●『惨劇の幕開け』
(以下、被害者のプライバシーに配慮しながらお送りいたします)
「ちくしょう、今度は隣の山田(仮)さんが!」
「こいつぁひでぇ......八つの手足がもぎ取られて八つ裂きになって喰われてやがる......」
「鈴木(仮)さんも佐藤(仮)さんも、おとといは藤原(仮)さんまで同じようにやられたってのに犯人がてんでわからねぇ......どうすりゃいいんだ」
「これでアリバイがないのは3人に絞られた。だがそこからがさっぱりだ」
わいわいと騒ぐ者たち。聞く通りならばここ最近の間に4人も殺されている様子。だがここにいる皆が妖怪だ。つまりはそう、これは連続殺人ならぬ殺妖事件。
だがわからない。謎は明かされることなく、ただ徒に被害者だけが増えていく。
「こうなりゃ仕方ない。怪しい5人を連れて竜神様の祠に参り、お伺いをたてようぞ。ともすればなんぞわかるやもしれぬ」
「そうするよりほかないか、では明日、連れていくとしよう」
●『サア、新世界に乗り込もうヨ! 』
「サテ諸君。ご存じの通り新しい世界が見つかったヨ」
今度の世界はこれまた随分と面白いところ見たいダネェ、とニヤリと笑う石動・レイン(刹那的快楽主義者・f03930)。
「が、開幕早々事件だらけなようでネ。グリモアベースと繋がったはいいものの、さっそく予知がきて大忙しサ」
―――そんなわけで諸君らの出番ダヨ。
「今回の事件は、連続殺人ならぬ殺妖事件。なんたって被害者は全員妖怪だしネ」
事件が起きているのは妖怪たちが平和にくらす、否、くらしていた小さな村。だがいつの間にか紛れ込んだ骸魂がとある妖怪に取り付き、夜な夜な一人(?)ずつ殺しているようだ。しかも巧妙なことに事件を起こしている間だけ宿主の記憶を奪い操るという狡猾な形で。
困った妖たちは犯人を3人まで絞り込んだがそれからがわからない。なにせ妖怪の集まりである。各々が特殊な技能を持っているがゆえにハウダニットもフーダニットも通じない。唯一の手掛かりと言えば遺体に残された痕跡のみ。
「容疑者の3人は少年(仮)、マッチョ(仮)、おばあさん(仮)ダヨ。3人のうち誰かが犯人なのは間違いないヨ。君たちには部外者として竜神の祠まで一緒に行って、道中の聞き込みや様子から犯人を推理してもらいたい」
―――犯人を見事当てると変貌して襲い掛かってくるから、そこからはいつもの仕事ダヨ。まあそんなわけで頑張ってくれたまえ、これ以上の犠牲者が出る前にネ。
そう言って、レインは猟兵たちを送り出す。
外持雨
どうも、外持雨です。今回はちょっとミステリー。何気に初ミステリーなので至らぬところもあると思いますが精一杯頑張ります。
容疑者は3人。少年(仮)、マッチョ(仮)、おばあさん(仮)です。それぞれがなんの妖怪かは最初は分かりません。
ヒント:村人は各自誰がなんの妖怪か知ってます。だというのに誰が犯人かわからないということは......。
ここだけの話、いざとなれば交渉(物理)や推理(バリツ)もまあありかなぁなんて考えていたり......。
それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『祠参り』
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POW : 周囲を掃除し、祠もピカピカに磨き上げる
SPD : 美味しいお酒や料理を用意し、お供えする
WIZ : 心を研ぎ澄まし、静かに祈りを捧げる
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
紅月・美亜
「どうして人狼シナリオ終らせた後に思いっきりそれっぽいシナリオが出るんだ……まあ、いい。私もこっち側で参加したかった事だしな」
と、言うか人狼ではないな。普通に推理物か。
「ハッカーなりの解き方と言う物を見せてやる」
銀の銃をガンスピンしながら抜く。
「大丈夫だ、実弾は出ない。この銃で撃ち抜くのは心の壁だけ」
その証拠として、自分の頭に一発撃つ。当然何も起こらない。
「少々記憶を覗かせてもらうだけだ。何もやましい事が無ければ問題はあるまい?」
機を見て容疑者を順に撃ち抜く。記憶にハックして、犯行推定時刻前後の記憶を覗かせてもらおう。不自然な空白があれば当たりだろう。
ヴィゼア・パズル
情報を纏めれば、犠牲者は4名。八つの手足がもぎ取られて八つ裂きになって喰われている。怪しい人間は5名、其の内少年(仮)、マッチョ(仮)、おばあさん(仮)の3名はアリバイが無い
。事件を起こしている間だけ宿主の記憶を奪い操る形
当人は気付いていない…自覚が無いのか。…腹が満たされ生臭いだろうに。
取り敢えず情報が足りないな…相手を知らなければ何も解らない
祠への道すがら他人へは【コミュ力】その辺の鳥へ【動物会話】で聴き込みを始めよう。特に怪しい残り2人
…人は見た目に依らないとは良く言うが…妖怪も有り得るのかね
祠では聴き込みをしつつ掃除を手伝い、祈りを捧げよう
…新しい竜神の御告げがあるのか…気にはなるが。
「どうして人狼シナリオ終らせた後に思いっきりそれっぽいシナリオが出るんだ......まあ、いい。私もこっち側で参加したかった事だしな」
「何のことだかわからないが、まずは情報だ。今あるものだけでは足りない」
なにやらメタいことを呟く紅月・美亜(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)と思案顔のヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)。
不思議の香りに誘われて、さっそくやってきた2人である。
