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ここは罪人の村だよ

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●ようこそ
 ここは罪人の村だよ。
 俺はトマス。両親を殺したよ。俺の6人の妹を売ったから両親を殺したよ。
 あいつはフレッド、あいつは盗みをしたよ。孤児院の前に捨てられたガキが死にかけてたから、ガキに食わすための果物を盗んだよ。
 向こうの女はナタリア、あいつは野犬に手足を食われて生きたまま腐り始めていた兄貴を燃やしたよ。
 ここには罪人しかいないよ。俺たちは一生許されない罪を背負ってるよ。
 それでも、領主様は俺たちに生きていていいって言ってくれたんだよ。
 だから、俺たちは……。


「ダークセイヴァーに、小さな村がある」
 タハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)によると、その村はこれといって不審なところはない。
 村人は田畑を耕し、協力し合い、穏やかに生きている。
 ――しかし、彼らは自身を『罪人』だと呼び、許されない罪を背負っているのだと語る。
「確かに、村の奴らは人を殺したり盗んだりした過去がある。ただ……」
 村人の行いが間違っているのかどうかと言われると、それはタハニには判断が難しい。
「それと、村の奴らが自分のしたことに罪悪感を持ちすぎてる……ような気がする」
 村の紹介をすると言って、一番に『罪人の村』という言葉が出るのは――罪人だけが集められているという状態は、あまりにも不自然。
 領主、そしてオブリビオンが何かを目論んでいる可能性が高いだろう。

「まず頼みたいのは、村の調査だ」
 領主の家を訪ねて調査しても良いし、村人から話を聞いても良いだろう。
 その結果として、村人のために出来ることがあるのならばそれを果たしてほしいとタハニは言う。
「平行する形でオブリビオンも探すことになるだろうな。……準備はいいか?」
 タハニの手の中で、グリモアが輝いた。


遠藤にんし
今回はダークセイヴァーです

第一章が村の調査、
第二章は第一章の内容により変動があります(戦闘ではありません)
第三章は救済の代行者・プレアグレイスとの戦闘です

●村の状況
 見た目は平和、どちらかといえば裕福なくらいの村
 全員が何らかの罪を犯し、故郷を追われている
 領主はそんな彼らを許し、生きることをも許しているが…?

皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 冒険 『すてきな領主さま』

POW   :    足で探す、領主を襲撃する

SPD   :    館に忍び込む、領主を尾行する

WIZ   :    領民と話をする、領主と問答する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャルロット・ルイゾン
【WIZ】
アドリブ歓迎。

罪は罪。罪人は罪人にございます。
けれど、彼らは故郷で既に罰せられた身。
彼らの首に振るう刃はわたくしにはございませんわね。

【礼儀作法】【コミュ力】【誘惑】【第六感】を駆使して村人とお話をして【情報収集】を試みます。
彼らの犯した罪について。
その罪と罰への捉え方について。
領主に対する考え方など。

自然な会話の流れから聞き出せるよう
大切な人を守るため命を奪った咎で
新たに村に来た者と偽りましょうか。

彼らの話し方や仕草、表情、その他全てを観察して【学習】し分析致しますわ。
彼らに不審に思われるようなことがあればその分析を元に【言いくるめ】、必要があれば【催眠術】も用いて誤魔化します。


神元・眞白
【WIZ/アドリブOK/絡みOK】
領主が何か考えがあるみたい……だけど、まずは村の人から話を聞いてみよう。
黒幕は進めていく流れで判明しそうだし、まずは状況確認から。
村で何が起きてるのか。それが一番必要な情報。

飛威は私と主従の役柄交換の動き。符雨は……調査だし今回は待機。ごめんね。
変装をして目立たない様、飛威をメインに聞き込み。ふらっと立ち寄った体で。
村の紹介から自然じゃないし、不自然な平和。変な感じ。
村の人全員で合わせて何か裏でしてる……?気をつけよう。


ナハト・ダァト
使用技能
[医術][世界知識][情報収集][救助活動]

