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欲望の監獄

#ダークセイヴァー #同族殺し

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#ダークセイヴァー
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#同族殺し


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 ここは、ダークセイヴァーの地下監獄。
 石造りの壁が並び、鉄格子が嵌められ……最奥の牢は、完全に鉄で閉じられていた。
「あはは! ねぇ、もっと遊んでよ!」
「くっ……申し訳ありませんが、これ以上はお許しを……!」
 その最奥の牢から響くのは、可愛らしい女の子と男性の声。
 吸血鬼の少女の足元には、血反吐を吐いて倒れる河童の看守。
「えー、もっと私に血をちょうだいよ!」
 鉄扉の外にいる河童たちは、中の1匹がゴギりと首をもがれるのを覗き穴から見つつ、
「……今日のところは、彼で勘弁してください。」
「ぶー。明日は絶対遊んでよ!」
 パタンと覗き穴が閉じられ、少女の声が聞こえないところまで歩いて離れ、
「……ここも、居心地のいい場だったのになぁ。」
「全くだ……次に暴れ出したら、俺達のどっちかが喰われるかもしれねぇ。」
 はぁ……。
 そう肩を落としていた河童たちの元へ、急ぎ駆けてくる足音が響く。
「なんだ?」
「敵襲! 敵襲だ!」
 駆けてきた河童の声に、舌打ちと共に拷問具を掴み取り、
「……ちっ、ますます居心地が悪くなっていくな!」
「まぁいい、ここを守りきれば褒賞くらいはもらえるだろ。行くぞ!」
 河童たちは外へと駆けていった。

「皆さん、集まってくれて……その、ありがとうございます。
 あの、早速ですが、ダークセイヴァーで事件なんです。」
 グリモアベースに集まった猟兵達へ一礼し、影山は手にしたグリモアを輝かせる。
 壁に映し出されるのは、地下に広がる監獄の映像で、
「ここは、吸血鬼が作った牢屋なんですが……ここの一番奥に、強力な吸血鬼が現れたんです。
 吸血姫『プリズム』って呼ばれてて、強くなりたいっていう気持ちだけで血を求めてて……手が付けられないくらいの戦闘狂なんです。
 で、ここを任されていた看守たちは、必死で宥めすかして落ち着かせてたんですが……今度は、別の異端の神がここに攻め込んできたんです。」
 次に映し出されたのは石壁の廊下で……看守である河童の群れと、浮かぶ月に座る少女が対峙している。
 向かってくる河童たちに対し、少女の座る月から重たそうな雫が零れ……向かってくる河童と似た泥人形へと変わり、河童たちへ殴り掛かっていった。
「この女の子が、異端の神です。
 『欲望の粘土細工』って呼ばれてる、相手の欲望を捏ねて固めて、人形にして出してくる存在、ですね。
 何でここに来たのかは、ちょっとわからないですが……この異端の神なら、河童の群れの数をだいぶ減らしてくれるはず、です。
 一番奥にいる、プリズムを倒すなら、今しかないんです。」
 そう言ってゲートを開くと、石造りの冷たい廊下へと繋がった。
「えっと……敵意さえ向けなければ、異端の神はこっちに人形を差し向けてこないはず、です。
 そして、異端の神に欲望を向ければ、それに対応した人形を生みだすから……もしかしたら、有利に戦える、かもしれないです。
 あの、よろしく、お願いします。」


ヨグ
 ヨグです、同族殺しの物語をお送りします。
 停滞と破壊衝動、それを人形に変えて返す者。
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第1章 集団戦 『地下牢の看守』

POW   :    『やぁ、きみは新顔だね。心より歓迎するよ』
いま戦っている対象に有効な【拷問器具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    『ふふ、きみの顔は靴底の泥を落とすのに最適だね』
【足】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    『きみは元気がいいね、なかなか楽しめそうだ』
【手錠】【鉄鎖】【劇薬入り注射器】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

虻須・志郎
全く、こんな辺鄙なところに召集とはね……だが
見つけちまったモノは仕方ねえ
五番目か……終わらせるさ

暴れる異端の神は放置
アンタに用は無えんだ、勝手にしやがれ
といいつつ眷属を忍ばせて適宜援護を
最短でルート構築だ。その後に続く

自身は情報収集――戦場を把握して
念の為足枷になる罠を仕掛ける
発動はこの次だ――覚悟しとけ
テメェの居場所はここじゃねえ

で、河童か。ハッ! 愉快だねぇ
舐めるなよ、蜘蛛の脚は二本じゃねえんだ
眷属の蜘蛛糸で河童の体制を崩し
殴って生命力吸収しながら前進
内臓無限紡績兵装の蜘蛛糸でロープワーク
足場を確保して地形の利用――上から皿を叩き割ってやらあ
眷属にアシストさせりゃ難しくない
さあ、先へ進むぜ


ティエル・ティエリエル
SPDで判定

ふむふむ、これがギョフノリってやつだね!
ようし、河童たちが異端の神に気を取られているうちに一匹ずつやっつていくぞ☆

小さな身体なのを利用してこっそり隠れて河童の隙を伺って、【妖精の見えざる一刺し】で攻撃だよ♪
狙うのは河童の弱点……頭のお皿だ!帽子で隠してても隙を逃さず突き刺しちゃうぞ☆
やっつけたら背中の翅を羽ばたいて「空中浮遊」、河童の足に狙われないように上空に逃げちゃうよ!
そのまま再び隠れてどんどんやっつけていくね♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「ぐあああ!」
「くっ、何なんだこいつは!」
 薄暗い地下監獄の廊下……拷問具を持った河童たちと異端の神が対峙していた。
「……これが、欲しい?」
 泥で出来た三日月のようなものにぼーっと座る異端の神が呟くと、三日月から泥がぼたりと落ちる。
 それはすぐに、目の前にいる河童を模したような姿の泥人形になって立ち上がり、
「あげる……。」
「要らないって言ってるだろ!」
 泥人形は鞭を手に河童へと襲い掛かっていった。

