白と黒の境界の上で
●色のない世界
「みんな、集まったわね」
グリモアベースの一角に集まった猟兵達の前にいるのは、グリモア猟兵のカナタ・アマガだ。グリモアベースは、他にもあちこちでグリモア猟兵が張り切った様子で、集まった猟兵達に呼びかけている。新しい世界が『発見』されたのだ。新たなるその世界の名は『カクリヨファンタズム』。UDCアースと隣り合うように存在している人々から忘れられた妖怪がひっそりと暮らす世界。どこか懐かしい風景が広がるこの場所もまたオブリビオンによって脅かされているのだ。新しい世界ではこれまでと違った状況の中で戦っていくことは、かなりの実力が必要とされるが、この場に集った者はその程度のことで怯んだりしない。
「ウチらの力がまた試される時がやってきたわね」
そんな言葉に、不敵な笑みで応える猟兵達。
「さっそくだけど、今回の予知を伝えるわ」
今回の行先は、『カクリヨファンタズム』の中でも、UDCアースの日本の昔の街の風景を残すところだ。『シジョウガワラ』と呼ばれる木造の粗末な家が立ち並ぶ下町。ここは、今、オブリビオンによって、色を奪われてしまった。現在は、白黒写真の中に入ってしまったようになっている。この場で色を持っているのは、オブリビオンだけだ。
「色を奪ったことが仇になったわね。敵が誰だかははっきりわかるわ」
敵のオブリビオンはまずキリンの一団。そして、その首領であるムカデヴァンパイアがいる。彼らを倒すことでこの地域の色を取り戻せるはずだ。
「無事、色を取り戻せたらせっかくだから街の妖怪の子どもたちと交流しましょう」
猟兵にあこがれる彼らの前でヒーローショーをして、現地の住人と交流しておくのだ。
「新しい世界でもやることはかわらないわ。ウチらの力を見せてやりましょう!」
夢月
こんにちは、マスターの夢月です。新しい世界の冒険がスタートしましたね。みんなでこの世界の冒険もゆっくり楽しんでいきましょう。
今回は、色を奪われた町が舞台です。オブリビオンを倒して色を取り戻しましょう。
第一章は、集団戦、第二章は、ボス戦です。モノクロの世界でオブリビオンと猟兵だけが色をもっているという戦場で戦うことになります。
第三章は、日常です。街の子どもたち(みんな妖怪)の前でこれまでの冒険の活躍の様子をショーにしてみせましょう。子どもたちにうけるような内容をお願いします。
それでは、みなさんのプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『麒麟』
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POW : カラミティリベンジ
全身を【災厄のオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【攻撃】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD : 因果麒麟光
【身体を包むオーラ】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、身体を包むオーラから何度でも発動できる。
WIZ : キリンサンダー
【角を天にかざして招来した落雷】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を災いの雷で包み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宇良潟・伝助
連携プレイング前提、アドリブ歓迎です
「世界から色を奪った事は得策ではありません」と【不思議な三味線】を携えて現れます。
「いつも以上に私が目立たなくなるなりますからね」と黒子衣装が溶け込みやすい黒い場所へ移動して効果的に【目立たない】様にしてから【不思議な三味線】を演奏して共に戦っている猟兵のイメージに合った戦闘BGMを奏でます。これがユーベルコード【ここが一番の盛り上げ時】、伝助のBGMによる演出で猟兵の戦い様が輝き連続攻撃を可能とします。
これは仲間を対象に発動するユーベルコードだから敵のコピー能力は受け付けないでしょう。代償の寿命は私が受け持ちますので皆さんは気にせずに攻撃をして下さい。