医者としテ、村人のカウンセリングに当たらせて貰おウ

村人が深層心理でハ何を望んでいるのカ聞き取るヨ
私ノ希望を聞いて伝播させル
【七ノ叡智・永遠】ならバ聞き取るのは可能だろうネ

もしかするト、効果範囲の心理を集めて処理することデ思考がどのように誘導されているのカ分析できるかもしれなイ

一人ひとり確実に対処するのであれば効果範囲は絞っておくべきだろウ
医療の基本姿勢ハ傾聴、共感シ、信頼を築くことだヨ

罪を慰めたリ、本当に望んでることを聞いたり
どちらを行うかハ応対する村人の思考次第ダ
臨機応変ニ行くのも医者の経験の見せ所サ

※アドリブOK


ステラ・チェスロック
変な村ね、オブリビオンがいるとしてなんでこんな村を作ったのかしら。

領民に話を聞いてみようかしら。どこから来て、どうしてここにいて、何の為にここにいるのか。穏やかだけど、何となくみんな疲れてる感じがするわ。ずっと自分を責めてたら疲れない?生きていていいって言われないと、生きていけないほどなのかしら?

大丈夫?アタシとゲームする?悪い事をしないと自分の大切な物が無くなっちゃう時ってあるわ。気にするななんて言わないけど、楽しい事でちょっと前向きな気分になって、それからしっかり生きればいいじゃない。誰かの為にやれるいい事なんて悪事より山ほどあるわよ。アタシとゲームするなら、熱くなる程楽しませるわよ!


神宮時・蒼
…疑念。…悪い事は、悪い事、ですけれど…。…やむなし、という、事も、あるのでは、と、思います。…この村の、雰囲気は、さすがに、異常、だと、思います…。

【SPD】
「忍び足」にて領主の館へ侵入。館の人間の話を聞ければ、そっと盗み聞き。
また、周囲に動物がいれば「動物と話す」で館の最近の様子を伺ってみるのもいいでしょうか。…特に鳥とか。窓ガラスから何か見えてないでしょうか。

ボクだって、許されない罪は、たくさん、あるけれど。
もう、許されることは、ないけれど。…願うなら、…願う、ならば…。


匕匸・々
【WIZ】
先ずは領民と話をして【情報収集】をしよう。
いきなり話しかけても怪しまれぬよう、そうだな…
罪を犯して行く当てもなく、
そんな自分を受け入れてくれる村があると耳にしやって来た。
と言う体を装おう。
なに。護るべき者護る為とは言え、俺の手も既に血で汚れている。
罪人とそう変わらないさ。

田畑の耕し方等を教わりながら
村の事、領民の事、領主の事を聞いていこう。
中でも領主の人柄と領民の罪について詳しく知れれば、と。
領民同士の会話も【聞き耳】で出来うる限り拾いたいところだ。


栖夜・鞠亜
そもそも罪という概念は誰かが定義したものだから、何が罪かなんて秩序が崩壊しているこの世界では意味を成さないと思う。
けど何か罪悪感を持ちすぎてるみたいだし、扇動してる・・・というか罪悪感を抱かせるような誰か、もしくは何かがあるような気がする。

