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眠る横丁とさびしい猫

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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●眠る横丁

「にゃあ」

「にゃー?」

「にゃん!にゃっ」

 

 カクリヨファンタズム、とある場所にある古びた横丁。そこにはたくさんの花が咲き乱れていた。その花たちは横丁に居る妖怪たちをすべて眠らせ、眠りの世界へと皆を誘った。
 皆が眠り、静かになった街に猫の鳴き声が無数に響いていた。何かを探すように動く猫たちは二股になった尻尾の先を青白く光る炎を灯している。
 何も見つからなかったのか、猫たちの鳴き声はいつの間にか消えている。きっとどこかを根城にしているのだろう。
 
 根城には、たくさんの猫たちと、一回り小さい子猫が居た。その子猫は可愛らしい花と、鈴の飾りを首輪につけている。よほど飼い主に愛されていたんだろう。
「にゃあにゃあ」
 ずっと、ずっといっしょにいるっていったのに。
「にゃあ、」
 そとをみせてもらうってやくそくもしたのに。
「にゃ…」
 ねえこえをきかせて、ごしゅじんさま。
 わたしは、ここにいるよ。

 白い猫は寂しい気持ちを鳴き声に乗せる。そうすれば寄り添うように他の猫たちがすり寄った。
 それでも寂しい気持ちは終わらない。あるじ、ごしゅじんさまがそばにいなければ、このさみしさはきえない。
 だから、あしたも、ごしゅじんさまをいきかえらせるために、やさしいたましいをさがすのだ。
 
 あいたい、あいたいよ。


●グリモアベース
「…遅い。さっさと集まれ」
 猟兵たちが来る姿を見れば、黒い犬の姿をした西洋妖怪のグリモア猟兵、アルマ・ロティック(黒染めの空・f27949)は集合しろ、と自分の目の前をたん、と前足で叩く。
「じゃあ話を始めるぜ。今回行ってもらうのはカクリヨファンタズムのとある横丁だ」
 そこはUDCアースでひと昔見られたような、ノスタルジックな姿をした横丁だ。色んな店が立ち並び、妖怪たちが店を仕切っている。
 しかし今、そこは花で満たされている。
「…この花は眠りを誘う。蜜に眠りに誘う何らかの成分が入っているみたいだ。それを摂取したこの横丁の妖怪たちは全て眠ってしまった」
 そしてこの横丁を歩き回るのは、猫たちだ。二股に分かれた尻尾、その先に青白い炎を宿した『ねこまたウィスプ』だ。
「この猫たちは、とある白い子猫に従っている。『あられ』という白い猫だ。この猫と、ねこまたウィスプの違いは尻尾を見ればすぐにわかる。あられは尻尾に炎が無い」
 『あられ』は化け猫である。知らず己の主人の魂を喰ってしまったのだという。そして、『あられ』は主人恋しさに、主人と同じく優しい魂を求め、蘇生しようとしているのだ。
 『ねこまたウィスプ』たちは『あられ』のことを可哀想に思い、協力している。
「この横丁にはあられの探す優しい魂は居なかったよーだ。だから次の場所へ明日になれば移動し、そこでも花を発生させて魂探しを始めるだろう」
 魂が見つからなければ、物理的な害は無いように思える。だが勝手に眠らされれば商売あがったりである。
「…猫たちに諦めるよう、説得をしてくれ。ダメージを与えた後なら、あいつらも説得を聞くだろ」
 まずは、横丁を周り猫の根城を探さなければいけない。横丁の妖怪たちは眠ってしまっているため、何かを聞くことは出来ない。だが店に寄れば何かヒントがあるかもしれない。
 根城を見つければ『ねこまたウィスプ』たちとの戦いになる。そして、ねこまたウィスプを倒し、妖怪ねこまたを骸魂から解放すれば次は『あられ』との戦いになる。
 『あられ』も最初は気を荒ぶらせているかもしれないが、鎮めることが出来れば、話を聞いてくれるはずだ。

「…人を蘇生するなんてこと、出来やしないんだよ。…死んだら終わりなんだからな」
 ぽつり、アルマは呟いて尻尾を一振りする。そうすればカクリヨファンタズムへの転送の扉が開く。そして猟兵たちを送り出したのだった。


笹山ぱんだ
●笹山ぱんだです。こんにちは、よろしくお願いします!
今回はカクリヨファンタズムで猫たちと戦って貰うシナリオです。

今回、眠るお花が咲き乱れている場所へ行っていただきます。
花の蜜へ触れる=花へ触れれば、何もしていなければ眠りに落ちてしまいます。
ので「眠らないような対策をとること」をプレイングボーナスとします。
どの章でも花は咲き乱れていますので、よろしくお願いします。

第1章:『夕闇通りを抜けて』
冒険。猫の根城を探してもらいます。
駄菓子屋、玩具屋、本屋の他にも、この横丁にありそうなお店ならきっとどこかにあるのでそのお店を探し、色々調べてください。
お店に店主の妖怪は転がっていますが、起きません。

