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歌え踊れと妖気は言う(作者 霧野
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 レトロなスピーカーから祭り囃子が流れている。
 今日は祭りだ、幽世の住人よ集え集え、楽しもうぞ。
 古今東西妖怪も神も悪魔も、なんだって寄ってこい。

 いつの間にか生まれた巨大な祭り会場。出店に出し物、盆踊り会場。少々古めのレトロな装いのそれらは、ぐるりぐるりと上下左右に絡み合って迷宮となっていた。
 幻想に包まれた不思議な会場に幽世の住人は続々とやってくる。
「やあやあ、今宵は良い夜さねぇ」
 鼻の長い、赤ら顔の天狗が大げさに空を振り仰ぎながらはきはきと言う。
「まあ、なんて楽しいお祭り! これはぜひとも楽しまなくちゃ!」
 竜神の娘が大きく回ってあたりを見渡し、活舌よく通る声で言う。
「こーよいはー おまつり〜♪ たのしもうー かくりよのよる〜♪」
 そして手と手を取り合い、歌い踊りだす。それはここだけでなく、迷宮めいた祭り会場のあちこちでそんな光景が繰り広げられているのだった。


「えーと、お手伝いお願いできますかー……」
 寧宮・澪がグリモアベースにて、猟兵達へと声をかける。
 新たに見つかった世界、カクリヨファンタジア。その世界でお祭りが開かれているという。無論ただの祭りではない。骸魂が妖怪を飲み込んで変化したオブリビオンの用意した罠だ。祭りに惹かれて集う妖怪は、異様な妖気に当てられて「奇妙な行動」をずっと繰り返している。
「で、どんな行動かというとー……ミュージカル、ですねー」
 ミュージカル。セリフと音楽、歌とダンスを組み合わせた芝居の形式の一つ。それの如く大仰に動き、舞台の上のように話し、感情の高まりを歌と踊りで表現しつつ、延々と祭り会場を巡り続けていると言うのだ。おまけにその会場は上下左右様々に出店や出し物、盆踊り会場が組み合わさって迷宮のようになっているという。
「皆さんは、まずはこのお祭り迷宮を突破しながら、幽世の住人を助けてくださいー……」
 レトロな設えの建物や出店で構成された迷宮を辿り、ミュージカルを繰り広げる幽世の妖怪を助けてあげてほしい。彼らを説得すれば迷宮を自分で脱出してくれる。同じようにミュージカル風に語りかけたり、歌い踊りながら説得すればより簡単に説得できるだろう。
 そうしながら祭り迷宮の中心へと向かえば、骸魂に飲み込まれてオブリビオン化した妖怪がわんさかいる。また妖気も一層強くなって普通に行動することも難しい。
「ですが、ここでもミュージカル調に行動すれば……有利になります」
 阻害されるどころかより力を増して戦えるのだ。できるだけ試してみてほしい。
 わんさかいるオブリビオンを倒し、取り込まれた妖怪を助ければ祭りの主催者、強大なオブリビオンが現れる。そいつを倒せばこの祭り迷宮は崩れ、邪悪な祭りは終わるのだ。
「もちろん、この黒幕戦でも、ミュージカルしましょー、と妖気が強制してくるので……そうした方が、有利に戦えますよー」
 上手い下手は関係ない。とにかくそれっぽく振る舞ったもん勝ちのルールである。
「まー、ちょっと変わった感じですが……良ければ、よろしくお願いしますねー……」





第3章 ボス戦 『キョンシー木綿』

POW ●キョンシーカンフー
【中国拳法の一撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD ●百反木綿槍
自身が装備する【一反木綿が変形した布槍】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ ●キョンシーパレード
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【キョンシー】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。