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親方! 坂からおとこのこが!?

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●折り重なるその姿はそれでも幸せそうで
 最近、町の周りで行方不明者が出ているらしい。
 狙われたのはうらわかき乙女……ではなく、青年や少年といった、いわゆるおとこのこ。
「一体なにが起こってるんだか」
 猟師の男はぼやきながら今日も森に入る。もしかしたら犯人が潜んでいるかもしれない。そうなればいち早く報告をしなければ、という若干の正義感もあった。
「……!?」
 そんな彼だからこそ見つけられた。
 急勾配な坂の下に簀巻きにされて折り重なった、痩せ細り、それでもどこか幸せそうな顔を浮かべるおとこのこたちの姿を。
「お、おい、なんなんだこれは、どうしたっていうんだ」
 漁師は慌てて駆け寄る。しかし、おとこのこに気を取られた漁師は坂の上から転がってくる、追加のおとこのこに気がつかない。
「しまっ!?」
 高速の回転を伴ったおとこのこに吹き飛ばされ、漁師は気を失った。

●何事も転がしてから考える
「……えっと、今から急げばじゃな、転がされ始めるところに間に合うから、じゃな」
 また妙なものを見たのだろう。グリモアベースでたんこぶのできた頭をさすりながら、ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)は猟兵たちに語りかける。
 どうやら、アックス&ウィザーズの世界でおとこのこがころがされるらしい、ころころ。
「だって、ほんとじゃもん、嘘じゃないもん……」
 ある地域で起こっている誘拐事件の被害者、それが転がされているものの正体。
「おそらく、転がしているタイミングを狙って坂の上に走っていけば、誘拐した犯人にたどり着くことができると思う」
 どうやらそれ以外の方法だとうまく見つけることができないらしい。恐ろしい予知である。
「登りきったとしても、見つかったとあったら再度逃げ出すじゃろう、そのまま追いかけてアジトまで追跡できれば、他の捕まっておる者の事も助けられるはずじゃ」
 また妙な事になっておるが、よろしく頼む、と、ウルフシャはなんともいえない表情を浮かべながら、キミたちへ頭を下げた。


しべりあ
 あんな女にいい様に転がされやがって、ってそういう意味ですよね。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 なぜだろう、おっぱいシナリオ考えていたはずだったのにこんな事になってしまいました。だいたいフラグメントのせい。一応サンプル的な何かのつもりだったのですが。

 転がってくるおとこのこはしたに転がりついても幸せそうに眠っているだけで特に何事もないですが、凄い勢いで転がってくるのでぶつかると吹き飛ばされるかもしれません。
 どう対処するかは皆様次第です。
 真面目に返せば真面目な展開になるかもしれませんが、基本こめでぃな感じなのでどうしてもカッコよく決めたい人はご注意を。

 それでは皆様、どうかよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『急勾配の坂の上から』

POW   :    力技・肉体で解決を図る

SPD   :    速さ・技量で解決を図る

WIZ   :    魔法・賢さで解決を図る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●男の子の転がる坂、略しておとこざ……
 森の中の急勾配の坂の上。其処に何者かがたっている。
 肩に担ぐはおとこのこ。あれが誘拐犯なのか、暴くためには駆け抜けろ!
 キミたちは力業で強引におとこのこを吹き飛ばしてもいいし、超絶技巧でなんやかんやしてもいい、まじかるなパワーでスルーしてもよいだろう。おとこのこを抱きとめたとしても、それも一つの選択だ。
滝舘・穂刈
まずは頭の炊飯器をあけて、ほかほかご飯を食べてパワーアップするぞ!
(一粒一神・杯宿八百万神を使用)

それから坂道をダッシュで登る!
米パワーにより今の俺は多分きっと無敵的な何か!
転がってくるおとこのこは、両手でがしっと受け止めて担ぐ。
何故ならば!
「俵担ぎなら俺に任せろ!」
両肩に一人ずつくらいならいける!

まぁ3人以上おとこのこが転がってきたら、2人のおとこのこもろとも坂の下に転がり落ちてしまうかもしれないが、その時もおとこのこの身の安全だけは守ると誓おう!
ヒーローだからな!!

もし下まで転がり落ちたら、少し遅れてみんなを追うぞ。
ヒーローは諦めない!!!



●開戦の狼煙(炊飯)
『ゴハンガタキアガリマシタ』
 ドラゴンが飛び、ゴブリンが闊歩し、エルフやドワーフが普通に生活するファンタジーな世界の屋外の森の中。
 響き渡る炊飯器の炊きあがり通知ボイスは、ファンタジー異世界に現実という名の異世界感が合わさり、何とも言えない混ざり具合である。
 しかし炊きあがったご飯はまざりっけなし、国産100%のほかほか白米。なお、どこの国産かは不明だ。
 これから坂を登ろうとする猟兵たちに負けじと白米をかきこむスイハンジャー、滝舘・穂刈(炊きたてご飯ヒーロー・スイハンジャー・f06740)は改造人間……ではないがヒーローマスクである。
 ご飯一粒一粒の力をその身に宿し、スイハンジャーは一番に駆けだした。一人や二人のおとこのこなど、担いだまま登りきる。
 彼はヒーローなのだ、それぐらいできて当然だ。そう何故ならば……。
「俵担ぎなら俺に任せろ!」
 それは、米に携わる者の嗜みだった。お米様抱っこというやつである。
 早速転がってきた男の子を一人、二人と流れるように担ぐ勇姿は皆に感動を与えただろう。
「な、なに?!」
 しかし、彼の目の前にはまだまだ大量に転がってくるおとこのこたち。
 一体どこからこれだけ攫ってきたというのかというほどの、すまきおとこのこが彼を襲う。
「俺はヒーローだ! この子たちは、俺が守る!」
 ……猟兵たちは、ものすごい勢いで転がり落ちてきたスイハンジャーがおとこのこのクッションになるのを見届けながら、坂を登る覚悟を新たにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・フォーサイス
うーん、おとこのこが男の子なのか男の娘なのか気になる。どっちかによってお話の種類も変わってくるしね。

エレクトロレギオンで呼んだ機械兵器を使っておとこのこを受け止めるよ。1体じゃ衝撃で消えちゃうかもだけど、何対か重ねれば受け止められるでしょ。よく見切って、確実に受け止めよう。
何人も転がってくるかもしれないから、複数の部隊を配置するよ。

おとこのこを受け止められたら、話を聞きたいな。それによって男の子なのか男の娘なのかもわかるしね。
あとは覚えてる範囲で何があったのかかな。

て、質問だけしても警戒させつだけだよね。そうだな、まず、飴玉でもあげて機嫌をとってからがいいかな。



●いろんな意味での終着点
「うーん、おとこのこ……」
 アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は引っ掛かりを覚えていた。
 普通おとこのこ、といえば男の子である。カタギの人間には何の疑いも浮かばない、それ以外の言葉はないだろう。
 しかし、猟兵はプロである。わざわざの不明確な文言、そこから浮かぶ、もう一つの可能性。
 悩むアリスが指揮するのは、【エレクトロレギオン】による90を超える機械兵器。
 機械兵器一体では高速で転がるおとこのこたちを受け止めることは難しい。しかし、複数で挑めばその限りではない。
 アリスが控えているのは坂の終着点。転がるおとこのこや、通りすがる猟師を守るためにそこにいた。
 巻き込まれ転がり落ちてくる猟兵もいるかもしれない。というかいた。
 彼は救うことができなかったが、その勇姿がアリスをの活動を決意させた。安全を確保するためにも、誰かはそこにいなければならないと身をもって教えてくれたのだ。
 坂を転がってくるおとこのこの数は一人や二人ではない、しかし、彼女の機械兵器を突破できるほどの人数でも、ない。
 転がり落ちてきた被害者達を退避させるよう指示を飛ばしながら 最初に救助したおとこのこのもとへと近寄る。
 彼らを見たときに、アリスは自分の考えがある意味正しく、ある意味間違っていたことを知った。
 かわいらしく、女の子と見違えるような、いわゆる男の娘もいれば、もうは活発そうな雰囲気の、普通の男の子もいた。
「うーん、両方ってことかな……ん?」
 しかし両者とも様子がおかしい、顔を赤らめてもじもじしている。
「えっと、大丈夫、何があったの?」
「あ、ああ……もっと……」
 意識のあった男の娘がこぼす声を聞き、アリスの脳裏に警告がよぎる。これは、入手してはいけない類の情報ではないか、と。
「かわいくなって、もどってきたら、もっときもちよく……」
 うわごとのように呟いているのは、普通の男の子の方だった。機嫌を取るためにと用意しておいた飴玉を見つめる。
 この被害者たちはもう手遅れだと、何もせずに捨て置いた方がいいのでは。
「でも、これも情報だよね?」
 そうしてアリスは彼らの情報の断片をつなぎ合わせていく。そうして得られた結果は、頭を抱えるほかない内容だった。
「……登れば男らしくなるっていう伝承が残る坂だから、転がせば女の子らしく可愛くなると思われた……ってこと?」

成功 🔵​🔵​🔴​

ウインド・ノーワルド
おとこのこがころがされ…はい?
ウルフシャさん大丈夫です?精神安定剤いります?
と、まぁ、さておき……現地ですね、現地。なんというか凄い環境ですが、おとこのこたちが転がるのを止めながらいきましょう