「今のところの情報をまとめれば犠牲者は4名。全員が八つ裂きになって、身体の一部を喰われている。アリバイがないのは少年(仮)、マッチョ(仮)、おばあさん(仮)の3人。そして事件の間だけ宿主の記憶がない、と」
となるとまずは聞き込みだ。足りないピースを集めてパズルを完成させなければならない。
「まどろっこしいことするんだな。ここは私が一つ......」
「まあちょっと待つんだお嬢さん。銃で脅しても正しい情報が得られるわけではないだろう」
銀の銃を抜き放ち、クルクルと器用に回す紅月を止めるヴィゼア。
「大丈夫だ、実弾は出ない。この銃で撃ち抜くのは心の壁だけ」
だから心配はいらないと、自分のこめかみに銃口を向け、ためらいもなく引き金を引く。
慌てるヴィゼアを他所にどこ吹く風と笑う紅月。そもそも実弾は出ないのだから何も起こるわけがない。
「だとしても、だ。最初から武器を抜いていては警戒されるだけだろう。なら、まずは話をする時間をくれてもいいだろう?」
「それもそうか。ではどうしようもなくなったら私の出番だな」
ならば仕方なし、と紅月はおとなしく銃をしまうと妖怪たちの一行に合流するため先を急ぐ二人。
道すがらヴィゼアが周辺の鳥へと動物会話で聞き込みをしているようだが如何せん鳥である。悲しいまでの鳥目に夜のことは何もわからない。
「だが逆にこれで犯行はおそらく夜のうちに行われた可能性が高くなった、ということがわかったな」
端からそちらはあまり期待をしていない。あくまで何かわかれば儲けもの程度でしかない。本命はむしろここから、村人たちへの聞き込みだ。
「誰だ!?」
突然目の前に現れた2人へと、村人が誰何を問う。
「やあ初めまして皆さん。私はヴィゼア・パズル」
「私は紅月・美亜だな」
「私達は猟兵でね。あなた方が困っているということを聞いてやってきたんだ。よろしければ話を聞かせてもらえないだろうか?」
「猟兵......だって? あの噂の?」
「ありがたい。これも竜神様の思し召しか」
猟兵である、と告げれば村人たちの態度はやわらかいものとなる。その中でも一人、小柄な老人が一人、代表として前に出る。
「これはこれはハイ、ワタシは村長の斎藤(仮)と申します。ぜひともご協力願いたい。なにぶん我々も随分と頭を悩ましているものですから」
「ではまず、アリバイがないものが3人いると聞いている。その者たちは何の妖怪なのか教えていただけないだろうか」
挨拶は手短に、さっそく情報を得るために聞き込みを始めるヴィゼア。彼の横では紅月が若干つまらなそうにしながらホルスターにしまった拳銃の銃把をなでている。
「ハイ。それぞれ少年(仮)は吸血鬼、マッチョ(仮)はマッチョ、おばあさん(仮)は化け狸の妖怪でごぜえます」
「そうか......うん?マッチョ?」
「ハイ、マッチョ(仮)はマッチョの妖怪でごぜえます。新しい妖怪の仲間でごぜえますね」
「え? なんだそれすごく気になるんだが......」
マッチョの妖怪という言葉に思わず口をはさむ紅月。向こう側には自分が呼ばれたからか、キリリとポーズを決めて見せつけてくる上裸で禿頭の偉丈夫がいる。
「何かすごく気になるが......いまはそれどころではないな。次の質問だ。遺体に残された痕跡は喰われた跡だと聞いている。そこに何か見覚えはないだろうか?」
「痕跡ですかハイ......あれは、また奇妙なものでして、ワタシの知る限り、あんな口をした妖怪はおりやせんし。まして獣や鳥のものでもありやせん」
「そうか。ではあと3人にここ数日の間、夜は何をしていたのか聞きたいのだが」
吸血鬼にマッチョ、そして化け狸。そのいずれが犯人か。遺体が八つ裂きにされていたことを考えるとマッチョが怪しい気もするが、人は見かけによらないというように妖怪もまたそうなのかもしれない。余計な先入観は捨て去るが吉だろう。
「私からも質問なんだがいいだろうか?」
「ハイ、どうぞ。なんでもこの斎藤(仮)にお聞きくだせえ」
「ではその3人がここ数日の夜、何をしていたか聞かせてもらえないだろうか?」
―――以下各人の言い分。
少年(仮)「僕ですか?ここ数日の夜は布団に入って寝ていましたよ。4人のことはとても残念に思いますが......記憶を読み取る術があるんですか?そんなのがあるなら早く使ってくださいよ」
いたいけな顔つきながらもふてぶてしい。どこか苛ついた表情をしているが自分が容疑者の一人とされているのだ。仕方ないのかもしれない。
マッチョ(仮)「次は私だな!(ビシッ)私ならば家の中で鍛錬していた!(グッ)そう!すべては筋肉のため!(ドッ)4人とも残念だとは思うが!(ズバッ)私には筋肉がある!(ドンッ)」
うるさい。声もうるさいが一言しゃべるたびにポーズを変えてくるので目にもうるさい。その上なぜか擬音までもが視認できるようになっていてうるさいことこの上ない。
おばあさん(仮)「あたしも寝ていたねぇ......なんせ歳なもんだから、夜遅くまで起きていられなくてねぇ......4人ともいい奴ではあったけど、あたしくらいの歳になると別れなんてのは慣れっこでねぇ......」
なるほどもっともだ。だがだからと言って彼女が犯人でないという決定的な証拠にはならない。
―――以上証言終わり。
「あと少し、あと少しで何か掴めそうなんだが......」
「いい加減私の出番でいいだろう?なに、ちょっとチクっとするくらいだろう。『世の中は移り変わってゆく……しかし、私には変えられない物が一つだけある!』」
「ハイ?なにをするので!?」
髭をなでながら考え込むヴィゼアに、しびれを切らした紅月が一息に銃を抜き3発、容疑者たちへと流れるような動きで撃ち込む。
「なに、少々記憶を覗かせてもらうだけだ。何もやましいことがなければ問題はあるまい?これがハッカーなりの解き方というものだよ」
垣間見える記憶の断片。そこに不自然な空白があれば犯人、ということになるのだが......
