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チョコ鬼

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●無実
「大変じゃ、チョコ色の肌をした半裸の巨乳が現れた!」
 一体こいつは何を言っているんだ。
「……いや、ウチじゃない、決してウチのことでは無い」
 急に首をブンブンと振り始めたウルフシャを見つめる猟兵たちの目は生暖かい。
「いや、なんか、先に言っておかんとまずい気がしてな? そもそもウチ半裸じゃ無いし」
 話を要約するとこうだ、ある村の近くに自然にできたような迷宮が発見された。
 村の伝承に残る宝があるかもしれない迷宮。そんな噂もあり、村の男たちは興味本位で入っていったが帰ってこなかった。
 そこで冒険者に依頼をしたところ……。
「男冒険者たちは帰ってこず、女冒険者は這々の体で震えながら帰ってきたらしい」
 なぜ、女冒険者は帰ってこれたのか。それはわからないがこのまま放置することもできない。
「予知がきたってことは、十中八九オブリビオンの仕業じゃろう。すまぬが、村の人々の安寧のためにも、一肌脱いで欲しいんじゃ」
 内容としては単純だ。その迷宮を踏破する。その過程でもしかすると行方不明者を見つけることができるかもしれない。
「逃げ帰ってきた女冒険者は震えながらこう言っておったそうじゃ……」

●読まなくても攻略上はなんの問題はないアレ
 村外れにある自然の迷宮。そこには宝があるという噂があった。
「中は思ったよりきれいだな」
 自然にできた迷宮とのことだったが、そこは人が整備しているかのように整然として、木漏れ日が差している。
「なんだか暑いわ……」
 迷宮の中は夏の様な陽気に包まれている。肌寒い外との気温差に、冒険者たちは戸惑う。
「お、おい……もう帰ろうぜ……」
 臆病そうな冒険者が震える。そんなことで冒険者がやっていけるのかと言う者もいたが、彼の言葉で窮地を回避したことも多く、なんやかんやで信頼されていた。
「何だよ、ビビってんのか?」
 だからといって全て彼の言葉を鵜呑みにしていては何もできないことも、彼らは知っている。
「!!」
 遠くから聞こえる物音に、一行は静まり、耳をすます。
「な、なあ……なんかやばいって、帰ろうぜ?」
「馬鹿馬鹿しい……これは仕事なのですよ? それに、私たちが負けるような相手がいるわけないでしょう、実力的に考えて」
 シーフの男がやれやれといった顔を浮かべて偵察のために先行する。
 物音のした方角へと向かうも、そこには特に何も見当たらず、ただただ木が風に揺られているだけ。肩をすくめながら仲間の元に帰っていくシーフだったが……。
「皆さん……?」
 そこには誰もいない。足跡を見ると、なぜかバラバラに移動している。なにか良くないことが起こっている。こういう時には一番頼りにできる者、それは神かがり的な回避能力を持つ臆病なあの男だ。
 その男の足跡を探っていくと、ある部屋で木の葉の中に埋もれて震える姿があった。
「ガタガタガタガタガタガタ」
「こんなところに……一体なにがあったんです?」
「ひ、た、大変だ!? やつが……!?」
 震える男の顔が恐怖に歪む、シーフの男が冷や汗を流しながらゆっくりと振り向く。
 そこには、チョコ色の肌をした、半裸の、巨乳が――。


しべりあ
 サンプルシナリオのようなものとのたまわってみます。多分、きっと、だったらいいな。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 節分も近くなっています。ヴァレンタインも近くなっています。というわけで鬼? 依頼です、多分。
 内容はとてもおーそどっくすなダンジョン探索です。途中でマナーモードになっている人々を助けることになるかもしれませんが、それは皆様のプレイング次第で何事でも起こりうるということで。
 では、ご縁ございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。
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第1章 冒険 『ジャングルの迷宮』

POW   :    己の力を信じて前へと突き進む。地道な一歩が確実な成功へと繋がる。

SPD   :    木を倒して橋を作ったり、ツルからツルへと移動したり。周囲のものを利用する。

WIZ   :    鳥の声や獣の足跡、草木に小川、周囲の情報を集めて効率の良い道を探る。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

涼風・穹
【依頼受領】
チョコ色の肌で巨乳かつ半裸…分かった
一肌脱がせて全裸にさせる…もとい服を脱いで巨乳に飛び込む…でもなくて、村人達の為に一肌脱げば良いんだな

【行動】
しかしまあ何が起こっているのかあの説明ではよく分からないし現地で直接確認するしかないか…
戦闘のプロでもある冒険者達が帰ってこれなかったり、震えていたりしたとなると只事ではなさそうだしここは慎重に…(フラグ?)

