今日のゆかりちゃんはマッチバイヤー
#UDCアース
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それはとても、悲しくひどい光景だった。
「マッチ、マッチをかってくれませんか……?」
「これをうらないと、ごはんがもらえないんです」
「おとうさんも、おかあさんも、はたらけなくて、これをうらないと」
たどたどしく舌っ足らずな、それでいてかわいらしいロリボイスからは想像もできないような苦境を語る幼女。
小さな籠にはこのご時勢、珍しくなったマッチが多数入れられて、ひとはこ、ごひゃくえん、とチラシの裏に書かれた紙を持って歩く幼女。
なんということでしょう、父も母も働けず、かといって幼女では肉体労働もままならず、一家の食い扶持を稼ぐためにマッチの販売にあくせくする、可哀想な幼女ではないか。
怪訝そうに眺め、更にはその高額に眉を顰める人々もその身の上を聞いてしまい、少しでも助けになればと誰か一人が小さなマッチを500円で購入すれば。
見て素通りではバツが悪いか、はたまた周囲の人に咎められる気がしたのか。
理由はなんであれ、他の者も次々と購入、あっという間にマッチは完売し幼女の籠には多量の現金が残るだけとなる。
ぺこり、とお辞儀を。そしてそのまま去っていく幼女。
いいことしたなぁ、なんて顔で人々が解散した後、幼女の行方を追ってみればそこには幼女と同じ見た目な幼女がいっぱい。
カンの良い人ならもう気付いているだろう、そう、この幼女はオブリビオンだったのだ!
「かんばいしたよー、これでおおもうけだねっ!」
「おかし、おかしがたべたーい!」
「だめだめ、まずはじょうのうきん、ってのをださないと」
人々の善意を踏みにじるとんでもないやつらである。
その集団がきゃいきゃいとはしゃぐ中、一人別格なインテリっぷりを見せる幼女がいた。
なんでインテリとわかるかって?
「インテリなめがねキラン。ひゃっきん、3こいりマッチのほじゅうだよ。
つぎのばしょでもこれをうって、ひとつあたりせんよんひゃくえんのもうけ、いっきにかせぐよ」
手配書が張ってる顔に無理矢理つけたインテリ眼鏡のレンズを光らせる幼女。
なお、手配書の写真も同じく眼鏡をかけている、細かい。
しかしこのインテリめがねなゆかりちゃん、できるっ!
仕入れ価格と販売価格、その差額をきちんと計算してどれだけ儲けたかがわかるとは。
そんなリーダー風なゆかりちゃんに率いられ、えげつない事をする幼女たちがいく。色々と寂しくなった懐を暖めて、思う存分豪遊する為に。
●
「な、なんですか、この光景は……あ、ようこそ、いえ、またしても酷いモノを見てしまって……」
集まった猟兵を前にペコリとお辞儀、ケーレス・ネメシア(怪奇人間の死霊術士・f25216)が説明を開始する。
まあ口ぶりからして碌でもないものを見たのだろう、早速説明を聞くとしよう。
「えーとですね、ゆかりちゃん、というオブリビオンがまた出てきまして。
集団で金策に走って、百円均一で3個入りのマッチを分解、更に一つ500円という法外な値段で売りつけているんです。
身の上話で同情させて、購入を煽るというとんでもない手法です。
さらに……それだけでなく、他にも暴利を貪る行為をしているようで……具体的には見えませんでしたが、まあこういうのは相場が決まってます。
転売やオレオレ詐欺、バーチャルな物を商材にしたリアルマネートレードなんかの類だと思いますがここは調査次第ですね」
なんということでしょう、ゆかりちゃん、というオブリビオンが大量発生。
とある街にて低価格で買えちゃうマッチを分解、それを高額転売して人々からお金を吸い上げる事件を皮切りに別の犯罪な金策を実行、無辜の民から金銭を巻き上げているという。
あ、ゆかりちゃんの姿はシナリオのトップにあります、一気に戻りたいなら画面右下の矢印が上向きの時にクリックかタップするとトップに戻るよ。
「状況を全て見ることは、申し訳ないですが無理でした。
皆さんには現地でどんな悪事が行われているか調査をお願いします。
その上で眼鏡をかけたインテリゆかりちゃんをはじめとして、見つかったゆかりちゃんたちにお仕置きしちゃって下さい。
全てのゆかりちゃんをお仕置きして沈黙させればこの騒動の黒幕が出てきますので、成敗しちゃえば事件は解決です」
こんなケースは二回目なので慣れたのだろう、ぱぱっと説明して纏めていくケーレス。
つまりやることは単純明快。
『1:ゆかりちゃんがやってる金策な騒動を調査』
『2:ゆかりちゃんズにお仕置き』
『3:ゆかりちゃんにちゃんを金策に走らせた邪神を成敗』
という流れになるのである。
「まずは調査からですね、どんなえげつない事をしているのか全く予想できません。
とんでもない事をしているのかもしれませんし、可愛いおねだりなのかも知れませんがそこは皆さんの調査力に期待しています。
後はゆかりちゃんに眼鏡まで装備させた邪神ですが……断片しか姿が見えませんでした」
申し訳なさそうに頭を下げて、見えた情報を伝えるケーレス。
「えーとですね、割れたり割れてなかったり、眼鏡をゆかりちゃんに押し付けてですね。
丸みを帯びたシルエットで、ちょっとお腹がぷっくりしている、ような感じで。
あ、人じゃない、なんていうか動物っぽい感じです」
なるほどなるほど、人ではなく眼鏡があって、お腹がぷっくりで丸みを帯びてる動物か。
くそっ、これだけでは正体はわからない、一体、相手は眼鏡なにマジロなんだ!
「現状、わかっていることはここまでです。
調査に向かって頂く街がどれほど混沌としているかもわかりません。
惨劇という状況かもしれませんし、案外、平和なのかもしれませんがそこは皆さんの調査力にかかっています。
くれぐれも、色々な意味で気をつけてくださいね」
そこまで言うとケーレスは説明を終了、角灯掲げて内部の炎を揺らめかせればグリモアが起動。
一体どうなってしまっているのか、予想だにしない結末がまっていそうなゆかりちゃん事件へと猟兵たちを送り出すのであった。
紅葉茉莉
こんにちは、紅葉茉莉です。
シナリオは以前ありました、イシダキシモトMSが作成した物や。
私が作成する際にイシダキシモトMSに協力頂いたゆかりちゃん事件の別パターンとなります。
なお、今回もシナリオ案作成にご協力、ありがとうございました。
オープニングにもあるように、今回は全編ギャグです。
第一章ではゆかりちゃんが何をしているのか調査してください。
冒頭の事件以外にどんな手段で金策をしていたのか。
オープニングでケーレスが語った事例を掘り下げても、もしかしたら全く別の何かがあるのかも知れません。
どういった調査をしてどんな結果だったのか、是非ともプレイングに記載下さい。
皆様の調査次第でゆかりちゃんのぶっ飛び具合、あくどさが決まります。
第二章ではゆかりちゃん達へのお仕置きタイムです。
一応、インテリなリーダーっぽい眼鏡をかけてるゆかりちゃんの存在は判明していますが、それ以外は皆様の調査でどんなゆかりちゃんか決まりますので現時点ではどうなるかわかりません。
第三章では、インテリな眼鏡ゆかりちゃんを筆頭に、ゆかりちゃんズを金策に走らせた邪神を成敗します。
一体何者なのか、ケーレスが断片的に特徴を伝えていますが正体は現在不明。
くそっ、眼鏡ゆかりちゃんを作り出し、丸みを帯びた体型にぽっちゃりお腹、一体、なに割るマジロなんだっ!
情報としては以上となります。
皆様の知っているゆかりちゃん像からはかけ離れ、プレイング次第ではキャラ崩壊待ったなしな流れになります、ご注意下さい。
もう好き勝手やってしまう、突き抜けたギャグシナリオになっております。
また、地の文でのツッコミも多発するかと思いますのでその点もご了承下さい。
どれだけシナリオが混沌とするのか私にもわかりませんがそれもまあ、いいじゃないですか。
では、ここまで長文をご覧いただきありがとうございました。
ご縁がありましたら、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『金難の少女たちを救え』
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POW : 金銭が必要な理由を解決する
SPD : アルバイト探しを手伝う
WIZ : 金銭を援助する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルゥナ・ユシュトリーチナ
●アドリブ連携歓迎
金策ねぇ。子供がそう言うのをやるってなると、往々にして湿っぽい背景事情があるもんだけど…うん、ないですねぇ!(にっこり
にしても、お金を得るのにマッチ売りってのは、絵的には映えるけど効率的じゃないね。他にもドカンと儲けられそうなものとなると…FX?
ほら、なんかインテリっぽいし、データ扱うのが上手そうじゃない?
という訳でネカフェとか、喫茶店のコワーキングスペース?とか。あそこら辺を探して話を聞いて(物理)みようか。
…あれ、なんかノートPCに突っ伏してる。うわぁ、よく分かんないけど線が真下に伸びてる。もしかしたらFXで有り金を全部溶かしたような顔に…なってないねうん。ポスターだし。
エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎
またゆかりちゃん共が悪さをしているのか、毎度毎度懲りぬことじゃ
(集金人ゆかりちゃんに呼び止められ)…おお、割磨白(わるまじろ)商会の使いの者か?
先日使用した眼鏡神輿のパテント料の回収に来てくれたのじゃな?ご苦労様ですじゃ
うむ、お蔭様でオブリビオンを討伐できたのじゃ、神輿100台の勇姿をお主にも見せてやりたかったぞ
お代はほれこの通り、故郷でコンコンコンしてきた宝石一袋じゃ
おお、これでテロによって壊滅した組織の復興の目処が立つのじゃな?
うむうむ、頑張るのじゃよ
さて、わしは悪い方のゆかりちゃんを探すか
まったく、こうやって真面目に働くゆかりちゃんを彼奴らも見習うとよいのじゃがな…
ゆかりちゃんによる騒動が巻き起こっているこの街、さあ今回はどんな事件になっているのやら。
「またゆかりちゃん共が悪さをしているのか、毎度毎度懲りぬことじゃ」
何度も騒動を引き起こしたやらかしちゃってるゆかりちゃん、それらを鎮圧してきたエウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)がぼやきながら街を行く。
まあ毎回、やべぇゆかりちゃんを発見している彼女である、今回もとんでもないゆかりちゃんを見つけてしまうのでしょうか?
おっと、そんな時に早速ゆかりちゃんが出現だ!
「ちょっと、しようりょう、がまだだよっ!」
唐突に話しかけてくるゆかりちゃん、こ、こいつ、猟兵に対して対等、いやそれ以上の態度で挑んでやがる?
そんなゆかりちゃんを前にして召喚した狼とかで迎撃……していないエウトティアさん、というかにこやかに応対してるし。
「……おお、割磨白(わるまじろ)商会の使いの者か?
先日使用した眼鏡神輿のパテント料の回収に来てくれたのじゃな? ご苦労様ですじゃ」
えぇぇ、パテント料の回収されてますやん。
というか以前やらかした、というより盛大にアリスラビリンスの国で作った眼鏡神輿のパテント料金て。
完全にこのゆかりちゃん、眼鏡な教団に染まってやがる……。
「そうそう、そのりょうきんだよっ!」
「うむ、お蔭様でオブリビオンを討伐できたのじゃ、神輿100台の勇姿をお主にも見せてやりたかったぞ。
お代はほれこの通り、故郷でコンコンコンしてきた宝石一袋じゃ」
そんな染まりきったゆかりちゃんに、故郷のキマイラフューチャーでコンコンするだけでお手軽回収できる宝石を渡すエウトティア。
いや、あなた猟兵ですから、そのオブリビオンを倒すのがお仕事ですからね!?
……ま、まあ、平和な世界なんだからいいかもしれない、字の文の精霊に無茶振りしない、こんな世界もまぁ、いいなぁ。
そんなことをしていたら何も疑わないでゆかりちゃん、宝石の入った袋を受け取り満足げに頷いて。
「おお、これでテロによって壊滅した組織の復興の目処が立つのじゃな?」
「そうだよっ、まえに、おみこしがばくはつでつぶされちゃったみたいなの」
「うむうむ、頑張るのじゃよ。いやあ、酷い事をする輩もいるものじゃなぁ」
和やかに会話しているエウトティアとゆかりちゃん。
だがまってほしい、前にテロで壊滅した組織で、眼鏡神輿。
それ、完全に以前別の街ではびこってた眼鏡教団じゃないですか、ヤダー!
いや、笑顔で見逃しちゃいかんやつだぞそれ!?
だがこんな仕事をしているゆかりちゃんは、真面目に頑張るゆかりちゃん、と認識しているのだろう、笑顔で見送るエウトティア。
「さて、わしは悪い方のゆかりちゃんを探すか。
まったく、こうやって真面目に働くゆかりちゃんを彼奴らも見習うとよいのじゃがな……」
コキコキッと肩を鳴らして、悪いゆかりちゃんを探して街を行く。
何かこう、今のゆかりちゃんから幸薄そうな気配を感じ取り、周囲を警戒しながら尾行するエウトティアであった。
所変わって、ここはとあるネットカフェ。
なんでこんな場所だって?
そりゃあ、情報収集している猟兵であるルゥナ・ユシュトリーチナ(握撃系無気力フラスコチャイルド・f27377)がいるからですよ。
「金策ねぇ。子供がそう言うのをやるってなると、往々にして湿っぽい背景事情があるもんだけど。
……うん、ないですねぇ!」
めっちゃいい笑顔で、今回のゆかりちゃんがやらかしちゃってる事件について語っていた。
それはもう、満面の笑みでにっこりと。
まあそうだろう、幼い子供が悲しげに金策に走る、普通なら悲劇だけど完全に今回のゆかりちゃん、あくどいからねぇ、仕方ないね。
で、ここにきて調査する理由はなんですか?
「お金を得るのにマッチ売りってのは、絵的には映えるけど効率的じゃないね。他にもドカンと儲けられそうなものとなると……FXとかじゃない?」
なるほど、マッチ売りはあくまで絵的なっものであり、あくまでそれっぽく見せるフェイクである。
もっとやべぇことをやっていると踏んだわけですね。
「そうそう。ほら、なんかインテリっぽいのもいるし、データ扱うのが上手そうじゃない?
だったらこういうインターネットカフェとか喫茶店のコワーキングスペースとかに居そうだと思ってね」
理に適った推理である。
ま、まさか、物理的なOHANASI、しかもパワーで押し切るルゥナがこんな的確な推論をするなんて!?
これもインテリゆかりちゃんがはびこるこの街の影響なのか?
そんなこんなでネットカフェを調べているルゥナ、早速ゆかりちゃんを発見したが……何か様子が変だぞ?
「……あれ、なんかノートPCに突っ伏してる。うわぁ、よく分かんないけど線が真下に伸びてる」
ずーん、って効果音がとっても似合いそうな、パソコンのキーボードに突っ伏すゆかりちゃん。
すげぇダウナーだ、これはどういうことだろう。
「もしかしたらFXで有り金を全部溶かしたような顔に……なってないねうん。ポスターだし」
無反応なゆかりちゃん、こっそり近づき画面を見れば、完全にやらかしたチャート画面が映ってた、これはぶっこんだ資金が全部溶けてる画面である。
そして脱力しきったゆかりちゃんを起こしつつ、どんな顔になってるかと覗き込んだルゥナ。
手配書の写真まで影響が出てるかなー、なんて軽い気持ちで見てみたが、そっちには表情が出ていないのか笑顔の写真のままであったがそれが逆に痛々しい。
「あーあ、だから素人が下手に手を出すと……ん?」
動けないゆかりちゃんに苦言を呈し、ふと近づく気配に気付く。
咄嗟に離れて身を隠すルゥナ、そんな彼女が見守る所にやってきたのは先ほどエウトティアから宝石を回収した集金人のゆかりちゃんであった。
よほど急いできたのだろう、慌ててなにやら書類を見せればダウナーFXゆかりちゃんに活力が瞬時に戻り、再びノートPCに向き合って操作を開始。
集金人なゆかりちゃんもワクワクしながら様子を見るが……暫くして、二人揃ってダウナーに、片や再びノートPCに突っ伏して、片や力なく地面にへたり込む酷い光景。
「あー、これは追加資金も溶かしたね」
せっかくの軍資金、それを再びロストしたと冷静に分析するルゥナ。
「なるほど、悪いゆかりちゃんはここにおったか。しかし、既に罰があたったようじゃの」
そんなルゥナの隣には、先ほどゆかりちゃんに宝石渡して尾行していたエウトティア。
急いでいるから何かあると踏んだ彼女はこのネットカフェにたどり着き、そして今まさに、使い走りのゆかりちゃんが稼いだ資金を瞬時に溶かした、やらかしゆかりちゃんを発見していたのだ。
「おっと、いらっしゃい。でもまあ、もう終わってるみたいだよ」
「そのようじゃな。まあこれで暫くは何も出来んじゃろうし、資金のお代わりを仲間にねだるであろうからそれを待つかの?」
淡々と状況を確認しあうルゥナとエウトティア。
そんな2人に気付かぬままに、ダウナーゆかりちゃんズの苦悩は深まるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
本山・葵
・UCで街を飛びまわりつつ、手広く、目立たないように情報を収集する
「目撃情報はあちこちにあるから、ササっと詳しい話を聞いてみるっす!」
技能:コミュ力、目立たない
・ゆかりちゃんの今後の展望の情報を入手して、黒幕に警戒する
「ふむふむ、『マッチが売れたら成功体験を本にして、眼鏡がトレードマークのインテリ幼女キャラとして売り出したい』っすか、しかも『眼鏡メーカーとコラボして、ゆかりちゃんモデルの眼鏡を販売したい』と言ってたんすね」
「この事件、なぜか嫌な予感がするんすよねぇ。ヤドリガミの本能が警鐘を鳴らしてるっす」
神奈木・璃玖
連携・アドリブ・キャラ崩壊歓迎
非常に商魂たくましいと言いますか、まともな方が指揮を執るといい仕事をしてくれそうですよね、彼女たちは
しかし大量買いの転売もそうですが、それを法外な値段で売るのはいけません
我々商人のイメージダウンに繋がります
選択UCを使用して情報を得るにはまずどこに向かえばいいでしょうね
金貨の出し惜しみはしませんよ
よいものにはそれなりの『対価』を、それが私の『モットー』ですからね
もちろんそれは相手に対しても同じこと
安請け合いはしませんが、さすがの私もそこは『自重』します
自分のことばかり考えていては、お客様が離れていってしまいますからね
『商売』というものはそういうものでしょう?
黒木・摩那
ここは突撃取材をしてみます。
普通にマッチを売ってます。
表の絵がゆかりちゃんになってて芸が細かいですね。
え? マッチではなく、マッチを売る権利を売っている??
確かに今時マッチは目にしないですし。
売ってくれるところやお客さんを紹介してくれるならありがたいですが。
えーと、権利料と紹介料を「ゆかりちゃんの会」に毎月収めると、
月々マッチを売ることができる、と。
さらに会員を増やすと、今度はその割合に応じた紹介料が懐に入る、と……?
これって、いわゆるネズミ講というやつでは?
このままでは街の人達だけでなく、全世界を巻き込んだ会員争奪戦が勃発するのは時間の問題。
一刻も早く会の活動を停めなくてはいけません。
開幕からやっちまったゆかりちゃんが居たが気を取り直して調査をしよう。
「非常に商魂たくましいと言いますか、まともな方が指揮を執るといい仕事をしてくれそうですよね、彼女たちは」
指揮官的なインテリゆかりちゃん、その効果で統率された動きを見せる面々を賞賛していた神奈木・璃玖(九尾の商人・f27840)
従業員としては優秀だ、みたいな感想ですけど見た目は小学生な幼女ですから、色々と危ない目でみられかねませんからね?
