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どこかで見た……ような……?

#UDCアース #【Q】

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#UDCアース
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#【Q】


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「皆さん、おつかれさまです。
 最近、UDCアースの裏にあたる世界が発見されていましたが……残念ながら、今回は別の裏側の事件となります。」
 グリモアベースに集まった猟兵達へ一礼し、胸元から液体の詰まった瓶を取り出したアト。
 見れば、中には白く蠢く糸状の寄生虫たちが絡み合う姿があった。
「裏側というのは超次元の渦、完全なる邪神の住処です。
 今回の鍵は、この寄生虫たち……予知を見たその日に私の家に届きました、宅配で。
 ふふ……前もこのようなことがありましたが、お誘いということなのでしょう。
 まったく、あの邪神も悪戯が好きで困ります。」
 苦笑しながら、アトが手の上の光で出来たグリモアに瓶を重ね合わせ、寄生虫たちが光の中に溶け込んだ時……周囲の壁に映るのは、生き物の内臓を思わせる肉の壁に囲まれた空間。
 猟兵達の見ている前で、肉壁から肉が滲み出していき、だんだん人の形をとっていく。
「このように、侵入してくる私たちを敵とみなして襲い掛かってくるようです。
 人数が多いので、囲まれないように気を付けてくださいね。」
 人の形をした肉は、少女の形へと変わっていく。
 共通して持っているのは、蛇腹剣と呼ばれる刃の連なる鞭のような剣。
「さて、ここに現れるのはあの方々です。
 ……とあるグリモア猟兵の方に似ている気がしますね。
 振るった武器から斬撃の衝撃波を飛ばしてきますので、何とかして数を減らしてください。
 ある程度減らすと、寄り集まって別の邪神へと変わっていくでしょう。」
 ゲートを開くと……生臭いような臭いが生暖かい風とと共に吹き付けてくる。
「……倒せば少しずつ、本来の邪神の姿へと近づいていきます。
 そして、私の予知が正しければ、どこかで見た姿をした邪神たちが現れます。
 それらも含めてすべて退治してください、よろしくお願いします。」


ヨグ
 ヨグです、完全なる邪神の物語になります。
 猟兵の姿を模した邪神たちを退治してください。

※なお、第3章の第三形態は必ず「ユーベルコードによる先制攻撃」を行ってきます。
 これに対する何らかの対処がプレイングになければ、プレイングは必ず「🔴🔴🔴失敗」になります。
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第1章 ボス戦 『嫉妬のドッペルゲンガー』

POW   :    憑装・蛇神ネノクニ神楽
対象の攻撃を軽減する【漆黒の霊波動を纏った、根の国の巫女】に変身しつつ、【神楽で振るわれる武器から放たれた衝撃波】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    武装神格解放術・邪光蛇神八卦斬
【自身の装備武器から不可視の邪悪なる霊力刃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    滅尽召喚使役術式・大罪司りし蛇神は妬み嫉む
【召喚した巨大な黄金の蛇神が放つ破壊念動波】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠蛇塚・レモンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イヴ・クロノサージュ
【出発前に年代物のどぶろくのお酒を頂けませんか?】



●対策(WIZ)
蛇神さま。【世界知識】【戦闘知識】を駆使して考えてみましょう
かつて『スナノオ』が『ヤマタノオロチ』を酒で眠っていた所を撃退したという伝説があります
この蛇神さまもお酒に弱いのでは無いでしょうか?


『破壊念動波』には、口から放つ動作があると思います
その動作を逸早く【第六感】で感知して【見切り】、素早く射程外に【空中浮遊】で回避します

回避した時に、【お酒】をお口に投擲します。(えい)
「これは私から捧げる神饌ですよ。お眠り下さい……。」

初撃を凌げば……先手必勝
「傷つけるわけにはいきませんからね……。これで…」
UC《浄化聖鍵》を使用します


アリス・セカンドカラー
目立たない存在感の迷彩で彩った結界術で妄想世界に引き込んでタイマンに持ち込むわ。
『夜』としての封印を解く、自重を棄てリミッター解除、常識も棄て限界突破。邯鄲之夢、一瞬を数倍にする時間稼ぎ。
衝撃波のエナジーを略奪し捕食しリソースとして魔力溜め&力溜め。そのリソースで限界突破した継戦能力による耐久力と回復力で耐久持久戦よ。
蛇腹剣を神罰で触手化させてハッキング、制御権を略奪して邪神に巻き付けて捕縛し、情熱の炎で心通わせながら式神使いでサクラメントを刻み破壊の衝動をデリート。魂(ハート)を盗み攻撃で略奪し情熱ダンスで“なかよし”になるわ♡
で“なかよし”になった邪神を別の邪神にぶつける、を繰り返すわよ☆



「う……解っていましたが、これは。」
 生きた肉体の中を思わせる肉壁、そして漂う生臭い臭気に顔をしかめる、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》浮遊する武器庫・f02113)。
 用意してきた瓶を思わず取り落としそうになるが、何とか持ち直し、
「気を確かに持たなくてはいけませんね。」
「そうね、ちょっとキツい……。」
 隣で同じように顔をしかめていた、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)。
 その姿が『夜』へと変わり、空間へと溶け込んでいく。
「少し姿を消すわ。居なくなるわけじゃないから、安心して。」
「はい。……さて、」
 改めてイヴが視線を敵へと向ければ、滲み出てきた少女たちが神楽を舞っている。
 神楽に合わせて振られる蛇腹剣から衝撃波を飛ばし、さらにイヴの近くに巨大な黄金の蛇神が現れた。

「これの出番ですね。」
 きゅぽん、と口が開けられた瓶を、大きく開いた蛇神の大口へと放り込む。
 同時にイヴへと向かう漆黒の衝撃波を、空間に浮かび上がる『夜』が捕えた。
「やらせはしないわ。……それにしても、」
 蛇神がへなへなと力が抜けたようになり、あらぬ方向へと破壊の波動を放っている。
「……相当効いてるけど、何を放り込んだの?」
「この国には、かつて『スナノオ』が『ヤマタノオロチ』を酒で眠っていた所を撃退したという伝説があります。」
 あたりに漂う、少し甘い酒の香り。
 くたりと倒れた蛇神の口から垂れる白い涎は、年代物のどぶろくだった。
「なるほど、お酒か。」
「そうです。これは私から捧げる神饌ですよ、お眠り下さい……。」
「ふふ、いいじゃない。……さて、」
 声だけだが、イヴはアリスが少女たちへと向くのを感じた。
 見れば、漆黒の瘴気を纏った少女たちが蛇腹剣を振り上げている。
「来るわよ。」
「ええ。……また、守ってくださいますか?」
「ふふん、もちろん。」
 その言葉に頷き、念じたイヴの前に生みだされるのは聖なる鍵。
 手に取り、空間へと差し込むのを阻止しようと蛇腹剣が振られるが、
「そうはいかないのよねぇ!」
 黒い闇がひと撫ですると蛇腹剣がピンクの触手へと変わり、少女たちを絡めとっていった。
 そのまま少女の一人が、『夜』の中へと取り込まれていく。
「傷つけるわけにはいきませんからね……。」
 イヴの持つ鍵によってガチリと開く空間。
 放たれるのは癒しと浄化の光だった。
「これで……いかがでしょう?」
 光に包まれ、それが消えた時……周囲には黒い塵だけが残っていた。