迷宮突入後、まずは足跡のような人の痕跡、それも出来るだけ新しいものを探して、その痕跡を追ってみる
その痕跡を残した張本人に追い付ければ何があったのかを聞いてみる
……もし死体が見付かったのなら死因を確認しておく
油断すれば明日は我が身だしな



●足跡は雄弁に語る
「チョコ色の肌で巨乳かつ半裸……分かった」
 涼風・穹(人間の探索者・f02404)はそれだけですべてを悟った。
「一肌脱がせて全裸にさせる……もとい服を脱いで巨乳に飛び込む……!」
 そう、すべては俺を待っている、急ぎ迷宮に向かわねばならない。
「……でもなくて、村人達の為に一肌脱げば良いんだな」
 流石に戦闘と探索のプロともいえる冒険者たちが帰ってきていないのである。心のままに赴いてしまえばどうなるかはわからないとあっては冷静にならざるを得ない。
 迷宮の中に入り、足跡を調べる。慌てたようにバラバラの方向に逃げ出している……いや。
「読み取るのが難しいが……」
 一つは迷宮の外へと出ていっている。これは戻ってきたという女性冒険者のものだろう。
 そしてもう一つは一目散に逃げだした慌てた足跡。それを別の足跡が追っていったようだが痕跡が読み取りにくい、おそらくシーフなどの痕跡を残すものが歩いた後だと感じた。
 最後の一つは、歩幅的にも慌てた様子がない、普通に歩いて行って……。
「倒れた跡、か」
 その倒れた跡の向こうには、また別の足跡があった。
 倒れた者と向かい合うようについている足跡。それは立ち去る足跡がはっきりと残っている。重量が増した状態で歩いていたのだろうか。
「これが犯人とするなら、冒険者は連れ去られている?」
 血痕などは見当たらない。まだ助けられるかもしれない。
 そんな思いを胸に、穹は足跡を追跡していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

八咫・美都子
ふむ、とりあえず女性なら命は助かるようですし、探検といきましょうか

人が入っていってるのですし、道の草の様子などから奥へ向かう道を探しましょう
人に踏まれていれば背が低い草しか生えてない、もしくは土がむき出しなどの道が必ずあるはず



●進撃の気配
「とりあえず女性なら命は助かるようですし、探検といきましょうか」
 八咫・美都子(鴉の巫女・f11805)はゆったりと歩くながら迷宮を進んでいく。
 仲間は敵のものらしい足跡を追っていった。
 それを追おうかとも考えたが仲間に任せることにし、美都子は人通りの多い道を探るという方向に思考を切り替える。
「人に踏まれていれば背が低い草しか生えてない、もしくは土がむき出しなどの道が必ずあるはず……」
 綺麗に整備され、読み取りにくく放っていたが、それでも生物の通った痕跡というのを全くなくすということは難しい。
「もしかしたら、綺麗に整備しているのも、追われることを防ぐためのものなのかもしれないわね」
 いくつかの道を見比べ、かすかな違いを読み取り、該当しそうなルートを探る。
 美都子が大きな痕跡に出くわすこととなったのはその途中のことだった。
「足跡、なのでしょうか?」
 それは、人にしてはあまりにも巨大すぎる足跡。
 はっとして周辺を見回す。
 確かにこの迷宮は木々に覆われている。しかし、その天井はものすごく高いところにあり、部屋と廊下の敷居のようなものは存在しない。
 嫌な、予感がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライエル・シュヴァリエ
チョコ色の肌をした半裸の巨乳、そして一肌脱ぐ…犯人はお前か、ウルフシャ(呆れた目)
まあ、冗談だ。仕事を始めよう。

自然にできた迷宮との話だが妙に整然としているな。まさか、この事件の犯人が整えたのか?宝があるという噂も犯人が流したのなら犯人は人ということになるが…これはまず帰ってこない冒険者達を探して話を聞いてみたほうがいいか。

迷宮探索ノウハウを俺は知らんし、己の力と勘(第六感)を信じて進んでいこう。とりあえず前に進んでいけばどこかに辿り着く。精々、何かトラップがないか警戒しておこう。

行方不明の冒険者を見つけたら保護し何があったのかと、どこで宝があるという噂を聞いたのか、いつ頃からか聞くとしよう。



●犯人はウル……
「チョコ色の肌をした半裸の巨乳、そして一肌脱ぐ……犯人は……」
 ある猟兵に疑いを向けつつもライエル・シュヴァリエ(忘却の黒騎士・f11932)は迷宮の入り口に立つ。
「さて冗談はさておき、仕事を始めようか」
 もともと冗談のような話だが、そうも言っていられない。
 改めて内部を見渡しながら考えつつも、まっすぐと歩き始める。
「自然にできた迷宮との話だが妙に整然としているな。まさか、この事件の犯人が整えたのか?」
 とするとその整理する利点とは何だろうか。ただの綺麗好きというわけではあるまい。ならば、何か別に隠したいものがある……? 
「宝か……いや、そもそも宝の噂はどこから来た」
 もし相手が流したということなら犯人が隠しておきたいのは宝ではなく自分たち自身?
「誘拐を目的ということか……?」
 罠の気配はない。あってもわかる気がしないが。少なくとも引っかかることはなかった。
「仕掛けてないこと自体が罠。ということか」
 何事もなければ人間は油断しながら先に進んでいくだろう。そこを、不意を突いて襲う。
 だが、勘のいいものならばそれを躱し……。
「逃げている可能性もある、ってな」
 自らの勘に従い、迷宮内のとある行き止まりにたどり着く。
 そこにはシーフのような装備を整えた男が、静かに倒れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
【疑念】
……状況が全く分からん
ゴブリンのような異種間交配可能なモンスターでもいて冒険者を罠か不意打ちか何かで無力化して連れ去ったのか…?

