7
物語の迷路

#アリスラビリンス #猟書家

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アリスラビリンス
🔒
#猟書家


0




「おはようございます。私は界立・図書館の式神でございます。ヤドリガミに代わり小中居の依頼についてご説明させていただきます」
 グリモアベースの一室で界立・図書館の式神『司書』が依頼について説明を始める。
「今回の件はアリスラビリンスにて出現した猟書家(ビブリオマニア)によるものの一つとなり、皆さんには彼らが生み出した本の世界の一つを攻略と私たちより先に足を踏み入れてしまったせいで閉じ込められてしまったアリスや愉快な仲間たちの救出をお願いします。
 そして今回の本の世界の概要なのですが、外観は非常に高い塔になっておりヤドリガミの魔術を行使した調査によると塔そのものを破壊することは不可能です。また、当の内部には複数の空間が縦に連なっており、この空間一つ一つがページ数に当たるようです。また各空間は階段を模した一方通行のワープゲートで繋がっており、そのゲートの数は空間によって異なり一つから最大三つのゲートがある場合やゲートの存在しない部屋があるようです。おそらくゲートは入口の物しか確認することできないものだと思われます。
 ヤドリガミはこっれらの特徴からこの塔がゲームブックを模したものであると考察いたしました。
 ゲームブックについてご説明させていただくと、読者の選択に物語の内容が変化するよう作られたモノでアドベンチャーブック、もしくはアドベンチャーゲームブックと呼ばれています。
 この類の本には複数の段落に分けられており、段落の終わりに読者に対し選択肢をが与えられます。選択によって次に読む段落が異なっており、そのまま物語が進んで新たな選択が与えられる場合や、エンディングを迎える場合があります。ある程度技術の進んで世界の住人の方に説明するならば恋愛ゲームをイメージしていただければと思います。
 最後にこの塔のトゥルーエンディングを迎える事が出来れば、目的の二つを達成することが出来る事が分かっています。バッドエンディング、行き止まりになってしまった場合はグリモアベースに引き戻すことが出来ますが、代わりに最初からのスタートになってしまいますのでご注意ください。
 これにて説明は以上です。それではよろしくお願いします」


劇団劇作家
 劇団劇作家です。一か月シナリオ出してなかった……
 シナリオ補足をさせていただきます。
 本の物語は逃げるオブリビオン(ボス)を主人公(猟兵)が追いかけるという体で進んで行きます。
 一章・二章はその道中、三章はトゥルーエンディング一歩手前の描写になります。そのため、風景や敵の状態は一章と二章では継続されず三章のみ前のリプレイと描写が継続されます。分かりやすく言えば一章と二章では猟兵たちはそれぞれ別の場所と時間軸にいるということです。
 そのため、一章と二章では攻略重視ではなくロールプレイ重視のプレイングをお願いします。
 それでは楽しんで行ってらっしゃい。
 
20




第1章 冒険 『不思議な国のおいかけっこ』

POW   :    最短距離で突っ走る

SPD   :    最速で突っ走る

WIZ   :    最良のルートで突っ走る

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ごきげんよう。猟兵の皆さん」
 件の本の世界に猟兵たちが足を踏み入れて現れたのはオブリビオンの一体だった。そのオブリビオンは風格、感じ取れる強さからしてボスタイプであることは間違いない。
「それでは鬼さん、手の鳴る方へ迷わずついてきてくださいね?」
 オブリビオンはそう言って奥のワープゲートへ走っていった。
カグラ・ルーラー
エリカ(f25110/一目置く)・ミント(f25338/出身が同じ)とは面識がある。
必要に応じて絡ませてやってくれ。

さて、ゲームブックってことは、
シチュエーションに対してどう解決しようとするかを選べって話だな?
どういうのが出てくるか知らねェが、
俺は力の強さ(POW)で解決するように動くぜ。
アリスや愉快な仲間を腕力で助け出すとか、そんな感じか。

あとは、ワープゲートまでの足場や道が狭かったり酷かったりしたら、
ユーベルコード「ノラネコーション」で全身を猫に変異して切り抜けたり、とかそんなもんか。


エリカ・タイラー
ミント様(f25338/同僚)・カグラ(f21754/嫌いではない)とは面識があります。
必要に応じて共に行動します。

各ワープゲートのシチュエーションに対して、私は素早さや器用さ(SPD)で解決するように動きます。
アリスや愉快な仲間を牢屋の鍵を開けて助け出すとか、そんな感じでしょうか。

可能ならユーベルコード「絶望の福音」でワープゲートの先を見たいです。
バッドエンドなのが見えれば、それを回避する選択ができますから。


ミント・キャラメル
カグラちゃん(f21754/かわいい)・エリカちゃん(f25110/かわいい)とは面識がありますぅ。
必要なら一緒に動きますぅ☆

わたしは見ての通りのイリュージョニストなのでぇ、
魔法的な方法(WIZ)でシチュエーションを解決しますぅ☆
アリスや愉快な仲間を「ワぁン・ツぅー・スリぃー!」のカウントでイリュージョンにかけて助ける感じですかねぇ。

