歌え踊れと妖気は言う
●
レトロなスピーカーから祭り囃子が流れている。
今日は祭りだ、幽世の住人よ集え集え、楽しもうぞ。
古今東西妖怪も神も悪魔も、なんだって寄ってこい。
いつの間にか生まれた巨大な祭り会場。出店に出し物、盆踊り会場。少々古めのレトロな装いのそれらは、ぐるりぐるりと上下左右に絡み合って迷宮となっていた。
幻想に包まれた不思議な会場に幽世の住人は続々とやってくる。
「やあやあ、今宵は良い夜さねぇ」
鼻の長い、赤ら顔の天狗が大げさに空を振り仰ぎながらはきはきと言う。
「まあ、なんて楽しいお祭り! これはぜひとも楽しまなくちゃ!」
竜神の娘が大きく回ってあたりを見渡し、活舌よく通る声で言う。
「こーよいはー おまつり〜♪ たのしもうー かくりよのよる〜♪」
そして手と手を取り合い、歌い踊りだす。それはここだけでなく、迷宮めいた祭り会場のあちこちでそんな光景が繰り広げられているのだった。
●
「えーと、お手伝いお願いできますかー……」
寧宮・澪がグリモアベースにて、猟兵達へと声をかける。
新たに見つかった世界、カクリヨファンタジア。その世界でお祭りが開かれているという。無論ただの祭りではない。骸魂が妖怪を飲み込んで変化したオブリビオンの用意した罠だ。祭りに惹かれて集う妖怪は、異様な妖気に当てられて「奇妙な行動」をずっと繰り返している。
「で、どんな行動かというとー……ミュージカル、ですねー」
ミュージカル。セリフと音楽、歌とダンスを組み合わせた芝居の形式の一つ。それの如く大仰に動き、舞台の上のように話し、感情の高まりを歌と踊りで表現しつつ、延々と祭り会場を巡り続けていると言うのだ。おまけにその会場は上下左右様々に出店や出し物、盆踊り会場が組み合わさって迷宮のようになっているという。
「皆さんは、まずはこのお祭り迷宮を突破しながら、幽世の住人を助けてくださいー……」
レトロな設えの建物や出店で構成された迷宮を辿り、ミュージカルを繰り広げる幽世の妖怪を助けてあげてほしい。彼らを説得すれば迷宮を自分で脱出してくれる。同じようにミュージカル風に語りかけたり、歌い踊りながら説得すればより簡単に説得できるだろう。
そうしながら祭り迷宮の中心へと向かえば、骸魂に飲み込まれてオブリビオン化した妖怪がわんさかいる。また妖気も一層強くなって普通に行動することも難しい。
「ですが、ここでもミュージカル調に行動すれば……有利になります」
阻害されるどころかより力を増して戦えるのだ。できるだけ試してみてほしい。
わんさかいるオブリビオンを倒し、取り込まれた妖怪を助ければ祭りの主催者、強大なオブリビオンが現れる。そいつを倒せばこの祭り迷宮は崩れ、邪悪な祭りは終わるのだ。
「もちろん、この黒幕戦でも、ミュージカルしましょー、と妖気が強制してくるので……そうした方が、有利に戦えますよー」
上手い下手は関係ない。とにかくそれっぽく振る舞ったもん勝ちのルールである。
「まー、ちょっと変わった感じですが……良ければ、よろしくお願いしますねー……」
霧野
Let's Sing and Dance.
よろしくお願いします、霧野です。
●シナリオについて
祭り迷宮を突破し、妖怪を助けてください。
全章通して、「ミュージカル風の行動」を行えばプレイングにボーナスがつき、有利になります。
上手い下手関係なく、それっぽく楽しんでもらえたら幸いです。
コメディです。シリアスは向かないかもしれません。
実存する小説のタイトルや歌詞が含まれたプレイングは採用できません。よろしくお願いします。
●複数人で参加される方へ
どなたかとご一緒に参加される場合、プレイングに「お相手の呼び名(ID)」を。
グループ参加を希望の場合は【グループ名】を最初に参加した章にご記入いただけると、助かります。
●アドリブ・絡みの有無について
ちょっぴり今までと変えました。
以下の記号を文頭に入れていただければ、絡まなかったり、アドリブ入れなかったりさせていただきます。
良ければ文字数節約に使ってください。
◎:アドリブ歓迎。
○:絡み歓迎。
〆:負傷OK。
第1章 冒険
『幽世迷宮譚』
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POW : 壁や障害物を破壊しながら突き進む
SPD : マッピングを行い、迷わないように探索する
WIZ : より迷宮化が複雑な方へ進み、元凶のオブリビオンを探す
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
揃って踊って歌うかっぱとうさぎの妖怪。
楽しげにくるりくるりと笑顔で感情を歌って踊って表す妖怪たち。
「まあ、なんて美味しいんでしょう」
「それはもう、今日のために用意した一品だもの」
たい焼きを焼くタイの妖怪たちが一列に並ぶ。
「来る日も来る日も焼き続け♪ みんなが美味しく食べられる、そんなたい焼きの完成だ♪」
セリフを歌や踊りで感情を表現している妖怪達。
放っておけば延々とこれが繰り返されて妖気が高まる一方だ!