鞠亜は話すのは得意じゃないから、そのあたりを意識して村人を監視するように同行を探る。

人を殺めるのが罪であるというのは人が決めただけ、殺めたことで後悔したの?
何が罪かは自分で判断しなさい、少なくとも今この世界においては。



 罪を犯して行く当てもないのだと、匕匸・々(一介・f04763)は名乗りを上げた。
「そうだったんだね。大丈夫だよ、ここは罪人の村だよ」
「ここでは生きていてもいいんだよ」
 ただの嘘であれば彼らに看破された可能性もあるが、々の手は既に血で汚れ、罪人とそう変わらないと自身では感じていた。その気配を悟ったらしく、村人は和やかに猟兵たちを迎え入れた。
「畑を耕す人手が欲しかったんだ。教えるから、一緒にやろう」
 そうして村での仕事を教わりながら、ステラ・チェスロック(リトル・ディーラー・f12374)は彼らから話を聞くことにした。
「どこから来たの?」
「色々だよ。俺は遠くの大きな町から来た」
 出身地として示す方向も、出身の町や村の規模もまちまち。罪を犯して元からいた土地を追われ、ここの領主に誘われてここへ流れ着いた、というところは彼らに共通のようだ。
(「穏やかだけど、何となくみんな疲れてる感じがするわ」)
 彼らからステラはそう感じ取り、物陰から彼らを監視する栖夜・鞠亜(ダンピールのマスケティア・f04402)も似たことを感じていた。
 ――そもそも、秩序の崩壊したこの世界において罪という概念はほとんど意味を成さないもの。
 それにしては彼らは罪悪感を持ちすぎているということは、罪悪感を煽った誰か、あるいは何かがあったということに違いないだろう。
「ご自身の罪についてはどのようにお考えでしょうか」
 そう尋ねたのはシャルロット・ルイゾン(断頭台の白き薔薇・f02543)。
 大切な人を守るため命を奪った咎を負っている、と自己紹介したお陰でか、村人はシャルロットに心を開いた様子。
 こっそり紛れた鞠亜も尋ねてみる。
「人を殺めるのが罪であるというのは人が決めただけ、殺めたことで後悔したの?」
「殺さずに済むならそれで良かったよ。でも、俺の妹を売ったことは許せないよ」
「医者にかかって、兄さんを楽にできたら……ただ、あんな寒村では医者が来るまでに随分かかってしまいますから」
 殺さずに済むならそれで良かったという思いと、それでも殺すしかなかったという諦観。
 その二つが入り混じった言葉には、彼らが長年背負ってきたであろう疲弊が感じ取れるようだった。
「ずっと自分を責めてたら疲れない? 生きていていいって言われないと、生きていけないほどなのかしら?」
「え……? でも、俺たちは罪人だから……」
 ステラの言葉に、思いもしなかったとばかりにぽかんとした表情をする男性。
 重いものを抱えたような彼らの気持ちを少しでも軽くしたくて、ステラはゲームをしようと提案する。
「悪い事をしないと自分の大切な物が無くなっちゃう時ってあるわ。気にするななんて言わないけど、楽しい事でちょっと前向きな気分になって、それからしっかり生きればいいじゃない」
 誰かのために出来るいいことなんて、悪事より山ほどある。
「熱くなる程楽しませるわよ!」
 楽しそうに言うステラの誘いに乗って、彼らは遠慮がちにだがゲームを始める。
 ゲームをする村人たちを横目に々は村人同士の言葉にも耳を傾ける。ゲームが出来て楽しい、お客さんがたくさんいて嬉しい……そんなありきたりな言葉の中に。
 ――こういう人たちも、俺たちはいずれ殺さなきゃいけないのかな――。
 そんな言葉が、聞こえた。
「村の人全員で合わせて何か裏でしてる……?」
 神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)にもその言葉は聞こえたらしく、村人たちに気付かれないように呟く。
 平和は平和だが不自然な平和。
 飛威の従者を装い沈黙を守りつつ、眞白は先ほどの言葉について考える。
(「変な感じ……」)
 違和感が増す一方で、彼らと猟兵は打ち解け合うことが出来た。
 そこでナハト・ダァト(聖泥・f01760)は医者として小さな光のゲートを作り出し、絶対安全圏で彼らの言葉に耳を傾けることにした。
 傾聴、共感、信頼関係の構築はどれも医療の基本姿勢。ローブに身を隠した姿であってもナハトを信頼しても良いと感じたのだろう、ここでの言葉は領主にまで聞こえないと分かって、彼らは安心した表情を浮かべる。
「本当に、ここでの暮らしは恵まれています。ただ……」
 言い澱む男性の言葉を辛抱強く待つナハト。
 長いこと沈黙していた男性は、ようやく口を開いて。
「……ただ。領主様は、この村をもっと大きくしたいんです」
 村ではなく町、あるいは都市と呼ばれるほどに。
 大きくするためには今以上に人が必要だがここは『罪人の村』。罪を犯していない者を受け入れることは出来ない。
 ――ならば、罪なきものに罪を負わせるのみ。
「もうすぐ、俺たちは近くの町に行って火をつけて、人を何人か殺します」
 震える声での自白を、ナハトは黙って聞く。
 町が火に燃え、人が殺されたとなれば町の人々は自分や大切な人を守るために罪を犯すこともあるだろう。
 そうすればこの『罪人の村』に呼び寄せることが出来る人の数も増え、この村は大きく発展していく――それが、領主の狙いなのだという。
 罪人なのに生かされているという負い目で、彼らは領主には逆らえない。そんな彼らから、ナハトは更に望みを引き出す。
「……これ以上、罪は重ねたくない」