「ふぅ……。」
「お疲れ様、こっちも終わったわ。」
「あ、さきほどはありがとうござ」
 べちゃり、という音にイヴが振り向けば、先ほど消えた少女が床に落ちていた。
 ぼーっとした目をして額にぼんやりと光る刻印を付けられた少女の隣に、アリスが元の姿で現れ、
「……え?」
「この子とも『なかよく』なれたわ☆」
「どういう……。」
「さぁ行きなさい。」
 アリスの声にコクリと頷き、別の少女達へと襲い掛かる少女。
 手にしているのは、蛇腹剣と触手を絡めた武器だった。
「ふふ……素直でいい子ね☆」
「……容赦ない、ですね。」
 くすくすと悪戯っぽく笑うアリスを、イヴは得体のしれぬモノを見る目で見つめていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒百合・美薔薇
お任せプレイング。お好きなように。
邪神か、竜神達の苦労を無に返すわけにはいかないよね。
一体づつ処理しなければ苦戦はまぬがれないか。なら、黒薔薇の結界術で空間的に分断しよう。
破壊念動波をクリーピングコインの集団戦術による結界術で軽減しつつ灰燐蟲凝固弾を放とう。石化の神罰が決まればその身体に灰燐蟲が群がり石化した身体を捕食し蹂躙するだろう。その様子はさながら凌遅刑(肉を少しづつ削ぎ落とす刑罰)のようだ。
捕食を終えた灰燐蟲を黒薔薇の養分にすれば、新たな薔薇が一輪。そっと口付ける。
ああ、これであなたもボクの中で永遠だ。



「邪神、か……竜神達の苦労を無に返すわけにはいかないよね。」
 手の中で数枚のコインを弄びながら呟く、黒百合・美薔薇(決して滅びることのない愛・f28082)。
 そんなことをしながら近づく黒百合へと、少女たちは黄金の蛇神を呼び出していた。
「一体づつ処理しなければ苦戦はまぬがれないか。」
 ジャリ、と握ったコインを投げ放つと、それらは意志を持ったように空間を飛び回る。
 クリーピングコインたちと共に生みだされた結界に、蛇神が放つ破壊の波動が阻まれ、爆風が巻き起こる。
「……なら、黒薔薇の結界術で空間的に分断しよう。」
 ピンとコインを弾く音と共に爆風の内から放たれる、灰燐蟲凝固弾。
 少女の一人が避けそこね、その身を石へと変えていった。
「その子はボクのものさ。」
 ゆっくりと石と化した少女へ近づく黒百合へと、蛇腹剣を手にする少女たちが斬りかかろうとするが……黒百合の周囲を飛び交うクリーピングコインと共に張られた結界に阻まれる。
 結界の中では石と化した少女を灰燐蟲が捕食し続けていた。
「ふふ、まるで凌遅刑のようだね。」
 身体の端から少しずつ喰われ、崩れ落ちていく少女。
 古の処刑法を思い浮かべる黒百合が手を差し出せば、少女を喰らいつくした灰燐蟲達も崩れていき……その跡から伸びて咲くのは、一輪の黒い薔薇。
 黒百合はそれを手折り、
「ああ、これであなたもボクの中で永遠だ。」
 口付けた薔薇を手に笑みを浮かべ、新たな標的を見定めていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

川村・育代
連鎖する呪いのユーベルコードを使って事故無限連鎖地獄に招待するわ。
一度発動させたら何が起きるかあたしにも分からないから、どうなるか楽しみね。
敵の攻撃はユーベルコードと呪詛を併用して自爆させたり、失敗させて防ぐわ。
単に防ぐより、そっちの方が相手の反応が面白いから。
『ねぇ、一緒に遊ばない?』


泉・星流
ドッペルンゲンガーって事は、ある意味では御本人様かもしれないんだよね…
『ウィ…なんとか』によると、自我・生霊…と本人から分離した何からしい、第六的には『御本人様の過去(過去の御本人様)?』


戦闘
会敵して…

やっぱり御本人様のドッペルンゲンガーだわ(蛇神様までいるし)…しかもどっぷり骸の海に使ってきてるっぽい…
黒いというか…禍々しいというか…

指定UCを使用…(念入りに)拘束狙い
御本人様じゃない…とは分かっていても、やっぱり戦いづらいからね…(見知った顔・女性)
【スナイパー・掃除・範囲攻撃・制圧射撃・属性攻撃・捕縛】
手加減できる相手ではない…とは思っても、全力魔法は使わないところが戦いづらいところ



「ドッペルンゲンガーって事は、ある意味では御本人様かもしれないんだよね……。」
 過去に読んだ本を思い出しながら呟いている、泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)。
「自我、生霊……と本人から分離した何からしい。この世界的には、過去の御本人様?」
「ふーん……そうなんだ。」
 そんな呟きを聞きながら、肉壁から新たに生み出されていく少女達を見ていた、川村・育代(模範的児童・f28016)。
 まるで授業を聞いている生徒のように、はい! と手を上げて、
「でも先生。本人の姿はしてても、攻撃したら本人が傷つくってことはないよね?」
 ほとんど同年代だが、雰囲気で先生と呼んで聞く川村に、
「う、うん。それはない、はず……。」
 確信はないが、おそらく……と答える泉。
 そんな二人に気が付いた少女達が神楽を舞うのが、視界の端に映った。
「じゃあ倒しても問題ないね?」
「……そう、だね。」
 歯切れが悪い泉の態度を気にせず、川村は舵輪を手に少女の元へと元気に駆け出していった。

「とりゃー!」
 手にした舵輪を勢い良く投げ飛ばすが、神楽を舞う少女の蛇腹剣に弾かれて戻ってくる。
「あらら、やっぱり簡単にはいかないかぁ。」
 ぱしっと受け止めた時、背後に現れた魔法陣から黄金の蛇神がせり出してきていた。
 カッ! と川村へと開けた大口からは、破壊の波動を放つ構え。
「蛇神様までいるし……やっぱり御本人様のドッペルンゲンガーだわ。」
「ひぅ!?」
 蛇神の背後から放たれた魔力の弾丸に体勢を崩し、蛇神が放った破壊の波動は川村の髪を一筋吹き飛ばしつつ……神楽を舞う少女を襲う。
「やっぱり、見知った顔だと戦いづらい。」
「でも、倒さなきゃあたしたちがやられちゃうよ?」
 言葉と共に投げられた川村の舵輪が、蛇神に命中していた。
 そんな川村の後ろからは、漆黒の霊波を纏う少女たちが蛇腹剣を手に襲い掛かっていた。
「わかってる……けど、手加減できる相手じゃないから。」
 泉は生みだした魔力弾を、少女たちへ向けて散弾のように撃ち放つ。
 それでも無理やり蛇腹剣で払う様にしながら襲い来るが、川村の元に振り下ろされる頃には全身をベトベトと塗り固められていて、
「ねぇ、一緒に遊ばない?」
 舵輪に傷つけられた蛇腹剣の下で、少女たちへ向けてにっこりと笑う川村。
 その時、川村のすぐ横を通り過ぎるように破壊の波動が少女たちを襲い、吹き飛ばされていった。
「あなたも一緒に、ね?」
 くるりと蛇神へと振り向くと、足元を拘束されてバランスを崩した蛇神は少女の手を離れた蛇腹剣に断ち切られていた。
「え……あ……?」
「ふふ、面白かった!。」
 唖然とする泉に対し、笑顔を返す川村。
 悪霊である川村が操るのは、不慮の事故を巻き起こす連鎖する呪い。
 泉の放った拘束する魔力弾も巻き込み……結果的に少女たちは同士討ちで倒れていった。
「もっと遊んでもらおうかな!」
「ち、ちょっと!?」
 泉が止める間もなく、川村は舵輪を手に別の少女たちの元へと駆け出していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

霧島・絶奈
◆心情
以前も似た様な事件がありましたが…
猟兵の個人情報、流出し過ぎではないでしょうか?
この一連の事件が偶発的な物であるならば良いのですが…
何者かの意図が介在しているとするならば油断出来ませんね

◆行動
『二つの三日月』を召喚し戦闘

私は巨人の影に隠れ【目立たない】様に行動
【罠使い】の技能を活かし「魔法で敵を識別する指向性散弾」を複数設置

設置しつつ【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

さて…「対象の攻撃を軽減する」様ですが、貴女の選ぶ対象は誰なのでしょう?
そして選んだ対象からの攻撃も軽減するだけです
複合攻撃の妙をお見せしましょう

負傷は各種耐性と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


ペネトレータ・ピアース
せっかく初めてのUDCアースなのに辛気臭いところねぇ
ブーツが汚れちゃったわ。もう全部ぶっ壊しちゃっていいかしら?