「全く、こんな辺鄙な所に召集とはね……。」
 そんな廊下へ、曲がり角から顔を出したのは、虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)。
 河童たちと泥人形が殴り合い、それをぼんやり眺めている異端の神を見て、
「で、何やってるんだ? あいつらは。」
「なんか、戦いっていうより……喧嘩かな?」
 虻須の横に浮かんで応えるのは、フェアリーのティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)。
 相手の2勢力……特に河童たちはこちらに全く気が付いていない様子に、
「こういう時に河童たちを倒すことをなんて言ったっけ? ギョフノリだっけ?」
「ああ、それだ。」
「やった、合ってた♪ じゃあ一匹ずつやっつけていくぞ☆」
 そのまま、小さい身体を生かして隠れて飛んでいくティエルを見送り、
「……見つけちまったモノは仕方ねえ。五番目か……終わらせるさ。」
 監獄の一番奥にいる吸血鬼を想い呟いた虻須も、廊下へと飛び出した。

「ん……あなた、は?」
 後ろから現れた虻須へと、ぼんやりした視線を向けてくる異端の神。
「アンタに用は無えんだ、勝手にしやがれ!」
「……解った。」
 異端の神は思いのほか素直に、虻須から河童へと視線を戻す。
 足元から眷属の毒蜘蛛を放ちながら、周囲の地形を額のゴーグルから確認していると、
「新手か!」
「なんだ、人間か!?」
「ハッ! テメェこそ河童か、愉快だねぇ!」
 虻須に気が付いても、泥人形を相手に手いっぱいの河童たち。
 そんな河童の頭に、小さな一つの影が落ちる。
「えーい!」
「ぐあああ!」
 真っ直ぐに、河童の帽子の上から突き立てられた、ティエルのレイピア。
 パキリと皿の割れる音が響き、断末魔の叫びと共に河童が塵へと変わる。
「く、貴様!」
「うわっと……へへーん、ここまで届かないよね☆」
 隣の河童から蹴りが飛ぶが、ティエルの翅の方が早い。
 河童の足をすり抜けて飛び上がり、
「でも、私ばっかり見てていいのかな?」
「何……ぐあ!?」
 河童の足が蜘蛛の糸に絡まれ、蹴り上げた勢いのまま転んでいた。
「俺もいるんだぜ?」
「がはっ!」
 虻須の拳が転がる河童の頭を殴りつけ、皿ごと叩き割る。
 しかし、下がった虻須の頭へと突き出される河童のブーツの底。
「これは、足の拭き甲斐があるね!」
「……そうかい?」
 その言葉を残し、虻須は空中へ吸い込まれるように浮き上がっていく。
「くっ!?」
 その背から伸びる、蜘蛛の糸から編まれたロープに引っ張られていた。
「舐めるなよ、蜘蛛の脚は二本じゃねえんだ。」
「それに、ボクの事も忘れないでよね!」
「ぐあああ!」
 背後からレイピアを突き立てられ、ティエルの下に河童の形に塵の山が出来上がっていた。

「よーし、この辺りの河童は倒したね☆」
「ああ、お疲れさん。さて……、」
 静かになった廊下の先を見れば、泥の三日月が先に浮かんでいる。
「……あいつは何しに来たんだろうな。」
「河童たちを倒しに来たのかな?」
「うーむ……。」
 分からん……と二人は少し首を捻り、そのまま監獄の奥を目指していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…欲望ね。私の望みは過去の存在を討ち果たし、
人類に今一度の繁栄を、この世界に救済をもたらすこと

…その望みを叶える人形がどんな姿か、私に見せてみて

事前に全身を"風精の霊衣"のオーラで防御して音や臭いを遮断し、
小石のように存在感を希薄にして闇に紛れ同族殺しに祈りを捧げ、
自身の望みを叶える人形を召喚してもらう

…さて。彼方は任せて私は別の敵を狩るとしましょうか

今までの戦闘知識から敵の死角を暗視して切り込み、
右腕に自身の生命力を吸収して魔力を溜めUCを発動

…お前達の顔は何の価値も無さそうね

限界突破して暴走する怪力の右手に持った呪詛を纏う大鎌を、
残像が生じる早業で無数になぎ払い敵を乱れ撃つ



「これ以上、奥には行かせん!」
 監獄の廊下に並ぶ河童たち。
 彼らを異端の神は泥細工の三日月の上から見下ろし、
「……そう。」
 一言だけ呟くと、ぼたりと泥を床に零す。
「くっ、これが俺達なのか!」
 その泥からは河童たちに似た姿の者が立ち上がり、河童たちへと襲い掛かっていった。

