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タライがねぇ…………落ちてくるんですょぉ!

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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 ナギツ・イツマイ(オンミョー・シャーマン・ヒーロー・ウィズ・ラッパー・f19292)が猟兵を前にやにわに語りだす。
「ある館がありましてねぇ…」

 まるで廃墟みたいなんですけどねぇ……夜中ふつうの人ならもう寝てる時間になると、フッっうすぐらーい灯りがついて、始まるみたいなんですよ……宴会が。
 偶然通りかかった猫又…仮にAさんとしておきましょうか。その窓の灯りを見るとあぁ……なんか楽しそうだなぁ、って。
 なんかおかしいのは頭で考えればわかるのについつい立ち寄りたくなっちゃうんですねぇ…。
 いぃ‥‥‥って観音開の扉を開けたらだれの気配もない。シャンデリアなんかがついて大きなテーブルにはおいしそうな料理が並んでるのにだぁれの気配もない。
 怖いなぁ…美味しそうだなぁってするり、するりと歩いてくとあっさりテーブルにたどり着けましてねぇ…座っちゃたんですよ・・・・・・椅子の上に…。

 そしたらジャーン!って奥の方に置いてあったピアノが鳴ってねぇ!

「アツアツのお餅が落ちてくるんですよぉ…!」



「って言うことで、タライの弾幕に対処しながら食べものに恨みのあるオブリビオンを成敗しつつ暇だったら周りで気絶したりしてる被害者妖怪を助けるってお仕事だね」

 忘れ去られた冷蔵庫のうえのかびた餅、買い物袋の底で弾けたプルプルンなプリンやゼリー、ゼンゼン気にしないって食べちゃう人もいるけどそれはごく一部でだいたい捨てられてしまう。
 「そんな食べ物の恨みつらみを纏ってカクリヨに表れたオブリビオンの宴会トラップをかいくぐりながら主催の首魁をなんとかするのが猟兵のお仕事だ」

「料理はめっちゃ美味しそう、タライとアツアツのオモチはじゃんじゃん降ってくる。ついでにカビた餅まで降ってくる」
 怪奇な館に主にタライ降らしな珍妙トラップを潜り抜けて敵までたどり着こう。

「モッタイナイ精神やめげないハート、家族のプリンを食べてしまったけど俺は悪くない精神等を持参して食べ物の恨みを乗り越えてきてね」

 とナギツは皆さんを送り出した。


柄縞倉庫
 このビックウェーブに乗らなくてはと思いました。
 大昔にゼリー派からプリン派になりました。今はどっちも好きです。

 しょうもないMSとシナリオですが、何かふれるものがあればよろしくお願いします。

●一章、タライ弾幕除け。
●二章、餅の恨み。
●三章、プルンプルンゼリーとプリンの恨み。

 となっています。
 プレイングを却下することは無いので流れても送りなおして下さい。二回目の土日以内に書きます。
 が、これについては一章につき6人以上になるとキャパがオバるので保障できません。

 プレイングの前にMSページを読んでいただけると嬉しいです。
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第1章 冒険 『侵入者を一歩も進ませない程度の弾幕』

POW   :    体力で弾幕を耐え凌ぎ、まっすぐ進む

SPD   :    身軽な動きで弾幕の間隙を縫って進む

WIZ   :    弾幕のパターンを覚え、弾道を外れるルートを取って進む。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロニ・グィー(サポート)
アドリブ・連携歓迎
「サプラーイズッ!驚いた?」
基本的に極々自分勝手で悪戯好きな神様
怖いもの知らずで迷うこと無く(考えも無く)、直感に従って行動する
うまくいけばふんぞり返り、失敗しても悪びれない(が強く詰られると涙目になって逃げだす。三分後には忘れてる)
自分を信頼する人はダダ甘やかし(お菓子とかあげる)、自分の我が儘を許容してくれる人にはダダ甘える

・戦闘
たくさんの空飛ぶ球体を操って攻撃・防御する
球体のサイズや機能は様々、銃弾の様に蜂の巣にする、巨大な球で圧し潰す、ビームや雷を飛ばす等何でも適当に
影の中から全弾撃ち出しての不意打ちだまし討ちや、最後には力押し(拳・暴力)で解決するのが好き



🔵ロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)

 「散餅銭の儀」上棟式で行われる餅まきの事である。
 新たに家を建てる場合、荒神を沈め怨恨による厄災を避けるために神贄として紅白餅を振る舞い、また同時に富の分配として小銭を撒き人の恨みも鎮める。餅まきにはそんな由来がある。

 そして乾燥した紅白餅は調理を億劫がられ、やがてカビに沈む。



 豪勢な料理が並んだ大テーブルにその神さまはいた。
 子豚の丸焼き、体がすっぽり入りそうなサラダボウル、透き通ったスープにシェパードパイ。
 ロニ・グィーは気ままに食指の向くまま手を伸ばす。
 ポケットをひとつ叩けば食べ物が出てくる奇跡を持ちながら。
 神さまにとって奇跡は日常だから、気の向くままに食べる。

 奉納された食物はまず神さまが初めに口をつける、そして人々に下賜される。そんな神事を体現するように、一口食べては次の皿、一口食べては次の皿。

 端から端まであらかた食べ終わり、ロニ・グィーは欠伸と共に天を仰ぐ。
「オヤツ、まだかなぁ⋯⋯」
 一柱の神さまの呟きに館が色めき立ち、にわかに餅と金タライの雨を降らせ始めた。

