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弔いを失いし妖達

#カクリヨファンタズム #鎮魂の儀

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#カクリヨファンタズム
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#鎮魂の儀


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●弔いを失いし妖達
「猟兵のみんな、ちょっといいかな?」
 双葉・翔が、猟兵仲間に声を掛ける。
 そして、振り向いた猟兵達に、二言目に。
「ありがとう。で、君は、幽霊とか、妖怪は大丈夫かな? ……ちょっとその関係の話なんだ」
 ちょっとだけ、申し訳なさそうに告げる翔。
 それに頷いてくれた君達に、安堵の一息を吐きつつ。
「今回向かって貰う所だけど、最近皆も知ったと思う、カクリヨファンタズムなんだ」
「このカクリヨファンタズムに、多くの妖怪達が地球からやって来たけれど、その道のりは厳しいものなんだ。既に多くの妖怪達がその道のり半ばで死して、骸魂と化してしまっている」
「そしてこの骸魂達は、妖怪をオブリビオン化させる危険な魂魄でもある。ただ……無事にカクリヨファンタズムに到着した妖怪達は、骸魂達に対して弔いの気持ちを抱いている者達も居る様なんだ」
「そんな弔いの気持ちを捧げる為に、時折、移動に失敗し、全滅した妖怪達の「鎮魂の儀」を行う事もある様なんだ。これが上手く成功すれば、集まった骸魂らは花や樹の糧となり、浄化されるという、良い儀式なんだ」
「……でも、今回はその「鎮魂の儀」が失敗してしまう、というのが予知されたんだ。儀式が失敗すれば、儀式に参加する妖怪達らが無事で済む訳がない。皆には、儀式を行う妖怪達の救出を御願いしたいんだ!」
 そして、翔は更に詳しく。
「皆に向かって貰う儀式場に向かう道のりにも、多くの骸魂達が居る。そして彼らが古い桜に乗り移り、【雷獣古桜】という姿になって、オブリビオン化してしまう様なんだ。まずはこのオブリビオンを倒さない事には、儀式場に辿り着く事が出来ないから、これを倒さないとならない」
「ただ、この古桜に乗り移った骸魂達は、先程も言った通り、このカクリヨファンタズムに無事に行き着く事が出来なかった、未練を残した魂魄達だ。その無念さを理解すれば……上手く戦いを進める事が出来るかもしれない。彼らの苦しみを理解して、声を掛けて上げられる様ならば、掛けて欲しいんだ」
 そして、最後に翔はもう一度皆を見渡して。
「妖怪達も、被害者なのかもしれない……でも、オブリビオン化してしまったからには、俺達が止めなきゃならないんだ。皆……宜しく頼むね」
 と、深く頭を下げた。


幾夜緋琉
 皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。

 今回の舞台は、新たなる世界、カクリヨファンタズム。
 地球から幽世にやってきた妖怪達……それに失敗した妖怪達が、骸魂となり、妖怪達をオブリビオン化させてしまう事が目前に迫っている状態です。
 失敗した骸魂を鎮魂しようとしたら失敗してしまう……というので、どちらも被害者である様な状態です。
 ただ、皆様の力があれば、弔う妖怪達を救う事が出来るかもしれません。
 罪の無い妖怪達を救う為にも、皆様のお力……どうかお貸し下さい。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『雷獣古桜』

POW   :    桜の枝の先には、桜の樹の下には
【首吊り紐や短刀】で武装した【呪われた自決者】の幽霊をレベル×5体乗せた【妖怪桜】を召喚する。
SPD   :    紫電一閃
自身の【雷光】が輝く間、【雷獣が変化した片刃剣】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    桜の癒やし・狂い花
【心地よい電流を帯びた桜の花吹雪】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高階・茉莉
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
鎮魂の儀ですか、魂を弔うのは良い事ですけど
失敗してしまうなら、私達猟兵が赴いて、妖怪たちを助けてあげましょう。

■行動
風に舞う茉莉の領域(UC)を使用して戦いますね。
【高速詠唱】で素早く攻撃準備を整え【範囲攻撃】で
纏めて敵を攻撃するようにしますね。
【マヒ攻撃】や【気絶攻撃】も織り交ぜて使用し
敵の動きを止めつつ戦いますね。

撃破の優先順は、体力が最も減っている個体>自身に近い敵>その他
の順です。

桜の癒やし・狂い花に対しては
【電撃耐性】で電流に抗い、出来るだけ敵のレベルm半径内に
入らない様に気を付けますね。

「妖怪達は、私が必ず助けてみせます!」


備傘・剱
【遺跡酒場】

彷徨い歩いて、たどり着けなかった、か
さぞ、無念だろうぜ、本当に、よ

さて、みんな、覚悟はいいか?
白虎吼、発動!

俺は、結界術で相手の動きを封じたら、呪殺弾、衝撃波で攻撃しつつ、誘導弾と、ワイヤーワークスで、仲間の援護を行うぜ
ロープワークで敵に絡みつかせれば、一瞬の隙もできるだろうぜ
オーラ防御と、念動力もあるしな

…道半ばで死んだ無念は、身に染みるほど、わかるぜ
俺自身も、路の絶えた人間だからな
お前らの様になってないのは、ひとえに、支えてくれた仲間がいてくれてるから、だからな

敵が絶えたら、スキットルの中の酒を弔いに備える
酒でも飲んで、来世では、幸せに、なってくれ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


高柳・零
【遺跡酒場】
WIZ

忘れらた挙句、希望を見いだした世界にも行けなかったなんて…不憫という他無いですね。
せめて、苦しまないようにカタをつけましょう。

「守りは自分達が引き受けます!」
盾と魔道書を構えて前に出ます。
両方共盾として使えるので、何時もの2倍守れますよ!
盾受けで味方を守り、オーラと電撃耐性で自分への攻撃は弾きます。
強力な攻撃は体ごと割り込んで、自分が受け止めます
「残念ながら、自分は電気にも強いんですよ」

