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辺境伯の紋章~岩塩防壁防衛戦線

#ダークセイヴァー #辺境伯の紋章

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#辺境伯の紋章


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 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が大量の岩塩レンガをグリモアベースに積み上げていた。
「皆、折角解放した辺境の人類砦に「辺境伯」と呼ばれる強力なオブリビオンが迫っているわ、これを迎撃してちょうだい」
 アリスは岩塩を配りながら説明を続ける。
「軍勢を率いるは『ロックハーツ辺境伯』。従えし軍勢は『溶かしすり潰す者』……いわゆるジャイアントフラッグ、ようするに巨大なナメクジね」
 だからこれ、と岩塩レンガを振ってみせるアリス。
「幸いなことに今から向かえばオブリビオンの軍勢はまだ遠く、迎撃の為の準備を行う時間が十分あるわ。狙われた人類砦は以前皆が解放した辺境よ」
 辺境殺神作戦により解放された辺境、そこに築かれた新たなる人類居住地だ。異端の神の影響でカラフルなお城になっていたそこも、蔦が絡み付く年代を感じさせる無骨な砦に戻っていた。元々は吸血鬼が異端の神々の討伐の為に築いた砦だけありそれなりの防衛能力を誇るが、だからといって一般人がオブリビオンに抗える程ではない。猟兵が力を貸さなければ全滅は免れないだろう。
 しかし、辺境伯の軍勢は巨大なナメクジだけあってその進軍速度は遅い。迎撃の為の準備を整える時間は十分に確保できるだろう。砦の地下には岩塩坑道が広がっており、これを材料とすれば今回の辺境伯の軍勢に特攻な諸々が作れるだろう。ナメクジだけに塩が弱点なのだ。流石にそれだけでは骸の海に返ってはくれないが、相当な弱体化が見込まれる為に戦闘を有利に進めることが出来るだろう。
「軍勢を返り討ちにすれば「辺境伯」が直々に出てくるわ。「辺境伯の紋章」と呼ばれる宝石の体と不気味な触手を持つ、ブローチ大の寄生虫オブリビオンによってパワーアップしてるようだから注意してちょうだい。もっとも、この「紋章」が弱点のようなモノだからうまく狙うことが出来れば有利にことを運べる筈よ。「辺境伯」を倒せばこの「紋章」は活動を停止して捕獲可能になるから回収も頼めるかしら? この「辺境伯の紋章」を数多く回収できれば謎に包まれた「より上位の吸血鬼の存在」を明るみにできるかもしれないから。そうすればこちらからフォーミュラに仕掛けることもできるかもしれないし」
 それも人類砦を防衛しきることが前提だ。きっちりと迎撃準備を整えて返り討ちにしよう。
「それじゃお願いね。皆ならきっと成し遂げられると信じているわ。いってらっしゃい」


蒼汁の人
 はーい♪ ごにゃーぽ☆ ごきげんよう♪
『ネタに逝きネタに死す』蒼汁の人でございます。
 一章は岩塩兵器大喜利です。建材として使えるだけの量がありますので防衛施設を建造することも可能です。ナメクジの進軍速度はめちゃくちゃ遅いのでそのくらいの時間的余裕はあります。
 二章、三章は一章で作った諸々を使っての迎撃戦です。シリアスになるかシリアルになるかギャグになるかは一章で作られたモノとプレイング次第です。一応は純戦の予定。
 三章の『ロックハーツ辺境伯』戦では、「紋章」を狙うような行動にはプレイングボーナスがでます。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『辺境伯迎撃準備』

POW   :    襲撃を行うポイントに移動し、攻撃の為の準備を整える

SPD   :    進軍する辺境伯の偵察を行い、事前に可能な限り情報を得る

WIZ   :    進路上の村の村びとなど、戦場に巻き込まれそうな一般人の避難を行う

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 捕捉、通常の防衛施設は砦に付属する形であります。今回の準備はあくまで対巨大ナメクジ用の一時的なモノという前提でお願いします。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
岩塩、ですかぁ。
量が有るとはいえ貴重な資源、出来るだけ消費は抑えたいですが。

相手の『予測進軍ルート』上、『上り坂』になっている場所を選び『L字型の切れ込み』を入れましょう。
該当する部分の土を【豊艶界】の『無限倉庫』に取込んめば、作業は容易ですぅ。
そして『垂直の壁』になっている部分と『その根元』一帯に、プレート状に切った『岩塩』を貼り付けますねぇ。
これで『弱体化状態で垂直の壁を越えないと通れない場所』が作れますぅ。
後は、通過時に上から[砲撃]や[爆撃]、資源に使い辛い部分の『岩塩の塊』等を落とせる様準備、ですねぇ。

時間が有れば、複数仕掛けたいところですぅ。


鳳凰院・ひりょ
(巨大ナメクジ…か。確かに岩塩は有効そうだ)
敵の進路上に村があるなら、村人達が危険だ
避難してもらった方がいいだろう
避難誘導をしつつナメクジへの対策も検討
避難に時間の掛かる方や道中で怪我をされた方などのサポートを
生まれながらの光で治療が可能なレベルの怪我等ならばその場で治療試み避難に掛かる時間を短縮

浮いた時間で以下の対策を
巨大な落とし穴を作って、その中に岩塩どっさり…は事後処理が大変そうだから保留かな
岩塩の壁を作って敵の進行を制限する事は出来るかもだ
最悪壁を破壊してナメクジの上に残骸を降らせてやれば敵が塩を被る形になる
あとは投石器の石をセットする所に岩塩の塊を入れてブン投げる、とか?


桐嶋・水之江
◆なんでもOK
やれやれ、ナメクジさえ退治できないだなんてね
こんな調子じゃまだ暫くは吸血鬼のおやつにされ続けるんでしょうね
まあ、ちゃんと報酬を払ってくれるなら別にどうだっていいんだけれど

さてと…岩塩が採り放題なのよね?
じゃあ現地民の方々に協力(という名の強制労働)してもらって山ほど持ってきてもらおうかしら
でもって細かく砕いて粉末状にしてお皿に盛って頂戴
これを私が召喚した冬風に運ばせて砦の周りにたっぷり撒き散らすわ
ナメクジが地面を這ってくるなら否応無しに塩が撒かれたエリアを超えて来なきゃいけない…砦に着く頃には相当ダメージを受けてるはずよ
お手軽簡単でシンプルイズザベストな作戦でしょう?