🔵判定技能<wiz/天候操作/蹂躙/他>
🔵UC:無し

成功 🔵​🔵​🔴​

月守・咲凛
アドリブ他諸々OK
うえからくるぞーきをつけろー!です。
食に関しては、かなりの少食であまりたくさん食べられないので、美味しい物しか食べたがりません。
無駄にしたがりはしませんが、そもそも食べきれないので食べ物からは恨まれているかもしれません。

タライネタはわからないので、なぜタライなのでしょう?と頭に???を浮かべながらスラスター全開で一気に飛び抜けます。
当たりたくはないのでタライの軌道を見切りながら行くのですよ。
なんかすっごいいろいろ降ってくるのです!?
甘い物が好きなので賞味期限の短いお菓子とかは割と無駄にしてしまっています。
タライ以外の物がめっちゃ降って来る状況にびっくりしながら進んでいきます。



🔵月守・咲凛(突撃型カラーひよこ・f06652)

あれはタライ、いやようかん⋯
あまーいあまーい水ようかん
丸いカップに入ってて、お皿にあけて食べるやつ
赤いやつが小倉で青いやつが水ようかん
よくお中元で頂くけど常温保存出来るしと
半端に長い賞味期限を言い訳におきっぱようかん

せっかくだから私はこの赤のようかんを⋯

「はっ!?上からくるです!」

 そう、ようかんがえたらそこは既に敵中でありました。
 館全体が傭兵の存在に色めきたっているように、モチやその他お菓子なガラクタが雨あられと降り注いでいます。

 辺りに転がっている白い幽霊のような影はよく伸びーる熱々のモチを頭上から食らった妖怪市民の成れの果てなのでしょう。モチがまとわりつき身動きができずにもがいてるようです。

 咲凛が気づいたように、そのたべものやガラクタは上のシャンデリアの方から降り注いでいました。
 見た目、何かがありそうな予感と共に咲凛は飛行ユニットを展開して重力を無視して飛び上がりました。

 離陸と共に引き延ばされるような感覚。
 何かが崩壊しようとしているのでしょう、シャンデリアは近く見えましたが、距離が縮まりません。地面も遠くに見えているのになかなかシャンデリアに近づいている気配もありません。
 高度計にゼロを幾つも足されているような状況です。

 進む先を見ると、土星の形をしたおもちゃや金平糖、餅はもちろんフリスビーのように回転しながら迫ってくるピザ等いろいろなもので視界がいっぱいになりました。

 突然目の前でチョコ菓子の箱が「クエッ!」と開いて中身の丸いチョコレートが散弾のように迫ります。
 館全体の大きさからすれば1ドットのそれは咲凛が高速で飛翔している今、機体に当たれば致命傷。
 咲凛は1ドットの見切りで避けようと機動します。

 センサーに感あり、1.2.3.4.5.6.7粒。
 本来ならば15粒程入っているはずのそのお菓子の箱はフィルムを剥がされた形跡があり、食べかけである事を伺わせます。

 全ての弾丸を吐き切った後でも何かを訴えかけるように「クエッ、クエッ」っと開け口をパクパクさせている箱の様子はとても面妖ですが吐き出されたチョコは本物、何も偽りのない判定通りのそいつらを最小限の動きで避けます。

 チョコ菓子の次に【1UP】と書かれた缶ジュースが装甲をかすめて下へ落ちていきました。
 とても常人では炭酸が抜ける前に飲み切れるような大きさではありませんでした、地面に叩きつけられれば中身もろとも弾けてしまうのでしょう。

 どこからか湧いてきた慚愧を得て咲凛の頭上に『?』が浮かび上がります。
 なぜ、食べかけのお菓子や土星の形をしたおもちゃが次々と降ってくるのか、世の中よくわからない事だらけです。

 頭のうえの魔力の『?』が3つ程になった頃、ようやく咲凛はシャンデリアまでたどり着きました。
 下を見下ろすと土星の輪の中にいるくらいにはゴチャゴチャしています。

 シャンデリアの上はと言うと埃がたくさん溜まって⋯⋯いいえ、それは埃ではありませんでした。
 そこには黒い胞子を吐き出すまで成長したカビの海が広がっていたのです。

 館中にどこからか声が響きます。
「オヤツの前に御手洗で手ぇ、洗ったかぁ!?」

🔵判定技能<spd/見切り/情報収集/他>
🔵UC:雨の中のサーカス

成功 🔵​🔵​🔴​

百地・モユル
タライがゴツーン…って昔からあるギャグだけどまともにくらったら絶対痛いよこれ!

まずはUCで防御力を強化して
技能の武器受けとカウンター、咄嗟の一撃で降ってきたタライをはじき返しながら進んでやる!

うまくタライをつかめたら投擲となぎ払いでタライ同士を相殺できないかな
振り回してなぎ払ったタライを、まとめて他のタライたちにぶつけたり…

もしタライに当たっても気合いと激痛耐性でガマンするよ
ボクの体はそんなにヤワじゃないからね!