緋縅・善蔵
白と黒の境界……。
灰色の事ですかねぇ……………。
とまれ、新しい世界。気を引き締めて行こう。
というか、キリンって象さんの次に好きなヤツじゃなくて幻獣の方かよ。
まぁ良いや。
戦闘ではVRBと重装甲化で単独での戦力増強。
回避行動を取りながらサルトライフルやバルカンでカラーのオブリビオンを銃撃。
白兵では屠龍や月光で斬り払い、仁王で敵を貫く。
敵が密集してる地点はミサイルカーニバルの【範囲攻撃】
守備は【オーラ防御と電撃耐性】
味方もカラーだから注意せんとな。
その世界の光景はなんとも慣れないものだった。建物も空も川も月も全てが白か黒。モノクロ写真の中を猟兵達が歩いていく。
「白と黒の境界……。灰色って事ですかねぇ……………。なんともまぁ変なとこで……」
緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)が周囲の様子をうかがう。彼の装着しているパワードスーツは、戦場でも目立たぬ塗装がされているが、この世界では際立って見える。
「とまれ、新しい世界。気を引き締めて行こう」
彼が、仲間にそう呼びかけて時だった。屋根伝いに金色の何かがこちらに近づいてくる。色の失われたこの世界において、色を持つ存在は猟兵以外には一つ。
「オブリビオンか!!」
善蔵がアサルトライフルを構え、即座に牽制射撃。敵は、それに怯むことなく回避行動をとりつつも、こちらを取り囲むように、陣を構える。
「はえぇな、おい!というか、キリンって象さんの次に好きなヤツじゃなくて幻獣の方かよ!まぁ良いや。吹き飛ばしてやる!」
善蔵は複数の火器を展開。ターゲットを絞り、キリンの一体をロック、一斉射。集中砲火を受けたキリンが炎に沈む。それを合図にしたかのように他のキリン達の身体にどす黒いオーラが浮かび上がる。
「仲間がやられると、強化されるわけか…!」
速度とパワーをあげたキリンが、猟兵達を翻弄しながら、徐々にせまる。
「くそっ、おいきれねぇか…!!」
攻撃をことごとくかわされ舌打ちする。
「手数がありゃ…!」
「では、手数を増やしましょう」
黒子姿の宇良潟・伝助(裏方大好きな黒子猟兵・f21501)が、不思議な三味線を短く鳴らす。白黒の世界においては彼の衣装はいつも以上に影役に徹することが出来た。
「世界から色を奪った事は得策ではありません。いつも以上に私が目立たなくなるなりますからね。ささ、みなさま、わたくしがお手伝いいたしますよ」
そう言って彼は、三味線でBGMを奏で始める。それは、UDCアースでいうスペースオペラに合いそうな勇ましい曲を和風にアレンジしたものだった。
「おぉ…!?」
善蔵のアサルトライフルの弾速やミサイルなどの回転数が加速し、圧倒的な制圧力でキリンを押しとどめる。
「こいつはありがたいぜ」
「どんどんやっちゃってください」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クロノ・ライム
(連携・アドリブ歓迎です)
ブラックタールなので白と黒しかない世界にはなんとなく親しみを感じますが、住民には不便ですよね。早く元に戻したいところです。
身につけている黒のコヲトで闇に紛れながら、【ジャッジメント・クルセイド】で攻撃します。
「人々から色を奪うことが許されるはずがありません、天の光の裁きを受けよ!」
誰かが攻撃を受けそうになったらかばって守りたいところですが、自分が狙われている場合は、敵の強化を防ぐために、あえて攻撃を受けようとします。
「カクリヨファンタズム…確かに奇妙な世界のようですね」
クロノ・ライム(ブラックタールのクレリック・f15759)が、メイスを盾のように構えながら、キリンを迎撃する。
「ブラックタールなので白と黒しかない世界にはなんとなく親しみを感じますが、住民には不便ですよね。早く元に戻したいところです。この世界にもお菓子があるでしょうし、お菓子に彩りがないのはいただけません」
彼の纏っている黒のコヲトはこの世界の背景に溶け込んでおり、高速で動くキリンからは視認されにくくなっていた。
「人々から色を奪うことが許されるはずがありません、天の光の裁きを受けよ!」
