解っている。
「少し、考えさせてもらっても?」
終ってから決めればいい。戦闘に入る。
ハリハラを持ち、短刀サイズの光刃を形成。
地形の利用で縦横無尽に動きまわり、虚を突く。
両腕を地面に付き、両足の回転蹴りを繰り出す。

絡み・アドリブOK


ジェイク・リー
※トリガーと行動

「……カラリ、できるのか?」
試しに聞いてみる。反応を見て分かった。
教えることにも躊躇があるのも含めて……。
どうするかは任せる事にする。無理ならその時は別の方法を探す。
「さてと、片づけるか」
構えを取り、出方を伺う。
第六感や見切りで避け、カウンターを撃ち込む。
絡めては得意らしいが、それだけで生き残れる程優しくはねえよ。
ここから先、厳しくなりそうだ……。
武術だけじゃダメだろうな……暗黒の魔術、魔女達の魔術……それも視野に入れるか。

絡み・アドリブOK



 所々で回復を挟みはしたものの、連戦によって大きく消耗したビキニキュバス。元々直接身を削って戦うのは苦手ということもあり、その命は風前の灯火のようにも見える。
 そんな敵を前に、トリガー・シックス(ハリハラの化身・f13153)は思索を巡らせていた。
(二つを教えるべきか……)
 カラリパヤットとプンチャック・シラット、我流と化したが実戦向けと言える程に研鑽は積んだ。シラットの五つの誓い、稲穂の教え(イルム・パディ)からやり技と共に己を研鑽する。大まかな伝授の流れは既に思い浮かべてある。だがそれを実行するべきか。
 そのトリガーの様子を見て、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)は彼に尋ねる。
「……カラリ、できるのか?」
 その問いに、トリガーは沈黙をもって答えた。師の経験はない。故に間違えれば取り返しのつかない事態を招く事も解っている。だができないと軽々しく嘘をつける程、彼は不誠実でもなかった。
 その様子を見てジェイクは全てを察する。その心のうちにある葛藤までも。
「少し、考えさせてもらっても?」
 ジェイクがそれらを察しているのを感じ、トリガーはひとまず保留という結論を出した。ジェイクはそれに異を唱えることもなく、敵の方へと向き直る。無理ならばその時に別の方法を考えればいい。とにかく今はそれより先に、やることがあるのだし。
「さてと、片づけるか」
「ええ、終わらせましょう」
 二人はそれぞれに武器を構え、ビキニキュバスの出方を窺った。
「そんなにじっと待って、勝手に倒れそうとでも思ってるわけ? あいにくだけどそこまでは弱くないの!」
 地を蹴り、一気にトリガーへと駆け寄るビキニキュバス。首元を狙い噛みかかるが、トリガーはその牙が届く前に素早く真言を唱える。
「デーヴァローカ・マントラ」
 偉大なる三神の力を得て、気力と霊力を高め敵を迎え撃つ。【三神一体】の力で強化された力で飛び上がり、天井の配管を掴んで一気に体を持ち上げてビキニキュバスの突進を躱した。
「あーもう、壊さないでよねそれ! あなたもよ、ちょっと座ってて!」
 トリガーへの攻撃を諦め、次はジェイクへとチェアを蹴りだすビキニキュバス。ジェイクはその座面に足を乗せ、動くチェアを踏み台にするという驚異的な動きで一足飛びに飛び込み、ビキニキュバスへと迫った。
「絡め手は得意らしいが、それだけで生き残れる程優しくはねえよ」
 ジェイクの鋭い蹴りがビキニキュバスの顔面を捕らえ、勢いよく横へと転倒させた。さらに床に転がった相手に素早く近寄り、追撃の踏みつけを蹴りつけたのと同じ場所に見舞う。
「あがっ!」
 強烈な攻撃に血を吐くビキニキュバス。ジェイクの言う通り、優勢を取れてこそ相手をどんどん嵌めていけるビキニキュバスのようなタイプは、荒々しい暴力が乱れ飛ぶ戦場に放り込まれてしまえばその本領を発揮することは出来なかった。
 それでも教団幹部としての意地か、ビキニキュバスは血を吐き捨ててよろよろと立ち上がる。だが天井から降ってきて両手で着地したトリガーの両足による回転蹴りが、立ち上がったその体を再び地に倒れさせた。
「そろそろ決めるか」
「そうしましょう」
 再び体を起こすビキニキュバスに、二人は一瞬にして詰め寄る。
「あたしは……こんなの……!」
 認めない、と言いたげな悔し気な声は、胸を貫くハリハラの短い刃と、深くつけられた傷を抉る【暗殺者の戦術】によって断ち切られたのであった。
「ここから先、厳しくなりそうだ……」
 消滅していくビキニキュバスを見ながら、ジェイクは小さく呟く。例えば彼女が冗談のような行動を捨て、より悪辣な手段を用いてきたら。淫魔の魔技と文明の利器の融合と考えれば、一筋縄ではいかない相手となり得るかもしれない。
「武術だけじゃダメだろうな……暗黒の魔術、魔女達の魔術……それも視野に入れるか」
 自身も全く異質な力を身に着けていかなければ、この先戦い抜けるか分からない。
 そう先に起こる苦難を思うジェイクを、トリガーは静かに見つめていた。



 こうして金のないサキュバスと哀れな触手眷属が起こした、偽りの公告による生贄獲得作戦は無事潰えた。副産物として多くの貧しい女性を救えたということもあり、今回の事件は大団円を迎えたと言ってもいいだろう。
 だが、ここは日常のすぐ後ろに狂気の潜むUDCアース。いつ、どのような事件が起こるかは誰にも予想がつかない。
 いつか再び狂気がこの町を蝕むとき。その時はまた、猟兵の出番となるのだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月05日


挿絵イラスト