「ええ、わかっていますよ。しかし大量買いの転売もそうですが、それを法外な値段で売るのはいけません。
我々商人のイメージダウンに繋がります、これはひとつお説教が必要ですね」
あっ、別の方向で強い意思表示をしておられる。
商人じゃない、やっつけなゆかりちゃんに対して商人として、その心構えをみっちり叩き込む気だ、この人。
「さて、では早速探しに参りましょう、金貨の出し惜しみはしませんよ」
有限実行、金貨を複数放り投げればそれらは虚空に消えていき、璃玖が進むべき方向を刹那の煌きで示していく。
その光を頼りに彼は行く、商人としての心構えをゆかりちゃんに叩き込むために……。
同刻、ゆかりちゃん捜索別班では。
空飛ぶ眼鏡が、失礼。
空飛ぶ眼鏡なヤドリガミ、本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)が『目撃情報はあちこちにあるから、ササっと詳しい話を聞いてみるっす!』なんて意気込みで飛び回って情報収集に励んでいた。
だが待ってほしい、コミュ力で上手く情報を引き出すのはわかる、わかるが……高速で飛び回って目立たず情報収集とはこれ如何に?
「なに、常識がぶっとんでる街っす、眼鏡のひとつふたつが飛び回っても目立たないっすよ!」
アッハイ、そうですね。現に誰も気にしていない、というかゆかりちゃんズの金策が激しいから空飛ぶ人にまで目が向いてないだけな気がするがまあいいや。
そんな状況下で彼女が聞きだした、今後のゆかりちゃんの驚くべき展望とは!?
「ふむふむ、『マッチが売れたら成功体験を本にして、眼鏡がトレードマークのインテリ幼女キャラとして売り出したい』っすか」
うわぁ……マッチ売りの少女、というか完全に分解転売ぼろ儲けな行動をしているのを成功体験にするとかやべぇよ。
というかそれを本にして売れたとして炎上必至な案件じゃないですか、ヤダー。
眼鏡がトレードマークのインテリ幼女は転売ぼろ儲けのえげつない存在、って自分からアピールしてますやん。
だが、更なる情報の洪水を受け止めるのがこの女、葵である。
「しかも『眼鏡メーカーとコラボして、ゆかりちゃんモデルの眼鏡を販売したい』と言ってたんすね」
とんでもねぇインテリ眼鏡幼女だ、自分のモデルな眼鏡まで作ってさらに儲けを増やそうと企むとは。
これを放置はできないですよね、葵さん?
「そのとおりっす。それにこの事件、なぜか嫌な予感がするんすよねぇ。ヤドリガミの本能が警鐘を鳴らしてるっす」
バッチリ事件解決に向けて意思表示をしてらっしゃる葵さん。
そして嫌な予感がする、ってヤドリガミの本能からくる警鐘を感じているようですが……別にヤドリガミじゃなくてもこの事件が嫌な予感を通り越してとんでもない方向に向かっているのは事実ですからね?
自分が持つ本能で危険を察知していたぜ! みたいに語っても最初から碌でもない事件に為ってることは明白ですから!
そんなこんなで悪事を働き、それを糧にして炎上案件なんのその、より発展して儲けを企むゆかりちゃんの情報を入手した葵。
大丈夫なのか、この街は?
とりあえず炎上してもバリバリいくぜ、みたいなゆかりちゃんの情報が出てきた。
そんな中、別の場所ではマッチ売りのゆかりちゃんに突撃取材をする者が。
「普通にマッチを売ってます。表の絵がゆかりちゃんになってて芸が細かいですね」
3箱入りのマッチを1箱ずつに分解したマッチを購入しつつ、その特徴を観察していた黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)である。
虎穴に入らずんば虎児を得ず、なんて諺もありますし、直接危険に乗り込むのは……っていうか、乗り込む通り越して直接接触じゃないですか、ヤダー!
というかゆかりちゃんもマッチを売りつける相手だからって普通に売り始めてるしこの街は特定フェーズだとオブリビオンも猟兵も常識が崩壊しているに違いない、きっとそうだ、いや、そうと言え。
「ちがうよー? マッチだけじゃないよ、マッチをうるけんりもだよー」
「え? マッチではなく、マッチを売る権利を売っている??
確かに今時マッチは目にしないですし。売ってくれるところやお客さんを紹介してくれるならありがたいですが」
頭の上に疑問符を多数浮かべて、マッチを受け取りながら尋ねる摩那。
だがそんな、マッチの仕入れや顧客の情報とかそういう普通のものじゃないのは察しているでしょう?
「ちがう、ちがうよー。
けんりりょうと、ちゅうかいりょう? だっけか。それをゆかりちゃんのかい、にまいつきおさめるとねー。
マッチをうるけんりがもらえて……えーと、あとはかいいんをふやすと、わりあいによる、ショーカイリョー? みたいなのがもらえるのっ!」
得意げに、しかし一部はこれであってるのかと不安げに語る販売員ゆかりちゃん。
そのたどたどしい話を自分の中で要約して、しっかりと組み立てる摩那。
「えーと、権利料と紹介料を「ゆかりちゃんの会」に毎月収めると、月々マッチを売ることができる、と。
さらに会員を増やすと、今度はその割合に応じた紹介料が懐に入る、と……?」
ええ、それであってますよ摩那さん、わかりやすく解説ありがとうございます。
そしてこの販売方式、何かお分かりでしょう?
「これって、いわゆるネズミ講というやつでは?」
ご名答。ゆかりちゃんの会というネズミ講である。
この方式は会員の上層は下部からの権利料や紹介料でガッツリ儲かるが、下に向かえば向かうほど割り振り金額が減っていくし、なにより権利料が重たくのしかかり、儲けどころか大赤字まったなし。
会員が増え続ける間はいい感じに回っているように見えて、ビジネスモデルとしては盛大に破綻しているので最終、会員が増えなくなった時点で崩壊するのである。
「このままでは街の人達だけでなく、全世界を巻き込んだ会員争奪戦が勃発するのは時間の問題」
いや、話の規模がやたらと大きくなってませんか?
いくらなんでもそんな、全世界にまでマッチ売りの権利が広まる可能性は……邪神だしもしかしたらありえるかも……?
いかん、何か不安になってきたぞ。
「普通のネズミ講ならおかしいと誰かが指摘するでしょうけど、邪神の力が関わっていれば話は別です。
一刻も早く会の活動を停めなくてはいけません」
ぐっとこぶしを握り締め、危険な「ゆかりちゃんの会」を崩壊させる決意を見せた摩那。
流石に全世界規模までこんな会が広まると色々な方面から怒られそうな気がするので、是非とも活動をとめて下さい!
そんなこんなで調査が進む中、商人魂を叩き込むとゆかりちゃんを探していた璃玖さんはどうなっているのか?
「よいものにはそれなりの『対価』を、それが私の『モットー』ですからね。
もちろんそれは相手に対しても同じこと。わかりますか?」
マッチ売りのゆかりちゃんをとっ捕まえて説教していた、それも自分の信念をミッチリと叩き込む形で。
分解してぼろ儲けだとやっていたのに、急にやってきた優男風なお兄さんが一変。
暴利を貪り、商売を冒涜しているゆかりちゃんに優しく諭すように、それでいて逃げ出せないように完全に追い詰めて、言葉でめっちゃ攻めていたのである。
見る人が見たら通報案件、だがこれは商売に携わる者同士、その信念のぶつかり合いなのだ、だから通報しないでね。
「う、うぅぅ、だって、だって、おかねがたくさん、ひつようで……」
「泣いて誤魔化そうとしない。お金が必要なのはわかりますが、自分のことばかり考えていては、お客様が離れていってしまいます。
気持ちよく買い物をしてもらわなければ、あなたのように他人の善意を踏みにじるようなやり方では次がありませんよ?」
良い事を言っている。そうだ、買う側も、売る側も、お互い得をする。
つまりはWin、Winの関係でなければ商売は続かないのだ。
「今後も続けていきたいのなら、自分だけではなく相手の事も考えて。
『商売』というものはそういうものでしょう?」
ド正論である、完全にゆかりちゃんを論破して追い込んでいらっしゃる。
まあ相手はオブリビオンだ、多分この捕まったゆかりちゃんも、なんで自分がこんな目に、って感じの事を思ってるに違いないしこのままサクッと処理して……。
「では、この考えをお友達にも教えてくださいね。今日はこの程度にしてあげますから」
あっ、開放しちゃった、というかお仲間にも広めろってなんて無茶を。
ゆかりちゃんなんですよ、こんな事をやらかしてるオブリビオンなんですよ、きちんと考えを、わかりやすく説明できると思ってるんですか!?
たどたどしい喋り方でお仲間に説明したら、変に捻じ曲がった考え方が広まるじゃないですか!?
「まぁ、後をつけてきちんと説明出来るか確認しましょう。
幸いにも、疲れきって後ろには気が向いていないようですから」
ツッコミどころがかなりあったが、そこは商売人か。
駄目だった場合の二の手というか尾行して最悪、もう一度説明する気なのだろう。
恐ろしい人である……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
クーナ・セラフィン
ゆかりちゃんとは…宇宙とは…はっいけない、狂気にやられる所だった。
しかし金策って相変わらず世知辛いねー。何かせこいし。
儲けるならアイドルとか宗きょ…他にもやりようありそうだけども。
とりあえずアングラな雰囲気のする裏路地探ってみるかな。
何か子供っぽい変な看板、えーと…かじの、カジノ?
…法律無視なら胴元が必ず勝つ作りだからうってつけだね。
中に入ればデカい機材はないけど意外に本格的。店員ゆかりちゃん。
…チップの交換率暴利じゃない?
あとルーレット台のバランスおかしいような。
サマ有りならこっちはブラックジャックでUC使いディーラーの終焉とか心とか見透かしつつ勝ち狙うかな。
え、出禁?
※アドリブ絡み等お任せ
「ゆかりちゃんとは……宇宙とは……はっいけない、狂気にやられる所だった」
今回の事件を聞きつけ調査……していたはずのクーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)が頭を押さえ、ふらふらと街を行く。
思わず狂気にやられかけていたが仕方ない、最初に判明していた事件だけでなく、幾つか判明しただけでもひどいゆかりちゃん像がわかってきたんだからね。
だが、彼女もまた、ひどいゆかりちゃんを見つけることになる。
「しかし金策って相変わらず世知辛いねー。何かせこいし。
儲けるならアイドルとか宗きょ……他にもやりようありそうだけども」
何とか正気を取り戻そうと、色々思案し独り言を呟きながら路地裏進むクーナ。
こういったアングラな場所には妙なものがあると踏んでの調査、相手は小さな子供のオブリビオンだしきっとこどもっぽい何かがあるはず、なんて思って進んでみれば、堂々とあった。
そう、それは地下へと続く階段の横に置かれた看板に張られた手書きポスター。
書かれた文字は、大きくひらがなで「かじの」と記載され、かわいらしい動物の絵が添えられていたのである。
「えーと……かじの、カジノ?」
ひらがな三文字、動物の絵。
戸惑いながらも推理して、導き出したのはカジノというかなりディープで危ない金策である。
「……なるほど、法律無視なら胴元が必ず勝つ作りだからうってつけだね」
ポンと手を打ち納得しながら階段下りて入店へ。
カランカランと喫茶店でありがちな音色と共にドアが開かれ、魅惑の世界へ踏み入るクーナ。
ああ、なんという事だろう、そこには衝撃の光景が!!
店員は全員、ゆかりちゃん。
受付からホールから、各種テーブルのディーラーに至るまで、顔に手配書貼り付けた幼女がたどたどしい口調で接客しているではないか。
しかし、たどたどしいのは口調のみ、手元はまるで熟練の職人が如く動き続け、仕事をこなしていたのである。
「デカイ機材はないけどこの動き、本格的だね、店員ゆかりちゃん。
えーと、チップの交換は……え、交換比率暴利すぎない!?」
ゆかりちゃんの動きに感心しつつ、交換比率をチェックして。
ケットシーなクーナさん、フレーメン反応みたいに目を見開いちゃってる。
まあ仕方ない、普通のカジノは現金額をそのままチップの額に反映して両替。
その後、チップを現金に戻す際に所定の手数料を取られて現金を受け取るのが一般的だがここのカジノはこう、そのね。
「100ゆかりちゃんチップ1まんえん。
チップはげんきんにもできるよ! ごじゅうゆかりちゃんチップでせんえん!
数字とひらがなを混ぜてややこしくしてるけど、1チップ100円で買わせて、1チップ20円で交換とはね」
キャッシャーや各種テーブルに掲げられた、ちょっと文字の崩れた手書きの張り紙。
薄暗くてよーく読まないと交換比率の部分が見にくいといういやらしい仕掛けを見つつ、ルーレット台をみてみれば。
普通は連続する数字が対角線上に並ぶものだがその配置が違っており、ある程度のグループが一塊になっている配置。
そしてまわすゆかりちゃんの手つきがかなり洗練されているとなればこれはもう、狙った数字のグループへ放り込むことは容易。
つまり、高額が掛かっている部分を避けて、低額ベットのゾーンへボールを放り込むイカサマをしていたのだ!
「なるほど、サマ有りならこっちはブラックジャックでやらせてもらおうかな」
しかし相手がイカサマでくるなら此方もユーベルコードで対抗だとばかりにブラックジャックのテーブルに向かうクーナ。
手配書を顔に貼り付け表情が読めないディーラーゆかりちゃんとの一騎打ち、勝利の女神はどちらに微笑むのか!?
「ここでスプリット。へぇ、なるほどね……」
互角の勝負を続けていた両者、クーナが同一数字を引き当てたので二つに分けて勝負を仕掛ける。
そのまま相手の手配書見て心を読めば、なるほど、ディラーの焦りが見えて。
数字が不味い事を察したクーナ、双方にダブルダウンを宣言し、一度しかカードを引けないが掛け金を倍にする。
これで初期からスプリットで二倍、更に両方ダブルダウンで二倍になって合計四倍。
一気に勝負を仕掛ければ、完全にやらかしちゃってたディーラーゆかりちゃん。
「……ば、ばーすと……そっちの勝ち、だよ」
震え声で大敗しちゃって、更に心が読みやすくなったかそのままクーナは連戦連勝。
ゆかりちゃんチップ大量でウハウハだったが、何事もやりすぎは禁物である。
「ちょっとー、こっちきてくれるかなっ!?」
「やりすぎたのさ、あなたは」
知らぬ間に、両サイドに立っていた黒服ゆかりちゃん。
気付いたときにはもう遅い、召喚された黒い人影に抱えあげられ連行されるクーナの姿。
「ちょ、ま……いや、これは」
「いいわけむようっ! こころをよむなんてやりすぎっ!」
「できん、できんだよっ!」
ドアからぽいっと投げだされたクーナ、もちろんチップの大半は没収である。
まあ流石に全額没収は店の評判に影響があるのか、最初の交換金に1割増しで返されたのは温情だろう。
「くぅ、こんな事になるなんて……やりすぎちゃったみたいだね」
反省の弁を述べ、トボトボと戻っていくクーナ。
だが待て、ちょっと待て。
今普通に相手のユーベルコードで投げ出されたよね、つまり完全にオブリビオンって判明して、しかも戦える場面だよね?
普通に帰ってますやん、ちょっと、何で引き上げるの!?
いや、クーナさん、正気に戻ったように見えてやっぱりゆかりちゃんな狂気に飲まれてるじゃないですか、やだー!
成功
🔵🔵🔴
ルク・フッシー
とりあえず人ごみに紛れながら手近なゆかりちゃんを観察。スケッチをします
ぼ、ボクの見たゆかりちゃん達は…「両親のようなもの」を召喚して…
彼らの肩たたきをして…お小遣いをもらってました!
そして両親を帰還させ…また召喚しました!
再召喚により、両親の所持金を復活させ、またお小遣いをもらってました!
最終的にはしびれを切らして、両親をゆかりちゃん軍団が泣き落とし、直接買い物をさせていました!
ひえー!なんて恐ろしい!
(以上の事を描いた絵を使い、紙芝居の要領で説明)
アドリブ超歓迎フェスティバル開催中です
ロベリア・エリヌス
はじめに言っておくわ…「これはひどい」
-を掛算して+になるのは計算式だけの話よ
本当に「混ぜるな危険」…ね
言いたい事も言ったし、気を取り直して調査をしましょう
取り合えずゆかりちゃんの金策を調査すればいいのよね?
あら?
あそこにいるのはゆかりちゃん…と男性かしら?
何だか防犯ブザーの紐に手を掛けながら男性に迫っているわね
声は良く聞こえないけれど…
これは「誠意(意味深)を見せないと、ブザー鳴らしちゃうぞ★」的なおねだり(恐喝)かしら?
払わなければ社会的に抹殺されて、一度でも払ったら金蔓にされるパターンね
ついでにあの男性、眼鏡かけているみたいだから邪神の餌食にもされそうだわ…
…取り合えず助けておこうかしら
波狼・拓哉
またか…いやなんか今回は知能指数上がってんな?あと、なんか裏にいるやつ知ってる気がする。ひとつの街に七不思議(+1)作られる原因になったやつじゃね?
まあ、いいや。どうせ調べに行けばわかるし…なんで隠さないんだろうね、ゆかりちゃん
そして見つけたはいいけどずっと公園にいるなゆかりちゃんず。金策してるじゃなかった……ん?誰か来た?人型の…ああ、ゆかりちゃん父親と母親ぽい何か呼び出せるんだっけ
………日雇いバイトに派遣してる!?マッチ売るなんて面倒よね、なんで私たちが動かないといけないのじゃねーよ!?人型の方もうなんかフラフラし始めてるんだけど!?というか面接通るのかよそいつらぁ!?
(アドリブ絡み歓迎)
ゆかりちゃんは色々やっているようだ。
今度はどこでなにをしているのやら。
「はじめに言っておくわ……「これはひどい」
-を掛算して+になるのは計算式だけの話よ。本当に「混ぜるな危険」……ね」
ゆかりちゃんのやらかしに対しロベリア・エリヌス(recorder・f23533)が思わず言葉を漏らしてしまう。
まあひどいとしか言えない状況だし仕方ない。
「またか……いやなんか今回は知能指数上がってんな? あと、なんか裏にいるやつ知ってる気がする」
その隣では今回の黒幕に心当たりがあるのだろう、波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)も額に手を当てながら話しつつ。
彼曰く、ひとつの街に七不思議(+1)作られる原因になったやつが裏にいるとかなんとか言って、何故か事件を隠さずおおっぴらに行うゆかりちゃんへの疑念を見せる拓哉であった。
「た、大変です! この公園でゆかりちゃんが!」
そんな中、ゆかりちゃんを見つけてしまったと2人に声をかけるのはルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)
緊張のあまり声を震わせ、ちょっと広めの公園でこんな事をしているんだとばかりにスケッチブックを片手にやってきて、一緒に調べてほしいと2人を呼んで。
3人になって公園へ、そこには衝撃の光景が!
「ぼ、ボクの見たゆかりちゃん達は……「両親のようなもの」を召喚して……。
彼らの肩たたきをして……お小遣いをもらってました!」
まずはぺらっと一ページ、スケッチブックを捲ってルクが語る。
そこには、しゃがみこんだ黒い影のような人型と、その肩へ手を伸ばすゆかりちゃんの様子が描かれて。
実際、公園の一角を見れば同じようにゆかりちゃんが黒い人影を呼んで何かしていた。
というより、黒い人影から小銭を受け取って速攻、どこかへ返していたのだ。
「ふー、これでにじゅうさんにんめっ! つかれたぁー」
ゆかりちゃん、召喚と帰還の繰り返し。
というか肩たたきでのお小遣い稼ぎとは、小さな子供らしくていいですねぇ。
いや、というかそれでいいわけねーだろ!