さあ、主役達の登場を舞台は待っているぞ!!
ティファーナ・テイル
◎SPD>POWで判定を
「正義は迷わない!勇気は障害に勝つ!(笑みを浮かべて)神様にできない事は無い!(ハズ…)」と拳を向けてファイティングガッツポーズを!
SPDを『スカイステッパー』で一通り走破して、迷ったら『神代世界の天空神』で空間飛翔して大まかな見当を付けて飛翔して壁や障害物に当たったら「ボクたち(猟兵)は勇気と正義の味方だから必ず突破してみせる!」と誰に向けたか腰に手を当ててVサインして、オブリビオンの気配や雰囲気を見付けたら「正義と勝負だ!」と言いますが違うと言われたら「あ、ゴメンなさい」と謝り次の敵っぽい存在を探して移動します。
他の猟兵が居たら協力・共闘をして正義を執行します!
●
「正義は迷わない! 勇気は障害に勝つ!」
ティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)は大きく金色の翼をバサリと広げて、笑みを浮かべながら高らかに宣言する。
「神様にできない事は無い!」
ハズ、と小さく小さく付け加え、祭り迷宮の入り口へと握った拳を突きつけた。そして長い胴体を翻し、空中を跳ね周り飛び回る。
入り口からぐるりぐるりと様々な建物出店が組み合わさって迷路になった会場を駆け回る。行き止まりに至っても、壁に当たってもくじけない。
ちょうどそこにいた歌って踊って祭りに興じる妖怪達へと高らかに宣言する。
「ボクたちは勇気と正義の味方だから必ず突破してみせる!」
目を丸くする狸や狐の妖怪達へと、大きく腕を回し腰に手を当ててVサイン。ピタリと決まったポーズに周囲から拍手が上がる。
「ここは骸魂の罠よ! 早く脱出してね」
「わかったコン!」
「わかったポン!」
勢い良く飛び込んできたティファーナのセリフに辺りの妖怪達は説得され、迷宮を脱出しようと動き始めた。
そんな彼らを見送ってティファーナは黄金の鱗を光らせてまた飛び立つ。
一路オブリビオンの気配、祭り迷宮の中心地を目指して。
「正義と勝負だ! オブリビオン!」
「オブリビオン? 私はただの魔女の一人よ〜?」
「あ、ゴメンなさい」
グツグツ薬鍋に向かって呪文を唱えていた魔女との勘違いの出会いも繰り広げながら、進むのだった。
成功
🔵🔵🔴
古峰ヶ原・美琴
(SPD)に挑戦
マッピングして効率よく迷宮を巡り、妖怪達に逃げてと呼びかけるよ
大勢が集まる場所は優先して飛び入り参加
お相撲とか力比べなら、大狸に変身して
盆踊りなら、一反木綿で櫓に飛び込み浴衣姿に変身
注目を集めてお祭りで楽しかった気持ちを歌って伝える
たい焼き美味しかった
鮎の塩焼き絶品だった
射的と金魚すくいの妖怪さんはイジワル
だけど、吹き戻しと金魚一匹オマケしてくれた
これがお祭り。楽しい。最高だよ!
それなのに、私はどうしようもなくムカついているの
みんなの楽しい気持ちを悪用してお祭りがぶっ壊されようとしているの!