「......少なくともマッチョは違うな。本当に寝る間も惜しんでずっと筋トレしているだけだった。」
普通の人ならばそんなことできるはずもないんだがそこはやはり妖怪、ということなのだろう。マッチョおそるべし。
ところで、そもそも犯行の時間に意識がなければ。不自然な消え方ではなく、例えばそう、意識がないなどの理由によって最初から意識がないだけならば。見るものがないのなら見えることはない。
つまり......
「吸血鬼の少年と狸のおばあさん、その二人も寝ているだけで不自然な記憶の消え方はない。力になれずすまない」
「いや、3人が2人に絞られただけでも進歩だ。礼を言いこそはすれ咎める者はいない。だが......あともう少しで答えが出そうなんだが......」
さらりと解決できると思っていたのに当てが外れて申し訳なさそうな顔をする紅月。そんな彼女に慰めの言葉をかけながら、ヴィゼアは髭を弄りつつさらに考え込む。
―――もう答えはすぐそこに。さて犯人は誰だ?
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
【幕間】
少年(仮):吸血鬼の妖怪、犯行のあった日の夜はすでに寝ていたという。
マッチョ(仮):マッチョの妖怪、犯行のあった時間は筋トレしていた。紅月により犯人じゃないと判明。
おばあさん(仮):化け狸の妖怪、年寄りなので夜は寝ていたという。
遺体に残された喰い跡は獣でも鳥でもなく、まして村の妖怪のものでもない。
残るは少年(仮)とおばあさん(仮)。さて明らかにおかしいのはどちらかな?
百鬼・葛葉
まーっちょ!マッチョは全てを解決します!(びし
という冗談は半分に、とりあえずよーぎしゃが二人になったんですね!
野生の勘もとい嗅覚を使って、どちらからよりつよく被害者の匂いを感じ取れるかかくにんしましょうっ!
妖怪であれど、八つ裂きにされれば血なりなんなりのつよい匂いをまき散らすはずですし
ほんとーは降霊とか使えればいいんですけどね。…妖怪に降霊って効くんです?
まぁ、とりあえず村人さんがいるところで戦闘とかになってもこまるので、しょーねんとお婆さんの手を繋ぎつつ祠までむかいますよっ
ついでにハレルヤと歌いつつお婆さんの移動のほさですっ!
祠に着いたら…手を繋いだままの二人に破魔でもして魔を祓ってみます?
アリス・トゥジュルクラルテ
謎解き、です…!
戦う、少し、苦手、でも、ロクローくん、一緒、きっと、大丈夫、です。
頑張る、です!
えっと…犯人、少年、おばあさん、どっちか、です?
んん…お年寄り、夜、寝る、普通、です。でも、狸、夜行性、です。お年寄り、だから、夜行性、なくなる、です?
少年…吸血鬼、夜行性、です、よね?
むむ…少年、怪しい、気、する、けど、わからない、です。
少年、話、聞く、です。
吸血鬼、血、吸う、です、よね?
いつ、吸う、です?夜、違う、です?
読心術、イライラ、理由、探る、です。
もしかして、寝る、ない、のに、記憶、ない、ある、です?
貴方、犯人、でも、悪い、違う、です。
貴方、皆、助ける、したい、です。
教える、ください…!
―――マッチョ(仮)は犯人じゃない。
となると、残った少年(仮)かおばあさん(仮)が犯人ということになる。ではいったいどちらが?
「では犯人を明らかにする前に、村人の皆さんには帰ってもらいましょうか。戦闘になってもこまりますし」
「戦う、少し、苦手。でも、頑張る」
いつのまにやってきたのか、ひょいと顔を出した百鬼・葛葉(百鬼野狐・f00152)が提案する。その隣にはアリス・トゥジュルクラルテ(白鳥兎の博愛者・f27150)。二人とも、すでに謎は解けた、と言いたげな顔つきをしている。
「ハイ、それもよい案かと存じます。しかしワタシには村長としてはっきり見届ける義務がごぜえます......」
「じゃあ私達と、そこのお二人。そしてそんちょーさんで一緒に祠まで行きましょう」
ほんとーは降霊術とか使えればいいんですけどねーなどと言いながら、さっと少年とおばあさんの手を取ると、ハレルヤと歌いながら道を進む百鬼。そんなことされたらミステリーのジャンルは成り行かないし世の探偵は涙目だぞ。
「アッハイ、ではワタシも一緒に行けばよろしいのですな」
「村長さん、大変、でも、もし、戦う、なっても、大丈夫」
軽やかな足取りで進む百鬼の後ろを斎藤(仮)と一緒にアリスが追う。
わいのわいのと騒ぎながらも、道中は何も起きないまま、一行はやがて祠の前に辿り着く。
―――では崖の上、というわけではないが犯人を明らかにしようか。
「最初から......そう、最初からある程度の目星はついていたんです」
腰に手を当てながら、推理を披露せんと百鬼は一人ゆっくりと歩き出す。
「ええ、考えてみれば簡単なことだったんですよ。道中はそれを確認させていただきました。この私の、妖狐の嗅覚でね。そう......」
そして今、振り返りながら突き出された指が犯人を明らかにする。
「犯人はズバリ、あなたですね!」
そう高らかに宣言した百鬼の指がさし示す方向には......