リーヴァルディ・カーライル
…確かにナメクジには塩が効くっていうけれど…
まさか魔獣が相手でも効果があるなんて…盲点だったわ

過去の戦闘知識からナメクジの能力を思いだし、
UCを発動して420体の影兵を召喚

…確かあの魔獣の能力は自爆、強酸、のしかかり…で、空は飛べなかったはず

…ならば、奴が這いずる地面そのものを塩で埋めるのが確実よね?

砦周辺に影兵を使い岩塩レンガを地面に敷き詰めた後、
吸血鬼化し限界を突破した魔力を溜めて傷口を抉る呪詛を地面に施し、
武器改造(岩塩)して戦場全体に塩属性攻撃を付与する

…残ったレンガは砦の中…城壁上に運び込んでおいて
面白い手を思い付いたから…敵にぶつけるわ

…後片付けは…そのまま地面に埋めていけば良いか


アイ・リスパー
「私にいい考えがあります!」(フラグ

【チューリングの神託機械】で電脳空間の万能コンピュータに接続。
情報処理能力を向上させ最適な迎撃作戦を導き出しました!

「敵は塩に弱いナメクジ……
そして砦の地下には大量の岩塩……
すなわち、岩塩でできた岩塩アーマーや岩塩ソードを作ればいいのです!」

砦の人々や猟兵たちが岩塩装備に身を包めば、ナメクジたちの攻撃に耐性を得たり、特攻を得ることができるに違いありません!

我ながら見事な策ですね!

「って、えっ!?
私用の岩塩アーマー!?
い、いえ、私は後方から電脳魔術で援護するので……」

断ることができず、手渡された露出の多い岩塩製ビキニアーマーを着ることになるのでした。(赤面


水心子・静柄
しばらくこの世界に来てなかったけど紋章集めとかやっているのね。近々戦争でも起きそうね。まぁそれよりも先に目の前のナメクジをどうにかしないといけないけど。

大きな塊の岩塩をただぶつけるよりも細かい方が接触する面積が多いからより効果的になるはずよね。とりあえず私はグラウンドクラッシャーで岩塩をより細かく、塩みたいになるように粉々に粉砕しましょうかね。風系のユーベルコードを使える人がいれば、そのまま砕く作業に集中出来るけど、いないとなると運ぶ為に袋に入れたりしないといけないわよね。いっその事、ナメクジの進路上に岩塩を持って行って、そこで砕こうかしら?



「私にいい考えがあります!」
「それフラグなのでは?」
「フラグよねぇ」
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)のその宣言に、アイが団長を勤める電脳の箱庭に所属する鳳凰院・ひりょ(人間の聖者・f27864)と桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)が反応する。
「大丈夫です、私のチューリングの神託機械の計算結果に間違いはありません」
 しかし、アイはその指摘に自信満々に大丈夫だと返す。フラグはフラグでも成功フラグの時だってあるのだ、万能コンピューターの計算能力をもってすればそちらを引き寄せることもたやすい。
「敵は塩に弱いナメクジ……そして砦の地下には大量の岩塩……すなわち、岩塩でできた岩塩アーマーや岩塩ソードを作ればいいのです!」
 そして、情報処理能力を向上させ最適な迎撃作戦を導き出した結果がこれであった。
「砦の人々や猟兵たちが岩塩装備に身を包めば、ナメクジたちの攻撃に耐性を得たり、特攻を得ることができるに違いありません! 我ながら見事な策ですね!」
「え? 俺たちも着るのかい?」
 ひりょと避難計画を練っていた村人の闇の救世主が思わず聞き返す。
「勿論です。生存率を高めるためにも防具は重要ですからね!」
 そういうわけで岩塩装備が作られることになった。岩塩坑道から切り出す技術はあるので加工そのものは難しくはなかった。
「って、えっ!? 私用の岩塩アーマー!? い、いえ、私は後方から電脳魔術で援護するので……」
「それを言ったら俺たちは避難するしなぁ」
 そう言われてしまえばアイに断ることはできなかった。
「なんでこんなに露出が多いんですかー!」
「いやー、それだけ最低限の守るべき部分だけにしておかないとかさばって動きにくいからのぉ」
 かくしてアイは岩塩ビキニアーマーを着て赤面するはめになったのであった。
「普段の装備の上から着れるように多少大きめに作ったのだが」
「そ、そういうことは早く言ってください!」