魔導書からの魔法(範囲攻撃)である程度敵を弱らせてから、同じ方向に居る5人を片手の指5本で指差し、光を落とします。
「その桜に桜ミラージュの桜のような力があれば良かったんですが」

アドリブ歓迎です


山梨・玄信
【遺跡酒場】
お主達は人と仲良くしたかったんじゃよな。それが出来ずに…。
その無念、わしが受け止めるぞい。

【SPDを使用】
オーラ防御を展開して、零殿が取りこぼした敵の攻撃を引き受けるぞい。わしもある程度自信はあるのでな。
9回攻撃は上着を脱いでUCを発動させて速さを上げ、見切りと第六感で極力躱すぞい。避けきれない分はオーラ防御で受け止めるのじゃ。

チャンスがあれば気の放出(範囲攻撃)でダメージを入れ、弱った奴からUCで止めを刺すぞ。

「防御は零殿とわしで引き受ける。皆は攻撃重視で大丈夫じゃぞ」
「人と…接したいんじゃろ。ならばわしが相手をするぞ!」

アドリブ歓迎じゃ。


酒本・あれん
【遺跡酒場】で行動
アドリブOK

世界移動って大変なのね
避難しきれず凶悪化しちゃうなんて悲しいわ
キミも桜が好き?
好きだったのね
【慰め、誘惑、楽器演奏、闇に紛れる】活用
ヒラヒラと見躱ししつつ飛び回り
楽器でもある武器で曲を吹いて奏で
あたしから鎮魂歌を贈るのよ
聞こえて無くても良いの
さあ、お仕事をしましょう
迷子のキミたちを討伐に来たの

UC牙を呼ぶ囁きで召喚したクーシーに寄り添い囁く
「あなたの牙と爪と咆哮で屠ってクー・シー
迷子さん達を送り還すのよ」
クーシーと反対側から挟み込み敵と至近距離になれば吹き矢で攻撃
当たるとダメージ大な為【フェイント】活用し当て逃げ攻撃
食らった時はクーシーが【カウンター】を食らわせる


サナティス・ヴァルヴァード
【遺跡酒場】の皆と行動。アドリブ歓迎。

此方まで辿り着けなかった者達。
私はどうにか辿り着けた側だったが、私と彼らに大した違いなど無かったのだろう。
その無念、察するが…さりとて此度の行動、見逃すわけにはいかない。
この場に生きる妖怪達の為、祓わせてもらうぞ。

『疾走せよ死の先触れ』にて呼び出した戦車に跨り疾走。
突進や自分の鎌による攻撃で、ユーベルコードを行使せんとする者を優先し打ち倒すとしよう。
敵の間合いに留まるは悪手ゆえ、一撃離脱を旨とする。

斯様な形になったとて、お前達もこの地に至ることはできたのだ。
せめて、この地の草木に溶けて眠るが良いさ。


樹神・櫻沙
【遺跡酒場】で行動。
アドリブ歓迎

…志半ばで倒れてしまう、悲しい事です。
縋る相手が桜というのも何かの縁を感じます……私達の手で安らかに眠れるようにして差し上げたいと思い、ます…。
UC【Luce di preghiera】祈りましょう、貴方達の為に…この祈りが届きますように。
その桜の代わりに、還る道を示しましょう。
今回は頼りになる先輩方がご一緒して下さっていますから、怖くありません…。
多少の攻撃を受けたとしても……この方々の歩まれた道を思えば、その痛みも受け止めるべきでしょう。
「貴方達の事は忘れません…だから今は…この戦いは、終わりに…しましょう」