それと、ユーベルコード「サモニング・ガイスト」で古代の戦士さんに解決をお願いしたりしますぅ。
ゲームブックという感じなら、きっと古代の知恵が役立ちますぅ☆



「「「あ!」」」
 偶然顔を合わせた三人の猟兵は知り合いだった。
「あ、エリカとミントじゃん」
「おや、偶然ですね。ミント様とカグラ」
「お! カグラちゃんとエリカちゃん!」
 三人の関係性はほかの人から見れば点でわからない。年齢は三人とも近いと言えるものの同い年ではないし、三人に共通した点は見当たらない。
 だが、三人がお互いに顔見知りであるのは紛れもない事実でありそれぞれの反応がそれを証明していた。
「あー……ここで会ったのは何かの縁だ。三人でこの塔を攻略することにしねぇか?」
 あって早々カグラから出た協力のお誘い。これに対しミントとエリカはきょとんとしてお互い顔をも合わせたあと快く承諾し、三人はゲームブックの世界へと足を踏み入れた。

「ワープゲート突然現れるものですからユーベルコードで覗く暇をいただけませんね」
「というか、罠の先だったり転がる大岩と迫ってくる壁……トラップダンジョンになってるじゃねえか!」
「これが猟兵の依頼じゃなかったら私たち何回死んでいることでしょうか……」
 カグラたち三人が今いるところにつく頃にはへとへとで疲労困憊し、なんとか落ち着ける場所を見つけるとその場で座り込んで少し休憩していた。カグラの言う通り塔の内部はトラップダンジョンと化しており、即死トラップともいえるものが複数あるなどグリモアによる回収がなければ攻略が不可能な死にゲーと化していた。それにこれはゲームではなく現実であるため心身の疲労感は普通のゲームとはくらべものではない。というよりこの塔の罠という罠が気力を削り心を折りに来る。
 それでも三人はグリモアベースとアリスラビリンスを往復しながら攻略ルートを模索していく。少なくともワープで別れたことはないため、ワープゲートにランダム性がないのがせめてもの救いだが。
「それに正解ルートもそれはそれでずるいぞ……」
「罠の先とか積みだと思ったところにあったり、初見殺しが多すぎませんか? これは踏み入ってしまった方たちが可哀そうです」
「うん……それにしても困ったですぅ。古代の霊から情報が得られるかと思いきや何も得られず……ごめんなさい……私が足手まといで……」
 ミントが自身が役に立てていないことに不安を感じて泣きそうになるが、他の二人がミントを慰める。
「だ、大丈夫だ。明るいミントのおかげでここまで進めたんだから」
「カグラの言う通りです。ミント様のおかげでここまで来れたんです。別々で探索していたらここまで進めませんでした」
「――ありがとう」
 カグラとエリカの慰めになんとかミントが泣き止んで心が落ち着くと三人は立ち上がり、このフロアの探索を始める。
「このフロアの正解のワープゲートはどこにあるんだ?」
「とはいえ流石に次に積んだら、グリモアベースで大休止としましょうか……」
「ここまででも結構進んできたけど、いつになったらゴールに着くんだろう?」
 三人はいつ着くかわからない塔の頂上を目指しまたひたすら正解を探して進み続ける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
比良野・靖行(サポート)
うむっ! 文豪の比良野靖行だ!
実にハイカラな僕が来たからには恐らくなんとかなるだろう!
……え? ならない? そんなあ。

まあ、しかし、戦うのはあまり得意ではなくてね。
目立つことならば得意なのだがね。
逆に、目立たないということはできないからなあ。わはは!

敵に対しては目立って注目を集め、道行く人々にはハイカラにて注目を集める。
それこそが僕、比良野靖行というハイカラさんなのだよ!
……でも痛いのは嫌だからユーベルコヲドでもなんでも使うぞ!
基本は逃げの一手だ! わっはっは!

ああ、あと、もしも時間があるならば、さまざまな世界の本も読みたいね。ネタ探しも兼ねてね。
……原稿が白いのはいつものことなんだよなあ!



