脅威! 世界制服事変!(作者 ふーみー
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●其は世界を滅ぼす業
「御機嫌よう、皆。よく来てくれたね」
 グリモアベース作戦会議室にて、常通り招集に応じた猟兵たちに一礼したのはカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。
「さて、今回の予知があった世界はカクリヨファンタズム……なんだけど……」
 常通り手早く本題に移ろうとするカタリナだが、今回は妙に歯切れが悪い。咳払いを一つすると、人狼の少女は映像で見てくれた方が早いと現場の光景を投影する。
 映された世界は狭間の幽世、異変に晒された終焉の光景。

 世界を席巻し妖怪たちに襲い掛かっているのは――種々様々な数多の制服だった。

 学園風のブレザーからワイルドな学ラン、飲食店のコスチュームや実用性の怪しいミニスカ警官服まで世界も時代も地域も超えた制服の群れ。それが意思を持つように飛び回り、逃げ惑う妖怪や好奇心に負けた妖怪に己自身を着用させていたのだ。

「……うん。どんな異変かはある程度察してもらえただろうところで説明に戻るよ」
 こんな絵面ではあるが今回も世界終焉の危機である。この制服は骸魂の依代となっており、着用した妖怪を取り込んでオブリビオン化させてしまうのだと言う。
 猟兵であれば仮に制服を着せられてしまったところで取り込まれる心配こそ無いが、探索や戦闘には影響が出るかもしれない。特に不利にはならない可能性も割とある。
「例によって事態を引き起こしているオブリビオンを撃破すれば異変は解決する。オブリビオン化した妖怪たちが道中に立ちはだかるから、これを突破してそのまま元凶も打倒してほしい」
 カタリナの説明するところによれば、首魁までの道を阻むオブリビオンたちは着用した制服から強化を受けているらしい。キマイラフューチャーさながらの雑然とした防衛拠点を築き、操られるように制服に準じた振る舞いを演じながら猟兵を待ち受けているようだが……。
「混沌とした状況だけど、オブリビオン側も一種の錯乱状態みたいだ。制服オブリビオンに上手く紛れれば攻略が楽になるかもしれないね」
 そうして一通りの説明を済ませるとカタリナは改めて集まった猟兵たちを見回す。
「今回も無事の帰還を祈っているよ。いってらっしゃい」
 お決まりのフレーズと共にグリモアが輝き、猟兵たちは今回の戦場へと転移していくのだった。


ふーみー
 当シナリオをご覧くださりありがとうございます、ふーみーです。
 今回は第一章が冒険、第二章は集団戦、第三章でボス戦。
 戦闘は制服オブリビオンの待ち構える防衛拠点を攻略・或いはその環境を上手く利用する事が出来ればプレイングボーナスが付きます。
 (例:敵と似た制服で紛れ込む・敵が制服でなりきっている職業の性質を活かす等)
 なお一章で猟兵が着せられる制服(回避可能。着ても着なくても特にペナルティ無し)、および二章のオブリビオンが着ている制服はプレイングで指定があればそちらに準拠します。
 それでは皆様の健闘をお祈りしています。
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第1章 冒険 『そろばん坂』

POW何度もチャレンジすれば越えられる!
SPD右足が滑る前に左足を出せばいい!
WIZ飛べばいいのでは?
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●Round Interval ― 飛ぶべきか、飛ばざるべきか ―
 転移した猟兵たちの行く手には水を得た魚の如く活き活きと飛び回る制服の群れ。
 切り立った高台の上には骸魂と制服に呑み込まれオブリビオンと化した妖怪たちの築いた防衛拠点が不夜城さながらの異様を呈している。
 その奥にある神社には今回の異変の元凶となったオブリビオンが今も世界中に制服を放っている……ということなのだが。
 急角度に聳える断崖は天然の要害となって侵入者を拒む。正面にこそお誂え向きに幅広の坂道が敷かれているが、坂には巨大なそろばんのような回る珠が無数に備え付けられている。無策に踏み入れば珠の回転により永遠の足踏みを余儀なくされる事だろう。
 更にはガードが緩むような事があれば飛び交う制服を着せられてしまう危険性もある。
 如何にしてこの難関を突破すべきか、猟兵の叡智と勇気が試されようとしていた――。

 ちなみにそろばん坂の近辺には特に妖怪の姿は無い。この辺りに居た妖怪たちは皆安全圏を求めて逃げ出したか、もしくは骸魂と制服に取り込まれて防衛拠点に籠っているようだ。
陽環・柳火
「骸魂ごときに俺達の世界を好き勝手させてたまるかっての!」
そんな感じで勢いよく参戦

「さあて、どうしたもんか」
実は猟兵になったばかりなので、できることの手札も少ない。そんな時に目に映るは飛んでる衣服。それを引っ掴んどく
「ちょっと勿体ねえが、使えるもんは使うとすっか!」
まずは気合で坂を駆けあがる。その際、足に炎の【属性攻撃】を加え、回る珠を踏み砕きながら進み、滑り落ちるようなら、手に掴んだ衣服を坂に押し付けて、珠の間に引っ掛かるようにし、足掛かりにする。そうやって何度か挑戦し、進みやすい足場を作りながら登る
「待ってろよ、絶対ぶっ潰してやっから」
自分の服が珠に絡んだ時は、その部分を護符に分解して進む


ミルディア・ディスティン(サポート)
『全速全開!ともかくやってみるのにゃ!』
 人間のシャーマン×UDCメカニック、17歳の女です。
 普段の口調は「女性的(あたし、あなた、~さん、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?)」、
 真剣な時は「無口(あたい、あなた、呼び捨て、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?)」です。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。


●1st Mission ― 陽環・柳火 & ミルディア・ディスティンの場合 ―
「骸魂ごときに俺達の世界を好き勝手させてたまるかっての!」
 我が物顔に空を飛ぶ無数の制服。妖怪たちを取り込みオブリビオン化させるそれを睨み上げ、陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は戦場へと威勢よく飛び込んだ。
「さあて、どうしたもんか」
 実は猟兵としての経験は未だ豊富とは言い難い柳火である。ひとまず一番槍とばかりに突っ込んできたウェディングドレスを引っ掴み、そのままそろばん坂へと突撃していく。
「せー、の……おらぁっ!」
 柳火の猫足に炎が宿る。妖怪としての身体能力に炎の力を加えた踏みつけはそろばん坂を構成する珠の一つを砕き、その反動で更に前へ。渾身の踏み込みはそう何度も続かず、珠の回転に足を取られるも――
「――ちょっと勿体ねえが……あ、こら暴れんなっ……使えるもんは使うとすっか!」
 鮮魚のようにぴちぴちと抵抗するウェディングドレスを押し付ければ、ひらひらした布地は見事に絡まって珠の回転を阻害する。
「よっし、これなら繰り返せば攻略できそうだな……っと!」
 飛びかかってきた甘ロリ服を右手に掴み、次いで襲来したゴスロリ服は左手で確保。これも恐らくどこかの世界、どこかの組織の制服なのだろうが今の柳火には関係の無い事だ。
 そのまま先ほど付けた足跡を辿るように再挑戦を試みようとするが……両手の塞がった柳火の前に押し寄せるは黒革のボンテージにスクール水着、半透明の羽衣に真っ赤な褌。
「多過ぎんだろ……ってかどういうチョイスだてめぇら!」
 同時に殺到した制服の群れを前にあわや新たな性癖キメラが誕生するかと思われた時、柳火の前方を横合いから割り込んだ槍が薙ぎ払う。
「にゃあにゃあにゃあ! お手伝いするにゃ!」
 助っ人として駆け付けたミルディア・ディスティン(人間のシャーマン・f04581)が柳火に声を掛ければ、ユーベルコード【サモニング・ガイスト】で召喚された古代の戦士の霊も軽く手を振ってみせる。
「てめぇは……!」
「にょ?」
 猫じゃあねぇだろ、と突っ込みたくなった猫耳火車であるがそこはそれ。戦士の霊の肩に飛び乗りミルディアは柳火の隣に並ぶ。
「こっちに来る制服はあたしがなんとかしてみるにゃ!」
「……さっきは、その……助かったぜ……」
「? なにか言ったにゃ?」
「な、なんでもねぇよ! 行くならさっさと行くぞ!」
 途端に賑やかになった戦場では、ぼそぼそと呟くような柳火のお礼はミルディアには聞き取れなかったようで。気を取り直すように声を張り、彼女は再びそろばん坂へと突っ込んでいく。
「待ってろよ、絶対ぶっ潰してやっから」
「にゃあ! その意気にゃ!」
 こうして息を合わせた猫耳シルエットを持つ二人の猟兵は無事そろばん坂を超え、オブリビオンたちの待ち受ける防衛拠点へと辿り着いたのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