 ――その頃、神宮時・蒼(終わらぬ雨・f03681)は領主の館へと侵入していた。
 館といっても村が小さいからそう大きな建物ではなく、使用人のような女性が二人いるばかりだ。
「もうすぐ人が増えるって領主様はおっしゃってたわね。そしたら私達も少し楽が出来るかしら」
「そんなこと言っちゃ駄目よ、領主様は罪人の私たちを救ってくださったんですから。もっと励まないと」
「領主様は準備に入っていて、あとしばらくは私室から出られないみたいね。栄養をつけていただかないと」
『もうすぐ人が増える』――その言葉を頭に刻みながら、蒼は先へと進む。
 窓辺にいる鳥にも話を聞くが、この村に目立って不審なところはないようだ。
「そう……ですか」
「あ、でも――」
 そして鳥が言うには、この村の近くにある町で、最近不審な動きがあるらしい。
 町の人ではない何者かが家々を覗き込んだり、「一番人が多い通りはどこだい?」と訊くなど、何かを調べるような動きが見えるらしい。
 何かを企んでいる領主によって、町に危険がもたらされるのは間違いないだろう……そう判断して、蒼は館を後にする。
(「ボクだって、許されない罪は、たくさん、あるけれど」)
 数多見てきた裏切りを、殺戮を蒼は思い起こす。
(「もう、許されることは、ないけれど。……願うなら、……願う、ならば……」)
 思いながら、蒼は仲間の猟兵の元へと急ぐ。

「そろそろ頃合いですね」
 眞白は立ち上がって、村人たちの輪を離れる。
 情報は十分に集まった。あとは猟兵たちと相談し、今後どうするかを決めていく必要があるだろう。
(「罪は罪。罪人は罪人にございますが……」)
 故郷で既に罰せられた彼らにこれ以上の罰を下すつもりはなく、シャルロットもうなずく。
 村の人々は、犯した罪を盾にして他者を襲うことを求められている。
 領主は『罪人の村』の繁栄を求めてそれを行おうとしているようだが……彼らがこのままこの村で暮らし続ける必要はない、と鞠亜は感じていた。
「何が罪かは自分で判断しなさい、少なくとも今この世界においては」
 去り際の言葉に、村人たちは少しばかり顔を見合わせる。
 そして立ち去ろうとする猟兵たちへと、村人は声を上げる。
「逃げても、いいのか……? この村の外で生きることは、許されているのか?」

 彼らが他の町へと去った先でどのように生きていくのかは分からない。
 しかし、彼らが求めるのならば、猟兵たちはそれに応えることだけは出来るだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『日々の糧を得るために』

POW   :    大型の獣や魔獣を戦って狩る。

SPD   :    小~中型の草食動物を狩る、釣りなどで魚を釣る。

WIZ   :    食べられる植物や木の実を探して採る。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
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※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 村人の、そして館へ侵入しての結果として、領主はしばらくの間は私室に籠って近くの町を襲撃する用意をするようだ。
 村人たちを連れて村を出ることは容易で、追手もおそらくは来ないだろう。

 ……ただ、問題があるとすれば食糧が足りないということ。
 そして、彼らの内側でいまだに罪の意識が燻っているということだろう。

 彼らの道行きを救うことが出来るのは、猟兵たちだけ。
 幸いにも小川の流れる平地へと出た猟兵と村人は、ここで野営をすることにした。
ナハト・ダァト
使用技能
[世界知識][医術][情報収集][地形の利用][罠使い]

野営に慣れない者もいるだろウ。
健康管理をさせてもらうヨ

食料の調達ハ、技能でサポートしながら
[武器改造]身体から生み出しタ触腕を用いテ狩りや釣り、木の実採取を手伝ってもいいだろウ

栄養の摂り方、食用にできる素材の知識はあるガ
調理技術はないのでネ、できるものにお願いするヨ

病は気かラ…という言葉があってネ
君達は生きてもいイ
その為に医療を提供するのが医者の役目ダ

理由かイ?
私がそうしたいかラ、だヨ

悩み、苦しみ、考えたまエ
君達が必要とするなラ私はいつだって手を伸ばス

いずれその手を離レ
君達だけの未来ヲ、作っていきなさイ

最後の使用技能[祈り]


神宮時・蒼
…思考。…罪の、意識とは、此処まで、深く、根付くもの、なのです、ね。…まあ、噂の、領主様が、原因、なのかも、しれません、けれど…。
…ともあれ、出来る事を、しなくては、なりません、ね。