第2章:『ねこまたウィスプ』
集団戦。根城にたくさんいます。倒せば骸魂が離れる為妖怪に戻ります。

第3章:『彷徨う白猫『あられ』』
ボス戦。さみしい想いをしている化猫。主蘇生の為優しい魂を探しています。
最初は気が立っていますが、ダメージを与えていけば落ち着いて話を聞いてくれるでしょう。

プレイング募集 1章はオープニング公開後から。
        2章以降は断章追加後になります。ツイッター、マスターページにしてお知らせいたします。また、プレイング受付終了日時についても、同様です。

それでは、良き戦いを。
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第1章 冒険 『夕闇通りを抜けて』

POW   :    様々な懐かしいお菓子が売られている駄菓子屋に立ち寄る

SPD   :    様々な懐かしい玩具が売られているおもちゃ屋に立ち寄る

WIZ   :    様々な懐かしい本が売られている本屋に立ち寄る

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

香神乃・饗
ねこは寝るこというっすけど
寝たままは不味いっす
まずは根城を突き止めるっす!

香神写しで武器を増やし
苦無を念で浮かべ、その上に乗ったり歩いたり、足場にして花を避けるっす
それでもまだ花が邪魔なら、念で動かした剛糸で縛っておくっす
無闇に切ったら汁でも眠くなるかもしれないっす
物を取るなど触れるのは箸でつまむっす!
絶対花に触れないように気を付けるっす!

駄菓子屋なら、駄菓子のなかに根城のヒントが埋もれていたりしないっすか?
食べたい訳じゃないっすよ?(溢れる好奇心)
一つ貰うっす!
あ、何か書いてあるっす!
これ当たりっすか!
「     」
ははあ……こっちにいけば良いんっすか!
ごちそうさまっす!(お代を置いておく)



●眠る横丁
 いつもは妖怪が騒ぐ賑やかな横丁も、眠りにつく。赤い華が咲き誇り、訪れるものを夢の世界へと引きずり込むのだ。
「ねこは寝るこというっすけど…寝たままは不味いっす」
 赤い華咲き乱れる横丁へ転送された香神乃・饗(東風・f00169)は静かな空気に頷いた。
「まずは根城を突き止めるっす!」
 するべきことを口に出してはユーベルコード【香神写し】を使い、苦無を増やすと念で浮かべてその上に乗る。
 花の蜜に触れぬよう慎重に、浮遊する苦無の上を歩いた。背の高い花は念で動かした剛糸で縛り邪魔にならないようにしておく。
 花を切って汁が飛び散れば饗も眠ってしまうかもしれない。それは避けなければならなかった。

 苦無の上を歩いていけば、目に入ったのは駄菓子屋だ。そこに入れば安価な駄菓子がたくさん並べられている。
 小さな容器に入った白いお菓子や、四角いグミがたくさん入ったもの。タバコの形をした棒状のお菓子、糸を引くと箱の中から出てくる飴…
「駄菓子のなかに根城のヒントが埋もれていたりしないっすか?」
 ほら、きっと何かあるはず。うん。
「食べたい訳じゃないっすよ?」
 あふれ出る好奇心は抑えきれず、スナック棒にチョコレートがかかった定番のお菓子を一つ手に取り
「一つ貰うっす!」
 袋を開けると裏に書いてあるのは「当たり」文字。そしてその下に小さく書いているのは『八百屋さんの裏の原っぱ』。
「ははあ……こっちにいけば良いんっすか!」
 なぜこんなところにこんなことが書かれているかはわからない。カクリヨファンタズムの謎というものだろうか。
 饗は駄菓子を食べきると袋をゴミ箱へ捨て、レジの裏で眠っている妖怪店員さんに頭を下げながらお代を置いた。
「ごちそうさまっす」
 そして猫の根城へ向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

寧宮・澪
すごーく、惹かれますがー……眠っちゃ、いけないんですよねー……うん

少しだけ、謳って世界に干渉……花の蜜を吸わぬよう、風を操作しましてー…
あと触らぬように、オーラで防御していきましょね…
で、飛んで浮いていけば、地にある花には触らないでしょうか…上の方の花は、警戒しておきましょー…

ああ、面白い街なみですねー…いつかのんびり、お散歩してみたいところですが、さておき
にゃあにゃあ、【猫の召喚】で呼び出した、ちび猫さん、ごーですよー…
猫又さん探して見つけてください、なー…
猫の道は猫、ということで…お店回りながら、猫の好きそうな場所、猫の根城を探しましょー

見つけたら、埋もれてみたい、ですが……はてさて



●眠る横丁
 静かな横丁に広がるのは赤い花の群。その花の蜜は猟兵をも眠りに誘う。
「すごーく、惹かれますがー……眠っちゃ、いけないんですよねー……うん」
 ふわり、小さく欠伸をして寧宮・澪(澪標・f04690)はのんびりと呟く。少し謳い、風の向きを変え、花の蜜を吸わぬようにする。
 触らぬよう、自分の身体をすべてオーラで保護して、宙へと軽く飛ぶ。そうして浮いていれば花には当たらないだろう。上の花は要警戒ではあるが。