『右手袋』の薬指から『戦斧トマホーク』を召喚
あいさつ代わりに【怪力】で【投擲】して差し上げますわ

神楽...いいですわ。わたくし踊りも得意ですのよ
『戦傘アウラスター』を召喚し、あの方の攻撃を【武器受け】しつつ応戦いたします

ちっ、おやりになるわね...
奥の手ですわ。『左手袋』の中指発動
UC機械仕掛けの巨人を召喚いたします。くたばりやがれ...ですわ
わたくしとギアーズオブタイタニカの【怪力】ダブルトマホークで蹂躙してあげますことよ

猟兵にたてつくこと悔いるがいいわ

共闘、アドリブ等大歓迎



「以前も似た様な事件がありましたが……。」
 蒼白いフードの下で軽い溜息と共に呟く、霧島・絶奈(暗き獣・f20096)
「猟兵の個人情報、流出し過ぎではないでしょうか?」
「それは、話を持ってきたあの方が無頓着なだけなのではなくって?」
「……ふふ、否定できませんね。」
「それにしても、」
 降り立ったところは、肉で出来た床に壁。
 漂う臭いにも顔を歪めながら不満を口にするのは小さな令嬢、ペネトレータ・ピアース(ノーブルホーン・f14233)。
「ブーツが汚れちゃったわ。もう全部ぶっ壊しちゃっていいかしら?」
「ふふ、良いですね。」
 そんな話をしている二人へと、少女たちが蛇腹剣を手に向かってくる。
 ペネトレータが右手を払うと手袋の薬指に魔法陣が浮かび、召喚された大型の斧が手の中に。
「さぁ始めますわよ!」
 その小柄な身体に似合わぬ力で、少女たちへと斧がぶん投げられた。

「顕現せよ、『二つの三日月』」
 踊るように振られる蛇腹剣が霧島を捕えたとみえた時、間に現れた光の巨人に遮られていた。
「神楽……いいですわ。わたくし、踊りも得意ですのよ。」
 その動きを見て取ったペネトレータも、ダンスを踊るようにクルリと回る。
 漆黒のオーラを纏う少女から襲い来る蛇腹剣が、ペネトレータの手で広げられた傘に阻まれ、鋼鉄がぶつかり合う音と共に弾かれていった。
「さぁ、お相手してくださいませんこと?」
 鋭い傘の先を突き立て、斬りかかってきた少女を斬り裂く動きは、洗練された貴族の踊り。
 しかし、1人がやられ……ほかの少女たちの身に宿るオーラは濃さを増し、ペネトレータの傘を弾いていく。
「ちっ、おやりになるわね……。」
 と、そこに響く破裂音と共に襲い掛かる散弾。
 不意をつかれ、まともに受けた少女たちから血が流れ出す。
「遅くなくって?」
「ふふ……準備に手間取り、申し訳ありません。ですが、」
 さらに殴りつける光の巨人。
 その影から現れ、オーラに阻まれることなく黒剣で斬り捨てる霧島は悪びれもせず、
「貴女の傘に気を取られた、今が好機と思いまして。」
「ふふん、そういう事なら大目に見てあげますわ。」
「ありがたきお言葉。」
 楽し気に言い合いながら、巨人と共に畳みかける霧島を見ていたペネトレータ。
「わたくしも、奥の手と行きますわよ。現れなさい、ギアーズオブタイタニカ。」
 両手にはめた手袋の左中指と右薬指に魔法陣が浮かび、すぐ横に現れるのはずんぐりとした機械仕掛けの巨人。
 先ほど投げた大型の戦斧、そして巨人の手にも大型の斧を呼び出し、
「くたばりやがれ……ですわ。」
 霧島と光の巨人が跳び退った所へ、投げつけられる二つの戦斧。
 質量には敵わず、少女たちの身体は成す術もなく叩き斬られていった。

「ふん。猟兵にたてつくこと、悔いるがいいわ。」
「お見事でした。それにしても……。」
 肉の塊となって溶け落ちた少女たちへと言い放つペネトレータ。
 その後ろで周囲の肉の壁を見渡しながら、霧島の言葉が続く。
「この一連の事件が偶発的な物であるならば良いのですが……何者かの意図が介在しているとするならば、油断出来ませんね。」
「あら、心配性ですのね。現れるのならば、そのたびに叩き潰せばいいのではなくって?」
 あっけらかんと言い放つペネトレータに、ローブの下から覗く口元が笑みの形へと変わり、
「ふふ、それもそうですね。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD

よくお世話になっているグリモア猟兵に瓜二つね。
オブリビオンにしか心を開けない私に
邪神様が日頃の感謝を伝える機会をくれたのかしら

なんてね。彼女の代わりに愛するなんて失礼だわ。
貴女達は貴女達だもの♥

『永遠の愛』で超強化した守護霊の憑依【ドーピング】と
【オーラ防御・激痛耐性】で霊力の刃に耐え
すれ違いざまに透明化した包帯で彼女達を拘束
【ダッシュ・迷彩・捕縛・早業】

避けられないなら耐えるだけ。
私と約300種のオブリビオンの霊力を甘く見ないで

【呪詛・マヒ攻撃】を流し
心身ともに疲弊させ【誘惑・催眠術】で魅了

さあ、貴女も私達の楽園に……♥

全身への愛撫と
濃厚なキスで【慰め・生命力吸収・大食い】



「本当、よくお世話になっているグリモア猟兵に瓜二つね。」
 現れた少女たちを見つめて呟く、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。
 敵意を向けてくる少女たちへと返すのは、嬉しそうな笑み。
「オブリビオンにしか心を開けない私に、邪神様が日頃の感謝を伝える機会をくれたのかしら?」
 そんなドゥルールへと放たれるのは、振るわれた蛇腹剣の邪悪な波動。
 駆け出したドゥルールは、その不可視の波動を腕で受け、
「なんてね……彼女の代わりに愛するなんて失礼だわ。」
 ドゥルールを護る守護霊たちのオーラに阻まれ、それでも届く呪詛をもドゥルールは受け止める。
 流れた血を一すくい舐め取りつつ、少女たちの横を駆け抜けざまに、不可視の包帯で少女たちを縛り上げていた。
「だって、貴女達は貴女達だもの♪」
 もがく少女を優しく撫であげるドゥルールの手。
 その手は少女の身に降ろされた神の呪詛を奪い取り、代わりにドゥルールの操る呪いをその身体へ馴染ませていく。
「さぁ、貴女も私達の楽園に……。」
 何か言いたげにしていた少女の口が、ドゥルールの唇に塞がれていく。
 ……後には湿った音と、少女の吐息だけが響いていた。

「……さて、と。」
 ドゥルールが湿った包帯を巻き取っていると、残った少女だったモノたちが集まっていく。
「やっぱりそんな気がしてたわ……また、貴女なのね。」
 それは改めて人の形を取り、ドゥルールの言葉にニタリと嫌な笑みを浮かべていた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『成り変わるもの』

POW   :    わたしはにんげん
【流動するスライムのからだ】に変形し、自身の【人間としての性質】を代償に、自身の【液体としての物理耐性と触手の動き】を強化する。
SPD   :    あなたをおしえて?
【対象を受け止めて取り込む、柔らかいからだ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    わたしはあなた
対象の攻撃を軽減する【スライム状の肉体】に変身しつつ、【対象の姿に変化しながら、対象の持つ能力】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アト・タウィルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 少女たちだったものが寄り集まり、次第にスライム状の粘液へと変わっていく。
「いらっしゃい……ふふ、無事に届いたようで、何より。」
 とぷり、とぷりと重い水音を響かせながら、その粘液は人の姿を取る。
 ニタニタと嫌らしい笑みを浮かべながらも、その目は猟兵達を楽し気に見ていた。
「そういえば、さっきも疑問に思ってた子もいましたね……なぜ、見知った者の姿なのか。」
 どことなく楽し気な声で、ここへと送り届けたグリモア猟兵と同じ顔をしながら、
「……深淵を覗く者は、深淵からも覗かれているんですよ?」
 さぁいらっしゃい? と言いたげに、粘液は腕を広げている。
イヴ・クロノサージュ
●心情
お、お、お、おお化け!お化けです!
銀の鍵なんて持ってないです
おもいっきりローブ纏ってないじゃないですか!