アドリブ、絡み歓迎



🔵百地・モユル(ももも・f03218)

 日本古来より洗濯などに使われてきた家具、その名をタライ。
 時代と共にその素材は木、鉄、トタン、プラスチックなどと進化を遂げてきたが、近年では家具の電動化によりその姿を失いつつある。

 そんななか本来の用法とは違う「スタンダップコメディの途中で芸人の頭の上に落とし派手な音と意外性で笑いをとる」という使い方も開拓されてきた。
 これは主に亜鉛メッキ銅板製の金属タライを使うことによって効果を最大限に発揮できるのだが、実はトタン製のタライはかなり重いため、落下時の衝撃による脳震盪や骨髄損傷、くも膜下出血などのリスクを伴う危険な行為である。

たらいは健康に多大な被害を及ぼします
未成年ダメ、たらい
でもやっぱりダメと言われるとやってみたくなるのが本音
なんじゃないだろうか



 雨ニモ負ケズ、風が吹けばタライ屋が儲かる。餅まじりに降り注ぐタライは梅雨時のゲリラ豪雨。響き渡る金の音は既に丑三つ時の近くを告げていた。

 走り抜ける館の床には不幸にもタライを直接くらい気を失った妖怪たちが一二三と転がっている。
 ふりしきるメタルサウンドにモユルは燃え上がった。

落ちるたらい食らい病室にクライいつかの少年
白紙の生命火がつき燃えあがるように止まらない

 玄関近くの広間の天井から降り注ぐ。タライ、餅、時々チョコレート、モユルめがけて落とされるガラクタは金属製のタライを残して煙となり窓から夜空へ抜けていく。
 小炎虎の進む道はいつの間にか客間が並ぶ廊下へと続いた。
 
止まらないdope picドーピングエンハンス
落ち続けるたらい右手のあれは御手洗

 横スクロールの即死トラップのようにモユルの行手を塞ぐタライ。走り抜けた勢いそのままに両手に掴み取りベイゴマブレード。
「おおりゃァァァァァ」
 赤と金の二重螺旋からぶん投げられたタライは紐付きドッスンタライを巻き込みながらなぎ払い、生き急ぎな明星となって飛翔した。

御手洗の下には配管工光源は金星無敵な時間
いただきますの前には手洗わないかん

 飛び去ったタライは廊下の一番奥、執務室の大きな扉を打ち破りその館の深淵をあらわにした。
 扉の奥から黒い煤のような何かが吹き出しモユルの視界を遮る。

 どこからか声が響いた。
「オヤツの前に御手洗で手ぇ、洗ったかぁ!?」

🔵判定技能<pow/武器受け/投擲/他>

成功 🔵​🔵​🔴​

黒木・摩那
タライが落ちてくるんですか。
当たると痛そうです。ここは全力回避ですね。

タライはスマートグラスで解析して、落ちるパターンを押さえます。
あと【第六感】でも回避。
どうしても避けきれないタライは【念動力】で落下軌道を逸らします。

タライは避けきれそうですが、うるさいのが難点ですね。



🔵黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)

●たらい回しがうまい役所のねーちゃん(仮)

今日の天気はタライ。
雨が降ればストレスの影響かにわかに民度が下がってくる。
部署違いの用件をガラガラ口を鳴らしながら言われても困るのだ。
そんな時は赤縁のスマートグラス越しに一瞥してからこう言う。
「モウシワケアリマセンガ先ずは総合受付の方へおまわりください」
鬱陶しいタライがまた一つがっしゃん。
そこらじゅうにタライが降り注ぐ。
自分の部署を守りきる、これに尽きる。

耳を済ませて遠くの受付の方のタライの声を聞く。
「身分証忘れたけどなんとかなるやろw」
百均で売ってそうな銀色アクセにベンサン。
まずいこっちに来る、まずい、やばい類のタライである。
絡まれたらめんどくさそうなタライが来そうな時はこうする。
「ごめ〜ん、おトイレ行きたいから一瞬だけ変わって〜」
秘儀、ポジションチェンジ。

「てめぇたらい回しがうまい役所のねーちゃんかよ!」

 ここはカクリヨ、妖しい館の広間。スタスタとタライの雨を掻い潜りながら館の奥の方へ向かう摩那にどこからか声がかかる。
 モウシワケアリマセンガ現在業務外ですので受付の方にお願いします。と言う以前に無視を決め込む。
「オヤツの前には御手洗でお手洗いだろ!場所わかって⋯」
「案内板をご覧ください」
 被せ気味かつめんどくさそうに言う摩那の前のタライから黒い煙のようなものが立ち上がった。

「たらい回しの恨み、ここではらす!」

 同時にどこからか館全体に声が響く。
「オヤツの前に御手洗で手ぇ、洗ったかぁ!?」

🔵判定技能<wiz/情報収集/念動力/他>
🔵UC:無し

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『カビたモチ目目連』

POW   :    キミモクルシムトイイヨ
攻撃が命中した対象に【口と鼻が餅でふさがった状態】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【呼吸困難】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    タベラレルモノナラタベテミテヨ
レベル×5本の【毒】属性の【カビた餅】を放つ。
WIZ   :    デキタテダヨ
自身の肉体を【熱々のお餅】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


正月の忘れ形見、戸棚の上のかびた餅
屋根裏からただ眺めていた目目連
格子に浮かぶ真っ黒パラドイア
カビがカビを呼びパラノイア
伸びる、増える、カビたモチ目目連

食べきられなかった食べ物達の恨みが姿を現した

🔴「カビたモチ目目連」
🔴「餅の妖怪の骸魂」
ウォルター・ハイデルベーレ
自分は食べ物を残したり粗末にはしない主義ではありますが、例え熱を通したとしても餅に付くカビは危険ゆえ食べてはいけないのであります…!