怪我をされても困るので、虚黒の風による風を広げて転がってくる速度を抑えて進んでいきましょう
弾かれなきゃまぁってことで受け止めて寝かせて、場合によっては【黒圧の風】の広範囲展開ですかねぇ
とりあえず怪我はしなさそうなんで安心して犯人追いかけますか

というかなんでこんな事したのか気になりすぎるんで教えてくれませんかね、犯人さん
追いかけっこしながらでもいいんですが。とりあえず後は追跡追跡と

※アドリブや絡みは歓迎です



●たまには逆走することも大切だと彼女は知った
「おとこのこがころがされ……うん、見事に転がってる」
 精神安定剤を手の内で転がしながらウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)は坂を登る。渡そうと思ったらその前に転送されてしまったのだ、解せぬ。
「……なんというか凄い環境ですね」
 現地にたどり着いたウインドは黒い風を操りながら坂を登る。
 向かってくる、簀巻きおとこのこたちを風で受け止め、通り過ぎたらそっと転がしなおす。
 犯人がなぜこのような事を行っているのか、ということに関しては、あまり知りたくない事実が判明した。
 この地方に伝わる『男の坂』の伝承。
 成人を迎える日にこの坂を登ることで真の男と認められるという、この近辺の儀式。
「だから転がったら女の子らしくなる効果があるわけないと思うんですけどね、犯人さん……」
 溜息をつきながら、また一つの簀巻きを止める。それらの行為は他の猟兵をかなり助けていたが、このままだとウインド自身が登る速度はかなり遅くなる。
「もう、止めずに一気にいきましょうか……」
 呟きつつ先を見据えようと坂を見上げ、目を見張る。そこに迫ってきていたのは、連結され坂一面を占拠しながら転がってくる連結簀巻きおとこのこの波であった。
「絶対飽きてきて遊び始めてますねこれ?」
 そしてウインドは、おとこのこたちと共に風となった。

成功 🔵​🔵​🔴​

秦田・麻弓
吹き飛ばしたりはちょっと悪いし、避けたり飛び越したりで行きたいと思います。

きちんと避けるためにしっかりおとこのこを見ますし、顔とか体格とかも…あ、いや品定めとか後で会ってお近づきにとかそういうのでは決して

なので好みのおとこのことかいたら判断遅れて失敗するかもしれませんし、すごく好みの男の人とかいたら怪我しないようにキャッチしにいくかもしれません

転がり落ちたら、仕方ないので転がってくる人たちをキャッチして止めるクッションに徹しようと思います
おとこのこに埋もれるなんてなかなか経験できないでしょうし…いや決してそんな、変な下心とかではなく…へへ



●その後ものすごく介抱した
 セーフティネットがある、という安心感もあり、上り行く猟兵たちは大胆に進む者が増えていた。
 それに、常人には躱すことも困難な速度で転がり落ちるおとこのこたちだが、猟兵が対処するのは容易なものだ。
「あ、さっきの子はなかなか……あ、でもあっちの子も……」
 なんなら、品定め……もとい、彼らの状態を確認し、心配をする余裕すらあった。
 そんな秦田・麻弓(びびりびりびり・f00217)は――欲望に負けそうになりながらも――ひとまず上ることを専念する。
 せっかくのおとこのこたちをとても残念な方向へと進めようとしている、とても恐ろしいオブリビオンを止めるという使命感があったからだ。
「……いえ、でも、この機会にちょっとそういう子たちと遊んでみるのも……」
 すぐにも揺らぎそうな使命感に燃えていた麻弓だったが、突然の地響きに顔を上げる。
 眼前に広がるは他の猟兵を巻き込みながら襲い来る連結簀巻きおとこのこの波。
 大変だ、このままだと、大量のおとこのこに埋もれて動けなくなってしまう……。
「あれ、でもそれって、貴重な経験かもしれな」
 麻弓は負けた。自らの欲望に。なんだかんだで見目麗しい者で揃えられているおとこのこたちの誘惑に。
 しばし後、坂の下には目を回しながらも幸せそうにおとこのこに埋もれる麻弓の姿があった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ファル・ファーリア
怪我はしないみたいだけど、地面を転がってくるのは可哀想だよね、受け止めよう。助けられるだけのおとこのこを同時に。

意外と勢いがついて、立ったまま受け止めるのは無理かな、そのまま倒れこもう、相手を上にして、傷つけないように繁みの方に…うわあ、寝ぼけてるのかな、ボクはママじゃないよ…あれ、ツタが絡んで、抜けられない?

んっ…そ、そんなトコみんなで触ったり吸ったりされても…ぉ…(びくんっ)…な、何も出ない、よ…?

…あ、アブないところ…だった(いろんな意味で)、誘拐犯は…逃げちゃったかな、おとこのこ達に話は…聞けないか…気を取り直して追跡してみよう。



●深い腐海森の奥で
「いたた……」
 おとこのこの波に巻き込まれファル・ファーリア(漂泊の舞手・f06089)は思いのほか遠くまで飛ばされていた。
 一緒に飛ばされたおとこのこたちを守るために自分が下になって受け止めていたが、うまく体が動かない。衝撃を吸収できそうだと思い飛び込んだ茂みだったが、何かが絡まっているのだろうか。
 視線を上へ向ける。簀巻きにされていたおとこのこたちは、衝撃で簀巻きが外れたようだ。そして、なぜか彼の上に折り重なっていた。
 少しして、おとこのこたちが目を覚ます。
「あ、大丈夫かな……? よかったらちょっと手伝って……」
 おとこのこたちが上にいて動くに動けなかったファルは、安心した顔を浮かべ話しかける。
「……はい、だいじょうぶです……いつもどおり、おてつだいします」
 しかし、顔を赤らめ熱に浮かされたような表情のおとこのこたちは事もあろうかファルの服を脱がせにかかってきたのだ。
「んっ……そ、そうじゃなくて、あっ……そ、そんなところっ!?」
「おすき、でしたよね、がんばるから、たっぷり、ごほうび……」
「そ、そんなことしても、なにも、でなっ……!?」
 そこは誰も来ない森の中、嬌声が響き渡るそこで一体何が起こっていたかを知る者はいない。
 しばらく後にふらふらと猟兵たちのもとへと帰ってきたファル。
 彼は、おとこのこたちを担ぎ、顔を赤くしながら、アブないところだったとだけ呟いて、ぱたりと力尽きた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルベル・ノウフィル
SPD
これは僕の出番でしょう。お任せください。
(転がりにきた)

まず坂を駆け上ります。
なにか転がってきたらジャンプ&ステップで華麗に回避!
失敗してもめげません、僕はおとこのこでございますゆえ(キリッ)

坂を登り切りましたら、横になります。
まっすぐに姿勢を正し、耳は伏せ、尻尾も丸め
坂をころころころりと転がり落ちます。

途中ちょっと楽しくなって人狼咆哮をするかもしれません。
怒られたらしょんぼりして土下座いたします。
申し訳ございません、ついはしゃいでしまいました……、

そして再び真面目な顔で坂をのぼり
登りきったら、再び転げ落ちます

これを何回か繰り返し、僕は満足して帰っていきます。

アレンジアドリブ全て歓迎です



●このあと無茶苦茶怒られました
 駆ける、駆ける、駆ける。
 ひたすらにおとこのこ(しょうがいぶつ)を飛び越え、ただ一つの目的のために、駆ける。
 ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は、オブリビオンの目前にまで迫っていた。
 しかし、登り切る直前に彼は見た。坂の頂上に、まるでそこまで来るのを待っていたかのように、大量のおとこのこがスタンバイされていることを。
「これは僕の出番でしょう!」
 このままではおとこのこに巻き込まれてしまう。今こそ真価を見せる時。ルベルはまっすぐに姿勢を正し、耳を伏せて尻尾を丸める。一体何をしようというのか。
 相手は悠長に待ってはくれない、彼の準備を見届けることなく、大量のおとこのこが解き放たれようとしていた。
 だが、ルベルが狙っていたのは、その瞬間。
 おとこのこたちが転がり始めると同時に、なんと彼もまた転がり始めたのだ。それが目的、それこそがここまで登ってきた理由。
 転がりがいのある急勾配に誘われたのだ、ここで転がらずしていつ転がるのだと魂が叫んでいたのだ。
 ならば、転がる以外の選択肢などない。
 風を受け、風を切り、風となってルベルは吠える。咆哮によっておとこのこを庇いながら猟兵が飛んでいった気がするがテンションが最高潮となり気がつかない。
 数多のおとこのこをひきつれ、数多の猟兵たちを巻き込みながら、彼は受け止めようと待ち構えるエレクトロレギオンたちを突き抜けていった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

明智・珠稀
■心境
ふ、ふふ。ころがるおとこのこ…
あぁ、羨ましいです、私も転がされたい…!(うっとりはぁはぁ)

と、いうわけで。
どんな方が転がしているのかも気になりますし
だんしころがし大会に参加させていただきましょうそうしましょう…!

■行動
転がる勢いは相当のようですね…
こちらも力技で参りましょう…!
いでよ、おっきな私…!
(UC【明智・ザ・ジャイアント】発動
 転がってくるおとこのこにタイミングを合わせ
 デカ明智が抱きとめられるよう動く。
 自身は坂の上まで移動し首謀者を追う)
坂の上までは根性で登り切ってみせます…!