一体に狙いを定める。暗い夜空から眩い光がキリンに降りかかる。反撃とばかりにキリンがあおの角を振り上げると、同じく天から雷がクロノ目がけて、落とされる。
「ぐぅ…!!」
クロノはそれを防御の魔術を自らにかけて耐える。かわすとそれは敵のフィールドを生み出し敵に有利となってしまうのだ。
「この程度で倒れたりはしません…!」
歯を食いしばりながら、もう一撃。天からの光はキリンの角に直撃、悲鳴を上げる幻獣にもう一撃光の裁きを与えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ハロ・シエラ
私もあまりカラフルな方ではありませんが、色を奪われた光景には恐ろしいものがありますね。
少なくとも、あまり楽しくは無さそうです。
さて、漫然と攻撃を仕掛けてはこちらが不利ですね。
まずは回避に専念し、敵の動きを【見切り】ましょう。
災厄のオーラと言うのもあまり触れたくありません。
そちらからは【オーラ防御】で身を守ります。
十分観察出来たら反撃開始です。
ユーベルコードで一思いに首をはねる等して、なるべく少ない攻撃回数で一体ずつ仕留めて行こうと思います。
【残像】を作ったりこの【闇に紛れる】などして撹乱し、囲まれずに戦いたいですね。
「色がない世界とはこのようなものなのですね」
黒い軍服姿の少女、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)がレイピアを構えてオブリビオンと対峙する。
「私もあまりカラフルな方ではありませんが、色を奪われた光景には恐ろしいものがありますね。少なくとも、あまり楽しくは無さそうです」
煌びやかな色を持つキリンが彼女に向かって突進してくる。ハロはそれの軌道を見切ってかわす。黒い服の彼女はギリギリを狙って回避することで、周囲の風景に溶け込むようになり、敵は彼女の姿を見失う。そうして次の攻撃に素早く移ることを封じたのだ。
「あのオーラは厄介ですね。敵を強化するのは得策ではありません」
攻撃をさけながら敵を分析する。
「ならば、なるべく一撃で倒すまで!」
再び突進してくるキリンに対し今度は剣を半身に構えて、弓のように引き絞る。交錯。刺突のような斬撃。一撃でオーラを斬り払い、首を落とす。駆け抜けたキリンの身体はしばらく直進した後、転げ落ちた。
「あなたに恨みはありませんが…倒させてもらいます」
ハロはすっと剣を左右に振り払い、鞘に納めた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ムカデヴァンパイア』
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POW : ネバーエンドヴァンパイア
無敵の【大人になった自分】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : ミカミヤマセンチピード
自身の身長の2倍の【堅固な外皮を持つ大ムカデ】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 毒百足旋風
【嫌悪感】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【絡み合うムカデの群れ】から、高命中力の【猛毒大ムカデ】を飛ばす。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
早臣・煉夜(サポート)
どんな方だろうとも、容赦なんてしませんですよ
僕はそのために作られたんですからね
妖刀もしくはクランケヴァッフェを大鎌にかえて
それらを気分で使って攻撃です
妖剣解放を常時使用して突っ込みます
使えそうならアルジャーノンエフェクト
怪我なんて気にしません
この身は痛みには鈍いですから
死ななきゃいいんです
死んだらそれ以上倒せなくなるので困るです
僕は平気なのですが、なんだかはたから見たら危なっかしいみたいですので
もし、誰かが助けてくださるならお礼を言います
ありがとーございますです
勝利を優先しますが、悲しそうな敵は少し寂しいです