「ああ、面白い街なみですねー…いつかのんびり、お散歩してみたいところですが、さておき」
 にゃあにゃあ、と小さく呟きユーベルコード【猫の召喚】を使い、ころころふあふあもふもふなちび猫たちを呼び出す。
「ちび猫さん、ごーですよー…猫又さん探して見つけてください、なー…」
 ちび猫たちはにゃあにゃあ鳴いて、猫又たちを探しに方々へ駆けてった。猫の道は猫、きっと根城を見つけることが出来るだろう。たぶん。
 澪はふわふわ飛びながら色んなお店を見て回る。駄菓子屋に魚屋、茶処に、甘味屋、居酒屋…どのお店も店員や客である妖怪は眠りについていた。
 美味しそうな匂いもどこからか香ってくる。きっとこの横丁は賑やかな場所だったのだろう。見て回っていれば一匹のちび猫から根城を見つけたと報告がある。
 それは八百屋さんの裏の原っぱ、らしい。
「にゃあ、ありがとにゃ」
 猫たちの案内を受け、根城へと澪は向かう。きっとそこにはたくさんの猫又が居るに違いない。
「見つけたら、埋もれてみたい、ですが……はてさて」
 ふわふわ、もふもふ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

瀬河・辰巳
猫探し。 相手はねこまたウィスプだけど、これはワクワクするね。

幻影で猫とカラス、ネズミを呼び出すよ。
カラスは上から、ネズミは屋根裏とか狭いところの様子を探ってもらおうかな。猫は……猫のカンにお任せしよう。

俺自身も相棒のフロッケと猫の毛とか足跡とか、何か痕跡を探すとして……探すなら裏口とか人目につかない狭い場所を重点的に、かな?

万が一花に触っちゃった時は、フロッケに噛むなり蹴るなりしてもらって起こしてもらおう。……あ、顔面はやめてね。



●ねこさがし
 カクリヨファンタズム、とある区画にある横丁に転送された瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)は辺りに広がる赤い花に一瞬目を奪われる。だが今回の目的はそれではない。
「猫探し。 相手はねこまたウィスプだけど、これはワクワクするね」
 動物に囲まれて育った辰巳は動物が好きだ。たとえオブリビオンだとしても、猫はきっと愛らしいだろう。【森のお助け部隊】を発動すれば呼び出すのは猫とカラス、ネズミの幻影。
「カラスは上から、ネズミは屋根裏とか狭いところの様子を探ってもらおうかな」
 猫は…猫のカンにお任せしよう。そう指示を出せば彼らは方々へ散っていく。
 辰巳と相棒のサモエドのフロッケも探索を始める。猫がここらへんを歩いているのなら、猫の毛とか足跡とか痕跡があるだろう。
 それはきっと、表の道じゃなく、裏の路地や、人目につかない狭い場所…。
「ねこ、ねこ…どこかな」
 歩くたびに、足元へ赤い花が揺れる。しっかりと下はガードをしているから触れても問題は無い。だが頭の高さに生えている花にはどうしようもなかった。
 歩いていれば、壁を伝って顔の高さに咲いている花に顔を突っ込んでしまう。甘い甘い香りが鼻をくすぐり、眠気が辰巳を襲う。
「あ、…」
 倒れていく辰巳を見たフロッケは思い切りとびかかるとその手にがぶりと噛みつく。牙が指に突き刺さる。それは傷を作らなかった。だが、痛いものは痛い。
「いたっ……俺、眠ってた、かな?」
 起きて体勢をなおし、フロッケに聞くと「そうだ」と言わんばかりにわふん、と鳴く。
「ありがとう。…ん?」
 猫の根城を探していた猫の幻影が辰巳のもとへ帰ってきた。どうやら見つけたらしい。
「にゃあん」
 こっちだよ、と猫は辰巳たちを誘う。向かう場所は猫の根城、『八百屋さんの裏の原っぱ』

大成功 🔵​🔵​🔵​

オヴィリア・リンフォース
ごしゅじんさまの代わりに白猫さんを見つけてあげるのです。
横丁の駄菓子屋さんから猫達の根城を探すのです。
花の蜜に触れないよう気を付けるのです。
駄菓子も気になるけれど寝ている所を取っていくのは
悪い気がするので我慢するのです。
店の調べて猫達の痕跡がないかを見つけるのです。
きっと猫達が花を置いたり魂を探したりしているはずなのです。
同じ猫として嗅覚で猫達の気配を察知するのです。
その途中で気になる駄菓子がないかも見ておくのです。
基本的には甘い物が好きなのです。
事件を解決したら改めて食べに戻るのです。
どうしても眠くなったなら手持ちの肉を食べて
UCで眠気を覚ますのです。

