ウェーイ! ウェイ? ウェイウェイ、ウィッフィー!?(作者 拳骨
13


●冬の贈り物
 ただ、暑いのが大嫌いだった。
 暑いから、涼しくなりたくて。
 不快だから、快適になりたくて。
 だからすべてを凍らせるの。そうしたら居心地が良くて、ずっとここに居たいと思えるから。
 でも、いずれ氷は溶けてしまう。溶けた氷の上では遊んで暮らせない。

 次はあの島にしよう。

 その女は災害が如く。ふわりと海面に現れては、その水面を氷つかせ、そのまま島を氷漬けにした。
 島も、海も。何もかもを、凍てつかせる女。
 その女を畏れる人間がいた。その女を崇めた人間がいた。その女に、信者が生まれた。
 女は、いつしか氷神と呼ばれ、祀られるものとなった。

●やめとけばよかったこんな島
 ゴヒ島は別名、灼熱の島と呼ばれている。
 日中気温は常に高く、日が沈んだ夜さえも二十五度を維持する暑さ。
 島民は暑さに強く、辛味を好み、熱気を愛した。

「ウェイ!! ウェイウェイウェイウェイ!」
「ウェイーイ? ウェーイ。ウェイ」
「ウェイ!!」

 今日は週一で行われる鍋パが行われようとしていた。
 ゴヒ島の民は辛い物が大好きなのだ。火鍋に似たような辛味の強い鍋料理をみんなで囲んでつっつくと、もう最高にバイブスがぶち上がり、明日もテン上げで仕事をやっつてMVPヒーローになれてしまう。
 楽器を持って演奏もしちゃえばもうそこは夏フェス会場で熱気がやばい熱い超熱い。

「あああっづ! 何よ、何この島!? アタシの冷気で凍り付かないってどーいうことなの!? あーづーい”-!!」
「ウェ、ウェイ!?」

 そんな熱気をぶち壊さんとすべしは氷神と呼ばれた一人の女。
 冒頭でクールに次の標的を決めた彼女は、もうルンルン気分で海を凍らせ魚を凍らせ、氷でできた道に黒装束に身を包んだ信者をゾロゾロと従えてやってきた。
 灼熱の島とか呼ばれてるらしいけど? アタシの冷気にかかればクソチョロですわあ~と、呑気にアイスを舐めながらやってきた。
 そのアイスはもうぼどっぼどに溶けてしまって、暑さも極まり彼女は半泣きだった。信者は汗だくで、今にも黒装束を脱ぎ捨てたかった。

「も~~~いや! この島、イヤ! 蒸し暑いし暑苦しいし、全っ然快適じゃない!
 決めた、この島はアタシが作り変える。ひとまずはあのどデカイ鍋をぶち壊す。
 オラー!! 信者たち、島民を捕らえろ! 鍋もどうにかしろー!!
 ここを、快適最強リゾートアイスアイランドにするんだからあ!!」
「ウェ。ウ、エ……ウェーーーーーーーーイ!??!」

 島民の絶叫が響いた。彼らは最後までウェイウェイと対抗するも、コンキスタドールに敵うはずもなく。やむなし。
 灼熱の島は、極寒の島へと変わり果ててしまったのだった。

●Be careful not to catch a cold!!
「お手元の資料をご確認ください。
 今回、皆さんには、コンキスタドールに支配された島を解放していただきます。
 場所はグリードオーシャン。島の名はゴヒ。島民はウェイと鳴き、いえ、しゃべらない。ようですね。
 現在の気温はマイナス六度。防寒するかは、各自の判断にお任せします」

 グリモアベースにて。
 ウォーマシンのジェリッド・パティは淡々と依頼内容を説明していた。

「破壊対象であるコンキスタドールの大将は氷神と呼ばれる少女。配下には黒装束に身を包んだ信者たち。
 どちらも小賢しいことに、日々拠点を転々としております。
 コンキスタドールに供物を捧げる島民ならば、座標を知っていると思われるので、彼らから情報を引き出す必要があります」

 しかし、島民たちは軽い口を堅く閉ざしている。と、ジェリッドはいう。それはコンキスタドールが定めた掟のせいだった。
 極寒の島となったゴヒ島には、新たな掟が作られており、その数は三つ。

 一つ、火鍋禁止。島民は毎日アイスを食してひんやりしなさい。
 二つ、供物として製氷を捧げなさい。あ、ついでに細かく削っておいて!
 三つ、暑苦しいこと禁止!! してたら氷漬けにして殺すから。

 ふざけた内容に思われるほどに拙い掟。しかし、ゴヒ島の島民には効果絶大といえる恐ろしいものだった。
 現に、この掟に耐えかねた数人の者は身投げをした。と、ジェリッドは報告する。

「身投げをする思い切りの良さを反逆へと向ければよかったのですが、それができないほどに島民は追い詰められているようですね。
 まずは、寒さで萎びた島民たちを懐柔して、うまく味方に抱きこんでください。彼らは貴重な情報源であり、戦力にもなりえます。
 純粋な戦力としては無に等しいですが、暑いのが嫌いらしい氷神サマには、何かしら効くと思いますよ」

 しかし、ウェイとしか言わないらしいパリピっぽいウェイでウェイな島民たちを、いかにどうして説得すればいいのか。
 そんな疑問を持った猟兵に、ジェリッドは言葉を詰まらせる。彼はそのまま誤魔化すようにグリモアを展開させた。

「……ノリで、なんとかしてほしいデスネ」

 よそを見る隻眼から帰ってきた返答は、実に投げやりなものだった。


拳骨
 プレイング受付状況は、お手数をおかけしますが、マスターページをご確認ください。

 1章では、
 「ウェ」と「イ」の2音の微妙なアクセントの違いによって会話を行う島民を、助けてあげてください。ノリで生きているので、ノリで何とかなります。

 2章、3章は戦闘になります。

 途中参加でも、一章のみでも、お好きなままにお選びください。

 (雑記)
 初めまして、拳骨です。初MSです。よろしくお願いします。
 多分、コミカル寄りなシナリオなんだと思います。
 少しでも、素敵なものをお届けできるように、務めさせていただきます。改めて、よろしくお願い申し上げます。
10




第1章 冒険 『ウェイ、ウェイウェイウェイ?』

POWいいから教えろや!肉体言語による説得(物理)を試みる
SPD勢いで押し切れ!!テキトーにそれっぽい事を言ってみる
WIZ頭を使おう(冷静)身振り手振り、テレパシーその他の手段を試みる
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


宇宙空間対応型・普通乗用車
ウェイ!ウェ~、ウェウェイ!ウェーイ?
…ウェ?ウェイウェイ?
ウェ!?ウェウェ、ウェウェウェイ!?
ウェェェ…ウェイウェーイ…
ウェイイ…ウェイウェイウェ…

ウェイウェイ!ウェイ!ウェウェイ!?
ウェイ!!!ウェェェェェェェイ!!!!
ウェ!!!ウェイウェイウェイウェイ!!!!
ウェーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!
ウェイ!!!!!ウェイ!!!!!ウェウェーイ!!!!!!!!!

…ウェイ。ウェイウェウェウェイ?

※ウェウェウェイ、ウェウェイ、ウェウェイウェイ。


●時速200kmで、心の臓をぶちまけろ
 スペースセダンは、宇宙のセダンである。宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)はウェイウェイと鳴る特別仕様のエンジン音を轟かせながら、ゴヒ島へ入島していた。

「ウェウェウェイ、ウェウェイ、ウェウェイウェイ」

 白く染まった大地を黒いタイヤでかき消す彼は、宇宙空間だけに留まらず、幾度の世界を走りかけてきた。
 世紀末な荒野では、敵陣へ爽快に突っ込み轢き、不思議な国ではオウガを轢き潰し、華やかな温泉街で洗車を行い英気を養うナイスセダン。
 どんな環境でも最高の乗り心地と走行を提供してきたクールなウォーマシンは、ゴヒ島の言語にだって対応していた。もし、彼にカーナビが供えられていたならば。その画面に映る文字は全てウェイだっただろう。
 環境耐性に優れた車内は暖房でぽっかぽか。寒さなんて宇宙に比べたら温いぜ温い。
 そんなホカホカセダンのフロントガラスに萎びたウェイ、否。ゴヒ島の民が映り込んだ。
 両手に雪だるまアイスを持ち、立ちすくむ姿は哀愁が感じられる。島の事情を知らなければ、それは彼女に振られた悲しき男の背中とも言えただろう。

「ウェイ!ウェ~、ウェウェイ!ウェーイ?」
「ウェイウェウェ……ウェ!? ウェー!? ウェッウェエイ?!」

 よう! どうしたよ、兄ちゃん! しけた面してんなあ?
 そんなニュアンスで気さくに話しかけてみると、島民は振り向きながらウェイを返してきた。が、己の見知らぬ者であったことに遅くも気づいた島民は、驚き飛び跳ねる。
 手に持っていたアイスの片方は地面に落としてしまったが、べしゃりと崩れることはなく。二つの雪玉はコロコロとよそへ転がり行ったきり。
 左側のヘッドランプを一度光らせたセダンは、どうりで足元が寒いわけだ、とタイヤで地面をこする。
 踏み心地を確認するセダンに、島民は戸惑いはしたが気さくな性質だった為に、臆することなく普通に話しかけていた。

「ウェ、ウエーイ? ……ウェー?」
「……ウェ?ウェイウェイ?」
「ウェウエ!? ウ、……ウエー……イー……ウェイ!」
「ウェ!?ウェウェ、ウェウェウェイ!?」
「ウ”ェ!! ウェイウェイウェウェウェ!!! ウェイウェイー! ウェッイヒ!」
「ウェェェ……ウェイウェーイ……。ウェイイ! ウェイウェイウェ……!」

 島民が何を言っているかはさっぱりわからない。しかしスペースセダンはこの島のやばぽよ案件をはぴはぴホームランしにきたウェイ・カーであることを告げると、島民のテンションが一度は上がりかけた。だが、一度敗北を味わったウェイはすっかり委縮しており、ノリに乗れなかった。
 兄ちゃん、俺に乗りなァ! 弱気もろとも、かっ飛ばしてやっからよォ……! と、セダンが発する粋なウェイ。
 スペースセダンは島民のノリを再び取り戻すべく、運転席側のドアを開けてドライブへと誘い込む。
 この寒さの中、暖房を効かせた車内というものはなんとも抗えない魅力がある。いわばそれは炬燵のようなもの。久々の熱に島民は、シートベルトを着用してドライブシートに背中を預けるしかなかった。
 あったかい。手に持っていたアイスは溶け始めているが気にしない。零れ落ちても今は慌てて拭く時間じゃない。ドライブが始まるからだ。

 ウェインウェインとエンジン音が響かせるセダンが、凍った海面へと飛び出した。

 スピードメーターの針が一定ラインを通過するたびに、ギアの数値はアガっていく。
 広大な氷ガラスに急カーブの看板は見当たらない。減速することなく大きく円弧を描いて、傷一つなかった氷塊にウェウェウェイと車輪で傷をつけていく。
 初めて傷がつけられた氷塊は実にもろく、たやすく崩壊を開始した。一度は内陸へ戻ろうとしたスペースセダン。だが、ちょっとそいつは待ってほしい。
 このまま島をぐるりと一周して、氷塊どもを轢くき壊していけば、デジマバイブスぶち上がりじゃんよ?
 ノるしかねェ。アゲてこうぜフリーウェイ。

「ウェイウェイ! ウェイ! ウェウェイ!?」
「ウィーーーーーーーー!! ウィウィ、ウェイウェ!!」
「ウェイ!!! ウェェェェェェェイ!!!!」
「ウェア!! ウェイアッ! ウィーーーーーーーーーーーウェーーーーーーイ!」
「ウェ!!! ウェイウェイウェイウェイ!!!!」
「イェウェ! イェウェ! イェウェ!!」
「ウェイ!!!! !ウェイ!!!!! ウェウェーイ!!!!!!!!!」
「「ウェーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!」」

 サウナセダンからはマジヤバデトックス効果が出ており、ありとあらゆる萎えポインヨ(主に氷塊)をウェイェイエェと溶かしまくった。
 萎びたウェイはシャキシャキフレッシュパワフルウェイに変貌を遂げており、今か今かと元凶めちゃ許せんアイスウーマンをポコパンしに行きたそうにしている。

「……ウェイ。ウェイウェウェウェイ?」

 さあ、その目の前にあるハンドルを握って。案内してくれるだろ?
 氷神の在処へ。スペースセダンとともに、アクセル全開で突っ走れ。
大成功 🔵🔵🔵

御形・菘
はーっはっはっは! ウェーーイ!
言語というのは、人同士の意思疎通にとって非常に有用なツールよ
つまり! ウェーイだけで会話できるのは超スゴい!
…妾、ぶっちゃけ寒いのは苦手なのでいつもよりアゲていくぞ!

島民が何を言っているのかはさっぱり分からん!
しかーし! 妾のコミュ力を、そしてノリを侮ってもらっては困るぞ?
あと身振り手振りとかでなんとかなる!

(以下、ウェーイにメッセージを込めて)
はっはっは、お主らを助けに、いや共に戦いに来たぞ!
さあ思い出すがよい、お主らの身体の内に秘めた燃え盛る情熱を!
熱くて美味い鍋をもう一度、皆で楽しく食べようではないか!
とゆーことで、奴らの情報を教えてくれんかのう?


●こんちはーーーっ!!
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は、寒いのは苦手な方だった。
 爬虫類系が混じるキマイラな彼女は、体温が外部の温度環境によって変化する。気温が低ければ、体温が下がってしまう。
 故に、過度な気温の変化は望まない。
 故に、軽度の気温の変化には鋭いのだ。
 ゴヒ島を囲う海が、少し、温かみを取り戻した気がする。

「ふむ、ふむ。これは……ますます、アゲていかねばならんな?」

 第一島人を発見すべく、邪神様はゴヒ島の田舎道をウイェエウイエェと蛇行する。
 島の中心に向かうほどに冷えた空気が菘を歓迎したが、熱きハートがあればなんのその。
 そりゃちょっぴり寒いのは確かだが、無辜なウェイを萎えぽよピーナッツにしたった小悪氷娘をボコりにいざ行かん。怒りをウェイで包み込み、ノリと化せばアガるわアガる。

(それにしても、よ。ウェーイだけで会話できるとは!
 ゴヒ島の民は、実はスゴい才を持っているのではないだろうか?)

 言語というのは、人同士の意思疎通にとって非常に有用なツール。ちなみに、UDCアースの言語は約百二十五音くらいで構成されているだとかなんとか。
 つまり、ウェとイの二音の微妙なアクセントの違いによって会話を行うというのは、超スゴいことなのだ。

(……お? おー! 居るではないか、第一、第二島人が!
 何かを運んでおるな~。……鍋で! 鍋で、氷を運んでいるようだな)

 菘の先を行く二人の島民は萎びていた。枯れかけた植物のように萎びつつも、ウェッイ……ウェッイ……と氷塊を運んでいる。
 大名飛脚ならば、名誉ある仕事だったもしれない。しかしウェイはお氷さまよりお火さま派なのだ。さらに言えば、製氷より聖火を運びたいのだ。

「ウェー……」
「ウェイウェウェ。……ウェッイ?」
「……ウェウエー」

 このまま奴隷人生が続くのか。
 考えさせられる島民に、邪神のオーラを降り注がんと菘は元気よくウェイと挨拶をする。

「はーっはっはっは! ウェーーイ!」
「ウェ!? ウェ、ウェイー?」
「ウェウエウエ?!? ウェ!! ……ウェイ」

 片方の島民は驚きつつも挨拶を返し、もう片方の島民は挨拶を返した島民を小突き、叱ったような感じが見て取れる。そして菘を一瞥し、目をそらした後に小さく挨拶を返してくれたように思えた。
 さあ、語り掛けてみようではないか。思う存分にウェイウェイとアゲてアゲていこうではないか!
 妾こそがキマフュの一番星。今こそ輝かせんパフォーマーの底力。

「ウェッウェッウェッ。ウェイウェウェウェイッイェウエ、エウィウィー、ウウウィ!」
「イーーー?! イエウェ!! ウェ、ウェウェウェ!?」
「ウェエーイ?! ウェイウェー。ウェイウェ。ウェ”!」

 どうだ、一緒に立ち向かわないか? と問うてみれば。
 挨拶の返しが早かった前者はパッと明るくウェイをみなぎらせようとしている。
 しかし後者は落ち着きがあるウェイなのか、イマイチ乗り気でない様子。
 そんな時は二人で囲んでオセロのように反転させてしまえばいい。
 既に片方は菘側。多数決だと勝確で、慢心風呂入りホームランである。

「ウエー。ウェイッヒ! ウェイウエェ! ウェーーーーーーーイ!」
「ウェーーーイ!! ウェ、ウェイッヒ!!」
「ウェイッヒ!? ヒ、ヒ……! ウェイ……!」
「ふーむ。よし! ここで、妾の力を示してやろうではないか!
 瞬きはせずに、よおーく見ておれよ~。何せ、一瞬であるからな!」
「? ウィ?」
「ウェー……?」

 やはり、島民が何を言っているかはさっぱり分からない。だが、あと一押しっぽい。
 菘は鍋で運んでいた氷塊を指さし、左手でパンチの振りをしてみせる。
 すると島民は二人して菘を注視してくれた。良きウェイである。
 菘はあえて右手を振りかぶった。邪神のオーラも今だけはオフ。予想外のムーブに島民はウェイウェイと心拍数を上げていく。
 どうなる、どうなるかって? おいおい、彼女は『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみた』を配信してくださっている俺たちの邪神様だぜ?