「ハイ?ワタシでごぜえますか?」
「村長さん、違う、あなたの、後ろ」
―――Take2。
「......犯人はズバリ、あなたですね!」
彼女がその指を突き付けた先にいたのは、少年(仮)だった。
「そんな馬鹿な!いったい何を根拠に僕が犯人だって言うんだ!」
「先ほども言ったように、この私の嗅覚を見くびってもらっては困ります。おばあさんからはしなかったのに、あなたからは血の臭いがぷんぷんします!」
そう百鬼が告げた途端。少年がニヤリと顔を歪めて嗤う。
「ハッ、血の臭いがするだって?当り前じゃないか。僕は吸血鬼だぞ!」
血の臭いがする程度、何の証拠にもならない。だから間違っているぞと、勝ち誇った顔で嗤う。
「でも、それだと、おかしい、です。」
そこへアリスが口をはさむ。
「吸血鬼、血、吸う、です、よね?いつ、吸う、です?」
そう、おかしいのだ。だってここ最近の夜は少年は寝ていたと言う。夜行性のはずの、吸血鬼が。
「夜、寝てた、なら、血、吸えない、です。なのに、血、臭い、する、なぜ?」
「そ、それは......」
チェックメイト。
そう、おかしいのだ。だというのになぜおかしいと自分でも思わなかったのか。いったいいつから吸血鬼である自身が夜に寝ることを異常だと思わなくなっていたのか。
あまりの衝撃に顔を覆い、膝をつく少年。
―――いったいいつから、自分は憑りつかれていたのか。
「そ、そんな......僕は、僕は............」
信じたくない。自分が、仲間を手にかけていただなんてことは。でも一度認識を改めてみれば自分が行ったとしか思えない。そうでないと、反論する材料を持ち得ない。
「なら、なら......僕は............あーあ、バレちゃったか」
一転。手をどかした後の顔にはあどけなさが消え、悪意だけが残る。
「バレちゃったからにはしょうがないなぁ......こういうときはほら、目撃者を全部消すっていうのがセオリーなんだよね」
―――無邪気な悪意が牙をむく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ムカデヴァンパイア』
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POW : ネバーエンドヴァンパイア
無敵の【大人になった自分】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : ミカミヤマセンチピード
自身の身長の2倍の【堅固な外皮を持つ大ムカデ】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 毒百足旋風
【嫌悪感】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【絡み合うムカデの群れ】から、高命中力の【猛毒大ムカデ】を飛ばす。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「せっかく内緒にしてたのに。バレた以上は仕方ないよねぇ......皆殺して、村に戻った皆も殺すしかないじゃないか」
少年が嗤う。悪意をもって。
「ほら、出ておいで僕の眷属たち。こいつらお腹すいてばっかりで餌やりも大変なんだよね」
次々と現れるムカデたち。そう、遺体に残された喰い跡は巨大なムカデの仕業だったのだ。
「あなたたちを食べたら少しはお腹が膨れるかな」
―――だからおとなしく食べられてくれない?
百鬼・葛葉
戦闘っ!つまり、脳筋がすべてを解決してくれるターンですねっ!(びし
…まぁ、私はあんまり戦闘型狐ではないんですがっ
おいでませ、ミラーミラーミラー!
そんちょーさんとお婆さんを中心に発動させつつ、見えざる手の鋼糸を罠使いの応用で迷宮内にはりめぐらせて防衛戦ですっ
鋼糸には破魔と生命力吸収の力を宿して継戦能力を高めつつの時間稼ぎは得意ですよっ
中心までこられちゃったら盾受けシールドバッシュ、ついでに鋼糸で体勢を崩しておびき寄せて盾にして
ついでに出来そうな個体がいれば催眠術で誘惑してかくらんですっ!
地の利はわれにありっ!ということで鋼糸の上でぴょんぴょん跳ねながら敵からお爺さんお婆さんへの目をそらしますっ!
紅月・美亜
「うわ、ムカデ気持ち悪い」
虫は苦手だ……一先ず距離を取るぞ。そう言えば、相手は嫌悪感をキーにしたUCを使うのか。
「なら、この銃のもう一つの使い方を見せる時だ」
銀の銃をクルクル回し、再び自分の頭に銃口を押し付けて、銃爪を引く!
「来い、シキガミ! ムカデを狩り殺せ!」
嫌悪の感情と言うのはそのまま殺意に繋がるのでな。呼び出すのは虫殺しに特化した殺虫シキガミだ。全身を防毒服で覆い、殺虫ガスを噴き出す殺虫銃を装備している。
「チップは弾んでやる、いつもの口座だな? 殺せば殺すだけ残虐行為手当も付ける、遠慮なくやれ」
アリス・トゥジュルクラルテ
だめ、です!
もう、だれも、傷つく、ない、です!
大丈夫、貴方も、助ける、です!
子守歌、村長さんたち、眠る、して、もらう、です。
ケガ、する、でも、治す、です。
結界術、守る、です。
目、覚めたら、怖い夢、終わり、です。
本物、少年、にも、届く、ように、優しさ、歌う、です。
攻撃、ロクローくん(アイテム欄参照)、皆、任せる、です。
ケガ人、医術、医療用具箱、使って、治す、です。
その間、歌う、止める、ない、です。
後方支援、徹する、です。
嫌悪感?