帰還させられて所持金復活させて再び呼び出し、そこからの徴収って絶対将来的に資金が尽きるぞ!?
「……これはひどい」
「なんてことだ、いや、せこく稼ぐ点では知能指数があがってる、のか?」
恐るべき現場を描写したスケッチを前にして、再び酷いって台詞が出たロベリアと微妙に成長してる、っぽいゆかりちゃんを見出した拓哉が呟く。
だが、ルクが見つけたのはこのシーンだけではないのである。
「こ、これだけじゃないんです……型たたきでお小遣いを貰うだけじゃ飽き足らず、最後にはっ」
震え声でページをめくれば、そこにはへたり込んで顔を押さえて泣いてるポーズのゆかりちゃん。
その両サイドでうろたえたような動作をしている、黒い影が二つ。
これはつまり、泣き落としによる要求、そのシーンである。
「最終的にはしびれを切らして、両親をゆかりちゃん軍団が泣き落とし、直接買い物をさせていました!」
更にページをめくってみれば、次のページにはゆかりちゃんが大量増殖、財布の中身をすべて吸い上げられる両親っぽい影の哀れな姿が。
そして、手にはクレープやらジュースやらを持ち、勝者のごとく高らかに掲げるゆかりちゃんたちの姿が描かれていたのである!
「ひえー! なんて恐ろしい!」
パタン、とスケッチブックを閉じ、頭を押さえてぷるぷると震えるルク。
なんてことをしてやがるんだ、ゆかりちゃん!
こいつらには、両親への思いやりってものがないのか!
「……その、怯えてるところ悪いけど。もうワンランク上のゆかりちゃんが出てるわよ」
恐怖に震える子犬のようなルクを前にして非情の宣告。
公園内部を見渡していたロベリア、紙芝居風のゆかりちゃん以上の存在がいることを口にする。
ハッとして全員の視線が向かえば、そこには成人男性とゆかりちゃんが二人っきりで立っているではないか。
「何だか防犯ブザーの紐に手を掛けながら男性に迫っているわね。
声は良く聞こえないけれど……大体予想はつくわ」
やばいものを見つけてしまったロベリア、というかこの公園はどうなってんだ!
おねだりゆかりちゃんだけでなく、他にとんでもないゆかりちゃんまで生息するって、ここはゆかりちゃんの狩場か何かか?
「あー、あの男性、震えてるわ。顔色もどんどん悪くなってるし、これは脅されてるわね。
これは「誠意を見せないと、ブザー鳴らしちゃうぞ★」的なおねだりかしら?」
誠意って部分に(意味深)ってついたり、おねだりが(恐喝)ってついたりしそうな現場である。
というか完全に、成人男性への恐喝現場だよこれ。
「払わなければ社会的に抹殺されて、一度でも払ったら金蔓にされるパターンね。
ついでにあの男性、眼鏡かけているみたいだから邪神の餌食にもされそうだわ……」
クイクイッと防犯ブザーの紐を引っ張る動作をするゆかりちゃん、その都度、周囲を青ざめた顔で確認する男性。
涙目で怯える様子を遠くに見つつ、メガネゆかりちゃんが出現してるし、眼鏡な男性も邪神の餌食にされそう、なんて落ち着いて分析している辺り、ロベリアさんもこういったトンデモな状況には慣れてきているご様子。
まあそれは、同様に別のゆかりちゃんを見つけた拓哉にも言えることではあるのだが。
「あー、恐喝現場かぁ。金策しているゆかりちゃんもそうだが、あの連中は……?
ずっと公園で大人しくしてるグループもいるけど、あっちは何やってんだ?」
お小遣いのおねだりや恐喝現場を見てきた一行、その中で異質なグループを見つけたのは拓哉。
集まってきゃいきゃい、かしましくやってるだけのゆかりちゃんズ、何か金策をしているわけでもなくこれはサボっているだけなのでは、なんて疑念の目で見つめるが。
「……ん? 誰か来た? 人型の……ああ、ゆかりちゃん父親と母親ぽい何か呼び出せるんだっけ」
ふらふらと現れた複数の人型、っていうか両親っぽい影。
ゆかりちゃんの能力を思い出して、これから何をするのかと拓哉が注視するその時だ。
「おかえりー、つぎはこのしごとだよっ!」
「こんどはずのうろうどう、ってやつ? つかれてもねちゃだめだよっ!」
ゆかりちゃんズ、手にした求人情報雑誌に赤ペンで丸をつけて、呼び出された両親っぽい何かに容赦なく渡していた。
それも、身元確認が甘そうな、その日の仕事を求める日雇いバイトの部分ばかりで。
渡された情報誌を震える手つきで受け取る影、ゆらゆらと蜃気楼のようにゆらめいて、公園の外へと向かい進んでいくなんとも哀れな光景が。
「マッチをうるなんてめんどうだよねー」
「そうそう、なんでわたしたちがはたらかなきゃいけないのかなー」
「これぞ、あたまをつかってかせぐ、だよねー」
両親、みたいな何かを酷使する外道っぷりを見せ付けるゆかりちゃんズ。
色々と言いたいことはあるのだが、そこは拓哉が代弁してくれます。
「マッチ売るなんて面倒よね、なんで私たちが動かないといけないのじゃねーよ!?
人型の方もうなんかフラフラし始めてるんだけど!? というか面接通るのかよそいつらぁ!?」
ツッコミどころが満載だったので、言うべきことがいっぱいあった拓哉。
ありがとう、皆が言いたいことを代弁してくれて。
だがしかし、ゆかりちゃんの悪行は止まらな……いや、これ悪行なのか?
仕事はしてる(両親っぽい何か)し、詐欺ではないので恐喝してるゆかりちゃんとかに比べればまともではないだろうか?
色々と常識が崩壊し始めている危険な公園、被害者は両親っぽい影だけだし、別にいいのではないだろうか?
そんな疑念が出てくるが……。
「……いいえ、被害者はあの社会的に死にそうな男性もよ。
ま、幼女を前に変な気持ちを起こしたのか、相手をしちゃったのが運の尽きでしょうけど助けておこうかしら」
きちんと一般人の被害者も忘れていなかったロベリアさん。
平然と歩いて行って、ゆかりちゃんと男性の間に割って入って仲裁するような素振りを見せれば、分が悪いと悟ったゆかりちゃんは一目散に逃げて行く。
何度も頭を下げてお礼を言う男性をさっさと帰し、ルクと拓哉の所に戻るロベリア。
「す、すごい、です! こんなとんでもない現場を見て、落ち着いて行動できるなんてっ!」
感激してロベリアを見つめるルク、その視線に対し慣れているとばかりに片手を挙げて応じるロベリア。
「ま、色々あったのよ……色々と、ね」
遠い目でどこかを見つめる彼女の言葉、それを聴いて拓哉もウンウン、と何度も頷き、彼もまた、過去のとんでもない事件を思い出していたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
エドゥアルト・ルーデル
絶対ゆかりちゃんリフレってあると思うんでござるよ!!!!!
待て地の文=サン話を聞いてくれ
度重なる登場でゆかりちゃんも日々進化しておる!中にはそういった事に興味津々なおませさんもいると思いますぞ!ユカリチャンカワイイヤッター!
適当にほっつき歩いてスナック感覚で入った現場、そこで拙者が目にした光景は!肩叩きや腰に乗って足踏みで癒やされる社会に疲れた老若男女の姿
トドメにお疲れ様~とか頑張ったね!とか労りの声がスゥーッと効いてこれは…バブみ…
むっ!そこでマッサージを受けている貴様は…【知らない人】!!
貴様は一体何度――拙者の前に立ちはだかってくるというのだ!!
…別の知らない人だわこれ
現場からは異常です
「絶対ゆかりちゃんリフレってあると思うんでござるよ!!!!!」
いきなり何を言っているんだ、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)さんや。
唐突にそんなぶっ飛んだ事を言って気を引こうなんて、はい、解散。
「待て地の文=サン話を聞いてくれ。
度重なる登場でゆかりちゃんも日々進化しておる! 中にはそういった事に興味津々なおませさんもいると思いますぞ!
つまりはユカリチャンカワイイヤッター!」
こ、こいつっ!?
地の文の精霊に話しかけるのは基本的に精霊使いの少女だけだったのに、この黒ヒゲのおっさんまでその能力を!?
あぁ、もうわかった、わかったから! ぶっとんで語りかけるのはやめてっ!
「許可も出たし、調査を続けるでござるよ!」
なんだかんだで適当にほっつき歩くエドゥアルト、大丈夫かこれ?
まあゆかりちゃんもそこいらで活動してるんだ、適当に歩き回って見つかるだろう、多分。
「む、この店……妙な気配がぷんぷんするでござるな」
ピンときた、みたいな感じで怪しげな店を見つけたエドゥアルト。
ふらっと立ち寄り、そこで彼が見た驚愕の光景は!
「ああ、そ、そこそこ、そこだよぉ」
「かーっ、程よい刺激、いい、いいっ!」
喘ぎ声を上げる老若男女。
そして、それぞれに付きっ切りで、肩叩きや寝転がった相手の上に乗って、踏み踏みしてコリを解すゆかりちゃん達の姿があったのだ。
うわぁ、本当にあったよ、ゆかりちゃんによるリフレなお店。
「はーい、おつかれさまー」
「おもたいけど、がんばったねー」
ふと視線を移して行けば、そっちは処置を終えた顧客と労うゆかりちゃん。
「労りの声がスゥーッと効いてこれは……バブみ……」
とんでもないものを見つけてしまったエドゥアルト、というかなんてものみつけてんだアンタは!
あとついでに喜んだ顔で自分もやってもらおうとしないで!
「いやいや、きちんと調査はするでござるよ。
むっ! そこでマッサージを受けている貴様は……【知らない人】!!」
知らない人を見つけて何でそんな敵対するんですか。
「貴様は一体何度――拙者の前に立ちはだかってくるというのだ!!」
知らない人なのに何度も目の間に立ちはだかる、此れ如何に。
色々とツッコミどころ満載なんだがまあそういう流れなら仕方ないのかなぁ?
「……いや、別の知らない人だわこれ」
別の知らない人ってなんだよ! っていうかどういう状況だよこれ?
マッサージを受けてるよくわからないけど何度も遭遇してる人がいるとかもうこれわけわかんねえな。
そんな混沌とした状況で何が判明したというのかね、エドゥアルトさん。
「現場からは異常です」
あっ、こいつ、以上と異常をかけて綺麗に〆て来やがった。
中継が終わった後、現地で楽しむリポーターみたいなことをするつもりだな。
成功
🔵🔵🔴
四季乃・瑠璃
緋瑪「……」(笑顔のまま無言で素振りの練習)
瑠璃「ゆかりちゃんも懲りないね~。それと…うん、もう一匹懲りないのがいるみたいだけど」
緋瑪「また戦車が必要かな?」
【ダブル】で調査
緋瑪は【コミュ力】で近隣の住民や高校生ネットワークで【情報収集】。
瑠璃はスマホから魔術【ハッキング、情報収集、高速詠唱】込みで収集。
緋瑪「ゆかりちゃん怪盗団、ユカリ・アイ?予告状出して、お菓子とゲームとお金と預金通帳と印鑑を…へぇ…」
瑠璃「どうやら、ヤ○オクとかメ○カリでたくさん出品して荒稼ぎしてるゆかりちゃんがいるみたい…ゆかりちゃん裏オークション?ゆかりちゃんの縦笛10万円から…。…コレ、落札者も殺して良いかな?」
黒沼・藍亜
なんかもう嫌な予感しかしないっすけど、これもお仕事っすね……
UCで「奈落這う黒群」を呼びだして街に放ち、ボクの方もスマホで情報収集っすよ。
……えーと、結果だけ
黒群情報
・ザマス眼鏡が率いるグループが公共物をこっそり持ち帰っている
・瓶底眼鏡のグループが猟兵らしき人物のグッズ(無許可?)を作成している
・グラサンのグループがマッチ売り上げの悪いゆかりちゃんからパンツ強奪してた
・ごく少数「しゅくだいだいこうします。」って集団を見た
ボク情報
・ネットオークションで上記物品の出品あり
・パンツと無許可猟兵グッズが売れている模様
異なる眼鏡に率いられた複数グループが競うように活動中だそうっす……
※アドリブ他歓迎です
「…………」
次々と判明する状況に閉口しているわけではない、ならば何故黙っているのか緋瑪さん。
まあ完全に、尻叩きをする練習というか、いい笑顔で素振りをしているだけなんだけどね。
「ゆかりちゃんも懲りないね~。それと……うん、もう一匹懲りないのがいるみたいだけど」
その隣で四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)が苦笑して、ついでにこの事件の黒幕に対して何か思うことを言っていた。
うん、思い当たる敵がいるんですね、わかります。
「また戦車が必要かな?」
瑠璃の発言を聞いて緋瑪さん、何物騒なことを言い出しますか。
戦車なんて普通の街に繰り出すとか色々と問題ですからね?
「なんかもう嫌な予感しかしないっすけど、これもお仕事っすね……」
その隣では黒沼・藍亜(人間のUDCエージェント・f26067)が頭を押さえてこれまでの情報を確認していた。
嫌な予感を通り越して嫌な結果が目白押しだが、ここからお仕事で更に色々見つかりますよ、おねーさん。
「と、とりあえず、情報収集っすね」
「そうだねー、あ、そっちもスマホとかで調べるの?」
藍亜がユーベルコードで使い魔的な存在である、球体が連結して虫みたいな形になってる落とし子を解き放ちつつ、自分もスマホを取り出せば。
緋瑪が街へ繰り出す最中、自分はスマホで各種情報を収集する瑠璃さんも同じスタイルだねと言葉をかけて、双方情報交換しながら現場とネット上での情報を集めて行く。
「こ、これは……」
「あちゃー、ゆかりちゃんだけじゃなく、関係する一般人も駄目だねこれ」
スマホを手に情報検索する二人組み、何かヤベーのを見つけてしまったのだろう。
震えてる藍亜、ため息混じりに頭を振ってる瑠璃。
これはもう、最後の最後で酷い事案なんだろうなぁ。
そんな中、緋瑪と落とし子達も情報収集を終えて帰ってきた様子。
というわけで、皆の情報を統合してみよう。
「瑠璃ー、ちょっとその辺で聞き込みしたら妙な話を聞いてきたよー♪」
地域住民に溶け込んで情報を集めた緋瑪曰く、そのゆかりちゃんは神出鬼没、凄腕の怪盗みたいなポジションらしく。
「ゆかりちゃん怪盗団、ユカリ・アイ? って名乗っててさ。
予告状出して、お菓子とゲームとお金と預金通帳と印鑑を掻っ攫う、みたいなんだ」
実際の被害者から、何を盗まれたのか、そして家に届いたメッセージカードを見せられていた緋瑪。
話を聞いていた時に「へぇ……」と抑揚のない声でカードを見ていた彼女であったが、これは容赦ないお仕置きを心に決めたんだろう、きっと。
「うわぁ、とんでもないっすね……けど、こっちもっす」
色々と怒られそうなネーミングの怪盗団の情報に呆れる面々、しかし藍亜の放った落とし子も色々集めてきていたらしい。
「えーと、調べてきた情報っすけど。
まずはザマス眼鏡のゆかりちゃんをリーダーにしたグループが公共物を持ち帰って私物化してたみたいっす。
それと牛乳瓶の底みたいな眼鏡をつけたグループが猟兵っぽい人のグッズを作って販売してたようっすけど、これ絶対無許可っすよねぇ……。
後はグラサンをつけたゆかりちゃんが、マッチの売り上げが悪いグループのゆかりちゃんからパンツを強奪……?
ってこれ、ダメすぎるっすよぉ! ネットオークションに上がってるっす、このアイテムが!」
落とし子の情報を聞いてやばすぎる、と叫ぶ藍亜。
特に最後の、サングラスで不良なゆかりちゃんによる追いはぎ事件である。これはひどい。
尚、藍亜が半ば錯乱したので報告が洩れたようだが、ごく少数のゆかりちゃんが「しゅくだい、だいこうします」とかやってたらしいが……無理じゃないかな、全部ひらがなで書かれてるし不安しかないぞ!
「なるほどね……ネットオークションとかフリマサイトを見て、妙な物があった理由がわかったよ。
たくさん出品して荒稼ぎしてるゆかりちゃんがいるみたい……? ってことまでは分かってたけど、まさかこんな、ゆかりちゃん裏オークションまであるなんて」
藍亜の情報を聞いて、自分の調査と照らし合わせていたのは瑠璃。
両者が調べ上げた情報を合わせてたどり着いたそのゆかりちゃん裏オークションにはとんでもない出品物があったのだ。
「ゆかりちゃんの縦笛10万円から……。それに剥ぎ取りパンツまで……コレ、落札者も殺して良いかな?」
やべぇ、瑠璃の目に殺意が宿った。
それにゆかりちゃんグッズ以外にも猟兵グッズ(無許可品)が出回ってるんだ、それらを買われて冷静さを保てるのか。
「おおお、落ち着くっす。
あくまで標的はゆかりちゃんっす。えーと、色々な眼鏡に率いられたグループが活動中なんで、その流れでネットオークションを利用してるグループがいる、って事っすね!」
一般人に害を及ぼしそうな瑠璃、そのヤバイ雰囲気を敏感に感じ取った藍亜が落ちつかせるように、標的はゆかりちゃんだと強調して。
様々なグループによる犯行の一環だと説明して敵意の方向性を迅速に修正。
こうして、様々な情報が集まって、猟兵達の調査は一旦終了。
後々行われるであろう、ゆかりちゃんズの会合が郊外の空き地で行われる事も判明し、その時に皆が襲撃を行う事になったという。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『ゆかりちゃん』
|
POW : 「ただいま」「おかあさん、おとうさん」
戦闘用の、自身と同じ強さの【母親の様な物体 】と【父親の様な物体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : 「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
【炎上し始める捜索願いからの飛び火 】が命中した対象を燃やす。放たれた【無慈悲な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ : 「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
【嗚咽を零した後、劈く様な叫声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
そこはじごくのようなこうけいだった。
いや、最初はとてもかなしいこうけいで始まったんだ、このお話は。
マッチを売って、その日の糧食を得るためのお金を求める幼女の苦しいお話、だったんだがそれは幻想。
人々を騙して資金を集めるあくどい幼女の話だったんだ。
インテリメガネで決めたゆかりちゃんをリーダーに、資金集めをする集団、しかしマッチ売りによる、人々の心に訴えかけての搾取だけではなかったのだ。
以下にどんな事件が起こっていたのかを列挙しよう。
別世界で使用した眼鏡神輿のパテント料を徴収したりと真面目に働くゆかりちゃん。
そんなゆかりちゃんが集めた資金をFXでアッサリ消し飛ばして、どうしようもなくなってるゆかりちゃん。
マッチ売りの体験を本にして印税で儲けようとしているゆかりちゃん、ついでに眼鏡メーカーとのコラボも画策しているらしくなんとも強欲である。
マッチを売るだけではなく、マッチを売る権利を販売するゆかりちゃん。なお、このゆかりちゃん曰く、月々の会員量を収める必要はあるが多数の会員を増やせば紹介料をもらえるという、完全なネズミ講を紹介しているらしく非常に危険。
マッチ売りで暴利を貪っていたら、まっとうな商人によってお説教をされちゃったゆかりちゃん。
カジノを作って、交換比率が酷い割合でイカサマまでして、お金を巻き上げていたゆかりちゃん。
召喚できる、両親のようなもの、から何度もお小遣いを貰ったり、駄々をこねて買い物させてたゆかりちゃん。
そも、お小遣いを貰うのではなく両親のようなもの、を日雇いバイトに派遣して自分たちは優雅に過ごすゆかりちゃん。
成人男性に、防犯ブザーで襲われた、と周りに知らせるぞ、なんて脅しを仕掛けるゆかりちゃん。
謎のリフレなお店を作って、人々を癒しながらお金を稼ぐゆかりちゃん。いや、このゆかりちゃんはまだまともかしら。
メッセージカードを送りつけ、財産と一緒にお菓子やゲームを盗むユカリ・アイって名乗るゆかりちゃん怪盗団。
色々な眼鏡をつけたリーダーに率いられるゆかりちゃん。
公共物を奪ったり、猟兵のグッズを無許可作成販売したり、売り上げ不振のゆかりちゃんの下着を奪ったり。
ゆかりちゃんのアイテムをオークションに出品して、高額販売しているゆかりちゃん。
そんな中、真面目に宿題代行とかやろうとしていたゆかりちゃん。
と、様々なゆかりちゃんが見つかったのだ。
なんだこの街は、とんでもねぇゆかりちゃんのバリエーションだ。
そんなゆかりちゃんが一同に介して、リーダー的なインテリ眼鏡ゆかりちゃんによる賞罰の宣言がされてる広場。
これは強襲するチャンスである、各々が標的にしたゆかりちゃんにキツーイお仕置きをしながら、標的にされなかったゆかりちゃんズを雑に撃破し、ゆかりちゃんズを利用して。
自分の目的を果たそうとしている、裏で糸引く強大(?)な邪神を引きずり出すのだ!