 ワープゲートに逃げ込んだオブリビオンを追いかけ続けた、カグラ、エリカ、ミントは、迷宮の中で一休み。
 その彼女達の前に、一人の猟兵が現れた。

「うむっ! 文豪の比良野靖行だ!」
 そう言って大げさなジェスチャーと共に自己紹介をした比良野・靖行(Mysterious BAKA・f22479)は、「実にハイカラな僕が来たからには恐らくなんとかなるだろう!」と3人を元気づけ、大船に乗ったつもりで、任せなさいと言い切った。
 3人娘は、胡散臭けに靖行を見やったが、靖行が無暗矢鱈と自信満々だったため、とりあえず信用する事にしたらしく、これまでの探索の結果をまとめた地図を手渡してくれた。

 3人から地図を手渡された靖行は、それを一読すると、
「僕は、戦うのはあまり得意ではなくてね。その代わり、本は書くのも読むのも、本職だよ」
 と自信満々に言い切ると、神々しい後光が光らせたのだった。

「では、出発するとしよう。本の中の冒険とは、心が躍るんだよ。ワープ迷宮の出口とやらを、探しにいこうじゃあないか」
 靖行は、3人の少女達を引き連れて迷宮を練り歩く。
 これが、UDCアースの日本であれば通報案件だが、靖行はイケメンなので案外大丈夫かもしれない。

 それはさておき、靖行の探索はとにかく派手であった。
 こちらが追う立場であるとはいえ、敵地であるのだからと苦言を呈されても、どこ吹く風。

「ここは本の世界なんだよ。ならば、目立つように動かなければ、主人公になれはしない。そして、自分達が主人公になれば……物語は、主人公の都合の良いように動くものさ。見てごらん」
 靖行の指さす先を見ると、ワープ迷宮を地道に攻略している時に比べても、太陽の矢印が凄い速度で進んでいた。
 つまり、これは、『戦闘番地』が近いという事に他ならない。

「さぁ、ここがゴールだ」
 最後のワープゲートを超えた先の戦闘番地で、靖行達は、ぬいぐるみを抱えたアリス姿のオウガに出会った。
 そのオウガ、閉幕のアリス達は、その体の周囲に♥模様を浮かべて、にっこり笑うと……。
 その♥を爆弾にして、投げつけてきた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『閉幕のアリス』

POW   :    ハートボム(打撃武器運用)
単純で重い【ハートボム】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ハートボム(投擲武器運用)
【接触地点で大爆発するハートボム】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    ハートボム(射撃武器運用)
レベル×5本の【愛】属性の【着弾地点を貫く、ハートボム】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミント・キャラメル
「はわっ、いきなり投げてきましたよぉ。これが戦闘番地なんですねぇ」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加しますぅ。

戦闘中、戦いながらも、戦場全体や仲間の状態に常に気を配りますぅ。
閉幕のアリスの「ハートボム(射撃武器運用)」に対し、ユーベルコード「サモニング・ガイスト」ですぅ。

「ユーベルコード・イリュージョン☆ ワぁン・ツぅー・スリぃー! 古代の戦士さぁーん☆」

古代の戦士さんに槍を回転してもらって、風とか衝撃波とかで、ハートボムを跳ね返して他の閉幕のアリスにぶつけますぅ☆
愛属性って何なんでしょうねぇ?

わたしの攻撃が必要なら、コズミックリングからのコズミック・イリュージョンで攻撃しますぅ☆



 ♥の弾幕が降り注ぐ危険地帯、戦闘番地。
 この戦闘に勝利しなければ、前に進む事は許されない。
「この物語は、ここで閉幕よ!」
「やっちゃえー」
「カーテンコールー」
「ナイアガラの滝ィィィ」
 閉幕のアリス達は、騒々しく騒ぎながら、ハートボムを滝のように打ち下ろしてくる。
 そのハートボムの爆撃から身をかわして、ミント・キャラメル(眠兎キャラメル・f25338)は、はわわわわと、のんびり慌てた声をあげた。

「はわっ、いきなり投げてきましたよぉ。これが戦闘番地なんですねぇ」
 閉幕のアリス達による♥の弾幕を掻い潜りながら、周囲の仲間達を見渡すミント。
 戦闘が苦手だという、靖行は華麗に爆撃範囲外への逃走に成功しており、他の猟兵達も、それぞれ対応できている。

「これなら、わたしぃも攻撃に専念できるのですぅ!」
 そう言ってミントが、大宇宙のパワーを秘めたコズミックリングを掲げると、コズミックリングがきらりと光り、その光が、古代の力を秘めた霊魂を現世へと導いた。

「ユーベルコード・イリュージョン☆ ワぁン・ツぅー・スリぃー! 古代の戦士さぁーん☆」

 ボフンっ!
 という音と共に現れた古代の戦士の霊は、炎を宿した槍で、閉幕のアリスへと向かっていく。
 閉幕のアリス達は、ハートボムで迎撃するが、
「古代の戦士さぁん、槍の高速回転ですぅ!」
 ミントの指示を受けた古代の戦士の霊は、槍を高速回転て風の螺旋を形成し、ハートボムを受け流してみせた。