 そうして泥人形と河童たちが争っている様を異端の神がぼーっと眺めていると、
「……あなたは、人の持つ欲望を人形にするのよね?」
 小さく言葉が耳元に入ってきた。
 異端の神が顔を横に向けると、そこには祈りを捧げるリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)の姿。
「そう……ね。」
「……それなら、私の望みを人形にして見せて。」
 そう話すリーヴァルディの姿を認識しているのは、異端の神だけだった。
 暗がりに隠れて気配を消し、言葉は風にのせて異端の神にしか届かない。
「……過去の存在を討ち果たし、人類に今一度の繁栄を……この世界に救済をもたらすこと。」
「……解った。」
 頷きながらそう応え、異端の神の手が三日月の泥を掬う。
 リーヴァルディの顔を見ながら軽く捏て床に落とすと……その泥から立ち上がるのは、剣を手にした女性の姿の泥人形。
「……さぁ、いきなさい。」
 頷き、河童たちへと斬りかかる泥人形には、少しずつ精細な造形が浮き出していく。
 村娘といった服装で、その顔はリーヴァルディに似て、
「ぐああ!」
「くっ、新手か!」
 河童の一人を斬り裂く表情は、悪へと立ち向かう聖女のモノ。
 別の河童のブーツに蹴られるが、その程度では動じずに剣を振るっていく。
「……なるほどね。」
 奮闘する泥人形を視界に納め、自嘲気味な笑みを浮かべたリーヴァルディは、自身の右腕の封印を解く。
 気配を消し、暗がりから近づくリーヴァルディに、河童たちはまったく気がついていない。
「がはっ!」
「……無防備にもほどがあるんじゃない?」
 泥人形の方へと気を取られていた河童を、残像が残るほどの速度で大鎌が斬り裂く。
 吸血鬼と化して暴走する右腕を支配下におきながら、リーヴァルディは次の獲物へと刃を振るう。
「黙れ! 貴様らの相手などしたくはないんだ!」
「……そう。」
 もはや、残った河童も何を言っているのかわからなくなっている。
 そんな彼を背後から泥人形が剣で斬り付け、
「……お前達には、何の価値も無さそうね。」
 リーヴァルディの大鎌が河童を頭から真っ二つに斬り裂いていた。

「……それにしても。」
 その場にいた河童たちを倒した時、リーヴァルディを模した泥人形が崩れていった。
 最後に、リーヴァルディにむけて優しく微笑みを向けて……。
「……あの異端の神には、私がそう見えたの?」
 死神のような黒衣で、呪詛の篭る大鎌を振るう姿。
 それと掛け離れた泥人形は、今はただの泥となって床に広がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​


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※MSより
 身内に不幸があり、少しの間執筆が困難になります。
 参加をお考えの方は、26日以降のプレイングの送信をよろしくお願いします。
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ。お好きに。
汝が為したいように為すがよい。
妄想世界(結界術)を展開し、分霊(式神使い/集団戦術)達であえて拷問を受けるわ。コウノトリ(ハゲタカの娘)が割とお気に入り☆ま、妄想世界の中なので拷問の果てに されてもすぐにリポップしますが。
さて、私に向けられたカッパ達の欲望はすべて読心術を介した第六感の転写で異端の神へと、自分へと向けられたと誤認した異端の神はカッパ達の欲望をこねこねしてカッパ達へと差し向けるでしょう。そう、カッパ達は私に施した拷問の数々を自分でうけるのだ。
分霊でなく本体に触れて深淵に引きずり込まれるのとどっちがマシかしらね?(くすくすくす



「くっそ、侵入者は……。」
「こっちだ!」
 走ってきた看守の河童たちが角を曲がると、なぜかその廊下は拷問器具が並んでいる。
「……おい。誰だよ、ここに出しっぱなしにしたのは。」
「た、すけ……て……。」
 か細い声に視線を向ければ、拷問器具には少女たちがかけられている。
「え、何でここに?」
「……そんなことはいい。せっかくの居場所を崩されてむしゃくしゃしてんだ。」
 疑問を覚えた河童もいたが、1人が首枷手枷足枷が一緒になったコウノトリと呼ばれる器具にかけられた少女へと、鞭を振り上げる。
「おら、これでどうだ!」
「ぎ……ぐぁ……っ!」
 身動き一つできずに殴られ、その肌が裂け……痛みに身を捩れば、枷が喰い込んでいく。
「ギ……ァッ……。」
「……俺もやってやる。」
「ひっ!? や、やめ……。」
 悲鳴に誘われたか、ほかの河童たちもネジや滑車など、様々な拷問具を操り動かしていった。
 嗜虐的な笑みを浮かべ、狂気の宿る瞳で苦しむ少女たちを見つめている……。
 しかし、河童たちは気が付いていない……責め殺したはずの少女が、また別の拷問具にかけられている事を。

「それが私の望みよ。」
「……わかった。」
 三日月に座る異端の神が泥を手に取り、捏ねるのを楽し気に見つめる、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)。
 生みだされていくのは、動く拷問具たち……それも大量に、異端の神の手から零れ落ちていく。
「へぇ……なかなかえっぐいわね。」
 生みだされた拷問具はアリスの願望ではない。
 アリスによって生み出された世界で、アリスの分霊である少女たちへと拷問を行う河童たち……その望みを覗き見て、異端の神へと見せた結果だ。
「ふふふ……さぁ、ショータイムよ。」