(巨大ナメクジ……か。確かに岩塩は有効そうだ)
 ひりょは岩塩坑道内を案内してもらいながらそんなことを考えていた。この坑道は脱出路も兼ねており、その先は避難場所へと続いている。砦は居住性はあまり良くないため、こちらに部屋をくり抜いて暮らしているものもいるらしい。
 ひりょがなぜ坑道を案内してもらっているのかというと治療の為である。ダークセイバーは過酷な世界だ、移住の際に魔獣の襲撃を受けることもある。オブリビオンでない魔獣であれば闇の救世主達でも対処可能であるが、決して軽くはない怪我を負うものも少なくはない。ひりょはそういった者たちを生まれながらの光で治療して回っており、最後の一人がこの先にいるということであった。ひりょのこの行為により、避難行動はより滞りなく進められるであろう。
 治療だけでなくひりょは防衛案もだしていた。岩塩どっさりな落とし穴は後始末を考えて保留にするつもりであったが、坑道の広さ的にある程度掘れば岩塩の地層に当たるから平気だと闇の救世主達の一部が止める暇もなく掘りに行ってしまった。後始末も彼らが責任をもってしてくれるだろう。他には投石器に使う石に岩塩を使う案や、岩塩の壁でナメクジに進行ルートを制限する案などを出したのであった。
「壁の方は私にお任せくださいぃ」
 ひりょのだした壁の案に夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が賛同する。なぜならば、るこるも似たような案をもってきていたからだ。岩塩は貴重な資源である、量があるとはいえ出来る限り消費は抑えたいというのがるこるの本音であった。
 そこで思いついたのが、敵の予測進軍ルート上、上り坂になっている場所を選びL字型の切れ込みを入れ、そこにできた垂直の壁や地面に岩塩プレートを敷き詰めるというものであった。岩塩そのもので壁を構築するのではなく、元からある地形を利用することで岩塩の消費を最小限に抑え込めるのだ。
 切り込みを入れる作業も簡単であった。ユーベルコード製の無限倉庫、そこに該当部分の土を収納すればあっという間に完成である。
「……確かにナメクジには塩が効くっていうけれど……まさか魔獣が相手でも効果があるなんて……盲点だったわ」
 るこるが切れ込みを入れた後はリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)の出番である。リーヴァルディの脳裏には過去の戦闘知識からナメクジの能力が浮かんでいた。
「……確かあの魔獣の能力は自爆、強酸、のしかかり……で、空は飛べなかったはず……ならば、奴が這いずる地面そのものを塩で埋めるのが確実よね?」
 リーヴァルディのその発想がるこるの案と近いために協力することにしたのだ。四百体を超える影絵の兵団を召喚し、その数をもって岩塩プレートを敷き詰めていく。だが、リーヴァルディの作業はこれだけでは終わらない。吸血鬼化することで限界突破した魔力をこめて岩塩プレートに呪詛を施していく。それは傷口に塩を塗り込めるようなエグい効果を発揮してナメクジのみならず辺境伯すらも苦しめるであろう。
「……浮いたレンガは砦の中……城壁上に運び込んでおいて。面白い手を思い付いたから……敵にぶつけるわ」
 リーヴァルディの元々の案では岩塩レンガを使う予定だったのだ。それが丸々浮いた形となる。それを有効活用する手段をリーヴァルディは思いついたようだ。
「これで『弱体化状態で垂直の壁を越えないと通れない場所』が作れますぅ。後は、通過時に上から砲撃や爆撃、資源に使い辛い部分の岩塩の塊等を落とせる様準備、ですねぇ」
 そして、そのようなキルゾーンを時間の許す限り複数箇所にわたり設置するのであった。
「その収納便利ねぇ」
「はいぃ?」
 水之江がるこるの収納を見て目を光らせた。岩塩取り放題とはいえ運搬には時間がかかる。闇の救世主達をこき使う気満々であったがその必要はなだそうだ。一度の運搬で必要量が確保出来るだろう。
「やれやれ、ナメクジさえ退治できないだなんてね。こんな調子じゃまだ暫くは吸血鬼のおやつにされ続けるんでしょうね。まあ、ちゃんと報酬を払ってくれるなら別にどうだっていいんだけれど」
 などと嘯く水之江であるが仕事はきっちりとこなす。
「細かく砕いて粉末状にしてお皿に盛って頂戴。これを私が召喚した冬風に運ばせて砦の周りにたっぷり撒き散らすわ」
「それなら私に任せて」
 水之江の出した指示に水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)が応えた。静柄の用意してきた案と合致したからだ。
「あら? それでは頼めるかしら」
「ええ、任せて。それにしても、しばらくこの世界に来てなかったけど紋章集めとかやっているのね。近々戦争でも起きそうね。まぁそれよりも先に目の前のナメクジをどうにかしないといけないけど」
 静柄の単純で重い一撃は容易に岩塩を粉へと変えていく。地形を破壊する効果の応用だ。どのように破壊するかは使い手次第である。
「大きな塊の岩塩をただぶつけるよりも細かい方が接触する面積が多いからより効果的になるはずよね。同じ考えの人がいてさらに風系のユーベルコードまで使えるなんて助かるわ」
「あら、どうして?」
「だって、運ぶ為に袋に入れたりしなくてすむもの。その分砕く作業に集中出来るわ。いっその事、ナメクジの進路上に岩塩を持って行って、そこで砕こうかしら? なんてことも考えていたのよ」
「あら、それはそれは」
 会話をしながらも作業の手は止まらない。静柄は次々に岩塩を砕き塩みたいになるように粉々に細かい粒子へと変えていき、塩の山を作っていった。その塩を水之江が冬風に乗せて砦の周辺に撒いていく。
「ナメクジが地面を這ってくるなら否応無しに塩が撒かれたエリアを超えて来なきゃいけない……砦に着く頃には相当ダメージを受けてるはずよ。お手軽簡単でシンプルイズザベストな作戦でしょう?」
「ええ、全く同感ね」
 こうして、迎撃準備は滞りなく整っていったのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『溶かしすり潰す者』

POW   :    すり潰す
【のしかかり】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    強酸噴出
【吹き付ける強酸の塊】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に捕食対象を溶かす酸溜まりを残し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    強酸自爆
【死に際に酸を撒き散らし破裂する為、身体】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。

イラスト:chole

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 非戦闘員の避難は滞りなくなく終了した。
 敵の進軍ルート上に設けた仕掛けはナメクジの動きを制限していた。岩塩床に水分を吸われその巨体が一回りほど小さくなっている。落とし穴にハマった個体は出ることもままならないようだ。
 闇の救世主達がスリングロッドで岩塩を降らしている。これによりただでさえ遅いナメクジの進軍速度はさらに遅くなっていた。この様子なら要塞壁に辿り着かれる前に殲滅出来るかもしれない。闇の救世主達は猟兵の指示があれば色々手伝ってくれるだろう。特になければこのまま避難する手はずだ。
 ロックハーツ辺境伯の姿は見えない。実は誰も気がついていなかったが、岩塩を頭部に受けて気絶していた上に落とし穴の底でナメクジの下敷きになっていたのであった。
鳳凰院・ひりょ
「あのナメクジ、強酸をまき散らしながら自爆するのか!」
交戦中にその事に気が付き飛んで来た強酸から周囲にいる味方を【かばう】の技能で守る
あれ(自爆)をそのままにしておくのはまずい
被害も増えるし、その…酸は色々溶かすからっ(意味深)
戦闘に集中出来なくなる可能性もあるから、色々まずい

なら、こっちから打って出るまで!
黄昏の翼を発動し上空より敵陣深くに切り込む
上空より敵陣深くの敵を光陣の呪札での【乱れ撃ち】及び【貫通攻撃】でガンガン攻撃
奥の敵の方がまだ体は大きいはず、自爆する時の半径も大きくなるだろう
となれば、他の敵も巻き込んでの自爆を誘発させやすいはず

この後の戦いも控えている
皆を消耗させやしない


桐嶋・水之江
◆なんでもOKNG無し
目論見通り…キルゾーンはしっかり機能してるみたいね
オブリビオンとはいえ所詮ナメクジなんて取るに足らない相手ね
楽な仕事で大変結構…って爆発した?
ちょちょちょっと、思いっきり体液被っちゃったじゃない
気持ち悪い…最悪ね…ん?
まさかこれ、酸性の毒液?
冗談じゃないわ
清浄たる聖光で中和するわよ
ああもう早速服がドロドロ…この下着結構高かったのに
まあ、服は命に関わる訳じゃないからいいけれど
生肌はそうもいかないわ
私の少ない全体力は皮膚に付着した酸液の中和に全振りした方が良さそうね
このユーベルコードって凄く疲れるのよね
あら?誰か来る?
今の格好を見られるのは非常にまずい…わね…こっち来ないで!