ニノン・トラゲット(サポート)
『冒険はロマンです!』
『まだ見ぬ何かの予感がします……アガってきちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、あれこれ心配するよりはとりあえず「有効かも?」と思ったことを何でも試してみます。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!


●1st Mission ― ニノン・トラゲットの場合 ―
「まだ見ぬ何かの予感がします……アガってきちゃいますね!」
 サムライエンパイアのそれに似ているようでまた違う趣のある幽世の風景。その景色も今は飛び交う無数の制服という異変に晒されているのだが、ニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)は緑色の双眸を好奇心に輝かせる。
 持ち主のセンスが垣間見えるような制服の群れはどれも大事に扱われていたのが察せられるもので、縦横無尽に乱れ飛ぶ制服はシュールながらもちょっとしたお祭りにも見える雰囲気を醸していたのだ。
「さて、それでは進んでみましょう!」
 とはいえこれが解決すべき異変である事はニノンとて承知の上。気分を切り替えて足を踏み出せば、たちまちケットシーであるニノンにも適したサイズの制服が襲い掛かってくる。

 ニノンは精霊使いにしてクレリック、魔法学園に籍を置く魔法使いである。そんな彼女の優れた知略は、最大の障害であるそろばん坂に一つの攻略法を弾き出した。
 ――飛べばいいのでは? と。
 なお空を飛び交う制服はと言えば、その実チカラを得たはいいものの憑りつく妖怪も見失いアテも無く飛び回っている敗北者である。猟兵にとってはそこまで脅威たりえるものではない。
 飛翔を用途とする能力を持ちえないニノンであるが、彼女の頭脳は再び明快な解法を弾き出した。
 ――足場ならそこに飛び回っているじゃないですか、と。
 向かってくる制服へと逆に跳躍、踏みつけて更に次の足場へと飛び移る。それは小柄なケットシーならではの身軽さを活かした躍動だったと言えるだろう。某有名球団のユニフォーム、黒スーツ、そしてサメの着ぐるみ――これも何かの制服なのだろう――の背を蹴ったところで目的地への距離を改めて確認し。
 ここで三たびニノンの頭脳が新たな名案を閃いた。
「もう一気に飛んでいっちゃいましょう。エレメンタルファンタジア!」
 手にしたエレメンタルロッドを軽く振るえば発生するのは斥力の竜巻。
 空を飛ぶ事を目的とした魔法ではありませんが、なんだかんだ修めた魔法を上手く移動に応用するのが一番手っ取り早いでしょう――。
 その結論の正しさを証明するように、制服もろとも竜巻に巻き上げられた小柄なケットシーの身体はオブリビオンの築いた防衛拠点へと突っ込んでいくのだった。
成功 🔵🔵🔴

セルマ・エンフィールド
制服が飛び交っているのは今回の異変を起こしたオブリビオンがそういうタイプのものだったからでしょう……この坂はどういう原理で足場が回転しているんでしょうね。

まぁ、この程度であれば障害にはなりません。
【スカイステッパー】で空中を蹴りジャンプ、そろばん坂の上を跳んで上りましょう。
制服も利用できるならば利用したいところですが、そうなると私でも用途を知っているものでないと……あれにしましょうか。

飛び交う制服のうち目当てのものでないものは「クイックドロウ」したデリンジャーの氷の弾丸で撃ち抜き、目当ての学生服(女性用、詳細はお任せします)は素通しして敢えて着せられます。
これが上手く利用できるといいのですが。


●1st Mission ― セルマ・エンフィールドの場合 ―
 見上げれば我が世の春とばかりに宙を舞う無数の制服。
 ――今の幽世がこのような有様なのは、今回の異変を起こしたオブリビオンがそういうタイプのものだったからでしょう。
 視線を進路に戻せば足場の回転する珍妙な坂道。
 ――この坂はどういう原理で足場が回転しているんでしょうね。
 適切な判断を支えるのは正確な現状分析。自分の目で改めて状況を観察したセルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)は誰にともなく一つ頷く。
「まぁ、この程度であれば障害にはなりません」
 踏み出した歩みは空気を捉え、不可視の足場が存在するかのように更に一歩。ユーベルコード【スカイステッパー】を発動したセルマは軽やかに空中を跳ね進む。
 当然その姿は幽世の空を席巻する制服の注目を集め、この少女に自分を着せようと全方位から襲い掛かってくる訳だが――。
 一条の蒼い軌跡が駆ける。銃声が響いたのは氷弾に撃ち抜かれた改造巫女服が力を失い地に墜ちるのとほぼ同時の事。
 制服たちは猶も果敢に向かってくるが、いつの間にかセルマの片手に握られていたデリンジャーが氷弾を撃ち出す度にその悉くが無力化されていく。

(制服も利用できるならば利用したいところですが、そうなると私でも用途を知っているものでないと……)
 少し前に流行った逆バニー――そもそもアレを服とは認め難い。撃墜。
 付け耳レオタード網タイツ――普通のバニーなら良いというものでもない。撃墜。
 フリル満載の猫耳メイド服――胸のサイズが合わない。撃墜。
(……。寧ろまともな制服の方が少ないのでは?)
 そんな思考が脳裏をよぎった時、セルマに目に留まったのは一着のセーラー服。
 オーソドックスなデザインに赤いリボンのワンポイントが映える。普段の格好より少し短いスカートが気になるが、手近にある候補の中では一番ぴったりなように思える。
「……あれにしましょうか」
 それまで容易く迎撃していた為に目立たないが、そもそもが高速で飛翔する制服である。敢えて撃墜せずに見逃せば、ちょうどサイズもぴったりだったセーラー服はあっという間にセルマを捉える。
「……ふぅ。これが上手く利用できるといいのですが」
 UDCアースで学校に通う学生のような外見となり、ここに誕生するはセーラー猟兵セルマ・エンフィールド。元々着ていた服も解除された訳ではないようだが、今の彼女の外見は完全にセーラー服の女学生である。
 そんなセーラー服を着用したからか他の制服の妨害も無くなり、セルマはそのままオブリビオンたちの築いた防衛拠点へと突入していくのだった。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『骸魂童子』