「何だか自分も妖怪になった気分なのです」



●猫の根城の捜索。
 オヴィリア・リンフォース(銀色の魔女猫・f25140)は今はここには居ない主人のことを想いながらつぶやく。
「ごしゅじんさまの代わりに白猫さんを見つけてあげるのです」
 マヨイガファンタズムのとある区画にある、とある横丁。赤い花が咲き乱れるそこをオヴィリアは花に気を付けながら歩く。
 横丁の入口付近にある駄菓子屋に入る。レジの向こうで店主である妖怪が倒れ眠っていた。
 駄菓子屋にはたくさんの駄菓子があり、つい目を奪われてしまう。色とりどりの駄菓子は可愛らしく、美味しそうだ。
(…気になるけれど寝ている所を取っていくのは悪い気がするので我慢するのです)
 心をぴっと引き締める。駄菓子を食べるなら、この横丁のみんなが元気な時に来ればいいのだ。
 くんくん、と匂いを嗅ぎながら駄菓子屋の中を歩き回る。きっとネコマタがいた痕跡が見つかるはず。同じ猫なら匂いでオヴィリアにはわかる。…たぶん。
 ふ、と気になる匂いを見つける。それは透明な容器だった。駄菓子がたくさん入っていたであろうそれは、今は何も入っていない。
 …とても入りたい大きさ。オヴィリアはつい容器に収まる。狭さがとても心地良い…。容器の奥に何か紙が入っていることに気付いたオヴィリアはくしゅくしゅになった紙をまっすぐにして、書かれていることを確認する。
 『八百屋さんの裏の原っぱ』。誰が書いたものかはわからない。だけれどこれは、もしかすると手掛かりになるのかも…。
 容器の中は捨てがたいがするべきことがあるので仕方がない。抜け出し、ぴょんと地面を踏めば赤い花を潰してしまう。ふわり香る蜜の匂いにくらりと眠気が襲ってくる。慌てて手持ちの肉を食べて【フードファイト・ワイルドモード】を発動し覚醒する。
 そして今度こそ駄菓子屋を出て、横丁を歩き根城の場所へ向かう。
 静かな横丁はにぎやかならとっても楽しい場所なのだろう。沢山の妖怪が行きかう様子を想像する。その中をオヴィリアは歩くのだ。
「何だか自分も妖怪になった気分なのです」
 色んな妖怪が周りにいれば、自分もそう見えるに違いない。それもきっと、楽しいのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ねこまたウィスプ』

POW   :    惑わしの鬼火
【二股に分かれた尾の先端に浮かぶ炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【相手を幻惑する効果のある青白い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    顔を洗う
【夢中で顔を洗うことで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    化け猫の集会
戦闘力のない、レベル×1体の【化け猫達】を召喚する。応援や助言、技能「【『おどろかす』や『化術』】」を使った支援をしてくれる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ねこまたウィスプと
「にゃあ、にゃー」
 場所は八百屋さんの裏の原っぱ。ねこまたウィスプが白い化け猫に寄り添い毛づくろいを行う。
 のんびりとした様子を周りのねこまたウィスプ達は各々まったりしながら眺めていたが、気配を感じて立ち上がる。
 何者かがこちらに近づいてくる。皆眠っているはずなのに、起きているものが居る。
「フ―…!!」
 唸る、うなる。 
 ねこまたウィスプと目が合ったのは猟兵だった。それぞれ情報を手に入れこの場所へ訪れたのだ。
 白い化け猫を守る様にねこまたウィスプ達は猟兵たちへと向かう。彼らもまた、大事な愛い猫の役に立ちたいだけなのだ。


 
(※プレイングは7/15 8時30分からの受付です)
寧宮・澪
おやー、かわいい…かわいいけど、手は出せそうに、ないですねー…
ちょっと残念…撫でたりもふったりしたかった…
でも、その白い子を放ってもおけないんですよね…

ええと…骸魂剥がさなきゃ、ですねー…
化け猫さんも呼ばれて、邪魔しにきてるみたいますし…
ほらにゃーにゃー…ほらほらー…遊んでくださいー…
猫じゃらし、振って誘います…だめでしょか…
あ、Call:ElectroLegion、のレギオンもかわいいファンシーなねずみのおもちゃ型で呼びましょー…遊びましょー
うまく気が引けたら、骸魂だけを頑張って剥がしましょー
ねずみのレギオンさんを操って…猫さんが気を逸らしたら…骸魂を攻撃して、剥がしましょね…



●ねこねこ
 原っぱにはたくさんのねこまたウィスプと、一匹の白猫が居た。全てが普通の猫ならば、猫好きにはきっと、たまらない光景だったろう。
 寧宮・澪(澪標・f04690)もまた、その光景の可愛らしさに瞳を輝かせていた。
「おやー、かわいい…かわいいけど、手は出せそうに、ないですねー…。ちょっと残念…撫でたりもふったりしたかった…。でも、その白い子を放ってもおけないんですよね…でも、その白い子を放ってもおけないんですよね…」
 ねこまたウィスプに守られた白い猫。その猫を倒さなければ今回の騒動は終わりを迎えないのだ。