「うぇーーーーーーーい!!!」

 氷塊なんて、容易く粉々に砕け散るに決まってらあ! カメラ映えもばっちりキマッてるぜ!
 この場面は配信されるのかカットされるのかは、編集込みで彼女のみが知ると思う。

「ウェーーーー!! ウェーーーーイ!!」
「ウェイイー!! ウェ、ウウ……ウェイ! ウエーーーーーーーーイ!」

 生のリアタイでこんなの魅せられたらファンになる他に道はないよ。
 ウェイウェイと目を輝かせテン上げボルテージMAXの島民の熱気はスゴかった。
 散らばる氷粒が燃え上がる勢いで溶けていく。そこに萎びていた面影はもうありはしない。

「はっはっは。そうか、そうか! 妾のファンになってくれるとは、何ともありがたいことよ。
 さあさ、熱くて美味い鍋をもう一度、皆で楽しく食べようではないか!」

 そのためには、奴らの情報を教えてくれんかのう?
 ともに、氷神とやらに挨拶しに行こうではないか。手土産は空っぽの鍋を施してやれ。
大成功 🔵🔵🔵

ガンズ・ハルモニア
【POW】ウイ。(話かける)
うぇい!(島民にとびつく)
うぇいうぇい。うぇい!(じゃれる)
ううううううううう(乾布摩擦)

う!(レーザーガンを取り出す!)
ううううううう!!(アイスに向かって撃つ仕草)

言葉って通じる?(急に普通に喋る)
機体を降りたら寒くて寒くて…なんかあったかくなってきた。
寒すぎるとかえってあったかく思うンだねえ…

(無言でガンキューブの迷彩を解く)
ううううううううううううううああああああああああああ!!!!(キレる)
(ガンキューブの上に乗る)(発進)…(戻ってくる)
ヴェーイ!!!(レーザーガン両手に敵は何処だ!的なサムシング)


●go at head to head.
 氷塊を細かく削る島民はヴェェ~と、ヤギの鳴き声のようなため息をこぼした。
 ゴヒ島が氷神に支配されて早数日。島民は失業すれど失業者になることはなく、支配者から新たに与えられた職に就いていた。
 だが、マジガン萎えやってらんないぺんぺん草すらデストロイ。要するに、は萎びていた。

「ヴェ~~、ヴェイヴェェ。ヴェーイッ。ウェ、ヴェ? イ”エ”---。ヴェ!」
「ウイ」

 ガンズ・ハルモニア(ガンガンガン・f17793)はウイウイと相槌を打ちながら、ヤギのように鳴く島民に同意していた。
 氷を細かく削る作業とかさあ、テン上げだったら秒終わ即去り定時退社なのに、ウェイ禁止とかマジなくない? 作業効率悪すぎっしょ。余計に萎えるんですわあ~!!
 
(多分、こんなこと言ってると思うんだよねえ。……多分。なんだけどね)

 島民が何を言っているかは、やーっぱり、さっぱーり、分からなーい。
 ただ、感じ取るしかないのだ。会話をしてみてガンズが分かったことは、このヤギ、いえ島民は、精神が萎びているというよりは、根性が腐っている様子。
 島民は鬱憤が溜まっているのだ。怒りはあれど、不満はあれど、角を折られた島民は敗北者。敗者は勝者に従うのが自然の摂理であると言えよう。
 鹿の角は、落ちても毎年生え変わる。ヤギの角は一生もの。もう生えてくることはない。

「うぇい!」

 だが、島民はヤギではない。この腐れウェイには、喝を叩き込む必要性がある。
 ガンズは島民に飛びついた。そしてウェイウェイとじゃれ始めていく。

「うぇいうぇい。うぇい!」
「ヴェ?! ヴェイ! ヴェ~~??」

 ガンズの意図が読めない島民はされるがまま。なすがままにじゃれあいを受け入れるも、ノリはあんまりよろしくない。
 心がずいぶんと冷えている。そのせいか、身体もすっかり冷えている……。

 この島民、新たなゴヒ島に順応しようとしているではないか!

 このままだと島民はダークサイドウェイになってしまう。鬼やばとか言ってる場合じゃないぜ、銀河やばいだ。
 暗黒面に堕ちゆく島民をどうすればライトウェイウェイに戻せるか。
 まずはお手軽に、物理的に燃え上がらせることから始めてみよう。直接火をくべるのは最終手段だ。

「ううううううううう」
「ヴェー? …………ヴェ……ヴェエイ”」
「うううう! うぇええええい! うええーーーーい!!」
「ヴェエエ……ヴェ。ヴェ! ヴヴェイエエィ」
「うぇええええい!! うぇうぇうぇうぇーーい!!!!」

 ガンズが行うは乾布摩擦。島民の皮膚の角質を破壊しないよう、絶妙な手加減でウェエッイウェインヴェヴェヴェヴェと素早く摩擦を起こしていく。

「………ヴェ?!? ヴェエ”ーー!? ヴェエ!! ヴェ、ヴェエエエエエ!?」
「うーーーーーー!! うーーーえーーーーーー!!! えいえいえー!!」
「ヴェエエエエ! ヴェエーーーウイ!! ウェーーーーーイ!!」

 あ、人体発火現象。……島民の輝かしい頭部の一部分が燃えている! 激しく燃えている! 残り少ない頭髪がすげー燃えてる燃えてる!! 暗黒物質が燃え尽きていく!!
 なるほど、出家じゃねーの。
 剃髪を終えた島民は憑き物が落ちたかのようにだいぶ身軽になったが、気のせいだろうか。
 肩も一緒に落ちていないか? ……気のせいだな! 肩の荷が下りただけだもんな。ヨシ!!

「う! ううううううう!!」
「……ヴェ!! ヴェイヴェーーー!!!」

 ガンズはレーザーガンを一丁片手に持ち、削りかけの氷塊に向かって撃つ仕草をしてみせた。島民はガンズに応えるかのように、氷塊を空へとぶん投げる。
 そこに撃たれるは一本のレーザー。空に直線を描き、的を直進で貫き通る。
 氷塊は熱線を浴び、地面に落ちることなく空中分解して消えた。
 散り散りになる氷晶をかき集めたとしたら、それは反逆の狼煙となり再び空へと立ち上がっただろう。

「言葉って、通じる?」
「……ヴェー?? ヴェイ?」

 通じないみたい。ガンズはちょっとだけ、残念だったかもしれない。

「機体を降りたら寒くて寒くて……なんか、あったかくなくなってきた。
 寒すぎると、かえってあったかく思うンだねえ……」

 それは、彼女の独り言だった。
 ガンズはずっと寒かった。
 寒かったけど、無意識に寒さを我慢して、そして島民を鼓舞激励してくれていたのだ。
 急に。無性に。腹が立ってきた。なんでこんなに寒いんだよ?
 マイナス六度って、そもそもマイナスってなんなんだい。氷神とやらのせいでこんなにも理不尽に寒い思いをしなくてはいけないのか。
 氷神、許すまじ。

「ううううううううううううううああああああああああああ!!!!」

 ガンズはキレた。
 視界にチラつく氷塊は全部、ぶっ壊す。破壊衝動のままにガンキューブの上に乗って即発進。

「ヴェイヴェーーー……ヴェエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!」

 一人取り残された島民も、キレた。ガンズのノリに乗っかったらブチギレた。
 頭に炎の角を生やしたかのように、近くにあった氷塊に頭突きをした。はたから見たらやべーウェイな島民のもとに、ガンズは再び戻ってきた。
 二丁のレーザーガンを両手に持ち、その銃口は氷塊を砕いてきたのか熱気を帯びている。

「ヴェーイ!!」
「ヴェエエエエエ!! ヴェエヴェイ!!」

 敵は何処だ!
 氷神を炎怒に導こう。クレジットからはその名前を火き消してやる。
成功 🔵🔵🔴

リカルド・マスケラス
「ウェーイ! チャラっと参上、チャラにちは~っすよ!」
やってきたのは宇宙バイクに乗っかったお面。
「とりあえず、炊き出しっすかね」
バイクで引っ張ってきた『簡易キッチンセット』で体の温まるような料理を作って島民たちへ配る。ショウガたっぷりの豚汁とか。あとは肉まんとか中の方が冷めにくいっすかね。
「ウェーーイ!ウェイウェーイ!(飯っすよー!これでも食べて元気出すっすよー!)」
ノリとチャラさでそれっぱい感じで言ってみる
「ウェエーイ!(リクエストがあれば、何でも作るっすよ!)」
とにかくおいしいもので元気にっす!

後は敵の情報をもらったり、島民の誰かに体を貸してもらうようお願いしとくっす!


●ウェイとチャラが両方そなわり最強に見える
 ゴヒ島の中心地は、建造物が充実している。
 住宅や商店、その間に入り込む小さな公園。そして、横たわった高層ビル。建築デザインを見る限りでは、UDCアースの建物とよく似ていた。
 跨っていた宇宙バイク、アルタイルを駐車場らしき跡地に止めたリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は、ゴヒ島はUDCアースから落ちてきた島なのではないかとふんわり考えた。

「とりあえず、炊き出しっすかね」

 リカルドは、アルタイルで引っ張ってきた簡易キッチンセットを広げ、炊き出しの準備を開始すべく調理へと移った。
 作る料理は、やはり、暖かい物だろう。
 ショウガたっぷりの豚汁とは、先に主食を消滅させてくるやべー副菜である。冬場に食べても真夏に食べても美味しく、白ご飯が進みすぎて困るので、多めに炊いておくが吉の汁物料理でもある。
 具材はたっぷり、ニンジンやゴボウなどの根菜メインに、薄切りの豚肉とコンニャクを入れて。
 ショウガはすり下ろすか、千切りにするか。自分の気分的には、前者っすかねー。

「ウェイッ?」
「ウェイヒッ?」
「ウェ、イェ!?……ウェーイ?」
「ウィーウィ。ウィェ。……ヴェ!」
「ウェイッヒ! ウィーヒー……ウィ、ウィ……!」

 味噌汁のイイ匂いに釣られてひょっこりミニウェイ、いや子供だ、子供の島民が群れを作って駐車場に現れた。
 五対一。隊列を作り一列の陣形を崩さぬキッザウェイにチャラなリカルドはチャラっとウェイっと挨拶を仕掛ける。

「ウェーイ! チャラっと参上、チャラにちは~っすよ!」

 なんたる素早い気さくな挨拶。後半は聞きなれない言語であったが、これはキッザウェイも挨拶を返さずにはいられない。
 挨拶は大事ってバッチャウェイが言っていた。間違いない。
 ウェイは挨拶を重んじるのだ。

「「「「「ウェイー!!」」」」」

 隊列を乱さないキッザウェイは挨拶だって乱れない。そして何より、萎びた感じがしない。
 子供だからなのだろうか。リカルドは疑問に思いつつも、お腹を空かせた者がいないかキッザウェイに聞いてみる。

「ウェイー! ウェエーイ! ……ちゃい! ちゃらっちゃっちゃ、チェチェ?」
「ウェー?? ………ウエ! ウェアーヒー!!」
「っちょ、マジすか? マジに伝わったのか?! え、ガチに!?」

 不意に、こっちのほうがいいかな? と、リカルドはチャラさマシマシに気持ちを述べてみた。
 すると、意外にも伝わってしまったらしくて驚きの前に困惑が勝りに勝った一等賞。
 本当に伝わったのか不安になってきたリカルドを置いていく神速のキッザウェイは、散!! と、号令を受けたかのように散開して駐車場を後にする。

(え。これって、どうなるんすか?
 自分にはどうしようもないので、真心込めた肉まんを蒸し器に突っ込むんすけども)

 あとはエビの蒸し餃子や、茶碗蒸しとかあったらいいかもしれない。
 使う器具は一つに絞ったほうが、レシピは湧くし片付けの手間も減るのだ。
 そういえば、主食がないぞ。どうするリカルド・マスケラス。

(でも、豚汁に合う主食って……おにぎりしかなくないすか?)

 わかりみ深太郎がすぎるぜリカルド・マスケラス。何にでも合う白米が悪いよ~白米が~。
 どうせだから焼きおにぎりにしてしまおう。
 レンチンするか、オーブンで焼くか。フライパンで焼くかで出来上がりが分かれる焼きおにぎりだが、今回はフライパンで焼くおにぎり。味噌とか醤油を付けて焼くとこれまた美味しいんだな。

 そんなこんなで急遽出来上がったリカルド食堂。そこに来たるはキッザウェイがかき集めた大量の萎びたウェイたち。
 すっごい人だかりができそうだったが、キッザウェイが隊列を整えてくれているおかげでめちゃスムーズに配給が行えちゃう。君ら、某同人誌即売会のスタッフか何かなの? その末裔の可能性は、ゼロじゃない。

「ウェーーイ!ウェイウェーイ!」

 飯っすよー!これでも食べて元気出すっすよー! とにかくおいしいもので元気にっす!
 リカルドのチャラウェイっぷりに、島民たちはウェイウェイと歓喜した。最近ずっとアイスしか食わないお腹冷え冷えペインオブオハナヲツミニイッテキマスが続いていたので、少しでも暖かい食べ物を口にしたかったのだ。
 体内に作られた氷塊はほろりと優しい豚汁の味噌に溶かされ、ぽかぽかショウガは食欲をそそると同時に血行を良くしてくれる。
 そこにおにぎりや肉まんがあったら飯が進む進む咽るお水。主菜の餃子を豚汁にぶち込んじゃってもだーれも咎めない。おにぎり突っ込んだって構わない。肉まんは合うかわからないけど多分いけると思う。
 締めに茶碗蒸しがあるっていいよね。実質プリンなデザートだもの。たくさん食べたら元気がウェイウェイ湧いてくる。
 そういえば、あのキッザウェイ五人衆はどうしているかと探してみれば。彼らは動き疲れたのかたらふく飯を食った後にウェイエー、ウェイエーと寝息を立てていた。

「ウェエーイ! ウェェェイーーウエ!」

 まだお代わりしたっていいんすよー、リクエストがあれば何でも作るっす!
 お代はけっこ……あ、でも敵の情報は欲しいっすね。あと、誰か体貸してもらえないっすか?
 氷神に教えてやろうじゃないっすか。食い物の恨みは恐ろしくって、好きの押しつけはよくないってこと!
成功 🔵🔵🔴

セシリア・サヴェージ
島の文化の否定。それは島民の尊厳を踏み躙る行為に他なりません。
すでに命を断った者までいるとか……由々しき事です。すぐに解決に向かいましょう。

まずは島民との対話を試みます。私が現状を解決する為にやって来たのだと分かれば、島民の協力も得られるはずです。
【学習力】で彼らの話すウェイ語(?)を少しでも理解できるよう試みつつ、主にボディーランゲージで交流します。

うぇい!うぇいうぇい!……伝わりませんか?では別のアプローチを。
彼らは寒さに苦しんでいます。ならば私が暑さを取り戻し得る存在だと理解してもらう為にUC【闇炎の抱擁】を披露します。
この黒炎で氷神と謳われるコンキスタドールを征伐してみせましょう!