アリス、鳥、兎、キマイラ、です。
鳥、虫、食べる、です。
アリス、ムカデ、食べる、ない、です、けど…嫌悪感、ない、です。
イナゴ、美味しい、です、よね?
「戦闘っ!つまり、脳筋がすべてを解決してくれるターンですねっ!」
びし、と少年ことムカデヴァンパイアへと指を突き付けながら胸を張る百鬼・葛葉(百鬼野狐・f00152)。
「まぁ、私はあんまり戦闘型狐ではないんですがっ」
とはいえ彼女もまた猟兵の一人。いくら得意でないといっても、それなりの心得はあるものだ。
「おやそうなの?それは良いことを聞いちゃったなぁ......なら弱い奴から殺っちゃおうか!」
にんまりと笑って百鬼へ、そして彼女が後ろに庇う村長とおばあさんへと襲いかかる少年。
「おいでませ、ミラーミラーミラー!」
だが少年の前に、百鬼の呼び声に応じて現出した鏡が壁となって立ち塞がる。周囲の空間が歪み、何枚もの鏡が現れ、迷宮を形作っていく。これがただの鏡の迷宮ならばまだ微笑ましいものだが......
「ッ......これは、糸か」
「正解ですっ!地の利がなければつくるまでですっ!」
鏡を避けて飛んでくるムカデの群れを鋼糸で斬り飛ばし、少年を鏡の通路で囲い込む。さらにはこれでもかというほどに破魔に生命力吸収を上乗せした鋼糸を張っていく。
「そんちょーさんとお婆さんは私が守っているのであとは皆さんお願いしますっ!」
―――そして迷宮は完成する。
「ちっ......硬いな、これ」
少年は苛ついて迷宮を殴るも、鏡は割れることはおろか、ヒビすらもはいらない。
仕方ないと、他の猟兵へと向き直る少年。
「君たちは強そうだからあんまり相手にしたくないんだけどなぁ......ねぇ、僕のこと、見逃してくれない?」
その問いに言葉を返すのはアリス・トゥジュルクラルテ(白鳥兎の博愛者・f27150)。
「大丈夫、貴方も、助ける、です!もう、だれも、傷つく、ない、です!」
「本当に?」
「本当、です!」
瞳を潤ませ、年相応の顔で懇願するかのようにアリスを見つめる少年、だが今の彼は骸魂に乗っ取られた状態だ。
「......なんちゃって、ね!」
隙あり、とアリスへと猛毒の大ムカデを飛ばすが......
「それ、アリス、効かない、です。」
鳥や兎のキマイラである彼女にはムカデなんぞで嫌悪感を抱かせることなどできず。通用しない。
「アリス、悲しい、です。だから、あとは、ロクロ―くん、任せる、です」
ロクロ―くんと呼ばれた巨大な白い鰐が顎を大きく開け、少年へと噛みつく。
「そんなでたらめなっ!」
巨大なムカデを呼び出し、盾にして何とか躱すと、再度ムカデを飛ばすがやはり効果がない。
「まったく、じゃんじゃか気持ち悪いもん呼びやがって」
そう呟いたのは紅月・美亜(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)。アリスと違い、どうやら彼女は虫が苦手らしい。
「おっと、じゃあ僕からもっとプレゼントしてあげるよ!」
鰐の顎を避けながらも呟きを聞き漏らすことなく、標的を紅月へとかえた少年はまたも毒ムカデを彼女へと飛ばす。
「おっと、そいつは結構だな。いらないから熨斗つけてかえしてやろう」
嫌そうな顔を隠しもせず、その場から飛びのくと紅月は片手で銀の銃をクルクルと回して自分の頭へと押し付ける。
「貴様は相手の嫌悪感をキーとした技を使うのか......なら、この銃のもう一つの使い方を見せる時だ」
銃爪を引く。撃鉄が落ちる。だがこれはあくまでトリガーであって彼女が傷つくことはない。
「来い、シキガミ!ムカデを狩り殺せ!」
嫌悪は殺意となり、形をもって現れる。呼び出されるは全身を防毒服で覆い、殺虫剤を入れた銃型の噴霧器を持った人型の悪魔。
「チップは弾んでやる、いつもの口座だな?殺せば殺すだけ残虐行為手当も付ける。遠慮なくやれ」
言葉による返事はない。だが人型は大きく頷くとさっそく殺虫剤を撒き始める。効果はてきめんだ。次々と地面に倒れていくムカデたち。
「そんな......でもまだまだ僕のムカデはいるよ!」
散っていくムカデを他所に、さらに追加でムカデを召喚する少年。だがそちらばかりに気を取られていたせいか、後ろから迫る影に気づかない。
「がッ......」
振りかぶられた鰐の尾が、少年を壁に向かって跳ね飛ばす。そこに待ち受けるのはあらかじめ張られていた百鬼の鋼糸。
「ぐぁあああ!!!こんな、の......」
付与された破魔の力により全身を焼かれるも、力づくで糸を引きちぎり、立ち上がる。
「いいのかな?この身体は僕が操っているだけであってダメージは共有されるんだよ?それともこの身体ごと僕を殺すというのかい?」
その言葉に猟兵たちが止まる。骸魂だけを倒す術がないのなら、オブリビオンとなった少年ごと倒さざるを得ない。
「さあ?どうするんだい?僕を見逃すか、それともこの身体ごと僕を殺すのか」
―――さあ選べ、どうするのかを。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アリス・トゥジュルクラルテ
嘘、です。
オブリビオン、倒す、妖怪、助ける、できる、聞いて、ます。
読心術、使う、嘘か、本当か、確かめる、です。
もし、本当、なら、愛聖歌Ⅰ、歌う、骸魂、浄化する、です。
優しさ、読心術、で、飲み込まれた、吸血鬼、少年、心、届く、ように、歌唱、する、です。
歌う、間、ロクローくん、守る、もらう、です。
これで、絶対、助ける、です!