今度は、別の形で出会いたいですね
なお、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎です
「色のない世界とは、こういうものをいうのですね…興味深い」
色を失ったシジョウガワラの街を、銀髪の利発そうな少年が見物のように歩いていた。早臣・煉夜(夜に飛ぶ鳥・f26032)である。
「しかし、こんなにいいところなのに誰もいないなんて寂しいですね…」
「じゃあ、遊ぼうよ」
煉夜の後ろから無邪気な声がする。煉夜が振り向くとそこには、煉夜と同じ銀髪の髪を持つ男の子がいた。
「あぁ、君がオブリビオンですか」
「なぁんだ。バレちゃったか」
くすくすと笑うと、男の子の背後から彼の体躯ほどの太さのある百足がぬうっと出てくる。その瞳は、ダークセイヴァーのヴァンパイアを思わせる真紅の瞳。新しいおもちゃを手に入れた無邪気な童のようでいてどこか狂気を感じさせる。
「じゃあ、楽しませてくれるよね」
一斉に百足が煉夜に向かって迫りくる。
「えぇ、そうですね」
ひゅんと風を切る音がする。煉夜に絡みつこうとしていた百足が一瞬でバラバラに切り裂かれる。煉夜の手には漆黒の大鎌。分厚い外殻を持つ百足の節目だけを正確に切り刻む。煉夜の高速思考がなせる業だ。
「あまり時間がないので、速攻で行かせてもらいます」
成功
🔵🔵🔴
サーシャ・ペンローズ(サポート)
バーチャルキャラクターの電脳魔術士×バトルゲーマー、18歳の女です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、敵には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エッチな描写もNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「これで終わりだ」
煉夜がヴァンパイアの少年の目前へとせまる。とどめをさすべく大鎌を振り上げる。その瞬間、煉夜の身体から力が抜け、ぐにゃりと曲がる。ユーベルコードの代償の影響だ。
「くっ、こんなところで限界が…!」
一瞬意識が飛んだところ、なんとか膝をついて体勢がそれ以上くずれるのをふせぐ。
「そうだね、終わりにしようか」
そんな煉夜を見下ろしながら、少年はニヤリと笑って、大百足たちをけしかけた。
「そうはさせないのです!!」
その瞬間、サーシャ・ペンローズ(バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f26054)が、ユーベルコード『エレクトロレギオン』を起動。黄色い猫型の機械兵器たちが、次々と大百足に跳びかかっていく。一体一体の戦闘力は低くてもその数は圧倒的だ。大百足の攻撃を防ぎ、押し返していく。
「あなたがこの世界の色を奪ったオブリビオンですね!」
サーシャは猫の手のグローブをビシッと突きつける。
「そうだったら何かな?」
「絶対に許しません!私がこの世界に色を取り戻してみせます!」
「フフフ、やれるものならやってみてよ!」
少年はさらに大百足を呼びだし、サーシャに攻撃をしかける。サーシャは機械兵器で応戦するが、じわじわとその数は減らされていく。この拮抗は時期に崩れる。彼女に内心焦りが出始めた。
成功
🔵🔵🔴
ハロ・シエラ
百足に恨みはありませんが、ヴァンパイアには少し思う所がありますね。
どこの世界の存在であっても、倒さない事には気が治まりません。
と言う事で敵は大百足に乗る様です。
百足は硬そうですし、まず馬から射る、と言うのは難しそうですね。
ですがそんな考えは顔に出さず、まず真正面から受けて立ちます。
剣が通らなくても構わないので、百足の顎や尾の攻撃を【見切り】、【武器受け】したり回避したりしながら斬り付けましょう。
もちろんヴァンパイアの攻撃にも注意します。
何度か斬り付け油断を誘い、斬る動作の中で【だまし討ち】としてユーベルコードを発動します。
氷の刃に上手く角度を付ければ【誘導弾】の如く本体を狙えるでしょう。
「援護します」
サーシャの脇を駆け抜ける小柄な黒服の少女。ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は、大百足の軌道に注意しつつ、少年の元へと向かう。