冒険者達が逃げるにしてもそれぞれバラバラの方向に逃げているというのも妙だ
でかいモンスターでも出て、誰か一人でも助かる事を期待して分散した…にしては戦闘の痕跡も無いというのは…
それこそ突然幽霊でも出たとでもいうのか…?

【行動】
この状況では他に手がかりもありませんので足跡の追跡を続行
犯人が何者であるにせよ冒険者を連れ去ったのならその目的は食料扱いなのか性交目当てなのか、どちらにせよ住処へ運ぶだろう
相手の数も正体も分からないけどここは虎穴に入らずんば虎子を得ず、だな



●森が先か遺跡が先か。
「……状況が全く分からん」
 ゴブリンのような異種間交配可能なモンスターでもいて冒険者を罠か不意打ちか何かで無力化して連れ去ったのだろうか。しかしそれだとしても、バラバラの方向に逃げているというのは不可解だった。
 でかいモンスターでも出て、誰か一人でも助かる事を期待して分散した……?
「戦闘の痕跡ぐらいあってもいいと思うが……」
 前衛が一撃で沈んで逃げ出したとでもいうのだろうか。
 穹の疑問は尽きぬままだった。
 足跡を辿っていく。
 時折痕跡を消そうとしている感じはあったものの、自然物の中の痕跡を消しきることは難しい。
 特に荷物があれば余計にだろう。
 なぜ連れ去ったのだろうか。食料なのかそれとも交配目当てなのか。どちらにせよ人々の誘拐が目的となれば住処へ運ぶ可能性は高い。
 追い続けて行くうちに迷宮の様子が変わってくる。いや、元から木の迷宮だったから気が付かなかったが、いつの間にかそこは熱気の漂う森であった。
「迷宮の奥が森……いや、森を利用して迷宮を作ったというのか」
 魔物たちは人を集めるために迷宮を作り、噂を流したのだろう。
「相手の数も正体も分からないけどここは虎穴に入らずんば虎子を得ず、だな」
 穹は位置情報を仲間に伝える。熱気漂う深い森は、不気味な静けさにつつまれていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『巨漢のモンスター』

POW   :    森の中を歩き回ったり探す

SPD   :    罠を仕掛けて様子を見る

WIZ   :    目撃情報を整理する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●森の中に潜む巨影
 倒れていたシーフの男は、幸いにも意識があった。
 話を聞くに、チョコ色をした半裸の巨乳に追いかけまわされ、仲間とはぐれた挙句に道に迷い、行き止まりで力尽きていたらしい。
 どうやらその相手はただの巨乳ではなく、かなりの体躯を誇っていたらしい。おそらくは、トロールのような巨躯の魔物のメスなのであろう。
 おそらく潜んでいるのは迷宮の奥にあったという森の中。
 その魔物を見つけられれば、連れ去られた人々の事もはっきりするだろう。
 君たちは森の中を歩き回って探してもいいし、罠を仕掛け相手が現れるのを待ってもいい。生存者にさらに詳しく話を聞くことで、新たな発見をすることもあるだろう。
涼風・穹
【心情】
……悪知恵の働く相手ってのが一番厄介なんだけどな

【行動】
このまま追跡している対象の痕跡を追う
それと古典的ではあるけど少し進むごとに近くの岩や木の幹等に目立たないように数字を順番に記しておき、後からでも自分が通ってきた道が確認出来るようにしておく
こんな深い森では似たような景色も多いだろうし相手の痕跡もどこまで追えるのか分からない
方角を見失ったりすれば引き返せるかすら怪しいからな

もし冒険者を連れ去った謎の存在、或いはそれと思わしき対象を見付けたなら一度隠れてやり過ごしつつ『影の追跡者の召喚』で追跡しておく
今は少しでも相手の情報が欲しい
戦うにせよ逃げるにせよ、現状では判断のしようがないからな



●足跡の行方
 密林のエリアに入ろうとも相手の痕跡は続いていた。
 大きい半裸の巨乳と小さい半裸の巨乳がいるということなのだろうか、それとも小さい半裸の巨乳は大きい半裸の巨乳の召喚体……?
 仲間からの情報を聞き、脳内で半裸の巨乳がゲシュタルト崩壊を起こしかけながらも、穹は道端の木々や岩に印をつけ道を確かめながら進んでいた。
 しかし、その歩みは途中で止まってしまう。
「……これが噂の巨大な足跡ってやつか」
 話にあった巨大な足跡。それに遮られ、続く足跡を見つけることができない。
「……いや?」
 おかしい。
 巨大な足音がついたのが、追跡対象の足跡の後だろうと先だろうと、その続きの足跡が丸々なくなるわけはない。
 ならば、巨人と追跡対象がここで合流したと考える方が自然だろう。
「……悪知恵の働く相手ってのが一番厄介なんだけどな」
 巨人の足跡ならばすぐに追えそうなものだったのだが、一つ厄介なことが出てきた。
 そのエリア一帯にあちこちに巨人の足跡が残っていたのだ、救いがあるとすれば、サイズ的におそらく同一、複数の巨人が居るわけではなさそうということだろうか。
 しらみ潰しに探していればたどり着くことはできそうだが、かなりの時間を要する可能性が出てきたことに、思わずため息をつく。
 なるべく新しい足跡を見極めながら穹は巨人の足跡の追跡を開始していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八咫・美都子
ふむ、シーフの方は男性でしたよね?
男性は生きて帰ってこないという話でしたが、まだ生きているなら話を聞いてみましょうか。