 地球とは表裏一体の地、カクリヨファンタズム。
 多くの妖怪たちが、その地を目指して世を渡るが……多くの妖怪達が失敗し、死して骸魂と化している状況。
「……鎮魂の儀ですか……魂を弔うのは良い事ですけれど……失敗してしまうならば、私達猟兵が赴いて、妖怪達を助けてあげないといけませんね……」
 と、高階・茉莉が瞑目しながら呟くと、それに備傘・剱と高柳・零が。
「彷徨い歩いて、辿り着けなかった、か……さぞ、無念だろうぜ、本当に、よ……」
「そうですね。忘れられた挙げ句、希望を見出した世界にも行けなかったなんて……不憫という他ありません。せめて、苦しまない様にカタを付けないといけませんね」
「そうだな……」
 と、そんな二人の言葉に【遺跡酒場】の仲間達も頷きつつ。
「……志半ばで倒れてしまう、悲しい事です……」
「ああ……此方まで辿り着けなかった者達。私はどうにか辿り着けた側だったが、私と彼らに大した違いなど無かったのだろう……」
「そうですね……そんな骸魂達が縋る相手が櫻、というのも何かの縁を感じます……」
 樹神・櫻沙とサナティス・ヴァルヴァードの会話、それを聞いた酒本・あれんが。
「んー……世界移動って大変なのね。避難しきれずに凶悪化しちゃうだなんて悲しいわね」
 と言うと、山梨・玄信も。
「そうじゃな。恐らく……彼らは人と仲良くしたかったんじゃろう。それが出来ずに……」
 唇を噛みしめ、拳を握りしめる。
 そして、それにサナティスと櫻沙、玄信がそれぞれ。
「ああ……その無念、察するが……さりとて此の度の行動、見逃す訳にはいかない。この場に生きる妖怪達の為、祓わせて貰うぞ」
「そうですね……私達の手で安らかに眠れるようにして差し上げたいと思い、ます……」
「そうじゃな。この無念、わしらが受け止めるぞい!」
 ……そんな仲間達の言葉に、静かに深く頷いた釼。
「さて、みんな、覚悟はいいか?」
 仲間達に呼びかけ、皆が頷いたのを確認すると。
「では、行くとしよう。吼えよ、敵に立ち向かいし輩共よ! 白虎の滾り、その身に宿らせ、敵を撃て!」
 と【白虎吼】を発動し、己を含む、仲間達の戦闘力を増強。
 そして……猟兵達は道を進み、両側面に櫻の花が咲き乱れし所へと辿り着く。
『……クスクス……』
 と、猟兵達の耳に聞こえ始めるは、不敵な笑い声。
 足を止め、周囲を見渡すと……更なる笑い声で、猟兵達を挑発。
 ……その挑発に対し、周囲にオーラ防御を展開する零と玄信。
「護りは自分が引き受けます!」
 と盾、魔導書を更に構え、櫻の木々に真っ正面から対峙する。
 すると、櫻の木々から……一人、また一人……と姿を現す『雷獣古桜』。
「彼らは、猟兵達を静かに見つめるが……クスクスと笑い続け、何処か狂気に包まれている様にも感じてしまう。
 ……そんな妖怪達に、茉莉が。
「妖怪達は、私が必ず助けてみせます!」
 真っ正面から見据えた茉莉は、そう骸魂達に言い放つ。
 そして。
「風に舞う茉莉の花々よ、華やかな芳香と共に、敵を切り刻みなさい!」
 と、風に舞う茉莉の領域』を展開し、取りあえず姿を現した敵陣に、先手の一撃を嗾ける。
 そして……攻撃を受けた敵陣は、猟兵達を敵対者と改めてターゲッティング。
『サァ……眠レ……!』
 と、数体は『桜の癒やし・狂い花』を周囲に展開し、猟兵達を眠らせに掛かる。
 ……その眠り攻撃に対して、ヒラヒラと身を躱しつつ、飛び回るあれん。
 攻撃を切り抜けた上、敵に奏でし曲が聞こえる間合いに立つと。
「さぁ、お仕事をしましょう。迷子のキミたちを討伐に来たの」
 と、あれんが鎮魂歌を奏で、敵を鎮めに掛かる。
 しかし、鎮まる気配の無い敵陣は、更に『桜の枝の先には、桜の樹の下には』を発動し、多くの『妖怪桜』達を召喚し、自分達の前に配備。
 恐らく、妖怪桜を盾として、更には鉄砲玉が如く使う気なのだろう。
「させん……!」
 とそれに、剱が『結界術』を展開して、その動きを封じる。
 そして剱に続き、サナティスが。
「いざ駆けよ。死告げるべきは彼方にあり!」
 と『疾走せよ死の先触れ』を発動し、召喚した戦車に跨がり、疾走。
 突進すると共に、己が鎌を振りかぶり、攻撃を一閃し、立ち塞がる妖怪桜達を次々と薙ぎ倒していく。
 更にサナティスに続き、櫻沙が。
「祈りましょう、貴方達の為に……この祈りが届きますように……」
 と『Luce di preghiera』を発動、桜の代わりに還る路を示し、邪悪に囚われた心だけを攻撃し、成仏を願う。
 ……だが、成仏する様な者は殆ど居ない。
 それだけ、深く怒り、無念……様々な感情を秘めて死したのかもしれない。
 ……そんな敵に、理解を示すよう剱が。
「……道半ばで死んだ無念は、身に染みる程、わかるぜ。俺自身も、路の絶えた人間だからな。だが……お前らの糧になっていないのは、ひとえに、ささえてくれた仲間がいてくれるから、だからな」
 と、仲間達を一瞥しつつも、敵を見据える。
 ……そんな猟兵達の動きに対し、ただ殺す事……それだけを目的に、更に牙を剥く。
 己に『雷光』を輝かせることでの『紫電一閃』を発動。
 雷獣が変化した、片刃剣は攻撃回数が一気に上昇し、、敵味方おかまいなしに、近づいてきた者を切り裂くが如く、攻撃する。
「防御は零殿とわしで引き受ける。皆は攻撃重視で大丈夫じゃぞ!」
 と、そんな多段攻撃をも、零、玄信の二人が盾となり、徹底防戦。
「お主……人と接したいんじゃろ? ならばわしが相手するぞ!」
 一方であれんは、攻撃後の隙を突き。
「あなたの牙と爪と咆哮で屠ってクー・シー。迷子さん達を送り返すのよ」
 と『牙を呼ぶ囁き』にて、『妖精の番犬クー・シー』を己の反対方向から召喚し、両側面から追い込んでいき、至近距離からカウンター-の一撃を食らわせ、骸魂本体に確実なダメージを叩き込み、確実に仕留める。
 ……次の刻。
 敵陣の動きはさして変わらず、眠らせる桜吹雪を放つ者、妖怪桜を召喚する者、そして雷光による、9回攻撃をしてくる者がそれぞれに攻撃。
 それら攻撃は、徹底的に零と玄信が盾となりディフェンス。
 敵陣の攻撃を一通り受けた後に、剱が呪殺弾、あれんの双璧攻撃、サナティスの鎌と突進による無差別攻撃、そして……茉莉の『風に舞う茉莉の領域』の展開。
 一匹ずつを確実に仕留め……更に動ける者を少なくするため、拘束や、ロープワークなどで物理的に動ける数っも減らして行く。
 三刻、四刻……時の経過と共に、動ける数は減って行く。
 さもすれば、敵の手数も減り……倒すペースも加速。
 ……そして、桜の樹の元に足を踏み入れ、数十刻。
 残る骸魂は、1、2匹。
「……貴方達の事は忘れません……だから、今は……この戦いは、終わりに……しましょう」
「そうだな。斯様な形になったとて、お前達もこの地に至ることはできたのだ。せめて、この地の草木に溶けて眠るが良いさ」
 櫻差、サナティスが告げる言葉。
 それと共に……二体に止めの一撃を刺す。
 ……そして……全ての敵が崩れ墜ち、骸魂も……霧散する。
 ただ……どこか遠くの方から、悲鳴のような声が聞こえた気がして。
「……酒でも飲んで、来世では、幸せに、なってくれ……」
 ……姿を失いし、その場に剱は、スキットルの中の酒を弔いに捧げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『けんけんぱで通り抜け』