「ええと…骸魂剥がさなきゃ、ですねー…」
 にゃあ、にゃあにゃあ、鳴き声が聞こえる。オブリビオン化を止めるにはねこまたウィスプを倒して骸魂をはがさなければいけない。
 可愛い鳴き声が増えたと思えばねこまたウィスプが呼び出した化け猫達が澪を驚かせようと迫ってくる。戦闘能力が無いとはいえ、少し驚く。
 澪は猫じゃらしを取り出し化け猫達に振る。
「ほらにゃーにゃー…ほらほらー…遊んでくださいー…」
 しかし猫じゃらしの効果は無く、化け猫達は澪を囲んだ。むぅ、と難しい顔をしたあとユーベルコード【Call:ElectroLegion】を発動する。
 出てくるレギオンはかわいいファンシーなねずみのおもちゃの形をしていた。そのねずみたちは方々に散らばり化け猫達やねこまたウィスプ達の気をそらした。
「えいっ」
 その隙に手のひらから魔法の玉を転がしねこまたにつく骸魂を攻撃する。その作戦は成功し、ぽーん、と骸魂はどこかへいってしまった。
 正気に戻ったねこまた達は澪に「にゃあにゃあ」と言葉をかけてその足にすりすりした後、どこかへ消えていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オヴィリア・リンフォース
ねこまたウィスプ達を追い払うのです。
尻尾の数では負けているけれど
引き下がるわけにはいかないのです。
(対抗心で尻尾を揺らしながら)

猫らしく動き回ってかく乱しながら
ウィザード・ミサイルを沢山発射して
ねこまた達を大人しくさせるです。
ねこまた達の青白い炎や召喚された化け猫達には注意するです。

大人しくなったら猫たちを説得するのです。
白猫さんを守りたい気持ちは同じ猫として理解できるのです。
だからこそ、後は任せて欲しいと伝えるのです。
白猫さんに寂しい思いはもうさせないのです。

「化術に驚かされたりなんかしないのです!」
「元々野良猫だったから寂しい気持ちはよくわかるのです」



●ねこVS
 原っぱにはたくさんのねこまたウィスプと一匹の白猫の姿。オヴィリア・リンフォース(銀色の魔女猫・f25140)は尻尾をゆらゆら揺らして。
「尻尾の数では負けているけれど、引き下がるわけにはいかないのです」
 対抗心がめらめら。尻尾の数が強さではないと、証明しなくてはいけない。

 ぴょーん、ぴょんと原っぱを駆け回り、ねこまたウィスプの目を攪乱させるオヴィリア。敵の猫たちは追ってくるが早さについていくのが精いっぱいのようだ。
 猫達はたくさんの化け猫を放ち、オヴィリアを攻撃しようと向かってくる。
「化術に驚かされたりなんかしないのです!」
 その猫達に放つのは【ウィザード・ミサイル】。3百の炎の矢がねこまたウィスプたちと化け猫達に襲い掛かる。その数にさすがの彼らも驚き、召喚していた化け猫達も消えていく。
「にゃあ…」 
 傷つき地に伏せた猫達から骸魂が抜けていく。ただのねこまたになった彼らにオヴィリアは近づく。
「白猫さんを守りたい気持ちは同じ猫として理解できるのです。だからこそ、私に後を任せてほしいのです」
「…にゃあ?」
 本当にいいのか、そうねこまたは言ったようだった。
「元々野良猫だったから寂しい気持ちはよくわかるのです。白猫さんに寂しい思いはもうさせないのです」
 こくりと頷いたオヴィリアを確認したねこまた達は、「にゃーん」と鳴いて、原っぱから消えていく。
 白猫のことをオヴィリアに任せ、ねこまた達は自分たちの居場所へ帰っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる


比良野・靖行(サポート)
うむっ! 文豪の比良野靖行だ!
実にハイカラな僕が来たからには恐らくなんとかなるだろう!
……え? ならない? そんなあ。

まあ、しかし、戦うのはあまり得意ではなくてね。
目立つことならば得意なのだがね。
逆に、目立たないということはできないからなあ。わはは!

敵に対しては目立って注目を集め、道行く人々にはハイカラにて注目を集める。
それこそが僕、比良野靖行というハイカラさんなのだよ!
……でも痛いのは嫌だからユーベルコヲドでもなんでも使うぞ!
基本は逃げの一手だ! わっはっは!

ああ、あと、もしも時間があるならば、さまざまな世界の本も読みたいね。ネタ探しも兼ねてね。
……原稿が白いのはいつものことなんだよなあ!



「わぁ、猫さんがいっぱいだね!」
 植物の性質を持つ肉体、頭の左右に角のような枝を持つアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は可愛らしいねこまたウィスプ達の姿を見て楽し気に笑う。
「ねぇ、一緒にあそぼ!」
 ぴょんぴょん、と原っぱを飛び跳ねる猫達を蔓を操り追いかける。ねこまたウィスプは驚いて二股に分かれている尻尾の先端に浮かぶ炎を操り、アウルにぶつける。
「ひゃん、あつーいっ」
 燃やされたら蔓が焦げてしまう。怯んで蔓の手を緩めた。