●黒色の炎
 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)はゴヒ島の現状を憂える。
 彼女の足元には小さな墓があった。
 それはぞんざいな作りをしていて、足で蹴ってしまえば簡単に意味を失ってしまうくらいのサイズの石ころを、死者の数だけ並べただけのものだった。
 花弁一つすら添えられていない。死者を弔うことすら、島民たちには余裕がない。

(……誠に、由々しき事です。すぐに解決に向かいましょう)

 島の文化の否定に、島民の尊厳を踏み躙る行為。尊き命が終わらされた。
 自らの決断による最期だったかもしれない。だが、彼らを追い詰めたのは氷神を名乗るコンキスタドール他ならず。
 合掌を終えたセシリアは、暗寒に覆われたゴヒ島に光を取り戻さんと須らく。島民がいる場所へと向かった。

「ウウェイウエ。ウェイウェイウェイウェイ!」
「ウイーーーーー。イエ、イェイ。ウェイ」
「ウェ~~~~……」

 JでKなウェイがいた。学生服のような恰好をした島民が三人でクソデカかき氷をつっついてた。
 まるでカムイエクウチカウシ山のような鬼盛りされた氷の粒にはシロップなんて掛かっていない。食感はふわふわかと思いきや、氷だけをぎゅーぎゅーに押し込まれた拷問器具。
 何をしてるんだろう。ただかき氷を食べてるだけだろうか? そんなわけない。三位一体で萎びているもの。

「……うぇ。うぇい!」
「……ウ? ウェウェイ~」

 萎びた三人の島民に、セシリアは対話を試みようと挨拶から始めてみる。
 ウェイウェイとハイタッチをする勢いで手を挙げてみたら、島民は反応を示し、ウェイっと手を振り返してきた。
 島民は見慣れぬガチ鎧に身を包んだパツギンのチャンネーと一緒に写真撮ってタグ付けて世界に送信したいレベルで興味ありありのありだった。JでKなウェイはたとえテンションが萎びていても、好奇心は常に旺盛な強キャラだからだ。

「うぃ~~、うぇいうぇ。うぇうぇい」

 先ほどのJでKなウェイの会話で学習したセシリアは少し気だるげなイントネーションに、ボディーランゲージを合わせてウェウェイウエと自身のいきさつを伝える。
 JでKなウェイもセシリアの言葉を理解しようとウェイウェイウェイとめちゃ激しくうるさい身振り手振りでウェウェウゥエイェイと協力をしてくれている様子。

「ウェウェウェイェイイエー?」
「うぇい! うぇいうぇ、うえーーーい」
「イエッヒ! ヴーーーィ。……ウェウェイ?」
「ウェイーーエ。ヴィ、イエッウェーーー!」
「ウェ!? ウィィウィウィウェイイウェイ!? ウエイ!」
「ウェイー?!? ウェイェウェウェウッ!」
「イエッ。ウィエィイイー、ウェイウェイウェイ! エエイ?!」
「うぇい! うぇいうぇい!」
「「「ウェ…ウェイウェイウェーイ!?」」」

 JでKなウェイの間で解釈違いが起きていた。みんながそれぞれ、彼女はこう言いたいんだと熱弁してる気がする。
 しかし、JでKなウェイは一言一句をこだわる。それゆえに会話に熱が入り、かき氷は熱気を吸い汗をかく。
 もっと、何か別のアプローチを掛ける必要があると判断したセシリアは、うぇい! とその場でジャンプをした後に右手を左指でウェイと刺した後に、結んで開いてウェウェイのウェイ。
 彼女は暗黒剣を手に持ち、剣先は天へと向かわせ、【闇炎の抱擁】を発動させた。
 その昏き炎に触れた者は瞬く間に闇に包まれる。刀身を登り、上がり、龍となりし炎はそのまま空をも包み込まんと鯉昇る。
 暗黒の中に光はありえるのか。応、しなやかな闇があるからこそに鋭く光は眩くのだ。

「ウエーーーーイ!! ウェ~~~~!」
「イェヒ。エエイ。ウェ~~~イ」
「ウェイウェイウィエーー! ウェーーイ!!」

 この闇炎、すっごいあたたまりインフェルノポインヨだった。
 かき氷で冷えた身体が求めていた火じゃーん?! 最近顔見てなかったけど元気そうだった火じゃーん! 元気そう~!!
 JでKなウェイのテンションはうなぎ上り、先にスタートダッシュをした龍に追いつこうと爆速で追い上げてきている。
 削られた氷塊は溶けて白湯になっていた。それを四人で交わし、飲み干した。

「この黒炎で氷神と謳われるコンキスタドールを征伐してみせましょう!」

 その盃は、暑さを取り戻した時に再び使おう。かち割るならば、氷神のプライドを。
成功 🔵🔵🔴

ニコリネ・ユーリカ
なにこの掟、こんなの生殺しじゃない!
乙女が恋から逃れられないように、島の人は火鍋から離れられない
胸の内に昂ぶる情熱は、命いっぱい燃やさないとね!

初っ端から禁を犯しては危険
反抗心すらボキ折られた彼等に押しかけウェーイも難しいわ
だから
通夜みたいに落ち込んでる島民にそっと近付き
【Santuario Segreto】――小指を繋いで姿を消しましょう
小さくウェイウェイ言いながら、一人一人に身振り手振りで伝えます

(ウェイウェーイ♪)(くねくね)
猟兵が来たから大丈夫、氷神をやっつけてあげる
皆が大好きな暑さも辛味も熱気も必ず取り戻すわ
氷神が居場所を教えて
あなたに代わって供物を届けるの

届け、この想い!!(くわっ


●You will be all right!
 ゴヒ島に定められた掟は三つある。
 食事の規制と強制。供物貢献後の残業。気に入らない表現をした者は即死刑。
 ……と、表現を変えてみたら結構ガチめでエグいもんだったとんでもルール。ニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)は、こみ上がる激情を抑えずに声を大きくして言った。

「なにこの掟、こんなの生殺しじゃない!」

 乙女が恋から逃れられないように、島の人は火鍋から離れられない。
 火鍋と島民はそれほどまでに濃密な関係にある。祝い事があったら火鍋でウェーイ! 悲しい事があれば火鍋でウェエイィ……!
 何もない日でも、とりま週一はみんなで集まって鍋パウェーーーーーイ! みんな~、盛り上がっちゃう~!?
 そんな盛り上がりに氷水をぶっ刺した氷神とか名乗ってる系のコンキスタドール。それは乙女の恋を邪魔するライバルの風上にも置けない、ヤな奴だ。
 ガチガチにアイスキメてるイヤ~な奴に、テン上げぽよよウルトラデリシャスフェスティバルを邪魔されると、気分は下がりに下がって低気圧を作って島民を余計苦しめた。
 ニコリネの紫眼に映る島民はみんなして通夜みたいに落ち込んでいる。
 反抗心をボッキンとアイスウーマンに折られ萎びた彼らに対し、彼女はユーベルコード【Santuario Segreto】を発動させた。

(……私とあなたの秘密の聖域。繋いだ小指はチョップでしか切られないの)

 秘密の聖域にお招きましょう。貴方は、私にとって大切な人だから。
 だから、二人でお話をしてみませんか?

「ウィエエ……ウェイ……」

 体を冷やすアイスを無理して食べている島民は震えていた。主に寒気でだが、そこには悔しさや怒りも多からず含まれていたに違いない。
 吐いたため息は冷たく、白く。冷え切った身体に包まれた心が凍り付き、氷塊となりてダークサイドウェイに生まれ変わらんとするのも時間の問題だった。

(胸の内に昂ぶる情熱は、命いっぱい燃やさないと! ねっ?)

 よく冷えた一番萎りなウェイにそっと近づいたニコリネは、小指と小指を繋いでウェウェイと姿を消してみせた。
 あまりの唐突な出来事に、島民は首を大きく傾げ、動揺たっぷりの叫び声を上げようとするが、小指から伝わるやさしいぬくもりに、声を失わずにはいられなかった。
 島民はウェイウィエと口を開けて閉じ、ウェイウェーイ♪ と、くねぃくうぇいしているニコリネを見つめることしかできなかった。

「ウェイウェイ。うぇい~♪」
「ウェイエ……? ウエウェ、イーーーエィ。エイ?」
「うぇい! うぇ、うぇ!」

 まずは一人。
 私は貴方の味方。私たちが来たから、もう大丈夫。氷神をやっつけにきたのよ!

「うぇーい。うぇいっうぇいうぇっ」
「ウェウェウェウェウ。ウエイ! ……ウェイイ」
「うぃ! うぇうぇい! ウェイウェイっ」

 次に一人。
 私は貴方の味方。もう大丈夫なの。皆が大好きな暑さも、辛味も、熱気も。必ず取り戻すわ!

「ウイェーイ。うぃうぃ、うぇいえー?」
「ウィウェ~~~?! ウェイ? ……ウェッイ」

「うぃえーっ! ウェイウェイッ」
「ヴェイヴェ。ヴェイヴェヴェイヴェヴェヴィエ」

「ウェウェイ。うぇいいーー? うぇい!」
「ウェイイイイイッ! ウェイウェウェーッ!」

 また一人。それまた一人。もう一人。一人、一人と一人ずつ。
 私は、私たち猟兵は、貴方たちの味方。
 だから、もう大丈夫。氷神が居場所を教えて? あなたに代わって供物を届けるの。
 ニコリネは一人一人、ゆっくりと丁寧に。
 届け届けと島民の心をほぐす。それは土を耕すかのように。
 そこに想いを乗せて熱を注ぐ。植物に水を与えるかのように。
 雪の上でも花は咲く。
 確かにそうだといえよう。しかし、この花々の上に本来は雪など積もるはずではなかった。ならば、この花売り娘が氷粒を払いのけましょう。氷塊を溶かしてみせましょう! 氷神を燃やしてごらんにいれましょう!

 氷塊の底から芽吹いた炎花は、再びメラメラと島民を燃え滾らせた。
 小さな花の群衆は、ニコリネを中心に咲いている。
 さあ、ともに。この身を捧げに行きましょう。情熱の花をぜひ受け取って!
大成功 🔵🔵🔵

無明・緤
さっむ!氷点下ナメてた!
毛皮で何とかなるレベルじゃねえ!

ヒゲをひとつ震わせ、得意の電脳魔術で
ゲーミングPCばりに陽気に光る
プログラムを具現化しUC【名前をつけてやる】
…ウェイでいいや。ウェイ以外なくね?

自己複製による高い「繁殖力」を与えたウェイと
ミュージック代わりに手を叩き足を踏み鳴らして
島民たちの近くで楽しく踊る

情熱的な身振り…大人数のビートが合わされば…
氷も溶けるくらい熱いダンス!

思い出せ。ここは灼熱の島
寒けりゃ体を動かして熱くなればいい
ハートに火を付けアツい島を取り戻そうぜと【鼓舞】しつつ
勢いで島民も巻きこみ【ダンス】の力で仲間意識を高め懐柔を試みるぜ
ここが、おれたちのダンスフロアだ…!


●イグニッションセンセーション!
 元は常夏を超えるレベルでめちゃ熱デザート干からびあだったゴヒ島。今ではすっかり八寒地獄のアブダ・ヘル。
 マイナスの気温に鳥肌を立てる無明・緤(猫は猫でしかないのだから・f15942)は、湿った鼻先にむず痒さを感じてしまい、肉中で口を押さえてくしゃみをした。

「……み。み……みぇ"っふ!! うう、さっむ!
 氷点下ナメてた……毛皮で何とかなるレベルじゃねえ!」

 身震いをした緤は少しでも暖を取ろうと学ランの長袖を伸ばし、両耳を学帽の中に納めようとかぶりなおす。

「ウイ~~~~……」
「エエイ…………エウェ……」

 島民の姿は確認できるが、彼らは萎びに加えてダラけていた。やる気スイッチがもぎもぎフルーツ狩りにあってしまいメンタルデプレッション。
 じめついてカビもついてる島民に、いかにして熱を呼び込むか。

「行け、そして来たれ。人に奉仕せよ」

 アンテナの役割を持つヒゲを得意げに震わせた緤は、電脳魔術を用いてユーベルコード【名前をつけてやる】を発動させる。
 それは自身の創造物に生命を与える技で、今回緤から生命を受けるものはゲーミングPCばりに陽気に光るプログラム。その名も、ウェイ。
 まさしく、ウェイ。ウェイはウェイ。
 ウェイだ。

「ウェッウェウェウェイウェイ! ウェッウェウェウエウエ!」
「ウェイウェウェウェウェイエ! ウエウエイエイエ!」

 具現化されたウェイはとってもデスティニーエレクトリカル。今にもレインボーなロードをパレードせんとアゲアゲスタートダッシュキャンペーンを開催中だった。
 しかも自己複製持ちで高い繁殖力をもったウェイズは増えるワカメがビビり散らかす勢いでウェイウェイウェイと増えていく。その数まるでエンドロールの九割がエキストラで埋め尽くされていそうなくらいにはエトセトラ。

「……ウェエイ」

 ウェイたち、準備はいいか。
 フィンガースナップを形作った緤の右手は天を指す。ウェイズは緤を中心に、映えるようにカメラなんてないけど陣形を整えて、ウェーイ! ウェーイ! とコールを始める。
 ウェイコールと同時に手を叩き足を踏み鳴らす集団に島民たちは萎びているけど何事かと思い、もっさりのっそりひょっこり出てきてウェーイウェイと集まってきた。
 ウェイは集団を好み自然と混ざろうとする特性を持っているのだ。萎びていても、島民はウェイのサガ故に群衆にはついつい惹かれて群れてしまう。ウェイ同士は必ず引かれ合うのである。

「思い出せ。ここは灼熱の島! うぇい!!」

 寒けりゃ体を動かして熱くなればいい!
 ウェェイーーーッと指を鳴らした緤の合図で一斉に始まった朝まで踊ろうレッツパーリィ。
 ドでどんどん足を踏め。
 レで冷気を踏んづけ熱気を込めろ。
 ミはみんなで一緒にウェイとなビートを刻み込め!
 ファはファイヤーリズムでウェッとな心を乾かし燃やせ!

「うぇい! うぇいうぇいうぇい?」
「ウェ、ウェイ?」

 そろそろ混ざりたくなるんじゃないか?
 島民たちの近くで楽しく踊る緤andウェイズの情熱的な身振りに大人数のビート。ノるっきゃないぜ萎びてる場合じゃねえ。
 ここが、おれたちのダンスフロアだ…!

