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死を招くカタストロフ

#カクリヨファンタズム #カタストロフ #死亡フラグ

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#カクリヨファンタズム
#カタストロフ
#死亡フラグ


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「手の開いてる人、ちょっとカクリヨファンタズムの事件を解決してもらえないかな?」
 グリモア猟兵、ティモシーが呼びかける。
「カクリヨの世界は……まぁ知ってる人が多いと思うけど、オブリビオンが小規模だけどカタストロフを起こしてるんだよね。」
 オブリビオンから骸魂だけ追い出せば、元となった妖怪は救われる……という事実は既知として省くらしい。

「それで、今回事件を予知した――というかカタストロフが起こってる一角は、『死因』に溢れて死亡フラグまみれなんだ。」
 とはいえまだ範囲は小さく、せいぜい「なんだ、猫か……」と言ったり「先に部屋に帰らせてもらう!」と言ったり、もしくは行動での死亡フラグも乱立しているようだが……まだ死者は出ていないらしい。いや、オブリビオンの力不足で死亡フラグどまりで、誰も死んでいない……と言うべきか。

「それで、事件解決のために……小さな市場に向かってほしいんだ。」
 カタストロフが起こっている一角の、骨董市のそばに転送ゲートが繋がったらしく、市場を投影するグリモア猟兵。
 どれも『何の変哲もない骨董品』に見えるが、きっと転送ゲートが繋がった意味があるはず。……ただの偶然かもしれない。
「あと、骨董市に釣られたせいか、『もったいないお化け』のオブリビオンが来るから、そっちの迎撃もよろしくね?」
 とはいえ、もったいないお化けは、骸魂の数が多いせいか、取り憑いた妖怪が弱いせいか、集団で襲ってくるらしい。

「骸魂と取り憑いた妖怪の分離だけど……たぶん、力加減をすれば大丈夫、だとは思うよ?」
 骸魂の分離方法に個人差があるためで、きっと占い師の説明が下手ではないと願いつつ。
 グリモア猟兵の開いた転送ゲートを通り、カタストロフへの対処に向かう――。


唐傘
 はじめての方ははじめまして。唐傘です。
 カタストロフにより死因――になりそびれた死亡フラグのあふれた一角を正常化するシナリオです。
(各章のいずれも、死亡フラグを意識した行動はしてもしなくても大丈夫です。というより、死亡フラグを立ててもボスがフラグ回収できていません)
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第1章 冒険 『骨董市にて』

POW   :    骨董市を駆け回って探す

SPD   :    売り手に聞いて探す

WIZ   :    商品の来歴を確認しながら探す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マーク・スナイダー
小規模とは言えカタストロフはカタストロフ、小さな事象が後に大事になるのは避けたいな
何事も甘く見ず、着実に原因を調べたい

行動は【SPD売り手に聞いて探す】に参加
操作の基本は足を使った聞き込み。外部から観光客を装って、お土産を探すふりをしながら珍しい物、不自然な物が出回ってないか聞いて探そう
情報料…と言うわけではないが、実際に安い小物を購入するぐらいの方が相手の心証も良くなるかもな
必要なら【スティール】で怪しい物を手に入れる手もあるが、なるべく穏便に済ませたい

実は猟兵しては初の仕事になるんだ。同僚や占い師殿のーに失望されないよう、手に入れた情報はメモに記してしっかりと共有したい



「小規模とはいえ、カタストロフ……放置して後に大事になるのは避けたいな……」
 転送ゲートを通った先、骨董市を歩き回るマーク・スナイダー(f28404)。

「店主、これは……鉄瓶、なのか?」
 ふと目を向けた露天で、興味を引いた道具と、その店主に声をかけるマーク。
「あぁ、だいぶ使い込まれているが物はしっかりしているぞ。ただ、歴代の所有者はもれなく死ぬと言われてるが……」
 盛大な死亡フラグ、もとい呪具を見つけたらしい。
「確か直近だと……先々代が老衰で、その前が旅行に行ったら家が取り壊されてた、だったかなぁ。」
 前言撤回、というか大奥からでも来たのだろうか。あと、取り壊しでは死んでないはず。