POW ●怪力
レベル×1tまでの対象の【尻尾や足】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD ●霊障
見えない【念動力】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ ●鬼火
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●Round Interval ― 待ち受けるは制服オブリビオン軍団 ―
 そろばん坂と制服の洗礼を潜り抜け、オブリビオンの築いた防衛拠点へと辿り着いた猟兵たち。そこはこれまでの制服同様に世界も組織も関係なく無数の環境が混在する混沌の坩堝だった。
「先生おはようございまーす」
「押忍ッ!!!」
「いらっしゃいませー、今ならなんと大セール!」
 右を見れば学生服のオブリビオンが級友と挨拶を交わしながら学校へ向かい、左を見れば拳法着に身を包んだオブリビオンが道場で武術の鍛錬に励む。スーツ姿で店頭で実演販売をする者からキャソックを着て教会で神の教えを説く者まで、凡そ制服と呼ばれ得る衣類でこの場に無いものは無いのではないかと思わせる程のバリエーションだ。

 骸魂と制服に取り込まれオブリビオンと化した彼らは猟兵に気付けば即座に襲い掛かってくるだろう。元凶の居る最奥へと向かう経路は複数存在するが、どの道だろうと何らかの制服を着たオブリビオンの拠点を抜けねばならない事に変わりはない。
 正面から力尽くに押し通るか、制服オブリビオンたち自身でさえ半ば呑まれている環境を利用して地の利を得るか。猟兵たちは此処に再び選択を迫られていた……。
セルマ・エンフィールド
せっかく着ましたし、学校を通らせてもらいましょうか。
しかしオブリビオンは猟兵を一目見れば本能で猟兵という呼称の「敵」だと理解するとのこと。どこまで誤魔化せるか……いえ、いい方法がありましたね。

制服を着たまま【骸合体「雪女」】を使用し、学校の方へ向かいます。
一時的にオブリビオンと化すユーベルコードです、これならばすぐには猟兵だと気づかれないでしょう。

何食わぬ顔で挨拶をしながら学校を通り、元凶がいそうな方向へ進んでいきます。あまり長く使える技ではありませんし、急ぎましょう。

もしこちらが猟兵だと気づかれそうになったら騒がれたり念動力を使われる前にひっそりと凍ってもらいましょうか。


●2nd Mission ― 疑似オブリビオン雪女セーラー射手猟兵 ―
「せっかく着ましたし、学校を通らせてもらいましょうか」
 第一難関たるそろばん坂を難なく突破し、制服オブリビオンたちの防衛拠点への潜入を成功させたセルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)。
 ある程度は身を隠しながら進んで来れたが、更に奥へ進むには進路の限定、増える制服オブリビオンの数といった要因も合わさりもう一手が必要になるだろう。
 幾つか存在する進路の中からセルマが選んだのは今の自分と同じようなセーラー服を着た制服オブリビオンが集まる学校を通るルート。オブリビオンが人型を取っている事もあり、一見してUDCアースにあるような高校の一般的登校風景に見えない事も無い。

「しかしオブリビオンは猟兵を一目見れば本能で猟兵という呼称の「敵」だと理解するとのこと……」
 ちら、と物陰から制服オブリビオンたちの様子を窺う。互いに挨拶を交わし戯れ合う姿はやはりオブリビオンとしては平常とは言い難いが、最前線で戦い続けてきた猟兵であるセルマは更に万全を期す。
「どこまで誤魔化せるか……いえ、いい方法がありましたね」
 そして丁度このような状況に適した手札がセルマにはあった。であればそれを利用しない理由も無い。
「……使えるものは使わせてもらいましょう」
 小さく呟けばセルマの周囲に風花が舞う。ユーベルコード【骸合体「雪女」】――その名の通り、雪女の骸魂と合体する事で一時的にオブリビオン化する能力である。

「おはよー! そんなに急いでどうしたの?」
「おはようございます。ええ、実は今日は少し寝坊してしまいまして」
「とと、そうだった僕も急がないと! 遅刻遅刻―!」

 何食わぬ顔で制服オブリビオンと言葉を交わしながら――時間制限のある能力ゆえ足早に――進んで行くセルマ。細かい状況設定には粗があるのか会話の内容は時に不自然にもなるが、制服オブリビオンたちは特に気にする風でもない。
 制服雪女と化したセルマの足取りは順調に進み、学校エリアを抜けようとした時……ふと背後から声を掛けられる。
「あれ、そっちは学校の外よ?」
「分かっています。此処を通り抜けるのが目的なので」
「それってどういう意味――」
(他に気付いたオブリビオンは居ないようですね。では手早く処理してしまいましょう)
 雪女への変身の代償に失われていく体温は同時に彼女の操る冷気の強化にも通じる。セルマが一つ手を振れば、骸魂童子は霊障を発動する間もなく氷漬けになった。
 戦闘も消耗も最小限。この上なくスマートにセルマは制服オブリビオンたちの防衛拠点を突破し、今なお世界を制服で満たさんとする首魁の元に辿り着くのだった。
大成功 🔵🔵🔵

陽環・柳火
「正面突破……って行きたいとこだが、流石に難しいか」
ならば、学生服あたりを着て、それらしく紛れるか。ついでに「やっべー! 遅刻遅刻!」とか言いながら走っていけば、走っているのもそんな不信じゃないだろう。ついでに自転車があればもっとスピード付けられるとこだが。なぎなたは包んで背負えばなぎなた部で行けるか?

学校を過ぎて目的地に向かうのに、相手にとがめられるような
「今日は先輩とのタイマンに呼び出されてるんで―、学校フケまーす」
と不良生徒設定を生やして強行突破。攻撃を仕掛けてくるなら、【巫覡載霊の舞】で自己強化してなぎなたを振り回して蹴散らす。炎は【火炎耐性】で我慢
「俺を燃やせるもんならやってみな!」


●2nd Mission ― スケバン妖怪のダイナミック登校 ―
「正面突破……って行きたいとこだが、流石に難しいか」
 乗り込んだ制服オブリビオンたちの防衛拠点、その物陰から陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は行く手を睨む。
 今回の異変を引き起こした首魁へと殴り込むルートは幾つかあるが、そのどれもに様々な防衛拠点と無数の制服オブリビオンが立ち塞がっているのだ。
(なら、学生服あたりを着て、それらしく紛れるか)
 ちなみに学生服はちょうど良いものがその辺にあった。袖を通せばあら不思議、火の玉キャットはサクラミラージュ的な雰囲気漂う火の玉スケバンキャットに様変わり。
(ついでに自転車があればもっとスピード付けられるとこだが……)
「おやタマちゃん、学校に行くなら朝ごはんも忘れちゃあいけないよ?」
「お、おう?」
 いきなり(柳火的に)微妙な名前で呼ばれた――骸魂に感染した制服経由で無意識的に情報が共有されていた事をこの時の彼女は知る由も無い――事、田舎のお袋さん的な割烹着の制服オブリビオンに毒気を抜かれた事もあり曖昧な反応をする間に自転車もスタンバイOK(普通に貰った)。ついでに焼き立てトーストも貰って準備は万全に。