POW   :    元気いっぱいにけんけんぱ

SPD   :    素早さ重視でけんけんぱ

WIZ   :    落ち着いて慎重にけんけんぱ

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして、どうにか櫻の樹の骸魂達を倒した猟兵達。
 ……そして道を進んでいくと……猟兵達の目の前に現れたのは、丸型の足場が並んだ地面。
 恐らくここにも、骸魂達が乗り移ったのだろう……その結果、これら丸の足場から足を踏み外せば、骸魂達が命を求め、ひきづり落とそうとしているのだろう。
「……この足場を踏み外さない様に、注意して行きましょう」
 と……その足場外に踏み出さないよう、注意して猟兵達は進まなければならないのである。
高階・茉莉
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との協力歓迎

■心情
足場を踏み外さない様に、ですか。
なかなか難しいですね。
ですが、落ち着いてやれば大丈夫だと思います。

■行動
落ち着いて慎重にけんけんぱします。
【地形耐性】で足場の悪い場所にも対応しつつ
【足場習熟】で、自分の足場を踏み外さない様にしますね。
「けんけんぱ……っと、こんな感じでしょうか?」
「実際にやってみると楽しさも感じますね」

幅の大きな足場に対しても【ジャンプ】を駆使して
足場は外さない様に対応しておきますね。

「この調子ですね、さて、この先に何が待ち構えている事やら……」



「けんけんぱ……ですか?」
 と、小首を傾げる高階・茉莉。
 周りに広がるカクリヨファンタズムの世界……そこに唐突に現れた、丸型の足場の並んだ地面。
 骸魂達が地面を削り落とし、残った地面を上手く通過出来なければ、奈落へ真っ逆さま……そして命を奪われる事だろう。
「この足場を踏み外さない様に、という事ですか……なかなか難しいですね。ですが、落ち着いてやれば大丈夫だと思います」
 と、自分に言い聞かせるようにして、茉莉が先陣を切り、その足場の前へ。
 ……すぅ、はぁ……と静かに呼吸を整えた後、静かにジャンプし、一つ目の足場に、片足で着地。
 更に次の足場に、バランスを整えながら進み、けん、けん……ぱ。
「けん、けん、ぱ……っと。こんな感じでしょうか?」
 取りあえず両脚が着いているので、一呼吸。
 更に次の両脚の足場にむけて、けん、けん、ぱ……と続けて行く。
 所々、足場が少し盛り上がっていたり、ちょっとバランスを崩しそうになったりもするものの、足場習熟でぎりぎり耐える。
「危ない危ない……でも、何とかこの調子で進んで行けば大丈夫そうですね。勿論気は抜けませんが……進んで行きましょう」
 と、時折ひやりとする場面がありつつも、何とかその地形を茉莉は超えていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高柳・零
【遺跡酒場】
POW
けんけんぱ…確か「拳、拳、波!」という三段攻撃技…え?違うんですか?

「これ…人間サイズなのでは?自分の足はテレビウムの中でも短足で17cmしかないんですが…」(え?背後の足の長さを4で割った?なんの事でしょう?)

先ずはUCを発動して身体能力を上げます。
そして酒本さんの例に従い、けんけんぱをやって行きます。
上がった能力で姿勢を安定させて「けんけん」し、「ぱ」の部分では飛行能力で体を支えて足を全力で開き、強引に両方の円に足を付けます!
「聖騎士に不可能はありません!」

アドリブ歓迎です!


酒本・あれん
【遺跡酒場】で参加アドリブOK

(地面の○模様を見やって)足場の大きさがあたしに合うかが難しいところ…
でもこういう国のルールは守るのがセオリーね
破ればこの空間から出られないとか最悪死んでもずーっとけんけんぱし続けたり、って事になっても嫌だし~

あたしは普段から羽根で飛べるけどここは
UCスカイステッパーを補助的に使って1マスごと堅実に進むのよ
(ケンケンは問題ないけどパは足が届かないかもしれないので)
…うん!でも!陰気にけんけんぱもダメね!
これは子供の遊びだもん、と先頭に出てけん、けん、ぱ!と声に出して陽気に進んでいくわ!
進みながら前の状況をみんなにも知らせるね
〇印が見えにくいから注意!とかそういうの


山梨・玄信
【遺跡酒場】
「拳、拳、波!」…今この場で編み出して零殿に喰らわせるか?お主なら大丈夫じゃろ。
という冗談はさておき…さて、どうするか。

【SPDを使用】
こういう時は素直に指示に従って動いた方が賢明じゃ。ただ…酒本殿や零殿は体格の問題があるからのう。
ここはひとつ、新しく覚えたUCを使わせて頂くかの。
召喚されたのは…ロープ付きボウガンと零殿サイズと酒本殿サイズの靴。
ふむ、両足を着けそうになければ、これを撃てという事じゃな。では、そのように補助するぞい。

ワシ自身も足は短いが、人間の子供程度はあるからの。
慣れた様子でけんけんぱっをして行くぞ。昔、寺の境内でよくやったものじゃ。

アドリブ歓迎じゃ。


サナティス・ヴァルヴァード
【遺跡酒場】の皆と引き続き。
WIZで行動。

奈落の底から生者を引き込まんとする亡者か。まさに地獄の様相だな。
だが、我等は未だ生きて果たさねばならぬ務めがある。お前達の仲間入りは当分先だ。

足場の位置関係・距離を充分に測りつつ跳躍、飛び渡ってゆく。
跳躍だけでは厳しそうな場合や転落しかけた場合は、Accurst Arrestによる【ロープワーク】で足場に掴まりよじ登ろう。
また、仲間が飛び渡るに難儀している場合や転落しかけた場合も、同様にして援護や救助を試みる。
無事だな?よし、先を目指すとしよう。異変の元凶まではもう少しのはずだ。

アドリブ・絡み歓迎。


樹神・櫻沙
【遺跡酒場】で参加
アドリブ歓迎 WIZ

……この足場、跳んでいかないとならないのですね。
…そちらに堕ちてしまうわけにはいかないので…一度祈りをささげ、足場へ。
着物なんですが…跳べるでしょうか。ぎりぎり届きそうですが…。
…仕方ないので動けるように裾をたくし上げて…足を出すのはちょっと恥ずかしいのですが、そんなことは言ってられなさそうです。
踏み外さないように慎重に進みます。
こういう遊びはやった事がないので、掛声などは皆様に合わせますね。
先に進んでいる方の注意を聞きながら、しっかり足元を見て跳びます。


備傘・剱
【遺跡酒場】

これまた、厄介なもんを…
俺は、大丈夫だろうが、みんなはどうだ?