くっ…なぜカビる前に気付けなかった…
焼き餅、雑煮、汁粉に始まり、餅ピザ、餅グラタン、フレンチトースト風…
餅には無限の可能性があるというのに…!

お前達には悪いが全て燃す!
せめてこのフライパンで、調理するかのように送ってやる!
顔に張り付いても燃す!火傷?知らん!
(UC:トリニティ・エンハンスの炎の魔力を鐵のフライパンや自身の拳に纏わせて使用)

…ちなみにこれは有名な話だと思うが餅はUDCアースの利器『ラップ』に包んで冷凍保存すると長持ちするであります


アドリブ絡み他お任せ



🔵ウォルター・ハイデルベーレ(歴戦兵・f06795)

 なぜ気がつかなかったのだろう。
 粗熱をとって小分けにした搗き立てを優しく超文明の力「らっぷ」でくるみ冷凍封印すれば少し水分が抜けてしまうもののかなり長持ちするというのに。

 本当にカビてしまっているのだろうか。
 もしかしすると「もちとり」に使った表面のデンプンだけがカビているのではないのか。⋯⋯ならば使える。餅は優秀な保存食である。

 焼き上がりを待つ時間すら愛おしい。

 そう、あの焼いたときのふくらみの輝きをじっくりと観察する。
 そうすると餅がなりたがっているものを語りかけてくる。

 いわゆるこういうのでいいんだよ系筆頭のり餅やきな粉餅から各御家庭の個性が出るお雑煮。
 餡子を合わせるのはも定番であるが、それですらレシピによって亀山とも汁粉ともなる。
 このような多様性を秘めた白い塊が他にあるだろうか、いやない。計り知れないポテンシャルを持っていることは言わずもがなである。

 現実を見よう。本当にカビているのかい否か、それはスパッと切ってみればわかる事だ。

 なぜならあの忌々しいカビ共は表面だけでなく内側に向かって浸透していくからだ。

 ウォルターは餅をスライスして⋯これは所謂「しゃぶしゃぶ餅」と呼ばれる形状にしていく。
 処置なし、処置なし、処置なし⋯
 検分を終えた後、手に持つ刃を取り落としそうになりあわや構え直す。自分の脚に包丁を突き立てるなど愚の骨頂。
 ウォルターは餅の残滓を丁寧に払い一呼吸置いてから茫然と天を仰いだ。

 コロニーの侵食は深刻である。
 友軍の裏切りを察知しようとも、一介の傭兵の身分ではどうする事も出来ないのだ。

 その時、長年ウォルターを見守ってきたフライパンが熱くなる、心頭滅却してフライパン熱し、燃え上がれい正義の少年の心オモチフランベ!腐敗許すまじ。

 若き日の飢餓感を思い出し。
 揚げれば食えるかも、フルーティな香りを添えて。

 しかし⋯⋯しかしっ⋯!

 独り身ならばっ⋯食うかもしれないっ!
 しかしだ!愛する妻と娘を巻き込むわけにはいかないっ!
 だって、餅につくカビは危険だし。

 間者に授ける介錯、よく知った餅の仲であろうとも一息に送るのが今のウォルターの役目である。

「づびばぼいぶば(次はどいつだ)!!!」

 マスクのように口にへばりついた餅に言葉を遮られながら。
 零れる涙は熱さのせいでは無く。
 何か他の理由があるのだろう。

🔵判定技能<料理16/優しさ1/他>

成功 🔵​🔵​🔴​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
真城・美衣子(サポート)
☆サポート&おまかせ専門
何を考えているかよくわからない猫っぽい少女

喋るペンダント『マキさん』

・UDCアース人や猟兵としての一般常識はある
・鋭い感覚、高い運動能力、強靭な肉体で頑張る
・ぼんやりしているけど動きは早い
・無表情で説明もないまま行動するので、奇行に見える事も多いが、本人は一生懸命

・マキさんは主に解説・交渉などの会話を担当
・PLが直接操作しない方針なので挙動はご自由に!

☆セリフ例
「にゃ」
『みーこさんは「こんにちは」と言っています』

「……すんすん」
『みーこさんはニオイを確認しているようです』

『お時間よろしいでしょうか、事件についてお話を……』
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』



「にゃぁにゃーにゃ?」
 熱き涙を流して戦うウォルターの袖を引くものがいる。
 ウォルターが振り返ると、猫耳っぽく見えるリボンと猫尻尾が可愛らしい白髪の少女、真城・美衣子(まっしろみーこ・f12199)が、心配そうにウォルターを見上げていた。
 だが、残念ながらウォルターに猫語は判らない。
 どうしようかと、思案していると、
『みーこさんは「なにか悲しい事があったの?」と言っています』
 彼女のペンダントから機械音声の翻訳がもたらされた。