「キー、可愛くないのに生意気っ!」
 閉幕のアリスは、怒りのままに大ぶりの攻撃をしようと息巻いたが、古代の戦士の霊の炎の槍が彼女に到達する方が早かった。
 高速回転による風の螺旋に炎がうねりをあげ、その槍の穂先は容易く閉幕のアリスの胸を刺し貫く。
 古代の戦士の霊は、勝ち誇ったように、刺し貫いた閉幕のアリスを串刺しにした状態で、ミントに振り返り、「やりました!」というように、閉幕のアリス付きの槍をぶんぶんと振り回す。

 どうやら、褒めて欲しいようだが、さすがのミントも、これには少しどんびいた。
 古代は古代でも、かなり殺伐とした古代の霊なのかもしれない。
 そもそも、戦闘中にやるべき行動ではないだろう。

「古代の戦士さぁん、前見て前~、まだ敵がいるのですぅ」

 ミントの注意を受けて前を剥こうとした古代の戦士の霊は、仲間を失った閉幕のアリス達の集中砲火を受け、串刺しにした閉幕のアリスと共に消滅していった。

 これを見て、
「むぅ。もう少し活躍したかったですぅ」
 ミントは、少しだけ残念そうに、後方へと下がったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

川村・育代
バーチャルキャラクターの悪霊×ゴーストキャプテン、11歳の女です。
普段の口調は「 年相応の少女口調(あたし、~くん、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には 慣れない敬語(あたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は明るく元気な性格で年相応の考え方、行動をします。
戦闘では自分から積極的に攻撃するよりは呪詛で自爆させたり、同士討ちさせるなど、相手をおちょくるような戦い方を好みます。(Sっ気があるようです)
ユーベルコードは状況に応じて使用します。
エキストラ感覚であらゆる状況で使い倒して頂いて大丈夫です。
描写に関するタブーは一切ありません。


リアム・ペンタス
アドリブ連携歓迎

ゲームブックとかいうのはよくわからないけれど
とにかくオウガを倒して進めばいいのよね、きっと

UCとオーラ防御で防御力を上げましょ
爆弾からは爆風を傘で受けて空中浮遊して逃げられないかしら
とにかく直接当たらないようにしましょう
もしも上手くいったら
そのまま落下する勢いで槍で串刺ししにいってみましょうか
あたしの槍の一撃、とくと味わってちょうだい

着地したら地形が多少変わっても対応できるから
怯まずに続けて攻撃しにいくわ

もしも共闘する人がいたらできるだけ盾役になろうかしら
ほらほら、そんなおもちゃをばら撒いていないで
あたしと遊んでちょうだいなってオウガを挑発しましょ



 古代の戦士の霊を撃破した閉幕のアリス達は、再び、猟兵達への爆撃を開始するべく、振り向いた。
 いや、振り向こうとした。
 しかし、その長い髪につまずいて、一人の閉幕のアリスが立ちゴケした。
 更に、その転んだ閉幕のアリスが抱え込んでいたお人形がスポンと手から離れて飛んでいき、別の閉幕のアリスのスカートの中へ。
「やん、なによっもう!」
 ぷんぷんと怒った閉幕のアリスが人形をスカートから取り出そうと引っ張ると、なにかのはずみで、絡み付いてたのか、スカートの下のドロワーズが一緒に引き下ろされた……。

 そんな連鎖して起こる不幸な出来事に混乱する閉幕のアリス達に、
「どうかなどうかな? あたしのいたずら、面白かったかな?」
 川村・育代(模範的児童・f28016)が無邪気な笑顔で、聞いてきた。
 そう、この連鎖する不幸な出来事は、彼女の悪戯(ユーベルコード)の仕業であったのだ。

 ほめてほめて♪ というよいうに、ニコニコする育代。
 ドロワーズを引きずり降ろされた閉幕のアリスは、青筋を立てながら、笑顔を作ると、
「いたずらっ子に、お仕置きぃぃっ!!」
 と、特大♥の爆弾を打ち出した。

「おねぇさんさぁ、このくらいで青筋立ててたら、眉間の皺が固まって老け顔になっちゃうよ」
 育代が無邪気に煽りを入れつつ、特大♥爆弾を、いちにのさんのタイミングで華麗に避ける。
 どんなに特大であろうとも、当たらなければどうということは無い……。
 と、その時、ドロワーズを引きずり降ろされた閉幕のアリスがニヤリと笑う。
「助言ありがとうね。でも、すぐに笑顔になるから大丈夫よ。わたしの【愛】を受け取ってっ♪」
 特大ハートボームは、その愛属性という特性により、回避した筈の育代めがけて、グインと曲がると、物理法則を無視して追尾してきた。
「なんですとなのー」
 育代が慌てて防御態勢をとるが、ちみっこい育代の体で受け止めるには、攻撃が大きすぎる。
「……長期入院はいやなのね」
 覚悟を決めて少しでもダメージを和らげるべく目を閉じて体を丸める育代。
 だが、覚悟した衝撃波いっこうにやってこない。
「あれれ?」
 と、薄目をあけた育代の目には、エレガントな紫色の傘がかかげられていた。