私も! 簀巻きにされて! くるくるあ~れ~されたいです、ふふ…!

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です!



●簀巻きにされるのは得難い貴重な経験
「ふ、ふふ。ころがるおとこのこ……あぁ、羨ましいです……」
 一つのビックウェーブが到来し、数多の猟兵たちが転がった。
 明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)がその光景を見て我慢できただろうか。——いや、出来ない。
 つい体が勝手に波に乗ってしまい、数多のおとこのことともに転がり落ちたのは不可抗力であったといえよう。
 しかしそれで満足できるような珠稀でもなかった。
「まだまだ、次は坂の上までまで行きますよ……! いでよ、おっきな私……!」
 おとこのこの大波にさらわれた猟兵たちの中からいち早く復帰した彼は、巨大な自分を作り出し、共に坂を走破せんとしていたのだ。
 大地を揺らし巨人が坂を駆ける。同じく大地を揺らし、簀巻きおとこのこが転がり落ちる。巨人に迫り来るおとこのこを次々と受け転がさせていきながら、珠稀は走る、そう、目的はただ一つ。
「私も! 簀巻きにされて! くるくるあ~れ~されたいです、ふふ……!」
 簀巻きにしてもらうのでも、なるのでもなく、『される』……されてしまう。
 抵抗むなしく拘束され、なすすべもなく転がされる。想像しただけでも昂ぶってくる。
「待っていなさいオブリビオン! そして、私を簀巻きにするのです!!」
 彼の魂の叫びは、きっと坂の上の首謀者にも届いたのだろうか。
 少しの間、ころがってくるおとこのこが少なくなった気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サイコ・クレイリリィ
ふむ、坂を転がるおとこのこかえ?
怪我をしておっては大変じゃの、我のパイロヒーリングの出番じゃな。
(ダメージは癒しますが熱量はそのままです)

坂を駆け上がるのじゃな?こちらもパイロヒーリングで負傷や疲労を癒しながら強引に駆け上がるのじゃ。
途中、おとこのことぶつかってしまったら、我諸ともにパイロヒーリングじゃな。

はぁはぁはぁ、ヒーリングをもっとヒーリングを。我のヒーリングを待っておる者はどこじゃぁぁ(だんだんとズレはじめる目的)

(ヒーリングすることに興奮を覚え、ヒーリングの為なら自傷も他傷も躊躇わないどSでどMなハイブリッド変態。)



●転がり行くはめくるめく嗜虐と悦楽の日々
 サイコ・クレイリリィ(男の狐サイコヒーリングはサイコさん・f12837)はおとこのこを抱きしめ、転がっていた。
 サイコの力ならば転がることなく受け止めきれていただろう。しかしそうはしなかった。そして燃えていた。
 そもそも彼らは、受け止めた結果そうなっていたのではない。
 最初は普通に登っていた。しかし、途中で引っかかり少し怪我をしたおとこのこを見つけてしまったのだ。
 そうあっては癒さざるを得ない。癒しの炎をおとこのこに与えなければ、ならない。
 サイコの癒しは熱い、それはもう燃えるように熱い。おとこのこは涙を浮かべ、顔を赤くしながらやめて欲しいと懇願した。
 結果、サイコは弾けた。簀巻きとなった男の子に抱きつき転がり始めた。
「我も、我も一緒に耐えよう、じゃから、じゃから頑張るのじゃ!」
 顔を赤らめて発情しきったような表情でそう語るサイコに、おとこのこは頷いてしまった。このどSでありどMのハイブリット変態男の狐の誘いに乗ってしまったのだ。
 結果がバーニング簀巻きダブルおとこのこ。
 彼らは燃えながら、とてもとても幸せそうに転がっていき、それはそれは仲良くなったらしい。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神々廻・朏
あらら…見事に転がってきてる
とよ…
思いながら、張り切って坂をかけ上がるよ
絶望の福音を使用して、転がってくる位置を予測し避けるね

なんでこんなに幸せそうなの?まさかマゾ…いや、そんなまさか全員が!?
なんて転がってくる男の子の顔を横目で見つつ思う
ま…まぁ人の趣味は人それぞれだから!趣味が合うのは良いことだよね、うんうん!
なんて自分に言い聞かせてみる

どうしても左右に避けられそうになければ
タイミング見計らって跳び箱飛び越えるみたいに男の子達をひょいっと飛び越えよう
こんな服でも!運動神経と体力には自信あるよ!

上りきった後も、犯人全力で「まてこらー」と追いかけるね



●もしかして、みんなマゾ
「あらら……見事に転がってきてる……」
 走り出す前に少し様子を見たのは正解だったかもしれない。
 神々廻・朏(三日月・f02894)は過ぎ去ったおとこのこの波を冷静に見送ってから駆け出す。
 先ほどの波でかなりの数のおとこのこを消費したはずだった。
 無論まだ転がってはきているが、巨大化しておとこのこを受け転がす猟兵がいたことで転がってくるコースが読み易くなり、結果避けやすくなっていた。
 さも未来が見えているかのようにおとこのこたちを躱しつつ、朏は坂を駆け上る。そんな彼女の横を転がり落ちていくのは燃えながら幸せそうに笑う二人のおとこのこ。
「……なんであんなに幸せそうなの? まさかマゾ……ってさっきの猟兵もいたような……?」
 疑問を浮かべている間にもおとこのこたちは次々とやってくる。
 注意してみてみると、みんなして幸せな顔のように見えるのはなぜだろう。
「まさか、全員が……!?」
 それはこの坂の魔力か、それとも上に待ち構えているであろうオブリビオンの力なのか。
「ま……まぁ人の趣味は人それぞれだから! 趣味が合うのは良いことだよね、うんうん!」
 オブリビオンのせいだとしたらお近づきになりたくはない、とりあえず同好の士が集ったのだと思い込むことで、彼女は上へと向かう気力を奮い起こした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ライエル・シュヴァリエ
女の子じゃなくておとこのこが転がされてくるのか…また妙な予知だな。果たして犯人は変態なのか(決めつけ)。どうあれ、猟兵として対処させてもらおう。

ゲイルで駆け抜けたいところだが、流石にバイクでいくには急勾配だし、弾き飛ばすのはあれか。仕方ない、ダッシュで駆け抜けていくぞ。

女の子なら受け止めるところだが、おとこのこを受け止める趣味はない。面倒なので転がってくる勢いを利用し、怪力と早業を以て下に向かって投げとばすとしよう。なんか幸せそうなのとコメディの雰囲気を感じるし、投げ飛ばされてもなんだかんだで生き残れるだろう(適当)

さて、逃がすわけにはいかない。おとこのこへの対処はそこそこに全速力で追跡だ。



●おとこのこは投げ飛ばすもの
「女の子じゃなくておとこのこが転がされてくるのか……また妙な予知だな」
 犯人は変態だろうと心のどこかで決めつけながら、ライエル・シュヴァリエ(忘却の黒騎士・f11932)は坂を行く。
「女の子なら受け止めるところだが、おとこのこを受け止める趣味はない!」
 たとえそれが、絶世の美少女……のような男の娘だとしても、彼の意思は揺るぐことはないのだろう。転がってくるものはすべておとこのこなのだ、見極める必要もない。
 完全に割り切り、正面から向かってくる簀巻きおとこのこを容赦なく投げ飛ばすことで、ライエルは進む。
 確信があった。そうしてもきっと、彼らは喜ぶだろうと。
 さらに裏付けもあった。この簀巻き、衝撃吸収性が半端ないのだ。
 もしかするとファンタジー世界特有の不思議素材なのかもしれない。それほどぷにぷにだった。正体がなんなのかはまったくもって不明だった。
 何はともあれ、あの素材ならば並大抵の衝撃ではどうこうなることはないだろう。
 ライエルは投げ飛ばすおとこのこを最低限に抑えながら、犯人の待つ坂の上へ全速力で向かっていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セレヴィス・デュラクシード
ん~……追跡とか小難しいのは考えないでとりあえず坂を駆け上がろうと思うんだよね
ウルフシャさんの言う通り急いだら間に合ったんだよ~(転がり落ちる可哀想な簀巻きを助けず【踏み付け】てジャンプ
「ローアングルでボクを見た罰なんだよっ、えっち!(べー」
簀巻はもっと転がって来るかもしれないんだよ、【ジャンプ】したり壁に飛び付いたりして【ダッシュ】だよ
んにゃ!?裏技の多段ジャンプ【狐百まで踊り忘れず】さえあれば例え時間差簀巻きが来てもだいじょ~ぶ!