「やっべー! 遅刻遅刻!」
 トーストを咥えた王道スタイルで自転車に飛び乗れば、全速力で飛ばす柳火に微笑ましい顔をすれど邪魔するような制服オブリビオンは居ない。
 そのまま一気に高校エリアを突破しようとするが……そんな柳火の行く手を阻むように一体の骸魂童子が立ち塞がる。
「待ちたまえ。君は今日もサボタージュか?」
「今日は先輩とのタイマンに呼び出されてるんで―、学校フケまーす」
「この高校の風紀を統べる委員長に対して良い態度だ。その主張を通したいのであれば、ご自慢の暴力で僕を打ち倒してみせるがいい……!」
 そういう設定らしい制服オブリビオンがクイっと押し上げた眼鏡のレンズを光らせれば、宙には優に50を超える鬼火が浮かび上がる。
「俺を燃やせるもんならやってみな!」
「ぐわぁぁぁあああああああああ!?」
 自転車の加速にユーベルコード【巫覡載霊の舞】による変身と強化も重ねてなぎなたを一閃。風紀委員長オブリビオンは放物線を描いて吹き飛び……何故か見物していた他の制服オブリビオンたちの声援を背に受けながら、突撃爆砕スケバンキャットは一陣の風となって駆け抜けたのだった
大成功 🔵🔵🔵

火土金水・明
「今回の事件を終わらせる為に、まずはあなた達と戦いましょう。」「もちろん、取り込まれた方は助け出します。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の嵐】を【範囲攻撃】にして、『骸魂童子』達を纏めてを【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。


●2nd Mission ― そのころ夜闇の魔女は普通に正面突破していた! ―
「今回の事件を終わらせる為に、まずはあなた達と戦いましょう」
 混沌とした制服オブリビオンたちの防衛拠点、そのど真ん中に降り立ったのは火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)。
 幾ら混迷を極めた状況の只中にあると言ってもオブリビオンはオブリビオンであり猟兵は猟兵である。即ち――
「出たな怪人ノクターンウィッチ! 正義の鉄槌を受けるがいい!!」
「ああーっ困ります! 困りますお客様!」
「おかえりくださいませお嬢様ぁ!」
 正義の味方にショップ店員、執事喫茶のバトラーなどエトセトラ、エトセトラ。それぞれの制服―コスチューム―に身を包んだ制服オブリビオンたちが全方位から猟兵へと襲い掛かる、のだが。
「もちろん、取り込まれた方は助け出します。――全ての骸魂に、ダメージを」
 制服オブリビオンたちが各々の鬼火を繰り出すよりも明の詠唱の方が早い。骸魂を直接攻撃する850の魔法剣が乱舞し、射程内の制服オブリビオンたちを瞬く間に制圧していく。
「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に……と、その必要も無さそうですね」
 改めて眺めれば死屍累々。
 そも力尽くで何もかも捻じ伏せられるなら策など必要無いのでは? と骸魂から解放され逃げ散る妖怪たちを見ながら明は一つ首を傾げ。
 未だ獲物を求めるように変幻自在の軌道を描く無尽の魔法剣を従え、彼女は首魁の待ち受ける防衛拠点の先へと飛翔するのだった。
成功 🔵🔵🔴

ラムダ・ツァオ(サポート)
A&Wの遊牧民出の自由人。
見た目からダークエルフと揶揄されることもあるが、当人は特に気にしていない。普段は外套と丸サングラスですっぽりと身体を覆っているが、外套の下はかなり身軽。
なお、見た目は怪しいがわりと気さくな性格。
臨機応変に動くが、完全勝利よりは条件達成を目指す。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.潜入・変装・尋問等で確実な情報一つの入手を試みる
 (または情報の裏を取る)
2.斥候・探索役として周囲を探り、情報収集を行う。
3.戦闘にて囮役または攻撃補助に徹する。

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。


エコリアチ・ヤエ(サポート)
場面にあったUCを使用し、目標達成のため行動を行う。
公序良俗違反などは目的のためなら簡単に違反する。
殺人などでも必要と感じれば行うだろう。
普段は気さくな感じだが、多重人格の戦闘用人格は冷静冷徹。
お祭り騒ぎや簡単な戦闘などは主人格で、生死をかけた真剣な戦闘の場合は術師人格へ切り替えて行動する。
戦闘や行動は前衛に出ていくより後衛からの攻撃や補助を好む。
日常や冒険も積極的に行動。
料理したり食べたりが好き。馬鹿騒ぎも中心になるような性格ではないがその場に混じり空気感を楽しむ。
戦場傭兵や死霊術師としての知識を用いて仕事を遂行する。

どのような場面でも自由にプレイング使用してください。


ロニ・グィー(サポート)
アドリブ・連携歓迎
「サプラーイズッ!驚いた?」
基本的に極々自分勝手で悪戯好きな神様
怖いもの知らずで迷うこと無く(考えも無く)、直感に従って行動する
うまくいけばふんぞり返り、失敗しても悪びれない(が強く詰られると涙目になって逃げだす。三分後には忘れてる)
自分を信頼する人はダダ甘やかし(お菓子とかあげる)、自分の我が儘を許容してくれる人にはダダ甘える

・戦闘
たくさんの空飛ぶ球体を操って攻撃・防御する
球体のサイズや機能は様々、銃弾の様に蜂の巣にする、巨大な球で圧し潰す、ビームや雷を飛ばす等何でも適当に
影の中から全弾撃ち出しての不意打ちだまし討ちや、最後には力押し(拳・暴力)で解決するのが好き


●2nd Mission ― 影・マッチョ・神の三重奏 ―
 世界を制服で征服しようとする制服オブリビオンたちの防衛拠点。まるで統一感の無い混沌とした光景の中、助っ人に降り立った三人の猟兵の姿もまたどこか不可思議な取り合わせだった。

「紛れ込んでバーンってやればいいんだよね? 楽勝楽勝、ほら早く行こうよ!」
 先頭で仲間二人を急かすのはロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)。その身体は紛れも無い少年のものだが、何故か着こなしているカジノの正装――即ちバニーの兎耳を揺らし、どこか退廃的な空気を醸すカジノ状の施設に興味津々の様子。

「紛れ込むのには賛成だけど、敵の拠点の真ん中なんだから慎重にね?」
 後ろから窘めるように釘を刺したのは黒スーツをスタイリッシュに着込んだラムダ・ツァオ(影・f00001)。性別的にロニと服装のチョイスが逆にも思えるが、制服の方がこの組み合わせを選んだのだから致し方ない。

「ロニも十分経験を積んだ猟兵なんだ、そう心配する事も無いだろ」
「……経験と実力は信頼してるわ。あなたについてもね」
 この場に居る三人、その全員が熟練の猟兵である。それは間違いない。間違いないのだが……。
 振り返ったラムダの視線の先、自然体に歩みを進める偉丈夫はエコリアチ・ヤエ(悪魔の囁き・f00287)。海の正装たる水着は鍛えられた褐色の身体に映え、ワイルドなその魅力を存分に引き出している。

「制服……?」
「制服扱いなんだろ、あまり怪しまれてないみたいだし」
「おーい、あんまり遅いと置いてっちゃうよー!」
 折しも季節は夏真っ只中。彼らが攻略しようとするカジノというシチュエーションに水着というのもそう的外れではないのかもしれない。
「……いや、本当に?」
 疑念に首を傾げつつ、ラムダもロニを追ってカジノへと足を踏み入れる。

「いらっしゃいませ! 今宵のゲームは何になさいますか?」
「お勧めで頼む」
「はぁい! それではご案内しますねー♪」
 ちなみに愛想よく案内してくれた制服オブリビオンの格好は水着バニーだった。