「間に合って良かったわね」
 どうやら、リアム・ペンタス(星屑の道標・f19621)が、爆弾を傘で防いで育代を守ってくれたようだ。
 慈愛の微笑みで育代の無事を確認したリアムは、直後に、少しだけプリプリした表情で、育代を叱る。
「いたずらは良いけど、危ない事はしちゃだめよ」
 叱られた育代が、素直に、ごめんなさいをすると、リアムは微笑んでリアムのおかっぱ頭をなぜると、ここからは私が守ってあげると、ウィンクしてくれた。

「ごきげんよう、閉幕のアリスのみなさん。ここからは、このあたし、リアム・ペンタスがお相手させていただきますね」
 よろしいかしら?
 そう問いかけるリアムのドレスが、無敵の【戦闘鎧】と姿を変えていく。
 それに合わせて彼女が手にしていたエレガントな傘が、いつのまにかアリスランスへと変わっており、優美な貴婦人だったリアムを、戦女神もかくやという姿へと変貌させていた。

 リアムはそのまま、槍を掲げて空へと舞い上がる。
 目標は、ドロワーズを引き上げようとスカートに手を入れている閉幕のアリス。
 少し可哀想だが、この隙を見逃す程、彼は優しくないし、罪悪感も感じない。

「まずは、一人目ね」
 彼の槍が、閉幕のアリスの一体を刺し貫く。
 唯一の救いは、ドロワーズを履き終えてから殺される事が出来た事だろうか。

「ヒドインっ」
「いまのは、タンマのタイミングだしょっ!」
「同じ女として、何か思う事は無いの!」
 残るアリスは、リアムの容赦ない攻撃に起こって、一斉攻撃をしかけてくる。
 だが、リアムにとってはどこ吹く風。
「あら、あたし、自分が女だなんて、一言でもいったかしら?」
 彼、リアムはそう言い放つと、手にした槍を一閃して新たに一体を切り裂くと、そのまま、もう一体を巻き込んで、地面へと垂直に落下して、地面へと突き刺してみせた。

「あたしの槍の一撃、いかがだったでしょう?」

 リアムは、2体の閉幕のアリスの消滅を確認すると、戦闘鎧を解除して、ドレス姿にもどって一礼する。
 その雄姿に育代が、パチパチと手を叩いてくれたので、にっこりと微笑み返す。
 その直後に、育代がリアムのドレスのスカートを捲って、何かを確認していたようだが、それは、まぁ、どうでも良い事だろう。

 残る、閉幕のアリスは一体のみ。
 閉幕のアリスとの戦いは、佳境を迎えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バン・クロスハート(サポート)
【集団戦!頑張ります!】
「僕の前に立つのなら容赦はしません!」

僕の得物、ダブルセイバーは乱戦でこそ輝く武器です
全て輪切りにしますよ!

【乱戦】
地形を常に走り回りながら敵を切りつけていきます!
僕のコートは動く度に残像のエフェクトを残すので
乱戦のリスクが抑えられます!

使用技能:残像、地形の利用、ダッシュ、逃げ足

【UC】
<ハリケーンパニッシャー>
武器を回転させ続けることで威力を向上する技です!
常にダブルセイバーを廻して敵を攻撃することでどんどんバフをかけながら殲滅します!

<インフィニティクロッサー>
手数や射程が不足している際などはこちらを使用します!
僕のダブルセイバーを複製し、敵にぶつけます!



 戦場に残る最後の、閉幕のアリス。
 戦況は劣勢。
 だが、ここは戦闘番地、決して逃げる事は許されない。
「ウォォォォォ!」
 閉幕のアリスは雄叫びをあげて、右腕にハートボムを滾らせていく。
 単純に重い事で、その威力を引き上げるというハートボム(打撃武器運用)。
 その重い愛が、猟兵達に振り下ろされようとする。
 たとえ、敗北しようと一矢でも報いる。
 それが、彼女の決意であったのだろう。

 だが、その重い一撃は、バン・クロスハート(一×十Χのガーディアン・f23853)のダブルセイバーの前に、突進を止められてしまった。

「僕は本当は乱戦の方が得意なんですけど……。僕の前に立つなら容赦はしません!」
 バンは、ダブルセイバーを回転させるように乱舞し、閉幕のアリスを翻弄し、その攻撃の機会を奪いつつ、少しづつダメージを積み重ねていく。
「くっ。だが、このような軽い攻撃でっ」
 閉幕のアリスは、その乱舞に耐えて反撃の機を伺うが……、