気絶しているなら気付けをして、話を聞ける状態にしましょう
必要に応じて人工呼吸などもして、目を覚ましてもらいましょうか
起きたら彼が見てきたことを話してもらいましょう
奥にいる怪物の正体がわかるかもしれません

チョコレート色の半裸のウルフシャさんについて
……いえ、巨乳について、解ったことを教えてもらえますか?



●もう一人の行方
 生き残りが見つかったという話を受け美都子はその者の救助を行なっていた。
 とは言うものの、相手の意識は残っており、衰弱こそしているものの、その理由としては食料と水分の不足によるものだ。
「すまない、助かった」
 水と食事を提供されたこともあり、冷静さを取り戻してきた男シーフは礼を言う。
「いえ、ご無事で何よりです。男性は生きて帰ってこなかったというお話でしたが……」
 いままで村でこの迷宮に迷い込んだものは男性のみで帰ってきたものはなく、冒険者で戻って来たものは女性のみだった。
「そんな話になってるのか……。たしかに俺も危ないところだった。かなり追いかけ回されていたからな……」
「追いかけ回されて?」
「ああ、俺は一時的に仲間と別行動を取っていたらいつのまにか他の奴らがいなくなっていてな。その後一人は見つけたんだ。その時は無事だったんだが、途中でみつかっちまってな。逃げるうちに結局また逸れちまって……」
 その仲間から聞いた話によれば、シーフの男が別行動を取っている間に敵が現れ、前衛役の男を一撃で沈められたらしい。その後は各自散開して散りじりに逃げて行ったとのことだ。
「それでその時の相手が……?」
「ああ、俺も追われていた奴、チョコ色の肌をした半裸の巨乳だ……」
 美都子の頭の中にふと浮かぶ人影がいたが、流石にそれはないだろうと首を振る。あれに追われたからといって恐怖を感じるかといえば微妙なところだ。
「何より、デカかった。俺の身長の倍はあったんじゃねえか?」
 先ほど見つけた足跡を思い出す。しかしそれにしては迷宮内に巨大な足跡が少なかった気もした。
 侵入者が足跡を見つけて逃げ出さぬよう、誰かか後片付けでもしているのかもしれない。
「もしかすると、途中で逸れた仲間がもっと詳しく知っているかもしれん。たしか、逸れた位置は……」
 無事かどうかはわからないが、あいつならきっとうまく隠れているはずだ、と謎の信頼を浮かべる男シーフ。美都子はその位置を仲間へと連携していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
【確認】
巨人の足跡の大きさから相手の身長を割り出しておく

【追跡】
合流場所に戦闘の痕跡がないのなら今まで追っていた足跡の主はそこからは巨人に抱えられるなりして移動している可能性が高そうだな
巨人の足跡を追跡してどちらか迷う状況になれば、歩幅が小さくより深く沈んでいる方の足跡を追う
今は人間二人分程度重量が増えている分だけ普段よりも地面に深く沈むだろうし、生物を抱えれば多少なりとも慎重に歩くだろうから歩幅も小さくなる筈だ
まあそれでも何かの理由で迷ったなら『フック付きワイヤー』を活用して手近な出来るだけ高い木に登って周囲を見渡してみて、巨人本人又はその生活の痕跡、或いは人工物が確認出来ればそちらへ向かう



●身長バグではない
 何も知らない学生だった頃には、ファンタジーな世界で巨人の足跡を追いかけることになるなどとは思ってもみなかった。
 穹は大きな足跡を見つめる。大きさから鑑みるに相手の身長は自分の約三倍……5mぐらいだろうか。
 思ったほど大きく無い、と思うのは間近で見てないからだろうか。それとも、猟兵となってから色々とものを見過ぎたせいだろうか。
 単純に考えれば幼稚園児が大人を見るようなサイズ感。十分過ぎる脅威と言えるだろうに。
 足跡の合流地点には戦闘の跡のようなものはなかった。
 そこで一緒に担ぎ上げられたかそれとも……。
「小さい方が召喚体だとすれば、ここで帰還させた可能性もあるか」
 仲間の得た情報から考えると、おそらく確保した獲物は分身体に運ばせ、残りの獲物は自分で追いかけているのだろう。
 追いかける足跡を他の足跡の上についており、深く沈んだ、それでいて歩幅の小さめの足跡へと厳選していく。
 なにかを運ぶ時というのはどうしても重量は増え、慎重になりやすいものだ。
 該当する足跡を慎重に追っていく。
 しばらくすると、ところどころに明らかに自然に落ちたものでは無い、もぎ取られ、齧られた果実の残骸が見えはじめる。
 生活の痕跡。すなわち、標的が近くまで来ている……。
 穹はさらに気を引き締めながら、追跡を続けていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

影山・弘美
ええっと……もう一人のお仲間がいるはず、なんですよね?
そ、その人を見つければ、わかるのかな?