「(ひとまず潜入には成功しましたね)」
「(だが、まだ“見られてる”な。敵地なんだから慎重に、だろ?)」
「ブラックジャック? ふふん、楽勝だねっ!」
 密やかに言葉を交わすラムダとエコリアチ、威勢よく駆けだしていくロニ。建前か作戦か、カジノで諸々のゲームに興じる三人の姿は目論見通り制服オブリビオンたちに馴染んでいき……。
 最後はポーカーで大敗したロニの癇癪と共に急転直下の鉄火場に。
 まさかお客様がここまで暴れるとは思ってもいない制服オブリビオンたちに対し、三人は本来この区画を突破する為に潜入した歴戦の猟兵である。

「計画通り――」
「イカサマカジノはお取り潰しだよ!」
「はいはい。異変はまだ続いてるんだから、先に進むわよ」

 戦闘と呼ぶには些か一方的な大立ち回りの果て、カジノエリアを抜けた三人は事件の元凶が待ち受ける最深部へと向かっていく……。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

化野・花鵺
「今日は一粒万倍日かなぁ天赦日かなぁ。西方浄土なのは間違いないよねぇ」
狐、周囲を眺めウットリした

「カヤの略奪が役立つ時がきたぁ♪カヤ、頑張るぅ」
「狐の化かし」使い、今各骸魂がやっていることをそのまま継続するという幻術かけ、範囲内の骸魂を眠らせてその制服をドンドン剥いでいく
制服と一体化している骸魂を妖怪からベリベリ引き剥がすスプラッタ展開になっても気にしない
幻術から覚めそうな骸魂が出たらUCかけ直して制服のかっぱぎ続行

「略・奪♪略・奪♪フゥウゥゥゥ♪」
狐、大変上機嫌に略奪の歌?を歌いながら制服全かっぱぎ続行
周囲の全ての骸魂から制服を剥ぎ取るまで、狐の略奪は終わらない…
狐の略奪はこれからだ(笑)!


●2nd Mission ― そして駆け付ける制服狩り ―
「今日は一粒万倍日かなぁ天赦日かなぁ。西方浄土なのは間違いないよねぇ」
 恍惚とした目で防衛拠点の制服オブリビオンたちを見やる妖狐は化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)。
「せぇふくカッコいーよぉ……」
 彼女は二つ名が示す通りの制服フェチである。筋金入りのマニアである。緑色の瞳にはハートマークが浮かび、愛する制服に身を包んだオブリビオンたちの只中に居る花鵺の雰囲気は非常にCRAZY。
 制服オブリビオンたちは間近に迫る天敵にも気付かず“役割”を演じ続ける。その隙だらけの姿に舌なめずりを一つすると花鵺は片手で簡易の印を結んだ。

「カヤの略奪が役立つ時がきたぁ♪ カヤ、頑張るぅ」
 浮き立つ心のままにとんぼ返りを一つ決めれば発動するユーベルコードは【狐の化かし】。妖狐の幻術は半径80m足らずの骸魂悉くを捉え――彼ら自身には気付かせぬまま――魔性の眠りへと沈めていく。
「う……いったい何が……!?」
「はーいもう一発ぅ!」
「……ぐ、ぅ……」
 その段に至っては異変に気付き抵抗しようとしたオブリビオンも居たが、前提が完全な奇襲という圧倒的不利な状況である。否、何より花鵺の制服への執念が凄まじかった。鬼火の標的も定まらぬ内に繰り返される幻術の連打が力押しに制服オブリビオンの抵抗を押し切り、一帯は束の間の静寂に包まれる。
「さて…ヌシの夢はいつ醒めるかのぅ。ホーッホホホホ!」
 どこか前時代的な口調の高笑いと共に花鵺は手近な制服オブリビオンへと歩み寄り、ベリィっと勢いよく制服を剥ぎ取る。制服を着せられ取り込まれていた妖怪も元々着ていた服は残っていたようで、特にあられもない姿が晒される心配は無さそうだ。
「略・奪♪ 略・奪♪ フゥウゥゥゥ♪」
 ……上機嫌に歌いながら制服を剥ぎ取り続ける花鵺がどこまでそれを気にしていたかは定かでないが。
 断末魔のように痙攣する制服(骸魂入り)を次々と剥ぎ取りながら、静寂の戦場に妖狐の歌声が響く。防衛拠点はいつから羅生門と化したのか。
 花鵺の手には剥ぎ取った制服。
 花鵺の先には剥ぎ取られるのを待つ制服。
 全ての制服をコレクションするまで彼女の戦い(剥ぎ取り)は終わらない。
 狐の略奪はこれからだ――!
成功 🔵🔵🔴


第3章 ボス戦 『鬼の骸魂に憑りつかれた河童』

POW ●誰か助けてくれっ!』『タスケナンテコネェヨ!
【無意識に持っていた鳥居】が命中した対象の【口】から棘を生やし、対象がこれまで話した【気休めやその場しのぎの嘘】に応じた追加ダメージを与える。
SPD ●止めろ!この酒は』『サケハノムタメニアルンダヨ!
骸魂【鬼】と合体し、一時的にオブリビオン化する。強力だが毎秒自身の【社務所に保管していた神酒】を消費し、無くなると眠る。
WIZ ●せめて最後に私のコレクションを誰かに…』『エッ?
【『河童を助けたい』『骸魂を倒したい』】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【社務所の奥に通じる空間の揺らぎ】から、高命中力の【対象に似合いそうな制服】を飛ばす。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は雛月・朔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●Round Interval ― 鬼の野望と河童の苦悩 ―
「くぅ……私のコレクションが世界を脅かすとは……」
「イヤオマエノセイフクヘノジョウネツハチョットヒクワ……」
 制服オブリビオンたちの防衛拠点を突破した先、今回幽世を襲った制服事変の中心地。
 そこでは破壊衝動の塊、荒ぶる鬼の骸魂に憑かれた河童が秘蔵制服コレクションの拡散時々破損に――もとい、幽世の惨状に涙していた。
「――!」
 迫る猟兵の気配に先に気付いたのは獣めいた戦闘勘を持つ鬼の精神。乗っ取られた身体が気配の元へと鋭い視線を向ければ、臨戦態勢になったオブリビオンの闘気が周囲の空気を痛い程に張りつめさせる。
「誰か、誰か来てくれたのか!? 助けてくれ……っ!」
「ワメイテモムダナンダヨ! ヨウカイドモヲゼンブオブリビオンニカエテ! コノカクリヨハエイエンニコロシアイノツヅクジゴクニナルンダカラナア!!!」
 助けを求める妖怪の声と重なるように闘争に狂った鬼の怒声が響く。
 幽世をオブリビオンたちの無限地獄に落とすという鬼の計画が――オブリビオン化の手段が制服になったのは予定外だったようだが――成就を間近にしているのは事実だ。
 狂鬼の野望を阻む為の最後の決戦、その火蓋は遂に切られる……!
化野・花鵺
「世界せぇふくセーラー服ぅ!この世はもっとせぇふくに塗れていいと思うぅ!両生類グッジョブぅ!」
かっぱいだ制服の詰まった大風呂敷を背負った狐、物凄くイイ笑顔で現れた

「せぇふくとそれ以外の魂を賭けた熱い戦い超漲るぅ!殺しあうのはせぇふく着るトルソーが不足するからダメだけどぉ、途中までは超イイ感じぃ♪」

「カヤにせぇふく全部寄越せぇ!ついでに邪魔な骸魂は命を寄越せぇ!鬼を食い散らかせ、管狐!」
「管狐の召喚」で憑依した鬼を全部管狐に喰わせる
喰い終えたら中から妖怪がコンニチハすると思っているのでスプラッタ容赦無し
敵の飛ばしてくる制服は野生の勘でドンドン着込み確保