「百足に恨みはありませんが……ヴァンパイアには少し思う所がありますね」
少年の真紅の瞳をちらりと見て、ボソリと呟く。
「どこの世界の存在であっても、倒さない事には気が治まりません」
左からしかけてきた大百足の突進を軽く跳んで躱し、その勢いを利用して少年に剣を振り下ろそうとする。ちょうどその瞬間に、少年の足元から巨大な百足が出現し、あっという間にその頭にいた少年が上空へと逃れる。
「それで避けたつもりですか」
剣を構えて、跳躍する。
「ふふ~ん、そんな攻撃届かないよ~」
「いいえ、残念ですが、そこも私の間合いです!」
軽くステップで跳び上がって宙で剣を振るう。その刃の軌道は空を切るが、それと同じように氷の刃が少年の目の前に生成され、ハロが振るった剣と同じ軌道を通る。
「がっ!?」
完全に不意打ちを受けて大百足の上から転げ落ちた。
「なにすんだよもー!」
「あなたはここで終わらせます」
そう言って次々と連撃を繰り出していった。
大成功
🔵🔵🔵
火土金水・明
「今回の事件を終わらせる為に、私はあなたと戦いましょう。」「もちろん、取り込まれた方は助け出します。」「そして、この世界の色を返してもらいます。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の嵐】で、『ムカデヴァンパイア』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
「幼い見た目の者を痛めつけるのは心苦しいですが… 今回の事件を終わらせる為に、私はあなたと戦いましょう」
ハロの連続攻撃の前になす術なくなっている少年に、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は憐みの視線を向ける。
「あなたたちのために編み出したこの術式…その威力を試させてもらいます」
明が術式を展開、銀色に輝く魔法陣が展開される。ユーベルコード『銀色の嵐』。銀色の輝きを放つ魔法剣が精製され、射出。それらは、一気に少年の周囲に展開、一斉に仕掛ける。大百足の外殻で防御しようとする少年。銀色の刃が、分厚い外殻に深々と刺さる。
「ぐあああああああああああああああ!?」
その瞬間、絶叫。銀色の剣は、骸魂に直接ダメージを与える。大百足を通して、その本体である者にダメージが入る。
「安心してください。その宿主を傷つけたりはしません。取り込まれた方は助け出します。そして、この世界の色を返してもらいます」
重ねて術式を展開、銀色の剣が闇を斬り裂き、少年の身体に次々と突き刺さった。
大成功
🔵🔵🔵
アルタ・ユーザック(サポート)
ダンピールの16歳女性です。
ユーベルコードを使える場面では、指定したユーベルコードを使用し、直接攻撃系か精神攻撃系で敵を攻撃します。
一人称は「わたし」(ひらがな)です。口調は「~だわ」や「~だな」の様なものではなく、「○○…。」の様に…で終わり語尾に何もつけない口数少な目のクールタイプの話し方です。
服装・体型・容姿・持ち物などは、ステータスシートの参照お願いします。
上記内容以外は全てNGなど無しでアドリブ・連携などもOKです。
よろしくお願いします。
「なんだよー!子ども相手によってたかってさー…!!」
猟兵達の度重なる攻撃にヴァンパイアの少年は悪態をつきながら戦線を離脱する。頑丈な大百足たちを繰り出して時間を稼いでいる間に逃げるつもりだ。
「もう、お前たちの相手なんかしてらんないよー!」
「べーっ!」と舌を出して路地に消える。もちろん、そんな彼を逃がすつもりなどない。黒い影が白黒の街角を横切る。
「逃がさない」
少年の行く手に立ちふさがるパーカー姿の剣士、アルタ・ユーザック(クール系隠密魔刀士・f26092)。
「新手!?しつこいなぁもう!」
「オブリビオンは逃がさない…」
柄に手を当て駆ける。大百足の群れが彼女の行く手を塞ごうとする。
「氷の花、見たことある?」
抜刀。すらりと抜き放たれた刀身が青白く氷の結晶のように輝く。
「最期のお花見、楽しんで?」