ルク・フッシー
うわあ。うわああああ。
ゆかりちゃんは悪くないんですよね?邪神に利用されてるだけなんですよね?…ですよね?
いずれにせよ、おしおき?というか…人に迷惑をかけたりかけなかったりするオブリビオンである以上、討伐しなければ…
ゆかりちゃんが呼び出したのは…両親の様なもの!い、一体あれは何をしてくるのでしょうか…
…ゆかりちゃんが命令して…両親がこっちに来る、けど…足取りがたどたどしいような…
あっ、両親バテてますね。過労死寸前って感じです。
…えいっ(ゆかりちゃん達に塗料製流れ星を飛ばす)
…これ、はたから見たらボク達の方が悪人では…?そ、そんな事ないですよね?世界平和のためですもんね?ね?
四季乃・瑠璃
緋瑪「お仕置き祭りの開始だよ♪」
瑠璃「覚悟はできてるよね♪」
UCで分身
2人でお仕置き
クリエイトで周囲の石ころやら瓦礫やらから大量の尻叩きドローンを作成。
片っ端から捕まえて尻叩き尻叩き…。
怪盗ユカリ・アイにはゲームソフトやら財布(偽札入り)を囮に引き寄せられたところを尻爆破!
不良ゆかりちゃんも捕まえて落札者(後でお仕置き予定)の情報を引き出した上でしっかりお仕置きしていくよ!
ごく少数の真面目に働いてたゆかりちゃん(リフレとか宿題代行)は…UDC本部でお説教6時間と更生実習(担当:瑠璃、緋瑪 他猟兵)くらいで済ませてあげる?
まぁ、反省の余地が無ければ(尻が)大変な事になるだけだしね(ニッコリ)
本山・葵
・(SPD対策)飛び火が体に命中する前に、グルメツールを素早く投げつけて食い止める
「物理的に炎上騒ぎが起こったっす!?」
「こういう時はデコイを撒いてしのぐっす!」
技能:早業、視力、投擲、武器受け、火炎耐性
・UCで腹筋を痛めつけておしおきする
「いちおう幼女だし、あんまり過激なおしおきは絵面がよろしくないっすね」
「というわけで腹筋崩壊の刑っす!そ~れ、ぺたり!」
※連携、アドリブご自由にどうぞ
エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎
…ガツン!パリーン!
…ガツン!パリーン!
(黙々と石でメガネのレンズを割り)
…む、何をしているかじゃと?
地の文の精霊よ、お主が邪神を引きずり出せと言うたではないか
その方法をキマイラフューチャーの旧暦1999年頃に活躍し世界の危機に警鐘を鳴らして世界の破滅を回避したと言う古の大賢者キバヤ氏にご教示いただいたのじゃよ
ほれ大賢者もこの儀式で邪神が呼べる(ような気がする)し、こうしないと人類が滅ぶ(かも)と言うておるじゃろ?
うん?ダウナーゆかりちゃんズ?それならほれそこでメガネを割っておる
協力したら『わし』は見逃すという条件でお手伝いしてもらっておるのじゃよ
さて、もうひと頑張りするかの
神奈木・璃玖
私、何も出来ないただの『商人』ですし、あのゆかりちゃんの『お友達』が怖い人だったら手が出ないかもしれません
彼女がちゃんと『お話』できるかを見届けなくてはならないというのに、ですよ
しかも彼女達はマッチを暴利で売るだけじゃないらしいじゃないですか
本当に…っと、そんなことを考えていると見失ってしまいますね
幸いまだ私のことには気づいていないようですので、このまま後をつけましょう
彼女の向かった公園にはたくさんのゆかりちゃんがいますね
これは『お話』のし甲斐があります
逃げられないように選択UCの狐火でもう公園の入口は塞ぎました
通報案件じゃないですよ、相手はゆかりちゃんですからね
さあ、『お話』を始めましょうか
ロベリア・エリヌス
何て言うか…既に絵面が酷いわ
取り合えずこの集会の様子を『記録』しておきましょう
さっきの恐喝シーンと併せて保持しておけば、ゆかりちゃんが一方的に被害者を騙る事なんて不可能ですもの
さて、そろそろ仕掛けましょうか
…でも、これ程沢山のゆかりちゃんが集まっているんだから自滅とか狙えそうな気もするのよね
だってほらゆかりちゃんのユーベルコード、無差別攻撃型みたいだもの
ダメもとで安全圏から【エレクトロレギオン】を嗾けて自滅を狙ってみるわ
生き残ったゆかりちゃんは個別に【暗殺】していきましょう
…それにしても、この世界の街は一体幾つ滅んでしまうのかしら?
ある意味一番の邪神って地の文の精霊なんじゃ…
あら?
誰か来た様ね
悪事を行ってきたゆかりちゃんズが勢揃い、となれば……後は分かるね?
そう、調査してきたお仕置き担当の猟兵も勢揃いするという事に。
「私、何も出来ないただの『商人』ですし、あのゆかりちゃんの『お友達』が怖い人だったら手が出ないかもしれません」
唐突に何を言い出すんだ、瑠玖さんや。
こんな、やべぇ事件の現場に来た時点で普通の商人じゃないんだよなぁ。
「彼女がちゃんと『お話』できるかを見届けなくてはならないというのに……。
他のお友達はマッチを暴利で売るだけじゃないらしいじゃないですか」
自分が説教した相手、涙目ゆかりちゃんがきちんとお友達を説得できるか見届けなければ、なんて使命感に突き動かされて尾行していた瑠玖。
相手が気付いていないからって幼女を付回す大人という事案みたいな光景だが相手はオブリビオンだ、何も問題はない。
そんな彼がゆかりちゃんズの集合地点に到着するのは必然だった、まあつまりは説教担当者が到着したわけで。
「たくさんのゆかりちゃんがいますね。これは『お話』のし甲斐があります」
パチン、と指を鳴らしてみれば、大きな公園の出入り口は既に彼が放った炎によって封鎖され、逃亡が難しい状況になったのだが……うん? ちょっとまて。
ただの商人が幼女を延々と説教したり、挙句ユーベルコードで火をつけたりできるわけないだろ、いい加減にしろ!
「いえいえ、これも商人の嗜み。そして通報案件じゃないですよ、相手はゆかりちゃんですからね」
あっ、開き直った、そしていっぱい居るからお話(意味深)し放題だからってウキウキと近づいていくぞ、この人。
これは多分、他の猟兵に行動不能にさせられたゆかりちゃんたちから被害にあうんだろうなぁ……。
●
封鎖された公園、となればまあ、逃げれなくなったゆかりちゃんズがえらいこっちゃになるのは必然なわけで。
「お仕置き祭りの開始だよ♪」
「覚悟はできてるよね♪」
めっちゃいい笑顔で緋瑪と瑠璃が来た。
主に両者共、まるで卓球のラケットを素振りするように腕を振りながら。
というか完全に尻を叩くと宣言しているようなものである。これはもうゆかりちゃんズは駄目かもわからんね。
「あっ、やばいしまいだっ!」
「いじめ、はんたーい!」
「にげろーっ!」
騒ぎ立て、色々言ってるゆかりちゃんズ、だが逃げれるほど甘くは無いのが現実。
何せ出入り口は燃えてるんだ、普通に燃やされてるんだ、炎を使って炎上させれるゆかりちゃんたちだけど、自分が炎にやかれるのは駄目なんだ。仕方ないね。
「はーい、逃げても無駄だよー♪」
公園に落ちている小石をクリエイト、ドローンに作り変える二人だが……おいそのドローン、なんつーデザインだ!
飛行能力に加えて尻を叩くべく、ハエ叩きを装着してウオンウオンとモーターが唸ってるじゃないか!
あっ、逃げてるゆかりちゃんが緋瑪に捕まって……抱えられて、ドローンに尻を叩かれている。
普段は本人が直接叩いて数発で終わるけど、今回はパワーに劣るからいつもと同じ程度にお仕置きするなら回数が必要と、延々と叩かれ続けている。
「緋瑪ー、こっちも捕まえたよー」
別の場所では瑠璃もやってた。
スマートフォンを握り締めてるゆかりちゃん達、そこにはオークションサイトの画面が表示されていた。
そう、彼女は不良なゆかりちゃんをとっ捕まえて、やべぇ商品……まあ、ゆかりちゃんの下着とか縦笛とか、同時に猟兵の不許可グッズとかの購入者情報を引き出してから尻を叩いていたのである。
「ちがっ、ちがうのーっ! わるっ、わるいのっ、はっ! かった、ひとなのっ!」
叩かれながらも自分は悪くない、購入者が悪いと言い訳する不良ゆかりちゃん。
その言い逃れに対し、はいはい、そうですねー、みたいな空気で瑠璃は追加で尻叩きを行うのであった。
仕置きが始まってるその最中、別の場所では何かが割れる音が響いていた。
……ガツン! パリーン! ……ガツン! パリーン!
鈍器のような物で殴る鈍い音、そして砕け散るガラスの音。
誰だ、誰が何をしているんだと視線を向ければ、そこには黙々と落ちていた石でメガネのレンズを割るエウトティアの姿が!
あなた、戦いをそっちのけで何やってんですか!?
「……む、何をしているかじゃと?
地の文の精霊よ、お主が邪神を引きずり出せと言うたではないか」
あ、はい、そう言いましたけど延々とメガネを割れとは言ってません。
それにほら、メガネを割ってるとさ?
「な、なんてことをするっすかぁあああああ!
同胞、同胞がぁああああああ!」
ほらきたー、メガネのヤドリガミな葵さんが錯乱してやってきちゃったじゃないですかー。
前に眼鏡を大量にぶち壊し……たのは猟兵だったけど、事件の黒幕だった眼鏡割るマジロにブチ切れていた人ですよ?
今回の事件の黒幕な眼鏡なにマジロとかなり似ている存在を容赦なく張り倒した人なんです、眼鏡を壊されて発狂しかかってるんですからうまく言いくるめてくださいよぉ。ほらほらほらぁ。
「地の文の精霊よ、加勢が来たからといっていい気になっておらぬか?」
「何わけのわからないことを言ってるっすか!? どうして、どうしてこんなことをっ!?」
落ち着き払ったエウトティアさん、怖いっす。興奮状態の葵さんが色々きいてますが何を語るのでしょうか……。
「まぁ落ち着くのじゃ。
こんな事をした理由、それは邪神を顕現させる為に仕方ないの無い犠牲なのじゃ」
諭すように言葉を紡ぎ、理由を語るエウトティア。
まあ邪神を呼び出す為ならば仕方ない、って話を聞く姿勢になった葵、では彼女を納得させてくださいね?
「マイラフューチャーの旧暦1999年頃に活躍し世界の危機に警鐘を鳴らして世界の破滅を回避したと言う古の大賢者キバヤ氏にご教示いただいたのじゃよ」
「キマイラフューチャーにそんな凄い人がいたんっすか、初耳っす!」
あれ、いやな予感が……古の大賢者、それってMMあー……。
「古来より瞳は心を写す鏡と言われてきたのじゃ。それを隠し、歪めた像を写す眼鏡。
ならばそれを砕く事で汚れた瞳に写る鏡像を曝け出し、わしらから隠れ潜んで事を成すモノを引き出すのじゃよ。
ほれ大賢者もこの儀式で邪神が呼べる(ような気がする)し、こうしないと人類が滅ぶ(かも)と言うておるじゃろ?」
な、なんだってー!?
って言うわけないだろ、いいかげんにしろ!
あと微妙に間違ってた時の保険のために補足をカッコで挟んで挿入するとかなんて卑怯な!
「な、なんてことっす! つまり、砕いていた眼鏡は……」
「そうじゃ、大賢者が見抜いてくれたが……邪神の手によって、既に歪められた眼鏡だったのじゃ」
「な、なんだってー!?」
あっ、葵さんが流れに乗せられてしまった!?
しかも眼鏡砕いていた事を不問にして、怒りの矛先が邪神に向かって更に燃え上がってしまった、これはいけない。
「わかったっす、同胞の痛み、苦しみ……これは絶対、邪神にぶつけるしかないっす!」
「そうじゃ、ならわしはもうひと頑張りするので護衛は頼んだのじゃ」
葵さんを妨害に来るゆかりちゃんズへけしかけて再び眼鏡破壊に戻るエウトティア。
何てことだ、共に攻め立ててくれる人が感化されこんな事になるなんて……。
そういえばダウナーだったゆかりちゃんが近くに座り込んで戦うこともないようですが、何をされているのでしょうか?
「ダウナーゆかりちゃんズ? ああ、あやつらならメガネを割っておる。
協力したら『わし』は見逃すという条件でお手伝いしてもらっておるのじゃよ」
うわぁ、えげつねぇ。
自分『は』見逃す、つまり仲間が見逃さなくても約束は守っている、っていう酷い条件付けで働かせているなんて。
すっげぇ重苦しい雰囲気の中、眼鏡を割る音が再び響き渡っていた……。
「ぬおおっ、物理的に炎上騒ぎが起こったっす!?」
仲間が過酷な労働(?)に従事させられている事に気付いたゆかりちゃんズ、その進軍を食い止めに向かう葵。
ぶっとんだゆかりちゃんズの中にあって、数少ない(重要)まともなゆかりちゃんが捜索願いのポスターより炎を放って攻撃すれば、その炎を巨大化させたナイフやフォークで受け止める。
「どうしてそんなかおでわたしをみるの?」
真面目に攻撃するゆかりちゃん、炎を多数飛ばしてこのままシリアスな展開で葵を撃退しようと続けるが。
「こういう時はデコイを撒いてしのぐっす!」
ぽいぽいっとその辺に巨大化したグルメツールを投げて炎を逸らしてゆかりちゃんに急接近。
そのまま自分のお仕置きタイムだとばかりに相手を捕まえて。
「いちおう幼女だし、あんまり過激なおしおきは絵面がよろしくないっすね」
遠方で発生している、尻叩きなんて酷い光景は見てみぬフリで受け流し。
やりすぎないお仕置きをしていますと多方面にアピールしながら葵はゆかりちゃんへのお仕置き開始。
「というわけで腹筋崩壊の刑っす! そ~れ、ぺたり!」
「なにする……あはははははは!?」
妖怪、倩兮女(けらけらおんな)が描かれたメダルをゆかりちゃんのお腹に貼り付ければ。
突如、大笑いをはじめるゆかりちゃん。
お腹が痛くなるほどに笑い続ける効果を与えるものらしく、おへその辺りを押さえて転げまわって笑っているゆかりちゃん。
「さあ、次は誰が腹筋崩壊したいっすか!?」
新しく別のメダルを取り出して、希少なまともゆかりちゃんズを威圧して、その抵抗を阻んでいく葵であった。
「何て言うか……既に絵面が酷いわ」
これは酷い、というコメントは一章で言ったからね、コメントが被らないように変更するのは記録者としての嗜みですね、ロベリアさん。
とりあえずでこのぶっ飛んだ集会の様子を記録して、先の男性恐喝シーンと合わせて保存する事で、ゆかりちゃんが一方的に猟兵に虐げられた被害者、なんて騙れれないようにするなんて仕込みは万全です。
「うわあ。うわああああ。
ゆかりちゃんは悪くないんですよね? 邪神に利用されてるだけなんですよね? ……ですよね?」
そんなロベリアの隣では、このぶっとんだ光景を前に涙目になりながら。
既に酷いお仕置きを始めている猟兵の動きも相まって、多分ゆかりちゃんは邪神のせいでこんな事になってしまっていて。
猟兵のお仕置きもやむをえないものなんだろう、って必死で思おうとしているルクが居たがまあ、うん、ねぇ?
「……残念だけど、被害者みたいなゆかりちゃんもいたとして。
殆どのゆかりちゃんは、自分からノリノリでやってるわよ、どう見ても」
今まで記録した情報から、ルクの願望を打ち砕く悲しい現実を告げるロベリア。
いつだって現実ってのは非情さ、じこくのようなこうけいなんだし仕方ないね。
「う、うう……ひどいです……でも、それが現実なんですね。
いずれにせよ……人に迷惑をかけたりかけなかったりするオブリビオンである以上、討伐しなければ……」
お仕置きという名の討伐、それをせねばと覚悟を決めるルク。
大丈夫大丈夫、他の人も雑に派手に遊びながらお仕置きしてるから、そこまで気負わなくてもいけるいける、多分ね。
「まあ仕方ないわ、これも一つの物語……さ、敵が来たわ」
プルプルと小刻みに震えるルクに注意を促すロベリア、そんな彼女の視線の先には軽やかにスキップしながら向かってくるゆかりちゃん。
そして両手を挙げれば黒い両親のようなものが姿を見せる。
「ゆかりちゃんが呼び出したのは……両親の様なもの! い、一体あれは何をしてくるのでしょうか……」
ご丁寧に状況を解説していくルク。
身構え、攻撃に備えていたが違和感に彼は気付いた。
「……ゆかりちゃんが命令して……両親がこっちに来る、けど……足取りがたどたどしいような……」
そうなのだ、彼が見たゆかりちゃんと呼び出された両親の動き、その違和感。
ゆかりちゃんはとっても元気に、スキップなんかしちゃってたのに両親のようなものはもう、肩で息をしてふらふらと、いつ倒れてもおかしくない動きだったのだ。
あ、これは両親のようなものを休みなしで働かせてたゆかりちゃんだな。
「両親バテてますね。過労死寸前って感じです」
そんな両親とゆかりちゃんを前にして、容赦なく塗料をぶちまけていくルク。
えいっ、なんて可愛らしい掛け声と共に、ぶちまけられた塗料が流れ星に変化してゆかりちゃんを塗料濡れにしていけば。
ダメージをうけたので両親を召喚、使役し続ける事が不可能に。
やっと解放される、って感じに倒れながら消滅する両親っぽい影、それを見たルクは妙な罪悪感に苛まれ。
「……これ、はたから見たらボク達の方が悪人では……?