「ひひっ! どうだ、これで……ぐひっ!?」
 突如、1人の河童の身体が拘束される……すべてが繋がった枷に、身動きできない形で。
 最初に責め殺した少女につけた、コウノトリにかけられて。
「がっ……こ、これ、は。」
「ぐああああ!」
 後は河童の悲鳴が支配する空間と化していた。
 ネジに頭蓋を割られる者、滑車に身体を伸ばされる者、真っ赤に焼けた靴を履く者……それはすべて、河童たちが操っていた拷問具。
「分霊でなく本体に触れて、深淵に引きずり込まれるのとどっちがマシかしらね?」
 苦しみ死んでいく河童たちを、アリスはクスクスと笑いながら楽し気に見つめていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、17歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リチャード・ダークスペンサー(サポート)
 多重人格者の殺人鬼×死霊術士、32歳の男です。
 普段の口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)機嫌が良いと ヒステリックに(ボク、アンタ、だ、だね、だろう、だよね?)です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「くっ……残ったのは俺たちだけか。」
「覚悟を決めねぇとな……。」
 看守の河童たちが拷問具を手に、最奥の部屋の前で頷き合った時……現れたのは、泥の三日月。
「来やがったな……ただじゃ死なねぇぞ!」
「……そう。」
 異端の神の呟きと共にぼたりと泥が流れ落ち、起き上がる泥人形に阻まれる河童たち。
「なんなんだよお前……何でここに来たんだよ!」
「それは私も気になるのよね。」
 泥人形へ蹴りを入れていた河童の背後からかけられる、轟木・黒夢(モノクローム・f18038)の素っ気ない声。
 驚き、振り向いた河童の視界に入ったのは靴底で、
「なっ、ぐっは!?」
 河童が蹴り飛ばされ、空中に浮いた拷問具は轟木の手の中に。
「……けれど、この子は教えてくれないのよ。」
「ですが、それはあまり重要ではないでしょう。」
 その隣で眼鏡を直しながら呟く、リチャード・ダークスペンサー(多重人格者の殺人鬼・f25429)。
 口元が笑みの形に吊り上がれば、河童たちとの間に現れる死霊騎士の姿。
「私たちの目的は、この最奥の吸血鬼ですから。」
「くっ、お前らもか!」
「だったらとっとと行けよ! 何で俺たちを放っておかないんだ!」
 口々に叫ぶ河童たちだが、そこへ襲い掛かる轟木と死霊騎士。
「後ろから襲われたくないのよ。」
「ええ、それは困ります。」
「……ちっ!」
 舌打ちと共に、襲い来る者たちへと河童たちは武器を振り上げた。

「……最初は威勢良かったのにね。」
 しかし、勝負はあっさりとついてしまったのだった。
 斬りかかる死霊騎士へと河童たちが手枷足枷を投げた時、懐に飛び込んだ轟木の籠手が河童たちを捉え……河童たちはそのまま床へと伏していた。
「ぐっ、いっそ殺……ぐは!」
「ええ、まったくです。」
 何かを言いかけた河童を踏みつけて黙らせたリチャード。
「後は私の方でやっておきましょう。あの異端の神も、目的地へ行きたがっていますし。」
 その言葉に轟木が廊下の奥を見れば、一際頑丈な鉄の扉の前に浮かぶ泥の三日月の姿。
 泥を一掴み手にとり、カギ穴へと押し付ければ……カチャリと鍵の外れる音が響いた。
「そのようね。じゃあ、先に行くよ。」
「ええ、お願いします。……さて、」
 河童とリチャードだけが残され……河童が無理やり見上げれば、リチャードの笑みが深くなっていた。
「人間ではないもの……その皮膚の下にある組織がどうなっていて、どのような色をしているのか。気になるじゃないですか、ねぇ?」
「ひっ……!?」

「あ! 今日はいつもの人じゃないんだね?」
 最奥の牢からは、そんな少女の声が響く。
 異端の神に続き、轟木が中を覗けば……吸血鬼の少女を見降ろす、異端の神の背がみえた。
「ただ、会いに来たわけじゃないのよね?」
 轟木の見ている前で、異端の神は静かに泥を捏ねている……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『吸血姫『プリズム』』

POW   :    ねえ、遊ぼうよッ!
【美しき吸血鬼たる真の姿】に覚醒して【邪神『第五の天牛』憑依形態】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    残念、私はここだよ!
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【自在に動く最強の自分をイメージした人形】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    さあ皆、やっちゃって!
自身が【戦意】を感じると、レベル×1体の【神を斬る蟲の群れ】が召喚される。神を斬る蟲の群れは戦意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠虻須・志郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ねぇねぇ! あなたは何ができるの?」
 そう楽しそうに問いかける、吸血鬼の少女。
 異端の神はそれに答えず、自身の座る泥の三日月を纏めて練り上げ、一体の泥人形を作り上げる。
「んー? ……あっ、これは私だね?」
「……そう。」
「へぇ、よくできてるのねっと!?」
 自身と同じ姿をした泥人形を覗き込もうとした少女へと、泥人形が突然殴り掛かる。
「あなたの願望……叶えて、あげる。」
「……あっははは! よくできてるじゃない!」
 飛び退った吸血鬼はますます楽しそうに笑い、自身と同じ力を持った泥人形へと殴り掛かっていった。

 今、少女は自身の泥人形と遊んでいる。
 そのため、猟兵たちには気が付いていない。
 泥人形は、少女とほぼ同等の力がある……早々壊れることはないその人形と共に戦えば、少女を倒すことも難しくはないだろう。
アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。

基本的に【乱戦】か【銃撃戦】での援護がメインとなります。
他の猟兵の手の足りない所に現れては銃で攻撃し、気を引いたり足止めをしたり敵の頭数を減らしたりします。
また既存のPCでトドメを刺しにくい時は【最終局面】を使って下さい。逆転の隙を作ったり、心情的に殺せないタイプのPCがいた際にどうぞ。

説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?