「うぇい、うえうぇうぇい! ウエーーーイ!」
「ウェイ、ウェイ! ウェウェ、ウェー!!」
「ウェッウェウェウェイウェイ! ウェッウェウェウエウエ!」
「ウェウェウエェーーーイ!!ウエウエイエィ!?」
「ウェイウェウェウェウェイエ! ウエウエイエイエ!」
「ィエ……イェイェイ!! ウェイーー! ウエエエエイ!」

 氷食ってる場合じゃねえ!
 氷も溶けるくらい熱いダンスに次々と飛び入り参加していく島民たち。踊り歌い増え続けるウェイズ。
 これすなわちダンスフラッシュモブといってもいいくらいアンサンブルウェイミュージカル。

「ウェッウェイウェッウェウェウェイ!」
「「ウェイエエエイ!!!」」
「うぇーい? うぃえーー」
「「ウェイエエエイ!!!」」

 皆で踊れば仲間意識も繋がる広がる頑張ウェイよ。アツいハートを取り戻しつつある島民に緤は更なる発火を試みる。
 湧き上がるダンスフロアの熱狂に、立ちぼうけの氷塊は溶けることしかできない。体内に鋭く刺さっていたと思う氷柱だって足で折って拳で溶かして心で燃やしてボッキンアイスにグッバイアイス。俺はこいつと戦に出る。ウェイウ。

「アツい島を取り戻そうぜ。俺はこのまま俺たちのハートをぶつけに行くが、一緒にくるか!?」
「「「ウェエエエエエエエエエエエイ!!!!」」」
「うぇーーーーーーーーい!!」

 さあ、ともに!! 冷めた氷神に熱いダンスをお見舞いしてやろう! 一丸の想いをぶつけにパレードを進めよう!
 ここは、俺たちの島だと追い払いに行くときがやってきたぞ!
成功 🔵🔵🔴


第2章 集団戦 『忘却に誘う扇動者』

POW ●その言葉は、人々を熱狂へと導いた。
自身の【演説に賛同した人々の理性】を代償に、【狂乱に堕ちた賛同者】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【反対者に対して、その島で使用可能な凶器】で戦う。
SPD ●その言葉は、人々が無謀に至る誘いであった。
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【言葉に扇動された人々の命】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ ●その言葉は、人々からその島を忘却し尽くした。
【この島は海に消えるべき】という願いを【自身の演説を聞いた全ての人々】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●発熱には冷却だ~!!
「I・C・E!! I・C・E!!」
「I・C・E!! I・C・E!!」

 ここはゴヒ島のとある洞窟。氷神をよいしょしてる信者たちは、今日も日課として氷神への祈りの舞を捧げていた。
 BPM140くらいのビートを刻んでノリノリに黒装束に身を包んだ扇動者たちは、どんなに激しい運動をしたって汗一つかくことはなかった。
 全ては氷神様のおかげである。氷神万歳、ビバ氷神。感謝を込めてオールナイトアイスダンス。

「I・C・E!! I・C・E!!」
「I・C・エ……アイエ?! アイッスッス……!?」

 信者たちは、反逆の兆しを直接肌で感じ取った。
 服の中が蒸れる。体が温度調節の為に汗をかこうとしている。
 脱がないとやってられないくらいなのだが、ポリシー故にそう簡単に装束を脱ぎ捨てることはできないのだ。でもすごく蒸し蒸しする。

「アイス……アイス?!」
「ッス。イエアー。ス」

 信者たちは原因を探るために過去を振り返る。
 この島に来てから服の中が蒸し暑くて仕方がなかったのは、灼熱の島を訪れた時。燃え上がる鍋を処理したとき。ウェイウェイと群がる島民たちの心を覚ました時。
 ああ、まさか。

「…………ウェ……イ……! ……ウェ…………イ……!」

 遠くから何か、ウェイという何かが聞こえて、近づいてくる。
 何かを。何か、何か、敵を。我々の敵を、引き連れて! やってくる!!

「ア、イス。アイスアイス?」
「アイッス。アイシーエー……!」
「ア、アイス!!」

 ああ、なんということか! 彼らはまだ、まだ。完全に冷えていなかったというのか?
 そうだ、誰かが。敵が! 再び彼らを焚きつけたというのか。
 なんと無謀な。なんて浅はかな。荒唐無稽とはまさにこのこと。

「I・C・E……I・C・E……」

 ならばまた、また。
 熱気を冷ましてやろう。熱意を忘却の彼方へ導こう。
 目を覚ませ。そして忘れろ。この島はもう灼熱のゴヒ島ではないのだ。

「アイス、O・I・C!」
「アイス、O・I・C!」

 目を開けろ。ここは、快適最強リゾートアイスアイランド。
 思い出したか? この島は、氷神様のモノなのだと。
ニコリネ・ユーリカ
アイスO・I・Cに対抗できるのはアツいバイヴスだけ
持ち前のコミュ力と情報収集力で島民からウェイの神髄を学び
彼等を代表して声高らかにウェーイと乗り込む
BPM140のビートにノッてシーウォークで接近するわ

ウエェェェエエイ!!(シャッター棒ぶんぶん)

先端のフックを巧みに操り、信者のローブに引っ掛ける
我慢しなくていいの、蒸し暑いなら脱ぎましょ
代わりにUC【Kryptonite】をどうぞ!
蛍光を放つフラワーレイを首に
ヒエヒエして素敵でしょ?
望み通り魂の底から冷やしてあげる
ダンスも踊れず言葉も紡げないほど凍えたら
灼熱のゴヒ島を情熱の踊りで表現し、氷神を否定するわ
ウェイウェ~イ!![パフォーマンス・ダンス]


セシリア・サヴェージ
!?……また新たな言語が登場しましたね。じっくりと解析したいところですが、仮に言葉が通じても分かり合うことはできないでしょうね。

ここは灼熱の島。忘れたと言うのならば思い起こさせるまで。
UC【終焉の業火】を放って彼らには灼熱地獄を味わっていただきます。
装束が燃えてもポリシー故に脱げませんか?結構。そのまま諸共焼けてしまいなさい。
……ポリシーに反して脱ぐ者がいた場合は暗黒剣で成敗します。

ゴヒ島の民が熱気を取り戻した今、最早マイナス6度程度では私たちを止めることはできません。
氷神何するものぞ。この熱気を以って島を取り戻します!(しかし熱い……)


テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可

さ…さむーい!!灼熱のリゾート地って聞いて新しい水着で来たのですが…これ完全に極寒ですよー!?
それに…なんだかワケの分からない信者がぞろぞろと出てきますし…
とりあえずフツーに暖まりたいのです!恐らく…この信者達を倒せば温まりそうですかね…?

とにかく寒い!このままじゃ凍っちゃうのでウィザード・ミサイルで暖まりながら戦いましょう!
それと、トラップとして【蝋シャンパン】を置いて行きましょう!
罠とは知らずに迂闊に開ければ一網打尽なのです!
この寒さですからね…生温かい溶けた蝋でも浴びたら一瞬で固まっちゃいそうですね…(ちょっと羨ましい気もします…)


リカルド・マスケラス
よく考えるとこのオブリビオン、ここの島の住人とは相性最悪じゃないっすか?言葉通じないし

それはともかく火責めっすよ火責め。島の住人達を引き連れて、扇動者の周りで楽しく踊り明かすっすよ
「郷に入ってはGO・ザ・ウェーーイ!!」
まあ、実際に扇動者の近くに住民を近づけると危ないので、住民の姿に擬態した炎の分身をけしかける感じになるっすけど。まあ、とにかく『お前たちには屈しないぜウェーイ!』っていう意思表示を相手に叩き付けられればそれでよし。
ついでに住民の体を借りられたなら、鎖鎌の両端を【属性攻撃】で火を灯してファイヤーダンスだってやっちゃうっすよ!

攻撃して倒す必要があるのなら、その辺は適当に


●Whether to burn, cool, or harden.
「さ、さむーい!!
 灼熱のリゾート地って聞いて新しい水着で来たのですが……これ完全に極寒ですよー!?」

 合流したテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は身体を震わせずにはいられなかった。
 一見女の子に見える彼はおニューの水着を下ろしてゴヒ島にやってきた。氷結にはちょっと強い彼でも、洞窟外からでもガンガンに伝わる冷風には涼しいを通り越して寒気を覚え、何かを羽織りたくなってしまう。
 何か今すぐ暖を取れる方法はないものかと腕をさすっていると、ウェイウェイウェインと白熱した様子で島民とニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)が話し込んでいた。

「ウェイ!!ウェウェウェ、ウェウェイ!?」
「うぇい! うぇいうぇいっ」
「ヴェイエイ!! ウェウェウェ!? ウェーーーーーイ!?」
「うぇーーーーい!!」

 ものすっごいウェイウェイ言ってる。それで盛り上がっているから熱気もスゴい。
 あたたまりポインヨを感じ取ったテフラはうぇい~! とウェイの輪の中で飛び込んでいった。

「うぇいえ~~い! うぇいうえ?」
「うぇいえ? うぇいうぇぇい!」
「ウェ!!ウウェウェウウェウエゥ!!エエイウェイ!」
「うぇうぇ。うぇいうぇうぇうぇい?」
「「ウェーーイ!!」」

 いったい何の会話をしているのか気になったテフラはウェイでニコリネに尋ねる。すると彼女はウェイの神髄を島民から学んでいるとウェイで返してきた。
 猟兵同士はウェイでなくとも言葉が通じるのだが、ウェイの極意を学んでいる途中のニコリネはだいぶウェイだった。
 もうそろそろ、七割がウェイになろうとしているニコリネの瞳は熱く熱く燃えている。これは温まるぞと確信を得たテフラはニコリネとともにウェイそのものの本質について島民から教わるのだった。
 周辺の氷が解けるほどにヒートアップするウェイ講座。円陣を組みながらウェイ! ウェイ! と音頭を取り足を踏むそれは互いの顔を見合わせ一体感を更に高め上げる効果を持つ。
 そのまま輪になって踊りかねないウェイサークルのもとに、洞窟内の偵察から帰ってきた二人、いや三人が返ってきた。
 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)とリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。そして、リカルドを装着した島民だ。
 三人とも、難しい顔としている。げんなりというか、訝しいというか。

「……また、新たな言語が登場しましたね」
「アイスて……よく考えるとこのオブリビオン、ここの島の住人とは相性最悪じゃないっすか?
 言葉通じないし」
「そうですね……じっくりと解析したいところですが、仮に言葉が通じても分かり合うことはできないでしょう」
「っすねー」

 アイスアイスとシリアスな見た目からは想像がつかない言動を行うオブリビオンを見ただけで、かき氷も食べていないのに頭が痛くなる。

「さて、どう切り込みましょうか。私はここが灼熱の島であることを思い起こそうと考えています」
「同じく。とにかく火責めっすよ火責め」
「火! いいですね! 温まりますもんね!」

 火という単語にいち早く反応したテフラ。彼に続いてニコリネたちもやってくる。

「うぇいうぇうぇうぇ!! うえ……あ! 今はウェイじゃない方がいいわね」
「おお、見事なウェイですね」

 セシリアはウェイを極めたニコリネに感服する。彼女はウェイを極めたのだ。100%完璧超人ウェイニコリネの誕生である。
 100%完璧超人ウェイニコリネが歩いた後にはウェイが生える。今日暇ー? と声を掛けるだけで既に鍋のセッティングが終わっていて、そのまま店に直行するだけでパーリナイできるくらいウェイズが生えるもんだから超スッゴい。

「うぇし。じゃあ、私が最初に行かせてもらってもいいかしら?」
「ええ。殿は私が務めましょう。誰一人とて、逃しはしません」
「んじゃあ、ニコリネの次の二番目は自分が。
 続いて島の住民たちを引き連れて、扇動者の周りで楽しく踊り明かすっすよ」
「わたしはリカルドさんの後に続きつつ罠を張っていきますね!」

 作戦準備は万全か? ならば戦いの幕開けだ。
 此度の戦はウェイ対アイス。あちらは氷神。こちらは猟兵。
 さあさいらっしゃい猟兵たち。二度とウェイと鳴けなくしてしんぜよう。
 やあやあ参るぞ氷神たち。ゴヒ島の復活のために骸の海へと引導せん。
 猟兵たちは、島民を引き連れて洞窟内へとウェイウェイウェイ! と進軍していった。

●Let's cool.
 先陣を切るは超ストロングウェイなニコリネ・ユーリカ。
 「アイスO・I・C!」とか扇動者のよくわからない言葉に対抗できるのは、アツいバイヴスだけと理解していた。
 そう、彼女はウェイを極めし者。BPM140のビートにノッてシーウォークをかましながら、扇動者に超どアツい特攻を仕掛けようとしていた。
 ちなみにシーウォークとは、ダンスのステップの一種である。足を踏む際につま先を立てたりベタ足になったり踵が立ってたり、見ているだけでこっちも陽気になれるリズム取り。
 そしてこのイケてるステップは初心者でも結構早めに習得できちゃうものなのだ。つまり、島民も真似できちゃうんだな。真似しちゃうんだな。

「ウエェェェエエイ!!」

 シャッター棒ぶんぶん!! 島民だってそこら辺で拾った木の棒とかをぶんぶん!!
 迫真の勢いのままにニコリネはシャッター棒の先端のフックを巧みに操り、思っていたより敵の勢いがやばいことに狼狽している信者のローブに引っ掛けた。

「我慢しなくていいの、蒸し暑いなら脱ぎましょっ!」
「ア、アイス!? アイアスーーーー?!」

 信者、ローブを取られまいと両の手で掴み必死に抵抗! それでも脱ぎたくないらしい!
 健気なのか滑稽なのかわかんねえな。無様だとは思える。
 簡単に脱げるかと思いきや意外としつこい信者にニコリネは、先ほど偵察から帰ったきた二人の猟兵と同じように難しい顔をした。
 しかしストロングウェイは気にしない。この戦いは少しでも疑問に思ったら負けなのだ。

「ウェエエエエエイ!!」
「アアアアイスアーーーーーーーッ!!」

 まずは一人。ローブが脱げた信者は心が折れたのか、萎びている。……以前の島民と同じように萎び始めている!
 そんな信者に島民たちは寄ってたかっておしくらまんじゅう。ウェイウェイと盛り上がり発熱していくたびに信者はローブを脱いだのに汗をかいてしまうことによって精神がぼこぼこにやられていっている。

「アイス! ……アイス、O・I・C!」
「I・C・E! I・C・E! I・C・E!」
「I・C・E!! O・I・C!!」

 やられゆく同志を目にした信者たちは、反撃に元ゴヒ島は海に消えるべきだという願いを共有し、負けじと洞窟内の温度を下げていく。
 氷神程ではないが、氷を生み出せた彼らは氷塊をニコリネたちにぶつけようと画策していた。
 しかし、だ。彼らの手には、蛍光を放つフラワーレイの枷が付与されていた。

「あら、やっと気づいてくれたのね。
 ヒエヒエして素敵でしょ? 冷たいのが大好きみたいだから、望み通りに冷やしてあげようと思ったの」

 そう、凍り付いて息も出来ないほどに。
 魂の底まで冷やしてあげようと思ったの。

 ニコリネはただ無意味にシャッター棒をぶんぶんしていたわけではなかった。
 先制攻撃として、ユーベルコード【Kryptonite】を発動させていたニコリネは手あたり次第に燐光を放つ花輪の枷をぶん投げていた。 それが命中した信者たちは気づかぬうちに、虚脱して弱体化してしまっていたのだ。
 故に、信者たちは氷塊を手にしてもそれを投げつけることはできなかった。氷塊を生み出すことに体力を使った彼らは早々に身体が限界を迎えようとしていた。
 ローブを脱げば少しはマシになるだろうか? そう考えていた信者の首元には、ニコリネによってまた新たにフラワーレイが付与される。
 身体は言うことを聞かず、言葉も紡げず。望んでいたはずの寒さに凍えていく信者たちに、ニコリネは島民の代表として声高らかにウェーイと踊り始めた。

「ウェイウェ~イ!!」

 島民たちもニコリネのビートにノッてウェウェイ~イ! と踊る。
 それは灼熱のゴヒ島を表現した踊り。氷神を否定する踊り。
 氷神を否定された信者は何もできないまま、打ちのめされるしかなかった。

●Let's burn.
「郷に入ってはGO・ザ・ウェーーイ!!」
「「「ウェーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!」」」

 続きに続くはリカルド・マスケラスとダンサンブルでウェイな島民たち。
 扇動者である信者の周りで楽しく踊りあかすために後ろでスタンバってました。おかげで準備万端な彼らの踊りをとくとご覧あれ。

「火遊びの時間っすよ火遊び。盛り上がっていきましょウェーーイ!!」
「「ウェエーーーーイ!!!」」

 ユーベルコード【忍法・神火分霊撃】を発動したリカルドのそばに、八十二つの炎が放たれた。
 揺らめく炎は人の形をとり、それら全てが島民の姿に擬態する。
 実際にオブリビオンの近くに島民を近づけるのは危険と判断したリカルドは、ウェイに擬態した炎の分身をけしかける行動に出た。

「さあて。米でも炊いちゃうっすか? 初めちょろ火で中ぱっぱってね!」

 集団行動を得意とするリカルドにかかれば八十二人を個別に操作するなんてお手の物だ。
 数十人ずつで個別の信者を囲みに囲み、かごめかごめと手を繋いで熱風を送れば熱いどころか酸欠しかねないものである。

「I・C・E……! I・C・E!! O・I・C!!」
「O・I・C・I・C・E!! アイスアイス、ア! ……ア、アイエ?!」

 ローブを脱ぐまいと汗だらだらに堪える信者はなんとか演説を行い氷塊を生み出すも、炎に囲まれては意味がなし。物理攻撃を行おうにも相手は炎。それを操るは猟兵一人。
 ならば、今のところ無害な島民にターゲットを変えるのが賢い戦法であろう。

「……! そうはさせないっすよ!」 
「イエアーー!!?」

 信者の狙いに気づいたリカルドは鎖鎌の両端に火を灯し、ロープワークの要領で数人の信者を捕縛する。
 そのままじわじわと伝導熱で信者を追い詰めるが、いずれは他の信者もまた島民へと襲い掛かるだろう。それではジリ貧だ。
 リカルドは操っていた炎ウェイを数人減らし、火力を鎖鎌へと集中させる。一度捕縛を解いた彼はすぐさまに鎖鎌を振り回し、そのまま信者を薙ぎ払った。

「ウェイ! お前たちには屈しないぜウェーイ!」
「ウェイ! ウェイ! ウェイ!!」
「ウェイ!! ウェイ!! ウェエエエエエエエエイ!!」

 二つの火柱が聳え立つ鎖鎌を持つ姿はファイヤーダンスを思わせる。リカルドは器用にステップを踏み、ダンシングウェイとして炎を舞わせた。
 加えてファイヤーウェイな炎塊にノーマルウェイな島民がサンバサンバウェウゥエウェウエイ。
 信者を囲んで踊りあかし、信念も肉体もローブだって燃やして燃やして溶かしてしまえば、彼らの戦意は容易く喪失するものだった。

●Let's harden.
「I・C・E!! I・C・E!?」
「O・I・C……I・C・E! O・I・C!!」
「や、やっぱり……ワケの分からない信者たちです……わたしには何を言っているのかさっぱり!」

 テフラ・カルデラは信者の言葉が理解できそうになかった。
 先ほどから見るに、信者たちは確かに攻撃として何か言葉を発している。
 しかし言葉がわからないとさっぱりなのだ。どういった理屈で洞窟内の気温が下がったり氷塊が生み出されているのか、まるで見当がつかない。
 テフラの身体は冷えゆくばかりで、一刻も温まらねばやっていけないぜ。よって燃やし尽くすしか、ない!