「軽い攻撃ですか? 本当に、軽いのですか?」
 バンの問いかけに、表情を強張らせた。
 軽かった筈のバンの一撃一撃が、次第に、強力な一撃へと変化しているのだ。

「これは、マズイです」
 バンの攻撃が育ち切る前に、全身全霊の一撃で迎え撃たなければ勝ち目は無い。閉幕のアリスは、人形を抱きしめるように抱えて、最後の力を振り絞ろうとする。
 だが、その決断は少しだけ遅かった。

「最後の警告です。これ以上はやめてください!」
 バンの最終警告が、閉幕のアリス最後の一人の耳朶をうつ。
 しかし、彼女に、この警告に従う選択肢などありはしない。

「――継続意思、確認。取得申請:XX権限」
「何をわけのわからないことをっ!」
 更に続けるバンに、閉幕のアリスは無謀にも突撃を敢行する。
 だが、それは、バンのファイナルエクスキューションに、自ら飛び込む愚策であっただろう。

「限定承認。あなたを削除します」

 真の姿の力を得たバンが、VW-ダブルクロッサーを横に一閃させると、閉幕のアリスは両断されて、地に墜ちた。

「削除完了」
 バンが、戦闘の終了を確認すると、物語は再び動き出した。

 最後の戦い……『七罪』傲慢のスノーホワイトの決戦のページが開く……。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『七罪』傲慢のスノーホワイト』

POW   :    常時発動型UC『世界で一番美しい者』
【世界で一番の美しさによる魅惑の魔力 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【美貌による魅了・洗脳効果と常時全能力低下】で攻撃する。
SPD   :    勇猛で忠実なる七人の小人(レジェンド・ゴブリン)
【高い戦闘力と殺戮技能を持つ七人の小人 】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    スノーホワイト・ストーリー(白雪姫の物語)
【全てを魅了し、虜にする世界一の美貌 】【毒林檎に込められた魔女の魔力と魔法技能】【王子の愛による超再生、不死能力と身体強化】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフレミア・レイブラッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ダビング・レコーズ
撃破目標を発見
メインシステム、戦闘モード起動
対象がどれほどの魅力を有していようともオブリビオンである以上抹殺目標以外の認識は存在し得ません
元より戦闘兵器である当機には理解しかねる概念ですが

敵増援の出現を確認
形状照合完了、ゴブリンタイプと認定
突破しなければ本体への直接攻撃は不可能ですか
高速強襲による一撃離脱戦術で排除を試みます

照射モードのセントルイスの水平射撃で敵群を牽制
EMフィールドを展開しスヴェルを正面に構えフルブースト
敵群へ突進します
増援に阻まれたとしても問題ありません
速力を以って強引に押し込みます
本体を射程内に捉え次第プラズマバーストを起動
増援諸共荷電粒子で爆砕殲滅します



「私の所までやってきた事は褒めてあげましょう」
 遂に、最終決戦番地まで到達した猟兵達を、『七罪』傲慢のスノーホワイトは、そういって褒めたたえると、
 左手に持ったレイピアをヒュンと振って構えを取った。

「でも、ここまでです。お前達如きでは、私に傷一つつける事はできないでしょう。オーホッホッホ」
 レイピアを構えていない右手を腰に当てて、胸を反らして高笑いをした。
 傲慢の名にふさわしい哄笑であったろう。

 だが、
「撃破目標を発見。メインシステム、戦闘モード起動……」
 そんなスノーホワイトの哄笑を無視して、ダビング・レコーズ(RS01・f12341)は、荷電粒子スマートガン『PSG6セントルイス』を解除する。
 戦いは先手必勝。
 たとえ、敵が魅力的な女性型であったとしても、敵の会話が終わるまで待ってあげるという情緒は、戦闘兵器出るダビングには存在しない。

 PSG6セントルイスから解き放たれ荷電粒子が、スノーホワイトの胸元に直撃する。

「かはっ!」
 いきなりの攻撃に、胸を押さえて血を吐いたスノーホワイトは、いきなり攻撃してきた無法者であるダビングを睨みつける。

「このロボット風情が生意気な。私の魅力で虜にしてやろうと思ったが、お前にはそのようなご褒美は必要ない。やってしまえ、セブンドワーフズ!」
 スノーホワイトの怒りの言葉と共に、彼女の勇猛で忠実な七人の小人たちが戦場に現れ、ダビングに襲い掛かる。

「「「「「「「ヘイホーっ!」」」」」」」
 7体の小人たちは、それぞれ殺戮道具を振りかざして、ダビングへと殺到する。
 それぞれ違った特徴を持つ小人たちだが、戦闘における連携は見事の一言であった。