時間制限があるわけでもないからな、護霊亀発動
これを身につけてる間は、亀の甲羅が守ってくれるからな

で、俺も、少し先導して渡って、みんなが渡れそうな所を確認しつつ、ゆっくり移動しよう
落ちそうな奴がいたら、念動力で助けて安全に渡れる様に、な
いっそ、俺がある程度進んで、念動力で移動させた方が、安全、か?

にしても、普段なら、楽しいアスレチックも、場所と雰囲気が違うだけで随分と物騒なもんになるな

所でよ、この下にいる奴ら、どうにかしてやれないかなぁ…
まぁ、できる事といえば手を合わせてやるぐらいなんだが

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



「……これはまた、厄介なもんを作ってくれたな……」
 目の前に広がる異様な光景に、溜息を吐く備傘・剱。
 その横で、サナティス・ヴァルヴァードと樹神・櫻沙も、けんけんぱの足場の間の隙間を見下ろしながら。
「そうだな……奈落の底から生者を引き込まんとする亡者。まさに地獄の様相だ」
「……ええ……この足場……跳んでいかないとならないのですね……」
「ああ。だが、我等は未だ生きて果たさねばならぬ務めがある。今、こいつらの仲間入りをする訳には行かん」
「ええ……あそこに堕ちてしまう訳には参りません……」
 櫻沙はそう言うと、眼下に向けて、祈りを捧げる。
 しかし……その祈りに対し、グゥォォ……と唸り声を上げて答える骸魂。
 ……少しでも気を抜けば、骸魂達の居るあそこへ真っ逆さま。
 さすれば、その先に待ち受けるのは、想像に難くない。
「まぁ……そんなに足場が広がっている訳でも無いし、けんけんぱなんて難しい事はない。俺は大丈夫だろうが……みんなはどうだ?」
 と、剱は仲間達に振り返る……と。
「けんけんぱ……ですか。たしかそれは「拳、拳、波!」と言う三段攻撃技……でしたっけ?」
 小首を傾げる、高柳・零。
 それに山梨・玄信が。
「ふむ……拳、拳、波! か……。今この場で編み出して、零殿に喰らわせるか? お主なら大丈夫じゃろ?」
 正拳突きし、構える玄信……でも、零は本当にそう思って居た様で。
「え? ……違うんですか?」
 きょとんとしている零に玄信もちょっとびっくりした表情。
 ……ともあれ。
「冗談じゃ、冗談じゃよ。さておき……さて、この足場を超えていかねばならぬとは、どうするかの」
 玄信は体長約1m、零は40cm、そして……酒本・あれんは25cm。
 人には普通の大きさなれど、彼ら彼女らにとっては……中々の隙間が空いていると言わざるを得ず。
「これ……人間サイズなのでは? 自分の足は、テレビウムの中でも短足で、17cmしかないんですが……」
「そうよね。足場の大きさが、あたしに合うかが難しいところ……」
 ……まあ、あれんはフェアリーなので、飛んで行けば別にけんけんぱ、などする必要は無いのだが……。
「ううん、こういう国のルールは守るのがセオリーよね! だから私もけんけんぱ、で越えていかないと! 破ったらこの空間とか出られないとか、最悪死んでもずーっとけんけんぱし続けたりしないといけない、なんて事になっても嫌だし!」
 零の頭上でくるくるまわりながら、作戦を練るあれん。
 勿論零自身も。
「……仕方ありません。自分でもちゃんと出来るって事を示してあげます!! さぁ、天よ、人々を護る力を!!」
 と自分に言い聞かせながら、『ゴッドハンド』を発動。
 自分自身の身体能力を大幅に上昇させて、覚悟を決める。
 ……そして玄信も。
「そうじゃな……ならばわしは……これじゃ!」
 と『略式・ガジェットショータイム』を発動。
 ロープ付きボウガンと、零、酒本二人サイズの靴をその手に召喚する。
「片足しか着かなさそうならば、これを撃てば両脚を着けたことになる筈じゃ!」
 ……勿論、本当に出来るかどうかは分からないけど、でもやらずに後悔するよりは良いだろう。
 そんな、身長的に不安のある仲間達が覚悟を決めたのに、剱も。
「良し。皆覚悟はよさそうだな。一応、これを皆持っておいてくれ」
 と、妖怪『霊亀』の描かれたメダルを皆に渡す。
 そして。
「宿りて護れ、霊亀の力!我は修羅道に堕ちようと、護れるならば、後悔の念、一切無し!この者の明日を開く礎となれ!」
 『護霊亀』を詠唱、その言葉と共に……仲間達に、等身大の透明な亀の甲羅を展開。
「これで……良し。そのメダルを身につけて居る間破、亀の甲羅が護ってくれるから安心してくれ」
「わーい、ありがとー!! それじゃ、みんな頑張って行くよー!」
 と、あれんが元気一杯に、先陣を切ってけんけん、ぱの足場に足を踏み出していく。
 軽やかな身のこなしの『スカイステッパー』を発動し、一マスずつ、けん、けんと進む。
 ……そして、両脚必要な『ぱ』は。
「ほれ、行くぞ!」
 玄信が後方より、先程召喚したあれんの脚のサイズに合わせた靴のボウガンを、あれんとタイミングを合わせて放つ。
 ……何も、起きない。
「……ふむ、取りあえず上手く行ってる様じゃな。ほら、零殿も!」
「はい!」
 あれんを追いかけるようにして、零もけん、けん、『ぱ』。
 同じタイミングで、零の靴を……足場に落とす。
「いや、聖騎士に不可能はありません!」
 ……と、零自身も、どうにかふんばって、その短い足で両方の丸に脚をつけようとするが……やっぱり、足りない。
「……!?」
 バランスを崩しそうになる零……
「……っ」
 その身体を、しっかりと掴んだのはサナティス。
「……無事、だな?」
「は……はい……」
 そして、零の身体を引っ張り上げる。
「ありがとう……ござい……」
 と頭を下げかけた零を静止したサナティス。
「よし。先を目指すとしよう。異変の元凶まではもう少しの筈だからな」
 前を見据え、そっと零を促す。
 言葉は無いながらも……仲間だから、当然と言っている様で。
 そして……あれんも。
「そうね! ほらほら、陰気にけんけんぱもダメよね! これは子供の遊びだもん! ほら、けん、けん、ぱっ!!」
 と零を元気付けるように、明るく声を上げて先へと進む。
 更に玄信も。
「そうじゃな。ワシ自身も脚は短いが、人間の子供程度はある。昔は寺の境内でも良くやったものじゃ」
 笑いながら、けんけんぱで、次の『ぱ』まで進み、零を待つ態勢。
 ……仲間達の優しさを噛みしめつつ、零も、先へと進む。
 そんな仲間達の動きを少し後ろで見ていた櫻沙と剱。
「良し。俺達も進もう」
「そうですね……ちょっと、恥ずかしいですけれど、そんな事も言ってられませんし……」
 着物の裾をたくし上げて……前に櫻沙、後ろに剱という順で進む。
 一番前のあれんが、足場の状況を後ろの仲間達に大声で伝えつつ、サナティスは前、後ろ両方に注意を払い、危ない時には駆けつけ、引っ張り上げたり、『Accurst Arrest』によるロープワークで救出。
 ……そして、最後方の剱は、櫻沙を補助する様に、後ろに付いていく。
 そんな『遺跡酒場』の面々のチームワークで、危険な所も上手く躱しながら……けんけんぱ、の道のりを、力を合わせて乗り越えていく。
「……しかし、普段なら楽しいアスレチックも、場所と雰囲気が違うだけで随分と物騒なもんになるよな」
 と、そんな道すがらぼやく剱に、くすりと笑い頷いた櫻沙。
「そうですね……でも、この場を乗り越えないと、元凶を倒す事も出来ませんし……超えていかなければ……」
 それに頷きつつ、更に下の方から呻き声を上げる骸魂も一瞥し。
「それにこの下にいる奴らも……どうにかしてやれないかなぁ……まぁ、今できる事と言えば、手を合わせてやる位なんだがな……」
 と、今出来る事……心の中で、彼らの冥福を祈るしかないのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『デュラハン小玉鼠』