そ、そんな事ないですよね? 世界平和のためですもんね? ね?」
必死で自分達は悪人ではないと、世界の為の必要な力の行使だと。
同意を求めるように、ロベリアがいるであろう方向に顔を向けるが。
「え、いない!? ちが、違います……ボク達は、仕方なく……」
ロベリア、既に安全圏に避難済み。
問いかけた言葉も届いていなかったので返答も貰えずに。
確証を得られないまま、自分達は悪くなくて、仕方の無い事なんだと自分に言い聞かせる少年の姿がそこにはあった。
では退避したロベリアが何をしていたかって?
「……これ程沢山のゆかりちゃんが集まっているんだから自滅とか狙えそうな気もするのよね」
安全圏から酷い事を企んでいた。
まあ無差別範囲攻撃だったりその辺に炎を撒き散らしたり、呼び出した存在に戦闘を依存したりと割と他人を巻き込みかねない攻撃が多いからね、仕方ないね。
猟兵の襲撃に対して防戦態勢になってるゆかりちゃんズ、数が多いなら此方も数で対抗して、範囲攻撃を誘発すれば大惨事確定だといわんばかりに彼女は小型戦闘機械であるエレクトロレギオンを召喚し、数の暴力をけしかける。
「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
「ちょ、あなたのほうがひどいっ!」
「ふたりあわせて、もっとひどいっ!」
それは、じごくのような、こうけいだった。
戦闘機械の群れを一掃しようと、とあるゆかりちゃんが嗚咽を漏らした後に叫びをあげれば。
巻き込まれたレギオンが消滅する中、巻き添えくらったゆかりちゃんが反応しちゃって、こっちも思わず叫んでしまってまた仲間を巻き込んで。
その二人に盛大にクレームを言いつつ、他の仲間を巻き込む叫びをあげる別のゆかりちゃん。
もう、嗚咽と叫びの大合唱が発生してしまったんだ、まあ地獄絵図である。
そして大混乱なゆかりちゃんズの中、しれっと紛れ込んで一人ひとり、確実にこきゃっと始末していくロベリア。
痛みを知らず、安らか、安らかなぁ、まあサクッと仕置きをすませる仕事人風な事をしているのが彼女なりの慈悲なのだろう、知らんけど。
「……それにしても、この世界の街は一体幾つ滅んでしまうのかしら?
ある意味一番の邪神って地の文の精霊なんじゃ……」
おう、ちょっと待とうかおねーさん。
街が滅んでしまうとか、ちょっと黄昏気味に台詞を言いつつ何て事を一緒に言いやがりますか。
これはちょっと、OHANASIが必要だと思うのですよねぇ……。
「あら? 誰か来た様ね」
その言葉と共に、ロベリアは公園の一角、物陰に姿を消した。
そこでなにがおこなわれていたのか、はなされたのか。
知る者は、今は居ない。
●
………………何か〆っぽい流れになったが、お仕置きはまだ続いていた。
「ゲームはわたしの……わきゃあああ!?」
「こ、このさいふだけは……いやーっ!」
怪盗ユカリ・アイ。最新ゲーム機やお金がパンパンに詰まった財布(なお、お札は全てこども銀行券)に釣られて姿を見せた所、大爆発。
主に尻を狙っていたのだろう、正に尻爆破というにふさわしい攻撃を受け、膝を立ててた状態で。
お尻を上に突き出す形で地面に突っ伏し壊滅していた。怪盗の末路である。
「悪いゆかりちゃんはこうなるよ? えーと、あなたたちは……」
緋瑪がニッコリ笑顔、真面目に働いていた、宿題代行とかリフレ勤めなゆかりちゃん達を正座させ。
「UDC本部でお説教6時間と更生実習くらいですませてあげようかな?」
更生実習の教官に緋瑪と瑠璃、あと他にも猟兵が参加するので、って実質、一撃で消滅させられた方が楽なんじゃないか、って提案をする瑠璃。
全力で拒否しようとするゆかりちゃんが居たのだが……。
「まぁ、反省の余地が無ければ(尻が)大変な事になるだけだしね」
主に尻が、の部分を強調しながら、緋瑪が尻叩きの素振りを、そして瑠璃が掌の中で爆弾を弄びながら二人揃って満面の笑み。
これは完全に脅迫ですねぇ、幼女を脅すお姉さんっていうなんて酷い光景なのかしら。
そんなこんなでゆかりちゃんズ達を彼女は屈服させていた。
なお、爆破された怪盗ユカリ・アイはというと……。
「いいですか、盗み、一方的に奪うということは。
自分だけが得をして、相手に損だけを強いる。それはやがて、相手の富をなくし結果として自分も利益をうけられなくなる。
分かりやすくいうと、最後には自分も損をしちゃうからやめましょう、ということ。きいてます?」
ゆかりちゃんズに商売の考えを説いて回る、瑠玖に延々と説教されていた。
声も出せないのだろう、尻を突き上げて突っ伏した姿勢のまま、返事の代わりに片手を挙げて応じていた。
「まあ、声も出せないほどお仕置きされたのでそれでいいでしょう。
あなたは盗みというとんでもない事を、お友達はお友達で、人を騙して紹介料を取ろうとしたり。
そんな方法では、結局最後には無理が来て誰も幸せになれないのですよ。今、実感しているでしょう?
悪い事をしてお仕置きされて、痛い目をみて。盗まれた人は物が無くなって悲しんで。
ほら、誰も幸せじゃない、不幸にしかなっていない」
動けないゆかりちゃん以外に、仲間が仕置きして行動不能にしたゆかりちゃんがどんどん瑠玖の所に運び込まれている。
そして懇々と今の状況になった理由とかを語ってお説教、もといお話していく瑠玖。
何かめっちゃ生き生きしてますが……その、ねぇ。
動けなくなった幼女に囲まれて、しかも一部は尻を突き出した姿勢で突っ伏してる。
そんな中で語ってる様子とか、明らかに通報案件なんだよなぁ。
相手がオブリビオンでなかったら国家権力が摘発するような光景の中、延々と言葉を紡ぎ。
「わかりましたか? では、この考えをしっかりと覚えて。
自分だけじゃなく、相手も幸せに、はい、復唱」
「「じぶんだけじゃなく、あいてもしあわせに!」」
半ばヤケクソ気味に、言われたとおりに復唱するゆかりちゃんズ。
その様子を満足げに眺め、瑠玖は次のゆかりちゃんにお話をする為に再び立ち上がっていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒木・摩那
ゆかりちゃんが大集合。
これはゆかりちゃんの会の会員獲得には絶好の機会。
このままでは一気に会員大増殖してしまいます。
一刻も早く、わるい子を退治しなくては!
そんなときは なまはげの登場ですね!
鬼の仮面なんてないから、代わりに懐中電灯を角のようにはちまきで締めて。
蓑の代わりにレインコートを羽織れば、あっという間にできあがり。
包丁は魔法剣『緋月絢爛』でいいよね。
泣ぐ子は居ねがー
悪い子は居ねがー
逃げても【ダッシュ】で追いかけます。逃がしません!
そしてUC【風舞雷花】で一網打尽です。
ルゥナ・ユシュトリーチナ
連携アドリブ歓迎
まー、良くぞここまで手広くやったものだねぇ。もっと別の方向へ向けられれば、それはそれで結果は残せそうなものなんだけど…利用されてちゃシカタナイヨネー(棒)
それじゃあ正体は八割がた見えているけど、まず手近な子から話を聞いて(比喩表現)行こうかな。
大丈夫大丈夫、コワクナイヨー? ちょっとお姉さんと遊ぼうか【UC】
ほらほら、泣かなくても大丈夫【激痛耐性】。お願いだから逃げないでね?【怪力】
しっかりと握手して【怪力】、頭も撫でで上げようねぇ?【怪力】
ね、安心したら泣き止んだでしょう?【気絶攻撃】
…あれ、泣き疲れて眠っちゃったかな?(すっとぼけ)
他の子にもお話を聞いてみれば問題ないよね?
すでにお腹いっぱいなぐらいにゆかりちゃんズがえらいこっちゃだがまだまだお仕置きは続いていた。
「泣ぐ子は居ねがー! 悪い子は居ねがー!」
「おにだー! にげるのー!」
「ぜんりょくダッシュなのー!」
なまはげがいた。
失礼、なまはげっぽいアクションを起こしている摩那さんがいた。
っぽい、ってどういう事だって?
「鬼の仮面なんてないですからね、あと蓑も代わりのものがあれば何とかなりますから」
まあつまりはそういうことである。
鬼仮面のかわりに、懐中電灯を二つ、角に見立てて頭に鉢巻でくくりつけて。
蓑が無いならレインコートを羽織ればいいじゃない、の精神でレインコートを装備して。
でかい包丁がないなら刃物つながりって事で、愛用の魔法剣『緋月絢爛』を持ち出して。
完成したのが文明的アイテムを満載したなまはげである。
というかこれ、頭の懐中電灯と剣って、八墓むr……げふんげふん、こんなものをなまはげと言い張る恐ろしいメンタルの摩那さんであった。
「まー、良くぞここまで手広くやったものだねぇ。
もっと別の方向へ向けられれば、それはそれで結果は残せそうなものなんだけど……利用されてちゃシカタナイヨネー」
追い立てる準備万端な摩那の隣に立つのはルゥナ。
圧倒的な属性の散らばり具合ってかやってる悪事の幅広さに感心している彼女の言葉を聞きながら。
「ええ、ゆかりちゃんが大集合。
これはゆかりちゃんの会の会員獲得には絶好の機会ですし、一気に会員大増殖してしまいますからね」
逃げ惑うゆかりちゃんズを目で追って、どこから攻めるか吟味しながら言葉を返す摩那。
「あっはっは。それじゃあ正体は八割がた見えているけど、まず手近な子から話を聞いて行こうかな」
「なら、泣いて逃げて話にならない悪い子は、私が退治ですね!」
逃げてー! ゆかりちゃん、逃げてー!!
話を聞くとか言いつつやべぇ気配しかしないルゥナと完全に刈り倒すつもりの摩那さんよ、このままではとんでもないことにされてしまうっ!
だがしかし、逃げ切れるほど甘くはないのだ、何せここはギャグな空間、つまりあっさりと追い詰められるまでがお約束。
「大丈夫大丈夫、コワクナイヨー? ちょっとお姉さんと遊ぼうか」
「い、いやっ! こないでーっ!」
満面の笑みで追い掛け回すルゥナ、なまはげな摩那よりは普通に見れば怖くはないだろうがそのワキワキと動いている手はなんだ。
あと叫び声で発生した衝撃波でめっちゃ傷がついて顔とかから流血してんのにそのままニッコリと近づいてる辺り、もう怖い。
「ほらほら、泣かなくても大丈夫。お願いだから逃げないでね?」
いやぁ、普通の子供に対してやるならいいとは思うんですよ?
優しく声をかけて、安心させようとしながら手をとって。
「しっかりと握手して、頭も撫でで上げようねぇ?」
そのまま、声をかけながら頭も撫でて落ちつかせようとするなんて優しいお姉さんですねぇ。
普通の光景ならな。
「ね、安心したら泣き止んだでしょう?」
「…………………」
声をかけながら完全に沈黙したゆかりちゃんを見るルゥナ。
それに対し、まったく反応を見せないゆかりちゃん。
「……あれ、泣き疲れて眠っちゃったかな?」
小首をかしげて、こんな事言ってすっとぼけてるがまあ、お察しの良い方は気付くでしょう。
とんでもねぇ怪力でとっ捕まえて、そのままやべぇパワーで撫でる、と言いつつコキャッとやって、意識を彼方へ吹っ飛ばしていたんだから。
「あちゃー、寝ちゃったらお話できないねぇ。
でも、他の子にもお話を聞いてみれば問題ないよね?」
意識を失って気絶しているゆかりちゃんを地面に寝かせ、別のゆかりちゃんへ顔を向けてニッコリ笑顔。
ズザザッ、とゆかりちゃんズが後退り、首を全力で横に振って逃げ出し始めるが……。
「逃がしません!
悪い事をして、挙句泣いて逃げるなんて!
泣ぐ子は居ねがー! 悪い子は居ねがー!」
大事なのでもう一回、泣く子と悪い子を追い掛け回すなまはげ(っぽいもの)である摩那さんが、標的にする泣いて悪い子を追い立てる台詞を言って。
逃げるゆかりちゃんを走って追いかけ、追い詰めて。
「逃がしません! これで一網打尽です」
得物を振り上げゆかりちゃんズの真っ只中に飛び込んで、次の瞬間、彼女の魔法剣が無数の七色の花びらに変化。
高電圧を纏って周囲を巻き込む花びらの渦を作り出し、逃げたゆかりちゃんズを全員、痺れさせていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒沼・藍亜
今回は記憶操作はしなくて済みそうっすよヤッター!
後はゆかりちゃんズと黒幕を処理しちゃえば終了っすね!
じゃ、まずは先制パンチ
目立たないようにひっそりUC【あなたのきずながくずれるおと】を使用。
集会に「味方と認識される幻影」を潜り込ませて、賞罰宣言のあたりで
「味方の裏切りとしか思えない不意打ち」を特に事を荒立てそうなグラサンゆかりちゃんへ。
グラサンちゃんは恨み買ってそうっすからねー
加えてそこまでして稼ぎたかったんだとも取れるし
賞罰の結果次第で暴れてもおかしくない
しかもWIZのUCって「無差別攻撃」なんすよねゆかりちゃん
そんな状況で不信と混乱が生じたらこの集会どうなることやら
※アドリブ連携歓迎っす
エドゥアルト・ルーデル
ふと思ったんだけどインテリ眼鏡ゆかりちゃんがいれば普通に出てくるんじゃないの何マジロ氏
しょうがねぇな邪神召喚するか…
仕込みの為に【BGMやラジオを流す】でござるよ!
クラシックから始まり懐かしの童謡、環境音楽、プロパガンダ、他陽気でご機嫌なBGMで場を盛り上げますぞ!
ゆかりちゃん達が踊ったりお歌を歌ったり思想が染まったりを眺めつつある程度の時間BGMを流し続けたら…この場の全てのゆかりちゃんに眼鏡をかけさせる!
何撃破してないって?邪神を釣る撒き餌だから…
このまま投げっぱなしでも邪神に巻き込まれたり知らぬ間に画面外で撃破されたりするだろうと見込んでそっとしておこう
「今回は記憶操作はしなくて済みそうっすよヤッター!
後はゆかりちゃんズと黒幕を処理しちゃえば終了っすね!」
そうだね、でもね、記憶操作とかしなくていいとは言え、ゆかりちゃんズのやりすぎちゃった行為とか猟兵側も色々と派手にやった場合の対抗とかはあるかも知れないんですよ、藍亜さん。
まあすでに混乱状態のゆかりちゃんズだ、追い討ちは容易だから頑張って下さい。
「ふと思ったんだけどインテリ眼鏡ゆかりちゃんがいれば普通に出てくるんじゃないの何マジロ氏」
その横で、ピンと閃いていたエドゥアルト。
彼の言う何マジロとは、いったい何者なんだ!?
まあゆかりちゃんズを全員お仕置きすれば正体は分かるし時間が解決してくれる謎であろう。
「まぁ実際、この目で確かめるまでわからないからないでござるよ。
しょうがねぇな邪神召喚するか……」
多分あいつだろうと考えつつも、もしかしたら別の存在かもしれないので奴が出現しやすいように、儀式をすると言い出すエドゥアルト。
仕込みの為にとBGMを流す準備をしている様子を藍亜が認め声をかける。
「あっ、音楽を流すっすか? だったら、やりたい事があるんでこんな音楽を頼みたいっす」
自分にこんな考えがある、とエドゥアルトに頼みつつ、BGMの種類をリクエスト。
なるほど、とエドゥアルトも頷いて、混乱状態のゆかりちゃんズへの更なる攻撃が始まろうとしていた。
「やばいのー、てったいじゅんびなのっ!」
「ひょうしょうしきはちゅうしっ、ちゅうしだよっ!」
撤退命令を出し始める、眼鏡なリーダー格のゆかりちゃん達。
全員無事に逃げ切る事は不可能だが、まあそれも必要な犠牲だと割り切って仲間を囮にするつもりだったのだが、突然鳴り響いたのは荘厳なクラッシク。
それも誰かを表彰するような時に流す感じのやつであった。
「こういうときだからこそ、良い働きをした人を褒め称えるのー……っす!」
ゆかりちゃんの口調を頑張って真似た藍亜がBGMと共に叫んで、混乱し始めてるゆかりちゃんズの中へゆかりちゃんっぽい幻影を紛れ込ませれば。
そこで更に声を出し、猟兵の攻撃から仲間のために囮になった、犠牲者ゆかりちゃんへの表彰をリーダーっぽく宣言する。
「がんばって、にげるじかんをかせいだ子たちがいきて戻ったら、くんしょう二倍っす……だよ!」
違和感がすごいが混乱状態なのでこれでも通じたらしい。
賞罰に関して不平等感を感じさせる言葉を言っちゃって、混乱状態な中で不信感を煽ってみれば、ひどいことになるのは目に見えている。
だからこそ、狙われただけで二倍のご褒美とかずるくない? みたいな空気の中で更なる追撃を藍亜が仕込んだ幻影たちがぶっ放せば。
「いたっ!? だれなのっ! こんなときにっ! やられたいのっ!?」
二倍ご褒美に不満を言ってた、不良なグラサンゆかりちゃん。
色々ほかのゆかりちゃんにやってきて、自分の成果を上げていたので恨まれてる自覚でもあったのか。
思わず荒っぽい事を言ってしまえば他のゆかりちゃんも反応してえらいこっちゃに。
「あー、ふせいしたくせにー!」
「じぶんがいちばんとかずるい、ずるい!」
「ちょっと、こんなときになにやってるの! にげるのー!」
先ほども無差別な範囲攻撃で混乱してたグループがあったのに、今度は仲間同士で不信感を募らせたり。
何とか諌めようとしたゆかりちゃんも匙を投げる、醜い言い争いが勃発。
リーダー格のゆかりちゃんが何とかしようにも、誰かが嗚咽と叫びを上げればそれが連鎖的に広がって、内部に藍亜の送り込んだ幻影ごと多くのゆかりちゃんがダメージを受けて吹っ飛んで。
誰が何を言っているのか、ボイスが同じなのでわけが分からない大混乱が発生。
「ぐあー!? み、耳が!? 耳がやばいっす!」
幻影を送り込んだり内部でゆかりちゃんっぽく叫んでいた都合上、嗚咽と叫びをもろに受けて耳を押さえて逃げ出す藍亜。
まあここまで集団を壊滅的に混乱させたのだから、この耳の痛みは勲章だろう、しらんけど。
そんな中、エドゥアルトは何をしていたかというと……。
「ちょっと今は混乱しているでござるな、こういう時は……このBGMでござる」
危機感を煽るような、切迫したシーンで流れそうなテンポの速い曲を流していた。
それだけではない、不協和音がひどく、不安になりそうなBGMの準備も万端、どこかでゆかりちゃんズがひどい目にあってるのを認めれば、その様子に合わせて効果音を挟みつつBGMを変化させたりと、画面外から焦らせる攻撃をしていたのだ。
なんてことする、この悪い大人め。
場を盛り上げますぞ、とか言って、確かに雰囲気にあってるBGMで盛り上がってはいるだろうが、ゆかりちゃんたちがひどいことになってるじゃないか。
まあオブリビオンだから仕方ないけど。
「うんうん、集会の最初から見ていたでござるが……仲良く楽しむのも、こう慌てふためく光景も良いでござる」
この外道め、なんて危ない発言をしていやがる。
存分に視覚的にゆかりちゃんズを堪能してから、ようやく自ら手を下そうとゆかりちゃんにコッソリ接近。
そのまま相手の頭部を狙い……何故か眼鏡を装着させていた。
おい、攻撃はどうした、撃退してねーぞ!?