「そういえば店主、ここ最近、カクリヨで――というかこの近くで不思議なことってなかったか?」
「変わったこと、ねぇ……。ポルターガイストじみた浮遊は日常茶飯事だが、ここ最近だと……物音がすると思ったら、誰かの使い魔らしい猫が居たり、夜中に来客が来たと思ったら酔っ払いだったり……変に訪問者が多い気がするなぁ。」
「……なるほど、訪問者か。ありがとう……ちょっと調べ物をしているんだ。」
 使い魔の猫、夜中の酔っ払い、とメモして鉄瓶の代金を支払うマーク。
 しかし、店主は気付いていないようだが……「なんだ、猫か」と「こんな夜中に誰だ」はかなり有名な死亡フラグ。きっとカタストロフを起こしているオブリビオンのせいだろう。
 同じ骨董市にいるはずの猟兵と情報共有するため、マークはその場を後にする――。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヒュー・アズライト
●WIZ/アドリブおまかせします

「俺この依頼が終わったら結婚するんだ…」
とかいうのでしたっけ、死亡フラグって。…まぁ俺にその予定はないんですが、とりあえず面白そうなので参加しましょう。

俺は商品の来歴確認しながら見て回りますね!まずは地道にこつこつと。
何か面白い、いえ、おかしな来歴の品はあるかなー?
沢山あるでしょうし目立つもの中心に見ていきます。
あとはそうですね…、商品を見ながら余裕があれば、ですが。
骨董市のお客さんたちの会話にも気をつけてみます。どんなフラグが立ってるかな!!(きらきらした顔で)

そうそう、もし有益な情報を得たら他の猟兵さんにも共有しますね。目的は同じですし積極的に協力もします。



「俺、この依頼が解決したら、結婚するんだ……」
 転送された先の骨董市で、早速死亡フラグを立てるヒュー・アズライト(f28848)。
 とはいえ、彼に結婚する予定は今のところないので、フラグ発言以上の意味はないようだが。

「んー……? 店主さん、これってなんです?」
「あぁ、煙管だな……そうか、最近は煙管が使われる事も少ないからなぁ……」
 ちょっと寂しそうな雰囲気を醸しつつ、喫煙の道具の旨や、作った職人の説明が行われるが……UDCアースでは手に入らないほどに古い以外、特に変わったことはないらしい。
 説明に対するお礼を言い、フラグ発言を求めて散策するヒューだが、元々フラグ濃度が低いのか、こっそり聞いてみる雑談にも死亡フラグらしい雰囲気はない。
 せいぜい、「親の顔を見てみたい」というクレーマーと、その肩を叩く屈強な男性――きっとクレーマーが死亡フラグを立てたのだろう――を見た程度で、後は他愛のない日常会話程度しか聞こえてこない。
「あれ……もしかして、カタストロフの範囲から出ちゃった?」
 厳密に線引きされているわけでもないので感覚でしかわからないが、そもそも骨董市の範囲から外れてきている気がする。慌てて引き返すヒュー――ついでに、骨董市の外には死亡フラグが少ないことも、伝えたほうがいいだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

ケルスティン・フレデリクション(サポート)
いっぱいがんばるよー!
探検したり、散策したり、調査したり。
細いところでもお手の物!
人や動物が傷つけられたり道具にされるのがだいきらい。
そんな時は一般人や動物の救助を一番に動くね

一人称 わたし
二人称 名前を呼び捨て

口調は幼く
言い切る形や「〜なの」「〜よ」言葉尻を伸ばすことも多い

基本的には皆のお手伝い役
戦闘や情報収集、その他言われた事を行います。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。