「ボク知ってる、これドンキー(漁師の悲鳴)ングって言うんだよ」

歩く際は腕大振り靴から効果音出そうな元気娘
「にゃはは~」と笑う気楽な性格
※アドリブ・弄り大歓迎



●梯子も樽も猿も髭もいないからきっとセーフ
 坂の上にはオブリビオンがいるだろう。そしてきっと逃げるだろう。
 ならば追いかけなければならないだろう……が、それはそれ、まずは登りきらないと始まらない。
 セレヴィス・デュラクシード(複製されし幻想の狐姫・f04842)はとりあえず坂のことだけを考えることにした。
 迫り来る簀巻きおとこのこたちに踏みつけというご褒美をプレゼントしながら軽々と飛び越えて行く。
「ローアングルでボク……を誰もみてないね、うん」
 おとこのこたちはセレヴィスがどれほど可憐でも、その瞳に姿を捉えようとする気配がない。何か別の世界を見ているようなしあわせな顔で転がっていくのだ。
 若干の敗北感と、えもいわれぬ不気味さを感じる。
 それでも、にゃははと笑いながら楽しそうに何もないはずの空中を蹴って跳躍し、誰かの投げ飛ばしたおとこのこをダッシュでくぐり抜ける。
 天地を自在に駆け巡るセレヴィスと、地を転がり空を跳ねるおとこのこたちの世にも奇妙な世界が、そこに広がっていた。
「ボク知ってる、これって昔のゲームのデータベースにあったヤツだ!」
 脳裏によぎるのは樽を投げ続けるゴリラのような何か。
 そう思っているとつい楽しくなり、ますます加速しながらペースをあげて行く。
 コミカルな効果音を伴いそうにもかかわらず、テクニカルな跳躍を駆使するセレヴィスを止められるものはいない。
 坂の上まではあとわずか。

成功 🔵​🔵​🔴​

シュトフテア・ラルカ
簀巻きにして転がすのに何が意味があるのでしょうか…。
幸い転がったおとこのこに怪我やらは無いようなので捨て置くです。
なんで幸せそうな顔してるのか気にならないではないですが、聞くのは何か危ない気がするのです。

…ともかく、オブリビオンが関わってるなら解決しないとですね。
転がってきたのを見つけたらUC発動、ガジェットを具足として装着。【ダッシュ】して高速ホバー移動で一気に坂を駆け登るです。
【地形の利用】をして転がってくるおとこのこは【ジャンプ】して【空中戦】で姿勢制御して避けつつ犯人を追いかけるです。
さて、アジトに案内してもらうですよ



●そっとしておこう
 安全な簀巻きにして転がすという行為からは、オブリビオンのもう一つ目的が見えてくる。
 傷つけることなく、それどころか熱に浮かされたような状態で正常な思考を奪われているおとこのこたち。そこまでしているということは、彼らを再度回収するつもりに他ならない。
 おそらく放っておいても、あの幸せそうな顔だ、勝手に戻ってしまうおとこのこも多いことだろう。
 彼らに何があってあんな顔をしているのか、シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)は聞くことができなかった、いや、聞いてはいけないと思っていた。だが、その恐れは大いにあると感じていた。
「……ともかく、オブリビオンが関わってるなら解決しないとですね」
 まっすぐに向かってくる簀巻きおとこのこを前に、シュトフテアはガジェットを変形、装着する。
 ホバーという通常ならば坂道を滑り落ちそうな移動方法は、彼の出力により容易に坂を登っていく。
 飛び上がり、跳ねまわり、時に三位一体の連携をみせるおとこのこたちを、時にはわずかな段差を利用し、時には空をも駆けながら進み、そして……
「さて、アジトに案内してもらうですよ?」
 とうとう、そこへとたどり着いた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『ここに激流があるじゃろ』

POW   :    関係ねぇよそんなもん!気合で渡る

SPD   :    要するに流されなければいい。岩や水面を跳び渡る

WIZ   :    大人しく迂回路を探すか作ってしまおう。橋を探すか作る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●激流に身を任せどうにかする
 ごうごうと激流がけたたましく吼える。
 数多のおとこのこたちを残しながら、オブリビオンはなんの躊躇もなく逃げ出した。
「私たちのユートピア作戦をもう嗅ぎつけてきたのね!? だめよ! わけてなんてあげないんだから!?」
 なんだかそんな声を聞いた気もしながら、猟兵たちが追いかけた先にあったのは激流であった。
 オブリビオンたちはこの先に行ったのだろうか。なんにせよ渡ればわかることだ。
 君たちはこの激流を何するものぞと立ち向かってもいいし、飛び越えようとするのもいい、橋を作り渡ろうとするのもいいだろう。
 激流に身を任せて同化することを、止めるものもいない。
秦田・麻弓
ふー大変な目に遭いましたねー
着衣を乱れさせややふらつきながら、まるでたくさんの精気を得た妖狐のような満足げな表情でおとこのこの山を脱してから追跡開始

川に流されるよりオブリビオンのアジトの方が何かありそうですし、本気で追跡します。
まだまだ元気なおとこのことか、私たちって言うからには他のオブリビオンとか、もしかしたら私のことも…あ、じゃなくて、きちんと見つけてしっかり倒さなきゃですからねっ!

真剣に、集中して、足場にできる岩や浮遊物を見定めて飛び移り、速やかに対岸へ
純度100%の不純な動機からくる集中力を遺憾なく発揮して頑張ります



●たけのこきのこ大収穫
 折り重なったり放置されていたおとこのこたちは、流石にそのまま無視できるものではない。
 なにせ正気を失っているには違いないのだ、ちょっと強引な方法で正気に戻す、もしくは、大人しくさせる必要があった。
「ふー大変な目にあいましたねー」
 そう言ってふらふらと坂の上を歩く麻弓の顔は、ものすごくツヤツヤしていた。
 おとこのこの里や山をまるごと平らげたような、そんな凄みを感じさせる壮絶な笑みが、その顔に浮かんでいる。
 なにがあったのか、おとこのこたちは心なしかやせ細って気を失っていた。
 これならばすぐに立ち上がりオブリビオンの元に戻って行くようなことはないだろう。彼らは救われたのだ、多分。
 着衣の乱れを直しながら、麻弓は仲間たちを追いかける。目の前に広がるのは激流。その先には更なる獲物……もとい誘拐された者が捕まってしまっているだろう。放置するわけにはいかない。
「ユートピア……待っててくださいね……!」
 その瞳は真剣そのもの。彼女の中に渦巻くはとても澄み渡った願望。
 たとえ願望が欲望にまみれたものだとしても、純粋は美しく、そして強い。
 今の麻弓には、流れくる全ての物が、向こう岸へと自信を導く架け橋に見えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

サイコ・クレイリリィ
ふぅ


とても、とても、仲良くなれました。名残惜しいですがオブビリオンを追わなければなりません。そして、そして、一つになるのです、しゃーまんとして、そう、しゃーまんとして。
あ、演技……まぁ、面倒だしいいか。

激流、これを渡るのですか、ならば孔雀明王印の出番ですね。
印を組み神霊召喚で孔雀明王を降ろします。
そして、フラワシを召喚します。フラワシがボクの両足を抱えスイングするのに合わせて孔雀明王真言を唱えます。
十分に勢いがついたもとい真言唱え終わったとこで川向こうへとそぉい☆
じゃいあんとすいんぐ?いいえ、これは孔雀明王の加護による飛翔です。
着地に失敗しても大丈夫、ボクにはパイロヒーリングがありますからね♪



●どこからどう見ても加護の力
「ふぅ」
 満ち足りた表情を浮かべながらも、サイコはとても残念だった。
 自分は猟兵だ。オブリビオンを追うためには、とても仲良くなったおとこのこと別れなければならなかった。
 こうなれば、新たなる出会いに期待しよう。そして、待ち構えているであろうオブリビオンと一つになろう。
 しゃーまんとして、そう、しゃーまんとして。
「あ、演技……まぁ、面倒だしいいか」
 本性が見え始めている時点で演技の必要性が危ぶまれるところだが、それはそれとして気を取り直す。
 激流を前に印を結ぶ。明王内では唯一ともいえる穏やかな明王、孔雀明王の力がサイコの中へと憑依してくる……気がする。
 そしてサイコは回転する。自分の召喚した守護指導霊……フラワシに足を掴ませてぐるんぐるんとそれはもう勢いよく。
「おん まゆらきらんてい そわか……!」
 真言を唱え終わると同時にサイコは飛ぶ。
 そう、それは間違いなく孔雀明王の加護。悪しきもの(毒蛇)を喰らう明王の加護で飛翔しているのだ。
 決してジャイアントスイングによる勢いで飛んでいるわけではない。仮にそうだとしても加護(物理)である。
 対岸に生えた木々に激突して彼は止まり、恐ろしい激突音が響き渡る。
 明らかに大丈夫ではない音だったが、サイコ自身は身を焦がすような熱い治癒を自らに施しながら笑顔のままであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神々廻・朏
ユートピア作戦…だと?ちょっとその理想郷には興味が……いや何でもないですよ。
許すまじオブリビオン!(仕切り直しのキメ顔)

【POW】
気合いと根性があれば渡れるよきっと!
と、技能「勇気」全開で激流に飛び込む
流されそうになったら近場の岩場に捕まりながら
流れを見切りつつ全力で泳いで渡るね!
あれ?岩場に捕まって泳ぐくらいなら岩場の上に乗って渡ったった方が良かったかな?
と後々思ったけどもう飛び込んじゃった後だし仕方ない!
なんとかなるよ!絶対!信じるものは救われるっていうしね!
と、謎の自信に道溢れつつ頑張ってまた追いかけるよ



●楽園への旅路(激流)
「ユートピア作戦……だと……ちょっとその理想郷には興味が!!」
 逃げ行く敵の言葉に聞き捨てならぬという口調すら変わった朏の急な熱気に、周りの視線が集まる。
「……いや何でもないですよ? 許すまじオブリビオン!」
 明後日の方向を見ながら、素知らぬふりをしてキメ顔で仕切り直す。
 そう、今はあのオブリビオンを追わなくては。
 きっとその先にあるユートピアはけしからんに違いない。自分が楽園を救わなくては。
 そうと決まれば行動は早い。気合を込めて激流へと飛び込む。
 流れは一定ではないが、向こう岸へとたどり着くために適した流れはある。それを見切りながら、勇気と根性で進んでいく。
 自然の力と猟兵の力が幾度も激突するその様はとても壮絶な戦いだった。
 途中にある岩にしがみついて一息つく。だいぶ進んだ。もう少し泳げばたどり着ける。
 冷静に考えれば岩の上を飛んだ方が良かったんじゃないかとも思うが、いや、きっと足を滑らせて激しく流されるだけだ。
「……?」
 一瞬、巨大な何かが流れてくる近い未来が見えた気がする。なるほど、上を行こうとしたら、きっとあれに巻き込まれていたに違いない。
「急いだほうがよさそうですね!」
 自分は何一つ間違っていない。謎の核心を胸に、朏は激流を制していった。

成功 🔵​🔵​🔴​

明智・珠稀
■心情
山を越え谷を越え、川すらも超えてみせましょう、そう、簀巻きにされて転がされるために…!!