「これはお見苦しい所をお見せした。自分ウォルターは大丈夫であります」
 ウォルターは涙をぬぐい軍人として戦陣に戻る。
 今は、悲しむ時ではない、戦う時なのだから。
「にゃ、にゃーにゃにゃ」
 美衣子は、首をかしげて見送った。
『みーこさんは「あなたのフライパンは戦うよりも料理して欲しいと言っている気がします」と言っています』
 このマジカル電子頭脳『マキさん』の翻訳は、戦陣に戻ったウォルターの耳には届かなかったようだ。

「にゃっにゃ」
『みーこさんは「それでは、私も戦闘に参加しようかしら」と言っています』
 ウォルターと別れた後は、美衣子も本格的に戦闘の準備に入る。
 『マキさん』の翻訳の通りに、美衣子は両腕を前に突き出して、カビたモチ目目連の一体を射程に捉えた。
 合わせた両手には、いつの間に現れた発射口があり、その発射口に、キュンキュンキュンとエネルギーが充填されていく……。
「にゃーー!」
 美衣子の掛け声と共に、充填率120%のねこねこキャノンが発射され、射線上のカビたモチ目目連を貫き蒸発させる。
「にゃっ」
『みーこさんは「ねこねこキャノン発射ぁ」と言った後に「撃破成功」と言っています』
 発射から撃破までの時間が短く、『マキさん』の翻訳が一部間に合わなかったようだが、それは些細な事。
 美衣子は、その後も、ねこねこキャノンで、カビたモチ目目連を蒸発させる仕事を続けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィリヤ・カヤラ(サポート)
「やるなら頑張らないとね。」
ユーベルコードは指定内の物を適宜使用。
武器は黒剣の宵闇、鋼糸の刻旋、媒介道具の月輪を良く使うかな。
戦場の状況は出来る限り確認しながら動いて、
誰かが攻撃されそうなのに気付けたらフォローに入るかな。

吸血行為は無理矢理にはしないけど、敵に対しても同様で
相手の許可が無ければしないよ。
父様から同族(ダンピール)と
自分の血を吸うのはダメって言われてるからNG。

一般人は依頼内で救助の必要性があると
明言されているならなら助けるけど、
そうでない場合は状況によっては見捨てる判断もするかな。

楽しめそうな事は思いっきり楽しむけど、
夏の強い日光は苦手かな。
味覚は苦い物と酸っぱい物は苦手。


中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『貴方はどんな血を流すのかしら』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。その容赦の無さで敵に【恐怖を与える】、ちょっぴり猟奇的かもしれないが、そこはご愛嬌
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手



「貴方はどんな血を流すのかしら」
 歪な笑みを浮かべつつ惨殺ナイフ『 Zanne di squalo』をペロリと舐めた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格・シルヴァーナは、カビたモチ目目連を、その赤の瞳で睥睨する。

「いや、カビた餅だから血は流さないんじゃないのかな?」
 そのシルヴァーナの呟きに突っ込みを入れる、ダンピールのヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)。
 そもそも、もし、流れる血があるなら、無駄に流すのではなく、きちんと吸血してあげた方が、無駄が無い筈だ。
 当然、同意は必要ではあるが……。

「むっ、そのくらいわかっていますの。これは、様式美なのですわ」
 シルヴァーナは、少し恥ずかし気にそう言うと、誤魔化すように華麗なステップで、カビたモチ目目連の群れの中に飛び込んだ。
 カビたモチ目目連とねこねこキャノンが飛び交う戦場であったが、シルヴァーナは残像を残すような優美華麗なステップで回避すると、カビたモチ目目連の目玉を抉り取るように惨殺ナイフを振るう。
 抉り取られたカビたモチ目目連の目玉が、ビチャンと床にぶつかって蠢くように潰れて動かなくなる。
 そして、床には眼球に含まれていた僅かな血液による血痕が……。

「ほら、血流したじゃないですの? カビた餅にも五分の血液なのですわ!」
 ヴィリヤの方に振り向いて勝ち誇るシルヴァーナ。
 ヴィリヤはヴィリヤで、
「いや、そんな少量では、渇きの足しにならないんだが……」
 と真面目に答えてみせたが、抉り取られた目玉から現れたカサカサとした動きに気づき、手にした歪曲した黒剣・宵闇を構えて、シルヴァーナにも注意を促した。
「シルヴァーナさん、目玉の裏に何かいます」
 対して、シルヴァーナはニヘラと笑みを浮かべて余裕を見せる。
「ふん、死にぞこないが、何をしてもわたくしの敵ではありませんのですわ」
 そう言うや否や、残像すら残さず、そのカサカサに惨殺ナイフを一振り……。
「うっキャーーーー」
 する事無く、即座に距離を取る。
「ヴィリヤさん、わたくしを助けるのですわ! GがGが……」
 どうやら、カサカサの正体は、カビた餅の中に紛れ込んでいた、黒っぽい虫であったようだ。
 どんな残虐な死体であっても心を揺らさないシルヴァーナも、虫だけは苦手。
 あまり優雅では無いステップでヴィリヤの背中に隠れると、やっておしまいなさいとヴィリヤをけしかける。

 ヴィリヤは特に虫が苦手と言う事は無いので、シルヴァーナを背中に庇って、宵闇でGをプチンとしてみせた。
「ありがとうと言っておきますわ。でも、その剣、わたくしには向けないで下さいませね」
 エンガチョーと言わんばかりに素早くヴィリヤの背から抜け出したシルヴァーナは、武器を槍に持ち返ると、目玉とか貫くのはやめて、みっちり詰まった餅部分を串刺しにするようにして、カビたモチ目目連を屠っていく。
 隙間さえなければ、黒いアレが入り込む余地は無い。
 ならば、これが正しい戦い方だろう。
 シルヴァーナの戦法変更を確認したヴィリヤも、もうフォローは必要無いだろうと、カビたモチ目目連に相対すると、縦横無尽に宵闇を振るい、そのカビた餅の体を両断していったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