「暖まりながら戦いましょう!!」

 ユーベルコード【ウィザード・ミサイル】を発動させたテフラは、炎属性の魔法の矢の雨を信者に降り注ぐ。
 その数は三百八十五。密集した矢は炎塊として信者を貫きローブもろとも燃やしていった。
 貫かれなくとも、ローブに火が移った信者たちはてんやわんや。脱げば済むことをせず炎を追い払う姿は、なんとも言えない気持ちになった。

「大切なんでしょうね、それ。
 ……でも関係ないです燃えてください!! 冷房が効きすぎですこの部屋っ、違う。この洞窟は!!」

 このテフラ、容赦せん。情けをかけることなく囂々と火を放ちどんどん気温を上げていく。
 十分暖まったと思えたテフラは信者に追い打ちをかけるが如く、うぇーーい! と蝋シャンパンの蓋を開けた。
 無地蔵に溶けた蝋は吹き出し、テフラすら巻き込んで辺り一帯を蝋まみれへと変えていった。

「アイスアアアアアアア?! スア!?」
「エイエーーー!! エイエエイエーーー?!!」

 生温かい溶けた蝋を浴びてしまった信者は身動きが取れなくなることを悟り、何か打つ手はないのかとがむしゃらに上がった気温を下げ、再度テフラを冷やそうと目論んだ。
 それが、テフラの思うつぼだと知らずに。

「ふふっふ……暖めた後に、この寒さ……一瞬で固まっちゃいそうですねぇ」

 蝋に巻き込まれたと思うテフラの被害範囲は、両の足首までだった。
 動かない足を見て、もがき動かなくなっていく信者を見て、テフラはふるりと体を震わせる。
 もし、あれが自分だったら。
 そう思うテフラには、ちょっと羨ましく思える光景だったのだ。

「おっと、いけませんね。もっと広範囲に蝋を撒いておかないと!!」

 蝋は火を点すためにもあるのですから。

●Let's light the candle.
 セシリア・サヴェージはユーベルコード【終焉の業火】を発動させた。
 八十二つの暗黒の炎は、瞬く間に信者を呑み込み灰燼にした。
 たじろぐ信者にセシリアは冷たく睥睨し、殺気を込めて挑発を行う。

「どうしたのです。……氷神への信仰心というのは、その程度のものなのですか?」

 信者は、セシリアの言葉を買った。
 彼女は氷神に触れたのだ。それは触れてはならぬのだ。猟兵ごときが我々の間に入っていいはずがない!
 信者たちは結託し、共通の願いをもとに賛同することによって、広範囲を氷原へと変えることを可能とした。
 必死なのだろう。気温を計ればマイナス、それも桁が一つ増えたマイナス二桁になっているだろう空間には無数の氷塊が舞い散り、見方を変えればそれは素晴らしい眺望とも言えたかもしれない。

「アイス!! アイス!! アイス!!」
「アイス!! アイス!! アイス!!」
「「O・I・C・I・C・E!!」」

 氷神万歳! 氷神万歳! そういいたいかのように口をまくし立てる信者は、セシリアに氷塊を向かわせる。
 氷塊は霰にも満たない小ささである。しかし氷塊同士がくっついて質量を増やし、冷風で削られながら進めば鋭利な氷刃となるのだ。
 セシリアは暗黒剣を構え、振り下ろす。ガチリと音を鳴らした氷刃の表面はひび割れているが、それだけでは折れない強度を持っているらしい。
 鍔迫り合いを行っているうちに第二波、第三波がやってきた。信者はこのままいけると踏んで畳みかけたのだろう。

「ゴヒ島の民が熱気を取り戻した今、最早マイナス6度以下であったとしても。
 この程度では、私たちを止めることはできません」

 闇色へと染め上がる刀身は、灼熱が如く。地獄を思わせるほどに黒黒しく燃える闇は、全てを暗黒に覆い尽くさん。
 幽幽たる無数の広がりの中ではセシリアも、氷刃も、信者も、氷原も。どれも誰もが平等に、灼熱地獄を味わっていた。

「アイエーッ!! アイスア! オイシアイスアアアー!」
「イエ!! イエイエ!? アイスイエイイエイイエイ!」

 火元であるセシリアの顔は涼しげだ。赤を灯らせた銀眼は灼熱地獄を見届ける。
 凍てつく地面は踏みしめずとも火傷するくらいに蒸気を昇らせ、その蒸気によって氷刃は溶ければ信者は蒸される。
 黒装束が燃えるとなると、ポリシーを捨てる者だって現れる。もちろん、脱がない者もいたが。
 どちらも同じ穴の狢であろう。

「もう一度、言いましょう。氷神への信仰心は、どうしましたか?」

 黒装束を捨てた者には断罪が下される。執り行うは狂飆の暗黒騎士。

「氷神何するものぞ。この熱気を以って島を取り戻します!」

 しかし熱い……。と、阿鼻叫喚をよそにセシリアは額の汗を手で振り払ったのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

御形・菘
はーっはっはっは! ウェーーイ!
さ~て、ここで妾が信者たちをボコり倒していくのは実に容易い!
しかーし! それでは筋や収まりが少々悪かろう?
せっかくヤる気になった者たちに、自ら戦う場を与えてやらんとな!

ウェーイ! さあ皆の衆よ、あの飛んでいるカメラに注目!
今この瞬間も、画面越しに妾とお主たちを応援している者がいるぞ!
見せつけてやれ! お主たちの熱いパワーを! ウェーイ!

はっはっは、此度のバトルはあくまでも支援に徹するよ
ヤバい場面には割り込ませてもらうがな
応援を受けてテンションが上がり、無限にパワーアップする妾の権能、島民たちに分け与えてやろう!
さあ行くぞ! 鍋のために! ウェーーイ!


ガンズ・ハルモニア
ガンキューブに登場、操縦。

洞窟、つまりサウナだ!熱い!苦しい!なんだこれは!
主砲ビームキャノンから焼却熱線を照射。下から上に射線を持ちあげて範囲攻撃。洞窟内をあっためる。

ふへへ
寒い奴は死んだら良い。厚い奴も死んだら良いんだ…ッ!
【デジタルウェポン】ミサイル兵器・ミサイル一斉発射。無差別爆撃!

ミサイルの爆発で死んだ人はいません。非殺傷兵器です
代わりに皆アフロになれぇえええ!!(特殊効果:アフロになる)

ガンキューブにアフロの迷彩が!
ベ、別にさっき頭燃やした島民が気の毒だったからじゃないんだからね!
アフロには熱いブラザーソウルと暑苦しさがあるって聞いたからだからなんだからしてねでしてよいいですかぁ!


●It's ready.
「熱い! 苦しい! なんだこれは!」
「はーっはっはっは! ウェーーイ! これはまた見事な蒸し風呂になっておるではないか!」

 先行した猟兵と島民たちにより、冷えていた洞窟内はすっかり暖をとりこんでいた。
 相変わらず冷房は効いており、空間の熱を外に逃がそうと銃後にいた信者たちはエアコンのように働いている。
 前線崩壊したことは重々承知。しかし暑いとやってられないのだ。
 そんなこんなで洞窟内、結構蒸し暑い。
 ガンズ・ハルモニア(ガンガンガン・f17793)は熱さに苦しさを覚え始め、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は熱気に歓喜な島民のウェイっぷりにウェーイウェーイと頷き返していた。

「さ~て、ここで妾たちが信者をボコり倒していくのは実に容易い!
しかーし! それでは筋や収まりが少々悪かろう?」
「収まりが悪いとどうなる?」
「知らんのか。もやもやする」
「ヒューッ。じゃあその雲は吹き飛ばして、日を昇らせないとだねぇ」

 扇動者たちは舞台を整えることを優先したばかりに部隊はまばら。ウェイと小突けばたちまち崩れてしまうことが予想できる。
 ガンズも菘も支援に徹し、島民たちのバックアップを取る戦法へと思い至った。
 名付けて、バイヴスぶち上げそのまま打ち上げ花火だってアゲちゃうし動画だってアゲちゃうぞ作戦だ。

「ウェーイ! さあ皆の衆よ、あの飛んでいるカメラに注目!」
「「ウェイ!? ウェーーイ!」」

 菘は斜め上空を両の人差し指でチェケラッチョ。
 島民もガンズも釣られて注目したそれは、菘が撮影時に使用しているドローン、通称「天地」であった。
 生放送中なのでコメントにはたくさんの『ウェーーイ!』弾幕が張られているぞ!
 
「今この瞬間も、画面越しに妾とお主たちを応援している者がいるぞ!
 見せつけてやれ! お主たちの熱いパワーを! ウェーイ!」
「うぇい!」
「「「ウェーーーーーーーーーーーーーイ!!」」」
「さあ行くぞ! 鍋のために! ウェーーイ!」
「うぇいええええええええええええ!」
「「「ウェエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!」」」

 菘の激励によって島民たちのヤる気はウェインウェインと腕を鳴らす。ガンキューブに搭乗したガンズを筆頭に攻撃を開始した。第二次ウェイvsアイス合戦だ!

「うぇうぇうぇうぇうえいい!!!!!」
「ヴェイヴェヴェイヴェイエヴィエイ!!!」
「ウェウェウェイ!! ウェエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!」
「アイス!!! アイスアイアイシ!! アイス!!」
「アイスオイシ!!! オシ!! オシアアアアアアアアアアア!!!」
「ウェウウェウイウェイウェーーーーーーーーーイ!!」
「アイッスアアアアアイシエエエエエ!!?」
「ヴェイエエエエエエエエエエ??!」
「うぇえええええええええええええええええええい!!!!」

 大惨事大戦だった。
 洞窟に響き渡る熱狂的なウェイとアイスの交互なる絶叫シンフォニー。ここはフェス会場。どちらが先にテン上げバースト発動をしてアッピルポインヨを稼ぎボルテージMAXとなるのかが勝負の決め手。
 もちろんフェスに妨害はつきものだ。野蛮である。

「I・C・E……I・C・E……。I・C・E……I・C・E……」
「O・I・C……O・I・C……。O・I・C……O・I・C……」
「「I・C・E!!」」
「「O・I・C!!」」

 信者はこれまで通りに気温を下げて氷塊を生み出す。しかしそれだけではなかった。
 信者の一人が、凶器を手に持って狂乱的に突進をしてこようとしている。その信者だけではなく、また別の信者も、それまた次も、どんどん理性を代償に生み出されていくのは狂乱に堕ちた賛同者。
 扇動者たちは刺し違えても構わないと捨て身の戦法で島民へと襲い掛かっていく。

「ヴェイエエエエエエエエエエ!! ヴェイヴェイエヴィエエイ!」
「ウウェ、ウェーーーーーーーーイ!!」

 ピンチ場面到来。しかし、こんなこともあろうかと用意していたのはこのガンキューブ。
 島民と信者の前に降り立つは球状の形をした巨大な兵器、ガンズ・ハルモニアが搭載された大型浮遊箱型兵器、ガンキューブだ。

「ふへへ」

 にんやりと笑うガンズは信者に向けて、主砲ビームキャノンから焼却熱線を照射。続けて下から上に射線を持ちあげ、洞窟をあっためるために攻撃範囲を広げていく。

「アイスアーーーーーーーー!!? オイシアーーーーーーー!!」
「寒い奴は死んだら良い。厚い奴も死んだら良いんだ…ッ!」
「ヴェ……ヴェエイ! ヴェイヴェヴェイヴェヴェイ!」
「ふへへへ。うぇえええええええええええい!!」

 ガンズが発動したユーベルコード【デジタルウェポン】によって降り注ぐはミサイルの雨嵐。
 一斉発射されたミサイルは無差別に爆撃を行い、洞窟内にいる者すべてを巻き込んで爆発を繰り返す。
 食らった者ははただでは済まないだろう。なんたってアフロになる特殊効果が今回ついているからな! もうみんなボンバウェイさ。

「ミサイルの爆発で死んだ人はいません。非殺傷兵器です」

 やさしい。やさしい兵器だ。代わりに皆アフロになったけど。信者も島民も天地も菘もアフロになってしまったけど。
 ガンキューブにだってアフロの迷彩が乗っかっているから。平等だから。心配ないさ。
 それにアフロってのは人間の更なる野生を呼び覚ます熱いブラザーソウルと暑苦しさがある。あとアフロになるとパンチ力が増す。
 よって島民はとんでもウルトラパワーアップを遂げてしまうわけだ。対して信者はアフロで黒装束のローブが脱げてしまい、萎えていた。適性のない者がアフロになると精神がつけもの以下になるんだなあ。
 ボンバイェイイェイ。オマエもアフロ最高と叫びなさい。

「はっはっは、ウェーイ! 見ているなッ視聴者たち!
 この戦いをもっと盛り上げたくはないか? ……そうだろう、そうであろう!
 ならばお主たち、アフロ屋さんにGOだ! 共にアフロになって応援しようじゃあないか!!」

 ウェイ力がアガっている島民に更なるバフを与えんと菘はユーベルコード【当たり前に奇跡は起こる】を発動させた。

「ウェイウェウェイウェウェイウェウェッウェッイエエエエエエエエエエエイ!!」
「アイス!? アイスアイスッスッス!! スア!」
「「ウェエエエエエエエエエエエエイ!! ウェイウェウェウェウエエエエイ!!
 フィッヒイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」」
「スアアアアアアアアアアアアーッ! スアアアーーーーッ!!」

 応援を受けてテンションぶちアガりで無限にパワーアップする権能を与えられた島民は、スゴいぞ。ウェッイウェッイと信者たちをなぎ倒していくぞ。
 黒装束をちぎっては本体を投げワッショイウェッショイ胴上げウェイウェイウェイ後に地面にウェイーと投げ捨てた。ついでに一発顔面にパンチをお見舞いされている。野蛮なウェイ。

「ヴェイヴェヴェイヴェイヴェイヴェヴェイヴェイエエエエエエエエエエエイ!!」
「アイエーーーーーーーーーー!?」

 その中で一人、ムカ着火インフェルノなヤベイウェイがいた。心の折れた信者にトドメを刺しに頭突きをしまくるアフロウェイ。
 吹っ飛んだ信者をみて満足げなヴェイは、ガンズたちに向けて自慢のアフロを叩くそぶりを見せて、また地面に叩きつけられた信者目掛けて突進していく。

「ふむ。どうやら、お主が与えたアフロがかなーり気に入ってるらしいぞ?」
「……ベ、別にさっき頭燃やした島民が気の毒だったからじゃないんだからね!」
「はっはっは、これはキマフュだけでなくゴヒ島でもブーム到来かもしれんな!!
 さあ、残りを片付けにいくぞ!」
「ウイ。アフロになりてえ子はいねがあー!!」

 さあ、鍋のために! 島のために! 民のために!!
 ウェイウェイと進軍し続けよ。大将首はもうすぐそこだ。
 お前もアフロにしてやろうか。鍋の具材にしてやろうか。
 氷神は煮るか焼くか。全ては猟兵の手に掛かっている。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『サマースノウガール』

POW ●ミッドサマーフローズンウェーブ
【陽を遮る雪の津波】と【海を凍らす氷の津波】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD ●今は戦闘より遊びたい気分なの。
【極寒の中(スイカ割り等の)夏遊びがしたい】という願いを【呼出した水着の雪像人間達と周囲の存在全員】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
WIZ ●メガリス『悪魔の取引鏡』(スマホ改造版)
【雪だるま型スマートフォン】から、【氷菓から巨大ロボットまでなんでも取り寄せ】の術を操る悪魔「【と名乗る者の声】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ポーラリア・ベルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●It's wonderful to be able to speak!
「………ん?
 なんか……さっきから、あつくない? 気のせいじゃないよね」

 なーんか、さっきから洞窟内が涼しくない。今日のアイス食べてないせいかな、島民たちの供物が届くの遅い。遅い…………遅すぎない?
 ちょっと嫌な予感がしちゃったぞアタシ。よおしここは氷神として久しぶりに表に出るべきか。
 まずは信者に挨拶しないと。あのダンス暑苦しいかと思いきや寒いもんだから丁度いいのよね。
 ……て、あれ。……BGM違わない? 雰囲気も……ん? んんん~~~……!?!