■川
おやおや、とても流され甲斐のありそうな川ですね…!
しかしここをわたればユートピアが…!
行きますよ、私2号!
(UC【明智・ザ・ジャイアント】発動)
(肩に乗り、川をぐんぐん進む。濁流に飲まれそうになったら)
「さぁ、ここで私を投げるのです!」
(砲丸投げの要領で、ジャイアントに対岸まで投げて貰う)
「あぁ、自分自身に手荒に扱われるこの感覚…実に良いです、ふふ…!」
うっとりド変態。
そして川に流され行くデカ明智。

流されデカ明智も恍惚の表情。多分。
「犠牲は無駄にしませんよ、ふふ…!」

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎!



●無事にたどり着きました
「山を越え谷を越え、川すらも超えてみせましょう!」
 ……そう、簀巻きにされて転がされるために……!!
 という彼の本音は幸いにして激流に飲まれて周りに聞こえることはなかった。
「ここをわたればユートピアが……!」
 激流に心を惹かれながらも、真の欲望を振るい起す。ここを越えた先に理想の園があるのだ。
「行きますよ、私2号!」
 再び現れた巨大な彼、二人目の明智・ザ・ジャイアント。珠稀の事をその肩に担ぎ激流の中へと戦いを挑む。
 ところでこのジャイアント、基本的には珠稀本人の動きをトレースすることとなる。
 明智・ザ・ジャイアントに担がれながらも操るために動く様は、巨人につかまった人間が必死に逃れようとしている様子にも見えた。その事実は珠稀を喜ばせるだけだろうが。
 そんな最中、より一層激しい濁流の波が迫ってくる。彼の決断は早い。
「さぁ、ここで私を投げるのです!」
 思いっきり腕を後ろに引いて構えた後、突き出す。砲丸投げの要領で繰り出されるそれは、自分で自分を投げつける行為に他ならない。
「あぁ、自分自身に手荒に扱われるこの感覚……実に良いです、ふふ……!」
 恍惚とした表情を浮かべて宙を舞う珠稀。
 そして明智・ザ・ジャイアントもそれをトレースしてか、はたまた彼にも意思があるのか、同じような表情を浮かべながら遥か下流へと流されていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シュトフテア・ラルカ
ユートピアと言っていましたか、あのおとこのこ達からして、想像つかなくはないですが…。
怖いものみたさみたいなものもあり、みたくないような気もしなくもあり。
…まあ、オブリビオンですし、ぶっとばすのは確定事項なのです。

さて、この激流、流されたら大変そうなのです。
私は泳ぎは得意というわけではないですし。
まあ、落ちなければ良い話ですよね。
【地形の利用】【ジャンプ】で岩を飛び移って行くのです。
【空中戦】で宙での姿勢制御もこなし、危なげなく渡りたい所。
何もなければこのままいけそうですが…あっ
こけでぬめって、ぬめって…あっ
大丈夫、私は落ちない。落ちたりしない。落ちないといいのですが
※アドリブ、他者との絡み歓迎



●近づいていいものか迷う楽園
「ユートピアと言っていましたか。……あのおとこのこたちからして、想像つかなくはないですが……」
 シュトフテアは悩んでいた。
 怖いものみたさもあるような、やっぱりみたくないような、そんな葛藤にさいなまれる。
「……まあ、オブリビオンですし、ぶっとばすのは確定事項なのです」
 オブリビオンは倒さなければならない。つまりはそのユートピアを見ることになるのは避けられないのだろう。
 ならばと割り切って激流へと向かい合う。
 先ほどひどい濁流でいろいろと流されていった気がするが、今なら落ち着いていた。
「落ちなければ泳ぐ必要はないのです」
 途中点々と存在する岩を足場に、川を渡る。少し悪い足場としても、空中で姿勢を整えて次の足場へと向かう。
 その道のりは順調だった、もうあと二つの岩を越えれば向こう岸に。
 ――ぬるっ。
 先ほどの濁流で濡れてしまったからか、もともと苔で滑りやすかったのか、はたまたあと少しと油断したか。
 激しい流れがゆっくりと近づいてくる。そういえば事故にあう直前って時間が遅く感じ……。
 大きな水柱が上がった。
 幸いだったのは、岸が近づいていたために比較的浅かったことだろうか。
「私は、落ちてなんかない……卑劣なオブリビオンに落とされたのです……!」
 ずぶ濡れになりながらも何とか岸へとたどり着いたシュトフテアは、これもオブリビオンの策略によるものなのだと討伐の決意を新たにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

滝舘・穂刈
いやぁ、なかなか大変な目にあったが、ヒーローはこんなことではくじけない!
ほかほか塩おにぎりでも食べて(貴方に捧げる我が慈愛を使用)リフレッシュしてから激流に挑むとしよう。
おとこのこがさらに転がされては大変だからな。

傷ついている人がいたら、その人にも塩おにぎりを配るぞ。
オレの炊飯器で炊いたお米を食べなよ……!

おにぎりを食べ、体力が回復した俺はほぼ無敵!
ならば急流なぞ恐るるに足らず!
いくぞ、急流よ!
田植えで鍛えたこの強靱な足腰をみよー!

ざっばざっばと急流を歩いていこうとするぞ。

(多分流される気がするので、いかようにもしてやってください)



●次回スイハンジャー、不思議な力の正体とは!?
「いやぁ、なかなか大変な目にあったが、ヒーローはこんなことではくじけない!」
 ほかほかの塩おにぎりを頬張りながら、威風堂々と激流の前に立つは我らがヒーロースイハンジャー。
 さらなるおとこのこが転がされては大変だと正義感を燃やす。
 それに、向こう岸でケガをしてそうな人々におにぎりを配布せねばならない。
 彼は何のためらいもなく激流へと戦いを挑んでいく。
「おにぎりを食べ、体力が回復した俺はほぼ無敵! ならば急流なぞ恐るるに足らず!」
 一般人ならば立っていることすら不可能な流れの中、スイハンジャーは何するものぞと突き進む。
「田植えで鍛えたこの強靱な足腰をみよ!」
 そう、このままならスイハンジャーは問題なく向こう岸までたどり着けただろう。しかし彼には誤算があった。
「……!? しまった、この水深では足がつかな……!?」
 いかな強靭な足腰も、足場がなければ生かせない。
 これもオブリビオンによる罠なのだ。しかしヒーローはそんな卑劣な罠に負けるわけにはいかない。
 水が入らないように再度きっちりと蓋をしめなおし、深みへと足を踏み入れ……。
 ――刹那、急激に変わった川の流れによる不思議な力で向こう岸へと弾き飛ばされた。
 彼には何が起こったかわからない、しかし、やることはわかっている。
 スイハンジャーは倒れ伏しながらも他の傷ついた猟兵たちへと向かい、自らの蓋を開ける。
「オレの炊飯器で炊いたお米を食べなよ……!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ファル・ファーリア
「激流に身を任せどうかしている…激流に身を任せどうにかする…」流水に浸かって無心になり、火照った身体を冷やしている。

おとこのこたちは…その、ナニがとは言わないが上手かった、ファルが精霊と感応するため自然の風や気温に敏感な肌を持つことを差し引いても…どうやら特殊な訓練を受けていたようだが…思い出すとまた身体が熱くなってくる、心象が激流の中にある水の精霊と感応したらしい…。

そうなるともう止まらない、肌を愛撫する水流は体内、下腹部で渦巻くうねりとなる。耐えきれず、思わず喘ぎ、叫びとともに放たれる、流れを捻じ曲げ、地形を変える【エレメンタル・ファンタジア】となって。