助ける、できる、したら、少年、医術、治療、する、です。
「嘘、です」
静かに、だがそれでもはっきりと。たどたどしいながらもアリス・トゥジュルクラルテ(白鳥兎の博愛者・f27150)は断言する。
「オブリビオン、倒す、妖怪、助ける、できる、聞いてます」
そう、そのはずだ。だがそれでも少年の歪んだ笑みは変わらない。
「本当にそうかな?その話が本当だなんて保証はあるのかな?」
人質、いや妖怪質をとっているためか、いまだに余裕の表情を崩さない少年。だが......
「嘘、です。あなた、嘘、ついてる、です。アリス、わかります」
読心術。字の如く、心を読む術をもつアリスの前に嘘は通じない。揺さぶりをかけたつもりがあっさりと見破られてしまい、少年は忌々しいと毒づく。
「ちぇっ......なんだお見通しかぁ......」
あっさりと嘘であることを認めるも、ああ、でもと付け加える。
「誰に聞いたのか知らないけど、それは『僕』をうまくこの身体から引きはがせたらの話だよ。でも君たちにそう都合よく、『僕』だけを倒すなんてことができるのかな?」
できないのに『僕』を倒したいのならこの身体ごとになっちゃうね、などとあざけ嗤う。
卑劣。だがそのせいで猟兵も迂闊に動けない。いっそのこと宿主ごと......などという思考もよぎるが、それでも助けられるものならば助けたい。
「絶対、助ける、です!」
だが最初から、彼女の、アリスの意思は変わらない。
だから歌う。その強い想いを声に乗せて。彼女の唇が紡ぐのは『愛聖歌I』、聖なる魔力を込めた歌。身体ではなく、その内に潜む悪を挫く技。
「こ、レは......なゼ......」
とぎれとぎれだった言葉が、淀みのない歌となる。流れるように紡がれた言の葉に込められた魔力が、骸魂に操られた少年の奥底へと届く。
「キさま、か......そノ歌のせイ、か。ソの歌をヤめろ!」
余裕などどこぞへと吹き飛んだか。少年は成年へと、一気に成長してアリスに掴みかかる。だが、彼女にはロクロ―くんがいる。巨大な白い鰐がその巨体に見合わぬ俊敏さをもって二人の間へと滑り込み、盾となる。
―――絶対に助ける。だから届いて。
アリスが歌う。力強く。骸魂だけを追い出して、宿主となった妖怪を助けるために。
少年、いや、青年は、なんとか歌を止めようと拳を振るうが、すべて鰐の鱗に弾かれる。そしてこうしている間にも、歌に蝕まれていく。
―――そして、ついに。
「ああ、いいさ。君の勝ちで」
ふと動きを止めた青年が少年に戻りながら、もういいやと諦めの混じった顔で笑う。
「いいよ、この身体は返してあげるよ。『僕』の負けだよ」
オブリビオンの敗北宣言と同時に、戦場となっていた鏡の迷宮が消えて戻る。力を失い、地面に倒れていく少年と、少年の身体からナニかが抜け出していく。
―――でも、このまま負けるのも癪だから、『僕』が消える前にせめてもの嫌がらせさせてもらうよ。
そんな声なき声と共に、『ナニか』が弾けて分裂すると新たな形を得ていく。
―――せいぜい苦労するがいいさ。じゃあね。
咆哮があがる。新たな形を得た群れは急速に実体化し、猟兵たちを睨みつける。少年をうまく助け出すことはできたがまだ終わらない。終われない。
―――さあ武器を取れ。今度こそ、ちゃんとすべてを終わらせるために。
成功
🔵🔵🔴
第3章 集団戦
『麒麟』
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POW : カラミティリベンジ
全身を【災厄のオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【攻撃】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD : 因果麒麟光
【身体を包むオーラ】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、身体を包むオーラから何度でも発動できる。
WIZ : キリンサンダー
【角を天にかざして招来した落雷】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を災いの雷で包み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
雄叫びが上がる。虚空より形を得て現れたのは四足の獣。最後の悪あがきとして呼び出された麒麟たち。
猟兵たちは先程すでに戦闘を終えたばかり、だがそれは彼らを見逃す理由にはならない。なりえない。
緊張が高まる。どちらかが少しでも動けば即、戦いが始まるだろう。
じりじりと、互いから目を離さない。そしてその瞬間はついに訪れる。雷鳴が轟き、火花が散る。
―――さあ征くがいい。悪辣な置き土産など力をもって討ち払ってしまえ。
百鬼・葛葉
キリンさんですっ!でもゾウさんの方がもっと好きですっ!(まだまだ元気にびしぃ
さて、それはともかく…手数優先な私はリベンジされるとつらいんですよねぇ…
攻撃、ですから…こう、糸を張り巡らせてのこーどう妨害は回数に含まれないはず?あとその糸に破魔とか生命力吸収とかかかってても攻撃の意図はないのでおっけーですねっ!むしろ糸に自分から引っかかってるので自傷だめーじですっ!(迷推理
…ただ、まんがいちこれが攻撃に含まれちゃうようなら即刻糸は回収ですっ!かしこい狐は判断もはやいのですっ!