『イヴ・クロノサージュは逃げ出した!』

隠れるごとに相手に見つかり
SAN値やら何かがゴリゴリ減っていきます
(見つかる演出はお任せ)

●戦闘
ん?私の姿に変わる?

なるほど。しかし
その攻撃手段は間違っていましたね
何故なら、それは私が全力を出せるという事ですから

――来なさい『魔導巨兵』
いきますよ
オープンコンバッド――《開戦》

UCで指定した全長6M機械人形を召喚して
『アイテム:魔導障壁』を複数発生させて【カウンター】【オーラ防御】
2枚の厚い板で、対象を挟み込んでねじねじに潰して圧縮【重力=属性攻撃】


アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。
深淵を覗く時深淵が覗き魔になるというアレね☆え?違うの?
ヒャッハー♪スライムだー☆と某怪盗のごときダイブで吶喊♡そのスライムボディに沈みこむと寄生する者としての権能(神罰)でスライムボディの支配権を盗み攻撃で略奪して、レッツ触手プレイ♪と薄い本みたいな感じで私を襲わせるわ♡さ、あなたもアリスと“なかよし”になりましょ?
エナジーを捕食しながら、奪ったエナジーを補うようにサクラメントを流し込み催眠洗脳による破壊工作でオブリビオンとしての破壊の衝動をデリートしてあげるわ♡
はっはっは、成り代わるものをうんざりさせられたら私の勝ちよ☆


泉・星流
『……深淵を覗く者は~』について
…いや、それってもっと哲学的な意味じゃなかったっけ?…っていうか深淵(骸の海?)は僕等を覗き見てるって事だよね?
予知や情報収集でのグリモア使用は深淵(骸の海)を覗いているという事なのか?(グリモア猟兵に限定されるのはそのせい?)

戦闘
また…そうやって見知った顔に…
…とはいえ、今度はスライムっぽいので少しは戦いやすい

近接戦闘は避けて距離を置いて戦闘

人間味を失わせたのは失敗だったね…(一層戦いやすい)
指定UCを使用…創造した箒に『風』か『氷』の属性を付与して敵の周囲を飛ばして氷の竜巻を生み出して、対象を凍り付かせる

その後、箒の属性を『火』に変えて凍り付いた対象へと攻撃



「知ってるわ。深淵を覗く時、深淵が覗き魔になるというアレね☆」
「……いや、それってもっと哲学的な意味じゃなかったっけ?」
 頷いていたアリスの耳に、泉の呟きが聞こえた。
「怪物と戦う時、自身も怪物になることの無いように気を付けろっていう……。」
「ふふ……よく知ってるのね、賢い子。」
 クスクスと口元に手を当て、邪神の笑みが深くなる。
「でも、言葉通りの意味よ。あなた達が覗き続ける限り、私のような深淵も、あなた達を見ているのだから。」
「それって、僕らがグリモアで予知したりすることのこと……?」
「ふふん、別にいいじゃない☆ こうしてあなた達に会えるなら歓迎よ♪」
 とアリスが口にしたとき、隣にいるイヴがカタカタと震えていることに気が付いた。
「あれ、どうし」
「お、お、お、おお化け! お化けです!」
 突然叫び、足がもつれてぺたんと尻もちをついて、
「銀の鍵なんて持ってないです、おもいっきりローブ纏ってないじゃないですか!」
 涙を浮かべて叫びながら必死で起き上がり、どこかへと走っていってしまった。
「あらら。」
「ふふふ……この姿に当てられちゃったのね。」
「ひやあああ!」
 また悲鳴が聞こえたと思えば、隠れた肉の壁から染み出した邪神の一部に追いかけられているようだった。
「怖がりな子……でも、この場所にいる限り、私からは逃れられないわ。」
「……そのようだね。」
「ふふ……大丈夫、わたしは逃げも隠れもしないわ☆」
 箒を手に身構えた泉のすぐ横から、アリスが駆け出していく。
「ヒャッハー♪ スライムだー☆」
 そのまま水に飛び込むように、腕を広げた邪神へと飛び込んでいった。

「え、ちょっと?」
「あらあら……ふふ、自分から飛び込んでくるなんて。」
 どぷん……と重い水音と共に、アリスの身体が邪神の中へと飲み込まれていった。
「なんて可愛らし……う、ぁあ。」
 呑み込んだ跡をさするようにしていた邪神が突然苦しみ、腕が触手の束へと変わっていく。
 赤い液体だったそれは、徐々にピンクに変わっていき、
「あぁん♪ 激しいのね☆」
「なに、これは……。」
 ピンクに変わった触手が内側からずるりとアリスを引きずり出し、服の上から絡めとっていく。
「なにって、あなたの身体じゃない♪」
「なるほど、私の体を乗っ取ったと。……ふふふ、やるじゃない。」
「でしょう? ふふ、あなたもアリスと“なかよし”になりましょ?」
「……よくわかんないけど、好機だね。」
 言葉と共に、泉の周囲に箒がいくつも浮かび上がる。
 その内の冷気を纏う箒が寄り集まり、回りはじめ……氷の竜巻となって邪神へと襲い掛かった。
「見知った顔だけど……今度はスライムっぽいから、少しは戦いやすい。」
「あら、あら……。」
 避けることなく受け止め、末端から凍り付く。
 しかし、邪神の笑みはまだ消えてはいない。
「液体に近くなっていくのは失敗だったね。」
「ふふふ……本当に、賢いのね。」
「ひあああああ! またでたのですー!?」
 逃げ回り、いつの間にか戻ってきたイヴの目の前には凍っていく邪神。
「あらあら……泣いちゃって、本当に怖がりな子。」
 凍り付いた部分を脱ぎ捨てるように剥がし、内から現れるのはイヴの姿を取った赤い液体。
「あぁん♪」
「……何してるんですか。」
 凍りついた触手と一緒に落ちたアリスの楽し気な悲鳴に、泉が向けるのは冷たい視線。
 その後ろでは、イヴに邪神がにじり寄っていた。
「もう泣かなくって良いのですよ。」
「嘘です! 私を取り込んで私に変わるつもりなんでしょう!?」
「あら……解る?」
「ほら、やっぱり! やだ……来なさい『魔導巨兵』。」
 泣き叫んでいたイヴの表情が消え、機械のような音声が響く。
 周囲に展開された魔法陣から現れるのは、イヴの4倍はある魔導機械人形達。
「いきますよ。オープンコンバッド……開戦。」
「あら、あら……。」
 散開した人形達は手から魔導障壁を盾のように生みだし、邪神の体を左右から押しつぶしていく。
 壁に挟まれたようにべちゃりと潰れていき、
「圧縮率、上昇。」
「ふ、ふふ……なかなか、おもし、ろ。」
 ぶちゅり……障壁と、さらに重力場によって押し固められた邪神の身体が消えていった。

「……終わり、ました?」
「多分……?」
 落ち着いたイヴの問いに泉が応えていると、
「いいえ、まだよ♪」
「……ふふふ、あなたには敵わないわね。」
 アリスの声に肉の壁から染み出してくる邪神。
 見ればその身体の一部がピンクに変わっている。
「あなたからは、私たちに近いものを感じるわ……ね、人の道を外れた子。」
「ふふん、解っているじゃない♪」
 そんな猟兵達へ向け、邪神はまた腕を広げ、
「これだから……あなたたちと会うのが、楽しいの。」
 ニタリとした笑みで嬉しそうに、呟いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