●不思議な精霊の力
「激流に身を任せどうかしている……激流に身を任せどうにかする……」
 そう自らを落ち着かせるように呟きながら激流へと入っていったファルであったが、その心はすでにどうにかなりそうだった。
 特殊な訓練を受けていたと思われるおとこのこたちは、なんというか、すごかった。
 ファルが精霊と通じ合うために鋭敏な感覚を持っていることを差し引いたとしてもここまでいいようにされてしまうとは思わなかったのだ。
 思い出すだけで体が高まり、熱くなってくるのがわかる。
 その熱に引き寄せられたのか、激流に潜む荒々しい水の精霊を肌を打つ激流の中に感じていまった。
 彼らはお互いに通じ合おうとしていた。
 久々の感応に気を良くした精霊は、彼が耐えきれず嬌声を上げているのにも構わずに激しくまぐわっていく。
 あらゆるものを飲み込む激流は彼の意識と一体と化しながら、より一層の勢いを増しながら流れをそして周辺の地形をも変えていく。
 全てが終わり、ファルが向こう岸へと流れついた頃、激流は穏やかな流れへと変わりつつあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライエル・シュヴァリエ
ユートピア作戦…おとこのこが坂から転がされてくるのと何の関係があるんだ?(困惑)もう考えたら負けな気がする、とりあえずこの激流を超えることに集中しよう。

別に気合と根性で泳いでいってもいいが、後で変態達との戦闘があるだろう(決めつけ)し、体力、精神力を温存するためにここはユーベルコードの使い方を試してみるか。

錬成剣雨で19本の黒剣を複製し、それぞれ横向きにしてなるべく隙間なく並べ、その上(剣の腹)に乗る、その状態で操作して飛ばす。
要は剣を空飛ぶ絨毯いや、筏か?まあ、そんな感じのものに見立てて乗って飛んで激流を超えていこうというわけだ。

上手くいったら戦闘にも活かせないか考えてみたいものだな。



●自転車に初めて乗った時のあの感覚
「ユートピア作戦……おとこのこが坂から転がされてくるのと何の関係が……?」
 真剣に考えれば考えるほど謎が深まるばかりだった。つまりは考えては負けなのだろうが、幸か不幸か、ライエルには考える時間がたくさんあってしまった。
 宙に浮かぶ複数の剣に乗りながら激流の上を渡る彼だったが、その進みがあまりにも遅すぎたのだ。自分を乗せて動かすという、今まで試したことのない動作を試しているせいもあり、ゆっくりとしか進ませられない。
 全ての黒剣にかかる重量が均一ではないため意外と制御が難しく、どうせなら一本の大きな何かに乗る方が容易だったかもしれないとまで思い始める。
 どちらにせよ、もう少し慣れなければ戦闘に活かすのは難しいだろう、と冷静に分析しながら、少しずつ速度を上げていく。
 ライエルが悪戦苦闘している間に激流の状況は変わりつつあった。
 他の猟兵に何かがやったのだろうか。ただでさえ激しい流れがより一層荒々しさを増した後、だんだんと緩やかになっていたのだ。
「これなら気合や根性がなくても渡れたかもしれないな」
 呟きながらも前へと進み続ける。
 それでも、対岸までの距離は確実に縮まっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

セレヴィス・デュラクシード
何か橋の代わりになる物無いかなぁ〜‥‥あ、良い『物』思い出したんだよ!
あのシツレイな簀巻きを紐で纏めて筏にすれば足場に出来るんじゃないかな!?
ナントカの情けで顔は上を向かせて浮かべてあげれば大丈夫だよね‥‥タブン
沈みそうになった所で軽く【ダッシュで】で勢い付けて【ジャンプ】からの【狐百まで踊り忘れず】で向こう側へ渡るって作戦だよ

失敗したなら泳ぐしかないけど、寒そうだよね〜

「一応、お駄賃なんだよ(額にチュウ」
その後頭ナデナデか、ボディブローかは反応次第

※アドリブ、弄り大歓迎



●川といえばイカダ
 穏やかになった流れの川を、イカダが浮かぶ。
 ……いや、あれをイカダと言っても良いのだろうか。
 そのイカダには顔があった。そして、よくよくみるとそのイカダ、木ではない……
「シツレイな簀巻きにはオシオキが必要じゃないかな?」
 そう、イカダの正体。それは複数人の連結簀巻きおとこのこだったのだ。
 その上に乗るセレヴィスはおとこのこたちを足蹴にしながらイカダを進めていく。なんと非道な……という者もいるかもしれないが、その表情をみれば幸せに包まれていることが見て取れるだろう。
 特殊な訓練を受けすぎた者の末路である。
 なにかと強化されすぎた影響か、はたまた流れが穏やかになっていたからか、彼らはなんと沈むことなく奇跡的にも対岸にたどり着いた。
 セレヴィスはここまで頑張ったのだからなにかご褒美でもあげようかと、彼らを見る。
 無駄に可愛らしい外見のおとこのこたちは、その端正な顔立ちを赤くして息を荒くしながら何かを期待した瞳で見つめ返してきた。
「……キミたちには、これがお駄賃なんだよ!」
 神速のボディーブローが炸裂する。
 おとこのこたちの顔は、とても幸せそうだったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チョコ色の肌をした半裸の巨乳』

POW   :    あら、私のここが気になるの?
【指先が触れたところ】から【特殊なフェロモン】を放ち、【誘惑や快感】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    だーめ、逃がさないわよ?
【組打ち】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    へぇ、たくさん来たのね。みんな、歓迎してあげて!
レベル×1体の、【胸】に1と刻印された戦闘用【チョコ色の肌をした半裸の巨乳】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ウルフシャ・オーゲツです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ここが噂のユートピア?
 対岸へとたどり着いた猟兵たちが少し進んだ先にあった洞窟が、オブリビオンの住処だった。
 見張りに立つその姿は女性的な外見をしているが、あれは人間ではない。おそらくメスのオークだろうか。
「くっ、猟兵たち! やはり来たわね、私たちのユートピアに……!」
 奥からはまだ声変りをしていないようなおとこのこたちのいろいろと聞いてはいけないような声が聞こえてくる。
 このオブリビオンは指先に触れたところから誰彼構わずに特殊なフェロモンを放たせることが可能だ。
 それを利用すればおとこのこたち同士で何か大変なことが行われていても不思議ではない。
 きっとひどいことをされているにちがいない。
「せっかくおとこのこたちを教育してずっとかわいいままを維持しながら愛で続け、増やし続ける私たちの計画を邪魔させるわけにはいかない!」
 そうしてオブリビオンは本人とほぼ同じ姿かたちをしたメスオークを無数に召喚する。
 とにかく早く何とかしないと色々と面倒なことになりそうな戦いが始まるのだった。
●とどまる者たち、駆け抜ける者たち
 猟兵たちの行動は二つに分かれた。
 一つはそのままその場のメスオークと対峙する者たち。
 そしてもう一つはオークの脇を抜け、洞窟の中へと突撃していく者たちだ。
 おとこのこたちに何かあってはいけないという正義感に駆られて猟兵たちは駆け出したのである。
 そう、正義感だ。決して性義感などでは、ない。
秦田・麻弓
そのままの勢いで洞窟に向かって駆け抜けるSPD寄り猟兵

オークさんを回避しながら走り込み、合間に話しかけます
「この奥におとこのこ達いるんですよね、私も混ざってきて良いですか、気持ち良くしてもらえますかっ!」
返事は聞かずに走り込み、おとこのこ達に誘惑を
効果があったらあとはもみくちゃにしてもらいたいと思います。
ひとしきり遊んでから、かくかくしながら戦線に

オークさんが女の子もアリなら、タックルしつつ
「私も、仲間に、入れて、くださーいっ!」
他の猟兵さんを憚りつつこっそりと
「で、できるだけハードめにイジメてもらえると…」

女の子は範疇外なら、そのまま銃を死角から向けて撃破を狙います

ふー、恐ろしい誘惑です…



●洞窟の中は薄暗くて何が起こっているか私にはよくわかりません
 麻弓は何の躊躇もなく勇敢にオークへと全速力で駆け出していく。
「この奥におとこのこたちが居るんですよね!?」
 その顔に浮かぶのは紛れもない正義感……。
「私も混ざってきて良いですか、気持ち良くしてもらえますかっ!」
 ではなく、自らの心の赴くままの、期待と欲望の入り混じった顔だった。
「えっ、いや、確かにいるけど、えっ」
 やる気満々だと思って身構えていたら、違う意味でヤル気満々だった麻弓にメスオークは呆気にとられる。
 返事を聞いてか聞かずか、麻弓はそのまま洞窟の中へと駆け抜けていった。
「こ、こら、どうなってるの!? あなたたち追いかけて!?」
 戸惑いながらも何人かのメスオークが洞窟の中へと走る。
 作戦通り……なのだろう。敵の分断は見事に成功していた。
 洞窟の中には、惚け切った顔のおとこのこたち無数に転がっている。
 その視線が麻弓へとむけられたことに気をよくして思いっきり笑顔を返す。
「さぁ、助けに来ましたよ。さっそく一緒に遊びましょう」
 麻弓のその笑顔に、そして豊かな体に、男の子たちはふらふらと誘われていく。
 それは次第に、追いかけてきたメスオークたちをも巻き込んだ大乱闘へと発展していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

滝舘・穂刈
うーむぅ。
なにかを愛でたいという気持ちはわからなくもないが、それはいかんぞ!
どんなに美しく照り輝き、いつまでも眺めていたい米であろうと、美味しいうちに食べた方がいい。
……ん?この場合は食べたらだめなのか??