「目論見通り……キルゾーンはしっかり機能してるみたいね。オブリビオンとはいえ所詮ナメクジなんて取るに足らない相手ね」
 桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)は三機編成のウォーマシン型ドローンがナメクジ達を蹂躙しているのを見て満足そうにうなずいた。自らもまた電脳魔術でナメクジ達を相手に無双していく。弱点が割れていて十分に対策を練った相手ほど与し易いものはない。
「楽な仕事で大変結構……って爆発した?」
 しかし、それが油断になったのだろう。ナメクジがその身を膨らませると破裂したのだ。水之江の戦闘スタイルの関係上十分な距離はとっていたはずだが、タイミングが悪かったのだろう、電脳魔術が起こした余波の風に乗りナメクジの体液が水之江のところまで届いてしまったのだ。
「ちょちょちょっと、思いっきり体液被っちゃったじゃない。気持ち悪い……最悪ね……ん? まさかこれ、酸性の毒液?」
 その体液は水之江の衣服を溶かし始めた。
「冗談じゃないわ」
 だがその程度で水之江は慌てない。即座にナノマシンを散布し治癒の電脳魔術で中和する。
「ああもう早速服がドロドロ……この下着結構高かったのに。まあ、服は命に関わる訳じゃないからいいけれど。生肌はそうもいかないわ。私の少ない全体力は皮膚に付着した酸液の中和に全振りした方が良さそうね。このユーベルコードって凄く疲れるのよね」
 後の戦闘はドローンに任せておけば大丈夫だろう、そう判断した水之江は酸の中和に専念するのだった。しかし、そこに向かってくる足音が聞こえてくる。
「あら? 誰かくる?」
「桐嶋博士! 大丈夫ですか!」
「鳳凰院さん? 今の格好を見られるのは非常にまずい……わね……こっち来ないで!」
「え? あ、す、すみません!」
 そこに現れたのは鳳凰院・ひりょ(人間の聖者・f27864)であった。服を溶かされあられもない水之江の姿を目の当たりにしたひりょは慌てて後ろを振り向くのであった。
 時間を少し遡る。ひりょもまたナメクジ相手に戦っていた。
「『翼よ、今こそ顕現せよ!』」
 翼を象った白黒のオーラで空を舞い、光陣の呪札から光の束を放ち刺し貫く。多くのナメクジは岩塩に水分を奪われているためそのまま骸の海へと返っていくのだが、個体差があるのか極一部は生き残りその身を膨らませていく。
「あのナメクジ、強酸をまき散らしながら自爆するのか!」
 幸いというべきか周囲には巻き込まれそうな味方はいなかった。水分を奪われているため爆発も小規模である。だが、問題なのは爆発の規模ではなかった。
「あれをそのままにしておくのはまずい。被害も増えるし、その……酸は色々溶かすからっ。戦闘に集中出来なくなる可能性もあるから、色々まずい」
 そう、問題なのは強酸を撒き散らす方である。そう、酸は色々溶かすのだ、例えば服とか服とか服とか。爆発の規模が小さい分むしろそちらの被害の方が増えるとおもわれた。ひりょも健全な男性である、思わず知り合いの女性のそんな姿を思い浮かべてしまうのも仕方のないことであった。頭を振りその想像を振り払っていると、別の戦場でナメクジが自爆してるのが見えた。
「あのドローンは確か……博士!」
 ひりょは無意識に地上に降りるとその方向に駆け出したのであった。そして、時間は戻る。
「あ、あのこれを」
 ひりょは後ろを向いたまま上着を脱ぐと後ろ手に水之江に差し出した。
「あ、ありがと」
 水之江はそれを受け取るとさっそく着替える。
「し、失礼します!」
 後ろから聞こえてくる衣擦れの音に耐えられなくなったひりょは打って出るという大義名分のもとそこから逃げ出したのだった。
「これ以上被害と事故を防ぐためにも、こっちから打って出るまで!」
 ひりょは再び空に舞い上がるとより敵陣深くへと切り込んでいく。
「奥の敵の方がまだ体は大きいはず、自爆する時の半径も大きくなるだろう。となれば、他の敵も巻き込んでの自爆を誘発させやすいはず」
 そう当たりをつけ奥へと攻め込みながらも光の束を乱れ撃ち途上にいるナメクジも屠っていく。収束した光の束はナメクジを貫通しさらにその後ろにいるナメクジ達もまとめて刺し貫いていく。結果として複数のナメクジが一斉に自爆を行い、光の束の範囲外にいたナメクジをも巻き込み誘爆していく。敵味方を識別しない、それが自爆の最大の弱点だ。
 敵陣深く、このあたりにはまだひりょしか到達していないため、気兼ねなく誘爆狙いで攻撃出来る。決して、そう、決して先程の水之江の姿を思い出さないように戦闘に没頭してるわけではない。時折光の束が明後日の方向に飛んで行くのは気の所為である。
「この後の戦いも控えている。皆を消耗させやしない」
「あんまり無茶するんじゃないわよー、ってこの距離じゃ聞こえないか」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
大分弱められたみたいですし、後は如何に仕留めるか、ですねぇ。

『FBS』を四肢に嵌め飛行、地形などに悪影響の出ない位置の個体のみ『FRS』と『FSS』の[砲撃]で狙いますねぇ。
特に『木の幹を渡る』等の方法で「罠を避けて回り込もうとする個体」が居れば、優先的に仕留めますぅ。

そして【乳焔海】を使用、『乳白色の炎』による広域への[範囲攻撃]で焼き払いますねぇ。
相手の能力の性質上『飛行中の相手』への攻撃は難しい筈ですし、何らかの『遠距離攻撃』を行ったとしても、それ自体が『波動』に当たる為迎撃可能ですぅ。

後は指揮官を叩きたいですが、見つかりませんねぇ?
流石の隠密能力、でしょうかぁ?