「大丈夫かい?実にハイカラな僕が来たからには恐らくなんとかなるだろう!」
 アウルの隣に立ったのは文豪の比良野・靖行(Mysterious BAKA・f22479)だ。高らかに笑いそう宣言する。
「わぁ、お手伝いしてくれるの?ありがとう!」
「…まあ、しかし、戦うのはあまり得意ではなくてね」
 ならどうしてここに来た、という言葉は聞こえない。アウラは純粋に喜んでいたし、靖行も頼られれば悪い気はしない。
「猫さんと一緒に遊ぶの!あなたも一緒に遊ぼ!」
「うん…うん?そうだねぇ」
 遊んだ結果、このねこまたウィスプを倒せるならそれが良いだろう。靖行を後光が照らせば猫達は何事か、と注目する。
「目立つことならば得意なのだがね。後は頼んだよ」
「わかった!にゃーんにゃん、勝負だよ!」
 アウルは自身の怪力を持って猫達を片っ端からひっくり返し空に打ち上げる。そして
「やっちゃって!エンキドゥ!」
 人形兵器エンキドゥより嵐の如く放たれるのは、光の刃。ねこまたウィスプ達を切り裂いていく。
 残り少ない猫達は威嚇し、捨て身のタックルをアウラへと仕掛ける。
「下がってくれるかい?…そうだ。…それでは皆様ご一緒に。後光ビィーーームッ!!!!!」
 靖行的にとってもかっこいいポーズと同時に後光を放ち、猫達へと無差別にその光の攻撃を放つ。
 下がっていたアウルもその攻撃を受けるが攻撃が来ることを分かっていた為オーラ防御をし軽傷だった。
「いたた…猫さん消えた?」
「そうだね、骸魂は消えたようだから…元の場所へ戻ったんだろう」

 それなら倒すべき相手はあと一匹、化け猫の『あずき』だ
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鬼桐・相馬(サポート)
羅刹の地獄の獄卒×ブレイズキャリバー
口調:冷静な男性口調(語尾に「!」がつく喋り方はしません)
「遠慮なくやれるな。愉しそうだ」
「この程度の傷、炎で補える」

冷静で感情の起伏がほぼなく、常に淡々としています。

[冥府の槍]全体を使った攻撃法で、槍の炎は負傷した場合に身体から滲む炎と同じ紺青色をしています。
攻撃は武器に[怪力をのせ、部位破壊・串刺し・傷口をえぐり]、その後に武器や身体から滲む冥府の炎で[焼却]します。[ヘヴィクロスボウ]による遠隔攻撃も可能です。防御は[戦闘知識と野性の勘]を駆使し、攻撃を[見切り、武器受け]します。
苦戦している味方は[かばう]。炎が補うので怪我をすることに無頓着です。



●これまでのあらすじ
 世界はカクリヨファンタズム、猟兵たちは、眠りを誘う蜜を放つ花に満たされたとある横丁に転送した。
 今回の敵、白い化け猫『あられ』の目的は自分の主人を生き返らせること。その為に優しい魂を探している。
 可哀想に思ったねこまたウィスプたちは、あられに手を貸し、横丁を優しい魂を探すため、歩いていたのだった。
 猟兵たちは、猫達の根城を探し出しねこまたウィスプ達に勝負を挑むのだった。
●ねこねこ
 鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)がたどり着いた原っぱは、既に他の猟兵たちにより攻撃を受け続けていて穴だらけだった。
 そこに居たのはもう数少ないねこまたウィスプと怯えたような白い化け猫。
 可哀想ではあるが、あの猫達を倒さなければこの場所に平和は訪れない。相馬は紺青の冥府の炎に焼かれ続ける黒槍、冥府の槍を構え迫りくる猫達の攻撃を払う。
 己の紺青の炎とは違う青白い炎は相馬を惑わせる。無数に向かってくるように見えるそれは実は数個のようで、払い損ねた炎が相馬の身を焼く。紺青の炎が焼けた傷口から滲んだ。
「…俺の炎の方が熱いな」
 ねこまたウィスプが操る炎を全て掻い潜り、迫ると冥府の槍で貫き串刺しにしていく。その槍を原っぱに突き刺し、地割れから逃げ惑う猫達に冥府の炎を浴びせる。
「逃げ場など、ない」
 にゃあにゃあ、と猫が鳴く。骸魂が燃え尽きれば、ねこまたウィスプはただのねこまたに戻ったようだ。全てがただのねこまたに戻ったことを確認すれば相馬は炎消す。
 お礼を言うように、相馬の足元をすりすりねこまたがほおずりをする。そして元の場所へと、戻っていった。
 守るべきものの居なくなった白の化け猫は小さく、にゃんと鳴いた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『彷徨う白猫『あられ』』

POW   :    ずっといっしょに
【理想の世界に対象を閉じ込める肉球】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    あなたのいのちをちょうだい
対象への質問と共に、【対象の記憶】から【大事な人】を召喚する。満足な答えを得るまで、大事な人は対象を【命を奪い魂を誰かに与えられるようになるま】で攻撃する。
WIZ   :    このいのちをあげる
【死者を生前の姿で蘇生できる魂】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠香神乃・饗です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●にゃん
 守るものは全て居なくなった。『あずき』はさみし気ににゃあと鳴く。
『あなたは、やさしいひと?』
 鳴き声と同時に、言葉が猟兵たちの脳裏に浮かんだ。『あずき』が話しかけているらしい。
『ごしゅじんが、いないの。どこにも。ずっと、一緒だっていったのに…』
 にゃあにゃあ、寂し気に鳴く。
『やさしいひとなら、魂をちょうだい。ごしゅじんをいきかえらせるの』
 あずきの目的。愛する人を、愛する主を生き返らせたい。その為にここに居るのだ。
 首元の鈴が、軽やかにちりんと鳴る。
 倒さなければいけない。この赤の花を無くし、横丁を眠りから救わなければいけないのだから。
(ところで3章オープニングで猫の名前をあずきと明記してますがあられ、ですね。
申し訳ないです。あられです。)
オヴィリア・リンフォース
ねこまたウィスプたちとの約束は守るのです。
その為にも白猫さんを大人しくさせるのです。
ご主人を想う白猫さんに同情して
つい飼い主である金髪ショートカットの
女の子を思い浮かべてしまうのです。
そのせいで白猫さんに召喚されてしまった時は
最初は戸惑うけれど気を取り直して跳ねのけるのです。
ユーベルコードで栄養を補給し意志と力を高めるのです。
猫パンチを繰り出すのです。
白猫さんを大人しくさせたら寄り添って説得するのです。
優しいご主人様は皆に迷惑をかけるのはきっと悲しむのです。
そんな事ばかりしていたら白猫さんの中にいる
ご主人様は遠くに行ってしまうのです。