「え? 何? 撃破してないって? 邪神を釣る撒き餌だから……」
あ、はい、眼鏡が鍵になってる気がする邪神だから、ゆかりちゃんズを全員眼鏡にしちゃおうって作戦ですか。
「そうでござる。このまま投げっぱなしでも邪神に巻き込まれたり知らぬ間に画面外で撃破されたりするだろうと見込んでそっとしておくのが一番でござるよ」
なるほどなるほど、つまり知らぬ間に消えてしまうのは確定だからせめて優しく、というわけですね。
自分から相手を傷つけない、まさに紳士的行動……って言うと思ったか!?
この、紳士と言う名の変態めっ!!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
波狼・拓哉
ぶっちゃけそろそろゆかりちゃん愛護協会とか辺りから怒られそうなレベルだよね
いや、そんなんあるかは知らんけど…そのうちUDC-P関連でやってくれそう(期待の眼差し)
ととと、地の文の方見てる場合じゃ無かった
おにーさんが見つけた奴は邪悪を凌駕して外道に頭まで浸かってる奴だし遠慮せずにやれますね
というわけで見つけ次第ミミック掴んで雑に投擲
化け焦がしな?…大炎上さしてやりましょう、周りにも延焼するくらいのね
…あ!無差別だから味方は気を付けてね!
後の事考えると眼鏡を残したくないからね
広範囲高火力で薙ぎ払うのもやむなしってわけですよ
…燃えた原因もゆかりちゃんに全部押し付けれるし(小声)
(アドリブ絡み歓迎)
「ぶっちゃけそろそろゆかりちゃん愛護協会とか辺りから怒られそうなレベルだよね」
唐突にそんな事言いやがって、ねーよ、そんなもん!
「いや、そんなんあるかは知らんけど……そのうちUDC-P関連でやってくれそう」
知らないならそれっぽい事を言わないで、あと期待の眼差しで、誰もいない虚空を見つつ。
さも誰かに話しかけるように喋らないで、拓哉さん。
「ととと、地の文の方見てる場合じゃ無かった。
おにーさんが見つけた奴は邪悪を凌駕して外道に頭まで浸かってる奴だし遠慮せずにやれますね」
おう、最初から遠慮せずにやれるならどうしてコッチを見たし。
あと話しかけてきたし。
最近、地の文の精霊に働きかけてくる人多い、多くない?
おかしいなぁ、最初は一人の精霊使いだけだったんだけどなぁ。
さておき、遠慮なくお仕置きするならやっちまってください。
「さあ、化け焦がしなミミック……! 大炎上さしてやりましょう、周りにも延焼するくらいのね」
召喚したミミック、その蓋の部分をむんずと掴み、雑に混乱状態でバラバラに逃げ惑うゆかりちゃんズの中に投げ込む拓哉。
乱雑に扱うとか、やめたげてよぉ! 一応、相棒だろぉ!?
そんな拓哉の無差別攻撃に使われても、健気に仕事を全うするミミックさん。
開いた蓋からぶわっと炎を周囲に吹き出し、折角仲間が装着させた眼鏡ごとゆかりちゃんを焼き払う。
ああ、よかった、雑に画面外処分されるオチじゃなかったよ、急造ゆかりちゃん。
まあしれっと、一行で殲滅されちゃっていましたが。
「後の事考えると眼鏡を残したくないからね。広範囲高火力で薙ぎ払うのもやむなしってわけですよ」
このゆかりちゃんズの殲滅を終わらせた後、やべぇ展開になりそうだと踏んでの作戦。
大炎上で眼鏡を焼却しておかないと、邪神の手によりなんやかんやの素材にされそうと思っての行動だろう。
他の猟兵がぶっ飛んでたり、お仕置きっぽい流れでゆかりちゃんズを張り倒していた中で、普通に殲滅していく拓哉。
容赦ない攻撃で一気にその残存数を減らしつつ、大炎上なんか引き起こしてからに。
後々、炎上の原因といわれても知らんぞ?
「……ん? ああ、そこは大丈夫。だってゆかりちゃん自身が炎上させたり炎上するし。
つまりは……燃えた原因もゆかりちゃんに全部押し付けれるってことさ」
この野郎、小声で本音を言いやがった。
相手が炎上うんぬんな攻撃だからって、自分から燃えた事にして押し切るつもりだ。
なんて外道、拓哉が見つけたゆかりちゃんズは邪悪を凌駕して外道だったけど、拓哉自身も相手に責任を押し付けて自分が逃れようとするなんて。
こ奴も十二分に外道じゃないか、なんて酷い!
大成功
🔵🔵🔵
クーナ・セラフィン
何かカジノで黒服には逆らっちゃいけない雰囲気だったから一回退いたけど、やっぱオブリビオンだよね!?
空気に流されがちなのは悪癖だねほんと。
戻ったらもうもぬけの殻だったし…畳む決断早いなあ。
ともあれなんか集まってるみたいだしお仕置きしないとね。
基本接近戦で挑む。
構えるのはバットならぬ突撃槍、扱いはまあ変わらないけども。
捜索願…いやこれカジノの広告だよね?さっき畳んだアレだよね?
と思ったら新規開店してる別の場所…仕事早!?
と、見入ってたら飛び火を喰らっちゃうよね。念動力で炎跳ね除けつつゆかりちゃんにきつーいお仕置きをUCで。
すぱーんすぱーんと超高速連撃でしばいていっちゃおうか。
※アドリブ絡み等お任せ
なんやかんやでゆかりちゃんズが盛大にお仕置きされて蹴散らされる会場となった公園。
ちょっと遅れてやって来たのはケットシーな猟兵のクーナであった。
なんで遅れてきたんだって?
それは、調査の段階まで遡る。
彼女が調べたのは、暴利を貪ってたゆかりちゃんズによる闇カジノだったのだ。
そこで盛大に、ゆかりちゃんを相手にブラックジャック、心を読んで勝ちまくって、思いっきり遊んだ挙句。
やりすぎだとつまみ出されて普通に引き上げるその最中。
「何かカジノで黒服には逆らっちゃいけない雰囲気だったから一回退いたけど、やっぱオブリビオンだよね!?」
狂気に飲まれて幼女なカジノがあったり、召喚された影につまみ出されるのも普通と感じていたが、ハッとして現実的な思考に戻り。
空気に流されがちな悪癖を自覚しつつ慌ててカジノに戻ってみれば、相手は猟兵が来たという事でささっと畳んでもぬけの殻。
畳む決断早いなぁ、と即断即決即実行な行動力に感心しつつ、なんか集まってるみたいだしお仕置きしないとと思い、集合地点に今到着したという事だ。
「ん……? これは捜索願……いやこれカジノの広告だよね? さっき畳んだアレだよね?」
すでに猟兵のお仕置き現場と化してる公園に到着したクーナ。
その辺に落ちていた、一枚の用紙に顔を向けて驚愕する。
顔に張られた捜索願が、ゆかりちゃんが倒されたことにより剥がれ落ちたと思ったそれは捜索願などではなく。
「と思ったら新規開店してる別の場所……仕事早!?」
先程、自分が踏み込んで既に閉店したカジノのチラシの再利用、に見えて、実は別の場所で新規開店するゆかりちゃんカジノのチラシであったのだ。
ここまで迅速に、次なる手を打ってくるとはゆかりちゃんズの能力、侮れない。
思わずチラシに見入ってしまったが、それは相手の攻撃手段、突如噴出す炎上の炎。
「おっと、危ない危ない。飛び火でこっちが炎上しちゃうところだったね」
飛びのき、念動力で炎の軌道を逸らして回避。
あんなに暴利を貪って、自分を黒服、もとい黒影で追い出した上に炎上させようとするとは、許すまじ。
取り出したるは銀色に輝く突撃槍、しかしその……構えが変だぞ!?
簡単に説明するなら、野球で使うバットを構えたような形で……確かに槍は叩く武器としても使えるが、そんな構えで何をする気だ。
「仕上げはおねーさーん、って感じできつーいお仕置き、行こうかな」
あっ、バットを振るうみたいに、ってか槍をバット代わりにフルスイングしてる。
バシーン、バシーンって音と共に、主に尻を叩かれてゆかりちゃんズが、お尻を押さえながら空を飛んでホームラン。
「いたーっ!? ちょ、おしおきってレベルじゃないっ!」
「まって、まって、これ、ほんとにひどいからっ!?」
盛大に吹っ飛んでいく、残存ゆかりちゃんズ。
知らぬ間に、各グループのゆかりちゃんズも吹っ飛んだりなんやかんやでお仕置きされて敵勢力は完全に沈黙。
きゃいきゃいとやかましかった公園での騒動も、此れにて収束するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『眼鏡割るマジロ』
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POW : 眼鏡割れろ
【眼鏡を割る】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
SPD : 眼鏡割れろ
予め【眼鏡を割る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ : 眼鏡割れろ
【眼鏡を割る】事で【高速戦闘モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ニィ・ハンブルビー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
悪事は暴いた、そして実行していたゆかりちゃんズもお仕置きの果てに消滅した。
何か知らないけど眼鏡が増えて、そして眼鏡のレンズが破壊されたり燃やされたりして無残な事になっていた。
だがしかし、一つやらねばならぬことがある。
そう、今まさに、猟兵の手によってゆかりちゃんズが倒されたことで……そしてなんやかんやで儀式を実行……された気がするので。
裏で糸を引いていた、凶悪な邪神が姿を見せたのだから。
「マジロッ!! …………眼鏡割る……無いマジロッ!?」
虚空が歪んで出現したのは、丸みを帯びたシルエット、ぽっこりお腹がちょっと可愛くて。
自前というか、手にしてる眼鏡のレンズを砕いていた、眼鏡割るマジロであったのだ。
くっ、まさか、眼鏡割るマジロという邪神が出てくるなんて!
事前情報や猟兵達の調査では、眼鏡なにマジロという部分までしか分からなかった、ここまで高度に自分の存在を隠し、眼鏡ゆかりちゃんズを使役するとはとんでもない邪神だ。
「マジロッ、マジロッ! 眼鏡割れないマジロッ!」
やわらかお腹をぷるんぷるんと揺らしつつ、折角眼鏡が割れると思って出てきたのに、既に眼鏡を割られていたり、燃やし溶かされてる現実に耐えかねて、地面をてしてし叩く眼鏡割るマジロ。
ちょっと可愛い気もするが、とんでもねぇ邪神である。
さあ、この邪神にも盛大なお仕置きをする事で任務を終わらせて。
終わりよければ全て良し、な空気で常識が歪んだり、狂気に半ば飲まれている街の現状をごまかし、綺麗に〆る物語へと昇華するのだ!
あっ、まって、ちが、そういう意味じゃない!
押すなよ、絶対に押すなよ、みたいなフリの感覚で。
綺麗に終わるようにね、って促しつつ、常識の歪みとか狂気な部分を突っ込む方向で来ても構わない、とか言ってな…………。
本山・葵
・暗黒面に堕ちたような様子で怒り狂う
「出たなぁぁ!不倶戴天の邪神めぇぇ!」
「たっぷりお仕置きしてやるから覚悟するっす!」
・(SPD対策)視力と野生の感で動きを見切り、グルメツールでカウンターをくらわす
「そんなテレフォンパンチは当たらないっすよ!」
技能:早業、視力、野生の勘、カウンター
・UCを足元に発射し、踊るように飛び跳ねさせる
「ふはは!短い手足で無様に踊るがいいっす!」
技能:早業、スナイパー、視力、一斉発射
※連携、アドリブご自由にどうぞ
ルク・フッシー
邪神とは一体なんであるのか…
そもそもコレとゆかりちゃんに何の接点が…?
あと他の猟兵の皆さん、全体的に士気が高いですね…特にヤドリガミの人とか、多重人格者の方とか…ボク居なくていいのでは?
何にせよ、割るメガネがない今のうちに妨害します
【束縛塗装】割るマジロを灰色に塗りたくり、生きたまま石像に変えてしまいましょう
トドメは他の猟兵に任せます。どうぞご自由に。
うわあ、壮観ですね
これは【絵を描く】しかないですね
炸裂するユーベルコード、猟兵達の生き生きとした表情、事後処理とは名ばかりの街の惨状…
ボクとしては、こんな題材を得た以上は描くしかないんですよね…なんというか、本能的に…
四季乃・瑠璃
緋瑪「ゆかりちゃんのやばい姉妹って酷い評価だよね」
瑠璃「悪い子にはお仕置きして、見込みがある子は更生する。こんな真面目な猟兵なのにね」
【虐殺庭園】を発動
支配空間を展開し、眼鏡空間を形成
緋瑪「この空間ではわたし達が支配者!」
瑠璃「眼鏡だって幾らでも作り出す事が可能。あ、この眼鏡幾らでも割らせてあげるから、ちょっとそのお腹触らせてくれない?気持ち良さそう」(ぷにぷに)
緋瑪「ここは貴方の封印空間!」
瑠璃「もう貴方はその空間から出られない…その空間で永遠に眼鏡を割り続けると良いよ」
緋瑪「…さて、と」(ボタンをポチッとして空間ごと爆破)
瑠璃「何もしないとは言ってないよね。殲滅領域だから仕方ない」
出現した眼鏡割るマジロ。
地面をてしっているその様子を見ていたルクが言葉を紡ぐ。
「邪神とは一体なんであるのか……そもそもコレとゆかりちゃんに何の接点が……?」
そうだろう、疑問符もでるであろう。
まあどこかで接触してなんか影響を与えてなんやかんやでゆかりちゃんがおかしくなったんだ、そうに決まってる。
そして賢明な読者ならわかるだろう、彼の様子が今までと違うことに。
「あと他の猟兵の皆さん、全体的に士気が高いですね……特にヤドリガミの人とか、多重人格者の方とか……ボク居なくていいのでは?」
冷静に戦況を見渡すのは猟兵ならば普通普通、では何が違うのか?
すっと絵筆を取り出して、振りぬいて飛ばしていくのは混ぜ合わさって灰色になった塗料の弾丸。
躊躇い無く攻撃するその様子、そう、彼は今までゆかりちゃんの悪事を調べたり実際にゆかりちゃんを相手にする際に、見てしまった光景に恐れ戦いていたというのに。
環境に適応したのか、はたまた常識が今までと違って歪んだか、出てきた敵の様子を受け入れてしれっと攻撃できるように変化したのだ!
「マジロッ!?」
地面をてしっていたら、いきなり飛んできた塗料の弾丸。
被弾してお腹をゆらして反応する眼鏡割るマジロ、しかし攻撃はルクのものだけではない。
「援護は任せてください、トドメは他の方にお譲りしますのでどうぞご自由に」
灰色、石膏のような塗料を飛ばしながら敵の足を止めると宣言するルク。
敵のおかしさや街の混沌とした様子を気にして、怯えていた彼はもういない。
返して、あの頃の、状況に怯えておどおどしていた彼を返してよ!
だが、そんな叫びも無駄に今存在するルクは環境適応の上、敵に容赦せず妨害するルクである。
そこへ追加で動いて行くのは先に彼が言っていた、ヤドリガミや多重人格者たちだ。
「出たなぁぁ! 不倶戴天の邪神めぇぇ!」
眼鏡を破壊させる様にゆかりちゃんへ働きかけた邪神、そこへやべぇぐらいに怒りを燃やす葵。
もうこの人が暗黒面に堕ちたんじゃなかろうか、ってぐらい、ダークなオーラと共にブチ切れた様子で叫んでる、怖い。
「ゆかりちゃんのやばい姉妹って酷い評価だよね」
「悪い子にはお仕置きして、見込みがある子は更生する。こんな真面目な猟兵なのにね」
そんなぶっとんで怒りくるって激しい感情を見せる葵とは対照的に、ゆかりちゃんから自分たちに下された評価について語り合ってた緋瑪と瑠璃。
いや、今まで散々、尻叩きやら尻爆破なんてやってきたんだから、ゆかりちゃんたちに骸の海で共通認識が発生していてもおかしくないだろう、知らんけど。
まあ今はそんな事よりも、目の前のなんか灰色の石膏塗れに見える眼鏡割る……割れないマジロの始末が大事である、分身含めて3人の容赦ない暴力がオブリビオンに襲い掛かる。
「この空間ではわたし達が支配者!」
「眼鏡だって幾らでも作り出す事が可能。あ、この眼鏡幾らでも割らせてあげるから、ちょっとそのお腹触らせてくれない? 気持ち良さそう」
「何眼鏡割らせてやろうとしてるんっすか!?」
「大丈夫です、相手は今、石膏塗れで半ば石化してますから、思うように眼鏡を割れません」
連携が微妙にできてなかった。
緋瑪と瑠璃が殲滅空間を展開、そして降り注ぐのは銃弾と爆撃の雨……のはずなんですが、何故か今回は眼鏡を降らせるという暴挙に。
敵の強化に繋がりかねない、それ以前にまた同胞を破壊されそうになった葵さん、再び仲間へのツッコミ。
だが大丈夫だ、今は相手が石化状態だからと淡々と言うルク。
カオスだ、実にカオスだ。
妙なものってか展開をおかしくする眼鏡空間にしちゃったり、ツッコミする人がいたり、冷静に分析したり。
バランスは取れてるけどもう色々とだめかもわからんね。
「あ、このお腹、たぷたぷしててやわらかーい」
「瑠璃だけずるい、私も一緒に触る」
戦闘そっちのけで身動き取れない眼鏡割るマジロに接近、瑠璃がお腹を触ってたぷたぷ感を楽しんでたら、緋瑪も一緒になってお腹の感触を堪能しはじめてるし、これボス戦闘だぞ!?
そんなお腹たぷたぷ状態に我慢できなくなったか、眼鏡割るマジロが本気になったようである。
「眼鏡割るマジロッ!」
振ってきた眼鏡を叩き割り、パワーアップを果たして石化を解除。
石膏を周囲にぶちまけスピード、パワー、何もかもが強化され、お腹を触ってた二人を跳ね飛ばして眼鏡な標的、つまりは葵目掛けて全力ダッシュ。
だが葵もこの眼鏡な同胞を無駄に破壊し続ける邪神を前に、怒りでとんでもなくパワーアップしていたので。
「たっぷりお仕置きしてやるから覚悟するっす!」
力と力のぶつかり合い、巨大化させたグルメツール、つまりは巨大スプーン構えた右手で眼鏡割るマジロのパンチをがっちり受け止め、そのまま左手で振りぬくはこちらも巨大化したフォーク。
咄嗟に背中を向けて防御した眼鏡割るマジロ、ダメージを殺しつつも後方に飛ばされて、くるりと回って着地を決めて再度突撃と顔を上げたその刹那。
「ふはは! 短い手足で無様に踊るがいいっす!」
相手を吹き飛ばした瞬間にグルメツールを投げ捨てて、熱線銃を構えていた葵の姿。
眼鏡割るマジロが彼女の姿を視界に入れれば、それはすでに熱線銃の引き金引いて、数多の熱線を自身に向けて放っていたのだ。
「マ、マジロロロロロッ!?」
飛んできた熱線を割けようと、右へ左へ短い足でステップ踏んで、慌てた様子の眼鏡割るマジロ。
そんな無様な様子を前に、吹き飛ばされた二人がお腹のたぷたぷを堪能できないならば爆破だと復帰していたのはその時である。
「いたた、流石に眼鏡を割ると強くなったね、まあでもここは貴方の封印空間!」
「遊びすぎはいけないね、緋瑪。もう貴方はその空間から出られない……その空間で永遠に眼鏡を割り続けると良いよ」
緋瑪と瑠璃、ちょっとしたダメージと共に反省して、空間の性質を変更。
眼鏡が降り注いでいたのだが、振ってくるアイテムがリモート起爆の爆弾に変更。
ちっちゃな手足で飛び回ってる眼鏡割るマジロの周囲に大量に降ってきて、熱線と一緒に埋もれた瞬間、この2人はやりやがった。
「……さて、と」
ポチッと緋瑪がスイッチ押せば、空間もろとも多量の爆弾が一斉爆破。
空間消滅、崩壊の余波で広がる爆風が現実世界、というかゆかりちゃんズの撒き散らしたチラシやなんやかんやが散乱していた公園のゴミとかを巻き上げ吹き飛ばし、さらに汚していたのだが。
「何もしないとは言ってないよね。殲滅領域だから仕方ない」
諦観した様子で頭を振る瑠璃、そんな領域だからこんな爆発が起こって、現実世界に被害が出たのも仕方ない、みたいな空気。
いや、仕方ないわけじゃないから、そも爆破物とか多用しなければこんなことにはなりませんからね?