だから、今の楽しい気分のまま、みんなで「せーの」で逃げちゃおう♪
「せーの」で「またね♪」
●
古峰ヶ原・美琴(神出鬼没・f28138)は祭り迷宮を地図を片手に巡る。
猫耳尻尾をふるふる震わせ、くるんくるんと迷いそうな道を辿り、登り、下り。
「たい焼き美味しかった。鮎の塩焼き絶品だった」
出店の料理を堪能して腹ごしらえ。
お面や型抜き、たこ焼きお好み焼きお化け屋敷。
「射的と金魚すくいの妖怪さんはイジワル。だけど、吹き戻しと金魚一匹オマケしてくれた」
倒せない射的に、破れやすいポイ。けれどちゃんと残念賞をくれたのだ。くるんと回りながら吹き戻しぴるり、金魚の入った袋もかかげ。
「これがお祭り。楽しい。最高だよ!」
「「さーいこう!」」
満面の笑顔で飛び跳ねて、たくさんの妖怪が集まる場所を見れば、飛び込んで走って参加して。そうしてお祭りを楽しみながら言うのだ。
相撲の会場では大狸にどろんと変身。
そぉいそぉいと対戦者を転がして優勝を貰っていく。
「それなのに、私はどうしようもなくムカついているの」
「「どうして? どうして?」」
辺りの妖怪引き連れて、踊って歌って迷宮を巡る。
盆踊り会場では、一反木綿に変身。ひゅるりと櫓のてっぺんに飛んで、浴衣姿に早変わり。
「みんなの楽しい気持ちを悪用してお祭りがぶっ壊されようとしているの!」
「「そんな! ひどい!」」
くるくるひょいひょい、盆踊りをしながら歌って伝えるのだ。
「だから、今の楽しい気分のまま、みんなで「せーの」で逃げちゃおう♪」
「「逃げちゃおう!」」
折しも盆踊りは最高潮、美琴の踊りや声が妖怪達の注目を集める。最後の盛り上がりをみんなで楽しく踊りきって。
「せーの」
最後の音にあわせて美琴の声が響く。
「またね♪」
「「またねー♪」」
大成功
🔵🔵🔵
御形・菘
◎○
なるほど、ならば大体普段通りではないか!
キマフュではいつも、妾の信者たるファンの皆を前にして色々とやっておるのでな
他の世界で、目の前ライブ感を発揮して立ち回れるというのは、実に嬉しいし楽しいのう!
祭り囃子のリズムに合わせ、身を揺らしながら、まずは高らかに宣言しよう!
今この場で、最も祭りを楽しんでいるのは妾であると!
はっはっは、妾よりも凄いぞ!と言える剛の者はおるかの~
助けるというより、一緒に楽しもう、ついてこい!という感じで皆を引っ張っていこう
誰よりも目立つ、イケてる踊りを披露するのは妾よ!
というかあくまで妖気とやらの仕業で、普段から皆こんな感じではないのか? それは割と残念であるな!
●
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)はからからと明るく笑う。
「なるほど、ならば大体普段通りではないか!」
ミュージカルのような行動を強いられているというが、菘には普段通りに振る舞えることである。
「他の世界で目の前ライブ感を発揮して立ち回れるというのは、実に嬉しいし楽しいのう!」
楽しげな祭り囃子に合わせ、ぺちりと尻尾の先で軽く地面を叩いて拍子を取って、ゆらりと体をくゆらせて。菘は堂々と祭り迷宮へと入って、すぐあったイベントステージへ上る。
「何だ、何だ、何が起こる?」
「何か何か、何かが起こる?」
その姿に辺りの妖怪たちが注目し集まってくる。そんな彼らを菘は睥睨し胸を張る。
「今この場で」
しなやかな腕を高々と挙げ。
「最も祭りを楽しんでいるのは」
長い長い蛇の体をとぐろを巻いて、大きく上へと上がって見せて。
「妾である!!」
「「わーー!!!!」」
その笑顔はとても楽しそうでイキイキとしていた。
「はっはっは、妾よりも凄いぞ!と言える剛の者はおるかの~?」
「「僕が! 俺が!」」
「「私も! 私も!」」
集まった妖怪がみんな盛り上がり、我も我もと騒ぎ出す。
「さあ皆で踊ろうぞ! この祭りを楽しまんとするものよ、ついてこい!!」
「「おーーーーーー!!」」
軽快に体をゆらして菘は踊る。弾むように揺れ、かんらからと高笑い。この場にいるどの妖怪よりも楽しく誰よりも目立ち、イケている踊りを披露する菘を追うように、周囲の妖怪達が踊りながらついていく。
これは菘の狙い。助けに来たぞと言うより、一緒に楽しもう、ついてこい、と言う感じで皆を引っ張っていくのだ。
「はーっはっは、楽しいな! ここはいつもこうなのか?」
「普段はもう少し普通のお祭りだよ♪」
「それはわりと残念であるな!」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『迦陵頻伽』
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POW : 極楽飛翔
【美しい翼を広げた姿】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【誘眠音波】を放ち続ける。
SPD : クレイジーマスカレイド
【美しく舞いながらの格闘攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 迦陵頻伽の調べ
【破滅をもたらす美声】を披露した指定の全対象に【迦陵頻伽に従いたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ティファーナ・テイル
*アドリブ歓迎
「飛翔する敵ならボクだって敗けないぞ!」とガッツポーズ♪
『スカイステッパー』でジグザグに飛翔しながら隙を見ては『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けます!