「いっぱいがんばるよー!」
 元気いっぱい、困りごとがないか確認するケルスティン・フレデリクション(f23272)――が、速攻で何かを見つけた。
「なんだろ、この鏡……?」
 特に変哲がない鏡だが、何故か曰く付きの札が貼られている。
「おじさん、これ、なにー?」
「おじ……。その鏡には雲外鏡……まぁ要するに鏡の妖怪が住んでいたんだが、最近見なくてな……。もしかしたら死んだかも知れないんだ……。まぁ、雲外鏡は寿命を吸う妖怪だから、一応警戒は出しとこうと思ってな。」
「なるほど……つまり、みつけるの! みんな、でばんだよ!!」
 ケルスティンの呼びかけに応じて出てきたのは動物を模した縫いぐるみ、計87体。
 しかし、ユーベルコードで呼び出した縫いぐるみなのでただの縫いぐるみではなく。ほうぼうに自力移動し、すぐに姿が見えなくなる。

「……ん、みつけたの!! えっと、こういう吊り目の妖怪さん、なの?」
 そしてユーベルコード発動からすぐ、外見の確認をするケルスティン。肯定されたのを確認して、鏡に出なかった事情を説明する――。
「……この妖怪さん、ただの迷子なの。」
 正しい住所さえわかれば、彼女が――あるいは呼び出した縫いぐるみが、道案内をしてくれるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブで可

※サポートプレイング



 骨董市に転送されて早々、何かを察した様子の赤星・緋色(f03675)。速攻でユーベルコードを発動し、機動力を高める。
 そして、フラグを建てるためのセリフを発動する――。
「こんなカタストロフと隣合わせの骨董市に居れるか! 私は退避させてもらう!! ひゃっはー!!」
 ユーベルコードでガジェットを変形させ、移動力を増強する。

 しかし、旅館の宿泊客と違い「たまたま訪れた骨董市」に退避先はないため。市場の空きスペースに鎮座し、カタストロフの正体を見定めるべく待機する。
「どんなカタストロフかなぁ、というか死亡フラグを立てたから、私に集中して来るのかなぁ。」
 前言撤回、見定めるよりワクワクが強いらしい。
 そして、そんな赤星の近くでゴソゴソと物音がなり、投網のようなガジェットを構える。しかし、投網を打ち出す前に猫が出てくる……。
「なんだ、猫か……。」
 追加で死亡フラグを立てているが、カタストロフに興味を持っていかれた赤星は、フラグにも気付かずにそのままカタストロフを待っていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『もったいない妖精』

POW   :    無駄な力がもったいない!
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【あやかしメダルに封印して】から排出する。失敗すると被害は2倍。
SPD   :    あなたにその技もったいない!
対象のユーベルコードを防御すると、それを【あやかしメダルに封印し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    撃ちっぱなしはもったいない!
対象のユーベルコードに対し【それを吸収封印するあやかしメダル】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あぁ、まだ使えるのに売り物にするなんて勿体ない!」
「フラグを回収しないなんて勿体ない!」
「タダ同然で譲るなんて、なんて勿体ない!!」
 あちこちから、「勿体ない」という声が聞こえる……。
 いち早く気付いた猟兵が声の出所を見ると、妖精が――いや、オブリビオンが多数出現している!
 ……いや、あるいはこの妖精は、カタストロフに釣られただけかも知れないが……いずれにせよ、オブリビオンを仕留めることはできないだろう……。
薬師神・悟郎(サポート)
群れの力の恐ろしさは知っている
敵の外見に惑わされず、油断せずに焦らず戦おう

先制攻撃、UC発動
麻痺毒を塗った(マヒ攻撃、毒使い)暗器の数々で範囲攻撃、暗殺
仕留め損ねたとしても、多少の足止めは出来るだろう
弓を使い技を使用する素振りを見せた敵を優先し仕留めていく
地形の利用、逃げ足で敵から距離を取り応戦を続ける
もし接近された場合は忍刀でなぎ払い、吹き飛ばす
味方がいれば共闘し、彼らを援護しよう