「ふはははは、眼鏡を割る者は眼鏡に割られる運命にあるんっす!」
そんな大惨事な爆心地では、丸まってダメージを抑えた眼鏡割るマジロに対し容赦なく巨大ナイフを叩きつけ、、背中の皮膚を叩き割ろうとしている葵の姿。
地獄絵図な様子を観察していたルク曰く。
「うわあ、壮観ですね。これは絵を描くしかないですね」
炸裂したユーベルコード、生き生きを通り越して狂気に染まる表情な猟兵。
事後処理なんてなかったんや、と言われても不思議ではない、さらにひどくなる街の状況。
絵の題材としては十分すぎるもの、というか過剰すぎる要素がいっぱい。
描くしかない、それも本能的に、なんて突き動かされて描き始めるのだが、安心してほしい。
まだこの惨劇は始まったばかりなんだ、もっと描く為の題材は追加されるんだからネ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞ
なんと愚かな…
眼鏡は割るものではない舐めまわすものだ
しかし割るということを否定はしないよ
割る眼鏡ごと諸共、爆発させるからね!
登場即自爆
とにもかくにも速攻で自爆することが最優先
自爆さえできれば台詞も活躍もいらぬ!
ただ自爆するためだけに現れる存在
技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆
射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆する
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
近づかない動かない一歩も動かず即自爆
大事なのはスピード
そう、スピードなのですぞー
捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能さ
黒沼・藍亜
ゆかりちゃんの陰謀に巻き込まれてる形だから
街はまだ大丈夫
ボクもまだ大丈夫
大丈夫、仕事増えない
え、裏オクとリフレ?あれはよくいるただの変態だし……
で、マジロ君っすけど
「ハッキング+精神攻撃+誘惑+恐怖を与える+慰め+催眠術」での【祈り絶え、果てに病め】の精神汚染
いじりまわすのはもちろん「思想信条行動原理」=「眼鏡割る」
さあてどうしてやろう
「貝殻割る」「党を割る」「俺は札付きのワル」「0で割る」「俺は水割りしか飲まねえんだ!」とか?
もしくは「眼鏡舐める」「眼鏡食べる」「眼鏡讃える」?
ん、キャラが崩れる?いやいや、色んなゆかりちゃんが(あの世で)呼んでるっすよ
「ツギハ オマエダ」って
※アドリブ等歓迎
ロベリア・エリヌス
ナニカ…サレタヨウダ…
( ゚д゚)ハッ!
ちょっと記憶が飛んでいるのだけれど何かあったかしら?
『記録』…は見ない方が良い気もするわ
気を取り直して有害鳥獣駆除…じゃなかった、邪神狩りといきましょう
眼鏡無いマジロさんは相変わらず眼鏡を割る事が出来ないのね
勿論私のも割らせないわよ
<真の姿を開放>
lptrfrfピlsドts?
pソモィdszs
まあ、持っていた眼鏡を割った分は強くなっているんでしょうけど…それが仇となるのよ
だって見切り易い攻撃と【クロックアップ・スピード】って相性抜群だと思わない?
オチ?
今回はまだ未使用なんだし、爆発オチで良いんじゃないかしら?
…私は只、この愉快な『記録』を蒐集するだけよ
エウトティア・ナトゥア
アドリブ・連携歓迎
はっはっは、待っておったぞ、眼鏡割れマジロ!
罪のない眼鏡達を歪め(た事になった)何かアレな感じですごい事をしようとした企みは阻止させてもらったぞ!
お主の野望もここまでじゃ、にわかに邪神疑惑が浮上した地の文の精霊が導きし(自重しない)猟兵達の裁きの鉄槌をうけるがよい!
こんな感じでマニトゥ、後は適当に齧って〆に協力してやるのじゃ。
まあ、毎回常識が歪んでおるが、これは果たして邪神や猟兵だけが原因じゃろうか?
本来素養のない者が精霊と交信できたという事は、余程波長が合ったのじゃろう。
つまり類(精霊)は友(猟兵)を呼んだわけじゃな。
という事は、この状況は仕方のない事なのじゃ。
いきなり爆発したり石化させられたりなぶられたりでひどい目にあってる眼鏡割るマジロ、だが被害者は彼だけではなかった……のか?
「ナニカ……サレタヨウダ……ハッ!?」
絵で表すならば( ゚д゚)って感じの顔になってるロベリアさん。
安全圏からゆかりちゃんズの同士討ちを誘いつつ、地の文に対してちょっとした疑念を言ったら、知らぬ間に物陰に連れ込まれていた彼女であったがいつの間にか戦場に復帰していたご様子。
様子がおかしいのには突っ込まないでおこう、だってほら。
「ちょっと記憶が飛んでいるのだけれど何かあったかしら? 『記録』……は見ない方が良い気もするわ」
本人がこうやって、記録ごと封印しているんだ。
だからね、何か調べたり聞くのはヤボってもんなんですよ。
「何を言うとるんじゃ、邪神疑惑な地の文の精霊よ」
あー、いいやがりましたねぇ?
封印された、謎の事案発生のキーワードを言いましたねぇ、エウトティアさん。
折角の封印案件をこんな風に開封するなんて、いくら精霊と交信できちゃう人が増えてる、つまり常識が歪んでいるからってなんてことを。
そんなエウトティアさんの隣ではすでにちょっと大惨事、っていうか狂気側に飲まれている人が。
「ゆかりちゃんの陰謀に巻き込まれてる形だから。街はまだ大丈夫」
おう、大丈夫な割りには常識が歪んでいますよ藍亜さん。
「ボクもまだ大丈夫」
大丈夫じゃないぞ、24歳。
「大丈夫、仕事増えない」
事後処理が待っているぞ、24歳エージェント。
「え、裏オクとリフレ? あれはよくいるただの変態だし……」
あっ、ここだけまともだった、つまり正気と狂気が同時に存在する、完全にアンバランスな精神状態にされちゃっているんですね、藍亜さん。
そんなこんなですでにこのチームもカオスなんだけど大丈夫か?
まあ眼鏡割るマジロも丸まって攻撃受けてこっちにボールみたいに転がってきてるしバランス的にはちょうどいいかな。
「はいそこ、いつまでも自分に言い聞かせないの。
気を取り直して有害鳥獣駆除……じゃなかった、邪神狩りといきましょう」
「そ、そうっすね! 色々ある気がするっすけど、まずは邪神退治っす!」
ナニカサレタ結果、自分もアレな事になっていたのは無かったことの様に振舞うロベリアさん、錯乱してる藍亜を促し戦闘モードへ。
そんな二人より先に、転がってる眼鏡割るマジロに対しエウトティアが攻撃を仕掛けていた。
「はっはっは、待っておったぞ、眼鏡割れマジロ!
罪のない眼鏡達を歪め(た事になった)何かアレな感じですごい事をしようとした企みは阻止させてもらったぞ!」
既に眼鏡を割られていたので名前が改変されてた、そこを億劫も無く笑いながら宣言するエウトティア。
企みを阻止したなんてドヤって挑発してるエウトティア。
「お主の野望もここまでじゃ、にわかに邪神疑惑が浮上した地の文の精霊が導きし猟兵達の裁きの鉄槌をうけるがよい!」
あっ、この人、また疑惑だった部分というか、触れてはいけない部分を!
それも確定してる事項みたいに、自重せずに言ってるじゃないか!
まーた誰か被害者が出たらどうするんですかぁ!?
そんなヤベー発言の中、彼女と共に歩む相棒とも言える巨狼マニトゥが飛び出せば、丸まってる眼鏡割る……割れマジロに飛び掛り、ボール遊びの要領で、前足使って蹴り飛ばしたり、噛み付いて放り投げたりしていた。
まるで動物同士でじゃれあってるような、ほのぼのとした光景ですねぇ、かわいいですねぇ。
そんな光景で終わりにできませんか?
「多分無理ね……lptrfrfピlsドts? pソモィdszs」
「ええ、そうっすね。それに今からいじりまわすんで」
だめだった。
ロベリアが異形に変化、言語として成立してない言葉を発してるのに平然としていた藍亜。だめだ、狂気に飲まれてるけど別の意味で耐性を確保してるぞ、この戦場の人々は。
さておき、ロベリアはマニトゥに投げ飛ばされた割るマジロの前にその姿をさらけ出し、全身に装備した剣を突き出して。
「マジロッ!? 眼鏡割る……割れないマジロ!」
ロベリアは眼鏡だった、ならばその眼鏡を割れると思っていたのに既に眼鏡なんて無い、目玉や武器が至る所にある異形なので割れなくなった現実に悲しんで。
短いお手手でパンチを繰り出し、剣をいなしていくのだが。
「ちょっと前まで眼鏡を割っていた分、動きは良くなってるわね……けど、それが仇となるのよ」
戦闘力を跳ね上げた割るマジロ、されどその分動きが単調になったが故に。
速度を急上昇させたロベリアにとっては、見切り、的確な攻撃を放つには好都合。
初撃、二撃といなした割るマジロであったが、攻撃凌いで反撃に移った瞬間、動きは完全に見切られる。
繰り出した高速パンチ、そのパンチを巻き込むようにして伸びた異形が体内より剣を突き出し、カウンター気味に割るマジロの体に突き刺せば。
被弾し、剣が刺さった事で動きが鈍り、その好機を逃さず藍亜が背部より急接近。
「その主義主張、もとい信念をゆがめてやるっす!」
頭に手をかけ、精神侵食。
じたばた暴れようとする割るマジロであったが、そうはさせぬとロベリアが繰り出す剣がまるで檻のように地面に刺さり、動きを拘束。
「さあてどうしてやろう?
まずは「貝殻割る」か? いや「党を割る」「俺は札付きのワル」「0で割る」「俺は水割りしか飲まねえんだ!」とか?」
めっちゃ色々、割るって単語をねじ込んで。
眼鏡割るって根本的存在理由を侵食されて、剣の檻の中で目を白黒させる割るマジロ。
「もしくは「眼鏡舐める」「眼鏡食べる」「眼鏡讃える」?」
更に今度は、眼鏡って信念はそのままに、割る以外の行動をするように精神攻撃。
割るのは別のもの、眼鏡は割らずに舐めたり食べたり讃えたりするもの。
存在理由に対して色々と上書きされて。
頭をぐらんぐらんさせてる割るマジロ、なんてひどい。
というかそんな侵食したらもう、眼鏡割るマジロの原型ないじゃないか、キャラ崩壊まったなし、どうすんだよそこまで魔改造しちゃってさ!?
「ん、キャラが崩れる?いやいや、色んなゆかりちゃんが(あの世で)呼んでるっすよ。
……「ツギハ オマエダ」って」
突っ込み入れたら急にホラー!?
そんな、そういった映画で犠牲になった人物が生きてる登場人物を引きずり込むような、おどろおどろしい文言で追い討ちだなんて恐ろしい人。
つまり夏らしくホラー落ちにするのか!?
「オチ?
今回はまだ未使用なんだし、攻撃でさっきあっちで爆発した程度だし爆発オチで良いんじゃないかしら?」
あ、オチに関して別意見がきました。
剣の檻で眼鏡割るマジロを拘束していたロベリアさん、ありがたい事に爆発オチでOKのご意見です。
やったね、ところでロベリアさんは何を……見た所、眼鏡割るマジロが暴れて拘束を振りほどいてますから追加の何かは?
「……私は只、この愉快な『記録』を蒐集するだけよ」
あっ、距離を取って正気に戻りつつ、記録する事に戻りやがった。
というかまーた平然と地の文と交信している、なんてことだ。
「ふむ、地の文の精霊が苦しんで、その上疑問を抱いておるのう、少し考えてみるか。
毎回常識が歪んでおるが、これは果たして邪神や猟兵だけが原因じゃろうか? 本来素養のない者が精霊と交信できたという事は、余程波長が合ったのじゃろう」
唐突に交信してた所に割り込んできたエウトティア、そして推論を始めている。
いや、その、第二章でキバヤ氏なんていう、世界の破滅に対して警鐘を鳴らし続けた大賢者さんなんていうヤベェのを召喚したから、影響受けてますよね!?
「つまり類(精霊)は友(猟兵)を呼んだわけじゃな。
素養無き者でも交信し、やり取り出来るのはそういうカラクリがあったのじゃ。
という事は、地の文の精霊が実は同類であり友である猟兵を呼び出し、混沌を生み出した。
邪神とまで評されたこの状況は仕方のない事なのじゃ」
打ち立てた仮説を正しいと証明する為に、また別の仮説で補足するっていう謎のキバヤ氏スパイラルを継承してるじゃねーか!?
っていかさり気にまーた邪神扱いしないでっ!? ただの精霊ですから!
「まあ落ち着くじゃ、折角爆発オチの話が出たのじゃから、それにおあつらえ向きなものが来たようじゃぞ?」
この状況を楽しんでいるエウトティアが視線を向ければ、暴れてる眼鏡割るマジロの隣、そこの空間が歪にゆがみ。
「なんと愚かな……眼鏡は割るものではない舐めまわすものだ」
「あっ、舐めまわすって意見に賛同者が居たっすね!」
突然出てきた自爆に生き自爆で終わる者、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)
彼の眼鏡に関しての文言、つまり舐めまわしを是とする意見に、自分の洗脳と同じだと藍亜が喜び近づくがいけない、近づいてはいけないっ!
だって彼は出現して意見を言って自爆して終わるんだ、近づくと洩れなく巻き込まれてしまうんだぞ!
「確かに舐めまわすは最上、しかし割るということを否定はしないよ。
割る眼鏡ごと諸共、爆発させるからね!」
そうだね、爆発すれば舐めまわしてても、割ってても関係ないものね。
どうせ全部、粉みじんに砕け散って終わりだものね。
「マ、マジロッ!?」
そんなやべー意見を聞いて、ついでにすぐ隣で体が肥大化していくうつろぎを見て嫌な予感しかしない割るマジロ。
大丈夫だ、問題ない。その予感は的中するから。
「マニトゥ、お主の本気を見せる時じゃ! わしを連れて全力で避難するのじゃ!」
あっ、これはやばいと察したエウトティア、危険地帯からの脱出とばかりにマニトゥに指示を出し、その背に乗って全速力で逃走開始。
意見が同じだったからと喜んで、更に眼鏡割るマジロに洗脳強化しようと近づいていた藍亜、全速力で逃げたエウトティアの様子を見て、そのまま周囲を見渡せば。
これは危ないとロベリアもそそくさと後退、見れば今、眼鏡割るマジロの近くには洗脳していた自分とすぐ側で膨らんで、今にも爆発しそうな黒き混沌とした物体となったうつろぎ。
「え、コレって……ボクは大丈夫……」
じゃなかった。
言葉を最後まで紡ぐ事も無く。
「イェァァァァァァアアアア!」
うつろぎの叫び、そして輝く光が一瞬映ってその地点で大爆発。
自爆したうつろぎの破片が飛び散って、そのまま消滅していく最中、一緒に空を舞っていた煤まみれの藍亜の姿。
吹っ飛ばされて、眼下に手早く逃げ切って、無事な仲間の様子を見遣りつつ。
公園の一角に出来たクレーター、つまり後始末という名の仕事の増加を確信し、彼女は数秒間の空中浮遊を楽しんでから落下していたという。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
神奈木・璃玖
ゆかりちゃんたちの背後にいたのは案の定、眼鏡割るマジロさんで…って、何か様子がおかしくないですか?
他の猟兵たちが眼鏡を割ったことやその他もろもろに怒っているような
眼鏡割れないマジロになって……って、なんで私のほうに向かってくるので?
はっ!もしやこの私の『眼鏡』を狙っているのですね!そうでしょう!
そ、それだけは阻止しなくては!
(選択UC使用で真の姿の九尾の狐の姿に)
我の『眼鏡』は割らせぬ!
狐火を放って近づけさせぬようにする
ええい近づくな、というか我が今『眼鏡』をかけておらぬのが見えておらんのか?
気付いて離れてゆけばよいが、それはそれで『眼鏡じゃないと興味がない』と言われているようで悲しいものだな
波狼・拓哉
遅い出勤で、眼鏡は焼いといたけどいいかな!あ、クレームはお手紙でどうぞ (眼鏡割るマジロでお手紙を送りますと薄く印刷された様式を差し出す)
…まあ、出すまで生き残ってられないでしょうけど
さて、街の様子とかその辺は見なかったことにするとして…しまった眼鏡先んじて焼いちゃったから普通に倒すしかねぇ!
…いやだって突っ込む方向でなんて言って無いとか言うから
まあいいか、おにーさんは困らんし
ほらミミック、化け喰らいな
ボディだボディを狙え!後は先んじて残った眼鏡バリバリ食べといて
自分は衝撃波込めた弾で適当に
…正直この戦場で一番怖いの味方の流れ弾だよね、巻き込まれんように後ろの方いようっと
アドリブ絡み歓迎)
自爆のスペシャリストが爆発した、敵は吹っ飛んだ、街の混乱している面々も吹っ飛んだ、終わり!
と雑に爆発オチで締めようとしたが、邪神である眼鏡割るマジロはタフかった。
まだ生きてるのか、こいつは。
爆発のタイミングで丸まって、ダメージを軽減して耐えていたのだ、なんてこったい。
「さて、街の様子とかその辺は見なかったことにするとして……しまった眼鏡先んじて焼いちゃったから普通に倒すしかねぇ!」
そんなこんなで爆発したりして大惨事な街、常識とともに眼鏡やらなにやらの残骸が飛び散ってるえらいこっちゃな状況を眺めていた拓哉。
おい、見なかったことにするなし!?
後始末担当する人が吹っ飛んで後々に響きそうなんだぞ、どうにかしてこれ以上大惨事にならないように調整して敵を倒す必要がある気がするんだぞ、大丈夫か?
「……いやだって突っ込む方向でなんて言って無いとか言うから」
あっ、こいつめ、地の文の精霊がこんなこと言ってたからって言い逃れおってからに。
だがやらねばならぬと悟ったか、ボール状に丸まってる眼鏡割るマジロを見遣りつつ。
「遅い出勤で、眼鏡は焼いといたけどいいかな! あ、クレームはお手紙でどうぞ 」
何とか耐えてた眼鏡割るマジロ、文句があるならこれを使ってくれとばかりに拓哉が近づき、眼鏡割るマジロでお手紙を送りますと薄く印刷された用紙を差し出していた。
丸まった状態から復帰、そんなもの必要ない、眼鏡だ、眼鏡が必要なんだと繰り出されるパンチが用紙を引き裂き拓哉を襲うが、攻撃を読んでいたのか軽やかにバックステップ。
「おっと、せっかくの準備を……まあ、出すまで生き残ってられない結末は確定でしょうけど」
残念そうに頭を振って距離をとり、挑発していく拓哉。
そんな様子にブチ切れたか、眼鏡割るマジロは怒りのあまり眼鏡を……割りたかったけど、先の自爆でもう残骸すら無くなっていたので地面をてしることしかできないっ!