敵の攻撃が激しいなら『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けながら敵のUCを『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させて『ゴッド・クリエイション』で弓の女神アルテミスを創造して良く狙って攻撃を仕掛けてもらいます。
🔴が付いたら『超必殺究極奥義』+『ヴァイストン・ヴァビロン』で苛烈な猛攻を仕掛けて髪の毛で足などを捉えて動きを妨げたり封じたりします!
誘惑・幻惑の攻撃を受けたら『エデンズ・アップル』で檸檬を造り齧る!
●
祭り会場の上空を飛び交う迦陵頻伽の群れに、ティファーナは満面の笑みでガッツポーズしてみせた。
「飛翔する敵ならボクだって敗けないぞ!」
翼を広げて、黄金の蛇体が空を打ち据え、駆け上るように飛翔する。ジグザグと相手に捉えられぬよう幾度も機動を変えて自由自在に空をゆく。
迦陵頻伽が美しい羽をひらめかせ、空中を舞う。空を翔け行くティファーナにむけて、高速の格闘攻撃を繰り出した。
迦陵頻伽が奏でる楽の音に合わせるようにティファーナは踊る。 長い蛇の尾をしならせて跳びかかってきた迦陵頻伽の一撃を避け、止まらぬその個体に♥の形のビームを放ち、地へと落とす。
二撃、三撃と盛り上がる笛の演奏に合わせて踊る迦陵頻伽達。一気に迫りくる爪の一撃を、宙を蹴りつけ離れることで回避する。
(攻撃が激しい)
そのまま上空へと上り、ティファーナは神の光を、天空神の威光を放つ。きらめく光に包まれて、迦陵頻伽達の爪が、動きが鈍った。
その隙を見逃さず、ティファーナの髪がうねる。ぐるぐると手近な迦陵頻伽の足や翼を絡め取り、縛り付ける。そのまま絡みついた部位を破壊するほどの力で固定した敵へと、流れる楽曲の拍子に乗りながら♥ビームを放ち、ぽんぽんぽんと中に閉じ込められた妖怪達を助け出していくのであって。
大成功
🔵🔵🔵
御形・菘
◎○〆
おお、実に美しい!
足の鱗も角も、そしてちゃんと飛べる翼も! …正直、割と妬けてしまうぞ?
そしてBGMも至上となるならば、実にイイ動画となるに違いあるまい!
さあノリ良くバトろうではないか!
空を高速で飛ばれてはどうにもならん、と思われては悲しいのう?
右手を上げ、指を鳴らし、さあ鳴り響き続けよファンファーレ!
此度の音色は、お主らの笛に合わせた仕様よ!
はーっはっはっは! この技は妾自身も対象に取れる! もちろん熱いけど!
お主らの催眠音波程度では、今の妾のハートをグラつかせることはできんぞ?
炎上しながら飛び続けるのもカッコ良いし、妾に挑むも良し! 妾の左腕が迎撃してくれよう!
さあ選ぶがよい!
古峰ヶ原・美琴
◎〇(SPD)に挑戦
化術で大タヌキに変身
立派なお腹を膨らませて、トントコポンポンお祭り太鼓
心も体も踊り出す陽気なリズム
太鼓の邪魔する迦陵頻伽とそっくりな姿に化術で変化してべろべろば~って驚かせて笑っちゃおう
お祭りは終わってないもん、まだまだ続けるよ♪
愉快で楽しいお祭りで、一番えらいのだーれだ?