「あ。ああーーーーーーーーー!?」

 なんてこった猟兵だ!
 え、なっそれになに!? 信者はぶっ倒れてるし島民は元気だしめちゃくちゃ掟破りだし!
 このままじゃ快適最強リゾートアイスアイランド崩壊じゃん!? ていうかもうほぼ終わってんじゃん!!
 は~~~~~、許すまじ許すまじ。度し難い事この上なし!!!

「ちょっとぉーーー!!! こらーーーーーーー!!
 なにやってんのアンタたち!? どうしてくれんの!? 修復面倒く……っああ、もういい!
 今はそんなこと言ってる場合じゃない。よっくも……アタシの邪魔をしてくれたわね」

 アタシは暑いのが嫌いなの。不快なの。だから涼しくして快適にしていたのに。
 アタシの氷を溶かしたのね。焼いた、壊した、削った、そう。アタシのモノを勝手に破壊した。
 やってやろうじゃないの。全部ひっくり返してやろうじゃないの。今度はアタシがアンタたちをぶっ壊す番!

「全て、凍らせるわ。全部、全部……。
 ……さあ、どっからでも掛かって来なさいよ。アタシの冷気で、返り討ちにしてやるんだからぁ!」

 氷神、またの名をサマースノウガール。彼女こそが、ゴヒ島を支配するオブリビオンだ。
 数では勝れど侮るなかれ。氷神とうたわれたその実力は、決して噓偽りではないのだから。
セシリア・サヴェージ
あなたの支配はもう終わりです。この島をゴヒの民に還す時がきたのです。

まずは【多重詠唱】によりドーム状の【オーラ防御】を多層展開して雪と氷の津波に備えます。
多層構造によりオーラとオーラの間に空気の層を設けることで断熱・冷気対策も完璧。
仲間とゴヒの民をオーラの中へ避難させれば準備完了です。

津波に耐えている間もゴヒの民のウェイなノリで内部の温度はどんどん上昇……凄まじい熱気ですが、この熱を力に変えます!
津波を凌いだらUC【闇炎の抱擁】を発動。熱気を取り込んだ今ならばJでKなウェイたちに見せた時よりもさらに激しく燃え盛ることでしょう。

受けるがいい!ウェーイウェイウェウェイウェ!(ダークエンブレイス!)


宇宙空間対応型・普通乗用車
ふぅ、まさか勢いで道に迷うとはオレとしたことがミスったぜ。
さて、戦況は…

うわぁぁぁぁぁぁ!!!!
クール(物理)系生足美女神様がご降臨なさってるぅぅぅぅ!!!!!
オレのこの熱くたぎる愛の炎も凍らせて永久保存してくれぇぇぇぇぇ!!!!

おっと失礼取り乱した。
こういうのはまずお友達から一歩ずつ距離を縮めていって、
手を繋いだり唇を重ねたり抱きしめあったrうおおおぉぉぉ!!!!!
順序とか知った事かぁぁぁぁぁ!!!!!!!
【瞬速展開カタパルト】で一瞬で距離を詰めてやるぅぅぅ!!!!!!
その冷たい胸元に飛び込んで抱きしめ凍らされる権利はオレの物だあぁぁぁぁぁぁ!!!!!
届けこの思い!!!!ウェェェェイ!!!!


ガンズ・ハルモニア
勝手に支配したし、じゃあ勝手に破壊しても良いじゃん!!理不尽!!!
死ねぇい!

ガンソルジャーに搭乗。操縦。こんにちは!!
ミサイルポッド展開!クラスター弾一斉発射!範囲攻撃。
津波を吹き飛ばし、さらにガンミサイルで敵ボスに集中爆撃。

お元気ですか?私は寒かったり熱かったり、キレそうです。
極寒の地に来たと思ったらサウナされて風邪ひくかと思った。
それもこれも全部あなたのせいだ!なんだこのアフロ!!ふざけるな!!!
【ガウル】発動。
私は寒くなくて熱くもないぐらいが一番好きなんだぁあああああああ!
主砲オブリビオンバスター、フルバーストぉおおおおお
ミサイル波状攻撃に続いて、焼却熱線で属性攻撃。


御形・菘
はーっはっはっは! ウェーーイ!
身勝手極まりない主張、まさに神を名乗るに相応しい!
そして! そんな輩どもを妾は容赦なくシメる!

とゆーことで、さあ存分にブチ込んでくるがよい、氷雪の暴力を!
体質なのか、寒いと身体の動きが鈍ってしまうがな
しかーし! それを避けるとか恐れるなんてカッコ悪い真似をするはずなかろう?
なにより、相手の攻撃を映像に収めずにバトルを進めようなんて方針、構成があまりにも面白くない!

邪神オーラやら覇気やら、諸々オーラを全身に纏いガードしよう
凌いだら妾のターン! 身体のキレの悪さはほどよいハンデ!
凌いでみせよ! 無理なら左腕の一撃にボコられ、精々ド派手にブッ飛ぶがよい!


リカルド・マスケラス
「美人さんを倒すのは気が引けるっすが、ここは倒させてもらうっすよ!」
島民たちも盛り上がってる中、サゲぽよフォーリングは避けたいところっすよ

「来るっすよ、アルタイル!」
敵の攻撃には宇宙バイク『アルタイル』を呼び出す。そして、火の【属性攻撃】を乗っけたビーム砲で【なぎ払い】して津波をぶち破り、少なくとも応援に来てくれた島民達に被害が及ばないようにする

「んじゃ、ラストはみんなでアゲアゲで行くっすよ!」
鎖鎌に炎属性を込め、島民たちの想いを込めた【正義代行】の一撃を叩きこむ
「さあみんな、ご一緒に!」「「「ウェーーーーーーーーーーーー!!!!」」」
無事倒せたら、このテンションで今夜はオールナイトっすかね


テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
SPD

寒さの元凶発見!さっさと退治して温まりたいです…
というか今すぐ温まりたいのでウィザード・ミサイルを放って攻撃!
うぅ…水着で来なければ良かったのです…

え?極寒の中で?スイカ割りはちょっときついのですよ…
わわわっ!?雪像人間使うとかずるくないですか!?
…と、結局スイカ割りする羽目になりました
皆から色々言われてますが集中するどころか…身体の芯まで凍り付いて…というか凍ってきてます!?
早く割らないと…割ら…ないと…凍っ…って…そ…そこ…
(思い切りのつもりで振って、当たる直前で完全に凍り付き氷像と化すテフラ)


ニコリネ・ユーリカ
ウェイ……/私は100%完璧超人ウェイニコリネ
ウェェェイ/鍋の事しか頭に無い
ウェーイ!/氷神? それっておいしい?

島民と心を一つに、寧ろ島民として戦うの
ウェイしか言わないから意思疎通は無理だし
暑苦しいランニングマンのステップで近寄りムカツキを煽る

夏遊びにも付き合ってあげるわ
水着の雪像をスイカに見立て、ボッコンボッコンかち割る
ハジケMAX! 怒涛のパリピウェイラッシュ
シャッター棒で雪像を8殴打、9撃目は友達になった氷神にゴー
数で勝っても侮れない相手には、手数も増やして挑みましょ

ゴヒ島はノリで生きてる
暑いのが苦手とか火鍋がダメとか理屈を並べた時点で負け!
郷に入りて從わぬなら、郷で組み敷いてみせるわ


●0-0
「はんっ! 来たわね、猟兵。このアタシが遊んであげ……」
「寒さの元凶発見!
 さっさと退治して温まりたいのです。というか今すぐ温まりたいのですウィザード・ミサイル発射ですーー!!」

 先手必勝。仁王立ちで何かを語ろうとする小娘の言葉に耳を貸すこと必要なし。
 テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)はユーベルコード【ウィザード・ミサイル】を発動させ、火の矢をサマースノウガールへと叩き込む。
 得意げな顔をしていたサマースノウガールは最後までセリフを言わせてもらえなかったことにより、むすっとした表情となりて雪だるま型スマートフォンを素早く弄る。
 幾多の矢が襲い来るにも関わらず、ため息をつきながら電話を掛ける姿はふてぶてしい。

「もしもし! 巨大ロボット、今すぐ」

 迫りくる天空を睨みつけ、吠えるサマースノウガールのもとに現れるは氷山と呼ぶにふさわしい巨大な傀儡。盾として役割を果たさせるべく、サマースノウガールは山の一角に引っ込んだ。
 サマースノウガールを守る巨大ロボットは氷製。降り注ぐ弾丸によって肌は穴開け、四肢は崩れ、しかし雪崩を起こすことはなく。半壊した巨人はその場に在り続ける。

「……最後まで言わせろっ」
「うう、寒い……水着で来なければ良かったのです……」
「聞いてないし」

 悪態をつくサマースノウガールに対してテフラ、当たり前にこれをスルー。
 そんなことよりも寒いことにしか意識が向かないのだ。寒いと思ったから温まって、なのにまた寒くなって、温まることができなくて。変動しまくる気温にテフラの身体は少し付いていけそうになかった。
 熱い島と聞いたから、水着で来たんだけどなあ。このオブリビオン、一刻も早くなんとかしたいです。

「あなたの支配はもう終わりです。この島を、ゴヒの民に還す時がきたのです」
「む。なによ説教? 聞かないわよ! アタシ怒ってるんだから」
「ええ、利かないようですね。ならば結構。切り捨てるまで」

 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)は大層ご立腹である氷神、もといサマースノウガールを一喝する。
 子供の言い分に聞こえはするが、それは暴君の才ある立ち振る舞い。ここで絶たねば島民ならず世界さえも救われない。
 故に、我らは対峙する。悪しきコンキスタドールを打倒さんと、仲間たるウェイとともに武器を持つ。

「ウェイ……」

 ウェイ。ウェイウェウェウェイウェウェウェイウェェ、ウェイ、ニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)。
 ウェイウェウウェウェイウェイエ。

「おいちょっと待て。何言ってるんだ。何を言ったんだ!?」
「ウェェェイ」
「語りなさいよ! 説明しなさいよこの状況!」
「ウェーイ!」
「こいつ猟兵のくせに言葉が通じないんだけど!? ウェイってみんなそうなの!?」

 そうだ。ウェイだ。ただのウェイじゃないぞ、彼女は100%完璧超人ウェイニコリネだ。もう鍋のことしか頭にない。
 氷神? なにそれ、このタッパもハートもちんまい女の子のことを指しているのですか?
 言葉が通じないのは貴方がウェイじゃないからです。感じてください、アツいバイブス。

「勝手に支配したし、じゃあ勝手に破壊しても良いじゃん!! 理不尽!!!
 死ねぇい!」
「うわっとぉ!? 巨大ロボット、あのロボっいや、ミサイルをどうにかしろ!!」

 精神も見た目通りに幼いのか、ニコリネのウェイっぷりに狼狽えるサマースノウガール。すっかりウェイに気を取られていた彼女には、第二のスコールが襲い来る。
 広範囲に振り下りるは何十発もの小型ミサイル。それは一発のミサイルに搭載されており、その一発のミサイルがまた何十発もあった場合、小型ミサイルの数は百を超えた千にもなりえるのだ。
 ガンクラスターミサイル。電子の海で創造され実体化した人型兵器、ガンソルジャーに搭載された武器の一つだ。そして、それを撃ち込んだ搭乗者の名は、ガンズ・ハルモニア(ガンガンガン・f17793)。
 ガンソルジャーのミサイルポッドを展開し、クラスター弾を一斉発射したガンズは、そのままガンミサイルで半壊した氷山を全壊しに粉砕を開始する。
 サマースノウガールの命令に従う巨人はミサイルを食らいながらも、ガンズを命令通りに「どうにかしよう」と手を伸ばす。しかしその手は的となり集中爆撃を浴びて空を切ることすら叶わない。加えて与えられた命令に具体性が欠けていることによって、どうすることすらも難しい。
 ただ大きいだけの氷塊に、猟兵が止められるわけないだろう。
 雪崩ることすら許されない塵の山は豪雨にかき消され、爆風に吹き飛ばされ、サマースノウガールを残して散った。

「げ。もうやられたの」
「はーっはっはっは! ウェーーイ!」
「ぐっ! う……今度は、右!」
「ほう! 受け止めるか。意外性のある格闘アクションが撮れそうだ!」

 防御壁を失ったボスには、ここぞとばかりに集中砲火が飛んでくるもの。がら空きのボディに左ストレートを放つは御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)。
 初手に邪神ストレートを決めた菘は身体を右に回転をし、回し蹴りの要領で長い下半身の先っぽを叩き込む。不意打ちを食らい怯んだサマースノウガールだが、意外にも腕で受け流して対処して見せた。そのまま流れに乗って一歩後ろに下がり、菘とも距離を取る。
 しかし距離を取った先では、セシリアによって大剣からの斬撃が放たれる。リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)からは鎖鎌による拘束がサマースノウガールに迫りくる。

「アンタたち、よってたかって……!」
「観念するといいっす!
 美人さんを倒すのは気が引けるっすが、ここは倒させてもらうっすよ!」

 島民たちも盛り上がってる中、サゲぽよフォーリングは避けたいところ。
 リカルドは後方ででニコリネとともに軽快で陽気なステップを踏む島民をチラ見して、サマースノウガールを捕縛しようと鎖を操り輪を作る。
 ウェイな島民たちはイケてる猟兵たちが氷神のガン萎えムーブメントによって萎びた白菜にならないように、熱気を注ぎこまんとイケイケドンドン応援キャンペーンを行っていた。彼らの応援があるおかげでサマースノウガールの気力は削がれ、放たれる冷気の威力も落ちていたのだ。
 しかし、それは逆手に取られたら元も子もない。いかに島民のウェイをサゲぽよさせることなくアゲアゲのアゲすぎて蝶になったわレベルでテンションを沸騰させられるかは、大事になるだろう。

「ふーんだ! ふんだ! アンタたちはその美人さんにやられるの!
 ……改めて、遊んであげる!! アンタたち、スイカ割りするわよー!!」

 美人といわれて舞い上がっているぞこのコンキスタドール。ちょづいたサマースノウガールは呑気に夏遊びがしたいと願い、それを実現させようとイエスマンたる水着の雪像人間たちを召喚して見せた。

「わわわっ!? 雪像人間使うとかずるくないですか!?」
「ズルくないー!  アンタたちの方がズルいし!! アタシ数合わせしただけだもん!」

 驚くテフラにサマースノウガールは指をさして非難する。そして同時に指示を出したのか、雪像人間たちはノスノースノーとオノマトペを発するも、素早く猟兵と島民を取り囲んでみせる。
 各々が警戒する中、一人の雪像人間がテフラに何かを投擲したではないか。

「わ、わ!? な、なにを……え、なんです。これ」
「……どーーみても、木の棒っすね?」

 テフラがキャッチしてしまったもの、それは木の棒。スイカを叩くにはちょうどいいサイズと棒。
 タネも仕掛けもないマジでただの木の棒に、リカルドも難しい顔になってしまう。
 本当にやるのか、スイカ割。雪像人間たちはスゲー入念にスイカのポジションチェックを行い設営準備も最終段階といったところ。ノリと勢いでやるっきゃないみたいだな。

「お。アンタね? いっちばん最初にアタシに攻撃してきたアンタが一番手ね!
 よおし、前に出ろ! というか、出す!!」
「え? この極寒の中でスイカ割りはちょっときついのですよってうわわわわ!? 目が回ります!!」
「テ、テフラー!」

 サマースノウガールの掛け声と同時に複数のスタッフ、もとい雪像人間がテフラのもとへ走りくる。その手には白い布が握られており、それはまるで、目隠しの用途に使えそうな細長さのものだった。
 素早くテフラの視界を奪った雪像人間たちは、そのままスノスノスノーーと彼を回して回して三半規管を弱らせてしまう。

「あっはははー! スイカを割るまで吹雪かせてやる! さあ、遊べえ!!!」

 スイカ割りだ!!