「大分弱められたみたいですし、後は如何に仕留めるか、ですねぇ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は四肢に戦輪を嵌めその力で空に浮かぶと、ナメクジ達を見下ろしながら浮遊砲台を展開した。るこるは地形に悪影響を及ばさない位置の敵を狙い砲撃していく。罠を避けようと動く個体もいたが、粉塵化して撒かれた以上は戦場のどこも塩でコーティングされていない場所はなく逆に孤立し的になるだけという末路を辿っていた。
「『大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その裁きの理をここに』」
 そして、るこるからおよそ200m半径に女神の波動が放たれると、範囲内のナメクジ達が乳白色の炎に包まれた。それは豊乳女神の力を帯びた炎だ。るこるの任意で延焼分も含めて消去可能だが、逆に言えばるこるが消すまでは抗魔能力か魔力がるこるを上回らない限りは燃え続ける。そして、弱体化したナメクジ達に炎を消す手段はない。
 その炎の熱にのたうち回るナメクジ達の一部は波動の範囲外に飛び出しまだ無事なナメクジ達にも延焼させていく。
「後は指揮官を叩きたいですが、見つかりませんねぇ? 流石の隠密能力、でしょうかぁ?」
 事前準備のおかげで戦闘には余裕がある、るこるは周囲を見回し指揮官を探す。しかし、るこるの視界の範囲にはそれらしき姿は見つけられないのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・静柄
岩塩攻撃は数こそそんなに減らせなかったけど、相手の質量と侵攻速度に影響を与えられたということかしら?まぁあとは直接攻撃して殲滅するのみね!でも近付きすぎてすり潰されるなんてゾッとするわね。そんな時こそ役に立つのが想像で創造したこの刀(本差)ね。私の知っている真峰ならこの微妙な間合いでも安全上に綺麗にナメクジを三枚に下ろせるわ!(ハードル上げ)

あー、あと余裕があったらでいいけど、闇の救世主達には辺境伯が落ちている穴に追加で岩塩を投げ込んで欲しいかしらね…ただ単に嫌がらせでしかないから無理にしてもらいたい事でもないけど。



「岩塩攻撃は数こそそんなに減らせなかったけど、相手の質量と侵攻速度に影響を与えられたということかしら?」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は戦場の様子を見てそう結論付けると僕の考えた最強の刀を想像から創造して携えた。それは静柄の姉である本差の本体の姿だ。
「まぁあとは直接攻撃して殲滅するのみね!でも近付きすぎてすり潰されるなんてゾッとするわね。そんな時こそ役に立つのが想像で創造したこの刀ね。私の知っている真峰ならこの微妙な間合いでも安全に綺麗にナメクジを三枚に下ろせるわ!」
 自慢の姉である。実戦刀として第一線で活躍していた姿をすぐ側で見てきたのだ、想像は容易い。脇差である静柄が一度も抜かれる必要がなかったあたり、多分に使い手の技量も加算されている気もするが、想像を力とするこのユーベルコードにおいてそれはプラスに働いていた。
 軽く踏み込み一閃、それだけで目の前の三匹が斬られたことにすら気づかずに骸の海へと返っていく。そのまま戦場を駆け廻り一閃二閃三閃、静柄が刀を振るう毎にナメクジ達が溶けるように消えていく。そんな中、静柄には気になる事があった。辺境伯の姿が見えないことだ。入念な準備の上でキルゾーンが形成されたこの戦場でそうそう隠れ続けられるとも思えない。
「だとすると、もしかして落とし穴にでも落ちたのかしら?」
 思いも寄らない事態が起こりうるのが戦場だ。この波の分を一層したら休憩がてら一度砦にもどり、闇の救世主達に辺境伯が落ちていると思わしき穴に追加で岩塩を投げ込んでもらうように頼んでみようか?
「ただ単に嫌がらせでしかないから無理にしてもらいたい事でもないけど」
 ともあれ、静柄は最強の刀で数だけは多いナメクジ達を駆除していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ふむ。効いてはいるみたいだけど、
流石に塩だけで退治できるほど柔くは無いか

この段になっても辺境伯の姿が見えないのも気になるけど…
後方で高みの見物でもしているのかしら?

UCを発動し『早業』の『暗号作成』で超高効率化した『高速詠唱』術式を、
魔力を溜め武器改造した岩塩レンガ群に付与

…余った岩塩レンガはこれで全部ね?
それじゃあ、使いきる勢いで派手にいきましょうか

今までの戦闘知識から敵の配置を暗視して見切り、
闇の救済者達と連携してレンガ弾を『乱れ撃ち』敵陣をなぎ払い、
敵の生命力(水分)を吸収して傷口を抉る塩(物理)属性攻撃を放つ

…こういう時は、こう叫ぶのがお約束と聞いたわ?

……ROCK'N'ROLL!!



「……ふむ。効いてはいるみたいだけど、流石に塩だけで退治できるほど柔くは無いか」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は岩塩レンガにしかけを施しながら状況を確認する。
「この段になっても辺境伯の姿が見えないのも気になるけど……後方で高みの見物でもしているのかしら?」
 どちらにせよ、ナメクジを殲滅すれば出てくるのは確実なのだ、そのための準備を進めていく。暗号化し圧縮することで超高効率化した高速詠唱で術式を展開、その術式を岩塩レンガへと込めていく。
「……余った岩塩レンガはこれで全部ね? それじゃあ、使いきる勢いで派手にいきましょうか」
 闇の救済者達から上がってきていたこれまでの戦況報告に基づき敵の配置を見切る。リーヴァルディの指示を受けた闇の救済者達が岩塩レンガを投石機へとセットしていく。
「……こういう時は、こう叫ぶのがお約束と聞いたわ?」
 セットを終えた闇の救世主達に頷くと腕を振り上げる。
「……ROCK'N'ROLL!!」
 叫ぶと同時に腕を振り下ろす。それを合図に闇の救済者達が岩塩レンガを放つ。空中に放たれた岩塩レンガは込められた術式に従い戦場を乱れ飛ぶ。ナメクジ達は被弾箇所が潰れ、そこから岩塩が染み込み傷口を抉られると同時に水分を抜かれていく。リーヴァルディのユーベルコードによって刻まれた術式でその効果を高められたそれはナメクジ達に十分に致命傷を与え、骸の海へと返していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイ・リスパー
岩塩アーマーのデザインは2020水着

「いよいよナメクジとの対決ですね!
この岩塩アーマーの効果、証明してみせましょう!」

とはいえ、私は電脳魔術士。
前線に出る必要はありません。
この鎧も万が一のための保険なのです。

「味方の岩塩トラップで弱ったところを一気に倒してあげましょう!」

【マックスウェルの悪魔】で炎の矢を生成。
ナメクジたちに向かって放ちましょう。

「やっぱり近づく必要はなかったですね。
……って、ふぇっ!?」

油断していたところに、ナメクジが放った強酸の塊が飛んできて!?
幸いアーマーに当たっただけですが、全身のアーマーが溶けてますっ!?