「優しい気持ちを持ち続ければ寂しい思いはしなくていいのです」



●猫と猫
(ねこまたウィスプたちとの約束は守るのです)
 オヴィリア・リンフォース(銀色の魔女猫・f25140)はさっきした約束を思い出す。白猫を想って傍に居たねこまた達。悲しいことになるのは回避をしなければならない。
「その為にも白猫さんを大人しくさせるのです」
 ぴょんっと白猫あられの方へと飛べば、ちりんと鈴が鳴る。
 不意に思い浮かぶのは、飼い主である金髪ショートカットの女の子のこと。きっと帰るのを待っていてくれている。
 ちりん、ちりん。

 ふわりとそこに出現したのは飼い主の女の子だった。
「――!」
 その名を呼べば、にこり少女は微笑んだ。少女は呟く。
『あなたは、主がいなかったら、寂しいでしょう』
 それはあられの気持ちだ。ご主人が居ない。さみしくて、さみしくて。生き返らせる為に魂を探している。少女はいつの間にか、もっていた剣でオヴィリアを攻撃する。
「寂しいのです。だから、一緒にいるのです」
『じゃあ、居なくなってしまったら、どうすればいいの』
 教えて、教えてよ。泣き叫ぶような慟哭だった。
「優しい気持ちを持ち続ければ寂しい思いはしなくていいのです」
 むしゃりと肉を食べ戦闘力を上げた後、少女の幻影に猫パンチを繰り出すして倒す。
「優しいご主人様は皆に迷惑をかけるのはきっと悲しむのです」
 オヴィリアはそっと、白猫の傍に身を寄せる。
『悲しむ、の…?』
 にゃあ、と寂しくあられが鳴く。こくりとオヴィリアは頷いた
「そんな事ばかりしていたら白猫さんの中にいるご主人様は遠くに行ってしまうのです」
『わたしの、なかの…』
 あられは、しょぼんとして顔を伏せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

寧宮・澪
ああ、いないこと、亡くなったことを、理解している、と
なら、私が魂あげれないことも……理解できずとも、聞いてくださいね

静かに語りかけましょう
貴方がご主人を大切に思うように……私も大切にされています
魂をあげることはできないんです……誰かは、悲しんでくれるでしょうから……
それに死者は生き返りません、生き返ってはいけないんです
生き返らせることを、許すこともできません

アズキさんが譲れないことの否定、通じなくとも、話してしまうのは……わがまま、ですかねー?

霞草の舞風……悲しい魂を送る花を
死者の魂はいりませんー……頑張って、避けましょね……
寝ちゃったら、タマに起こしてもらいましょー……頑張ってください、なー



●猫と
 白猫の姿を見て、寧宮・澪(澪標・f04690)は思う。
(ああ、いないこと、亡くなったことを、理解している、と)
「なら、私が魂あげれないことも……理解できずとも、聞いてくださいね」
 そう言って、静かに語り掛ける。ちりん、と鈴が鳴る。
「貴方がご主人を大切に思うように……私も大切にされています。魂をあげることはできないんです……誰かは、悲しんでくれるでしょうから……」
『かなしむの?やさしいひとは、魂をくれないの?』
 にゃあ、にゃあ、と黄色いまん丸い瞳で澪を見つめ鳴く。
「それに死者は生き返りません、生き返ってはいけないんです。生き返らせることを、許すこともできません」
『でも、さみしいの。ご主人がいなきゃ、さみしいのよ』
 澪もその気持ちは、分かる。譲れないことなのも、理解出来ている。だがそれを猟兵として許すことは出来ない。

 【霞草の舞風】で武器をかすみ草の花びらへと変えると、白猫へと攻撃を加える。こちらへ向かってくる死者の魂をひらり避けて。
 そばで澪が寝ないようにたまが見張ってくれているのが見える。寝たら起こしてくれることだろう。なんて頼りになる相棒。

 悲しい気持ちも、寂しい気持ちも、終わりに出来たらいいのに。澪は白猫の姿を見て目を伏せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルディア・ディアマンテ(サポート)
助けが必要なようね。助太刀いたしますわ!