「せぇふく♪せぇふく♪ヒャッハアァ!」


●Final Mission ― げに恐ろしきは獣の業 ―
「世界せぇふくセーラー服ぅ! この世はもっとせぇふくに塗れていいと思うぅ! 両生類グッジョブぅ!」
「両生類!?」
「まぁそんな事はどうでもいいんだよぉ!」
 幽世を襲った制服事変、その元凶の元へ最初に辿り着いたのは化野・花鵺(制服フェチの妖狐・f25740)。ガァンとショックを受ける妖怪だが確かにジメった緑色の肌は両生類と言う他無い、かもしれない。
「はっ!? い、いや、それより君が背負っているのは――」
「せぇふくとそれ以外の魂を賭けた熱い戦い超漲るぅ! 殺しあうのはせぇふく着るトルソーが不足するからダメだけどぉ、途中までは超イイ感じぃ♪」
 かっぱいだ制服の詰まった大風呂敷を背負い物凄くイイ笑顔で現れた花鵺の姿はシャーマンや陰陽師と言うよりもっと別な、欲望滾らせる何かのようでもあるが……タチの悪い事にと言うべきか、その点に関しては信頼できると言うべきか。この妖狐、猟兵としての実力は一流の域に達しているのである。
「ワケノワカラネエコトバッカリイッテルンジャネエゾテメエ!!」
「カヤにせぇふく全部寄越せぇ! ついでに邪魔な骸魂は命を寄越せぇ! 鬼を食い散らかせ、管狐!」
 河童の身体を乗っ取った狂鬼がその剛腕で襲い掛かるが、対する花鵺は回避行動すら取らない。激しい衝撃波が駆け抜け、続くように現れるのはその四足に千里を駆ける呪を付与された80の管狐、音高い鳴き声と共に一斉に骸魂の霊体へ群がり食らいつく!
「グ、ガッ……グオオオオオオオオオ!?」
「せめて……制服を愛する同志にこれを……」
「ダカラオマエハナニイッテンダヨ!?」
 なまじ意識を保っているばかりに鬼の骸魂と一緒に死にそうな顔になっている河童だが、最後の抵抗とばかりに空間を揺らがせれば軍服にセーラー服、白衣にブレザーと更なる制服が花鵺へと放たれる。
 対する花鵺は目を爛々と輝かせ、その全てを嬉々として着込んでいくのだ。
「良い仕事するじゃん両生類ぃ! せぇふく♪ せぇふく♪ ヒャッハアァ!」
「ナンナンダコイツラハヨォオオオオオオオッ!!」
 仄暗い幽世の空に狂喜乱舞する妖狐の歓声と狂鬼の咆哮が轟いた……。
大成功 🔵🔵🔵

ルナリリス・シュヴァリエ(サポート)
何かお困りですか? 私は旅の聖剣使いです
誰かの力になりたい、そんな思いから猟兵活動をしています
私で良ければ力になりましょう。

お人好しな性格で、並みいる敵を聖剣でなぎ払い、罠やトラブルは体当たりで乗り越えていく
そんな突撃隊長的なキャラクターです。

あとはお任せで、よろしくおねがいします。


月山・カムイ(サポート)
すいません、少々遅れましたが援護に参りました

既に戦いに入っている猟兵達の援護に入る形で参戦
集団戦なら攻撃のきっかけになるように、縦横無尽に切り結び
ボス戦なら他の猟兵がトドメを刺す為のサポートを行う
武器を切り裂く、受け止めたり逃がすべき相手を空を跳んで抱えて逃したり
上記の様な行動で現在戦っている猟兵が活躍出来るよう動かしていただければありがたいです

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


秋月・紅(サポート)
『さーて!楽しくなってきたじゃねぇか!』
 羅刹のバーバリアン×ブレイズキャリバー、23歳の女です。
 普段の口調は「サバサバ系?(アタシ、てめぇ、だ、だぜ、だな、だよな?)」、時々「真面目(アタシ、アンタ、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 ユーベルコードはその時に応じて一番使えそうなのを使います。戦闘狂なので怪我は一切厭わずヒャッハーします。
戦闘以外にはあまり興味はないけどなんだかんだで最終的にはノリノリで参加します。

カッコいい物が好き。

可愛い格好とかさせられるのは苦手。恥ずかしいから。

弱い者にも優しい。
でも脳筋なのでパワーで解決しようとする。力こそパワー。

よろしくおねがいします!


●Final Mission ― 駆け付けしは剛力三剣士 ―
 制服乱れ飛ぶ混沌の坩堝と化した幽世、その異変の中心地。妖怪たちをオブリビオン化させ永劫の闘争に世界を堕とさんとする狂鬼の元へ辿り着いたのはルナリリス・シュヴァリエ(剣姫サキュバス・f25397)。
「何かお困りですか? 私は旅の聖剣使いです」
「オレハ! セイフクフェチトカカンケイナク! タタカイテエンダヨオオオオッ!!」
「はい?」
「「「…………」」」
 数秒の沈黙、そして速やかにtake2。敵同士なれど共に技巧に優れた猟兵とオブリビオン(+妖怪)、立て直しは迅速だった。骸魂に精神までもを乗っ取られつつある河童の妖怪が薄れゆく意識の中で剣姫へと助けを求める。
「り、猟兵か!? 助けてくれ……っ!」
「無論です。私で良ければ力になりましょう」
「ゲハハハハハハッ! イイドキョウダ、タタキツブシテヤルヨォ!」
 河童を乗っ取った狂鬼がその剛力で鳥居を振るえば、それを受け止めるは女神の名を冠する剣姫の聖剣。
 その凶暴性に見合わぬ小器用な技量を剛力の中に織り交ぜる狂鬼に対し、ルナリリスは細腕に見合わぬ膂力を剣技に乗せて渡り合う。
「ドウシタドウシタ、ソンナモンカリョウヘイイィッ!」
「そちらこそ動きがどんどん大振りになっていますよ?」
(これだけの異変を起こすだけあって敵も然る者。ですがこの調子なら……)
 一見して猛る狂鬼の攻勢をいなすルナリリスという構図ながら、その実戦況は彼女が敵の動きを完全に見切るまでの様子見に近い。如何に骸魂を貫き河童を救う道筋を作るか……その時、更に戦場へと乗り込んできた二つの姿がある。
「――おうおう、楽しくやってんじゃねぇか!」
 身を捻って躱そうとする狂鬼に回避を許さず挨拶代わりの巨大斧を叩き込んだのは秋月・紅(紅の暴風雨・f01395)。
 もう一人は乱入口上代わりにバイクのエンジンを音高く唸らせ――直後、斬り裂かれた事実が遅れて追いついたように狂鬼の身体が揺らぐ。
「グウッ……!?」
「すいません、少々遅れましたが援護に参りました」
 月山・カムイ(絶影・f01363)がバイクから飛び降りれば、その二つ名と銘を同じくする破魔の小太刀が狂鬼の血に濡れて鈍く輝く。
「ゲハハハハハァッ! ドレダケアツマロウガオマエラナンザモノノカズジャネエンダヨ!」
「あぁその意気だ、そう来なくっちゃあ面白くねぇ!」
 ルナリリス一人を相手取ってなお攻めきれなかった状況、そこに加えての援軍である。戦意の衰えないばかりか更に闘争に酔いしれる狂鬼は紅の振り被った巨大斧の一撃を右手に握った鳥居で受け止めた。
「早々に終わらせる……!」
「アア? ツレナイコトイウナヨ、ナアッ!」
「――!」
 狂鬼の得物を狙い閃いた絶影を受け止めたのは骸魂が無意識の死角から取り出した左手の鳥居。防御によりオブリビオンの両手が封じられたのも一瞬の事だが、この場に集った者にとって勝負を決めるにはその一秒でも十分過ぎた。
「覚悟はいいですね……!」
「カクゴダア? オレヲダレダトオモッテヤガルッ!」
 無防備な隙を晒した筈のオブリビオン、その脳天を狙ったルナリリスの聖剣を受け止めたのは――口に咥えられた第三の鳥居!
「三刀流……いや、三鳥居流か? ハハッ、よくやりやがる!」
「見世物としては程々の出来と言ってやってもいいか」
 愉快そうに笑い飛ばす紅と荒々しく言い捨てるカムイ、表情は対極だが即座に狂鬼の構えを打ち崩しに掛かる動きは同じ。
「んじゃあアタシのチカラも見せてやるよ――」
「――二度は言わん。三途の川の渡し賃代わりだ」
 紅の巨大斧に宿ったユーベルコードは【グラウンドクラッシャー】、地形すら破壊するバーバリアンの代名詞たる極大の一撃。
 カムイの放ったユーベルコードは【剣刃一閃】、絶対切断の理を秘めた剣豪の奥義たる無窮の一閃。
 二人のユーベルコードは狂鬼が更に振り回そうとしていた両手の鳥居を打ち砕き――
「アストレア、貴女の力を貸してください――受けよ! セレスティアル・フレアっ!」
「グ、クソッ……グアアアアアアアアアアア!?」
 口元に残った鳥居一つではルナリリスの秘技を受け止められる筈も無い。聖剣から放たれた聖なる輝きの奔流は狂鬼を防御の上から呑み込み、そして大きく吹き飛ばした。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