ユーベルコードのセリフを参照し、MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。
大体無意味に格好いいこと言ってます、割と適当に。



「ほう、これはよくできているね。あの子とあまり変わらないようだ。」
 異端の神の横で顎に手を当てて呟く、アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)。
 殴り合いをしている少女と泥人形を見ていた異端の神は、感情の篭もらない視線をアランへ向け、
「この子……ずっと、戦っていたいって。」
「そうか。それならやはり、自身と同等の力量での泥仕合こそが、望む物となるか……泥だけに。」
 ウインクと共に呟いたアランの言葉に、異端の神は少しだけ笑みを浮かべている。
「おや、笑ってくれたね。」
「……それが、あなたの望み、だから。」
「はは……そうだな、その通り。君はどこまでも、望みをかなえる事が楽しいようだ。」
 そんな二人の前では、今も少女は自身の泥人形と殴り合っている。
 拳で打ち合い、相手の角を掴んで引き倒し、転がり合っては立ち上がり……。
「ところで、私があの子たちの戦いに手を出したら……君は怒るのかい?」
「……何故?」
「いや、ほら。あの子の戦いたいっていう、欲望の邪魔をするようなものだろう?」
「あの子の願望は……人形だけじゃ、満たせない。」
「……そうか。それなら手を出そう。」
 懐から拳銃を取り出し、無造作にポイントしたのは……お互い打ち合う少女の拳。
「泥仕合を見ているだけ、というわけにはいかないのでね。」
「痛っ、がはっ!」
 放たれた弾丸は、今まさに殴りつけようとする少女の肘に当たり……衝撃に怯んだ所を、泥人形の拳が少女の頬を捉えた。
「ま、こんなところだ。一方的な戦いになれば、すぐに終わるだろう。」
 ピースメイカーと名付けられた拳銃……その銃口から上がる硝煙を吹き飛ばし、アランは姿を消した。

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
よぉ、待たせたな、五番目?
分からねえか……だよなぁ

お前の知ってる妾じゃねえし
妾の知ってる貴様じゃあない
だがな、こうなったらもう仕舞いなんだよ
さあ踊れ……鏡の世界で

戦う気なんて無え
鏡を見てみろ、テメェは誰だ?
鬼か? 神か? 何者だ?
答えられなきゃ、ブギーマンに攫われちまうぜ?

UC展開しつつ内臓無限紡績兵装で罠を張っておく
狙いは痺れを切らせて奴が突っ込んできた時
召喚された蟲を捕らえる網を張る
誰が戦意を与えるかな。あの元人形か?
残念だが人間だよ、何もかも
先生の特製だ
足掻けるなどと思うな

全ての障害を制したらプリズムに近付き
捨て身で殴って魂ごと喰らう

化け物を倒すのは何時だって人間で
人が人を殺すのさ……!


ティエル・ティエリエル
WIZで判定

こっそり隠れて吸血鬼と泥人形が戦っているのを観察!
むむむー、なんだか楽しそうに同キャラ対戦してるね!
でも、やっぱり本物の方がちょっと強いみたいかな?

ようし、ここは陰から泥人形の方をサポートだ☆
プリズムがトドメの一撃を繰り出そうとしたところでタイミングよく【妖精姫の括り罠】を設置!
その後もこっちのことがバレるまで延々と罠にかけていっちゃうぞ☆
バレたら泥人形を囮にして一旦退却だ♪

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「むむむー、なんだか楽しそうに同キャラ対戦してるね!」
 入口から覗いていたティエルの前で、少女は自身を模した人形と戦っていた。
 殴り殴られ、拳を打ちつけ合い、お互い傷だらけで……それでも、その顔は楽し気に。
「でも、やっぱり本物の方がちょっと強いみたい……え、ちょっと!?」
 横にいたはずの虻須が少女の前に歩み出していたことに、ティエルが驚きの声を上げていた。
 隠れる気もないその姿に、少女もすぐに気が付いて、
「あ、君も私と遊んでくれるの?」
「よぉ、待たせたな……五番目。」
「ん? 五番目?」
 虻須の言葉に軽く首を傾げるが、少女はその番号に思い当たるものはないようだ。
 戦いたいという欲望で動く泥人形も、少女が考え始めた時には手を止めている。
「分からねえか……だよなぁ。」
「ねー、何のことかわからないけど遊ぼ」
 その言葉が止まる……虻須の気配が変わったのだ。
 網を広げて捕えようとする、捕食者の気配に。
「君……。」
「……お前の知ってる妾じゃねえし、妾の知ってる貴様じゃあない。だがな、こうなったらもう仕舞いなんだよ。」
 周囲に落ちるのは蜘蛛の糸ではなく、無数の鏡。
 少女がどちらを向いても、自身の姿を映す鏡、かがみ、カガミ……。
「さあ踊れ……鏡の世界で。」

「鏡を見てみろ、テメェは誰だ?」
「私、は……。」
 虻須の問い掛けに、少女の心に一つの疑問が浮かぶ。
「鬼か? 神か? ……何者だ?」
 ……私は、なんだ?
「なん……で……。」
「おいおい……答えられなきゃ、ブギーマンに攫われちまうぜ?」
「うぅ……わっかんないことばっかり……!」
 癇癪を起したように、少女は頭を抱えて叫ぶ。
 その声に応えるように、少女の周りには蟲たちが湧き出した。
「君なんか嫌い! 大っ嫌い!」
 蟷螂のような刃を持つ蟲たちが虻須へと殺到していく。
 その姿が蟲たちに包まれた時、泥人形が改めて少女と対峙していた。
「そう、私は遊んでいたいだけ……戦っていたいの!」
 改めて少女が拳を振り上げた時……何かに躓いて転がり、泥人形の拳が少女を捉えた。
「痛っ……この!」
「ふっふっふ……ただ戦わせるわけにはいかないんだよ☆」
 少女が躓いた原因は、その小さな姿を隠していたティエルの放つ、魔法の括り罠。
 少しでも少女が優位になれば、その足元に絡みつくように。
「プリズムを倒さないといけないからね!」
「ああ、その通りだ。」
「……えっ!?」
 相槌の声に、少女が蟲たちの群れへと目を向ければ……彼らは全て、蜘蛛の糸に絡まれていた。
 その下から平然と姿を現す虻須に目を剥き、
「君は倒したはず!」
「残念だったな……蜘蛛の巣に近づいて無事でいられる蟲はいねえ。」
 ゆっくりと近づく虻須……その背後の気配に呑まれ、後退る少女。
「こ、来ないで……化け物!」
「はん、化け物か。残念だが……人間なんだよ、何もかも。」
 その少女の足が止まる……絡みつくのはティエルの括り罠。
「残念だけど、逃がすわけにはいかないの。」
「や、やめ」
「化け物を倒すのは何時だって人間で、人が人を殺すのさ……!」
「いやーっ!」
 虻須の手が少女を捕え、喰らいつく。
 それはまるで、巣にかかった蟲を蜘蛛が捕えたように……いつまでも、いつまでも。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