【WIZ】
動物の言葉が分かるので、狩猟はちょっとためらいます…。
ので、食べられる植物や木の実を探します。
世界知識を活用して、食べられるものの判別を行います。
毒でも、使い方によって薬になるものがあればそちらも別に採取。
準備するに越したことはない、と思います。


ステラ・チェスロック
んー…アタシ、狩りってしたことないから果物とかきのみを探してみようかしら。手が届かないところに成ってる実も、シャッフル・タイムで動かすトランプで切って採取できると思うわ。

取れた実は消耗してる村人に優先的に渡してあげましょ。これからみんながどう生きたいにしたって、お腹が空いてちゃしょうがないわ。あ、自分の分はちゃんと確保しておくわよ!…1個だけ。何よ、平気よ、平気!

みんな、この後どうしたいのかしら。こんなご時世だもの、罪を償うにしたって、罪を踏み倒すにしたって、どんどん前に進んで強かに生きなきゃ。だってそうでしょ?私は罪人だー、って言いながら泣きっぱなしなんてかっこ悪いもの。アタシそんなの嫌よ。


栖夜・鞠亜
罪から逃げる、という認識はちょっと鞠亜の感覚とは違うけど。
彼らがそれで罪悪感に惑わされないのなら、それでいい。

鞠亜の目は視力も暗視もある、それに武器も狙撃銃。 狩りに向いてる。
草食動物は人より聴覚や視覚が優れていて視野の通る平原に多くいると思う。 森だと肉食動物の接近に気づきにくいだろうし。 最大射程から多くの草食動物の癖である頭を高くして周囲を確認している時を狙って、撃つ。
ただ、村を離れようとしているのを察知されてないとも限らない。
鞠亜の本当の目的は、索敵。

自らの行いに非を問えられるのは自分自身だけ。
その行いが正しいと思えるのなら惑わされる事なんて、無い。


匕匸・々
【WIZ】
獣奏器で【動物と話し】ながら
食べられそうなものを教えてもらい、集めることも手伝ってもらおう。

俺達はどうしたって他の命を奪わねば生きて行けん。
この植物や木の実もまた命あるもの。
そしてそれを必要としている動物から盗んでいるかもしれない。
皆、生きている限りは罪人のようなものだ。
…ふふ、流石に極論か。

俺は皆のことは優しいと思う。
誰かを助ける為に自らの手を汚し、己の過ちを悔いている。
その様な人を罪人と呼べんよ。

もしも償いたいと願うならばもうこれ以上罪を重ねぬこと。
自分と同じような境遇の者を増やさぬことではないだろうか。
ひとりでは出来ぬことも皆でやれば大丈夫。
必要とあれば俺も手を貸そう