「敵増援の出現を確認。形状照合完了、ゴブリンタイプと認定……」
 だが、集団で現れた敵が連携するのはあたりまえ。
 この程度の連携は、戦闘兵器であるダビングの予測の範囲内だ。
 ベクターは、ソリッドステート形態に変形すると、中央先頭の小人に向けて高速強襲を仕掛けて突破すると、そのまま小人達の背後にまわって方向を転換し、PSG6セントルイスの水平射撃を撃ち放つ。
 絵に描いたような、正面突破背面展開である。

「「「「「「「ヘっへイフォーっ!」」」」」」」
 慌てて急制動をかけて振り向こうとした小人達は、ダビングの水平射撃に射すくめられて、フォーのポーズで蹈鞴を踏んだ。

「EMフィールド反転、リアクター出力強制開放……」
 当然、このよう致命的な隙を見逃すダビングでは無い。
 限界まで加速させた荷電粒子を、全ての小人達を巻き込むように射出すると、その全てを強烈な衝撃波と閃光で消し飛ばしたのだ。

「どうしました、自慢の魅力がすすけていますよ」

 ダビングの視線の先では、爆風の余波を受けて、髪を乱し頬をすすけさせたスノーホワイトが、ぺっと口の中の血を吐いて、獰猛な笑いを浮かべて立っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リアム・ペンタス
アドリブ連携歓迎

あら綺麗なお嬢さんだこと
でもオウガなら倒さなきゃいけないわ

UCが厄介ね
こっちもUCを使ってUC封じを試みるわ

封じてしまえばあとはあたしの槍でお相手しましょ
でもなかなか強敵な感じがするからできるだけ短期決戦に持ち込みたいわね

もし共闘できる人がいるならオーラ防御展開して盾役を引き受けましょう
多少の痛みは我慢できるし、何よりオウガを倒せるならどうなったって構わないわ
オウガがこっちに興味を引くように挑発しましょう

もちろんあたしだって攻撃するわよ
槍でなぎ払ったり手足の串刺しを狙ってみたり
できるだけ継続してダメージを与えたいわね
もしも隙を見せてくれたなら全力で捨て身でランスチャージしましょ


川村・育代
バーチャルキャラクターの悪霊×ゴーストキャプテン、11歳の女です。
普段の口調は「 年相応の少女口調(あたし、~くん、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には 慣れない敬語(あたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は明るく元気な性格で年相応の考え方、行動をします。
戦闘では自分から積極的に攻撃するよりは呪詛で自爆させたり、同士討ちさせるなど、相手をおちょくるような戦い方を好みます。(Sっ気があるようです)
ユーベルコードは状況に応じて使用します。
エキストラ感覚であらゆる状況で使い倒して頂いて大丈夫です。
描写に関するタブーは一切ありません。



「すんごい爆発だったよね!」
 ちゃっかりリアム・ペンタス(星屑の道標・f19621)の日傘の後ろに隠れて、ダビングのプラズマバーストによる爆風をやり過ごした川村・育代(模範的児童・f28016)が、ひょこりと顔をだして、元気一杯で感想を述べる。
 うまく隠れられたので、さらさらヘアーのおかっぱ髪に乱れはなく、白い半袖に汚れひとつない。
 育代は、そのまま、爆風で煤けてしまった『七罪』傲慢のスノーホワイトの前に出ると、スカートのプリーツを乱さないように、可愛らしくお辞儀をして挨拶をした。

「白雪姫のおばさん、こんにちわ! でも、育代のほうが白雪姫っぽいよね! どちらかというと、あなたは……、継母っぽい?」
 この育代のご挨拶に、スノーホワイトのコメカミの血管がブチンと切れた。
 切れた血管からはドクドクと血が流れる。
 もしも、オウガが怒りで猟兵を殺せるのならば、育代は3度くらい死んでいたかもしれない。

「この小娘が! 許さない! ふおぉぉぉぉぉ」
 スノーホワイトは、怒りを力に変えて体内を巡らせると、胸元から取り出した毒林檎をシャクリと齧った。
 更に彼女の頭上には、クルクルと回る王子様の幻影がスノーホワイトを鼓舞するように、ラインダンスも踊っている。
 そして、
「くらえ、スノーホイワイト・ストーリー!」
 スノーホワイトは、スノーホワイト・ストーリーで強化された身体能力を存分に発揮し、神速の突撃からの筋力任せの一撃で、育代を貫こうとレイピアを突き出した。

「きゃっ♪」
 どこか嬉しそうに、育代が悲鳴をあげる。
 だが、それは、攻撃の恐怖からではない。
 作戦通りに敵が怒りに任せて突進してくれた事による……、悪戯が成功して嬉しいな♪ の悲鳴だった。

「はい、ストップ。その攻撃をする事は……あたしが許さないわよ。時を止めたあの子のリボンで、あなたの時を止めてしまいましょ」
 そう言って育代の前に立ちふさがるリアム。
 作戦通りに【血染めのリボン】を羽搏かせると、そのリボンは、スノーホワイトの体を雁字搦めに縛り上げていった。