生活の跡が見つかったっていう話を聞いて、そこをよく確認してみます
人間サイズじゃないと思うし、近くまで来たらすぐにわかる……よね?(と軽率にジャングルの奥に入っていく)



●似た者同士の共鳴現象
 仲間からの情報を集めながら影山・弘美(吸血鬼恐怖症・f13961)はきょろきょろと密林を歩く。
 シーフの男から聞いた位置から痕跡を追っていくと、また別の場所から密林へと抜ける道にたどり着いたのだ。
 慌てていたのだろう、比較的追いやすくわかりやすい跡だった。しかし、それは相手にも言えることだ。
「い、いそが、ないと……」
 でも、もし自分が、その噂の巨人と出会ってしまったら、果たして勝てるだろうか。もしかしたら一捻りでぷちっとやられてしまうのではだろうか……。
 ぶるりと震える。心なしか自らの心が移ったかのように周りの木々も震えている気すらしてきた。
「ガタガタガタガタガタガタガタガタ……」
 いや、まて、何かおかしい、本当に何かがガタガタ震えている?
 自分以上に震える者を感じ取ったのか、比較的冷静になりながら、木陰で震える人影にそっと近寄っていく。
「え、えっと、あの……」
「ひいいいいいいい!?」
「ひええええええええ!?」
 お互いに大声をあげ、尻餅をつく。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……あれ?」
「すいませんすいませんすいませんすいませんすいません……ほえ?」
 何かおかしいと思ってお互いに顔を上げる。半泣きの状態で互いに見つめ合うその姿は、何かとても、微笑ましかった。
 少しするとお互いに落ち着き、少し笑顔すら浮かべながら話をする姿が見て取れた。
「そ、そうですか、そんな巨人に追いかけ回されて、たいへん、ですね」
「ダメかと思ったよ本当にだけど、おかげで大体相手がどこにいったかはわかったから怪我の功名ってやつかな……でもまさか助けに来てくれてる人がいたなんて、おどろかせてその、ごめんね?」
「い、いいんです、私こそ、驚いちゃって、その、ごめんなさい」
 あやまりあい、再度クスリと笑う、どこか似ているところがあるのだろうか。終始こんな様子だった。
 これで道は開かれた。
 この冒険者から聞いた話と仲間の追いかけていた痕跡の情報を総合すれば、相手の住処の位置はある程度特定できる。
 あとは、その場に相手が現れるのを待つだけだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
宇宙バイクに乗っかったお面が颯爽と登場
「巨乳って響きにはワクワクするものがあるっすけど、それだけじゃあなさそうっすよね」
とりあえず、味方がある程度痕跡とか見つけて痕跡とか絞れそうっすから、敵の潜伏してそうなところで野営の準備でもしておくっすかね?火でも起こしておけば、それに釣られて敵が出てくるかもしれいっすし。
探索に疲れた仲間の休憩場所にもなるし一石二鳥っすね(集まった男性陣もおびき寄せるエサになることは黙っておく)



●狼煙を上げろ、戦はここにあり
「巨乳って響きにはワクワクするものがあるっすけど、それだけじゃあなさそうっすよね」
 宇宙バイクに乗って仲間の導き出した場所へと颯爽と駆けつけたリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は敵の潜伏地点に近しいと思しき場所で野営の準備を始める。
 敵の拠点の近くで始めてしまうと、もし相手の拠点に人質がいた場合に利用されてしまう恐れもある。相手がそういった行動に出ないためにも単独で出てきたところ倒す方が望ましい。
 今までの情報から総合するに巨人の個体数としては一人のみだ。
 もちろん後から人質を持って別個体が、などとということも想定しないわけではないが、そこまで考え始めると何もできなくなる。
 最悪を想定しつつ最善をなすことが、今を生きるものができることなのである。
「探索に疲れた仲間の休憩場所にもなるし一石二鳥っすね」
 そう呟きながら火を起こす。住居の近くで火煙が立つというのは決して穏やかではない。
 そして、それだけではない。相手が狙っているのは男性だ。ここに集まった猟兵たちの中には自分を含めてだが、男もいる。おびき寄せるには、それも有効だろう。
 鬼が出るか蛇が出るか。十中八九鬼だろうが……。そうひとりごち、生乾きで煙がひどく出そうな枝をあえて選びながら火にくべていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チョコ色の肌をした半裸の巨乳』