 村を出るということは、彼らが罪から逃げるということ。
 それは鞠亜の感覚とは違うものだったが、それで彼らを惑わせるものがなくなるならばと鞠亜は村人たちと行動を共にした。
 村人たちはまだ不安げな表情で、自分たちがこの村を出ることが許されるのかと戸惑う者もいるようだった。
(……罪の、意識とは、此処まで、深く、根付くもの、なのです、ね)
 噂の領主が原因なのだとしても、そう感じる蒼。
 ともあれ、出来ることからやらなくてはならない。
 そう決めて、蒼は採集を行うことにした。
「アタシも果実とか木の実を探してみようかしら」
 動物の声が聞こえるから狩猟はしづらい蒼と共にステラは木々をかき分け、果実や木の実を探していく。
 々は獣奏器を操り動物たちの声を聞き、食べられるものを選んでもらう。
 小鳥がくわえた木の実を掌で受け止めた々はリスの言葉に耳を傾け、リスの食べる分は別に取り分けた。
 ステラは慣れた手つきでトランプを繰り、高所にある枝から果物を切り落とす。
「これは、食べられ、ます……」
 落ちてきた果実を眺める蒼はダークセイヴァーの世界の知識を引き出し、食べられるものを選別。
 毒性のある木の実や果実もあるようだが……毒性のないものと分けた上で、毒性のある果実も蒼は持って戻ることに決める。
「これなラ、薬としても活用できル」
 身体から触腕を伸ばして木の実を採取していたナハトは、蒼の手にある毒性を持つ果実を見てうなずく。
 医術の心得があるナハトからの返事を受けたので蒼はその果実を持って帰ることにする。
「準備するに、越したことは、ない、ですね」
 森の実りを求める蒼とステラ、ナハトに対し、鞠亜は平地へと視線を巡らせる。
 闇に覆われていても、暗視のお陰で鞠亜はそこに動物たちの姿を捉えることが出来た。
 草食動物の癖を鞠亜は把握していた。首を持ち上げ頭を高くし周囲を確認している姿を認めた瞬間、鞠亜は引き金を引いた。
 L96A1の発砲音が響き、草食の獣が倒れても鞠亜は息を潜め、辺りの気配に耳をそばだてる。
 鞠亜の耳に届いたのは動物たちが逃げ去る密やかな音だけ。動物たちの走る影は――それ以外の、村の方角からこちらへ向けて動くような影も――ない。
「今のところは、大丈夫」
 呟き、鞠亜は動物の元へと駆け寄る。
 ――鞠亜が動物を持ち帰るのと同じタイミングで、蒼とステラも戻ってきていた。
「疲れてるんじゃない? これ食べて!」
 ステラは疲れた表情の村人へ先に果実を渡し、蒼は薬を必要とする者がいないか気を配っている。
「これからみんながどう生きたいにしたって、お腹が空いてちゃしょうがないわ」
「君は食べないの?」
 そんな風に気を回す村人へ、ステラは微笑を向け。
「自分の分はちゃんと確保してるわよ!」
 一個だけ確保しているステラである。
「調理は任せるヨ」
 栄養や調理についての知識はあっても調理技術はないナハトは仲間の猟兵へそう伝えて、村人たちと言葉を交わすことにした。
「病は気かラ……という言葉があってネ。君達は生きてもいイ」
 肉のスープに木の実を散らしたものを椀に、ナハトは彼らへ手渡す。
 生きるために医療を提供する、それが医者の役割……どうしてと問う村人へ、ナハトは答える。
「私がそうしたいかラ、だヨ」
 長年縛り付けられていた考えからは容易には抜け出せないのだろう、眉間に深く皺を寄せる村人へと、その考えを邪魔しないようにナハトはそっと語り掛けた。
 ――自らの行いに非を問えられるのは己のみ。
(「その行いが正しいと思えるのなら惑わされる事なんて、無い」)
 思いながら、鞠亜は彼らへ炙った肉を差し出す。
 々は彼らの手元に渡った肉を見下ろして。
「俺達はどうしたって他の命を奪わねば生きて行けん」
 肉だけでない。々が動物たちと共に集めてきた果物や木の実といった植物もまた、命あるもの。
 本来ならばここに住まう動物たちから盗んだと言えなくもないだろう……ならば皆、生きている限りは罪人なのだと言ってから々は少しばかり表情を緩め。
「……ふふ、流石に極論か」
 そうして表情を緩めてから、々は。
「俺は皆のことは優しいと思う」
 誰かを助けるために手を汚し、己の過ちを悔いる。
 そのような人を、々は罪人とは呼べない。
「ただ、俺たちは……」
 うつむく彼らへと、々は未来を指し示す。
「もしも償いたいと願うならばもうこれ以上罪を重ねぬこと」
 そして今の境遇に彼らが苦しみを覚えているというのなら、同じような境遇の者を増やさないことこそが、彼らに出来ることだ。
「みんな、この後どうしたいのかしら」
 蒼の切り分けた果実を一人ひとりに配りながら、ステラはそう声をかける。
「こんなご時世だもの、罪を償うにしたって、罪を踏み倒すにしたって、どんどん前に進んで強かに生きなきゃ」
 だってそうでしょ、とステラは笑いかけて。
「私は罪人だー、って言いながら泣きっぱなしなんてかっこ悪いもの。アタシそんなの嫌よ」
「ひとりでは出来ぬことも皆でやれば大丈夫。必要とあれば俺も手を貸そう」
 ステラの言葉に、々の言葉が重なる。
「悩み、苦しみ、考えたまエ。君達が必要とするなラ私はいつだって手を伸ばス」
 そして、ナハトは。
「いずれその手を離レ。君達だけの未来ヲ、作っていきなさイ」
 祈りを込めて、彼らへと言葉を与えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『救済の代行者・プレアグレイス』

POW   :    黒死天使
【漆黒の翼】に覚醒して【黒死天使】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    鏡像の魔剣・反射
対象のユーベルコードを防御すると、それを【魔剣の刃に映しとり】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    鏡像の魔剣・投影
【魔剣の刃に姿が映った対象の偽物】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はリーヴァルディ・カーライルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 村人たちは無事に、村の外へと脱出することが出来た。
 その後の人生がどうなるかは彼ら次第――ならば猟兵たちがすべきことは、領主を問い詰めること。