薙沢・歌織(サポート)
 人間のマジックナイト×聖者、18歳の女です。
 普段の口調は女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)、楽しい時は 明るく(私、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?)です。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

◆選択肢傾向
WIZ>POW>SPD

◆ユーベルコード
殲滅重視:灼熱の思い
回復重視:汝に救いの光を(複数味方回復を解禁)、または風精の癒歌

◆基本立ち回り
敵数を素早く減らすことに重点を置きます。
攻撃役が十分足りている場合は、回復と護衛主体で動きます。

所持技能から依頼に応じて使えそうなものを活用します。


比良坂・逢瀬(サポート)
新陰流を修めた剣豪であり戦巫女です。
誰に対しても礼節を重んじた接遇を心掛けています。
二尺三寸の名刀『三池典太』を振るう、巫女装束を纏う少女です。

敵の攻撃を冷静に<見切り>、その上で<ダッシュ>と<ジャンプ>による機動力を活かして翻弄する戦法を好みます。
どのような戦場でも最大の武器である機動力を活かせるように<地形耐性><環境耐性><水上歩行>等の各種技能を駆使します。

空中戦にはレベル回のジャンプが出来る《空ヲ走ル》を、
強敵には奇襲性能の高い《影ヲ斬ル》を使用します。
状態異常系の攻撃は《穢レヲ禊グ》で対処します。
その他のユーベルコードは状況に応じて使い分けます。

アドリブ、連携など歓迎します。



 カビたモチ目目連との戦いは佳境へと突入していた。
 大地に吼える白獅子で召喚した白きライオンの背に乗った、薙沢・歌織(魔法学園の術剣士・f26562)が、緋炎剣アメノホアカリを振るう度に、カビたモチ目目連の数が減っていく。
 その横では、新陰流を極めた剣豪、比良坂・逢瀬(影斬の剣豪・f18129)が、巫女装束をひらめかせ、愛刀、三池典太を振るっている。
 二尺三寸の三池典太の刀身が一閃する度に、やはり、カビたモチ目目連の数が減っていった。

「そろそろ終わりにしましょうか? 逢瀬さん」
 歌織が緋炎剣アメノホアカリを収めて、隣で戦う逢瀬に問いかける。
「奇遇ですね。私もそう思ってたところですよ。歌織さん」
 その問いかけに、逢瀬も我が意を得たりと頷いた。

「では、いきましょう。先制は歌織さんにお願いします」
「ならば、逢瀬さんには止めを刺して頂きましょう」
 2人は互いに頷き合うと、呼吸を合わせて、カビたモチ目目連と相対する。

『平穏に心馳せる我が灼熱の想い、花びらに乗せて届け…!』
 灼熱の想いと共に解き放たれた歌織のユーベルコードにより、緋炎剣アメノホアカリが、無数の燃えるポインセチアの花弁へと変化していく。
 その花弁の一枚一枚が、炎の意志を宿して、カビたモチ目目連へと殺到し、そのカビた体を炎で炙っていく。

「見捨てられたモチにも、人を恨む理由があったのかもしれません。ですが、人様の迷惑になる事を、許すわけにも参りませんですので……。燃え尽きなさい、ポインセチア!」
 そして、歌織の号令と共に花弁が大きく炎を揺らめかせて、大ダメージを与えて燃え尽きた。
 炎が消えた時、戦場に残されたのは、微妙に食欲をそそらない焦げ焦げのカビたモチ目目連。

「灼熱の想い……ポインセチアですか、お見事です。次は、私の番
『千里を駆ける業を御覧にいれましょう』」
 敵の位置を確認した逢瀬が、風を孕んだ帆船が水の上を滑るように前進すると、体を揺らす事無く垂直に体を沈める。
 新陰流の歩法を極めた逢瀬のこの動きは、目にも止まらぬ速度というわけでは無かったが、その動きを捉えるのは至難。
 焦げ焦げのカビたモチ目目連如きに見切れる動きではありはしない。
 太刀の間合いに入り込んだ逢瀬が、三池典太ごとに、敵は切り伏せられていき、遂には、戦場から、全てのカビたモチ目目連が一掃されたのだった。

「これで終わりです」
「ええ、ですが」
「全てが終わったわけでは無い……ですね」
 歌織と逢瀬が互いの目を見て頷き合う。

 その2人の眼前に、炎の揺らめきがあがり赤き死神がその姿を現そうとしていた。
 生命ある鎧、リビングアーマーアに骸魂を飲み込まれた死神。
 殺戮を至上の目的とし、その真紅の大鎌で数多の命を刈り取る、『深紅の死神』プルプルンゼンゼンマンが、その姿を現したのだ。

「ドイツ語で、真紅の死神という意味のようですね」
「ドイツ語は、おおむね格好良い響きなのですが、例外もあるという事で……」
 歌織と逢瀬の2人は、その名前に油断する事無く、真紅の死神と距離をとって睨み合った。

 最後の戦いが始まろうとしている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『深紅の死神』プルプルンゼンゼンマン』

POW   :    マサーカー・トーテンシェーデル(虐殺髑髏)
【殺戮への渇望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    グラオザーム・ヒンリヒトゥング(残忍処刑)
【鏖殺の大鎌】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    トート・シックザール(死の運命)
攻撃が命中した対象に【死を招く呪い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【様々なバッドステータスが発生する呪い】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠夢幻・天魔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞー

死神(笑
とりあえず何かいきなり爆発くらわせておこう
嫌がらせしておこう
通り魔うつろぎ参上

登場即自爆
とにもかくにも速攻で自爆することが最優先
自爆さえできれば台詞も活躍もいらぬ!