POW   :    あら、私のここが気になるの?
【指先が触れたところ】から【特殊なフェロモン】を放ち、【誘惑や快感】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    だーめ、逃がさないわよ?
【組打ち】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    へぇ、たくさん来たのね。みんな、歓迎してあげて!
レベル×1体の、【胸】に1と刻印された戦闘用【チョコ色の肌をした半裸の巨乳】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ウルフシャ・オーゲツです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●進撃の巨乳(スリーサイズは秘密)
 野営地に猟兵たちが集う。皆狙いはわかっていた。
 ならばここでしばしの休養をとるのみ。
 煙が登るるさまを、切り株に腰掛けて眺める。
 大地が揺れる。
 風を切る音が聴こえる。
 森のざわめきが大きくなる。
「……来たっ」
 誰かが言った。誰もが頷いた、立ち上がり、一際大きな音がした方へと体を向ける。
 しばしの静寂。どこだ、確かに音は聞こえた、強く大地を踏みしめ、蹴った音が……。
「っ! 上っ!」
 それは空から降ってきた。大きな地響きをたて、小火(ぼや)を踏んで消すように焚き火を踏み潰す。
「火遊びしてるのかと思って、慌てちゃったじゃない」
 なんてことない、軽い口調。穏やかとも言える魅力的な笑顔。ただし巨大。
 おそらくはトロールの変異種だろう。その瞳は狩猟者の眼。数多の獲物に舌なめずりをする狩人がそこにいた。
「みんなを誘って楽しく遊ぼうと思ったらこんなにきてくれるなんて嬉しい……、さぁ、まずは着せ替えっこから始めましょうか?」
 無邪気とも取れる楽しげな声を上げながら、巨乳の巨人は猟兵たちへと掴みかかろうとしていた。
涼風・穹
う~ん…
敵対的ではないなら無理に戦わずに話し合いでどうにかしたいけど、この体格差だと相手にしてみれば遊びでも人間側は命に関わるような状況になってしまう、という危険性はある、か…

まずは軽く名乗ったり巨人の名前を聞いてみたりと話しかけつつ大人しくしていて様子をみる
それと出来れば先に運ばれた筈の冒険者の所在も聞ければ聞いておく
俺の『贋作者』なら武器を手放したとしても幾らでも作れるし、着せ替えっこというからには脱がされるとしても即座に戦えなくなるような事はないしな

そしてチャンスがあれば全力で巨人の胸に飛び込み、そのおっぱいを揉みます
巨乳へ進撃
おっぱいの感触を楽しむなら寧ろこの体格差は好都合かもしれんな



●多分きっと計画通り
「う~ん……」
 穹は悩んでいた。
 相手はすぐに頭からむさぼり食おうとするような、どうしようもないタイプではなさそうだったのだ。
 無理に戦わずに話し合うことも不可能ではないかもしれない、が……。
「さぁ、お着替えしましょうね……大丈夫、お兄さんは好みだから大切にするわぁ。ねぇ、お名前教えて……」
 まるで幼子を相手にするような柔らかい口調にもかかわらず、巨人の顔は熱に浮かされているような赤みをおびた……言ってしまえばちょっとやばい顔だった。
 おそらく、UDCアース的に言えばショタコン的ななにかの資質を持っていたのだろう。放置するのも何か危ない気がする。そもそもオブリビオンだし。
「あ、ああ、俺は穹だ。なぁ、先に来てた男たちは今どうしてるんだ……?」
 警戒させないためにも武器を持たない状態で話しかける。得られる情報があるのならば得ておくに越したことはない。
「あら! 素敵な名前ね、ここはソラが狭いから憧れるわ! え、ああ、あの子たちは家でおとなしくなっているわよ」
 家というのはこの先にある洞窟らしい。おとなしくなっている、ということは衰弱していて逃げ出すことができない可能性もあった。なるべく早くに対処しなければならない。となれば、今ここで倒すしかないだろう。
 穹は好機と判断した。相手は油断をしており、こちらが何かしても大丈夫とタカをくくっていた。
 即座に駆け出し、一直線に標的へと向かう。
 この機会を除けば、二度と来ないかもしれないのだ。
「……あら、もう、可愛い顔して積極的ね?」
 そうして彼は成功した。巨人の双丘に飛び込むという稀少な経験を得ることに。
 巨大だとしてもその柔らかさは変わらない。いや、たしかに人より多少の硬さあるようだが、それが返って弾力となり楽しませる結果となっている。
 何より相手もまんざらでもなさそうで、愛おしげに穹を抱きしめていた。
 そう、穹の勇敢な行動により相手は動きを封じらたのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

轟・富士王
・SPD
おやおやこれは妖艶な美女だ、大は小を兼ねるというし、おじさんもすっかり篭絡されてしまいそうだよ。

図体がでかいやつは足が鈍いってのがセオリーだが、こいつはそうはいかないみたいだね、服脱げると速くなるみたいだし。
だったら、服が脱げないようにしてみたらどうかなぁ。
組打ちに合わせて飛閃・流れ星を発射。おじさん自身を撃ち出してぶん殴るけど、ついでにトリモチでも仕込んでおいて、服と肌をくっつけさせちゃおう。
これなら脱ぎにくいだろう、っていうか結果的になんかエロくなった気もするが気のせいだろう。
おじさんはチョコそんなに得意じゃないんだよね。辛党だからさ。