これで戦況が動くはずだ
一気に狩り尽くすぞ



「数が増えると対処が大変だからな、こちらも数で応戦させてもらうぞ。」
 手持ちのクナイをユーベルコードで複製し、投げる男性――薬師神・悟郎(f19225)は、避けてクナイがかすっただけのもったいない妖精には見向きもせず、次々と投擲を続ける。
「あれ……。から、だが……うご、か、ない……」
「即効性の麻痺毒を塗ったからな、少々取り扱いは難しいが……とはいえ、『毒を塗ったクナイ』として複製されるのは便利だな。――行け。」
「その攻撃、見切りました!」
 ……時々、死亡フラグを立てるもったいない妖精も居るが、お構いなしに薬師神が仕留めていく。
 そして防御をしようとするもったいない妖精も、防御ができず――受け止めれば切り傷から麻痺毒が流し込まれ、あやかしメダルを盾にしようとしてもナイフが避けて刺すため、結果として借用できるもったいない妖精は居なかった。

「あなたにその技もったいない! ……あれ?」
 数こそ少ないが、薬師神の攻撃を防御したもったいない妖精も一応は居る。……ただ、ユーベルコードではなく通常攻撃を防いだため、あやかしメダルへの封印は失敗して、そのまま忍刀の峰打ちで場外ホームラン並みに飛んでいったが。

成功 🔵​🔵​🔴​

叢雲・雨幻(サポート)
堂々と正面から、と言うよりは掠め手で相手を惑わせて
攪乱しながら一網打尽にしていくような戦い方を好むよ。

使う武器は【黒雲】【黒霧【対】】の二刀流での高速戦闘が主。
使うUC次第では連結してダブルセイバーにしたり、
そもそも剣を主武器として使わず【武器受け】用として使いつつ、影を操る攻撃で戦ったりするよ。

主に戦い方の例を挙げるならば
【目立たない】様に物影を介して【忍び足】で動き回り敵の視線から外れたり、
【闇に紛れて】居場所を攪乱したり
攻撃すると見せかけた【フェイント】を使って騙したり、
【武器(で)受け】てから【カウンター】で仕留める等だね。
洗脳等で助けられる相手を攻撃する際は、ある程度手心を加えるかな



「もったいない、ねぇ……もったいないお化けにでも取り憑かれたのか?」
 もったいない妖精の発言に首を傾げる、三枚目(道化)を自称する二枚目、叢雲・雨幻(f29537)。
「まぁ、カクリヨの連中は骸魂に取り込まれてるだけって事だし、ある程度は加減しないとな……。」
 言いつつも、二振りの愛剣を柄で連結し、ダブルセイバーで次々と峰打ちしていく。
「無駄な力がもったいない! ……あれ?」
 斬撃を防御しようとするもったいない妖精も少なからず居るが、叢雲の姿を見失い――物陰に潜んだ彼を見失い、力が入った瞬間に打ち払われる。
 あるいは、寸止めに反応して身構えてしまった所を攻撃されて、2倍のダメージを受ける個体もいるが……いずれにせよ、叢雲の独壇場と化し、もったいない妖精は着実に数を減らしている。
「これがオジサンの本気でござーい……なんつってな」
 もったいない妖精を打ち払い、取り込んでいる骸魂と分離することで、更にオブリビオンとしてのもったいない妖精は数を減らしていく……。

成功 🔵​🔵​🔴​

大豪傑・麗刃(サポート)
基本右手サムライブレイド(固定)、左手フライングシャドウか脇差(にしては大きすぎるバスタードソード)の二刀流。スーパー変態人時は右サムライブレイド+フライングシャドウ、左バスタード+ヒーローソードの四刀流。なんらかの原因でそれらを持っていなければ適当に。
大軍を前にいろいろ考えるが結論は「全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」

ユーベルコードは基本MS様にお任せしたいが、決まらなければ下記参照

ネタ可なら
最優先はネタキャラとしての矜持
精神攻撃より直接ダメージというなら鬼殺しか変態的衝動
変化球ならギャグ世界の住人か爆発オチか自爆スイッチ

ネタ不可なら剣刃一閃
それが集団戦に適さないと判断ならスーパー変態人



「大量のもったいない妖精、しかもカクリヨ……相手は骸魂に取り憑かれた以外は無害な存在、つまり手加減して浄化をするべきか?」
 真剣に考え事をする、二刀流の男性――大豪傑・麗刃(f01156)。
「……んむ、わからん! ひとまず、ギャグで笑い死にを起こすのだ!」
 ……彼の生き様の前に、真剣な表情も考え事も、あまり長くは持たなかった。