「きゃっ、きゃあああっ」

そのままアーマーは溶け落ちるのでした。



 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は軽パワードスーツっぽいデザインの岩塩ビキニアーマーを纏い戦場に立っていた。
「いよいよナメクジとの対決ですね! この岩塩アーマーの効果、証明してみせましょう!」
 とはいえ、アイは電脳魔術士である。配置は前線ではなく後方の射撃部隊だ。スリングロッドで岩塩を放つ闇の救済者達の先頭に立ち魔術で戦場を支配する。岩塩アーマーを着ているのは万が一の時に備えた保険の意味合いが強い。決して断りきれなかったからではないのだ。
「味方の岩塩トラップで弱ったところを一気に倒してあげましょう!」
 弱るどころか猟兵達の猛攻で相当数を減らしている。後はアイが担当するこの一角のみだ。
「『エントロピー・コントロール・プログラム、起動します』」
 電脳空間のプログラムで熱を制御することにより灼熱の炎を生み出し無数の矢として成形する。それを一斉に解き放てば、炎の矢は誘導されるかのように狙い違わずナメクジ達を貫いて体内の酸に引火し爆発していく。
「やっぱり近づく必要はなかったですね。……って、ふぇっ!?」
 勝利を確信しドヤ顔で決めていたアイのところに強酸の塊が飛んでくる。どうやら、炎の矢に貫かれる直前にナメクジが放った強酸の塊が爆風に乗ってここまで飛んできたようだ。アイはそれを回避することができずに浴びてしまう。幸い被弾したのは岩塩アーマーだけであったが、全身のアーマーが溶けてしまう。
「きゃっ、きゃあああっ」
 そのまま岩塩アーマーは溶け切り闇の救済者達の前に全裸を晒してしまうアイなのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ロックハーツ辺境伯』

POW   :    デモニック・イマジネイション
無敵の【願望器:異端の神『夜(デモン)』 】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    自重?なにそれおいしいの?
自身の【自重 】を代償に、【異端の神『夜(デモン)』】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【欲望具現化魔法】で戦う。
WIZ   :    欲望迷宮『終わり無き愚者の宴』
戦場全体に、【願望器:異端の神『夜(デモン)』 】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。

イラスト:葛飾ぱち

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アリス・セカンドカラーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『うう、酷い目にあったのじゃ』
 砦からもっとも遠い場所に作られた落とし穴にからロックハーツ辺境伯が這い出してくる。落とし穴の底でナメクジにのしかかられ強酸を浴び投げ込まれた岩塩レンガに埋まりそれはもう酷い有様になっていた。衣装も辛うじて隠すべきとこを隠す程度にボロボロだ。覗く肌に一体化するように宝石が見える、あれが「辺境伯の紋章」だろう。
『ここはいったん引いて態勢を整えなおしたほうがよさそうじゃのぉ。『夜』よ……『夜』?』
 逃走をしようとロックハーツ辺境伯は『夜』を召喚するも、その『夜』はバグっていた。
『あああああああ! 早く早く治さねば』
 ロックハーツ辺境伯の戦闘力の大半は召喚した『夜』の魔術に依存している。身体能力は大したことはないのだ。今こそロックハーツ辺境伯を討つ絶好の機会だろう。

*一章と二章の結果としてロックハーツ辺境伯は大幅に弱体化しました。その分のプレイングボーナスが自動で加わります。
*「辺境伯の紋章」を狙うような行動にはプレイングボーナスがでます。位置はあえて設定していません。弱体化した今はどの場所でも狙いたい放題なので。
桐嶋・水之江
◆なんでもOKNGなし
ぜぇはぁ…結局回復し続けるのに全力を費やしちゃったわ
服?ちゃんとお返ししたわよ
ナメクジをけしかけてたのは貴女かしら?
よくもやってくれたわね
おいたが過ぎる子供にはちゃんとお仕置きしてあげないとね
辺境伯の紋章はどこにあるのかしら?
まあ答える訳が無いわよね
じゃあ自分で探すわ
かもーん、マシンテンタクルス(指ぱっちん)
この辺境伯を縛り上げてしまいなさい
さーてどこから探そうかしら?
ここ?それともこっち?この辺かしら?
もっと深く調べてみないと分からないわね
さっきから煩いわねぇ
泣いたら許されるとでも思ってるのかしら?
口も塞がなきゃダメね
ついでに触手の麻痺毒も直接流し込めるし一石二鳥よ


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何やら混乱してらっしゃるようですねぇ。
好機でしょうかぁ。

『夜』さんに復活される前に、速攻で有利な状況を作りたいですねぇ。
『FBS』を四肢に嵌め飛行した状態から【耀衣舞】を使用、『光の結界』を纏った『光速の突撃』で、辺境伯さんを再度落とし穴に突き落としましょうかぁ。
その上で、崖上から『FRS』と『FSS』による[砲撃]で一気に叩きますねぇ。

『紋章』が見えたら其方に[砲撃]を集中させて[部位破壊]、場合によっては再度の『光速突撃』を、今度は『刀』による『刺突』の形で行って狙うのも良いでしょうかぁ?
その場合は攻撃後に再度上に退避、ですねぇ。

ここで確実に仕留めたいところですぅ。


鳳凰院・ひりょ
連携・アドリブ歓迎
(NG事項は特になし!いぢってやってください)

(あ、あのあられもない格好の女の子がロックハーツ辺境伯?!)
ちょっと凝視するのは憚られる格好なのですが、いや、男の子ですから興味津々ですけど!(

とはいえ、先までの戦いの影響かかなり弱っているようだ
ここは畳み掛けさせてもらおう
周囲の無機物は沢山ある、なら…!
固有結界・黄昏の間を発動
・地の疑似精霊→岩
・火の疑似精霊→火球
・水の疑似精霊→氷の塊
の3種類を生成、風の疑似精霊の力で射出し、辺境伯へ乱れ撃ち
可能なら辺境伯の紋章部分を狙ってみる

隠すべき所が隠れなくなったら…うん、俺がダメージ食らいそう
見た目が可愛い女の子だけに、うん、なんか来る


水心子・静柄
ロックハーツ辺境伯ってのじゃロリだったのね。そういう属性の娘は知り合いにいるわ。

それにしても無敵の願望器って字面からして願いを叶える器って事かしら?器は無敵かもしれないけど、その願望器で叶えられる願いは無敵なの?無敵の願いって意味がわからないけどね。例えばここにいる全ての猟兵を倒すって願った場合、どうやって倒すの?願望器が勝手に翻訳してくれるのかしら?それとも創造した本人が想像しないといけないのかしら?それなら間に願望器を挟まずに猟兵を倒すものを想像して創造した方が早くないかしら?その点、私が想像した本差は斬れないものはないってシンプルよ。ついでに紋章毎斬ってあげるわ!(勘に頼って適当に斬る