●しろくてねばねばしたもの
「おやおやこれは妖艶な美女だ、大は小を兼ねるというし、おじさんもすっかり篭絡されてしまいそうだよ」
 目の前で絶賛籠絡され中な猟兵を眺めながら轟・富士王(テキトーおじさん・f03452)は苦笑交じりで呟く。
 せっかく仲間が体を張って相手の動きと注意を一身に引き受けてくれているのだ。少しでもこちらの有利になるように状況を整える方がいい。
 相手の様子を見る。何度見ても色々とでかい。
 先程別の猟兵を抱きとめた時の動きを見るに、別に動きが鈍いという様子もない。
 仲間の得ていた足跡等の情報や、現地の冒険者から聞いた話から、本気を出せば、例えば邪魔な衣類等を脱ぎ捨てる等すれば、相手はさらなる速さを見せるだろうと判断した。
 ならば、まずはその可能性を封じるべき。そう判断した轟は、次の瞬間、自分自身を巨人へと打ち出していた。
「あら、千客万来じゃない?」
 飛んでくる轟を受け止めようと、巨人は胸を張る。
 好機とばかりに服と胸の境あたりに拳を繰り出すが、巨人の誇るその弾力性に衝撃が吸収されてしまっていた。
「そんな乱暴にしちゃいけない……あら?」
 しかし轟の真の目的は、その手に潜ませたトリモチ。
「これなら脱ぎにくいだろう?」
 露出度の低下はこれで防がれ、より健全となった。が、なぜか実行する前より不健全な気配がするのはなぜだろう。
「もう、なにするのよ、白いのでべたべたになっちゃったじゃないっ!」
 何はともあれ、作戦は見事に成功し、巨人の服は恐ろしい粘着力により脱ぐことが困難となったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

影山・弘美
……ひやああああああ!でたあああ!

どう強くなるのかわからないけど、合体して強くなるチョコレート色の半裸の巨乳に対して指を向けてジャッジメント・クルセイドをひたすら撃ちます
やめて、こないで、こわい!と騒ぎながら
……でも、まともにそっち見てないから捕まっちゃうかな
捕まったらあんなことやこんなことされちゃうんだ……!



●あんなことやこんなことはとても優しかったそうです
「な、仲間が封じたのなら、私だって」
 半裸の巨人の行動を一部封じることに成功した猟兵たち。
 弘美はその隙を逃さないようにと戸惑う半裸の巨人を指さし、天からの光を降り注がせる。
「く、痛いじゃないの……そっちが複数人で来るっていうなら、来なさい!」
 光を腕で受け止めながらの巨人の呼びかけにより現れたのは人型サイズの半裸の巨乳たち。
 そう、迷宮に残っていた普通のサイズの足跡の主たちの正体は巨人の召喚体だったのだ。
「……ひやああああああ! でたあああ!」
 急に数を増やした相手に戸惑いながら、天からの光を雨霰の如く降り注がせる。しかし多勢に無勢。
 同じような顔をした半裸の巨乳の群れに迫られ、弘美の顔には恐怖が張り付いていた。
「フフフフ……捕まえたわよ……」
 若干名、天からの光で焦げている者もいたが、元から焦げているような健康的な肌の半裸の巨乳は気にしない。
「たっぷり光を浴びさせてくれたお礼、させてもらうわよ……?」
「や、やめ、ひどいことは嫌……!?」
 逃げながら戦っていたもののすでに場所は仲間からはぐれた森の中。気が付いたころには囲まれてしまっていた。
「大丈夫、ひどいことなんてしないわ……ちょっと気持ちよくなって、合体してもらうだけだから……」
「ひいいいいいい!?」
 ……弘美はただただやられていたわけではない。
 持ち前のおどおどとした性格から漂う、敵を惹きつける謎の魅力。それにより敵の召喚された団体の攻撃を一挙に引き受け、巨人本体の守りを剝ぎ取ったのだ。
 しかも、彼女たちの攻撃はすぐに命が危うくなるようなものではない。
 こうして、弘美は巨人が倒されるまで長いの間、数多の召喚体たちから囲まれ、その相手を一挙に引き受けることとなったのだった。
 その後、どのような攻防が繰り広げられたのかは、当の本人が固く口を閉ざしていて誰も知ることはできなかったという。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス
「色々とでかいっすねー。まあ、倒すのはしのびないっすけど、しなければいけないのが猟兵稼業の辛いところっすね」
逃げてきたシーフや冒険者があるのであれば、彼らの身体を借りたい
「ここを切り抜けるためにも力を貸してほしいっす」
彼らを【かばい】ながら戦うことでジャスティス・ペインを発動させる。身体能力を上げたら、鎖分銅を飛ばして相手の体に巻き付ける。【ロープワーク】などを利用して引っ張り合うことで動きを阻害する。
「こういう場面じゃなきゃ、緊縛したところをいろいろしたいとこっすけどねー」
パワー不足であれば、宇宙バイクに乗って【怪力】も使用
「こいつの馬力には大分自信があるっすよ!」
メイン攻撃は味方に任せた!