霧島・絶奈
◆心情
深淵を覗く…ニーチェですか
つまり貴女方という存在は、怪物と戦う我々の宿命であると?
それにしては随分と歪な鏡ですね
…まあ、だからこそオブリビオンなのでしょうけれど

◆行動
【罠使い】の技能を活かし【目立たない】様に「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置
物理耐性を高めた液体であろうとも、水中ですら尚燃盛るテルミットの炎は効くでしょう

加えて【衝撃波】に乗せて「粘着し自転するプロペラ」を敵に投射

さて…貴女が人間を騙るなら、私は獣を語るとしましょう

『反転』し戦闘
先程のプロペラを標的にし、【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

負傷は各種耐性と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


川村・育代
今度は喋れるようになったんだ。
その方がより反応が面白くなるわね。
だんまりだと面白くないから。
マジカル・チェンジで青色の魔法少女に変身して戦うわ。
飛翔力を生かした一撃離脱で相手の攻撃をかわしながら攻撃(高空からの飛び蹴りや可能なら誘導弾の技能で魔法)するつもりよ。
相手の射程距離に極力入らないようにすれば取り込まれなくて済むわ。
あたしもスライムに溶かされるのはごめんだから。
こないだ、新しいおもちゃ(魔法少女のステッキ)が手に入ったから、試させてもらうわね。
おもちゃだからって甘く見ると痛い目をみるわよ。



「今度は喋れるようになったんだ。」
 邪神へと話しかける川村の声は、いかにも楽しいと言いたげで、
「その方がより反応が面白くなるわね。だんまりだと面白くないから。」
「ふふふ……そうやって喜んでくれるのは、いいわね。」
 邪神もニタリとした笑みが深くなっていった。
「可愛い子ね。」
「それにしても、深淵を覗く……と説いたのはニーチェですか。つまり貴女方という存在は、怪物と戦う我々の宿命であると?」
 霧島の問い掛けに応えるように、重たい液体で出来た瞳が笑みの形で見つめ返してくる。
「さぁて……それはあなた達次第、とだけ答えておきましょうか。」
「ふふ、全てを答える気はありませんか。全く、我々を映すには随分と歪な鏡ですね。」
「ふふふ……だって、歪にしておかないと、」
 邪神がべしゃりと液体のように溶けていく。
 そして同時に、霧島の周囲に霧が浮かび上がる。
「あなたたちはすぐに、壊れちゃうでしょう?」
「やれやれ、本当に……貴女は人を弄ぶのが楽しいようで。」
 霧島の蒼白いローブの下から覗く口も、笑みの形に吊り上がっていく。
「貴女が人間を騙るなら、私は獣を語るとしましょう。」
「あなたが人間の敵なら、あたしたちに倒される定めなのよ!」
 そして、川村が元気よく取り出したのは……おもちゃのような魔法少女のステッキ。
「マジカル・チェンジ!!」
 掛け声と共にステッキを振るうと青いリボンに一瞬包まれ、青を基調とした魔法少女の姿へと変わっていた。

「ふふふ……お二人とも、可愛らしいこと。」
 広がった赤い液体から腕が持ち上がる。
「さぁ、いらっしゃい?」
「おもちゃだからって甘く見ると痛い目をみるわよ。」
 川村が勢いよく飛び蹴りを仕掛け、腕の一つを蹴り飛ばす。
 すぐにつかみ取ろうと液体から腕が伸びるが、空を飛ぶことに特化した青の少女は空へと逃げていった。
「あらあら、逃げられてしまいました。」
「あたしもスライムに溶かされるのはごめんだから。」
「ふふ、同感です。」
 伸びあがった腕を液体へと引き戻した時、霧島の手から投げられたものが腕と共に呑み込まれていった。
 途端に邪神の身体が波打ち、のたうつように液体が転がっていく。
「く、何を。」
「自転するプロペラですよ。ふふ、楽しそうで何より。」
「なるほど……これは、なかなか」
「あたしを忘れないでよね!」
 上空の川村からの魔法弾が、身動きの取れない邪神へと次々と投げられる。
 横に転がった時、仕掛けられた地雷から吹き出す火炎をもろに受けていた。
「ぐっ!?」
「物理耐性を高めた液体であろうとも、水中ですら尚燃盛るテルミットの炎は効くでしょう?」
 燃え上がる中、邪神の体内に呑み込まれたプロペラが床に張り付き、その身体を無理やり立ちあがらせる。
 人の形をとる余裕のないそれへと大鎌を手に霧島が走り、川村も飛び掛かる。
「ごぼ……ご、」
「さぁ、これで最後です。」
「くらえー!」
 横薙ぎに斬り捨てられ、べしゃりと蹴飛ばされ……液体となった邪神が床に広がっていた。

「やったー……のかな?」
「……いえ、まだのようですね。」
 問いかける川村に、液体が集まるのを見て取った霧島。
 見る間に元の姿へと変わるが、さらに液体に近く溶けているようだった。
「本当にしつこいのね。」
「ふふふ……褒めてくれるのは嬉しいわ。」
「全く、だからオブリビオンとは解りあえないのですよ。」
 ため息と共に見つめる二人に対し、邪神は変わらず笑みを返していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

真の姿と守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
【化術】で相手の姿に変身。
液状化も『芳しき熱愛』で再現し
触手での打撃・捕縛を無効化

逆に貴女を真似てみたわ。
今まで2回も愛してるもの。細部まで完璧でしょ♥

【念動力】で引き寄せ
抱きしめる事で彼女の体と混ざり合い
猛毒と【呪詛】の【マヒ攻撃】で心身を蝕みつつ【生命力吸収】

深淵を覗く者は深淵からも覗かれるのよね?
もっとお互いを覗き合いましょ♥

意識を【ハッキング】して互いの深淵(精神)を共有。
私は【呪詛耐性・狂気耐性・気合い】でSAN値直葬されず
愛欲に塗れた私の精神とそこに住まうオブリビオン達の
【誘惑・催眠術】で逆に彼女をSAN値ピンチに♥


黒百合・美薔薇
お任せプレイング。お好きなように。
ふむ、同じ姿同じ技で対抗してくるわけか。だが、毎秒寿命を削るというのであればこちらが有利を取れるな。
何故ならばボクの永久不変の愛の炎は相手のエナジーを喰らう技だからだ。同じようにエナジードレインするならば、寿命を削る即ち余分なエナジーを消費してる分トータルであちらの消耗が増えるのは自明の理というものだろう。
同じ能力をコピーされる以上結界術の防御も限界突破した継戦能力による耐久持久戦も真似されるだろうが、その分のエナジーの消耗を強いることが出来るだろう。ついでだ、リミッター解除して分身(式神使い/集団戦術)を増やすことで更なる消耗を促すとしよう。



「彼女と会うのは、今回で3度目ね。」
「ほう、そうなのかい?」
 呟くドゥルールに問いかける黒百合。
 そんな二人を、重い水音を響かせながら邪神が見つめている。
「ふふ……そろそろ、私の事も覚えたんじゃないかしら?」
「ええ……いつも、気持ちよくさせたがる子よね。」
「おやおや、そういう……。」
 笑みを浮かべる邪神に、嫌がる様子はあまり見て取れない。
 そのことに気が付いた黒百合もチロリと唇を舐め、
「であれば、ボクもご相伴にあずかろうかな。」
「ふふ……なら、身体が一つじゃもたないですね。」
 邪神の足元から滲み出したピンクがかった赤い粘液が、黒百合の姿を取る。
「おや、これはボクかい?」
「ふふ……そうだよ、ぼくが相手しよう。」
 黒百合と姿を真似た邪神が歩み寄る。
 その後ろでは、ドゥルールと邪神が対峙していた。
「さて……あなたは私のままの方が良いようで。」
「あら、解ってるじゃない♪」
 様子を見ていたドゥルールの姿がドロリと溶け、汚泥へと変わっていく。
 そのまま邪神の……ここへ送ったグリモア猟兵の姿を取り、
「逆に貴女を真似てみたわ。今まで2回も愛してるもの、細部まで完璧でしょ♪」
「ふふ……本当に、面白い子ね。」
 招き寄せられるがままに、ドゥルールと邪神は抱き合い、混ざり合っていった……。