はしゃいだ人が一番つよい♪
さあさあ、歌え、輪になって踊ろう
今日の一番つよいは、だーれだ?
踊りの輪の中心で骸合体ヤマタノオロチでどーん!
ねじり鉢巻き、はっぴに、大団扇、それぞれの頭がお祭り仕様
ウネウネ踊って頭でぶつかって弾き飛ばしたり
団扇で仰いで吹き飛ばしたり
そうやって、ゆるい攻撃して妖怪を無傷で助けるの
●
「おお、実に美しい!」
大きく両手を広げ、菘は飛び交う迦陵頻伽達を褒め称えた。
「足の鱗も角も、そしてちゃんと飛べる翼も! ……正直、割と妬けてしまうぞ?」
美しい骸魂達が羽ばたくその姿は、嫉妬も憧憬も抱くような美しさ。まさに動画映えする見た目。
「そしてBGMも至上となるならば、実にイイ動画となるに違いあるまい!」
彼らの奏でる楽はまさに天上の音楽。今まさに祭り囃子が優雅に奏でられていた。
その音楽にあわせて美琴が踊りだす。
「うん、まだまだ続けよう♪」
だって祭りはまだまだ終わらないのだから。
大きなお腹の化け狸に美琴は化ける。トントコポンポン、祭り囃子の優雅な調べに楽しいリズムを加えだす。菘も合わせて体をくねらせた。
「愉快で楽しいお祭りで、一番えらいのだーれだ?」
愉快に声を弾ませて美琴がはしゃぐ。周りの迦陵頻伽に尋ねるように笑い出す。
「誰かの? 誰かの? ♪」
巨大なタヌキと菘が踊る。迦陵頻伽の笛の音、美琴のお祭り太鼓の音が重なって、祭り囃子が弾けだす。誰もの心も体も踊りだす、そんな陽気なリズムを奏で出す。
「はしゃいだ人が一番つよい♪」
「そうともそうとも、楽しんだものが強いのじゃ♪」
くるん、くるり、ぽんぽこぽん。美琴が踊る、菘が踊る。二人につられて迦陵頻伽達も踊りだす。邪魔をするものはくるんと迦陵頻伽に化けた美琴の、べろべろばあ、とした顔に笑いだしついつい踊りの輪の中に。遠巻きに見ていた者も、菘の威勢のいい笑い声に惹かれて輪へと入ってくる。
「さあさあ、歌え、輪になって踊ろう」
「「やあやあ、歌え、輪になって踊ろう」」
音楽も踊りも盛り上がり、皆が輪になってくるりくるり、とんてんしゃんと盆踊り。大きな大きな輪になってみんな楽しく踊っている。巨大な狸が愉快に踊る。輪の中心で、笑って踊る。
「今日の一番つよいは、だーれだ?」
その言葉とともに、輪の中心で美琴が飛び出した。くるんと回って骸魂ヤマタノオロチと合体し、大きな大きな、八つの首持つ大蛇に早変わり。全部の頭にねじり鉢巻、大きな胴体には金地に青の縫取りのハッピ。頭の間に大きな祭りの字のうちわを持って、と全身お祭り仕様。
素早く舞い、蹴りかかってくる迦陵頻伽をうねる首で弾いたり、うちわでごうっとあおいで吹き飛ばしたり。ぺろりと皮を向くように、柔らかに妖怪達を助け出す。
「さあノリ良くバトろうではないか!」
一方の菘が右腕を高く掲げ、ぱちんと指を鳴らせば和風のファンファーレが鳴り響く。
「はーっはっはっは! 空を高速で飛ばれてはどうにもならん、と思われては悲しいのう?」
そのファンファーレを聞いた迦陵頻伽が燃え、ぽんぽんぽんと妖怪達が中から飛び出してくる。
「はーっはっはっは! この技は妾自身も対象に取れる! もちろん熱いけど!」
ちょっぴし自分も焦がしながらも菘は笑う。ちょっとくらいの催眠音波も燃える菘に届くことはない。
菘と美琴、二人の蛇体が揺らめいて、残った迦陵頻伽が一気に巻き込まれる。
踊りに集った迦陵頻伽達は一網打尽にぽーんと吹き飛ばされ、中から妖怪達がまろびでた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夜神・静流(サポート)
「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
破魔技能に特化した退魔剣士。あるいは悪い人外絶対殺す女。
妖怪や悪霊、魔物、邪神等を討つ事を得意としており、その手の依頼には積極的に参加する。
一般人や仲間、友好的な相手には礼儀正しく接するが、討つべき邪悪に対してはとことん冷徹非情で、一切の慈悲を持たない。
戦闘中は抜刀術と退魔の術を合わせた独自の剣術(ユーベルコード)を状況に合わせて使用。
逆に戦闘と退魔以外の事に関しては不得手で、機械や横文字が苦手。