氷雪嵐“テンペスト・ブリザード”。刀身がはじけて無数の氷の花びらとなる。そこに百足が突っ込んでいくと節に入り込み、凍結して動きを止めていく。
「なんだって…!」
「さようなら」
氷の吹雪が白黒の世界を白く染め上げた。
成功
🔵🔵🔴
コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド
性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます
・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「もう怒った…!!」
少年の口から怒りの声が漏れる。いや、その姿はすでに少年と呼べない逞しい体躯となっていた。完全に成熟したヴァンパイアの姿。深紅の双眸は、その迫力を増している。
「この姿になった以上、もう君たちに勝ち目はない…」
威圧感を放つ敵は、ダークセイヴァーで何度か対峙してきた不死者たちを思い起こす。放たれる気が、氷を吹き飛ばす。
「なるほど、覚醒すると、ああなるわけね」
コノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)が、障壁でそれを防ぐ。
――とは、いえそれだけ相手も追い詰められているってこと。ならやることは一つ。
勇翠の薙刀を構える。
「刻み断つわ」
跳躍。舞うような動作からの超高速連撃。翠刃閃・自在“フォトンスラスト・ヴァリエイション”。
「この程度…!」
「まだ!」
さらに高速連撃。連続で叩き込まれた光の刃は、防御に展開された大百足を切り裂き、本体であるヴァンパイアも切り裂いた。
「そんな…!」
「これで終わりです」
横なぎの一閃。それによって、少年にとりついていた骸魂は両断されたのであった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 日常
『猟兵ヒーローショー』
|
POW : ド派手な技や熱い台詞で盛り上げる
SPD : カッコいい身のこなしやクールなセリフで魅了する
WIZ : 凄い魔法や頭のいい台詞で感心させる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オブリビオンを倒したことによって、シジョウガワラの街は急速に色を取り戻していく。古き日本家屋の街並みの街は、それまで隠れていた妖怪たちでにぎわう。そんな街の子どもたちは猟兵に興味津々のようだ。一つ君達の腕の見せ所だ。
推葉・リア(サポート)
色んなゲームで推しキャラを育成して愛でるのが好きな妖狐
基本的に人がいいので命や心を大事に動き相手の心に寄り添おうとする、それが敵であっても(倒すときはしっかりと倒す)
あと結構関係のないことも考えたりもしてたりもするがやるときはやる
★戦闘
各ゲームの推しキャラ達の召喚と狐火を使う、基本的には推しキャラ達が戦い自分は後衛やサポートに回ることが多い、活躍する推しキャラを見るのが何よりも好き、また推しキャラが動きやすいように自分を囮にすることもある
UC『星色ライド』『夜色チェイサー』は基本戦闘では使用しない
★冒険
推しキャラやペットの鴉やインコ達と協力して動く、演技もしたり騙したりもする
過剰なエログロNG
「おねーさん、狐の妖怪なのー??」
推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)の耳を見て、妖怪の子どもが尋ねてくる。
「そうね~、妖狐だからそうなるわね~」
のんびりとした声で答えるリア。しかし、彼女の思考は目の前の状況ではなく、妄想の世界にあった。
――あぁ、こんなにたくさんのショタがいるなんて~。妖怪だから、長命の子もいるのかしら?ショタなのに精神的には老成してるのもいるのかなぁ?それともイケメンになっちゃうのかしら~?どちらにしてもおいしいわ~。
とっても幸せな気持ちに浸るリア。そんな妄想にふけっている彼女に子どもたちはねだる。
「ねぇねぇ、技見せてよ~」
「どんな術つかえるの~?」
「え、えぇ?まかせてちょうだい!」
リアは、ハッとして咄嗟にユーベルコードを使う。推しを召喚するものと狐火を出すものを同時使用。その結果、召喚された推し達が直後に爆発に巻き込まれるという事態が発生する。