POW   :    大爆破
技能名「【爆撃 】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    多爆破
自身が装備する【爆弾と化した自身の頭部 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    誘爆破
攻撃が命中した対象に【爆弾と化した自身の頭部 】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【他の頭部達が集まってきて誘爆】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオネルスカヤ・リャザノフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして、どうにか無事にけんけんぱ、を乗り越えた猟兵達。
 目の前で、既に始まっていたのは……鎮魂の儀。
『……っ……!!』
 その鎮魂の儀を行っていた主祭司は……目前の骸魂を抑えるのに精一杯。
 いや……もう既に、骸魂は、半ば主祭司を飲み込み始めていた。
 ……猟兵達がそれを止めようと割り込んで行くが……飲み込まれる骸魂は……全てを飲み込んで言ってしまう。
 そして……飲み込まれた後に姿を現すは……頚を脇に抱えし『デュラハン小玉鼠』。
「……」
 カタカタと、その顔が動くが、言葉は理解する事が出来ず。
 ……そして、彼女は……恨みと共に、猟兵達へ襲い掛かるのであった。
高階・茉莉
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
けんけんぱを乗り越えたのは良かったですけど、
今度はデュラハンですか、生首は怖いですけど、怖気づく訳にはいきませんね。

■行動
無限の文字列(UC)を使用して戦いますね。
【高速詠唱】で素早く攻撃準備をし、【スナイパー】で敵に狙いを定め
【属性攻撃】で光属性を強化しつつ【全力魔法】で一気に放ちます。

敵の誘爆破に対しては
自身に付与された爆弾と化した頭部をUCで破壊を試みますね。
また敵からレベルm半径外に【ダッシュ】で離れる様にしますね。
その距離を保ちつつUCで敵を攻撃します。

後は、妖怪達を【祈り】で弔ってあげましょう。
「このまま無事に浄化されます様に」


火土金水・明
「この方が今回の事件の元凶ですか、こちらも全力で迎え撃ちましょう。」「もちろん、取り込まれた方も助け出します。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の竜巻】で『デュラハン小玉鼠』だけを【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



 猟兵達の前に現れし、デュラハン小玉鼠。
「ふぅ……けんけんぱを乗り越えて来れたのは良かったですけれど……今度はデュラハンですか」
 と高階・茉莉が瞑目すると、それに火土金水・明が。
「そうですね……この方が今回の事件の元凶の様ですし……こちらも全力で迎え撃たなければいけません」
「ええ。生首は怖いですけれど、怖じ気づく訳にはいきません……さあ、無限に連なる太古の呪文よ、その力で邪悪なるものを退けなさい!」
 と、茉莉は早速『無限の文字列』を発動。
 茉莉の手により開かれた本から、次々と文字が飛び出し、デュラハンに向けて飛んで行く。
 対してディラハンは、その首をひょいっと小脇に抱えると……すっ、と躱す。
 ……そして、そんな彼女の頭部は、クスクスっ、と奇妙に笑う。
 そんな彼女に対し、明は。
「……貴方は被害者なのでしょう。取り込まれた貴方も、出来る事なら助け出します……!」
 と銀の剣掲げる。
 そして、剣に意識を集中させて。
「……邪悪な骸魂のみに、ダメージを……!」
 その剣を巨大化し、デュラハンへと一閃振り落す。
 ……しかし、こちらも身をずらして、ギリギリ回避。
 中々に素早い動きを取る彼女。
 そして、彼女はカウンター気味に爆弾と化した自身の頭部を大量に複製し、バラバラに操作し、爆撃。
 しかし。
「……残念。それは残像ですよ」
 と、残像にてその攻撃を回避。
 それにデュラハンの小脇に抱えられた顔は、恨み辛みが込められた表情で、猟兵達を睨み付ける。
 ……常人ならば、その視線に射抜かれれば発狂しかねない位に恐怖を覚えそうだが……無論、猟兵達はどうにか耐える。
 次の刻、茉莉は高速詠唱で攻撃準備を整え、スナイパーにて狙いを定め、更に属性攻撃で光属性を付与し、全力魔法を叩き込む。
 更に、明も鎧無視攻撃と貫通攻撃を付与した上で、『銀色の竜巻』でデュラハンを2回攻撃。
 そんな猛攻に対し、デュラハンは直撃を避ける様に動き、爆弾頭を次々と猟兵達に降り注がせ、どうにか抵抗していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
【遺跡酒場】