●ある意味チェーンデスマッチ
「色々とでかいっすねー……」
 巨人を見上げるリカルドのその姿は、マスクこそつけていたものの巨人から逃げ回っていたシーフの冒険者だった。
 そう、同じシーフということもあり、意見が合意したリカルドは、半裸の巨人を倒すために一時的に協力することになったのだ。
 その行動により必然的に困っている人を救うことと不利な状況に繋がったのだろう、全身に力がみなぎってくるのがわかる。
「まあ、倒すのはしのびないっすけど、しなければいけないのが猟兵稼業の辛いところっすね」
 いろいろとでっかいのを眺めながらつぶやく声に、一時的な宿主となったシーフの冒険者も同意する意思を感じる。
「そうっすよねぇ……でも、まずはここを切り抜けるためにも力を貸してほしいっす」
 まだ見つかっていない仲間もいるのだ、とさらなる同意を感じ取りながら、半裸の巨人へと向かっていくリカルド。
「あの子たち、自分の欲望に正直すぎるわっ……あーもうっ!」
 一人の猟兵を一斉に追いかけていった仲間たちに悪態をついている隙に鎖分銅と飛ばし、体に巻き付けていく。
「なっ!? 私にそんな趣味はないわよ!?」
「自分はこういう場面じゃなきゃ、緊縛したところをいろいろしたいとこっすけどねー」
 こころなしか胸元を強調する形で鎖を巻き付けたリカルドは残念そうな声を上げながらも、宇宙バイクへと乗り込む。
「さぁ、ここからはパワー勝負っす! こいつの馬力には大分自信があるっすよ!」
「あ、こら、やめっ!?」
 こうして巨人VS宇宙バイクの綱引きならぬチェーン引きが始まったことで、巨人の動きは完全に奪われてしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライエル・シュヴァリエ
ううむ、やはりウルフシャの仕業ではなかったか(まだ言う)こいつ…以前の依頼で見たな。こんなに巨大ではなかったと思うが。まあ、いい。倒すのには変わらない。

この巨大さ、パワーはかなりのものだしスピードも遅くない。ここは少し搦め手でいくか。

覚醒せし黒剣で黒剣を漆黒のオーラを纏った大剣とし、さらに錬成剣雨で黒剣を19本(大剣にしたの含め20本)を複製、まずは上に向かって飛ばし、そこから大剣以外の19本を半裸の巨乳に飛ばす。この時大剣は天井に勢い余って刺さったかのように見せかけて刺しておく。

そしてこちらの攻撃を凌いで油断し、攻撃を仕掛けてきたら、天井に刺してた大剣を操って急降下させ串刺しを狙う。



●巨人の最後
「ううむ……奴の仕業ではなかったか……しかし、以前に似たような相手と戦ったような……?」
 サイズが違う別の相手……いや、そもそも種族が違った気がする。
 多分気のせいだろうとかぶりを振りながら、ライエルは動きを封じられている巨人へと向かっていく。
「どのような相手だろうと、倒すのには変わらないな……行くぞ!」
 即座に生み出した1本の大剣と19本の黒剣を操り、上空へと打ち上げる。
 途中にあった木の枝に大剣が刺さりながらも、残りの黒剣は再度方向を変え雨のように巨人へと降り注いでいった。
「こんなもの……っ」
 巨人は別の猟兵のチェーンに引っ張られるのに耐えながらも、飛んできた黒剣をはじいていく。
 しかし、踏ん張りを効かせている状態での行動にバランスを崩し、ふとした瞬間に巨人が引き倒された。
 ライエルが狙っていたのはこのタイミングだった。
「これで終わりとするか」
 うつぶせに引き倒された巨人の後ろから先ほど木の枝に刺さっていた、いや、刺していた大剣。いつの間にか抜き放たれたそれは、まっすぐに巨人の心臓を刺し貫いた。
「しまっ……く、こんな……ところで……どうくつのおともだちが……!」
 驚愕の表情を浮かべながら目を見開き、巨人はやがて力尽きる。
 どれだけ体が大きくなろうと、急所を貫かれてはただでは済まなかったのだ。
「小さいからと油断したな」
 巨人を見やり剣を還しながら、ライエルは息を吐いてある方角を見つめる。
 まだ最後の仕事が残っている。
 そうして、生き残りを助け出すため、巨人の住処があるのだという場所へと猟兵は歩き出したのだった。

●巨人の残したもの
 巨人の住処にいた男たちは、衰弱こそ見えたものの、命に別条はなく無事に村に帰ることができた。
 彼女が何を目的にしていたのか、男たちは語ろうとする者はいなかったが、帰ってきた男たちはみな一様にして高身長の巨乳好きをこじらせてしまったらしい。
 男たちの精神に多大な犠牲を出しながらも人命は無事に救い出された。今はただ、その事を喜ぼう。
 なに、心配はいらない。生き残った男性たちがこの後どうするにしても、世界の命運にもオブリビオンにも、何一つ影響を与えないのだから。
 今日も村からは男性たちに対する、女性の怒声が響き渡っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月18日


挿絵イラスト