お初にお目にかかります、プリズム様。
私は雑種のドゥルール。
僭越ながら遊び相手を務めさせていただきます

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
【第六感・見切り】と【残像・ダッシュ】で逃げ回り
【属性攻撃】の雷を圧縮した【槍投げ】
回避されても【念動力】で軌道を変えて追撃し
そちらに気を取られている隙に
悲愴の剣の【呪詛・衝撃波・乱れ撃ち】
追尾する雷槍と見えざる呪詛の衝撃で
彼女の爆発的な強化による寿命の消耗を促進させ
私は『永劫火生』で強化復活

たくさん遊んでお疲れでしょう?
さあ、続きは夢の中で……

疲労した彼女を【誘惑・催眠術・全力魔法】で寝かしつけ
髪や背中を撫でて【慰め・生命力吸収】のキス



「あ、あぐ……。」
 その体を大半喰われ、魂も欠片ほど……。
 譫言を呟くしかできない少女を見下ろす影が一つ。
「お初にお目にかかります、プリズム様。」
 礼儀正しく言葉をかける、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。
 苦しむ少女の身体を抱え上げ、痛々しいその傷をさすりながら、
「私は雑種のドゥルールと申します。」
「ぁ、あぁ……。」
「僭越ながら……遊び相手を、務めさせていただきます。」
「ぁああああ!」
 絞り出すような叫び声と共に、少女の姿が変わっていく。
 美しき吸血鬼……そして、邪神『第五の天牛』を降ろした姿へ。
「そぅ……そうだ、よ! 私と、遊んで!」
 なけなしの魂を削り、少女は起き上がる……先ほどの傷はもう、見当たらない。
「ふふふ……満足するまで、お相手させていただきますわ。」
 笑みを浮かべるドゥルールへと、拳を振り上げた。

「私はここですわ、プリズム様。」
「このっ……ちょこまかと……!」
 突進と共に放たれる拳が捕えたのは、ドゥルールの残像。
 少女が後ろを振り返れば、ドゥルールの手には雷の槍が握られていた。
「さぁ、こちらの番です。」
「そんな、物!」
 投げつけられた槍を躱し、さらに殴りかかろうとした時……少女の視界に軌道を変えた雷の槍。
「くっ、また!?」
「あら、そちらを見てばかりではいけませんよ。」
「ぐっ!」
 悲鳴のような風切り音と共に、ドゥルールの手に握られた短剣から呪詛の衝撃波が浴びせかけられる。
 その衝撃に怯んだ少女に雷の槍も突き刺さり……それでも無理やり、ドゥルールへ向けて襲い掛かる。
「こ……のっ!」
 眼にもとまらぬ速度の拳は、ドゥルールの腹を捉えて貫いていた……。
「どお……だ!」
「……お見事、です。」
 絞り出すように叫ぶ少女……その小さな身体には、もう魂はほんの少ししか残っていない。
 そのまま身を預けてくる小さな身体をドゥルールはそのまま抱き留め、背を撫でていた。
「たくさん遊んで、お疲れでしょう?」
「……う、ん。」
 優しく腕を引き抜けば、ドゥルールのその傷は焼かれて元に戻っていた。
 まるで母が小さい子を寝かしつけるように、少女の身体を抱きしめて、
「さあ、続きは夢の中で……。」
 頬へ口づけた時……少女の身体は塵となって消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『欲望の粘土細工』

POW   :    偉大なる夢
【敵対者含むあらゆる人々の欲望を叶えたい】という願いを【自身を信仰する人々】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
SPD   :    ぺてん師と空気男
対象への質問と共に、【対象の欲望】から【対象が望むままの存在】を召喚する。満足な答えを得るまで、対象が望むままの存在は対象を【対象に望まれるままの行為】で攻撃する。
WIZ   :    悪霊物語
自身が【他人の欲望を叶えたいという願い】を感じると、レベル×1体の【他人の欲望が実態として現出した存在】が召喚される。他人の欲望が実態として現出した存在は他人の欲望を叶えたいという願いを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑8
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレティクル・ヌーベースペクルムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 少女を模った泥人形が崩れ落ち、異端の神はその様を見つめていた。
「……これで、良い。」
 そう呟いて、猟兵たちへ顔を向けると……その身体が少しずつ、泥へと変わっているようだ。
「あとは……あなたたちの、願いを……。」
 猟兵たちを見つめる目は、ガラスのように感情が篭もっていない。
 願いを叶える力はもうないだろう。
 それでも、自身の身体を犠牲にしてでも叶えようとするだろう。
 作れるのは、願いに応じたモノを生みだす力……叶え終われば、異端の神は……。
アリス・セカンドカラー
お任せプレ。汝が為したいように為すがよい。

ダンピールに異端の神『夜』を降霊して作られた願望器『アリスシスターズ』、その真の姿を解放する。願望器として『あの子』の願いを叶えて『あの子』をエミュってる私に既に叶えるべき願いはない。
でもそうね。きっと『あの子』ならこの子と“おともだち”になろうとするでしょうね。だからそう、“なかよし”になりましょう?
崩れいく魂を略奪し捕食する。私の精神世界(結界術)で魂を保護し魔力溜めによる降霊で修繕するわ。

『あの子』と同じように私の中で永遠に。

消滅してしまったら“なかよし”の“おともだち”になるという願いは叶えられないでしょう?
大丈夫、私も願望器。代役は任せて♪


ティエル・ティエリエル
WIZで判定

わわっ、泥んこになってきてる!?