「さて、あちらも熱い抱擁をしあってるようだけど、」
「ぼくらはぼくらで……ヤり合おうか?」
 クスクスと嗤う邪神に黒百合も笑みを返し、
「そうだね。ボクなら、何をするかわかるだろう?」
「もちろん……。」
 お互いの手が相手の体に伸び……まるでガラスが割れたような、周囲に張られた魔術結界が破られる音が響く。
 気にせずお互いの手が相手の身体を触れ合い、その身体には黒い刻印が刻まれていた。
「うぅん……あなたとぼくとで、エナジーの啜り合いね。」
「あ、ふぅ。そう、だね。」
 刻印はエネルギーを吸い取り、代わりに快楽を与えるもの。
 お互いに吐息を漏らしながら……黒百合は、邪神の中に別のエネルギーが混ざっているのを感じ取り、
「……残念だけど、あまり時間はかけられないね。」
「あぁ……なに、を?」
 邪神の周りに現れる、黒百合の分身たち。
 一斉にその手で邪神の体を弄り、靄のような情熱の炎を燃え上がらせる。
「あ、んぅ……いい……。」
「これで、終わり。」
 溶かし取ったエナジーを黒百合が分身と共に吸い取り、邪神はピンクの液体へと変わっていた。

「深淵を覗く者は、深淵からも覗かれるのよね?」
「ええ……その通り。」
「じゃあ、もっとお互いを覗き合いましょ♪」
「ふふ、壊れないで、ね?」
 どろどろと、赤い液体と汚泥が混ざり合っている。
 しかし、お互いが覗き見る世界は共通ではなく……。
「な……なんなのよ、これは。」
 ドゥルールの意識は、漆黒の中に浮かんでいた。
 視界の端には蠢く気配があれども、目を凝らすと見えず……調子の外れた明るい音楽が響く。
「もしかして……これは、あの子の……?」
 ……漆黒の瞳を覗いてはいけない。
 ドゥルールは漆黒に溶けだしかねない自身の意識を掻き抱き、自身に入り込んだ邪神へと意識を向けた。
「あらあら……♪」
 弾んだ声がぺちゃくちゃと、明るく語り合うピンクの意識の部屋。
 愛欲に塗れたドゥルールのものを中心に、取り込んだオブリビオン達の誘惑に、邪神の意識も溶けだしていた。
「ふふ……堪能してるようで何よりね♪」
「ええ……あなたは本当に、楽しんでいるよう、ね。」
 散り散りに途切れかけている邪神の意識。
「や、さし、い子……ね。」
「……どういたしまして。」
 すっかり取り込み、ドゥルールは深い意識の底から目覚めると……周囲を見渡す黒百合の視線の先で、肉の壁が戦慄き始めていた。
「さて……あの子は倒したようだが、次が来るかな?」
「ええ、最後の子が出てくるわ。……注意して。」
「ふふ、解っているさ。どんな子が出てくるか、楽しみにしておこう。」
 ドゥルールの言葉に不敵な笑みを返す黒百合。
 そんな二人の目の前で、辺りの肉壁からは白い寄生虫が肉と共に湧き出してきた……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『誰も覚えていない』

POW   :    ミヤイリ
【対象の一部を喰らった寄生虫を自身の身体に】【取り込み、対象の力を模倣できる肉体に変異】【すること】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ガショク
【前もって寄生させた虫を操作すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【寄生虫増殖による体内破壊】で攻撃する。
WIZ   :    スバク
【寄生虫に侵された存在】から【紐状の寄生虫】を放ち、【無差別に絡みつき喰らうこと】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宮入・マイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 沸きだす寄生虫は寄り集まり、少女の形をとっていった。
「なんだか、ひさしぶりっすね……人の前に出るのも。」
 んー、と伸びをする大柄な少女。
 伸びた体の一部が裂け、そこから覗く黒い肉の中に白い寄生虫が蠢いている。
「あいつの仕業っすね……まぁいいっす。」
 気だるげに言ったかと思えば、楽し気に猟兵達を見渡し、
「せっかく会ったのも縁っすよ。……ところで、」
 ニタリ……吊り上がった口の中は、黒い肉で。
「猟兵ちゃんの中、あったかい、ね?」
 ……皮膚の下で、何かが蠢いているのを感じた。
イヴ・クロノサージュ
◎真の姿
◎アドリブと連携歓迎します
◎ツッコミ歓迎

●心情
誰かに似た子たち、それはドッペルゲンガーであり
邪神でありますが……ただじゃれているだけかもしれません
でしたら……私の真の姿を御見せしましょう――

●戦闘
へんしん!

『魔法少女!キュア・サージュ!
皆の笑顔を守る為に ここに推参しました!』

私は一番槍みたいなもの
だったら、えーい!トゥインクルスター☆
眠らせて時間稼ぎをするのです!
(連携の場合:眠ってる隙に、他の方に攻撃をお願いしちゃう)

スバク対策は、空中浮遊をしながら
(オーラ防御)魔法のチカラで自身を包み守ります

――

魔法少女の原則その1
敵であっても自身は暴力による攻撃は使わない!平和的に解決!

――


アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。
汝が為したいように為すがよい。
自分好みに形態変化させる神罰の魔術刻印で寄生虫を男の娘化ナーフ☆ついでに支配権を略奪して、男の娘達が無差別に絡みつき喰らい愛う妄想世界を展開するわ♡
神罰を逃れた寄生虫が私に寄生しても無問題☆先客のパラサイトテンタクルが無粋な不法侵入者達を捕食してくれるわ♪
寄生ならこちらも得意分野よ。第六感を転写した分霊達(式神使い/集団戦術)を寄生(ハッキング/降霊/略奪)させて快楽伴うエナジードレインと情熱の炎で内側から精神的に焼却してあげる♡
魂を啜られる快楽は如何かしら?とくとご賞味あれ♪



「……あったかい?」
 ニヤリと笑ったアリスの手を食い破り、白く蠢く寄生虫が伸び出してくる。
 先ほどのスライムに飛び込んだ時に入り込まれ、アリスの体内を侵食しているようだった。
「ふふふ……そう感じてくれるなら良かった♪」
「え、あの……大丈夫、なんですか?」
「ええ、わたしはね。でも、」
 うにょうにょと伸びていた寄生虫が、覗き込んだイヴにも取り付こうとアリスの腕ごと蠢く。
「ひっ!?」
「あまり近づくと危ないわ♪」
「あーあ、もう少しだったっすね。」
 思わず空中まで逃げたイヴを、邪神の少女も笑って見ていた。
「居心地よさそうっすし、入りたいんすけどね。」
「お、お断りです! ……でも、」
 まるで悪戯をする子供のように、無邪気に笑う邪神を見ていると、
「誰かに似た子たち。それはドッペルゲンガーであり、邪神でありますが……ただじゃれているだけかもしれませんね。」
「ふふふ、そうかもしれないわね。」
「でしたら……私の真の姿を御見せしましょう。」
 イヴは取り出した金色の聖鍵を握り、
「へんしん!」
 肉壁に囲まれた空間は、聖鍵から溢れる光に包まれていった。