「マジロッ、マジロッ! 眼鏡割れないマジロッ!」
まあそのてしてしって動作も威力があるので、地面がひび割れ砕けていた。
可愛い見た目をしながらとんでもない威力である。
「ゆかりちゃんたちの背後にいたのは案の定、眼鏡割るマジロさんで……って、何か様子がおかしくないですか?
他の猟兵たちが眼鏡を割ったことやその他もろもろに怒っているような」
そんな様子を見ながら、相手の様子が妙な事、そしてキレ散らかしてる理由に対し今更な発言をしちゃってる瑠玖。
眼鏡の位置を直しつつレンズを光らせ分析している彼であったが……眼鏡に飢えてる邪神を前にそんな事をしちゃってからに!
「……眼鏡割れるマジロ!」
まーた名前が微妙に変わった眼鏡割るマジロ、地面を叩く動作から一転、眼鏡の気配を感じて俊敏な動きで瑠玖を目掛けて一直線に突っ込んでいく。
眼鏡が割れてないんでパワーアップは出来ないが、標的の眼鏡さえ割れればいけると踏んで欲望のままに走る姿はたぷたぷお腹が揺れて可愛い。
「おや、お腹を揺らしてあんな急いで……って、なんで私のほうに向かってくるので?
はっ! もしやこの私の『眼鏡』を狙っているのですね! そうでしょう!」
そうだよ、って態度で示して全速力で駆ける眼鏡割るマジロ。
眼鏡割れないマジロじゃねぇ、自分は眼鏡割るマジロなんだと示すために絶対に叩き割る、という鋼の意思で突っ込んでくる、これはやばいぞ。
「いけません、そ、それだけは阻止しなければ! 我の『眼鏡』は割らせぬ!」
身の危険、もとい眼鏡の危険を感じ、慌てて迎撃に移る瑠玖。
真の姿を開放し、九尾の狐となって障壁とばかりに狐火を生み出して突進を阻止するが割るマジロの勢いは止まらない。
「ええい近づくな、というか我が今『眼鏡』をかけておらぬのが見えておらんのか?」
接触間近、これ以上は危険というか相手の間合いだとばかりに飛びのく瑠玖、空を切る割るマジロパンチ。
だがまだだ、まだいけるとばかりに割るマジロも方向転換、逃げた相手を追いかけようとした瞬間。
「ほらミミック、化け喰らいな。
ボディだボディを狙え! 後は先んじて残った眼鏡あったらバリバリ食べといて」
拓哉の召喚したミミックが影の顎を伸ばし、割るマジロのお腹へとかぶりつく。
このまま拘束となりそうだったが、流石に邪神か、体を、っていうかお腹を揺らして振りほどき、再び瑠玖の眼鏡を狙って振り向くがピタッと停止。
「……眼鏡無いマジロ!」
また名前が変わった。
というか眼鏡が無いなら瑠玖に執着する必要が無い、別の眼鏡はどこだと完全に存在そのものをスルーして探し始めていた。
眼鏡が無いなら存在価値がないと言わんばかりの態度である。
「む、無い事に気付いたか……しかしこれでは『眼鏡じゃないと興味がない』と言われているようで悲しいものだな」
危機を脱した瑠玖、だが相手の態度にちょっと傷ついた、なんて言ってますが。
眼鏡があって襲われるのは困る、でも眼鏡を無くして狙われないのも悲しいって、どんだけ我侭なんですか!?
そんな状況はさておき、冷静に攻撃を続けていた拓哉。
ミミックを前線で頑張らせて、殴り飛ばされてるのに自分は下がってカラフルなモデルガンからパスパスパス、って衝撃波を放つ弾丸を撃っていた。
あっ、けなげに頑張ってたミミックが眼鏡割るマジロのパンチで吹っ飛ばされて歪んでいるぞ、なぜ助けないんだっ!?
「いやー、だって……正直この戦場で一番怖いの味方の流れ弾だよね」
あっ、はい、確かにそうですね。
無差別に爆破したり自爆したりその他諸々、ぶっ飛んだ攻撃をする人がたくさんいますものね。
現に犠牲者も出ちゃってるからね、仕方ないね。
ミミックは必要な犠牲なの、って空気で後方に下がった拓哉。
今まで混沌としてきた戦場を見てきた経験が生きたのだろう、上手く立ち回って安全圏から攻撃したり、しれっと後退した仲間に習い、彼もまた、巻き込まれ被害から逃れ攻撃をしていたのである。
「メガネッ!? われなっ、マジローッ!」
そんな中、自由にというか目的を果たせていない、追い詰められてる眼鏡割るマジロの叫びが響いていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
黒木・摩那
あの多種多彩なゆかりちゃん達を顎で使役するなんて、恐るべき邪神です。
強敵です。【気合】入れていきます。
あれ? 邪神の姿が見えませんね。
なんかお腹ぽっこりなアルマジロが地面をてしてししてるけど……
って、2回も騙されるかー!
あのとき壊されたスマートグラス、修理するの大変だったんだから。
しかも修理代金、めちゃ高いのよ。
おかげでしばらくはタダ働きだし、
代わりのメガネは微妙に度も合わなくて、肩に来るのよ!
この怒り、武器に載せてぶつけるなんて生ぬるいわ。
グーでぽっこりお腹にパンチ噛まして【衝撃波】、UC【サイキックブラスト】でアッパーで天に帰ってもらいます。
ルゥナ・ユシュトリーチナ
●アドリブ連携歓迎
あ、アルマジロだ!…なに違う?割るマジロ?
でも、どのみち丸くなる事には変わりないはず。じゃあ何も問題ないねぇ!(無邪気な笑顔
友好的に歩み寄って行って、仲良く遊ぶ(意味深)としよう。
ぽっこりしたお腹が可愛いねぇ!でも、そういう所って弱いんでしょ。身を護る為に丸くなるって、なんかの本で読んだ記憶があるねぇ。ほら、見せて見せて!
ホントに丸くなるんだねぇ。凄いねぇ!でも、もっと丸くなれるよね?ほら、遠慮しないで【目潰し】
以下、丸くなろうとする割るマジロと無邪気に戯れる少女(オブラートに包んだ表現)【怪力、鎧無視攻撃、気絶攻撃】
……さて、と。
サッカーしようぜお前ボールな!(まさに外道)
クーナ・セラフィン
どれだけ眼鏡割りたいのこの邪神。
マスコット風味な見た目…いや意外とデカいね?
見た目の割に何と凶悪な…これは処さなきゃ駄目だよね、うん。
というよりこの見た目で儀式名目で上納金巻き上げてたりしてたんだよね多分。
その行方は…(矢鱈大量な無残な姿の眼鏡見つつ)うん、滅ぼそう。
あの割り方は自己強化の為の割り方…と勘が告げている、ような。
ならタイミングは予想可能、敵の一撃を回避しカウンターでUC叩き込む。
眼鏡割りでなく甲羅割りの業で対抗してくれよう。
一通りお仕置き完了したらこれで平和は守られた…とか周りの惨状から全力で目を逸らしつついい感じに締める。
何ならいい感じのED歌でも添えて。
※アドリブ絡み等お任せ
猟兵による容赦ない攻撃で眼鏡割るマジロは防戦一方ってかろくに抵抗もできないまま追い込まれていた。
もうやめて、割るマジロのライフはゼロみたいなものよ!!
ほらー、ぶっ飛んで転がって、もうボロボロじゃないか、でもそんな状況になっても猟兵は追い討ちを仕掛けるもので。
激しい攻防の末、別の場所に転がってきた眼鏡割るマジロにも最後の時が来る。
「あれ? 邪神の姿が見えませんね」
ハイライトが消えた目だけど何かいい顔してる摩那が状況確認、おかしいなぁ、邪神はそこにいるじゃないか。
あの多種多彩なゆかりちゃん達を顎で使役するなんて、恐るべき邪神です。
なんて気合を入れて、強敵に挑む心積もりでいたじゃないか。ほら、そこにいるでしょ?
「あ、アルマジロだ!」
そんな摩那の隣で邪神ってかアルマジロというか、眼鏡割るマジロを発見したルゥナ。
ちげーよ、それ普通の動物じゃなくて邪神だからな?
「……なに違う? 割るマジロ?
でも、どのみち丸くなる事には変わりないはず。じゃあ何も問題ないねぇ!」
めっちゃ追い込まれて、地面をてしって怒りをアッピルしている割るマジロ、でもどうせ丸くなるから問題ないって、何が問題ないんですかねぇ……。
「あー、邪神のかわりになんかお腹ぽっこりなアルマジロが地面をてしてししてるけど……」
おっとぉ、摩那さん、邪神だけど相手を動物と認識してしまったのか?
やられ続けてフラストレーションが溜まって、かわいらしい仕草で怒りをあっぴるしている割るマジロ、近づいて保護しようとして……そう、彼女は昔、同じく眼鏡割るマジロの手によって眼鏡ってかスマートグラスを割られたのだ。
そんな悲劇があったが、やはり見た目は可愛いのか、ふらりと近づき手を伸ばし……。
「って、2回も騙されるかー!」
あっ、流石に2回目は騙されなかった、デスヨネー。
別の敵でシチュエーションが違えばワンチャンあったかもだが、同じだし仕方ないね。
不平不満を地面にぶつけてた割るマジロ、突然聞こえた摩那の叫びにビクッと反応、顔を上げればそこには怒りゲージが最高潮な摩那の姿が!
「あのとき壊されたスマートグラス、修理するの大変だったんだから。
しかも修理代金、めちゃ高いのよ。
おかげでしばらくはタダ働きだし、代わりのメガネは微妙に度も合わなくて、肩に来るのよ!」
破壊された怒り、修理費用の高騰、挙句代用眼鏡による不都合。
全ての怒りをぶちまけて修羅となった摩那さん、こわひ。
武器越しで怒りをぶつけるなんて生ぬるい、なんて言って握りこんだ拳がめっちゃ震えてるし、これはやべぇ。
「マ、マジロッ? マジーロ、マジロッ!」
とんでもなくやばい気配を感じたか、眼鏡割るマジロ。
小首をかしげて、お腹を揺らして可愛い動物アッピル開始。
だが、動物アピールの上で眼鏡を過去に叩き割ってるんだから逆に怒りの火に油を注ぐのと同義である。
「えぇ!? まーだごまかせると思ってるの!?」
ほらー、やっぱり余計に怒ったじゃないか。
これはいけない、動物ってポイントで相手の油断を誘えないとわかった割るマジロ、別の猟兵に対してかわいい動物アピールをしようと顔を向け、その標的にクーナを選んだ。
なぜ彼女を? それは、クーナがケットシーだからである。
猫とアルマジロがじゃれあう光景、それでもって可愛さアピール、ほのぼのした光景でごまかそうっていう腹である。
ぽっっこりお腹であるが腹黒かったぞこのアルマジロ。
「そうまでして、どれだけ眼鏡割りたいのこの邪神」
動物アピール、相手が猫な見た目ならば利用できるとてってこ近づく眼鏡割るマジロを白い目で見ていたクーナ。
プライドもなにもねぇ、目的の為なら何だってするその強い意志を感じつつもやってることの駄目さ加減でそんな感想になるのも仕方ないね。
「逃げるなぁぁああ! スマートグラスの恨みぃいいい!」
だが現実は非情さ。
動物アピールしようなって魂胆を見せても完全に切れてる猟兵、もとい摩那からは逃げられない。
白い目で見ているクーナ、無邪気な笑顔でケラケラと笑いつつ、眼鏡割るマジロに接近していく仲間を見るルゥナ。
両者に見守られる中で眼鏡割るマジロと摩那の距離は急接近、可愛さアピールなんて無駄に終わった割るマジロの腹部目掛けて繰り出されるのは帯電し、力を高めた摩那のアッパー。
「マジ……ごぶっふぉぉ!?」
あっ、マジロ、って言葉以外が出た、これは割りとダメージが大きいぞ。
たゆんとしたやわらかお腹を波打たせ、思い切り空に飛んでから落下、べちゃっと音を立てて地面に激突した割るマジロ。
昇天寸前、だがまだ攻撃してない猟兵は二人いるんだぜ?
全力アッパーカットを決め、振り上げたポーズのままやりきったって感じで固まってる摩那をバックに倒れてる割るマジロに近づくのはこの光景を見守っていたルゥナ。
そこに続くのはクーナ、ああ、もう駄目だなこれ。
「ぽっこりしたお腹が可愛いねぇ!
でも、そういう所って弱いんでしょ。身を護る為に丸くなるって、なんかの本で読んだ記憶があるねぇ。ほら、見せて見せて!」
致命的ダメージを受けて突っ伏してる割るマジロ、そこへ容赦ないルゥナの要求。
やめて差し上げろ、もう限界だぞっ!?
「マ、マジロロロロォ……」
ほらー、まともに発音もできなさそうだし。
そんな眼鏡割るマジロを揺さぶって、仲良く遊んでいるだけだなんてアピールするルゥナ。
やめろー、ゆかりちゃん達にもやってきたが、お前の遊ぶは後ろに(意味深)ってつくじゃないかっ!
「しかしこれはマスコット風味な見た目……いや意外とデカいね?」
どうしようもなく追い込まれた割るマジロ、弄んでるルゥナ。
そんな二者を眺めつつ、眼鏡割るマジロをまじまじと観察するクーナ。
うん、そうだね、妙にでかいね。
ケットシーなあなたと戯れると、結構絵になる……って思うぐらいにはマスコットだよ、多分。
過去に眼鏡な街を作って洗脳してたぐらいだからね、可愛さでどうにかこうにかするぐらいお茶の子さいさいさ。
「見た目の割に何と凶悪な……これは処さなきゃ駄目だよね、うん」
あ、クーナも見た目可愛さでごまかせなかったぞ、眼鏡割るマジロ。
まあ仕方ない、彼女が白い目で見渡す荒れまくった公園、もとい公園跡地っていうにふさわしいこの現場には。
矢鱈と大量に散らばってる、砕け散ったり溶けたりしてる、見るも無残な眼鏡の残骸が散らばっていたんだから。
儀式名目でゆかりちゃんズを唆し、上納させた資金で集めに集めた眼鏡、そしてそれらが破壊されつくした現場を見たんだから仕方ない。
そっと取り出したのは白銀に輝く突撃槍、これでびしばし殴り倒してお仕置きするのだろう、なんてバイオレンス。
「ホントに丸くなるんだねぇ。凄いねぇ! でも、もっと丸くなれるよね? ほら、遠慮しないで」
そんな風にクーナが仕置きの準備をしている中で、アルマジロと戯れる無邪気な少女(全力オブラート表現)が展開されていた。
ルゥナさん、力任せにへばってた割るマジロを無理矢理丸めていた。
ぽっこりお腹のせいで、丸まるのがちょっとしんどそうなのに容赦なく、その怪力でぐぐぐっ、とボールのような形になるまで押し込んでた。
もがく相手に容赦ない、これは見る人がみたら動物虐待案件ですよ!?
そんなこんなで虐待されてる割るマジロ、必死の抵抗で落ちてる眼鏡を伸ばした手で割ってみたくとも無意味である。
「ほらほら、勝手にポーズを変えないの」
「マジロッ!?」
手を伸ばしたら強引に体の中に押し込まれ、丸い形を維持させられる割るマジロ。
ひとしきり遊びという名の虐待を散々にやらかして、満足したのかルゥナがうん、と頷いて。
「……さて、と。
サッカーしようぜお前ボールな!」
腐れ外道がいやがった。
なぶりになぶって、丸めてボールみたいにして、サッカーをやろうと言い出して相手をボールと宣言して。
「ちょうどいいや、キーパーよろしくー」
突撃槍をバットみたいに構えてたクーナを見遣り、キーパー役を依頼する。
まて、明らかに二種類の球技が混じっているぞ?
そんな突っ込みどころ満載な状況でクーナが割るマジロボールをシュート!
とんでもない勢いで飛んできたボールに思わず反応、クーナによる突撃槍のフルスイング!
ぶつかり合う割るマジロと突撃槍、そして衝撃とスイングパワーはほぼ互角。
甲羅にヒビが入りつつ、無残に転がる割るマジロ。
「ナイスブロック、いやー、楽しいねぇ」
「競技が違うと思うんだけど……まあいいか、さあ、次はホームランさ!」
サッカーと野球を組み合わせた斬新な謎のスポーツ対決が始まってしまった。
めっちゃ楽しんでるルゥナに、ツッコミしつつもやる気になってしまったクーナ。
甲羅割りついでにホームランだと突撃槍の穂先を突きつければ、そう簡単にはさせないとばかりに気合を入れて、助走をつけて勢い載せて。
割るマジロボールに迫り、右足を振り上げたルゥナ。
「ボールを相手のゴールにシューッ!」
パワー良し、角度良し、会心の蹴りで繰り出された割るマジロシュートを前に、こちらも完全に動きを、タイミングを読んだクーナのカウンターなフルスイング。
「超、エキサイティン!!」
突如、妙な言語情報が流れ込み思わず叫んでしまったクーナ、そして迷いなく振り抜かれた突撃槍は眼鏡割るマジロの背中にクリーンヒット、甲羅を叩き割って斜め45度で飛んで行き。
キラーン、って星が輝くエフェクトなんか見えちゃって、そのまま消滅した眼鏡割るマジロ。
こうしてゆかりちゃんを唆し、大惨事を引き起こした黒幕である邪神は猟兵の手によって討伐されたのであった。
………………
…………
……
戦いは終わった、だが諸問題はそのまま残ってるぞ!?
何せ常識は歪んだまま、ゆかりちゃんズの悪事の影響はあるわ、公園はもう公園跡地になってるわ。
事後処理を最初に担当するはずのUDCエージェントは爆発で吹っ飛んじゃったわ、この惨状にインスピレーションを受けてスケッチしてる者までいるわで最早手遅れかもわからんね。
諦めきって、常識が歪み滅びの道を歩む街、なんて諦観しちゃってる人もいる、どうするんですか?
「ふ……邪神が滅ぶことにより、犠牲の上で平和は守られた」
あっ、クーナさん、なんか悲しみを乗り越えて守りきった、みたいな感じで締めてやがるし。
ちょっと、この被害ってか惨状から目を逸らして終わらそうとしないで!?
爆発で何もかも消し飛んで終わり、にしなかったから最後ぐらいもっといい感じで!
「苦しみ、悲しみを乗り越えた。だから、ハイライトでも思い出そうよ。良い感じのエンディング歌でも添えながら、さ」
あっ、完全に無視して強引に終わらせにかかってる。
だが、忘れていないか? 君もまた、邪神の、歪んだ常識の影響を受け、更に最後は謎の言語情報に侵食されたことを。
暴いた悪事、ゆかりちゃんズとの激闘、そして眼鏡割るマジロとの戦いとその終幕。
思いを馳せていたその時である、最後の最後を思い出した瞬間に……。
「……ボールを相手のゴールにシューッ!
超、エキサイティン! 3Dアクションゲーム、バ○ルドーム。ツクダ○リジナルから!
はっ? 私は何を……!?」
流れ込む謎の情報、終わりにふさわしい落ち着いた歌でも歌おうとしていたのに激闘ってかトドメの一撃を思い出したら口から出たハイテンションな文言。
ああ、猟兵であろうとも侵食されてしまっていたのだ、まさに邪神の脅威。
ひとつの街を壊滅から救おうとも、やはり大きな犠牲はあるものさ。
そんなひとつの教訓とともに、混沌とした街の戦いは静かに……いや、ハイテンションなまま、幕を閉じるのであった。
成功
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