リーヴァルディ・カーライル
…誰かと思えば、またお前なのね
どうやら今回は狂っていないみたいだけど…

本調子で無いなら好都合。このまま一気に狩らせてもらう

殺気や気合いを絶ち残像のように存在感を消して闇に紛れ、
【吸血鬼狩りの業】を用いて行動を暗視して見切り、
敵の死角から懐に切り込む早業で先制攻撃のUCを発動

…何があったか知らないけど、その隙は逃さない

…何も為せないまま、骸の海に再殺してあげるわ

無数の生命力を吸収する黒血糸を乱れ撃ち敵を拘束した後、
大鎌を武器改造して変形した手甲剣に魔力を溜め、
紋章目掛けて怪力任せに手甲剣を突き立て、
限界突破した呪詛を流し込み傷口を抉る2回攻撃を行う

…さぁ、この一撃で無明の世界に消え去るがいい…!



「ぜぇはぁ……結局回復し続けるのに全力を費やしちゃったわ」
 桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)はロックハーツ辺境伯を睨みつける。ナメクジに溶かされた衣装は既に着替え済だ。
「ナメクジをけしかけてたのは貴女かしら? よくもやってくれたわね」
「あなたが辺境伯ですね! こんな格好にしてくれたお礼、たっぷりとしてあげます!」
『むぅ、もう来たのかえ』
 水之江に声をかけられがばっと振り返る。その胸元にブローチ大の宝石が見える。その宝石からは不気味な触手が伸び辺境伯の肌に張り付いていた。
(あ、あのあられもない格好の女の子がロックハーツ辺境伯?!)
 鳳凰院・ひりょ(人間の聖者・f27864)が辺境伯のそんな姿を見てなんとなく目を逸らす。健全な男子として興味津々ではあるが、実際に目の当たりにするとどこか気恥ずかしい。
「何やら混乱してらっしゃるようですねぇ。好機でしょうかぁ」
 その隣では夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が浮遊砲台を展開している。
「……誰かと思えば、またお前なのね。どうやら今回は狂っていないみたいだけど……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が以前に同族殺しとして現れた個体を思い出していた。
「ロックハーツ辺境伯ってのじゃロリだったのね。そういう属性の娘は知り合いにいるわ」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は辺境伯の口調に気を取られていた。驚異は感じないので気になることを訊いてみることにする。
「それにしても無敵の願望器って字面からして願いを叶える器って事かしら? 器は無敵かもしれないけど、その願望器で叶えられる願いは無敵なの? 無敵の願いって意味がわからないけどね。例えばここにいる全ての猟兵を倒すって願った場合、どうやって倒すの? 願望器が勝手に翻訳してくれるのかしら? それとも創造した本人が想像しないといけないのかしら? それなら間に願望器を挟まずに猟兵を倒すものを想像して創造した方が早くないかしら?」
『え? いや……それは……だから……じゃな』
 矢継ぎ早に繰り出される静柄の質問に辺境伯はたじたじだ。ふと気がつけば静柄が刀を振り上げていた。嫌な予感がした辺境伯は横に転がる。
「その点、私が想像した本差は斬れないものはないってシンプルよ。ついでに紋章毎斬ってあげるわ!」
『ひぃ』
 しかし、その判断は僅かに遅かったようだ。静柄の振り下ろした刀が辺境伯の左腕を切り落とす。
「『大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう』」
 そこにるこるが『光の結界』を纏い光速で突撃する。
『ぬあ!』
 再び落とし穴に落ちる辺境伯。そこにるこるはありったけの砲撃を叩き込む。
『ぬぁぁぁぁ! 容赦ないのじゃぁ!』
 そのかたわらでひりょは固まっていた。辺境伯が落とし穴に落ちる時かろうじて残っていたスカート翻り中身が見えてしまったのだ。自分と同じモノがぶらさがっていたのだそのショックは計り知れない。
「見た目が可愛い女の子だけに、うん、なんか来る」
 だが、呆けてばかりもいられない。先程までの戦闘で弱っている上に今は落とし穴に戻されている。
「ここは畳み掛けさせてもらおう。周囲の無機物は沢山ある、なら……!」
 地の疑似精霊が生み出した岩が、火の疑似精霊が変身した火の玉が、水の疑似精霊が形成した氷の塊が、風の疑似精霊による竜巻によって落とし穴の中を暴れまわる。るこるの砲撃も終わらない。
「これはまずいわね……敵が弱すぎる」
「それのどこがまずいのかしら?」
 水之江の焦りを含んだ声に静柄が聞き返す。敵が弱くて何がまずいのかまったくわからない。
「このままでは全員の見せ場が来る前に終わってしまう」
「ああ、見せ場が無いのはかなしいわよね」
 静柄はその言葉に納得した。ヤドリガミとなる前は自分も一度も抜かれることはなかったのだ。
「ヴァンパイアが討てるなら私は構わない」
 リーヴァルディが話に加わりながらも油断なく構える。
「もうそろそろのはず」
 リーヴァルディがそう言った瞬間、落とし穴の中が爆発した。過剰なエネルギーが溜まり暴発したようだ。
「「やったか!!」」
 ひりょと水之江がそう叫ぶと煙の上部が割れ何かが打ち上がると自由落下して地面に激突、二度三度と跳ね水之江の足元に転がってくる。辺境伯だ、あれだけヤられてまだ息がある。やはり紋章を狙わねばならないようだ。
「おいたが過ぎる子供にはちゃんとお仕置きしてあげないとね。辺境伯の紋章はどこにあるのかしら?」
『げほげほ……がほ』
 水之江の質問に辺境伯は咳き込んで答えることができない。
「まあ答える訳が無いわよね。じゃあ自分で探すわ」
『まっ、げほげほ』
「かもーん、マシンテンタクルス」
 水之江が指をパチンと鳴らせば電脳空間から複数の機械触手が召喚される。
「この辺境伯を縛り上げてしまいなさい。さーてどこから探そうかしら?」
 機械触手が辺境伯を拘束し、紋章を探して肌の上を這い回る。
「ここ? それともこっち? この辺かしら? もっと深く調べてみないと分からないわね」
『や、やめ、いぎぃぃぃぃぃ!』
 紋章を求めて機械触手は辺境伯の奥深くまで入り込んでいく。その痛みに辺境伯の喉から悲鳴が上がる。
『い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛』
「さっきから煩いわねぇ。泣いたら許されるとでも思ってるのかしら? 口も塞がなきゃダメね」
 機械触手が辺境伯の口に入り込み麻痺毒を含んだ粘液を飲ませる。
「ついでに触手の麻痺毒も直接流し込めるし一石二鳥よ」
 水之江の責めは終わらない。
「本調子で無いなら好都合。このまま一気に狩らせてもらう」
 もはや戦いの趨勢は決まったようなものだが、これだけの攻撃をうけて未だに滅びずにいるのだ油断はできない。吸血鬼狩りの業、磨き上げたその技術。それをフル活用して闇に紛れ存在感を消し死角を取る。
「……何があったか知らないけど、その隙は逃さない」
 『夜』が機能しないというなら好都合。
「……何も為せないまま、骸の海に再殺してあげるわ」
 無数の生命力を吸収する黒血糸が機械触手に拘束された辺境伯を隙間を埋めるように更に拘束する。大鎌を手甲剣へと変形し右腕に装着、魔力を籠める。機械触手と黒血糸で二重に拘束され麻痺毒に冒された辺境伯は身動き一つ出来ずに胸元の宝石を無防備にさらしている。
 その宝石目掛けて見た目からは想像もつかないよう怪力でもって手甲剣を突き立てた。硬質な金属音を響かせ手甲剣が弾かれる。宝石には僅かに罅が入ったのみ。その破片をひりょが火の疑似精霊に変え宝石本体を炙り僅かに溶解させ、宝石から伸びた触手が暴れ回り辺境伯の肌を波打たせる。
「なるほど、そこが紋章なのね」
 静柄が僕の考えた最強の刀を振るう。まずは十字に、そして袈裟懸けから返す刃で逆袈裟に。宝石に※の傷が走る。
「そうね、私が全部やっては見せ場を奪ってしまうわね」
 静柄がバックステップでその場を引くと、るこるの八枚の浮遊盾からのビーム砲が宝石に集中砲火する。
「ここで確実に仕留めたいところですぅ」
 赤熱化した宝石に刀を構え、再び光速で突撃し刀を突き立てる。水之江がその衝撃が逃げないように機械触手の拘束を強める。伸び切った機械触手からブチブチとコードが千切れる音が響くがどうにか耐えきる。るこるが突き立てた刀を中心に宝石に罅が広がっていくが、完全崩壊には至らない。
「ではぁ、止めをお願いしても?」
 るこるが引きその場をリーヴァルディに譲る。
「ええ、任せて」
 リーヴァルディの攻撃は元々二段構えであった。一撃目に傷を与え、二撃目にその傷口から限界突破した呪詛を流し込む。どれほど固くても、僅かでも傷を付けられれば確実に仕留めることが出来る。それがここまでお膳立てされたのだ。
「……さぁ、この一撃で無明の世界に消え去るがいい……!」
 リーヴァルディの一撃でとうとう宝石は砕け散った。辺境伯はさらさらと灰と化して崩れ去り骸の海へと返っていった。
 後に残されたのはブローチ大の寄生虫オブリビオン「辺境伯の紋章」だ。活動を停止したそれを回収すると猟兵達は期間したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アイ・リスパー
「あなたが辺境伯ですね!
こんな格好にしてくれたお礼、たっぷりとしてあげます!」