しかし、そう思って村へと戻った猟兵たちが屋敷の中で見つけたのは、無残なる領主の骸。
「逃がしてしまったのですね、つまらない」
 救済の代行者・プレアグレイスは骸を放り捨てて、呟く。
「罪の意識があれば、支配もしやすくなると思ったのですが……まさか猟兵の妨害が入るとは、この領主はその程度の人間だったということですね。失望しました」
 言ってから救済の代行者・プレアグレイスは猟兵たちへ目を向ける。
「仕方ありません。あなたたちを殺してから、次の手を考えることにしましょう」
ステラ・チェスロック
人の罪悪感につけ込むなんて随分陰険な手を使うのね。どうせこの後に人を殺させてもっと後戻り出来なくする気だったんでしょ?そういうのアタシは嫌いよ!

アタシのシャッフル・タイムならトランプを所持してないなら意味が無いはずよね。それに【情報収集】で相手を観察してみた限り、あの剣にみんなが映ると厄介みたい。だからみんなが戦いやすいように、相手の剣にトランプをペタッと貼り付けるような感じで戦ってみるわ。【念動力】のコントロールなら任せなさい!

気づいてアタシに攻撃しようとしてきても無駄よ。アンタの剣に目隠ししちゃってもまだまだトランプは余りあるんだから、空中にトランプを固定して【武器受け】するわ!


ナハト・ダァト
…随分ト、回りくどい事ヲ
しかし感謝するヨ
これでまタ、強い意志を持ち未来を担う人間が増えたのだからネ

医術を早業で行使、他に激痛耐性、オーラ防御でかばうヨ
生まれながらの光で即座に治癒できるヨ

写し取られたら面倒ダ
2回攻撃を行動に利用
【三ノ叡智・理知】で相手のWIZとSPDの発動を予測し
目潰しを魔剣に当てて相殺するヨ
【ニノ叡智・智慧】の出番ダ

情報収集によって得た敵の特性を
武器改造によって伸ばした触手から味方に伝達するヨ
チームプレイは医療でも基本だからネ

攻撃は
弱点に向かってカウンター、早業で傷口をえぐり、鎧無視・2回攻撃ダ
医者だからネ。構造を把握するのは容易イ



※アドリブ歓迎


匕匸・々
……成程。
とんだ天使も居たものだ。

相手からの攻撃を
避けられるようであれば【見切り】で避け、
不可能であれば【オーラ防御】で
出来うる限り、負傷を防ぎたい。
僅かな間隙があれば
シーブズ・ギャンビットで素早く攻撃。
駆けろ、駆けろ。
魔剣に映らぬ程、ただ只管に。