セルマ・エンフィールド
……オブリビオンではなく、まさか憑依元の趣味だとは。
すみません、あなたの制服……制服? 一部制服とは認めがたいものもありましたが、いくつかダメにしてしまいました。

代わりといってはなんですが……そのお酒は、飲まれないようにしましょう。
【ニヴルヘイム】を使用、周囲を覆う絶対零度の冷気で神酒を凍らせることで飲まれないようにします。アルコールが凍る温度は水よりはるかに低いらしいですね……絶対零度の前ではどちらも変わりませんが。

合体に失敗したところをフィンブルヴェトを構え、『スナイパー』の技術で鬼の骸魂を狙い、絶対零度の弾丸で撃ち抜きます。


●Final Mission ― 狂鬼制すは絶対零度 ―
(……オブリビオンではなく、まさか憑依元の趣味だとは)
 制服オブリビオンたちの防衛拠点を突破し、セルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)は異変を引き起こした元凶の元へ辿り着く。
「すみません、あなたの制服……制服? 一部制服とは認めがたいものもありましたが、いくつかダメにしてしまいました」
「ああ……これ程までの事態になってしまったんだ、それは仕方……仕方な……うっ……!」
(彼の嗜好はともかく、大切なものが傷つく痛みは理解できます。彼の嗜好はともかく)
 仕方のない事だと理解しながらも悲しみの涙を禁じ得ない河童、制服趣味はともかく彼の心中を慮るセルマ。
 このような絵面ではあるが言葉を交わしながらも河童の身体を奪った狂鬼の剛力とセルマの卓越した銃剣捌きが息つく間もなく鎬を削り続けている。
「チイ、ナヨッチイガキノクセニヨオオ!」
「止めろ!この酒は――」
「サケハノムタメニアルンダヨ!」
 本来は射手である筈のセルマを相手に自慢の剛力を以ても攻めきれない膠着状況。苛立った狂鬼は社務所に保管していた神酒を取り出し呷る事で侵蝕を増強しようとするが――。
「代わりといってはなんですが……そのお酒は、飲まれないようにしましょう」
 ――びゅう、と吹いた風は絶対零度。オブリビオンが幾ら盃を傾けようと、凍てついた神酒がその渇きを潤す事は無い。
「オッ……!? オマエェェ、ヨクモヤリヤガッタナアア!!」
「アルコールが凍る温度は水よりはるかに低いらしいですね……絶対零度の前ではどちらも変わりませんが」
 ユーベルコード【ニヴルヘイム】のもたらす冷気から逃れる術をオブリビオンは持たず、既に動きも鈍りつつある敵の隙をセルマが見逃す理由も無い。
 “大いなる冬”の名を持つマスケット銃、その引鉄が引かれれば放たれる弾丸もまた低温の極致たる絶対零度を纏い――着弾。射手の瞳は過たず骸魂の核を捉え、致命の一撃を叩き込む!

「と……ところで君……」
「はい?」
 狂鬼に取り込まれた河童の腕が、骸魂への致命傷で力を取り戻したように震えながらも持ち上がって。
「……そのセーラー服……最高に似合っているよ……!」
 ぐっと親指を立てサムズアップ。
 ――何言ってるんだこいつ、とセルマが思ったかどうかは定かではない。
大成功 🔵🔵🔵

陽環・柳火
「あー、そういう事情か。悪いことしちまったなあ」
ふと、坂を上るのに制服を踏みつけにしていたのを思い出し
「まー、骸魂ぶっ潰したらチャラってことでここはひとつ」
とりあえずはなぎなたで戦ってみるが、ちっと分が悪いか。なら……
「目には目を、歯には歯をだ」
戦いながら社務所に向かい、自身もその酒を使って【骸合体「ヤマタノオロチ」】で対抗。なお、酒を飲む際には制服を脱いで着替えておく
「学生に見える格好で酒を飲むと、ほら、コンプライアンス的にアレだろ?」
あとは火を吹く【属性攻撃】とか、相手の酒だし消耗気にせず【全力魔法】で一気に攻撃にかかる
まあ、後でやりすぎて弁償とか言われたら、ある程度のことは協力するが……