頭が物理的に破裂するってのも、シュールな奴だな
…あ、こいつの頭部は持って帰らなくていいからな?
流石に食べる気が起きない

全兵装、完全起動、青龍撃、発動
呪殺弾、衝撃波、誘導弾、頭の上の一足りないのダイス、水弾を弾幕に、投げられた頭部を一つ残らず破壊して、仲間を守るぜ

仲間に接近してる頭部は、高速移動と爪で切り裂いてやるし、念力で浮いてる奴も全て迎撃してやるよ
自爆にはオーラ防御で対応して、跳ね返してやる

って事で、爆弾頭は俺に任せろ
本体の迎撃はみんなに任せるぜ

さぁ、終わったら、店に戻って一杯やろうぜ
冷たい飲み物、サービスるからなぁ

そういや、司祭さん、大丈夫、か?

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


酒本・あれん
【遺跡酒場】で参加
アドリブOK

あら祭主さんが…
大変、一足遅かったのかしら?
ともかくこの子をやっつけないと駄目なのね

あら、助けるチャンスもあるの?なら勿論そっちに合わせるのよー
(標的は仲間に準じて)

UCライオンライド
おいでセレン!(ライオンというには小さいが獰猛な獣に飛び乗り頭部爆弾を【見切り】ながら接近)
行くよ、合わせて欲しいの!(ライオンからいったん羽根で飛んで離脱、使い武器のピアスリードから吹き矢で本体の頭を【咄嗟の一撃】【目潰し】も使い攻撃する
ライオンに着地し反撃をよけるため離れては接近、の一撃離脱を繰り返してダメージを与えてゆく算段)

今暴れてるキミも本当はカクリヨで暮らしたかったのよね


樹神・櫻沙
【遺跡酒場】で参加
アドリブ歓迎

……頑張ったのですけど…間に合わなかったのですね…。
主祭司さん、助けたかったのですけど…もう無理でしょうか。
助けられるならば助けたい。
無理だとしたら後出来る事は…戦い、還すことでしょう。
UC【Tempesta di neve rosa】
祈る事でカリスマオーラを変化させ花嵐を起こし、足止めしましょう。
直接的な攻撃は苦手、なので…出来る事を、頑張ります。

ただ穏やかに暮らしたかっただけ、なのでしょうね。
一度還り迎える次の生が平和でありますように。


山梨・玄信
【遺跡酒場】
皆、諦めが早くないかの?
取り憑いた小玉鼠だけを倒せば、まだデュラハンを救える可能性はあるはずじゃ。難しくともやってみせるぞい。

【SPDを使用】
また、奇怪な攻撃をして来るのう…。
飛んで来る首は小型の気弾を大量に作り(範囲攻撃)、カウンターで迎撃してやるのじゃ。
漏れがあった時には、オーラ防御を球状に張って攻撃や爆風を防ぐぞい。

味方に気を取られている隙に死角に回り、一気に接近して2回攻撃で小玉鼠を直接叩くぞ。更に零距離射撃で気弾も撃ち込んでやるのじゃ。

アドリブ歓迎じゃ。


高柳・零
【遺跡酒場】
POW
自分もデュラハンさんを助けるチャンスはあると思います。
諦めずにやりましょう!

「手強い攻撃ですが…受けて立ちます!」
全身をオーラで覆い、盾を構えて前に出ます。
味方を庇いつつも、高レベルの爆撃の直撃を受けるのは危険なので、見切りで爆風の勢いを盾で殺しながらオーラで受け止めます。
攻撃を受け止めると同時に画面に眼鏡を映してUCを使い、デュラハンの体を透過させ小玉鼠にのみビームを当てます!
「名前はともかく、効果は優れもののUCを受けるといいです!」

アドリブ歓迎です。


サナティス・ヴァルヴァード
【遺跡酒場】の皆と引き続き。
アドリブ歓迎。

まさか、別の妖怪が混じっているとはいえ同族と戦うことになろうとはな。
だが骸魂と成り果ててしまったというなら致し方ない。その妖怪を解放し、疾く骸の海へと還るがいい!

序盤の戦闘は仲間に任せ、火葬獄炎の発動準備を行う。
向かって来る敵の攻撃はAccurstArrestに迎撃させつつ、許される限り長く詠唱を行い、威力を高めてゆく。
私に向かってくる攻撃を捌ききれなくなるか、仲間がピンチになったところで発動する。飛び交う首を撃墜しつつ、敵本体を炎の竜巻に巻き込み焼き尽くしてくれよう。