「ところで君たち、防御技はメダルで防御しないと被害が増えるんじゃないのか? 具体的には、こう!」
 二刀流を駆使して、メダルで防いだ斬撃と別にもう一度攻撃をする事で防御をかいくぐってダメージを与える。
「メダルで防いじゃ、ダメだるぉ!」
 ……そして忘れない、ギャグによるアピール。――いや、実態はギャグによる精神攻撃だが。

「……あれ? 守護明神が防ぐから、二回攻撃で防御をすり抜けなくても、そのまま斬ればダメージを出せた……?」
 かなりの数を撃ち落としてから、真理に気付く大豪傑――しかし、一瞬……いや、もっと短い刹那の停止をもって、すぐに攻撃を再開する。
「……とりあえず、全部斬れば解決なのだ!」
 全て斬り伏せる、という結果の前に、ユーベルコードの発動条件である『指摘した弱点の実演』は、彼にとっては些細な事象でしかないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

亞東・霧亥
【UC】
分身の攻撃は実体ではないから、そもそも防御は無意味。
分身達にはヒット&アウェイを徹底させる。

・暗殺、目立たない、毒使い、グラップル、切断
分身に紛れながら敵を暗殺していく。
斬り、突き、叩き付け、踏み潰す。
浅い傷でも、刃に塗った劇毒が命を奪う。

「所詮、羽虫だ。」



 戦場となっている骨董市に到達して早々、ユーベルコードを発動する亞東・霧亥(f05789)。
「その技もったいない! ……あれ?」
 もったいない妖精が亞東の斬撃を防ぐ……が、あやかしメダルに触れると攻撃どころか、亞東の姿ごと霧散してしまう。
「じゃぁこっち? ……あれ??」
 二度三度と防ぐが、やはり亞東の姿ごと霧散してしまい――戦場のもったいない妖精たちが、困惑を浮かべだす。

「それも残像だ。」
 不意に、死角からナイフを刺されるもったいない妖精――どこからか亞東の声がしているが、もったいない妖精達にその姿は視認できない。
 そうして、声は認識できるが姿が見えない敵対者に、あるいは刺され、あるいは斬られ――もったいない妖精の数が減っていく。
 かろうじて直撃を避けるもったいない妖精も少しは居るが……亞東のナイフに塗られた毒により、その身から力は抜けていく。
「所詮は羽虫か。」
 ――亞東の撹乱は、もう少し続くようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

七星・龍厳(サポート)
『俺に挑むには10年早いな。』
 羅刹の剣豪×マジックナイト、46歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、仲間には「フレンドリー(俺、呼び捨て、言い捨て)」です。

行動の基準は戦闘が楽しめるか又は興味を持った事柄に積極的に関わります。
戦闘に関しては戦場で敵の技術を盗み自身が扱えるものに昇華させて戦場を探してる竜殺しです。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ニコル・クロイツフェルト
『羽をむしりたい』
『あの足の肉付きが好みだ』
『頭から噛み砕きたい』
「黙れ」
『『『・・・。』』』
身体中に組み込んだオブリビオンの細胞は、貪欲に力を求める。例え同種であろうと。

【UC】
俺が腕を振るわずとも、明確な殺意と欲望が、力への渇望が勝手に襲い掛かる。

人の業では無し得ぬ無軌道な斬撃は俺自身も理解し難く、歪んで捩れて・・・。

気付けば周りに動く者は居なくなった。



 羽をむしりたい、足の肉にかぶりつきたい、頭から噛みつきたい……。
 そんな内なる声に「黙れ」と一喝する、ニコル・クロイツフェルト(f24662)。
 強化人間として彼のカラダに組み込まれたオブリビオン細胞が、たとえ同種であっても求めるらしい。

「おや、にーちゃんは多重人格かオウガブラッドかい? ……いや、そんな事より、まだ飛び交うオブリビオンの対処が必要か……」
 ニコルの独り言に反応した、七星・龍厳(f14830)――しかし意識を敵対存在、もったいない妖精に向ける。
 その数は尽きる様子がなく――あるいは、倒したそばから流入しているのかも知れないが……。