あとは流れ星に願いを詠唱して…一撃で倒せそうなくらい詠唱を上乗せ出来たら全力魔法、破魔、ついでに神罰を乗せてビームしますっ!
ヴィゼア・パズル
麒麟…神獣の成れの果てとは…。百足へ餌を与えている姿より「らしい」ですよ。__さァ、狩の始まりだ。
地面を軽く蹴り【属性攻撃】展開
大地属性……鉄含有の多い飛礫を取り出し周囲へ纏わせ【空中浮遊・空中戦】技能常時展開
「避雷針をご存知ですか…? 稲妻らしく豊穣に貢献していれば良かった物を…。」雷撃を司る麒麟、命中させた対象にダメージを与えるのであれば、避雷針で雷撃を吸収
磁力纏わせた弾丸として麒麟へ【範囲攻撃・属性攻撃・二回攻撃】
___その角…どうにも美味しそうですが…さて、折れますかね
連携アドリブ歓迎
雄々しく、荒々しい。たてがみを振り乱し、角を天へとかざし、その双眸は猟兵たちを睥睨する。だが、それに怯むものはこの場に立っていない。
「麒麟......神獣の成れの果てとは、百足に餌を与えている姿よりよっぽど「らしい」ですよ」
怯えるのどころか晴れやかな笑みを浮かべながら、ヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)が大地を蹴って宙を舞う。その軽やかな動きはまさに捕食者そのもの。狩られるのではなく、狩る側の動きだ。
「キリンさんですっ!でもゾウさんの方がもっと好きですっ!」
麒麟にビシッと指をさし、まだまだ元気な様相を見せる百鬼・葛葉(百鬼野狐・f00152)。だが、手数を持って相手を圧倒するのが得意とする彼女には少々相性が悪いことを感じてか、声音に焦りの色も見える。
「さァ、狩りの始まりだ!」
宙を華麗に舞いながら手に持った翠煌翼刀をくるりくるりと振るうヴィゼア。刀の軌道で魔法陣を描いていく。選ぶ属性は大地。周囲の地面を砕き、飛礫を作り出す。相手の属性も考えて、あえて鉄を多く含んだ飛礫を。
しかし敵とていつまでもただ突っ立って待っていてくれはしない。麒麟が天へと角を突き立てると、空から雷が2人目掛けて降り注ぐ。
だが雷光が2人を撃つことはない。
「避雷針をご存じですか?」
にやりと笑ったヴィゼア。彼を狙った雷は周りの飛礫へと逸れ、吸収されていく。鉄を多く含ませたのはこのためだ。そして百鬼を狙った稲妻はというと......
「これなら私からのこうげきじゃないっ!だからノーカウントですっ!」
いつの間に仕込んでいたのか、張り巡らされた鋼糸が麒麟たちへと繋がっている。そしてその糸を伝って流れた電流が彼らの身体を焼いていく。
己自身の技を予期せぬ形で返され、驚愕と苦痛に吠える麒麟たち。
「さて、その角......どうにも美味しそうですが......折れますかね」
指揮棒の如く剣を振るう。ヴィゼアの意思に従って、麒麟の群れへと雷を纏った飛礫が殺到する。雨霰と降り注ぐ砂礫の弾丸がその場に麒麟たちを足止めする。
その間に百鬼は祈る。いつものように手数に物を言わせた攻撃は使えない。ならばここで必要なのは問答無用に、一切合切を討ち払う一撃。
『きらめく、きらめく、星々の瞬きよ......』
目を閉じて、胸の前で手を組んで。力強く、高らかに詠う。
『全ての幼き子の願いを届けましょう......』
天上へと届けと、乞い願う。
『全ての子らに、ママに救いを求める勇気を与え給え!』
そして空高く掲げた手から、一条の光が生まれる。幾千もの星を集めたほどに眩い光が真っ直ぐに麒麟へと向かって突き進む。放たれたのはなにも敵を倒すためではない。相手を洗脳し、やがてママにしてしまうという使いようによっては恐ろしいビームだ。
逃げようとするももう遅い。光芒に飲み込まれた麒麟たちはママになっていく。
さてそもそもママとはなんぞや。そんな疑問を抱く間もなく、摩訶不思議な現象として麒麟たちが消えていく。どこか安らかで慈しむような目を向けているのはまったくもって気のせいではない。ママとなった麒麟たちは一度嘶くと溶けるように消えていく。
残った麒麟たちはというと、そんな同胞へと信じられないようなものを見た目を向けている。彼等にとってあまりの衝撃だったのか、完全に固まってしまっている。
―――さぁて残るはあと少し。気を抜くことなく、残敵を殲滅せよ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
富井・亮平(サポート)
【解説】
オブリビオンと戦うという設定のヒーローマスク。
マスクを被るとボディの人格が変わるような感じ。
謎のオブリビオン文明の話とか、地球侵略を狙うオブリビオン星人の話とか、適当な事を言いながら頑張る。
関係なくてもオブリビオンのせいにして行動する。
行動そのものはマトモ。
【行動】
ヒーローっぽい行動であれば何でもします。
戦闘は主に魔法剣士スタイルですが、機械も扱えます。
ガジェット形状は固定していません、必要に応じ自由に変なメカを使わせて下さい。
UCを使うと「黒幕が出てきて敵を改造する」「謎のお助けキャラが登場する」などのヒーローっぽいイベントも発生させられます。
「このイェーガーレッドに任せておけッ!」
リズ・ルシーズ(サポート)
生体ベースのサイボーグ、何らかの理由で生命維持モード(Re-A=リア)として活動中、普段の活発さはなくミステリアスな雰囲気。生命維持を最優先、リスクを避けるとともに敵対する存在に対して容赦はしない。白い外部装甲
『私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません』
『『解析・検証・再定義』データの取得に使わせていただきます』
『私はリズ程は甘くはありませんよ?』
21歳 女
口調:おしとやか(私、貴方(貴女)、~さん、ですね、です、ですか、でしょうか?)
