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弾幕参道煉獄行き(作者 白妙
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●春は桜秋なら紅葉
 紅、桃、橙。
 色とりどりの光が夜空を埋める。
 幽世全域に、輝く弾が飛び交い始めたのだ。
 高熱を帯びた弾は群れを成して妖怪達を追い散らし、人里や野山を火で覆う。

 焦熱地獄が、現出しつつあった。

●越すに越されぬ
 参道では激しい弾幕が展開されていた。
「姉ちゃん、大丈夫かな……」
 弾幕を前に立ち往生する竜神の少年。彼の視線の遥か向こうには、見慣れた古い神社ではなく、煌々と闇夜を紅く照らす、奇怪な要塞があった。
 あれが異変の中心とは誰の目にも見て取れたが、いざ近寄るとなると容易ではない。
 その時、参道の奥で何か見えた。近づいて来る。
 転がって、来る。
 声を上げる間もなく、少年は一瞬で何かに飲み込まれた。

●弾幕を越えて
「カクリヨファンタズム、早くも存亡の危機でござる」
 開口一番、グリモアベースでそう告げたのは、四宮・かごめ(たけのこ忍者・f12455)だ。
「炎の妖力を帯びた弾幕が、迷宮化した神社から放たれ始めた次第」
 弾幕は幽世のあちこちで火災を引き起こしている。
「『炎』に覆われた幽世は、燃え盛る『煉獄の世界』となるのでござる」
 急いで要塞に突入し、黒幕の骸魂を打ち倒さなければならない。

 唯一の進入路は正門へと続く石畳の参道。迷宮化の影響でその幅を大きく広げている。シンプルな一本道だ。
 その道を侵入者が辿ろうとすると、正門から大量の弾幕が次々襲いかかる。
 弾速はさほどでもない。軌道も単純。ひとつふたつなら余裕で回避可能だ。だが、弾幕の密度は高い。
「触れた時点で弾は消滅。一撃でダウンはしないものの、そこそこ熱いでござる」
 出来れば当たりたくは無い代物だ。何とかして越えなければ、要塞への侵入は叶わないだろう。

「そうそう。この世界のオブリビオンは全て『骸魂という魂に妖怪が飲み込まれてしまったもの』でござる」
 妖怪達は骸魂の餌として生きたまま囚われている。つまりオブリビオンを倒すと、中の妖怪達を救出できるのだ。
 配下の骸魂が神社から出撃を繰り返していた。どうやら騒ぎに乗じて妖怪達を飲み込んでいたようだ。要塞に侵入した後は、まず彼等と交戦する事になる。
「飲み込んだ妖怪が弱いので、配下も見た目程強くはないとか」
 それでも敵の本拠地。油断は禁物だ。

 黒幕については不明だが、現在、神社を一人で管理している竜神の巫女の安否がわかっていない。もしかしたら、彼女も骸魂に利用されているのかも知れない。

 幽世では世界の終わり――カタストロフに匹敵する事象が、非常に起きやすい。もう暫くは、個々の事件に対処して行くしかないのだろう。
「まずは目の前にお気をつけて」
 そう言ってかごめは印を結ぶのだった。





第3章 ボス戦 『フェニックスドラゴン』

POW ●不死鳥再臨
自身が戦闘で瀕死になると【羽が燃え上がり、炎の中から無傷の自分】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD ●フェニックス・レイ
レベル分の1秒で【灼熱の光線】を発射できる。
WIZ ●不死鳥の尾
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル✕10本の【炎の羽】で包囲攻撃する。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 輪入道は残らず殲滅され、妖怪達は安全な場所へ避難した。
 とある猟兵の案内で十字路に向かえば、分かれ道のうち一つから微かな熱気が漂って来た。
 猟兵達は、なおも続く無限鳥居を潜る。
 
 その時、通路の向こう側から巫女服姿の少女が歩いて来た。
『来たか。猟兵ども』
 歩みを止める。
『人間どもは我を畏れ敬う事を止めた』
 年恰好に似合わぬ威厳に満ちた響きで、なおも語る少女。
『だが本来この身は不死。死など、断じて認めぬ』
 少女が怒りで震える拳を握り込む。
 ――その途端、少女の背中に巨大な火の翼が噴き上がった。
 周囲の温度が一気に上昇する。
『竜神共の力を借りるのは癪だが、この膨大な神力は実に馴染む』
 ……これは骸魂『フェニックス』だ。
 本来は不死である彼等も、感情不足による飢餓は免れなかったらしい。
 行方知れずの神社の巫女は、やはりオブリビオンに利用されていたのだ。

『良い余興だ。貴様らごと幽世を炎で包み、我の不死を証明してくれる』
 カクリヨファンタズムを守るための、最後の戦いが始まる。