「すっご~い!」
「ヒーローだー!人間の世界のやつでみたことある~!」
「あ、あははは、どんなもんよ~、あははは~」
推し達からの抗議の視線を感じつつリアは、子どもたちの手前胸を張るのだった。
成功
🔵🔵🔴
ロニ・グィー(サポート)
アドリブ・連携歓迎
「サプラーイズッ!驚いた?」
基本的に極々自分勝手で悪戯好きな神様
怖いもの知らずで迷うこと無く(考えも無く)、直感に従って行動する
うまくいけばふんぞり返り、失敗しても悪びれない(が強く詰られると涙目になって逃げだす。三分後には忘れてる)
自分を信頼する人はダダ甘やかし(お菓子とかあげる)、自分の我が儘を許容してくれる人にはダダ甘える
・戦闘
たくさんの空飛ぶ球体を操って攻撃・防御する
球体のサイズや機能は様々、銃弾の様に蜂の巣にする、巨大な球で圧し潰す、ビームや雷を飛ばす等何でも適当に
影の中から全弾撃ち出しての不意打ちだまし討ちや、最後には力押し(拳・暴力)で解決するのが好き
「サプラーイズッ!驚いた?」
ロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)が、色とりどりの球を宙に舞わせる。球は、大きさを変えたり、高度を変化させ、急にスピードが落ちたかと思うと、複雑な軌道を高速で浮遊したりと、見ている人の目を楽しませる。
「すごいすごい、お兄さんなんの妖怪なのー?」
幼い妖怪の少女が尋ねる。
「ふふふ、ボクは、妖怪じゃなくて、神様さ~」
「神さまってようかいなんだ~すご~い!」
子どもが無邪気にはしゃぐ。
「ねぇねぇ、もっと見せてー!」
「お願いー!」
子どもたちがせがんでくると、悪い気はしない。
「しょーがないな~じゃいくよー!」
さっと手を挙げる。すると、球は急上昇。一気に飛んでいくと、空中で克ち合い分散。次の瞬間はじけ飛ぶ。夏の花火であった。
「うわー!」
「すっご~~い!!」
大興奮の子どもたち。もっともっととねだるその子らに、
「今日はここでおしまい。正義の味方の神さまは忙しいんだよ」
ウィンクすると、その子らの手に水あめを握らせて去っていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
迅雷・電子(サポート)
人間のバーバリアン×力持ち、16歳の女です。父親が相撲取りだったのが切欠で相撲にはまり、夢は女横綱です。
普段の口調は「男勝り(あたし、あんた、だねぇ、だよ、だよねぇ、なのかい?)」です。普段は女子高生なので制服ですが戦闘になると脱いでイェーガーカードの姿になります。基本相撲の動きで戦います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「えぇっと…」
子どもたちの触れ合うのを楽しんでいる他の面々に比べて、迅雷・電子(女雷電・f23120)は対応に困っているようだ。
「ねぇねぇ、お姉ちゃんは、何が出来るのー?」
「なんの妖怪ー?」
「えぇっと、その…」
屈託のない笑みを浮かべて興味を示してくる子どもたちに電子は戸惑っていた。幼い子らに無条件の好意を向けられると困ってしまうのだ。
—―こ、こういう時は、どうしたらいいんだろう…??
おどおどしていると、子どもがこんな提案をする。
「ねぇねぇ!一緒に相撲やろうよ!」
「やろうやろう!」
「え、す、相撲?う、うん」
相撲という言葉を聞いて思わず即答してしまう。
「いっくよー!おねえちゃーん!」
行司役の子どもが合図をすると、それなりに力自慢らしい男の子が突っ込んでくる。
「ふん!」
身体をぶつけて、押し出そうと仕掛けてくる。
—―あぁ、昔も私はこうやってどんどん強い相手に挑んでいったっけ。
相撲の相手をしながら何となく昔のことを思い出す。
「う、うんんあああああ!!」
「ふふ、まだまだ!」
相手の力を利用した崩し技。
「うわぁ!?」
「お、お姉ちゃんつよーい!」
「ふふ、いい勢いだったぞ」
「次は、俺ー!」
相撲を通した交流。これも一つのコミュニケーションであった。子どもたちと相撲をしているうちに、電子はいつの間にか笑顔になっていた。
成功
🔵🔵🔴