武器:電磁ランスと疑似刻印による光属性攻撃のレーザー
補助装備:ナノワイヤー(トラップ・移動用)、重力制御装置
探索時:R-Seriesでの人海戦術など
キーシクス・ジェンダート(サポート)
「助けが必要なら、私も共に行こう」
「…あぁ、いつ見てもオウガのやることは、虫唾が走る」
通常時一人称:私 二人称:キミ、呼び捨て
三人称 :彼等
戦闘時一人称:俺 二人称:貴様
魔法による遠距離戦を得意としたアリス適合者です
味方には努めて穏やかに、敵には冷徹に
オウガ相手には嫌悪感を隠さずに
戦闘
UCによる範囲攻撃が主力です
「高速詠唱」から「全力魔法」「属性攻撃」「衝撃波」を主に行つ
魔力の物量で追い詰めつつ、必要ならトラピッチェによる「スナイパー」「呪殺弾」で敵を撃ち抜いていく
基本方針
戦闘時は積極的に攻撃に打って出る
負傷を恐れず、味方がいる場合は積極的に連携を行います
要救助者の救助は優先的に
「残る敵は少しかッ!だがッ!少しの悪もこの世に残さないッ!」
そう高らかに響く声がある。
「遠からんものは音に聞けッ!近くば寄って目にも見よッ!我こそは、猟兵戦隊イェーガーレンジャーッ!ただいま参上ッ!」
真っ赤なスーツに真っ赤なマスク。そして背後で起こる謎の爆発。爆風にあおられて、これまた赤いマントがはためく。
手を空へと掲げたポーズをもって登場を決めた彼の、富井・亮平(イェーガーレッド・f12712)の名乗りによって戦況は再度動き出す。
「とうッ!」
両手を掲げて華麗にジャンプ、そして宙で一回転するとそこから蹴りを繰り出す。
だが敵とて然るもの。名乗りの時こそはあっけにとられていたが、すぐに意識を切り替えて、富井の見え透いた蹴りをヒラリと躱し反撃に移る。
「これはッ!ピンチかッ!」
咆哮と共に振りかざされた蹄が、着地の瞬間に無防備な隙を晒している富井を捉えようとした時だった。
「あまり無策に突っ込まないでください」
「大丈夫かい?怪我はしていないだろうね?」
「お、おうッ!?感謝するッ!」
富井の身体が後ろへと引き寄せられる。細くとも頑丈なナノワイヤーが彼を牽引し、脅威から遠ざける。
ワイヤーを放ったのはリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)、いや、今はリアだ。そして後ろへと引き戻された富井に駆け寄り、怪我をしていないか念のために確認するキーシクス・ジェンダート(翡翠の魔人・f20914)。
「私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません」
純白の鎧を纏い、静かに、そして冷徹に、リアが名乗りを上げる。その瞳は敵を捉え、つぶさに観察する。
「『解析・検証・再定義』データの所得に使わせていただきます。少々時間をいただければ」
「ではその間は俺たちが受け持とう。立てるか?」
「おうッ!ヒーローたるもの、この程度なんともないッ!」
三人が横一文字に並び立つ。一瞬の睨み合い。視線が交差し、目には見えない火花が散る。
「参るッ!」
先陣を切ったのは富井だ。ガジェットを変形させ銃のような形状にすると、走りながらビームを乱射する。だがそれはあくまで牽制、明確なダメージを負わせるまでには至らない。それでも一人、果敢に群れの中へと飛び込んでいく。麒麟たちの注目を彼一人に集めるために。
「では次は俺が」
キーシクスが歌う。歌の様に詠う。紡がれた呪文は即座に形を伴って麒麟たちの頭上から降り注ぐ。それは炎であり、水流であり、土塊であり、竜巻であった。
富井一人へと注意を向けすぎていたツケが回ってきた。麒麟のなかで瞬時に対応できたものはおらず、防ぐことは叶わない。皮膚を焼かれ、足を穿たれ、潰され、そして吹き飛ばされる麒麟たち。そして......
「準備は整いました」
言葉遣いは丁寧だが、あまりにも無機質。氷のような瞳で麒麟たちを見据えながら、リアが腕を一振りすると、そこに現れるは外骨格が変形してできた一振りの大剣。観察して得た情報から、これが有効であると演算の結果導き出された武器だ。
「私はリズ程は甘くありませんよ?」
―――ですので覚悟はよろしいですか?
重力を制御して、前へと加速する。振りかぶられた大剣は袈裟に振り抜かれ、そして息絶え絶えながらも麒麟が防御にと張ったオーラごと一息に叩き斬る。
舞い散る血飛沫に、斬り飛ばされた首を見て麒麟たちは悟る。いや、悟らざるを得ない。もう逆転の目は自分たちに残されていないと。
白い外骨格を鮮血に染めながら、絶望が戦場を舞い踊る。
そしてすべてが終わるまで、そう時間はかからなかった。
「悪は滅びたッ!そうッ!我々の勝利だッ!」
富井が勝鬨の声をあげる。ヒーローらしく、かっこよくポーズを決めながら。
―――ここにまた一つ、ある村の平和が猟兵たちによって守られた。それがどれほどちっぽけなものであろうとも、その価値は十二分に、猟兵の心に刻まれた。
成功
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