まぁ細かいことはさておき、ともかく滅んでもらおう!
おとこのこ達も、明日のお米愛好家になるかもしれないしな!

なにやらフェロモンを出すらしいが、俺のかぐわしい白米の香りに果たして勝つことができるかな?
ジャーのフタをあげて白米の香りを漂わせながら近づき『杓文字再盛勧進帳』で攻撃だ!

(ネタキャラですのでどのように扱ってもOKです)



●白米信奉者になったメスオークはオブリビオンではない、かもしれない
「なにかを愛でたいという気持ちはわからなくもないが、それはいかんぞ!」
 あっけにとられているメスオークの前に、うーむぅと首を捻りながらも堂々と現れたのは、我らがヒーロー、スイハンジャー。
「愛しいものを愛でて何が悪いというのよ!」
 突然の事態だったが、なんとか気を取り直し問いかけるメスオーク。
「どんなに美しく照り輝き、いつまでも眺めていたい米であろうと、美味しいうちに食べた方がいい」
「そ、そうなの、そういうことなのね!? とことん食べちゃったいいってことなのね!?」
「えっ、こらちょっと、戻って来なさい!?」
 スイハンジャーの熱い魂に感銘を受けたメスオークの内の数名はさらに洞窟へと戻り始める。
「……ん? この場合は食べたらダメなのか??」
 何か間違ってしまった気がする。だが、やることは変わらない。
「細かいことはさておき、ともかく滅んでもらおう! 明日のお米愛好家になるかもしれないおとこのこたちの為にもな!」
「おのれっ、分断を図るとは姑息な手を……」
 あくまでもスイハンジャーは正々堂々と戦おうとしているのだが、激昂しているメスオークは聞く耳を持たない。
 ならばその身に叩き込むだけ。スイハンジャーはしゃもじを構え、走り出す。
「ははは! 何をするかと思えばしゃもじですって? 貴女たち、そこの白米を黒く染めてしまいなさい!」
 ボスであろう個体の指示を受け、胸にナンバーのついたメスオークたちが、白米をフェロモンを放つ邪悪な米に染め上げようと立ちふさがる。
「この炊きたての白米の香りは、負けたりなどしない! お前たちを逆に白米に染めてあげよう!」
 至近距離で叩き込まれるしゃもじの一撃。
 それは、たとえ凶悪なパン過激派や邪悪な肉信奉者であろうとも白米派に鞍替えしてしまうほどの強力なものだった。
 しゃもじをうけ一度は倒れ伏した複数のメスオーク。
 彼女たちが次に目を覚ました時には熱狂的な白米信奉者と生まれ変わっていた。
 ホカホカのご飯と涙を流しながら食べ続けるだけの存在となり、次第に肌も白くなっていったというが、真偽のほどは定かではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

明智・珠稀
さようなら、明智・ザ・ジャイアント。
貴方の川流れは無駄にしません…!

それはさておき。
あぁ、これぞユートピア…!(うっとりハァハァ)
とても大好きです、好ましいです加わりたいです…!
しかし!
そこの褐色さんの魔力によるものなのですね。
それはなりません。
己の自由意思でこの状態になってこそユートピア…!
いざ尋常にテクニック勝負です、ふふ…!!

■行動
UC【行け!たまちゃん人形】発動。
おびただしい数のたまちゃん人形でメスオークさんを攻撃、
また捕らわれ少年を助ける…どころかテクニックを駆使してオークのフェロモンを払う

己はアート武器で手近な敵にハートマークを描き毛束でテクニシャンな攻撃を


※アドリブ、絡み大歓迎!



●暗くてよく見えないってことにしておいて欲しい第二の戦場
 説得を受け洞窟に駆け込もうとしたメスオークたち。彼女らはいつのまにか洞窟に侵入していた、悲しみに暮れる珠稀に進路を阻まれていた。
「さようなら、明智・ザ・ジャイアント。貴方の川流れは無駄にしません……!」
 自らの分身のことを思いながら彼が率いるのはおびただしい数のたまちゃん人形たち。狭い洞窟の中での数の暴力に、メスオークたちはなすすべもなく制圧されていく。
 しかし、彼の目的はそこではなかった。
「あぁ、これぞユートピア……!」
 うっとりとしながら息を荒げる珠稀がたどり着いたのはおとこのこたちの楽園。
 先行していた猟兵とメスオークがおとこのこを交えて激しい戦いを繰り広げているが、おとこのこたちはまだたくさんいた。
「とても大好きです、好ましいです加わりたいです……しかし!」
 近くにいたおとこのこのもとに近寄り、様子を伺う。
 半分ぐらいは自らの意思で求めているような気もするが、それだけではない気配も感じる。
「やはり褐色さんの魔力による影響を受けていますね。それはなりません!」
 さすが猟兵である。おとこのこたちを正気に戻してここから救出しようとしているのか。
「完全なる己の自由意思でこの状態になってこそユートピア……!」
 いや、それにしては様子がおかしかった。
 珠稀は腕の中で期待のこもった瞳で見つめてくるおとこのこを優しく撫で、呟く。
「いざ尋常にテクニック勝負です、ふふ……!!」
 戦いは、さらに混迷をを深めようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレヴィス・デュラクシード
ユートピアだか何だか知らないけど、こんなヒドイ事しなくったって!(引き摺って来た簀巻きでバットの構え

あのバインバインオークの攻撃は簀巻きで【武器受け】
バインバインのバインバイン部分を遠心力をつけた簀巻きフルスイング高速回転で【2回攻撃】だよ!
簀巻きを引き摺りつつ【ダッシュ】で接近してからボクの奥の手【千里跳ね】(緑の瞳、身体にノイズ、透けて見える狐耳姿な擬似真の姿)での超高速連続殴打、回避されても中止出来ないのが悔しいけど多分当たるよね?
力の限り叩いて叩いて叩きまくるよ!

「今日は何かムシャクシャする事が多いんだよ(2つのメロンを睨み」

※キャラ弄り、アドリブ、キャラ弄り、大失敗、キャラ弄り大歓迎



●きっとみんなが成長を望めばそういったアップデートが……
 地上での戦いも、こちらはこちらで混沌とした様相を呈していた。
 しゃもじで無双する猟兵がいる傍で、セレヴィスがその手に引きずるのは、恍惚とした表情の簀巻きおとこのこ。
「ユートピアだか何だか知らないけど、こんなヒドイ事しなくったって!」
「そこに関しては大いに不服よ私は!?」
 明らかにセレヴィスのおとこのこに対する扱いの方がヒドいとメスオークは訴えかけるも、彼女が邪悪なオブリビオンの声を聞くことはない。
 セレヴィスは簀巻きおとこのこを振り回しながら、迫り来るメスオークたちを(どちらに対しても)容赦せずに薙ぎ払いっていく。
 その勢いはまさに神速。
 あまりの速さにブレる姿をもし捉えることが出来た者には彼女にうっすらと狐耳が生えているように見えただろう。
「く、あんな成長期前の子どもにいいようにやられるなんて!?」
 恐れおののくその言葉の直後にメスオークは吹き飛ばされる。
「今日は何かムシャクシャする事が多いんだよ」
 不機嫌そうに次の標的のメスオークが誇る巨大なメロンを睨むセレヴィス・デュラクシード18歳。
 そう、おそらく彼女の成長期はもう……。
「……そこのキミも何か言いたそうだね。そんなシツレイな人たちは、みんなまとめて星にするんだよ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

サイコ・クレイリリィ
おっぱいおっぱいおいしそうなおっぱい♪
ようやくめいんでぃっしゅにたどり着いたのです。
もう、熱い想いが炎として溢れだしてパイロキネシスを発動してしまっても仕方ありませんよね?一応、味方の猟兵にはパイロヒーリングやサイコヒーリングを飛ばしているので問題はないでしょう。
そして、溢れだした炎をセルフ倫理結界としておっぱいさんを色々な意味で『喰べて』『一つになる』のです。サラマンダーより早いですがボクは回復力に任せた量と回数で勝負するタイプなので問題はありません。ナニが早いのかは敢えて言いませんが。
狂信的食神狐の戦闘中に食べたの意味がそういう意味ではダメだとは何処にも書いてない( ・`д・´)



●洞窟の中ですが明るくなっていても炎が邪魔でよく見えないのです
「おっぱいおっぱいおいしそうなおっぱい♪」
 洞窟に響き渡るのは純粋な欲望の詰まった歌声。
 サイコはその癒しの炎で洞窟内の猟兵やおとこのこたちを燃え上がらせながら、自分もまたメスオークへと挑んでいた。
 彼の熱い想いは炎となって周辺を包むことで、あたりから中で何が行われているかを伺い知ることはできなくなっていた。
 その炎によって囚われたメスオークたちに、サイコは舌なめずりをしながらゆっくりと近づいていく。
「ようやくめいんでぃっしゅにたどり着いたのです」
 ある狩人はこう言った。狩りは狩るから楽しい。狩られる立場には、絶対になりたくないと。
 今まさにメスオークは狩られる立場となった。
 一撃一撃の攻撃はそれほどでもないが、積み重なればそれは十分な脅威。
 そう、サイコの目的はただ一つ。メスオークたちを『喰べて』『一つになる』ことだった。
「さぁ、一つになろう、熱く燃えて、溶けて、混ざり合おうよ!」
 いつまでも続くように燃え上がるサイコは、メスオークが泣いて許しをこうてもその手を緩めることはなかった。結局、メスオークたちが完全に意識を失うまで、サイコの炎は注ぎ込まれ続けたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シュトフテア・ラルカ
ようやくボス戦…奥から聞こえる声は今は無視するとして。
オブリビオン、許すまじなのです。
びしょぬれとなったのも全てあなたのせい。八つ当たり、そんなことはないのです。