シナリオ中の行動に関しては、魔を討ち、人々を護るという自分の使命を第一に考える点以外は全てお任せします。
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ひらりひらりと舞い踊る迦陵頻伽を見据え、夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は風を纏う。
「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
この世界の住人である、人に害をなさない妖怪を助けるために荒れ狂う骸魂を討つのだと、手にした十六夜のごとく冷酷目をしたままで彼女は刃を腰だめに構えた。
空をゆく迦陵頻伽がくるりと翼を揺らめかせた。風に髪をたなびかせる静流へと向けて鋭い爪で蹴りを放つ。
けれど静流は揺るがない。構えた刀の鯉口を切り、余分な力みを抜いた姿勢から瞬時に必要な分だけ力を込めて刀を抜く。
祭り会場に風が通り抜ける。八閃、流れるように刀が流れ、静流が刀を鞘に納めれば、八体の迦陵頻伽が崩れて、中から飲み込まれた妖怪が転がり出た。
再び静流は風を纏い、流れるように刀を抜いては八陣の剣を振るう。そのたびに迦陵頻伽が崩れて、妖怪達がまろびでる。
迦陵頻伽の格闘の舞も、風を捉えることは出来はしない。ただ冷静に、ひたすらに骸魂を切り捨てて、静流は妖怪を助け出していったのだった
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『キョンシー木綿』
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POW : キョンシーカンフー
【中国拳法の一撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 百反木綿槍
自身が装備する【一反木綿が変形した布槍】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : キョンシーパレード
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【キョンシー】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御形・菘
◎○〆
はっはっは、なるほどお主は格闘家か!
強者であるのは大前提、しかしそこに魅せる技術はあるのかのう?
さあ来るがよい、お主の渾身を見せてみよ!
真正面から殴り合うのが妾のスタイルなのであるがな
音楽に身を任せ、回避のスウェー重視で攻めていこう
とゆーか身体の構造的に、普通では無理っぽい避け動作も簡単にできるのでな
避けに徹する妾にはマジ当てられんぞ? まして体勢を崩すなど不可能と思うがよい!
そして此度の骸魂とやらを引き剥がす作戦は…ズバリ勢い! 遠心力で分離!
左腕を掻い潜れたらどうにかできる、と思ってくれるなよ?
右手で優しく手を握ってやり、全力でブン回す!
もしくはその木綿の方を掴む方が効果的かのう?
●
「はっはっは、なるほどお主は格闘家か!」
カンフーの構えをするキョンシー木綿へと菘はいつも通り、自信満々の笑みを浮かべて舌を出す。
「強者であるのは大前提、しかしそこに魅せる技術はあるのかのう?」
そう言ってキョンシー木綿へ見せつけるように、くるりするりと蛇の体をくねらせた。その動きは人の体とは違う高さの動きを滑らかに魅せてくる。
「さあ来るがよい、お主の渾身を見せてみよ!」
未だ流れる祭囃子に合わせて身を揺らし、菘は手のひらを上に向けて指を曲げて誘ってみせた。
とん、とキョンシー木綿が地を蹴った。一足で距離を一気に詰め、虚ろな目のまま菘へと空気を割くほどの音のする掌底を繰り出す。するりと太鼓のリズムに乗った菘はそれを上体を逸して躱す。その勢いのままキョンシー木綿が反転し、遠くから回された蹴りを放つが、蛇の体を勢い良く折りたたみ、軌道上にあった頭を下げて避けてみせた。当たれば砕ける、そんな重い一撃一撃をひらりするりと菘は躱していく。
普段ならば真正面から殴り合うのが菘のスタイルであるが、今回は上体を後ろに逸らす、スウェーの動き重視である。