●0-1
「そのまま足を進めて大丈夫よ! スイカにどんどん近づいていってるわ!」
「あ、そっちじゃないっす! 一度止まってほしいっすねー!」
「ちょいと右に寄ると良い感じなんだけどねぇ……お、いいぞ。いいぞ! 合っている!!」

 先攻は猟兵チーム。テフラ選手には頼もしいナビゲーターが付いており、ウェイたちは邪魔にならないように静かにテフラ選手を応援していますねー。
 しかし、彼のコンディションが心配ですね。目を回したまま暗闇の中に放り込まれた状態ですから……おっと、後攻の氷神チームが動き出しました!!

「いーい? スノスノ言ってるアンタたち。あいつらが仲間を誘導するのは当然のこと。それを邪魔するのよ!
 ウェイウェイいって、ノイズを響かせろ!!」
「ノスウェーーーーーーーーーー!」
「スウェーーーーーーー!! ウェイウェイウェノッス!」
「うう、皆から色々言われてますが集中するどころか……身体の芯まで凍り付いて……
 ……というか凍ってきてます!?」

 ああっと! 理屈は分からないが、テフラの背筋が凍り始めている!
 これは一体どういうことでしょうか、世界知識持ちのリカルドさん。

「あ、あれはフェイクウェイ……」
「知っているのか、リカルド!?」
「嘘っぱちのウェイっす。本来のウェイは熱き魂が込められた掛け声。しかしあれは何も感情が込められていない虚無のうめき声!
 それを耳にしてしまうと背筋からマジで凍り付いてしまうとか、『土夜 世界・ちしきミッケ!』で見たことがあるっす!」

 キマフューのプライムタイムに流れてる番組が言ったんだ。正しいな! ヨシ!!
 しかしこのままだとテフラが凍り付いてしまい、スイカを割ることは叶わない。ウェイたちの熱気で氷を溶かすことは可能だが、それでは声が届かない。
 ピンチな状況を打破せんと名乗りを上げるは御形・菘。彼女の声はとっても良く通るのだ。

「はーっはっはっは!! 惑わされるでないぞ、テフラ! 妾の声だけに従えば問題なしだ!」
「ウェエエエエエエエエエエエエイ!!!!」
「あ、ちょっと動けるです!」
「あらあらら~?! コースから外れてるわよ、騙されてるんじゃないの!?」
「スノスノノノ! ノーッス!! ノスウェー! ウェイウェケウェノノッスア!」
「あわーー?! 今度は動けないですぅ!!!?」
「みんな、テフラ君を解凍するわよーーー!!!」
「「「ウェエエエエエエエエエエエエエエイ!! ウェイ、ウェーーーイ!!」」」
「スイカまであと二歩! 右脚を動かして、次に左脚を動かせばお主の勝ちである!
 寒さに負けるでない、テフラ!」
「…………」
「……セシリアさん、どした?」

 白熱してるぞスイカ割。そんな中で戦況を冷静に見極めようとする騎士が一人いた。静かな彼女に気づいたガンズは声を掛ける。

「………スイカさえ割れば、この吹雪は収まります」
「うん」
「なら、テフラさんでない他の誰かが割ってしまっても構わないのでは? と……」
「……盲点!」

 うっかりノリと勢いで普通に真剣に大真面目にスイカ割を行っていたが、そういえば。

「オラーー!! ウェイでもスノでももっと声出せ!! とにかく出せ!! 出し尽くせ!!
 あ、吹雪強めればいいんじゃないの。盲点~!」
「「「フッフーーーーーーーーーーーーーー!!! ブッキーーーー!!!
 スマンノー!! スマンノーーー!!」」」
「奴さん本気出してきたっす!!」
「頑張ってテフラ君!! あとは棒を振り下ろすだけ!!」
「早く、割らないと……割ら……ないと……凍っ……って……そ、そこおっ! …………」

 !!ああっと!!
 なんたる。そこには優しく振りかぶられたそれはこつんと音を鳴らさど割られる前に凍り付いたテフラ・カルデラの氷像があった。

●1-1
「え、衛生兵! えいせいうぇーい!」
「「ウェ、ウェエエエイ!!」」
「ッシャオラーー! ゲームセット! アタシたちの勝利よー!!」

 前回のあらすじ。スイカ割れなかった。
 勝利を味わいすっかり有頂天になったサマースノウガールは舐めプの姿勢だ。今は雪像人間たちに胴上げをされており、こちらのことなど一切気にしてない様子。
 第二回戦の開幕を飾るは100%完璧超人ウェイたるニコリネ・ユーリカ。ウェイだ。彼女はウェイ。
 ウェイとはゴヒの民である。つまりニコリネはゴヒの民なのだ。
 ゴヒ島はもはや故郷といっても過言ではないくらいに、ニコリネとゴヒ島は同調していた。
 木の棒の代わりに持つ得物は愛用するシャッター棒。両手で持ち、打ちたい場所へと狙いを定める。

「打ち方、よーい!」

 バッターの構えをするニコリネに号令をかけるのは御形・菘。その手には先ほど割れなかったスイカがあり、彼女はピッチャーとしてスイカをニコリネに投げ渡そうとしていた。

「打ち方、ウェーーーイ!!」

 御形、ボールを投げた! 投げました! 早すぎてスピードガンでは計測できそうにない! スイカが形を保てるギリギリの速さくらいだろうか!
 ユーリカ、これを撃ち返せるか!? 破砕することなくボールを転がせるか!

「ウェエエエエエエエエエエエエエイ!!」

 打った―――――――――!!
 ウェイ速のスピードで飛んでいくスイカ! 速い! 速いぞ! どこまでも飛んでいくそれは氷神チームのもとへと一直線に回転しながら向かっていく! そして、その砲撃は雪像人間の頭を軽々と吹き飛ばした。
 冷んやりと空気に青ざめる氷神チーム。慌てふためく間もなくそこには次々と新たな砲弾が注ぎ込まれていくし、次々と雪像人間が木端微塵になるにも関わらず、砲台は刻々とランニングマンのステップを踏みながら距離を縮めてやってくるではないか。

「「寒いの、好きでしょ?/好きであろう?」」

 楽しもうぜ、スイカでドタマかち割ゲーム。

●2-1
「あの二人、特にやばい奴なんじゃないの!? でも、片付けるチャンスか!」

 サマースノウガールは再度、夏遊びをしたいと願い雪像人間を補充する。次に陽を遮る雪の津波と海を凍らす氷の津波を巨大化させ、それぞれをニコリネと菘へと向かわせた。
 ユーベルコード【逆境アサルト】を発動した菘は邪神オーラや覇気やら、諸々のオーラを纏いてガードの態勢に入り、そのまま津波に突っ込んでいく。

「さあ存分にブチ込んでくるがよい、氷雪の暴力を!」

 菘に襲い来るは海を凍らす氷の津波。寒さにより身体の動きが鈍ってしまうが、相手の攻撃を映像に収めずにバトルを進めようなんて方針は構成があまりにも面白くない! と、動画クリエイターである彼女は視聴者たちをドキドキワクワクさせるために、あえてのハンデを受け持つ。
 それに これを よけたり おそれるなんて とんでもない! 
 ストーリー上に必要なスパイスを捨てようとするのは勿体なかろう。それに見栄えが悪くてカッコ悪い。

「寒さがなんだ? 氷神がなんだ! 気温如きで妾が止まるはずがないだろう!!
 小娘如きに妾を止められるわけがないであろう!?」 
「なっこいつ、津波を潜ってきたのか!!」
「ウェーーーイ!! はっはっは、正解だ! 
 言い当てたお主には、フレームの中心にバッチリと映り込んでもらおう!
 凌いでみせよ! 無理なら、精々ド派手にブッ飛ぶがよい!」

 津波を耐え凌ぎ切った菘の身体は重重しく、キレも少し悪かった。それでも異形の左腕の一撃は軽くなることはなく、重みを増すばかり。
 その重みとは、視聴者からの期待や応援。自身の素晴らしい動画を創り上げるという固い信念。そして、神を名乗るコンキスタドールを容赦なくシメる意思。
 『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみた』は、こうして私たちのもとへと届けられるのだ。

●3-1
「ウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイ
 ウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイーーーーッ!!!」
「スノユッキイイイイイイイイイイイイイイイ!?」

 燃える鍋パ決行日は月・水・金。
 水着の雪像をスイカに見立てたニコリネは、ボッコンボッコンとハジケMAXパワーでシャッター棒で八殴打を行っていた。
 怒涛のパリピウェイラッシュを食らいまくった雪像人間たちはありとあらゆる方向に吹っ飛び津波に巻き込まれ沈んでいく。移動する際は暑苦しいランニングマンのステップで煽るぜ煽る。氷神には効果てきめんで激おこぷんぷん丸まっしぐら。

「くっそー! あいつ腹立つな!? あのステップさえなければもう少し頭使えるってのに……
 ……軽快なBGMが流れている気がするの、すっごい気が散る!!」
「…………ね、ねえ。……私たち、もう……友達よね?」
「えっ何急に」

 今更 改まって何言ってんのさ…
 一緒にスイカ割もしたんだよ?
 ウチら とっくに友達っしょ![友]

「……ありがとう!」
「お、おい待てなんださっきのテロップ!? 友達だとかイチミリも思ったことないんだけど!?」
「ふふ、ツンデレ♪」

 二度も夏遊びに付き合ったし、友好度パラメータもこんだけ会話してりゃ攻略可能な値までアガってるっしょ! てなわけで、ウェイしちゃいまーす!
 大きく振りかぶってー? 九撃目は友達になった氷神さん、いいえ! サマースノウガールちゃんにゴー!!

「は、話が通じない猟兵一番嫌--------------い!!!」

 ユーリカ、二度のホームランを打ちました!! 今年は絶好調ですねー。ホームラン王は頂いたも当然ではないのでしょうか。

「ウェイ!」

 ノリノリですね。引き続き、残った雪像人間を片付ける様子です。
 ここでカメラを別のところへやってみましょうか。現場の猟兵さーん!

●3-2
 スペースセダンは、迷子のセダンだ。
 氷塊をぶち壊すのが楽しすぎてワイルドにスピードを感じていたら、いつの間にか知らぬ海域までトんじゃってておーやべやべ!
 宇宙空間対応型・普通乗用車(スペースセダン・f27614)はなんとか無事にゴヒ島へと戻ってこれた。やったぜセダンである。

「ふぅ、まさか勢いで道に迷うとはオレとしたことがミスったぜ」

 ウェインウェインとタイヤを鳴らして爆走するセダン。時化てきた海の状況を見るからに、穏やかではないのだろう。
 一刻も早く戦場へ向かわねばならない。そう思うセダンのヘッドライトに謎の飛行物体が映り込んだ。
 注視してみると、それは丸い点だった。しかし、次第に大きくなるそれはまるでスペースセダンを狙っているかのように見え、巨大化していく何かに、奇妙な戦慄を抱いてしまう。
 急遽、そしてそれはセダンの目先に襲い来る。突然の出来事に対処できることはなく、車体に与えられた痛みでやっと状況を把握することが可能になる。

「ッチ! 何がなんだよ全く…………え。
 ……え、……お、おぎゃーーーーーーーー!?」

 ボ、ボンネットにスイカが! セダンの美しいボンネットがスイカで! べっしゃろごんって、ひしゃげている!!
 なんたる。これは当たり屋ですか? いいえ、落下物事故です。
 こんなことをするのはきっと氷神に違いありません。過失は十割が氷神でしょう。保険屋もそうだそうだと言っています。セダンもそう思います。
 むかつくわー、きっとむかつく姿してるんだわ。氷神って少女なんだっけ? スイカを飛ばしてくるんだから筋肉モリモリマッチョマンな容姿してるんだろうさ。俺は騙されねェ。

「そして許さねェーーッ!! テメーはオレを怒らせた」

 ボンネットの下にはエンジンがあるんだぞ。心臓だぞ。運がなければ死ねるわ。
 スペースセダンの怒りは、至極当然なものであった。

●3-3
 ムカ着火ファイヤー爆おこセダンが向かうであろう土地にて。
 氷像と化した猟兵を救うべくして集まってはないけど、島民とともにどうしたもんかなと考える猟兵が三人。

「どうやって解凍しよう」

 嬉しそうな顔に見えなくもない氷像を、ぺちぺちと叩いて強度を確認してみるガンズ・ハルモニア。この氷塊、堅い!
 まずは常温に戻してやらねばならないのだが、ただやみくもにおしくらまんじゅうをしては破損する可能性が否めない。
 そこでウェイが取った行動はソーシャルディスタンスおしくらまんじゅう。熱力で温めているのだが、効果は希薄。なんとこの氷像、猟兵が三人がかりで火焙ってみても、この全然溶けないのだ。氷神の力ってスゲー。やっぱオブリビオンなんすね~。

「やはり、元凶を打倒さねば、元には戻らないと私は思います」
「うーん……若干、溶けてはいるんすけどねー。流石氷神サマって感じっすわ」

 セシリア・サヴェージは氷神が吹っ飛んでいった方向を見つめている。リカルド・マスケラスも釣られて空を見上げてみると、何かがこちらに飛んできていることに気づく。
 ……お、親方ー! 空から、空から女の子が!