●Final Mission ― 大妖怪相撃つ ―
「あー、そういう事情か。悪いことしちまったなあ」
 さめざめと涙を流す河童の前で頭をガシガシと掻く陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)の脳裏によぎるのはそろばん坂を突破する際に犠牲にした制服の数々。
「まー、骸魂ぶっ潰したらチャラってことでここはひとつ」
「ゲハハハハ、イセイノイイガキダ! オマエモブチノメシタラアタラシイセイフクキセテオブリビオンニシテヤルヨ!」
「てめぇの側も割と宿主に染められてねぇ?」
 仄かな疑問はさておき決戦である。風紀委員長(役)の制服オブリビオンを一撃で吹き飛ばしたなぎなたを振るう柳火だが、狂鬼の剛力と正面きって打ち合えば得物がみしりと悲鳴を上げる。
(こいつはちっと分が悪いか。なら……)
「チッ、ヒンジャクナガキノクセニコザカシイマネヲ……!」
 力を受け流すように攻撃を凌ぐ柳火に痺れを切らした狂鬼が苛立たし気に吠え、その口元に凶悪な笑みを刻む。
「イイジャネエカ、ソレナラアットウテキナボウリョクッテヤツヲミセテヤルヨ!」
「止めろ! この酒は――」
 河童の制止に聞く耳を持つ筈もなく、社務所に保管していた神酒を呷ったオブリビオンの気配が変わる。骸魂の侵蝕が進み、それまでとは段違いのプレッシャーが衝撃波となって駆け抜け……
「……アン?」
「目には目を、歯には歯をだ!」
 小生意気な妖怪を叩き潰してやろうと狂鬼が視線を向けた先に柳火の姿は無い。着ていた制服をワンアクションで脱ぎ捨てた彼女は――学生に見える格好で酒を飲むと、ほら、コンプライアンス的にアレだろ? という気遣いである――力の解放に慢心していた狂鬼の背後に。小さな手の中では一瞬の間に確保した盃がオブリビオンが呷ったのと同じ神酒を湛え、それを飲み干した柳火の輪郭が朧に揺らぐ。
「その油断が命取りだぜ、制服鬼!」
「セイフクハオレノゾクセイジャアネエヨ!?」
 抗議する鬼の前で柳火の姿に八ツ首の大蛇の像が重なり、やがて完全に入れ替わる。
 ――ユーベルコード【骸合体「ヤマタノオロチ」】。狂鬼が用いたのと同種の秘法を以て顕現した神蛇、その八頭が同時に雄叫びを上げる!
「さあここからが本番だ、ぶっ飛ばしてやるぜ!」
「ゲハハハハハ! ヤレルモンナラヤッテミナア!」
 知らぬ者なき大妖怪の力をして狂鬼との激突は互角。剛腕の一撃に合わせ長い首を叩き付ければ衝撃に大地が震え、神蛇が牙を剥けば狂鬼の角が引けを取らぬ鋭さの角で迎え撃つ。一歩も譲らずぶつかり合う両者に差異があるとすれば、それは……。
「チイイッ……!」
 柳火が変身に使った神酒は狂鬼(の憑りついた河童)のもの。故に消耗を気にせず全力を振るえる柳火の猛攻は次第に狂鬼を追いこんでいく。
「ペース配分が気になるか? それなら一気に終わらせてやらぁ!」
「ガアアアアアアアッ!」
 吠えた八首の放つ火炎が一つに合わさり、煉獄の具現となって狂鬼を呑み込む!

「まあ、後でやりすぎて弁償とか言われたら、ある程度のことは協力するが……」
 激戦の余波でボロボロになった神社を眺めていたヤマタノオロチ、その首の一つが立ち込める白煙の向こうに立ち上がる影を認める。
「まずはアイツとの決着を付けてからだな!」
 迫るタイムリミットを前に、両者の激突は更に熱を増していく……!
成功 🔵🔵🔴

エコリアチ・ヤエ
自分のコレクションを失ったりする悲しみはまぁわからんでもない。
だが河童よ、てめぇはもっと根性入れろ。お前のコレクションを守るのは他でもないお前自身じゃなきゃだろう。
そのための手助けぐらいはしてやるさ。
飛んできた制服(内容おまかせ)は[恥ずかしさ耐性][狂気耐性]で耐えきってやろうじゃねぇか。
俺をこんな目に合わせる鬼のほうには一発食らわせてやらなきゃならねぇな!
UCの発動前後は呪詛をもちいて敵の動きに制限を与える。細かい威力調整は杖を使えばなんとなるだろう。
周囲を巻き込んだ報い、しっかり受けてもらうぜ。
[アドリブ・連携歓迎]


●Final Mission ― 制服を制するもまた制服なれば ―
「うぅ……っ。私は……無力だ……!」
 足場にされたり撃ち抜かれたり普通に略奪されたりした制服コレクションの数々――もとい、幽世の惨状を憂いて痛恨の涙を流す河童。
「自分のコレクションを失ったりする悲しみはまぁわからんでもない……だが河童よ、てめぇはもっと根性入れろ」
 闘争に狂った鬼の骸魂に憑りつかれた妖怪の元へ、静かだが力強い声が掛けられる。
「お前のコレクションを守るのは他でもないお前自身じゃなきゃだろう」
「っ――!」
 稲妻に撃たれたように顔を上げた河童の視線の先に居たのはエコリアチ・ヤエ(悪魔の囁き・f00287)。防衛拠点の制服オブリビオンたちと一戦交えた後にも関わらず寸分の乱れも無い水着姿、闇の後光とも言うべきダークな雰囲気を纏いながら彼は河童へと人好きのする笑みを向ける。
「なに……そのための手助けぐらいはしてやるさ」
「ゲハハハハ! イツマデアマイコトヲイッテイラレルカミモノダナア!!」
 哄笑した狂鬼が河童から妖力を吸い上げれば――しかし猟兵との度重なる戦いに河童も鬼も酷く消耗していたのだ――カタチを為すは原初の欲求。即ち制服であり征服である。
 或いは浮遊する五剣を操れば迎撃する事も可能だっただろう。
 だがエコリアチは避けない。
 甘ロリ風のふわふわしたアイドル衣装、脚線美を際立たせるラバータイツ、妖艶という言葉の匂い立つような天女装束、etc.etc.……その全てを真っ向から受け止める……!

「望むところだ、耐えきってやろうじゃねぇか。だがな――」

 ジャンルもバラバラながら不思議と統一感のあるキメラティック・コスチューム・コーデ。曲がりなりにも一つ一つが骸魂の影響を受けた呪詛であり、こうも集まれば相応の呪縛となり得るのだが……死霊術に長けたエコリアチに通じるものでもない。
「――俺をこんな目に合わせる鬼のほうには一発食らわせてやらなきゃならねぇな! 死霊どもよ、力を貸せ!」
 木製の杖を手に死霊へと呼びかけるエコリアチの姿はさながら狂気の女神か、或いは新時代の魔法少女か。
ユーベルコード【死霊召喚(サモン・オブリビオン)】――敵対者へと確実な痛打を叩き込む殺意の代行者、76の死霊がその手に備えるは死霊自身のセンスで選ばれ生み出された珠玉の制服たち!
「マッ、マサカオマエラコノオレニセイフクヲ……!? ヤメロ、クルナッ! ヤメロオオオオオオオオ!?」
 十二単にダイバースーツ、どこかの民族衣装から人目には見せられないような過激な衣装まで。苦し紛れに振るう剛腕の抵抗も空しく骸魂は色とりどりの制服に彩られ、その度に力を失っていく。
「これも因果応報――周囲を巻き込んだ報い、しっかり受けてもらうぜ」
「ギッ……ガ、ギャアアアアアアアアアアアア!!!」
 (恥辱で)存在を引き裂かれるような絶叫が響き、それが最後。着飾らせて満足した死霊たちが消えていくのと同時、狂鬼の骸魂もまた砕け散ったのだった。
 
 
 
「……お……終わった、のか……?」
「おいおい、これからだろ?」
 骸魂から解放されへたり込んだ河童の手を取り立ち上がらせるエコリアチ。なお着せられた制服に宿っていた骸魂も狂鬼の撃破と共に消え失せ、今は一度脱いで丁寧に畳んである。
「まだお前のコレクションは幽世中に散らばってるんだ。帰還までは俺も回収手伝ってやるさ」
「そうだ……ありがとう、猟兵。大切な事を思い出す事が出来た。……まだ残っている制服を朽ちさせる訳にはいかない……!」
 
 なおこの後猟兵たちには心からのお礼としてお勧めの制服が進呈されたとか、謹んで付き返されたとか……。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月04日
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