サポートでの参加なので人々の避難や救出、敵の陽動のような支援になるような事を中心にこなしますわ。
事情がわからないまま行動すると事態を悪化させる恐れがあるので、その辺りは気をつけないとね。
指示をしてくれる仲間がいれば素直に従いますわ。

支援中心とはいえ戦闘は避けられないもの
その時は武器は白銀のバルバードを使いその遠心力と、UC金色の風で強化された速度を利用し一撃離脱戦法で戦いますわ!その姿はまさに金色の風の如し!

騎士の誇りを胸に、堂々と恥じない行動を!


リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
サポプレ

▼アドリブや他の方との絡みモリモリの盛り大ジョブです

▼性格
いつも笑顔でほわほわのぽやんで楽観的な元気っ子

▼口調
なのでス、でショウ、なのですカ?
等、文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る
挿入箇所はお任せ
『~な気持ち』が口癖
敵に対しても「さん」付けする

▼武器、アイテム
戦闘時以外は動物の形をとっている子達が多く
会話や意思の疎通もします
動物達の方がしっかりしてる説があるやも…
(踏ん反り返る動物達)

▼得意
情報収集
ハッキング
支援

▼好き
家事全般
動物

▼戦闘
後衛に居る事が多く
後方から援護射撃やオーラ防御での防衛サポを好む

▼NG
過度なエロ
(尚、羞恥心がぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことは無いでス)


神代・セシル(サポート)
 西洋妖怪のレトロウィザード×プリンセス、12歳の女です。
 普段の口調は「無口(わたし、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
本音で話す時は 無口(わたし、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●今までのあらすじ
 世界はカクリヨファンタズム。眠りの花が大量発生したのはとある横丁だ。この地に訪れた白い化け猫、あられが死んだ主人を生き返らせる為、優しい魂を持つ人を探すためこの地の妖怪たちを眠りへと誘ったのだ。
 横丁を散策し、猫達の根城を発見した猟兵たちはあられを守るねこまたウィスプ達を倒す。そして最後に戦うのは、白い化け猫あられ。
 寂しい、寂しい、と白猫は鳴くのだ。

●白猫との戦い。
「わたくしにも…寂しい気持ちは、わかります。ですが人は生き返らないのです」
 ルディア・ディアマンテ(金色の風・f18851)は白猫、あられを前にそう告げた。
「…生き返ったとしても、その犠牲をあなたの主人は喜びますか?」
 何かを犠牲に生き返ったとして、普通の人間はそれを喜ぶだろうか。神代・セシル(お勉強好き・f28562)は思う。
「あられさんの気持ち、いっぱいわかりマス。でも…それをしてはいけませン」
 この横丁の眠りを消し去る為にも、この白猫を倒さなければいけない。リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)もそれを理解している。
 寂しい気持ちは、3人も理解出来ている。だが、それを許してはいけない。それぞれ武器を構え、白猫に立ち向かうのだった。

「はぁっ!」
 ルディアの持つ白銀のハルバードが、あられの猫パンチとぶつかる。力ではかなわないと思ったのか、あられはぴょんっと後ろへ飛んだ。
 【ドレスアップ・プリンセス】の力により、豪華絢爛なドレス姿になったセシルは舞い散る花びらを纏い、空を飛ぶ。その手には煌びやかに輝くレオナルソード。その剣を振るい、あられに向かって薙ぐように斬る。
「にゃっ」
 いたい、どうしてじゃまをするの、そんなあられの声が聞こえた。思わず攻撃の手を緩めれば隙をみつけた、とばかりに死者の魂を放ち、セシルを眠りの世界へと誘う。
「うぅ…ふわぁ…」
 睡魔に襲われたセシルはゆっくりと地へ降りてその瞼を閉じる。慌てたリヴェンティアは小動物達をセシルの元へと集らせる。
「寝ちゃだめですヨ!起きてー!」
 声はセシルへと。ハムスターの響やフェレットの壱がセシルをゆさゆさと揺らし起こす。
「ん…。あれ…?」
 ぱちりと目を覚ましたセシルは首を傾げる。ぐっとガッツポーズをしたリヴェンティアはレギオン達を呼んだ。
「おはよーございマス!」
 レギオン達はあられに向かっていく。あられはぴょんぴょんっと飛び回り、避ける。しかしそれは誘導だった。あられの逃げた先にはルディアが居た。
 ハルバードの全ての魔力と生命力を乗せ【奥の手】を放つ。それはあられから骸魂を離すには充分な攻撃だ。
 骸魂は消え、ただの化け猫のあられになった白猫はまだ、寂しそうににゃあと鳴いた。周りに咲いた眠りの花は消え去っていく。

「寂しいなら、お友達を作りましょう」
 セシルは白猫に向かう。妖怪の自分ならきっと、白猫と一緒の世界を生きられる。
「そうですヨ!いっぱい!私も、立候補シマス!」
 もふもふとした前足を握り、リヴェンティアは笑う。
「…主人を無くした寂しさはいつまでもあるでしょう。でも…それを埋められるなら」
 きっと、あなたの寂しい気持ちは越えられる。ルディアがそっと、その頭を撫でた。
「…にゃあ」
 寂しい気持ちの次は、何になる?それはきっと、楽しいこと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月28日
宿敵 『彷徨う白猫『あられ』』 を撃破!


挿絵イラスト