「避けに徹する妾にはマジ当てられんぞ? まして体勢を崩すなど不可能と思うがよい!」
柔軟にしなる体なら、常人には難しい避け方も容易い。蛇の身は地面でしっかりと体全体を安定させている。
今もわしづかむように指を曲げた手を蛇の体をくねらせて空間を作り出し避けてみせた。そしてその手を右手で逆に握り返してやる。
「では今度は妾の番ぞ! 耐えられるかのう?」
ニヤリと口の端を釣り上げて、菘は暴れるキョンシー木綿の拳を左腕でいなしながら持ち上げた。そのまま円を描くようにぐるりぐるりと回りだす。骸魂を引き剥がすためにより威力をあげようと、菘は遠心力を利用するのだ。
ぐるんぐるんと全力で、ぶんぶんぶんとキョンシーを振り回す。あまりの勢いに暴れることもできずになすがままだ。祭囃子に合わせて回転速度はどんどんと増していく。
「とぉりゃあぁぁ!」
そして最高に勢いの乗ったその瞬間、菘は手を離す。十分に遠心力と速度に乗ってキョンシー木綿は飛んでいき、地面に叩きつけられた。
その体からは一反の木綿が剥がれ、消えていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
キーシクス・ジェンダート(サポート)
「助けが必要なら、私も共に行こう」
「…あぁ、いつ見てもオウガのやることは、虫唾が走る」
通常時一人称:私 二人称:キミ、呼び捨て
三人称 :彼等
戦闘時一人称:俺 二人称:貴様
魔法による遠距離戦を得意としたアリス適合者です
味方には努めて穏やかに、敵には冷徹に
オウガ相手には嫌悪感を隠さずに
戦闘
UCによる範囲攻撃が主力です
「高速詠唱」から「全力魔法」「属性攻撃」「衝撃波」を主に行つ
魔力の物量で追い詰めつつ、必要ならトラピッチェによる「スナイパー」「呪殺弾」で敵を撃ち抜いていく
基本方針
戦闘時は積極的に攻撃に打って出る
負傷を恐れず、味方がいる場合は積極的に連携を行います
要救助者の救助は優先的に
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足元を少々ゆらしたキョンシー木綿へと、キーシクス・ジェンダート(翡翠の魔人・f20914)が追撃する。
彼が得意とするのは魔法による遠距離攻撃だ。だからこの戦いも距離を詰められぬように戦場にガラスの迷宮を出現させる。
簡単には踏破できないその迷宮を、キョンシー木綿は祭囃子に合わせて体を揺らしながらあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。ガラスの向こうに見えるキーシクスの元へ行こうと手を前に出し、歩を進める。
迷いながらも近づいてくるキョンシー木綿に焦らず、キーシクスは出口で待ち構え、ウィザードロッドを構えて魔力を練り上げる。たとえ素早く動かれようとも避けられぬように。広い範囲を覆いながらも威力が弱まらぬように。
トン、トンと飛び跳ねるキョンシーの後ろから、新たなキョンシーが現れた。トン、トン、トン、と増えたキョンシーは少々小柄で、木綿をまとってはいない。手分けをしながら二体のキョンシーはガラスの道を探し出し、出口へと近づいてくる。
出口まで一直線の長い道に出た途端、キーシクスの魔法が放たれる。
轟音と共に道を覆う魔法と衝撃波が、キョンシー木綿と呼び出されたキョンシーを覆う。避ける暇もないままに小柄なキョンシーは消え、キョンシー木綿から幾ばくか木綿が吹き飛んでいった。
成功
🔵🔵🔴
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
*◎◎
「強者を名乗るなら挑むのはプロレスラーの宿命!いくよ!」
『スカイステッパー』でジグザグや縦横無尽に移動して『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けて敵の攻撃やUCを『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けながら避け切れ無い攻撃は『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させて切り抜けます!