岩塩アーマーを溶かされ恥ずかしさから両手で身体を隠しながらも、辺境伯をビシリと指差します!

「オベイロン、ティターニア!
パワードスーツとして装着です!」

【夏の夜の夢】で機動戦車と小型戦艦を合体させパワードスーツとして纏おうとしますが……

「パワードスーツが異端の神に侵入されて暴走っ!?
ちょ、ちょっと!
止めてくださいーっ!?」

バグった『夜』と融合したパワードスーツは、【夏の夜の悪夢】として操縦席の私を責めながら暴走して……
辺境伯も操縦席に取り込み、私ともども欲望具現化魔法によって生命力を吸い尽くしてくるのでした。



 ロックハーツ辺境伯は滅びた。しかし、気になるだろう。何故『夜』がバグり最期の最期まで機能不全を起こしていたのかを。その原因はアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)にあった。
 時間はロックハーツ辺境伯が落とし穴から這い上がる少し前に遡る。岩塩アーマーを溶かされ闇の救済者達の前に全裸を晒したアイはそのまま砦を飛び出し、たまたま辺境伯が落ちていた落とし穴に落ちたのだった。
 漸く岩塩レンガから抜け出したばかりの辺境伯に上から落ちてきたアイを回避することはできずに頭と頭がドッキング、仲良く頭を抑えて悶絶することになった。痛みから回復した両者はお互いの存在に気付き臨戦態勢を取る。
「あなたが辺境伯ですね! こんな格好にしてくれたお礼、たっぷりとしてあげます!」
『なんで着替えてから来なかったのじゃ?』
 アイが両手で全裸の身体を隠しながらビシリと指をさすという地味に器用なことをしながら宣言すると、思わず辺境伯が突っ込みを入れる。
「問答無用です! オベイロン、ティターニア! パワードスーツとして装着です!」
 どこからともなく機動戦車と小型戦艦が現れ合体、パワードスーツとしてアイと辺境伯を操縦席に取り込んだ。狭い操縦席内で密着するアイと辺境伯。
『こ、これは、我の『夜』を取りこむじゃと?』
「パワードスーツが異端の神に侵入されて暴走っ!? ちょ、ちょっと! 止めてくださいーっ!?」
『ま、まて、暴走ということはおぬしの仕業ではないのか!』
「何言ってるんですか! あなたの仕業でしょう!」
 実は整備の際にうっかり触手の邪神の妖メダルが落とされていたことが原因である。メダルに封じられた骸魂が『夜』と悪魔合体コンゴトモヨロシクしてしまったのが原因である。操縦席内に触手が侵入してくる。
「き、緊急脱出……動作しませんっ!? きゃあああっ!」
 そして、脱出することも出来ずにアイと辺境伯は触手に嬲られながらくんずほぐれつする羽目になったのである。
 かくして、アイが強制帰還されてようやく辺境伯は落とし穴から脱出するも、骸魂に憑かれたままの『夜』はバグって機能不全を起こしたままだったのである。
 それはまさしく夏の夜の悪夢であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月27日


挿絵イラスト