ただ自爆するためだけに現れる存在

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆する
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
近づかない動かない一歩も動かず即自爆
大事なのはスピード
そう、スピードなのですぞー

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能さ



 虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は、どうやら調子に乗っていたらしい。
 つい先程、前座の猟兵達が自分が活躍する為に、万全の準備を整えて『うつろぎ待ち』してくれたことに味を占めていたらしい。

 だから、今度もきっとうまくゆく。
 そう考えて、安易に戦場に現れてしまったのだ。

「とりあえず何かいきなり爆発くらわせておこう」
 くらいの軽い気持ち。
 登場即自爆は、この世界のトレンドであり、その自爆は、必殺の一撃だと勘違いしてしまったのだ。

 それに、敵の名前も、自爆と相性が良い
 プルプルンゼンゼンマン。
 なんだかプルプルした感じで、爆発に弱そうな雰囲気がある。
 思わずプッチンしたくなるほどに、爆発に弱そうだ。

「そいやー」
 うつろぎは、自分の体をくねらせて、掛け声を形作ると、その勢いで、『深紅の死神』プルプルンゼンゼンマンへと突撃を敢行する。

 途中で「あれっ? あんまり、プルプルしてないぞ?」と気づいたが、それで止まるうつろぎでは無い。
 うつろぎのチャームポイントである『退かず、媚びず、顧みない』を実践して、そのまま、プルプルンゼンゼンマンの前に出る。

「グラオザーム・ヒンリヒトゥング」
 そのうつろぎの特攻に、プルプルンゼンゼンマンは、手にした鏖殺の大鎌を巨大化する事で答える。
 巨大化された鎌は、うつろぎが自爆するよりも早く、うつろぎの体を引き裂いた。
 1回。
 うつろぎは縦に引き裂かれた。
 2回。
 うつろぎは横に引き裂かれた。
 3回。
 うつろぎは斜めに引き裂かれた。
 うつろぎは、おおむね8つくらいの細切れにされてベチャンと地面に墜ちていった。

 プルプルンゼンゼンマンは、斬り捨てたうつろぎから興味を失ったように、後続の猟兵に向けて大鎌を構えた。

 プルプルンゼンゼンマンと猟兵の真の戦いが幕を開けようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

生浦・栴
名と体が一致せぬヤツよな
美味そうな物でも下手に手を出すとどのような薬効が現れるか分からぬブツに囲まれて(一時期)育った俺としては、手を出す輩は命知らずとしか思えぬ
まともな環境でもそのような恨みが湧くとなると、争いの火種はどこにでも転がっているという嫌な見本になっておるな
以上、どうでも良い感想だがこの世界の平和の為に骸の海に戻って貰おう

然しどの程度の量、あるいは期間の恨みをためればこうなるのやら
先ずは足払いのため高速詠唱で範囲の衝撃波を展開
オーラ防御のオーラに残像を映して防御及び攪乱
俺の場合は翼で飛べもするから単純な薙ぎ払いも避けてみせよう
攻撃の良いポイントに敵が収まればUCで仕留めに掛かろう



「無茶なことを……。これでは、無駄死にである」
 生浦・栴(calling・f00276)は、切り刻まれて地の墜ちたうつろぎを心配げに見やりながらも、大鎌を構えたプルプルンゼンゼンマンの前に立ちふさがった。
 うつろぎが死んでしまった以上、もはや正面から戦う以外に道は無い。

「それにしても、名と体が一致せぬヤツよな」
 名前は柔らかそうなのに、身にまとう真紅の鎧は強固な重装甲。
 どれだけの期間、恨みをためこめば、ここまでの強固な鎧をまとうようになるのだろうか?
 栴はそう嘆息して、戦いの方針を決める。
 おそらく、多少の攻撃では、致命傷を与えるのは難しいだろう。
 ならば、足技で撹乱しつつ衝撃波で牽制し、相手を翻弄し続けるしかない。
 そして、隙を作った上で、必殺の一撃を叩きこむのだ。

「さぁ、勝負である」
 栴が、一足一等の距離に詰め、対するプルプルンゼンゼンマンが、大鎌を振り上げる。
 と、その時、プルプルンゼンゼンマンの足元が爆ぜた。

 切り刻まれ死骸と化したと思われたうつろぎの体が爆発したのだ。
 更に爆発は続く。
 8つに千切れたタールの体が八連続の自爆の煌きとなり、プルプルンゼンゼンマンの真紅の鎧に次々と襲い掛かる。