UCを発動し、周囲を囲ませていつでも【援護射撃】を為せるようにするです。
仲間の援護をこなしつつ、【スナイパー】で敵の足元、手を狙い撃ち、攻撃の隙きを与えないようにするです。
両手に熱戦銃、精霊銃を持ち、【二回攻撃】でガンガンせめていくですよ。
何脱いでるですか見せつけてるつもりですかそうですか死ねです。
邪悪なオブリビオンは殲滅するですよ。



●だいたいオブリビオンが全部悪い
 洞窟の奥から聞こえる声にメスオークの嬌声が混ざり始め、一体何が起こっているのかますますわからなくなってきた。
 とりあえず今は……いや、今後とも聞かなかったことにして目の前の相手を討伐する方がいい。
 シュトフテアは冷静に判断し目の前のメスオークたちと対峙する。
「オブリビオン、許すまじなのです」
「え、わ、私たちそんな怒られるようなことしたっけ?」
 怒りを感情を向けられ、困惑の表情を浮かべるメスオークたち。
「私がびしょぬれとなったのは全てあなたたちのせいなのです。許すわけにはいきません」
「それって八つ当た」
「そんなことはないのです」
 冷静なツッコミを入れようとするメスオークを先手をうって黙らせる。
 そう、何事も先手必勝。
 随分と数の減ってきたメスオークたちの残りを一気に殲滅するために、複製され宙に浮かぶ20の銃器と、両手で構えた2の銃口が相手を捉える。
「ちっ、距離さえ詰めれば!」
 衣服を脱ぎ捨て、全速力でシュトフテアへと詰め寄ろうとするメスオークだが、引き金を引く速さには敵わない。
「何脱いでるですか見せつけてるつもりですかそうですか死ねです」
 果たしてシュトフテアの視線に込められていたのは憎悪か嫉妬か。
 狙いを定めることもほどほどに数多の銃弾がメスオークたちへと降り注いでいった。
「邪悪なオブリビオンは殲滅するですよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ファル・ファーリア
素で中性的、というよりも少女のようなファルが特殊な訓練を受けたおとこのこたちに…なんというか「磨かれて」その熱が抜けきらぬままメスオークたちの前に、これはピラニアの群れに肉を投げ込むがごときではなかろうか?

しかし、特殊なフェロモンの影響か、心のどこかでこれから起こるあれやこれやくんずほぐれつを期待している。どこか夢心地で…それは夢の精(決して「の」を取ってはいけない)霊との交感、喘ぐように歌が口をついて出て、くねるように、全身でなにかをほぐすように身体が動く。

―メスオークたちも、洞窟の奥のおとこのこたちも、歌への共感に飲み込まれたモノは、悉くいろんな意味で果てた…と後の歴史書には記されている。



●そしてだれもが力尽きた
 ファルは何者かに誘われるように、洞窟の中に入り込んでいた。
 既に混沌のるつぼと化していた洞窟の中で、中性的というよりも少女と見違うばかりのファルが入り込んだらどうなるか。答えは明白だった。
 既に完全に出来上がってしまっている、特殊な訓練を受けたおとこのこたちは、彼を仲間だと認識し、共に楽園への道へと誘おうとする。
 ……そう、今までの道行きで磨かれたまま、完全に出来上がってしまったファルがメスオークたちの、そしておとこのこの前に現れたのは、肉食魚の群れに肉を投げ込む行為に他ならない。
 既にファルの心の中はこれからの期待で、不安や理性を上回っていた。
 誘われるがままにその群へと飲み込まれていく。夢の中に入り込んだような感覚に、ファルは震える。
 そこで揺蕩うは夢の精。浮かぶような感覚に身を任せ、何度も大きな波に揉まれて体を大きく反らし、痙攣する。
 その運命の出会いに口から紡がれる悦びの淫靡な声は歌となり、だんだんと洞窟全体を包んでいく。
——その場にいた全ての者たちは、歌への共感に飲み込まれ、やがて一つの輪となった。
 全てが終わった後、そこに残っていたのは、いろんな意味で果て、幸せそうな顔で折り重なって夢を見る人々だったという。
 こうして、洞窟の中のおとこのこたちは無事に救われたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルベル・ノウフィル
アドリブアレンジ歓迎・連携希望☆ミ

「う、うむ。なにやらいかがわしい……ような?」
12歳児は戸惑っている!

「ひとまず援護いたします」
星守の杯で味方の回復を務めます
ぱらぱらと降り注ぐ金平糖がちょこれーとにトッピングされて美味しそう(?)

敵がいっぱい出てきたらちょっと目のやり場に困ったように赤くなりながらこっそりUDCアースで買ったスマホで写真を撮りましょう
あとで知り合いのお兄さんに見せてあげるのです、きっと喜びます

それはともかく、隙を見てmy刀・墨染で捨て身の一撃をいたします
第六感の導くままに敵の群れを走り回り刀を届けましょう
この一撃は味方と息を合わせて同時にいれてフィニッシュとするのでございます


ライエル・シュヴァリエ
転がされてたのは、女に手のひらの上で転がされるとかそういう…坂で転がす意味はあったのか?(胡乱な目)変態の考えを理解するなど無駄か。変態相手なら誘惑されても気分がのらんしな

一つ試させてもらおうじゃないか。覚醒せし黒剣で黒剣を漆黒のオーラを纏った大剣に変化、その状態で錬成剣雨で黒剣を19本複製する。他のユーベルコードを前提としたユーベルコードを使う猟兵もいるらしいが、この場合大剣に変化した黒剣を複製できるのか。失敗したら普通に斬りこむ
できたら一本に俺が乗って残り18本を飛ばして斬りこませ、剣に乗ったまま突っ込ませ、激突時に体重をかけて威力を増しとどめをさす。これぞGソードダイ…いや、やめておこう



●星降り注ぐ中の黒き流星
 ルベルが洞窟の中に入り込んでいたら、彼の人生はおそらく大きく変わってしまっていただろう。
「う、うむ。なにやらいかがわしい……ような?」
 洞窟の中から漂ってくるただならぬ気配、もはや魔窟とも言える様相を呈しているそこからは良い子は近づいてはいけないという雰囲気がむんむんと漂い、12歳児は戸惑う他なかった。
「はっ!?……ひ、ひとまず援護いたします」
 気を取り直してルベルが空から降らしていくのは光り輝く金平糖。
 それらは傷ついた仲間たちの元へと向かい、傷を癒していった。
「……ちょこれーと肌と合わさると美味しそう……」
 仲間を癒す傍で、ルベルはこっそりと持ち込んでいたスマートフォンで録画を始めていく。
 あちこちでその肉体を誇示しながら戦うメスオークたちを前に、目のやり場に困っていたルベルであったが、そういう映像を喜ぶ者は少なからずいるのだ。
 あとで知り合いのお兄さんに見せてあげようと決意している間に、もう一人の猟兵、ライエルは胡乱な目でメスオークを眺めながら準備を行っていた。
「転がされてたのは、女に手のひらの上で転がされるとかそういう…坂で転がす意味はあったのか?」
 変態の考えを理解するなど無駄かとぼやきながら、ライエルは無数の剣と、一本の大剣を宙に浮かべる。
「さて、一つ試させてもらおうじゃないか」
 先ほどの反省を踏まえ、大剣に飛び乗る。バランスを取るのがむずかしいが、先ほどよりは随分と楽に乗ることができた。違うものを混ぜて出現させることは少々困難だったが、できなくはなかった。
 腰をかがめ、数多の剣を伴いながら大剣を走らせる。星(こんぺいとう)が降り注ぐ中、黒い剣が風を切って、敵の首領と思しきメスオークへと突撃していく。
 ルベルもそろそろ真面目にと刀を取り出し、駆け出す。ほかの猟兵の活躍もあり、敵の数はもう僅かだボスを倒せばあとは烏合の衆だろう。
 一方は巨乳を薙ぎ払い、一方は巨乳の合間を縫いながら、目的の相手のもとへとたどり着く。
「とどめをささせてもらうぞ!」
「これにて終いにございます!」
 巨大な黒い剣が、妖しい黒い刀が、同時にその身を切り裂き、メスオークは果てる。
「……好みの子にやられるなら、まあ、それもいっか……」
 なぜかその横顔は笑顔であったという。

●一度ハマったところからもどってくるのはむずかしい。
 その後、洞窟の中で倒れていた者たちやおとこのこたちを回収し、無事に事件は解決した。
 戻ってきたおとこのこたちも、いずれきっとたぶんもとにもどったらいいな。
 猟兵たちは儚い思いかと考えながらも、祈らずにはいられなかった。
 全く関係ないとは思うが、おとこのこたちが帰っていった地域一帯では、出生率が急激に上昇したらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月03日


挿絵イラスト