「くっ、ちょっと眩しいっすね。」
 まばゆい光に邪神が怯む。
「魔法少女! キュア・サージュ! 皆の笑顔を守る為に、ここに推参しました!」
 イヴの言葉と共に光がおさまり、魔法少女となったイヴがポーズを決め、
「ふふふ……やっと支配できたわ♪」
「おや、みんな可愛くなったっすね。」
 アリスの周りでは、身体に魔術刻印の刻まれた可愛らしい女の子たちが絡み合っていた。
「……いや、待ってください!? その女の子達はなんなんですか!」
「この子達? さっきの寄生虫よ♪ それに、」
 アリスが手近に居た子の喉を撫であげると、そこには微かなふくらみが見えた。
「この子達は男の娘よ♪」
「そういうことじゃ……ああもう、いいです! 七つの星々よ集え! かの者に七色の祝福を纏い与え給え!」
 イヴがやけくそ気味の掛け声と共に手にした聖鍵を振るうと、穏やかな光に女の子?たちが包まれていく。
「えーい! トゥインクルスター☆」
 光の中で女の子?たちは、くてりと眠りに落ちていった。
「魔法少女の原則その1! 敵であっても自身は暴力による攻撃は使わない! 平和的に解決!」
「あらら、寝ちゃったっす。もうちょっと見ていたかったっすけど。」
「……だからなんであなたがちょっと残念そうなんですか!?」
「ん、なんでって? ふっふっふ……あたしはあたしが楽しければ、それでいいっすから!」
「……もう、いいですぅ。自由にしてくださいぃ……。」
 あっけらかんと言い放つ邪神に、がっくりと肩が落ちるイヴ。
 ……この邪神、行動はともかくとして、本当にじゃれてるだけだ。
「ふふふ、じゃあわたしも。」
「……あ。」
 そんなやり取りをしている邪神を、背後から抱き留めたアリス。
 さわさわとお腹を撫でていると……内側から白い寄生虫がその手にとりついていく。
「あたしの体に触るなんて、勇気あるっすね?」
「ふふ、それほどでも♪ さぁ、」
 しかし、寄生虫たちはアリスの手へと喰らいつくかと思えば、邪神の体の中へと戻っていった。
「あ……あ、れ?」
「ふふふ……わたしも寄生は得意分野よ♪」
「あ、あたしの、中で……吸われ、て……。」
「ほら、あなたの子達なら……あなたの気持ちいい所は、全部知ってるでしょう?」
「あぁ……暴れちゃダメ……っす。」
 ……すっかり二人の世界に入っている。
 イヴはそんな二人から背を向け、
「……もう、知りません。」
 言葉と共に去っていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

川村・育代
最後に最高に気色悪いのが出てきたわね。
入り込んだ寄生虫は脳などの致命的なところに入られる前に呪詛で駆除するわ。
(脳が寄生虫にやられて穴だらけになった写真を見たことがあるし、あんな風に死ぬのは絶対に嫌だから)
普通の人間だったら確実にアウトだろうけど、あたしなら呪詛で体内の寄生虫に直接攻撃できるから。
ユーベルコードでピンク色の魔法少女に変身して攻撃(ステッキや素手で殴る、蹴るなどの物理攻撃)するわ。
体内に寄生虫を入れられた上、体内を食い荒らされた痛みでかなり頭に来ているので、魔法少女のフルパワーでボコボコにするわ。
『魔法少女の力、見せてあげる』


黒百合・美薔薇
お任せプレイング。お好きなように。
おお、寄生虫だなんて怖い怖い。お前の天敵だなぁ、黒薔薇よ。
なぁんて、体内に飼ってる燐蟲達(式神使い/集団戦術)が抗体も担ってくれているから、下手にボクらに寄生しようものなら逆に彼らに捕食されてしまうよ。
とはいえ、ボク達に寄生しようという根性が気に入らないな、姿変え(化術)の神罰でスイーツに変えて食べてしまおうか?
さぁ、行っておいで黒燐蟲達。沢山食べておいで。



「……最後に最高に気色悪いのが出てきたわね。」
「本当だね、寄生虫だなんて怖い怖い。」
 現れた邪神にそう言い放つ川村と黒百合。
 言われた邪神はそんな二人にもニタリと笑みを見せ、
「ふふふ……でももう、中に入っちゃってるっすよ? そろそろわかるんじゃないっすかね?」
「あ、ぐっ……!」
 突然の痛みにお腹を押さえてうずくまる川村。
 内臓を食い破り、爆発的に増えた寄生虫たち……その様子に邪神は満足げな笑みを浮かべ、
「その小さい身体が破裂しちゃうっすよ。ふふふ、お姉さんもそうなるっす。」
「ふふ、あれはお前の天敵だなぁ、黒薔薇よ。」
 手にした黒い薔薇を見ながら呟く黒百合だが……苦しむ様子はない。
「え……みんな、死んじゃったっすか?」
「残念、ボクらの体内には燐蟲達がいるのさ。下手にボクらに寄生しよう奈良、逆に捕食されてしまうよ。」
「……なるほど、そういう事っすか。でも、こっちは」
「マジカル・チェンジ!!」
「え、何で……。」
 困惑する邪神を前に、元気よく変身の声を上げた川村が手にした魔法少女のステッキから溢れる光に包まれていった。

「何で……なんでみんな、死んでるっすか?」
「簡単なことよ。」
 ピンク色の魔法少女へと変わった川村は、どう見ても体内を食い破られていたとは思えない。
 後退る邪神へとゆっくりと近づきながら、
「脳が寄生虫にやられて穴だらけになった写真を見たことがあるし、あんな風に死ぬのは絶対に嫌だから……あたしの中にある呪詛で直接攻撃してやったわ。」
「そんな……そんなことしたら、普通の人間じゃ、」
「そうよ、あたしは普通の人間じゃないの。」
「ひっ!?」
 ステッキを振り上げ、川村は一気に踏み込む。
 そのまま、短い悲鳴を上げた邪神の顔を思いっきり殴り飛ばした。
「ぐあ!」
 邪神の頬がステッキに殴られて裂け、黒い肉と白い寄生虫が飛び散る。
「……ほんと、気持ち悪いわね。」
「はは、そこはボクも同じ意見だね。」
 川村の体についた肉塊から白い寄生虫が身を伸ばすのを見つつ、
「この子のもつ寄生虫の本能って奴だとは解っているが、ボク達に寄生しようという根性が気に入らないな。」
 パチンと黒百合が指を鳴らすと、飛び散ったモノから甘い香りが漂い始めた。
「ん……これはチョコレート?」
「ふふ、そうさ。姿変えの神罰だ、チョコレートと砂糖菓子に変えてやろう。」
「そう、じゃあ気にしないでボコボコにできるのね。」
「ひっ! や、やめるっすよ!?」
 すっかり情けない悲鳴を上げる邪神だったが、
「あなたが先に手を出したんでしょ! 魔法少女の力、見せてあげるわ!」
「ふふ……さぁ、行っておいで黒燐蟲達。沢山、食べておいで。」
「ひああああ!? やめっ、げふっ!? ごあっ!」
 怒りに燃える川村に文字通りボコボコにされ、飛び散った肉塊たちは黒百合の黒燐蟲たちに喰い荒らされ……少しずつ、その身体が小さくなっていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

泉・星流
UDC…最近のオブリビオンは猟兵真似るのが流行りなのか?
また何処かで見たような顔が出てきたので…

戦闘
先制攻撃対応
放たれた網状の寄生虫に対し、『BBR』と『BSG』で【弾幕(&制圧射撃)】を張りつつ、『GWB』を網を巻き取るように回転させながら自分の周囲を(射撃の邪魔にならない軌道で)旋回させ、寄生虫の網を防ぐ【掃除・念動力】

弾幕を抜けてきた網(…の欠片なども含む)も考え、【オーラ防御】で寄生虫から身を守る


先制攻撃防御後
今度はこっちの番だ!!
指定UCの効果を『BBR』に込めて反撃【弾幕・制圧射撃・属性攻撃】
相手が粘着液で身動きできなくなったところへ、『BSG』と『BBR』の二つで攻撃