「これはまさか……」
 栴は聞いたことがあった。
 どのような強力な鎧であろうとも、1発目の爆発で鎧の抵抗力を殺し、瞬時に2発目の爆発を打ち込めば破壊する事が可能だと。
 タイミングが重要であり、生半可な覚悟では極められないとされた技……。
 それを、8つに千切れたうつろぎは、連続自爆で成し遂げようとしているのだ。

「ふっ、どうやらお主を侮っていたようだな。お前の死は、真紅の死神に届いておったぞ」
 栴はそう言うと、目の前に出来た大きな隙に向けて、呪詛の雷を撃ち放った。
『逃げること能わず』
 栴のその言葉の通り、うつろぎの連続自爆で態勢を崩したプルプルンゼンゼンマンに、迸る雷を避ける余裕などありはしない。

「ぐぉぉぉぉぉぉ」
 プルプルんゼンゼンマンは、全身を雷に撃たれ、苦痛の叫びと共に膝をついたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

中村・裕美
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手


架空・春沙
☆これはお任せプレイングです☆
『断罪します』
人狼の女性
ピンク掛かった銀髪と同色の狼耳・狼尻尾、緋色の瞳
スタイルが良い
服装:ぴっちりスーツ
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
罪有る者には「冷徹(私、あなた、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

・性格
通常は明るく人懐っこい女性ですが
罪有る者に対しては冷徹に、処刑人として断罪しようとします

・戦闘
大鎌「断罪の緋鎌」を振るって戦います

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います


あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 がくりと膝をついた『深紅の死神』プルプルンゼンゼンマン。
 うつろぎが命を懸けて隙をつくり、その覚悟を受け取った栴の雷撃が生み出した絶好の攻撃のチャンス。

 架空・春沙(緋の断罪・f03663)は、その好機を逃すものかと、大鎌「断罪の緋鎌」を振るう。
 春沙が操る、邪悪なるものを刈り取る緋色の刃を持つ大鎌が、プルプルンゼンゼンマンの殺戮の大鎌を弾き、その首すじへと、その刃を届かせる。

『断罪します』
 その言葉と共に放たれた大鎌の一撃。
 だが、その刃は、プルプルンゼンゼンマンの命脈を絶つには力が足りなかった。
 春沙の大鎌は、プルプルンゼンゼンマンの首の骨を滑るように受け流され、致命の一撃を与えるに至らなかったのだ。

「惜しかったですわね。今のは、殺戮の大鎌と撃ち合った時に、勢いを殺されていたのですわ。攻撃失敗というよりも、プルプルンゼンゼンマンの防御成功というところですわね」
 春沙の攻撃をそう論評したのは、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格であるシルヴァーナ。

 更に、シルヴァーナは、春沙の攻撃でプルプルンゼンゼンマンが滅ぼされたなかった喜ぶように口角をあげると、惨殺ナイフ『principessa di tagliatore』を振り上げた。
「でも良かったですわ。あそこで終わっていたら、わたくしの出番が無くなっていましたから。だって、すぐに終わってしまってはもったいないですからね」
 ニヤニヤしながらそう言ったシルヴァーナは、マサーカー・トーテンシェーデルの攻撃を華麗に避けると、うつろぎの攻撃で破損した真紅の鎧の隙間を穿つように、プルプルンゼンゼンマンの体を抉っていく。
 鎧をまとった死神で、本体は骨だけであり、急所と言うものは存在していないかもしれない。
 だが、抉るのは急所だけとは限らない。

「腱でも筋でも、関節でも……。やろうと思えば、どんな姿であっても抉る所はありますのよ」
 おほほほほという笑い声が聞こえてくるような攻撃を重ねるシルヴァーナ。
 そして何度目かの攻撃がプルプルンゼンゼンマンを穿つと、
『うーさぎうさぎ、何見て刎ねる♪』
 シルヴァーナの歌声と共に真紅の死神の胸甲の継ぎ目を抉りとった。
 あれほど強固だった真紅の鎧が、彼女の歌と共に真っ二つに割れて地に墜ちる。
 現れたのは貧相な骨の体であった。

「きゃーえっちーと言っていただいても構いませんですのよ?」
 シルヴァーナは、そう軽口を叩くが、プルプルンゼンゼンマンは怒りの感情と共に殺戮への渇望を爆発させる事で答える。
 再び放たれる、マサーカー・トーテンシェーデル。
 それは、今までで最も強力な攻撃だったろう。

 だが、
「させません!」
 その攻撃は、今度は、春沙の大鎌が弾き飛ばす。
 完全に攻撃の軌道を逸らすには至らなかったが、勢いを殺された殺戮の大鎌程度が、シルヴァーナを捉える事などできはしない。

「サンキューですわ」
「いえ、時間を稼いでもらった助言のお礼です」

 そう言うと、春沙は上半身をさらけ出したプルプルンゼンゼンマンに、充分に威力を溜め続けた断罪の緋鎌を振り下ろした。

『汝、罪有り。執行します』
 彼女の緋鎌は、プルプルンゼンゼンマンに命中する直前に、断罪属性の巨大なギロチンの刃へと姿を変え、その体を両断する。

 それは、明らか過ぎるほどに致命の一撃であった。

「虚空ギロチンに断てぬものはありません」

 春沙の言葉と共に、プルプルンゼンゼンマンの死骸は闇へと帰り、カクリヨの世界は、また一つ、カタストロフの危機を脱したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年10月09日


挿絵イラスト