「まぁ考えるのはあとだ、喰らえ! 全てを滅ぼす破壊のオーラ!!」
「なんてもったいない!」
 口々に叫びつつも、力を抜いてオーラをやり過ごそうとするもったいない妖精たちだが、うまく躱しきれずにより多くのダメージを受けてしまう……。

 しかし、破壊のオーラをやり過ごした、あるいは元々破壊のオーラの射程外だったもったいない妖精も少なからず居て……。
「研鑽を重ねて幾星霜。稚拙な読み合いなど無意味と識れ。」
 そんなもったいない妖精に向かって、ニコルを起点とした斬撃が――彼にも把握できない、軌道を持たない斬撃が放たれ――。
「その技、もったいない! ……あれ?」
 オブリビオンへの殺意か、あるいは力への渇望か。本来あるはずの軌跡が無いままに斬撃が放たれ――。
 軌跡を持たないがゆえに、あやかしメダルでの防御は行えず。もったいない妖精たちは、羽根を、あるいは首筋を斬られ――ニコルが見渡せる限り、そこにはもったいない妖精は残っていなかった。
「俺に挑むには、10年早かったようだな。」
 刀を鞘に収め――実際は使っていないのだが、気分的に抜刀したらしい――七星が、オブリビオンの討伐を確認しつつ。

 しかし、もったいない妖精はカタストロフの主犯ではない……つまり、このカタストロフを招いたオブリビオンがまだ姿を潜めているはずで――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『グリムリーパー』グリメネーラ』

POW   :    ロスト・ディスティニー
【一時的に対象の運命・記録を改編する力 】を籠めた【デスサイズ】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【アカシックレコード】のみを攻撃する。
SPD   :    ソウル・イーター
【骸魂『夢魔』 】【骸魂『ヴァンパイア』】【骸魂『鴆』】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    バーンアウト・カリスマ
レベル×1個の【才能に反応する赤の炎彩 】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あら、せっかくの死亡フラグが見当たらないわ?」
 どこからともなく現れる死神――いや、オブリビオンの気配がする存在。
 オブリビオンという存在感と、先程の発言から察するに……恐らく彼女が、今回のカタストロフを招いた元凶だろう。
「仕方ないから、死亡フラグをすっ飛ばして寿命を刈り取らせてもらうわね?」
 死神のオブリビオンが、臨戦態勢を取る――。
火土金水・明
「さて、死亡フラグというのは、オブリビオンは絶対に倒されるというものですか。(ツッコミ)」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の嵐】で、『『グリムリーパー』グリメネーラ』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



「さて……死亡フラグというのは、『オブリビオンは絶対に倒される』というものですか?」
 戦闘前に冷静なツッコミをしておく、火土金水・明(f01561)。
「何を言っているの? 私が欲しいのは、ここに満ちていた死亡フラグ……私の生き死にはその後よ?」
 骸魂がカタストロフを招いたのか、カタストロフに釣られて骸魂が来たのか……前後関係は疑問だが、ともあれこのオブリビオン、死ぬことを宣告されるより死亡フラグが消えたことを悲しむ価値観らしい。
「まぁいいです……。全ての骸魂に、ダメージを――。」
「あら、素敵ね……是非とも燃え上がって頂戴?」
 970本の魔法剣を召喚する火土金水に対して、100個近くの炎を放つグリメネーラ。とはいえ、炎の強弱にムラがあるので、ある程度合体させてはいるようだが。
「さぁ、才能を、炎を魅せて?」
 炎をけしかけるグリメネーラだが、火土金水は炎上せずに消失する……。
「残念、それは残像です。」
 魔法剣の複雑な軌道に釣られたのか、あるいは残像を作る技量に炎が反応したのか……いずれにせよ、火土金水にはダメージを与えることができず、一方的にダメージを受けるグリメネーラだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遠吠・狛(サポート)
明るくマイペース系のもののけ女子だよ。野生の狛犬。
直情系に見えがちだけど、臨機応変に柔軟に事に当たったりするんだよ。シンプルに物事を捉えるタイプ。楽しいことは大好き。シリアスも対応。
スキルと指定したユーベルコード は使えそうな時はどれでも遠慮なく使う方針。
行動規範は、人の役に立ちたい、助けになりたいが根底にあるよ。
戦闘は野生の勘やすばやい動きで相手を撹乱しつつ、ガツンと行くタイプだねえ。あえて敵の中に突っ込んで全体攻撃なんかもしちゃうよ。味方のためにサポートに徹するのも好き。
お任せのアドリブ歓迎だよ。