ボクはボクのお願いは自分で叶えちゃうよ!
だからキミのお手伝いはのーさんきゅーなんだよ♪

お姫様オーラを纏って【お姫様ペネトレイト】で泥んこになりかけている身体をずばっと貫くよ☆
むぅ、変なお願い事ばっかり叶えてたけど、本当は悪いヤツじゃなかったりしたのかな?

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「わわっ、泥んこになってきてる!?」
 ティエルが驚くのも無理はなく……近づいてくる異端の神の身体は、少しずつ泥となって零れ落ちている。
「あなたの、願い、は?」
「え、えっと……。」
 表情も変えずに問い掛けてくる異端の神。
 その様子に少々面喰いながらも、ティエルはしっかりと異端の神を見つめ、
「ボクは、ボクのお願いは自分で叶えちゃうよ!」
 言葉と共に空中でくるりと回れば、そこに浮かぶのは妖精のお姫様。
「だから、キミのお手伝いはのーさんきゅーなんだよ♪」
「……そう。」
 レイピアを構えての宣言に、異端の神はあっさりと隣にいるアリスへと向いて、
「あなた、は?」
「そうねぇ……。」
 少し考える素振りを見せるが……アリスには、元々叶えたい願望は存在しない。
 ダンピールに異端の神『夜』を降霊して作られた願望器『アリスシスターズ』……それがアリスの本来の姿であり、対象の願いを叶えて表に出している姿がアリスである。
「わたしにはないけれど、でもそうね……きっと『あの子』なら、あなたと“おともだち”になろうとするでしょうね。」
「そう……。」
 アリスの姿が消え、周囲に結界が浮かび上がる。
 それはドームのように広がり、異端の神とティエルを内に納め、
「だからそう、“なかよし”になりましょう?」
「わかった。」
 姿はなくとも響くアリスの声に答えると、異端の神はティエルへ向けて腕を広げた。
 魂を捕食する結界……その内側で、相手に魂を渡すには、
「それ、で……貫いて。」
「……いいんだね?」
 ティエルの問いに、異端の神は頷いている。
 ふわりと浮かびあがると一気に加速し、
「痛くないように、一気に行くよ!」
 妖精姫のレイピアは胸を貫き、異端の神の背へと抜ける。
 その傷から吹き出すのは、異端の神の内にある魂で……。
「確かに、ある程度は必要なのだけどね。」
 周囲に飛んだ魂を結界が受け止め、それらを集めながら……泥人形へと変わっていく異端の神の魂を補充していく。
「な、ぜ……?」
「あなたは、わたしの中で永遠に生きてもらうけれど……全ては受け止められないわ。」
 結界が消滅し、アリスが姿を見せた時……一瞬だけ、アリスと向き合った異端の神の姿が見えた。
「これで十分、“なかよし”の“おともだち”になるという願いは叶ったわ。」
「ねぇ、この子って……変なお願い事ばっかり叶えてたけど、」
 満足げに呟いたアリスに向けて問いかけるティエル。
「本当は悪いヤツじゃなかったりしたのかな?」
「どうかしらね……。」
 ちらりと残った異端の神を視界に納めたアリスの口元は、笑みの形に変わっていた。
「願いを叶えるっていうシステムそのものに、善悪ってあるのかしら?」
「……そっか、お願いをする人の問題になるんだね。」
 少し考えて出したティエルの言葉に満足げに頷き、
「そういう事よ。」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD

私の母は悪魔の子を生んだ魔女と呼ばれ
医者にも診てもらえず、病で亡くなったの。
独りになった私を拾ってくれた吸血鬼様も猟兵に殺されたわ

私の死霊術でも何故か二人は蘇らなかった。
同族殺しを憎む私が貴女に願うなんて虫がいい話だけど
ご主人様とママを蘇らせて!

粘土細工で再現された二人に
泣きながら抱き着き
優しく髪を撫でられる

今の私なら二人を永遠に出来る。
また一緒に暮らしましょう?

でも粘土細工の二人に魂は無く
温もりも【催眠術】で自分を騙していただけ

……有難う、もう充分よ


より多くの願いを叶える事が貴女の願いなら
私の掲げる救済に力を貸して?