「猟兵ぇーーーーーーーー!!!!」

 親方へお天気をお知らせします。
 後半戦の天気は氷神のち津波。洗濯物や島民は屋内に避難させておくと良いでしょう。
 氷神の激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームには、十分なウェイを持って対処してください。

●4-3
  猟兵と島民に覆いかぶさろうとする二つの津波。空中に居るにも関わらず、陽を遮る雪の津波と海を凍らす氷の津波を呼び起こし巨大化させたのは氷神、サマースノウガールだ。
 当たれば寒いや冷たいどころでは済まない、痛みだけが伴う怒涛の大津波。重力も相まって威力は計り知れず、さらに降水範囲は広く、見通しのいい土地なのもあって逃げ場は見当たらない。

「皆さん、こちらへ! 私が盾になります」

 セシリアは、仲間である猟兵と島民たちを自分の後ろへと誘導する。彼女は津波を耐え凌ぐことを選択したのだ。
 多重詠唱をするセシリアの周囲には闇がざわついており、それは彼女を中心にドーム状の膜へと変化をしていく。雪と氷の津波が轟音を立てて守るべき者を脅かすが、闇のオーラ防御を多層に展開してみせた暗黒騎士の備えは万端だ。
 闇のシェルターは多層構造により、オーラとオーラの間に空気の層を設けられている。断熱・冷気対策も完璧であるために暖かい。

「ウェイ!! ウェイ! ウェイ!!」

 ウェイたちは音の恐怖に負けじと対抗し、声を張る。暗黒の中に包まれて視界は真っ暗だが、氷神はウェイたちのウェイにめちゃよわ委縮白菜太郎。見えなくても何らかのダメージは届いているだろう。
 二度目の轟音を響かせる津波に耐えている合間、ゴヒの民のウェイなノリで内部の温度はどんどん上昇していった。その熱気は凄まじいもので、三度目の津波を相殺する程にフロアは熱狂していたのだ。

「な――!? うわあっつ! 熱!!! え、熱っっづ!!」

 サマースノウガールは爆発的に発生した蒸発の衝撃波に全身を晒してしまったようで、軽く火傷を負っている様子。沸騰したお湯が入ったポッドの蒸気を思い切り浴びてしまったようなものだから、大変生死をさまよいかけている。
 それに対して盾を下ろしたセシリアも内部のブチ上がり爆音ライブハウスによって、まあ結構茹っていた。
 めっちゃ熱い。思わず地べたでバタついているサマースノウガールで涼を取りたくなってしまうが、騎士道精神で己を律する。
 熱が物理的にも身体に籠ったセシリアは、その熱気を力に変えようとユーベルコード【闇炎の抱擁】を発動させた。
 暗黒剣に灯りし暗黒の炎は、JでKなウェイたちに見せた時よりもさらに激しく燃え盛る。黒き火柱は周囲を照らし天をも晴らす。

「受けるがいい! ウェーイウェイウェウェイウェ!」
「え、な……だからぁっなんでウェイなのよあアアーーーーーーっ!?」

 地べたに這いつくばっていたサマースノウガールは、その空間ごと闇炎の黒気に包まれたのだった。

『………………ウィー……………………ウィー……』

 セシリアはパッと顔を上げ、海の方向へと顔を向ける。
 幻聴だろうか。聞きなれないウェイのサイレンが、確かに鼓膜を振動させた。

●5-3
『…………ウィー………………ウィー……』
 上手に焼けました、サマースノウガール。
 日サロに行ったような肌の変わりようはギャルに相応しいこんがり肌。その代償にダメージは相当激しいのだが、それでもいまだ燃え続けています。

「燃えてるね」
「燃えてるっすね」
「氷像溶けた?」
「……ピクチリも!」

 うんとこしょ、どっこいしょ、ダークエンブレイス。
 それでも氷像は溶けません。それは、コンキスタドールを倒し切れていないということを意味した。
『…………ウィー………………ウィー…………ウィー……ウェイー……』
 ふらふらと立ち上がろうとするサマースノウガールに次の攻撃を仕掛けようと二人の猟兵は片や人型兵器に搭乗、片や宇宙バイクに跨っていた。
 しかし、先ほどから聞こえるサイウェンに気づき一時停車。
『……ウィー…………ウィー……! ……ウエィー……ウエィー……ウェインウェインウェインウェインウェイウェウェウェウェウェ!!』
 緊急自動車が参ります。
 危険ですので、射程範囲外までにお下がりください。

「ウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウェイウィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!」
「ぅわギャーーーーーーーーー!!?!?」

 突っ込むセダン。吹っ飛ぶガール。交通事故現場を目撃しちゃったガンズとリカルド。
 ユーベルコード【瞬間展開カタパルト】を発動させていた恋するトキメキ☆スペースセダンは激マブナオンと共に上空へと駆け落ちしていった。
 先行く二人の周りには、フロートに跨り水鉄砲を乱射する雪像人間が現れたり津波が再度発生していたりと、とても祝福されているとは思えない愛の逃避行デッドレースが開催されている。
 戦いはまだ終わっていないのだ。これから終わらせに向かうのだ。

「車に惹かれるってどんな気持ちなんだろう」
「迫りくる鉄塊にドキリとするのは確実っす」

 決勝フィニッシュまでの残り僅か。
 ラップリーダーセダンを追い越す勢いで、二つのマシンは空へと疾走する。

●5-4
「うおわぁぁぁぁぁぁ!!!! 届けこの思い!!!!
 オレのこの熱くたぎる愛の炎も凍らせて永久保存してくれぇぇぇぇぇ!!!!」
「うるせええーーーっ!! 暑苦しいんだよお前ぇ! 離れろ、はーなーれーろー!!」
「おっと。失礼、取り乱した。
 まさかスイカを投擲なされたのが、アンタみたいなクール系生足美女神様とは思わなくてよ」
「は? スイカって、それアタシじゃな」
「そうだな、アンタの言う通りだ。
 こういうのはまずお友達から一歩ずつ距離を縮めていって、手を繋いだり唇を重ねたり抱きしめあったrうおおおぉぉぉ!!!!!
 順序とか知った事かぁぁぁぁぁ!!!!!!! この冷たい胸元に飛び込んで抱きしめ凍らされる権利はオレの物だあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「……アンタたち、アタシごと構わずこの猟兵を撃て! 殺せ! 穴空きにしろお!!」
「ス、スノ! スノノー!」

 車に轢かれたままのサマースノウガールは、夏遊びに呼び出しておいた雪像人間に命令を下す。
 ボスを人質に取られた手下たちは狼狽えて、セダンとのやり取りをただ見ることしかできていなかったのだ。しかし、流れ弾に当たっても構わないという許可を得られた手下たちは、意を決して水鉄砲に手をかける。
 ポップでカラフルなフロートに跨り、陽気なグラサンを掛けたホワイトカラーの雪像人間たちは、レーザービームのような氷水を発射した。

「スノノノノッ!! ノーーー!!」
「あぎゃぱーーーーーーーーーっ!?」
「いいわよその調子! アタシに当てずに撃ってるし! やるじゃないの!!
 まさかこんなに射撃が上手いだなん、て……ん!?」

 そう、サマースノウガールには水しぶき一滴すらかすりはしなかった。
 それは手下が有能だから? いいや、そいつは紛れもなく奴の仕業さ。

 セダン。サマースノウガールを庇っている。
 セダン。オブリビオンとてオンナの柔肌なんて傷つけてさせねェ。
 セダン。配置的に集中砲火食うの当然ですっげぇ偶々盾になってしまってるんだけど、コレに運命感じちゃったのでオレはオレを突き通すぜこのまま行きます。

「言っただろ……? 抱きしめ凍らされる権利はオレにあるってな
 ……あばよ」
「スノオ!! スノーノスノノーッ!!」

 ガラスにまとわりつく結露は宇宙空間に対応できる普通乗用車の物語。
 ドアミラーを立てながら海中へと落下していくスペースセダンに、雪像人間たちは涙なしには見られなかった。

「ノ……ノオオオオオオオオオオオ!!!」
「ハチの巣にしたアンタたちが泣くかぁ? そこアタシのポジションじゃん。
 イイ盾だったからそこは惜しいけど、ハイ切り替えていこー。ほら泣いてないで」
「ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああお元気ですかーーーーーーーーーーーーー!!!」
「うおわああああああああああああああ?!?!?」
「ウェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイッスァアア!!」
「スナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「いやああああああああああ!? あ、アンタたちーーーー!!!」

 突如襲い来るミサイルの波状攻撃に消し飛ぶ雪像人間たち。サマースノウガールを含む生存者には続けて焼却熱線が放たれ、サングラスもフロートも水鉄砲もみーんな消毒されてしまった。
 火元はどこだとサマースノウガールが後方に目を向ければ、なんてこったい。セダンに夢中で気づけなかったが猟兵だ。

「こんにちは!!」

 私、ガンズ・ハルモニア!
 あなたを焼き尽くす、熱々の焼きたてのハイビームキャノンはいかが?

●6-4
 ユーベルコード【ガウル】。それは、ガンズ自身の移動速度と近接武器と静音性を代償に、火力・連射速度・耐久力を強化するものだ。
 これを発動してしまうと、サマースノウガールに追いつけない。追いつけたとしても、爆音によって存在がバレてしまう。
 ならば。どうして、サマースノウガールへの奇襲は成功したのか。
 ガンズは動いていなかった。一歩も動かずに、固定砲台として全弾をサマースノウガールにブチかまし続けていたが、こんなことは可能なのだろうか。
 その疑問を氷解したのはリカルド・マスケラスと、リカルドの宇宙バイク、アルタイルだった。
 まず、ガンズが搭乗するガンソルジャーをリカルドは鎖鎌の鎖で捕縛。
 次にロープワークを駆使してアルタイルとガンソルジャーを連結。
 後は突っ走って引っ張るだけ。パワーや運搬力を重視したアルタイルだからこそできる技である。うちゅうばいくの ばりきってのは すげーんだ!

「こっの、この、この!! ここで……このまま終わってやるもんかああー!!」
「来るっすよ、アルタイル!」

 サマースノウガールは最後まで諦めない。逃げも隠れもせずに、全身全力で猟兵を迎え撃つ。
 繰り出されるは陽を遮る雪の津波と海を凍らす氷の津波。それは三回では終わらない。六回、九回と数を重ね層を増し、壁となりてリカルドとガンズの前に立ちふさがった。
 リカルドはアルタイルを走らせ闘牛の如く突進する。壁を打ち破る準備はできている。

「アゲアゲで行くっすよーー!! さあ掛け声ご一緒にいーっ?!」
「「「ウェッウェーーーーーーーイ!!!!」」」

 アルタイルから放たれるはエンチャントファイアされたビーム光線。それは夜空を横切るように氷を薙ぎ払い壁を打ち砕く。
 数がなんだ。層がなんだ。どうしたどうした、どうした氷神。お前の力はそんなものなのか。津波の回数が減っていく。波の勢いがなくなっていく。
 唯一変化しないのは気温だけだ。むしろ、サマースノウガールが頑張れば頑張るほどに気温は下がるばかりで、そんな気温の変動っぷりにいい加減ガンズは限界が来ていた。
 極寒の地にきたかと思えば、サウナにアフロにアイスにウェイ。風邪引いたらどうしてくれるんだ。
 風邪引くとつらいんだぞ。症状は完全ランダム薬が違ったら大悪化。しかも長引いたら浅ましく意座ってくる。
 マジ激怒。なしてどうしてこうなった? コンキスタドールが悪さしなきゃよかったんだよ。そうだよ。

「それもこれも全部あなたのせいだ! なんだこのアフロ!! ふざけるな!!!
 私は寒くなくて熱くもないぐらいが一番好きなんだぁあああああああ!」
「アフロは関係なヤボバババーー!!!」

 アフロを投擲したガンズはアフロごと構わずに主砲オブリビオンバスター、フルバースト。
 アフロが顔面にヒットしたサマースノウガールはアフロに巻き込まれて、アフロごとハイビームをもろに浴びる羽目になってしまった。

「リカルドさん! パージだ!」
「了解っす!」
「そうだ! そして、投げるぞ!!」
「了解っえ、投げ?! ああ確かにその方が早く追いつける!」
「うぃ!」

 弾数が底をついたガンズはガンソルジャーの切り離しをリカルドに要請する。
 解き放たれたガンソルジャーはキャノンボールと化したリカルドを手に持ち、黒焦げたサマースノウガール目掛けて再度投擲を行った。

「アルタイルのこと任せたっすよー!!」
「りょうかうぇえええええええええええええええええい」

 最後の弾丸となったリカルドは鎖鎌を構え、ユーベルコード【正義代行】を発動させる。
 それは力なき者達の想いや願いを背負った一撃が命中した対象を爆破し、更に互いを共通の敵と戦っているという一体感で繋ぐ技。
 そこに島民の噴火するほどの熱情を込めれば火は灯り、氷神を貫き通す勢いのウェイを継ぎ足せば火道となる。

「ラストっす! 準備ウェイっすかー!?」
「ウェエイ!!!」

 手に握る鎖鎌は熱気を上げて赤く染まる。
 リカルドとリカルドを装着した島民はウェイに漲り赤く光る。
 二人は流星の如く、サマースノウガールに渾身の一撃を叩き込む!

「「ウェイウェイウェーーーーイ!!
 ウェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!」」
「う、うエっ……ウェアアアアアアアアアアアアア!?」

 虐げられてきたゴヒの想いを、サマースノウガールはその身に受ける。金槌で叩くような音を発した氷神は爆燃し、海の底へと雪を落とす。それは水に溶けることはなく、空中に含まれたウェイに触れて燃え尽きた。
 おめでとう。猟兵たちはコンキスタドールを撃破し、ゴヒ島を取り戻すことができたのだ。

●game set.
 悪の掟から解放されたゴヒ島は灼熱天国だった。
 日中気温は今までの最高温度をたたき出し、今もなお上昇中。
 日が沈んだ今でも、四十五度を超えようとしているべらぼうにあっちいやっべえ水分補給しても水分蒸発されちまう一種の拷問に、ガンズ・ハルモニアはもうだめみたいだった。

「あぢい。あぢいよ。平和になったけど、鍋は美味しかったけど。…………あぢー」
「あついですぅ……今では、凍った時が、恋しい……です……」

 テフラ・カルデアも参っていた。水着で適温かと思ったらこの島肌を蒸し焦がす勢いで襲ってきやがった。
 鍋は美味しかったし踊りも楽しかったけど、体力がね、とにかく持っていかれるんですよ。

「ウェイウェイウェイ」
「ウェッショイショイ」
「ウェイウェイウェイ」
「ウェッショッショーーーーーーーーーーヴェエイッ!」
「「「ウェーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!」」」

 100%完璧超人ウェイニコリネことニコリネ・ユーリカにはウェイの加護あり。もう実質島民なので疲れ知らずにウェッショイウェッショイパーリナイ。
 その踊りを視聴者に見せてくださるのは邪神様こと御形・菘。自らも踊りに参加しカメラを回して超絶楽しい風景を伝えてくれている。

「ハッハッハーー!! ウェーーーイ!! どうやら、新たなブームが到来しているようだ!
 刮目せよ! ゴヒ島の民のファッションを! なーんと、アフロだ。アフロ祭りである!
 なんとこのアフロ、包帯代わりにもなるらしくてな? ちょっと使用者に話を伺ってみようと妾思うぞ」
「アフロ最高! どうも。銃弾で穴あきにされたボディにアフロをねじ込んだところ、一瞬で痛みが和らぎました!
 潰れたボンネットもふんわりとなってくれていて、応急処置にとっても役立ちましたねー!」

 宇宙空間対応型・普通乗用車ことスペースセダンは、アフロである。アフロは万能薬。いい薬です。
 ボンバイェイイェイ。オマエもアフロ最高と叫びなさい。アフロ、最高!!

「つまり……バイブスぶち上げでウェイウェイ言いながら作ったら、味が再現できる……っすかねー?」
 リカルド・マスケラスは鍋のレシピを教わっていた。やはり、火鍋に近いというかまんま火鍋と同じ材料に調理法に調味料といった感じで、特にこれといった珍しいものはなにもなく。強いて言えば、料理人の熱気くらいだった。
 そんな熱い鍋の真っ赤なスープをセシリア・サヴェージは飲んでいる。鍋の中に具材はなく、残りはスープのみだったからだ。
 辛いけど美味しい。多少ピリッと来るが、激痛とまではいかない丁度良さ。しかし食べれば食べるほどに身体が熱を帯びて火を噴けそうになる。ヒー。

「ごちそうさまでした!」

 最後の一滴まで飲み干し無事完食。食べて分かったことは、冬とかに食べた方が効能が得られそうなこと。でも、冬にこたつでアイスを食べるように、夏に外で鍋を食べるのは似たようなものなのかもしれない。
 セシリアは島のシンボルであるドデカい土鍋を見上げる。そこにはマグマのような火が煮えたぎっており、島民や猟兵たちを明るく照らしていた。

「……良い光ですね」

 氷に閉ざされた世界に光を取り戻した暗黒騎士は、また新たな旅に出るだろう。
 しかし、今は。お祭りフェスティバルカーニバルパレードフェス盆踊り宴宴オブ宴、猟兵への感謝が重複して儀式の形態が大渋滞と化している島で英気を養う。多少騒がしいが、それもまた一興なのだ。

 ゴヒ島は別名、灼熱の島と呼ばれている。
 日中気温は常に高く、日が沈んだ夜さえも二十五度を維持する暑さ。
 島民は暑さに強く、辛味を好み、熱気を愛した。

 今日から、また。
 朝は仕事、昼は駄弁り、夜は鍋をつっついて、そして明日がやってくる。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年08月06日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