霧島・絶奈
◆心情
成る程、個を形成する群体と言うわけですか…
まさに『マルコ第五章』等に記されるレギオンですね

…では私も、群体にして個たる存在をお見せしましょう

◆行動
<真の姿を開放>し『666』を使用

【オーラ防御】を球状に展開し、喰い取られない様に注意
1ナノ、1ピコであろうと貴女に差し上げるのは不愉快極まります

一部の<私>は【罠使い】の技能を活かし【目立たない】様に「魔法で敵を識別するサーメート」を複数設置

加えて【空中浮遊】を活用し<私達>全員で射線を調整
其々が【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し殲滅
一匹たりとて逃がしはしませんよ

負傷は各種耐性と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



 何とか逃げてきた邪神が肉の床の上で荒い息をついていた。
「あー、ひどい目にあったっす……。」
「UDC……最近のオブリビオンは、猟兵を真似るのが流行りなのか?」
 そんな邪神の顔を見つつ、少し考えながら呟く泉。
 が、その言葉に邪神は顔を上げ、
「この顔を、知ってるっすか?」
「ん……何処かで見たような顔だなと。」
「その様子だと、あなたも元の顔をした方を知っているようですね?」
 問いかける霧島にニタリと笑みを浮かべていた。
「そうっすよ……むしろ、あたしは『そのもの』っす。」
「ほう?」
 興味深げに相槌を打っていると、邪神の笑みが深くなっていく。
「あたしを調べてた研究施設をぶっ壊した時のまま……それがあたしっすよ!」
「危ない!」
 泉が叫んだ時、あたりの肉の壁から紐状の白い寄生虫が湧き出し……猟兵達を呑み込もうと襲いかかってきた。

「個を形成する群体……まさに、『マルコ第五章』等に記されるレギオンですね。」
 寄生虫の群れに覆われた中から、霧島の声が響く。
「くっ……何を、したっすか?」
「ふふ、大したことではありませんよ。あなた方を寄せ付けない力場を生みだしただけの事。」
「今度はこっちの番だ!」
 内側から散弾銃を撃ち放つ泉。
 魔術の弾丸に成す術もなく穴が開き、中から飛び出すのは魔力の篭もる箒。
「う、そ……。」
「……では私も、群体にして個たる存在をお見せしましょう。」
 よく見れば、箒の上には異端の神々の姿。
 それは真の姿を現した霧島から分かれたモノ……それらが周囲に浮かぶ中、箒が寄生虫を払いのけてゆく。
「で、でも小さくなったなら、取り付きやすくなったっすよ!」
「お生憎様……。」
 触手のように寄生虫たちが異端の神々へと襲い掛かる。
 それらに対し、個々に手にした物を放り捨てると……寄生虫たちはテルミットの炎に焼き焦がされていく。
「1ナノ、1ピコであろうと、貴女に差し上げるのは不愉快極まります。」
「逃がさないからね!」
「くっ……!?」
 邪神に降り注ぐのは、泉の放つ拘束魔力弾。
 不意をつかれ、その身体にべちょりと粘液のようにまとわりつき……そのまま肉の床へと張り付けられていく。
「あ、あはは……も、もう何もできないっす、ね?」
「ええ、そのようですね。」
「て、手加減とか……してくれないっすよ、ね?」
 冷や汗を垂らしながら聞く邪神へと向けられるのは、霧島たちの持つ槍の穂先と泉の手にしたライフルと散弾銃の銃口だった。
「無理だよ。」
「ふふ……一匹たりとて、逃がしはしませんよ。」
「そうっすよね!?」
 ……後には、肉を貫く音と火薬の炸裂音が鳴り響いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
過度なグロ×
WIZ

真の姿で背中に黒炎の翼。
『エンパイアウォー㉙~胎に宿すは、蟲か神か』で救った
トコヨノカミの霊を【ドーピング】

私だけだと彼女の救済は難しいの。
助けて、常世ママ!

「まったく世話の焼ける……
が、苦手な蟲も受け入れようとする姿勢には感心じゃのう」

虫嫌いの克服と意思疎通【狂気耐性・動物と話す】も可能に。
『狂愛』で84人に分裂して寄生虫の拘束から逃れ
【空中戦】で邪神の全身に群がり
【誘惑・催眠術・全力魔法】で魅了しつつ【慰め・生命力吸収】

私の中も温かいわよ。おいで?

寄生虫も全身で受け入れ
私に宿る媚薬効果の【呪詛】と生命力吸収で取り込む

全身を這い回られる感触も
慣れると悪くないかも……♥



「あ、あが……が……。」
 邪神は肉体を何度も貫かれ、まともに残っているのは顔だけで……ほかの皮膚は原形をとどめず、黒い粘液が滴っている。
 その中には白い寄生虫がうじうじと蠢いて……、
「うっ……これ、は。」
 その様に、大の虫嫌いのドゥルールは身震いしながら後退る。
 しかし、鳥肌の立つ腕をなんとか動かし、自分の頬を両手で挟むようにパチリと叩き、
「大丈夫……大丈夫。彼女も、救うべきオブリビオンだから……。」
 少し落ち着いたドゥルールの背から、黒炎の翼が広がる。
 それと共に現れる、過去に取り込んだ霊たち……その中からひときわ大きい女性の霊へと、縋るように顔を向けた。
「お願い……私だけだと、彼女の救済は難しいの。」
「うむ、であろうのう。」
「手を貸して、常世ママ……あの子を抱きしめる、勇気を。」
 それは、サムライエンパイアで救いだしたトコヨノカミ。
 本来、女性の体に大量の蟲が巣食ったモノで……そんな彼女は優しい笑みで、小さく震えるドゥルールの身体を抱きとめ、
「まったく世話の焼ける……が、苦手な蟲も受け入れようとする姿勢には感心じゃのう。」
 トコヨノカミはドゥルールの中へと入り込む。
 閉じていたドゥルールの目が開いた時……体の震えは消えていた。
 蠢く寄生虫にも怯えることなく、崩れた邪神へと近づいていく。

「あ、あ……。」
 邪神の目だけが怯えたように動き、うめき声が漏れる……それと同時に、周囲に転がる黒い肉から一斉に伸びた寄生虫が、ドゥルールの身体へと絡み付く。
「……ごめんなさい、怖がらせたわね。」
 しかし、拘束する寄生虫の下でドゥルールの身体が崩れていく。
 そのまま破片は小さな分身体となって、拘束から逃れて邪神の顔に近づき、
「もう、大丈夫だから。」
「……あ、うぅ。」
 元の体に戻り、邪神の顔を抱き上げる。
 その腕に寄生虫が入り込み、内側を喰らっていくのを感じ取りながら……。
「私の中、温かい?」
「……なんで、こんなことするっすか。」
 ドゥルールの肉を取り込んで、邪神は少しずつ元の身体を取り戻していく。
 少し惚けたような表情になっているのは、ドゥルールの肉体に宿る魅了の効果もあるが、
「あたしが全部喰らいつくすって、考えなかったっすか?」
「ふふ……あなたを助けるためなら、私の身体くらい安いものよ。」
「ぷっ、あっはは、よっぽどの自信っすね。……今回はあたしの負けっすよ。」
 笑顔になった邪神はそのまま、ドゥルールの体の中へと自身の身体を溶け込ませていった。
「あ、ん……全身に這い回って♪」
「ついていけば、面白いものを見せてもらえそうっすからね。……期待してるっすよ?」
 とぷん、とドゥルールの体の中へと這入っていく。
「ふふ、任せなさい。……あなたも、ゆっくり休みなさい。」
 入り込んだ部分を撫でると、肌の下を細い生き物が這いまわるのを感じた。
「それにしても……この感触も、慣れると悪くないかも♪」
 そんなことを呟きながら、ドゥルールはこの空間を抜け出していく。
 主の居なくなった肉に覆われた空間は……そのまま肉に埋もれ、消えていった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月16日


挿絵イラスト