防御されるようならば
【2回攻撃】に【フェイント】を活かして
騙し打ってみようか。

お前はここで詰みだ。次の手など無いさ。


神宮時・蒼
…安堵。…ひとまず、村の方が、脱出してくれて、良かった、です。…いろいろ、あるかと、思いますが、惑わされず、生きて、欲しい、ですね…。

…警戒。…まさか、領主様が、お亡くなりに、なって、いる、とは。…人を、支配、なんて、随分と、傲慢、ですね。…そんなもの、救いでは、ありません。

黒死天使と、魔剣に姿が映らないよう注意しましょう。
可能ならば、魔剣を破壊出来ればいいのですけれど。一点狙いで全力魔法を注いだ舞を叩き込みましょう。

…天使の見た目、でしたけれど、中身は、悪魔、でしたね…。



「人の罪悪感につけ込むなんて随分陰険な手を使うのね」
 怒りを滲ませたステラの手にはトランプがある。
「どうせこの後に人を殺させてもっと後戻り出来なくする気だったんでしょ?」
「もちろんです。負った罪が深くなればなるほど、御しやすくなりますから」
 こともなげに言ってのけるプレアグレイスの言葉に、「そういうのアタシは嫌いよ!」と叫びを上げてステラはトランプをカット、複製したそれらをプレアグレイスへ投げつける。
「……随分ト、回りくどい事ヲ」
 ナハトもまた怒りを抱いていたが、それでもプレアグレイスへ感謝の言葉を向ける。
「これでまタ、強い意志を持ち未来を担う人間が増えたのだからネ」
 オブリビオンがいるからこそ猟兵たちは介入出来た。
 そして猟兵たちの介入があったからこそ、彼らは罪を負い続けるこの村から出ていくことが出来たのだ。
 黒死天使となってナハトへ迫るプレアグレイスの攻撃は強烈で、オーラで受け止めてもナハトの全身に衝撃が走る。
 すぐさま医術を用いて傷を塞ぐナハトは激痛へ耐える力を持っているから戦場に立つことが出来るが、引き裂かれたタールから漏れ出る光はどこか痛々しい印象を々に与えた。
「とんだ天使も居たものだ」
 天使とは名ばかりの残虐なる攻撃と思想。
 々はそう独りごちてから諸刃のダガーをプレアグレイスめがけ投擲、それと同時に刃が自身の姿を捕えないように駆け出した。
 魔剣に映らぬ程、ひたすらに走り続ける々。
 蒼は無残に捨て置かれた領主の亡骸に痛ましげな表情を浮かべ、領主の血に濡れたプレアグレイスの身体を見つめて呟く。
「……天使の見た目、でしたけれど、中身は、悪魔、でしたね……」
 そして蒼はプレアグレイスへ向き直り、己を神霊体へと変容。
「……人を、支配、なんて、随分と、傲慢、ですね。……そんなもの、救いでは、ありません」
 衝撃波を放つなぎなたはプレアグレイスの持つ剣へ。
 蒼の攻撃を受けながらもプレアグレイスは煌めく刃を猟兵に向ける。衝撃を受けてなお鋭い刃は、蒼の琥珀を思わせる眸を写し取ろうと煌めくが、
「アタシがいるんだから、させるわけないじゃないっ!」
 写し取るために静止した隙を突いて、ステラは複製したトランプを刀身へ纏わせる。
 刃を覆うようにトランプが貼りつく様子を見て、々は思わず声を上げた。
「成程。これならば回避の必要もない」
 幾重にも貼りつくトランプを剥がさなければ、プレアグレイスは対象の偽物を作れない。
 最も懸念されていた鏡面の刃による攻撃は防がれたため、々は駆け続けていた足をようやく止めて正面から肉薄。
 トランプを振り払えはしないが、それでも魔剣としては使おうと言うのか。プレアグレイスは々を迎え撃とうと魔剣を掲げ。
 プレアグレイスの喉首へ間もなく届くという段になって、々は身を伏せて側方へ。白翼の付け根をえぐるかのようにダガーを突き立てる。
「――っ!?」
 翼の折れる音が響き、端正なプレアグレイスの顔が大きく歪むのをナハトは見逃さない。
「翼ダ。背中の神経を狙おウ」
 ナハトから伸びる触手が戦場に立つ仲間たちへとそう伝えるのと同時に、ナハト自身も々の負わせた傷を早業で幾度もえぐっていく。
「医者だからネ。構造を把握するのは容易イ」
 人間の体を癒すには、壊すにはどうすれば良いかなどナハトには分かり切ったこと。
「こんな猟兵なんかに――! こうなったら、次の手は……!」
 厳罰の赤光を浴びるプレアグレイスの声や態度からは余裕が失われていた。乱れた声を上げてプレアグレイスはますます寿命を削り、片方だけになった翼を広げ、トランプに刀身の隠れた魔剣を振りかざす。
「お前はここで詰みだ。次の手など無いさ」
 々は攻撃を見切り、投擲したダガーでプレアグレイスの動きを封じていく。
「させないったら!」
 ステラが攻撃を受け、削ぎ切れないダメージはナハトの医術が癒していく。
「……狙い。定まり、ました……」
 感情の乗らない言葉で、蒼は己の全力を一点へ集中させる。
 なぎなたに集う力は極大――解き放たれた巫覡載霊の舞が、大気を震わせて土埃を大きく巻き上げる。
 土埃に染まった世界の中では何も見えない。
 ようやくそれが収まった時、プレアグレイスの肉体は欠片も残さず灰燼と化していた。

 オブリビオンは消滅し、罪人の村にはもう誰もいない。
 ここに生きていた彼らが惑わされずに未来へ歩んでいけることを願って、猟兵たちはその場を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月28日
宿敵 『救済の代行者・プレアグレイス』 を撃破!


挿絵イラスト