質問と共にUC発動。
死霊達と共に彼女を【慰め・生命力吸収】



「貴女は……私の願いを、叶えてくれるの?」
「……ええ。」
 泥細工へと姿を変わっていく異端の神は、ドゥルールの問い掛けに頷いていた。
 身体から零れ落ちる泥が床に広がり、そこから泥が二つ湧き上がっていく。
「え……まさか。」
「あなた、の……会いたい、人。」
 その二つは少しずつ人へと姿を変え……現れたのは二人の女性。
「なん、で……どうやっても、蘇らなかったのに……。」
 二人を映すドゥルールの瞳からは、涙があふれていた。
 一人はドゥルールの母……悪魔の子を産んだと蔑まれ、それでも最後までドゥルールを庇った者。
 もう一人は、独りになったドゥルールを拾った吸血鬼……生き方を教わるが、最後には人間たちに殺された者。
「ママ……ご主人様……。」
 呟くドゥルールに対し、二人は腕を広げて応え……その腕の中へと抱き付く。
 泣きじゃくるドゥルールの髪を吸血鬼の手が軽く梳き、母の手が背を撫でていて。

「前は無理だった、けど……今の私なら、二人を永遠にできる。」
 しばらく泣いて落ち着いたドゥルールの口から呟きが漏れる。
 二人の背へと手を回し、
「また、一緒に……。」
 しかし……その手が掴んでいるのは、魂のない泥人形。
 死霊術士であるドゥルールが望む魂は、その中にはなかった。
「そう……そう、よね。」
 抱えたモノをよく見れば、人の姿をやっと保つ泥人形。
 その手から温もりまで感じていたのは、ドゥルールが自身へかけた催眠術。
「……。」
「……有難う、もう充分よ。」
 手の中で崩れ落ちる泥……その様をただ見つめる異端の神へと、ドゥルールは顔をあげ、
「ねぇ……より多くの願いを叶える事が貴女の願いなら、私の掲げる救済に力を貸して?」
「それが……望み、なら、」
 手に残る泥からは、異端の神の魂の欠片を感じた。
「もっていって。……わたしは、まだ。」
「……ありがとう。」

大成功 🔵​🔵​🔵​

虻須・志郎
※単独希望

……良くねぇよ

アンタ、願いを叶えんだったな
なら今すぐ奴を出せ。骸の海へ還す訳にゃあいかねえんだ
勝手に片ァ付けられて黙って引くかよ
さあ、プリズムを……『第五の天牛』を蘇らせろ
――アレはオレの獲物だ、邪魔すんな
全周に蜘蛛の巣状の罠を張り、タイマンの段取りをする

糸で塵を手繰り寄せ蘇生をお膳立てしてやる
荒唐無稽さ。だが神様なら出来るだろう?
ここらの祈りも何もかも飲み込んで
全部仕舞いにしてやらあ
だから、今だけは信じてやる
これが俺の願いだ

オレはテメェの魂を獲りに来たんだ
願いが叶いプリズムが蘇生されたら全力戦闘
仕掛けた罠で徐々に動きを鈍らせ
最後は真正面からブン殴り魂を喰らう
さあ、お仲間が待ってるぜ



「……良くねぇよ。」
 異端の神の首元を掴み上げる虻須。
「アンタ、願いを叶えんだったな。なら今すぐ奴を出せ、骸の海へ還す訳にゃあいかねえんだ。」
 その怒りの声にも異端の神は表情を変えず、じっと見つめ返していた。
 抵抗する気がないと見た虻須がその手を降ろすと、異端の神が口を開く。
「……それで、いいのね。」
「何度も言わせるなよ。さぁ、プリズムを……『第五の天牛』を蘇らせろ。」
「解った。」
 頷いた異端の神の姿が変わっていく……自身を構成する泥がその身を覆い、美しい吸血鬼へと。
 その時、パラパラと黒い塵が降り注いだ。
「荒唐無稽さ。だが、神様なら出来るだろう?」
 虻須の放つ糸が集めたその塵は、プリズムだったもの。
 周囲に放たれた糸は塵を、それにかけられた祈りも何もかもを集めて……。
「これが、俺の願いだ。」
「……そう。」
 目を瞑り、頷いた異端の神……次にその目が開いた時、いたずらっぽい少女の笑みが浮かぶ。
「あっははは! また会ったね!」
「……ああ、まただな。」
「今度は君には負けないよ!」
 邪神『第五の天牛』をその身に取り込んだ姿……最後にプリズムが見せた姿と共に、虻須から放たれた糸が周囲を覆う。
「オレはテメェの魂を獲りに来たんだ。誰にも邪魔はさせねぇ。」
 蜘蛛の糸に覆われ、誰にも入れない結界の中……外からは、ただ殴り合う音が響き渡っていた。

「……あれ? ぐあ!」
 幾度もの拳……少女の拳が初めて虻須の身を逸れ、その頬に拳を受ける。
「けっ、やっと見切ったぜ。」
「あっはは! 面白くなってきた!」
 しかし、その動きは少しずつ鈍ってきていた。
 足元や周囲を覆う糸が少しずつ、少女の身に絡みついていく……しかし少女はケラケラと笑い、それに気が付く様子はない。
「もっともっとやり合おうよ!」
「……生憎だが、」
 と答えた虻須の姿が変わる……全身を鎧で覆い、赤い八つの瞳に。
 勢いの鈍った少女の拳を避けることなく、突進した額で受け止めると……少女の拳は泥となって飛び散った。
「えっ」
「遊びは終わりだ。」
 動きの止まった少女を正面から殴り飛ばし、吹き飛んだ体を周囲の糸が絡めとる。
「さあ、お仲間が待ってるぜ?」
「ひっ!? あああああ!」
 その糸を手繰り寄せ、貪り喰う様は……邪神『第四の蜘蛛』としての姿。
 姿は泥へと変わってはいたが、その舌で味わう魂は少女の……プリズム、邪神『第五の天牛』のモノ。

 あとには、何も残っていなかった。
 異端の神は魂の一片も残すことなく、蜘蛛に喰われて消えていた。
 主のいない地下監獄は、そのまま朽ちていくことだろう……新たな主が現れなければ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月12日
宿敵 『吸血姫『プリズム』』 を撃破!


挿絵イラスト