接敵したら『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で髪の毛と蛇尾脚で攻撃を仕掛けて、🔴が付いたら『超必殺究極奥義』+『ヴァイストン・ヴァビロン』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
🔴が付かなくても機会があれば『ジェットストリーム・ラヴハート』でSPD≧POWの順で強化します♪
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くるりと金の体をくねらせて、ティファーナは宙を跳ねる。木綿が剥がれ始めたキョンシーだが、未だ囚われたまま。けれどその佇まいは確かに強者の様。
「強者を名乗るなら挑むのはプロレスラーの宿命! いくよ!」
トン、トンとキョンシー木綿は祭囃子に合わせて弾み、ティファーナと相対する。トン、トン、トンと跳ねるたびに木綿がくるくると細長く巻かれて槍となる。ばらばらに飛んでいくその槍をティファーナは縦横無尽に宙を跳ねて避けていく。
飛び交う槍が遠く離れたときにティファーナはちらりとメモに目を通し、手をハートの形にする。
「神々の絢爛豪華な全てを見せてあげる!」
麗しく、豪華な姿へとティファーナが変身する。よりどきどきと鼓動をときめかせたプリンセスハートがキョンシー木綿へとビームとなって降り注ぐ。
一瞬、キョンシー木綿がプリンセスハートを受けてよろめき、槍の勢いが弱まった。
それを逃さすティファーナはキョンシー木綿へと素早く、戦闘力を強化しながら接敵する。
そしてぐるりと髪の毛と蛇の尾でキョンシー木綿を絡め取り、身についた木綿を剥がし取っていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
古峰ヶ原・美琴
◎○ SPDで挑戦
みんな、すごいね! みんな、つよいね!
やまびこ瓢箪のお酒を妖怪たちと呑み交わして声援おくってるだけじゃ物足りないね
わたしもいっくよー♪
祭囃子のリズムにあわせて、踊る足取りくるりと振り返り
「みんな聞いて。あの強そうな妖怪とわたし、勝つのはどーっち?」
戦うの本当はちょっと怖いんだよ
応援の声に勇気を貰って、勝負勝負♪
骸合体ヤマタノオロチ!
特大のわたぼうしを敵にぶつけて転がしたところを
ぱくりとくわえて上にぶん投げ
残った頭でブレス攻撃、化術も使って特大の大花火を打ち上げるよ
祭りのラストはやっぱり花火だよね
落ちてきた妖怪は沢山の首でやんわり受け止めるよ
終わったら勝利の宴会のはじまりだね♪
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「みんな、すごいね! みんな、つよいね!」
「「すごい! つよい!」」
姑獲鳥の骸魂から助け出した妖怪達とやまびこ瓢箪のお酒を呑み交わし。キョンシー木綿と、猟兵との戦いを声援をおくって応援していた美琴。くいっといっぱい飲み干して、ちりんと鈴の音と一緒に立ち上がる。見ているだけは少々物足りなくなってきたのだ。
「わたしもいっくよー♪」
ほのかに聞こえる祭囃子に合わせ、とんとんくるりと踊る足取りで妖怪達へと振り返り。
片手はキョンシー木綿に向け、もう片手は自身の胸に置き、やんやと囃す妖怪達へと声かける。
「みんな聞いて。あの強そうな妖怪とわたし、勝つのはどーっち?」
「美琴だ!」
「きっと美琴だよ、強いもの」
美琴だって本当は、戦うのがちょっと怖いのだ。ぽんと弾いたり、吹き飛ばすだけでなく、傷つけ傷つく、そんな行為は少し怖い。
けれど、一緒に酒を楽しんで、猟兵の戦いを応援していた仲間は美琴も応援してくれる。
「「だから、助けてあげて美琴! あなたなら大丈夫!」」
「うん!」
妖怪の応援に勇気をもらい、木綿が剥がれたキョンシーへと立ち向かう。
「さあ、勝負勝負♪」
チントンシャン、祭囃子に乗って手を広げれば、そこに現れたのは祭り仕様のヤマタノオロチ。
ふっかりしたわたぼうしを頭の一つが投げつける。飛んでいく間に大きくなったわたぼうしは、キョンシー木綿にぶつかってコロンと転がした。
きょとんとしたキョンシー木綿の木綿の一つをぱくり、別の頭が加えてぽーいと上にぶん投げる。
ちょうど祭り迷宮の空高くに上がったところで、頭全部でブレスを吹いた。
ぼう、ぼう、と打ち上がるブレスはキョンシーにまとわりついた木綿だけを焼き払い、夜空に特大の花火を咲かせる。応援していた妖怪達も歓声をあげて大はしゃぎ。
「祭りのラストはやっぱり花火だよね」
解放されて落ちてきたキョンシーをたくさんの首がクッションになってやんわりと受け止める。大きな怪我なく無事に助け出せたようだった。
「無事で何より! 後は宴会だね♪」
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無事に骸魂も剥がし、妖怪達を救い出した。
徐々に迷宮も崩れて消えていくのだろう。
祭りの余韻にひたりつつ、愉快な妖怪達と猟兵は、勝利の宴を楽しむのだった。
大成功
🔵🔵🔵