しかし、この地に渡る時に一歩間違えていれば、私もこうなっていたか…



「あら、祭主さんが……大変。一足遅かったのかしら?」
「そう……ですね……頑張ったのですけれど……間に合わなかったのですね……」
 酒本・あれんの言葉に、樹神・櫻沙が瞑目。
 そんな仲間達の落胆の声に対し、山梨・玄信と、高柳・零の二人が強い口調で。
「皆、諦めが早く無いかの? 取り憑いた小玉鼠だけを倒せば、まだデュラハンを救える可能性がある筈じゃ!」
「そうです。自分もデュラハンさんを助けるチャンスはあると思います。諦めずにやりましょう!」
「うむ。難しくともやってみせるぞい!」
 その言葉にあれんが。
「あら、助けるチャンスもあるの? なら、勿論そっちに合わせるのよー。櫻沙も、頑張ろう、ね?」
 櫻沙を元気付けるよう、彼女に微笑むあれん……それに櫻沙は。
「……そうですね……助けられるのなら、助けたい。だから……小玉鼠を、倒します」
 自分を納得させるように頷く櫻沙。
 その一方で、サナティス・ヴァルヴァードは、目の前の相手の姿に。
「……この地に渡る時に、一歩間違っていれば……私もこうなっていたか……」
 己も、西洋妖怪【デュラハン】。
 この幽世に渡るのを失敗すれば、同様の状態に陥っていた可能性は十分にあった訳で。
 そんなサナティスに、備傘・剱が。
「大丈夫か?」
 と、声を掛ける。
 それにサナティスは。
「まさか、別の妖怪が混じっているとは言え、同族と戦う事になるとは思って居なかったからな……まぁ、大丈夫うだ」
 と頷く、そして剱は、先陣の仲間が戦う光景……投げ放った頭部が爆発する光景を目の当たりにし。
「……デュラハンと言えども、その頭が物理的に破裂するってのは、シュールな奴だな……ああ、皆、こいつの頭部は持って帰らなくていいからな? 流石に食べる気は起きない」
「……ああ。骸魂と成り果ててしまったと言うならば仕方ない……」
 と、サナティスは、大鎌を構える、そして。
「……妖怪を解放し、疾く骸の海へと還す!」
 サナティスはそう言うと共に、目を閉じ。
「汝ら死すべきもの、獄の焔にて疾く還るべし……!」
 【火葬獄炎】の詠唱を開始。
 それに、剱は。
「よし。爆弾頭は俺に任せろ。本体の迎撃は皆に任せるぜ」
 続いて二人接近……迎撃に頭を投げ放って来る。
 それを、咄嗟に間に割り込んだ零が。
「手強い攻撃ですが……受けて立ちます!!」
 と、全身をオーラで多い、盾を構え、その攻撃に対峙。
 更に、零を補助する様に、多数投げ込まれる頭部に対しては、剱が。
「天よ、祝え! 青龍、ここに降臨せり! 踊り奏でよ、爪牙、嵐の如く!!」
 と【青龍撃】を発動し、投げ込まれた頭部を高速移動と、爪による真空刃、牙より放たれる高圧の水弾を放射し、撃ち落とす。
 そして、取りあえず一通りの爆弾頭攻撃を凌ぎきったところに、玄信とあれんが。
「しかし、本当に奇っ怪な攻撃をして来るのう……」
「そうだね。それにちょこまか動かれるとちょっと厄介かなぁ……」
 それに櫻沙が。
「……分かりました……私に、任せて下さい」
 と言うと共に、オーラを無数の櫻の花びらへと変えて。
「……この花嵐からは、逃げられません」
 と、小玉鼠を足止め。
「おお、ありがとっ! よーし、それじゃあたしも行くよっ! おいでセレン!!」
 と、ライオンと言うには小さいが、獰猛な獣を呼び出して、それに飛び乗るあれん。
 みるみる内に敵への間合いを詰めていくと。
「行くよ、合わせて欲しいの!」
 と、近づいた所で、一旦羽根で飛んで離脱、更に武器のピアスリードから吹き矢で、本体を【咄嗟の一撃】及び【目潰し】で攻撃し、再びライオンに再度着地し、再度離脱。
 そして、玄信は。
「さて……では行くぞ!」
 仲間達が攻撃している間に、大きく回り込んで行く。
 そして、死角を突いての2回攻撃で、小玉鼠を直接攻撃、更に零距離射撃で気弾も更に撃ち込んでいく。
 勿論、先陣の仲間達も、攻撃を続ける事で、小玉鼠を更に更に追い詰めていく。
 そんな猟兵達の攻撃に対し、相手も起死回生の一撃の為、『大爆破』を発動、爆撃の性能を強化。
 そして強化された頭部を周囲に無差別に投げ放っていく……が、零が。
「名前はともかく、効果は優れもののユーベルコードを受けると良いです!」
 と……【ヌギカル・ビーム・カウンター】を発動。
 高威力、高命中力の眼鏡から放つ攻撃で、敵の攻撃を迎撃するべく、目からビーム。
 更には玄信の神聖気弾も、爆撃頭部を次々と打ち砕き、生まれ出ずる爆弾頭部を、着実に撃ち落とす。
 更に、敵の動きを制限する様、櫻沙がしっかりと足止めし続け……不意な危機へ陥る事を防ぐ。
 ……そして、数分の後。
 今迄ずっと詠唱していたサナティス。
「皆……離れろ」
 皆に避難勧告……敵との間に立っていた仲間達が離脱。
 そして、そこに【火葬獄炎】の、炎を帯びた竜巻を吹き荒れさせる。
 炎の竜巻は……全てを巻き込む様にして、彼女をも巻き込み、崩れ墜ちるのであった。

 そして、どうにか小玉鼠を倒した猟兵達。
 ……小玉鼠の骸魂を砕き、祭司を救出……したかったが、彼女が目を覚ますことは無く。
「……」
 半ば、理解はしていたものの……救えなかった事に、悔しさを滲ませる櫻沙。
 ……そんな彼女を元気付けるように、剱が肩を叩く。
 そして、剱が。
「俺達の出来る事はやったさ。司祭さんも、このままじゃ駄目だ、って分かって居ただろうさ」
 と言うと、櫻沙は。
「そう、ですね……ただ、穏やかに暮らしたかっただけ、なのでしょうね……一度還り……迎える次の生が、平和でありますように……」
 と祈り、手を合わせる彼女。
 そして、櫻沙に合わせて、猟兵皆も、冥福を祈る。
 暫しの静寂がその場を包み……そして。
「……さて、と……終わったから、店に戻って一杯やろうぜ」
 仲間達を元気付ける様に、務めて明るく言うと、あれんが。
「わーい! 勿論サービスだよね!!」
「ああ、冷たい飲み物、サービスるからなぁ」
 剱はニコッ、と微笑み……そして猟兵達は、その場を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月20日


挿絵イラスト