「ぐぅぅぅ。何故だ、この程度のリボンで、私のスノーホワイト・ストーリーが縛られる筈が……!」
 苦し気に呻くスノーホワイトに、リアムは教え諭すように言葉を掛けた。

「あなたのスノーホワイト・ストーリーは、確かに強力な技ですよ。でもね、今のあなたには足りないものがあるの」
 優雅に微笑むリアム。
 その微笑みは、血塗れの顔で育代とリアムを睨みつけるスノーホワイトとは対照的であり……、
「今のあなたに、『全てを魅了し、虜にする世界一の美貌』など無いのですからね」
 このリアムの言葉に愕然とするスノーホワイト。
 追い打ちとばかり、育代がテトテトとスノーホワイトに近づくと、女の子の身だしなみグッズの手鏡をポケットから出して、パカンと開き、スノーホワイトの今の顔を映してあげた。
 そこに映ったのは、美しさから遠く離れた血塗れのスノーホワイトの顔であり……、
「おばさんは大人なんだから、もっと、身だしなみに気をつけなきゃね♪」
 この育代の残酷な追い打ちをまともに喰らったスノーホワイトはガクンと膝を着くと、絶望の表情で固まった。

(「この子は敵にしたくないわねぇ」)
 リアムは、育代の情け容赦のない追い打ちに、そう嘆息しつつも、日傘をアリスランスを大きく構えると、力任せに突き出した。
 その槍は、スノーホワイトの胸部装甲の隙間にねじり込むように突き刺さり、大きなダメージを与えた上に、スノーホワイトを太陽の矢印とは反対側の空へと吹き飛ばしていった。

「これがあたしの全力ランスチャージよ。結構飛んだでしょう」
「わーパチパチ」

 槍を突き出した姿勢で残身するリアムに育代が拍手をする。
 リアムの内心はともかく、2人の息はピッタリであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ。お好きに。
汝が為したいように為すがよい。

物語に途中から参戦するならこれよね、と出待ち。
特にピンチの人がいなくても、出番なくなりそうなら攻撃へのインターセプトという形で指定UCで登場演出。
乙女座を助けにくる不死鳥座とか、月の水兵服美少女戦士を助けに来る仮面な紳士とかああいうイメージで。
神罰の天候操作で雷を操って戦うわ。



 吹き飛ばされた『七罪』傲慢のスノーホワイトには、もはや、登場時の傲慢さなど残っていない。
 受けたダメージも大きかったが、それ以上に戦う為に必要な士気を喪っており、この勢いのまま飛ばされて、戦場外に脱出できないかと本気で考えてキョロキョロと左右を見渡す。
 凄い勢いで景色が後方に流れてゆくが、とんだ方向は→と反対方向。
 うまく移動すれば、戦闘番地から前に戻って迷宮に到達、そのままワープ罠を利用して、姿を眩ませるかもしれない。

 一縷の希望に縋るスノーホワイト。
 だが、そうは問屋が卸さない。

「そ~れ、これでインターセプトなのね!」
 ここぞという場面の為に出待ちしていた、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が、飛んできたスノーホワイトを華麗にインターセプト。
 そのまま、ピンク色の禍々しい触手状のオーラを、スノーホワイトの体に巻き付けて拘束すると、元の戦場へとテレポートで移動してしまったのだ。

「わたし、参上♪」
 ニチアサ系の格好良いポーズでテレポートしてきたアリスに、育代はパチパチパチと大喝采。
 それと同時にドサリと地面に投げ出されるスノーホワイト。
 リアムは、触手に亀甲縛りされたスノーホワイトから目を逸らしつつ、育代に合わせて手を叩く。

「コイツ、逃げ出そうとしてたから捕まえといたわよ」
 アリスは、そう説明すると、戦意を失ったスノーホワイトへとにじり寄っていった。
 怪しい気配を感じたリアムが育代の両目を手でふさぐと、想像通りの光景がリアムの目の前に広がった。

「それじゃぁ、あなたの魂まで吸い尽くしてあ・げ・る♪」
 チュー。ジュルジュルジュル。
 あっあっあっ。

「あらあら、まだまだ、いけそうね♪」
 チュルチュルチュル。へぁっあっあっ。

「これで、さいごかしら?」
 チュルンっぽ。きゅぅぅ。

 こうして、アリスに止めを刺されたスノホワイトは魂の一片も残さずに消滅し、物語は無事に終焉を迎えたのだった。


「……あたし、最後まで見たかったよ?」
 育代は少しだけ、不満顔であったようだけれども。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月17日
宿敵 『『七罪』傲慢のスノーホワイト』 を撃破!


挿絵イラスト