「しぼーふらぐ……要するに、このオブリビオン、人の命を刈り取ろうとしていた?」
 威嚇するようなポーズの遠吠・狛(f28522)。
「命を刈り取るなんて、そんな野蛮な真似……私はただ、生まれた死亡フラグが成就するのを見届けるだけよ?」
「……それって、何が違うの?」
「ぜんぜん違うわよ!」
 何がどう違うかは答えてくれないが、少なくともこのオブリビオンにとっては別物らしい。

「ともあれ、人の命を刈るのは邪魔するよ! ここから少しの間、わたしの独壇場だよ!」
「あなたの才能を魅せて? ……あら?」
 遠吠に目掛けて炎を向けるグリメネーラ――だが、その意思に反して炎は消滅していく。その原因は遠吠のユーベルコードが『敵対者の攻撃手段を封じる』もののため、グリメネーラが操る炎は無効化されてしまったのだ……。
「そしてそのまま、ガツーンと行くよ!」
 無効化している80秒のうちに、と突撃して狼爪で切りつける遠吠。
 しかし、グリメネーラが体を捻り致命打を回避したことと、遠吠には時間制限があること、反撃を本能的に感じ取って遠吠が一撃離脱したこと――それらが合わさった結果、グリメネーラへのダメージは確かに与えたのだが、二撃目を与える前に戦線離脱していった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

亞東・霧亥
【POW】

真の姿に覚醒して【UC】
敢えてデスサイズに身を晒す。
袈裟斬りにザックリとイかれても血は出ない。
痛くも痒くもないが、俺は最っ高に強化された。

・挑発
「(わざとらしく盛大に溜息)何処を狙ってんだよ?此処だよ、こーこ!仮初の身体に記憶が宿るわけねーだろ。そう言ったもんがギッシリ詰まってんのは器物だ、戯けめ。」

苦痛と憎悪に満ちた死を迎えて、尚も俺に付き従う八百万の臣民達の、記憶の改竄が出来るのかね?

・暗殺、目立たない、残像、殺気、怪力、部位破壊、切断
後ろに侍らせた死者の怨嗟、苦痛と憎悪の奔流を、残像に殺気を載せて放つ。
そっと近付き、隙だらけの四肢をもぎ取り、首を切断・・・出来たら最高だけどな。



「あら? 貴方も死亡フラグを魅せてくださるの?」
 近づく存在に気付き、期待の眼差しを向けるグリメネーラ。
「いや、見せるのは貴様の死に様だ。」
 答える亞東・霧亥は真の姿を開放し、白髪となっている――そして、武器を構えることなく、攻撃を受けようとしている。
「この痛みは過去の記憶。幻痛に怯えて足を止めるな。俺は進撃する!」
 とはいえ、タダで受けるつもりはなく、代償を支払う形で能力を向上させるつもりらしいが。
「あら、ならお望み通りに過去の幻痛を差し上げましょう?」
 デスサイズを回し、亞東の体を切り裂くグリメネーラ――だが、そのデスサイズに血は付いておらず、斬られたはずの亞東も傷がない。
「はぁぁ……。何処を狙ってんだよ? 此処だよ、こーこ!」
 盛大なため息をついて、胸元を示す亞東。
「仮初の身体に記憶が宿るわけねーだろ。そう言ったもんがギッシリ詰まってんのは器物だ、戯けめ。」
「あら、別段問題ないわよ? 貴方の運命は、関わる物品や仮初の体からの影響もあるもの……。」
「なら、その運命を捻じ曲げる!」
 殺気を込めた拳をねじ込み、ダメージを与える亞東――しかし外傷がないのでダメージははかりづらく、そしてアカシックレコードが改変された亞東は足をつってグリメネーラから離れて行った……。

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す。
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手



「すぐに終わってしまってはもったいないですわね?」
 笑顔を浮かべる、中村・裕美――いや、シルヴァーナ。
「えぇそうね、すぐに終わらせるのは勿体ないわ……」
 そんなシルヴァーナに同意を示すグリメネーラ――あるいは二人とも、戦闘狂なのかも知れない。
「こんな、死亡フラグに満ちた場所を終わらせてしまうなんて……そんな勿体ない……」
 前言撤回、こっちは戦闘そっちのけらしい。

「さぁ、私を楽しませて……?」
 複雑なステップを踏みつつもグリメネーラに近付くシルヴァーナ、不意をつくように惨殺ナイフを振るい、グリメネーラを斬り裂く。
「更にもう一撃、耐えてくださいまし?」
 振り向きざまに槍を突き刺すシルヴァーナと、カウンター気味にデスサイズを振るうグリメネーラ――そして、傷は負っていないはずなのに大きく飛び退くシルヴァーナ。
「一瞬、おぞましい気配が……っ」
「不覚でした、まさか『嫌いなもの』が降り注ぐ未来にするつもりが、幻覚止まりになるなんて……」
 小型ドラゴンによる追撃を受けつつも、反省を示すグリメネーラ――しかし、その改変が意図を下回った原因は、槍と小型ドラゴンによる攻撃か、あるいは小型ドラゴンへの驚きか――その答えは死神のみ知るのだろうが、答える気はきっとないだろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンリ・ボードリエ(サポート)
『はじめまして、ボクの名前はアンリ・ボードリエと申します。』

▽性格
仲間とは楽しい時には共に笑い、悲しみや苦しみは分かち合いたいです。
誰かが犠牲にならなければならないならボクが犠牲となりましょう。

▽特徴
数年分の記憶しか持っていません。
ボクは能力を使用すると代償としてそれに見合う分だけ記憶が削除されますが、能力を使用することを躊躇うことはありません。

▽戦闘
敵に対しては...同情してしまう方も少なくないです。
基本的にはUDCを使用しますが、レイピアも使えます。
UCはその場に適したものを使用します。
誰かを守れるならどれだけ傷ついても構いません。

あとはお任せいたします。よろしくお願い致します。



「はじめまして、ボクの名前はアンリ・ボードリエと申します。」
 手を添えて西洋風のお辞儀をするアンリ・ボードリエ(f29255)。
「あら、素敵な王子様ね……死亡フラグに満ちて、とても素敵だわ……。」
 外見よりも死亡フラグに重きが置かれる、グリメネーラ。
「ところで、貴女はオブリビオンなのですか……?」
「えぇ、グリムリーパー――死神の妖怪に骸魂がついた存在だけど、そんな事は些細な問題でしょ? 死亡フラグに満ちた、いえ……死因に満ちたカクリヨファンタズム、それが見られるなら私が誰かなんて重要ではないわ?」
「死因でも死亡フラグでも、カタストロフを招く状態は回避して欲しいのですが……。」
 引き止めようとするアンリだが、グリメネーラの表情は聞く耳持たずといった感じで……。
「つまり、選択肢は一つということですか……。大丈夫、ボクが救ってみせる。」
 ユーベルコードにより召喚されたツバメの霊がグリメネーラの周囲を飛び交うが、気にせずカウンター気味に炎を操る。
「申し訳ありませんが、平和安泰のために躯の海にお帰りください……」

 アンリが火傷を負いつつも、ツバメがグリメネーラを貫き、骨董市に平穏が訪れた――しかし、アンリの顔は晴れない。
「どうして、僕はここに……どうして、火傷を……?」
 自己犠牲のために代償とした記憶、そこにはグリメネーラとの対峙の多くが含まれており――伝聞で補うことはできても、おそらくその時の感情までは復活しないのだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月01日


挿絵イラスト